JP2019200489A - 設計支援装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】設計変更に対応できる旨の情報又は設計変更に対応できない旨の情報を出力しない場合に比べ、設計変更が完成する前において設計変更が製造ラインを再構築しないで対応可能な範囲であるか否かを知る。【解決手段】設計支援装置200は、設計変更に関する情報を取得する取得手段と、設計変更について、現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換により対応できる場合には、設計変更に対応できる旨の情報を出力し、設計変更について、現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換によっても対応できない場合には、設計変更に対応できない旨の情報を出力する、出力手段とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、設計支援装置及びプログラムに関する。
特許文献1には、生産ライン計画情報から生産ライン動作をシミュレーションする生産シミュレーション部11と、シミュレーション結果が目標生産能力および目標投資費用に近くなるようにするために必要な生産能力および/または投資費用となる少なくとも一つの設備を対策情報記憶部15から選択して生産シミュレーション部へ出力する対策手段分析部12からなり、対策手段分析部12で選択された設備により再度シミュレーションを実行することで生産ラインの計画に対して生産能力と投資費用が最適となる設備を自動的に選択する生産ライン計画支援装置が記載されている。
特許文献2には、量的拡大の投資額及び生産能力の関係を記憶する手段と、質的改善の投資額及び生産能力の関係を記憶する手段と、製品生産に要する経常的費用を算出する手段とから、量的拡大の投資額と質的改善の投資額と製品生産に要する経常的費用との総額が最小となるような、量的拡大の投資額及びその投資時期、質的改善の投資額及びその投資時期を示す投資計画を算出する生産計画を実現する設備人員計画の立案装置が記載されている。
特許文献3には、工場における現状設備を用いた従来モデルと現状設備を増減させた新案モデルとを作成し、作業者と生産する機種とに関するデータ、及び生産量のデータを元にシミュレータでそれぞれのモデルにおける生産状況をシミュレートする。そしてそのシミュレート結果から両モデルに要するコストを算出し、該コストを比較して従来モデルに対する新案モデルを評価して、設備の増減の可否を判断できるようにした設備投資評価システムが記載されている。
特許文献4には、製品毎に質問や影響度等を記憶したデータベースと、データベースから評価すべき製品を選択する製品選択部と、評価すべき製品に対する複数の評価方法の内から1つを選択する評価方法選択部と、選択された評価方法にそって製品を構成する各部品毎に評価を実行する評価実行部と、質問に対する回答結果に基づき組立てへの影響度を計算する影響度計算部と、影響度等を表示する表示装置と、で構成される製品設計支援システムが記載されている。
ところで、製品の設計が終了すると製品を製造するための製造ラインが構築され、製品の製造が開始される。製造ラインが構築された製品に対して設計変更が行われることがある。この場合、設計変更した製品は、すでに構築された製造ライン(現在の製造ライン)で製造できることが好ましい。このため、行おうとする設計変更が製造ラインを再構築しないで対応可能な範囲であるか否かを、設計変更が完成する前において知ることが求められる。
本発明は、設計変更に対応できる旨の情報又は設計変更に対応できない旨の情報を出力しない場合に比べ、設計変更が完成する前において設計変更が製造ラインを再構築しないで対応可能な範囲であるか否かを知ることを目的とする。
本発明は、設計変更に対応できる旨の情報又は設計変更に対応できない旨の情報を出力しない場合に比べ、設計変更が完成する前において設計変更が製造ラインを再構築しないで対応可能な範囲であるか否かを知ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、設計変更に関する情報を取得する取得手段と、前記設計変更について、現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換により対応できる場合には、当該設計変更に対応できる旨の情報を出力し、前記設計変更について、前記現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換によっても対応できない場合には、当該設計変更に対応できない旨の情報を出力する、出力手段とを備える設計支援装置である。
請求項2に記載の発明は、前記現在の製造ラインの設備に関する情報を取得する他の取得手段と、前記取得手段により取得された前記設計変更に関する情報と、前記他の取得手段により取得された前記現在の製造ラインの設備に関する情報から当該現在の製造ラインの設備の対応可能な範囲を越えるか否かによって行われる、当該現在の製造ラインの設備が当該設計変更に対応できるか否かの判定の結果に関する情報を取得するさらに他の取得手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の設計支援装置である。
請求項3に記載の発明は、前記現在の製造ラインは、複数の作業工程から構成され、当該現在の製造ラインの設備は、当該作業工程ごとに対応付けられており、前記現在の製造ラインの設備は、前記設計変更に関する情報によって特定される前記作業工程に対応する設備であることを特徴とする請求項2に記載の設計支援装置である。
請求項4に記載の発明は、前記設計変更に関する情報と、前記現在の製造ラインの設備に関する情報を取得して、製造ラインを模擬的に構築し、当該現在の製造ラインの設備が当該設計変更に対応できるか否かの判定を行う模擬手段を備え、前記さらに他の取得手段は、前記模擬手段から、前記判定の結果を取得することを特徴とする請求項2又は3に記載の設計支援装置である。
請求項5に記載の発明は、設計図面を作成する設計図面作成手段を備え、前記取得手段は、前記設計図面作成手段において、設計変更前の図面と設計変更後の図面とに差分が発生した場合に、当該差分を前記設計変更の情報として取得することを特徴とする請求項1に記載の設計支援装置である。
請求項6に記載の発明は、前記設計図面作成手段は、設計変更後の図面を表示する表示手段を備え、前記出力手段は、前記表示手段が、設計変更後の図面とともに、前記設計変更に対応できる旨の情報又は当該設計変更に対応できない旨の情報を表示するように、当該設計変更に対応できる旨の情報又は当該設計変更に対応できない旨の情報を出力することを特徴とする請求項5に記載の設計支援装置である。
請求項7に記載の発明は、コンピュータを、設計変更に関する情報を取得する取得手段と、前記設計変更について、現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換により対応できる場合には、当該設計変更に対応できる旨の情報を出力し、前記設計変更について、前記現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換によっても対応できない場合には、当該設計変更に対応できない旨の情報を出力する、出力手段として機能させるプログラムである。
請求項2に記載の発明は、前記現在の製造ラインの設備に関する情報を取得する他の取得手段と、前記取得手段により取得された前記設計変更に関する情報と、前記他の取得手段により取得された前記現在の製造ラインの設備に関する情報から当該現在の製造ラインの設備の対応可能な範囲を越えるか否かによって行われる、当該現在の製造ラインの設備が当該設計変更に対応できるか否かの判定の結果に関する情報を取得するさらに他の取得手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の設計支援装置である。
請求項3に記載の発明は、前記現在の製造ラインは、複数の作業工程から構成され、当該現在の製造ラインの設備は、当該作業工程ごとに対応付けられており、前記現在の製造ラインの設備は、前記設計変更に関する情報によって特定される前記作業工程に対応する設備であることを特徴とする請求項2に記載の設計支援装置である。
請求項4に記載の発明は、前記設計変更に関する情報と、前記現在の製造ラインの設備に関する情報を取得して、製造ラインを模擬的に構築し、当該現在の製造ラインの設備が当該設計変更に対応できるか否かの判定を行う模擬手段を備え、前記さらに他の取得手段は、前記模擬手段から、前記判定の結果を取得することを特徴とする請求項2又は3に記載の設計支援装置である。
請求項5に記載の発明は、設計図面を作成する設計図面作成手段を備え、前記取得手段は、前記設計図面作成手段において、設計変更前の図面と設計変更後の図面とに差分が発生した場合に、当該差分を前記設計変更の情報として取得することを特徴とする請求項1に記載の設計支援装置である。
請求項6に記載の発明は、前記設計図面作成手段は、設計変更後の図面を表示する表示手段を備え、前記出力手段は、前記表示手段が、設計変更後の図面とともに、前記設計変更に対応できる旨の情報又は当該設計変更に対応できない旨の情報を表示するように、当該設計変更に対応できる旨の情報又は当該設計変更に対応できない旨の情報を出力することを特徴とする請求項5に記載の設計支援装置である。
請求項7に記載の発明は、コンピュータを、設計変更に関する情報を取得する取得手段と、前記設計変更について、現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換により対応できる場合には、当該設計変更に対応できる旨の情報を出力し、前記設計変更について、前記現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換によっても対応できない場合には、当該設計変更に対応できない旨の情報を出力する、出力手段として機能させるプログラムである。
請求項1、7に記載の発明によれば、設計変更に対応できる旨の情報又は設計変更に対応できない旨の情報を出力しない場合に比べ、設計変更が完成する前において設計変更が製造ラインを再構築しないで対応可能な範囲であるか否かを知ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、現在の製造ラインの設備に関する情報を取得しない場合に比べ、対応可能な範囲であるか否かの判定が容易にできる。
請求項3に記載の発明によれば、現在の製造ラインの設備が作業工程に対応付けられた設備でない場合に比べ、対応可能な範囲であるか否かの判定がより容易にできる。
請求項4に記載の発明によれば、模擬手段を備えない場合に比べ、対応可能な範囲であるか否かの判定がさらに容易にできる。
請求項5に記載の発明によれば、差分が発生した場合に差分の情報を取得しない場合に比べ、設計変更をやり直すための手戻りが少なくなる。
請求項6に記載の発明によれば、表示手段が設計変更に対応できる旨の情報又は設計変更に対応できない旨の情報を表示しない場合に比べ、設計者が設計変更に対する判定を認識しやすい。
請求項2に記載の発明によれば、現在の製造ラインの設備に関する情報を取得しない場合に比べ、対応可能な範囲であるか否かの判定が容易にできる。
請求項3に記載の発明によれば、現在の製造ラインの設備が作業工程に対応付けられた設備でない場合に比べ、対応可能な範囲であるか否かの判定がより容易にできる。
請求項4に記載の発明によれば、模擬手段を備えない場合に比べ、対応可能な範囲であるか否かの判定がさらに容易にできる。
請求項5に記載の発明によれば、差分が発生した場合に差分の情報を取得しない場合に比べ、設計変更をやり直すための手戻りが少なくなる。
請求項6に記載の発明によれば、表示手段が設計変更に対応できる旨の情報又は設計変更に対応できない旨の情報を表示しない場合に比べ、設計者が設計変更に対する判定を認識しやすい。
ここでは、製品の設計が終了し、この製品を製造するための製造ラインが既に構築されている状態を前提とする。この状態には、製品の製造が開始された状態、製造が開始される直前の状態、又は過去に製品の製造が行われた状態などが該当する。いずれの場合も、製造に必要な設備が導入され、製造ラインが既に構築されている。なお、製造ラインとは、製品の製造のための一連の作業工程であって、それぞれの作業工程ごとに対応付けられた設備が備えられている。
この状態において、製品に対して設計変更が行われると、既に構築されている製造ラインが、製品の製造に対応し得ない場合がありうる。設計変更が完了した後において、製品の製造を開始しようとした段階で、現在の設備で対応できない範囲の設計変更であることが分かると、改めて設計変更を行うことが必要となったり、製造ラインの再構築が必要となったりする。いずれの場合であっても、コスト及び時間(期間)を要することになり、製品の市場への投入が遅れることになる。
そこで、本実施の形態では、設計支援装置により、設計者が行う設計変更が既に構築された製造ラインで対応可能な範囲か否かを、設計変更が完成する前に分かるようにしている。以下において、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[設計システム1]
図1は、製品を設計する設計システム1を説明する図である。設計システム1は、設計装置100と、設計支援装置200と、製造シミュレータ300と、設備情報データベース(以下では、設備情報DBと表記する。)400とを備える。図1では、設計支援装置200については、機能ブロックを示している。ここで、設計装置100が設計図面作成手段の一例であり、製造シミュレータ300は、模擬手段の一例である。
図1は、製品を設計する設計システム1を説明する図である。設計システム1は、設計装置100と、設計支援装置200と、製造シミュレータ300と、設備情報データベース(以下では、設備情報DBと表記する。)400とを備える。図1では、設計支援装置200については、機能ブロックを示している。ここで、設計装置100が設計図面作成手段の一例であり、製造シミュレータ300は、模擬手段の一例である。
設計装置100は、これから製造しようとする製品を設計者が設計するための処理手段である。なお、設計装置100は、設計装置本体110と、表示デバイス120と、入力デバイス130とを備える。設計装置100は、後述する図3に示す、設計支援装置200のハードウエア構成と同様な構成を有するコンピュータとして構成されている。そして、設計装置100には、設計装置100をいわゆるCAD(Computer-Aided Design)端末として機能させるためのアプリケーションソフトウエアがインストールされている。ここで、表示デバイス120は、表示手段の一例である。
設計装置100における表示デバイス120は、液晶や有機ELなどを用いたディスプレイなどの情報を表示する表示手段である。設計装置100における入力デバイス130は、キーボード、マウス、タブレットなどであって、コマンドなどの情報を入力する入力手段である。設計者は、表示デバイス120に表示される設計図面などを見ながら、入力デバイス130を操作して、設計装置本体110により、これから製造しようとする製品の設計を行う。つまり、設計者は、設計装置100により、これから製造しようとする製品の設計図面を作成する。
前述したように、設計者は、既に製造ラインが構築された製品の設計変更を行う。よって、設計者は、製造ラインが構築された製品の設計図面に基づいて、設計変更した設計図面を作成する。ここで、前者の製造ラインが構築された製品を現在の製品と表記し、その設計図面を設計変更前の設計図面と表記する。また、設計変更した製品の設計図面を設計変更後の設計図面と表記する。
また、設計装置100において設計された設計図面は、情報(電子データ)として、他の装置(設計支援装置200、製造シミュレータ300など)に送られる。そこで、情報としての設計図面を設計図面情報と表記することがある。なお、設計図面と設計図面情報とを区別しないで用いることがある。
設計支援装置200は、設計者による製品の設計を支援する処理装置である。設計支援装置200は、後述する図2に示すハードウエア構成を有するコンピュータとして構成されている。そして、設計支援装置200には、設計を支援する機能を実現させるためのアプリケーションソフトがインストールされている。設計支援装置200の機能については、後述する。
製造シミュレータ300は、製品の設計図面に基づいて製品の製造をシミュレーション(模擬)する処理装置である。製造シミュレータ300は、製品の設計図面から製品の製造に必要な製造ライン、製造ラインに必要となる設備などをシミュレートする。また、製造シミュレータ300は、行おうとする設計変更の箇所(設計変更箇所)と、設計変更に関係する設備とを取得すると、設計変更後の製品がその設備で製造可能か否かを判定する。
設備情報DB400は、現在の製品を製造している製造ラインに設けられている設備などの情報を蓄積する。なお、設備などの情報としては、製品を製造している現在の製造ラインを構成する作業工程に対応付けられた設備(現在の設備)についての情報、現在の設備で対応可能な範囲についての情報、現在の設備において保有する(手持ちの)治具又は部品の交換により(交換で)対応可能な範囲についての情報を含が含まれる。ここでは、これらの情報を設備情報と表記する。なお、例えば、設備が旋盤の場合、治具とは、加工部材を保持するチャックのように、消耗しない部材である。一方、部品とは、加工部材を切削加工するバイトのように、使用によって消耗する部材(消耗品)である。
ここで、設計装置100、設計支援装置200、製造シミュレータ300及び設備情報DB400は、必ずしも個別の装置として構成されていることを要しない。例えば、設計支援装置200の機能を実現するアプリケーションソフトウエアが、設計装置100にインストールされてもよい。つまり、設計装置100が、設計支援装置200を兼ねてもよい。また、製造シミュレータ300の機能を実現するアプリケーションソフトウエアが、設計支援装置200にインストールされてもよい。つまり、設計支援装置200が、製造シミュレータ300を兼ねてもよい。さらに、製造シミュレータ300の機能を実現するアプリケーションソフトウエアが、設計支援装置200の機能を実現するアプリケーションソフトウエアとともに、設計装置100にインストールされてもよい。つまり、設計装置100が、設計支援装置200及び製造シミュレータ300を兼ねてもよい。
そして、図1では、設計装置100、設計支援装置200及び製造シミュレータ300を分けて示したが、図1に示す設計支援装置200と製造シミュレータ300とを合わせて、設計支援装置としてもよい。また、図1に示す設計装置100と設計支援装置200とを合わせて、設計支援装置としてもよい。そして、設計装置100、設計支援装置200及び製造シミュレータ300を合わせて、設計支援装置としてもよい。なお、これらが、設備情報DB400をさらに含んでもよい。
さらに、設計装置100、設計支援装置200、製造シミュレータ300及び設備情報DB400は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)で接続されている場合の他、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネットなどに用いられる有線ネットワーク、無線ネットワーク、これらが複合されたネットワークなどを介して接続されていてもよい。
(設計支援装置200)
図1により、本実施の形態が適用される設計支援装置200の機能ブロックを説明する。
設計支援装置200は、設計図面情報取得部210と、設計変更箇所特定部220と、設備情報取得部230と、判定結果情報取得部240と、判定結果情報出力部250とを備える。ここで、設計図面情報取得部210及び設計変更箇所特定部220は、取得手段の一例であり、設備情報取得部230は、他の取得手段の一例であり、判定結果情報取得部240は、さらに他の取得手段の一例であり、判定結果情報出力部250は、出力手段の一例である。
図1により、本実施の形態が適用される設計支援装置200の機能ブロックを説明する。
設計支援装置200は、設計図面情報取得部210と、設計変更箇所特定部220と、設備情報取得部230と、判定結果情報取得部240と、判定結果情報出力部250とを備える。ここで、設計図面情報取得部210及び設計変更箇所特定部220は、取得手段の一例であり、設備情報取得部230は、他の取得手段の一例であり、判定結果情報取得部240は、さらに他の取得手段の一例であり、判定結果情報出力部250は、出力手段の一例である。
設計図面情報取得部210は、設計装置100から設計者の作成した設計図面に関する情報を取得する。ここでは、設計者は、設計変更を行うので、設計図面情報には、設計変更前の設計図面に関する情報と設計変更後の設計図面に関する情報とが含まれる。
設計変更箇所特定部220は、設計図面情報取得部210が取得した設計変更前後の設計図面に関する情報の差分を抽出し、差分を設計変更箇所として特定する。
設計変更箇所特定部220は、設計図面情報取得部210が取得した設計変更前後の設計図面に関する情報の差分を抽出し、差分を設計変更箇所として特定する。
設備情報取得部230は、設計変更箇所特定部220が特定した設計変更箇所に基づいて、設計変更(設計変更箇所)に関係する設備の情報(設備情報)を、設備情報DB400が蓄積する設備情報を検索して取得する。なお、設計変更に関係する設備情報とは、設計変更前の現在の製品を製造する製造ラインの作業工程に対応付けられた設備の情報であって、設計変更された部分に関係する設備の情報である。この情報については、後に詳述する。
ここで、製造シミュレータ300は、設計変更箇所特定部220が特定した設計変更箇所に関する情報(設計変更箇所情報)と、設備情報取得部230が取得した設計変更箇所に関係する設備情報とを取得して、設計変更が現在の設備で対応可能な範囲であるか否かを判定する。なお、製造シミュレータ300による判定の結果としては、例えば、設計変更が現在の設備で対応可能な範囲である場合は、「対応可能」と判定する。設計変更が保有する治具又は部品の交換で対応可能な範囲である場合は、「交換で対応可能」と判定する。設計変更が現在の設備では対応できず、治具又は部品の交換でも対応できない範囲である場合は、「対応不可」と判定する。そして、設計変更が現在の設備で対応可能な範囲であるか否かの判定ができない場合には、「判定不能」と判定する。なお、「対応不可」と判定する場合とは、設計変更が現在の設備の対応可能な範囲(境界)を越えた場合、且つ、治具又は部品の交換で対応可能な範囲(境界)を越えた場合(範囲外になった場合)である。
判定結果情報取得部240は、製造シミュレータ300から、設計変更が現在の設備で対応可能な範囲であるか否かの判定の結果(判定結果)に関する情報を取得する。
判定結果情報出力部250は、判定結果情報取得部240が取得した判定結果に関する情報を設計装置100に送る。
設計装置100は、判定結果情報出力部250から取得した判定結果に関する情報に基づいて、表示デバイス120に判定結果を表示する。なお、判定結果は、設計変更後の設計図面が表示された表示画面(後述する図5(a)などに示す表示画面121)に設けられた判定結果表示ボックス(後述する図5(a)などに示す表示画面121内の判定結果表示ボックス112)の色で示されてもよい。例えば、「対応可能」を緑、「交換で対応可能」を黄、「対応不可」を赤、「判定不能」を紫などとすればよい。表示デバイス120の表示画面に、設計変更を行おうとしている設計図面とともに、判定結果が色で表示されることで、設計者は、判定結果の認識が容易になる。なお、判定結果は、設計図面と並べて表示してもよく、設計図面に重ねて表示してもよい。また、判定結果は、色の他、文字で表示してもよく、音で表示してもよい。また、これらを組み合わせて用いてもよい。
設計者は、表示デバイス120に表示された判定結果を視認することで、行った設計変更が現在の設備により対応可能な範囲であるか否かを知る。設計者は、設計変更が「対応不可」と判定された場合、さらなる設計変更を行って、「対応可能」又は「交換で対応可能」と判定されるように、設計変更し直すことが可能になる。つまり、設計変更が製造ラインを再構築しないで対応可能な範囲であるか否かを、設計変更が完了する前の段階で知ることができる。これにより、設計変更が完了した後の製品の製造を開始しようとした段階で、現在の設備で対応可能でない範囲の設計変更であることが分かるという事態の発生が抑制される。
ここで、設計支援装置200を使用するタイミングについて説明する。
設計者が、設計変更の作業を行う際、行いたい設計変更が現在の設備で対応可能な範囲であるか否かの判定を知りたいタイミングにおいて、設計装置100に判定を求める旨の指示(情報)を行ってもよい。この場合、設計変更前後の設計図面情報が、設計装置100から設計支援装置200に送られる。これにより、設計支援装置200は、取得した設計図面情報に基づいて行われた設計変更に対する判定結果を出力する。
設計者が、設計変更の作業を行う際、行いたい設計変更が現在の設備で対応可能な範囲であるか否かの判定を知りたいタイミングにおいて、設計装置100に判定を求める旨の指示(情報)を行ってもよい。この場合、設計変更前後の設計図面情報が、設計装置100から設計支援装置200に送られる。これにより、設計支援装置200は、取得した設計図面情報に基づいて行われた設計変更に対する判定結果を出力する。
また、設計支援装置200が、設計装置100において行われている設計変更、つまり設計変更前後の設計図面情報を予め定められたタイミングで取得して、行われた設計変更に対する判定結果を出力するようにしてもよい。予め定められたタイミングとは、例えば、設計者が設計変更前の設計図面の一部を変更したタイミングである。設計者が設計変更前の設計図面の一部を変更したタイミングで、行われた設計変更に対する判定結果が出力されることで、設計者が設計変更をやり直すために必要な手戻り量が少なくなる。
そして、予め定められたタイミングとは、予め定められた時間間隔で設定されたタイミング、設計者が一連の設計変更の操作を行った後、予め定められた時間において操作がないタイミング、設計者が設計図面に関するファイルを保存したタイミングなどであってもよい。このように、設計支援装置200が予め定められたタイミングで、設計図面情報を取得して、判定結果を出力することで、設計者が設計変更をやり直すために必要な手戻り量が少なくなる。なお、設計者が設計図面に関するファイルを保存したタイミングの場合には、設計者は、次にファイルを開いたときに判定結果を知ることになる。この場合であっても、設計者が設計変更を完成させる前に行われれば、設計者が設計変更をやり直すために必要な手戻り量が少なくなる。
[ハードウエア構成]
図2は、設計支援装置200のハードウエア構成の一例を説明する図である。前述したように、設計支援装置200は、コンピュータとして構成されている。
設計支援装置200は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、HDD24と、通信用入出力インターフェイス(通信IF)25と、入出力インターフェイス(入出力IF)26と、入出力IF26に接続された表示デバイス27と、入出力IF26に接続された入力デバイス28と、バス29とを備える。なお、設計支援装置200は、表示デバイス27及び/又は入力デバイス28を備えなくてもよい。
図2は、設計支援装置200のハードウエア構成の一例を説明する図である。前述したように、設計支援装置200は、コンピュータとして構成されている。
設計支援装置200は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、HDD24と、通信用入出力インターフェイス(通信IF)25と、入出力インターフェイス(入出力IF)26と、入出力IF26に接続された表示デバイス27と、入出力IF26に接続された入力デバイス28と、バス29とを備える。なお、設計支援装置200は、表示デバイス27及び/又は入力デバイス28を備えなくてもよい。
ROM22は、電源の供給がない場合でも記憶した(書き込まれた)データを保持する不揮発メモリである。ROM22は、例えば、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリなどである。ROM22は、設計支援装置200として動作させるためのアプリケーションソフトウエア(プログラム)やプログラムが用いる定数や変数の初期値などのデータを記憶する。
RAM23は、電源の供給が絶たれると記憶したデータが失われる揮発メモリである。RAM23は、ROM22より、データの読み書きが高速である。RAM23は、例えばDRAMである。RAM23は、ROM22に記憶されたプログラムやデータが読み出され、実行可能な状態に展開されるとともに、設計支援装置200を動作させるためのデータを記憶するワークエリアとして使用される。
HDD24は、電源の供給がない場合でも記憶した(書き込まれた)データを保持する書き換え可能な不揮発メモリであって、大容量のデータを記憶する。HDD24は、ROM22と同様に、設計支援装置200として動作させるためのアプリケーションソフトウエア(プログラム)やプログラムが用いる定数や変数の初期値などのデータを記憶してもよい。
バス29は、CPU21、ROM22、RAM23、HDD24、通信IF25、及び入出力IF26に接続され、CPU21の制御によって、プロラムやデータの入出力を可能にする。
通信IF25は、設計支援装置200と設計装置100及び製造シミュレータ300とのインターフェイスである。通信IF25は、図面情報を取得する設計図面情報取得部210、製造シミュレータ300が行った判定結果を取得する判定結果情報取得部240及び判定結果を出力する判定結果情報出力部250として機能する。
通信IF25は、設計支援装置200と設計装置100及び製造シミュレータ300とのインターフェイスである。通信IF25は、図面情報を取得する設計図面情報取得部210、製造シミュレータ300が行った判定結果を取得する判定結果情報取得部240及び判定結果を出力する判定結果情報出力部250として機能する。
入出力IF26は、表示デバイス27及び入力デバイス28に接続されている。表示デバイス27は、図面などを画像として視認するLCDなどのディスプレイである。入力デバイス28は、CPU21に指示を与えるためのデバイスであって、キーボード、マウス、タッチパネルなどである。設計支援装置200では、表示デバイス27及び/又は入力デバイス28を備えなくともよい。
CPU21は、電源が投入されると、ROM22(又は、HDD24)に記憶されたプログラムやデータを読み出して、RAM23上に実行可能な状態に展開する。そして、プログラムを実行する。プログラムの実行に伴い、HDD24、通信IF25、入出力IF26とデータのやり取りを行う。
上記では、ROM22、RAM23及びHDD24を設けたが、ROM22、RAM23及びHDD24のいくつかを、書き換え可能な不揮発メモリによって構成してもよい。書き換え可能な不揮発メモリとしては、フラッシュメモリなどを用いればよい。また、ROM22、RAM23をCPU21と一体に構成してもよい。この場合、ROM22、RAM23を書き換え可能な不揮発メモリによって構成してもよい。書き換え可能な不揮発メモリとしては、フラッシュメモリなどを用いればよい。
以上においては、設計支援装置200は、ROM22又はHDD24に保持されたアプリケーションソフトウエア(プログラム)によって、情報を処理する装置であるコンピュータとして動作するとして説明した。この場合、RAM23上に実行可能な形態で展開されたアプリケーションソフトウエア(プログラム)によって、図1に示した設計支援装置200の各部(設計変更箇所特定部220、設備情報取得部230)が構成され、設計支援装置200としての機能が実行される。
なお、前述したように、設計者が操作する設計装置100も、図2に示したハードウエア構成と同様なハードウエア構成を有している。なお、設計装置100に接続された表示デバイス120と図2の表示デバイス27とが対応し、設計装置100に接続された入力デバイス130が、図2の入力デバイス28に対応する。
前述したように、設計支援装置200の機能がアプリケーションソフトウエアとして、設計装置100に組み込まれる場合には、設計支援装置200の機能を実現するアプリケーションソフトウエアが、設計装置100の機能を実現するアプリケーションソフトウエアとともに、ROM22又はHDD24に保持される。また、製造シミュレータ300の機能を実現するアプリケーションソフトウエアが、設計支援装置200に組み込まれてもよい。さらに、設計支援装置200の機能及び製造シミュレータ300の機能を実現するアプリケーションソフトウエアが、設計装置100に組み込まれてもよい。
また、HDD24が設備情報DB400の機能を兼ねてもよい。
[設備情報DB400の蓄積する設備情報]
設備情報DB400は、製品を製造する製造ラインにおける作業工程ごとに対応付けられた設備に関する情報(設備情報)を蓄積している。設備情報は、設計変更前の製品(現在の製品)を製造する設備の情報、この設備で対応可能な範囲、この設備に用いる交換可能な治具又は部品、及び交換可能な治具又は部品で対応可能な範囲に関する情報を含む。なお、交換可能な治具又は部品は、現在保有している治具又は部品である。
設備情報DB400は、製品を製造する製造ラインにおける作業工程ごとに対応付けられた設備に関する情報(設備情報)を蓄積している。設備情報は、設計変更前の製品(現在の製品)を製造する設備の情報、この設備で対応可能な範囲、この設備に用いる交換可能な治具又は部品、及び交換可能な治具又は部品で対応可能な範囲に関する情報を含む。なお、交換可能な治具又は部品は、現在保有している治具又は部品である。
図3は、設備情報DB400に蓄積された設備情報の一例を示す図である。図3では、蓄積された設備情報を表形式で示している。ここでは、一例として、製造ラインは、旋盤Aと、フライス盤と、ボール盤とをそれぞれ設備とする作業工程で構成されているとする。
図3には、設備、治具又は部品(治具/部品)、範囲、加工対象の部材(加工部材)、加工部材のサイズ、及び加工の状態(加工)が示されている。「設備」としては、旋盤A、フライス盤及びボール盤を示している。「治具/部品」として、現在用いられている治具又は部品(現在と表記)、交換可能な治具又は部品(交換と表記)を示している。「範囲」として、右側に示す数値などが、現在における加工の範囲(製品)、又は、交換可能な治具又は部品における対応可能な範囲(対応可能範囲)であることを示している。「加工部材」として、加工対象の部材の形状を示している。「加工部材のサイズ」として、製品の場合の加工部材のサイズを、対応可能範囲の場合の加工可能な加工部材のサイズの範囲を示している。そして、「加工」として、製品の場合の加工の状態を、対応可能範囲の場合の加工の範囲を示している。
以下、図3を参照しつつ、旋盤A、フライス盤及びボール盤のそれぞれを説明する。
(1)旋盤A
設計変更前の製品(現在の製品)に対しては、右片刃バイトAを取り付けた旋盤Aにより、長さ220mm×径50mmの丸棒を加工部材として、12mmの切削加工を行っている。この右片刃バイトAの対応可能範囲は、長さ250mm×径80mmまでの丸棒に対する20mmまでの切削加工である。
治具又は部品の交換による対応可能範囲は、長さ250mm×径80mmまでの丸棒に対して、右片刃バイトBへの交換による40mmまでの切削加工、突刃バイトへの交換による20mmまでの切削加工、又は、中ぐりバイトへの交換による50mmまでの切削加工である。
(1)旋盤A
設計変更前の製品(現在の製品)に対しては、右片刃バイトAを取り付けた旋盤Aにより、長さ220mm×径50mmの丸棒を加工部材として、12mmの切削加工を行っている。この右片刃バイトAの対応可能範囲は、長さ250mm×径80mmまでの丸棒に対する20mmまでの切削加工である。
治具又は部品の交換による対応可能範囲は、長さ250mm×径80mmまでの丸棒に対して、右片刃バイトBへの交換による40mmまでの切削加工、突刃バイトへの交換による20mmまでの切削加工、又は、中ぐりバイトへの交換による50mmまでの切削加工である。
(2)フライス盤
設計変更前の製品(現在の製品)に対しては、横300mm×縦200mm×厚さ7mmの板部材に対して幅2mm、深さ2mmの溝加工を行っている。このフライス盤の対応可能範囲は、横10〜900mm×縦10〜600mm×厚さ5〜40mmの板部材に対する幅2mmにおいて深さ5mmまでの溝加工である。
なお、治具又は部品の交換による対応可能範囲は、幅1mmにおいて深さ5mmまでの溝加工である。また、別の治具又は部品の交換による対応可能範囲は、幅3mmにおいて深さ10mmまでの溝加工である。
設計変更前の製品(現在の製品)に対しては、横300mm×縦200mm×厚さ7mmの板部材に対して幅2mm、深さ2mmの溝加工を行っている。このフライス盤の対応可能範囲は、横10〜900mm×縦10〜600mm×厚さ5〜40mmの板部材に対する幅2mmにおいて深さ5mmまでの溝加工である。
なお、治具又は部品の交換による対応可能範囲は、幅1mmにおいて深さ5mmまでの溝加工である。また、別の治具又は部品の交換による対応可能範囲は、幅3mmにおいて深さ10mmまでの溝加工である。
(3)ボール盤
設計変更前の製品(現在の製品)に対しては、径10mmのドリルビットにより、板部材に対して深さ20mmの穴加工が行われている。この径10mmのドリルビットの対応可能範囲は、深さ50mmまでの穴加工である。
なお、治具又は部品の交換による対応可能範囲は、径0.5mmのドリルビットへの交換による深さ50mmまでの穴加工、径1.0mmのドリルビットへの交換による深さ30mmまでの穴加工、径1.5mmのドリルビットへの交換による深さ30mmまでの穴加工である。また、径2.0mmのドリルビットへの交換による深さ50mmまでの穴加工、径2.5mmのドリルビットへの交換による深さ50mmまでの穴加工、径15.0mmのドリルビットへの交換による深さ100mmまでの穴加工である。そして、径30.0mmのホールカッターへの交換による深さ15mmまでの穴加工、径50.0mmのホールカッターへの交換による深さ30mmまでの穴加工、径100.0mmのホールカッターへの交換による深さ100mmまでの穴加工である。さらに、径40〜200mmのサークルカッターへの交換による深さ15mmまでの穴加工である。
設計変更前の製品(現在の製品)に対しては、径10mmのドリルビットにより、板部材に対して深さ20mmの穴加工が行われている。この径10mmのドリルビットの対応可能範囲は、深さ50mmまでの穴加工である。
なお、治具又は部品の交換による対応可能範囲は、径0.5mmのドリルビットへの交換による深さ50mmまでの穴加工、径1.0mmのドリルビットへの交換による深さ30mmまでの穴加工、径1.5mmのドリルビットへの交換による深さ30mmまでの穴加工である。また、径2.0mmのドリルビットへの交換による深さ50mmまでの穴加工、径2.5mmのドリルビットへの交換による深さ50mmまでの穴加工、径15.0mmのドリルビットへの交換による深さ100mmまでの穴加工である。そして、径30.0mmのホールカッターへの交換による深さ15mmまでの穴加工、径50.0mmのホールカッターへの交換による深さ30mmまでの穴加工、径100.0mmのホールカッターへの交換による深さ100mmまでの穴加工である。さらに、径40〜200mmのサークルカッターへの交換による深さ15mmまでの穴加工である。
[フローチャート]
次に、設計システム1の動作をフローチャートにより説明する。ここでは、設計支援装置200及び製造シミュレータ300を中心として説明する。
図4は、設備が旋盤、フライス盤及びボール盤であるとした場合における設計システム1の動作を説明するフローチャートである。
以下では、図1に示した設計システム1を参照しつつ、図4のフローチャートを説明する。
次に、設計システム1の動作をフローチャートにより説明する。ここでは、設計支援装置200及び製造シミュレータ300を中心として説明する。
図4は、設備が旋盤、フライス盤及びボール盤であるとした場合における設計システム1の動作を説明するフローチャートである。
以下では、図1に示した設計システム1を参照しつつ、図4のフローチャートを説明する。
まず、設計支援装置200の設計図面情報取得部210によって、設計装置100から設計図面情報が取得され、設計変更箇所特定部220により、設計変更箇所が特定される(ステップ101。図4では、S101と表記する。以下同様である。)。
すると、設備情報取得部230により、特定された設計変更箇所に関する情報(設計変更箇所情報)を基にして、設備情報DB400から、設計変更箇所に関係する設備情報が取得される(ステップ102)。
ここで、設計変更箇所特定部220により、設計変更箇所情報と、設備情報取得部230により取得された設計変更に関係する設備情報とから、設計変更に関係する作業工程に対応付けられた設備が「旋盤」であるか否かが判断される(ステップ103)。そして、ステップ103で肯定(YES)の判断がされた場合、つまり設計変更に関係する作業工程に対応付けられた設備が「旋盤」である場合には、製造シミュレータ300によって、設計変更箇所と現在の旋盤の対応可能範囲との差分(旋盤の対応可能範囲との差分)が算出される(ステップ104)。
一方、ステップ103で否定(NO)の判断がされた場合、つまり設計変更に関係する作業工程に対応付けられた設備が「旋盤」でない場合には、設計変更に関係する作業工程に対応付けられた設備が「フライス盤」であるか否かが判断される(ステップ105)。そして、ステップ105で肯定(YES)の判断がされた場合、つまり設計変更に関係する作業工程に対応付けられた設備が「フライス盤」である場合には、製造シミュレータ300によって、設計変更箇所と現在のフライス盤の対応可能範囲との差分(フライス盤の対応可能範囲との差分)が算出される(ステップ106)。
一方、ステップ105で否定(NO)の判断がされた場合、つまり設計変更に関係する作業工程に対応付けられた設備が「フライス盤」でない場合には、設計変更に関係する作業工程に対応付けられた設備が「ボール盤」であるか否かが判断される(ステップ107)。そして、ステップ107で肯定(YES)の判断がされた場合、つまり設計変更に関係する作業工程に対応付けられた設備が「ボール盤」である場合には、製造シミュレータ300によって、設計変更箇所と現在のボール盤の対応可能範囲との差分(ボール盤の対応可能範囲との差分)が算出される(ステップ108)。
なお、ステップ107で否定(NO)の判断がされた場合、つまり設計変更に関係する作業工程に対応付けられた設備が「ボール盤」でない場合には、「判定不能」と判定される(ステップ114)。この場合は、設計変更に関係する作業工程に対応付けられた設備が「旋盤」、「フライス盤」及び「ボール盤」のいずれでもない場合である。
そして、製造シミュレータ300によって、ステップ104で算出された旋盤の対応可能範囲との差分、ステップ106で算出されたフライス盤の対応可能範囲との差分、ステップ108で算出されたボール盤の対応可能範囲との差分が、現在の設備(図3の治具/部品の欄における「現在」)で対応可能な範囲か否かが判定される(ステップ109)。そして、ステップ109において、肯定(YES)の判定がされた場合、つまり製造ラインの現在の設備で対応可能な範囲である場合には、「対応可能」と判定される(ステップ110)。
一方、ステップ109において、否定(NO)の判断がされた場合、つまり製造ラインの現在の設備で対応可能な範囲にない場合、治具又は部品の交換によって対応可能な範囲(図3の治具/部品の欄における「交換」)であるか否かが判断される(ステップ111)。そして、ステップ111において、肯定(YES)の判断がされた場合、つまり治具又は部品の交換で対応可能な範囲である場合には、「交換で対応可能」と判定される(ステップ112)。
そして、ステップ111において、否定(NO)の判断がされた場合、つまり治具又は部品の交換によって対応可能な範囲にない場合には、「対応不可」と判定される(ステップ113)。
設計支援装置200の判定結果情報取得部240によって、製造シミュレータ300からそれぞれの判定の結果(判定結果)に関する情報を取得し、判定結果情報出力部250によって、設計装置100に出力される(ステップ115)。そして、設計装置100からの表示結果が、表示デバイス120の表示画面(後述する図5(a)などに示す表示画面121)に設けられた判定結果表示エリア(後述する図5(a)などに示す表示画面121の判定結果表示エリア122)に色で示される(ステップ116)。なお、示される色については、ステップ110、112、113、114に、判定結果とともに示している。
以下では、「こけし」を製品(商品)とした実施例を説明する。
(現在の製品)
図5は、製造している現在の製品である、こけし500を説明する図である。図5(a)は、表示デバイス120の表示画面121に表示された三面図、図5(b)は、製造に用いた設備などを示す。図5(a)の三面図とは、こけし500の設計図面であって、正面図、側面図及び上面図である。寸法の単位はmmである。なお、図5(a)の、表示デバイス120の表示画面121には、判定結果表示エリア122が設けられている。
(現在の製品)
図5は、製造している現在の製品である、こけし500を説明する図である。図5(a)は、表示デバイス120の表示画面121に表示された三面図、図5(b)は、製造に用いた設備などを示す。図5(a)の三面図とは、こけし500の設計図面であって、正面図、側面図及び上面図である。寸法の単位はmmである。なお、図5(a)の、表示デバイス120の表示画面121には、判定結果表示エリア122が設けられている。
図5(a)に示すように、こけし500は、球状の頭部と円柱状の胴体とを備えている。そして、図5(b)に示すように、こけし500は、旋盤A(図3における旋盤A)により右片刃バイトA(図3における右片刃バイトA)を使用して製造されている。なお、現在の製品は、設計変更前であるので、判定結果表示エリア122には、「対応可能」を意味する「緑」が表示されている。
(設計変更1)
次に、こけし500を設計変更して、こけし510を設計したとする。
図6は、設計変更した、こけし510を説明する図である。図6(a)は、表示デバイス120の表示画面121に表示された三面図、図6(b)は、設計変更の前後における設備などを示す。図6(a)の三面図とは、こけし510の設計図面であって、正面図、側面図及び上面図である。寸法の単位はmmである。図6(b)には、設計変更前のこけし500の製造に用いた設備及び設計変更後のこけし510の製造に用いる設備などが示されている。
次に、こけし500を設計変更して、こけし510を設計したとする。
図6は、設計変更した、こけし510を説明する図である。図6(a)は、表示デバイス120の表示画面121に表示された三面図、図6(b)は、設計変更の前後における設備などを示す。図6(a)の三面図とは、こけし510の設計図面であって、正面図、側面図及び上面図である。寸法の単位はmmである。図6(b)には、設計変更前のこけし500の製造に用いた設備及び設計変更後のこけし510の製造に用いる設備などが示されている。
図6(a)に示すように、こけし510は、球状の頭部と、長手方向の中央部(ウエスト)を細くした円柱状の胴体とを備えている。この場合、設計変更箇所特定部220により、図5(a)と図6(a)との設計図面における差分から、設計変更箇所は、胴体の中央部(ウエスト)の細くした部分αであることが特定される(図4のステップ101)。また設備情報取得部230により、設計変更箇所に関係する作業工程に対応付けられた設備は、旋盤Aであると特定される(ステップ102)。すると、製造シミュレータ300により、この胴体の細くした部分αが、現在の設備で対応可能な範囲であるか否かが判定される(ステップ109)。この場合、胴体における細くした部分αは、旋盤Aにより対応可能であり、且つ右片刃バイトAで対応可能であって、治具又は部品の交換が不要である。よって、製造シミュレータ300により、「対応可能」と判定される(ステップ110)。
よって、設計装置100に接続された表示デバイス120の表示画面121に設けられた判定結果表示エリア122は、「緑」が維持される(ステップ116)。
(設計変更2)
次に、こけし500を設計変更して、こけし520を設計したとする。
図7は、設計変更した、こけし520を説明する図である。図7(a)は、表示デバイス120の表示画面121に表示された三面図、図7(b)は、設計変更の前後における設備などを示す。図7(a)の三面図とは、こけし520の設計図面であって、正面図、側面図及び上面図である。寸法の単位はmmである。図7(b)には、設計変更前のこけし500の製造に用いた設備及び設計変更後のこけし520の製造に用いる設備などが示されている。
次に、こけし500を設計変更して、こけし520を設計したとする。
図7は、設計変更した、こけし520を説明する図である。図7(a)は、表示デバイス120の表示画面121に表示された三面図、図7(b)は、設計変更の前後における設備などを示す。図7(a)の三面図とは、こけし520の設計図面であって、正面図、側面図及び上面図である。寸法の単位はmmである。図7(b)には、設計変更前のこけし500の製造に用いた設備及び設計変更後のこけし520の製造に用いる設備などが示されている。
図7(a)に示すように、こけし520は、球状の頭部と、長手方向の中央部(ウエスト)を細くした円柱状の胴体とを備えている。また、胴体は、下方からえぐられている。この場合、設計変更箇所特定部220により、図5(a)と図7(a)との設計図面における差分から、設計変更箇所は、胴体の中央部(ウエスト)の細くした部分α及び胴体の下方からえぐられた部分βであると特定される(図4のステップ101)。また設備情報取得部230により、設計変更箇所に関係する作業工程の設備は、旋盤Aであると特定される(ステップ102)。すると、製造シミュレータ300により、この胴体の細くした部分α及びえぐられた部分βが、現在の設備で対応可能な範囲であるか否かが判定される(ステップ109)。この場合、胴体における細くした部分αは、旋盤Aにより対応可能であり、且つ右片刃バイトAで対応可能であって、治具又は部品の交換は不要である。しかし、下方からえぐられた部分βは、旋盤Aに取り付けられている右片刃バイトAでは加工できないため、保有する中ぐりバイトに交換して加工することが必要である。そこで、製造シミュレータ300により、「交換で対応可能」と判定される(ステップ112)。
よって、設計装置100における表示デバイス120の表示画面121に設けられた判定結果表示エリア122が、「緑」から「黄」に変化する(ステップ116)。
(設計変更3)
次に、こけし500を設計変更して、こけし530を設計したとする。
図8は、設計変更した、こけし530を説明する図である。図8(a)は、表示デバイス120の表示画面121に表示された三面図、図8(b)は、設計変更の前後における設備などを示す。図8(a)の三面図とは、こけし530の設計図面であって、正面図、側面図及び上面図である。寸法の単位はmmである。図8(b)には、設計変更前のこけし500の製造に用いた設備及び設計変更後のこけし530の製造に用いる設備などが示されている。
次に、こけし500を設計変更して、こけし530を設計したとする。
図8は、設計変更した、こけし530を説明する図である。図8(a)は、表示デバイス120の表示画面121に表示された三面図、図8(b)は、設計変更の前後における設備などを示す。図8(a)の三面図とは、こけし530の設計図面であって、正面図、側面図及び上面図である。寸法の単位はmmである。図8(b)には、設計変更前のこけし500の製造に用いた設備及び設計変更後のこけし530の製造に用いる設備などが示されている。
図8(a)に示すように、こけし530は、球状の頭部と、円柱状の胴体とを備えている。なお、胴体は、長手方向の中央部(ウエスト)を細くし、脇が掘られている。この場合、設計変更箇所特定部220により、図5(a)と図8(a)との設計図面における差分から、設計変更箇所は、胴体の中央部(ウエスト)の細くした部分γ及び脇の掘られた部分δであることが特定される(図4のステップ101)。また、設備情報取得部230により、設計変更箇所に関係する作業工程に対応付けられた設備は、旋盤Aであると特定される(ステップ102)。すると、製造シミュレータ300により、この胴体の中央部(ウエスト)の細くした部分γ及び脇の掘られた部分δが、現在の設備で対応可能な範囲か否かが判定される(ステップ109)。この場合、胴体の中央部(ウエスト)の細くした部分γ及び脇の掘られた部分δの加工は、現在の右片刃バイトAでは対応できず、また、保有する他のバイトでも対応できない。つまり、新たなバイトの購入が必要となり、これに伴い新たなチャックの購入も必要となることが分かった。そこで、製造シミュレータ300により、「対応不可」と判定される(ステップ113)。
よって、設計装置100における表示デバイス120の表示画面121に設けられた判定結果表示エリア122が、「緑」から「赤」に変化する(ステップ116)。
(設計変更4)
さらに、こけし500を設計変更して、こけし540を設計したとする。
図9は、設計変更した、こけし540を説明する図である。図9(a)は、表示デバイス120の表示画面121に表示された三面図、図9(b)は、設計変更の前後における設備などを示す。図9(a)の三面図とは、こけし540の設計図面であって、正面図、側面図及び上面図である。寸法の単位はmmである。図9(b)には、設計変更前のこけし500の製造に用いた設備及び設計変更後のこけし540の製造に用いる設備などが示されている。
さらに、こけし500を設計変更して、こけし540を設計したとする。
図9は、設計変更した、こけし540を説明する図である。図9(a)は、表示デバイス120の表示画面121に表示された三面図、図9(b)は、設計変更の前後における設備などを示す。図9(a)の三面図とは、こけし540の設計図面であって、正面図、側面図及び上面図である。寸法の単位はmmである。図9(b)には、設計変更前のこけし500の製造に用いた設備及び設計変更後のこけし540の製造に用いる設備などが示されている。
図9(a)に示すように、こけし540は、球状の頭部と、角柱状の胴体とを備えている。なお、胴体の角柱の長手方向の一面には、小型のこけしが埋め込まれている。この場合、設計変更箇所特定部220により、図5(a)と図9(a)との設計図面における差分から、設計変更箇所は、胴体の角柱部分εと、角柱の長手方向の一面に設けられた小型のこけしζであると特定される(図4のステップ101)。また設備情報取得部230により、設計変更箇所に関係する作業工程に対応付けられた設備は、旋盤Aであると特定される(ステップ102)。すると、製造シミュレータ300により、胴体の角柱部分εと、角柱の長手方向の一面に設けられた小型のこけしζとが、現在の設備で対応可能な範囲であるか否かが判定される(ステップ109)。この場合、胴体の角柱部分εと角柱の長手方向の一面に設けられた小型のこけしζとの加工は、旋盤Aでは対応できず、保有する設備であるフライス盤やボール盤でもできない。そこで、製造シミュレータ300により、「判定不能」と判定される(ステップ114)。
よって、設計装置100における表示デバイス120の表示画面121に設けられた判定結果表示エリア122が、「緑」から「紫」に変化する(ステップ116)。
以上説明したように、設計支援装置200により、設計者は、設計変更が完了する前の設計段階において、行おうとする設計変更が現在の設備で対応可能な範囲であるか否か、又は、現在の設備において保有する治具又は部品の交換で対応可能な範囲であるか否かが分かる。よって、現在の設備において対応不可能な範囲の設計変更を意図しないで行うことが抑制される。
なお、設計変更に関する情報を取得する取得手段と、設計変更について、現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換により対応できる場合には、設計変更に対応できる旨の情報を出力し、設計変更について、現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換によっても対応できない場合には、設計変更に対応できない旨の情報を出力する、出力手段を、プログラムによってコンピュータに機能させることができる。このとき、プログラムは、記憶媒体に格納して提供してもよく、また、通信手段によって提供してもよい。その場合、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体には、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)フォーラムによって策定された規格に基づくDVD、コンパクトディスク(CD)、ブルーレイ・ディスク(Blue-ray(登録商標) Disk)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、HDD、ROM、フラッシュメモリなどが含まれる。
なお、記録媒体には、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)フォーラムによって策定された規格に基づくDVD、コンパクトディスク(CD)、ブルーレイ・ディスク(Blue-ray(登録商標) Disk)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、HDD、ROM、フラッシュメモリなどが含まれる。
以上、本発明の実施形態について説明した。本発明の技術的思想の範囲から逸脱しない様々な変更や構成の代替は、本発明に含まれる。
1…設計システム、100…設計装置、110…設計装置本体、120…表示デバイス、121…表示画面、122…判定結果表示エリア、130…入力デバイス、200…設計支援装置、210…設計図面情報取得部、220…設計変更箇所特定部、230…設備情報取得部、240…判定結果情報取得部、250…判定結果情報出力部、300…製造シミュレータ、400…設備情報データベース(DB)
Claims (7)
- 設計変更に関する情報を取得する取得手段と、
前記設計変更について、現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換により対応できる場合には、当該設計変更に対応できる旨の情報を出力し、
前記設計変更について、前記現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換によっても対応できない場合には、当該設計変更に対応できない旨の情報を出力する、出力手段と
を備える設計支援装置。 - 前記現在の製造ラインの設備に関する情報を取得する他の取得手段と、
前記取得手段により取得された前記設計変更に関する情報と、前記他の取得手段により取得された前記現在の製造ラインの設備に関する情報から当該現在の製造ラインの設備の対応可能な範囲を越えるか否かによって行われる、当該現在の製造ラインの設備が当該設計変更に対応できるか否かの判定の結果に関する情報を取得するさらに他の取得手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の設計支援装置。 - 前記現在の製造ラインは、複数の作業工程から構成され、当該現在の製造ラインの設備は、当該作業工程ごとに対応付けられており、
前記現在の製造ラインの設備は、前記設計変更に関する情報によって特定される前記作業工程に対応する設備であることを特徴とする請求項2に記載の設計支援装置。 - 前記設計変更に関する情報と、前記現在の製造ラインの設備に関する情報を取得して、製造ラインを模擬的に構築し、当該現在の製造ラインの設備が当該設計変更に対応できるか否かの判定を行う模擬手段を備え、
前記さらに他の取得手段は、前記模擬手段から、前記判定の結果を取得することを特徴とする請求項2又は3に記載の設計支援装置。 - 設計図面を作成する設計図面作成手段を備え、
前記取得手段は、前記設計図面作成手段において、設計変更前の図面と設計変更後の図面とに差分が発生した場合に、当該差分を前記設計変更の情報として取得することを特徴とする請求項1に記載の設計支援装置。 - 前記設計図面作成手段は、設計変更後の図面を表示する表示手段を備え、
前記出力手段は、前記表示手段が、設計変更後の図面とともに、前記設計変更に対応できる旨の情報又は当該設計変更に対応できない旨の情報を表示するように、当該設計変更に対応できる旨の情報又は当該設計変更に対応できない旨の情報を出力することを特徴とする請求項5に記載の設計支援装置。 - コンピュータを、
設計変更に関する情報を取得する取得手段と、
前記設計変更について、現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換により対応できる場合には、当該設計変更に対応できる旨の情報を出力し、
前記設計変更について、前記現在の製造ラインの設備に対して、冶具又は部品の交換によっても対応できない場合には、当該設計変更に対応できない旨の情報を出力する、出力手段として
機能させるプログラム。
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