JP2019201274A - 画像計測装置、画像計測方法、プログラム、及び画像補正装置 - Google Patents

画像計測装置、画像計測方法、プログラム、及び画像補正装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高輝度被写体によるフレアの発生を考慮し、撮像装置の輝度もしくは色度に関する情報を高精度に計測する。【解決手段】 撮影装置の画像計測装置であって、輝度もしくは色度の異なる複数のパッチを有するチャートにおいて所定の閾値より高い輝度の高輝度パッチの輝度が前記所定の閾値より低くなるように制御された条件で前記撮影装置によって撮影画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段で撮影された撮影画像から得られる各パッチの画素値と予め格納された前記各パッチに対応する輝度もしくは色度に関する情報との対応関係を記録する記録手段と、を有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、ハイダイナミックレンジ撮影における撮像装置の特性計測および画像補正を実現する装置およびそのプログラム、方法に関する。
デジタルカメラなどの撮像装置において、異なる露出で撮像された複数の画像の合成、撮像可能な輝度範囲(ダイナミックレンジ)を拡大した撮像素子など、被写体の輝度範囲が広い場合に対応するハイダイナミックレンジ(HDR)撮影の技術がある。撮像装置のダイナミックレンジ拡大に伴い、金属への光の映り込みや車のヘッドライトなど、高輝度な被写体を含むシーンの撮影が一般的になりつつある。
一方で、高輝度被写体を撮影した場合には、対物レンズの回折、組み合わせレンズ間の多重反射、レンズと撮像素子又はレンズと鏡筒との間の多重反射、撮像素子と撮像素子のカバーガラスとの間の多重反射などの光学系で所謂フレアと呼ばれる現象が発生する。このフレアが発生すると、明るい部分の周囲に光が広がって撮像される。また、フレアの一部とされているが、レンズ内面、特に凹面で強い光が再反射すると、光源などの強い光の像が画面中心を基準に対称の位置に、比較的はっきりとした像として現れるゴーストと呼ばれる現象が発生する。
上述したフレアを抑制する技術として、2種類の露光時間で撮像した画像を用いて、画像処理でフレアを補正する技術が開示されている(特許文献1)。特許文献1では、短時間露光画像からフレア成分を予測し、予測フレア成分を元の短時間露光画像から減算した後に増幅した増幅画像を生成する。長時間露光画像から抽出したフレアを含む領域に、短時間露光画像から生成されたフレアの除去された増幅画像を合成する。
特開2009−141813号公報
上述した通り、特許文献1によれば、画像処理でフレアを目立たなくさせることは可能である。
しかしながら、被写体の輝度や画角における位置によって、フレアの発生度合や発生箇所は異なるが、高輝度被写体の撮影を前提とした、撮像装置の輝度情報または色情報を計測する方法、または、こうした計測に基づく画像補正の方法は知られていない。
撮像装置の輝度情報または色情報を計測する方法に関する課題について、図1を用いて説明する。撮像装置のダイナミックレンジなど、輝度情報に関する計測には図1(a)に示すようなチャートが考えられる。図1(a)において、グラデーション上に輝度を異ならせながら円周上にパッチが配置されている様子が示されている。このチャートを計測対象の撮像装置で撮影し、撮影された画素と別途取得した輝度情報との対応関係によってダイナミックレンジを算出することが出来る。しかしながら、HDR撮影を考慮したチャートでは最大輝度が1万cd/m以上であることが好ましく、このような高輝度パッチによるフレアが別のパッチに影響することがある。図1(b)を用いてフレアによる課題を説明する。図1(a)では最上部のパッチが最大輝度のパッチであり、最上部のパッチの影響を例にとって説明する都合上、その他のパッチは点線で示す。パッチの輝度が高い場合、上述した通りレンズの回折やその他の光学素子間の多重反射により、明るい像の周りに光の広がりが発生する。この光の広がりにより、撮影画像のうち図1(b)に示す通り、隣接するパッチの画素値が上昇してしまう。また、上述した通り、ゴーストの発生は高輝度領域に対して画角中央を基準に点対称の位置に発生することが多いため、最上部のパッチが高輝度なため、図1(b)に示す通り、最下部のパッチの画素値が上昇してしまう。別途取得される輝度情報や色情報はフレアの影響を受けずに取得されたものであるため、画素値と輝度情報、色情報との間にフレア影響の有無に差が発生してしまう。特に、最低輝度のパッチの画素値がフレアの影響により上昇すると、ダイナミックレンジの評価値に与える影響が大きくなる。また、図1から明らかなようにパッチの配置によりフレア影響の度合いが異なることも課題の一つである。図1では輝度が異なる階調パッチを例に説明を行ったが、数千cd/mから1万cd/mを超えるようなカラーチャートにおいても、同様の課題が発生することは言うまでもない。
本発明は上記の課題を鑑みてなされたものであり、高輝度被写体の撮影を前提とした、撮像装置の輝度情報または色情報を計測する方法、および、計測に基づく画像補正の方法の開示を目的とする。
本発明に係る画像計測装置は、撮影装置の画像計測装置であって、輝度もしくは色度の異なる複数のパッチを有するチャートにおいて所定の閾値より高い輝度の高輝度パッチの輝度が前記所定の閾値より低くなるように制御された条件で前記撮影装置によって撮影画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段で撮影された撮影画像から得られる各パッチの画素値と予め格納された前記各パッチに対応する輝度もしくは色度に関する情報との対応関係を記録する記録手段と、を有することを特徴とする画像計測装置。
本発明によれば、撮影装置により得られる画素値とそれに対応する輝度もしくは色度に関する情報との対応関係を高精度に得ることができる。たとえば、高輝度被写体によるフレアの影響を低減することが可能となる。
高輝度チャートの例と高輝度チャートにおけるフレアの発生を説明する概念図である。 実施例1における画像計測装置の概略構成を示す構成図である。 実施例1における、201、202の各々の撮影部で使用されるチャートの例である。 実施例1における、201、202の各々の撮影部で使用されるチャートの例である。 実施例1における、201、202の各々の撮影部で使用されるチャートの例である。 実施例1における画像計測装置における処理の流れを示すフローチャートである。 画素値と輝度の対応関係を示すLUTの例である。 実施例2における画像計測装置の概略構成を示す構成図である。 実施例2における画像計測装置における処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2における評価値算出に用いるLUTの一部を示すグラフである。 実施例3における画像補正装置の概略構成を示す構成図である。 基本画素値格納部1106に格納されている各パッチの輝度に対応する画素値の情報である。 実施例3における算出された補正量の例である。 実施例3における画像補正装置における処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1における画像計測装置を構成するコンピュータ装置の構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に関る本発明を限定するものではなく、また、本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[画像計測装置の構成]
本実施例における画像計測装置を構成するコンピュータ装置の構成について、図15のブロック図を参照して説明する。なお画像計測装置はそれぞれ単一のコンピュータ装置で実現してもよいし、必要に応じた複数のコンピュータ装置に各機能を分散して実現するようにしてもよい。複数のコンピュータ装置で構成される場合は、互いに通信可能なようにLocal Area Network(LAN)などで接続されている。かかるコンピュータ装置は計測対象であるカメラの外部に設置されてもよいし、カメラ内部に設置されてもよい。
図15において、1501はコンピュータ装置1500全体を制御するCentral Processing Unit(CPU)である。1502は変更を必要としないプログラムやパラメータを格納するRead Only Memory(ROM)である。1503は外部装置などから供給されるプログラムやデータを一時記憶するRandom Access Memory(RAM)である。1504はコンピュータ装置に1500固定して設置されたハードディスクやメモリカード、あるいは着脱可能なCompact Disk(CD)等の光ディスク、磁気や光カード、ICカード、メモリカードなどを含む外部記憶装置である。1505はユーザの操作を受け、データを入力するポインティングデバイスやキーボード1509などの入力デバイスとのインターフェイスである。1506はコンピュータ装置1500の保持するデータや供給されたデータを表示するためのモニタ1510とのインターフェイスである。1507はインターネット103などのネットワーク回線に接続するためのネットワークインタフェイスである。1508は1501〜1507の各ユニットを通信可能に接続するシステムバスである。
本実施例における画像計測装置においては、CPU1501による演算や処理の結果に基づいて各モジュールが制御されることにより、後述する各種動作・機能が実現される。
図2は本実施例における画像計測装置の概略構成を示す構成図である。
低輝度パッチ撮影部201は、後述するチャートにおける輝度の異なる複数のパッチのうち、所定の輝度より低い低輝度パッチを計測対象のカメラで撮影する。高輝度パッチ撮影部202は、所定の輝度より高い高輝度パッチを、低輝度パッチ撮影に用いたものと同一のカメラ、同一の撮影条件で撮影する。LUT生成部203は、201、202で撮影された夫々のパッチの画素値を抽出し、パッチ色情報格納部204に格納されている夫々のパッチの輝度情報もしくはCIE XYZ表色系の三刺激色XYZのような色情報(色度)を参照する。そしてLUT生成部203は、抽出されたパッチの画素値と輝度情報もしくは色度との対応関係を示すルックアップテーブル(LUT)を生成する。LUT記録部205は、203で生成されたLUTを記憶装置に記録する。
尚、204はパーソナルコンピュータ(PC)に格納されたテキストデータでも良いし、カメラ(撮像装置)内のROMに格納されたデータも良い。203はPC上のアプリケーションにてLUTを生成する構成でも良いし、カメラに実装された処理モジュールにてLUTを生成する構成でも良い。205は、203にて生成されたLUTをPC上のテキストデータとして記録する構成でも良いし、カメラ内のRAMに格納する構成でも良い。
[計測用チャート]
図3は本実施例における、201、202の各々の撮影部で使用される自発光型のチャートの例である。図3(a)は、チャート上の全てのパッチが点灯された状態であり、異なる輝度のパッチが円周上にパッチが配置されている様子を示している。チャート内の所定の基準位置と各々のパッチの中心位置との距離が略等しい距離となるようにパッチを円周上に配置し、チャート中心を画角中心におおよそ合った位置で撮影することで、レンズの色収差等による画素値のズレを抑制することができる。図中のパッチの濃さはパッチの輝度を示しており、パッチの色が明るいほど輝度が高いことを示している。図3(b)は、201にて低輝度パッチ撮影時のチャートの状態を模式的に示す図である。図中に示す通り、所定の閾値の輝度より高い輝度のパッチ(高輝度パッチ)は201の測定対象外であり、消灯状態(輝度ゼロ)になっている。このようにして撮影することで、高輝度パッチによるフレア(ゴーストを含む)が低輝度パッチの画素値を上昇させることなく、低輝度パッチの画素値を取得できる。尚、高輝度パッチを完全に消灯させなくても良く、低輝度パッチの画素値情報を抑制出来る範囲で減光制御しても良いし、NDフィルタ(減光フィルタ)や遮光板等で高輝度パッチをふさぐ構成でも良い。図3(c)は、202にて高輝度パッチ撮影時のチャートの状態を模式的に示す図である。図に示すように、所定の輝度より低い、つまり測定対象外の低輝度パッチを消灯状態にすることで、微小ではあるが低輝度パッチによるフレアが高輝度パッチの画素値上昇に与える影響を緩和される。ただし、図3(c)では、高輝度パッチ撮影時に低輝度パッチを消灯する例を示しているが、上述した通り、低輝度パッチのフレア影響自体が小さく、さらにダイナミックレンジの計測に与える影響はほぼ無視できる。そのため、高輝度パッチ撮影時に低輝度パッチは消灯せずに、図3(a)の状態で撮影しても良い。チャートを複数回撮影することによりフレア等の影響を低減することが可能となる。
図4は、さらに好適なチャートの配置を示す模式図である。図4(a)は、チャート上の全てのパッチが点灯された状態を示している。高輝度のパッチが高分散で円周上に配置されている様子が示されている。このような配置にすることで、図3では抑制しきれなかった、高輝度パッチが隣り合う高輝度パッチに与えるフレア影響を低減することができる。図4(b)、図4(c)には、それぞれ低輝度パッチ撮影時、高輝度パッチ撮影時のパッチの消灯(または減光、遮光)状態を示した。図3で説明した通り、高輝度パッチ撮影時に低輝度パッチは消灯せずに、図4(a)の状態で撮影しても良い。パッチの輝度が高いほどパッチ間の分散性が高くなるように配置することにより、更にフレアの影響を低減することが可能となる。
図5は、別の好適なチャートの配置を示す模式図である。図5(a)は、チャート上の全てのパッチが点灯された状態を示している。高輝度のパッチが高分散で円周上に配置され、かつ、あるパッチに対してチャート中心(撮影時の画角中心)に対する点対称な位置からずれた位置にその他のパッチの中心が配置されている。このような配置にすることで、図3では抑制しきれなかった、高輝度パッチが隣り合う高輝度パッチに与えるフレア影響を改善することができるとともに、図4では抑制しきれなかった、高輝度パッチのゴースト影響を改善することができる。図5(b)、図5(c)には、それぞれ低輝度パッチ撮影時、高輝度パッチ撮影時のパッチの消灯(または減光、遮光)状態を示した。図3で説明した通り、高輝度パッチ撮影時に低輝度パッチは消灯せずに、図5(a)の状態で撮影しても良い。
尚、図3〜5で示したチャートは説明を簡略化するため、8パッチ、9パッチの例で示したが、階調特性を計測するためには、より多いパッチで構成されていることが好ましい。
また、図3〜5では、階調パッチを例にとって説明したが、カラーパッチでも同様の構成とする。すなわち、カラーパッチの撮影の際も、低輝度パッチ撮影時には高輝度パッチを消灯(もしくは、減光、遮光)して撮影を行う構成とする。
[フローチャート]
図6は本実施例における画像計測装置における処理の流れを示すフローチャートである。
まず、上述した計測用チャートを用いて201にて低輝度パッチを撮影する(S601)。次に、同様に202にて高輝度パッチを撮影する(S602)。S601とS602の順序は入れ替えても問題無い。S601、S602にて撮影された低輝度パッチと高輝度パッチの撮影画像から各パッチの画素値を抽出し、204に格納されている各パッチの輝度もしくは色度に関する情報を参照して、抽出された画素値との対応関係を示すLUTを生成する(S603)。尚、撮影画像からの画素値の抽出は、パッチサイズより小さい領域を抽出し、画素値の平均値をR、G、Bそれぞれに対して算出する。平均値でなく中央値等、別の統計量を用いても構わない。図7に、画素値と輝度の対応関係を示すLUTの例を示す。色情報とのLUTを生成するには、画素値(R、G、B)と予め取得され204に格納されている三刺激値(X、Y、Z)もしくは(Y、x、y)との対応関係をLUTとして生成する。最後に、S603で生成されたLUTを記録する(S604)。
以上説明した通り、本実施例によれば、撮影装置により得られる画素値とそれに対応する輝度もしくは色度に関する情報との対応関係を高精度に得る(測定する)ことができる。たとえば、高輝度被写体によるフレアの影響を低減することが可能となる。
実施例1では、計測対象のカメラを用いたチャート撮影により、カメラの画素値と輝度もしくは色に関する情報との対応関係であるLUTを生成し記録する方法を説明した。
本実施例では、上述したLUTを用いてダイナミックレンジの評価値を算出する方法について説明を行う。実施例1と同様の構成、処理に関しては説明を割愛する。
[画像計測装置の構成]
図8は、図1同様、本実施例における画像計測装置の概略構成を示す構成図である。
低輝度パッチ撮影部801、高輝度パッチ撮影部802、LUT生成部803、パッチ色情報格納部804は、図1〜図5を用いて説明した構成のため、説明を割愛する。
評価値算出部は、803で生成されたLUTを元に、ダイナミックレンジの評価値を算出する。
[フローチャート]
図9は本実施例における画像計測装置における処理の流れを示すフローチャートである。
まず、上述した計測用チャートを用いて801にて低輝度パッチを撮影する(S901)。次に、同様に802にて高輝度パッチを撮影する(S902)。S901とS902の順序は入れ替えても問題無い。S901、S902にて撮影された低輝度パッチと高輝度パッチの撮影画像から各パッチの画素値を抽出し、804に格納されている各パッチの輝度もしくは色に関する情報を参照して、抽出された画素値との対応関係を示すLUTを生成する(S903)。最後に、S903で生成されたLUTに基づいて評価値を算出する(S904)。
[評価値算出方法]
使用されるチャートおよび撮影時の高輝度パッチの制御は、第1実施例で説明した構成と同様のため説明を割愛する。
図10に、評価値算出に用いるLUTをグラフで示す。図10(a)はパッチの輝度範囲全体に対する画素値の変化を示している。図10(b)は、図10(a)の低輝度領域を拡大したグラフである。尚、図10は説明のために、画素値RGBのうち、Gのみの階調特性を示している。最大輝度Lmaxを画素が飽和する輝度、最小輝度Lminを画素値の変化が所定の値より低くなる画素値(潰れ画素値)に対応する輝度の中での最大値となる輝度とする(図10(b)における左から2つ目のプロット)。ダイナミックレンジDは、下記の数式(1)で表される。
D=Log(Lmax/Lmin) 数式(1)
数式(1)で算出される値は、単位をStopとする。尚、Lmax、Lminの算出方法は、階調特性から近似曲線を生成し、近似曲線と飽和画素値、近似曲線と潰れ画素値との交点から算出しても良い。
以上説明した通り、本実施例により、高輝度被写体によるフレアの発生を考慮した撮像装置の輝度情報、特にダイナミックレンジの計測が可能となる。
第1および第2の実施例では、計測対象のカメラを用いたチャート撮影により、カメラの画素値と輝度もしくは色に関する情報との対応関係であるLUTの生成、および、LUTに基づくダイナミックレンジの算出について説明を行った。
本実施例では、上述したLUTを用いて、画像補正するための補正量を算出し、撮影画像を補正する所謂キャリブレーション(校正)の方法について説明を行う。第1および第2の実施例と同様の構成、処理に関しては説明を割愛する。
[画像補正装置の構成]
図11は、本実施例における画像補正装置の概略構成を示す構成図である。
低輝度パッチ撮影部1101、高輝度パッチ撮影部1102、LUT生成部1103、パッチ色情報格納部1104は、図1〜図5を用いて説明した構成のため、説明を割愛する。
補正量算出部1105は、基本画素値格納部1106に予め格納されたパッチの輝度もしくは色に対応する画素値と、LUT生成部1103で生成されたLUTとを用いて、各輝度もしくは各色における画素値の補正量を算出する。1105における補正量の算出方法を、図12〜図13を用いて説明する。
図12は、1106に格納されている各パッチの輝度に対応する画素値の情報である。図7に示す計測に基づいて生成されたLUTと、図12を比較すると画素値に差があることがわかる。これは、経年変化や撮影時の温湿度等の環境変化により発生する差を示している。
図13は、1103で生成されたLUTと1106に格納されているLUTから、差分を取ることにより算出された補正量である。このようにして算出された補正量を図中に図示しないカメラのEPROM等に格納しておき、画像補正部1107では、画素値(R、G、B)に対する補正量(ΔR、ΔG、ΔB)に基づき、実際に撮影された画像を補正する。補正を行う際、任意の補間方法を用いて撮影画像の各画素のRGB値に対応する補正量を算出(補正量算出)し、かかる補正量に基づいて補正を行う。
[フローチャート]
図14は本実施例における画像補正計測装置における処理の流れを示すフローチャートである。
まず、上述した計測用チャートを用いて1101にて低輝度パッチを撮影する(S1401)。次に、同様に1102にて高輝度パッチを撮影する(S1402)。S1401とS1402の順序は入れ替えても問題無い。S1401、S1402にて撮影された低輝度パッチと高輝度パッチの撮影画像から各パッチの画素値を抽出し、1104に格納されている各パッチの輝度もしくは色に関する情報を参照して、抽出された画素値との対応関係を示すLUTを生成する(S1403)。S1403で生成されたLUTと1106に格納されたLUTとから各画素値における補正量を1105で算出する(S1404)。S1404で算出された補正量を用いて、1107で撮影画像を補正する(S1405)。
以上説明した通り、本実施例により、高輝度被写体によるフレアの発生を考慮した撮像装置の画像補正が可能となる。
(その他の実施例)
本発明の目的は前述した実施例の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム、情報処理装置に供給し、それらのコンピュータ(またはCPUまたはMPU)がプログラムコードを読み出し実行することでも達成され得る。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行うこともできる。その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき実行されてもよい。その際において、機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
以上説明した通り、本発明によれば、高輝度被写体によるフレアの発生を考慮した撮像装置の輝度情報または色情報の計測、および、画像補正が可能となる。
201 低輝度パッチ撮影部
202 高輝度パッチ撮影部
203 LUT生成部
204 パッチ色情報格納部
205 LUT記録部

Claims (10)

  1. 撮影装置の画像計測装置であって、
    輝度もしくは色度の異なる複数のパッチを有するチャートにおいて所定の閾値より高い輝度の高輝度パッチの輝度が前記所定の閾値より低くなるように制御された条件で前記撮影装置によって撮影画像を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段で撮影された撮影画像から得られる各パッチの画素値と予め格納された前記各パッチに対応する輝度もしくは色度に関する情報との対応関係を記録する記録手段と、
    を有することを特徴とする画像計測装置。
  2. 前記撮影手段は、前記所定の閾値より高い輝度の高輝度パッチの輝度をゼロにして前記撮影装置によって撮影画像を撮影することを特徴とする請求項1に記載の画像計測装置。
  3. 前記撮影手段は、前記撮影画像を複数回撮影し、
    前記記録手段は、前記複数回撮影された撮影画像から得られる画素値に基づいて前記対応関係を記憶することを特徴とする請求項1に記載の画像計測装置。
  4. 前記チャートは、チャート内の所定の基準位置と各々のパッチの中心位置との距離が略等しい距離となるように配置されたチャートであることを特徴とする請求項1に記載の画像計測装置。
  5. 前記チャートは、パッチの輝度が高いほどパッチ間の分散性が高くなるように配置されたチャートであることを特徴とする請求項1に記載の画像計測装置。
  6. 前記チャートは、各々のパッチの中心位置の所定の基準位置に対する点対称の位置に別のパッチの中心位置が無いことを特徴とする請求項1に記載の画像計測装置。
  7. 前記記録手段に記録されている対応関係に基づいて前記撮影装置のダイナミックレンジを算出する算出手段を更に有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像計測装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像計測装置の前記記録手段に記録されている対応関係に基づいて、画素値の補正量を算出する補正量算出手段と、
    前記補正量に基づいて撮影画像を補正する補正手段とを更に有する画像補正装置。
  9. コンピュータを請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像計測装置として機能させるためのプログラム。
  10. 撮影装置の画像計測方法であって、
    輝度もしくは色度の異なる複数のパッチを有するチャートにおいて所定の閾値より高い輝度の高輝度パッチの輝度が前記所定の閾値より低くなるように制御された条件で前記撮影装置によって撮影する撮影ステップと、
    前記撮影された撮影画像から各パッチの画素値と予め格納された対応するパッチの輝度もしくは色度に関する情報との対応関係を記録する記録ステップと、
    を有することを特徴とする画像計測方法。
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