JPWO2019039049A1 - 光通信用部品の製造方法、及び光通信用部品 - Google Patents
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Abstract
一実施形態に係る光通信用部品の製造方法は、空間結合型の光通信用部品の製造方法であって、深さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下とされた周期的凹凸構造を有すると共に、直径が50μm以上且つ600μm以下とされたレンズ駒部分を備えた金型のキャビティにゲートから樹脂を注入する工程と、樹脂を硬化してレンズ部品を形成する工程と、を備え、キャビティの断面積に対するゲートの断面積の割合が50%以上且つ100%以下である。
Description
本開示の一側面は、光通信用部品の製造方法、及び光通信用部品に関する。
本出願は、2017年8月24日の日本出願第2017−161518号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものとする。
本出願は、2017年8月24日の日本出願第2017−161518号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものとする。
従来から、光通信用部品、及びその製造方法としては種々のものが知られている。非特許文献1には、複数の光ファイバを一括接続可能な多心レンズ光コネクタが記載されている。光コネクタの端面には、複数のレンズから成るレンズアレイが設けられている。レンズアレイの各レンズによって各光ファイバから出射した拡散光を平行光に変換することにより、光コネクタの端面を接触させずに光結合を行う。このような空間結合型の光コネクタでは、空間を介して光結合を行うことにより、接続時に大きな押圧力を要しないと共に、光コネクタの端面に異物が付着することを抑制することが可能となる。
電子情報通信学会 信学技報 IEICE Technical Report OFT2016-18 pp.10-12
本開示の一側面に係る光通信用部品の製造方法は、空間結合型の光通信用部品の製造方法であって、深さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下とされた周期的凹凸構造を有すると共に、直径が50μm以上且つ600μm以下とされたレンズ駒部分を備えた金型のキャビティにゲートから樹脂を注入する工程と、樹脂を硬化してレンズ部品を形成する工程と、を備え、キャビティの断面積に対するゲートの断面積の割合が50%以上且つ100%以下である。
本開示の一側面に係る光通信用部品は、空間結合型の光通信用部品であって、レンズ部品を備え、レンズ部品は、直径が50μm以上且つ600μm以下とされたレンズ部分を有し、レンズ部分は、高さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下とされた周期的凹凸構造を含んでおり、レンズ部品は、樹脂が流し込まれるゲートにおいて硬化したゲート痕、及びゲート痕が設けられた面を有し、当該面の面積に対するゲート痕の面積の割合が50%以上且つ100%以下である。
[本開示が解決しようとする課題]
空間結合型の光コネクタでは、光ファイバ同士を接触させるPC(Physical Contact)型の光コネクタと比較して、屈折率が異なる界面によってフレネル損失が大きくなる傾向がある。よって、空間結合型の光コネクタは、PC型の光コネクタよりもフレネル反射が生じやすいので、光損失が大きくなるという問題が発生しうる。
空間結合型の光コネクタでは、光ファイバ同士を接触させるPC(Physical Contact)型の光コネクタと比較して、屈折率が異なる界面によってフレネル損失が大きくなる傾向がある。よって、空間結合型の光コネクタは、PC型の光コネクタよりもフレネル反射が生じやすいので、光損失が大きくなるという問題が発生しうる。
本開示の一側面は、光損失を抑制することができる光通信用部品の製造方法、及び光通信用部品を提供することを目的とする。
[本開示の効果]
本開示の一側面によれば、光損失を抑制することができる。
本開示の一側面によれば、光損失を抑制することができる。
[実施形態の説明]
最初に、本願開示の実施形態の内容を列記して説明する。実施形態に係る光通信用部品の製造方法は、空間結合型の光通信用部品の製造方法であって、深さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下とされた周期的凹凸構造を有すると共に、直径が50μm以上且つ600μm以下とされたレンズ駒部分を備えた金型のキャビティにゲートから樹脂を注入する工程と、樹脂を硬化してレンズ部品を形成する工程と、を備え、キャビティの断面積に対するゲートの断面積の割合が50%以上且つ100%以下である。
最初に、本願開示の実施形態の内容を列記して説明する。実施形態に係る光通信用部品の製造方法は、空間結合型の光通信用部品の製造方法であって、深さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下とされた周期的凹凸構造を有すると共に、直径が50μm以上且つ600μm以下とされたレンズ駒部分を備えた金型のキャビティにゲートから樹脂を注入する工程と、樹脂を硬化してレンズ部品を形成する工程と、を備え、キャビティの断面積に対するゲートの断面積の割合が50%以上且つ100%以下である。
実施形態に係る光通信用部品は、空間結合型の光通信用部品であって、レンズ部品を備え、レンズ部品は、直径が50μm以上且つ600μm以下とされたレンズ部分を有し、レンズ部分は、高さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下とされた周期的凹凸構造を含んでおり、レンズ部品は、樹脂が流し込まれるゲートにおいて硬化したゲート痕、及びゲート痕が設けられた面を有し、当該面に対するゲート痕の面積の割合が50%以上且つ100%以下である。
この光通信用部品の製造方法、及び光通信用部品では、直径が50μm以上且つ600μm以下とされたレンズ部分が設けられる。レンズ部分は、高さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下とされた周期的凹凸構造を含む。レンズ部分の周期的凹凸構造がモスアイ構造として機能することによりレンズ部分の表面におけるフレネル反射を抑えることができる。よって、光損失を抑制することができる。また、樹脂が流し込まれるゲートの断面積は、キャビティの断面積の50%以上且つ100%以下である。よって、光通信用部品のゲート痕が設けられる面の面積に対するゲート痕の面積の割合が50%以上且つ100%以下となる。従って、樹脂が流れるゲートの断面積を大きくすることができるので、液状の樹脂をレンズ駒部分の周期的凹凸構造まで確実に流し込むことができる。すなわち、液状の樹脂の流動性を高めることができる。よって、液状の樹脂が硬化する前に確実に樹脂を周期的凹凸構造に流し込むことができるので、ナノオーダーの周期的凹凸構造の転写性を高めることができる。従って、レンズ部分に確実にモスアイ構造を作り込むことができる。
また、レンズ部品の体積は9mm3以上且つ350mm3以下であってもよい。このように小型のレンズ部品を備えた光通信用部品であってもレンズ部分に確実にモスアイ構造を転写することができる。よって、フレネル反射を抑えることにより光損失を抑制することが可能なレンズ部品を形成することができる。
また、前述の光通信用部品は、光ファイバと、光ファイバを保持する光ファイバ保持部材と、屈折率を整合する屈折率整合層と、を更に備え、光ファイバ保持部材は、光ファイバを保持する光ファイバ保持孔と、位置決めを行うガイドピンが挿入されるガイド孔と、を有し、光ファイバは、光ファイバ保持部材に固定されており、光ファイバの先端面は、屈折率整合層を介して、レンズ部分と光結合しており、ガイド孔、及びレンズ部品に形成された孔にガイドピンが挿入されることにより位置決めがなされてもよい。この場合、モスアイ構造の転写性が高められ且つ光損失が抑制された構成を光ファイバ、光ファイバ保持部材及び屈折率整合層を備えた光通信用部品に応用することができる。
また、レンズ部品は、レンズ部分よりも端部寄りの位置に当接面を有し、ガイド孔は、当接面に形成されていてもよい。この場合、当接面がレンズ部分よりも端部寄りに設けられることにより、レンズ部分を非接触とすることができるので、光の空間結合を実現させることができる。
また、レンズ部品の材料は、光ファイバ保持部材の材料と同一であってもよい。この場合、レンズ部品の熱膨張率が光ファイバ保持部材の熱膨張率と同一になる。従って、温度変化によってレンズ部品と光ファイバ保持部材との位置がずれることを抑制することができる。よって、温度変化による光の軸ずれを防止することができる。
また、屈折率整合層の厚さが50μm以下であってもよい。この場合、屈折率整合層の厚さが薄いので、光ファイバの光の接続方向における位置ずれを抑制することができる。
また、レンズ部品は、複数のレンズ部分を備えてもよい。この場合、複数のレンズ部分を備え、多心の光通信用部品とすることにより、接続時に要する押圧力を低減することができる。従って、多心の光通信用部品を効率よく接続することができる。
また、レンズ部品は、外周部に周期的凹凸構造がない領域を有してもよい。この場合、外周部に周期的凹凸構造がない領域が設けられることにより、レンズ部品における位置合わせを高精度に行うことができる。
また、前述した光通信用部品は光コネクタであってもよい。この場合、フレネル損失が小さい空間結合型の光コネクタとすることができる。
また、前述したレンズ部品は、光導波路と、光導波路とは別の光導波路と、を光結合するレンズアレイであってもよい。この場合、フレネル損失が小さい空間結合型のレンズアレイとすることができる。
また、レンズ部品は、光導波路と受発光素子とを光結合するレンズモジュールであってもよい。この場合、フレネル損失が小さい空間結合型のレンズモジュールとすることができる。
[実施形態の詳細]
以下では、実施形態に係る光通信用部品の製造方法、及び光通信用部品の具体例を図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の例示に限定されるものではなく、請求の範囲に示され、請求の範囲と均等の範囲における全ての変更が含まれることが意図される。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解を容易にするため一部を簡略化又は誇張して描いており、寸法等は図面に記載のものに限定されない。
以下では、実施形態に係る光通信用部品の製造方法、及び光通信用部品の具体例を図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の例示に限定されるものではなく、請求の範囲に示され、請求の範囲と均等の範囲における全ての変更が含まれることが意図される。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解を容易にするため一部を簡略化又は誇張して描いており、寸法等は図面に記載のものに限定されない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る光通信用部品のレンズ部品1を示す斜視図である。図2Aは、レンズ部品1を示す正面図である。図2Bは、レンズ部品1を示す平面図である。光通信用部品は、例えば、レンズ部品1とMTフェルールを備えており、レンズ部品1は、MTフェルール及び相手側コネクタと接続方向である方向D1に沿って接続する。レンズ部品1は、MTフェルールと相手側コネクタの間に介在することにより、相手側コネクタと光接続する空間結合型の光コネクタを構成する。
図1は、第1実施形態に係る光通信用部品のレンズ部品1を示す斜視図である。図2Aは、レンズ部品1を示す正面図である。図2Bは、レンズ部品1を示す平面図である。光通信用部品は、例えば、レンズ部品1とMTフェルールを備えており、レンズ部品1は、MTフェルール及び相手側コネクタと接続方向である方向D1に沿って接続する。レンズ部品1は、MTフェルールと相手側コネクタの間に介在することにより、相手側コネクタと光接続する空間結合型の光コネクタを構成する。
レンズ部品1は、例えば、通信用レンズ部品である。レンズ部品1は、略直方体状の外観を呈する。レンズ部品1の体積は、例えば、9mm3以上且つ350mm3以下であり、レンズ部品1は小型とされている。レンズ部品1は、波長が750nm以上且つ1650nm以下である光に対して高い透過率を有する透明樹脂によって構成されている。レンズ部品1は、相手側コネクタに当接する当接面である端面2aと、端面2aの方向D1の反対側に位置する後端面2bと、端面2a及び後端面2bを互いに接続する一対の側面2c、上面2d及び底面2eを有する。
端面2aは、例えば、方向D1に直交する平面に沿って延びる長方形状とされている。端面2aは、例えば、方向D1に交差する方向D2に延びる長辺と、方向D1及び方向D2に交差する方向D3に延びる短辺とを有する。例えば、方向D2は方向D1に直交しており、方向D3は方向D1及び方向D2に延びる平面に直交している。
端面2aには、方向D1に矩形状に窪む凹部2fが設けられており、凹部2fの底面には、複数(例えば12)のレンズ部分3が形成されている。凹部2fが設けられることにより、レンズ部分3よりもレンズ部品1の端部寄りの位置に端面2aが設けられる。レンズ部分3は、レンズ部品1と一体とされた凸レンズである。複数のレンズ部分3は、方向D2に沿って配列されている。凹部2fの方向D2の両端側それぞれには、レンズ部品1と相手側コネクタとの位置決めを行うガイドピンが挿入されるガイド孔4(レンズ部品に形成された孔)が設けられている。
後端面2bには、例えば、前述したMTフェルールが対向する。後端面2b、側面2c、上面2d及び底面2eは、例えば、共に矩形状とされている。上面2dには、ゲート痕2gが設けられる。ゲート痕2gは、レンズ部品1が製造されるときに、レンズ部品1を構成する樹脂が流し込まれるゲートにおいて硬化した部分である。ゲート痕2gは、例えば、後端面2b側に設けられており、上面2dに対して矩形状に突出している。例えば、ゲート痕2gは、上面2dの方向D2の全体に延びている。
本実施形態では、平面視における(方向D3から見たときの)ゲート痕2gの形状は長方形状とされている。ゲート痕2gは、後端面2bから端面2aに向かって延びる短辺と、後端面2bに沿って延びる長辺とを有する。ゲート痕2gの2つの長辺の一方は後端面2bに一致している。
ゲート痕2gの2つの長辺の他方は、上面2dの短辺の中点よりも端面2a側に位置する。また、ゲート痕2gの短辺のそれぞれは、例えば、各側面2cに一致している。よって、ゲート痕2gが設けられる上面2dの面積Aに対するゲート痕2gの面積Bの割合は50%以上且つ100%以下である。なお、ゲート痕2gの形状及び大きさは適宜変更可能である。
図3は、レンズ部分3を示す横断面図である。図4は、1つのレンズ部分3を拡大した断面図である。レンズ部分3は、例えば、半球状に突出しており、レンズ部分3の直径Rは50μm以上且つ600μm以下である。各レンズ部分3は、その表面に複数の凸部3aが並設された周期的凹凸構造3Aを備える。周期的凹凸構造3Aはレンズ部分3のモスアイ構造に相当する。
レンズ部分3が周期的凹凸構造3Aを備えることにより、レンズ部分3を通る光の屈折率は、凸部3aの頂部から凸部3aの根元側に向かうに従って連続的に変化する。凸部3aの高さH及び間隔Pは、100nm以上且つ1000nm以下である。また、レンズ部分3を通る光の通信波長は、例えば、850nm、1310nm又は1550nmであり、凸部3aの間隔P及び高さHは、当該通信波長の1/4以上且つ1/2以下であってもよい。
次に、レンズ部品1を製造する金型5について説明する。図5は、レンズ部品1の金型5とレンズ部品1を構成する樹脂Cを示す横断面図である。図6は、金型5を模式的に示す図である。金型5は、高温且つ液状にされた樹脂Cが通るランナー6a,6bと、ゲート7と、キャビティ8とを備える。
また、図3〜図5に示されるように、金型5のキャビティ8は、直径Rが50μm以上且つ600μm以下とされたレンズ駒部分8aを有し、レンズ駒部分8aは、深さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下とされた周期的凹凸構造8bを備える。レンズ駒部分8aの形状及び大きさは、レンズ部分3の形状及び大きさに対応している。また、周期的凹凸構造8bの形状及び大きさは、レンズ部分3の周期的凹凸構造3Aの形状及び大きさに対応しており、周期的凹凸構造8bの深さ及び間隔のそれぞれは、周期的凹凸構造3Aの高さH及び間隔Pのそれぞれと同一である。
次に、レンズ部品1を備えた光通信用部品の製造方法の一例を説明する。まず、前述したキャビティ8に対し、ガイド孔4を形成するピン8cを配置した後、図5及び図6に示されるように、液状の樹脂Cをランナー6a,6b及びゲート7を介して注入する(ゲートから樹脂を注入する工程)。このとき、樹脂Cを加熱すると共に金型5を加熱し、例えば樹脂Cの温度を金型5の温度よりも高くする。
前述したようにレンズ部品1はナノオーダーの周期的凹凸構造3Aを有する。よって、キャビティ8の周期的凹凸構造8bに樹脂Cを注入して周期的凹凸構造3Aを確実に形成するためには、樹脂Cの流動性が重要である。樹脂Cの流動性は、樹脂Cの粘度、金型5の温度、樹脂Cの温度、ランナー6a,6bの大きさ、及びゲート7の大きさと関連がある。
樹脂Cの温度及び金型5の温度は高い方が好ましい。しかしながら、これらの温度がガラス転移点(Tg)に近い場合、レンズ部品1の取り出し時の変形、及び金型5への樹脂残りが懸念される。よって、樹脂Cの温度及び金型5の温度は、ガラス転移点以下であることが好ましい。
本実施形態では、ランナー6a,6b及びゲート7の大きさが拡大されることによって、樹脂Cの流動性が向上している。具体的には、樹脂Cが流れる方向から見たときのキャビティ8の断面積E1に対するゲート7の断面積F1の割合は、50%以上且つ100%以下とされている。
よって、樹脂Cの温度が低下する前に樹脂Cをキャビティ8に注入することができるので周期的凹凸構造3Aの転写性が向上する。また、ゲート7に存在する樹脂Cが硬化することによってレンズ部品1の上面2dのゲート痕2gが形成される。前述したように、ゲート痕2gは、上面2dに形成されるが、側面2c又は底面2eに形成されてもよい。すなわち、ゲート痕2gは、方向D1に直交する面以外の面に形成されてもよい。なお、レンズ部品1の端面2a及び後端面2bは、それぞれ、相手側コネクタ及びMTフェルールに接続する部分であるため、端面2a及び後端面2bにゲート痕2gを形成することはできない。
以上のように構成されたゲート7及びキャビティ8にランナー6a,6bから高温の樹脂Cを注入する。キャビティ8に注入された樹脂Cが硬化することにより、レンズ部品1が形成される(レンズ部品を形成する工程)。そして、硬化した樹脂C(レンズ部品1)からピン8cを引き抜き、金型5から硬化したレンズ部品1を取り出した後に、レンズ部品1を例えばMTフェルールに接続して光通信用部品が完成する。
次に、本実施形態に係る光通信用部品の製造方法、及び光通信用部品から得られる作用効果について説明する。
本実施形態に係る光通信用部品の製造方法、及び光通信用部品では、直径Rが50μm以上且つ600μm以下とされたレンズ部分3が設けられる。レンズ部分3は、高さH及び間隔Pが100nm以上且つ1000nm以下とされた周期的凹凸構造3Aを含む。レンズ部分3の周期的凹凸構造3Aがモスアイ構造として機能することによりレンズ部分3の表面におけるフレネル反射を抑えることができる。よって、光損失を抑えることができる。
また、樹脂Cが流し込まれるゲート7の断面積F1は、キャビティ8の断面積E1の50%以上且つ100%以下である。よって、ゲート痕2gが設けられる上面2dの面積Aに対するゲート痕2gの面積Bの割合は50%以上且つ100%以下となる。従って、樹脂Cが流れるゲート7の断面積を大きくすることができるので、液状の樹脂Cをレンズ駒部分8aの周期的凹凸構造8bまで確実に流し込むことができる。
すなわち、液状の樹脂Cの流動性を高めることができるので、液状の樹脂Cが硬化する前に確実に樹脂Cを周期的凹凸構造8bに流し込むことができる。よって、ナノオーダーの周期的凹凸構造3Aの転写性を高めることができるので、レンズ部分3に確実にモスアイ構造を作り込むことができる。
また、レンズ部品1の体積は9mm3以上且つ350mm3以下である。このように小型のレンズ部品1を備えた光通信用部品であってもレンズ部分3に確実にモスアイ構造を転写することができる。よって、フレネル反射を抑えることにより光損失を抑制することが可能なレンズ部品1を形成することができる。
また、レンズ部品1は、レンズ部分3よりも端部寄りの位置に当接面である端面2aを有し、ガイド孔4は、端面2aに形成されている。よって、端面2aがレンズ部分3よりも端部寄りに設けられることにより、レンズ部分3を非接触とすることができるので、光の空間結合を実現させることができる。
また、レンズ部品1は、複数のレンズ部分3を備える。よって、レンズ部品1は、複数のレンズ部分3を備え、多心の光通信用部品であることにより、接続時に要する押圧力を低減することができる。従って、多心の光通信用部品を効率よく接続することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る光通信用部品について図7を参照しながら説明する。図7は、第2実施形態に係る光通信用部品である光コネクタ10を示す側断面図である。光コネクタ10は、第1実施形態のレンズ部品1と、光ファイバ11と、光ファイバ11を保持する光ファイバ保持部材12と、屈折率を整合する屈折率整合層13とを備える。以降の説明では、第1実施形態と重複する説明を適宜省略する。
次に、第2実施形態に係る光通信用部品について図7を参照しながら説明する。図7は、第2実施形態に係る光通信用部品である光コネクタ10を示す側断面図である。光コネクタ10は、第1実施形態のレンズ部品1と、光ファイバ11と、光ファイバ11を保持する光ファイバ保持部材12と、屈折率を整合する屈折率整合層13とを備える。以降の説明では、第1実施形態と重複する説明を適宜省略する。
光ファイバ保持部材12は、例えば、光ファイバ11を保持するフェルールである。光ファイバ保持部材12の材料は、例えば、透明樹脂であってもよいし、PPS等の樹脂にガラスが含まれたものであってもよい。また、光ファイバ保持部材12の熱膨張率は、レンズ部品1の熱膨張率と同等(例えば同じオーダー)であってもよい。本実施形態では、光ファイバ保持部材12の材料は、レンズ部品1の材料と同一である。
光ファイバ保持部材12は、屈折率整合層13に接触する光学端面12cを備えており、屈折率整合層13は、光学端面12cとレンズ部品1の後端面2bの間に設けられる。屈折率整合層13の方向D1の厚さTは、例えば、1μm以上且つ50μm以下であり、また、20μm以上且つ50μm以下であってもよい。光ファイバ11は、屈折率整合層13に接触する先端面11aを有し、先端面11aは屈折率整合層13を介してレンズ部分3と光結合する。
屈折率整合層13は、光ファイバ11とレンズ部品1の間において屈折率の整合を行う。すなわち、光ファイバ11とレンズ部品1の間に屈折率の差が大きくなる空気層が含まれないようにする。従って、屈折率整合層13の屈折率は、光ファイバ11の屈折率とレンズ部品1の屈折率との間の値の屈折率であることが好ましい。屈折率整合層13は、例えば、屈折率整合シート、接着剤又はマッチングジェルである。なお、光学端面12cと後端面2bの間に屈折率整合層13が挟み込まれ、挟み込まれた屈折率整合層13が接着剤によって接着されてもよい。
光ファイバ保持部材12は、方向D1に延びる光ファイバ保持孔12aを備えており、光ファイバ保持孔12aに光ファイバ11が挿入されることによって光ファイバ11が光ファイバ保持孔12aに保持される。方向D1は、光ファイバ保持孔12aの中心軸方向、及び光ファイバ11の光軸方向に一致する。
光ファイバ11及び光ファイバ保持孔12aは、レンズ部品1のレンズ部分3に対応して設けられる。光ファイバ11は、発散光である光L1を出射し、レンズ部分3は光L1をコリメート光に変換する。また、レンズ部分3は、相手側コネクタから入射したコリメート光を収束光である光L1に変換し、光L1を光ファイバ11の先端面11aに入射してもよい。
光ファイバ11は、例えばシングルモードファイバであるが、マルチモードファイバであってもよい。光ファイバ11がシングルモードファイバである場合、より効果的に接続損失(光ファイバ11とレンズ部品1との光損失、及び光コネクタ10と別の光コネクタとの接続損失)を抑制することが可能である。例えば、複数のレンズ部分3、及び複数の光ファイバ11は、方向D2(図7の紙面に直交する方向)に沿って配列されている。
光ファイバ11の方向D2の両端側それぞれには、光コネクタ10と相手側コネクタとの位置決めを行うガイドピンが挿入されるガイド孔12bが形成されている。ガイド孔12bは、レンズ部品1のガイド孔4に連通している。よって、ガイド孔4及びガイド孔12bにガイドピンが挿入されることにより、相手側コネクタに対するレンズ部品1及び光ファイバ保持部材12の位置決めがなされる。
また、光ファイバ保持部材12は、例えば、前述したレンズ部品1の製造方法と同様に製造される。光ファイバ保持部材12は、例えば、金型5によって製造され、この場合、ゲート7における樹脂Cの硬化によって形成されるゲート痕は、光学端面12c以外の面(例えば、一対の側面12dのいずれか、又は光学端面12cの反対側を向く後端面)に形成される。
以上のように、第2実施形態に係る光通信用部品はレンズ部品1を備えた光コネクタ10である。従って、フレネル損失が小さい空間結合型の光コネクタ10とすることができる。また、光コネクタ10では、光ファイバ11が光ファイバ保持部材12に固定されており、光ファイバ11の先端面11aは、屈折率整合層13を介してレンズ部分3と光結合しており、ガイド孔12b、及びレンズ部品1に設けられたガイド孔4にガイドピンが挿入されることにより位置決めがなされる。よって、モスアイ構造の転写性が高められ且つ光損失が抑制された構成を、光ファイバ11、光ファイバ保持部材12及び屈折率整合層13を備えた光コネクタ10に応用することができる。
また、レンズ部品1の材料は、光ファイバ保持部材12の材料と同一である。よって、レンズ部品1の熱膨張率は光ファイバ保持部材12の熱膨張率と同一になる。従って、温度変化によってレンズ部品1と光ファイバ保持部材12との位置がずれることを抑制することができるので、温度変化による光L1の軸ずれを防止することができる。
また、光コネクタ10は、屈折率整合層13を備える。屈折率整合層13を備えることにより、光ファイバ11とレンズ部品1との屈折率の整合を図ることができる。従って、光ファイバ11とレンズ部品1との接続損失を低減することができる。また、屈折率整合層13の厚さTは、50μm以下である。よって、屈折率整合層13の厚さTが薄いので、光ファイバ11の光L1の接続方向(方向D1)における位置ずれを抑制することができる。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態について図8を参照しながら説明する。第3実施形態において、レンズ部品は、前述した複数のレンズ部分3が並設されたレンズアレイ21である。図8以降の図では、理解しやすくするために、レンズ部分3を備えたレンズ部品、及びその周辺の構成を簡略化して図示している。
続いて、第3実施形態について図8を参照しながら説明する。第3実施形態において、レンズ部品は、前述した複数のレンズ部分3が並設されたレンズアレイ21である。図8以降の図では、理解しやすくするために、レンズ部分3を備えたレンズ部品、及びその周辺の構成を簡略化して図示している。
レンズアレイ21は、例えば、基板22上に設けられた第1光導波路23と、保持部材24に保持された第2光導波路25とを光結合する。第1光導波路23は、第1光導波路23を通る光L2の光軸をレンズアレイ21に向かって曲げる傾斜面23aを有する。傾斜面23aは、方向D3に延びる光L2を方向D1に反射する。
レンズアレイ21と第1光導波路23との間には、例えば、屈折率整合層26が介在する。レンズアレイ21の材料は、例えば、前述したレンズ部品1の材料と同一である。屈折率整合層26は、前述した屈折率整合層13と同様の構成を備える。レンズアレイ21の複数のレンズ部分3は、方向D2(図8の紙面に直交する方向)に沿って配列されている。
複数のレンズ部分3は、レンズアレイ21の保持部材24に対向する面21aに対して方向D1に窪んだ凹部21bの底面21cに設けられる。従って、第1光導波路23と第2光導波路25とは空間K1を介して光結合する。保持部材24は、例えば、光ファイバ保持部材12と同様の構成を備えており、第2光導波路25は光ファイバ11と同様であってもよい。
レンズアレイ21は、レンズ部品1の製造方法と同様に製造される。レンズアレイ21は、例えば、金型5によって製造される。具体的には、レンズアレイ21は、断面積F2がキャビティ8の断面積E2の50%以上且つ100%以下とされたゲート7から樹脂Cを注入し、この樹脂Cの硬化によって形成される。ゲート7における樹脂Cの硬化によって形成されるゲート痕は、面21a及び底面21c以外の面(例えば図8の紙面に直交する方向、又は図8の左右方向に向けられる面)に形成される。
以上、第3実施形態において、レンズ部品は、第1光導波路23と、第1光導波路23とは別の第2光導波路25と、を光結合するレンズアレイ21である。レンズアレイ21がレンズ部分3を備えることにより、フレネル損失が小さい空間結合型のレンズアレイ21とすることができる。また、レンズアレイ21は、第1実施形態のレンズ部分3を備えるので、レンズ部分3の表面におけるフレネル反射を抑えることができる。
更に、樹脂Cが流し込まれるゲート7の断面積F2がキャビティ8の断面積E2の50%以上且つ100%以下であるため、樹脂Cの流動性を高めることができる。従って、ナノオーダーの周期的凹凸構造3Aの転写性を高めることができるので第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について図9及び図10を参照しながら説明する。第4実施形態では、レンズ部品は、複数のレンズ部分が並設されたレンズモジュール31である。レンズモジュール31は、例えば、基板32上に設けられた受発光素子33と、保持部材34に保持された光導波路35とを光結合する。
次に、第4実施形態について図9及び図10を参照しながら説明する。第4実施形態では、レンズ部品は、複数のレンズ部分が並設されたレンズモジュール31である。レンズモジュール31は、例えば、基板32上に設けられた受発光素子33と、保持部材34に保持された光導波路35とを光結合する。
受発光素子33は、基板32に実装されている。受発光素子33は、光信号を電気信号に変換する受光素子、又は電気信号を光信号に変換する発光素子である。受発光素子33としては、受光素子であるPD(Photo Diode)、又は、発光素子であるLD(Laser Diode)若しくはVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)が挙げられる。受発光素子33は、光L3を受光、又は光L3を発光する。
レンズモジュール31の材料は、例えば、前述したレンズ部品1の材料と同一である。レンズモジュール31は、受発光素子33に対向する第1レンズ部分31aと、光導波路35に対向する第2レンズ部分31bと、光L3の光路における第1レンズ部分31a及び第2レンズ部分31bの間に位置する傾斜面31cと、を有する。
例えば、レンズモジュール31は、方向D2(図9及び図10の紙面に直交する方向)に並設された複数の第1レンズ部分31a及び複数の第2レンズ部分31bを備える。複数の受発光素子33は方向D2に沿って設けられており、複数の受発光素子33が第1レンズ部分31a及び第2レンズ部分31bに対応している。
第1レンズ部分31aを通る光L3は、傾斜面31cにおいて曲げられて第2レンズ部分31bに入射する。例えば、受発光素子33からの発散光である光L3は、第1レンズ部分31aによってコリメート光に変換され、傾斜面31cにおいて反射し、第2レンズ部分31bによって収束光とされて光導波路35に入射する。一方、光導波路35からの発散光は、第2レンズ部分31bでコリメート光に変換され、傾斜面31cにおいて反射し、第1レンズ部分31aにおいて収束光とされて受発光素子33に入射する。複数の第1レンズ部分31aは、レンズモジュール31の基板32に対向する面31dに対して方向D1に窪んだ凹部31eの底面31fに設けられる。従って、各第1レンズ部分31aと各受発光素子33とは空間K2を介して光結合する。
第1レンズ部分31a及び第2レンズ部分31bのそれぞれは、例えば、前述したレンズ部分3と同様の構成を備える。すなわち、第1レンズ部分31a及び第2レンズ部分31bのそれぞれは、周期的凹凸構造3Aと同様の周期的凹凸構造を備える。また、保持部材34及び光導波路35のそれぞれは、光ファイバ保持部材12及び光ファイバ11のそれぞれと同様の構成を備えていてもよい。
レンズモジュール31は、レンズ部品1と同様に製造され、例えば金型5によって製造される。レンズモジュール31は、断面積F3がキャビティ8の断面積E3の50%以上且つ100%以下とされたゲート7から樹脂Cを注入し、樹脂Cが硬化することによって形成される。樹脂Cの硬化によって形成されるゲート痕は、光L3が通る面以外の面(例えば、図10の紙面直交方向の手前側又は奥側に向けられる面)に形成される。
以上、第4実施形態では、レンズ部品は、光導波路35と受発光素子33とを光結合するレンズモジュール31である。レンズモジュール31がレンズ部分3と同様の第1レンズ部分31a及び第2レンズ部分31bを備えることにより、フレネル損失が小さい空間結合型のレンズモジュール31とすることができる。
従って、第1レンズ部分31a及び第2レンズ部分31bそれぞれの表面におけるフレネル反射を抑えることができる。また、樹脂Cが流し込まれるゲート7の断面積F3がキャビティ8の断面積E3の50%以上且つ100%以下であるため、樹脂Cの流動性を高めると共に、第1レンズ部分31a及び第2レンズ部分31bにおける周期的凹凸構造の転写性を高めることができる。従って、第1実施形態と同様の効果が得られる。
以上、実施形態に係る光通信用部品の製造方法、及び光通信用部品について説明したが、本開示に係る光通信用部品の製造方法、及び光通信用部品は、前述の各実施形態に限定されず種々の変形が可能である。例えば、前述の実施形態では、ランナー6a,6b、ゲート7及びキャビティ8を備えた金型5について説明したが、光通信用部品を製造する金型の構成は適宜変更可能である。
また、前述の実施形態では、周期的凹凸構造3Aを備えるレンズ部分3がレンズ部品1に一体化された例について説明したが、周期的凹凸構造を備えるレンズ部分は、レンズ部品とは別部品とされたレンズ部材であってもよい。この場合、一体化されているレンズ部品と比較して、レンズ部材と光導波路との相対的な位置合わせを高精度に行うことができる。
例えば、図11に示されるように、レンズ部品とは別部品とされたレンズ部材41は、通信用レンズであり、周期的凹凸構造3Aと同様の周期的凹凸構造を範囲Xに備える。一般的に、通信用レンズの位置の精度は光の接続損失に直接影響する。このため、例えば光学顕微鏡を用いてレンズのエッジ(外周)部分の位置を高精度に計測することが必要となる。しかしながら、周期的凹凸構造がレンズのエッジ部分に形成されている場合、エッジ部分が不鮮明となりうるため位置の計測が困難となる場合がある。
従って、図11に示される例では、レンズ部材41を通る光のビーム径をV1、レンズ部材41の周期的凹凸構造が形成されている範囲Xの直径をV2、レンズ部材41の直径をV3、とすると、V1<V2<V3の関係を満たす。V1<V2の関係を満たすことにより、レンズ部材41を通る光のフレネル反射を一層効果的に抑制することができる。
また、V2<V3を満たすことにより、範囲Xよりもエッジ側に周期的凹凸構造が形成されない、すなわち、外周部に周期的凹凸構造がない領域を有するので、レンズ部材41の形状評価、及びレンズ部材41の位置計測を容易に且つ高精度に行うことができる。なお、範囲Xよりもエッジ側の周期的凹凸構造が形成されない箇所は、例えば、レンズ駒部分にマスクをかけることによって形成される。
また、前述の実施形態では、複数のレンズ部分3を備えたレンズ部品1について説明したが、レンズ部分の数は、1つであってもよく適宜変更可能である。更に、光コネクタ10は、屈折率整合層13を備えていたが、屈折率整合層は省略することも可能である。この場合、レンズ部品1、光ファイバ11及び光ファイバ保持部材12が一体化された光コネクタ10を金型5によって前述した製造方法と同様に製造することができる。
更に、レンズ部品とは別部品とされたレンズ部材41について、外周部に周期的凹凸構造がない例を説明したが、レンズ部分3が一体化されているレンズ部品1について、レンズ部分3が外周部に周期的凹凸構造がない領域を有していてもよい。この場合にも、光ファイバ11とレンズ部品1との位置合わせを高精度に行うことができるという効果が得られる。以上、光通信用部品を構成する各部品の材料、形状、大きさ、数及び配置態様は適宜変更可能であり、光通信用部品の製造方法における各工程の内容及び順序については適宜変更可能である。
1…レンズ部品、2a…端面、2b…後端面、2c…側面、2d…上面、2e…底面、2f…凹部、2g…ゲート痕、3…レンズ部分、3A…周期的凹凸構造、3a…凸部、4…ガイド孔(孔)、5…金型、6a,6b…ランナー、7…ゲート、8…キャビティ、8a…レンズ駒部分、8b…周期的凹凸構造、8c…ピン、10…光コネクタ(光通信用部品)、11…光ファイバ、11a…先端面、12…光ファイバ保持部材、12a…光ファイバ保持孔、12b…ガイド孔、12c…光学端面、12d…側面、13,26…屈折率整合層、21…レンズアレイ、21a…面、21b…凹部、21c…底面、22,32…基板、23…第1光導波路、23a…傾斜面、24,34…保持部材、25…第2光導波路、31…レンズモジュール、31a…第1レンズ部分、31b…第2レンズ部分、31c…傾斜面、31d…面、31e…凹部、31f…底面、33…受発光素子、35…光導波路、41…レンズ部材、A,B…面積、C…樹脂、D1,D2,D3…方向、E1,E2,E3…断面積、F1,F2,F3…断面積、K1,K2…空間、L1,L2,L3…光、P…間隔、R…直径、X…範囲。
Claims (13)
- 空間結合型の光通信用部品の製造方法であって、
深さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下とされた周期的凹凸構造を有すると共に、直径が50μm以上且つ600μm以下とされたレンズ駒部分を備えた金型のキャビティにゲートから樹脂を注入する工程と、
前記樹脂を硬化してレンズ部品を形成する工程と、
を備え、
前記キャビティの断面積に対する前記ゲートの断面積の割合が50%以上且つ100%以下である、
光通信用部品の製造方法。 - 前記レンズ部品の体積は9mm3以上且つ350mm3以下である、
請求項1に記載の光通信用部品の製造方法。 - 空間結合型の光通信用部品であって、
レンズ部品を備え、
前記レンズ部品は、直径が50μm以上且つ600μm以下とされたレンズ部分を有し、
前記レンズ部分は、高さ及び間隔が100nm以上且つ1000nm以下とされた周期的凹凸構造を含んでおり、
前記レンズ部品は、樹脂が流し込まれるゲートにおいて硬化したゲート痕、及び前記ゲート痕が設けられた面を有し、
前記面の面積に対する前記ゲート痕の面積の割合が50%以上且つ100%以下である、
光通信用部品。 - 光ファイバと、前記光ファイバを保持する光ファイバ保持部材と、屈折率を整合する屈折率整合層と、を更に備え、
前記光ファイバ保持部材は、前記光ファイバを保持する光ファイバ保持孔と、位置決めを行うガイドピンが挿入されるガイド孔と、を有し、
前記光ファイバは、前記光ファイバ保持部材に固定されており、
前記光ファイバの先端面は、前記屈折率整合層を介して、前記レンズ部分と光結合しており、
前記ガイド孔、及び前記レンズ部品に形成された孔に前記ガイドピンが挿入されることにより位置決めがなされる、
請求項3に記載の光通信用部品。 - 前記レンズ部品の体積は9mm3以上且つ350mm3以下である、
請求項3又は4に記載の光通信用部品。 - 前記レンズ部品は、前記レンズ部分よりも端部寄りの位置に当接面を有し、前記ガイド孔は、前記当接面に形成されている、
請求項4に記載の光通信用部品。 - 前記レンズ部品の材料は、前記光ファイバ保持部材の材料と同一である、
請求項4に記載の光通信用部品。 - 前記屈折率整合層の厚さが50μm以下である、
請求項4に記載の光通信用部品。 - 前記レンズ部品は、複数の前記レンズ部分を備える、
請求項3〜8のいずれか一項に記載の光通信用部品。 - 前記レンズ部品は、外周部に前記周期的凹凸構造がない領域を有する、
請求項3〜9のいずれか一項に記載の光通信用部品。 - 前記光通信用部品は光コネクタである、
請求項3〜10のいずれか一項に記載の光通信用部品。 - 前記レンズ部品は、光導波路と、前記光導波路とは別の光導波路と、を光結合するレンズアレイである、
請求項3に記載の光通信用部品。 - 前記レンズ部品は、光導波路と受発光素子とを光結合するレンズモジュールである、
請求項3に記載の光通信用部品。
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