JP2019202344A - 金属溶融3dプリンタのワークテーブル装置および金属溶融3dプリンタ - Google Patents

金属溶融3dプリンタのワークテーブル装置および金属溶融3dプリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】駆動モータが冷却媒体に接するのを防止し、ワークテーブルに対して所定の回転制御が可能なワークテーブル装置および金属溶融3Dプリンタの提供を図る。【解決手段】造形水槽6内に設けられ、その上方に造形物を造形するワークテーブル12と、第1モータ13Mによる回転を、水平面における所定方向の第1軸13に対して前記ワークテーブルを回転させるように変換する第1変換部130と、第2モータ14Mによる回転を、前記ワークテーブルの面に対する法線方向の第2軸14に対して前記ワークテーブルを回転するように変換する第2変換部140'と、前記第2変換部が内部に設けられ、前記造形水槽内の冷却媒体から防水するギアボックス144と、前記ギアボックスの内側に設けられた漏液センサ145と、を有し、前記第2モータを、前記ギアボックスの内部であって、前記漏液センサが前記冷却媒体による漏洩を検出する位置よりも高い位置に設ける。【選択図】図13

Description

本発明は、金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置および金属溶融3Dプリンタに関する。
近年、例えば、コンピュータで作った三次元データを設計図とし、その断面形状を積層することで三次元の造形物を造形する三次元積層造形装置(3Dプリンタ)が注目されている。ここで、3Dプリンタとしては、光造形法や粉末造形法、或いは、FDM法(Fused Deposition Modeling:熱溶解積層法)等を利用した様々なものが提案され、また、実用化されている。
例えば、樹脂を使用する3Dプリンタでは、造形テーブル(ワークテーブル)の上に液状の樹脂を塗布し、紫外線を照射して硬化させた層を、何層にも渡って積み重ねることで三次元造形物を造形する光造形方式や、熱で溶融した樹脂を少量ずつ積み重ねる熱溶融積層方式が採用されている。また、樹脂を使用する3Dプリンタには、粉末の樹脂を一層ずつ撒き、その上に接着剤を吹き付けて固めることによって三次元造形物を造形する粉末固着方式を採用したものもある。
さらに、3Dプリンタの中には、金属製の三次元造形物を造形する金属溶融三次元積層造形装置(金属溶融3Dプリンタ)も実用化されている。この金属溶融3Dプリンタとしては、例えば、ワークテーブルの上に金属粉末を数十ミクロンの厚さで敷き詰めた後に、レーザー光を照射して焼結することによって一層分を形成し、これを繰り返すことによって金属造形物の造形を行っている。
しかしながら、金属粉末は、樹脂等と比べてかなり高価であるため、レーザー光を使用する金属溶融3Dプリンタにより造形した金属製の三次元造形物は高価となり、さらに、この方式の3Dプリンタ自体も高価なものとなる。そのため、金属溶融3Dプリンタは、例えば、樹脂等を使用する3Dプリンタと比較して、普及の妨げとなっている。
また、近年、それほどの精度が要求されない金属製の三次元造形物を造形する金属溶融3Dプリンタとして、アーク溶接を適用した金属溶融積層方式のものが実用化されている。この金属溶融3Dプリンタは、金属製のワイヤ状の溶材(溶接ワイヤ)の先端でアーク放電を発生させて溶接ワイヤを溶融し、これをワークテーブルの上に積層することで金属製の三次元造形物を造形するものである。また、この金属溶融3Dプリンタにより造形された三次元造形物に対して、例えば、CNC(Computerized Numerical Control)工作機械を使用して高精度の加工を行い、最終的な高精度の造形物(製品)を得るものも実用化されている。
ここで、本発明が適用されるアーク溶接を適用した金属溶融積層方式の金属溶融3Dプリンタ(金属溶融三次元積層造形装置)について説明する。図1は、アーク溶接を適用した金属溶融3Dプリンタの一例の全体構成を模式的に示す斜視図である。図1に示されるように、金属溶融3Dプリンタ50の本体51の上面52には、制御ユニット1および造形を行う造形処理部45の造形水槽6が設けられている。なお、本体51の横方向をX軸方向、奥行方向をY軸方向、高さ方向をZ軸方向とする。
造形水槽6の周囲には、溶接トーチ5をX軸方向に移動させるX軸アクチュエータ2、Y軸方向に移動させるY軸アクチュエータ4、および、Z軸方向に移動させるZ軸アクチュエータ3が設けられている。造形を行う溶接トーチ5は、Y軸アクチュエータ4に取り付けられている。
金属溶融3Dプリンタ50の本体51の隣りには、溶接トーチ5に溶接ワイヤを供給するワイヤ供給装置7、溶接トーチ5にシールドガスを供給するシールドガスボンベ8、および、溶接トーチ5に電力を供給する溶接機電源9が設けられている。また、本体51の内部には、造形時に造形水槽6の内部に冷却媒体(例えば、水)を供給する冷却媒体貯蔵タンク10が設けられている。
図2は、図1に示す金属溶融3Dプリンタの造形処理部を模式的に示す斜視図であり、図2(a)は、金属溶融3Dプリンタ50の造形処理部45の構造を説明するためのものであり、図2(b)は、図2(a)に示す造形処理部45におけるワークテーブル12のA軸(X軸)を駆動するA軸駆動モータの位置を示すものである。
図2(a)に示されるように、溶接トーチ5の先端部は、造形水槽6の中に配置され、溶接トーチ5の先端部に対向する位置には、造形物が形成されるワークテーブル12が設けられている。ワークテーブル12は、A軸13によって造形水槽6の内部で垂直方向に回転できるようになっている。
図2(b)に示されるように、A軸13は、例えば、造形水槽6の両側で回転支持され、造形水槽6の外部に設けられたA軸駆動モータ13Mにより回転駆動される。なお、A軸13を回転させると、ワークテーブル12をA軸13の回りに回転させてワークテーブル12の傾きを制御することができる。すなわち、A軸13により、ワークテーブル12の上面(水平面)を垂直とすることができる。
図3は、図1に示す金属溶融3Dプリンタを説明するための図であり、図3(a)は、図1に示す金属溶融3Dプリンタの動作を説明するためのものである。また、図3(b)は、図3(a)に示す造形水槽6の内部に設けられるワークテーブル12およびベースプレート15を示し、図3(c)は、図3(a)におけるワークテーブル12およびベースプレート15を拡大して示す図である。
図3(a)に示されるように、溶接トーチ5には、ワイヤ供給装置7から溶接ワイヤ27が供給され、シールドガスボンベ8からガスホース80を介してシールドガスが供給され、さらに、溶接機電源9から電力ケーブル90を介して電力が供給されている。これにより、溶接トーチ5は、溶接ワイヤ27の先端からのアーク放電により溶接ワイヤ27を溶融することができるようになっている。
図3(a)および図3(b)に示されるように、造形水槽6の内部に設けられたワークテーブル12の上には、ベースプレート15が造形物を造形するための基台として設けられている。図3(c)に示されるように、ベースプレート15は、スペーサ16によってワークテーブル12から離間された状態で、ワークテーブル12に対して着脱可能として固定されている。図3(c)において、ベースプレート15は、スペーサ16を挿通させた固定具26により、ワークテーブル12に対して着脱可能として固定されているが、スペーサ16は固定具で固定しなくてもよい。
ここで、ベースプレート15は、溶接材料と溶接可能な板材である。また、ワークテーブル12とベースプレート15を離間させる理由は、ワークテーブル12とベースプレート15の間に冷却媒体CW(水)を通すためである。そして、溶接トーチ5は、ベースプレート15の上に溶融した溶接ワイヤを積層して造形物を造形する。すなわち、溶接トーチ5がベースプレート15の上に溶融した溶接ワイヤ27を積層して造形物を造形する際、積層中の造形物が冷却媒体CWで冷却されることになる。
冷却媒体CWは、冷却媒体貯蔵タンク10に貯蔵され、冷却ユニット32によって冷却される。冷却媒体貯蔵タンク10の内部の冷却媒体CWは、ポンプ30で汲み上げられ、流量制御弁31で流量を調節して造形水槽6に供給される。また、造形水槽6の中で造形物を冷却して温度が高くなった冷却媒体CWには、造形中の塵埃等が含まれるが、そのような塵埃等は排水フィルタ300によりろ過され、その後、ポンプ30'で吸い出され、流量制御弁31'で流量を調節して冷却媒体貯蔵タンク10に戻される。
なお、図3(c)に示されるように、溶接トーチ5によってベースプレート15の上に造形物を造形する前において、造形水槽6内の液面WLの高さは、ポンプ30,30'および流量制御弁31,31'により、ベースプレート15の下面より高く、上面より低い位置に調整されている。そして、溶接トーチ5(溶接ワイヤ27の先端)からベースプレート15に対してアーク放電を行い、溶接ワイヤ27を溶融および凝固させることでベースプレート15の上に溶融した溶接ワイヤ27を積層して造形物を造形する。ここで、積層させた部分は溶接ビードと呼ばれる。また、ベースプレート15の上に溶融金属が積層される毎に、冷却媒体CWがポンプ30を介して造形水槽6の内部に供給され、積層された金属を冷却する。
図4は、ベースプレート上に造形物が造形される様子を説明するための図であり、図3(c)に示すベースプレート15の上に、溶接トーチ5および溶接ワイヤ27によって造形物18が造形されていく様子を示すものである。なお、造形物18の造形中において、冷却媒体CWの液面WLは、造形物18の溶接面WSに対して、一定の距離Hだけ低くなるように流量制御弁31,31'によって制御される。
図5は、造形物の造形が終了した状態を説明するための図であり、前述した図3(a)に対応するものである。すなわち、図5に示されるように、金属溶融3Dプリンタ50の造形水槽6における造形が終了すると、ベースプレート15の上には、造形が終了した造形物18ができあがっている。すなわち、ベースプレート15の上に造形物18ができあがり、造形物18の温度が下がると、冷却媒体CWは、ポンプ30'により排水フィルタ300および流量制御弁31'を介して冷却媒体貯蔵タンク10に戻される。
図6は、金属溶融3Dプリンタにより造形された造形物から最終的な製品(造形物)を得る様子を説明するための図であり、図5のようにして得られた造形物18から、例えば、切削加工機(CNC工作機械)を使用して二次加工を行い、最終的な製品を得る様子を説明するためのものである。
ここで、図6(a)は、図5に示す金属溶融3Dプリンタ50の造形水槽6の内部におけるワークテーブル12から造形物18およびベースプレート15を取り出した状態を示す斜視図、図6(b)は、図6(a)の側面図、そして、図6(c)は、図6(a)に示すベースプレート15を切削加工機に取り付けて切削工具で切削加工する様子を示す側面図である。さらに、図6(d)は、図6(a)に示す造形物18およびベースプレート15の切削加工後の状態を示す斜視図、図6(e)は、図6(d)の側面図、そして、図6(f)は、ベースプレート15から切り取られた造形物(最終造形物:最終的な製品)18Pを示す斜視図である。
図6(a)および図6(b)に示されるように、金属溶融3Dプリンタ50により造形された造形物18は、造形水槽6からベースプレート15と共に取り出される。この取り出されたベースプレート15は、例えば、切削加工機(図示しない)に取り付けられ、図6(c)に示されるように、切削加工機の切削工具19により造形物18の表面が切削加工される。
図6(d)および図6(e)に示されるように、ベースプレート15の上の造形物18の切削加工を行った後、例えば、切削加工が終了した造形物(18P)をベースプレート15の上からワイヤカット等で切り取り、図6(f)に示されるような最終造形物(最終的な製品)18Pが得られることになる。
図7は、金属溶融3Dプリンタにより造形された造形物から最終的な製品の他の例を得る様子を説明するための図であり、前述した図6(d)および図6(e)に示す造形物18Pを中間造形物とし、さらに、金属溶融3Dプリンタによる造形を行って別の最終造形物(別の製品)18P'を得る様子を説明するためのものである。ここで、図7(a)および図7(b)は、A軸13に対して、ワークテーブル12(ベースプレート15)を90度回転させ、溶接トーチ5(溶接ワイヤ27)により、図6(d)および図6(e)に示す中間造形物18Pの側面の複数個所にフィン18Aを造形する様子を示し、図7(c)は、図7(b)のような複数のフィン18Aが造形された造形物に対して、述した図6(c)を参照して説明したような切削加工機による加工を行って別の最終的な製品18P'を得る様子を示す。
なお、図7(a)および図7(b)において、ワークテーブル12とベースプレート15の間には、剛性プレート17が設けられている。この剛性プレート17は、ベースプレート15の熱歪により生じる応力に対して、変形が極僅かとなるような剛性を備える形状の導体板である。
図7(a)に示されるように、例えば、A軸13に対して、ワークテーブル12を90度だけ回転させることにより、ワークテーブル12の面(上面)を水平方向から垂直方向に変化させることができる。すなわち、ワークテーブル12を垂直とすることで、ベースプレート15上に造形された造形物18Pの側面を、溶接トーチ5による造形が可能な上面とすることができる。ここで、ワークテーブル12は、C軸14(Z軸)に対しても回転可能とされている。
次に、図7(b)に示されるように、例えば、C軸14に対して、垂直とされたワークテーブル12を90度ずつ回転し、それぞれ溶接トーチ5によりフィン18Aを造形する。なお、溶接トーチ5によりフィン18Aを造形する場合、冷却媒体CWの液面WLは、造形物18A(上部の造形を行っているフィン18A)の溶接面WSに対して、一定の距離Hだけ低くなるように制御するのは、前述したのと同様である。
このように、X軸,Y軸およびZ軸のアクチュエータ2,3,4により溶接トーチ5を3軸方向で制御すると共に、ワークテーブル12をC軸14およびA軸13の回転で制御することにより、金属溶融3Dプリンタを5軸制御構成とし、様々な形状の造形物を造形することが可能となる。なお、A軸は、X軸(水平面における所定軸)周りの回転軸であるが、A軸の代わりにB軸(Y軸周りの回転軸)の回転で制御することも可能である。
ところで、従来、金属溶融3Dプリンタとしては、様々な提案がなされている。
特開2017−144446号公報 特開2017−144447号公報 特開2017−075362号公報
上述したように、アーク溶接を適用した金属溶融積層方式の金属溶融3Dプリンタが研究・開発され、さらに、実用化されている。このような金属溶融3Dプリンタにおいて、ワークテーブル12には、例えば、A軸に対する回転とC軸に対する回転の両方が求められている。
しかしながら、金属溶融3Dプリンタのワークテーブル12は、例えば、造形水槽6における冷却媒体(例えば、水)CWに浸されるため、ワークテーブル12を駆動するためのモータが冷却媒体CWに接触するのを防止し、さらに、ワークテーブル12に対して、A軸およびC軸の回転制御を的確に行うことのできるワークテーブル装置を提供することは難しいものとなっている。これは、防水機能の経年劣化、或いは、保守部品の交換(保守点検)等を考慮すると、より一層困難なものとなる。
また、ワークテーブル12が設けられる造形水槽6の大きさ(容積)は限られているため、造形可能な造形物の大きさを最大化し、さらに、ギア等の駆動機構によるガタつきを低減することのできるワークテーブル装置の提供も求められている。
本発明の目的は、ワークテーブルの駆動モータが冷却媒体に接するのを防止すると共に、ワークテーブルに対して所定の回転制御を行うことができる金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置および金属溶融3Dプリンタを提供することにある。さらに、本発明の目的は、ワークテーブルのガタつきを低減すると共に、造形物を造形する様々な操作や保守部品の交換等を無理なく行うことができる金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置および金属溶融3Dプリンタを提供することにもある。
本発明に係る一実施形態によれば、溶材を溶融して積層することで造形物を造形する金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置であって、造形水槽内に設けられ、その上方に前記造形物を造形するワークテーブルと、第1モータによる回転を、水平面における所定方向の第1軸に対して前記ワークテーブルを回転させるように変換する第1変換部と、
第2モータによる回転を、前記ワークテーブルの面に対する法線方向の第2軸に対して前記ワークテーブルを回転するように変換する第2変換部と、前記第2変換部が内部に設けられ、前記造形水槽内の冷却媒体から防水するギアボックスと、前記ギアボックスの内側に設けられた漏液センサと、を有し、前記第2モータを、前記ギアボックスの内部であって、前記漏液センサが前記冷却媒体による漏洩を検出する位置よりも高い位置に設ける金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置が提供される。
さらに、本発明に係る他の実施形態によれば、溶材を溶融して積層することで造形物を造形する金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置であって、造形水槽内に設けられ、その上方に前記造形物を造形するワークテーブルと、第1モータによる回転を、水平面における所定方向の第1軸に対して前記ワークテーブルを回転させるように変換する第1変換部と、第2モータによる回転を、前記ワークテーブルの面に対する法線方向の第2軸に対して前記ワークテーブルを回転するように変換する第2変換部と、を有し、前記第1モータおよび前記第2モータを、前記造形水槽の外部に設ける金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置も提供される。
開示の金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置および金属溶融3Dプリンタによれば、ワークテーブルの駆動モータが冷却媒体に接するのを防止すると共に、ワークテーブルに対して所定の回転制御を行うことができるという効果を奏する。さらに、開示の金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置および金属溶融3Dプリンタによれば、ワークテーブルのガタつきを低減すると共に、造形物を造形する様々な操作や保守部品の交換等を無理なく行うことができるという効果を奏する。
図1は、アーク溶接を適用した金属溶融3Dプリンタの一例の全体構成を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示す金属溶融3Dプリンタの造形処理部を模式的に示す斜視図である。 図3は、図1に示す金属溶融3Dプリンタを説明するための図である。 図4は、ベースプレート上に造形物が造形される様子を説明するための図である。 図5は、造形物の造形が終了した状態を説明するための図である。 図6は、金属溶融3Dプリンタにより造形された造形物から最終的な製品(造形物)の一例を得る様子を説明するための図である。 図7は、金属溶融3Dプリンタにより造形された造形物から最終的な製品の他の例を得る様子を説明するための図である。 図8は、本発明に係る金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置の第1実施例を説明するための図である。 図9は、図8に示すワークテーブル装置の動作を説明するための図である。 図10は、本発明に係る金属溶融3Dプリンタの一実施例の全体構成を示す斜視図である。 図11は、図10に示す金属溶融3Dプリンタの造形処理部を示す斜視図である。 図12は、図11に示す造形処理部における造形水槽を示す斜視図である。 図13は、本発明に係る金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置の第2実施例を説明するための図である。 図14は、図13に示すワークテーブル装置の動作を説明するための図である。 図15は、図13に示すワークテーブル装置における液漏れ検出時の処理の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明に係る金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置および金属溶融3Dプリンタの実施形態を、添付図面を参照して詳述する。図8は、本発明に係る金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置の第1実施例を説明するための図であり、図7を参照して説明したワークテーブルの動作、すなわち、A軸(X軸)およびC軸(Z軸)に対する回転動作を実現するものである。ここで、図8(a)は、ワークテーブルおよびその駆動機構を含む第1実施例のワークテーブル装置を示す斜視図であり、図8(b)は、図8(a)に示すワークテーブル装置400の駆動機構を説明するための断面図である。
図8(a)および図8(b)に示されるように、第1実施例のワークテーブル装置400において、ワークテーブル12は、A軸駆動モータ(第1モータ)13Mの回転がウォームギア(第1ウォームギア)130によりA軸13(水平面における所定方向の第1軸)に対する回転に変換され、さらに、C軸駆動モータ(第2モータ)14Mの回転がウォームギア(第2ウォームギア)140および傘歯車142によりC軸14(ワークテーブルの面に対する法線方向の第2軸)に対する回転に変換される。
第1ウォームギア130は、第1モータに13Mよる回転を、第1軸(A軸)に対してワークテーブル12を回転させるように変換する第1変換部に対応する。また、第2ウォームギア140および傘歯車142は、第2モータ14Mによる回転を、ワークテーブル12の第2軸(C軸)14に対してワークテーブル12を回転するように変換する第2変換部に対応する。
ここで、第1モータ13M,第2モータ14M,第1ウォームギア130および第2ウォームギア140は、造形水槽6の外部に設けられていて、造形水槽6内の冷却媒体(水)に接しないようになっている。なお、傘歯車142は、ワークテーブル12(ワークテーブル12の上面)が水平方向で造形物(18)を造形する状態のとき、ワークテーブル12の下方に位置するギアボックス143の内部に設けられている。
また、第1ウォームギア130とワークテーブル12をつなぐ軸(A軸:第1軸)13は、第2ウォームギア140と傘歯車142をつなぐ軸(第3軸)141と同じ軸方向となっている。これにより、ワークテーブル12は、軸13および141に対して回転可能とされ、例えば、ワークテーブル12を90度だけ回転させることにより、前述した図7(a)および図7(b)のように、ワークテーブル12を垂直方向とすることができるようになっている。このワークテーブル12が垂直方向の状態において、例えば、ワークテーブル12をC軸(第2軸)14に対して90度ずつ回転させ、それぞれ溶接トーチ5によりフィン18Aを造形することで図7(b)のような形状の造形物を造形することができ、さらに、切削加工機による加工を行うことで、図7(c)のような形状の最終的な製品18P'を得ることができる。
図9は、図8に示すワークテーブル装置の動作を説明するための図であり、ワークテーブル12を水平状態(水平方向:例えば、図4の状態)として造形物を造形するときのワークエリアWAH、および、ワークテーブル12を垂直状態(垂直方向:例えば、図7(b)の状態)として造形物を造形するときのワークエリアWAVを示すものである。
図9に示されるように、例えば、図8(a)および図8(b)を参照して説明した第1実施例のワークテーブル装置400により図7(c)のような造形物(製品)18P'を造形する場合、ワークテーブル12を水平および垂直状態にして造形を行うため、すなわち、ワークテーブル12は、A軸(回転軸)13に対して90度回転することで造形を行うことになるため、ワークエリアWAH,WAVの大きさは、限られたものとなる。また、このワークエリア(WAH,WAV)の回転領域が大きくなると、例えば、ワークテーブル12が取り出し口(正面扉64)から遠くなるため、金属溶融3Dプリンタを使用するオペレータの作業性を低下させることにもなる。
さらに、第1実施例のワークテーブル装置400では、ワークテーブル12がA軸13の上方に位置するため、例えば、重量のある造形物18を造形する場合には、ワークテーブル12を安定して回転させるには余裕を持たせた回転機構を適用する必要がある。また、ワークテーブル12をC軸14に対して回転させる機構は、C軸駆動モータ14Mの動力を、ウォームギア140および傘歯車142を介して、C軸14に対するワークテーブル12の回転に変換するため、多少のワークテーブル12のガタつきが生じる虞がある。すなわち、第1実施例のワークテーブル装置400は、ワークテーブル12を駆動するモータ13M,14Mが冷却媒体に接するのを防止する点では、十分な効果を期待できるが、ワークエリアWAH,WAVの大きさやワークテーブル12のガタつき等の面では改善の余地がある。以下に説明するワークテーブル装置の第2実施例は、上記第1実施例が有するワークエリアの大きさやワークテーブルのガタつきを改善することが可能なものである。
図10は、本発明に係る金属溶融3Dプリンタの一実施例の全体構成を示す斜視図、図11は、図10に示す金属溶融3Dプリンタの造形処理部を示す斜視図である。なお、図10および図11に示す金属溶融3Dプリンタの一実施例は、図12〜図14を参照して説明する第2実施例のワークテーブル装置500を適用したものを描いているが、上述した第1実施例のワークテーブル装置400を適用することもできるのはいうまでもない。ここで、図10に示す金属溶融3Dプリンタ60および図11に示す造形処理部55は、前述した図1に示す金属溶融3Dプリンタ50および図2に示す造形処理部45に対応するものであり、実質的に同等の機能を有している。
すなわち、図10に示す金属溶融3Dプリンタ60は、図1〜図5を参照して説明した金属溶融3Dプリンタ50により造形物18を造形する機能を有し、さらに、図6を参照して説明したように、金属溶融3Dプリンタ60により造形された造形物18から、例えば、切削加工機(CNC工作機械)を使用して二次加工を行うことで、最終的な製品(最終造形物18P)を得ることもできる。また、図7を参照して説明したように、中間造形物18Pに対してさらなる造形および加工を行って別の最終的な製品18P'を得ることも可能である。なお、図10および図11において、図1〜図5を参照して説明したのと同様の個所(部品)には、同じ参照符号を付している。
図10において、参照符号80は、アーク溶接を適用した金属溶融3Dプリンタ60において、アーク溶接に使用されるシールドガスを供給するガスホース、90は、アーク溶接を行うために溶接機電源9からの電力を供給する電力ケーブル、そして、1は、制御用のコンピュータ(制御ユニット)を示す。
また、図10において、参照符号61は、トーチケーブルの曲率を大きく保持するスペースの確保および保持部品を実装するためのトーチケーブルサポート部、62は、金属溶融3Dプリンタ60(装置)の状態を表示する積層信号灯、63は、非常停止スイッチ、そして、64は、電磁ロックを備えた正面扉を示す。さらに、参照符号65は、溶接電源のノイズを抑制するノイズフィルタ、66は、冷却媒体貯蔵タンク10の水位を示す水位メータ、そして、100は、制御ユニット1のディスプレイを示す。なお、積層信号灯62は、例えば、アラーム発生時に赤点灯するようになっており、また、正面扉64は、例えば、装置通電時のアプリ操作により開錠できるようになっている。
図11において、参照符号20は、金属溶融3Dプリンタ60を制御する制御盤、200は、制御盤20を冷却するための冷却ファン、そして、300は、造形水槽6からの排水(冷却媒体CW:例えば、水)を冷却媒体貯蔵タンク10に戻す排水経路に設けられ、その排水の塵埃等をろ過する排水フィルタを示す。また、参照符号21は、例えば、三相200Vを入力して三相200Vと単相100Vを出力する配電盤、22は、溶接により発生した金属粉を含む排気を集塵機等に接続して排出する排気ダクトを示す。なお、図10および図11に示す金属溶融3Dプリンタおよび造形処理部は、単なる例であり、様々な変形および変更が可能なのはいうまでもない。また、本実施例の金属溶融3Dプリンタにより造形された造形物は、例えば、CNC工作機械等の切削加工機による二次加工を行って最終的な製品が得られることになる。
図12は、図11に示す造形処理部における造形水槽を示す斜視図であり、図13は、本発明に係る金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置の第2実施例を説明するための図である。ここで、図13(a)は、第2実施例のワークテーブル装置500を示す斜視図であり、図13(b)は、図13(a)に示すワークテーブル装置500の駆動機構およびワークエリアWAを説明するための断面図である。
図12,図13(a)および図13(b)に示されるように、ワークテーブル装置500は、造形水槽6の内部において、ワークテーブル12の上方に造形物を造形するためのものであり、A軸駆動モータ(第1モータ)13Mの回転がウォームギア(第1変換部)130によりA軸13(水平面における所定方向の第1軸)に対する回転に変換され、さらに、C軸駆動モータ(第2モータ)14Mの回転がウォームギア(第2変換部)140'によりC軸14(ワークテーブルの面に対する法線方向の第2軸)に対する回転に変換される。ここで、第2モータ14Mおよび第2変換部140'は、造形水槽6内の冷却媒体(水,WC)から防水するギアボックス144の内部に設けられている。
ワークテーブル12(ワークテーブル12の上面)が水平方向で造形物18を造形する状態(水平状態)のとき、ギアボックス144は、例えば、第1軸(A軸)13に対して離間された位置(オフセットを持たせた位置)でゆりかご状のオフセットゆりかご部120の下方に取り付けられ、ワークテーブル12は、オフセットゆりかご部120の上方に設けられる。ここで、ワークテーブル12が水平状態のとき、ギアボックス144において、漏液センサ145は、ギアボックス144の底部内側に設けられ、第2モータ14Mは、漏液センサ145よりも上方に取り付けられている。
このように、例えば、ワークテーブル12が水平状態のとき、第2モータ14Mを、漏液センサ145よりも上方に設けることにより、例えば、経年変化や取り付け不良によりギアボックス144の防水性能が低下して、冷却媒体がギアボックス144内に浸入した場合でも、ギアボックス144の底部内側に設けた漏液センサ145が漏洩をいち早く検出し、アラーム処理を行うと共に、造形物の造形処理を停止する。これにより、ギアボックス144の内部に取り付けた第2モータ14Mが冷却媒体に接するのを防止するようになっている。
具体的に、漏液センサ145が漏洩を検出すると、例えば、ディスプレイ100にその漏洩を表示すると共に、ポンプ30,30'および流量制御弁31,31'等を制御して造形水槽6内の冷却媒体の水位を最低水位まで低下させる。なお、図13(b)において、漏液センサ145は、ワークテーブル12が水平状態のとき、ギアボックス144の底部内側(第2モータ14Mよりも下方)に設けられているが、例えば、ワークテーブル12が垂直状態のときでも、第2モータ14Mよりも下方となる位置に設けるのが好ましい。なお、図13(b)から明らかなように、ギアボックス144の内部に設けた第2モータ(C軸駆動モータ)14Mおよび漏液センサ145からの配線は、例えば、オフセットゆりかご部120における第1モータ(A軸駆動モータ)13Mおよびウォームギア130が設けられていない側(図13(b)の左側)から取り出すことで、回転軸(A軸13)の配置に自由度を得ることができる。
ここで、ワークテーブル12は、第1軸(A軸)13に対して離間された位置でワークテーブル12を回転させるオフセットゆりかご部120に設けられている。すなわち、図13(a)に示されるように、オフセットゆりかご部120は、ワークテーブル12が水平状態のとき(ワークテーブル12が垂直状態のときも同様)、ワークエリアWAのほぼ中央に位置するA軸13に対して回転可能となっている。これにより、ワークテーブル12が水平状態のときと垂直状態のときのワークエリアWAが重なる領域を大きくすることができ、造形水槽6の内部の限られた容積を有効に利用することができる。これは、例えば、前述した第1実施例のワークテーブル装置400と比較して、ワークテーブル12が正面扉64(取り出し口)から近くなるため、金属溶融3Dプリンタを使用するオペレータの作業性を向上させることにもなる。
また、ワークテーブル12をオフセットゆりかご部120に設けることにより、例えば、ワークテーブル12が水平状態のとき、重量物を造形する場合でもワークテーブル12を安定して保持することができる。さらに、C軸14に対する回転機構に関して、第1実施例のワークテーブル装置400では、ウォームギア140および傘歯車142を使用していたのが、本第2実施例のワークテーブル装置500では、ウォームギア140だけにすることができるため、すなわち、減速ギア段数を少なくすることができるため、第1実施例と比較して、ワークテーブル12のガタつきを低減することが可能である。なお、モータ13M,14Mは、例えば、ダイレクトドライブモータを採用してもよいのはもちろんである。
さらに、本第2実施例のワークテーブル装置500において、A軸13に対する回転機構(ウォームギア130)は、実質的に、前述した第1実施例のワークテーブル装置400と同様である。すなわち、モータ13Mおよびウォームギア130は、造形水槽6の外部に設けられていて、造形水槽6内の冷却媒体に接することなく、また、駆動機構もウォームギア130だけなのでガタつきの発生を最小限とすることができる。
図14は、図13に示すワークテーブル装置の動作を説明するための図であり、図14(a)は、ワークテーブル12を水平状態(水平方向:例えば、図4の状態)と垂直状態(垂直方向:例えば、図7(b)の状態)として造形物を造形するときのワークエリアWAを説明するための図であり、図14(b)は、保守部品(例えば、ギアボックス144の内部に設けたC軸駆動モータ14M)を交換する様子を説明するための図である。
図14(a)に示されるように、ワークテーブル12が設けられたオフセットゆりかご部120は、ワークテーブル12が水平状態のときと垂直状態のときで、ワークエリアWAがほぼ同じ大きさとなるように、A軸(第1軸)13がワークエリアWAのほぼ中央に位置するようにして回転制御される。すなわち、ワークテーブル12が水平および垂直状態において、ワークエリアWAは、限られた造形水槽6の内部の容積を最大限に利用することができるようになっている。なお、図14(a)において、参照符号121は、造形水槽6の内部に設けられ、ワークテーブル12が水平状態のときに、ワークテーブル12の上面とほぼ同じ高さの上面を有する桟橋(補助テーブル)を示し、例えば、正面扉(ワーク取り出し口)64から造形物18を取り出すときに、オペレータの作業を補助するためのものである。
また、図14(b)に示されるように、例えば、ギアボックス144の内部に設けたC軸駆動モータ14Mを保守点検(例えば、交換)する場合、A軸駆動モータ13Mおよびウォームギア130によりワークテーブル12(オフセットゆりかご部120)を180度回転させ、オフセットゆりかご部120の下方に位置するギアボックス144を、オフセットゆりかご部120の上方に位置させる。これにより、例えば、保守点検を行うオペレータは、容易にギアボックス144を取り外して、例えば、ギアボックス144の内部に設けられたモータ14Mを交換することができる。
図15は、図13に示すワークテーブル装置における液漏れ検出時の処理の一例を説明するためのフローチャートである。まず、ステップST1において、ギアボックス144の内部に設けた漏液センサ145が冷却媒体の漏洩を検出する(水有り)と判定すると、ステップST2に進んで、アラーム処理および造形処理の停止を行う。ここで、アラーム処理としては、例えば、積層信号灯62を赤点灯させ、或いは、ディスプレイ100に対してギアボックス144の漏洩を示すメッセージを表示する。
さらに、ステップST3に進んで、例えば、ポンプ30,30'および流量制御弁31,31'等を制御して造形水槽6内の冷却媒体の水位を最低水位まで低下させて、処理を終了する。なお、ステップST1において、ギアボックス144の内部に設けた漏液センサ145が冷却媒体の漏洩を検出しない(水無し)と判定すると、水有りと判定するまで、漏液センサ145による冷却媒体の漏洩検出処理を継続する。なお、図15に示す処理は、単なる例であり、例えば、金属溶融3Dプリンタを集中制御する操作室に対してアラームを送付する等の様々な変更および変形が可能なのはいうまでもない。
以上、詳述したように、第1実施例のワークテーブル装置400によれば、ワークテーブル12の駆動モータ13M,14Mが冷却媒体に接するのを防止すると共に、ワークテーブル12に対してA軸およびC軸の回転制御を行うことができる。また、第2実施例のワークテーブル装置500によれば、ワークテーブル12の駆動モータ14Mは、ギアボックス144の内部ではあるが、造形水槽6の冷却媒体の中に設けられることになる。しかしながら、第2実施例のワークテーブル装置500によれば、経年変化や取り付け不良によりギアボックス144の防水性能が低下しても漏液センサ145により漏洩を検出して処理するようになっている。これにより、第2実施例のワークテーブル装置500によれば、ワークテーブル12の駆動モータ13M,14Mが冷却媒体に接するのを防止すると共に、ワークテーブル12に対してA軸およびC軸の回転制御を行うことができる。さらに、第2実施例のワークテーブル装置500によれば、第1実施例と比較して、ワークエリアWAの大きさを拡大することができると共に、金属溶融3Dプリンタを使用するオペレータの作業性を向上させることもできる。さらに、第2実施例のワークテーブル装置500によれば、第1実施例と比較して、ワークテーブル12のガタつきも低減することができる。上述した第1および第2実施例のワークテーブル装置400,500は、溶材を溶融して積層することで造形物を造形する金属溶融3Dプリンタに対して幅広く適用することが可能である。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものであり、特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではない。また、明細書のそのような記載は、発明の利点および欠点を示すものでもない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
1 制御ユニット(コンピュータ)
2 X軸アクチュエータ
3 Z軸アクチュエータ
4 Y軸アクチュエータ
5 溶接トーチ
6 造形水槽
7 ワイヤ供給装置
8 シールドガスボンベ
9 溶接機電源
10 冷却媒体貯蔵タンク
12 ワークテーブル
13 A軸(第1軸)
13M A軸駆動モータ(第1モータ)
14 C軸(第2軸)
14M C軸駆動モータ(第2モータ)
15 ベースプレート
16 スペーサ
18 造形物
18P,18P' 最終造形物(最終的な製品)
19 切削工具
20 制御盤
27 溶接ワイヤ
30,30' ポンプ
31,31' 流量制御弁
32 冷却ユニット
45,55 造形処理部
50,60 金属溶融3Dプリンタ
61 トーチケーブルサポート部
62 積層信号灯
63 非常停止スイッチ
64 正面扉
65 ノイズフィルタ
66 水位メータ
80 ガスホース
90 電力ケーブル
100 ディスプレイ
120 オフセットゆりかご部
121 桟橋(補助テーブル)
130 ウォームギア(第1ウォームギア,第1変換部)
140 ウォームギア(第2ウォームギア)
140' ウォームギア(第2変換部)
141 軸(第3軸)
142 傘歯車
143,144 ギアボックス
145 漏液センサ
200 冷却ファン
300 排水フィルタ
CW 冷却媒体(水)
WAH、WAV,WA ワークエリア
WL 液面
WS 溶接面

Claims (13)

  1. 溶材を溶融して積層することで造形物を造形する金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置であって、
    造形水槽内に設けられ、その上方に前記造形物を造形するワークテーブルと、
    第1モータによる回転を、水平面における所定方向の第1軸に対して前記ワークテーブルを回転させるように変換する第1変換部と、
    第2モータによる回転を、前記ワークテーブルの面に対する法線方向の第2軸に対して前記ワークテーブルを回転するように変換する第2変換部と、
    前記第2変換部が内部に設けられ、前記造形水槽内の冷却媒体から防水するギアボックスと、
    前記ギアボックスの内側に設けられた漏液センサと、を有し、
    前記第2モータを、前記ギアボックスの内部であって、前記漏液センサが前記冷却媒体による漏洩を検出する位置よりも高い位置に設ける、
    ことを特徴とする金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置。
  2. さらに、
    前記ギアボックスが取り付けられ、前記ワークテーブルを、前記第1軸に対して離間された位置で回転させるオフセットゆりかご部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置。
  3. 前記オフセットゆりかご部は、前記ワークテーブルの上方に前記造形物を造形するワークエリアのほぼ中央に位置する前記第1軸に対して回転可能である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置。
  4. 前記オフセットゆりかご部は、前記ギアボックスの保守点検を行う場合、前記第1軸に対してほぼ180度回転可能となっている、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置。
  5. 前記ワークテーブルが水平方向で前記造形物を造形する状態のとき、
    前記ギアボックスは、前記ワークテーブルの下方に位置し、
    前記ギアボックスにおいて、前記漏液センサを、前記ギアボックスの底部内側に設け、前記第2モータは、前記漏液センサよりも上方に取り付ける、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置。
  6. 前記第1変換部は、前記造形水槽の外部に設けられた第1ウォームギアを含み、
    前記第2変換部は、前記ギアボックスの内部に設けられた第2ウォームギアを含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置。
  7. 溶接トーチの溶材として供給される溶接ワイヤを溶融するアーク溶接を適用し、前記溶接ワイヤを溶融して積層することで造形物を造形する金属溶融3Dプリンタであって、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置を有する、
    ことを特徴とする金属溶融3Dプリンタ。
  8. 前記漏液センサが漏液を検出したとき、アラーム処理を行うと共に、前記造形物の造形処理を停止する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の金属溶融3Dプリンタ。
  9. 前記漏液センサが漏液を検出したとき、前記造形水槽内の前記冷却媒体の水位を最低水位まで低下させる、
    ことを特徴とする請求項8に記載の金属溶融3Dプリンタ。
  10. 溶材を溶融して積層することで造形物を造形する金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置であって、
    造形水槽内に設けられ、その上方に前記造形物を造形するワークテーブルと、
    前記造形水槽の外部に設けられた第1モータによる回転を、水平面における所定方向の第1軸に対して前記ワークテーブルを回転させるように変換する第1変換部と、
    前記造形水槽の外部に設けられた第2モータによる回転を、前記ワークテーブルの面に対する法線方向の第2軸に対して前記ワークテーブルを回転するように変換する第2変換部と、を有し、
    前記第1モータおよび前記第2モータを、前記造形水槽の外部に設ける、
    ことを特徴とする金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置。
  11. 前記第1変換部は、前記造形水槽の外部に設けられた第1ウォームギアを含み、
    前記第2変換部は、前記造形水槽の外部に設けられた第2ウォームギア、および、前記造形水槽の内部に設けられた傘歯車を含む、
    ことを特徴とする請求項10に記載の金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置。
  12. 前記ワークテーブルが水平方向で前記造形物を造形する状態のとき、
    前記傘歯車は、前記ワークテーブルの下方に位置するギアボックスの内部に設けられ、
    前記第1ウォームギアと前記ワークテーブルをつなぐ前記第1軸は、前記第2ウォームギアと前記傘歯車をつなぐ第3軸と同じ軸方向となっている、
    ことを特徴とする請求項11に記載の金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置。
  13. 溶接トーチの溶材として供給される溶接ワイヤを溶融するアーク溶接を適用し、前記溶接ワイヤを溶融して積層することで造形物を造形する金属溶融3Dプリンタであって、
    請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の金属溶融3Dプリンタのワークテーブル装置を有する、
    ことを特徴とする金属溶融3Dプリンタ。
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CN116782528A (zh) * 2021-11-23 2023-09-19 刘洋 一种复合铝基led印制电路板及其制备工艺

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