JP2019200501A - 操作画面表示方法および情報処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】自動取引装置を利用する顧客の利便性を向上できる。【解決手段】携帯端末20は、操作画面表示方法を実行する。携帯端末20は、自動取引装置10から画面表示指示と操作情報とを受信し、自動取引装置10に貼付された標識を撮像した場合、操作情報に対応した第1の画面41を表示し自動取引装置10に貼付された標識を撮像しない場合、操作情報に対応した第2の画面42を表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、操作画面表示方法および情報処理システムに関する。
金融取引を行う取引装置として、金融機関等で用いられる自動取引装置(ATM:Automated Teller Machine、以下ATMと記載する)が知られている。顧客は、ATMを用いて現金の入出金等の金融取引を行う。
ATMにおける操作時において、顧客が保持する携帯電話や各種電子機器を用いる技術が知られている。
たとえば、顧客がATMでの操作時に暗証番号を入力する画面の盗撮を防止するための技術がある。ATMのパスワード入力画面には、パスワードを構成するキャラクタとは異なるキャラクタ(平仮名)の列を表示し、携帯電話には、パスワードを入力するキャラクタ(数字)と平仮名との対応テーブルを表示する。顧客は、携帯電話に表示された対応テーブルに基づいて数字のパスワードを平仮名に置き換えてATMで平仮名に置き換えられたパスワードの入力操作を行う。このように、顧客の携帯端末にパスワードを入力するキャラクタと異なるキャラクタとの対応テーブルを表示し、対応テーブルに基づいてパスワードの入力を行うことで盗撮されてもパスワードが解読されない技術が知られている。
特開2008−234440号公報
しかしながら、従来技術は、ATMにおけるパスワードの盗撮の対策のみであり、ATMを操作する顧客の利便性を向上することについて考慮されていなかった。
金融機関においては、ATMの操作方法が分からない顧客やATMの操作に手間取る顧客の対応のため、ATMコーナーに操作を説明する係員を配置している。しかしながら、大勢の顧客がATMを利用している場合、操作方法を説明する係員の人数が足りない場合がある。また、ATMは、型式ごとにボタンの位置が異なる等のハードウェア面において操作が一様ではないものがあり、顧客にとって使い勝手が悪い場合がある。また、ATMの操作画面は、選択された金融取引に応じて表示内容や画面遷移が異なる上に、顧客ごとに入力に手間取る画面が異なるため、係員による操作説明を求める顧客も多い。
このような状況に対処するために、自動取引装置を利用する顧客の利便性を向上する技術が望まれている。
一側面では、本発明は、顧客の利便性を向上することができる操作画面表示方法および情報処理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、以下に示すような操作画面表示方法を提供する。携帯端末は、操作画面表示方法を実行する。携帯端末は、自動取引装置から画面表示指示と操作情報とを受信し、自動取引装置に貼付された標識を撮像した場合、操作情報に対応した第1の画面を表示し、自動取引装置に貼付された標識を撮像しない場合、操作情報に対応した第2の画面を表示する。
一態様によれば、自動取引装置を利用する顧客の利便性を向上できる。
第1の実施形態の情報処理システムの一例を示す図である。 第2の実施形態の情報処理システムの一例を示す図である。 第2の実施形態のホストのハードウェア構成の一例を示す図である。 第2の実施形態のATMのハードウェア構成の一例を示す図である。 第2の実施形態の顧客端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 第2の実施形態の情報処理システムの機能の一例を示す図である。 第2の実施形態のATM利用履歴情報の一例を示す図である。 第2の実施形態のアドバイス管理情報の一例を示す図である。 第2の実施形態の表示指示管理情報の一例を示す図である。 第2の実施形態のユーザ認証画面の一例を示す図である。 第2の実施形態のカード挿入指示画面の一例を示す図である。 第2の実施形態の取引選択画面の一例を示す図である。 第2の実施形態の暗証入力画面の一例を示す図である。 第2の実施形態の媒体排出画面の一例を示す図である。 第2の実施形態の出金処理のシーケンスの一例を示す図である(その1)。 第2の実施形態の出金処理のシーケンスの一例を示す図である(その2)。 第2の実施形態の出金処理のシーケンスの一例を示す図である(その3)。 第2の実施形態の出金処理のシーケンスの一例を示す図である(その4)。 第2の実施形態の振込入力処理のシーケンスの一例を示す図である。 第2の実施形態のアドバイス編集処理のシーケンスの一例を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態の情報処理システムについて図1を用いて説明する。図1は、第1の実施形態の情報処理システムの一例を示す図である。
情報処理システム50は、自動取引装置10、携帯端末20、情報処理装置30を含む。自動取引装置10と情報処理装置30とは、情報通信が可能でありネットワークを介してアクセス可能に接続されている。ネットワークは、有線ネットワークであってもよいし無線ネットワークであってもよい。自動取引装置10と携帯端末20とは、無線通信によって情報通信が可能である。
自動取引装置10は、金融取引を行う装置であり、たとえば、金融機関等に設置されたATMである。自動取引装置10は、制御部11、記憶部12、表示受付部13、媒体処理部14、生体認証部15を備える。
制御部11は、自動取引装置10全体を制御するものであり、たとえば、プロセッサ等である。制御部11は、媒体処理部14で受け付けたカード等の媒体や表示受付部13で受け付けた顧客の操作に基づいて、自動取引装置10を制御することができる。また、制御部11は、自動取引装置10の操作を説明する情報を携帯端末20で表示するための情報を携帯端末20に適宜送信する。制御部11は、自動取引装置10で実行される金融取引に関する情報を情報処理装置30に送信する。
記憶部12は、自動取引装置10に備えられるHDD(Hard Disk Drive)や各種メモリ等である。記憶部12は、自動取引装置10の機能を実行するためのプログラムや、送受信を行う情報が記憶される。
表示受付部13は、各種の情報を表示し、顧客から入力された指示を受け付けるものである。表示受付部13は、たとえば、自動取引装置10の外面に設けられた、ディスプレイおよびタッチパネルである。
媒体処理部14は、自動取引装置10を利用する顧客から媒体(カード、通帳等)を受け付け、媒体に記録された情報(口座番号等)を読み取り、制御部11に通知する。なお、媒体とは、自動取引装置10において挿入または排出されるものであり、カードや通帳だけでなく現金等も含む。
生体認証部15は、自動取引装置10を用いて金融取引を行う顧客の本人確認を行うための生体データを取得し、生体認証を実行する機能を備える。制御部11は、生体認証部15を介して生体データ(たとえば、手のひら静脈の生体データ)を取得し、情報処理装置30に認証処理の実行を要求し、認証を許可する旨の通知を情報処理装置30から受信した場合に金融取引を実行する。
自動取引装置10の筐体の外面には、各操作部(表示受付部13、媒体処理部14、生体認証部15等)の近傍に標識(AR(Augmented Reality)マーカ)が貼付されているものとする。
携帯端末20は、顧客が保持する携帯型の電子機器である。たとえば、携帯端末20は、スマートフォンや携帯電話やタブレット型パソコン等である。顧客は、それぞれ携帯端末20を保持するものとする。携帯端末20は、制御部21、記憶部22、表示受付部23、撮像部24を備える。
制御部21は、携帯端末20全体を制御するものであり、たとえば、プロセッサ等である。制御部21は、自動取引装置10と情報通信を行う。また、制御部21は、記憶部22に対し情報の記憶および読み出しが可能である。記憶部22は、携帯端末20に備えられるHDDや各種メモリ等である。表示受付部23は、情報を表示する装置であり、たとえば、ディスプレイおよびタッチパネルである。制御部21は、自動取引装置10から受信した情報に基づき表示受付部23に第1の画面41または第2の画面42を表示させる。撮像部24は、撮像する装置であり、たとえば、カメラである。
情報処理装置30は、自動取引装置10と情報通信を行い、顧客の履歴情報の管理や勘定系の処理する機能を備えたコンピュータである。
情報処理装置30は、制御部31、記憶部32を備える。制御部31は、情報処理装置30全体を制御するものであり、たとえば、プロセッサ等である。制御部31は、自動取引装置10および携帯端末20と情報通信を行う。また、制御部31は、記憶部32に対し情報の記憶および読み出しが可能である。記憶部32は、情報処理装置30に備えられるHDDや各種メモリ等である。記憶部32は、自動取引装置10の型式ごとの操作説明や、顧客ごとの操作履歴情報等を記憶する。
ここで、情報処理システム50における操作画面表示方法の処理について説明する。顧客は、携帯端末20を自動取引装置10に認識させ、自動取引装置10と情報通信を可能とするプログラムを携帯端末20において実行させるものとする。
携帯端末20は、自動取引装置10から画面表示指示と操作情報とを受信し、自動取引装置10に貼付された標識を撮像した場合、操作情報に対応した第1の画面41を表示し、自動取引装置10に貼付された標識を撮像しない場合、操作情報に対応した第2の画面42を表示する。
第1の画面41は、自動取引装置10を撮像部24で撮像した画像と操作情報に対応した付加情報とを含む画面であり、表示受付部23に表示される画面である。付加情報は、自動取引装置10が備える操作部を指す図形(吹き出し、矢印、エアタグ、デジタルポストイット等)と操作情報に対応したテキスト情報とを含むものである。
第2の画面42は、自動取引装置10を模擬した画像と操作情報に対応した操作を説明する画像または文字情報とを含む画面であり、表示受付部23に表示される画面である。自動取引装置10を模擬した画像とは、自動取引装置10の外観をCG(Computer Graphics)やアニメーション等を用いて作成したものを含む。
たとえば、第1の画面41は、操作情報が生体認証を行う旨の操作情報である場合、自動取引装置10を撮像した画像と、生体認証部15を指す図形と、「ここに手のひらをかざしてください」というテキスト情報とを含む。また、第2の画面42は、操作情報が生体認証を行う旨の操作情報である場合、自動取引装置10の外観を模倣した画像と、生体認証部15に手のひらをかざす動作を示す図形とを含む。
なお、携帯端末20は、操作情報が情報の入力を指示する旨の操作情報である場合、情報の入力を受け付ける画面(数字ボタンを表示した画面や、テキスト入力領域を表示した画面等)を第3の画面として表示受付部23に表示する。
携帯端末20は、自動取引装置10に貼付された標識を撮像部24で撮像した場合に、操作情報に対応した第1の画面41を表示する。これにより、顧客は、実際に使用する自動取引装置10とその操作方法を画像で確認しながら自動取引装置10を操作することが可能となる。また、顧客は、自動取引装置10に貼付された標識を撮像部24で撮像しない場合であっても、表示受付部23に表示された第2の画面42によって操作説明を確認しつつ自動取引装置10を操作することができる。
こうして、情報処理システム50は、自動取引装置10を利用する顧客の利便性を向上することができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態として、自動取引装置10をATMに適用し、情報処理装置30をホストに適用した情報処理システムについて図2を用いて説明する。図2は、第2の実施形態の情報処理システムの一例を示す図である。
金融機関等における情報処理システム400は、1台以上のATM100(図2ではその内の1台を図示)とホスト300とを備える。ATM100は、ネットワーク410を介してホスト300と接続している。ホスト300は、ネットワーク410を介して顧客端末200と情報通信を行う。なお、ネットワーク410は、有線ネットワーク、無線ネットワークを問わない。また、ATM100とホスト300は、専用回線で接続されていてもよい。また、ホスト300と顧客端末200は、無線通信により情報通信が可能である。
ATM100は、顧客操作部120と、カード/レシート部130と、通帳処理部140と、硬貨処理部150と、紙幣処理部160と、テンキー入力部170と、生体認証部180とを有する。
顧客操作部120は、ディスプレイとタッチパネルを有し、取引操作の案内と、指示の受け付けとを行う。
カード/レシート部130は、キャッシュカードやクレジットカード等のカードを用いる取引において、カードの挿入と排出とを行う。また、カード/レシート部130は、取引終了時におけるレシートの排出をする。
通帳処理部140は、通帳の受け付けの際に通帳の挿入と排出とを行い、必要に応じて通帳の印字をする。硬貨処理部150は、入金および出金取引の際に、硬貨の受け渡しを処理する。紙幣処理部160は、入金および出金取引の際に、紙幣の受け渡しを処理する。
テンキー入力部170は、数字等を入力するボタンを備え、顧客操作部120のタッチパネルと協働して顧客の指示を受け付ける。たとえば、テンキー入力部170は、キャッシュカード等を認証するための暗証番号や、金融取引内容の選択や、金融取引の金額等の入力を受け付けることができる。
生体認証部180は、カメラやセンサ等を備え、顧客の生体データを取得する。また、生体認証部180は、予め登録された顧客の生体データと取得した生体データとを比較し、同一人か否かを判断する。生体認証部180は、たとえば、顧客の手のひら静脈の生体データを取得し、手のひら静脈認証を行うことができる。なお、手のひら静脈認証は一例に過ぎず、指の静脈認証、指紋認証、光彩認証等の他の生体認証であってもよい。
なお、ATM100は、ホスト300との通信機能とは別に、顧客端末200と無線通信を行う機能を備えるが、説明を省略する。
また、ATM100は、顧客端末200と通信を行い、顧客端末200に対してATM100の操作説明や顧客に報知する情報を拡張現実(AR)や仮想現実(VR:Virtual Reality)を利用した画面で提供する。以下、ARを利用して情報を提供する画面をAR画面と記載する。また、VRを利用して情報を提供する画面をVR画面と記載する。ATM100には、各操作部(顧客操作部120、カード/レシート部130、通帳処理部140、硬貨処理部150、紙幣処理部160、テンキー入力部170および生体認証部180)それぞれの近傍に各操作部に対応したARマーカが貼付される。ARマーカは、所定の画像パターンをもつ2次元コード等で示される標識である。ARマーカは、紙やシールに印刷され、ATM100の筐体の外面に貼付される。なお、ARマーカの図示は省略する。顧客端末200は、カメラでATM100を撮像しARマーカを検出すると、ARマーカの画像パターンに対応する付加情報を撮像画像と重ねて表示部に表示させる。付加情報とは、ATM100の各操作部の操作説明や、顧客に報知する各種の情報である。撮像画像の中で付加情報を重畳させる位置は、ARマーカの位置を基準にして決定される。たとえば、顧客端末200は、撮像画像の中でARマーカの上、または、ARマーカから所定の方向に所定の位置だけ離れた位置(所定の相対位置)に、ARマーカに対応する付加情報を表示することができる。また、顧客端末200は、ATM100から操作の種別(生体認証、暗証番号入力、カード挿入、媒体排出等)を示す操作情報を受信し、ATM100の操作に対応した情報を付加情報として表示することができる。
ホスト300は、ATM100と情報の送受信を行い、勘定系の業務やATM100を用いる顧客の認証処理や、ATM100を管理する機能を備えるプログラムが実行されるコンピュータである。また、ホスト300は、勘定系の業務や顧客の利用履歴等の情報をデータベース320に記憶する。データベース320は、各種情報を記憶する記憶装置である。
なお、ホスト300の機能として、勘定系の業務処理や顧客の認証処理等の機能を備えるものとしたが、これらの機能は異なるコンピュータで実現してもよい。
顧客端末200は、ATM100を利用する顧客が保持する携帯端末である。顧客端末200は、たとえば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ等である。
顧客端末200は、ATM100と通信し、ATM100の操作説明を表示するアプリケーションプログラム(以下、アプリと記載する。)を実行する。顧客は、顧客端末200にアプリをインストールし、顧客情報(氏名、口座番号等)を入力するものとする。顧客端末200のアプリは、顧客情報が設定された状態であるものとする。
ここで、顧客がATM100で金融取引を行う際の本人確認(生体認証)の操作について説明する。顧客は、ATM100において、顧客端末200とATM100とを連携させる操作を選択するものとする。ATM100は、顧客端末200で実行されるアプリと通信を行い、顧客端末200を認識し、顧客端末200から顧客情報を取得する。ATM100は、自機(ATM100自身の型式)に対応した操作を説明する情報や、顧客の履歴情報に対応した操作の説明を顧客端末200に無線通信で送信する。また、ATM100は、生体認証を行う旨の操作情報と、画面を表示する指示とを顧客端末200に送信する。
顧客端末200が、生体認証部180の近傍に貼付されたARマーカを認識した場合、顧客端末200の表示部においてAR画面で生体認証処理の操作説明を表示する。また、顧客端末200が、生体認証部180の近傍に貼付されたARマーカを認識できない場合、顧客端末200の表示部においてVR画面で生体認証処理の操作説明を表示する。
このように、ATM100と顧客端末200とを協働させることにより、ATM100ごとの型式や顧客ごとの履歴情報等に応じた操作説明を顧客端末200で提供できる。また、顧客端末200において、カメラでの撮像状況に合わせてAR画面とVR画面の表示を切り替え可能とすることにより、顧客はATM100を顧客端末200で撮像し続ける必要はない。
なお、ATM100は、備えている各操作部が機能として同一であっても、型式によって各操作部が配置される位置が異なる場合がある。たとえば、テンキー入力部170が、ATM100の筐体の右側に位置する場合や、筐体の中央に位置する場合がある。このように、ATM100の型式に応じてハードウェアが異なる場合であっても、それぞれのATM100に対応した情報を顧客端末200に提供することで、顧客端末200はATM100に応じた操作の説明を表示することができる。
次に、第2の実施形態のホストのハードウェア構成について図3を用いて説明する。図3は、第2の実施形態のホストのハードウェア構成の一例を示す図である。
ホスト300は、制御部310を含む。制御部310は、プロセッサ311、RAM(Random Access Memory)312、HDD313、画像信号処理部314、入力信号処理部315、媒体リーダ316、通信インタフェース317を含む。ホスト300は、プロセッサ311によって装置全体が制御されている。プロセッサ311には、バス318を介してRAM312と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ311は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ311は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)である。また、プロセッサ311は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM312は、ホスト300の主記憶装置として使用される。RAM312には、プロセッサ311に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に記憶される。また、RAM312には、プロセッサ311による処理に必要な各種データが記憶される。
バス318に接続されている周辺機器としては、HDD313、画像信号処理部314、入力信号処理部315、媒体リーダ316および通信インタフェース317がある。
HDD313は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD313は、ホスト300の補助記憶装置として使用される。HDD313には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが記憶される。なお、HDD313に限らず、SSD(Solid State Drive)を使用することもできる。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
画像信号処理部314は、プロセッサ311からの命令に従って、ホスト300に接続されたディスプレイ314aに画像を出力する。ディスプレイ314aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ、有機EL(OEL:Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ等、任意の種類のディスプレイを用いることができる。
入力信号処理部315は、ホスト300に接続された入力デバイス315aから入力信号を取得し、プロセッサ311に出力する。入力デバイス315aとしては、マウス、タッチパネル、タッチパッド、トラックボール、キーボード、リモートコントローラ、ボタンスイッチ等、任意の種類の入力デバイスを用いることができる。また、ホスト300に、複数の種類の入力デバイスが接続されていてもよい。
媒体リーダ316は、記録媒体319に記録されたプログラムやデータを読み取る読み取り装置である。記録媒体319として、たとえば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク(MO:Magneto-Optical disk)、半導体メモリ等を使用できる。磁気ディスクには、フレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)やHDDが含まれる。光ディスクには、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)が含まれる。
媒体リーダ316は、たとえば、記録媒体319から読み取ったプログラムやデータを、RAM312やHDD313等の他の記録媒体にコピーする。読み取られたプログラムは、たとえば、プロセッサ311によって実行される。なお、記録媒体319は可搬型記録媒体であってもよく、プログラムやデータの配布に用いられることがある。また、記録媒体319やHDD313を、コンピュータ読み取り可能な記録媒体と言うことがある。
通信インタフェース317は、データベース320とネットワーク410に接続されている。通信インタフェース317は、他のコンピュータ、記憶装置、または通信機器との間でデータの送受信を行う。データベース320は、各種の情報を記憶するとともに検索や抽出等により情報を利用できるようにしたものであり、ストレージシステム等を用いてもよい。
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施形態のホスト300の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施形態の情報処理装置30も、図3に示したホスト300のハードウェア構成で実現できる。
なお、上記の構成は一例であり、構成部の組み合わせは適宜決定できる。たとえば、上記構成のうち必要のないものを削除するとしてもよい。
ホスト300は、たとえばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施形態の処理機能を実現する。ホスト300に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。たとえば、ホスト300に実行させるプログラムをHDD313に記憶しておくことができる。プロセッサ311は、HDD313内のプログラムの少なくとも一部をRAM312にロードし、プログラムを実行する。また、ホスト300に実行させるプログラムを、光ディスク、メモリ装置、メモリカード等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に記憶されたプログラムは、たとえばプロセッサ311からの制御により、HDD313にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ311が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
次に、第2の実施形態のATMについて図4を用いて説明する。図4は、第2の実施形態のATMのハードウェア構成の一例を示す図である。
ATM100は、制御部110と、ディスプレイ120aと、タッチパネル120bと、カード/レシート処理ユニット130aと、通帳処理ユニット140aと、硬貨処理ユニット150aと、紙幣処理ユニット160aと、テンキー処理ユニット170aと、生体認証処理ユニット180aと、対人センサ制御ユニット171とを有する。
制御部110は、プロセッサ111、RAM112、第1HDD113a、第2HDD113b、外部通信インタフェース114、表示処理ユニット115、タッチパネル処理ユニット116およびI/O(Input/Output)制御部117を有し、各々がバス118を介して接続されている。
プロセッサ111は、ATM100の全体動作を制御する。プロセッサ111は、たとえばCPU、MPU等である。プロセッサ111は、紙幣処理ユニット160aを介して取得した紙幣種別および記番号(紙幣を識別する番号)を含む取引履歴情報を第1HDD113aや第2HDD113b等の記憶部に記憶する。また、プロセッサ111は、ホスト300に取引履歴情報を送信する。
RAM112には、プロセッサ111に実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM112には、プロセッサ111による処理に必要な各種データが格納される。
第1HDD113aおよび第2HDD113bには、OSやアプリケーションプログラムや取引履歴情報等を格納できる。第1HDD113aと、第2HDD113bとは、システム保護のために二重化されているが、いずれか一方のみで構成することもできる。また、第1HDD113aと第2HDD113bは、SSD等他の記憶装置でも代用可能である。
外部通信インタフェース114は、外部のネットワーク410に接続され、ホスト300等との間でデータの送受信を行う。また、外部通信インタフェース114は、ホスト300へ暗証番号や取引情報等を送受信できる。なお、通信インタフェースは、外部通信インタフェース114だけではなく、無線通信インタフェースも備えている。無線通信インタフェースは、顧客端末200との間でデータの送受信を行う。無線通信インタフェースについては、図示を省略する。
表示処理ユニット115には、ディスプレイ120aが接続される。ディスプレイ120aは、タッチパネル120bとともに顧客操作部120を構成する。表示処理ユニット115は、プロセッサ111の制御の下に、操作案内等の各種情報をディスプレイ120aの画面に表示させる。
タッチパネル処理ユニット116には、タッチパネル120bが接続される。タッチパネル120bは、ディスプレイ120aの上層に形成される。タッチパネル処理ユニット116は、顧客の指がタッチパネル120bに接触あるいは接近した画面上の位置を検出し、プロセッサ111に通知する。
I/O制御部117には、カード/レシート処理ユニット130a、通帳処理ユニット140a、硬貨処理ユニット150a、紙幣処理ユニット160a、テンキー処理ユニット170a、生体認証処理ユニット180aおよび対人センサ制御ユニット171が接続される。I/O制御部117は、プロセッサ111の制御の下に、接続する各部にプロセッサ111からの指示を通知するとともに、各部から取得した情報をバス118経由でプロセッサ111に送る。
カード/レシート処理ユニット130aは、カード/レシート部130に設けられ、カードの取り込みと排出、およびレシートの排出を制御する。また、カード/レシート処理ユニット130aは、取り込んだカードに付された磁気で記録された情報(口座番号等)を読み込む。また、カード/レシート処理ユニット130aは、印刷等を行う機能も備えており、文字や図形を印刷することが可能である。カード/レシート処理ユニット130aは、カードの排出だけでなく、取引内容を印刷した明細票(レシート)を排出することが可能である。
通帳処理ユニット140aは、通帳処理部140に設けられ、通帳の取り込みと排出を制御する。また、通帳処理ユニット140aは、取り込んだ通帳に付された磁気で記録された情報(口座番号等)を読み込む。また、通帳処理ユニット140aは、通帳に印字を行う機能も備えており、通帳の記帳が可能である。
硬貨処理ユニット150aは、硬貨処理部150に設けられ、プロセッサ111の指示に従って硬貨の入出金と、扉の開閉とを制御する。
紙幣処理ユニット160aは、紙幣処理部160に設けられ、プロセッサ111の指示に従って紙幣の入出金と、扉の開閉とを制御する。紙幣処理ユニット160aは、入出金の際に出し入れした紙幣を検知し、紙幣の情報をプロセッサ111に出力する。
テンキー処理ユニット170aは、テンキー入力部170に設けられ、顧客が押下したボタンの情報を出力する。顧客が押下したボタンの情報には、暗証番号、金融取引で用いる情報等を含めてもよい。
生体認証処理ユニット180aは、生体認証部180に設けられ、顧客が載置した手のひら静脈の生体データを取得する。生体認証処理ユニット180aは、ホスト300に顧客情報を送信して顧客の生体情報を要求し、ホスト300から予め登録された顧客の生体データを取得する。生体認証処理ユニット180aは、予め登録された顧客の生体データと取得した生体データとを比較し、生体データが一致する場合に同一人であると判断する。
対人センサ制御ユニット171は、人の接近を検知する対人センサを制御し、ATM100に顧客が近付いたことを検出する。なお、対人センサについては、図示を省略する。
可搬型記録媒体172は、たとえば、DVDやCD等の記録媒体である。可搬型記録媒体172は、取引履歴情報等を格納できる。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施形態の処理機能を実現することができる。なお、上記の構成は一例であり、ATM100の構成部の組み合わせは適宜決定できる。上記構成のうち必要のないものを削除するとしてもよいし、たとえば、非接触IC(Integrated Circuit)に対応する非接触IC部等を加えることもできる。
次に、第2の実施形態の顧客端末のハードウェア構成について図5を用いて説明する。図5は、第2の実施形態の顧客端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
顧客端末200は、無線通信部201、プロセッサ202、RAM203、不揮発性メモリ204、ディスプレイ205、タッチパネル206、スピーカ207a、マイクロホン207b、カメラ207c、GPS受信機208および生体センサ211を有する。上記のユニットは、それぞれバス209に接続されている。
無線通信部201は、ネットワーク410に属する基地局またはアクセスポイントと無線リンクで接続され、無線通信を行う無線通信インタフェースである。無線通信部201は、基地局またはアクセスポイントを介して、他のコンピュータや電子機器と通信することができる。無線通信部201が準拠する無線通信規格としては、たとえば、W−CDMA(Wideband - Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等が挙げられる。
顧客端末200は、無線通信部201とともに近距離無線通信インタフェースを備え、ATM100と直接データの送受信ができる。また、顧客端末200は、無線通信部201に代えてまたは無線通信部201とともに、通信装置とケーブルで接続される有線通信インタフェースを備えてもよい。
プロセッサ202は、ホスト300のプロセッサ311と同様、プログラムの命令を実行する演算回路を含むプロセッサである。
RAM203は、ホスト300のRAM312と同様、プロセッサ202が実行するプログラムやプロセッサ202が演算に用いるデータを一時的に記憶する揮発性の半導体メモリである。
不揮発性メモリ204は、各種ソフトウェアのプログラムおよびデータを記憶する不揮発性の記憶装置である。不揮発性メモリ204としては、たとえば、フラッシュメモリやSSD等を用いることができる。記憶されるプログラムには、ホスト300と連携して処理を行うアプリケーションプログラムが含まれてもよい。なお、顧客端末200は、HDD等の他の種類の記憶装置を備えてもよい。
ディスプレイ205は、プロセッサ202からの指示に応じて操作画面等の画像を表示する。ディスプレイ205としては、たとえば、LCDや有機ELディスプレイ等を用いることができる。
タッチパネル206は、利用者からの入力を受け付ける入力装置である。タッチパネル206は、ディスプレイ205に重ねて設置される。タッチパネル206は、ディスプレイ205に表示された画面に対する利用者のタッチ操作を検出し、タッチ位置をプロセッサ202に通知する。タッチ位置の検出方法としては、抵抗膜方式や静電容量方式等の任意のものを使用できる。なお、顧客端末200は、タッチパネル206に代えてまたはタッチパネル206とともに、キーパッド等の他の入力装置を備えてもよい。
スピーカ207aは、プロセッサ202から音声信号としての電気信号を取得し、物理振動に変換して音を再生する。たとえば、利用者が通話を行っているとき、通話相手の声や背景雑音が再生される。マイクロホン207bは、音の物理振動を電気信号に変換し、音声信号としての電気信号をプロセッサ202に出力する。たとえば、利用者が通話を行っているとき、利用者の声や背景雑音がマイクロホン207bから入力される。
カメラ207cは、顧客端末200に搭載された撮像装置である。カメラ207cは、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を備える。カメラ207cは、プロセッサ202からの命令に従って、カメラ207cのレンズを向けた先にある光景の静止画や動画のデータを生成する。ここで、カメラ207cが撮像素子を用いて画像のデータを生成する処理を「撮像」と称し、撮像により生成された画像情報を「撮像画像」と称する。
GPS受信機208は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星それぞれからGPS信号を受信し、受信したGPS信号を用いて顧客端末200の現在位置を算出する。GPS信号には、GPS衛星が当該GPS信号を送信した時刻が含まれる。現在位置は、複数のGPS衛星からのGPS信号の伝送時間の違いに基づいて算出することができる。現在位置は、たとえば、経度、緯度、高度で表現することができる。
生体センサ211は、生体認証を行う機能を備える。生体認証として、指紋認証や、虹彩認証、静脈認証等がある。生体センサ211は、顧客端末200に予め記憶された生体データと生体センサ211から取得した生体データとを比較し、比較した生体データが一致した場合、顧客端末200の使用者が本人であると認証する。
なお、生体センサ211は、生体認証を行う機能を備えるハードウェアの一例であり、他の機能で代用してもよい。たとえば、カメラによって画像データ(利用者の指紋の画像データ、虹彩の画像データ等)を取得し、取得した画像データの指紋認証や虹彩認証を制御部(プロセッサ202)が行うことができる。
上記のハードウェア構成は顧客端末200の一例であり、構成部の組み合わせは適宜決定される。上記のハードウェア構成のうち、必要のないものを削除するとしてもよい。なお、第1の実施形態の携帯端末20も、図5に示した顧客端末200のハードウェア構成で実現できる。
次に、第2の実施形態の情報処理システムの機能の一例について図6を用いて説明する。図6は、第2の実施形態の情報処理システムの機能の一例を示す図である。
ATM100は、制御部110および記憶部190を有する。制御部110は、プロセッサ111により実現される。具体的には、プロセッサ111は、RAM112に記憶されたプログラムを実行することで、制御部110の機能を発揮する。ただし、制御部110は、ASIC等のハードワイヤードロジックにより実現されてもよい。記憶部190は、RAM112の記憶領域や第1HDD113aや第2HDD113bの記憶領域を用いて実現される。記憶部190は、金融取引の履歴情報やホスト300に送信するデータ等を記憶する。
制御部110は、ATM100で実行する操作に対応して、顧客端末200に各種の情報を通知する。たとえば、制御部110は、生体認証を行う際に、生体認証の操作を説明する画面の表示指示と生体認証を行う旨の操作情報とを顧客端末200に通知する。
ホスト300は、制御部310および記憶部390を有する。制御部310は、プロセッサ311により実現される。具体的には、プロセッサ311は、RAM312に記憶されたプログラムを実行することで、制御部310の機能を発揮する。ただし、制御部310は、ASIC等のハードワイヤードロジックにより実現されてもよい。記憶部390は、RAM312の記憶領域やHDD313の記憶領域を用いて実現される。なお、記憶部390は、ホスト300からアクセス可能な記憶装置であるデータベース320で実現されてもよい。制御部310は、ATM100と情報通信を行い、ATM100で実行される金融取引に伴う顧客の口座情報の更新等を行う。
記憶部390は、送受信を行う情報を一時的に記憶する。また、記憶部390は、顧客の口座情報、ATM利用履歴情報、アドバイス管理情報、表示指示管理情報等も記憶する。ATM利用履歴情報は、後で図7を用いて説明する。アドバイス管理情報は、後で図8を用いて説明する。表示指示管理情報は、後で図9を用いて説明する。なお、これらの各種の管理情報について、ホスト300の記憶部390において記憶されるものとして説明するが、これは一例に過ぎない。各種の管理情報のうち、顧客端末200で用いる情報については適宜顧客端末200の記憶部290で記憶することもできる。
顧客端末200は、制御部210、表示受付部220および記憶部290を有する。制御部210は、プロセッサ202により実現される。具体的には、プロセッサ202は、RAM203に記憶されたプログラムを実行することで、制御部210の機能を発揮する。ただし、制御部210は、ASIC等のハードワイヤードロジックにより実現されてもよい。表示受付部220は、情報の表示および情報の入力を受け付ける機能を備えており、ディスプレイ205およびタッチパネル206により実現される。記憶部290は、RAM203等の記憶領域を用いて実現される。制御部210は、ATM100と情報通信を行う。なお、記憶部290は、送受信を行う情報を記憶する。制御部210は、制御部110から受信した情報を記憶部290に記憶させ、表示受付部220に表示させる。
顧客端末200は、制御部110から画面を表示する指示を受け付けた際に、ATM100に貼付されたARマーカをカメラ207cが撮像した場合、撮像画像とATM100から受信した表示指示情報とを組み合わせたAR画面を生成し、表示受付部220に表示する。また、顧客端末200は、ATM100に貼付されたARマーカをカメラ207cが撮像しない場合、ATM100から受信した表示指示情報に基づくVR画面を表示受付部220に表示する。
次に、第2の実施形態のATM利用履歴情報の一例について図7を用いて説明する。図7は、第2の実施形態のATM利用履歴情報の一例を示す図である。
ATM利用履歴情報500は、ATM100を利用した履歴を顧客ごとに管理する情報である。ATM利用履歴情報500は、ホスト300の記憶部390に記憶される情報である。ATM利用履歴情報500は、ホスト300によって参照および更新される情報である。ホスト300は、ATM100から顧客が利用した情報を受信し、ATM利用履歴情報500に受信した情報を蓄積する。ホスト300は、ATM100からの要求に応じて、ATM利用履歴情報500から抽出した情報をATM100に送信する。
ATM利用履歴情報500は、顧客番号、口座番号、利用日時、利用取引および利用内容の項目を含む。顧客番号の項目には、各顧客を識別するための識別情報(顧客番号)が登録される。口座番号の項目には、顧客が保有する口座を識別する番号(口座番号)が登録される。利用日時の項目には、顧客がATM100を利用した日時が登録される。利用取引の項目には、顧客がATM100で金融取引を行った取引の種別(出金、入金、振込等)が登録される。利用内容の項目には、顧客がATM100で金融取引を行った内容が登録される。たとえば、利用取引が「入金」である場合、利用内容には「入金金額」が登録される。
たとえば、ATM利用履歴情報500には、顧客番号が「A01」、口座番号が「123456」、利用日時が「2018/2/10 10:10」、利用取引が「出金」、利用内容が「1万円」という情報が登録される。
これは、顧客番号が「A01」の顧客について、顧客が保有する口座の口座番号が「123456」であり、顧客がATM100を利用した日時が「2018年2月10日10時10分」であり、ATM100で「出金」取引を行い、「1万円」を出金したことを示す。
次に、第2の実施形態のアドバイス管理情報の一例について図8を用いて説明する。図8は、第2の実施形態のアドバイス管理情報の一例を示す図である。
アドバイス管理情報510は、顧客端末200において表示する操作説明(アドバイス)を管理する情報である。アドバイス管理情報510は、ホスト300の記憶部390に記憶される情報である。
アドバイス管理情報510は、顧客番号、口座番号、カスタマイズ、表示画面名称およびアドバイス情報の項目を含む。顧客番号の項目には、各顧客を識別するための識別情報(顧客番号)が登録される。口座番号の項目には、顧客が保有する口座を識別する番号(口座番号)が登録される。カスタマイズの項目には、表示されるアドバイス情報について変更(カスタマイズ)を行ったか否かを示す情報が登録される。カスタマイズが「ON」の場合、顧客がアドバイス情報を変更し、定型文(初期設定されている操作説明文)だけでなく顧客が登録したアドバイス情報も顧客端末200に表示されることを示す。ホスト300は、ATM100を介して顧客端末200からアドバイス情報を変更する指示を受信した場合、カスタマイズを「ON」に設定し、指定された表示画面名称について、指定されたテキスト情報(文字や数字等で記載した情報)をアドバイス情報として登録する。なお、アドバイス情報は、ATM100や顧客端末200の操作に対応して、表示受付部220に表示される。カスタマイズが「OFF」の場合、アドバイス情報は変更されず、定型文のみが顧客端末200に表示されることを示す。表示画面名称の項目には、顧客がカスタマイズを行った画面の名称が登録される。アドバイス情報の項目には、顧客がカスタマイズを行ったアドバイス情報が登録される。
たとえば、アドバイス管理情報510には、顧客番号が「A01」、口座番号が「123456」、カスタマイズが「ON」という情報が登録される。また、アドバイス管理情報510には、表示画面名称が「暗証入力画面」について、アドバイス情報が「暗証番号は、×××がヒントです。」という情報が登録される。また、アドバイス管理情報510には、表示画面名称が「振込先入力画面」について、アドバイス情報が「振込先口座「321654」はパソコン教室の授業料の振込先です。」という情報が登録される。
これは、顧客番号「A01」の顧客について、口座番号が「123456」であり、カスタマイズが「ON」であることを示す。また、「暗証入力画面」が顧客端末200に表示される場合、アドバイス情報として「暗証番号は、×××がヒントです。」という情報も顧客端末200に表示されることを示す。また、「振込先入力画面」が顧客端末200に表示される場合、アドバイス情報として「振込先口座「321654」はパソコン教室の授業料の振込先です。」という情報も表示されることを示す。
ホスト300は、ATM100からの情報を取得する要求に応じて、要求に含まれる口座番号に対応する表示画面名称およびアドバイス情報をアドバイス管理情報510から抽出し、ATM100に送信する。ATM100は、ホスト300から受信した表示画面名称およびアドバイス情報を顧客端末200に送信する。顧客端末200は、ATM100から受信した情報に基づき、アドバイス情報を表示する。
なお、ホスト300は、顧客からカスタマイズされたアドバイス情報をアドバイス管理情報510に記憶するのみではなく、アドバイス情報の定型文も記憶するが、アドバイス情報の定型文については図示を省略する。
次に、第2の実施形態の表示指示管理情報の一例について図9を用いて説明する。図9は、第2の実施形態の表示指示管理情報の一例を示す図である。
表示指示管理情報520は、AR画面およびVR画面の表示指示情報を管理する情報である。表示指示管理情報520は、ホスト300の記憶部390に記憶される情報である。なお、ATM100は、自機の型式に該当する情報をホスト300に要求し、ホスト300から表示指示管理情報520に含まれる情報のうち該当する情報を取得し、記憶部190に記憶することができる。ATM100は、顧客端末200に対し、表示指示情報(AR画面表示指示情報、VR画面表示指示情報)を提供する。顧客端末200は、ATM100から受信した表示指示情報に基づき、AR画面またはVR画面を表示する。
表示指示管理情報520は、ATM型式、AR画面表示指示情報およびVR画面表示指示情報の項目を含む。
ATM型式の項目には、ATM100を識別する情報(ATM型式)が登録される。
AR画面表示指示情報の項目には、ATM型式と対応するAR画面を表示するための情報(AR画面表示指示情報)が登録される。たとえば、AR画面表示指示情報とは、ARマーカの画像パターン、ARマーカに対応する付加情報(操作説明のテキストデータ)、付加情報の表示位置等について、ATM100の操作の種別(生体認証、暗証番号入力、カード挿入、媒体排出等)を示す操作情報と対応づけて記憶した情報である。
VR画面表示指示情報の項目には、ATM型式と対応するVR画面を表示するための情報(VR画面表示指示情報)が登録される。たとえば、VR画面表示指示情報とは、ATM100の操作の種別と対応づけて作成されたVR画面を記憶した情報である。なお、VR画面は、VRのみに限るものではなく、顧客に対して操作説明をするためのCGやアニメーション等を用いた画面も含むものとする。また、VR画面表示指示情報には、画像情報のみではなく、文字や記号等のテキスト情報も含むものとする。
たとえば、表示指示管理情報520には、ATM型式が「XYZ」、AR画面表示指示情報が「XYZ01フォーマット」、VR画面表示指示情報が「XYZ05フォーマット」という情報が登録される。
これは、ATM型式「XYZ」のATM100が、「XYZ01フォーマット」に基づいてAR画面の表示を顧客端末200に指示し、「XYZ05フォーマット」に基づいてVR画面の表示を顧客端末200に指示することを示す。
次に、第2の実施形態のユーザ認証画面の一例について図10を用いて説明する。図10は、第2の実施形態のユーザ認証画面の一例を示す図である。
ユーザ認証画面は、ATM100においてユーザ認証(顧客の本人確認のための生体認証)を行う際に顧客端末200において表示される画面である。ユーザ認証画面には、ARユーザ認証画面600とVRユーザ認証画面601の2通りの画面が含まれる。
顧客端末200は、ARユーザ認証画面600とVRユーザ認証画面601とを切り替えて表示することが可能である。ARユーザ認証画面600は、顧客端末200が備えるカメラ207cでATM100を撮像し、ATM100に貼付されたARマーカを検知した場合、表示受付部220に表示される画面である。VRユーザ認証画面601は、顧客端末200においてARマーカを検知しない場合、表示受付部220に表示される画面である。顧客端末200は、ATM100を介して受信した表示指示情報(AR画面表示指示情報、VR画面表示指示情報)に基づき、ARユーザ認証画面600とVRユーザ認証画面601とを表示できる。ATM100は、ATM100におけるユーザ認証の操作のタイミングに合わせて顧客端末200にユーザ認証画面を表示する指示を送信できる。
なお、顧客端末200は、カメラ207cにおいてARマーカを撮像した場合にARユーザ認証画面600を表示できるが、顧客が画面の切り替えを選択してもよい。たとえば、顧客端末200が、ARマーカを撮像した場合、ARユーザ認証画面600とVRユーザ認証画面601のいずれかを選択するボタンを表示し、顧客からいずれの画面を表示するか選択する入力を受け付け、選択された画面を表示してもよい。
ARユーザ認証画面600は、ユーザ認証を行う旨のテキストの情報、カメラ207cでATM100を撮像した画像と付加情報とを組み合わせたAR画像、「アドバイス」を示すテキストの情報とを含む。ARユーザ認証画面600のAR画像における付加情報は、撮像した生体認証部180を指す図形(吹き出し、エアタグ、デジタルポストイット等)に「ここに手のひらをかざしてください」というテキストを表示したものである。「アドバイス」を示すテキスト情報は、ATM100の操作の説明を文字で説明した情報である。
ARユーザ認証画面600は、顧客が実際に用いているATM100を撮像し、そのATM100の筐体のどの部分でユーザ認証を行うのか操作説明を表示する画面である。顧客は、ARユーザ認証画面600に含まれるAR画像を目視することにより、ATM100のどの位置で操作を行うべきかを確認することができる。また、顧客は、AR画像のみではなく、AR画像の説明と対応した「アドバイス」のテキストによる説明を読むことで、操作方法を理解することができる。
VRユーザ認証画面601は、ユーザ認証を行う旨のテキストの情報、ATM100の外観をCG等で模擬した画像と顧客の動作を示す画像(生体認証部に手のひらをかざす動作を示す画像)とを組み合わせたVR画像、「アドバイス」を示すテキストの情報とを含む。テキストの情報については、ARユーザ認証画面600とほぼ同様であるため説明を省略する。VRユーザ認証画面601は、顧客が顧客端末200でATM100を撮像しない場合に表示される画面である。たとえば、VRユーザ認証画面601は、顧客がATM100を利用中に、顧客端末200をATM100の隅(たとえば、テンキーの右隣の空きスペース)に置いた状態で表示できるため、顧客は顧客端末200を把持しなくともよい。
このように、顧客端末200は、ARユーザ認証画面600とVRユーザ認証画面601との表示を切り替えて顧客に情報を提供できる。これにより、顧客は、状況に応じてATM100の操作方法を得られるため、利便性が向上する。
次に、第2の実施形態のカード挿入指示画面の一例について図11を用いて説明する。図11は、第2の実施形態のカード挿入指示画面の一例を示す図である。
カード挿入指示画面は、ATM100において顧客からカードを受け付ける際に顧客端末200において表示される画面である。カード挿入指示画面には、ARカード挿入指示画面602とVRカード挿入指示画面603の2通りの画面が含まれる。
カード挿入指示画面の表示の切り替えについては、図10におけるユーザ認証画面の表示の切り替えと同様であるため、説明を省略する。また、図10と同様の内容については、説明を適宜省略する。
ARカード挿入指示画面602は、カードを挿入する旨のテキストの情報、カメラ207cでATM100を撮像した画像と付加情報とを組み合わせたAR画像、「アドバイス」を示すテキストの情報とを含む。ARカード挿入指示画面602のAR画像における付加情報は、撮像したカード/レシート部130を指す吹き出しに「ここにカードを挿入してください」というテキストを表示したものである。
ARカード挿入指示画面602は、顧客が実際に用いているATM100を撮像し、そのATM100の筐体のどの部分にカードを挿入するのか操作説明を表示する画面である。「アドバイス」を示すテキストの情報には、AR画像と対応した操作説明が表示される。たとえば、AR画像は、ATM100の画像と付加情報としてカード/レシート部130を指し示す吹き出しに「ここにカードを挿入してください」というテキストが表示される。このAR画像に対応して、「お客さまのカードを挿入してください。上の画面で指示されたカード挿入口にカード表面の矢印方向にカードを挿入してください。」というテキストが「アドバイス」を示すテキスト情報として表示される。
VRカード挿入指示画面603は、カードを挿入する旨のテキストの情報、ATM100の外観をCG等で模擬した画像とカードを挿入する動作を示す画像とを組み合わせたVR画像、「アドバイス」を示すテキストの情報とを含む。テキストの情報については、ARカード挿入指示画面602とほぼ同様であるため説明を省略する。
次に、第2の実施形態の取引選択画面の一例について図12を用いて説明する。図12は、第2の実施形態の取引選択画面の一例を示す図である。
取引選択画面は、ATM100において顧客から取引の選択を受け付ける際に顧客端末200において表示される画面である。取引選択画面には、AR取引選択画面604とVR取引選択画面605の2通りの画面が含まれる。
取引選択画面の表示の切り替えについては、図10におけるユーザ認証画面の表示の切り替えと同様であるため、説明を省略する。また、図10と同様の内容については、説明を適宜省略する。
AR取引選択画面604は、取引を選択する旨のテキストの情報、カメラ207cでATM100を撮像した画像と付加情報とを組み合わせたAR画像、「アドバイス」を示すテキストの情報とを含む。AR取引選択画面604のAR画像における付加情報は、撮像した顧客操作部120を指す吹き出しに「タッチパネルに表示されたボタンを押下してお取引を選択してください」というテキストを表示したものである。なお、AR取引選択画面604に含まれるAR画像において、撮像した顧客操作部120には金融取引(出金、入金、残高照会等)を選択するボタンが表示されているものとするが、図示を省略する。
このAR画像に対応して、「タッチパネルでお取引を選択してください。お客様の前回のお取引は「出金」で、お引き出し金額は「1万円」でした。」というテキストが「お客様アドバイス」を示すテキスト情報として表示される。
VR取引選択画面605は、取引を選択する旨のテキストの情報、ATM100の取引操作画面を模擬した画面において顧客が前回操作した取引ボタンを強調表示したVR画像、「アドバイス」を示すテキストの情報を含む。強調表示とは、前回操作した取引ボタンを他の操作ボタンのサイズよりも大きく表示すること、色を他の操作ボタンの色よりも目立つ色(赤色、青色等)で表示すること、等を含む。なお、VR取引選択画面605においては、「出金」の取引ボタンを強調表示した例を図示する。また、VR取引選択画面605においては、取引(出金、入金等)の選択のみではなく、その他(アドバイス情報の変更等)を選択することも可能である。
顧客端末200は、VR取引選択画面605を表示した表示受付部220において受け付けた情報をATM100に送信する。たとえば、顧客端末200は、表示受付部220を介して「出金」ボタンの押下を検知した場合、ATM100に「出金」の取引が選択された旨を送信する。
取引選択画面に含まれる「アドバイス」には、取引選択画面の操作方法だけではなく、顧客ごとのATM100を利用した履歴情報に基づく前回の操作内容も表示される。なお、前回の操作内容のみに限らず、取引回数の多い取引種別を表示してもよい。
取引選択画面に含まれる「アドバイス」の表示欄には、操作説明のテキスト情報のみではなく、「質問ボタン」も表示される。「質問ボタン」は、操作について更なる説明を求める場合に顧客が押下するボタンである。「質問ボタン」が押下された場合、「アドバイス」の表示欄に取引の説明が追加して表示される。たとえば、前回の取引が「出金」である場合、現在の日時における出金手数料が表示される。また、前回の取引が「振込」である場合、現在の日時および前回の振込金額に対応する振込手数料が表示される。
このように、取引選択画面において、画像およびテキストによる操作方法を顧客に提供できる。また、取引選択画面において、取引の履歴情報に基づいて顧客ごとの過去の取引の情報を表示することもできる。顧客は、顧客端末200を用いて取引選択画面を目視し、取引操作を把握するとともに、操作内容の選択や取引金額を検討することができる。
次に、第2の実施形態の暗証入力画面の一例について図13を用いて説明する。図13は、第2の実施形態の暗証入力画面の一例を示す図である。
暗証入力画面607は、ATM100において顧客から暗証番号の入力を受け付ける際に顧客端末200において表示される画面である。
暗証入力画面607は、暗証番号の入力を行う旨のテキストの情報、暗証番号を入力するための数字ボタンを示す画像、「アドバイス」を示すテキストの情報を含む。暗証入力画面607における数字ボタンを示す画像では、テンキー入力部170に備えられた数字ボタンの並び順とは異なる順序で数字のボタンを表示する。顧客は、暗証入力画面607に表示された数字ボタンで暗証番号を入力することにより、仮にテンキー入力部170を盗撮された場合であっても暗証番号を秘匿することができる。また、暗証入力画面607に表示する数字の並び順を、暗証番号の入力ごとに変更することにより、暗証番号を奪取される蓋然性を低く抑えることができる。
暗証入力画面607の「アドバイス」を示すテキスト情報は、定型文の説明情報と顧客がカスタマイズしたアドバイス情報とを含む。定型文の説明情報は、「暗証番号の漏洩を防止するためお客様の端末の数字の表示はATMのテンキーとは異なる順序で表示しています。」というテキスト情報である。顧客がカスタマイズしたアドバイス情報は、「暗証番号は、×××がヒントです。」というテキスト情報である。顧客がカスタマイズしたアドバイス情報は、定型文の説明情報とは異なるタイミングで表示される。たとえば、顧客端末200は、顧客が暗証番号の入力ミスをした場合や、入力時間が所定時間以上(30秒以上)である場合等に、顧客がカスタマイズしたアドバイス情報を表示する。
このように、定型文による操作説明を「アドバイス」として表示するのみではなく、顧客の操作に対応して顧客がカスタマイズした情報を表示することも可能とすることで、顧客の利便性を向上することができる。
次に、第2の実施形態の媒体排出画面の一例について図14を用いて説明する。図14は、第2の実施形態の媒体排出画面の一例を示す図である。
媒体排出画面は、ATM100が媒体(通帳、カード、現金等)を排出する際に顧客端末200において表示される画面である。媒体排出画面には、AR媒体排出画面608とVR媒体排出画面609の2通りの画面が含まれる。なお、図14においては、ATM100が媒体として紙幣およびカードを排出し、顧客が紙幣を取得しカードを未回収である場合に顧客端末200に表示される画面の一例を示す。
媒体排出画面の表示の切り替えについては、図10におけるユーザ認証画面の表示の切り替えと同様であるため、説明を省略する。また、図10と同様の内容については、説明を適宜省略する。
AR媒体排出画面608は、媒体を排出する旨のテキストの情報、カメラ207cでATM100を撮像した画像と付加情報とを組み合わせたAR画像、「アドバイス」を示すテキストの情報とを含む。AR媒体排出画面608のAR画像における付加情報は、撮像したカード/レシート部130を指す吹き出しに「カードをお取りください」というテキストを表示したものと、撮像した紙幣処理部160を指す吹き出しに「紙幣はお客様回収済み」というテキストを表示したものである。
AR媒体排出画面608の「アドバイス」を示すテキストの情報には、「カードと紙幣を排出しました。紙幣は、お客様回収済みです。カードは、未回収です。カードのお取り忘れにご注意ください。」というテキストが表示される。
VR媒体排出画面609は、媒体を排出する旨のテキストの情報、ATM100の外観をCG等で模擬した画像とカードを排出した状態を示す画像とを組み合わせたVR画像、「アドバイス」を示すテキストの情報を含む。
VR媒体排出画面609のVR画像は、ATM100の外観と、紙幣が回収済みである旨の情報と、カードが未回収である旨の情報とを含む。紙幣が回収済みである旨の情報は、ATM100の外観を模擬したCG画像における紙幣処理部160の位置に、略楕円型記号と「紙幣、回収済み」のテキスト情報とを組み合わせた図形で図示する。また、カードが未回収である旨の情報は、ATM100の外観を模擬したCG画像におけるカード/レシート部130の近傍の位置に、顧客に注意を喚起する記号(たとえば、略星型多角形)と「カード未回収」のテキスト情報とを組み合わせた図形で図示し、排出されたカードが抜き取られずに存在する状態を図示することで示す。なお、これらは表示の一例であり、その他の表示であってもよい。
顧客端末200は、ATM100から媒体を排出した情報や媒体が取得された情報を受信し、受信した情報に応じて媒体排出画面を表示する。このように、顧客端末200において媒体排出画面を表示することにより、顧客は、ATM100から排出された媒体を確認するとともに、取り忘れた媒体を確認することができる。
次に、第2の実施形態の情報処理システムで実行する出金処理について図15〜図18を用いて説明する。図15は、第2の実施形態の出金処理のシーケンスの一例を示す図である(その1)。図16は、第2の実施形態の出金処理のシーケンスの一例を示す図である(その2)。図17は、第2の実施形態の出金処理のシーケンスの一例を示す図である(その3)。図18は、第2の実施形態の出金処理のシーケンスの一例を示す図である(その4)。
出金処理は、顧客が顧客端末200を用いて操作説明を確認しながらATM100において出金取引を行う処理である。
ATM100の制御部110は、対人センサ制御ユニット171を介して顧客を検知し、出金処理を実行する。顧客端末200の制御部210は、顧客からアプリの実行指示を受け付け、出金処理を実行する。
なお、出金処理は、顧客端末200およびATM100だけで実行されるのではなく、ホスト300において顧客の認証処理や口座情報の更新等も行われるが、ホスト300の処理の説明については適宜省略する。
[ステップS11]制御部110は、対人センサ制御ユニット171を介して顧客を検知し、初期画面をディスプレイ120aに表示する。初期画面は、「通常処理」または「アプリ連携」を顧客が選択するボタンを表示する画面である。制御部110は、顧客から「通常処理」の選択を受け付けた場合、顧客端末200に操作説明等の表示指示を行うことはなく、ATM100のみで取引操作を行う。制御部110は、顧客から「アプリ連携」の選択を受け付けた場合、ATM100で取引操作にあわせて顧客端末200に操作説明等の表示指示を行う。
ここで、制御部110が、タッチパネル120bを介して顧客から初期画面において「アプリ連携」を選択する入力を受け付けたものとして、以下の処理を説明する。
[ステップS12]制御部110は、トリガ(アプリ認識マーク)をディスプレイ120aに表示する。トリガは、顧客端末200で実行するアプリがATM100を認識するためのマーク(記号)である。
[ステップS13]制御部210は、顧客からアプリの実行指示を受け付け、アプリを起動する。
[ステップS14]制御部210は、カメラ207cでトリガを撮像し、トリガの画像情報を取得する。
[ステップS15]制御部210は、取得したトリガの画像情報に基づき、操作対象のATM100を特定する。制御部210は、特定したATM100(制御部110)との通信を確立し、アプリに設定された顧客情報を制御部110に送信する。
[ステップS16]制御部110は、ユーザの認証画面をディスプレイ120aに表示する。ユーザの認証画面とは、ATM100において顧客の生体認証を行う旨の指示画面である。
[ステップS17]制御部110は、ユーザ認証画面表示指示を顧客端末200(制御部210)に送信する。具体的には、制御部110は、自機のATM型式に該当する表示指示情報(AR画面表示指示情報、VR画面表示指示情報)をホスト300から取得する。制御部110は、ユーザ認証画面を表示する指示とともに、取得した表示指示情報と、ATM100で実行する操作が「生体認証」である旨の操作情報を制御部210に送信する。
なお、制御部110は、制御部210に対して最初に画面表示指示を行う際に、顧客端末200における画面表示に必要な情報を予め送信する。たとえば、画面表示に必要な情報には、ATM管理情報520に含まれる表示指示情報(AR画面表示指示情報、VR画面表示指示情報)だけではなく、ATM利用履歴情報500やアドバイス管理情報510に含まれる情報も含む。制御部110は、顧客情報に含まれる顧客番号に対応する情報をホスト300に要求し、ホスト300からATM利用履歴情報500やアドバイス管理情報510に含まれる情報を取得する。
[ステップS18]制御部210は、ユーザ認証画面表示指示を受信する。なお、制御部210は、ユーザ認証画面表示指示とともに送信された情報もあわせて受信する。
[ステップS19]制御部210は、AR画面を選択する指示を受け付けたか否かを判定する。制御部210は、AR画面を選択する指示を受け付けた場合、ステップS20にすすむ。制御部210は、AR画面を選択する指示を受け付けない場合、ステップS21にすすむ。
なお、制御部210が、AR画面を選択する指示を受け付けたか否かを判定する方法は複数ある。たとえば、第1の方法として、顧客端末200に備えられたカメラ207cが、ATM100の生体認証部180の近傍に貼付されたARマーカを撮像した場合(制御部210がARマーカを検知した場合)、AR画面を選択する指示を受け付けたと判定する方法がある。
また、第2の方法として、顧客端末200の表示受付部220にAR画面かVR画面かの選択を受け付ける画面を表示し、顧客からのAR画面を選択する指示を受け付けた場合、AR画面を選択する指示を受け付けたと判定する方法がある。
上述の第1の方法および第2の方法は一例に過ぎず、その他の方法であってもよい。
[ステップS20]制御部210は、受信した情報に基づきARユーザ認証画面600を表示受付部220に表示する。
[ステップS21]制御部210は、受信した情報に基づきVRユーザ認証画面601を表示受付部220に表示する。
なお、制御部210は、生体認証部180の近傍に貼付されたARマーカを検知している時間のみARユーザ認証画面600を表示し、ARマーカが検知できない時間にVRユーザ認証画面601を表示するよう画面表示の切り替えを行ってもよい。以下、他の画面表示の切り替えについても同様とする。
[ステップS22]制御部210は、顧客端末200における本人確認のため生体センサ211を介して生体情報を受け付ける。
[ステップS23]制御部210は、受け付けた生体情報に基づき、生体認証を実行する。ここで、制御部210が、生体認証を実行した結果、顧客端末200を使用する顧客の本人確認が行われたものとする。
[ステップS24]制御部110は、ATM100における本人確認のため生体認証部180を介して生体情報を受け付ける。
[ステップS25]制御部110は、受け付けた生体情報をホスト300に送信し、生体認証の実行を要求する。ここで、ホスト300において生体認証を実行した結果、本人確認が正常に行われ、ホスト300からATM100に対し認証許可の通知が送信されたものとする。ATM100(制御部110)は、認証許可の通知を受信し、ステップS26にすすむものとする。
[ステップS26]制御部110は、ATM100における認証が完了した旨の通知を顧客端末200に送信する。
[ステップS27]制御部210は、顧客端末200における認証が完了した旨の通知をATM100に送信する。
ATM100および顧客端末200のそれぞれにおいて、認証が完了した旨の通知を受信し、次のステップに処理をすすめる。
[ステップS28]制御部110は、カードの挿入指示画面をディスプレイ120aに表示する。ユーザの認証画面とは、ATM100においてカードの挿入を指示する旨の画面である。
[ステップS29]制御部110は、カード挿入指示画面表示指示を顧客端末200(制御部210)に送信する。具体的には、制御部110は、ユーザ認証画面を表示する指示とともに、ATM100で実行する操作が「カード挿入」である旨の操作情報を制御部210に送信する。
[ステップS30]制御部210は、カード挿入指示画面表示指示を受信する。なお、制御部210は、カード挿入指示画面表示指示とともに送信された情報もあわせて受信する。
[ステップS31]制御部210は、AR画面を選択する指示を受け付けたか否かを判定する。制御部210は、AR画面を選択する指示を受け付けた場合、ステップS32にすすむ。制御部210は、AR画面を選択する指示を受け付けない場合、ステップS33にすすむ。
なお、制御部210が、AR画面を選択する指示を受け付けたか否かを判定する方法は、ステップS19と同様であるため説明を省略する。
[ステップS32]制御部210は、受信した情報に基づきARカード挿入指示画面602を表示受付部220に表示する。
[ステップS33]制御部210は、受信した情報に基づきVRカード挿入指示画面603を表示受付部220に表示する。
[ステップS34]制御部110は、カード/レシート処理ユニット130aを介してカードの挿入を検知し、ステップS35にすすむ。また、制御部110は、カード/レシート処理ユニット130aを介してカードに記録された情報(口座番号等)を読み出す。
なお、ステップS34の処理は、ステップS32またはS33と平行して実行可能であるものとする。
[ステップS35]制御部110は、取引の選択画面をディスプレイ120aに表示する。取引の選択画面とは、ATM100において金融取引を選択する旨の画面である。
[ステップS36]制御部110は、取引選択画面表示指示を顧客端末200(制御部210)に送信する。具体的には、制御部110は、取引選択画面表示指示とともに、ATM100で実行する操作が「取引選択」である旨の操作情報を制御部210に送信する。
[ステップS37]制御部210は、取引選択画面表示指示を受信する。なお、制御部210は、取引選択画面表示指示とともに送信された情報もあわせて受信する。
[ステップS38]制御部210は、顧客の取引履歴情報を取得する。具体的には、制御部210は、ATM100に顧客の取引履歴情報を要求する。ATM100は、ホスト300に顧客の口座番号に対応する取引履歴情報を要求する。ホスト300は、ATM利用履歴情報500から顧客の口座番号に対応する取引履歴情報(利用取引、利用内容)を取得し、ATM100に送信する。ATM100は、ホスト300から受信した取引履歴情報を顧客端末200に送信する。このようにして、制御部210は、顧客の履歴情報を取得できる。
[ステップS39]制御部210は、AR画面を選択する指示を受け付けたか否かを判定する。制御部210は、AR画面を選択する指示を受け付けた場合、ステップS40にすすむ。制御部210は、AR画面を選択する指示を受け付けない場合、ステップS41にすすむ。
なお、制御部210が、AR画面を選択する指示を受け付けたか否かを判定する方法は、ステップS19と同様であるため説明を省略する。
[ステップS40]制御部210は、受信した情報に基づきAR取引選択画面604を表示受付部220に表示する。
[ステップS41]制御部210は、受信した情報に基づきVR取引選択画面605を表示受付部220に表示する。なお、制御部210は、VR取引選択画面605において表示した取引の選択を受け付けた場合、受け付けた情報をATM100に送信する。
[ステップS42]制御部210は、表示受付部220に表示した取引選択画面において質問ボタンの押下を受け付けたか否かを判定する。制御部210は、質問ボタンの押下を受け付けた場合、ステップS43にすすむ。制御部210は、質問ボタンの押下を受け付けない場合、ステップS48にすすむ。
[ステップS43]制御部210は、説明情報要求電文をATM100に送信する。説明情報要求電文は、取引選択画面において表示されている取引についての取引説明情報(ATM100における金融取引に掛かる手数料、受付時間等)を要求する電文である。
[ステップS44]制御部110は、説明情報要求電文を顧客端末200から受信する。制御部110は、説明情報要求電文を受信した日時に対応した説明情報をホスト300から取得する。なお、ホスト300が備える記憶部390には、予め取引説明情報が記憶されているものとする。
[ステップS45]制御部110は、取引説明情報を顧客端末200に送信する。
[ステップS46]制御部210は、取引説明情報をATM100から受信する。
[ステップS47]制御部210は、受信した取引説明情報を表示受付部220に表示する。
[ステップS48]制御部210は、取引選択画面において表示された取引から取引の選択を受け付け、受け付けた取引の情報である取引選択情報をATM100に送信する。
ここで、制御部210は、表示受付部220に表示したVR取引選択画面605を介して「出金」の取引の選択を受け付け、「出金」を取引選択情報としてATM100に送信するものとする。
なお、制御部210は、「出金」の取引の選択とともに出金金額も受け付け、ATM100に送信するが、説明を省略する。
[ステップS49]制御部110は、取引選択情報を顧客端末200から受信する。
[ステップS50]制御部110は、暗証番号の入力画面をディスプレイ120aに表示する。暗証番号の入力画面とは、ATM100において暗証番号の入力を指示する旨の画面である。
[ステップS51]制御部110は、暗証入力画面表示指示を顧客端末200(制御部210)に送信する。具体的には、制御部110は、暗証入力画面を表示する指示とともに、ATM100で実行する操作が「暗証番号入力」である旨の操作情報を制御部210に送信する。
[ステップS52]制御部210は、暗証入力画面表示指示を受信する。なお、制御部210は、暗証入力画面表示指示とともに送信された情報もあわせて受信する。
[ステップS53]制御部210は、受信した情報に基づき暗証入力画面607を表示受付部220に表示し、暗証番号の入力を受け付ける。
[ステップS54]制御部210は、暗証入力画面607を表示した表示受付部220を介して、暗証番号の入力ミス(数字の桁数が異なる等)や入力時間が所定時間以上(たとえば、30秒以上)等の入力の異常の有無を判定する。制御部210は、入力の異常があると判定した場合、ステップS55にすすむ。制御部210は、入力の異常は無いと判定した場合、ステップS56にすすむ。
[ステップS55]制御部210は、カスタマイズされたアドバイス情報を暗証入力画面607に表示し、ステップS53にもどる。なお、制御部210は、カスタマイズされたアドバイス情報が存在しない場合は、予め定められた定型文のみを暗証入力画面607にアドバイスとして表示する。
[ステップS56]制御部210は、受け付けた暗証番号を制御部110に送信する。
[ステップS57]制御部110は、暗証番号を受信し、受信した暗証番号の認証処理を実行する要求をホスト300に送信する。
[ステップS58]制御部110は、ホストから暗証番号の認証処理の実行結果として認証許可の通知を受信する。なお、制御部110は、暗証番号が誤りである場合は認証不許可の通知を受信するが、不許可の場合の処理については説明を省略する。
[ステップS59]制御部110は、媒体の排出画面をディスプレイ120aに表示する。媒体の排出画面とは、ATM100において媒体の排出を報知する旨の画面である。
なお、媒体とは、ATM100において挿入および排出するものを指す。本処理の場合は、ATM100におけるカードを用いた出金処理であるため、排出対象となる媒体はカードと現金である。
[ステップS60]制御部110は、媒体排出画面表示指示を顧客端末200(制御部210)に送信する。具体的には、制御部110は、媒体排出画面を表示する指示とともに、ATM100で実行する操作が「媒体排出」である旨の操作情報を制御部210に送信する。
[ステップS61]制御部210は、媒体排出画面表示指示を受信する。なお、制御部210は、媒体排出画面表示指示とともに送信された情報もあわせて受信する。
[ステップS62]制御部210は、AR画面を選択する指示を受け付けたか否かを判定する。制御部210は、AR画面を選択する指示を受け付けた場合、ステップS63にすすむ。制御部210は、AR画面を選択する指示を受け付けない場合、ステップS64にすすむ。
なお、制御部210が、AR画面を選択する指示を受け付けたか否かを判定する方法は、ステップS19と同様であるため説明を省略する。
[ステップS63]制御部210は、受信した情報に基づきAR媒体排出画面608を表示受付部220に表示する。
[ステップS64]制御部210は、受信した情報に基づきVR媒体排出画面609を表示受付部220に表示する。
なお、ステップS63およびS64において、制御部210は、制御部110から受信した情報に基づき媒体排出画面を適宜更新するものとする。たとえば、制御部210は、媒体(カードおよび紙幣)を排出した旨の情報を受信した場合、「カードをお取りください」および「紙幣をお取りください」というテキスト情報を媒体排出画面に表示する。次に、制御部210は、紙幣が取得された旨の情報を受信した場合、「紙幣をお取りください」という部分を「紙幣はお客様回収済み」というテキスト情報に更新して媒体排出画面に表示する。このように、制御部210は、ATM100の各処理部の操作に関する情報と対応して画面を更新する。
[ステップS65]制御部110は、媒体を排出するよう各処理部を制御する。具体的には、制御部210は、カード/レシート部130からカードを排出し、紙幣処理部160から紙幣を排出する。
なお、制御部110は、取引に応じて媒体の排出を制御する。たとえば、「通帳記入」が取引選択画面で選択された場合、制御部110は、通帳を媒体として受け付け、通帳の記入を実行した後、通帳を媒体として排出するよう制御する。
制御部110は、排出した媒体が取得されたことを検知するごとに制御部210にその旨の情報を送信するものとする。また、ステップS65の処理は、ステップS63またはS64と平行して実行可能であるものとする。
ここで、制御部110は、排出した全ての媒体について取得されたことを検知し、ステップS66にすすむものとする。
[ステップS66]制御部110は、取引終了の画面をディスプレイ120aに表示する。取引終了の画面とは、ATM100において取引が終了することを報知する旨の画面である。
[ステップS67]制御部110は、取引終了画面表示指示を顧客端末200(制御部210)に送信する。具体的には、制御部110は、取引を終了する旨の画面を表示する指示とともに通信を終了する旨の制御情報も送信する。
[ステップS68]制御部210は、取引終了画面表示指示を制御部110から受信する。
[ステップS69]制御部110は、ホスト300にATM利用履歴情報500の更新指示を送信し、処理を終了する。なお、ホスト300は、ATM100で操作された取引内容等に基づきATM利用履歴情報500を更新する。
[ステップS70]制御部210は、取引終了画面を表示し、処理を終了する。
このように、顧客端末200は、ATM100の操作に対応して操作説明を表示受付部220に表示することができる。顧客は、ATM100の操作とともに操作説明をリアルタイムで確認できるため、ATM100を利用する際の利便性が向上する。
次に、第2の実施形態の情報処理システムで実行する振込処理について図19を用いて説明する。図19は、第2の実施形態の振込入力処理のシーケンスの一例を示す図である。
振込入力処理は、顧客端末200がATM100から受信した情報に基づき操作説明を表示し、顧客から振込口座番号の入力を受け付ける処理である。
図19において、ATM100および顧客端末200が実行する初期動作(初期画面の受付、アプリ起動)、ユーザ認証、カード挿入、取引選択、暗証番号入力の各処理については、出金処理におけるステップS11〜S58とほぼ同様であるため記載を省略する。ただし、図19では、取引選択画面で「振込」が選択されたものとし、振込処理における情報の入力について説明する。また、図19において、ATM100および顧客端末200が実行する媒体排出、終了処理については、出金処理におけるステップS59〜S70とほぼ同様であるため記載を省略する。
[ステップS81]制御部110は、振込入力画面をディスプレイ120aに表示する。振込入力画面とは、ATM100において振込の取引において必要となる情報の入力を指示する旨の画面である。
[ステップS82]制御部110は、振込情報入力画面表示指示を顧客端末200(制御部210)に送信する。振込情報入力画面とは、顧客端末200において振込の取引に必要となる情報の入力を指示し、情報の入力を受け付ける画面である。具体的には、制御部110は、振込情報入力画面を表示する指示とともに、ATM100で実行する操作が「振込情報入力」である旨の操作情報を制御部210に送信する。
[ステップS83]制御部210は、振込情報入力画面表示指示を受信する。なお、制御部210は、振込情報入力画面表示指示とともに送信された情報もあわせて受信する。
[ステップS84]制御部210は、受信した情報に基づき振込情報入力画面を表示受付部220に表示し、振込の取引に必要となる振込情報(振込先の口座番号、振込金額等)の入力を受け付け、制御部220に送信する。制御部210は、表示受付部220において、受け付けた情報を画面に表示(通常表示)する。たとえば、制御部210は、振込先の口座番号として「987654」という情報を受け付けた場合、「987654」という情報をそのまま表示受付部220に表示する。
[ステップS85]制御部110は、制御部210から振込情報を受信し、ディスプレイ120aにおいて受け付けた情報をマスク表示する。たとえば、制御部110は、振込先の口座番号として「987654」という情報を受け付けた場合、「××××××」というように受け付けた情報ではなく他の記号で表示(マスク表示)する。なお、制御部110は、制御部210から入力確定の指示を受信(ステップS89)する前であっても、振込情報を受信してマスク表示を行うことが可能である。
[ステップS86]制御部210は、振込情報入力画面を表示した表示受付部220を介して、振込情報の入力ミス(口座番号の桁数が異なる等)や入力時間が所定時間以上(たとえば、30秒以上)等の入力の異常の有無を判定する。制御部210は、入力の異常があると判定した場合、ステップS87にすすむ。制御部210は、入力の異常は無いと判定した場合、ステップS88にすすむ。
[ステップS87]制御部210は、カスタマイズされたアドバイス情報を振込情報入力画面に表示し、ステップS84にもどる。なお、制御部210は、カスタマイズされたアドバイス情報が存在しない場合は、予め定められた定型文のみを振込情報入力画面にアドバイスとして表示する。
なお、制御部210は、ステップS86およびS87の処理を、ステップS84と平行して実行できる。
[ステップS88]制御部210は、振込情報の入力が確定した旨の指示を受け付け、受け付けた振込情報を制御部110に送信し、処理を終了する。なお、制御部210は、振込情報について複数回の入力を受け付けた場合、入力確定の指示を受け付けた直前に入力された振込情報(最後に入力された振込情報)を制御部110に送信する。
[ステップS89]制御部110は、入力確定の指示と振込情報を受信し、受信した振込情報に基づく振込処理を実行する要求をホスト300に送信し、処理を終了する。
このように、振込の手続きを行う際に、顧客端末200において入力された情報を表示し、ATM100において情報をマスク表示して秘匿することにより、顧客による入力時の利便性を確保するとともにATM100における振込情報の盗撮や盗み見を低減できる。
次に、第2の実施形態の情報処理システムで実行するアドバイス編集処理について図20を用いて説明する。図20は、第2の実施形態のアドバイス編集処理のシーケンスの一例を示す図である。
アドバイス編集処理は、顧客端末200がアドバイス情報の変更指示を受け付け、ATM100にアドバイス情報の更新を通知し、アドバイス管理情報510を更新する処理である。
図20において、ATM100および顧客端末200が実行する初期動作(初期画面の受付、アプリ起動)、ユーザ認証、カード挿入、取引選択、暗証番号入力の各処理については、出金処理におけるステップS11〜S58とほぼ同様であるため記載を省略する。ただし、図20では、VR取引選択画面605で「その他(アドバイス情報の変更等)」が選択され、アドバイス情報の変更処理を行うものとして説明する。また、図20において、ATM100および顧客端末200が実行する媒体排出、終了処理については、出金処理におけるステップS59〜S70とほぼ同様であるため記載を省略する。
[ステップS91]制御部210は、VR取引選択画面605を表示した表示受付部220において「その他(アドバイス情報の変更等)」が選択され、アドバイス情報の変更処理を受け付ける。
なお、VR取引選択画面605において、「その他(アドバイス情報の変更等)」が選択された場合、複数の処理(アドバイス情報の変更、定期預金申込、外貨預金申込等)を選択するメニュー画面が表示されるが、説明を省略する。ここでは、表示受付部220において、「アドバイス情報の変更」を受け付けたものとする。
[ステップS92]制御部210は、アドバイス編集画面を表示受付部220に表示する。アドバイス編集画面は、顧客端末において表示するアドバイス(操作説明)を顧客が変更(カスタマイズ)するための画面である。アドバイス編集画面は、アドバイス情報の入力方法の選択肢として「フリー入力」と「定型文入力」とを表示する。
[ステップS93]制御部210は、表示受付部220を介して、入力方法として「フリー入力」が選択されたか、「定型文入力」が選択されたかを判定する。
制御部210は、入力方法として「フリー入力」が選択された場合、ステップS94にすすむ。制御部210は、入力方法として「定型文入力」が選択された場合、ステップS95にすすむ。
[ステップS94]制御部210は、テキスト情報の入力領域を表示受付部220に表示し、表示画面名称に応じたアドバイス情報のテキスト入力を受け付ける。
たとえば、制御部210は、「表示画面名称“暗証入力画面”に対応するアドバイス情報を入力してください。」という入力指示とともに、テキスト情報を入力する領域を表示受付部220に表示する。ここで、制御部210は、表示受付部220を介して、顧客が入力した「暗証番号は、×××がヒントです。」というテキスト情報を受け付けたものとする。制御部210は、受け付けたテキスト情報「暗証番号は、×××がヒントです。」を表示画面名称「暗証入力画面」に対応するアドバイス情報として記憶する。
[ステップS95]制御部210は、表示画面名称に応じたアドバイス情報の定型文を表示受付部220に表示する。
たとえば、制御部210は、「表示画面名称“暗証入力画面”に対応するアドバイス情報の定型文を選択してください。」という入力指示とともに、定型文の選択肢を表示受付部220に表示する。ここで、制御部210は、表示受付部220に「(定型文1)振込詐欺に注意」と「(定型文2)暗証番号は4桁の数字です」という2つの選択肢を表示し、「(定型文1)振込詐欺に注意」の選択を受け付けたものとする。制御部210は、受け付けた定型文「(定型文1)振込詐欺に注意」を表示画面名称「暗証入力画面」に対応するアドバイス情報として記憶する。
なお、顧客端末200は、ATM100にアドバイス情報の定型文を要求し、ATM100から受信した定型文を記憶部290に記憶するものとする。また、ATM100は、顧客端末200からアドバイス情報の定型文の要求に基づき、ホスト300の記憶部390に予め記憶されたアドバイス情報の定型文を取得するものとする。
[ステップS96]制御部210は、アドバイス情報の入力が確定した旨の指示を受け付け、受け付けたアドバイス情報を制御部110に送信し、処理を終了する。
[ステップS97]制御部110は、アドバイス情報を受信し、受信したアドバイス情報に基づきアドバイス管理情報510を更新する要求をホスト300に送信し、処理を終了する。なお、ホスト300は、ATM100からの要求に基づき、表示画面名称に対応したアドバイス情報を、顧客の口座番号に対応させてアドバイス管理情報510に記憶する。
このように、顧客端末200において顧客からアドバイス情報の入力を受け付け、顧客ごとにアドバイス情報の変更を可能とすることにより、顧客に応じた操作説明を表示することができる。また、顧客ごとのATM100の利用履歴に応じたアドバイス情報を表示することで、顧客に応じた操作説明を表示することができる。
こうして、情報処理システム400は、ATM100や顧客に応じた操作説明を顧客端末200に表示することができる。また、情報処理システム400は、ATM100の操作のタイミングに応じて、ATM100の操作説明を顧客端末200に表示することができる。これにより、金融機関においては、ATM100の操作説明に費やされる係員の労力の軽減を図ることができ、顧客においては、ATM100の操作方法についての理解を深めることができる。
こうして、情報処理システム400は、ATM100を利用する顧客の利便性を向上することができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、自動取引装置10、ATM100、携帯端末20、顧客端末200、情報処理装置30およびホスト300が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)/RW(ReWritable)等がある。光磁気記録媒体には、MO等がある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムにしたがった処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムにしたがった処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムにしたがった処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLD等の電子回路で実現することもできる。
10 自動取引装置
11,21,31 制御部
12,22,32 記憶部
13,23 表示受付部
14 媒体処理部
15 生体認証部
20 携帯端末
24 撮像部
30 情報処理装置
41 第1の画面
42 第2の画面
50 情報処理システム

Claims (9)

  1. 自動取引装置から画面表示指示と操作情報とを受信し、
    前記自動取引装置に貼付された標識を撮像した場合、前記操作情報に対応した第1の画面を表示し、
    前記自動取引装置に貼付された標識を撮像しない場合、前記操作情報に対応した第2の画面を表示する、
    操作画面表示方法。
  2. 前記第1の画面は、前記自動取引装置を撮像した画像と前記操作情報に対応した付加情報とを含み、
    前記第2の画面は、前記自動取引装置を模擬した画像と前記操作情報に対応した操作を説明する画像または文字情報とを含む、
    請求項1記載の操作画面表示方法。
  3. 前記付加情報は、前記自動取引装置が備える操作部を指す図形と前記操作情報に対応したテキスト情報とを含むものである、
    請求項2記載の操作画面表示方法。
  4. 前記自動取引装置は、複数の操作部を備え、前記複数の操作部のうち前記操作情報と対応する操作部の近傍に貼付された前記標識を撮像した場合、前記操作情報に対応した前記第1の画面を表示する、
    請求項2記載の操作画面表示方法。
  5. 前記操作情報が生体認証を行う旨の操作情報であり、前記自動取引装置が備える生体認証部の近傍に貼付された前記標識を撮像した場合、前記生体認証を行う旨の操作情報に対応した前記第1の画面を表示する、
    請求項4記載の操作画面表示方法。
  6. 前記操作情報が媒体の処理を行う旨の操作情報であり、前記自動取引装置が備える媒体処理部の近傍に貼付された前記標識を撮像した場合、前記媒体の処理を行う旨の操作情報に対応した前記第1の画面を表示する、
    請求項4記載の操作画面表示方法。
  7. 前記第1の画面および前記第2の画面は、前記自動取引装置を用いる顧客に対するアドバイスを示すテキスト情報を含み、
    前記アドバイスを更新する更新指示を受け付けた場合、前記更新指示に応じて前記アドバイスを更新する、
    請求項1記載の操作画面表示方法。
  8. 前記操作情報が暗証番号入力の操作情報である場合、前記自動取引装置が備えるテンキーに配置された数字ボタンとは異なる順序で数字ボタンを配置した第3の画面を表示し、
    前記第3の画面に表示した数字ボタンの押下によって暗証番号の入力を受け付ける、
    請求項1記載の操作画面表示方法。
  9. 自動取引装置と携帯端末とを含む情報処理システムであって、
    前記自動取引装置は、
    画面表示指示と操作情報とを前記携帯端末に送信する制御部を備え、
    前記携帯端末は、
    前記自動取引装置から前記画面表示指示と前記操作情報とを受信し、
    前記自動取引装置に貼付された標識を撮像部で撮像した場合、前記操作情報に対応した第1の画面を表示受付部に表示させ、
    前記自動取引装置に貼付された標識を前記撮像部で撮像しない場合、前記操作情報に対応した第2の画面を前記表示受付部に表示させる制御部を備える、
    情報処理システム。
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