JP2019196814A - キャップ - Google Patents

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潔 木田
貴文 木田
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【課題】少なくともナットに対する緩み点検が可能であり、ボルトの端部に対してナットが螺合されているような箇所ではナットの緩み点検とボルトの緩み点検との両方を行えるようにする。【解決手段】ナットNの頭頂面を被覆する天蓋部10とこの天蓋部10の外周部を取り囲んで設けられてナットNまわりの側面に回り止め接触部13を接触させつつ被覆する外壁部11とを有して成るナットカバー2を主体とするものであって、ナットカバー2の天蓋部10にはナットNに設けられた雌ネジ孔に合致する中央孔12が設けられており、天蓋部10又は外壁部11の少なくとも一方に周方向の特定方位を指示する方位指標が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、締め付けられたナットやボルトの緩み点検などに好適に使用することができるキャップに関する。
締め付け後のナットが緩みを生じていないかを点検する作業は、目視点検や打撃音検査、或いはトルクレンチ等の工具を用いた締め付け検査によって行うのが旧来の一般的な方法であったが、この種の作業を簡略化するため、方位表示を施したゴム製や樹脂製のキャップをナット等に被せることが公知となっている(例えば、特許文献1等)。
特開2001−50233号公報
従来のキャップは、ナット又はボルトに対して単独で装着するものであり、部材を貫通させたボルトの端部に対してナットが螺合されているような箇所であっても、ナットかボルトのいずれか一方にしか活用できないという問題があった。そのため、キャップに施された方位表示が規定方向から位置ズレしていた場合には、ナットとボルトのいずれに緩みが生じているかを確認することができなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、少なくともナットに対する緩み点検が可能であり、ボルトの端部に対してナットが螺合されているような箇所ではナットの緩み点検とボルトの緩み点検との両方を行うこともできるようにしたキャップを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るキャップは、ナットの頭頂面を被覆する天蓋部と当該天蓋部の外周部を取り囲んで設けられて前記ナットまわりの側面に回り止め接触部を接触させつつ被覆する外壁部とを有して成るナットカバーを主体とするものであって、前記ナットカバーの前記天蓋部には前記ナットに設けられた雌ネジ孔に合致する中央孔が設けられており、前記天蓋部又は前記外壁部の少なくとも一方に周方向の特定方位を指示する方位指標が設けられていることを特徴とする。
この場合、前記ナットカバーの前記回り止め接触部は、前記ナットの側面に設けられた工具係合面に対して当該ナットの緩み回転を受けて係合する凹凸係合部によって形成されたものとすることができる。
前記ナットカバーの前記天蓋部に設けられた前記中央孔に対して合致するボルト挿入孔を有して筒状に形成されていると共に、前記ボルト挿入孔の内面には前記ナットカバーの前記中央孔内から突出するボルト端の側面に対して接触する回り止め接触部が設けられたボルト端カバーが前記ナットカバーとは別体で付属されており、前記ボルト端カバーの外面に周方向の特定方位を指示する方位指標が設けられているものとするのがよい。
この場合、前記ボルト端カバーの前記回り止め接触部は、前記ボルト端よりも軟質の素材で形成されて且つ前記ボルト端の側面に設けられた雄ネジ部とは逆ねじ関係の雌ネジ状の線状突起によって形成されたものとすることができる。
前記ナットカバーの前記方位指標は前記天蓋部において前記中央孔の開口周部に一部を届かせる配置とされ、前記ボルト端カバーの前記方位指標は前記ボルト挿入孔の開口周部に一部を届かせる配置とされて、両カバーの相対回転でそれぞれの前記方位指標同士が周方向で相互接近離反可能とされたものとするのがよい。
本発明に係るキャップでは、少なくともナットに対する緩み点検が可能であり、ボルトの端部に対してナットが螺合されているような箇所ではナットの緩み点検とボルトの緩み点検との両方を行うこともできる。
本発明に係るキャップの第1実施形態を示した斜視図であって(a)は使用状況(ナット及びボルト端への装着状態)であり(b)はナットカバーとボルト端カバーとを分離した状態である。 本発明に係るキャップの第1実施形態を示した側断面図であって(a)は使用状況(ナット及びボルト端への装着状態)であり(b)はナットカバーとボルト端カバーとの分離状態である。 ナットカバーの第2実施形態を示しており(a)は平面図であり(b)は(a)のA−A線断面図であり(b)は(a)のB−B線断面図である。 ボルト端カバーの第2実施形態を示しており(a)は平面図であり(b)は(a)のC−C線断面図であり(b)は(a)のD−D線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1及び図2は、本発明に係るキャップ1の第1実施形態を示している。本第1実施形態のキャップ1は、ナットNに被せるナットカバー2と、ボルトの端部B(以下、「ボルト端B」と言う)に被せるボルト端カバー3とを有したものとしてある。
まず、ナットカバー2について説明する。
ナットカバー2は、ナットNの頭頂面(対象部材Mから突出したボルト端Bに螺合して対象部材Mへ着座させたときに最上となる面)を被覆する天蓋部10と、この天蓋部10の外周部を取り囲んで設けられてナットNまわりの側面を被覆する外壁部11とを有して成る。
このナットカバー2は、例えば合成ゴム(インブレンゴム、スチレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、エチレン・プロピレンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ハイパロン、ウレタンゴム、多硫化ゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、エチレン・酢ビゴム、ヒドリンゴムなど)や天然ゴム、軟質樹脂(ポリ塩化ビニルや一般に「シリコーンゴム」と呼称されるもの等)、硬質樹脂、アルミや銅、真鍮などの軟質金属、ステンレスなどの耐食性金属、耐食被膜を備えた種々の金属など、形成素材は特に限定されるものではない。
そして天蓋部10には、ナットNに設けられた雌ネジ孔に合致するように、配置と孔径が設定された中央孔12が設けられている。そのため、図2(a)に示すように、このナットカバー2をナットNに装着させることで、ナットNと螺合関係とされたボルト端Bが中央孔12から突き抜けさせることができる。
なお、このナットカバー2をナットNよりも軟質の素材で形成する場合では、中央孔12の孔径をナットNの雌ネジ孔よりも若干小さくして、その開口縁部がボルト端Bに高い接触圧で当接するようにしてもよい。これにより、ナットNの全体やナットNとボルト端Bとの螺合部分の防水効果、及びナットNとボルト端Bとの相対間の緩み止め効果などを期待することができる。
ナットカバー2の外壁部11には、ナットNまわりの側面に接触する回り止め接触部13が設けられている。この回り止め接触部13は、ナットNまわりの側面に設けられた工具係合面(六角ナットの場合には6つの外コーナーを形成している6面に相当)に係合する凹凸係合部(内曲がり方向で正六角形を形成するように屈曲した凹面)によって形成されている。
この回り止め接触部13は、ナットカバー2が合成ゴムや天然ゴム、軟質樹脂などの弾性材によって形成される場合であれば、ナットNまわりの側面を強く対向押圧(挟持)することができるように、ナットNの外幅(二面幅寸法など)よりも若干、小さめの凹部とすることで形成することも可能である。
なお、ナットNは六角ナットに限定されるものではなく、四角ナットとしてもよい。この場合には当然に、回り止め接触部13も、内曲がり方向で四角形を形成するように屈曲した凹面によって形成されたものとすればよい。また、このような四角ナット用の回り止め接触部13を備えるナットカバー2を、六角ナットであるナットNに対して使用することや、反対に六角ナット用の回り止め接触部13を備えるナットカバー2を、四角ナットであるナットNに対して使用することも可能である。
また特殊な例として、ナットNには円盤形や円柱形をしたもの(「丸ナット」等の商品名で呼称されることもある)もあり、この場合はナットNまわりの外周面にプライヤー等の工具(作業者の手を含む)を滑り止め状態で噛合させるためのローレット部や、1個又は周方向に複数個の引っ掛け凹部(半球状や角形の凹部)が工具係合面として形成されているのが一般的である。そこで、外壁部11の回り止め接触部13は、このようなローレット部に係合するギザギザ面や、引っ掛け凹部に係合する突起(半球状や角形の凸部)として形成することもできる。
ナットカバー2の外壁部11に設けられる回り止め接触部13と、ナットNの工具係合面との係合は、少なくとも、ナットNが緩み回転をするときの回転方向だけで生じるものとしてもよい。
このような構成を備えるナットカバー2では、図1に示すように、天蓋部10に対して方位指標15が設けられていると共に、外壁部11に対して方位指標16が設けられている。これらの方位指標15,16は、いずれも周方向の特定方位を指示するためのものである。
なお、両方の方位指標15,16を有していることが限定されるものではなく、いずれか一方だけを有したものとしてもよい。
天蓋部10の方位指標15は、例えば天蓋部10を径方向に横断する線状のものとすることができる。すなわち、天蓋部10における中央孔12を挟んだ両側において、方位指標15の一端は中央孔12の開口周部に届かせ、他端は天蓋部10の外縁部(外壁部11との接続部)に届かせる配置とすることができる。
なお、方位指標15を線状とすることは限定されることではなく、三角形状などの図形として、その頂点を中央孔12の開口周部や天蓋部10の外縁部に届かせるような配置としてもよい。
また外壁部11の方位指標16についても、例えば外壁部11を高さ方向(外壁部11の下縁から上縁まで)に縦断する線状のものとすることができる。
これらの方位指標15,16は、塗装、印刷、シール、刻印、エンボス加工、他種素材の埋め込みや張り付け等によって形成されたものとすればよい。
なお、本第1実施形態では、ナットカバー2の外壁部11をナットNの外形状(六角形)に倣った六角形状としてあり、それによって外壁部11の肉厚を均一にして製造の容易さや低コスト化を図ってある。しかし、外壁部11の外周面を円筒形状などとして形成することも可能である。このようにすることで、ナットNを故意に緩める作業時に、誤ってナットカバー2に工具を嵌め付けてしまうようなことを防止できる利点がある。
次に、ボルト端カバー3について説明する。
ボルト端カバー3は、ナットカバー2の天蓋部10に設けられた中央孔12に対し、これと合致するボルト挿入孔20を有して筒状に形成されている。
図例では、筒先端となる部位が半球状を呈して閉じられた構造とされたものを示しているが、ラグビーボールにおける長軸側の半球状を呈して閉じられたものとしたり、扁平な円形で閉鎖されたものとしたりしてもよい。また場合によっては径小の中心孔を有したドーナツ板状としたり閉鎖せずに全開放にしたり(要するにカバー全体を筒状にする)してもよい。
また、ボルト端カバー3における筒の長さは特に限定されるものではなく、ナットNからボルト端Bが突出する長さに対して、それと同等としてもよいし、短くしても、或いは長くしてもよい。
図例ではボルト端Bの突出長さよりも長くして、ボルト端Bの先に空間が生じるようにしてある。そのため、ボルト端カバー3の下端をナットカバー2の天蓋部10に当接させた使用状態として、ナットNからボルト端Bの突出する長さがある程度大きくなっても、ボルト端Bの全長をボルト挿入孔20内に収容可能となっている。すなわち、ボルト端カバー3の下端がナットカバー2の天蓋部10に接触する状態が維持される。
ボルト端カバー3の形成素材についても、ナットカバー2の場合と同様であり、特に限定されるものではない。例えば合成ゴム(インブレンゴム、スチレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、エチレン・プロピレンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ハイパロン、ウレタンゴム、多硫化ゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、エチレン・酢ビゴム、ヒドリンゴムなど)や天然ゴム、軟質樹脂(ポリ塩化ビニルや一般に「シリコーンゴム」と呼称されるもの等)、硬質樹脂、アルミや銅、真鍮などの軟質金属、ステンレスなどの耐食性金属、耐食被膜を備えた種々の金属などを採用可能である。
このボルト端カバー3において、ボルト挿入孔20の内面には、ナットカバー2の中央孔12内から突出するボルト端Bの側面に対し、接触するようになされた回り止め接触部21が設けられている。
この回り止め接触部21は、ボルト端Bよりも軟質の素材で形成する場合や、ボルト端カバー3が合成ゴムや天然ゴム、軟質樹脂などの弾性材によって形成される場合であれば、ボルト端Bまわりを強く押圧(挟持)することができるように、ボルト挿入孔20をボルト端Bの呼び径よりも若干、小さめに形成することが可能である。この構成を採用することにより、ボルト端Bの防水効果などを期待することができる。
このような構成を備えるボルト端カバー3では、図1に示すように、その外面に対して方位指標22が設けられている。この方位指標22は、周方向の特定方位を指示するためのものであって、例えばボルト端カバー3を筒形の長手方向(軸方向)に縦断する(一端部をボルト挿入孔20の開口周部とし他端部をボルト挿入孔20における径方向の対向側となる開口周部とする)線状のものとすることができる。
なお、この方位指標22は、線状とすることは限定されることではなく、三角形状などの図形として、その頂点をボルト挿入孔20の開口周部に届かせるような配置としてもよい。
この方位指標22は、塗装、印刷、シール、刻印、エンボス加工、他種素材の埋め込みや張り付け等によって形成されたものとすればよい。
次に、本発明に係るキャップ1の第1実施形態についてその使用方法を説明する。
対象部材Mから突出した状態のボルト端Bに対し、ナットNを螺合し、ナットNを対象部材Mへ着座させると共に、ナットNからボルト端Bが突出した状態となっているものとして、ナットNにナットカバー2を被せて装着し、またナットNから突出しているボルト端Bへボルト端カバー3を被せて装着する。
このとき、ナットカバー2は、その外壁部11の内面に設けられた回り止め接触部13とナットNの側面として形成されている工具係合面(六面体)との係合により、方向性がある程度、特定されている。
そこで、このナットカバー2の天蓋部10に設けられた方位指標15を基準に、ボルト端カバー3の方位指標22を合致させる(連続した1本の線にする)ようにして、ボルト端カバー3の回転向きを調節する。
なお、ナットカバー2の方位指標15は、その一端を中央孔12の開口周部へと届かせてあり、またボルト端カバー3の方位指標22は、その両端をボルト挿入孔20の開口周部へと届かせてあるので、ボルト端カバー3を回転させることで、方位指標15,22が周方向において相互近接離反する様子を、一目して容易に判別することが可能であることは言うまでもない。
なおまた、ボルト端カバー3は、ボルト挿入孔20の内面に設けられた回り止め接触部22によってボルト端Bに接触していることから、ボルト端Bが緩み方向に回転するときには係合力を受けて、ボルト端3と一緒に共回りするが、ボルト端カバー3に対して故意に回転力を付与した場合には、ボルト端カバー3のみを回転させられることは言うまでもない(すなわち、ボルト端カバー3に付与した回転力程度で、ボルト端Bが回転することはない)。
また、これと同時に、ナットカバー2の外壁部11に設けられた方位指標16を基準に、図1(a)に示すように対象部材Mに基線Pを表示させる。この基線Pは、チョークや油性ペン、塗料、或いはテープなどを用いたマーキングにより行えばよい。
このような状態で、緩み点検を行うに際しては、基線Pに対する方位指標16の合致度、及び方位指標15に対する方位指標22の合致度を目視点検すればよい。もし、ナットNやボルト端Bに緩みが生じていれば、基線Pと方位指標16や方位指標15,22の間にズレが生じているので、たとえ微少なズレであったとしても、直ちにナットNやボルト端Bの緩みを発見できるものである。
図3は、ナットカバー2の第2実施形態を示している。このナットカバー2の第2実施形態は、方位指標15,16を異種素材によって設けた例である。方位指標15,16は帯状素材をL型に屈曲させた一体物としてもよいし、それぞれ別の帯状素材により形成したものでもよい。
方位指標15,16の固定は、天蓋部10や外壁部11に対する二色成形やインサート成形、或いは熱融着や接着剤を用いた固着などとすればよい。
また、本第2実施形態のナットカバー2では、ナットNだけでなく、ナットNが座金やパッキン、スペーサなどの敷物を介して対象部材Mに締め付けられる場合に対応できるようにするために、敷物用の収容空間23を備えたものとなっている。
図4は、ボルト端カバー3の第2実施形態を示している。このボルト端カバー3の第2実施形態についても、方位指標22を異種素材によって設けた例としてある。
また、回り止め接触部22については、ボルト端Bの側面に設けられた雄ネジ部とは逆ねじ関係の雌ネジ状の線状突起によって形成してある。
逆ネジではなく、順方向螺旋のネジとしてもよいし、恰もリード角をゼロとしたネジのような平行な三角突条としてもよい。
ところで、本発明は、前記した各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
本発明に係るキャップ1は、少なくともナットカバー2を有したものである。
ナットカバー2において、方位指標15や16は、中央孔12の片側に対してだけ、設けてもよい。また、中央孔12のまわりに3箇所以上設けてもよい(使用上において周方向の混同や点検時の見間違いを避ける意味で、色違いや太さ違いなどにしておけばよい)。
ボルト端カバー3においても、方位指標22は、周方向の1箇所にだけ、設けてもよいし、周方向の3箇所以上に設けてもよい。
ナットカバー2やボルト端カバー3は、ナットNやボルト端Bの腐食や汚損などを防止する作用をも兼用させる目的で、相当の素材選出や構造選択をして形成し、使用することもできる。
1 キャップ
2 ナットカバー
3 ボルト端カバー
10 天蓋部
11 外壁部
12 中央孔
13 回り止め接触部
15 方位指標
16 方位指標
20 ボルト挿入孔
21 回り止め接触部
22 方位指標
23 敷物用の収容空間
B ボルト端
M 対象部材
N ナット
P 基線

Claims (5)

  1. ナットの頭頂面を被覆する天蓋部と当該天蓋部の外周部を取り囲んで設けられて前記ナットまわりの側面に回り止め接触部を接触させつつ被覆する外壁部とを有して成るナットカバーを主体とするものであって、
    前記ナットカバーの前記天蓋部には前記ナットに設けられた雌ネジ孔に合致する中央孔が設けられており、
    前記天蓋部又は前記外壁部の少なくとも一方に周方向の特定方位を指示する方位指標が設けられている
    ことを特徴とするキャップ。
  2. 前記ナットカバーの前記回り止め接触部は、前記ナットの側面に設けられた工具係合面に対して当該ナットの緩み回転を受けて係合する凹凸係合部によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記ナットカバーの前記天蓋部に設けられた前記中央孔に対して合致するボルト挿入孔を有して筒状に形成されていると共に、前記ボルト挿入孔の内面には前記ナットカバーの前記中央孔内から突出するボルト端の側面に対して接触する回り止め接触部が設けられたボルト端カバーが前記ナットカバーとは別体で付属されており、
    前記ボルト端カバーの外面に周方向の特定方位を指示する方位指標が設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャップ。
  4. 前記ボルト端カバーの前記回り止め接触部は、前記ボルト端よりも軟質の素材で形成されて且つ前記ボルト端の側面に設けられた雄ネジ部とは逆ねじ関係の雌ネジ状の線状突起によって形成されていることを特徴とする請求項3に記載のキャップ。
  5. 前記ナットカバーの前記方位指標は前記天蓋部において前記中央孔の開口周部に一部を届かせる配置とされ、前記ボルト端カバーの前記方位指標は一部を前記ボルト挿入孔の開口周部に届かせる配置とされて、両カバーの相対回転でそれぞれの前記方位指標同士が周方向で相互接近離反可能とされていることを特徴とする請求項3に記載のキャップ。
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