JP2019199073A - 柄の表面処理 - Google Patents
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Abstract
【課題】 細長い棒状の柄の基材(非装着体)と熱収縮性フィルムの密着性を高め剥離しにくく、軽量化を図り、前記熱収縮性フィルムの長さ方向の長さを900ミリメール以上にできる意匠性に優れた柄の装飾用表面処理を提供すること。【解決手段】 細長い棒状の表面を装飾する表面処理において、前記細長い棒状の柄(2)の基材(5)に、溶液(6)を塗布した後、熱収縮性フィルム(7)を貼付け、前記熱収縮性フィルムの表面にTOPコート(8)を塗布して表面処理を行い、前記溶液は、ナノ粒子からなり、密着剤としてのプライマー効果を有し、前記柄の基材から前記熱収縮性フィルムの剥離を防止するようにした。【選択図】図5
Description
本発明は、主に運動用具の柄、杖の柄の表面処理に関する。
運動用具の柄(ゴルフクラブのシャフト(柄)、スキーストックの柄、野球バットの柄、テニスラケットの柄、バドミントンラケットの柄、クリケットラケットの柄)及び杖の柄の表面処理は、塗装が施されているか、または素材にTOPコートを施すのが一般的である。このような塗装には種々問題がある。
例えば、柄の部分が、金属製であった場合、防錆を考慮しなければならず、木製・炭素繊維製の場合は塗料の浸透性を考慮しなければならなかったりする。
金属製、木製・炭素繊維製いずれの素材にしても、軽量化は必須であり、塗料の軽量化は難しく塗装には大きな課題があった。
例えば、柄の部分が、金属製であった場合、防錆を考慮しなければならず、木製・炭素繊維製の場合は塗料の浸透性を考慮しなければならなかったりする。
金属製、木製・炭素繊維製いずれの素材にしても、軽量化は必須であり、塗料の軽量化は難しく塗装には大きな課題があった。
このような問題を解決するべく、特許文献1には、熱収縮チューブを様々な柄(釣り竿、ゴルフクラブ、乳母車、工具類などのスベリ止め用柄(グリップ部材)、および、事務機の紙送りロールなどの分野)に取り付ける技術が開示されている。
しかし、上記の柄に熱収縮チューブを装着させた場合、剥離することを考慮すると、十分に密着力を高めることは困難であった。
同様に、柄の部分の一部を装飾する技術として、特許文献2には、スクリーン印刷により装飾する技術が開示されている。しかし、このスクリーン印刷では塗装する層が多く、それによる印刷の工数が増える。特許文献2には記載されていないが、一般的なスクリーン印刷の塗装層は、図5の左側の図に示す如く、下地層、着色層1、クリヤー層、転写フィルム、クリヤー層、スクリーン印刷、クリヤー層(TOPコート)と非常に多くの塗装工程が行われなければならず、軽量化を図ることは困難である。
また、印刷工程が多いためコストを低減することも困難であった。さらに図6の上方の図に示す如く、スクリーン印刷の長さ方向の長さを250ミリメール程度までにしかできず、広い範囲に装飾をすることができなかった。
本発明は、上述の問題を解決するものであり、細長い棒状の柄の基材(非装着体)と熱収縮性フィルムの密着性を高め剥離しにくく、軽量化を図り、前記熱収縮性フィルムの長さ方向の長さを900ミリメール以上にできる意匠性に優れた柄の装飾用表面処理を提供するものである。
本発明の細長い棒状の表面を装飾する表面処理は、細長い棒状の柄の基材に熱収縮性フィルムを貼付ける表面処理において、前記柄の基材に溶液を塗布した後、熱収縮性フィルムを貼付け、前記熱収縮性フィルムの表面にTOPコートを塗布して表面処理を行い、前記溶液は、ナノ粒子からなり、密着剤としてのプライマー効果を有し、前記柄の基材から前記熱収縮性フィルムを剥離しにくくすることを特徴としている。
また、前記柄は、運動用具の柄、杖の柄であることを特徴としている。
さらに、前記溶液は、その粒子を1〜3マイクロメートルとすることを特徴としている。
また、前記熱収縮性フィルムは、その長さ方向の長さを900ミリメートル以上にすることができることを特徴としている。
本発明の細長い棒状の表面を装飾する表面処理は、細長い棒状の柄の基材に熱収縮性フィルムを貼付ける表面処理において、前記柄の基材に溶液を塗布した後、熱収縮性フィルムを貼付け、前記熱収縮性フィルムの表面にTOPコートを塗布して表面処理を行い、前記溶液は、ナノ粒子からなり、密着剤としてのプライマー効果を有し、前記柄の基材から前記熱収縮性フィルムを剥離しにくくすることにより、柄の基材(非装着体)と熱収縮性フィルムの密着性を高め、軽量化を図り、意匠性に優れ、コストも低減することができる。さらにメッキ塗装を行わないため、環境にもやさしい。
また、前記柄を運動用具の柄、杖の柄を対象とすることにより、軽量化の効果が向上する。
さらに、前記溶液は、その粒子を1〜3マイクロメートルとすることにより、より密着性を高め、軽量化を図ることができる。
また、前記熱収縮性フィルムは、その長さ方向の長さを900ミリメートル以上にすることにより、広い範囲において装飾することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。細長い棒状の柄としての運動用具の柄を、ゴルフクラブ1のシャフト2を一例として説明をする。図1はゴルフクラブ1を示す正面図である。
図1の如く、前記ゴルフクラブ1の主要部は、シャフト2、グリップ3及びクラブヘッド4で構成されている。
前記シャフト2の材質は、主にカーボンとスチールとに分類されており、本発明の実施の形態のシャフトはカーボン製である。
図1の如く、前記ゴルフクラブ1の主要部は、シャフト2、グリップ3及びクラブヘッド4で構成されている。
前記シャフト2の材質は、主にカーボンとスチールとに分類されており、本発明の実施の形態のシャフトはカーボン製である。
前記シャフト2の表面処理について説明する。
図2は前記シャフト2の断面を記載した説明図であり、カーボン製のシャフト基材5に、階層状に装飾用の表面処理が施されている。図2の如く、前記シャフト2は環状をなし、シャフト基材5の表面にプライマー効果を有する溶液6が塗布されている。
図2は前記シャフト2の断面を記載した説明図であり、カーボン製のシャフト基材5に、階層状に装飾用の表面処理が施されている。図2の如く、前記シャフト2は環状をなし、シャフト基材5の表面にプライマー効果を有する溶液6が塗布されている。
前記溶液6は、2〜3ナノメートルのナノ粒子からなり、密着剤としての塗装時のプライマー効果を有している。本実施の形態では、前記溶液6の成分をトルエン、キシレン、エチルベンゼン及びその他で構成しているが、これに限定されるものではない。
本実施の形態の前記シャフト基材5は、カーボン製であるため、さほど有益にはならないが、前記溶液6は、防錆剤としての防錆効果を有しているため、前記シャフト基材5がスチール製であった場合、より効果的である。
図3は、前記シャフト基材5に本発明の実施形態である前記溶液6を塗布した状態を示した説明図である。図3の如く、前記シャフト基材5の表面は、拡大して見ると凹凸があり、必ずしも平坦な状態にはなっていない。前記溶液6の塗布の厚みをtとした場合、前記溶液6はナノ粒子からなるため、前記シャフト基材5の凹部にも粒子が入り込むことができ、前記溶液6の塗布は凹凸に影響されず、ほぼ均一的に塗布することができる。よって、前記溶液6の厚みは薄く、また前記溶液6は1回の塗布で済むため、図3のtの厚みは5マイクロメートル程度になっている。一般的な塗装の厚みは、10マイクロメートルから20マイクロメートルであるため、前記溶液6は非常に薄く塗布されていることがわかる。
前記溶液6の図中外側には、熱収縮性フィルム7が貼付けられている。前記熱収縮性フィルム7は、本実施の形態では、一般的な熱収縮性フィルムが使用されている。図4の如く、前記溶剤6が塗布された前記シャフト基材5に前記熱収縮性フィルム7を被せる。そして、前記熱収縮性フィルム7に加熱すると、前記熱収縮性フィルム7は収縮し、前記シャフト基材5に密着する。
図2の如く、前記熱収縮性フィルム7のさらに外側には、前記熱収縮性フィルム7の剥離を保護するTOPコート8が塗布されている。前記TOPコート8は、本実施の形態では、一般的なTOPコートが使用されている。このように、上述した本発明の装飾用の表面処理は、図5の如く、図中左側の図と右側の図との比較から明らかなように、一般的なスクリーン印刷よりも、非常に少ない工程で行えるため、軽量化を図れ、コストも低減することができる。
また、一般的な熱収縮性フィルムを貼付けるよりも、前記溶液6を塗布したことにより、前記シャフト基材5に塗布した溶液6の密着力により、前記シャフト基材5に強力に前記熱収縮性フィルム7を密着することができ、前記熱収縮性フィルム7が剥離しにくくなる。
なお、図6の如く、本発明の装飾用の表面処理を行うことにより、前記熱収縮性フィルム7を長さ方向の長さを900ミリメートル以上にすることにより、広い範囲において装飾することができる。すなわち、250ミリメートル程度しか印刷することができない一般的なスクリーン印刷では、装飾用の表面処理の幅が制限されるか、もしくは、250ミリメートルを越える幅に装飾用の表面処理を行おうとすると、複数のスクリーン印刷を使用することになる。
このように、本発明の細長い棒状の表面を装飾する表面処理は、前記シャフト基材5に溶液6を塗布した後、前記熱収縮性フィルム7を貼付け、前記熱収縮性フィルム7の表面にTOPコート8を塗布して表面処理を行い、前記溶液6は、ナノ粒子からなり、密着剤としてのプライマー効果を有し、前記シャフト基材5から前記熱収縮性フィルム7を剥離しにくくすることにより、前記シャフト基材5と前記熱収縮性フィルム7の密着性を高めつつ、軽量化を図ることができ、意匠性にも優れ、コストも低減することができる。また、前記熱収縮性フィルム7は、その長さ方向の長さを900ミリメートル以上にすることができ、広い範囲において装飾することができる。
なお、本実施の形態では、細長い棒状の柄を、ゴルフクラブのシャフトとしたが、これに限定されるものではなく、運動用具の柄として、スキーストックの柄、野球バットの柄、テニスラケットの柄、バドミントンラケットの柄、クリケットラケットの柄及び杖の柄であってもよい。
2 シャフト(細長い棒状の柄)
5 シャフト基材(基材)
6 溶液
7 熱収縮性フィルム
8 TOPコート
5 シャフト基材(基材)
6 溶液
7 熱収縮性フィルム
8 TOPコート
Claims (4)
- 細長い棒状の表面を装飾する表面処理において、
前記細長い棒状の柄(2)の基材(5)に、溶液(6)を塗布した後、熱収縮性フィルム(7)を貼付け、前記熱収縮性フィルムの表面にTOPコート(8)を塗布して表面処理を行い、
前記溶液は、ナノ粒子からなり、密着剤としてのプライマー効果を有し、
前記柄の基材から前記熱収縮性フィルムの剥離を防止することを特徴とする柄の装飾用表面処理。 - 前記柄は、運動用具の柄、杖の柄であることを特徴とする請求項1に記載の柄の装飾用表面処理。
- 前記溶液は、その粒子を1〜3マイクロメートルとすることを特徴とする請求項1に記載の柄の装飾用表面処理。
- 前記熱収縮性フィルムは、その長さ方向の長さを900ミリメートル以上にすることができることを特徴とする請求項1に記載の柄の装飾用表面処理。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018107259A JP2019199073A (ja) | 2018-05-18 | 2018-05-18 | 柄の表面処理 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018107259A JP2019199073A (ja) | 2018-05-18 | 2018-05-18 | 柄の表面処理 |
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JP2019199073A true JP2019199073A (ja) | 2019-11-21 |
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JP2018107259A Pending JP2019199073A (ja) | 2018-05-18 | 2018-05-18 | 柄の表面処理 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021191829A (ja) * | 2020-06-05 | 2021-12-16 | 浩一 大道 | 熱収縮フィルム及び柄を装飾する熱収縮フィルムの装着方法 |
-
2018
- 2018-05-18 JP JP2018107259A patent/JP2019199073A/ja active Pending
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