JP2019195463A - 歯科用診療装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の目的は、患者の体の一部等が、歯科医師等からは見えにくくなる箇所にあることを把握できるようにすることにある。
ここで、前記支持台は、患者の臀部を支持する支持面を有し、前記検知手段は、患者の体のうちの、前記支持面よりも下方に位置する前記一部を検知することを特徴とすることができる。
また、上下動する可動体を更に備え、前記検知手段は、患者の体のうちの、前記可動体の下方に位置する前記一部を検知することを特徴とすることができる。
また、前記検知手段は、患者の前記一部により押圧されると移動する移動体の移動を検知して、患者の当該一部を検知することを特徴とすることができる。
また、前記検知手段は、前記移動体のうちの前記支持台に近い側に位置する部分の移動を検知して、患者の前記一部を検知することを特徴とすることができる。
また、前記移動体は、前記支持台から離れた側を中心に回転し、当該支持台に近い側が上下動し、前記検知手段は、前記移動体のうちの前記支持台に近い側に位置する部分の変位を検知して、患者の前記一部を検知することを特徴とすることができる。
また、前記検知手段は、前記支持台の周囲に配置された装置により支持されるとともに、当該装置のうちの当該支持台に近い側に配置されていることを特徴とすることができる。
また、前記支持台は、背もたれを有し、当該背もたれが倒れた状態では、当該支持台は、一方向に延びるように配置され、前記検知手段は、前記支持台の周囲に複数設けられ、複数設けられた前記検知手段は、前記一方向における位置が互いにずらされた状態で配置されていることを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される歯科用診療装置は、患者を下方から支持する支持台と、前記支持台の周囲に配置され、上下動する可動体と、前記可動体の下方以外の箇所から、当該下方へ移動してきた物体を検知する検知手段と、を備える歯科用診療装置である。
図1は、本実施形態にかかる歯科用診療装置1の全体構成を示した斜視図である。
同図に示すように、本実施形態の歯科用診療装置1では、床面の上に、患者を下方から支持する支持台2が設けられている。
支持台2は、基台2a、基台2aにより昇降される座板2bを備える。さらに、支持台2は、背もたれ2cを有する。
さらに、支持台2には、背もたれ2cに取り付けられ、患者の頭を支えるヘッドレスト2dが設けられている。
また、支持台2には、患者の脚部を支持する脚部支持部2eが設けられている。
なお、この際(患者が座る際)、背もたれ2cは、図1にて示している状態とは異なり、立った状態(起きた状態)となっている。また、患者が座る際、脚部支持部2eは、図1にて示している状態とは異なり、垂れ下がった状態となっている。
ここで、本実施形態では、図1に示すように、背もたれ2cが倒れた状態では、支持台2は、破線1Aで示すように、一方向に延びるように配置される。なお、以下、本明細書では、この一方向を、長手方向(支持台2の長手方向(延び方向))と称する。
さらに、支持台2を挟みトレーテーブル3の反対側には、アシスタント用のインスツルメントホルダ4が設けられている。
また、患者の口腔への光照射を行う歯科用照明装置100、歯科用照明装置100を支持するアーム6b、アーム6bを支持する支柱6cが設けられている。
ここで、インスツルメントホルダ10及びインスツルメントホルダ4は、診療用器具を保持する保持手段として捉えることができる。
また、アシスタント用の診療用器具11としては、例えば、患者の口腔内の唾液、血液、切削屑など(以下、「廃液」と称することがある)を吸引する吸引用器具20を挙げることができる。
なお、吸引用器具20の各々は、真空ポンプやコンプレッサーなどの不図示の吸気源(後述)に接続されており、この吸気源にて吸気が行われることで、上記廃液の吸引を行う。
供給装置5には、上側ユニット51、上側ユニット51の上に設置され患者の口腔内から排出された廃液を受ける廃液受け部(ベースン)52、コップに対し水を供給するコップ用給水部53、清掃用の水を廃液受け部52に供給する清掃用給水部54が設けられている。
収容容器60には、上記吸引用器具20(サクションシリンジ21、サライバエジェクタ22等)によって吸引された廃液(患者の口腔内から吸引された廃液)が収容される。
制御部61は、診療用器具11の動作制御を行ったり、支持台2の動作制御を行ったりする。
供給装置5には、上側ユニット51と、この上側ユニット51との間に間隙Gを有して配置された下側ユニット55とが設けられている。
可動体の一例としての上側ユニット51は、支持台2に設けられた座板2bの昇降に伴い昇降する。言い換えると、上側ユニット51は、座板2bに連動可能な状態で設けられており、座板2bが上下動すると、座板2bに付随して上下動する。
下側ユニット55の内部には、診療に使用される水に含まれる異物を除去するフィルタカートリッジ(不図示)、診療に使用される空気に含まれる異物を除去するフィルタカートリッジが設置される。
さらに、下側ユニット55の内部には、支持台2により支持される患者の体の一部を検知する検知手段の一例としての検知センサ70が設けられている。
なお、「支持面2fよりも下方に配置」とは、最も下がっている状態における支持面2fよりも下方に位置する状態を指す。また、「支持面2fよりも下方に位置する一部を検知する」とは、最も下がっている状態における支持面2fよりも下方に位置する一部を検知することを指す。
また、後述するように、検知センサ70は、複数設けられている。
下側ユニット55には、床面に設置される台座81が設けられている。さらに、下側ユニット55には、可動体の一例としてのカバー部材82が設けられている。カバー部材82は、台座81の上方に配置され、下側ユニット55内に収容される収容物を覆う。
より具体的には、カバー部材82は、支持台2から離れた側に位置する2か所の被支持部83が、台座81に設けられた突起81Aにより支持され、支持台2から離れた側を中心に回転可能となっている。そして、本実施形態では、カバー部材82が被支持部83を中心として回転すると、支持台2に近い側に位置する部分が上下動する。
第1検知センサ71、第2検知センサ72の各々は、下側ユニット55の内部に配置され、また、支持台2に近い側に配置されている。言い換えると、第1検知センサ71、第2検知センサ72の各々は、装置の一例としての下側ユニット55により支持されるとともに、この下側ユニット55のうちの支持台2に近い側に配置されている。
付言すると、第1検知センサ71、第2検知センサ72は、カバー部材82のうちの、支持台2に近い側に位置する部分の移動(変位)を検知して、患者の体の一部を検知する。
患者の各々は、体格が異なり、この場合、カバー部材82のうちの患者により押圧される箇所も異なる。本実施形態のように、支持台2の長手方向における位置をずらして複数の検知センサ70を設置すると、患者の体格が異なる場合であっても、患者の検知を行える。
さらに、カバー部材82は、支持台側側壁821と反対側側壁822とを接続する第1接続側壁823、第2接続側壁824を備える。
また、カバー部材82は、水平方向に沿って延びる上壁825を備える。
支持台側側壁821、反対側側壁822、第1接続側壁823、および、第2接続側壁824は、上壁825の周縁825Aに接続され、周縁825Aとの接続部を始点とした場合に、下方に向かって延びるように配置されている。
さらに、本実施形態では、支持台側側壁821の内面821Aに、カバー部材82の内部側に向かって突出する、複数のリブ状の突起829が設けられている。
カバー部材82は、支持台2側とは反対側に位置する2か所の被支持部83が、台座81に設けられた突起81Aにより支持されている。
さらに、カバー部材82は、支持台2側に位置する突起829の部分が、台座81側に設けられた移動板92(後述)、第2移動板96の上に載り、移動板92、第2移動板96により下方から支持されている。
検知センサ70は、図4に示すように、支持台2を挟み、インスツルメントホルダ10の設置箇所4Aとは反対側に設けられている。
より具体的には、支持台2の背もたれ2c(図1参照)を寝かした場合において(本実施形態のように脚部支持部2eがある場合には、背もたれ2cを寝かし且つ脚部支持部2eを起こした(他端部2hを上昇させた)状態において)、線4B上に、支持台2の一部がある状態をいう。
何れか1箇所にインスツルメントホルダ10が位置する状態において、線4B上に、支持台2が位置していれば、「検知センサ70が、支持台2を挟んで、インスツルメントホルダ10の設置箇所4Aとは反対側に設けられた」状態といえる。
下側ユニット55の内部には、台座81(図3参照)側に固定された第1固定体91が設けられている。この第1固定体91は、水平方向に沿って延びる突出片91Aを有する。
より具体的には、下側ユニット55の内部には、カバー部材82の内側に設けられた上記リブ状の突起829(図3参照)が載る移動板92が設けられている。
移動板92は、カバー部材82の上下動に連動して上下動する。また、移動板92は、長尺状に形成され、さらに、支持台2の長手方向(図1の破線1Aが延びる方向)に沿うように設けられている。
本実施形態では、第1検知センサ71は、上方へ付勢され、突出片91Aに押し当てられている。
これにより、第1検知センサ71からの出力信号が変化する。付言すると、本実施形態の第1検知センサ71は、いわゆる検知スイッチにより構成され、第1検知センサ71が、突出片91Aから離れると、第1検知センサ71からの出力信号が変化する。
そして、この場合、制御部61は、上側ユニット51の移動を停止する。
具体的には、制御部61は、上側ユニット51の移動を行っている最中に、第1検知センサ71からの出力信号が変化した場合に、上側ユニット51の移動を停止する。
そして、本実施形態では、第1検知センサ71が、患者の足等を検知すると、制御部61から制御信号が出力され、上側ユニット51の移動が停止される。
下側ユニット55の内部には、台座81(図3参照)側に固定された第2固定体95が設けられている。この第2固定体95も、水平方向に沿って延びる突出片95Aを有する。
より具体的には、下側ユニット55の内部には、カバー部材82の内側に設けられた上記リブ状の突起829(図3参照)が載る第2移動板96が設けられている。
第2移動板96は、カバー部材82の上下動に連動して上下動する。また、この第2移動板96は、上方から見た場合の形状がL字状となるように形成されている。
さらに、本実施形態では、この第2移動板96に、第2検知センサ72が取り付けられている。
本実施形態では、第2検知センサ72は、上方へ付勢され、突出片95Aに押し当てられている。
そして、この場合、制御部61は、上記と同様、上側ユニット51の移動を停止する。より具体的には、制御部61は、上側ユニット51の移動を行っている最中に、第2検知センサ72からの出力信号が変化した場合、上側ユニット51の移動を停止する。
そして、本実施形態では、第2検知センサ72が、患者の足等を検知すると、制御部61から制御信号が出力され、上側ユニット51の移動が停止される。
なお、本実施形態では、検知センサ70(第1検知センサ71、第2検知センサ72)として、いわゆる検知スイッチを用いたが、検知センサ70は、これに限らず、透過型のセンサや赤外線センサなど、他の種類のセンサを用いてもよい。
通常、歯科医師による診療時には、歯科医師は、インスツルメントホルダ10の近くにおり、インスツルメントホルダ10が設けられている側については、歯科医師の目が届きやすい。
このような状況下において、本実施形態のように、支持台2を挟み、インスツルメントホルダ10の設置箇所とは反対側に検知センサ70を設けると、この反対側における状況の把握を行える。
本実施形態のように、支持面2fよりも下方に位置する部分を検知するようにすれば、歯科医師の視界に入りにくい箇所における状況の把握を行える。
これにより、本実施形態では、支持台2に近い側および支持台2から離れた側の両者に、検知センサ70を設ける場合に比べ、検知センサ70の設置に伴うコストの増加を抑えつつ、患者の足等の検知を行える。
その他に、例えば、スピーカーなどの音出力装置やディスプレイなどの表示装置などを通じて、歯科医師等に対し、検知センサ70による検知が行われたことを通知するようにしてもよい。
上記にて説明した構成は、患者の体の一部の検知に限らず、他の物体の検知にも適用できる。付言すると、上記にて説明した構成は、上側ユニット51の下方以外の箇所から、この下方へ移動してきた物体の検知に適用できる。
具体的には、この場合、物体が置かれた状態で、上側ユニット51が下降すると、カバー部材82も下降するようになり、これにより、この物体の検知を行える。又は、物体が置かれると、この物体の重みによりカバー部材82が下降し、この物体の検知を行える。
Claims (11)
- 患者を下方から支持する支持台と、
前記支持台の周囲に配置され、患者の診療に用いる診療用器具を保持する保持手段と、
前記支持台を挟み、前記保持手段の設置箇所とは反対側に設けられ、当該支持台により支持される患者の体の一部を検知する検知手段と、
を備える歯科用診療装置。 - 前記支持台は、患者の臀部を支持する支持面を有し、
前記検知手段は、患者の体のうちの、前記支持面よりも下方に位置する前記一部を検知する請求項1に記載の歯科用診療装置。 - 上下動する可動体を更に備え、
前記検知手段は、患者の体のうちの、前記可動体の下方に位置する前記一部を検知する請求項1又は2に記載の歯科用診療装置。 - 前記検知手段は、患者の前記一部により押圧されると移動する移動体の移動を検知して、患者の当該一部を検知する請求項1乃至3の何れかに記載の歯科用診療装置。
- 前記検知手段は、前記移動体のうちの前記支持台に近い側に位置する部分の移動を検知して、患者の前記一部を検知する請求項4に記載の歯科用診療装置。
- 前記支持台は、背もたれを有し、当該背もたれが倒れた状態では、当該支持台は、一方向に延びるように配置され、
前記検知手段は、前記一方向における位置が互いに異なる複数箇所に設けられ、複数箇所にて、前記移動体の移動を検知する請求項4又は5に記載の歯科用診療装置。 - 前記移動体は、前記支持台から離れた側を中心に回転し、当該支持台に近い側が上下動し、
前記検知手段は、前記移動体のうちの前記支持台に近い側に位置する部分の変位を検知して、患者の前記一部を検知する請求項4に記載の歯科用診療装置。 - 前記検知手段は、前記支持台の周囲に配置された装置により支持されるとともに、当該装置のうちの当該支持台に近い側に配置されている請求項1に記載の歯科用診療装置。
- 前記支持台は、背もたれを有し、当該背もたれが倒れた状態では、当該支持台は、一方向に延びるように配置され、
前記検知手段は、前記支持台の周囲に複数設けられ、
複数設けられた前記検知手段は、前記一方向における位置が互いにずらされた状態で配置されている請求項1に記載の歯科用診療装置。 - 患者を下方から支持する支持台であって、当該患者の臀部を支持する支持面を有する支持台と、
前記支持台の周囲に配置され、当該支持台により支持される患者の体の一部であって前記支持面よりも下方に位置する当該一部を検知する検知手段と、
を備える歯科用診療装置。 - 患者を下方から支持する支持台と、
前記支持台の周囲に配置され、上下動する可動体と、
前記可動体の下方以外の箇所から、当該下方へ移動してきた物体を検知する検知手段と、
を備える歯科用診療装置。
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KR102128619B1 (ko) * | 2020-03-05 | 2020-06-30 | 문현규 | 석션장치 |
WO2021085139A1 (ja) | 2019-10-28 | 2021-05-06 | ローレルバンクマシン株式会社 | 紙葉類処理装置 |
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