JP2019197111A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像担持体のエージング時に過不足のない枚数を通紙できる画像形成装置を提供する。【解決手段】CPUは、中間転写ベルト8にトナー像が形成されていない状態で光を照射した場合における受光部52の出力値に基づいて、中間転写ベルト8のエージングに必要な通紙枚数をエージング枚数として決定し、決定されたエージング枚数だけ通紙する。【選択図】図2

Description

本発明は、像担持体にエージング処理する画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置には、複数色を重ね合わせてカラー画像を得るタンデム方式のものがある。この画像形成装置は、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色について、それぞれ、帯電、露光、現像、転写という電子写真プロセスを経て画像を形成し、それぞれの色が重ね合わされる。タンデム方式では、色ごとの感光ドラムから像担持体としての中間転写ベルトへ各色のトナー像が転写されるため、各色のトナー像の形成タイミングを正確に制御しないと色ずれが生じてしまう。そこで、色ずれを検出するための検出パターン(測定用画像)を中間転写ベルト等に形成し、この検出パターンを検出センサで光学的に検出した結果に基づき各色間のずれ量を補正する色ずれ補正が一般的に実施されている。
図3(a)は、検出パターンが形成された中間転写ベルトの側面図である。図3(b)は、中間転写ベルトのグロス値を示す図である。図3(b)では、中間転写ベルトの移動方向におけるグロス値の変動が示されている。図3(c)は、検出センサの出力を示す図である。図3(c)において、ベルト検出電圧は、ベルトにおけるトナー像の形成されていない領域(ベルト表面)を検出センサが検出した場合の出力電圧である。パターン検知電圧は、ベルトにおける検出パターンが形成された領域を検出センサが検出した場合の出力電圧である。閾値電圧は、出力電圧を二値化するための値である。
ベルト検出電圧から閾値電圧までの領域をベルト検出領域、閾値電圧からパターン検出電圧までの領域をパターン検出領域と呼ぶ。ベルト表面と検出パターンとでは光反射率が異なることから、検出電圧の違いにより、光の照射領域に検出パターンがあるかどうかを判別できる。検出電圧が閾値電圧未満であれば、二値化信号が生成され、検出領域が検出パターンであることが示される。
ここで、ベルト上に傷や汚れなどがある場合、ベルトの光反射率が変化する。例えば、検出パターンが形成されていないのにかかわらず、光反射率の低下により検出電圧がパターン検出領域にまで達することで、二値化信号が生成されてしまう場合がある。そこで、傷や汚れなどによる誤検知を防止するために、特許文献1の装置は、中間転写ベルト上に検出パターンを形成せずに空回転させ、検出したベルト検出電圧が閾値電圧よりも低い場合には誤検知があると判断して、閾値レベルを変更する。これにより、ベルト傷や汚れなどによる影響を受けずに色ずれ補正をすることが可能となる。
特開2003−98795号公報
しかしながら、中間転写ベルトには、ベルト傷や汚れ以外に、製造時において、反射率が部分的に異なるグロスむら(光沢度ムラ)がベルト表面上に生じ得る。すなわち、図4(a)、(b)に示すように、中間転写ベルトの製造工程においては、表面を所望の光反射率にするための研磨工程と、清掃部材でベルト上の研磨カスを除去する清掃工程とがある。清掃工程において、中間転写ベルト上の研磨カスが清掃部材に堆積し、それが再び中間転写ベルト上を研磨してしまうことで、中間転写ベルトにグロスむらが生じることがある。グロスむらが生じると、次のような問題が生じる。
例えば、図5に示すように、グロスむらが大きい領域では、グロスむらが小さい領域に対して、検出センサの出力が大きく変動する。グロス値が小さい領域でのセンサ出力をV1、グロス値が大きい領域でのセンサ出力をV2とする。センサ出力V1、V2を、閾値電圧Vth1で二値化した信号をそれぞれVBt1、VBt2とする。二値化信号VBt1、VBt2の立ち上がっている期間の中心位置をそれぞれ、重心位置reg1、reg2とする。重心位置reg1、reg2に基づき、検出パターンの位置が特定され、それに基づき色ずれ量が決定される。検出パターンの位置の特定に重心位置reg1、reg2を用いるのは、二値化信号の波形が対称であることが前提とされる。
ところが、仮に、グロスむらが大きい箇所と検出パターンとが重なった場合において、検出センサが、検出パターンを検出する前に、周囲よりもグロス値が高い箇所を検出すると、ベルト検出電圧が持ち上がる。すると、ベルト検出電圧が持ち上がるので、グロス値が小さい時のセンサ出力V1に比べて、センサ出力V2の傾きが急峻になる。センサ出力V2の立ち上がりと立ち下がりとで傾きに違いが生じ、検出波形が左右非対称となることで検出誤差が生じる。
そこで、中間転写ベルトの使用を開始するにあたって、中間転写ベルトのグロスむらを少なくするために、中間転写ベルト及び駆動系を空回転させて通紙させる、中間転写ベルトのエージング作業が必要となる。エージングにおいては通常、複数枚の通紙が実施されるため、時間を要する。しかし、中間転写ベルト毎に面内でのグロスむらの程度は異なるため、全ベルトに一律の通紙枚数のエージング処理を実施したとすると、グロスむらの少ないベルトに対しては過剰な通紙を行うことになる。すると、エージング作業に掛かる時間が不要に長くなってしまうという問題があった。
本発明は、像担持体のエージング時に過不足のない枚数を通紙することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、回転駆動される像担持体と、前記像担持体にトナー像を形成する形成手段と、前記像担持体に光を照射する照射手段と、前記像担持体における前記照射手段から光が照射された照射領域からの正反射光を受光し、前記正反射光の強度に応じた出力値を出力する受光手段と、前記像担持体にトナー像が形成されていない状態で、前記照射手段が前記像担持体に光を照射した場合における前記受光手段の出力値を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された出力値に基づいて、前記像担持体のエージングに必要な通紙枚数を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された通紙枚数だけ通紙する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、像担持体のエージング時に過不足のない枚数を通紙することができる。
画像形成装置の概略断面図である。 色ずれセンサの構成を示す模式図である。 検出パターンが形成された中間転写ベルトの側面図、中間転写ベルトのグロス値を示す図、センサ出力を示す図である。 中間転写ベルトにグロスむらが生じる過程を説明する図である。 グロスむらによるセンサ出力の変動を示す図である。 画像形成装置の制御ブロック図、閾値調整部の構成を示す図である。 検出パターンの例、センサ出力を示す図である。 ベルト1周分のセンサ出力を示す図、エージング枚数に対する分散値の変化を示す情報の例を示す図である。 エージング処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概略断面図である。この画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の画像を形成するための4つの形成手段として画像形成ユニットIMG(IMG−Y、−M、−C、−K)を有する。各画像形成ユニットIMGの構成要素は共通であるので、以降、画像形成ユニットIMGごとに各構成要素を区別しないときは同じ符号を用い、区別するときは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応して符号の後にa、b、c、dを付す。画像形成装置1は、図1の反時計方向に回転駆動される感光ドラム2(2a、2b、2c、2d)を色ごとに有する。感光ドラム2は、アルミシリンダと、当該アルミシリンダの表面に形成された感光層とを含み、感光層は感光体として機能する。各感光ドラム2の周囲に、帯電器3(3a、3b、3c、3d)、レーザ走査ユニット5(5a、5b、5c、5d)、現像器7(7a、7b、7c、〜7d)、クリーナ4(4a、4b、4c、4d)が配置される。
帯電器3は感光ドラム2を帯電させる。レーザ走査ユニット5は帯電した感光ドラム2の表面に対して静電潜像を形成するための光ビーム(レーザ光)を出射する。半導体レーザを光源とするレーザ走査ユニット5からレーザが照射されて感光ドラム2の表面に静電潜像が形成される。感光ドラム2の静電潜像は現像器7により現像されてトナー像となり、各色のトナー像は、転写部6(6a、6b、6c、6d)で、像担持体としての中間転写ベルト8に順次重ね合わせられる。ベルト部材である中間転写ベルト8は、不図示の駆動部により支持ローラ10、11、21を介して回転駆動される。中間転写ベルト8に重ね合わせられた各色のトナー像は転写部22まで搬送され、転写部22に搬送されてくるシートSに一括転写される。クリーナ4は、感光ドラム2の表面に残留するトナーを除去する。クリーナ12は、中間転写ベルト8に残留するトナーを除去する。
転写部22で4色のトナー像が一括転写されたシートSは、定着器23に搬送されて未定着のトナー像を熱定着され、その後、排出ローラ24を介して排出トレイ25に排出される。一方、シートSは、給紙カセット17または手差しトレイ13から搬送路に給送され、静電搬送手段30で横位置を補正されて、レジストローラ16でタイミングをとられつつ転写部22へ搬送される。
その際、給紙カセット17からシートSを搬送路に給送するためのピックアップローラ18、19、縦パスローラ20、レジストローラ16等の用紙搬送部は、高速で安定した搬送動作を実現するため、各々独立したステッピングモータにより駆動される。また、手差しトレイ13からシートSを搬送路に給送するためのピックアップローラ14、15等の用紙搬送部についても同様に、各々独立したステッピングモータにより駆動される。
両面印刷時には、定着器23を通過したシートSは、排出ローラ24から両面反転パス27に導かれた後、逆方向に反転搬送されて両面パス28へ搬送される。両面パス28を通過したシートSは再び縦パスローラ20を通って同様にして転写部22に搬送される。転写部22に搬送されたシートSの裏面には、中間転写ベルト8から各色のトナー像が一括転写され、転写後のシートSは定着器23及び排出ローラ24を介して排出トレイ25に排出される。
画像形成装置1では、中間転写ベルト8の移動方向における感光ドラム2dの下流側において、中間転写ベルト8の表面に近接して色ずれセンサ40が配置される。色ずれセンサ40は、感光ドラム2a〜2dから中間転写ベルト8に転写された色ずれ検出用のトナーパターンである検出パターン(測定用画像)を測定するためのもので、例えば、光学式の構成が採用される。色ずれセンサ40の駆動タイミングは、不図示の同期手段により制御される。検出パターンは、色ごとに感光ドラム2にトナー像として形成された後、各感光ドラム2から中間転写ベルト8に転写される。
図2は、色ずれセンサ40の構成を示す模式図である。色ずれセンサ40は、発光部51(照射手段)と受光部52(受光手段)とを有する。発光部51からの光を受けた対象物の正反射光を受光部52が検出する。すなわち受光部52は、発光部51から光が照射された照射領域からの正反射光を受光し、正反射光の強度に応じた出力電圧(出力値)を出力する。例えば、発光部51から出射された光は発光部51の対向位置にある中間転写ベルト8(あるいは中間転写ベルト8上の検出パターン)に照射され、そこで反射した光はレンズ53で集光されて受光部52に入射する。
図3(a)では、測定用画像としての検出パターンPT(図7)が形成された中間転写ベルト8を中間転写ベルト8の幅方向から見て、検出パターンPTが中間転写ベルト8上に積載している状態が示されている。図3(a)の左右方向が、中間転写ベルト8の移動方向、すなわち副走査方向である。中間転写ベルト8が回転駆動されることにより、検出パターンPTは中間転写ベルト8の移動方向に搬送される。
検出パターンPTに比べて、中間転写ベルト8の表面の反射率が高いため、検出パターンPTを読み取った場合の受光部52の出力レベルは、ベルト表面を読み取った場合の受光部52の出力レベルよりも低くなる。また、図3(b)に示したように、中間転写ベルト8にグロスむらがあると、副走査方向の位置によって光反射率が異なり、グロス値の高い箇所は受光部52の出力レベルも高くなる。CPU60(図6)は、検出パターンPTを構成する各色のパターンを検出したセンサ出力波形を閾値電圧で二値化することで、二値化信号を生成する。CPU60は、二値化信号における立ち上がっている期間の中心位置である重心位置regを求め、重心位置regに基づき、各色のパターン位置を導出し、それに基づき色ずれ量を決定する。
上述したように、中間転写ベルトの製造工程においては研磨工程と清掃工程とがある。図4を用いて、中間転写ベルト8にグロスむらが生じる過程を説明する。図4(a)に示すように、中間転写ベルト8の表面の光反射率を所望の値にするために、作業者は中間転写ベルト8と研磨紙400とをそれぞれ異なる送り速度で回転させる。これにより、押圧ローラ401、402によって中間転写ベルト8と研磨紙400とを圧接させ、研磨紙400によりベルト表面を研磨する。研磨工程終了後の清掃工程において、作業者は、図4(b)に示すように、回転している中間転写ベルト8に清掃部材404を接触させ、清掃部材404を主走査方向(ベルト幅方向)に一定速度で動かす。これにより中間転写ベルト8上の研磨カスが拭き取られる。しかし、清掃工程において中間転写ベルト8上の研磨カスが清掃部材404に堆積し、その研磨カスが中間転写ベルト8の表面を再び研磨してしまうと、中間転写ベルト8の副走査方向にグロスむらが生じてしまう。
そしてグロスむらが生じると、グロスむら大きい箇所で受光部52の出力レベルが他の領域に比べて高くなる。グロスむらと検出パターンPTとが重なると、検出パターンPTを検出した場合の受光部52の出力レベルの波形が左右対称でなくなる(図5参照)。波形が左右非対称となると、検出パターンPTの位置を正確に検出できなくなるため、その対策として、中間転写ベルトの使用を開始するにあたってエージング処理が行われる。エージング処理で適用する通紙枚数(以下、エージング枚数と称する)は一般に固定値である。しかし、グロスむらの少ないベルトに対しては過剰な通紙を行う必要がない。そこで、本実施の形態では、エージング処理に際し、ベルトごとにエージングの必要性及びエージング枚数を決定する。これにより、エージング時間を短縮すると共に、不要なエージングを回避する。
図6(a)は、画像形成装置1の制御ブロック図である。CPU60は、閾値制御部611、パターン読取部612、色ずれ量算出部613、発光制御部614、A/Dコンバータ615、パターン形成部616、分散値算出部617、通紙枚数算出部618を備える。閾値信号(閾値電圧Vth1)は閾値調整部66により生成される。色ずれセンサ40の出力信号(出力値)であるセンサ出力はコンパレータ62に入力され、CPU60によって閾値信号で二値化される。二値化信号はCPU60に入力される。
閾値制御部611は閾値調整部66を制御する。パターン読取部612は、二値化信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとを検出し、それらのタイミングを算出する。色ずれ量算出部613は、パターン読取部612が算出したタイミングから色ずれ量を算出する。発光制御部614は、色ずれセンサ40の発光部51の発光を制御する。A/Dコンバータ615は、色ずれセンサ40の出力レベルを記録する。パターン形成部616は検出パターンPT(図7)を形成する。パターン形成部616は、検出パターンPTを形成するためのデータを有し、当該データをレーザ制御部65に送る。後述するように、分散値算出部617は分散値を算出し、通紙枚数算出部618は、中間転写ベルト8のエージングに必要なエージング枚数を算出する。
ROM63には、コンパレータ62に設定する閾値電圧Vth1が格納され、RAM67には色ずれ量算出部613で算出した色ずれ量などが格納される。これらをCPU60が起動時などに参照し、画像処理制御部64などへの設定に用いる。また、ROM63には、CPU60により実行される制御プログラムが格納される。RAM67は、CPU60が制御プログラムを実行する際にワークエリアとして利用される。
図6(b)は、閾値調整部66の構成を示す図である。閾値調整部66は、PWM信号発生部661とRC回路662とを有する。閾値制御部611により制御されて、PWM信号発生部661が生成するPWM信号をRC回路662が平滑化することで、閾値信号が生成される。この際、閾値調整部66は、PWM信号のデューティ比を調整することで、閾値信号を調整することができる。具体的には、PWM信号のON時間を長くすると、閾値信号レベルが高くなる。
次に、色ずれ量算出部613による色ずれ算出について説明する。図7は、色ずれ検出用の検出パターンPTの例と、検出パターンPTを読み取った色ずれセンサ40の出力信号(二値化後)を示す図である。
二値化信号中の破線は、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとの中心位置を示している。検出パターンPTはイエローパターン701、711、マゼンタパターン702、712、シアンパターン703、713、ブラックパターン704、714から構成される。各色のパターンは、主走査方向に対して45°傾いて形成されており、パターン701〜704とパターン711〜714とで傾き方向が逆になっている。時間情報ym_1、yc_1、yk_1、ym_2、yc_2、yk_2は、基準色であるイエローのパターンと他色のパターンとの検出タイミングの時間差を示している。これらの時間情報から色ずれ量が算出される。
例えばマゼンダの色ずれ量算出に関して説明すると、マゼンタパターン702、712が副走査方向における(+)方向にずれた場合、時間情報ym_1、ym_2は色ずれ量に比例し同じ量だけ大きくなる。マゼンタパターン702、712が副走査方向における(−)側にずれた場合も時間情報ym_1、ym_2は同じ量だけ変化する(小さくなる)。一方、マゼンタパターン702、712が主走査方向における(+)方向に色ずれした場合、時間情報ym_1は色ずれ量に比例し大きくなり、時間情報ym_2はそれと同じ量だけ小さくなる。マゼンタパターン702、712が主走査方向における(−)側にずれた場合、時間情報ym_1は小さくなり、同じ量だけ時間情報ym_2は大きくなる。よって色ずれ量は下記の式1、2から算出される。
副走査色ずれ=X−(ym_1+ym_2)/2×搬送速度・・・・(1)
主走査色ずれ=(ym_1−ym_2)/2×搬送速度 ・・・・(2)
数式1において、Xは色ずれが生じていない場合のイエローパターンとマゼンダパターンとの副走査方向における距離間隔情報である。ここで、時間情報ym_1、ym_2は時間に関する情報(sec)であるため、検出パターンPTが形成される中間転写ベルト8の搬送速度(mm/sec)を掛けることで距離情報に変換される。上記各数式は、マゼンダ以外の他色の色ずれ量に関しても同様に適用でき、イエローパターン間との時間情報を用いることで各色の色ずれを導出できる。
次に、図8を用いて、中間転写ベルト8のエージングに必要な通紙枚数の算出方法を説明する。図8(a)、(b)、(c)は、中間転写ベルト8の1周分を読み取った色ずれセンサ40の出力信号(センサ出力)を示す図である。特に、図8(a)は、エージングを行っていない初期状態(未使用)の中間転写ベルト8のセンサ出力である。図8(b)、(c)はそれぞれ、20枚、50枚の通紙後の中間転写ベルト8のセンサ出力である。
図8(a)では、中間転写ベルト8の1周分のセンサ出力は大きく上下に揺れており、副走査方向のグロスむらが大きいことが分かる。図8(b)、(c)に示すように、20枚、50枚の通紙によるエージングを行うことで、図8(a)の初期状態よりもグロスむらが低減され、センサ出力の振れが少なくなる。
図8(d)は、エージング枚数に対する分散値の変化を示す情報の例を示す図である。この情報としての曲線L1は、実験により予め取得され、ROM63に記憶されている。曲線L1の作成にあたっては、作業者は、実験的に、中間転写ベルトの初期状態、通紙5枚目、通紙10枚目・・・通紙50枚目というように、所定枚数の通紙を実施するごとに分散値を求める。すなわち、作業者は、各状態(実施した通紙枚数)において、中間転写ベルトのセンサ出力を所定時間間隔でサンプリングすることで得られる複数のサンプリング値の分散値を求める。そして作業者は、各エージング枚数での分散値をプロットし、補間処理をしてプロット間を結ぶことで、エージング枚数と分散値との関係を示す曲線を上記曲線L1として作成する。
図8(d)において、上限値ITB_Var_maxは、許容される分散値の上限値(所定値)であり、これもROM63に記憶されている。中間転写ベルトのグロスむらが大きい(=センサ出力の分散値が大きい)状態から通紙を行うことで分散値は減少していく。そして、通紙枚数が20枚を超えたところで分散値の変化は緩やかになり、通紙枚数が50枚に達するころに分散値はほぼ収束する。曲線L1を参照することで、現在の中間転写ベルトのグロスむらを所望の値まで低減するために必要な通紙枚数を算出することが可能となる。例えば、図8(d)の例で、初期状態の中間転写ベルトから取得された分散値が0.1であるとする。この場合、約20枚以上の通紙によるエージングを実施すれば、エージング後の中間転写ベルトから取得される分散値が上限値ITB_Var_maxを下回ると推定される。本実施の形態では、CPU60は、中間転写ベルト8の使用開始前に分散値を算出し、その分散値と曲線L1とに基づいて、エージング枚数を決定する。
次に、図9で、中間転写ベルト8をエージング処理するベルトエージングシーケンスを説明する。図9は、エージング処理のフローチャートである。この処理は、ROM63に格納された制御プログラムをCPU60がRAM67に読み出して実行することにより実現される。このエージング処理において、CPU60は、本発明における取得手段、決定手段、制御手段としての機能を果たす。この処理は、画像形成装置1が製品として出荷された後、使用開始時に実行されることが想定される。なお、この処理は、画像形成装置1が組み付けられた後、製品として出荷される前に実行されてもよい。
まず、CPU60は、中間転写ベルト8の回転駆動を開始し(ステップS101)、色ずれセンサ40の発光部51の発光を開始させる(ステップS102)。そして、CPU60は、色ずれセンサ40の受光部52が中間転写ベルト8からの反射光を受光した際の出力電圧を、所定時間間隔で中間転写ベルト8の1周分サンプリングする(ステップS103)。これにより、複数のサンプリング値が得られる。1周分のサンプリング値が得られるので、中間転写ベルト8上の使用されるほぼ全領域におけるグロスむらを、エージング枚数の決定に際し考慮できる。次に、CPU60は、取得したサンプリング値(データ)の分散値を算出し、それを分散値ITB_VarとしてRAM67に記憶する(ステップS104)。
ステップS105では、CPU60は、ステップS104で算出した分散値ITB_VarとROM63に記憶されているベルト1周分の分散値の上限値ITB_Var_maxとを比較する。そしてCPU60は、分散値ITB_Varが所定の範囲内、すなわち、上限値ITB_Var_max未満(所定値未満)であるか否かを判別する。そしてCPU60は、分散値ITB_Varが上限値ITB_Var_max未満でない場合は、ベルト表面のグロスむらが、色ずれ検知に影響を及ぼす程度に大きいと判断し、すなわち、エージング処理が必要と判断して、処理をステップS108に進める。一方、CPU60は、分散値ITB_Varが上限値ITB_Var_max未満である場合は、ベルト表面のグロスむらが小さく、エージング処理が不要と判断して、処理をステップS106に進める。なお、ステップS105での判別において、上限値ITB_Var_maxに対して余裕値を設けてもよく、CPU60は、分散値ITB_Varと、上限値ITB_Var_maxより余裕値だけ小さい値とを比較してもよい。
ステップS108では、CPU60は、分散値ITB_Varと曲線L1(図8(d))とに基づいてエージング枚数を決定する。つまり、CPU60は、エージングを実施したと仮定した場合に、中間転写ベルト8にトナー像が形成されていない状態で取得されるセンサ出力から求められる分散値が、上限値ITB_Var_maxを下回るような枚数を、エージング枚数として決定する。これにより、CPU60は、過剰でなく過少でもないエージング枚数を適切に決定することができる。なお、上限値ITB_Var_maxに対して余裕値を設けてもよく、CPU60は、分散値が上限値ITB_Var_maxより余裕値だけ小さい値を下回るような枚数を、エージング枚数として決定してもよい。
次に、ステップS109では、CPU60は、決定したエージング枚数だけ通紙を行うエージングを実施し、その後、処理をステップS103に戻す。2回目以降のステップS105で判別結果がYesとなれば、CPU60は、処理をステップS106に進める。なお、1回目のステップS105で判別結果がYesである場合は、実質的にエージング処理が実行されない。これにより、不要なエージング動作を回避し、時間を短縮することができる。
ステップS106では、CPU60は、発光部51を消灯する、次に、CPU60は、ステップS107で、中間転写ベルト8の回転を停止させ、ベルトエージングシーケンスを終了させる。このように、CPU60は、ベルトエージングシーケンスではベルト1周分のデータから分散値を算出し、エージングに必要な通紙枚数を決定した後、通紙を行うことで、中間転写ベルト8のグロスむらを効率的に低減させる。
本実施の形態によれば、CPU60は、中間転写ベルト8にトナー像が形成されていない状態で光を照射した場合におけるセンサ出力に基づいて、エージング枚数を決定し、決定されたエージング枚数だけ通紙する。これにより、中間転写ベルト8の状態に応じて、中間転写ベルト8のエージング時における過不足のない通紙枚数を適切に決定し、エージング時に過不足のない枚数を通紙することができる。従って、通紙枚数が過剰にならないことから、エージング時間が無駄に長くなることが回避され、通紙枚数が過少にならないことからグロスむらも適切に低減される。グロスむらの低下により、グロスむらに起因する色ずれ量の誤検出が抑制される。
なお、図9のステップS108で、エージング枚数の算出に、エージング枚数に対する分散値の変化を示す情報(曲線L1)を用いるとした。しかしこれに限定されない。例えば、複数のサンプリング値の分散値でなく、最大値と最小値との差とエージング枚数との関係を示す情報を用いてもよい。また、エージング枚数の算出に、曲線L1でなくテーブルや演算式を用いてもよい。
またステップS105においても、分散値ITB_Varと上限値ITB_Var_maxとを比較することに限定されず、複数のサンプリング値の最大値と最小値との差と差の上限値とを比較してもよい。
なお、本実施の形態では、検出パターンPTは色ずれ検出用であるとした。しかし、階調補正用のトナーパターンを形成する場合においても、グロスむらを少なくすることは有用である。従って、本願発明は、複数色の画像を形成する画像形成装置だけでなく、単色の画像形成装置にも適用可能である。
なお、エージングにより光沢むらを抑制できる像担持体であれば、中間転写ベルト8以外の像担持体(感光ドラム、中間転写ドラム等)にも本発明を適用可能である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
8 中間転写ベルト
51 発光部
52 受光部
60 CPU
IMG 画像形成ユニット

Claims (8)

  1. 回転駆動される像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成する形成手段と、
    前記像担持体に光を照射する照射手段と、
    前記像担持体における前記照射手段から光が照射された照射領域からの正反射光を受光し、前記正反射光の強度に応じた出力値を出力する受光手段と、
    前記像担持体にトナー像が形成されていない状態で、前記照射手段が前記像担持体に光を照射した場合における前記受光手段の出力値を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された出力値に基づいて、前記像担持体のエージングに必要な通紙枚数を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された通紙枚数だけ通紙する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記決定手段は、前記受光手段の出力値を所定時間間隔でサンプリングすることで得られた複数のサンプリング値の分散値を求め、該分散値に基づいて前記通紙枚数を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記決定手段は、エージングにおける通紙枚数に対する分散値の変化を示す情報を取得し、未使用の前記像担持体にトナー像が形成されていない状態で取得された出力値から求めた分散値と前記情報とに基づいて、前記通紙枚数を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記決定手段は、エージングを実施したと仮定した場合に、前記像担持体にトナー像が形成されていない状態で取得される出力値から求められる分散値が所定値を下回るような枚数を、前記通紙枚数として決定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記決定手段は、未使用の前記像担持体にトナー像が形成されていない状態で取得された出力値から求めた分散値が、前記所定値未満である場合は、エージングを実行しないと決定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記取得手段は、前記像担持体の1周分の前記出力値を取得することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 色ごとに設けられた複数の感光体を有し、
    前記像担持体は、前記複数の感光体から重ね合わせて転写される複数色のトナー像を担持するベルト部材であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記形成手段に、前記複数の感光体に各色のトナー像を形成させると共に、前記複数の感光体のトナー像を重ね合わせて前記ベルト部材に転写させることで、前記ベルト部材に色ずれ補正用の測定用画像を形成させ、前記像担持体に前記測定用画像が形成された状態で、前記照射手段が前記像担持体に光を照射した場合における前記受光手段の出力値に基づいて、色ずれ補正を実行することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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