JP2019200540A - 電力変換装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
かかる課題に鑑み、本発明は、太陽光発電パネルの出力を抑制する必要がある場合にも電力の損失抑制に好適な制御を行う電力変換装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
いわゆる過積載の場合は、電力変換装置の定格入力電力を超える電力が入力される場合がある。このような場合、ごく短時間であれば問題無いが、そのような過負荷状態が持続すると回路素子が損傷若しくは劣化する恐れがある。そこで、出力する交流電力が閾値以上である場合に、制御部が電力抑制制御を行うことにより、電力の損失を抑制しながら回路素子を保護することができる。
温度センサが検出する温度が閾値以上である場合、回路素子が過熱気味になっている可能性がある。そこで、温度が閾値以上である場合に、制御部が電力抑制制御を行うことにより、電力の損失を抑制しながら、回路素子を保護することができる。
系統電圧が閾値以上である場合は、系統側への電力の供給過多になっている可能性がある。そこで、系統電圧が閾値以上である場合に、制御部が電力抑制制御を行うことにより、発電を適切に抑制することができる。
この場合、電力の抑制指令を受けて、制御部が電力抑制制御を行うことにより、発電を適切に抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る電力変換装置(その制御方法を含む。)について、図面を参照して説明する。
図1は、電力変換装置の回路図の第1の例と、その周辺の接続図である。図において、電力変換装置1の直流入力側には、例えば1ストリングの太陽光発電(PV: Photovoltaic)パネル2が接続されている。電力変換装置1の交流側には、需要家の交流電路3を経て商用電力系統4が接続されている。
図2は、電力変換装置の回路図の第2の例と、その周辺の接続図である。図において、電力変換装置1の直流入力側には、例えば1ストリングの太陽光発電パネル2が接続されている。電力変換装置1の交流側には、需要家の交流電路3を経て商用電力系統4が接続されている。
次に、図1又は図2に示した電力変換装置1の制御部18が実行するMPPT制御について説明する。MPPT制御は、太陽光発電パネル2から現時点での最大電力を引き出すべく、太陽光発電パネル2から電力変換装置1に取り込む電圧・電流を最適に制御して最大電力を発揮させようとする制御である。日照条件等、太陽光発電パネル2の発電に影響する状況が同じであるとすれば、電圧と電流とは一対一に対応しており、電流を多く引けば電圧は下がり、逆に、電流を少なく引けば電圧は上がる、という関係になる。図1の場合は、インバータ10のみのデューティ比を制御することでMPPT制御を行うことができる。図2の場合は、DC/DCコンバータ6による電力の取り込み及びインバータ10による電力の送出に関して、それぞれのデューティ比を制御することができる。MPPT制御は、DC/DCコンバータ6又はインバータ10により行うことができる。
図5は、電力変換装置の回路図の第3の例と、その周辺の接続図である。図において、電力変換装置1の直流入力側には、例えば4ストリングの太陽光発電パネル2a,2b,2c,2dが接続されている。電力変換装置1の交流側には、需要家の交流電路3を経て商用電力系統4が接続されている。
ここで、例えば、太陽光発電パネル2aの最大電力点Pmp_a、における電圧は、交流電路3のピーク電圧より高く、かつ、4ストリングのうち、現時点で最も高い電圧となる。
太陽光発電パネル全体としての出力を抑制する必要が生じた場合、最も電力の大きい太陽光発電パネル2aの出力を抑制することが効果的である。
上記した電力変換装置1は、太陽光発電パネル2(又は2a,2b,2c,2d)と接続される電力変換部であるインバータ10又はそれに加えてDC/DCコンバータ6(又は6a,6b,6c,6d)と、電力変換部のスイッチング動作を制御して最大電力点追従制御を行う機能を有する制御部18と、を備えている。そして、制御部18は、電力変換部から出力される電力を抑制する必要がある場合、電流をより多く引き出して最大電力点の電圧値より低い電圧値となるよう電力変換部の電力抑制制御を行う。
すなわち、電力変換部から出力される電力を抑制する必要があって制御上で最大電力点に行けない場合、最大電力点の前後で出力可能な、互いに同一の電力が得られる2つの電圧値のうち、低い方の電圧値を目標値として、電流を多く引き出して電力変換部を制御する。この結果、電力を抑制する必要がある状況下で、できるだけ多くの電力を引き出しつつ、低い方の電圧値を目標値とすることで、高い方の電圧値になるよう電力変換部を制御する場合よりも、電圧に依存する電力変換部の損失を低減することができる。
なお、図1,図2,図5はいずれも、商用電力系統4と系統連系する電力変換装置1について説明したが、系統連系しない自立運転に使用される電力変換装置であっても、同様の電力抑制制御を行うことができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
2,2a,2b,2c,2d 太陽光発電パネル
3 交流電路
4 商用電力系統
5,5a,5b,5c,5d 直流側コンデンサ
6,6a,6b,6c,6d DC/DCコンバータ
7 DCリアクトル
8 DCバス
9 中間コンデンサ
10 インバータ
11 ACリアクトル
12 交流側コンデンサ
13,13a,13b,13c,13d 電圧センサ
14 電流センサ
15 電圧センサ
16 電流センサ
17 電圧センサ
18 制御部
19 温度センサ
20 HEMSゲートウェイ
d1,d2,d3,d4,dH,dL ダイオード
Q1,Q2,Q3,Q4,QL スイッチング素子
Claims (9)
- 太陽光発電パネルと接続される電力変換部と、
前記電力変換部のスイッチング動作を制御して最大電力点追従制御を行う機能を有する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記電力変換部から出力される電力を抑制する必要がある場合、電流をより多く引き出して最大電力点の電圧値より低い電圧値となるよう前記電力変換部の電力抑制制御を行う、電力変換装置。 - 前記制御部は、前記電力変換部から出力される電力を抑制する必要がある場合、最大電力点追従制御の出力特性曲線における最大電力点の前後で出力可能な、互いに同一の電力が得られる2つの電圧値のうち、低い方の電圧値を目標値として前記電力抑制制御を行う、請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記電力変換部は、複数の太陽光発電パネルの各々に対応して接続され、共通のDCバスに出力する複数のDC/DCコンバータと、前記DCバスと交流電路との間に設けられたインバータとを含み、
前記制御部は、前記電力変換部から出力される電力を抑制する必要がある場合、前記複数の太陽光発電パネルのうち、前記交流電路のピーク電圧より高く、かつ、現時点で最も高い電圧を出力可能な太陽光発電パネルに接続された前記DC/DCコンバータについて、最大電力点の電圧値より低い所定の電圧値を目標値として前記電力抑制制御を行う、請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記制御部は、前記最も高い電圧を出力可能な太陽光発電パネルについて、最大電力点追従制御の出力特性曲線における最大電力点の前後で出力可能な、互いに同一の電力が得られる2つの電圧値のうち、低い方の電圧値を目標値として、対応する前記DC/DCコンバータを制御することにより前記電力抑制制御を行う、請求項3に記載の電力変換装置。
- 前記電力変換装置における直流又は交流の電力が閾値以上である場合に、前記制御部は、最大電力点の電圧値より低い電圧値となるよう前記電力抑制制御を行う、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記電力変換装置は温度センサを有し、当該温度センサが検出する温度が閾値以上である場合に、前記制御部は、最大電力点の電圧値より低い電圧値となるよう前記電力抑制制御を行う、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記電力変換装置と接続される商用電力系統の系統電圧が閾値以上である場合に、前記制御部は、最大電力点の電圧値より低い電圧値となるよう前記電力抑制制御を行う、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記制御部は、電力の抑制指令を受信した場合に、最大電力点の電圧値より低い電圧値となるよう前記電力抑制制御を行う、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 太陽光発電パネルと接続される電力変換部のスイッチング動作を制御して最大電力点追従制御を行うことを基本制御動作とし、
前記電力変換部から出力される電力を抑制する必要がある場合には、電流をより多く引き出して最大電力点の電圧値より低い電圧値となるよう前記電力変換部の電力抑制制御を行う、
電力変換装置の制御方法。
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JP2011103740A (ja) * | 2009-11-11 | 2011-05-26 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 配電システム |
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