JP2019200054A - ロードセル - Google Patents

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Abstract

【課題】歪みゲージの出力特性の直線性を確保しつつ、より小型・軽量化されたロードセルを提供する。【解決手段】本発明の一形態に係るロードセルは、円環状の起歪体と、少なくとも1つの歪みセンサとを具備する。前記起歪体は、第1の外径を有する外周面と、内周面と、前記外周面に凹設され前記第1の外径よりも小さい第2の外径を有する円筒面とを有する。前記歪みセンサは、前記円筒面及び前記内周面の少なくとも一方に配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、円環状の起歪体を備えたロードセルに関するものである。
荷重または重量を測定するためのセンサとして、多種多様なロードセルが開発されている。特許文献1には、より低コストで薄型に形成できる起歪体を備えたロードセルが開示されている。当該ロードセルは、概して、少なくとも1つの歪みゲージ及び円環状の起歪体を備え、歪みゲージは、起歪体の外周面に形成された湾曲形状の凹面に配置される。
しかし、上記構成のロードセルでは、起歪体が荷重により圧縮するときに、歪みゲージの外周面に反りが生じてしまうため、歪みゲージの直線的な出力特性を得ることができない。
特開2000−146718号公報
この種のロードセルにおいては、歪みゲージの出力特性の直線性と、起歪体の低コスト化・軽量化を実現できる起歪体が要求される。しかし、この種の円環型起歪体において、高さ寸法を低くしようとすると(低コスト化・軽量化を行おうとすると)、歪みゲージの出力特性の直線性が下がってしまう。その一方で、歪みゲージの出力特性の直線性を保持しようとすると、さらなる低コスト化・軽量化を行うことができない。
換言すると、歪みゲージの出力特性の直線性と、起歪体の高さ寸法(つまりロードセルのコスト・重量)との間にトレードオフが生じている。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、歪みゲージの出力特性の直線性を確保しつつ、より小型・軽量化されたロードセルを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るロードセルは、円環状の起歪体と、少なくとも1つの歪みセンサとを具備する。
前記起歪体は、第1の外径を有する外周面と、内周面と、前記外周面に凹設され前記第1の外径よりも小さい第2の外径を有する円筒面とを有する。
前記歪みセンサは、前記円筒面及び前記内周面の少なくとも一方に配置される。
前記第1の外径をd1、前記第2の外径をd2、前記起歪体の内径をd3としたとき、前記起歪体は、
30mm≦{d3+(d1−d3)/2}≦50mm、
0.12≦{(d1−d2)/(d1−d3)}≦0.17
の関係を満たしてもよい。
前記歪みセンサは、第1の歪みセンサと、第2の歪みセンサとを有してもよい。前記第1の歪みセンサは、前記内周面に配置され、前記起歪体の軸方向の歪みを検出する。前記第2の歪みセンサは、前記円筒面に配置され、前記起歪体の周方向の歪みを検出する。
前記起歪体は、軸方向に相互に対向する第1の受圧面及び第2の受圧面をさらに有し、前記第1の受圧面及び前記第2の受圧面はそれぞれ、等角度間隔で形成された複数の切欠き凹部を有してもよい。
前記複数の切欠き凹部は、前記第1の受圧面及び前記第2の受圧面の前記軸方向に相互に対向する位置にそれぞれ設けられてもよい。
前記歪みセンサは、前記複数の切欠き凹部と前記軸方向に対向しない位置に配置されてもよい。
以上述べたように、本発明によれば、歪みゲージの出力特性の直線性を確保しつつ、ロードセルのさらなる小型・軽量化が可能となる。
本発明の第1実施形態におけるロードセルの斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるロードセルの側断面図である。 本発明の第1実施形態におけるロードセルの平面図である。 本発明のロードセルの回路構成図である。 起歪体の形状とその変形態様とを説明する模式図である。 (凹部深さ)/(肉厚)と、歪みゲージの出力特性の直線性誤差との関係を示したグラフである。 本発明の第2実施形態におけるロードセルの斜視図である。 起歪体が加工バラツキによって軸方向に部分的に厚く形成された場合の、ロードセルの概略側面図である。 本発明の第2実施形態におけるロードセルの作用を説明する概略側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態におけるロードセル100の斜視図である。
本実施形態のロードセル100は、軸心Axを有する円環状の起歪体10と、起歪体10の軸方向または周方向に加わる力に応じた歪みを検知する歪みセンサ20と、を備える。
図1に示されているように、ロードセル100は、起歪体10の周面に、歪みセンサ20が配置されることで構成される。ロードセル100は、軸方向に対向する2つの部材間に配置され、これら2つの部材間に挟まれる起歪体10の軸方向変位が歪みセンサ20によって検出される。ロードセル100の適用対象は特に限定されず、例えば、航空機ホイール向け電動ブレーキの制御に用いられる荷重センサとして構成される。
以下、ロードセル100の詳細について説明する。図2はロードセル100(起歪体10)の部分側断面図、図3はロードセル100の平面図である。
(起歪体)
起歪体10は、外周面11と、内周面12と、外周面11に形成された凹部13と、軸方向に相互に対向する第1の受圧面14及び第2の受圧面15とを有する。起歪体10は、典型的には、ステンレス鋼、アルミニウム合金等の金属材料で構成される。
外周面11は外径d1(第1の外径)を有し、内周面12は内径d3を有する。凹部13は、起歪体10の外径d1と内径d3の差の半分に相当する肉厚Tよりも小さい深さtで外周面11の一部の領域に一様な断面形状で形成される。凹部13は、外径d1よりも小さい外径d2(第2の外径)を有する円筒面131と、外周面11と円筒面131との間に形成されたテーパ部132とを有する。
第1の受圧面14及び第2の受圧面15は、それぞれ軸心Axに直交する平面で形成される。第1の受圧面14及び第2の受圧面15は、それらの全面にわたって、軸方向に相対変位可能な2つ部材に各々当接することが可能に構成される。上記2つの部材としては、適用例が電動ブレーキアクチュエータの場合、例えばホイールシリンダ側の部材とブレーキパッド側の部材とが挙げられる。これにより、ブレーキ作動時において起歪体10が第1及び第2の受圧面14,15を介して軸方向に圧縮荷重を受けることになる。
凹部13は、外周面11の軸方向の中央部に形成される。当該軸方向に沿った凹部13の形成幅H2は、起歪体10の高さH1よりも小さい。凹部13と第1の受圧面14及び第2の受圧面15との間の距離h1は、いずれも等しい大きさに形成されるが、これに限られず、異なる大きさに形成されてもよい。
円筒面131は、凹部13の底面に相当し、外周面11及び内周面12と同心的に形成される。円筒面131は、凹部13の上記軸方向の中央部に形成される。当該軸方向に沿った円筒面131の形成幅H3は、凹部13の形成幅H2よりも小さい。つまり、凹部13は、その底面である円筒面131に向かって上記軸方向に沿った形成幅が漸次小さくなるように形成される。
テーパ部132は、凹部13の側壁面を形成し、円筒面131を挟んで上記軸方向に相互に対向する。各テーパ部132は、円筒面131に対して所定の角度で傾斜する平坦な面で形成されてもよいし、R加工された湾曲面で形成されてもよい。
テーパ部132は、起歪体10が軸方向の荷重を受けたときに、外周面11と円筒面131との間の領域に作用する応力集中を緩和するためのものである。したがって、検出すべき荷重の大きさや起歪体10の材質、凹部13の深さtの大きさ等によっては、テーパ部132の形成を省略することも可能である。
起歪体10の製造方法は特に限定されず、典型的には、鋳造あるいは成形により形成される。この場合、起歪体がまず円環状に鋳造あるいは成形され、その後、外周面11を旋盤等で切削加工することで凹部が形成されてもよい。あるいは、起歪体の鋳造あるいは成形と同時に凹部が形成され、その後、必要に応じて表面の仕上げ加工が施されてもよい。
(歪みセンサ)
歪みセンサ20は、起歪体10の周面に少なくとも1つ配置される。本実施形態では、起歪体10の周方向に等角度間隔で配置された複数の歪みセンサ20を含む。複数の歪みセンサ20は、起歪体10の軸方向に沿った歪みを検出する第1の歪みセンサ21と、起歪体10の周方向の沿った歪みを検出する第2の歪みセンサ22とを有する。以下、個別に説明する場合を除き、第1の歪みセンサ21及び第2の歪みセンサ22を歪みセンサ20と総称する。
本実施形態では、歪みセンサ20として、歪みゲージが用いられる。歪みゲージは、検出方向における長さの変化を抵抗値の変化として検出する素子である。第1の歪みセンサ21は、検出方向を起歪体10の軸方向に向けて配置され、第2の歪みセンサ22は、検出方向を起歪体10の周方向に向けて配置される。歪みゲージには、箔歪みゲージ、線歪みゲージ、半導体歪みゲージなどがあるが、本実施形態では特定の種類の歪みゲージに限定されず、どの種類の歪みゲージを用いてもかまわない。
本実施形態において、第1の歪みセンサ21及び第2の歪みセンサ22はそれぞれ2つずつ用いられる。これら歪みセンサ21,22の配置間隔は任意であるが、起歪体10の周面において等角度間隔になるようにそれぞれ配置されることが、偏荷重に対する出力安定性という観点から好ましい。
歪みセンサ20は、起歪体10の円筒面131及び内周面12の少なくとも一方に配置される。本実施形態では、第1の歪みセンサ21が内周面12に配置され、第2の歪みセンサ22が円筒面131に配置される。これにより、ロードセル100の小型化を図りつつ、検出出力の利得を大きくすることができる。さらに、第1の歪みセンサ21の出力(軸方向の歪み)から第2の歪みセンサ22の出力(周方向の歪み)を減算することで、起歪体10の熱膨張による歪みゲージの検知誤差をキャンセルすることができる。
図4は、本実施形態のロードセル100の回路構成図である。各歪みセンサ21,22は、図4のようにブリッジを組んだ回路を構成する。図4に示されているように、歪みセンサの抵抗変化は、周方向に隣接する任意の2つの歪みセンサ21,22を印加電圧(入力)側、他の2つの歪みセンサ21,22を検出(出力)側としたホイートストンブリッジ回路を用いて電圧に変換される。各組の歪みセンサ21、22は、配線6を介して並列に検出器7に接続される。各歪みセンサ21、22は、単一の歪みゲージで構成される例に限られず、複数の歪みゲージの直列接続体で構成されてもよい。
歪みセンサ20は、典型的には、電気絶縁体である樹脂ベースと、その上に配置され抵抗材料の金属箔と、引出線であるゲージリードとを有する。歪みセンサ20は測定箇所(円筒面131、内周面12)に接着剤等の接合材を用いて接着される。そして、被測定箇所に発生した歪み、接着剤、ひずみゲージのベースを介して歪み受感部に伝達される。
なお、起歪体10の内周面12に配置された第1の歪みセンサ21の引出線は、第1の受圧面14又は第2の受圧面15に形成された径方向に連続する凹部、又は、円筒面131を径方向に貫通する貫通孔を介して、起歪体10の外部へ導出されてもよい。
また、歪みセンサ20として、歪みゲージの代わりに圧電素子や光ファイバ式歪みゲージを使用してよい。この場合、ブリッジ回路は不要となる。
(ロードセルの作用)
以上のように構成されるロードセル100においては、外周面11の一部に凹部13が形成された環状の起歪体10を有しているため、凹部13が形成されていない起歪体と比較して、軸方向の圧縮荷重に対する周面の反りの発生を抑制することができる。これにより、周面に配置された歪みセンサ20の出力特性の直線性が確保され、荷重の検出精度の向上を図ることができる。
例えば、図5(a)に示すように外周面に凹部を有していない起歪体S1は、白抜き矢印で示す軸方向荷重を受けた際、周面に外方へ向かう反りが生じることがある。この場合、起歪体S1の外周面(又は内周面)に配置された歪みセンサ20は、起歪体S1の軸方向の圧縮歪みだけでなく、径方向の変形も検出してしまうため、歪みセンサ20の出力特性の直線性が得られにくい。このような問題を解消するためには、例えば、図5(b)に示すように歪みセンサ20の配置領域に反りが生じない程度に起歪体Sの高さHを大きくする必要がある。この場合、起歪体Sの高さの増加の分、起歪体Sの大型化、重量化及び製造コストの増加を招くことになる。
一方、本実施形態によれば、起歪体10の外周面11に凹部13を形成することで、圧縮荷重が起歪体10の外周側に偏るように構成される。これにより、図5(c)に示すように起歪体10の周面(凹部13の底面及び内周面)に反りが生じるのを極力抑えることが可能となるため、起歪体10の高さを大きくすることなく、当該周面に配置された歪みセンサ20の出力特性の直線性を確保することができる。
特に、歪みセンサ20が配置される円筒面131が起歪体10の軸方向に平行な面で形成されているため、円筒面131に作用する圧縮荷重を軸方向に平行な圧縮歪みに変換することができる。したがって、歪みセンサ20の支持面が湾曲面で形成される従来技術(上記特許文献1参照)と比較して、出力特性の直線性を改善することができる。
通常、起歪体の材料として高強度用にステンレス鋼(例えばSUS630)または低強度用にアルミニウムが用いられる。一般的に、起歪体の直径が5.0cm程度、径方向肉厚が2.0mm程度の場合、高さが少なくとも2.0cm程度の設計になる。
その一方で本実施形態では、起歪体の寸法として、直径が5.0cm、径方向肉厚が2.0mmで、凹部深さtを0.25mm、高さを8.0mm程度(既存2.0cmの半分以下)に縮小設計することができる。
起歪体10の外周面11に形成される凹部13の形成幅H2及び深さtは特に限定されず、起歪体10の外径や肉厚T、高さH1、材質等に応じて適宜設定することができる。
一例を挙げると、起歪体10の外径をd1、内径をd3としたとき、{d3+(d1−d3)/2}の値を起歪体10の直径中央値d(図1参照)と定義する。そして、直径中央値dが30mm以上50mm以下の場合には、凹部深さt{(d1−d2)/2}は、肉厚T{(d1−d3)/2}に対して12%以上17%以下の大きさに設定される。
換言すると、起歪体10の外径d1、内径d3及び円筒面131の外径d2は、以下の関係を満たす。
30mm≦{d3+(d1−d3)/2}≦50mm、
0.12≦{(d1−d2)/(d1−d3)}≦0.17
肉厚Tに対する凹部深さtの比率(以下、比率(t/T)という)が12%未満では、起歪体10は内周側にたわみ易くなり、17%を超えると、起歪体10は外周側にたわみ易くなる。比率(t/T)を12%以上17%以下に設定することで、起歪体10のたわみを抑えて歪みセンサ20の出力特性の直線性を高めることができる。
図6は、比率(t/T)と、歪みセンサ20の出力特性の直線性誤差との関係を示す一実験結果である。図5に示されているように、縦軸の直線性誤差は、横軸の比率(t/T)に対して1つの極小点を有している。比率(t/T)を12%以上17%以下の範囲で、直線性誤差を0.5%以下に抑えることができる。
ここで、直線性誤差には正負が存在するため、誤差の振り幅は2倍となる。本実施形態では直線性誤差の目標値を1.0%(±0.50%)とし、この目標値に対する比率(t/T)の範囲に余裕を設けて、比率(t/T)の閾値を12〜17%に設定した。この閾値範囲は、直線性誤差が約±0.40%となる閾値である。
以上のように、本実施形態によれば、軸方向圧縮時における起歪体10の周面の反りを抑制し、歪みゲージ2の出力特性の直線性を改善することができる。本実施形態では、起歪体1の高さをより下げることが可能となるので、ロードセルのさらなる小型化・軽量化を実現することができる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態におけるロードセル200の斜視図である。以下、第1実施形態と異なる構成について主に説明し、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態のロードセル200は、起歪体10の第1の受圧面14及び第2の受圧面15がそれぞれ図7に示すような複数の切欠き凹部140,150を有する点で第1の実施形態と異なる。
切欠き凹部140は、第1の受圧面14の複数個所に設けられる。同様に、切欠き凹部150は、第2の受圧面15の複数個所に設けられる。第1の受圧面14側の切欠き凹部140と第2の受圧面15側の切欠き凹部150は、円筒面131を挟んで起歪体10の軸方向に平行な方向に相互に対向する位置に設けられる。
歪みセンサ20(第1の歪みセンサ21及び第2の歪みセンサ22)は、第1の実施形態と同様に、起歪体10の周面(円筒面131及び内周面12)に配置される。歪みセンサ20は、各切欠き凹部140,150と起歪体10の軸方向に対向しない位置にそれぞれ配置される。受圧面14,15は、切欠き凹部140,150により、それぞれ周方向に複数の領域に分割される。
切欠き凹部140,150の個数、形成範囲、形成深さ等は特に限定されず、起歪体10の形態(直径、高さ、材質など)に応じて適宜設定される。本実施形態において切欠き凹部140,150は、第1の受圧面14及び第2の受圧面15に、起歪体10の軸方向のまわりに等角度間隔でそれぞれ4つずつ設けられる。各切欠き凹部140,150は、受圧面14,15から円筒面131に達する深さで形成される。各切欠き凹部140,150は、受圧面14,15の周方向に、受圧面14,15の各分割領域における周方向の長さよりも大きな長さで形成される。
本実施形態のロードセル200においては、第1及び第2の受圧面14,15にそれぞれ複数の切欠き凹部140,150が設けられているため、起歪体10の高さにばらつきが生じている場合でも、その影響を少なくすることができる。
例えば図8に示されているように、起歪体10がその加工バラツキにより、軸方向に沿った高さ(厚み)が部分的に異なる領域が生じる場合がある。そして、歪みセンサ20が配置されていない周方向領域が他の領域よりも部分的に厚く形成されている場合、2つの部材5間で起歪体10に軸方向荷重が作用したとき、各受圧面14,15がその全域にわたって均一に押圧されないことになるため、歪みセンサ20の配置領域における圧縮歪みを精度よく測定することができなくなるおそれがある。また、各受圧面14,15にうねりを生じさせるような歪みが起歪体10に当初から生じている場合についても同様である。
そこで本実施形態では、各受圧面14,15に複数の切欠き凹部140,150が設けられているため、各受圧面14,15が周方向にそれぞれ複数の領域に分割された非連続面に形成される。このため、起歪体10に部分的に厚みが大きい領域が生じていたり、受圧面14,15にうねりを生じさせるような歪みが起歪体10に生じていたりする場合でも、図9(a)、(b)にやや誇張して示すように、受圧面14,15に圧縮荷重が作用したときに切欠き凹部140,150の形成部位が優先的に変形して、各受圧面14,15の全領域に圧縮荷重がほぼ均等に作用することになる。これにより、起歪体10の、歪みセンサ20が配置された領域が確実に圧縮されるようになる。
以上のように本実施形態によれば、起歪体10の円筒面131及び内周面12に適正な圧縮歪みを生じさせることができるため、歪みセンサ20による適切な歪み測定が可能となる。また、歪みセンサ20が切欠き凹部140,150と軸方向に対向しない位置に配置されているため、切欠き凹部140,150の変形の影響を受けにくくなり、これにより歪みセンサ20の測定精度をさらに向上させることが可能となる。
なお、切欠き凹部140,150を形成する場合、受圧面14,15の面積が減り、荷重に耐えられなくなるのを防止するために、起歪体10の肉厚Tを増やし、受圧面積を切欠き凹部140,150がないときと比較して概ね同一に(例えば±10%の範囲に)してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、ロードセル100,200の適用対象として航空機用ホイール向け電動ブレーキの制御に用いられる荷重センサを例に挙げて説明したが、適用対象は勿論これに限られず、車両用途、産業機器用途などの荷重センサとして用いられてもよい。
また、以上の実施形態では、歪みセンサ20として、起歪体10の円筒面131及び内周面12にそれぞれ配置されたが、円筒面131にのみ、又は内周面12にのみ、歪みセンサ20が配置されてもよい。歪みセンサ20の数も4つに限られず、1つ、2つあるいは3つであってもよい。
10…起歪体
11…外周面
12…内周面
13…凹部
14…第1の受圧面
15…第2の受圧面
20…歪みセンサ
21…第1の歪みセンサ
22…第2の歪みセンサ
100,200…ロードセル
131…円筒面
140,150…切り欠き凹部

Claims (6)

  1. 第1の外径を有する外周面と、内周面と、前記外周面に凹設され前記第1の外径よりも小さい第2の外径を有する円筒面とを有する円環状の起歪体と、
    前記円筒面及び前記内周面の少なくとも一方に配置された少なくとも1つの歪みセンサと
    を具備するロードセル。
  2. 請求項1に記載のロードセルであって、
    前記第1の外径をd1、前記第2の外径をd2、前記起歪体の内径をd3としたとき、
    前記起歪体は、
    30mm≦{d3+(d1−d3)/2}≦50mm、
    0.12≦{(d1−d2)/(d1−d3)}≦0.17
    の関係を満たす
    ロードセル。
  3. 請求項1又は2に記載のロードセルであって、
    前記歪みセンサは、
    前記内周面に配置され、前記起歪体の軸方向の歪みを検出する第1の歪みセンサと、
    前記円筒面に配置され、前記起歪体の周方向の歪みを検出する第2の歪みセンサと、を有する
    ロードセル。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のロードセルであって、
    前記起歪体は、軸方向に相互に対向する第1の受圧面及び第2の受圧面をさらに有し、
    前記第1の受圧面及び前記第2の受圧面はそれぞれ、等角度間隔で形成された複数の切欠き凹部を有する
    ロードセル。
  5. 請求項4に記載のロードセルであって、
    前記複数の切欠き凹部は、前記第1の受圧面及び前記第2の受圧面の前記軸方向に相互に対向する位置にそれぞれ設けられる
    ロードセル。
  6. 請求項4または5に記載のロードセルであって、
    前記歪みセンサは、前記複数の切欠き凹部と前記軸方向に対向しない位置に配置される
    ロードセル。
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