JP2019198919A - 電動工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業中の操作性を損なうことなく容易に切込量を調整可能な電動工具を提供する。【解決手段】ハウジング2と、ハウジング2に支持されるモータ3と、ハウジング2に支持され、先端工具P1を着脱可能に構成され、モータ3の駆動力を受け駆動する出力軸部7と、ハウジング2に接続され、先端工具P1と同方向に延び、出力軸部7の軸線C方向視において湾曲する外縁を有し被加工材と当接可能な湾曲部82Aを有する当接部材8と、を備え、出力軸部7の軸線C方向視において、出力軸部7の軸線Cと湾曲部82Aの外縁上の任意の点との間の距離は、出力軸部7の周方向において変化する。【選択図】図10
Description
本発明は電動工具に関する。
従来から、モータの駆動力によって先端工具を駆動させ、研磨、切削、切断等を行う電動工具が広く用いられている。
特許文献1には、このような電動工具の一例として、モータにより駆動される回転刃物と、被加工材に対する切込量を調整できるようギヤカバーに回動可能に取り付けられたベースとを有する電動カッタが開示されている。特許文献1の電動カッタにおいては、ベースを固定する固定ボルトを緩め、ベースを操作することで回転刃物の突出量を調整可能に構成されている。
また、特許文献2には、このような電動工具に用いられる先端工具の一例として、被加工材に対して所定の切込量で作業可能なように、モータの駆動力を受けて駆動する鋸刃の側面に、所定量切り込んだ際に被加工材に当接するガード部材が設けられた鋸刃が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、被加工材に対する切込量を調整するために、ベースを固定する固定ボルトを緩め、ベースを操作することで回転刃物の突出量の調整を行う必要があり、操作性が悪くなってしまっていた。
また、特許文献2に記載の構成では、鋸刃自体にガード部材を設けたため、鋸刃の重心が回転(振動)中心からずれ、作業中の鋸刃の回転振動が大きくなることにより操作性が悪くなってしまっていた。
そこで本発明は、作業中の操作性を損なうことなく容易に切込量を調整可能な電動工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、ハウジングと、前記ハウジングに支持されるモータと、前記ハウジングに支持され、先端工具を着脱可能に構成され前記モータの駆動力を受け駆動する出力軸部と、前記ハウジングに接続され、前記先端工具と同方向に延び、前記出力軸部の軸線方向視において湾曲する外縁を有し被加工材と当接可能な当接部を有する当接部と、を備え、前記出力軸部の軸線方向視において、前記出力軸部の軸線と前記当接部の外縁上の任意の点との間の距離は、前記出力軸部の周方向において変化することを特徴とする電動工具を提供している。
上記構成の電動工具によれば、出力軸部の軸線方向視において、出力軸部の軸線と当接部材の当接部の外縁上の任意の点との間の距離が、出力軸部の周方向において変化するため、当接部を被加工材に当接させた状態で、電動工具本体を回転させることにより、作業中に切込深さを容易に調整することが可能となる。また、当接部材と、出力軸部に着脱可能な先端工具とは、別体であるため、先端工具に当接部材を設ける場合と比較して、作業中の振動を抑制することができ、作業中の操作性を向上させることが可能となる。
前記当接部は、前記出力軸部の軸線方向視において、前記出力軸部の周方向に回転されて前記ハウジングに取り付けられる複数の取り付け位置を有し、異なる前記取り付け位置で前記当接部を前記ハウジングに取り付けると、前記出力軸部の軸線方向視において、前記出力軸部の軸線と前記当接部の外縁上の任意の点との間の距離がそれぞれ異なることが好ましい。
このような構成によれば、把持部を把持する手の位置に応じて異なる取付け位置に当接部を取付けることにより、作業性を向上させることが可能となる。
前記ハウジングは、作業者により把持される把持部を有し、前記把持部の長手方向と前記出力軸部の長手方向とが角度をなして構成されたことが好ましい。
前記ハウジングは、作業者により把持される把持部を有し、前記把持部の長手方向と前記出力軸部の長手方向とが略同じ方向に延びるよう構成されたことが好ましい。
前記当接部は、前記先端工具と略平行に延びることが好ましい。
前記出力軸部を収容する出力軸収容部を有し、前記出力軸部の軸線方向視において、前記当接部の外縁は前記出力軸収容部の当接部側の外周面よりも径が大きいことが好ましい。
このような構成によれば、作業者が出力軸収容部を把持部として把持した際に、先端工具と把持する作業者の指との間に当接部が配されるため、作業者の指と当接部の後面とが当接することにより、好適に出力軸収容部を把持することが可能となる。
前記当接部の外縁と前記出力軸収容部の当接部側の外周面との段差は25mm以上であることが好ましい。
このような構成によれば、作業者が出力軸収容部を把持部として把持した際に、先端工具と把持する作業者の指との間に当接部が配されるため、作業者の指と当接部の後面とが当接することにより、好適に出力軸収容部を把持することが可能となる。
前記出力軸収容部は、前記モータを収容するモータ収容部と前記当接部との間に位置することが好ましい。
上記構成において、前記当接部材は、前記出力軸部の軸線方向視において楕円状をなすことが好ましい。
このような構成によれば、出力軸部の軸線方向視において、出力軸部の軸線と当接部材の当接部の間の距離が、出力軸部の周方向において変化するため、電動工具本体を回転させることにより、作業中に切込深さを容易に調整することが可能となる。
また、前記先端工具の外縁部は、前記出力軸部の軸線方向視において湾曲する刃部を有し、前記当接部は、前記先端工具が前記出力軸部に取付けられた状態において、前記軸線方向視における前記軸線から少なくとも一部の外縁までの距離が前記軸線方向視における前記軸線から前記刃部の刃先円までの距離と等しく構成された第1当接部を有することが好ましい。
このような構成によれば、先端工具と当接部材とが別体であり、また、当接部材が出力軸部の軸線方向視における軸線から少なくとも一部の外縁までの距離が軸線方向視における軸線から前記刃部の刃先円までの距離と等しく構成された第1当接部を有しているため、先端工具を被加工材に突き当てる際に、第1当接部と先端工具とが同時に被加工材に突き当たる場合に、先端工具の側面と被加工材の加工面とが垂直となる。これにより、作業者は、先端工具が被加工材に対して垂直となる電動工具本体の姿勢を容易に確認することが可能となり、被加工材に対して精度よく直角に切り込むことが可能となる。
また、前記出力軸部には、前記先端工具として、第1先端工具及び第2先端工具を選択的に着脱可能に構成され、前記第1先端工具は前記刃部として第1刃部を有し、前記第2先端工具は前記刃部として第2刃部を有し、前記第1当接部は、前記第1先端工具が前記出力軸部に取付けられた状態において、前記軸線方向視における前記軸線から少なくとも一部の外縁までの距離が前記軸線方向視における前記軸線から前記第1刃部の刃先円までの距離と等しく構成され、前記当接部は、前記第2先端工具が前記出力軸部に取付けられた状態において、前記軸線方向視における前記軸線から少なくとも一部の外縁までの距離が前記軸線方向視における前記軸線から前記軸線から前記第2刃部の刃先円までの距離と等しく構成された第2当接部を、さらに有することが好ましい。
このような構成によれば、1つの当接部材に、それぞれ異なる形状を有する第1先端工具及び第2先端工具に対応する第1当接部及び第2当接部が設けられているため、製造コストを抑えることが可能となる。
前記先端工具の少なくとも一部は、円弧形状を有することが好ましい。
前記当接部は、前記ハウジングに着脱可能であることが好ましい。
本発明の電動工具によれば、作業中の操作性を損なうことなく容易に切込量を調整することが可能である。
本実施の形態による電動工具の一例である振動工具1について、図1乃至図9を参照しながら説明する。振動工具1は、先端工具の駆動によって被加工材の研磨、切削、切断等を行う電動工具である。
以下の説明においては、図中に示されている「前」を前方向、「後」を後方向、「上」を上方向、「下」を下方向と定義する。また、振動工具1を後から見た場合の「右」を右方向、「左」を左方向と定義する。本明細書において寸法、数値等について言及した場合には、当該寸法及び数値等と完全に一致する寸法及び数値だけでなく、略一致する寸法及び数値等(例えば、製造誤差の範囲内である場合)を含むものとする。「同一」、「直交」、「平行」、「一致」、「面一」等についても同様に「略同一」、「略直交」、「略平行」、「略一致」、「略面一」等を含むものとする。
図1及び図2に示されているように、振動工具1は、電池パックQを着脱可能なハウジング2と、モータ3と、センサ基板部4と、制御回路基板部5と、動力伝達部6と、先端工具P1を着脱可能な出力軸部7と、当接部材8とを主に有している。
図1及び図2に示されているように、ハウジング2は、振動工具1の外郭をなしており、本体ハウジング21と、カバー22と、ホルダ23とを主に有している。
本体ハウジング21は、前後方向に延びる略円筒形状をなしている。本体ハウジング21は、モータ3と、センサ基板部4と、制御回路基板部5と、動力伝達部6の後部とを収容している。本体ハウジング21の前後方向における略中央部の直径は、作業者が作業中に把持することが可能な程度の大きさに構成されている。本体ハウジング21には、スライドスイッチ21Aと、スライドバー21Bと、電池装着部21Cとが設けられている。また、本体ハウジング21の長手方向と出力軸部7の長手方向とは、角度をなして構成されている。
図2に示されているように、スライドスイッチ21Aは、本体ハウジング21の前部の上部に設けられている。言い換えると、スライドスイッチ21Aは、本体ハウジング21の外壁に設けられ、作業者は、外部からスライドスイッチ21Aを操作することが可能である。スライドスイッチ21Aは、外部から操作されることにより、前後方向に移動する。
スライドバー21Bは、本体ハウジング21に収容され、その前端部がスライドスイッチ21Aの下面と接続されている。これにより、スライドバー21Bは、スライドスイッチ21Aの前後方向の移動に伴い、前後方向に移動することが可能である。言い換えると、スライドバー21Bは、スライドスイッチ21Aが前方に移動する場合には、スライドスイッチ21Aと一体に前方に移動し、スライドスイッチ21Aが後方に移動する場合には、スライドスイッチ21Aと一体に後方に移動する。
電池装着部21Cは、本体ハウジング21の後端部に設けられている。電池装着部21Cには、電池パックQを接続可能である。電池装着部21Cには、電池パックQの図示せぬ端子部と接続される電池接続端子部21Dが設けられている。
図2に示されているカバー22は、本体ハウジング21の前端部に接続されている。カバー22は、動力伝達部6の前部と出力軸部7の上部とを収容している。
シャフト22Bは、カバー22に収容され、左右方向に延びている。
図2に示されているホルダ23は、金属合金製であり、カバー22に支持されている。ホルダ23は、軸受を介して出力軸部7を回転可能に支持している。ホルダ23には、当接部材固定部23Aが設けられている。また、ホルダ23は、レバー23Bと、シャフト23Cと、カム23Dとを有している。
レバー23Bは、ホルダ23の上部に設けられている。レバー23Bの前端部には、シャフト23Cが挿通されている。レバー23Bは、シャフト23Cを中心として所定角度の範囲内で回動可能である。
カム23Dは、レバー23Bの前端部に設けられている。カム23Dのカム面のシャフト23Cの軸線を中心とする半径は、シャフト23Cの周方向において滑らかに変化するように構成されている。
当接部材固定部23Aは、ホルダ23の下端部を構成し、上下方向に延びる略円筒形状をなしている。当接部材固定部23Aは、カバー22の下部に形成された開口から下方に突出している。当接部材固定部23Aの側面には、当接部材固定部23Aの周方向において略90度おきに図示せぬネジ孔が形成されている。
図2に示されているモータ3は、ブラシレスモータであり、回転軸31と、ロータ32と、ステータ33とを主に有している。モータ3は、本発明における「モータ」の一例である。
回転軸31は、前後方向に延び、ベアリング2Aを介してその後端部が本体ハウジング21に回転可能に支持されている。回転軸31は、前後方向に延びる軸線Aを中心に回転可能である。
ロータ32は、4個の永久磁石32A(図9参照)を有する回転子であり、回転軸31と一体回転可能に回転軸31に設けられている。
ステータ33は、ステータ巻線33Aを有する固定子である。ステータ33は、本体ハウジング21の内周面に固定されている。また、ステータ巻線33Aは、スター結線された3相のコイルU、V、W(図9参照)を有している。
図2に示されているように、センサ基板部4は、モータ3の後方に設けられ、前面視略環形状をなす円環基板40を有している。円環基板40のロータ32と対向する側面には、3個の磁気センサ41(図9参照)が設けられている。
図2に示されているように、制御回路基板部5は、本体ハウジング21の後部の下部に収容されている。制御回路基板部5は、基板50と、インバータ回路部51と、制御部52とを有している(図9参照)。インバータ回路部51及び制御部52は、基板50に実装されている。また、制御回路基板部5には、サーミスタ等からなる感温素子5B(図9参照)が設けられている。
インバータ回路部51は、電池パックQの電力をモータ3に供給するとともにモータ3の回転を制御するための6個のスイッチング部材51Aを有している。制御部52は、振動工具1の各種制御を行うように構成されている。制御部52は、メインスイッチ52Aと、速度調整ダイヤル52Bと、電力残量表示部52Cとを主に有している。
メインスイッチ52Aは、本体ハウジング21のスライドバー21Bの後端部と接続されている。メインスイッチ52Aは、その内部にスイッチ操作検出回路52KH(図9参照)を有している。本実施の形態においては、メインスイッチ52Aは、スライドスイッチ21Aが所定方向に引操作すなわち始動操作された場合(例えば、作業者の指によって前方にスライドされた場合)、モータ3を始動させるための工具始動信号を制御回路基板部5に出力するように構成されている。また、メインスイッチ52Aは、スライドスイッチ21Aが当該所定方向とは逆方向に引操作すなわち解除操作された場合(例えば、作業者の指によって後方にスライドされた場合)、工具始動信号の出力を停止するように構成されている。
速度調整ダイヤル52Bは、モータ3の目標回転数を設定するための機構であり、本体ハウジング21の後部の上部に設けられている。速度調整ダイヤル52Bは、作業者により外部から操作可能に構成されている。速度調整ダイヤル52Bは、信号ケーブルを介して制御回路基板部5に接続されている。
電力残量表示部52Cは、本体ハウジング21の後部の下面に設けられている。電力残量表示部52Cは、電池パックQの電力量、つまり、残量を表示するインジケータである。電力残量表示部52Cは、信号ケーブルを介して制御回路基板部5に接続されている。
図2及び図3に示されているように、動力伝達部6は、モータ3の回転軸31に接続され、スピンドル61と、ベアリング62と、スイングアーム63とを主に有している。
スピンドル61は、前後方向に延びている。スピンドル61は、ベアリング2Bを介してホルダ23に回転可能に支承されている。スピンドル61の後部には、前後方向に延びる穴が形成され、当該穴には回転軸31の前端部が嵌合されている。これにより、スピンドル61は、回転軸31と一体に軸線Aを中心に回転可能である。また、スピンドル61は、偏心軸61Aを有している。
偏心軸61Aは、スピンドル61の前端部をなし、前後方向に延びる略円柱形状をなしている。偏心軸61Aは、スピンドル61の他の部分の径よりも小径に構成され、その軸線Bは、軸線Aから僅かにずれている。これにより、スピンドル61が軸線Aを中心に回転する場合において、前面視において軸線Aから略右方又は略左方に位置する偏心軸61Aの外周面までの距離が変化するように構成されている。
ベアリング62は、偏心軸61Aに設けられている。言い換えると、ベアリング62の内輪は、偏心軸61Aに固定されている。
図4に示されているように、スイングアーム63は、円筒部63Aと、一対のアーム部63Bとを有している。
円筒部63Aは、上下方向に延びる略円筒形状をなしている。円筒部63Aの内周面は、出力軸部7に固定される。
一対のアーム部63B間の距離は、ベアリング62の外径と略等しく構成されている。一対のアーム部63Bは、ベアリング62の外輪と接触している。つまり、ベアリング62の外輪は、一対のアーム部63Bに挟まれている。本実施の形態においては、スピンドル61が軸線Aを中心に回転すると、前面視における軸線Aから略右方又は略左方に位置する偏心軸61Aの外周面までの距離が変化するように構成されているため、スイングアーム63は、軸線Cを中心に揺動する。軸線Cは、出力軸部7の中心を通り、軸線Aと直交している。
図2及び図3に示されているように、出力軸部7は、スプリング70と、出力軸71と、シャフト72と、ガイド部材73と、一対のクランプ部材74と、固定ネジ75と、先端工具係合部76とを主に有している。出力軸部7は、本発明における「出力軸部」の一例である。
出力軸71は、上下方向に延びる略円筒形状をなしている。出力軸71は、軸受を介してホルダ23に回転可能に支承されている。出力軸71は、モータ3の駆動力を受け駆動する。
シャフト72は、上下方向に延びる略円柱形状をなしている。シャフト72は、出力軸71に挿通されている。シャフト72の下部には、上下方向に延びる穴72bが形成されている。また、シャフト72の下部には、シャフト72の下部をシャフト72の径方向に貫通する2つの貫通孔72aがシャフト72の周方向において略180度おきに形成されている。つまり、2つの貫通孔72aのそれぞれは、軸線Cに対して互いに対称な位置に形成されている。
スプリング70は、出力軸71内に配置されている。スプリング70は、シャフト72を出力軸71に対して上方に付勢している。
ガイド部材73は、上下方向に延びる略円筒形状をなしている。図には表れていないが、ガイド部材73の内周面は、平面視において、略楕円状をなしている。
一対のクランプ部材74のそれぞれは、シャフト72の2つの貫通孔72aのそれぞれに配置されている。一対のクランプ部材74は、貫通孔72a内をシャフト72の径方向に移動可能である。一対のクランプ部材74のシャフト72の径方向内方における端部には、雌ネジが形成されている。
固定ネジ75は、軸部75Aと、頭部75Bとを有している。
軸部75Aは、上下方向に延びる円柱形状をなしている。軸部75Aは、シャフト72の穴72bに挿通されている。軸部75Aの上部には雄ネジが形成され、一対のクランプ部材74に形成された雌ネジと螺合可能に構成されている。
頭部75Bは、軸部75Aの下端部と接続されている。本実施の形態においては、頭部75Bと先端工具係合部76とによって板状の先端工具P1を挟み込むことによって、先端工具P1を保持することが可能である。
先端工具係合部76は、略環形状の部材であり、ガイド部材73の下方に設けられている。先端工具係合部76には、その径方向略中央部を上下方向に貫通する貫通孔が形成され、当該貫通孔には、軸部75Aが挿通されている。また、先端工具係合部76には、その下面から下方へ突出する複数の突起76Aが先端工具係合部76の周方向において略等間隔で設けられている(図8(b)参照)。
次に、図5及び図6を参照しながら、当接部材8について詳細に説明する。
当接部材8は、作業時に被加工材に当接させることにより、被加工材に対する先端工具の切込量を調整可能に構成されている。当接部材8は、円筒部81と、当接部82とを有している。当接部材8は、先端工具P1と略平行に延びている。当接部材8は、本発明における「当接部」の一例である。
円筒部81は、上下方向に延びる略円筒形状に形成され、第1円筒部81Aと、第2円筒部81Bとを有している。
第1円筒部81Aには、第1円筒部81Aの周方向において略90度おきに、その側面を貫通する貫通孔8aが形成されている。また、第1円筒部81Aは、内周面81Cを有している。
内周面81Cの直径は、ホルダ23の当接部材固定部23Aの外周面の直径と略同一に構成されている。これにより、当接部材固定部23Aは、第1円筒部81Aに挿通されている。
第2円筒部81Bは、内周面81Dと、上面81Eとを有している。
内周面81Dの直径は、ホルダ23の当接部材固定部23Aの外周面の直径よりも僅かに小さく構成されている。また、上面81Eは、上下方向と直交し、内周面81Cと内周面81Dとを接続している。
本実施の形態においては、ホルダ23の当接部材固定部23Aの下端面と第2円筒部81Bの上面81Eとが当接することによりホルダ23に対する当接部材8の上下方向の位置が位置決めされる。そして、貫通孔8aを介して、ホルダ23の当接部材固定部23Aに形成された図示せぬネジ孔に六角ネジ2E(図1参照)が螺合されることにより、当接部材8は、ホルダ23に固定される。なお、当接部材固定部23Aの外周面に雌ネジ(又は雄ネジ)が形成され、且つ、当接部材8の貫通孔8aに雄ネジ(雌ネジ)が形成され、当接部材8を当接部材固定部23Aに螺合させることにより、当接部材8をホルダ23に固定するように構成されていても良い。また、当接部材8は、貫通孔8aが周方向において略90度間隔で形成されていることに応じて、複数の異なる取付け位置を有している。つまり、当接部材8は、図8(b)に示されている状態から略90度回転させた状態、略180度回転させた状態、略270度回転させた状態で、ホルダ23に固定することが可能である。このように、図8(b)に示されている状態とは異なる取付け位置で当接部材8を取付けると、出力軸部7の軸線C方向視において、出力軸部7の軸線Cと当接部材8の外縁上の任意の点との間の距離は異なる。
当接部82は、略平板状に形成され、湾曲部82Aと、平坦部82Cとを有している。湾曲部82Aは、軸線C方向視において湾曲する外縁をなす湾曲面82Bを有するように形成され、湾曲面82Bは被加工材と当接可能に構成されている。湾曲部82Aは、その外縁の面を規定する湾曲面82Bを有している。湾曲部82Aは、本発明における「当接部」の一例である。湾曲部82Aは、本発明における「第1当接部」の一例である。
湾曲面82Bは、軸線C方向視において軸線Cからの距離が最も遠い最遠点X1と、軸線C方向視において軸線Cからの距離が最も近い最近点X2とを有している。本実施の形態においては、軸線C方向視において湾曲面82B上における任意の点の内最前端に位置する点が最遠点X1となり、最右端及び最左端に位置する点が最近点X2となる。つまり、軸線Cと最遠点X1を結んだ仮想線と、軸線Cと最近点X2を結んだ仮想線とのなす角度は略90度である。これにより、作業時において、湾曲面82Bを被加工材に当接させた状態で振動工具1本体を回転させる場合に、振動工具1本体を把持する手を必要以上にひねる必要がなく、操作性が向上する。
また、本実施の形態においては、図6に示されているように、軸線Cから最遠点X1までの距離は距離R1であり、軸線Cから最近点X2までの距離は距離R2である。本実施の形態においては、湾曲面82B上を図の反時計回り方向に最遠点X1から最近点X2まで進むに従って、軸線Cから湾曲面82Bまでの距離が滑らかに変化するように構成されている。言い換えると、軸線C方向視において軸線Cから湾曲面82B上の任意の点までの距離は、図の反時計回り方向に最遠点X1から最近点X2まで進むに従って、距離R1から距離R2まで滑らかに減少する。さらに言い換えると、軸線Cと湾曲面82B上の任意の点との間の距離は、出力軸部7の周方向において変化している。つまり、出力軸部7の軸線C方向視において、出力軸部7の軸線Cと当接部材8の湾曲部82A外縁上の任意の点との間の距離が、出力軸部7の周方向において変化するため、振動工具1本体を回転させることにより、作業中に切込深さを容易に調整することが可能となる。
平坦部82Cは、当接部82の後部を形成する。平坦部82Cは、後面82Dを有している。後面82Dは、前後方向に直交する面である。
次に、図7を参照しながら、出力軸部7に着脱可能な先端工具P1の構成について詳細に説明する。先端工具P1は、扇部P11と、刃部P12と、装着部P13とを有している。扇部P11は、略扇状をなし、その外縁は、刃部P12の刃元円を形成している。
刃部P12は、扇部P11の外縁部に設けられている。刃部P12は、軸線C方向視において湾曲している。言い換えると、先端工具P1の少なくとも一部は、円弧形状を有している。本実施の形態においては、軸線Cから刃部P12の刃先円までの距離は、一定に構成され、距離R3である。刃部P12は、本発明における「刃部」の一例である。
装着部P13は、円筒形状をなし、扇部P11から上方に突出している。装着部P13は、固定ネジ75の頭部75Bを収容している。装着部P13の上端の壁部には、その周方向において略等間隔で装着部P13を軸線C方向に貫通する複数の貫通孔P13aが形成されている。複数の貫通孔P13aのそれぞれには、先端工具係合部76の複数の突起76Aのそれぞれが挿通され、これにより、先端工具P1の周方向における位置が位置決めされている(図8参照)。また、装着部P13の上端の壁部の径方向略中央部には、装着部P13を軸線C方向に貫通する貫通孔P13bが形成されている。貫通孔P13bには、固定ネジ75の軸部75Aが挿通されている(図2及び図3参照)。
次に、図8を参照しながら、当接部材8と先端工具P1との関係について詳細に説明する。図8に示されているように、軸線Cから湾曲部82Aの湾曲面82Bの最遠点X1までの距離R1は、軸線Cから先端工具P1の刃先円までの距離R3と略等しくなるように構成されている。言い換えると、湾曲部82Aは、先端工具P1が出力軸部7に取付けられた状態において、軸線C方向視における軸線Cから最遠点X1までの距離が軸線C方向視における軸線Cから刃部P12の刃先円までの距離と等しく構成されている。このため、図1に示されているように、先端工具P1を被加工材Wに突き当てる際に、湾曲部82Aと先端工具P1とが同時に被加工材Wに突き当たる場合に、先端工具P1の側面と被加工材Wの加工面とが垂直となる。これにより、作業者は、先端工具P1が被加工材Wに対して垂直となる振動工具1本体の姿勢を容易に確認することが可能となり、被加工材Wに対して精度よく直角に切り込むことが可能となる。
また、軸線C方向視において軸線Cから湾曲面82B上の任意の点までの距離が、図の反時計回り方向に最遠点X1から最近点X2まで進むに従って、距離R1から距離R2まで滑らかに減少するため、最遠点X1から最近点X2まで進むに従って先端工具P1の突出量は増大する。言い換えると、被加工材が最遠点X1と当接する場合に距離R1と距離R3とが等しくなり、被加工材が最近点X2と当接する場合に作業者は距離R3と距離R2との差の分だけ先端工具P1を被加工材に切り込むことが可能となる。
次に、図9を参照しながら、振動工具1、電池パックQの電気的構成について説明する。図には詳細に表れていないが、電池パックQは、モータ3、制御回路基板部5等の電源となる複数の電池を収容している。電池パックQは、図示せぬプラス端子及びマイナス端子を有している。電池パックQが本体ハウジング21の電池装着部21Cに装着されると、電池パックQのプラス端子及びマイナス端子は、電池接続端子部21Fに接続され、電池パックQの電圧が端子間に印加されるように構成されている。本実施の形態においては、図9中に示されている電源線1Aを介して各種回路に電源供給がされる。
制御回路基板部5は、電池パックQの電力をモータ3に供給するとともにモータ3の回転を制御するためのインバータ回路部51と、制御信号出力回路51Bとを有している。インバータ回路部51は、電池パックQとモータ3との間に接続され、6個のスイッチング部材51Aを有している。6個のスイッチング部材51Aは、3相ブリッジ形式に接続されており、各ゲートは制御信号出力回路51Bに接続され、各ドレイン又は各ソースは、モータ3のステータ巻線33AのコイルU、V、Wに接続されている。6個のスイッチング部材51Aは、制御信号出力回路51Bから出力される駆動信号(ゲート信号)に基づいて、ロータ32を所定の回転方向に回転させるスイッチング動作を行う。
制御信号出力回路51Bは、6個のスイッチング部材51Aのそれぞれのゲート及びマイコン52Dに接続されている。制御信号出力回路51Bは、マイコン52Dから出力された制御信号に基づいて6個のスイッチング部材51Aの各ゲートに駆動信号を出力する。
センサ基板部4の円環基板40には、3個の磁気センサ41が実装されている。3個の磁気センサは、例えば、ホール素子である。3個の磁気センサ41のそれぞれは、ロータ32の永久磁石32Aの磁場を検出可能に構成されている。また、永久磁石32Aの磁場を検出した場合、3個の磁気センサ41のそれぞれは、制御回路基板部5に信号を出力する。
基板50には、マイコン52D、回転子位置検出回路52E、モータ回転数検出回路52F、インバータ温度検出回路52G、電源供給回路52H、低圧電源供給回路52I、モータ電流検出回路52Jが実装されている。
マイコン52Dは、モータ3の制御に用いる処理プログラム、各種データに基づいて演算を行う中央処理装置(CPU)を有する図示せぬ演算部と、当該処理プログラム、各種データ、各種閾値等を記憶するための図示せぬROMと、データを一時記憶するための図示せぬRAMを有する記憶部とを備えている。マイコン52Dは、処理プログラムに従って、モータ3の制御を行う。
また、マイコン52Dは、モータ3に対する基本的な制御として回転駆動制御を行う。回転駆動制御は、モータ3のロータ32を所定の回転方向に回転駆動させる制御であり、制御信号出力回路51Bに制御信号を出力することで行う。より詳細には、マイコン52Dは、回転子位置検出回路52Eから出力された回転位置信号に基づいて、スイッチング部材51Aの内の導通させるスイッチング部材51Aを交互に切り換えるための制御信号を形成し、当該制御信号を制御信号出力回路51Bに出力する。当該回転駆動制御において、マイコン52Dは、スイッチング部材51Aを駆動するための制御信号をパルス幅変調信号(PWM信号)として出力する。
回転子位置検出回路52Eは、3個の磁気センサ41から出力された信号に基づいてロータ32の回転位置を検出し、検出した回転位置を示す信号(回転位置信号)をマイコン52D及びモータ回転数検出回路52Fに出力する回路である。
モータ回転数検出回路52Fは、回転子位置検出回路52Eから出力された回転位置信号に基づいてロータ32(回転軸31)の回転数を検出し、検出した回転数を示す信号(回転数信号)をマイコン52Dに出力する回路である。
インバータ温度検出回路52Gは、インバータ回路の温度検出のための回路であり、インバータ回路の近傍に設けられた感温素子5Bから出力される信号を受け、当該信号に基づいて検出した温度の値を示す信号(回路温度信号)をマイコン52Dに出力する回路である。
電源供給回路52Hは、マイコン52D等に電源電圧を供給するための低電圧回路である。
低圧電源供給回路52Iは、電池パックQの電池から入力された電圧(例えば14.4V)を降圧(例えば5V)してマイコン52D及びセンサ基板部4に出力する回路である。
モータ電流検出回路52Jは、インバータ回路と、電池パックQとの間に設けられたシャント抵抗53の電圧降下値を用いて、モータ3に流れる電流(モータ電流)を検出し、検出したモータ電流の値を示す信号(電流値信号)をマイコン52Dに出力する回路である。
また、メインスイッチ52A内に配設された基板には、スイッチ操作検出回路52Kが設けられている。スイッチ操作検出回路52Kは、作業者のスライドスイッチ21Aの操作に応じて工具始動信号をマイコン52Dに出力する。
次に、図2、図3及び図8を参照しながら、本発明の第1の実施の形態に係る振動工具1の出力軸部7への先端工具P1の交換作業について、説明する。
先端工具Pを取り外す場合には、作業者は、レバー23Bを図2及び図3の時計回り方向に所定角度回動させる。この状態において、カム23Dのカム面がシャフト72の上端を下方に向けて押圧するため、シャフト72がスプリング70の付勢力に抗して出力軸71に対して下方に移動する。これと同時に固定ネジ75が下方に移動するため、頭部75Bが先端工具P1を先端工具係合部76の下面に押付ける力が低下する。
そして、作業者は、ガイド部材73を略90度回転させる。この状態において、一対のクランプ部材74の径方向外方の端面がガイド部材73の楕円形状の内周面の長軸方向の内周面部と対向するため、一対のクランプ部材74は解放される。作業者は、固定ネジ75の軸部75Aをシャフト72の穴72bから抜出し、先端工具P1を取り外すことが可能である。
これに対して、出力軸部7に先端工具P1を取付ける場合には、レバー23Bを図2及び図3の時計回り方向に所定角度回動させた状態で、固定ネジ75の軸部75Aをシャフト72の穴72bに軸部75Aを挿通する。先端工具P1の複数の貫通孔P13aに先端工具係合部76の複数の突起76Aを係合させることにより先端工具P1の位置決めをしつつ、ガイド部材73を略90度回転させる。この状態において、一対のクランプ部材74の径方向外方の端面がガイド部材73の短軸方向の内周面部と対向するため、一対のクランプ部材74は内方に押圧される。すると、一対のクランプ部材74に形成されたネジ山と軸部75Aに形成されたネジ山とが螺合することにより先端工具P1は保持される。なお、作業者は、取付け作業終了後に、レバー23Bを図2及び図3に示される位置に戻す。
次に、図2及び図3を参照しながら、本発明の第1の実施の形態に係る振動工具1を用いた被加工材に対する加工作業及び加工作業時における振動工具1の動作について、説明する。
電池パックQが本体ハウジング21の電池装着部21Cに装着されている状態で、作業者がスライドスイッチ21Aを操作し、メインスイッチ52Aがオンされると、電池パックQの電力がモータ3に供給され、モータ3の回転軸31が回転する。これに対して、スライドスイッチ21Aが操作されてメインスイッチ52Aがオフされると、電池パックQの電力はモータ3に供給されなくなり、モータ3の回転軸31は停止する。
モータ3に電力が供給されると、モータ3の回転軸31とスピンドル61とが一体に回転する。スピンドル61が回転すると、偏心軸61A及びベアリング62は、軸線Aの回りを公転する。ベアリング62が軸線Aの回りを公転すると、スイングアーム63が出力軸71を支点として所定角度の範囲内で往復揺動運動する。言い換えると、スピンドル61が軸線Aを中心に回転すると、前面視における軸線Aから略右方又は略左方に位置する偏心軸61Aの外周面までの距離が変化するように構成されているため、スイングアーム63は、軸線Cを中心に揺動する。このため、出力軸71は、軸線Cを中心として、所定角度の範囲内で正回転と逆回転とを交互に繰り返す。このようにして、モータ3の回転力は、出力軸71の所定角度の範囲内における回転力に変換される。
出力軸71が所定角度の範囲内で正回転及び逆回転すると、先端工具P1も軸線Cを中心として、所定角度の範囲内で回転する。そして、先端工具P1を対象物に押付けると、対象物を処理、例えば、研磨することができる。
本実施の形態に係る振動工具1によれば、出力軸部7の軸線C方向視において、出力軸部7の軸線Cと当接部材8の湾曲部82A外縁上の任意の点との間の距離が、出力軸部7の周方向において変化するため、湾曲面82Bを被加工材に当接させた状態で振動工具1本体を回転させる場合に、切込深さを容易に調整することが可能となる。また、当接部材8と、出力軸部7に着脱可能な先端工具P1とは、別体であるため、先端工具P1に当接部材8を設ける場合と比較して、作業中の振動を抑制することができ、作業中の操作性を向上させることが可能となる。
次に、図10乃至図13を参照しながら、本発明の第2の実施の形態にかかる電動工具の一例である振動工具100について説明する。振動工具100は、基本的に第1の実施の形態にかかる振動工具1と同一の構成を有しており、振動工具1と同一の構成については同一の参照番号を付し説明を適宜省略し、相違する構成について主に説明する。また、振動工具1と同一の構成については、上記において説明した効果と同様の効果を奏する。
図10及び図11に示されているように、振動工具100は、ハウジング12と、出力軸部17と、当接部材18とを主に有している。振動工具100は、異なる直径を有する先端工具P2及び先端工具P3を選択的に着脱可能に構成されている。また、先端工具P2は刃部P21を有し、先端工具P3は刃部P31を有している。本実施の形態において、軸線Dから刃部P21の刃先円までの距離は距離R8であり、軸線Dから刃部P31の刃先円までの距離は距離R9である。また、先端工具P2の少なくとも一部は、円弧形状を有している。また、先端工具P3の少なくとも一部は、円弧形状を有している。先端工具P2は本発明における「第1先端工具」の一例であり、先端工具P3は本発明における「第2先端工具」の一例である。刃部P21は本発明における「第1刃部」の一例であり、刃部P31は本発明における「第2刃部」の一例である。
ハウジング12は、第1ハウジング121と、第2ハウジング122と、第3ハウジング123と、第4ハウジング124とを主に有している。ハウジング12の少なくとも一部には、作業者が把持可能な把持部が形成されている。ハウジング12の長手方向と出力軸部17の長手方向とは略同方向(前後方向)に延びている。
第1ハウジング121は、前後方向に延びる略円筒形状に構成され、モータ3を収容している。第1ハウジング121は、本発明における「モータ収容部」の一例である。
第4ハウジング124は、前後方向に延びる略円筒形状に構成され、図示せぬ止めネジを介して第1ハウジング121と接続されている。
第2ハウジング122は、第1円筒部122Aと、第2円筒部122Bと、大径部122Cと、固定リング122Dとを有している。
第1円筒部122Aは、前後方向に延びる略円筒形状に構成され、図示せぬ動力伝達部を収容している。
第2円筒部122Bは、前後方向に延びる略円筒形状に構成され、出力軸部17の後部を収容している。
大径部122Cは、第2ハウジング122の後部をなし、第2ハウジング122の他の部分よりも大径に構成されている。大径部122Cと第4ハウジング124とは、図示せぬ止めネジを介して固定されている。
固定リング122Dは、第2ハウジング122の前端部に設けられ、前後方向に延びる略円筒形状をなしている。固定リング122Dの内周面には、ネジ山が切られている。
第3ハウジング123は、前後方向に延びる略円筒形状に構成され、その前端部が第2ハウジング122の後端部と接続されている。
出力軸部17は、出力軸171と、先端工具装着部172とを主に有している。
出力軸171は、前後方向に延びる略円柱形状に構成され、ベアリング12Aを介して第2円筒部122Bに回転可能に支承されている。出力軸171は、モータ3からの駆動力を受けて前後方向に延びる軸線Dを中心に回転可能に構成されている。
先端工具装着部172は、前後方向に延び、先端工具P2(P3)の側面が前後方向に対して直交するように先端工具P2(P3)を装着可能に構成されている。
次に、図12及び図13を参照しながら、第2の実施の形態に係る振動工具100の当接部材18について、詳細に説明する。
図12に示されているように、当接部材18は、円筒部181と、当接部182とを有している。
円筒部181は、小径部181Aと、拡径部181Bと、大径部181Cとを有している。
小径部181Aは、前後方向に延びる略円筒形状に構成されている。小径部181Aの内周面によって、出力軸171が挿通される挿通孔18aが規定されている。小径部181Aの外周面は、作業者が電動工具を把持するための把持部とされることがある。その際、小径部181Aの外周面の当接部182側と当接部182の外縁とを比較すると、当接部182の外縁の方が大きな径となっている。これにより、作業者が小径部181Aを把持部として把持した際に、先端工具P2(P3)と把持する作業者の指の間に当接部182が配されるため、作業者の指と当接部182の後面とが当接することにより、好適に出力軸収容部を把持することが可能となる。小径部181Aの外周面の当接部182側と当接部182の外縁との径の差は、人間の指の太さの平均値である25mm以上であると好ましい。なお、本実施の形態においては、小径部181Aが略円筒形状に形成されていたが、これに限定されない。この場合には、作業者の把持する把持部の外周面の当接部182側と当接部182の外縁との差が、人間の指の太さの平均値である25mm以上であると好ましい。つまり、当接部182の外縁と小径部181Aの外周面との段差が25mm以上であることが好ましい。小径部181Aは、本発明における「出力軸収容部」の一例である。
拡径部181Bは、前後方向に延びる略円筒形状に構成されている。拡径部181Bの前端部は、小径部181Aの後端部と接続され、後方に向かうに従い外周の径が拡径するように構成されている。
大径部181Cは、前後方向に延びる略円筒形状に構成されている。大径部181Cの内周面によって、ベアリング12Aが嵌め込まれる嵌合穴18bが規定されている。また、大径部181Cの外周には、固定リング122Dの内周面に形成されたネジ山と螺合するネジ山18cが切られている。本実施の形態においては、円筒部181に出力軸171を挿通した状態で、固定リング122Dを後面視において時計回り方向に回転させることにより、固定リング122Dの内周面に形成されたネジ山とネジ山18cとを螺合させることにより、当接部材18を固定する。また、当接部材17は、前面視において任意の異なる取付け位置で固定可能である。つまり、当接部材8は、図13に示されている状態から所定角度回転させた状態で、ハウジング12に固定することが可能である。このように、図13に示されている状態とは異なる取付け位置で当接部材18を取付けると、出力軸部18の軸線D方向視において、出力軸部17の軸線Dと当接部材18の外縁上の任意の点との間の距離は異なる。
当接部182は、略平板状に形成され、第1当接部182Aと、第2当接部182Bと、第3当接部182Cと、第4当接部182Dとを有している。第1当接部182A及び第2当接部182Bは、先端工具P2を出力軸部17に取付けた場合に被加工材に当接させる部分であり、第3当接部182C及び第4当接部182Dは、先端工具P3を出力軸部17に取付けた場合に被加工材に当接させる部分である。当接部182は、先端工具P2及び先端工具P3と略平行に延びている。当接部182は、本発明における「当接部」の一例である。第1当接部182A及び第2当接部182Bは本発明における「第1当接部」の一例であり、第3当接部182C及び第4当接部182Dは本発明における「第2当接部」の一例である。
第1当接部182Aは、軸線D方向視において湾曲する外縁を有するように形成され、被加工材と当接可能に構成されている。第1当接部182Aは、その外縁の面を規定する湾曲面182Eを有している。また、第2当接部182Bは、軸線D方向視において湾曲する外縁を有するように形成され、被加工材と当接可能に構成されている。第2当接部182Bは、その外縁の面を規定する湾曲面182Fを有している。
湾曲面182Eは、軸線D方向視において湾曲面182E及び湾曲面182F上の点の内軸線Dからの距離が最も遠い最遠点Y1を有し、湾曲面182Fは、軸線D方向視において湾曲面182E及び湾曲面182F上の点の内軸線Dからの距離が最も近い最近点Y2を有している。軸線Dと最遠点Y1とを結んだ場合に形成される仮想線と、軸線Dと最近点Y2とを結んだ場合に形成される仮想線とのなす角度は略90度である。これにより、作業時において、湾曲面182E及び湾曲面182Fを被加工材に当接させた状態で振動工具100本体を回転させる場合に、振動工具100本体を把持する手を必要以上にひねる必要がなく、操作性が向上する。
また、本実施の形態においては、軸線Dから最遠点Y1までの距離は距離R4であり、軸線Dから最近点Y2までの距離は距離R5である。本実施の形態においては、軸線D方向視において、軸線Dから湾曲面182E及び湾曲面182F上の任意の点までの距離は、図の反時計回り方向に最遠点Y1から最近点Y2まで進むに従って、距離R4から距離R5まで滑らかに減少する。さらに、言い換えると、軸線Dと湾曲面182E及び湾曲面182F上の任意の点との間の距離は、出力軸部17の周方向において変化している。つまり、出力軸部17の軸線D方向視において、出力軸部17の軸線Dと当接部材18の第1当接部182A及び第2当接部182B外縁上の任意の点との間の距離が、出力軸部17の周方向において変化するため、湾曲面182E及び湾曲面182Fを被加工材に当接させた状態で振動工具100本体を回転させる場合に、切込深さを容易に調整することが可能となる。
また、軸線Dから最遠点Y1までの距離R4は、軸線Dから先端工具P2の刃先円までの距離R8と略等しくなるように構成されている。言い換えると、第1当接部182Aは、先端工具P2が出力軸部17に取付けられた状態において、軸線D方向視における軸線Dから最遠点Y1までの距離が軸線D方向視における軸線Dから刃部P21の刃先円までの距離と等しく構成されている。このため、先端工具P2を被加工材に突き当てる場合に、先端工具P2の側面と被加工材の加工面とが垂直となる。これにより、作業者は、先端工具P2が被加工材に対して垂直となる振動工具100本体の姿勢を容易に確認することが可能となり、被加工材に対して精度良く直角に切り込むことが可能となる。
また、軸線D方向視において、図の反時計回り方向に最遠点Y1から最近点Y2まで進むに従って、軸線Dから湾曲面182E及び湾曲面182F上の任意の点までの距離が、距離R4から距離R5まで滑らかに減少するため、最遠点Y1から最近点Y2まで進むに従って先端工具P2の突出量は増大する。言い換えると、被加工材が最遠点Y1と当接する場合に距離R4と距離R8とが等しくなり、被加工材が最近点Y2と当接する場合に作業者は距離R8と距離R5の差(R10)の分だけ被加工材に切り込むことが可能となる。
また、第1当接部182Aには、その前面から後方に窪み出力軸171の径方向に延びる長溝182aが形成されている。また、第2当接部182Bには、その前面から後方に窪み出力軸171の径方向に延びる短溝182bが形成されている。作業者は、長溝182a及び短溝182bの位置を視認することにより、振動工具100本体の姿勢に応じて、どの程度の切込量になるかを確認することが可能である。
第3当接部182Cは、軸線D方向視において湾曲する外縁を有するように形成され、被加工材と当接可能に構成されている。第3当接部182Cは、その外縁の面を規定する湾曲面182Gを有している。また、第4当接部182Dは、軸線D方向視において湾曲する外縁を有するように形成され、被加工材と当接可能に構成されている。第4当接部182Dは、その外縁の面を規定する湾曲面182Hを有している。
湾曲面182Gは、軸線D方向視において湾曲面182G及び湾曲面182H上の点の内軸線Dからの距離が最も遠い最遠点Z1を有し、湾曲面182Gは、軸線D方向視において湾曲面182G及び湾曲面182H上の点の内軸線Dからの距離が最も近い最近点Z2を有している。軸線Dと最遠点Z1とを結んだ場合に形成される仮想線と、軸線Dと最近点Z2とを結んだ場合に形成される仮想線とのなす角度は略90度である。これにより、作業時において、湾曲面182G及び湾曲面182Hを被加工材に当接させる状態で振動工具100本体を回転させる場合に、振動工具100本体を把持する手を必要以上にひねる必要がなく、操作性が向上する。
また、本実施の形態においては、軸線Dから最遠点Z1までの距離は距離R6であり、軸線Dから最近点Z2までの距離は距離R7である。本実施の形態においては、軸線D方向視において、軸線Dから湾曲面182G及び湾曲面182H上の任意の点までの距離は、図の反時計回り方向に最遠点Z1から最近点Z2まで進むに従って、距離R6から距離R7まで滑らかに減少する。さらに、言い換えると、軸線Dと湾曲面182G及び湾曲面182H上の任意の点との間の距離は、出力軸部17の周方向において変化している。つまり、出力軸部17の軸線D方向視において、出力軸部17の軸線Dと当接部材18の第3当接部182C及び第4当接部182D外縁上の任意の点との間の距離が、出力軸部17の周方向において変化するため、湾曲面182G及び湾曲面182Hを当接させた状態で振動工具100本体を回転させる場合に、切込深さを容易に調整することが可能となる。
また、軸線Dから最遠点Z1までの距離R6は、軸線Dから先端工具P3の刃先円までの距離R9と略等しくなるように構成されている。言い換えると、第3当接部182Cは、先端工具P3が出力軸部17に取付けられた状態において、軸線D方向視における軸線Dから最遠点Z1までの距離が軸線D方向視における軸線Dから刃部P31の刃先円までの距離と等しく構成されている。このため、先端工具P3を被加工材に突き当てる場合に、先端工具P3の側面と被加工材の加工面とが垂直となる。これにより、作業者は、先端工具P3が被加工材に対して垂直となる振動工具100本体の姿勢を容易に確認することが可能となり、被加工材に対して精度良く直角に切り込むことが可能となる。
また、軸線D方向視において、図の反時計回り方向に最遠点Z1から最近点Z2まで進むに従って、軸線Dから湾曲面182G及び湾曲面182H上の任意の点までの距離が、距離R6から距離R7まで滑らかに減少するため、最遠点Z1から最近点Z2まで進むに従って先端工具P3の突出量は増大する。言い換えると、被加工材が最遠点Z1と当接する場合に距離R6と距離R9とが等しくなり、被加工材が最近点Z2と当接する場合に作業者は距離R9と距離R7の差(R11)の分だけ被加工材に切り込むことが可能となる。
また、第3当接部182Cには、その前面から後方に窪み出力軸171の径方向に延びる長溝182cが形成されている。また、第4当接部182Dには、その前面から後方に窪み出力軸171の径方向に延びる短溝182dが形成されている。作業者は、長溝182c及び短溝182dの位置を視認することにより、振動工具100本体の姿勢に応じて、どの程度の切込量になるかを確認することが可能である。
上記のような構成によれば、1つの当接部材18に、それぞれ異なる形状を有する先端工具P1に対応する第1当接部182A及び第2当接部182Bが設けられ、先端工具P2に対応する第3当接部182C及び第4当接部182Dが設けられているため、製造コストを抑えることが可能となる。また、先端工具の外径サイズにより、当接部材を付け替えることなく使用可能なため、作業効率が向上する。
以上、本発明を第2の実施の形態をもとに説明した。本実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、図14に示されているように、円筒部1810と当接部1820とを別体に構成することも可能である。この場合においても、第2の実施の形態において説明した効果と同様の効果を奏する。
また、図15に示されているように、当接部材183を出力軸部17の軸線方向視において楕円状に形成することも可能である。当接部材183には、一対の長溝183a及び一対の短溝183bが形成されている。作業者は、長溝182a及び短溝182bの位置を視認することにより、振動工具100本体の姿勢に応じて、どの程度の切込量になるかを確認することが可能である。
また、図16に示されているように、当接部材184を出力軸部17の軸線方向視において楕円状に形成したうえで、当該軸線方向視における軸線から少なくとも一部の外縁までの距離が軸線方向視における軸線から先端工具Pの刃部の刃先円までの距離と等しく構成された当接部184Aを有するように構成してもよい。
次に、図17及び図18を参照しながら、本発明の第3の実施の形態に係る電動工具の一例である振動工具200について説明する。振動工具200は、基本的に第2の実施の形態に係る振動工具100と同一の構成を有しており、振動工具100と同一の構成については同一の参照番号を付して説明を適宜省略し、相違する構成について主に説明する。また、振動工具100と同一の構成については、上記において説明した効果と同様の効果を奏する。
図17に示されているように、振動工具200は、ハウジング220を有している。ハウジング220は、先端工具Pを着脱可能な第1ハウジング221と、電池パックQを着脱可能な第2ハウジング222とを有している。本実施の形態においては、作業者は、第1ハウジング221を把持することにより被加工材に対する加工作業を行うことが可能である。
図17に示されているように、第1ハウジング221には、モータ3、センサ基板部4及びインバータ回路部51が実装された基板510が収容されている。また、本実施の形態においては、図17中に示されている電源線1Aを介して各種回路に電源供給がされるように構成されている。また、図17には、インバータ回路部51とモータ3とを電気的に接続する接続線3Aと、センサ基板部4と制御部52とを電気的に接続する接続線4Aと、インバータ回路部51と制御部52とを電気的に接続する接続線5Aとが示されている。そして、図17及び図18に示されているように、電源線1A、接続線4A及び接続線5Aを介して第1ハウジング221と第2ハウジング222とが接続されている。
次に、図19及び図20を参照しながら、本発明の第4の実施の形態に係る電動工具の一例である振動工具300について説明する。振動工具300は、基本的に第3の実施の形態に係る振動工具200と同一の構成を有しており、振動工具200と同一の構成については同一の参照番号を付して説明を適宜省略し、相違する構成について主に説明する。また、振動工具200と同一の構成については、上記において説明した効果と同様の効果を奏する。
図19に示されているように、第1ハウジング221には、モータ3、センサ基板部4が収容され、第2ハウジング222には、インバータ回路部51が実装された基板510が収容されている。これにより、図18及び図19に示されているように、接続線3A及び接続線4Aを介して第1ハウジング221と第2ハウジング222とが接続されている。
次に、図21及び図22を参照しながら、本発明の第5の実施の形態に係る電動工具の一例である振動工具400について説明する。振動工具400は、基本的に第3の実施の形態に係る振動工具200及び第4の実施の形態に係る振動工具300と同一の構成を有しており、振動工具200及び振動工具300と同一の構成については同一の参照番号を付して説明を適宜省略し、相違する構成について主に説明する。また、振動工具200及び振動工具300と同一の構成については、上記において説明した効果と同様の効果を奏する。
図21に示されているように、第1ハウジング221には、モータ3が収容され、第2ハウジング222には、インバータ回路部51が実装された基板510が収容されている。これにより、接続線3Aを介して第1ハウジング221と第2ハウジング222とが接続されている。
次に、図23及び図24を参照しながら、本発明の第6の実施の形態に係る電動工具の一例である振動工具500について説明する。振動工具500は、基本的に第3の実施の形態に係る振動工具200、第4の実施の形態に係る振動工具300及び第5の実施の形態に係る振動工具400と同一の構成を有しており、振動工具200、振動工具300及び振動工具400と同一の構成については同一の参照番号を付して説明を適宜省略し、相違する構成について主に説明する。また、振動工具200、振動工具300及び振動工具400と同一の構成については、上記において説明した効果と同様の効果を奏する。
第6の実施の形態に係る振動工具500においては、モータ3に替えてブラシ付モータであるモータ13が設けられている。第1ハウジング221と第2ハウジング222とは、電源線1Aを介して接続されている。また、スライドスイッチ21Aは、第2ハウジング222に設けられている。
以上、本発明を第6の実施の形態をもとに説明した。本実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、図25に示されているように、スライドスイッチ21Aが第1ハウジング221に設けられていても良い。
本実施の形態においては、電動工具として振動工具を例に説明したが、本発明は振動工具以外のモータで駆動される電動工具、例えば、ディスクグラインダ等の回転工具にも適用可能である。
1、100、200、300、400、500…振動工具 2、12、220…ハウジング 3…モータ 4…センサ基板部 5…制御回路基板部 6…動力伝達部 7、17…出力軸部 8、18…当接部材
Claims (13)
- ハウジングと、
前記ハウジングに支持されるモータと、
前記ハウジングに支持され、先端工具を着脱可能に構成され前記モータの駆動力を受け駆動する出力軸部と、
前記ハウジングに接続され、被加工材と当接可能な当接部と、を備え、
前記出力軸部の軸線方向視において、前記出力軸部の軸線と前記当接部の外縁上の任意の点との間の距離は、前記出力軸部の周方向において変化することを特徴とする電動工具。 - 前記当接部は、前記出力軸部の軸線方向視において、前記出力軸部の周方向に回転されて前記ハウジングに取り付けられる複数の取り付け位置を有し、
異なる前記取り付け位置で前記当接部を前記ハウジングに取り付けると、前記出力軸部の軸線方向視において、前記出力軸部の軸線と前記当接部の外縁上の任意の点との間の距離がそれぞれ異なることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。 - 前記ハウジングは、作業者により把持される把持部を有し、前記把持部の長手方向と前記出力軸部の長手方向とが角度をなして構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具。
- 前記ハウジングは、作業者により把持される把持部を有し、前記把持部の長手方向と前記出力軸部の長手方向とが略同じ方向に延びるよう構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具。
- 前記当接部は、前記先端工具と略平行に延びることを特徴とする請求項4に記載の電動工具。
- 前記出力軸部を収容する出力軸収容部を有し、前記出力軸部の軸線方向視において、前記当接部の外縁は前記出力軸収容部の当接部側の外周面よりも径が大きいことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電動工具。
- 前記当接部の外縁と前記出力軸収容部の当接部側の外周面との段差は25mm以上であることを特徴とする請求項6に記載の電動工具。
- 前記出力軸収容部は、前記モータを収容するモータ収容部と前記当接部との間に位置することを特徴とする請求項6又は7に記載の電動工具。
- 前記当接部は、前記出力軸部の軸線方向視において楕円状をなすことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電動工具。
- 前記先端工具の外縁部は、前記出力軸部の軸線方向視において湾曲する刃部を有し、
前記当接部は、前記先端工具が前記出力軸部に取付けられた状態において、前記軸線方向視における前記軸線から少なくとも一部の外縁までの距離が前記軸線方向視における前記軸線から前記刃部の刃先円までの距離と等しく構成された第1当接部を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の電動工具。 - 前記出力軸部には、前記先端工具として、第1先端工具及び第2先端工具を選択的に着脱可能に構成され、前記第1先端工具は前記刃部として第1刃部を有し、前記第2先端工具は前記刃部として第2刃部を有し、
前記第1当接部は、前記第1先端工具が前記出力軸部に取付けられた状態において、前記軸線方向視における前記軸線から少なくとも一部の外縁までの距離が前記軸線方向視における前記軸線から前記第1刃部の刃先円までの距離と等しく構成され、
前記当接部は、前記第2先端工具が前記出力軸部に取付けられた状態において、前記軸線方向視における前記軸線から少なくとも一部の外縁までの距離が前記軸線方向視における前記軸線から前記軸線から前記第2刃部の刃先円までの距離と等しく構成された第2当接部を、さらに有することを特徴とする請求項10に記載の電動工具。 - 前記先端工具の少なくとも一部は、円弧形状を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の電動工具。
- 前記当接部は、前記ハウジングに着脱可能であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の電動工具。
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