JP2019196290A - セラミックス体 - Google Patents
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Abstract
Description
A−1.静電チャック100の構成:
図1は、実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2は、実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。
セラミックス板10のセラミックス部分11は、セラミックス材料と、希土類とアルカリ金属とアルカリ土類金属とのいずれかに属する少なくとも一種の特定元素と、を含んでいる。具体的には、セラミックス部分11には、セラミックス材料に加えて、焼結助剤が含まれており、特定元素は、例えば焼結助剤の構成元素としてセラミックス部分11に含まれている。導電部は、導電材料部分とセラミックス材料部分とを有する。セラミックス材料部分は、セラミックス板10のセラミックス部分11に含まれる同種のセラミックス材料を含んでいる。導電材料部分は、主成分として、レニウム(Re)を含んでいる。
第1の要件:「上下方向(Z軸方向)に平行な少なくとも1つの特定断面に現れている導電材料部分におけるレニウムの面積占有率は、90%より高い。」
レニウムの面積占有率は、導電材料部分における所定の単位領域の全体面積に対する、該単位領域内に存在するレニウムの総面積の割合である。なお、上下方向(Z軸方向)に平行な少なくとも1つの断面は、セラミックス板10のセラミックス部分11と導電部とが隣接している部分が現れている断面であればよい。
第2の要件:「上記特定断面において、導電部における特定元素の面積占有率は、10%以下である。」
なお、ここでいう「10%以下」には、導電部における特定元素の面積占有率が0%であることも含まれる。
第3の要件:上記特定断面において、導電部におけるセラミックス材料部分の面積占有率は、20%以上、60%以下である。」
次に、本実施形態における静電チャック100の製造方法を説明する。はじめに、導電部が内部に配置された板状のセラミックス成形体を作製する。セラミックス成形体の作製は、例えば、公知のシート積層法やプレス成形法により行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の静電チャック100では、導電部のうち、導電部とセラミックス部分11とが隣接する第1の方向に平行な少なくとも1つの特定断面に現れている導電材料部分におけるレニウムの面積占有率は、90%より高い(第1の要件)。すなわち、導電材料部分においてレニウムが支配的に存在する。ここで、レニウムは、タングステン(W)やモリブデン(Mo)等に比べて、炭化しにくい。このため、本実施形態の静電チャック100によれば、導電材料部分が炭化しにくいため、導電部の性能低下(例えば抵抗値の局所的な増加や抵抗値のばらつき等)を抑制することができる。
複数のセラミックス板(セラミックス板10)のサンプルを作製し、作製された複数のセラミックス板のサンプルを用いて性能評価を行った。図3は、性能評価結果を示す説明図である。図3中の「導電材料部分の成分元素」は、導電部のうち、導電材料部分を構成する元素(導電材料)を意味する。また、「セラミックス材料部分の面積占有率(%)」は、導電部におけるセラミックス材料部分の面積占有率を意味する。なお、各サンプルにおける導電材料部分の成分元素およびセラミックス材料部分の面積占有率は、EPMA(Electron Probe Micro Analyzer)の定量分析により特定することができる。
図3に示すように、性能評価は、セラミックス板のサンプル1〜8を対象として行った。サンプル1〜8は、いずれも、セラミックス材料として、AlNが用いられている点で共通するが、導電材料部分の成分元素と、セラミックス材料部分の面積占有率との少なくとも1つが互いに異なる。
図3中の「特定元素の移動」は、セラミックス部分11に含まれる焼結助剤の構成成分である特定元素(例えばイットリウム)の導電部内への移動(特定元素の軟化流動)の有無を意味する。また、図3中の「導電部のネッキングの有無」は、導電部における導電部を構成する金属同士のネッキングの有無を意味する。また、図3中の「炭化」は、導電材料の炭化の有無を意味する。
図3に示すように、サンプル1〜3では、いずれも、特定元素の移動無し、導電部のネッキング無し「○」、導電材料の炭化無しと評価された。また、サンプル1のX線回折パターンからも、AlNとレニウムは検出されたが、炭化物は検出されなかった。この評価結果から、第1の要件(特定断面に現れている導電材料部分におけるレニウムの面積占有率は、90%より高い)を満たすことによって、導電材料部分の炭化や特定元素の移動が抑制されることによって、導電部の性能低下が抑制されることが分かる。また、サンプル1〜3では、セラミックス材料部分の面積占有率が高いほど、比抵抗値(μΩ・cm)が大きくなっている。なお、レニウムは、タングステンやモリブデン等に比べて若干導電性が低い。このため、タングステンやモリブデン等を主成分とする導電部と同程度の導電性を確保するため、セラミックス材料部分の面積占有率は、40%以下であることが好ましく、20%以下であることがより好ましい。
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
Claims (4)
- 導電部と、第1の方向において前記導電部に隣接するセラミックス部と、を備えるセラミックス体において、
前記セラミックス部は、セラミックス材料と、希土類とアルカリ金属とアルカリ土類金属とのいずれかに属する少なくとも一種の特定元素と、を含んでおり、
前記導電部は、導電材料部分とセラミックス材料部分とを有し、前記導電材料部分は、レニウム(Re)を含み、かつ、前記セラミックス材料部分は、前記セラミックス部に含まれる同種のセラミックス材料を含んでおり、
かつ、前記第1の方向に平行な少なくとも1つの断面に現れている前記導電材料部分におけるレニウムの面積占有率は、90%より高い、
ことを特徴とするセラミックス体。 - 請求項1に記載のセラミックス体において、
前記少なくとも1つの断面において、前記導電部における前記特定元素の面積占有率は、10%以下である、
ことを特徴とするセラミックス体。 - 請求項1または請求項2に記載のセラミックス体において、
前記少なくとも1つの断面において、前記導電部における前記セラミックス材料部分の面積占有率は、20%以上、60%以下である、
ことを特徴とするセラミックス体。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のセラミックス体において、
前記導電部は、発熱抵抗体と電極と測温抵抗体との少なくとも1つを含む、
ことを特徴とするセラミックス体。
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JP2000063177A (ja) * | 1998-08-11 | 2000-02-29 | Ngk Insulators Ltd | 窒化アルミニウム質焼結体、金属埋設品および半導体保持装置 |
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