JP2019195469A - 睡眠評価方法及び睡眠評価シート、並びに、睡眠評価結果に基づいて脳機能疾病を鑑別する鑑別方法及び鑑別シート - Google Patents

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Abstract

【課題】睡眠検査装置を活用して、被検者に対して、脳機能疾病に関して注意を喚起する情報を提供することを可能にする睡眠評価方法を提供する。【解決手段】睡眠の習慣に関する複数の項目を含んだ1.睡眠習慣と、不眠のタイプに関する複数の項目を含んだ2.不眠タイプと、睡眠時の身体的な状況に関する複数の項目を含んだ3.睡眠時の身体状況と、睡眠の障害に関する複数の項目を含んだ4.睡眠障害と、に分類し、被検者の睡眠中に得られる睡眠データ、及び、被検者の睡眠に関するアンケートの回答結果から、前記1.〜4.の各項目について、レベルに応じて数値化し、前記1.〜4.の各項目に付された数値結果に基づいて、生理的項目、身体的項目、精神的項目、心理的項目に関し、医者の受診レベルにある項目については、その旨を表記する。【選択図】 図5

Description

本発明は、被検者の睡眠状態を評価する睡眠評価方法、及び、そのような睡眠評価方法によって得られる睡眠評価シートに関する。また、本発明は、そのような睡眠評価方法によって得られる睡眠評価結果に基づいて、脳機能疾病の鑑別に利用可能な鑑別方法、及び、そのような鑑別に用いられる鑑別シートに関する。
人にとって睡眠は、精神的にも肉体的に十分な休養をとる上で重要であり、睡眠が不調である場合、将来的に何等かの疾病に繋がる可能性がある。また、睡眠が十分に取れないケース(主観的ケース、客観的ケースを含む)では、既に何等かの疾病に罹患している可能性もある。特に、認知症及び神経疾患(精神疾患)を含む脳機能疾病は、睡眠状態と密接な関連性があり、睡眠状態を的確に把握することは、脳機能疾病を診断する上で重要と考えられる。特に、認知症(アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症に代表される認知症)は、年齢とともに症状が進行するものであり、発症時期を明確に把握することが困難な疾病であることが認識されている。また、実際に認知症を発症して症状が進行してしまうとその回復が難しい反面、睡眠や普段の生活習慣などに注意することで発症を予防したり、発症初期(実際に発症していたり、発症が疑わしい状態が含まれる)に適切な対処をすることで、その進行を遅らせることも知られている。
睡眠状態を検出するための手法については、例えば、特許文献1に開示されているように、寝具やベッドに加重センサ等を設け、寝具の上で睡眠している被検者の睡眠の質を評価することができる睡眠検査装置が知られている。このような睡眠検査装置は、多種、多様なものが知られており、いずれの装置によっても、例えば、入眠するまでの時間、睡眠中に覚醒したかどうか、体動状況、呼吸状態、離床状況等について確認することが可能となっている。
特開2015−131008号
通常、一般人は、睡眠不調があったり、脳機能疾病の可能性があっても、医者に相談しないケースが多く、そのまま症状を悪化させるようなこともある。また、医者は、受診した患者について、何のデータも無い状態で正確に診断することが困難なケースもある。特に、上記したような認知症を含む脳機能疾病については、適切な鑑別を行なう必要があるが、受診時に鑑別の手掛かりになるものが無いのが現状であり、これにより、誤った鑑別をしたり(精神疾患と認知症を混同したり、認知症タイプの鑑別ミスを起こすなど)、更に、誤った治療方法や薬を処方することもあり、適切な治療、予防が行なえなくなる可能性がある。これは、薬剤過敏性のある脳機能疾病では、致命的な誤りになることもある。
脳機能疾病については、様々な睡眠障害を引き起こすことが知られており、脳機能疾病と睡眠は、密接な関連性がある。従来の睡眠検査装置は、単に、被検者の睡眠状況に関するデータを得るか、場合によっては検出した睡眠データを被検者に提示するに留まっており、そのデータを活用して被検者に具体的な注意を促したり、実際に受診する医者に対して、特に、脳機能疾病の鑑別に関して役立つ情報を提供するものではない。
本発明は、睡眠検査装置を活用して、被検者に対して、脳機能疾病に関して注意を喚起する情報を提供すると共に、受診する医者に対して脳機能疾病の鑑別に役立つ情報を提供することを可能にする、睡眠評価方法、及び、そのような睡眠評価方法によって得られる睡眠評価シートを提供することを目的とする。
また、本発明は、そのような睡眠評価方法によって得られる睡眠評価結果に基づいて、脳機能疾病の鑑別に利用可能な鑑別方法、及び、そのような鑑別に用いられる鑑別シートを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る睡眠評価方法は、睡眠の習慣に関する複数の項目を含んだ1.睡眠習慣と、不眠のタイプに関する複数の項目を含んだ2.不眠タイプと、睡眠時の身体的な状況に関する複数の項目を含んだ3.睡眠時の身体状況と、睡眠の障害に関する複数の項目を含んだ4.睡眠障害と、に分類し、被検者の睡眠中に得られる睡眠データ、及び、被検者の睡眠に関するアンケートの回答結果から、前記1.〜4.の各項目について、レベルに応じて数値化し、前記1.〜4.の各項目に付された数値結果に基づいて、生理的項目、身体的項目、精神的項目、心理的項目に関し、医者の受診レベルにある項目については、その旨を表記する、ことを特徴とする。
このような睡眠評価方法では、被検者の実際の睡眠データと、被検者から得られる睡眠に関するアンケート結果から、認知症や精神疾患のリスクがある不眠原因の傾向(生理的項目、身体的項目、精神的項目、心理的項目)について、医者の受診レベルにあるか否かが示される。すなわち、上記したような睡眠評価方法で、受診レベルにあることが示されれば、そのまま医者や専門医の診察を受ける動機づけを被検者に提示することが可能となる。
また、一般的に入眠時間が短いと、健常の場合を除いて認知症に該当している可能性があり、入眠時間が長いと、健常の場合を除いて精神疾患に該当している可能性がある。本発明の脳機能疾病を鑑別する鑑別方法は、上記した睡眠評価方法で得られる2.不眠タイプの各項目(例えば、中途覚醒、睡眠効率、不眠に関する項目とされる)について、入眠時間が短い方の各項目について、数値化された数値の積算を行ない、その積算結果から健常/アルツハイマー型認知症/レビー小体型認知症を鑑別することを特徴とする。
また、本発明の脳機能疾病を鑑別する鑑別方法は、上記した睡眠評価方法で得られる4.睡眠障害の各項目(例えば、睡眠時無呼吸指数、周期的体動指数、レム睡眠時行動障害に関する項目とされる)について、入眠時間が短い方の各項目について、数値化された数値の積算を行ない、その積算結果から健常/アルツハイマー型認知症/レビー小体型認知症を鑑別することを特徴とする脳機能疾病を鑑別することを特徴とする。
また、本発明の脳機能疾病を鑑別する鑑別方法は、上記した睡眠評価方法で得られる前記2.不眠タイプが、中途覚醒、睡眠効率、不眠に関する項目を含んでおり、更に、前記被検者の睡眠に関するアンケートの回答結果から、中途覚醒、不熟眠感、睡眠不安に関する項目を含んだ主観評価を取得し、入眠時間までの長短を区分けして、入眠時間が短い方の前記2.不眠タイプの各項目について、数値化された数値の積算を行なうと共に、前記主観評価の各項目について、入眠時間が短い方の各項目について、数値化された数値の積算を行ない、両積算結果の大小によって、逆説性不眠と鑑別することを特徴とする。
また、本発明の脳機能疾病を鑑別する鑑別方法は、上記した睡眠評価方法で得られる前記2.不眠タイプが、中途覚醒、睡眠効率、不眠に関する項目を含んでおり、更に、前記被検者の睡眠に関するアンケートの回答結果から、中途覚醒、不熟眠感、睡眠不安に関する項目を含んだ主観評価を取得し、入眠時間までの長短を区分けして、入眠時間が長い方の前記2.不眠タイプの各項目について、数値化された数値の積算を行なうと共に、前記主観評価の各項目について、入眠時間が長い方の各項目について、数値化された数値の積算を行ない、両積算結果の大小によって、不安障害/うつ/統合失調症のいずれかを鑑別することを特徴とする。
また、本発明は、上記したような睡眠評価方法、及び、脳機能疾病を鑑別する鑑別方法によって出力される睡眠評価シート、鑑別シートを提供することを特徴としている。このような睡眠評価シートや鑑別シートは、実際の紙媒体として提供されるものであっても良いし、画像として提供されるものであっても良い。
本発明によれば、睡眠検査装置を活用して、被検者に対して、脳機能疾病に関して注意を喚起する情報を提供すると共に、受診する医者に対して脳機能疾病の鑑別に役立つ情報を提供することを可能にする、睡眠評価方法、及び、そのような睡眠評価方法によって得られる睡眠評価シートが得られる。また、本発明によれば、そのような睡眠評価方法によって得られる睡眠評価結果に基づいて、脳機能疾病の鑑別、更には、その潜在的なリスクを提示するのに利用可能な鑑別方法、及び、そのような鑑別に用いられる鑑別シートが得られる。
公知の睡眠検査装置によって得られるある被検者の睡眠データを示す図。 被検者に提示する睡眠に関するアンケート項目を示した質問票の一例を示す図。 被検者から得られる睡眠データ及びアンケート結果から、被検者の睡眠評価シートを作成するためのシステムの構築例を示したブロック図。 睡眠検査装置から得られる睡眠データ及び睡眠に関するアンケートから得られるアンケート結果に基づいて被検者の睡眠の評価を示す睡眠評価シートの一例を示す図。 被検者の不眠原因の傾向を表示する睡眠評価シートの一例を示す図。 図4に基づく評価結果から、被検者が受診レベルにある項目について整理した受診レベル表示シートの一例を示す図。 医者が被検者の病状を判断する上で、参考にする睡眠評価シートの一例を示す図。 医者が脳機能疾病を鑑別する上で、参考にする鑑別シートの一例を示す図。
以下、本発明に係る睡眠評価方法(睡眠評価シート)、及び、睡眠評価方法によって得られる評価結果に基づいて脳機能疾病を鑑別する鑑別方法(鑑別シート)の一実施形態について説明する。
上述したように、本発明に係る睡眠評価方法は、被検者から実際の睡眠データを取得し、この睡眠データの中から脳機能疾病の鑑別に必要なデータを抽出すると共に、被検者に対して睡眠に関するアンケートを提示し、この睡眠データとアンケート結果に基づいて認知症や精神疾患のリスクがある不眠原因の傾向(ここでの不眠原因の傾向は、生理的項目、身体的項目、精神的項目、心理的項目に加え、薬の影響による不眠の項目が含まれる)について、医者の受診レベルにあるか否かを示すことを特徴とする。そして、医者の受診レベルにある被検者に対しては、医者に対して、脳機能疾病、具体的には、少なくともアルツハイマー型認知症(AD)、レビー小体型認知症(DLB)を鑑別し、更には、不安障害、統合失調症、うつ(うつ病)を容易に鑑別することが可能な資料を提供することで、脳機能疾病の診断が容易にできるようにすることを特徴としている。
最初に、被検者から取得する睡眠データについて説明する。
図1は、ある被検者の睡眠状態の変化を、1日毎に時系列で示した図であり、これを一週間分(7日分)取得した睡眠データの一例を示す図(睡眠日誌シート)である。このような睡眠データは、一般的な睡眠検査装置で取得することが可能であり、脳波や呼吸状態、身体の動き等を測定する各種計測装置を完備した睡眠検査ルームで実際に被検者に就寝してもらい、被検者から得るようにしても良いし、簡単に必要な睡眠データを取得できる睡眠検査装置によって得るようにしても良い。
本実施形態では、データ処理部を備えた非接触・非拘束の睡眠検査マット(具体的には、パラマウントベッド株式会社製の「眠りスキャン;登録商標」)を利用して睡眠データを取得するようにしている。このような睡眠検査装置は、容易に持ち運びでき、被検者が就寝するベッドのマットレスの下で、被検者の胸部領域に敷設して使用されるものであり、睡眠検査マット内に設置されているセンサ(圧力センサ、振動センサなど)が、睡眠中の被検者の睡眠状態を検出して、時系列で睡眠データを取得することを可能にする。検出する睡眠データには、就床時刻、起床時刻、睡眠している状態/覚醒した状態が含まれ、それ以外にも、例えば、心拍数、呼吸数、活動量、周期的体動、離床回数などを検知することが可能である。
このような睡眠検査装置は、薬局、ドラッグストア、病院など、睡眠に関して一般人が何らかの相談を受け付けができる拠点に設置しておけば良く、相談者(被検者)に対して、睡眠に関するアンケートと共に貸与される。そして、被検者に対して貸与された睡眠検査装置は、スイッチをON状態にして、所定期間(一週間程度)ベッドのマットレスの下に敷設したままにしておくことで、図1に示すような睡眠データを所定期間に亘って取得することが可能となっている。
被検者から得られる睡眠データについては、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置に対して、既存の通信網を利用して直接、データ送信するようにしても良いし、被検者から取得された睡眠データを記録媒体に記憶し、記録媒体を介してデータ処理装置にデータ入力するような構成であっても良い。すなわち、データ処理装置で実行される睡眠判定プログラムが、その装置に入力された睡眠データから、所定の手順に従って、紙媒体や電子媒体で表示される睡眠評価シートを出力できるような構成であれば、睡眠データを取得する方法については特に限定されることはない。
なお、図1に示す睡眠データは、被検者情報、データ取得年月日、各データ取得日の睡眠状態(就床時刻、起床時刻、及び、睡眠している状態/覚醒した状態の色分け表示)が把握できるようにシート状にして、被検者に提示可能に加工されており、後述するデータ処理装置によって出力される。
図2は、被検者に提供する睡眠に関する項目を示した質問票(アンケート)の一例を示す図である。
このアンケートは、被検者が直近のおおよそ1ヶ月の間で睡眠に関して感じたこと(主観的に感じたこと)について回答してもらうものであり、8つの質問項目を備えている。具体的には、No.1.睡眠時間に関する項目、No.2.眠りに至るまでの項目、No.3.中途覚醒に関する項目、No.4.睡眠効率に関する項目、No.5.早期の目覚めに関する項目、No.6.日中の眠気に関する項目、No.7.眠りに関する不安に関する項目、No.8.就寝中の夢に関する項目の8つの質問事項が含まれており、それぞれの項目について、被検者は、点数評価(レベルに応じて数値化されており、ここでは、3点、2点、0点の評価数値を付す)してもらうようにしている。
被検者から得られるアンケートの回答結果については、前記睡眠データと同様、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置に対して、既存の通信網を利用してデータ送信するようにしても良いし、回答結果を直接入力するようにしても良い。
図3は、被検者から得られる睡眠データ及びアンケート結果から、被検者の睡眠評価シート、及び、医者に対して提示可能な鑑別シートを作成するためのシステムの構築例を示したブロック図である。
データ処理装置10は、被検者から得られる睡眠データ、眠りに関するアンケート結果である睡眠に関するアンケートの回答結果が入力される入力手段(上記したように、通信網を介して入力されるもの、記録媒体を介して入力されるもの等が含まれる)20、後述するような睡眠評価シートの作成に関する制御プログラム等を格納したROM30、データ処理やデータ管理するにあたって各種データを一時的に記憶するRAM40、被検者毎にID情報を付与して睡眠に関するデータを蓄積、管理する被検者データベース50、被検者の睡眠評価シートや、後述する鑑別シートを画像や紙媒体として出力する出力手段(画像表示装置やプリンタなどが含まれる)60、及び、これらの構成要素を制御するCPU100を備えている。
図4は、データ処理装置10によって得られる睡眠評価シート(睡眠の評価項目表示領域)の一例を示す図であり、1.睡眠習慣、2.不眠タイプ、3.睡眠時の身体状況、及び、4.睡眠障害が分類されている(1.〜4.については、それを特徴付けるための複数の項目が含まれている)。
睡眠の評価を可能にするこれらの4つのタイプが分類された睡眠評価シートは、予めテンプレートデータとして、制御プログラムに組み込まれており、空白部分となった各項目の「計測値」及び「評価」の欄に、被検者毎の結果が表示されるようになっている。ここでの「計測値」は、睡眠検査装置の睡眠データから得られる実測値、及び、質問票(アンケート)の質問項目から得られる回答結果(3点、2点、0点)であり、その計測値に応じて評価結果(2段階評価又は3段階評価であり、そのレベルに応じて数値化されている)が示される。
図4の睡眠評価シートの内、1.睡眠習慣に関するシートは、各項目(睡眠時間帯、起床規則性、離床規則性、就床時間)について、睡眠データで得られる評価を2段階(良好;3点、要改善;2点)としており、睡眠時間に関する睡眠データ及びアンケートの回答結果は、3段階(良好;3点、要注意;2点、受診レベル;0点)としている。
この1.睡眠評価の内、「睡眠時間」に関する項目については、図6に示す不眠タイプを特定する要素となっており、実際の睡眠データの計測時間が3時間未満であれば、「受診レベル;0点」の評価結果が示される。また、評価段階毎(レベル毎)に付与される数値(点数)は、後述するように、認知症や精神疾患の種別を鑑別する上で重要となるが、その配分については、現状における治験結果、治療実績、各種の学術論文等によって定めたものであり、更に治験等が進んで多数の症例を検証することによって、より最適化しても良い。
図4の睡眠評価シートの内、2.不眠タイプに関するシートは、各項目についての評価を3段階(良好;3点、要注意;2点、受診レベル;0点)としており、被検者の不眠がどのような原因に基づくものかを項目化して、実際の計測データ、及び/又は、アンケートの回答から評価した結果が示される。
この内、「睡眠効率」及び「中途覚醒」に関する項目は、図6に示す不眠タイプを特定する要素となっており、「睡眠効率」に関しては、実際の睡眠データの測定結果が80%未満であれば、「受診レベル」の評価結果、及び、アンケートの4.項目で「かなり不満である」という回答結果となれば、「受診レベル」の評価結果が示される。
また、「中途覚醒」に関しては、実際の睡眠データの測定結果が40分を超えてしまえば、「受診レベル」の評価結果、及び、アンケートの3.項目で「ひんぱんにあった」という回答結果となれば、「受診レベル」の評価結果が示される。
また、2.不眠タイプに関するシートの項目の内、「早期覚醒」「日中の眠気」眠れない不安」に関しては、アンケートの回答から評価され、「過眠」「気にしすぎ」「気づいていない」に関しては、実際の計測データの数値評価(定量的評価)と、アンケートの回答結果の数値評価(主観的評価)に基づいて評価が成される。
図4の睡眠評価シートの内、3.睡眠時の身体状況に関するシートは、各項目についての評価を3段階(良好;3点、要注意;2点、受診レベル;0点)としており、実際の計測データから、被検者が睡眠時にどのような身体的な特徴であったかを数値評価した結果が示される。
この3.睡眠時の身体状況に関するシートの各項目において、その計測値が異常値を示していれば、脳機能疾病以外の病気(各種の生活習慣病)の可能性や危険性もあり得るため、いずれかの項目で「受診レベル」との評価が示されたときには、医者(内科医など)を受診することを勧める旨のメッセージが表示されている。
図4の睡眠評価シートの内、4.睡眠障害に関するシートは、各項目についての評価を3段階(良好;3点、要注意;2点、受診レベル;0点)としており、実際の計測データから、被検者の睡眠時における動作(周期的体動、無呼吸状態、行動障害)にどのような特徴を示すかを数値評価した結果が示される。
この睡眠評価シートの内、「周期的体動指数」「睡眠時無呼吸指数」「レム睡眠時行動障害」に関する項目は、図6に示す睡眠障害を特定する要素となっており、「周期的体動指数」に関しては、実際の睡眠データの測定結果が、1時間当たり20回を超えていれば、「受診レベル」の評価結果が示され、「睡眠時無呼吸指数」については、実際の睡眠データの測定結果が、1時間当たり17回を超えて呼吸停止があれば、「受診レベル」の評価結果が示される。また、「レム睡眠時行動障害」に関する項目については、アンケートの8.項目で「かなりあった」という回答結果となれば、「受診レベル」の評価結果が示される。
図5は、被検者の不眠原因の傾向を表示する睡眠評価シート(不眠原因表示領域)の一例を示す図である。
図5に示す睡眠評価シートは、図4で示す睡眠評価シートで得られた測定結果、及び、アンケートの回答結果(数値化された評価)から、「生理的項目」「身体的項目」「精神的項目」「心理的項目」に該当する項目を抽出し、それらの項目の数値化された値を積算し、その数値結果から、「良好」「要改善」「要注意」「受診レベル」の評価が表示される。そして、これらの評価において、1つでも「要改善レベル」或いは「受診レベル」が表示された場合、それは、薬の影響による不眠についても注意を要する必要があるため、「薬の影響による不眠」についても表記するようにし、この部分に「要相談レベル(受診レベル)」が表示される。
この図5に示す睡眠評価シートは、上記した1.〜4.の評価結果に基づいて得られるものであることから、これらの項目に、「受診レベル(医者の受診レベル)」の評価があれば、被検者に対して、脳機能疾病の可能性、更には、身体疾患の可能性があることを伝えることができ、早期の受診を促すことが可能となる。
図6は、図4に示した睡眠評価シートにおいて、受診レベルの項目を整理したものであり、脳機能疾病に関し、被検者が受診レベルにある項目について整理した受診レベル表示シート(睡眠評価シートを構成する)の一例を示す図である。
図6に示す睡眠評価シートは、被検者の睡眠状態(図4に示した測定結果及びアンケート結果)から、脳機能疾病の危険性のある項目を3つの領域(不眠タイプ、障害障害、主観評価)に分けてまとめたものである。なお、各領域を構成する項目は、脳機能疾病を鑑別する上で必要最小限のもの(鑑別に際して重要となる項目)を挙げたものであり、できるだけ簡便かつ正確に脳機能疾病を鑑別できる項目が挙げられている。
すなわち、治験レベル及び学術論文レベルにおいて、各種の脳機能疾病は、不眠タイプ、睡眠障害、及び、被検者の主観的な感覚から、特徴性が見出されており、図6の受診レベル表示シートでは、これらの指標を縦軸で表すと共に、これらの指標を特徴付ける必要最小限の項目(図4の睡眠評価シートの項目)が挙げられている。本実施形態では、各項目において、被検者が受診レベルにあった際、図6で示す受診レベル表示シートの該当部分に、図4において数値化された得点を付与するようにしている。
図6に示す睡眠評価シートにおいて、「不眠タイプ」は、被検者の不眠がどの程度にあるか特定できる項目が該当している。具体的には、図4に示した睡眠評価シートの各項目の内、「中途覚醒」「睡眠効率」「不眠時間(睡眠時間)」が該当する。
図6に示す睡眠評価シートにおいて、「障害障害」は、被検者の睡眠に支障をきたしている障害の項目が該当している。具体的には、図4に示した睡眠評価シートの各項目の内、「睡眠時無呼吸指数」「周期的体動指数」「レム睡眠時行動障害」が該当する。
図6に示す睡眠評価シートにおいて、「主観評価」は、被検者の主観的な感覚に該当する項目(アンケートの回答結果から得られる中途覚醒感、不熟眠感、睡眠不安感)が該当する。
なお、上記の「不眠タイプ」「睡眠障害」「主観評価」、及び、これらを特徴付ける項目名は、脳機能疾病を鑑別するためのものであり、不眠タイプを特徴付けできる要因、睡眠障害を特徴付けできる要因、主観評価が特徴付けできる要因が特定できれば、上記した名称に限定されるものではない。
また、脳機能疾病の内、認知症(アルツハイマー型認知症(AD)とレビー小体型認知症(DLB))は、入眠時間(眠りにつくまでの時間)が短いという特徴があり、それ以外の脳機能疾病(うつ及び統合失調症などの精神疾患)は、入眠時間が上記した認知症よりも長いという特徴がある。実際に、認知症を発症している多数の患者から入眠時間に関するデータを取得したところ、認知症のケースでは、入眠時間が10〜30分(15〜25分以下の割合が更に多くなる)の範囲が多く、うつ及び統合失調症では、それよりも長い時間かかる(40分よりも多くかかっており、なかなか寝付けない)という結果が得られている。
このため、上記した3つの「不眠タイプ」「睡眠障害」「主観評価」では、それぞれ入眠時間を40分で区分けしており(40分を閾値として規定する)、40分以下は認知症(或いはそのタイプ)、40分より長ければ精神疾患(或いはそのタイプ)と鑑別するようにしている。すなわち、図6で示す睡眠評価シートにおいて、a,c,eの領域は、入眠時間が40分以下で認知症の疑いがある領域であり、それ以外の領域b,d,fは、入眠時間が40分より長く、認知症以外の脳機能疾病(うつ及び統合失調症などの精神疾患)の疑いのある領域となる。
なお、認知症と精神疾患の鑑別は、入眠時間以外にもレム睡眠比率によって区分けすることができる。レム睡眠比率については、概ね10%から30%(特に13%から27%)の範囲が健常者であり、それより比率が低いと認知症の傾向が強く、それより比率が高いと精神疾患の傾向が強くなることから、閾値については、上記したように入眠時間(40分)のみで区分けする以外にも、レム睡眠比率(13%から27%)のみで区分けしても良く、更に、入眠時間とレム睡眠比率の両者を考慮して区分けするようにしても良い。
被検者は、図1で示す睡眠データシート、及び、図4から図6で示すような睡眠評価シートを取得することで、自己の睡眠状態を把握することが可能となる。すなわち、睡眠に不安がある被検者は、睡眠検査装置を貸し出すことができる場所に出向き、睡眠に関するアンケートに回答するとともに、一定期間、睡眠検査装置で検査することによって、上述した睡眠データシート、及び、睡眠評価シートを取得することができ、その取得した睡眠評価シートに「受診レベル」或いは「要相談レベル」が付されていたときに、医者(主に内科医、脳機能疾病の専門医等)を受診すれば良い。
また、被検者(患者)が、図1で示す睡眠データシート、及び、図4から図6で示すような睡眠評価シートを取得しており、この睡眠評価シートを医者が見ることによって、その患者の脳機能疾病をある程度正確に鑑別し、その発症リスク、発症しているか否かをある程度、正確に診断することが可能となる。さらに、医者がこのような情報を予め取得しておくことで、初期診療において時間を無駄にすることなく適切な判断をすることも可能である。
この場合、医者が上記したデータ処理装置10にアクセスできるようにし、該当する患者の睡眠評価シート(受診レベル表示シート)を取得できるようにシステム化しておけば良い。
図7は、上記した睡眠評価シートの内、3.睡眠時の身体状況、及び、4.睡眠障害について、コメントを付しており、医者が被検者の病状を判断する上で参考となる睡眠評価シートの一例を示す図(医者が見る睡眠評価シート)である。
被検者から得られた睡眠データに関し、ある一定の項目で受診レベルの評価が成された場合、それは、脳機能疾病以外の病気(成人病、生活習慣病)に該当している可能性もある。このため、被検者を受診する医者側において、被検者が得る睡眠評価シートの内、評価に問題がある項目に関し、図7に示すようなコメントを付しておくことで、治療行為を行なう医者側にとって役立つ情報が提供される。
例えば、活動量が多い場合、「痛い、痒い等の自覚症状がない場合、ストレスや慢性疲労病態がある」旨を表示したり、離床回数が多ければ、「精神疾患や認知症が無い場合、糖尿病や過活動膀胱等、身体疾患がある」旨を表示する等、医者の初期診断や問診に役立てることが可能となる。或いは、周期的体動指数が多ければ、「成人は難治性不眠の原因、高齢者は精神疾患、認知症等に前駆する傾向がある」旨を表示したり、無呼吸の回数が多ければ、「成人は生活習慣の原因に、高齢者は精神疾患、認知症等に前駆する傾向がある」旨を表示しても良い。
図8は、医者が脳機能疾病を鑑別する上で参考にする鑑別シートの一例を示す図であり、上段は、入眠時間と認知症・精神疾患の区別を示す鑑別シートの一例を示す図、第2段目は、図6で得られる不眠タイプと睡眠障害から、認知症の鑑別を行なうために参考となる鑑別シートの一例を示す図、第3段目、4断目は、図6で得られる睡眠障害と主観指標から、精神疾患の鑑別を行なうために参考となる鑑別シートの一例を示す図である。このような鑑別シートについては、予め医者が所持していても良いし、上記したように医者がデータ処理装置にアクセスした際に、患者毎の睡眠評価シートと共に取得できるようにしても良い。
図8の上段に示すように、脳機能疾病の内、認知症と、それ以外の精神疾患は、入眠時間の長短で鑑別することが可能である。本実施形態では、上記したように、入眠時間を40分で区分けしており、40分以下は、認知症に該当(その可能性がある)し、40分よりも長ければ、精神疾患に該当する(その可能性がある)ことが示されている。すなわち、医者は、まずは入眠時間の長さによって、それが認知症によるものなのか、或いは、精神疾患によるものなのかの大まかな判断が可能になる(上記したように、レム睡眠比率で区分けしても良い)。
図8の第2段目は、図6で得られる不眠タイプと睡眠障害から、認知症の鑑別を行なうための鑑別シートの一例を示す図である。
図6に示すように、不眠タイプのaの領域は、入眠時間が40分以下で認知症の疑いがある領域であり、この領域に受診レベルが付されていれば、それは認知症の可能性もある。この場合、不眠タイプの各項目(中途覚醒・睡眠効率・不眠)について、付与されている得点(レベルによって数値化された数値)の積算を行ない、その積算結果が7点以上(満点は9点)であれば健常、4点以上7点未満であればアルツハイマー型認知症、4点未満であればレビー小体型認知症に該当する可能性があることが示されている(レビー小体型は、アルツハイマー型よりも多様な不眠を生ずる)。すなわち、医者は、その積算結果から、認知症についての判断指標を得ることができる。
また、図6に示すように、睡眠障害のcの領域は、入眠時間が40分以下で認知症の疑いがある領域であり、この領域にマーキング(受診レベル)が付されていれば、それは認知症の可能性もある。この場合、睡眠障害の各項目(無呼吸指数・周期的体動指数・レム時行動障害)について、付与されている得点(レベルによって数値化された数値)の積算を行ない、その積算結果が7点以上(満点は9点)であれば健常、4点以上7点未満であればアルツハイマー型認知症、4点未満であればレビー小体型認知症に該当する可能性があることが示されている。すなわち、医者は、積算結果から、認知症についての判断指標を得ることができる。
なお、図8の鑑別シートにおいて、被検者のaの領域、及び、cの領域で同じ結果が出ていれば、ある程度、認知症について正確な診断を行なうことが可能であるが、aの領域、及び、cの領域で異なる結果が出たケースでは、その医者の判断によって、更に詳細な検査(例えば、血液検査、脳波検査、MRI検査など)を行なうことによって、より正確な診断結果を得ることも可能である。
図8の第3段目は、図6で得られる不眠タイプと主観評価から、精神疾患の鑑別を行なうための鑑別シートの一例を示す図であり、シーソーに見立てて得点が大きい方を下側に傾けた状態を示している。また、図8の第4段目は、第3段目における得点を具体的に示している。
図6に示した主観評価のeの領域は、睡眠の不調に関して自覚症状がある(自己の睡眠に不安を抱いている)領域である。この場合、被検者が、自己の睡眠に不安を抱いているケースでは、実際に精神疾患になっていることも考えられるが、入眠時間が短いケースでは、上記したように、精神疾患を患っている可能性は低く、認知性であるか否かを考慮する必要がある。このため、主観評価のeの領域に受診レベルが付与されたケースでは、前記不眠タイプの各項目について、入眠時間が短い方の項目について積算(aの領域の積算)を行なうと共に、主観評価の各項目について、入眠時間が短い方の項目について積算(eの領域の積算)を行ない、両積算結果の多少によって、逆説性不眠と鑑別することが可能となる。具体的には、aの領域の積算値が高ければ、それは単にアンケートの回答結果が不良(主観が不良)であって健常である可能性が高く、この被検者は逆説性不眠(不眠と錯覚している)と鑑別することが可能である。
一方、図6に示した主観評価のfの領域は、自覚症状として入眠時間が長いと感じていることから、精神疾患を患っている可能性があり、精神疾患を患っているのであれば具体的な症状を特定する必要性がある。この場合、不眠タイプの各項目について、入眠時間が長い方の項目(bの領域)について積算を行なうと共に、前記主観評価の各項目について、入眠時間が長い方の項目(fの領域)について積算を行ない、両積算結果の多少によって、不安障害/うつ/統合失調症のいずれかを鑑別することが可能である。
具体的には、bの領域の積算値が高く、アンケートの回答結果の数値が低ければ、この被検者は不安障害(睡眠に対する不安感が強い)と鑑別することが可能である。また、bの領域の積算値とfの領域の積算値が等しい(データの数値もアンケートの数値も低い)のであれば、うつと鑑別することが可能であり、fの領域の積算値が高ければ、それは不眠の自覚がない、もしくは小さい場合で、データの数値が悪いことから、統合失調症と鑑別することが可能である。
患者(被検者)の診察に際して、医者が、その患者の睡眠評価シート(図7参照)、及び、上記したような鑑別シート(図8参照)を参考にすることで、患者の具体的な脳機能疾病の種別について、大まかな判断をすることが可能であり、医者は、更に、必要であれば、血液検査、MRI検査、脳波検査をすることで、その鑑別をより確実にすることが可能となる。或いは、具体的な事項について問診しても良いし、反応試験や筆記試験などを行なって、具体的な症状を鑑別するようにしても良い。
以上のような睡眠評価シートを作成することで、被検者の睡眠状態を直ちに把握して、どのような脳機能疾病に該当するか、或いは、その可能性があるかを直ちに把握し易くすることができ、被検者に対しては、睡眠に関して適切なアドバイスをすることが可能となる。また、被検者は、いきなり医者に相談することなく、自分では把握し難い睡眠の問題点を予め把握したうえで医者に相談できるため、脳機能疾病に関し、早期の発見、治療に役立てることが可能となる。さらに、医者も脳機能疾病に関して、睡眠評価シート及び鑑別シートによって予め情報を取得することができるため、適切な診察を行なったり、適切な薬の処方を行なうことが可能となる。
また、上記した睡眠評価シートについては、被検者毎に、複数年に亘って定期的に蓄積することも可能であり、認知症の発症の有無、その進行度について、正確な診断結果を与えることが可能となる。また、そのような鑑別結果は、専門医が患者を診察する上での資料とすることも可能である。
10 データ処理装置
20 入力手段
30 ROM
40 RAM
50 被検者データベース
60 出力手段
100 CPU

Claims (10)

  1. 睡眠の習慣に関する複数の項目を含んだ1.睡眠習慣と、
    不眠のタイプに関する複数の項目を含んだ2.不眠タイプと、
    睡眠時の身体的な状況に関する複数の項目を含んだ3.睡眠時の身体状況と、
    睡眠の障害に関する複数の項目を含んだ4.睡眠障害と、
    に分類し、
    被検者の睡眠中に得られる睡眠データ、及び、被検者の睡眠に関するアンケートの回答結果から、前記1.〜4.の各項目について、レベルに応じて数値化し、
    前記1.〜4.の各項目に付された数値結果に基づいて、生理的項目、身体的項目、精神的項目、心理的項目に関し、医者の受診レベルにある項目については、その旨を表記する、
    ことを特徴とする睡眠評価方法。
  2. 請求項1に記載の睡眠評価方法で得られる前記2.不眠タイプは、中途覚醒、睡眠効率、不眠に関する項目を含んでおり、
    入眠時間までの長短を区分けして、入眠時間が短い方の前記中途覚醒、睡眠効率、不眠の各項目について、数値化された数値の積算を行ない、その積算結果から、健常/アルツハイマー型認知症/レビー小体型認知症を鑑別することを特徴とする脳機能疾病を鑑別する鑑別方法。
  3. 請求項1に記載の睡眠評価方法で得られる前記4.睡眠障害は、睡眠時無呼吸指数、周期的体動指数、レム睡眠時行動障害に関する項目を含んでおり、
    入眠時間までの長短を区分けして、入眠時間が短い方の前記睡眠時無呼吸指数、周期的体動指数、レム睡眠時行動障害の各項目について、数値化された数値の積算を行ない、その積算結果から健常/アルツハイマー型認知症/レビー小体型認知症を鑑別することを特徴とする脳機能疾病を鑑別する鑑別方法。
  4. 請求項1に記載の睡眠評価方法で得られる前記2.不眠タイプは、中途覚醒、睡眠効率、不眠に関する項目を含んでおり、
    前記被検者の睡眠に関するアンケートの回答結果から、中途覚醒、不熟眠感、睡眠不安に関する項目を含んだ主観評価を取得し、
    入眠時間までの長短を区分けして、入眠時間が短い方の前記2.不眠タイプの各項目について、数値化された数値の積算を行なうと共に、前記主観評価の各項目について、入眠時間が短い方の各項目について、数値化された数値の積算を行ない、
    両積算結果の大小によって、逆説性不眠と鑑別することを特徴とする脳機能疾病を鑑別する鑑別方法。
  5. 請求項1に記載の睡眠評価方法で得られる前記2.不眠タイプは、中途覚醒、睡眠効率、不眠に関する項目を含んでおり、
    前記被検者の睡眠に関するアンケートの回答結果から、中途覚醒、不熟眠感、睡眠不安に関する項目を含んだ主観評価を取得し、
    入眠時間までの長短を区分けして、入眠時間が長い方の前記2.不眠タイプの各項目について、数値化された数値の積算を行なうと共に、前記主観評価の各項目について、入眠時間が長い方の各項目について、数値化された数値の積算を行ない、
    両積算結果の大小によって、不安障害/うつ/統合失調症のいずれかを鑑別することを特徴とする脳機能疾病を鑑別する鑑別方法。
  6. 睡眠の習慣に関する複数の項目を含んだ1.睡眠習慣と、
    不眠のタイプに関する項目を含んだ2.不眠タイプと、
    睡眠時の身体的な状況に関する複数の項目を含んだ3.睡眠時の身体状況と、
    睡眠の障害に関する項目を含んだ4.睡眠障害と、
    に分類し、
    前記1.〜4.の各項目の夫々について、睡眠検査装置による計測結果、及び/又は、アンケートの回答結果に基づいて数値化すると共に、その数値による評価結果を表示した睡眠の評価項目表示領域と、
    前記1.〜4.の各項目に付された数値結果に基づいて、生理的項目、身体的項目、精神的項目、心理的項目に関し、医者の受診レベルにある項目については、その旨を表記した不眠原因表示領域と、
    を有することを特徴とする睡眠評価シート。
  7. 請求項6に記載の睡眠評価シートで得られる前記2.不眠タイプは、中途覚醒、睡眠効率、不眠に関する項目を含んでおり、
    入眠時間までの長短を区分けして、入眠時間が短い方の前記中途覚醒、睡眠効率、不眠の各項目について、数値化された数値の積算を行ない、その積算結果から、健常/アルツハイマー型認知症/レビー小体型認知症のいずれかに該当するかを表示したことを特徴とする鑑別シート。
  8. 請求項6に記載の睡眠評価シートで得られる前記4.睡眠障害は、睡眠時無呼吸指数、周期的体動指数、レム睡眠時行動障害に関する項目を含んでおり、
    入眠時間までの長短を区分けして、入眠時間が短い方の前記睡眠時無呼吸指数、周期的体動指数、レム睡眠時行動障害の各項目について、数値化された数値の積算を行ない、その積算結果から健常/アルツハイマー型認知症/レビー小体型認知症のいずれかに該当するかを表示したことを特徴とする鑑別シート。
  9. 請求項6に記載の睡眠評価シートで得られる前記2.不眠タイプは、中途覚醒、睡眠効率、不眠に関する項目を含んでおり、
    前記被検者の睡眠に関するアンケートの回答結果から、中途覚醒、不熟眠感、睡眠不安に関する項目を含んだ主観評価が表示され、
    入眠時間までの長短を区分けして、入眠時間が短い方の前記2.不眠タイプの各項目について、数値化された数値の積算を行なうと共に、前記主観評価の各項目について、入眠時間が短い方の各項目について、数値化された数値の積算を行ない、
    両積算結果の大小で、逆説性不眠に該当するかについて表示したことを特徴とする鑑別シート。
  10. 請求項6に記載の睡眠評価シートで得られる前記2.不眠タイプは、中途覚醒、睡眠効率、不眠に関する項目を含んでおり、
    前記被検者の睡眠に関するアンケートの回答結果から、中途覚醒、不熟眠感、睡眠不安に関する項目を含んだ主観評価が表示され、
    入眠時間までの長短を区分けして、入眠時間が長い方の前記2.不眠タイプの各項目について、数値化された数値の積算を行なうと共に、前記主観評価の各項目について、入眠時間が長い方の各項目について、数値化された数値の積算を行ない、
    両積算結果の大小で、不安障害/うつ/統合失調症のいずれかに該当するかについて表示したことを特徴とする鑑別シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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