JP2019197970A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】送信機からの電波信号を中継機を経由して受信機に送信する無線通信システムにおいて、受信機が受信する信号強度の低下を適切に抑制する。【解決手段】無線通信システムは、電池ユニット2に対応して設けられる送信機(10a)と、電池ユニット2の状態を監視するECUに接続された受信機(20)と、送信機からの信号を中継して受信機に送信する中継機(30)とを備える。中継機(30)は、送信機(10a)よりも受信機(20)から離れた位置であって、かつ受信機(20)が受信する合成波の振幅が送信波の振幅以上となる送信周波数が存在する位置に配置される。【選択図】図1

Description

本開示は、送信機と中継機と受信機とを備えた無線通信システムに関する。
国際公開第2015/063945号(特許文献1)には、複数の電池セルの状態を示す電波信号をそれぞれ送信する複数の送信機(セル管理装置)と、複数の送信機からの電波信号を受信する受信機(組電池管理装置)とを備える電池制御システムが開示されている。この電池制御システムにおいては、受信機と一部の送信機との間で無線通信することができない場合、他の送信機が中継機として利用されて、一部の送信機からの電波信号が他の送信機を中継して受信機に送信される。
国際公開第2015/063945号
上述のように、特許文献1に開示された電池制御システムにおいては、他の送信機が中継機として利用されて、一部の送信機からの電波信号が中継機(他の送信機)を経由して受信機に送信される場合がある。
しかしながら、中継機と受信機との距離が近い場合には、中継機から複数の経路をそれぞれ経由して受信機に到達した複数の伝送波が互いに干渉して打ち消し合う現象(いわゆるマルチパスフェージング)が生じ、その影響で受信機が受信する信号強度が低下することが懸念される。
マルチパスフェージングの対策としては、送信機あるいは中継機が送信する電波の周波数(以下「送信周波数」ともいう)を所定範囲でランダムに変更する処理(いわゆる周波数ホッピング)を行なうことが有効であることが知られている。しかしながら、中継機と受信機との距離が近い場合には、中継機が周波数ホッピングを行なったとしても、その効果は小さく、信号強度の低下を適切に抑制することができないおそれがある。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、送信機からの電波信号を中継機を経由して受信機に送信する無線通信システムにおいて、受信機が受信する信号強度の低下を適切に抑制することである。
本開示による無線通信システムは、送信機と中継機と受信機とを備える。送信機は、中継機に電波信号を送信する。中継機は、送信機からの電波信号を受信して受信機に送信する。受信機は、中継機から送信された電波信号が複数の経路をそれぞれ経由して伝送された複数の伝送波が合成された合成波を受信する。中継機は、送信機よりも受信機から離れた位置であって、かつ合成波の振幅が複数の伝送波の各々の振幅以上となる電波信号の周波数が存在する位置に配置される。
上記システムによれば、中継機は、送信機よりも受信機から離れた位置であって、かつ合成波の振幅が複数の伝送波の各々の振幅以上となる電波信号の周波数が存在する位置に配置される。そのため、中継機が周波数ホッピングを行なって送信周波数を変化させることによって、少なくとも1つ以上の送信周波数において、受信機が受信する信号強度を増幅させることができる。その結果、受信機が受信する信号強度の低下を抑制しつつ、送信機からの情報を受信機に伝達することができる。
本開示によれば、送信機からの電波信号を中継機を経由して受信機に送信する無線通信システムにおいて、受信機が受信する信号強度の低下を適切に抑制することができる。
無線通信システムを含む電池制御システムの構成の一例を模式的に示す図(その1)である。 送信機から受信機に伝送される電波の経路および波形の一例を模式的に示した図である。 送信波、反射波、および合成波の波形の一例を示す図である。 伝送経路差が小さい場合の合成波の振幅変化を示す図である。 伝送経路差が大きい場合の合成波の振幅変化を示す図である。 伝送経路差と合成波の振幅変化量との対応関係の一例を示す図である。 中継機から受信機に伝送される電波の経路および波形の一例を模式的に示した図である。 送信機からの信号を中継機を経由して受信機に送信する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。 無線通信システムを含む電池制御システムの構成の一例を模式的に示す図(その2)である。 送信タイミングの比較例を示す図である。 送信タイミングの一例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態による無線通信システムを含む電池制御システム1の構成の一例を模式的に示す図である。この電池制御システム1は、ハイブリッド自動車あるいは電気自動車等の電動車両に搭載される。なお、本開示による無線通信システムは、必ずしも車両用の電池制御システムに適用することに限定されず、車両以外の用途あるいは電池制御以外の用途で使用される無線通信システムにも適用可能である。
電池制御システム1は、複数の電池ユニット2と、ECU(Electronic Control Unit)4と、複数の送信機10と、受信機20と、中継機30とを備える。
複数の電池ユニット2は、電池パックの内部に規則的に配列される。図1に示す例では、8個の電池ユニット2が4個ずつ2列に分けて配列されている。
複数の電池ユニット2の各々には、走行用モータを駆動するための電力を蓄える電池(電池セルあるいは組電池)と、電池の電圧を検出するためのセンサなどが含まれる。
複数の送信機10と中継機30と受信機20とは、互いに無線通信可能に構成される。各送信機10a、中継機30、受信機20は、データを一時的に記憶するレジスタを備える。各送信機10aおよび中継機30は、レジスタに記憶されたデータを所定の通信スケジュールに従って送信することができる。受信機20は、所定の通信スケジュールに従って、各送信機10aあるいは中継機30からの信号を受信することができる。
複数の送信機10は、複数の電池ユニット2にそれぞれ対応して設けられる。各送信機10は、対応する電池ユニット2に含まれる電池の電圧を示す電波信号を、直接的に、あるいは中継機30を中継して、受信機20に送信することができる。
中継機30は、送信機10から送信された電波信号を受信し、受信した信号を受信機20に送信することができる。
受信機20は、ECU4に有線接続されている。受信機20は、各送信機10あるいは中継機30から送信された電波信号を受信し、その情報をECU4に出力する。ECU4は、受信機20からの情報に基づいて複数の電池ユニット2の状態を監視したり充放電を制御したりする。
中継機30は、複数の送信機10のいずれよりも受信機20から離れた位置に配置される。言い換えれば、中継機30と受信機20との距離D3は、各送信機10と受信機20との距離のいずれよりも大きい値に設定される。
なお、本開示において、送信機10の数は、必ずしも複数であることに限定されず、1つであってもよい。以下では、主に、複数の送信機10のうち、受信機20との距離が短い送信機10a(図1において下側の列の右から2番目の送信機10)について説明する。この送信機10aと受信機20との距離D1は、中継機30と受信機20との距離D3の半分未満であって、かつ送信機10aと中継機30との距離D2よりも短い。
このような送信機10aにおいては、受信機20との距離D1が短いため、送信機10aから直接的に受信機20に電波を送信すると、いわゆるマルチパスフェージングの影響で受信機20が受信する信号強度が低下することが懸念される。
図2は、送信機10aから受信機20に伝送される電波の経路および波形の一例を模式的に示した図である。図2には、送信機10aおよび受信機20が、樹脂部材6と金属部材8との間に設けられる例が示されている。この例では、図2に示すように、送信機10aから送信された電波信号が、金属部材8で反射せずに直接的に伝送される経路Aと、金属部材8で反射して伝送される経路Bとをそれぞれ経由して受信機20に到達する。
ここで、経路Bを経由する伝送波の位相は、金属部材8で反射した際に反転する。そのため、経路Aを経由して受信機20に到達した伝送波(以下「送信波」ともいう)と、経路Bを経由して受信機20に到達した伝送波(以下「反射波」ともいう)とが互いに干渉して打ち消し合う現象(マルチパスフェージング)が生じる。その結果、受信機20が受信する合成波の強度レベル(振幅)は、送信波および反射波の強度レベル(振幅)よりも低下してしまう。
図3は、送信周波数を所定値f1に固定した場合における、送信波、反射波、および合成波の波形の一例を示す図である。図3において、横軸は各電波の位相を示し、縦軸は各電波の振幅を示す。なお、図3および後述する図において、振幅は、送信波の振幅を「1」としている。
図3に示す例では、送信波と反射波との振幅はともに1であり、位相が反転している(180°ずれている)ため、送信波と反射波とを合成した合成波の信号強度(振幅)はほぼ0となってしまっている。
このようなマルチパスフェージングによる強度低下に対する対策として、送信周波数を所定範囲でランダムに変更する「周波数ホッピング」を行なうことが有効であることが知られている。しかしながら、送信機10aと受信機20との距離D1が近いと、経路Aの長さと経路Bの長さとの差(以下「伝送経路差」ともいう)が小さいため、周波数ホッピングの効果は小さく、マルチパスフェージングによる受信強度の低下を適切に抑制することができない。
図4は、伝送経路差が小さい所定値DS(たとえば数センチメートル程度)である場合に、周波数ホッピングを行なって送信周波数を最小値fminから最大値fmaxまでの範囲で変化させたときの合成波の振幅変化を示す図である。図4に示すように、伝送経路差が小さい場合には、送信周波数を変化させても、合成波の振幅(信号強度)はあまり変化せず、いずれも「1」未満である。そのため、周波数ホッピングを行なったとしても、その効果は小さく、マルチパスフェージングによる受信強度の低下を適切に抑制することができない。
図5は、伝送経路差が大きい所定値DL(たとえば数メートル程度)である場合に、周波数ホッピングを行なって送信周波数を最小値fminから最大値fmaxまでの範囲で変化させたときの合成波の振幅変化を示す図である。図5に示すように、伝送経路差が大きい場合には、送信周波数を変化させることによって、合成波の振幅(信号強度)は大きく変化し、「1」を超える場合も生じ得る。すなわち、伝送経路差が大きい場合には、周波数ホッピングを行なう効果は大きく、マルチパスフェージングによる受信強度の低下を適切に抑制することができる。
図6は、伝送経路差と合成波の振幅変化量との対応関係の一例を示す図である。図6に示す対応関係は、周波数ホッピングによって送信周波数を最小値fminから最大値fmaxまでの範囲で変化させた場合の合成波の振幅変化量を、各伝送経路差ごとに計測する実験によって得られた結果である。この実験結果より、伝送経路差が基準値dthを超える場合に、合成波の振幅変化量が概ね「1」を超えることが理解できる。
本実施の形態による送信機10aは、受信機20との距離D1が小さいために、伝送経路差が基準値dth未満となる。そのため、送信機10aから直接的に受信機20に電波を送信する場合には、仮に周波数ホッピングを行なってとしても、合成波の振幅変化量が「1」未満となってしまう。
そこで、本実施の形態においては、送信機10aからの信号を中継して受信機20に送信する中継機30が設けられる。
図7は、中継機30から受信機20に伝送される電波の経路および波形の一例を模式的に示した図である。中継機30は、送信機10aから受信した電波信号を、受信機20に送信する。中継機30から送信された電波信号は、金属部材8で反射せずに直接的に伝送される経路Aと、金属部材8で反射して伝送される経路Bとをそれぞれ経由して受信機20に到達する。
ここで、中継機30は、送信機10aよりも受信機20から離れた位置であって、かつ受信機20が受信する合成波の振幅が送信波の振幅以上となる送信周波数が存在する位置に配置される。具体的には、中継機30と受信機20との距離D3が、送信機10aと受信機20との距離D1よりも大きい値であって、かつ「基準距離Dth」を超える値に設定されている。ここで、「基準距離Dth」は、周波数ホッピングによって送信周波数を変化させた場合における合成波の振幅変化量が送信波の振幅「1」となる距離、すなわち伝送経路差が図6に示す基準値dthとなる距離である。
中継機30と受信機20との距離D3が基準距離Dthを超える値に設定されているため、中継機30が周波数ホッピングを行なって送信周波数を変化させることによって、少なくとも1つ以上の送信周波数において、受信機20が受信する信号強度を増幅させることができる。その結果、受信機20が受信する信号強度の低下を抑制しつつ、送信機10aからのデータを受信機20に伝達することができる。
さらに、中継機30と送信機10aとの距離D2が短い場合には、中継機30が送信機10aからの信号を受信する際にも受信強度低下の問題が生じ得る。この点に鑑み、本実施の形態においては、中継機30と受信機20との距離D3だけでなく中継機30と送信機10aとの距離D2も上述の基準距離Dthを超えるように、中継機30の配置が決められている。そのため、送信機10aが信号を中継機30に送信する際に周波数ホッピングを行なって送信周波数を変化させることによって、少なくとも1つ以上の送信周波数において、中継機30が受信する信号強度が増幅される。その結果、中継機30が送信機10aから受信する信号強度の低下についても適切に抑制することができる。
図8は、送信機10aからの信号を中継機30を経由して受信機20に送信する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。図8において、送信機10aの処理が中央に示され、中継機30の処理が右側に示され、受信機20の処理が左側に示される。
まず、送信機10aの処理について説明する。送信機10aは、対応する電池ユニット2に含まれるセンサが検出した電池電圧の計測値を取得する(ステップS10)。送信機10aは、取得された電池電圧の計測値のデータをレジスタに格納する(ステップS11)。
次いで、送信機10aは、中継機30に次回送信する予定のパケット(Queue)に空きがあるか否かを判定する(ステップS12)。パケットに空きがない場合(ステップS12においてNO)、送信機10aは、レジスタに格納されたデータを棄却する(ステップS16)。
パケットに空きがある場合(ステップS12においてYES)、送信機10aは、レジスタに格納されたデータ(電池電圧の計測値)をパケットに格納し(ステップS13)、中継機30との通信タイミングにおいてパケットデータを表わす電波信号を中継機30に送信する(ステップS14)。この際、送信機10aは、周波数ホッピングによって送信周波数を最小値fminから最大値fmaxまでの範囲で変化させる。これにより、送信機10aからのデータが中継機30に受信される。
なお、送信機10aは、受信機20との通信タイミングにおいては、電波信号を送信しない。すなわち、送信機10aは、受信機20へ直接的には電波信号を送信しない。
その後、送信機10aは、中継機30からの返信信号Ackを受信したか否かを判定する(ステップS15)。返信信号Ackを受信した場合(ステップS15においてYES)、送信機10aは、レジスタに格納されたデータを棄却する(ステップS16)。
次に、中継機30の処理について説明する。中継機30は、送信機10aとの通信タイミングにおいて、送信機10aからのデータを受信したか否かを判定する(ステップS20)。送信機10aからのデータを受信した場合(ステップS20においてYES)、返信信号Ackを送信機10aに送信する(ステップS21)。その後、中継機30は、送信機10aから受信したデータをレジスタに格納する(ステップS22)。
次いで、中継機30は、受信機20に次回送信する予定のパケットに空きがあるか否かを判定する(ステップS23)。パケットに空きがない場合(ステップS23においてNO)、中継機30は、レジスタに格納されたデータを棄却する(ステップS27)。
パケットに空きがある場合(ステップS23においてYES)、中継機30は、レジスタに格納されたデータ(送信機10aから受信した電池電圧の計測値)をパケットに格納し(ステップS24)、受信機20との通信タイミングにおいてパケットデータを表わす電波信号を受信機20に送信する(ステップS25)。この際、中継機30は、周波数ホッピングによって電波信号の周波数を最小値fminから最大値fmaxまでの範囲で変化させる。これにより、中継機30からの電波信号が受信機20に受信される。
その後、中継機30は、受信機20からの返信信号Ackを受信したか否かを判定する(ステップS26)。返信信号Ackを受信した場合(ステップS26においてYES)、中継機30は、レジスタに格納されたデータを棄却する(ステップS27)。
次に、受信機20の処理について説明する。受信機20は、中継機30からの受信タイミングにおいて、中継機30からのデータを受信したか否かを判定する(ステップS30)。中継機30からのデータを受信した場合(ステップS30においてYES)、返信信号Ackを送信機10aに送信する(ステップS31)。その後、受信機20は、中継機30から受信したデータをレジスタに格納する(ステップS32)。受信機20のレジスタに格納されたデータはECU4に出力され、ECU4において電池ユニット2の監視および充放電制御に用いられる。
以上のように、本実施の形態においては、送信機10aからの信号を中継して受信機20に送信する中継機30が設けられる。この中継機30は、送信機10aよりも受信機20から離れた位置であって、かつ受信機20が受信する合成波の振幅が送信波の振幅以上となる送信周波数が存在する位置に配置される。これにより、中継機30が送信機10aから受信した信号を受信機20に送信する際に周波数ホッピングを行なって送信周波数を変化させることによって、少なくとも1つ以上の送信周波数において、受信機20が受信する信号強度を増幅させることができる。その結果、受信機20が受信する信号強度の低下を抑制しつつ、送信機10aからのデータを受信機20に伝達することができる。
<変形例1>
上述の実施の形態においては、送信機10aからの信号を中継して受信機20に送信する専用の中継機30が、複数の送信機10とは別に設けられる例を示した。
しかしながら、受信機20との距離が上述の基準距離Dth(周波数ホッピングによって送信周波数を変化させた場合における合成波の振幅変化量が送信波の振幅「1」となる距離、すなわち伝送経路差が図6に示す基準値dthとなる距離)を超える送信機10が存在する場合には、その送信機10を中継機として利用するようにしてもよい。これにより、専用の中継機30を省くことができ、コストの増加および設置スペースの増加を抑制することができる。
図9は、変形例1による無線通信システムを含む電池制御システム1Aの構成の一例を模式的に示す図である。この電池制御システム1Aにおいては、10個の電池ユニット2が5個ずつ2列に分けて配列されている。10個の電池ユニット2にそれぞれ対応して110個の送信機10が設けられている。
10個の送信機10のうち、最左側の送信機10b(以下「第2送信機10b」ともいう)は、送信機10a(以下「第1送信機10a」ともいう)よりも受信機20から離れた位置であって、かつ受信機20が受信する合成波の振幅が送信波の振幅以上となる送信周波数が存在する位置に配置される。
そして、電池制御システム1Aにおいては、専用の中継機30が省かれ、第2送信機10bが中継機として利用される。すなわち、第2送信機10bは、自らに対応する電池ユニット2に含まれる電池電圧の計測値を受信機20に送信するとともに、第1送信機10aからの信号を受信して受信機20に送信する。この際、第2送信機10bは、周波数ホッピングを行なって送信周波数を変化させることによって、少なくとも1つ以上の送信周波数において、受信機20が受信する信号強度を増幅させることができる。
そのため、専用の中継機を設けることなく、第1送信機10aからの信号を第2送信機10bが中継して受信機20に送信することによって、受信機20が受信する信号強度の低下を抑制しつつ、第1送信機10aからのデータを受信機20に伝達することができる。
<変形例2>
上述の変形例1のように第2送信機10bを中継機として利用する場合、第2送信機10bは、第1送信機10aから受信したデータ(以下「第1データDA1」ともいう)と、第2送信機10bに対応する電池ユニット2に含まれる電池電圧のデータ(以下「第2データDA2」ともいう)との両方を保持することになる。そのため、仮に、受信機20への送信頻度が全ての送信機10で同じである場合、第1データDA1と第2データDA2との送信チャンスは他のデータの半分になってしまい、通信信頼性が低下してしまうことが懸念される。
図10は、本変形例1に対する比較例として、受信機20への送信頻度が全ての送信機10で同じである場合の送信タイミングの一例を示す図である。図10には、送信頻度として、データ取得周期(あるデータ取得タイミングから次のデータ取得タイミングまでの期間)毎に3回のデータ送信タイミングが用意されている例が示されている。この場合、第1送信機10aおよび第2送信機10bには、1回のデータ取得周期において3回のデータ送信チャンスが存在する。
第1送信機10aは、3回のデータ送信チャンスのうちで1つのデータ(第1データDA1)を第2送信機10bに送信すればよい。ところが、第2送信機10bは、3回のデータ送信チャンスのうちで2つのデータ(第1データDA1および第2データDA2)を第2送信機10bに送信することになる。そのため、1つのデータあたりの送信チャンスが半分になってしまい、通信信頼性が低下してしまうことが懸念される。
そこで、本変形例2においては、第2送信機10bの送信頻度を他の送信機10の送信頻度よりも増加させる。
図11は、本変形例2による送信タイミングの一例を示す図である。図10に示す例では、第2送信機10bの送信頻度を、他の送信機10の送信頻度の2倍にした例が示される。より具体的には、第1送信機10aの送信チャンスはデータ取得周期毎に3回用意されているのに対し、第2送信機10bの送信チャンスはデータ取得周期毎に6回用意されている。そのため、第1送信機10aは、3回のデータ送信チャンスのうちで1つのデータ(第1データDA1)を第2送信機10bに送信すればよい。一方、第2送信機10bは、6回のデータ送信チャンスのうちで2つのデータ(第1データDA1および第2データDA2)を第2送信機10bに送信すればよい。これにより、1つのデータあたりの送信チャンスが均一となり、通信信頼性の低下を抑制することができる。
<変形例3>
上述の変形例2のように第2送信機10bの送信頻度を他の送信機10の送信頻度よりも増加させる場合、受信機20で備えておく通信スケジュールが増加し、全データの通信が完了するまでの時間(以下「更新時間」ともいう)が延びてしまうことが懸念される。電池の過充電を防止するためには、電池情報の迅速な通信が不可欠なため、少しでも更新時間を短縮することが求められる。
そこで、本変形例3においては、第1送信機10aの受信機20への送信を無くし、かつ受信機20側の通信スケジュールからも第1送信機10aとの通信を除外する。これにより、第2送信機10bの送信頻度を増加させたことによって更新時間が長期化することを抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 電池制御システム、2 電池ユニット、4 ECU、6 樹脂部材、8 金属部材、10 送信機、10a 第1送信機(送信機)、10b 第2送信機、20 受信機、30 中継機。

Claims (1)

  1. 送信機と中継機と受信機とを備えた無線通信システムであって、
    前記送信機は、前記中継機に電波信号を送信し、
    前記中継機は、前記送信機からの前記電波信号を受信して前記受信機に送信し、
    前記受信機は、前記中継機から送信された前記電波信号が複数の経路をそれぞれ経由して伝送された複数の伝送波が合成された合成波を受信し、
    前記中継機は、前記送信機よりも前記受信機から離れた位置であって、かつ前記合成波の振幅が前記複数の伝送波の各々の振幅以上となる前記電波信号の周波数が存在する位置に配置される、無線通信システム。
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