JP2019199390A - オゾン発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オゾンを効率よく発生することのできるオゾン発生装置を提供する。【解決手段】オゾン発生装置は、第1電極を内部に備えるとともに第1面を備えた第1誘電体であって、第1面に垂直な第1貫通孔を備えた第1誘電体と、第2電極を内部に備えるとともに第2面を備えた第2誘電体であって、第2面に垂直な第2貫通孔を備えた第2誘電体と、を備える。第1面と第2面とが対向するように第1誘電体および第2誘電体が配置されている。第1面または第2面の垂直方向からオゾン発生装置を見た場合に、第1貫通孔の位置と第2貫通孔の位置が重ならないように、第1貫通孔および第2貫通孔が配置されている。第1貫通孔、第1面と第2面との隙間、および第2貫通孔によってオゾンの原料ガスの流路が形成されている。第1貫通孔によって原料ガスの流入口が形成されるとともに、第2貫通孔によって原料ガスの排出口が形成されている。【選択図】図1

Description

本明細書が開示する技術は、オゾン発生装置に関する。
対向配置されている一対の電極と、夫々の電極に設けられている一対の誘電体を備えたオゾン発生装置が知られている。一対の電極間に電圧を印加することで微小な柱状のストリーマ放電が起こり、オゾンを発生させることができる。放電により発生したオゾンはガスの流れに従って掃気されることで、所望量のオゾンをオゾン発生装置から供給することができる。例えば特許文献1のオゾン発生装置では、一対のセラミック基板のそれぞれに電極が内蔵されており、複数の貫通孔が形成されている。脱臭対象のガスが貫通孔を通過する。
特開2015−70921号公報
電圧を電極間に周期的に繰り返し印加する場合において、N回目の放電で発生したオゾンを十分に掃気できずに、オゾンが誘電体表面の近傍に滞留してしまう場合がある。すると、次のN+1回目の放電によって、滞留したオゾンが分解されてしまう場合がある。オゾンを効率よく供給することができない。本明細書は、原料ガスの流れに着目し、オゾンを効率的に供給可能な技術を提供する。
本明細書が開示するオゾン発生装置の一実施形態は、第1電極を内部に備えるとともに第1面を備えた第1誘電体であって、第1面に垂直な第1貫通孔を備えた第1誘電体と、第2電極を内部に備えるとともに第2面を備えた第2誘電体であって、第2面に垂直な第2貫通孔を備えた第2誘電体と、を備えたオゾン発生装置である。第1面と第2面とが対向するように第1誘電体および第2誘電体が配置されている。第1面または第2面の垂直方向からオゾン発生装置を見た場合に、第1貫通孔の位置と第2貫通孔の位置が重ならないように、第1貫通孔および第2貫通孔が配置されている。第1貫通孔、第1面と第2面との隙間、および第2貫通孔によってオゾンの原料ガスの流路が形成されている。第1貫通孔によって原料ガスの流入口が形成されるとともに、第2貫通孔によって原料ガスの排出口が形成されている。
第1貫通孔、第1面と第2面との隙間、および第2貫通孔によってオゾンの原料ガスの流路を形成することができる。そして、第1貫通孔の位置と第2貫通孔の位置が重ならないため、ガス流路を屈曲させることができる。これにより、第1貫通孔に流入した原料ガスを第2誘電体の第2面に略垂直にぶつけることで、ガス流れの方向を略垂直に屈曲させることができる。よって、ガス流れの方向を屈曲させない場合に比して、誘電体の表面付近の流速が高くなるように原料ガスの流速分布を制御することができる。誘電体表面でのオゾンの掃気効率を向上できるため、オゾンを効率的に供給することが可能となる。
第1電極には、第2電極よりも高電位の電圧が印加されてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第2誘電体は、第2面の反対側に第3面を備えていてもよい。第2誘電体は、第3電極を内部にさらに備えていてもよい。第2電極は第2面の近傍に配置されており、第3電極は第3面の近傍に配置されていてもよい。オゾン発生装置は、第4電極を内部に備えるとともに第4面を備えた第3誘電体であって、第4面に垂直な第3貫通孔を備えた第3誘電体をさらに備えていてもよい。オゾン発生装置は、第1電極と第2電極との間に第1電圧を印加し、第3電極と第4電極との間に第2電圧を印加する電圧印加部をさらに備えていてもよい。第3面と第4面とが対向するように第2誘電体および第3誘電体が配置されていてもよい。第3面または第4面の垂直方向からオゾン発生装置を見た場合に、第2貫通孔の位置と第3貫通孔との位置が重ならないように、第2貫通孔および第3貫通孔が配置されていてもよい。第1貫通孔、第1面と第2面との隙間、第2貫通孔、第3面と第4面との隙間、第3貫通孔によってオゾンの原料ガスの流路が形成されていてもよい。電圧印加部は、第1電圧を印加する期間と第2電圧を印加する期間とを重複させなくてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第1面と第2面との隙間における第1貫通孔から第2貫通孔までの長さをWとし、第1面と第2面との距離をDとした場合に、長さWを距離Dで除した値の範囲が5以上30以下であってもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
オゾン発生装置1の上面模式図である。 図1のII−II線における模式的断面図である。 第1電極21〜第4電極24の各々に印加される電位の波形図である。 比較例における原料ガスの流路の部分拡大図である。 本実施例における原料ガスの流路の部分拡大図である。 ガス流路の断面形状とガス流速の増加割合との関係を示すグラフである。 変形例のオゾン発生装置1aの上面模式図である。 変形例のオゾン発生装置1bの上面模式図である。 変形例における第1電極21〜第4電極24の各々に印加される電位の波形図である。
(オゾン発生装置1の構成)
図1に、本実施例のオゾン発生装置1の上面模式図を示す。図2に、図1のII−II線における模式的断面図を示す。図2に示すように、オゾン発生装置1は、第1誘電体11、第2誘電体12、第3誘電体13を備えている。第1誘電体11は、下面に第1面31を備えた板状の部材である。第1誘電体11は、複数の第1電極21を内部に備えている。また、第1面31に垂直な第1貫通孔41を複数備えている。第2誘電体12は、上面に第2面32を備えるとともに、第2面32の反対側の下面に第3面33を備えた板状の部材である。第2誘電体12は、第2面32の近傍に配置されている複数の第2電極22を内部に備えている。また、第3面33の近傍に配置されている複数の第3電極23を内部に備えている。第2誘電体12は、第2面32に垂直な第2貫通孔42を複数備えている。第3誘電体13は、上面に第4面34を備えた板状の部材である。第3誘電体13は、複数の第4電極24を内部に備えている。また、第4面34に垂直な第3貫通孔43を複数備えている。
第1面31と第2面32とが対向するとともに、第3面33と第4面34とが対向するように、第1誘電体11、第2誘電体12、第3誘電体13が配置されている。第1面31と第2面32との隙間によって、放電空間E1が形成される。第3面33と第4面34との隙間によって、放電空間E2が形成される。第1誘電体11と第2誘電体12との距離D、および、第2誘電体12と第3誘電体13との距離Dは、0.5〜1.0[mm]である。
複数の第1貫通孔41および複数の第2貫通孔42の位置は、第1面31および第2面32の垂直方向Y1からオゾン発生装置1を見た場合に、第1貫通孔41と第2貫通孔42とが重ならないように設定されている。同様に、複数の第2貫通孔42および複数の第3貫通孔43の位置は、第3面33および第4面34の垂直方向Y1からオゾン発生装置1を見た場合に、第2貫通孔42と第3貫通孔43とが重ならないように設定されている。
第1貫通孔41によって、放電空間E1への原料ガスの流入口が形成される。不図示の原料ガス供給器によって、オゾンの原料ガス(空気あるいは酸素ガス)が第1貫通孔41に供給される。第2貫通孔42によって、放電空間E1からの原料ガスの排出口が形成されている。同様に、第2貫通孔42によって放電空間E2への原料ガスの流入口が形成されるとともに、第3貫通孔43によって放電空間E2からの原料ガスの排出口が形成されている。従って、第1貫通孔41、第1面31と第2面32との隙間、第2貫通孔42、第3面33と第4面34との隙間、第3貫通孔43によって、オゾンの原料ガスのガス流路P1が形成される。図2では、ガス流路P1を点線の矢印で示している。原料ガスの流速は、100[m/sec]以下であることが望ましい。なお、原料ガスの流速の下限値は1.0[m/sec]程度である。その程度の流速があれば、発生したオゾンが誘電体の表面近傍から掃気される。
またオゾン発生装置1は、不図示の電圧印加部を備えている。電圧印加部は、第1電極21と第2電極22との間に第1電圧を印加する。第1電極21が正極、第2電極22が負極となる。第1電極21には、第2電極22よりも高電位の電圧が印加される。同様に、電圧印加部は、第3電極23と第4電極24との間に第2電圧を印加する。第3電極23が正極、第4電極24が負極となる。第3電極23には、第4電極24よりも高電位の電圧が印加される。第1電圧および第2電圧は、交流電圧あるいはパルス電圧である。第1電圧および第2電圧は、例えば5[kV]である。また、印加する交流電圧の周波数(パルス電圧の場合は繰り返し周波数)は、1[kHz]以上であることが望ましい。本実施例では、交流電圧の周波数は100[kHz]である。
(オゾン発生方法)
図3(A)〜図3(D)に、第1電極21〜第4電極24の各々に印加される電位の波形図を示す。正極である第1電極21に印加される高電位V1Hと、負極である第2電極22に印加される低電位V1Lによって、第1電圧V1が規定される。同様に、正極である第3電極23に印加される高電位V2Hと、負極である第4電極24に印加される低電位V2Lによって、第2電圧V2が規定される。
期間T1において、5[kV]のパルス状の高電位V1Hが第1電極21に印加されることで、5[kV]の第1電圧V1が第1電極21と第2電極22との間に印加される。これにより、対向する第1電極21と第2電極22との間で、ストリーマ状放電柱が発生する。放電柱が発生した箇所でオゾンが発生する。特に、負極(第2電極22)側の第2誘電体12の第2面32の表面と、放電柱と、の界面でオゾンが高濃度に発生する。発生したオゾンは原料ガスが継続的に供給されることで掃気され、外部に供給される。期間T2では、第1電圧V1および第2電圧V2の何れも印加されない。
期間T3において、5[kV]のパルス状の高電位V2Hが第3電極23に印加されることで、5[kV]の第2電圧V2が第3電極23と第4電極24との間に印加される。これにより、対向する第3電極23と第4電極24との間で、ストリーマ状放電柱が発生する。負極(第4電極24)側の第3誘電体13の第4面34の表面と、放電柱と、の界面でオゾンが高濃度に発生する。発生したオゾンは原料ガスが継続的に供給されることで掃気され、外部に供給される。期間T4では、第1電圧V1および第2電圧V2の何れも印加されない。以後、第1電圧V1および第2電圧V2が交互に印加される。
図3の波形図に示すように、電圧印加部は、第1電圧V1を印加する期間T1と第2電圧V2を印加する期間T3とを交互に繰り返すことで、両期間を重複させない。換言すると、第2誘電体12を挟んで隣り合う放電空間E1とE2で、放電期間が重複しないように、印加する電圧の位相を調整している。これは、第1電圧V1を印加する期間T1と第2電圧V2を印加する期間T3とが重複してしまうと、第2誘電体12内で電圧干渉による電界緩和が発生し、ストリーマ放電を発生させるための電位差を得られなくなってしまう場合があるためである。従って、期間T1と期間T3との重複を避けることで、確実にオゾンを発生させている。
(効果)
本実施例に係るオゾン発生装置1の効果を、図4および図5を用いて説明する。図4は、比較例における原料ガスの流路の部分拡大図である。比較例は、屈曲していないガス流路P2を備えている。図5は、本実施例における原料ガスの流路の部分拡大図である。本実施例は、屈曲したガス流路P1を備えている。発明者らは、放電時に生成されるオゾンの濃度分布を、プラズマ・ガス反応・流れのマルチフィジックス連成解析によって厳密に計算した。その結果、図5に示すように、生成されるオゾンは負極(第2電極22)側の第2誘電体12の第2面32の表面付近(領域R1)で最も濃度が高いことを見出した。また、放電空間E1の中央部(領域R2)は比較的オゾン濃度が低いことを見出した。
また図4の比較例において、ガスの流速分布G2を示す。比較例のような屈曲していないガス流路P2を備える場合、流速分布G2は、誘電体表面付近では放電空間の中央部に比べてガス流速が低くなってしまう。すなわち、高濃度のオゾンが発生する領域R1でのガス流速が低い。すると、高濃度のオゾンが領域R1から十分に掃気されず滞留してしまうことを、発明者らは見出した。生成されたオゾンが領域R1の近傍に滞留していると、せっかく生成したオゾンが放電によって分解されてしまうことがある。また、前回の放電柱によって生成されたオゾンが領域R1の近傍に滞留していると、原料となる酸素が少なくなり、オゾンの生成量が減少してしまうことがある。オゾン供給装置の性能を大きく低下させてしまう場合がある。
そこで本実施例に係るオゾン発生装置1では、図5に示すように、第1貫通孔41の位置と第2貫通孔42の位置とを重ならないように配置することで、ガス流路P1を屈曲させている。これにより、第1貫通孔41に流入した原料ガスを第2誘電体12の第2面32に略垂直にぶつけることで、ガス流路P1の方向を略垂直に屈曲させることができる。よって、比較例の流速分布G2に比して、ガスの排出口が形成されている側(下流側)の第2面32の表面付近の流速が高くなるような、流速分布G1を実現することができる。すなわち、高濃度のオゾンが発生する領域R1でのガス流速を、比較例に比して高めることができる。高濃度のオゾンを領域R1から十分に掃気することが可能となる。生成したオゾンが放電によって分解されてしまうことを防止できるとともに、原料となる酸素を十分に供給することができるため、オゾンの生成量を増加させることが可能となる。
なお、図5では第1誘電体11と第2誘電体12の間の放電空間E1について説明したが、第2誘電体12と第3誘電体13との間の放電空間E2についても同様の作用および効果が得られる。
(ガス流路の断面形状とガス流速の増加割合との関係)
図5に示すように、放電空間E1における第1貫通孔41から第2貫通孔42までの長さを流路長Wとする。また第1面31と第2面32との距離をDとする。第1面31から「距離D/10」の位置A1における流速を、上側流速VfHとする。第2面32から「距離D/10」の位置A2における流速を、下側流速VfLとする。また、図4に示すような屈曲していないガス流路における、誘電体表面から「距離D/10」の位置A0における流速を、基準流速Vf0とする。位置A1における上側流速VfHが、基準流速Vf0に対して増加する割合dVfH[%]は、下式(1)で示される。
dVfH=(VfH−Vf0)/Vf0×100 ・・・式(1)
また、位置A2における下側流速VfLが、基準流速Vf0に対して増加する割合dVfL[%]は、下式(2)で示される。
dVfL=(VfL−Vf0)/Vf0×100 ・・・式(2)
図6は、ガス流路の断面形状とガス流速の増加割合との関係を示すグラフである。図6の横軸は、流路長Wを距離Dで除した値を示しており、縦軸は増加割合dVfHおよびdVfL[%]を示している。四角形は上側流速VfHの増加割合dVfHを示し、四角形の横の数値が実際の増加割合dVfH[%]を示している。ひし形は下側流速VfLの増加割合dVfLを示し、ひし形の横の数値が実際の増加割合dVfL[%]を示している。増加割合dVfHが0[%]以上である箇所を黒の四角形で示し、負である箇所を白抜きの四角形で示している。同様に、増加割合dVfLが10[%]以上である箇所を黒のひし形で示し、10[%]より小さい箇所を白抜きのひし形で示している。図6において、流路長Wを距離Dで除した値が「5以上30以下」である範囲R10において、上側流速VfHの増加割合dVfHが0[%]以上であるとともに、下側流速VfLの増加割合dVfLが10[%]以上になることが分かる。すなわち範囲R10内では、上側流速VfHを低下させないことと、下側流速VfLを10[%]以上増加させることとを両立することが可能である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
(変形例)
貫通孔の形状は、図1に示すような円形に限られない。例えば図7に示すオゾン発生装置1aのように、スリット形状の複数の第1貫通孔41a、および、スリット形状の複数の第2貫通孔42aを備えていてもよい。複数の第1貫通孔41aおよび複数の第2貫通孔42aの位置は、オゾン発生装置1aの上面視において、互いに重ならないように配置されている。これにより、ガス流路を屈曲させることができる。
貫通孔の配置位置は、図1に示すように面内に均一に配置する形態に限られない。例えば図8に示すオゾン発生装置1bのように、上面視において、複数の第1貫通孔41bの密度が、外周の方が中央よりも高くてもよい。また、複数の第2貫通孔42bの密度が、外周の方が中央よりも高くてもよい。ガスの流速は、オゾン発生装置1bの上面視における中央部の方が外周部よりも早くなる傾向がある。そこで、外周部の貫通孔の密度を高めることで、ガスの流速を中央部と外周部とで均一化することが可能となる。
図3に示すように、期間T3において、第2電極22と第3電極23との間に5[kV]の電位差が発生する。すると、第2誘電体12内部の第2電極22と第3電極23との間で、意図しない放電が発生してしまう恐れがある。そこで図9に示すように、負極側(第2電極22側)の電圧を変動させる電圧印加シーケンスを採用してもよい。図9の期間T3では、3[kV]のパルス状の高電位V2Hを正極(第3電極23)に印加するとともに、−2[kV]のパルス状の低電位V2Lを負極(第4電極24)に印加する。これにより、第3電極23と第4電極24との間に印加される第2電圧V2を5[kV]に維持しながら、期間T3における第2電極22と第3電極23との間の電位差を3[kV]に低下させることができる。第2誘電体12内部での意図しない放電の発生を防止することが可能となる。
本実施例では、第1誘電体11〜第3誘電体13の3層の誘電体を備える場合を説明したが、この形態に限られない。4層以上の誘電体を備える形態であってもよい。この場合、隣接する誘電体の間で、貫通孔の位置が重ならないようにすればよい。また、2層の誘電体を備える形態であってもよい。
複数の第1電極21が、第1面31に沿って点在している形態を説明したが、この形態に限られない。広い一枚の第1電極21が、第1面31に沿って配置されている形態であってもよい。なお、第2電極22〜第4電極24についても同様である。
1:オゾン発生装置 11:第1誘電体 12:第2誘電体 13:第3誘電体 21:第1電極 22:第2電極 23:第3電極 24:第4電極 31:第1面 32:第2面 33:第3面 34:第4面 41:第1貫通孔 42:第2貫通孔 43:第3貫通孔 P1:ガス流路

Claims (4)

  1. 第1電極を内部に備えるとともに第1面を備えた第1誘電体であって、前記第1面に垂直な第1貫通孔を備えた前記第1誘電体と、
    第2電極を内部に備えるとともに第2面を備えた第2誘電体であって、前記第2面に垂直な第2貫通孔を備えた前記第2誘電体と、
    を備えたオゾン発生装置であって、
    前記第1面と前記第2面とが対向するように前記第1誘電体および前記第2誘電体が配置されており、
    前記第1面または前記第2面の垂直方向から前記オゾン発生装置を見た場合に、前記第1貫通孔の位置と前記第2貫通孔の位置が重ならないように、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔が配置されており、
    前記第1貫通孔、前記第1面と前記第2面との隙間、および前記第2貫通孔によってオゾンの原料ガスの流路が形成されており、
    前記第1貫通孔によって前記原料ガスの流入口が形成されるとともに、前記第2貫通孔によって前記原料ガスの排出口が形成されている、オゾン発生装置。
  2. 前記第1電極には、前記第2電極よりも高電位の電圧が印加される、請求項1に記載のオゾン発生装置。
  3. 前記第2誘電体は、前記第2面の反対側に第3面を備えており、
    前記第2誘電体は、第3電極を内部にさらに備えており、
    前記第2電極は前記第2面の近傍に配置されており、前記第3電極は前記第3面の近傍に配置されており、
    前記オゾン発生装置は、
    第4電極を内部に備えるとともに第4面を備えた第3誘電体であって、前記第4面に垂直な第3貫通孔を備えた前記第3誘電体と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に第1電圧を印加し、前記第3電極と前記第4電極との間に第2電圧を印加する電圧印加部と、
    をさらに備えており、
    前記第3面と前記第4面とが対向するように前記第2誘電体および前記第3誘電体が配置されており、
    前記第3面または前記第4面の垂直方向から前記オゾン発生装置を見た場合に、前記第2貫通孔の位置と前記第3貫通孔との位置が重ならないように、前記第2貫通孔および前記第3貫通孔が配置されており、
    前記第1貫通孔、前記第1面と前記第2面との隙間、前記第2貫通孔、前記第3面と前記第4面との隙間、前記第3貫通孔によってオゾンの原料ガスの流路が形成されており、
    前記電圧印加部は、前記第1電圧を印加する期間と前記第2電圧を印加する期間とを重複させない、請求項1または2に記載のオゾン発生装置。
  4. 前記第1面と前記第2面との隙間における前記第1貫通孔から前記第2貫通孔までの長さをWとし、前記第1面と前記第2面との距離をDとした場合に、長さWを距離Dで除した値の範囲が5以上30以下である、請求項1〜3の何れか1項に記載のオゾン発生装置。
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