JP2019196138A - 自動車の走行制御装置 - Google Patents

自動車の走行制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019196138A
JP2019196138A JP2018092092A JP2018092092A JP2019196138A JP 2019196138 A JP2019196138 A JP 2019196138A JP 2018092092 A JP2018092092 A JP 2018092092A JP 2018092092 A JP2018092092 A JP 2018092092A JP 2019196138 A JP2019196138 A JP 2019196138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration
vehicle
target acceleration
target
limit value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018092092A
Other languages
English (en)
Inventor
佐藤 一彦
Kazuhiko Sato
一彦 佐藤
岡田 隆
Takashi Okada
岡田  隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2018092092A priority Critical patent/JP2019196138A/ja
Publication of JP2019196138A publication Critical patent/JP2019196138A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】本発明の目的は、先行車両の加減速と車間距離の双方に基づいて自車両の加減速を制御することで、無駄な加減速を抑制し燃費向上を実現するとともに、無駄な加減速による運転者の違和感の解消を実現する自動車の走行制御装置を提供することにある。【解決手段】本発明の走行制御装置は、前方認識装置と駆動系と速度計を備えた自動車に搭載され、前方認識装置が取得した先行車両との車間距離と、速度計が取得した自車両速度に基づいて、車間距離を目標車間距離に近づける第一目標加速度を演算する第一目標加速度演算部と、前方認識装置が取得した先行車両速度と、速度計が取得した自車両速度に基づいて、自車両加速度を抑制する第二目標加速度を演算する第二目標加速度演算部と、第一目標加速度と第二目標加速度の何れか小さい方を目標加速度とする目標加速度決定部と、目標加速度を実現するように駆動系を制御する制御部と、を有するものとした。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車の走行制御装置に係り、特に、先行車両の加減速に追従して自車両の速度を制御する走行制御装置に関する。
近年、ACC(Adaptive Cruise Control)と呼ばれる走行制御装置を搭載した自動車が増加傾向にある。この走行制御装置は、車載カメラや車載レーダなどの前方認識装置を用いて自車両の前方を走行する先行車両を認識し、先行車両と自車両の車間距離を維持するように、先行車両の加減速に追従して自車両の速度を制御するものである。
例えば、先行車両との車間距離が縮小した場合には、エンジンやモータ等の動力源の出力を低下させたり、制動装置である摩擦ブレーキの油圧を高めたりすることで、自車両を減速し車間距離を拡大させる。一方、先行車両との車間距離が拡大した場合や、先行車両が自車両の走行経路から外れた場合には、エンジン等の出力を増加させて車間距離を縮小したり、自車両が所定速度になるまで加速したりする。
このような走行制御装置を開示する文献としては、例えば、特許文献1がある。これは、先行車両との車間距離が目標車間距離となるように自車両の速度を制御すべく、車間距離と略比例する要求駆動力を設定し、先行車両への追従性を向上させるものである(例えば、特許文献1の図3)。
特許第5369504号公報
近年の運転支援技術や自動運転技術の進展に伴い、ACCの更なる低燃費化や快適性向上が求められている。
しかしながら、特許文献1のACCは、先行車両との車間距離を維持するように要求駆動力(あるいは要求加速度)を制御するものであり、車間距離に比例する要求駆動力(あるいは要求加速度)を設定する制御を基本とすることで、車間距離を自車両の速度に応じて設定された所定の目標車間距離に近づけるものであるが、その制御実現時の燃費改善や運転者の違和感改善は考慮されていない。
このため、特許文献1では、先行車両との車間距離が大きければ、先行車両が減速している状況であっても、自車両の要求駆動力(あるいは要求加速度)を増大し、自車両を加速して車間距離を縮小しようとする。しかし、自車両の加速と先行車両の減速が同時に実行されると、車間距離が急減し、自車両も急減速させなければならない。すなわち、加速に要したエネルギーが無駄になり燃費面で悪影響があることに加え、この加速を不要と感じる運転者には不快感を与える可能性もある。
次に、図2A〜図2Cを用いて、従来のACCの問題を更に詳細に説明する。各図において、上グラフは、自車両1と先行車両2の位置と速度の関係を示す説明図であり、下グラフは、自車両1の位置と要求駆動力の関係を示す説明図である。
図2Aにおいて、実線は先行車両2の走行軌道であり、一点鎖線は通常のACCモードで先行車両2を追従する自車両1の走行軌道である。この例では、先行車両2の加速度、加速期間と、自車両1の加速度、加速期間は略同等であり、また、加速終了後の先行車両2の速度は一定であるため、通常のACCモードにより先行車両2を追従しても、無駄な加減速は発生しない。
一方、図2Bにおいて、点線は加速度を抑制することで低燃費化を図ったACCモード(以下、「エコモード」と称する)で先行車両2を追従する自車両1の走行軌道である。このエコモード軌道は、図2Aの通常のACCモード軌道に比べ、加速度が抑えられているため、自車両1が目標車間距離に到達するまでにより長い走行距離が必要となる。
両図の比較からわかるように、通常のACCモードに対して、エコモードでは、初期の加速度を抑制するため、初期の要求駆動力は小さいが、所定の目標車間距離に到達するまでの時間が、通常のACCモードより長いため、先行車両に追従するまでの総エネルギーが、通常のACCモードよりも大きくなる場合もあり、エコモードだからと言って必ずしも省エネルギー効果が得られるわけではないという問題がある。
特に、図2Cのように、自車両1がエコモード軌道で先行車両2を追従する時に、先行車両2が減速を始めると、車間距離が目標車間距離に到達していなければ、自車両1には車間距離を縮小するための無駄な加速が行われ、また、その加速により車間距離が目標車間距離よりも短くなった時には、目標車間距離を維持するための無駄な減速が行なわれることになる。このように、先行車両2の速度や加減速を考慮せずに、自車両1の要求駆動力を設定すると、無駄な加速と減速を実行するため消費エネルギーの抑制が出来ない場合がある。
このように、特許文献1に示された従来のACCでは、先行車両2が減速した場合であっても、車間距離が目標車間距離に縮小するまで自車両1を加速する場合もあり、無駄な燃料消費が発生する可能性がある。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、先行車両の加減速と車間距離の双方に基づいて自車両の加減速を制御することで、無駄な加減速を抑制し燃費向上を実現するとともに、無駄な加減速による運転者の違和感の解消を実現する自動車の走行制御装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の走行制御装置は、自車両の前方の外界情報を取得する前方認識装置と、車輪を駆動または制動する駆動系と、自車両速度を検出する速度計と、を備えた自動車に搭載されるものであって、前記前方認識装置が取得した先行車両との車間距離と、前記速度計が取得した前記自車両速度に基づいて、前記車間距離を目標車間距離に近づける第一目標加速度を演算する第一目標加速度演算部と、前記前方認識装置が取得した先行車両速度と、前記速度計が取得した前記自車両速度に基づいて、自車両加速度を抑制する第二目標加速度を演算する第二目標加速度演算部と、前記第一目標加速度と前記第二目標加速度の何れか小さい方を目標加速度とする目標加速度決定部と、該目標加速度を実現するように前記駆動系を制御する制御部と、を有するものとした。
本発明によれば、先行車両の加減速と車間距離の双方に基づいて自車両の加減速を制御することで、無駄な加減速を抑制し燃費向上を実現するとともに、無駄な加減速による運転者の違和感の解消を実現する自動車の走行制御装置を提供することができる。
一実施例の走行制御装置を搭載した自動車の概略図。 通常のACCモード軌道で先行車両を追従した自車両の挙動を示す説明図。 エコモード軌道で先行車両を追従した自車両の挙動を示す説明図。 エコモード軌道で先行車両を追従した後、先行車両が減速した場合の自車両の挙動を示す説明図。 一実施例の走行制御装置の制御ブロック図。 基本ACC部における処理を説明するフローチャート図。 加速度制限部における処理を説明するフローチャート図。 図5のステップS55の詳細を説明するフローチャート。 図6のステップS61の詳細を説明するフローチャート。 図6のステップS62の詳細を説明するフローチャート。
以下、本発明の一実施例の走行制御装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
まず、図1を用いて、本実施例の走行制御装置を備えた自車両1の主要部を概説する。ここに示すように、自車両1は、前方認識装置10、駆動系11、ECU12(Electronic Control Unit)を備えている。これらのうち、前方認識装置10は、自車両1の外界情報を取得するための車載カメラ、車載レーダ、LIDAR等であり、駆動系11は、図示しない車輪を駆動する動力源となるエンジンやモータ等の駆動部11a、車輪を制動する制動力を発生させるブレーキなどの制動部11b、自車両1の速度を測定する速度計11c等から構成される。
また、ECU12は、前方認識装置10から入力されるデータに基づいて駆動系11を制御するものであるとともに、駆動系11をはじめ自車両1全体の制御を司るものでもある。このECU12は、具体的には、CPU等の演算装置、半導体メモリ等の主記憶装置、補助記憶装置、および、通信装置などのハードウェアを備えたものであり、補助記憶装置に記録されたプログラムを主記憶装置にロードし、これを演算装置が実行することで、車間距離Dや先行車両速度vを取得する先行車両情報取得部12a、ACCを実現するACC部12b、目標加速度aを設定する目標加速度設定部12c、目標加速度aに応じて駆動系11を制御する駆動系制御部12d等の各機能を実現するものであるが、以下では、このような周知技術を適宜省略しながら説明する。
図3は、本実施例の走行制御装置30の制御ブロックを説明する説明図である。なお、本実施例では、図3の各機能は、ECU12のCPUがプログラムを実行することで実現されるものとするが、その一部を、前方認識装置10や駆動系11の内部で実現する構成としても良い。
ここに示すように、本実施例の走行制御装置30は、基本ACC部31(第一目標加速度演算部)と、目標加速度制限部32(第二目標加速度演算部)と、目標加速度決定部33の制御ブロックに大別され、また、前方認識装置10からの車間距離D、先行車両速度v、および、速度計11cから自車両速度vが入力される。
基本ACC部31(第一目標加速度演算部)は、車間距離Dと自車両速度vに基づいて、自車両1の第一目標加速度at1を演算する先行車両追従基本制御部であり、内部に、目標車間距離設定部31aと、ACC目標加速度演算部31bを備えている。この基本ACC部31は、先行車両2が加速している時に、自車両1が先行車両2に追従していく場合のACC制御時の第一目標加速度at1を演算する制御ブロックであり、特許文献1のACCと略同等のものである。
基本ACC部31の詳細を説明すると、まず、目標車間距離設定部31aでは、入力された自車両速度vに基づいて、目標車間距離Dを演算する。ここで演算される目標車間距離Dは、自車両速度vに略比例するものであり、自車両速度vが高速であれば、目標車間距離Dは大きくなる。
次に、ACC目標加速度演算部31bでは、目標車間距離設定部31aで演算された目標車間距離Dと、前方認識装置10から入力された実際の車間距離Dに基づいて、自車両1の目標加速度を演算し、これを第一目標加速度at1として出力する。なお、ここで演算される第一目標加速度at1は、目標車間距離Dと車間距離Dの偏差ΔDに応じて設定されるものであり、車間距離Dが目標車間距離Dより大きい場合は、偏差ΔDに略比例する加速度となるように、また、車間距離Dが目標車間距離Dより小さい場合は、偏差ΔDに略比例する減速度となるように、設定される。
一方、目標加速度制限部32(第二目標加速度演算部)は、先行車両速度vと自車両速度vに基づいて、自車両1の第二目標加速度at2を演算するものであり、内部に、第一制限値設定部32a、先行車両加速度推定部32b、第二制限値設定部32c、エンジンブレーキ時加速度推定部32d(第三制限値設定部)、加減速判定部32e、第四制限値設定部32f、第二目標加速度選択部32gを備えている。
目標加速度制限部32の詳細を説明すると、まず、先行車両加速度推定部32bでは、先行車両速度vを微分することで、先行車両加速度aを推定する。そして、加減速判定部32eでは、先行車両加速度推定部32bが推定した先行車両加速度aの正負、すなわち、先行車両2が加速中か減速中かを判断する。
また、第二制限値設定部32cでは、先行車両加速度推定部32bが推定した先行車両加速度aに、先行車両2と自車両1の加速度の偏差である相対加速度aに略比例する所定の相対加速度閾値athを加算し、この値を第二制限値Lとして出力する。この相対加速度閾値athは、先行車両2の減速時に、車間距離Dが開いたままとなったり、車間距離Dが拡大したりする事態を回避するために加算する正の値であり、これにより、先行車両2の減速度より小さい減速度(大きい加速度)が第二制限値Lとして設定される。なお、ここでは、先行車両加速度aに相対加速度閾値athを加算することで、第二制限値Lを演算したが、これに代え、先行車両加速度aに運転手の特性に対応する相対加速度閾値athを加算することで、第二制限値Lを演算する構成としても良い。これは、運転手によって、快適な加速度が異なるため、運転手の特性に応じた第二制限値Lにより目標加速度aを調整できるようにするためである。
以上の通り、本実施例の走行制御装置12において、相対加速度閾値athは、先行車両2と自車両1の加速度の偏差である相対加速度aに略比例した値、または、運転者の運転特性に応じて設定された値である。また、相対加速度閾値athは正の値である。
また、エンジンブレーキ時加速度推定部32d(第三制限値設定部)では、自車両速度vに基づいて、自車両1がエンジンブレーキをかけた時のエンジンブレーキ加速度を推定し、これ以上の値を第三制限値Lとして出力する。これは、自車両1の最大減速度をエンジンブレーキ時減速度に設定するためのものである。なお、ここでは、自車両1の動力源がエンジンであることを想定して、エンジンブレーキ時加速度推定部32dを備えた構成を説明しているが、動力源がモータであるときには、このエンジンブレーキ時加速度推定部32dに代え、回生ブレーキ時加速度推定部を設ければ良い。
以上の通り、本実施例の走行制御装置12において、第三制限値設定部32dは、自車両1のエンジンブレーキ時または回生ブレーキ時の加速度以上に第三制限値Lを設定する。
次に、第四制限値設定部32fは、第二制限値設定部32cの出力である第二制限値Lと、エンジンブレーキ時加速度推定部32dの出力である第三制限値Lの何れか大きい方を選択し、第四制限値Lとして出力するものである。
以上の通り、本実施例の走行制御装置12において、第二目標加速度演算部32gは、先行車両加速度aが負であるとき、先行車両加速度aに相対加速度閾値athを加算した第二制限値Lと、自車両1のエンジンブレーキ時または回生ブレーキ時の減速度に基づいて推定した第三制限値Lと、の何れか大きい方を第二目標加速度at2とする。
また、本実施例の走行制御装置12において、第二目標加速度演算部32gは、先行車両速度vに基づいて先行車両加速度aを推定する先行車両加速度推定部32bと、先行車両加速度aと相対加速度閾値athを加算した第二制限値Lを設定する第二制限値設定部32cと、自車両速度vでの走行中のエンジンブレーキ時または回生ブレーキ時の減速度に基づいて第三制限値Lを設定する第三制限値設定部と、第二制限値Lと第三制限値Lの何れか大きい方を第四制限値Lとして選択する第四制限値設定部32fと、を有する。
ここで、第一制限値設定部32aでは、ACCで利用できる自車両1の最大加速度を第一制限値Lに設定する。この第一制限値Lによって、基本ACC部31で設定された第一目標加速度at1がACCで利用できる最大加速度を超える場合であっても、自車両加速度aを制限することができ、ACC時の運転手の違和感を緩和させることができる。
以上の通り、本実施例の走行制御装置12において、第二目標加速度演算部32は、先行車両加速度aが正である場合は、自車両1に許容される最大加速度に基づいた第一制限値Lを第二目標加速度at2とする。
そして、第二目標加速度選択部32gでは、先行車両加速度aが正(先行車両2が加速中)であれば、第一制限値Lを第二目標加速度at2として出力し、先行車両加速度aが負(先行車両2が減速中)であれば、第四制限値Lを第二目標加速度at2として出力する。
そして、目標加速度決定部33では、基本ACC部31が出力した第一目標加速度at1と、目標加速度制限部32が出力した第二目標加速度at2の何れか小さい方を選択し、これを最終的な目標加速度aとして出力する。
以上の通り、本実施例の走行制御装置12は、前方認識装置10が取得した先行車両2との車間距離Dと、速度計11cが取得した自車両速度vに基づいて、車間距離Dを目標車間距離Dに近づける第一目標加速度at1を演算する第一目標加速度演算部31と、前方認識装置10が取得した先行車両速度vと、速度計11cが取得した自車両速度vに基づいて、自車両加速度aを抑制する第二目標加速度at2を演算する第二目標加速度演算部32と、第一目標加速度at1と第二目標加速度at2の何れか小さい方を目標加速度aとする目標加速度決定部33と、目標加速度aを実現するように駆動系11を制御する制御部(CPU)と、を有する。
また、本実施例の走行制御装置12は、先行車両2と自車両1との車間距離Dを目標車間距離Dtに近づける第一目標加速度at1を演算する第一目標加速度演算部31と、先行車両加速度aまたは自車両速度vに基づき第四制限値Lを演算し、先行車両加速度aが負である場合は、第四制限値Lを第二目標加速度at2とする第二目標加速度演算部32と、第一目標加速度at1と第二目標加速度at2の何れか小さい方を目標加速度aとする目標加速度決定部aと、を有する。
次に、図4乃至図8のフローチャートを用いて、図3に示した各部での処理の詳細を説明する。
図4は、基本ACC部31が第一目標加速度at1を演算する処理を示すフローチャート図である。まず、目標車間距離設定部31aでは、速度計11cから自車両速度vを取得し(ステップS41)、これに応じた目標車間距離Dを設定する(ステップS42)。そして、ACC目標加速度演算部31bでは、前方認識装置10から車間距離Dを取得し(ステップS43)、目標車間距離Dと車間距離Dの偏差ΔDに応じた第一目標加速度at1を演算する(ステップS44)。なお、ここで演算する第一目標加速度at1は、例えば、車間距離Dが目標車間距離Dより大きい場合は、偏差ΔDに略比例する値である。ここで演算された第一目標加速度at1が過大となる場合には、後述する第二目標加速度at2によって制限されるため、第一目標加速度at1には特に上限を設けなくても良い。
一方、図5は、目標加速度制限部32が第二目標加速度at2を演算する処理、および、目標加速度決定部33が最終的な目標加速度aを決定する処理を説明するフローチャート図である。まず、先行車両加速度推定部32bは、前方認識装置10から先行車両速度vを取得し(ステップS51)、これに微分などの処理を施すことで、先行車両加速度aを推定する(ステップS52)。そして、加減速判定部32eでは、先行車両加速度aの正負を判定し(ステップS53)、先行車両2が加速している場合は、第一制限値設定部32aが設定した第一制限値L(ACCで許可される最大加速度)を第二目標加速度at2に設定し(ステップS54)、先行車両2が減速している場合は、後述する第四制限値Lを第二目標加速度at2に設定する(ステップS55)。
次に、図6を用いて、図5のステップS55における第四制限値の設定処理を更に詳細に説明する。まず、第二制限値設定部32cは、第二制限値Lを演算し(ステップS61)、エンジンブレーキ時加速度推定部32dは、第三制限値Lを演算する(ステップS62)。ここで、第二制限値Lを演算するステップS61と、第三制限値Lを演算するステップS62について、図7、図8を用いて、更に詳細に説明する。
図7は、図6のステップS61の処理、すなわち、先行車両速度v2に基づいて第二制限値Lを求める制御フローを説明するフローチャート図である。図5の処理と一部重複するが、まず、先行車両速度vを取得し(ステップS71(ステップS51))、次に、先行車両速度vから先行車両加速度aを推定する(ステップS72(ステップS52))。そして、先行車両加速度aに相対加速度閾値athを加算して第二制限値Lを演算する(ステップS73)。なお、上述したように、相対加速度閾値athを加算することで、先行車両加速度aが負である場合、第二制限値Lをゼロに近づけることができるため、この第二制限値Lが最終的な目標加速度aに設定されれば、先行車両2の減速中に車間距離が拡大する等の不具合を回避することができる。
次に、図8は、図6のステップS62の処理、すなわち、自車両速度vに基づいて第三制限値Lを求める制御フローを説明するフローチャート図である。まず、エンジンブレーキ時加速度推定部32dは、速度計11cから自車両速度vを取得し(ステップS81)、その自車両速度vからエンジンブレーキ時の自車両加速度(減速度)を推定し、これを第三制限値Lとする(ステップS82)。なお、一般的には、ここで推定される減速度は、自車両速度vに略比例するものであるが、自車両速度vに応じて段階的に大きくなるステップ状のものとしても良い。
図7に示したステップS61の処理、および、図8に示したステップS62の処理が完了すると、第四制限値設定部32fは、図6に示すように、第二制限値Lと第三制限値Lを比べ(ステップS63)、第二制限値Lが第三制限値L以上である場合は、第二制限値Lを第四制限値Lに設定し(ステップS64)、第二制限値Lが第三制限値L未満である場合は、第三制限値Lを第四制限値Lに設定する(ステップS65)。
図6に示したステップS55の処理が完了すると、目標加速度決定部33は、図5に示すように、先行車追従時の目標加速度である第一目標加速度at1と、先行車減速走行時のエコ減速要求時の目標加速度である第二目標加速度at2を比較し(ステップS56)、第一目標加速度at1が第二目標加速度at2以下であれば第一目標加速度at1を最終的な目標加速度aとして出力し(ステップS57)、第一目標加速度at1が第二目標加速度at2より大きければ第二目標加速度at2を最終的な目標加速度aとして出力する(ステップS58)。
このように、先行車両2の加減速と車間距離Dの双方に基づいて設定した目標加速度aを用いて駆動系11を制御することで、本実施例の自車両1では、図2Cに例示したように、先行車両2が加速後に減速した場合等には、車間距離Dが目標車間距離Dよりも大きい場合であっても、自車両1を減速する等して、無駄な加減速を抑制し燃費向上を実現するとともに、無駄な加減速による運転者の違和感の解消を実現することができる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1…自車両、
2…先行車両、
10…前方認識装置、
11…駆動系、
11a…駆動部、
11b…制動部、
11c…速度計、
12…ECU、
12a…先行車両情報取得部、
12b…ACC部、
12c…目標加速度設定部、
12d…駆動系制御部、
30…走行制御装置、
31…基本ACC部(第一目標加速度演算部)、
31a…目標車間距離設定部、
31b…ACC目標加速度演算部、
32…目標加速度制限部(第二目標加速度演算部)、
32a…第一制限値設定部、
32b…先行車両加速度推定部、
32c…第二制限値設定部、
32d…エンジンブレーキ時加速度推定部、
32e…加減速判定部、
32f…第四制限値設定部、
32g…第二目標加速度選択部、
33…目標加速度決定部、
D…車間距離、
…目標車間距離、
…目標加速度、
t1…第一目標加速度、
t2…第二目標加速度、
…相対加速度、
th…相対加速度閾値、
…自車両加速度、
…先行車両加速度、
…自車両速度、
…先行車両速度
…第一制限値、
…第二制限値、
…第三制限値、
…第四制限値、

Claims (8)

  1. 自車両の前方の外界情報を取得する前方認識装置と、車輪を駆動または制動する駆動系と、自車両速度を検出する速度計と、を備えた自動車に搭載される走行制御装置であって、
    前記前方認識装置が取得した先行車両との車間距離と、前記速度計が取得した前記自車両速度に基づいて、前記車間距離を目標車間距離に近づける第一目標加速度を演算する第一目標加速度演算部と、
    前記前方認識装置が取得した先行車両速度と、前記速度計が取得した前記自車両速度に基づいて、自車両加速度を抑制する第二目標加速度を演算する第二目標加速度演算部と、
    前記第一目標加速度と前記第二目標加速度の何れか小さい方を目標加速度とする目標加速度決定部と、
    該目標加速度を実現するように前記駆動系を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする自動車の走行制御装置。
  2. 請求項1に記載の自動車の走行制御装置において、
    前記第二目標加速度演算部は、先行車両加速度が負であるとき、
    前記先行車両加速度に所定値を加算した第二制限値と、
    前記自車両のエンジンブレーキ時または回生ブレーキ時の減速度に基づいて推定した第三制限値と、
    の何れか大きい方を第二目標加速度とすることを特徴とする自動車の走行制御装置。
  3. 先行車両を追従走行する自動車の走行制御装置であって、
    前記先行車両と自車両との車間距離を目標車間距離に近づける第一目標加速度を演算する第一目標加速度演算部と、
    先行車両加速度または自車両速度に基づき第四制限値を演算し、前記先行車両加速度が負である場合は、前記第四制限値を第二目標加速度とする第二目標加速度演算部と、
    前記第一目標加速度と前記第二目標加速度の何れか小さい方を目標加速度とする目標加速度決定部と、
    を有することを特徴とする自動車の走行制御装置。
  4. 請求項3に記載の自動車の走行制御装置において、
    前記第二目標加速度演算部は、
    前記先行車両の速度に基づいて前記先行車両加速度を推定する先行車両加速度推定部と、
    前記先行車両加速度と所定値を加算した第二制限値を設定する第二制限値設定部と、
    前記自車両速度での走行中のエンジンブレーキ時または回生ブレーキ時の減速度に基づいて第三制限値を設定する第三制限値設定部と、
    前記第二制限値と前記第三制限値の何れか大きい方を前記第四制限値として選択する第四制限値設定部と、
    を有することを特徴とする自動車の走行制御装置。
  5. 請求項3、4に記載の自動車の走行制御装置において、
    前記第二目標加速度演算部は、前記先行車両加速度が正である場合は、前記自車両に許容される最大加速度に基づいた第一制限値を第二目標加速度とすることを特徴とする自動車の走行制御装置。
  6. 請求項4に記載の自動車の走行制御装置において、
    第三制限値設定部は、前記自車両のエンジンブレーキ時または回生ブレーキ時の加速度以上に前記第三制限値を設定することを特徴とする自動車の走行制御装置。
  7. 請求項4に記載の自動車の走行制御装置において、
    前記所定値は、
    前記先行車両と前記自車両の加速度の偏差である相対加速度に略比例した値、または、
    運転者の運転特性に応じて設定された値であることを特徴とする自動車の走行制御装置。
  8. 請求項7に記載の自動車の走行制御装置において、
    前記所定値は正の値であることを特徴とする自動車の走行制御装置。
JP2018092092A 2018-05-11 2018-05-11 自動車の走行制御装置 Pending JP2019196138A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018092092A JP2019196138A (ja) 2018-05-11 2018-05-11 自動車の走行制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018092092A JP2019196138A (ja) 2018-05-11 2018-05-11 自動車の走行制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019196138A true JP2019196138A (ja) 2019-11-14

Family

ID=68537232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018092092A Pending JP2019196138A (ja) 2018-05-11 2018-05-11 自動車の走行制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019196138A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113682305A (zh) * 2020-05-19 2021-11-23 广州汽车集团股份有限公司 一种车路协同自适应巡航控制方法及装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113682305A (zh) * 2020-05-19 2021-11-23 广州汽车集团股份有限公司 一种车路协同自适应巡航控制方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6670901B2 (ja) 車両の運転補助を行うための方法及び装置
US10052952B2 (en) Control method for improving fuel efficiency in adaptive cruise control system when preceding vehicle exists
JP5113020B2 (ja) 加速度制御装置及び加速度制御プログラム
JP5720701B2 (ja) 車両制御装置
KR102555912B1 (ko) 전기 모터를 구비하는 차량 및 그를 위한 주행 제어 방법
JP7198829B2 (ja) 車両制御装置
JP4710529B2 (ja) 走行制御装置
US11254309B2 (en) Cruise control system and method for vehicle
US9469299B2 (en) Deceleration setting system, deceleration setting method, and deceleration setting program
JP5472028B2 (ja) モータトルク制御装置
JP2012126148A (ja) 車両制御装置
JP2016028913A (ja) 車両の前後振動制御装置
JP2013256149A (ja) 車両の走行制御装置
US10479361B2 (en) Apparatus and method for controlling braking of vehicle
JP2015182555A (ja) 自動車
JP2017137053A (ja) ハイブリッド自動車の制御装置
JP2019196138A (ja) 自動車の走行制御装置
KR20190003096A (ko) 전기 모터를 구비하는 차량 및 그를 위한 코스팅 토크 제어 방법
CN116507538A (zh) 混合动力车辆的控制方法以及混合动力车辆
JP6702104B2 (ja) 車間距離制御方法と車間距離制御装置
JP2020036426A (ja) 電動車両の制御方法、及び、電動車両の制御装置
CN117480084A (zh) 用于路线事件的优先化的方法和设备
US10618424B2 (en) Wye-Delta eDrive system for electric vehicles
JP7368975B2 (ja) 車両制御装置、車両制御方法、及び車両追従走行システム
KR20220005680A (ko) 차량의 군집 주행 제어 시스템 및 방법