JP2019198176A - スイッチの駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、部品数を削減することができるスイッチの駆動装置を提供する。【解決手段】駆動装置は、絶縁電源50を備えるシステムに適用され、互いに並列接続された第1,第2スイッチSW1,SW2を駆動する。駆動装置は、第1駆動部70及び第2駆動部80を備えている。第1駆動部70は、第1スイッチSW1を駆動し、第2駆動部80は、第2スイッチSW2を駆動する。絶縁電源50は、絶縁電源50は、低圧直流電源12の電力を第1,第2駆動部70,80に供給する。絶縁電源50は、第1,第2駆動部70,80に共通のものである。第1,第2駆動部70,80のうち、第1駆動部70は、絶縁電源50から供給される電圧を、第1スイッチSW1の駆動電圧に変圧して第1スイッチSW1のゲートに供給する。【選択図】 図3

Description

本発明は、スイッチの駆動装置に関する。
従来、例えば特許文献1に見られるように、互いに並列接続された複数のスイッチを駆動する駆動装置が知られている。詳しくは、駆動装置は、各スイッチのうち、駆動対象として割り振られたスイッチ毎に設けられた駆動制御部を備えている。駆動制御部は、自身の駆動対象とするスイッチのゲートに、スイッチをオン状態に切り替えるための駆動電圧を供給する。駆動制御部からゲートに駆動電圧を供給するために、駆動制御部には絶縁電源から電力が供給される。
特開2017−55259号公報
各スイッチのうち、一部のスイッチのゲートに供給される駆動電圧が、他のスイッチのゲートに供給される駆動電圧と異なっていることがある。この場合、各スイッチの駆動電圧の大きさ毎に駆動制御部が設けられる構成が採用され得る。この構成が採用される場合、絶縁電源から各駆動制御部に供給する電圧を、各駆動制御部の駆動対象とするスイッチの駆動電圧に合わせる必要があるため、各駆動制御部に対して個別の絶縁電源が必要となる。この場合、絶縁電源が備えられるシステムの部品数が増加する懸念がある。
本発明は、部品数を削減することができるスイッチの駆動装置を提供することを主たる目的とする。
本発明は、絶縁電源を備えるシステムに適用され、互いに並列接続された複数のスイッチを駆動するスイッチの駆動装置において、前記各スイッチのうち、一部のスイッチのゲートに供給される駆動電圧は、他のスイッチのゲートに供給される駆動電圧と異なっており、前記各スイッチの駆動電圧の大きさ毎に設けられ、前記絶縁電源から電力を供給されてかつ前記各スイッチのうち駆動対象として割り振られたスイッチを駆動する駆動制御部を備え、前記絶縁電源は、前記各駆動制御部に共通のものであり、前記各駆動制御部のうち、少なくとも一部の駆動制御部は、前記絶縁電源から供給される電圧を、自身の駆動対象とする前記スイッチの駆動電圧に変圧して該スイッチのゲートに供給するレギュレート部を有する。
本発明が適用されるシステムは、各駆動制御部に対して共通の絶縁電源を備えている。このため、各駆動制御部に対して個別に絶縁電源が備えられるシステムと比較して、システムの部品数を削減することができる。ここで、本発明では、各駆動制御部のうち、少なくとも一部の駆動制御部は、絶縁電源から供給される電圧を、自身の駆動対象とするスイッチの駆動電圧に変圧してスイッチのゲートに供給するレギュレート部を有する。このため、各駆動制御部に対して絶縁電源が共通化されていたとしても、各駆動制御部は、自身の駆動対象とするスイッチのゲートに適正な駆動電圧を供給することができる。
このように、本発明によれば、各駆動制御部からスイッチのゲートに供給される駆動電圧を適正な値としつつ、システムの部品数を削減することができる。
第1実施形態に係る回転電機の制御システムの全体構成図。 スイッチの電流電圧特性を示す図。 駆動回路及び絶縁電源を示す図。 比較例に係る駆動回路及び絶縁電源を示す図。 第1実施形態の変形例1に係る第1駆動部を示す図。 第1実施形態の変形例2に係る第1駆動部を示す図。 第2実施形態に係る駆動回路及び絶縁電源を示す図。 第3実施形態に係る駆動回路及び絶縁電源を示す図。 第4実施形態に係る駆動回路及び絶縁電源を示す図。 制御装置が行う処理の手順を示すフローチャート。 第5実施形態に係る駆動回路及び絶縁電源を示す図。 制御装置が行う処理の手順を示すフローチャート。 第6実施形態に係る駆動回路及び絶縁電源を示す図。 各信号の推移を示すタイムチャート。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る駆動装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、制御システムは、高圧直流電源10、電力変換器としてのインバータ20、回転電機30及び制御装置40を備えている。回転電機30は、例えば車載主機である。回転電機30は、インバータ20を介して高圧直流電源10に電気的に接続されている。本実施形態において、回転電機30は、3相のものが用いられている。回転電機30としては、例えば、永久磁石同期機を用いることができる。また、高圧直流電源10は、例えば百V以上となる端子電圧を有する蓄電池である。なお、高圧直流電源10には、コンデンサ11が並列接続されている。
インバータ20は、3相分の上,下アームスイッチを備えている。上,下アームのそれぞれは、並列接続された第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2で構成されている。各相において、上アームの第1,第2スイッチSW1,SW2の高電位側端子には、平滑コンデンサ11の第1端が接続されている。各相において、上アームの第1,第2スイッチSW1,SW2の低電位側端子には、下アームの第1,第2スイッチSW1,SW2の高電位側端子が接続されている。各相において、下アームの第1,第2スイッチSW1,SW2の低電位側端子には、平滑コンデンサ11の第2端が接続されている。各相において、上アームの第1,第2スイッチSW1,SW2の低電位側端子と、下アームの第1,第2スイッチSW1,SW2の高電位側端子との接続点には、回転電機30の巻線31の第1端が接続されている。各相の巻線31の第2端は、中性点で接続されている。
本実施形態において、第1スイッチSW1は、SiデバイスとしてのIGBTである。このため、第1スイッチSW1において、高電位側端子はコレクタであり、低電位側端子はエミッタである。第2スイッチSW2は、SiCデバイスとしてのNチャネルMOSFETである。このため、第2スイッチSW2において、高電位側端子はドレインであり、低電位側端子はソースである。なお、各第1スイッチSW1には、フリーホイールダイオードが逆並列に接続されている。また、各第2スイッチSW2には、ボディダイオードが内蔵されている。ちなみに、各第2スイッチSW2にフリーホイールダイオードが逆並列に接続されていてもよい。
本実施形態において、上,下アームをIGBT及びMOSFETの並列接続体にて構成した理由は、小電流領域においてオン抵抗が低いMOSFETに電流を流通させることにより、小電流領域における損失を低減するためである。以下、図2を用いて説明する。なお、図2において、一点鎖線は、MOSFETのドレイン及びソース間電圧Vdsとドレイン電流Idsとの電圧電流特性を示し、破線は、IGBTのコレクタ及びエミッタ間電圧Vceとコレクタ電流Iceとの電圧電流特性を示す。また、実線は、IGBT及びMOSFETを並列で使用した場合の電圧電流特性を示す。
図2に示すように、電流が所定電流Ithよりも小さい小電流領域においては、ドレイン電流Idsに対するドレイン及びソース間電圧Vdsが、コレクタ電流Iceに対するコレクタ及びエミッタ間電圧Vceよりも低い。すなわち、小電流領域においては、MOSFETのオン抵抗がIGBTのオン抵抗よりも小さい。このため、小電流領域においては、互いに並列接続されたMOSFET及びIGBTのうち、MOSFETの方に電流が多く流れることとなる。
一方、電流が所定電流Ithよりも大きい大電流領域においては、コレクタ電流Iceに対するコレクタ及びエミッタ間電圧Vceがドレイン電流Idsに対するドレイン及びソース間電圧Vdsよりも低い。すなわち、大電流領域においては、IGBTのオン抵抗がMOSFETのオン抵抗よりも小さい。このため、大電流領域においては、互いに並列接続されたMOSFET及びIGBTのうち、IGBTの方に電流が多く流れることとなる。
なお、本実施形態において、第1スイッチSW1に流通可能なコレクタ電流Iceの最大値は、第2スイッチSW2に流通可能なドレイン電流Idsの最大値よりも大きく設定されている。
先の図1の説明に戻り、制御システムは、相電流検出部21を備えている。相電流検出部21は、回転電機30に流れる各相電流のうち、少なくとも2相分の電流を検出する。相電流検出部21の検出値は、制御装置40に入力される。
制御装置40は、回転電機30の制御量をその指令値に制御すべく、各相において、上アームの第1,第2スイッチSW1,SW2と下アームの第1,第2スイッチSW1,SW2とを交互にオン状態とする。制御量は、例えばトルクである。制御装置40は、第1,第2スイッチSW1,SW2の駆動信号Gとして、オン状態を指示するオン指令又はオフ状態を指示するオフ指令を、各相各アームにおける第1,第2スイッチSW1,SW2の組に対して個別に設けられた駆動回路60に対して出力する。本実施形態では、便宜上、オン指令が論理Hの信号で表され、オフ指令が論理Lの信号で表されている。
制御システムは、絶縁電源50を備えている。絶縁電源50は、図3に示すように、各駆動回路60に対して個別に設けられている。絶縁電源50は、トランス51、ダイオード52、コンデンサ53、制御スイッチ54及び電圧制御部55を備えるフライバック式のスイッチング電源である。本実施形態において、制御スイッチ54は、NチャネルMOSFETである。
トランス51の1次側コイル51aの第1端には、低圧直流電源12の正極端子が接続され、1次側コイル51aの第2端には、制御スイッチ54のドレインが接続されている。低圧直流電源12の負極端子と、制御スイッチ54のソースとには、グランドが接続されている。低圧直流電源12の出力電圧は、高圧直流電源10の出力電圧よりも高くされている。低圧直流電源12は、例えば鉛蓄電池である。
トランス51の2次側コイル51bの第1端には、ダイオード52のアノードが接続され、ダイオード52のカソードには、コンデンサ53の第1端が接続されている。コンデンサ53の第2端には、2次側コイル51bの第2端が接続されている。
電圧制御部55は、誤差増幅器55a、基準電源55b、コンパレータ55c及び三角波生成部55dを備えている。誤差増幅器55aの非反転入力端子には、コンデンサ53の端子間電圧である電源電圧Vout又は電源電圧Voutと相関のある信号のいずれかである出力電圧信号Vsが入力される。誤差増幅器55aの反転入力端子には、基準電源55bの出力電圧である参照電圧Vrefが入力される。本実施形態において、参照電圧Vrefは、コンデンサ53の端子間電圧を、第2スイッチSW2の閾値電圧Vth2よりも高い第2駆動電圧Von2(例えば20V)にするために必要な値に設定されている。このため、本実施形態では、第2駆動電圧Von2が目標電圧である。なお、閾値電圧は、オン状態及びオフ状態のうち、一方の状態から他方の状態へと切り替えるためのスイッチのゲート電圧である。
誤差増幅器55aの出力信号は、コンパレータ55cの非反転入力端子に入力される。コンパレータ55cの反転入力端子には、三角波生成部55dにより生成された三角波信号が入力される。コンパレータ55cの出力信号は、制御スイッチ54のゲートに入力される。この構成によれば、電源電圧Voutが第2駆動電圧Von2にフィードバック制御されるように、電圧制御部55により制御スイッチ54がオンオフされる。
駆動回路60は、第1駆動部70と、第2駆動部80とを備えている。第1,第2スイッチSW1,SW2のうち、第1スイッチSW1が第1駆動部70の駆動対象として割り振られ、第2スイッチSW2が第2駆動部80の駆動対象として割り振られている。第1駆動部70及び第2駆動部80は、例えば集積回路で構成されている。本実施形態において、第1駆動部70及び第2駆動部80が駆動制御部に相当する。
制御システムでは、第1領域に相当する高電圧領域と、第2領域に相当する低電圧領域とが設けられている。高電圧領域は、低電圧領域と電気的に絶縁されている。絶縁電源50のうち、1次側コイル51a、制御スイッチ54及び電圧制御部55は低電圧領域に設けられ、2次側コイル51b、ダイオード52及びコンデンサ53は高電圧領域に設けられている。このため、絶縁電源50は、高電圧領域と低電圧領域とを跨いで設けられている。低電圧領域には、低圧直流電源12及び制御装置40が設けられ、高電圧領域には、駆動回路60及びインバータ20の各スイッチSW1,SW2が設けられている。絶縁電源50は、低圧直流電源12の電力を、低電圧領域及び高電圧領域の間を電気的に絶縁しつつ、第1駆動部70及び第2駆動部80に供給する。
第1駆動部70は、第1充電スイッチ71、第1放電スイッチ72、第1充電制御部73、第1放電制御部74及び定電圧電源75を備えている。本実施形態において、第1充電スイッチ71はPチャネルMOSFETであり、第1放電スイッチ72はNチャネルMOSFETである。
第1充電スイッチ71のソースには、コンデンサ53の第1端が接続され、第1充電スイッチ71のドレインには、第1スイッチSW1のゲートが接続されている。第1スイッチSW1のゲートには、第1放電スイッチ72のドレインが接続され、第1放電スイッチ72のソースには、コンデンサ53の第2端が接続されている。
第1充電制御部73は、増幅器であり、その非反転入力端子に第1充電スイッチ71のドレインが接続され、その反転入力端子に定電圧電源75の正極端子が接続されている。定電圧電源75の負極端子には、第1スイッチSW1のエミッタが接続されている。定電圧電源75の出力電圧である第1駆動電圧Von1は、第1スイッチSW1の閾値電圧Vth1よりも高くて、かつ、第2駆動電圧Von2よりも低い値(例えば15V)に設定されている。
第2駆動部80は、第2充電スイッチ81、第2放電スイッチ82、第2充電制御部83及び第2放電制御部84を備えている。本実施形態において、第2充電スイッチ81はPチャネルMOSFETであり、第2放電スイッチ82はNチャネルMOSFETである。
第2充電スイッチ81のソースには、コンデンサ53の第1端が接続され、第2充電スイッチ81のドレインには、第2スイッチSW2のゲートが接続されている。第2スイッチSW2のゲートには、第2放電スイッチ82のドレインが接続され、第2放電スイッチ82のソースには、コンデンサ53の第2端が接続されている。
第1駆動部70及び第2駆動部80には、制御装置40により生成された駆動信号Gが入力される。入力された駆動信号Gが論理Hのオン指令である場合、第1充電制御部73が第1充電スイッチ71のゲート電圧を調整することにより、絶縁電源50から第1駆動部70に入力された電源電圧Voutが降圧されて第1駆動電圧Von1とされ、第1スイッチSW1のゲートに供給される。また、第1放電制御部74により、第1放電スイッチ72がオフ状態とされる。これにより、第1スイッチSW1のゲート電圧が閾値電圧Vth1以上となり、第1スイッチSW1がオン状態とされる。
入力された駆動信号Gが論理Hのオン指令である場合、第2充電制御部83により第2充電スイッチ81がオン状態とされ、第2放電制御部84により第2放電スイッチ82がオフ状態とされる。これにより、絶縁電源50から出力された電源電圧Vout(=Von2)が第2スイッチSW2のゲートに供給され、第2スイッチSW2のゲート電圧が閾値電圧Vth2以上となる。その結果、第2スイッチSW2がオン状態とされる。なお、本実施形態において、第1充電スイッチ71、第1充電制御部73及び定電圧電源75がレギュレート部に相当する。
一方、入力された駆動信号Gが論理Lのオフ指令である場合、第1充電制御部73により第1充電スイッチ71がオフ状態とされ、第1放電制御部74により第1放電スイッチ72がオン状態とされる。これにより、第1スイッチSW1のゲート電圧が閾値電圧Vth1未満となり、第1スイッチSW1がオフ状態とされる。
入力された駆動信号Gが論理Lのオフ指令である場合、第2充電制御部83により第2充電スイッチ81がオフ状態とされ、第2放電制御部84により第2放電スイッチ82がオン状態とされる。これにより、第2スイッチSW2のゲート電圧が閾値電圧Vth2未満となり、第2スイッチSW2がオフ状態とされる。
続いて、図4に、本実施形態と比較する比較例を示す。図4では、絶縁電源50を第1絶縁電源50と称し、第1絶縁電源50の電圧制御部55は、コンデンサ53の端子間電圧である第1電源電圧Vout1を第1駆動電圧Von1にフィードバック制御すべく、制御スイッチ54を操作する。
比較例において、制御システムは、第2駆動部80に電力を供給する第2絶縁電源90を備えている。第2絶縁電源90は、第1絶縁電源50と同様に、1,2次側コイル91a,91bを含むトランス91、ダイオード92、コンデンサ93、制御スイッチ94及び電圧制御部95を備えている。電圧制御部95は、コンデンサ93の端子間電圧である第2電源電圧Vout2を第2駆動電圧Von2にフィードバック制御すべく、制御スイッチ94を操作する。
なお、比較例では、第1駆動部70は、第1充電スイッチ76と、第1充電制御部77とを備えている。第1充電制御部77は、第2充電制御部83と同様に動作する。
比較例では、第1,第2駆動部70,80に対して個別に第1,第2絶縁電源50,90が備えられている。これに対し、図3に示す本実施形態では、第1,第2駆動部70,80に対して共通の絶縁電源50が備えられている。このため、比較例よりも制御システムを構成する部品数を削減することができる。
ここで、本実施形態では、第1,第2駆動部70,80のうち第1駆動部70は、電源電圧Voutを第1駆動電圧Von1に降圧して第1スイッチSW1のゲートに供給するレギュレート機能を有している。このため、第1,第2駆動部70,80に対して絶縁電源50が共通化されていたとしても、第1,第2駆動部70,80は、自身の駆動対象とするスイッチのゲートに適正な駆動電圧を供給することができる。このように、本実施形態によれば、第1,第2駆動部70,80から第1,第2スイッチSW1,SW2のゲートに供給される駆動電圧を適正な値としつつ、制御システムを構成する部品数を削減することができる。
また本実施形態では、絶縁電源50から第1,第2駆動部70,80に供給される電源電圧Voutは、第1,第2駆動電圧Von1,Von2のうち高い方の第2駆動電圧Von2と同じ値に設定されている。このため、第1,第2駆動部70,80のうち、第1駆動部70にのみにレギュレート機能が備えられていればよい。これにより、第2駆動部80の構成を簡素化することができる。
<第1実施形態の変形例1>
図5に示すように、第1駆動部70の構成が変更されてもよい。図5において、先の図3,図4に示した構成と同一の構成又は対応する構成については、便宜上、同一の符号を付している。
駆動回路60は、調整スイッチ78及びコンデンサ100を備えている。調整スイッチ78及びコンデンサ100は、第1駆動部70外に設けられている。調整スイッチ78は、NPN形のバイポーラトランジスタである。調整スイッチ78のコレクタには、コンデンサ53の第1端が接続され、調整スイッチ78のエミッタには、第1充電スイッチ76のソースが接続されている。調整スイッチ78のエミッタには、コンデンサ100の第1端が接続され、コンデンサ100の第2端には、第1スイッチSW1のエミッタが接続されている。第1駆動部70には、増幅器79がさらに内蔵されている。増幅器79の非反転入力端子には、定電圧電源75の正極端子が接続され、増幅器79の反転入力端子には、調整スイッチ78のエミッタが接続されている。増幅器79の出力信号は、調整スイッチ78のベースに入力される。これにより、入力される駆動信号Gがオン指令である場合、コンデンサ100の端子間電圧が第1駆動電圧Von1にフィードバック制御される。なお、本実施形態において、定電圧電源75、調整スイッチ78及び増幅器79がレギュレート部に相当する。
<第1実施形態の変形例2>
図6に示すように、第1駆動部70の構成が変更されてもよい。図6において、先の図5に示した構成と同一の構成又は対応する構成については、便宜上、同一の符号を付している。図6に示す構成では、定電圧電源75及び増幅器79が第1駆動部70の外部に設けられている。なお、本実施形態において、定電圧電源75、調整スイッチ78、増幅器79及び第1駆動部70が駆動制御部に相当する。また、定電圧電源75、調整スイッチ78及び増幅器79がレギュレート部に相当する。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図7に示すように、参照電圧Vrefは、コンデンサ53の端子間電圧を、第2駆動電圧Von2よりも高い電圧にするために必要な値に設定されている。これにより、電源電圧Voutが第2駆動電圧Von2よりも高くなる。図7において、先の図3に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
第2駆動部80は、電源電圧Voutを第2駆動電圧Von2まで降圧するためのレギュレート部として、第2充電スイッチ81に加え、定電圧電源85及び第2充電制御部86を備えている。第2充電制御部86は、増幅器であり、その非反転入力端子に第2充電スイッチ81のドレインが接続され、その反転入力端子に定電圧電源85の正極端子が接続されている。定電圧電源85の負極端子には、第2スイッチSW2のエミッタが接続されている。定電圧電源85の出力電圧は第2駆動電圧Von2に設定されている。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態の効果に準じた効果を得ることはできる。
<第2実施形態の変形例>
第2駆動部80のレギュレート機能が、例えば先の図5,図6と同様に実現されてもよい。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、絶縁電源50から各駆動部に供給される電圧が、並列接続された各スイッチのゲートに供給される駆動電圧のうち最も低い駆動電圧と同じ値に設定されている。また、各スイッチのうち駆動電圧が最も低いスイッチ以外のスイッチを駆動対象とする駆動部は、絶縁電源50から供給される電源電圧Voutを、自身の駆動対象とするスイッチの駆動電圧まで昇圧してスイッチのゲートに供給する。
図8に、本実施形態に係る絶縁電源50及び駆動回路60を示す。図8において、先の図3,図4に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
参照電圧Vrefは、コンデンサ53の端子間電圧を第1駆動電圧Von1にするために必要な値に設定されている。これにより、電源電圧Voutが第1駆動電圧Von1にフィードバック制御される。
第2駆動部80は、昇圧部87を備えている。昇圧部87は、入力される電源電圧Voutを第2駆動電圧Von2まで昇圧して出力する。昇圧された電圧は、第2充電スイッチ81側に出力される。
以上説明した本実施形態によれば、第1駆動部70における発熱を抑制することができる。
<第3実施形態の変形例>
昇圧部87は、第2駆動部80の外部に設けられていてもよい。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図9に示すように、制御システムは切替回路110を備えている。図9において、先の図3に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
切替回路110は、第1AND回路111及び第2AND回路112を備えている。第1AND回路111には、駆動信号Gと、制御装置40から出力される切替信号Scとが入力される。第2AND回路112には、駆動信号Gと、切替信号Scの論理反転信号とが入力される。第1AND回路111の出力信号である第1駆動信号Sg1は、第1駆動部70に入力される。第2AND回路112の出力信号である第2駆動信号Sg2は、第2駆動部80に入力される。
なお、切替回路110は、低電圧領域又は高電圧領域のいずれに設けられていてもよい。例えば、第1AND回路111から出力された第1駆動信号Sg1が絶縁伝達部を介して第1駆動部70に入力され、第2AND回路112から出力された第2駆動信号Sg2が絶縁伝達部を介して第2駆動部80に入力される場合、切替回路110は低電圧領域に設けられていてもよい。絶縁伝達部は、低電圧領域及び高電圧領域の間を電気的に絶縁しつつ、これら領域の間で信号を伝達する。絶縁伝達部は、例えば、フォトカプラ又は磁気カプラを備えている。
電圧制御部55の基準電源55eは、出力電圧が可変とされている。基準電源55eから出力される参照電圧Vrefは、切替信号Scの論理がHである場合、コンデンサ53の端子間電圧を第1駆動電圧Von1にするために必要な値に設定される。一方、切替信号Scの論理がLである場合、参照電圧Vrefは、コンデンサ53の端子間電圧を第2駆動電圧Von2にするために必要な値に設定される。
制御装置40は、第1,第2スイッチSW1,SW2のうち、いずれかを駆動対象スイッチとして選択する。制御装置40は、第1スイッチSW1を駆動対象スイッチとして選択する場合、切替信号Scとして論理Hの信号を出力する。この場合、第1AND回路111から出力される第1駆動信号Sg1の論理は、駆動信号Gの論理と同じ論理となる。一方、第2AND回路112から出力される第2駆動信号Sg2の論理は、駆動信号Gの論理に関わらず、論理Lの信号となる。その結果、第2スイッチSW2の駆動は停止される。
制御装置40は、第2スイッチSW2を駆動対象スイッチとして選択する場合、切替信号Scとして論理Lの信号を出力する。この場合、第2駆動信号Sg2の論理は、駆動信号Gの論理と同じ論理となる。一方、第1駆動信号Sg1の論理は、駆動信号Gの論理に関わらず、論理Lの信号となる。その結果、第1スイッチSW1の駆動は停止される。
図10に、制御装置40により実行される処理の手順を示す。この処理は、例えば所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS10では、第1,第2スイッチSW1,SW2のうち、第1スイッチSW1を駆動対象スイッチとして選択するか否かを判定する。なお、駆動対象スイッチとして選択されないスイッチは、例えば、異常が発生したと制御装置40により判定されたスイッチである。
ステップS10において第1スイッチSW1を選択すると判定した場合には、ステップS11に進み、切替信号Scとして論理Hの信号を出力する。これにより、第1駆動部70に入力される第1駆動信号Sg1に従って、第1スイッチSW1がオンオフされる。この際、第1駆動部70に入力される電源電圧Voutは、第1駆動電圧Von1とされる。一方、第2スイッチSW2の駆動は停止され、第2スイッチSW2のオフ状態が維持される。
ステップS10において第2スイッチSW2を選択すると判定した場合には、ステップS12に進み、切替信号Scとして論理Lの信号を出力する。これにより、第2駆動部80に入力される第2駆動信号Sg2に従って、第2スイッチSW2がオンオフされる。この際、第2駆動部80に入力される電源電圧Voutは、第2駆動電圧Von2とされる。一方、第1スイッチSW1の駆動は停止され、第1スイッチSW1のオフ状態が維持される。なお、本実施形態において、制御装置40、制御スイッチ54及び電圧制御部55が低下部に相当する。
以上説明した本実施形態によれば、第2スイッチSW2の駆動が停止される場合、絶縁電源50から第1,第2駆動部70,80に出力される電源電圧Voutが、第2駆動電圧Von2から第1駆動電圧Von1まで低下させられる。電源電圧Voutが低いほど、絶縁電源50で発生する損失が小さくなるため、本実施形態によれば、絶縁電源50で発生する損失を低減することができる。
<第4実施形態の変形例1>
参照電圧Vrefは、コンデンサ53の端子間電圧を、第2駆動電圧Von2よりも高い電圧にするために必要な値に設定されていてもよい。この場合、第2駆動部80は、先の図7に示した構成とされていればよい。
<第4実施形態の変形例2>
各相各アームが3つ以上のスイッチの並列接続体で構成されていてもよい。以下、各相各アームが3つのスイッチの並列接続体で構成され、3つのスイッチの駆動電圧が互いに相違する構成を例にして説明する。
3つのスイッチそれぞれに対応して個別に駆動部が設けられている。各駆動部には、絶縁電源50から電源電圧Voutが供給される。参照電圧Vrefは、コンデンサ53の端子間電圧を、3つのスイッチの駆動電圧のうち最も高い駆動電圧以上の値にするために必要な値に設定されている。
ここで、3つのスイッチのうち駆動電圧が最も高いスイッチの駆動が停止される場合、参照電圧Vrefは、コンデンサ53の端子間電圧を、3つのスイッチのうち駆動電圧が2番目に高いスイッチの駆動電圧にするために必要な値まで低下させられる。その後、3つのスイッチのうち、駆動電圧が最も高いスイッチ及び2番目に高いスイッチの駆動が停止される場合、参照電圧Vrefは、コンデンサ53の端子間電圧を、3つのスイッチのうち駆動電圧が最も低いスイッチの駆動電圧にするために必要な値まで低下させられる。このように、各相各アームが3つ以上のスイッチの並列接続体で構成されている場合、コンデンサ53の端子間電圧を駆動電圧が次に高いスイッチの駆動電圧にするために必要な値まで参照電圧Vrefを順次低下させればよい。
<第5実施形態>
以下、第5実施形態について、第4実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、第1,第2スイッチSW1,SW2のうちいずれかのスイッチの駆動が停止される場合、第1,第2駆動部70,80のうち、駆動が停止されるスイッチを駆動対象とする駆動部において、スイッチのゲート電荷を充放電する機能を少なくとも停止させる。
図11に、本実施形態に係る絶縁電源50及び駆動回路60を示す。図11において、先の図9に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
切替回路110は、論理反転部113を備えている。論理反転部113は、制御装置40から出力された切替信号Scの論理反転信号を出力する。第1駆動部70のイネーブル端子には、切替信号Scが入力され、第2駆動部80のイネーブル端子には、論理反転部113の出力信号が入力される。
第1駆動部70のイネーブル端子に論理Hの切替信号Scが入力される場合、第1駆動部70は動作可能とされる。一方、第1駆動部70のイネーブル端子に論理Lの切替信号Scが入力される場合、第1駆動部70はスリープ状態とされる。その結果、第1充電スイッチ71、第1放電スイッチ72、第1充電制御部73及び第1放電制御部74の動作が停止される。
第2駆動部80のイネーブル端子に論理反転部113から論理Hの信号が入力される場合、第2駆動部80は動作可能とされる。一方、第2駆動部80のイネーブル端子に論理反転部113から論理Lの信号が入力される場合、第2駆動部80はスリープ状態とされる。その結果、第2充電スイッチ81、第2放電スイッチ82、第2充電制御部83及び第2放電制御部84の動作が停止される。
制御装置40は、第1,第2スイッチSW1,SW2の並列接続体に流れようとする電流の合計値である合計電流に基づいて、切替信号Scの論理を選択する。
図12に、制御装置40により実行される処理の手順を示す。この処理は、例えば所定の制御周期毎に繰り返し実行される。なお、図12において、先の図10に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
ステップS13では、相電流検出部21の検出値に基づいて、合計電流の情報を取得する。なお、相電流検出部21の検出値に代えて、例えば、第1,第2スイッチSW1,SW2のセンス端子の出力値に基づいて、合計電流の情報を取得してもよい。
続くステップS14では、取得した合計電流が、先の図2に示した大電流領域に含まれているか否かを判定する。具体的には、合計電流が所定電流Ithよりも大きいか否かを判定する。ちなみに本実施形態では、合計電流が所定電流Ithと等しいと判定した場合にも、大電流領域に含まれていると判定することとする。
ステップS14において大電流領域に含まれていると判定した場合には、ステップS11に進む。これにより、第1スイッチSW1が第1駆動信号Sg1に従ってオンオフされ、第2スイッチSW2の駆動が停止させられる。また、絶縁電源50から出力される電源電圧Voutが、第1駆動電圧Von1に変更される。
一方、ステップS14において小電流領域に含まれていると判定した場合には、ステップS12に進む。これにより、第2スイッチSW2が第2駆動信号Sg2に従ってオンオフされ、第1スイッチSW1の駆動が停止させられる。また、絶縁電源50から出力される電源電圧Voutが、第2駆動電圧Von2に変更される。
なお、本実施形態において、制御装置40及び切替回路110が判定部,停止部に相当し、制御装置40、制御スイッチ54及び電圧制御部55が変更部に相当する。
以上説明した本実施形態によれば、駆動が停止されるスイッチを駆動する駆動部がスリープ状態とされるため、駆動回路60の消費電力を低減することができる。
<第5実施形態の変形例>
スリープ状態とさせる第5実施形態の構成を図9の構成に適用してもよい。
<第6実施形態>
以下、第6実施形態について、第5実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、駆動信号Gがオフ指令とされている期間において参照電圧Vrefの変更を許可する。
図13に、本実施形態に係る絶縁電源50及び駆動回路60を示す。図13において、先の図11に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
制御装置40は、上記合計電流が大電流領域に含まれていると判定した場合、論理Hの判定信号Sfを出力する。一方、制御装置40は、上記合計電流が小電流領域に含まれていると判定した場合、論理Lの判定信号Sfを出力する。
制御システムは、Dラッチ回路120及び論理反転部121を備えている。論理反転部121は、制御装置40から出力された駆動信号Gの論理反転信号を出力する。Dラッチ回路120のCLK端子には、論理反転部121の出力信号が入力され、Dラッチ回路120のD端子には、制御装置40から出力された判定信号Sfが入力される。本実施形態において、Dラッチ回路120のQ端子から出力される信号が切替信号Scとなる。
Dラッチ回路120は、CLK端子に入力される信号の論理がHの場合、D端子に入力される信号の論理と同じ論理の切替信号Scを出力する。一方、Dラッチ回路120は、CLK端子に入力される信号の論理がLの場合、D端子に入力される信号の論理にかかわらず、CLK端子に入力される信号の論理がHだった場合にD端子に入力されていた信号と同じ論理の切替信号Scを出力し続ける。
図14を用いて、本実施形態の構成について説明する。図14(a)は、制御装置40から出力される駆動信号Gの推移を示し、図14(b)は、第1,第2スイッチSW1,SW2のゲート電圧Vge1,Vge2及び電源電圧Voutの推移を示す。図14(c)は、制御装置40から出力される判定信号Sfの推移を示し、図14(d)は、Dラッチ回路120から出力される切替信号Scの推移を示す。
時刻t1よりも前においては、合計電流が小電流領域に含まれていると判定されているため、判定信号Sfの論理がLとされる。また、時刻t1よりも前においては、駆動信号Gの論理がLとされているため、Dラッチ回路120のCLK端子に入力される信号の論理がHとされる。判定信号Sfの論理がLとされているため、切替信号Scの論理がLとされる。つまり、駆動対象スイッチとして第2スイッチSW2が選択される。
時刻t1において、駆動信号Gの論理がLからHに切り替えられる。このため、Dラッチ回路120のCLK端子に入力される信号の論理がLとされ、切替信号Scの論理がLに維持される。また、第2駆動部80により第2スイッチSW2のゲートに電荷が供給される。このため、第2スイッチSW2のゲート電圧Vge2が第2駆動電圧Von2まで上昇し、第2スイッチSW2がオン状態に切り替えられる。一方、第1スイッチSW1の駆動は停止させられる。
時刻t2において、合計電流が大電流領域に含まれていると判定されているため、判定信号Sfの論理がHに切り替えられる。しかし、Dラッチ回路120のCLK端子に入力される信号の論理がLとされているため、切替信号Scの論理はLに維持される。
時刻t3において、駆動信号Gの論理がHからLに切り替えられる。このため、Dラッチ回路120のCLK端子に入力される信号の論理がHとされ、切替信号Scの論理がHに切り替えられる。その結果、電源電圧Voutが第2駆動電圧Von2から第1駆動電圧Von1まで低下させられる。また、駆動対象スイッチとして第1スイッチSW1が選択される。
時刻t4において、駆動信号Gの論理がLからHに切り替えられる。このため、Dラッチ回路120のCLK端子に入力される信号の論理がLとされ、切替信号Scの論理がHに維持される。また、第1駆動部70により第1スイッチSW1のゲートに電荷が供給される。このため、第1スイッチSW1のゲート電圧Vge1が第1駆動電圧Von1まで上昇し、第1スイッチSW1がオン状態に切り替えられる。一方、第2スイッチSW2の駆動は停止させられる。
時刻t5において、合計電流が小電流領域に含まれていると判定されているため、判定信号Sfの論理がLに切り替えられる。しかし、Dラッチ回路120のCLK端子に入力される信号の論理がLとされているため、切替信号Scの論理はHに維持される。
時刻t6において、駆動信号Gの論理がHからLに切り替えられる。このため、Dラッチ回路120のCLK端子に入力される信号の論理がHとされ、切替信号Scの論理がLに切り替えられる。その結果、電源電圧Voutが第1駆動電圧Von1から第2駆動電圧Von2まで上昇させられる。また、駆動対象スイッチとして第2スイッチSW2が選択される。
本実施形態では、駆動信号Gがオン指令とされている期間において、図14の時刻t2について説明したように、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2のうち一方から他方へと駆動対象とするスイッチの切り替えが禁止される。これは、回転電機30の制御量の制御性の低下を抑制するためである。つまり、駆動信号Gがオン指令とされている期間において駆動対象とするスイッチが切り替えられると、第1,第2スイッチSW1,SW2の並列接続体に流れる合計電流が大きく変動し、回転電機30の制御量がその指令値から大きくずれてしまう懸念がある。
また、本実施形態では、駆動信号Gがオフ指令とされている期間の前半において参照電圧Vrefが変更される。より詳しくは、駆動信号Gがオフ指令に切り替えられるタイミングにおいて参照電圧Vrefが変更される。以下、この理由について説明する。
参照電圧Vrefが変更されてから、電源電圧Voutが参照電圧Vrefに対応した電圧に追従するまでには、ある程度の時間を要する。このため、駆動信号Gが次回オン指令に切り替えられるまでに電源電圧Voutが参照電圧Vrefに対応した電圧に制御されていないと、駆動対象とするスイッチのゲートに供給する駆動電圧が適正な値から大きくずれ得る。
例えば、駆動対象とするスイッチが第2スイッチSW2から第1スイッチSW1へと切り替えられる場合、参照電圧Vrefは、コンデンサ53の端子間電圧を第2駆動電圧Von2にするために必要な値から、コンデンサ53の端子間電圧を第1駆動電圧Von1にするために必要な値まで低下させられる。この場合において、駆動信号Gが次回オン指令に切り替えられるまでに電源電圧Voutが参照電圧Vrefに対応した電圧に制御されていないと、第1スイッチSW1のゲートに第1駆動電圧Von1よりも高い電圧が供給されてしまう。その結果、第1スイッチSW1の信頼性が低下する懸念がある。
また、例えば、駆動対象とするスイッチが第1スイッチSW1から第2スイッチSW2へと切り替えられる場合、参照電圧Vrefは、コンデンサ53の端子間電圧を第1駆動電圧Von1にするために必要な値から、コンデンサ53の端子間電圧を第2駆動電圧Von2にするために必要な値まで上昇させられる。この場合において、駆動信号Gが次回オン指令に切り替えられるまでに電源電圧Voutが参照電圧Vrefに対応した電圧に制御されていないと、第2スイッチSW2のゲートに第2駆動電圧Von2よりも低い電圧が供給されてしまう。その結果、例えば、第2スイッチSW2のオン抵抗が増加してしまう懸念がある。
以上説明した不都合の発生を抑制するために、駆動信号Gがオフ指令に切り替えられるタイミングにおいて参照電圧Vrefが変更される。
<第6実施形態の変形例>
駆動信号Gがオフ指令とされている期間の前半のうち、駆動信号Gがオフ指令に切り替えられるタイミングを除く期間において参照電圧Vrefが変更されてもよい。ここで、駆動信号Gがオフ指令とされている期間の前半は、例えば、駆動信号Gがオフ指令とされている期間を2等分した期間のうち前の期間とすればよい。この場合であっても、第6実施形態の効果に準じた効果を奏することはできる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・第1,第2駆動部70,80が1つの集積回路で構成されていてもよい。
・各駆動部が駆動対象とするスイッチは、1つに限らず、複数であってもよい。この場合、各駆動部が駆動対象とする複数のスイッチは、駆動電圧が同じ値に設定されている。例えば、第1駆動部70の駆動対象が2つのIGBTであり、第2駆動部80の駆動対象が1つのMOSFETであってもよい。
・各相各アームが3つ以上のスイッチの並列接続体で構成されていてもよい。この場合、駆動部が3つ以上設けられていてもよい。
・互いに並列接続された複数のスイッチを備える電力変換器としては、インバータに限らず、例えばDCDCコンバータであってもよい。
50…絶縁電源、70…第1駆動部、80…第2駆動部、SW1,SW2…第1,第2スイッチ。

Claims (7)

  1. 絶縁電源(50)を備えるシステムに適用され、互いに並列接続された複数のスイッチ(SW1,SW2)を駆動するスイッチの駆動装置において、
    前記各スイッチのうち、一部のスイッチのゲートに供給される駆動電圧は、他のスイッチのゲートに供給される駆動電圧と異なっており、
    前記各スイッチの駆動電圧の大きさ毎に設けられ、前記絶縁電源から電力を供給されてかつ前記各スイッチのうち駆動対象として割り振られたスイッチを駆動する駆動制御部(70,75,78,79,80,100)を備え、
    前記絶縁電源は、前記各駆動制御部に共通のものであり、
    前記各駆動制御部のうち、少なくとも一部の駆動制御部は、前記絶縁電源から供給される電圧を、自身の駆動対象とする前記スイッチの駆動電圧に変圧して該スイッチのゲートに供給するレギュレート部(71,73,75,78,79)を有するスイッチの駆動装置。
  2. 前記絶縁電源から前記各駆動制御部に供給される電圧は、前記各スイッチのゲートに供給される駆動電圧のうち最も高い駆動電圧と同じ値に設定されており、
    前記各スイッチのうち駆動電圧が最も高いスイッチ以外のスイッチを駆動対象とする前記駆動制御部の前記レギュレート部は、前記絶縁電源から供給される電圧を、自身の駆動対象とする前記スイッチの駆動電圧まで降圧して該スイッチのゲートに供給する請求項1に記載のスイッチの駆動装置。
  3. 前記絶縁電源から前記各駆動制御部に供給される電圧は、前記各スイッチのゲートに供給される駆動電圧のうち最も高い駆動電圧以上の値に設定されており、
    前記各スイッチのうち駆動電圧が最も高いスイッチの駆動が停止される場合、前記絶縁電源から前記各駆動制御部に供給される電圧を、前記各スイッチのうち駆動電圧が次に高いスイッチの駆動電圧まで低下させる低下部を備える請求項1に記載のスイッチの駆動装置。
  4. 複数の前記スイッチは、第1スイッチ(SW1)と、第2スイッチ(SW2)とであり、
    前記第1スイッチは、所定電流(Ith)よりも大きい大電流領域においてオン抵抗が前記第2スイッチよりも小さくなり、
    前記第2スイッチは、前記所定電流よりも小さい小電流領域においてオン抵抗が前記第1スイッチよりも小さくなり、
    前記第1スイッチの駆動電圧は、前記第2スイッチの駆動電圧とは異なる値に設定されており、
    前記各スイッチの並列接続体に流れようとする電流が前記小電流領域に含まれていると判定した場合、前記第2スイッチを駆動させて、かつ、前記第1スイッチの駆動を停止させ、前記各スイッチの並列接続体に流れようとする電流が前記大電流領域に含まれていると判定した場合、前記第1スイッチを駆動させて、かつ、前記第2スイッチの駆動を停止させる判定部と、
    前記判定部により前記各スイッチの並列接続体に流れようとする電流が前記小電流領域に含まれていると判定された場合、前記絶縁電源から前記各駆動制御部に供給される電圧を、前記第2スイッチの駆動電圧に変更し、前記判定部により前記各スイッチの並列接続体に流れようとする電流が前記大電流領域に含まれていると判定された場合、前記絶縁電源から前記各駆動制御部に供給される電圧を、前記第1スイッチの駆動電圧に変更する変更部と、を備える1〜3のいずれか1項に記載のスイッチの駆動装置。
  5. 前記変更部は、前記スイッチのオン指令及びオフ指令のうちオフ指令がなされている期間の前半において、前記絶縁電源から前記各駆動制御部に供給される電圧を変更する請求項4に記載のスイッチの駆動装置。
  6. 前記判定部は、前記スイッチのオン指令がなされている期間において、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうち一方から他方へと駆動対象とするスイッチの切り替えを禁止する請求項4又は5に記載のスイッチの駆動装置。
  7. 前記各スイッチのうち少なくとも1つのスイッチの駆動が停止される場合、前記各駆動制御部のうち、駆動が停止される前記スイッチを駆動対象とする駆動制御部において、該スイッチのゲート電荷を充放電する機能を少なくとも停止させる停止部を備える請求項1〜6のいずれか1項に記載のスイッチの駆動装置。
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