JP2019198850A - 撹拌容器および撹拌方法 - Google Patents

撹拌容器および撹拌方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019198850A
JP2019198850A JP2018096547A JP2018096547A JP2019198850A JP 2019198850 A JP2019198850 A JP 2019198850A JP 2018096547 A JP2018096547 A JP 2018096547A JP 2018096547 A JP2018096547 A JP 2018096547A JP 2019198850 A JP2019198850 A JP 2019198850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stirring
baffle
container
outer shell
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018096547A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7198593B2 (ja
Inventor
松田 博行
Hiroyuki Matsuda
博行 松田
将太 伊藤
Shota Ito
将太 伊藤
知浩 都倉
Tomohiro Tokura
知浩 都倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimori Kogyo Co Ltd filed Critical Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority to JP2018096547A priority Critical patent/JP7198593B2/ja
Publication of JP2019198850A publication Critical patent/JP2019198850A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7198593B2 publication Critical patent/JP7198593B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

【課題】内容物に作用するシェアを抑制するために、マイルドに撹拌しても、高い撹拌効率で均一に混合することが可能な撹拌容器および撹拌方法を提供することを課題とする。【解決手段】液状の内容物を入れることができる円柱状の撹拌容器であって、内部に水平方向に延在して設けられた突起状のバッフル14を有することを特徴とする。撹拌容器が、バッフル14を有する円筒状の容器外殻10と、容器外殻10に収容された可撓性の内袋とを備えてもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、撹拌容器および撹拌方法に関する。
食品、化粧品や医薬品などの製造において、水などの溶媒にさまざまな物質を混合・溶解させ種々の溶液や製品が調製される。また、微生物、昆虫細胞、植物細胞、動物細胞などの培養により、医薬品、食品、化粧品やこれらの原材料などとして有用な各種物質が生産されている。
特許文献1には、可撓性を有する培養バッグを収めるハウジング部の内面で、培養バッグと当接する当接面の一部に、湾曲凸状の突起部からなるバッフルが設けられたシングルユース細胞培養装置が記載されている。
特開2017−35009号公報
特許文献1には、培養液の一部がバッフルに衝突することにより、旋回流の方向が転向されて上下方向の流れが生じ、培養液が均一になるように、効率的に混合することができるとの記載がある。しかし、細胞等の培養物に作用するシェアを抑制するために、マイルドに撹拌しても、高い撹拌効率で均一に混合するには、更なる改善が望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、内容物に作用するシェアを抑制するために、マイルドに撹拌しても、高い撹拌効率で均一に混合することが可能な撹拌容器および撹拌方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、液状の内容物を入れることができる円柱状の撹拌容器であって、内部に水平方向に延在して設けられた突起状のバッフルを有することを特徴とする撹拌容器を提供する。
前記撹拌容器が、前記バッフルを有する円筒状の容器外殻と、前記容器外殻に収容された可撓性の内袋とを備えている構成としてもよい。
前記撹拌容器の中心を円形の軌道上で水平方向に回転移動させる公転運動をさせながら振とうさせることができる構成としてもよい。
前記撹拌容器の容積が1L以上である構成としてもよい。
前記撹拌容器の底面から前記バッフルまでの高さが、前記撹拌容器の高さの0.01〜0.99倍の範囲内である構成としてもよい。
前記バッフルが、複数段に設けられている構成としてもよい。
前記バッフルは、上端が水平面で下端が斜面である三角形状の断面を有し、水平方向の寸法が前記撹拌容器を構成する円柱の直径の0.1〜0.2倍であり、高さ方向の寸法が前記撹拌容器を構成する円柱の高さの0.1〜0.4倍である構成としてもよい。
また、本発明は、前記撹拌容器を用い、前記内容物の上面を、少なくとも1つ以上の前記バッフル以上の高さとして撹拌を行う撹拌方法を提供する。
本発明によれば、撹拌容器の内部に設けられたバッフルが水平方向に延在しているので、内容物に作用するシェアを抑制するために、マイルドに撹拌しても、高い撹拌効率で均一に混合することが可能な撹拌容器および撹拌方法を提供することを課題とする。
第1実施形態の撹拌容器の外観を示す斜視図である。 第1実施形態の撹拌容器の内部を示す断面図である。 第2実施形態の撹拌容器の外観を示す斜視図である。 第2実施形態の撹拌容器の内部を示す断面図である。 第3実施形態の撹拌容器の外観を示す斜視図である。 第3実施形態の撹拌容器の内部を示す断面図である。 第4実施形態の撹拌容器の外観を示す斜視図である。 第4実施形態の撹拌容器の内部を示す断面図である。 比較例1の撹拌容器の外観を示す斜視図である。 比較例1の撹拌容器の内部を示す断面図である。 比較例2の撹拌容器の外観を示す斜視図である。 比較例2の撹拌容器の内部を示す断面図である。 比較例3の撹拌容器の外観を示す斜視図である。 比較例3の撹拌容器の内部を示す断面図である。
以下、好適な実施形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1に、第1実施形態の撹拌容器の外観を示す。この撹拌容器は、円柱状の容器となる容器外殻10の内部に、水平方向に延在して設けられた突起状のバッフル14を有する。容器外殻10は、バッフル14を有する円筒状の側面11と、側面11の上部に接続された上面12と、側面11の下部に接続された底面13とを有する。バッフル14は、側面11に対して固定されていてもよい。高さ方向、周方向など、バッフル14が側面11に対して移動可能としてもよい。バッフル14の移動は、レール等を用いた連続的な移動でもよく、2箇所以上の設置位置を選択できる構成でもよく、内容物の量の変化などに対応して撹拌容器の外側から操作できる構成でもよい。
図2に、第1実施形態の撹拌容器の内部を示す。この撹拌容器は、バッフル14を有する円筒状の容器外殻10と、容器外殻10に収容された可撓性の内袋15とを備えている。
容器外殻10は、側面11と上面12と底面13とが一体に構成されてもよく、側面11の途中、側面11と上面12との間、側面11と底面13との間などに継ぎ目を有してもよい。継ぎ目は、その両側の各部が相互に結合されていてもよく、両側の各部が分割可能であってもよい。例えば、側面11と底面13とを一体の容器本体とし、上面12を容器本体に対して開閉可能な蓋部としてもよい。内容物が内袋15に密閉状態で収容される等の場合には、上面12を省略してもよく、また、内袋15の一部が側面11の上端より上方に突出してもよい。
内袋15は、バッフル14の内側に重ね合わされて、バッフル14の断面形状に沿って変形していてもよい。内袋15が設けられている場合、液状の内容物が内袋15に収容されて、容器外殻10が内容物に触れない構造としてもよい。内袋15の形状としては、特に限定されないが、四角柱状、六角柱状、八角柱状等の多角柱状等が挙げられ、また円柱状の構造としてもよい。内袋がガゼット袋であると、容器外殻10の外で折り畳みが容易になるため、好ましい。内袋15が、二重袋や三重袋など多重の包装袋であると、液体が漏れにくいので好ましい。
内容物の撹拌時には、静止時において、内容物の上面16が、バッフル14の上端部分以上の高さとなるように構成してもよい。内容物の上面16が、バッフル14の上端部分より高くてもよく、内容物の上面16が、バッフル14の上端部分と同等の高さでもよい。なお、内容物が液体や液状である場合、内容物の上面は、液面に対応する。液状の内容物とは、単一成分の液体や二成分以上からなる溶液、乳液等に限らず、粉粒体や気泡等を含む分散液、懸濁液などでもよい。
撹拌容器は、容器外殻10の中心を円形の軌道17上で水平方向に回転移動させる公転運動をさせながら振とうさせることができる。これにより、撹拌時の内容物の上面18A,18Bは、左右に盛り上がり、中央部が凹状となる。容器外殻10の側面11に近い外周部では、上面18A,18Bの高さが上下に振動し、バッフル14と衝突することで、撹拌効果が向上する。例えば、内容物の上面18A,18Bがバッフル14の上方からバッフル14の上端に向けて下降するとき、バッフル14の上端に沿って円筒の径方向の内側に向かう流れが生じる。内容物の上面18A,18Bがバッフル14の下方からバッフル14の下端に向けて上昇するとき、バッフル14の下端に沿って円筒の径方向の内側に向かう流れが生じる。
バッフル14が側面11から径方向に突出する幅(側面11の内面からの高さ)は、容器外殻10の半径に対して、0.05〜0.2倍程度が好ましい。容器外殻10の高さ方向におけるバッフル14の寸法(バッフル14の厚さ)は小さくてもよく、例えば薄い板状であってもよい。
第1実施形態におけるバッフル14の断面形状は、三角形状である。例えば、バッフル14の上端が水平面であり、バッフル14の下端は、容器外殻10の径方向の中心から離れるほど下向きに傾斜した斜面となっている。これにより、バッフル14の上端に沿った流れと、バッフル14の下端に沿った流れとが互いに交差し、撹拌効果のさらなる向上が期待される。
第1実施形態におけるバッフル14は、容器外殻10の側面11上で全周にわたり連続した環状(穴のあいたドーナツ状)に形成されている。これにより、水平方向でバッフル14に途切れがないので、バッフル14に衝突することなく上下動する流れの割合を低減することができる。バッフル14による撹拌効果の向上が、容器外殻10の全周にわたって得られる。なお、バッフル14が連続して形成された構成は、一体に継ぎ目のない構造でもよく、液密に隙間なく連結された継ぎ目を有する構造などでもよい。
なお、バッフル14の延在方向となる水平方向とは、例えば重力による鉛直方向に対して垂直な方向であるが、振とうの際に、水平面に対して例えば±15°程度傾斜していてもよい。バッフル14の延在方向が水平方向であるという場合には、容器外殻10の底面13に対して平行であるか、または平行面に対して例えば±15°程度傾斜していてもよく、容器外殻10の円筒状の側面11の中心軸に対して垂直であるか、または垂直面に対して例えば±15°程度傾斜していてもよい。容器外殻10の上面12は、容器外殻10の底面13と平行であることが好ましい。容器外殻10の底面13が、撹拌時に水平面に対して±15°程度傾斜していてもよい。
容器外殻10の底面13からバッフル14までの高さは、容器外殻10の高さの0.01〜0.99倍の範囲内であることが好ましい。これにより、バッフル14の上下に振動するような流れが生じる量の内容物を効率よく撹拌容器に収容させることができる。ここで容器外殻10の高さとは、例えば側面11の高さであり、あるいは上面12と底面13との間の距離である。
バッフル14は、少なくとも撹拌時に内容物が衝突して、流れの方向を変えるものであればよい。なお、バッフル14の内側に内袋15を用いる場合には、バッフル14が内容物に直接接触せずに、内袋15を介してバッフル14が内容物の流れに影響を与えるのでもよい。撹拌容器を用いての撹拌方法は、撹拌容器の内部に撹拌翼等の撹拌手段を用いないで撹拌容器を回転(公転、自転)、往復移動、振とう等により撹拌する方法に限られず、撹拌容器の内部に撹拌翼等の撹拌手段を導入する方法に適用してもよい。撹拌翼は、回転軸が撹拌容器の内外にわたり設けられてもよく、磁気式などのように、撹拌容器の外から動力を遠隔的に撹拌手段に伝達する構成でもよい。
図3および図4に、第2実施形態の撹拌容器を示す。第2実施形態が第1実施形態と共通する構成には共通の名称および符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。第2実施形態では、容器外殻10Aの内面に、断面が四角形状のバッフル14Aが設けられている。この場合も、第1実施形態と同様に、内容物の液面16が撹拌時に上下し、バッフル14Aと衝突することで、撹拌効果が向上する。
図5および図6に、第3実施形態の撹拌容器を示す。第3実施形態が第1実施形態と共通する構成には共通の名称および符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。第3実施形態では、容器外殻10Bの内面に、断面が半円形状のバッフル14Bが設けられている。この場合も、第1実施形態と同様に、内容物の液面16が撹拌時に上下し、バッフル14Bと衝突することで、撹拌効果が向上する。
図7および図8に、第4実施形態の撹拌容器を示す。第4実施形態が第1実施形態と共通する構成には共通の名称および符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。第4実施形態では、容器外殻10Cの内面のうち、略半周程度にバッフル14Cが設けられている。この場合も、第1実施形態と同様に、内容物の液面16が撹拌時に上下し、バッフル14Cと衝突することで、撹拌効果が向上する。
バッフル14Cは、容器外殻10Cの側面11上で周方向の一部に形成される場合、バッフル14Cの断面形状は、第1実施形態のように三角形状でもよく、第2実施形態のように四角形状でもよく、第3実施形態のように半円形状でもよい。バッフル14Cが周方向に延在する範囲は、例えば90°以上が好ましく、150°程度、180°程度、225°程度、270°程度、350°程度などでもよい。
以上、本発明を好適な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。改変としては、各実施形態における構成要素の追加、置換、省略、その他の変更が挙げられる。また、2以上の実施形態に用いられた構成要素を適宜組み合わせることも可能である。
容器外殻の材質は特に限定されないが、内袋を保護可能な硬さ(剛性)を有することが好ましく、例えば、ステンレス等の金属、樹脂、木材、集成材、繊維強化プラスチック等の複合材料が挙げられる。バッフルの断面形状は、上述の実施形態における三角形状、四角形状、半円形状等に限らず、適宜の形状にすることができる。なかでも断面が三角形状のバッフルが好ましい。
内袋を構成するフィルムの材質は特に限定されないが、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂や、これらの積層体が挙げられる。内袋は、シングルユース(使い捨て)であってもよい。
撹拌容器の容積は、1L以上であることが好ましい。好ましくは5L以上、10L以上、20L以上、50L以上、100L以上、200L以上である。また、好ましくは1000L以下、3000L以下である。容積が大きい方が大量の撹拌に適し、また内袋がバッフルによく密着する。内容物が内袋に収容される場合、内袋の容量は、撹拌容器の容積に適合することが好ましい。容器外殻に収容される内袋には、内容物として、液体(例えば培地)と気体を含むことが好ましい。
内袋には、内容物(例えば培地)や雰囲気ガス等の内容物の追加、取り出し、内容物のpH等の制御、添加物等の追加等の目的で、1又は2以上のチューブ、注出口、コック、キャップ、注ぎ口等を設けることもできる。チューブには、フィルター、フローモニター、流量計、バルブ、ポンプ等を設けてもよい。内袋およびその付属物は、培養や衛生等の目的では必要に応じて、使用前に滅菌されていることが好ましい。滅菌手段は使用の目的等に応じて適宜選択でき、具体例として、γ線等の放射線、エチレンオキサイド等のガス、水蒸気等による加熱などが挙げられる。
上述の撹拌容器は、振とう型培養容器として、流加培養(フェドバッチ方式)、灌流培養(パーフュージョン方式)のいずれにも応用することができる。培養する生物体、細胞等は、特に限定されず、大腸菌をはじめとする菌類、酵母、微生物、昆虫細胞、植物細胞、動物細胞や、バイオ医薬製造用のCHO(Chinese Hamster Ovary)細胞や、HeLa細胞、COS細胞、再生医療用途のiPS細胞、間葉系幹細胞を始めとした幹細胞、分化させた組織細胞などの動物細胞、などの培養に用いることができる。
内容物の温度については、撹拌容器にヒータ等の温度調整機能を用いて温度調整を行うことができる。培養を行う場合の温度は、培養される生物の種類にもよるが、例えば微生物の場合、4〜40℃が好ましく、25〜37℃が特に好ましい。培養しないで培地等の撹拌装置として用いる場合は、冷却してもよい(例えば4〜20℃)。温度管理は、内袋に温度計を組み込み、その測定値を利用することで、フィードバック制御を行うことができる。温度計は、接触式温度計でもよいが、据え置き型非接触温度計が好ましい。
上述のバッフルは、1段に限られず、複数段に設けられている構成としてもよい。各段のバッフルの断面形状および寸法は、同一でもよく、異ならせてもよい。上述のバッフルが1段または複数段に設けられた撹拌容器を用いる場合において、内容物の上面を、少なくとも1つ以上のバッフル以上の高さとして撹拌を行うことが好ましい。これにより、内容物に作用するシェアを抑制するために、マイルドに撹拌しても、高い撹拌効率で均一に混合することが可能になる。同時に2以上のバッフルが作用する場合、効果を増強することができる。
例えばフェドバッチ法の場合は、培養期間中に培地を連続的に追加するため、液面が徐々に上昇する。そこで、培養期間の開始時から終了時まで継続して、液面が少なくとも1つ以上のバッフル以上の高さにあることが好ましい。側面に複数段のバッフルを設けた場合、液面の上昇に伴って、液面下にあるバッフルの個数が段階的に増加してもよい。上述したように、撹拌時に液面が上下する場合は、液面が上下する範囲内またはその近傍に、少なくとも1つのバッフルが存在することが好ましい。
容器外殻の高さに対する、底面からバッフルまでの高さの比率の例示としては、特にこれらに限定されるものではないが、0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍等が挙げられる。
バッフルが、上端が水平面で下端が斜面である三角形状の断面を有する場合は、バッフルの水平方向の寸法は、撹拌容器を構成する円柱の直径の0.1〜0.2倍、円柱の半径に対しては0.2〜0.4倍が好ましい。また、バッフルの高さ方向の寸法は、撹拌容器を構成する円柱の高さの0.1〜0.4倍が好ましい。
以下、実施例をもって本発明を具体的に説明する。
半径が30cmの円筒状の容器外殻を準備し、中に可撓性バックからなる内袋を入れ、さらにその中に60Lの透明の溶液を入れた。バッフルが無い場合(比較例2)は、液面の高さは容器外殻の底面から約21cmであった。バッフルのある場合では、実施例2および比較例3を除き、静止時の液面の高さがバッフルよりも3cm高くなるようにバッフルの寸法および設置位置を設定した。その後、外殻を円を描くように振幅10cmで一方向に回転させながら振とう撹拌を行った。回転時に、静止した時の端部よりも液面が5cm上昇するように撹拌を行った。回転が十分に安定したところで、液面の中心に赤色染料を含んだ溶液を1mL滴下した。滴下したときから、滴下した染料が均一に十分に混合されて目視にて濃淡が分からなくなるまでの時間を計測した。
実施例1として、図1および図2に示すように、容器外殻10の略中央の高さで、側面11の全周にわたり、断面が三角形状のバッフル14を設けた。この場合、均一に混ざるまでの時間は約4秒であった。
実施例2として、実施例1と同様に、容器外殻10の略中央の高さで、側面11の全周にわたり、断面が三角形状のバッフル14を設けたが、静止時の液面16の高さがバッフル14の上端の高さと同等となるように、容器外殻10の底面13からのバッフル14の高さを変更した。この場合、均一に混ざるまでの時間は約7秒であった。
実施例3として、図3および図4に示すように、容器外殻10Aの略中央の高さで、側面11の全周にわたり、断面が四角形状のバッフル14Aを設けた。この場合、均一に混ざるまでの時間は約7秒であった。
実施例4として、図5および図6に示すように、容器外殻10Bの略中央の高さで、側面11の全周にわたり、断面が半円形状のバッフル14Bを設けた。この場合、均一に混ざるまでの時間は約6秒であった。
実施例5として、図7および図8に示すように、容器外殻10Cの略中央の高さで、側面11の約半周にわたり、断面が三角形状のバッフル14Cを設けた。この場合、均一に混ざるまでの時間は約6秒であった。
比較例1として、図9および図10に示すように、容器外殻10Xの略中央の高さで、側面11の四カ所に、略直方体状のバッフル14Xを設けた。この場合、均一に混ざるまでの時間は約15秒であった。
比較例2として、図11および図12に示すように、容器外殻100の側面11を、バッフルを有しない円筒面とした。この場合、均一に混ざるまでの時間は約20秒であった。
比較例3として、図13および図14に示すように、容器外殻10Yの側面11の上端で、側面11の全周にわたり、断面が三角形状のバッフル14Yを設けた。上面12とバッフル14Yの上端との間には空間がなく、内袋15の上部が入らなかった。静止時の液面16の高さは、バッフル14Yの下端の高さより3cm低くなっていた。この場合、均一に混ざるまでの時間は約17秒であった。
10,10A,10B,10C,10X,10Y,100…容器外殻、11…容器外殻の側面、12…容器外殻の上面、13…容器外殻の底面、14,14A,14B,14C、14X,14Y…バッフル、15…内袋、16…静止時の内容物の上面(液面)、17…円形の軌道、18A,18B…撹拌時の内容物の上面(液面)。

Claims (8)

  1. 液状の内容物を入れることができる円柱状の撹拌容器であって、内部に水平方向に延在して設けられた突起状のバッフルを有することを特徴とする撹拌容器。
  2. 前記撹拌容器が、前記バッフルを有する円筒状の容器外殻と、前記容器外殻に収容された可撓性の内袋とを備えることを特徴とする請求項1に記載の撹拌容器。
  3. 前記撹拌容器の中心を円形の軌道上で水平方向に回転移動させる公転運動をさせながら振とうさせることができることを特徴とする請求項1または2に記載の撹拌容器。
  4. 前記撹拌容器の容積が1L以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の撹拌容器。
  5. 前記撹拌容器の底面から前記バッフルまでの高さが、前記撹拌容器の高さの0.01〜0.99倍の範囲内であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の撹拌容器。
  6. 前記バッフルが、複数段に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の撹拌容器。
  7. 前記バッフルは、上端が水平面で下端が斜面である三角形状の断面を有し、水平方向の寸法が前記撹拌容器を構成する円柱の直径の0.1〜0.2倍であり、高さ方向の寸法が前記撹拌容器を構成する円柱の高さの0.1〜0.4倍であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の撹拌容器。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の撹拌容器を用い、前記内容物の上面を、少なくとも1つ以上の前記バッフル以上の高さとして撹拌を行う撹拌方法。
JP2018096547A 2018-05-18 2018-05-18 振とう型培養容器および撹拌方法 Active JP7198593B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096547A JP7198593B2 (ja) 2018-05-18 2018-05-18 振とう型培養容器および撹拌方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096547A JP7198593B2 (ja) 2018-05-18 2018-05-18 振とう型培養容器および撹拌方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019198850A true JP2019198850A (ja) 2019-11-21
JP7198593B2 JP7198593B2 (ja) 2023-01-04

Family

ID=68611564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018096547A Active JP7198593B2 (ja) 2018-05-18 2018-05-18 振とう型培養容器および撹拌方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7198593B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114272829A (zh) * 2021-12-31 2022-04-05 扬州升阳电子有限公司 一种固态电容器电解质制备用磁力搅拌装置
JP7065542B1 (ja) 2021-02-19 2022-05-12 株式会社マイオリッジ 細胞の生産方法
WO2022176980A1 (ja) * 2021-02-19 2022-08-25 株式会社マイオリッジ 細胞の生産方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0427423A (ja) * 1990-05-21 1992-01-30 Hitachi Ltd 撹拌槽
JP2001198444A (ja) * 2000-01-18 2001-07-24 Sumitomo Chem Co Ltd 攪拌装置
JP2012506313A (ja) * 2008-10-21 2012-03-15 インダストリー−アカデミック コーオペレーション ファンデーション キョンサン ナショナル ユニバーシティ バッフルを利用した攪拌容器及びこれを含む攪拌能力が向上した攪拌器
JP2017035009A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 株式会社日立製作所 シングルユース細胞培養装置および培養バッグ
CN107349834A (zh) * 2017-09-07 2017-11-17 芜湖易泽中小企业公共服务股份有限公司 一种润滑油高效搅拌装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0427423A (ja) * 1990-05-21 1992-01-30 Hitachi Ltd 撹拌槽
JP2001198444A (ja) * 2000-01-18 2001-07-24 Sumitomo Chem Co Ltd 攪拌装置
JP2012506313A (ja) * 2008-10-21 2012-03-15 インダストリー−アカデミック コーオペレーション ファンデーション キョンサン ナショナル ユニバーシティ バッフルを利用した攪拌容器及びこれを含む攪拌能力が向上した攪拌器
JP2017035009A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 株式会社日立製作所 シングルユース細胞培養装置および培養バッグ
CN107349834A (zh) * 2017-09-07 2017-11-17 芜湖易泽中小企业公共服务股份有限公司 一种润滑油高效搅拌装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7065542B1 (ja) 2021-02-19 2022-05-12 株式会社マイオリッジ 細胞の生産方法
WO2022176980A1 (ja) * 2021-02-19 2022-08-25 株式会社マイオリッジ 細胞の生産方法
JP2022127556A (ja) * 2021-02-19 2022-08-31 株式会社マイオリッジ 細胞の生産方法
CN114272829A (zh) * 2021-12-31 2022-04-05 扬州升阳电子有限公司 一种固态电容器电解质制备用磁力搅拌装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7198593B2 (ja) 2023-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019198850A (ja) 撹拌容器および撹拌方法
US10081787B2 (en) Vertical wheel bioreactors
KR102057835B1 (ko) 진탕형 배양 장치 및 이를 이용한 배양 방법
US6670171B2 (en) Disposable vessel
JP6605251B2 (ja) シングルユース細胞培養装置および培養バッグ
JP2004534544A5 (ja)
US20080274541A1 (en) Disposable bioreactor system
US8794821B2 (en) Torsionally flexible, sealed drive
MXPA06011832A (es) Sistema de reactor de tanque agitado.
US20080268530A1 (en) Pneumatic Bioreactor
WO2008133845A2 (en) Pneumatic bioreactor
Shiue et al. Mixing performance analysis of orbitally shaken bioreactors
JP6566549B2 (ja) 培養装置を用いた培養方法
CN207324688U (zh) 底部磁力搅拌器
US11261417B2 (en) Bioreaction container
JP2022016884A (ja) 振とう培養装置および振とう培養方法
US20190270058A1 (en) Parallel stirring blade
Han et al. Improvement of the Sphericity and the Thickness Uniformity of the Polystyrene (PS) Shell Microsphere during Curing Process
Werner et al. Mixing Systems for Single‐Use
JP6628448B2 (ja) 振とう型培養装置及びこれを用いた培養方法
US20220347638A1 (en) Stirring body and stirring device provided with same
Beppu et al. Geometric effect for biological reactors and biological fluids
JP2005052737A (ja) 攪拌装置
KR102595105B1 (ko) 액체 교반기
JP2024017609A (ja) 圧力測定装置、バイオリアクター、培養装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220407

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221017

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20221017

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20221024

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20221025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7198593

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150