JP2019195022A - 抵抗変化素子及びその製造方法、記憶装置 - Google Patents

抵抗変化素子及びその製造方法、記憶装置 Download PDF

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【課題】抵抗変化素子において、より多くの抵抗値を容易に設定できるようにする。【解決手段】抵抗変化素子5を、少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出でき、イオンの量に応じて抵抗が変化する抵抗変化層2と、抵抗変化層上に互いに離隔して設けられ、イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層3A及び第2イオン伝導層3Bと、第1イオン伝導層上及び第2イオン伝導層上にそれぞれ設けられ、イオンを吸蔵、放出できる第1イオン吸蔵放出層4A及び第2イオン吸蔵放出層4Bとを備えるものとする。【選択図】図1

Description

本発明は、抵抗変化素子及びその製造方法、記憶装置に関する。
従来、正極活物質層と負極活物質層の間で電解質層を通ってイオンが移動することで充電、放電を行なう二次電池の原理を用い、その構成を利用した情報記憶素子が提案されている。
特開2009−21431号公報 特開2014−56888号公報 特開2003−157672号公報 国際公開第2012/089360号
ところで、記憶装置に備えられる抵抗変化素子に上述の二次電池の構成を適用する場合、例えば、正極活物質層を、イオンを吸蔵、放出でき、イオンの量に応じて抵抗が変化する抵抗変化層に利用し、電解質層を、イオンを伝導し、電子を伝導しないイオン伝導層に利用し、負極活物質層を、イオンを吸蔵、放出できるイオン吸蔵放出層に利用することが考えられる。
この場合、抵抗変化層とイオン吸蔵放出層の間でイオン伝導層を通ってイオンが移動することで、抵抗変化層のイオンの量が変化し、これに応じて抵抗が変化するため、抵抗変化素子として機能させることができる。
しかしながら、従来の抵抗変化素子は、抵抗変化の幅が小さく、多くの抵抗値を設定することが難しい。
本発明は、より多くの抵抗値を容易に設定できるようにすることを目的とする。
1つの態様では、抵抗変化素子は、少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出でき、イオンの量に応じて抵抗が変化する抵抗変化層と、抵抗変化層上に互いに離隔して設けられ、イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層及び第2イオン伝導層と、第1イオン伝導層上及び第2イオン伝導層上にそれぞれ設けられ、イオンを吸蔵、放出できる第1イオン吸蔵放出層及び第2イオン吸蔵放出層とを備える。
1つの態様では、抵抗変化素子は、少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出できるイオン吸蔵放出層と、イオン吸蔵放出層上に互いに離隔して設けられ、イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層及び第2イオン伝導層と、第1イオン伝導層上及び第2イオン伝導層上にそれぞれ設けられ、イオンを吸蔵、放出でき、イオンの量に応じて抵抗が変化する第1抵抗変化層及び第2抵抗変化層とを備える。
1つの態様では、記憶装置は、上述の抵抗変化素子と、抵抗変化素子に接続され、抵抗変化素子へ情報の書き込みを行なう書込回路と、抵抗変化素子に接続され、抵抗変化素子から情報の読み出しを行なう読出回路とを備える。
1つの態様では、抵抗変化素子の製造方法は、少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出でき、イオンの量に応じて抵抗が変化する抵抗変化層を形成する工程と、抵抗変化層上に互いに離隔するように、イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層及び第2イオン伝導層を形成する工程と、第1イオン伝導層上及び第2イオン伝導層上に、それぞれ、イオンを吸蔵、放出できる第1イオン吸蔵放出層及び第2イオン吸蔵放出層を形成する工程とを含む。
1つの態様では、抵抗変化素子の製造方法は、少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出できるイオン吸蔵放出層を形成する工程と、イオン吸蔵放出層上に互いに離隔するように、イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層及び第2イオン伝導層を形成する工程と、第1イオン伝導層上及び第2イオン伝導層上に、それぞれ、イオンを吸蔵、放出でき、イオンの量に応じて抵抗が変化する第1抵抗変化層及び第2抵抗変化層を形成する工程とを含む。
1つの側面として、より多くの抵抗値を容易に設定できるという効果を有する。
本実施形態にかかる抵抗変化素子の構成を示す模式的断面図である。 本実施形態にかかる抵抗変化素子の構成を示す模式図である。 本実施形態にかかる抵抗変化素子の構成例を示す模式的断面図である。 本実施形態にかかる抵抗変化素子の他の構成を示す模式的断面図である。 本実施形態にかかる抵抗変化素子の他の構成を示す模式的断面図である。 本実施形態にかかる抵抗変化素子の他の構成を示す模式的断面図である。 本実施形態にかかる抵抗変化素子及びこれを備える記憶装置の構成を示す図である。 人のニューロンを模したクロスバー構造を示す図である。 2値の抵抗値を持つ抵抗変化素子における抵抗値の読み取りを説明するための図である。 本実施形態にかかる抵抗変化素子の具体的な構成例における充電カーブを示す図である。 本実施形態にかかる抵抗変化素子の具体的な構成例における放電カーブを示す図である。 本実施形態にかかる抵抗変化素子の具体的な構成例において各充放電時に計測された電流値を示している。 本実施形態にかかる抵抗変化素子の具体的な構成例において各充放電時に計測された電流値に基づいて算出した抵抗値を各充放電電圧に対応づけてプロットし、電子伝導性の変化とイオン伝導性の変化として示した図である。 (A)、(B)は、イオン伝導の場合、電子伝導の場合と比較して、多値化が容易になることを説明するための図である。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる抵抗変化素子及びその製造方法、記憶装置について、図1〜図14を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる抵抗変化素子は、正極活物質層と負極活物質層の間で電解質層を通ってイオンが移動することで充電、放電を行なう二次電池の構成を適用した抵抗変化素子である。なお、二次電池を、固体二次電池又はイオン電池ともいう。また、抵抗変化素子を、抵抗変化型メモリ、メモリ素子又はメムリスタともいう。
つまり、二次電池の正極活物質層を、少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出でき、このイオンの量に応じて抵抗が変化する抵抗変化層に利用し、電解質層を、このイオンを伝導し、電子を伝導しないイオン伝導層に利用し、負極活物質層を、このイオンを吸蔵、放出できるイオン吸蔵放出層に利用する。なお、イオンを伝導イオンともいう。
この場合、抵抗変化層とイオン吸蔵放出層の間でイオン伝導層を通ってイオンが移動することで、抵抗変化層のイオンの量が変化し、これに応じて抵抗が変化するため、抵抗変化素子として機能させることができる。
また、抵抗変化層の中のイオンの量を連続的に変化させ、その抵抗を連続的に変化させることもできるため、多くの抵抗値(メモリ値)を記憶することができる多値抵抗変化素子(多値メモリ)を実現することも可能である。このため、例えばニューロコンピュータに実装されるのに適している。
このため、図1に示すように、本実施形態の抵抗変化素子は、基板1の上方に、少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出でき、このイオンの量に応じて抵抗が変化する抵抗変化層2と、抵抗変化層2上に互いに離隔して設けられ、このイオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層3A及び第2イオン伝導層3Bと、第1イオン伝導層3A上及び第2イオン伝導層3B上にそれぞれ設けられ、このイオンを吸蔵、放出できる第1イオン吸蔵放出層4A及び第2イオン吸蔵放出層4Bとを備える。なお、図1中、符号6は第3電極を示している。
ここで、抵抗変化層2は、少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出でき、このイオンの量に応じて抵抗が変化する材料からなる。また、第1イオン伝導層3A及び第2イオン伝導層3Bは、このイオンを伝導し、電子を伝導しない材料からなる。また、第1イオン吸蔵放出層4A及び第2イオン吸蔵放出層4Bは、このイオンを吸蔵、放出できる材料からなる。
本実施形態では、抵抗変化層2は、イオン電池に用いられる正極活物質からなる正極活物質層であり、第1イオン吸蔵放出層4A及び第2イオン吸蔵放出層4Bは、イオン電池に用いられる負極活物質からなる負極活物質層であり、第1イオン伝導層3A及び第2イオン伝導層3Bは、イオン電池に用いられる固体電解質からなる固体電解質層である。
このような抵抗変化素子5では、負極活物質、固体電解質、正極活物質は、固体電解質を通るイオンによって決められる。
例えば、Liイオンを用いる場合、負極活物質は、Li、Al、Pt、Au、Ti、In、C等、固体電解質は、LiPO、LiPON、LiAl(PO(P、LAGP、AlPO、LiLaZr12、LiLaNb12、LiCO、LiBO等、正極活物質は、MoS、MnO、S、LiM’SOF、LiM’BO、FeF、LiCoO、LiNiO、LiMnO、LiTi12、TiO、MnO、LiFePO、LiCoPO、LiCoPOF、LiMnPO、LiNiPO、LiCoP、LiFeP、Li1/3Ni1/3Co1/3MnO、Li(PO、LiTi(PO)等を用いれば良い。なお、この場合、リチウムイオン系抵抗変化素子ともいう。
この場合、負極活物質は、Liと合金化可能な電子伝導性を示す金属であることが好ましい。
なお、Liイオン以外のイオンを用いても良い。
例えば、Naイオンを用いる場合、負極活物質は、Na、Al、Pt、Au、Ti、In等、固体電解質は、Al、NaPO等、正極活物質は、MnO、NaCoO、NaNiO、NaFeP、NaFePO、Na(PO、MoS等を用いれば良い。なお、この場合、ナトリウムイオン系抵抗変化素子ともいう。
また、例えば、Mgイオンを用いる場合、負極活物質は、Mg等、固体電解質は、Mg(BH)(NH)、MgIn等、正極活物質は、MnO、MgM’SiO、MoS等を用いれば良い。なお、この場合、マグネシウムイオン系抵抗変化素子ともいう。
また、例えば、Agイオンを用いる場合、負極活物質は、Ag等、固体電解質は、AgPO等、正極活物質は、MnO、MoS等を用いれば良い。なお、この場合、銀イオン系抵抗変化素子ともいう。
また、例えば、Cuイオンを用いる場合、負極活物質は、Cu等、固体電解質は、CuPO等、正極活物質は、MnO、CuClLaTa、MoS等を用いれば良い。なお、この場合、銅イオン系抵抗変化素子ともいう。
また、例えば、Znイオンを用いる場合、負極活物質は、Zn等、固体電解質は、ZnIn等、正極活物質は、MnO、AgO、MoS等を用いれば良い。なお、この場合、亜鉛イオン系抵抗変化素子ともいう。
特に、本実施形態では、図1に示すように、第1イオン伝導層3A及び第2イオン伝導層3Bが、抵抗変化層2上に互いに離隔して設けられており、これらの第1イオン伝導層3A上及び第2イオン伝導層3B上に、第1イオン吸蔵放出層4A及び第2イオン吸蔵放出層4Bがそれぞれ設けられている。
この場合、抵抗変化素子5は、図2に示すように、抵抗変化層(正極活物質層)2の上下両側に、イオン伝導層(固体電解質層)3A、3B、イオン吸蔵放出層(負極活物質層)4A、4Bを順に積層した構造を有すると見ることもできる。
そして、抵抗値(メモリ値)の書き込みを行なうための書込回路7が、抵抗変化層(正極活物質層)2と一方のイオン吸蔵放出層(負極活物質層)4Bに電気的に接続される。ここでは、書込回路7は電源(充放電装置)9を含む。また、抵抗値(メモリ値)の読み出しを行なうための読出回路8が、上下両側のイオン吸蔵放出層(負極活物質層)4A、4Bに電気的に接続される。ここでは、読出回路8は電流計10及び電源11を含む。
このような構造を採用することで、抵抗変化層2におけるイオンの量(濃度)の変化によってイオン伝導性(イオン伝導率)が変化する抵抗変化素子5を実現することができる。なお、イオン伝導性をイオン導電性ともいう。またイオン伝導率をイオン導電率ともいう。
つまり、上述のような構造を採用した場合、抵抗値(メモリ値)の読み出し時に、図1に示すように、抵抗変化層2上に離隔して設けられた、第1イオン伝導層3Aと第1イオン吸蔵放出層4Aを積層した第1部分12及び第2イオン伝導層3Bと第2イオン吸蔵放出層4Bを積層した第2部分13のそれぞれに電気的に接続された端子14、15間(即ち、後述の第1電極16と第2電極17の間)に電圧を印加すると、抵抗変化層2におけるイオンの量(濃度)に応じて、第1イオン吸蔵放出層4A、第1イオン伝導層3A、抵抗変化層2の間でイオンの移動が起こるとともに、第2イオン吸蔵放出層4B、第2イオン伝導層3B、抵抗変化層2の間でイオンの移動が起こり、これによって外部回路としての読出回路8に見かけの電流が流れるため、この電流値をモニタし、これに基づいて、抵抗変化層2の抵抗値(メモリ値)を読み出すことになる。
なお、この場合、図2に示すように、抵抗変化層(正極活物質層)2の上下両側にそれぞれ設けられた第1及び第2イオン伝導層(固体電解質層)3A、3B、第1及び第2イオン吸蔵放出層(負極活物質層)4A、4Bは、伝導イオンのみを通し、伝導イオンをブロックしない電極と見ることもできるため、これらをまとめてノンブロッキング電極ともいう。この場合、抵抗変化層(正極活物質層)2を上下両側からノンブロッキング電極で挟み込み、伝導イオンの流れに対する外部回路の電流を読み取ることになる。
ここでは、抵抗変化層2の抵抗値(メモリ値)、即ち、抵抗変化層2におけるイオンの量(濃度)に応じて変化するイオンの移動量、即ち、イオン伝導性を抵抗変化として読み出している。つまり、抵抗変化層2の中の電子の移動量、即ち、電子伝導性(電子伝導)を読み出すのとは異なり、第1イオン吸蔵放出層4A、第1イオン伝導層3A、抵抗変化層2の間や第2イオン吸蔵放出層4B、第2イオン伝導層3B、抵抗変化層2の間でイオンの溶解析出によって起こるイオンの移動量、即ち、イオン伝導性(イオン伝導)を抵抗変化として読み出している。
これに対し、従来のように、単に抵抗変化層上に離隔して2つの金属電極を設けただけでは、電子伝導性を読み出すことができるが、イオン伝導性を読み出すことはできない。つまり、従来のように、単に抵抗変化層上に離隔して2つの金属電極を設け、これらの金属電極間に電圧を印加して、抵抗変化層の抵抗値(メモリ値)を読み出す場合、抵抗変化層を介して電子が移動するだけであり、イオンの移動は起こらない。このため、電子伝導性を読み出すことができるが、イオン伝導性を読み出すことはできない。
なお、例えば、抵抗変化層2にLiCoO(LCO)を用いる場合、LiCoOは電子伝導性とイオン伝導性の両方の性質を持つ混合導電体であるため、従来のように、単に抵抗変化層2上に離隔して2つの金属電極を設けて、電子伝導性を読み出すことも可能であるが、本実施形態では、上述のように構成することで、電子伝導性を読み出すのではなく、イオン伝導性を読み出すようにする。
このように、抵抗変化層2である正極活物質層の充放電に伴うイオン伝導性の変化による抵抗変化(イオン抵抗変化)を読み出すことが可能な抵抗変化素子5を実現することができる。
つまり、従来の抵抗変化素子では、抵抗変化層である正極活物質層の充放電に伴う電子伝導性の変化による抵抗変化を読み出す(読み取る)ようにしている。これに対し、本実施形態の抵抗変化素子では、抵抗変化層2である正極活物質層の充放電に伴うイオン伝導性の変化による抵抗変化を読み出す(読み取る)ようにしている。このため、本実施形態の抵抗変化素子を、イオン抵抗変化素子、イオン抵抗変化型メモリ、又は、イオン伝導読み取り型メムリスタともいう。
そして、イオン伝導は、電子伝導よりも高抵抗である。このため、電子伝導性による抵抗変化を読み出す場合と比較して、イオン伝導性による抵抗変化を読み出す場合は抵抗変化の幅が大きくなる[例えば図14(A)、図14(B)参照]。
このため、上述のようにしてイオン伝導性の変化による抵抗変化を読み出すように構成することで、より多くの抵抗値(メモリ値)を容易に設定できることになる[例えば図14(A)、図14(B)参照]。つまり、高抵抗なイオン伝導を読み出すように構成することで、より多くのメモリ値を設定可能な多値メモリを実現できることになる。また、各抵抗値(メモリ値)を判断するための閾値の間隔を広くすることができるため、各抵抗値(メモリ値)の判断が容易となり、読み出し時のエラーも少なくなる。例えば、高抵抗で精密に制御可能なLiCoOを抵抗変化層2に用いることで、高抵抗なイオン伝導を精密に制御することが可能となる。
また、上述のような構造を採用することで、抵抗変化層2に書き込まれている抵抗値(メモリ値)を変化させずに、抵抗値(メモリ値)を読み出すことが可能になる。
つまり、上述のような構造を採用した場合、抵抗値(メモリ値)の読み出し時に電圧を印加すると、第1イオン吸蔵放出層4A、第1イオン伝導層3A、抵抗変化層2の間でイオンの移動が起こるとともに、第2イオン吸蔵放出層4B、第2イオン伝導層3B、抵抗変化層2の間でイオンの移動が起こる。この場合、第1イオン吸蔵放出層4A、第1イオン伝導層3A、抵抗変化層2の間でのイオンの移動方向と、第2イオン吸蔵放出層4B、第2イオン伝導層3B、抵抗変化層2の間でのイオンの移動方向は逆になり、一方では抵抗変化層2にイオンが吸蔵され、他方では抵抗変化層2からイオンが放出されるため、抵抗変化層2の中のイオンの量、即ち、抵抗変化層2に書き込まれている抵抗値(メモリ値)は変化しない。このため、抵抗変化層2に書き込まれている抵抗値(メモリ値)を変化させずに、抵抗値(メモリ値)を読み出すことが可能でなる。
ところで、本実施形態では、図1に示すように、第1イオン吸蔵放出層4A及び第2イオン吸蔵放出層4Bのそれぞれに電気的に接続され、情報の読み出しに用いられ、情報の書き込みに用いられる場合もある第1電極16及び第2電極17と、抵抗変化層2に電気的に接続され、情報の書き込みに用いられる第3電極6とが設けられている。なお、第3電極6は端子18に接続されている。
この場合、情報(抵抗値;メモリ値)の書き込みを行なうときには、第1電極16と第3電極6の間に電圧を印加するか、第2電極17と第3電極6の間に電圧を印加するか、第1電極16と第3電極6の間及び第2電極17と第3電極6の間に電圧を印加すれば良い。また、情報の読み出しを行なうときは、第1電極16と第2電極17の間に電圧を印加すれば良い。
特に、本実施形態では、第1イオン吸蔵放出層4A及び第2イオン吸蔵放出層4Bが、それぞれ、第1電極16及び第2電極17も兼ねている。また、第3電極6は、抵抗変化層2の下側に設けられている。なお、第3電極6は金属電極とすれば良い。
例えば、Liイオンを用いる抵抗変化素子5の場合、例えば図3に示すように、基板1をガラス基板1とし、抵抗変化層2をLiCoO(LCO)層とし、第1イオン伝導層3A及び第2イオン伝導層3BをLiPO層(固体電解質層)とし、第1電極16及び第2電極17も兼ねる第1イオン吸蔵放出層4A及び第2イオン吸蔵放出層4BをLi層とし、第3電極6をPt/Ti層(金属層)とすれば良い。なお、図3では、図1の中の端子14を端子An1とし、図1の中の端子15をAn2とし、図1の中の端子18をCa1としている。
なお、これに限られるものではなく、例えば図4に示すように、第1電極16及び第2電極17を、それぞれ、第1イオン吸蔵放出層4A上及び第2イオン吸蔵放出層4B上に設け、第3電極6を、抵抗変化層2の下側に設けても良い。この場合、第1電極16、第2電極17及び第3電極6は、金属電極とすれば良い。
次に、本実施形態にかかる抵抗変化素子の製造方法について説明する。
本実施形態にかかる抵抗変化素子の製造方法は、少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出でき、イオンの量に応じて抵抗が変化する抵抗変化層2を形成する工程と、抵抗変化層2上に互いに離隔するように、イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層3A及び第2イオン伝導層3Bを形成する工程と、第1イオン伝導層3A上及び第2イオン伝導層3B上に、それぞれ、イオンを吸蔵、放出できる第1イオン吸蔵放出層4A及び第2イオン吸蔵放出層4Bを形成する工程とを含む(例えば図1、図4参照)。
例えば、Liイオンを用いる場合、図3に示すように、ガラス基板1上に、第3電極としてのPt/Ti層6、抵抗変化層2としてのLiCoO層、第1及び第2イオン伝導層3A、3BとしてのLiPO層、第1及び第2イオン吸蔵放出層4A、4BとしてのLi層を、マスクを用いて積層することで、抵抗変化素子5を製造することができる。
ところで、上述の実施形態では、第1イオン伝導層3A及び第2イオン伝導層3Bを、抵抗変化層2上に互いに離隔して設け、これらの第1イオン伝導層3A上及び第2イオン伝導層3B上に、第1イオン吸蔵放出層4A及び第2イオン吸蔵放出層4Bをそれぞれ設けた構造(例えば図1参照)を例に挙げて説明しているが、これに限られるものはなく、逆に、図5に示すように、第1イオン伝導層3A及び第2イオン伝導層3Bを、イオン吸蔵放出層4上に互いに離隔して設け、これらの第1イオン伝導層3A上及び第2イオン伝導層3B上に、第1抵抗変化層2A及び第2抵抗変化層2Bをそれぞれ設けた構造としても良い。
この場合、抵抗変化素子5は、少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出できるイオン吸蔵放出層4と、イオン吸蔵放出層4上に互いに離隔して設けられ、イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層3A及び第2イオン伝導層3Bと、第1イオン伝導層3A上及び第2イオン伝導層3B上にそれぞれ設けられ、イオンを吸蔵、放出でき、イオンの量に応じて抵抗が変化する第1抵抗変化層2A及び第2抵抗変化層2Bとを備えるものとなる。
このように構成する場合も、上述の実施形態のように構成する場合と同様に、抵抗変化の幅を大きくすることができ、より多くの抵抗値(メモリ値)を容易に設定できることになる。また、各抵抗値(メモリ値)を判断するための閾値の間隔を広くすることができるため、各抵抗値(メモリ値)の判断が容易となり、読み出し時のエラーも少なくなる。また、第1及び第2抵抗変化層2A、2Bに書き込まれている抵抗値(メモリ値)を変化させずに、抵抗値(メモリ値)を読み出すことが可能になる。
この場合、第1抵抗変化層2A及び第2抵抗変化層2Bのそれぞれに電気的に接続され、情報の読み出しに用いられ、情報の書き込みに用いられる場合もある第1電極16及び第2電極17と、イオン吸蔵放出層4に電気的に接続され、情報の書き込みに用いられる第3電極6とを備えるものとすれば良い。
特に、ここでは、第1電極16及び第2電極17は、それぞれ、第1抵抗変化層2A上及び第2抵抗変化層2B上に設けられており、イオン吸蔵放出層4が、第3電極6も兼ねている。
なお、これに限られるものではなく、例えば、図6に示すように、第1電極16及び第2電極17を、それぞれ、第1抵抗変化層2A上及び第2抵抗変化層2B上に設け、第3電極6を、イオン吸蔵放出層4の下側に設けても良い。
また、この場合、イオン吸蔵放出層4は、イオン電池に用いられる負極活物質からなる負極活物質層であり、第1イオン伝導層3A及び第2イオン伝導層3Bは、イオン電池に用いられる固体電解質からなる固体電解質層であり、第1抵抗変化層2A及び第2抵抗変化層2Bは、イオン電池に用いられる正極活物質からなる正極活物質層である。
さらに、この場合、抵抗変化素子の製造方法は、少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出できるイオン吸蔵放出層4を形成する工程と、イオン吸蔵放出層4上に互いに離隔するように、イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層3A及び第2イオン伝導層3Bを形成する工程と、第1イオン伝導層3A上及び第2イオン伝導層3B上に、それぞれ、イオンを吸蔵、放出でき、イオンの量に応じて抵抗が変化する第1抵抗変化層2A及び第2抵抗変化層2Bを形成する工程とを含むものとすれば良い(例えば図5、図6参照)。
なお、その他の詳細は、上述の実施形態の場合と同様にすれば良い。
ところで、上述のように構成される抵抗変化素子5を用いて、例えばニューラルネットワークを構成することができる。
例えば、図7に示すように、ニューラルネットワーク19は、m(ここではm=2)本の入力ワイヤ20(ここでは20A、20B)、n(ここではn=3)本の出力ワイヤ21(ここでは21A〜21C)、m×n個の抵抗変化素子R11〜Rmn(ここではR11、R12、R13、R21、R22、R23)、直流電源S11〜Smn(ここではS11、S12、S13、S21、S22、S23)によって構成することができる。
つまり、ニューラルネットワーク19は、上述のように構成される抵抗変化素子5(R11〜Rmn;ここではR11、R12、R13、R21、R22、R23)と、入力ワイヤ20及び出力ワイヤ21によって構成されるクロスバー構造24と、直流電源S11〜Smn(ここではS11、S12、S13、S21、S22、S23)とを備えるものとして構成することができる。なお、入力ワイヤ20、出力ワイヤ21を、入力バー、出力バー、あるいは、単にバーともいう。
なお、ここでは、m×n個の抵抗変化素子5のそれぞれに、符号R11〜Rmn(ここではR11、R12、R13、R21、R22、R23)を付している。
ここで、各入力ワイヤ20A、20Bから電圧V(1≦i≦m)を入力すると、各出力ワイヤ21A〜21Cから応答電流I(1≦j≦n)が出力される。
は、各抵抗変化素子R11〜Rmn(ここではR11、R12、R13、R21、R22、R23)の持つ抵抗値Rij(重み値に相当)を変化させることで、チューニングすることが可能である。
つまり、各抵抗変化素子R11〜Rmn(ここではR11、R12、R13、R21、R22、R23)に直流電源S11〜Smn(ここではS11、S12、S13、S21、S22、S23)によって電圧を印加して、各抵抗変化素子R11〜Rmn(ここではR11、R12、R13、R21、R22、R23)の持つ抵抗値を変化させることで、各出力ワイヤ21A〜21Cから出力される応答電流Iを変化させることができる。
このため、上述の抵抗変化素子5を備えるものとして構成されるニューラルネットワーク19は、記憶装置として機能する。
この場合、抵抗変化素子5に接続されている入力ワイヤ20及び出力ワイヤ21は、抵抗変化素子5から抵抗値(メモリ値;重み値;データ;情報)を読み出すための読出回路22として機能する。
また、抵抗変化素子5に接続されている直流電源S11〜Smn(ここではS11、S12、S13、S21、S22、S23)を含む回路は、抵抗変化素子5に抵抗値(メモリ値;重み値;データ;情報)を書き込むための書込回路23として機能する。
このため、記憶装置19は、上述のように構成される抵抗変化素子5と、抵抗変化素子5に接続され、抵抗変化素子5へ情報の書き込みを行なう書込回路23と、抵抗変化素子5に接続され、抵抗変化素子5から情報の読み出しを行なう読出回路22とを備えることになる。
なお、上述のようなクロスバー構造24を備えるニューラルネットワーク19を含むものとして、ニューロコンピュータを構成することができる。
ところで、上述のような構成を採用しているのは、以下の理由による。
近年、人間の神経伝達回路を模したニューロコンピュータの研究が注目を浴びている。
そのきっかけとなったのが、従来、コンピュータでは困難であった画像認識や音声認識が、ニューラルネットワークとディープラーニングを応用した技術によって大きな進歩を遂げたことにある。
ニューラルネットワークを用いた機械学習は、教師データ(入力データと正解出力データの組み合わせ)を用いて個々のシナプス結合の強度を変化させることで、実際の出力データを正解出力データに近づける、というプロセスをとる。
そして、シナプス結合の強度は、入力データの各要素を出力データに反映する際の重み値wと対応付けられる。
このプロセスを経ることで、新たな大量の入力データに対して、機械自身が判断し、出力データを予測することが可能となる。
コンピュータ内で当該重み値付けを行なうために、その重み値をメモリに記憶させておく方法がある。
しかしながら、毎回、その重み値を読み出すことになり、処理速度低下、消費電力増大の招くことになる。
そこで、人の脳を模したニューロコンピュータの一つのアーキテクチャとして、図8に示すような人のニューロンを模したクロスバー構造(Cross Bar Switch)がある。
このクロスバー構造は、入力ワイヤ(入力バー;m本;ここではm=4)、出力ワイヤ(出力バー;n本;ここではn=4)と、これらの入力ワイヤ−出力ワイヤ間に備えられる抵抗変化素子(m×n個)で構成されている。
このように、入力バーと出力バーの接合部には、結合の強さを可逆的に変化させるシナプスの役割をもった抵抗変化素子が必要である。そして、抵抗変化素子の持つ抵抗値Rをもって、入力データの各要素を出力データに反映する際の重み値wを記憶することができる。
ところで、2値の抵抗値(メモリ値)を持つ抵抗変化素子では、例えば図9に示すように、その中に可変抵抗(Rreal)と基準抵抗(Rref)が組み込まれており、両方の抵抗に同じ電圧(例えば0.1V)をかけて電流を読み取る際に、基準抵抗の電流よりも大きいか小さいかを比較し、2値の抵抗値の0か1を判断するようになっている。
しかしながら、抵抗変化素子には、できるだけ異なる値がとれる多値メモリが用いられることが好ましい。
従来、例えば酸化物を用いた抵抗変化型メモリ、例えばリチウム二次電池の正極活物質材料(例えばLiCoOなど)の充放電状態変化に伴う電子伝導性変化を応用した抵抗変化型メモリなどが提案されている。
しかしながら、抵抗変化の幅が小さいため、メモリ値(抵抗値)の多値化が十分にできないという課題があった。
そこで、抵抗変化の幅を大きくし、より多くのメモリ値(抵抗値)を容易に設定できるようにすべく、上述のような構成を採用している(例えば図1、図2、図4〜図6参照)。
したがって、本実施形態にかかる抵抗変化素子及びその製造方法、記憶装置は、より多くの抵抗値(メモリ値)を容易に設定できるという効果を有する。
つまり、抵抗変化の幅を大きくすることができ、より多くの抵抗値(メモリ値)を容易に設定できる(例えば図13、図14参照)。
また、各抵抗値(メモリ値)を判断するための閾値の間隔を広くすることができるため、各抵抗値(メモリ値)の判断が容易となり、読み出し時のエラーも少なくなる(例えば図14参照)。
このように、従来の電子伝導性を利用するメムリスタ(メモリスタ)と比較して、本実施形態のようにイオン伝導性を利用するメムリスタとすることで、抵抗変化の幅が大きくなるため、多値化が容易になり、読み出し時のエラーも少なくなる。
また、可逆的に抵抗値(メモリ値)を段階的に変化させることも可能であり、消費電力を低減することが可能である。
また、1つのイオンに対して1つの電子が反応するのみであるため、書き込み電力を小さくすることができる。
このように、処理速度の低下や消費電力の増加を招くことなく、さらなる多値化を図ることができる。
また、抵抗変化層2(あるいは第1及び第2抵抗変化層2A、2B)に書き込まれている抵抗値(メモリ値)を変化させずに、抵抗値(メモリ値)を読み出すことが可能になる。
ところで、以下のようにして抵抗変化素子5を作製し、その効果を確認したところ、従来の電子伝導性を利用する場合と比較して、抵抗変化の幅が大きくなり、多値化が容易になることが確認できた。
ここでは、図3に示すような構造を有し、Liイオンを用いる抵抗変化素子5を薄膜で作製することで、イオン伝導性のみを読み出せるようにした。
具体的には、ガラス基板1上に、第3電極としてのPt/Ti層6、抵抗変化層2である正極活物質層としてのLiCoO層(LCO層)、第1及び第2イオン伝導層3A、3Bである固体電解質層としてのLiPO層、第1及び第2イオン吸蔵放出層4A、4Bである負極活物質層としてのLi層(Li金属層)を、マスクを用いて積層することで、LiCoO正極活物質層2上の両側にそれぞれLiPO固体電解質層3A、3B、Li負極活物質層4A、4Bを積層した第1部分12及び第2部分13を備える抵抗変化素子5を作製した。なお、ここでは、第1及び第2負極活物質層4A、4BとしてのLi層は、第1電極16及び第2電極17を兼ねる。
ここで、薄膜は、例えばRFスパッタ法(例えばキャノンアネルバE400)を用いて作製すれば良い。また、LiCoO正極活物質層2は、厚さを約3000nmとし、LiPO固体電解質層3A、3Bは、厚さを約2000nmとし、Li負極活物質層4A、4Bは、厚さを約2000nmとすれば良い。
また、第1電極16としてのLi層4Aに端子An1を電気的に接続し、第2電極17としてのLi層4Bに端子An2を電気的に接続し、第3電極6としてのPt/Ti層に端子Ca1を電気的に接続した。
また、端子An1と端子Ca1、及び、端子An2と端子Ca1を、それぞれ、書込回路7(例えば図2参照)に接続し、書き込み時にこれらの端子間に電圧が印加されるようにした。
ここでは、書き込み時に、電池動作における充電を行なう場合には、端子Ca1が正、端子An1が負、あるいは、端子Ca1が正、端子An2が負となるように電圧が印加され、逆に、電池動作における放電を行なう場合には、端子Ca1が負、端子An1が正、あるいは、端子Ca1が負、端子An2が正となるように、極性を逆にして、電圧が印加されるようにした。
また、端子An1と端子An2を、読出回路8(例えば図2参照)に接続し、読み出し時にこれらの端子間に電圧が印加されるようにし、これに応じて流れる電流値を計測できるようにした。
このようにして抵抗変化素子5(イオン伝導読み取り型メムリスタ)を作製した後、以下のようにして、その効果を確認した。
ここで、上述のようにして作製した抵抗変化素子5では、例えば約3V、約3.5V、約3.83V、約3.87Vの電圧を印加した場合に、図10に示すような充電カーブが得られ、充電後に約3.5V、約3.0V、約2.0Vの電圧を印加した場合に、図11に示すような放電カーブが得られ、電池動作、即ち、充電動作及び放電動作を確認することができた。
まず、抵抗変化素子5への書き込みを行なうべく、即ち、LiCoO正極活物質層2の充電を行なうべく、充電動作によって、LiCoO正極活物質層2からLiイオンを放出(脱出)させ、結晶構造内のLiイオンの量(濃度)を変化させ、イオン伝導性を変化させた。
ここでは、充電動作としては、An1−Ca1間に約3.0Vを終止電圧として、約1μAの定電流充電を行なった。また、An2−Ca1間に約3.0Vを終止電圧として、約1μAの定電流充電を行なった。
そして、抵抗変化素子5からの読み出し、即ち、イオン伝導の読み取りを行なった。
ここでは、An1−An2間に約0.1Vの直流電圧を約1秒印加し、電流値を計測した。
次に、抵抗変化素子5への書き込みを行なうべく、充電動作として、An1−Ca1間に約3.5Vを終止電圧として、約1μAの定電流充電を行なった。また、An2−Ca1間に約3.5Vを終止電圧として、約1μAの定電流充電を行なった。
そして、抵抗変化素子5からの読み出しを行なうべく、An1−An2間に約0.1Vの直流電圧を約1秒印加し、電流値を計測した。
次に、抵抗変化素子5への書き込みを行なうべく、充電動作として、An1−Ca1間に約3.83Vを終止電圧として、約1μAの定電流充電を行なった。また、An2−Ca1間に約3.83Vを終止電圧として、約1μAの定電流充電を行なった。
そして、抵抗変化素子5からの読み出しを行なうべく、An1−An2間に約0.1Vの直流電圧を約1秒印加し、電流値を計測した。
次に、抵抗変化素子5への書き込みを行なうべく、充電動作として、An1−Ca1間に約3.87Vを終止電圧として、約1μAの定電流充電を行なった。また、An2−Ca1間に約3.87Vを終止電圧として、約1μAの定電流充電を行なった。
そして、抵抗変化素子5からの読み出しを行なうべく、An1−An2間に約0.1Vの直流電圧を約1秒印加し、電流値を計測した。
次に、可逆的に変化することを確認するために、抵抗変化素子5への書き込みを行なうべく、放電動作として、An1−Ca1間に約3.5Vを終止電圧として、約1μAの定電流放電を行なった。また、An2−Ca1間に約3.5Vを終止電圧として、約1μAの定電流放電を行なった。
そして、抵抗変化素子5からの読み出しを行なうべく、An1−An2間に約0.1Vの直流電圧を約1秒印加し、電流値を計測した。
次に、抵抗変化素子5への書き込みを行なうべく、放電動作として、An1−Ca1間に約3.0Vを終止電圧として、約1μAの定電流放電を行なった。また、An2−Ca1間に約3.0Vを終止電圧として、約1μAの定電流放電を行なった。
そして、抵抗変化素子5からの読み出しを行なうべく、An1−An2間に約0.1Vの直流電圧を約1秒印加し、電流値を計測した。
次に、抵抗変化素子5への書き込みを行なうべく、放電動作として、An1−Ca1間に約2.0Vを終止電圧として、約1μAの定電流放電を行なった。また、An2−Ca1間に約2.0Vを終止電圧として、約1μAの定電流放電を行なった。
そして、抵抗変化素子5からの読み出しを行なうべく、An1−An2間に約0.1Vの直流電圧を約1秒印加し、電流値を計測した。
次に、抵抗変化素子5への書き込みを行なうべく、充電動作として、An1−Ca1間に約3.5Vを終止電圧として、約1μAの定電流充電を行なった。また、An2−Ca1間に約3.5Vを終止電圧として、約1μAの定電流充電を行なった。
そして、抵抗変化素子5からの読み出しを行なうべく、An1−An2間に約0.1Vの直流電圧を約1秒印加し、電流値を計測した。
次に、抵抗変化素子5への書き込みを行なうべく、充電動作として、An1−Ca1間に約3.87Vを終止電圧として、約1μAの定電流充電を行なった。また、An2−Ca1間に約3.87Vを終止電圧として、約1μAの定電流充電を行なった。
そして、抵抗変化素子5からの読み出しを行なうべく、An1−An2間に約0.1Vの直流電圧を約1秒印加し、電流値を計測した。
次に、抵抗変化素子5への書き込みを行なうべく、放電動作として、An1−Ca1間に約1.5Vを終止電圧として、約1μAの定電流放電を行なった。また、An2−Ca1間に約1.5Vを終止電圧として、約1μAの定電流放電を行なった。
そして、抵抗変化素子5からの読み出しを行なうべく、An1−An2間に約0.1Vの直流電圧を約1秒印加し、電流値を計測した。
ここで、図12は、上述の各充放電時に計測された電流値を示している。
図12では、読み取り時の印加電圧は、初期の9秒は開回路状態を保ち、10秒時に約0.1Vを約1秒印加したため、その時間における電流値の変化を示している。
また、図12中、C1 3.0Vは、1回目の3.0V電圧印加による充電時に計測された電流値を示している。また、C1 3.5Vは、1回目の3.5V電圧印加による充電時に計測された電流値を示している。また、C1 3.83Vは、1回目の3.83V電圧印加による充電時に計測された電流値を示している。また、C1 3.87Vは、1回目の3.87V電圧印加による充電時に計測された電流値を示している。また、D1 3.5Vは、1回目の3.5V電圧印加による放電時に計測された電流値を示している。また、D1 3.0Vは、1回目の3.0V電圧印加による放電時に計測された電流値を示している。また、D1 2.0Vは、1回目の2.0V電圧印加による放電時に計測された電流値を示している。
図12において、約10秒時の電流ピークはセル構造内のキャパシタチャージによる電流応答を示し、LiCoO正極活物質層2の電子伝導性の変化として観測されたものである。
また、約11秒時へ向けて電流値の減少が見られるが、これは、LiPO固体電解質層3A、3B内のLiイオンの移動に伴うキャパシタンス成分であると推測される。
また、約11秒時付近における電流値は、電子及びイオンのキャパシタチャージが終了し、それと同時に、An1−An2間のLiの溶解析出反応が開始し、LiCoO正極活物質層2のイオン伝導性のみが観測された状態である。
ここで、図13は、約10秒時を電子伝導、約11秒時をイオン伝導として、各充放電時に計測された電流値に基づいて算出した抵抗値を各充放電電圧に対応づけてプロットし、これらを線でつないで、電子伝導性の変化(電子抵抗の変化)とイオン伝導性の変化(イオン抵抗の変化)として示したものである。
図13に示すように、イオン伝導は電子伝導よりも高抵抗であり、電子伝導性の変化(電子抵抗の変化)と比較して、イオン伝導性の変化(イオン抵抗の変化)は抵抗変化の幅が大きくなることが確認できた。
このように、抵抗変化の幅が大きくなるため、多値化が容易になる。
例えば、電子伝導の場合、図14(A)に示すように、各メモリ値0、1、2、3に対して計測される電流値(読み取り電流Iの値)の差、即ち、電流値の変化の幅が小さいため、これらに基づいて算出される抵抗値の差、即ち、抵抗変化の幅も小さい。このため、各メモリ値0、1、2、3を判定するための閾値ref、ref、refの幅も狭くなるため、各メモリ値0、1、2、3の判断も難しくなる。
これに対し、イオン伝導の場合、図14(B)に示すように、各メモリ値0、1、2、3に対して計測される電流値(読み取り電流Iの値)の差、即ち、電流値の変化の幅が大きいため、これらに基づいて算出される抵抗値の差、即ち、抵抗変化の幅も大きい。このため、各メモリ値0、1、2、3を判定するための閾値ref、ref、refの幅も広くなるため、各メモリ値0、1、2、3の判断も容易となる。
このように、イオン伝導の場合、電子伝導の場合と比較して、抵抗変化の幅が大きくなり、閾値ref、ref、refの幅が広くなって各メモリ値0、1、2、3の判断が容易となるため、多値化が容易になる。
なお、本発明は、上述した実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
以下、上述の実施形態に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出でき、前記イオンの量に応じて抵抗が変化する抵抗変化層と、
前記抵抗変化層上に互いに離隔して設けられ、前記イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層及び第2イオン伝導層と、
前記第1イオン伝導層上及び前記第2イオン伝導層上にそれぞれ設けられ、前記イオンを吸蔵、放出できる第1イオン吸蔵放出層及び第2イオン吸蔵放出層とを備えることを特徴とする抵抗変化素子。
(付記2)
前記第1イオン吸蔵放出層及び前記第2イオン吸蔵放出層のそれぞれに電気的に接続され、情報の読み出しに用いられ、情報の書き込みに用いられる場合もある第1電極及び第2電極と、
前記抵抗変化層に電気的に接続され、情報の書き込みに用いられる第3電極とを備えることを特徴とする、付記1に記載の抵抗変化素子。
(付記3)
前記第1イオン吸蔵放出層及び前記第2イオン吸蔵放出層が、それぞれ、前記第1電極及び前記第2電極も兼ねており、
前記第3電極は、前記抵抗変化層の下側に設けられていることを特徴とする、付記2に記載の抵抗変化素子。
(付記4)
前記第1電極及び前記第2電極は、それぞれ、前記第1イオン吸蔵放出層上及び前記第2イオン吸蔵放出層上に設けられており、
前記第3電極は、前記抵抗変化層の下側に設けられていることを特徴とする、付記2に記載の抵抗変化素子。
(付記5)
前記抵抗変化層は、イオン電池に用いられる正極活物質からなる正極活物質層であり、
前記第1イオン伝導層及び前記第2イオン伝導層は、前記イオン電池に用いられる固体電解質からなる固体電解質層であり、
前記第1イオン吸蔵放出層及び前記第2イオン吸蔵放出層は、前記イオン電池に用いられる負極活物質からなる負極活物質層であることを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の抵抗変化素子。
(付記6)
少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出できるイオン吸蔵放出層と、
前記イオン吸蔵放出層上に互いに離隔して設けられ、前記イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層及び第2イオン伝導層と、
前記第1イオン伝導層上及び前記第2イオン伝導層上にそれぞれ設けられ、前記イオンを吸蔵、放出でき、前記イオンの量に応じて抵抗が変化する第1抵抗変化層及び第2抵抗変化層とを備えることを特徴とする抵抗変化素子。
(付記7)
前記第1抵抗変化層及び前記第2抵抗変化層のそれぞれに電気的に接続され、情報の読み出しに用いられ、情報の書き込みに用いられる場合もある第1電極及び第2電極と、
前記イオン吸蔵放出層に電気的に接続され、情報の書き込みに用いられる第3電極とを備えることを特徴とする、付記6に記載の抵抗変化素子。
(付記8)
前記第1電極及び前記第2電極は、それぞれ、前記第1抵抗変化層上及び前記第2抵抗変化層上に設けられており、
前記イオン吸蔵放出層が、前記第3電極も兼ねていることを特徴とする、付記7に記載の抵抗変化素子。
(付記9)
前記第1電極及び前記第2電極は、それぞれ、前記第1抵抗変化層上及び前記第2抵抗変化層上に設けられており、
前記第3電極は、前記イオン吸蔵放出層の下側に設けられていることを特徴とする、付記7に記載の抵抗変化素子。
(付記10)
前記イオン吸蔵放出層は、前記イオン電池に用いられる負極活物質からなる負極活物質層であり、
前記第1イオン伝導層及び前記第2イオン伝導層は、前記イオン電池に用いられる固体電解質からなる固体電解質層であり、
前記第1抵抗変化層及び前記第2抵抗変化層は、前記イオン電池に用いられる正極活物質からなる正極活物質層であることを特徴とする、付記6〜9のいずれか1項に記載の抵抗変化素子。
(付記11)
付記1〜10のいずれか1項に記載の抵抗変化素子と、
前記抵抗変化素子に接続され、前記抵抗変化素子へ情報の書き込みを行なう書込回路と、
前記抵抗変化素子に接続され、前記抵抗変化素子から情報の読み出しを行なう読出回路とを備えることを特徴とする記憶装置。
(付記12)
少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出でき、前記イオンの量に応じて抵抗が変化する抵抗変化層を形成する工程と、
前記抵抗変化層上に互いに離隔するように、前記イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層及び第2イオン伝導層を形成する工程と、
前記第1イオン伝導層上及び前記第2イオン伝導層上に、それぞれ、前記イオンを吸蔵、放出できる第1イオン吸蔵放出層及び第2イオン吸蔵放出層を形成する工程とを含むことを特徴とする抵抗変化素子の製造方法。
(付記13)
少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出できるイオン吸蔵放出層を形成する工程と、
前記イオン吸蔵放出層上に互いに離隔するように、前記イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層及び第2イオン伝導層を形成する工程と、
前記第1イオン伝導層上及び前記第2イオン伝導層上に、それぞれ、前記イオンを吸蔵、放出でき、前記イオンの量に応じて抵抗が変化する第1抵抗変化層及び第2抵抗変化層を形成する工程とを含むことを特徴とする抵抗変化素子の製造方法。
1 基板(ガラス基板)
2 抵抗変化層(正極活物質層;LiCoO層;LCO層)
3A 第1イオン伝導層(固体電解質層;LiPO層)
3B 第2イオン伝導層(固体電解質層;LiPO層)
4A 第1イオン吸蔵放出層(負極活物質層;Li層)
4B 第2イオン吸蔵放出層(負極活物質層;Li層)
5 抵抗変化素子
6 第3電極(Pt/Ti層;金属層)
7 書込回路
8 読出回路
9 電源(充放電装置)
10 電流計
11 電源
12 第1部分
13 第2部分
14、15 端子
16 第1電極
17 第2電極
18 端子
19 ニューラルネットワーク(記憶装置)
20、20A、20B 入力ワイヤ
21、21A〜21C 出力ワイヤ
22 読出回路
23 書込回路
24 クロスバー構造
11〜Rmn、R11、R12、R13、R21、R22、R23 抵抗変化素子
11〜Smn、S11、S12、S13、S21、S22、S23 直流電源

Claims (11)

  1. 少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出でき、前記イオンの量に応じて抵抗が変化する抵抗変化層と、
    前記抵抗変化層上に互いに離隔して設けられ、前記イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層及び第2イオン伝導層と、
    前記第1イオン伝導層上及び前記第2イオン伝導層上にそれぞれ設けられ、前記イオンを吸蔵、放出できる第1イオン吸蔵放出層及び第2イオン吸蔵放出層とを備えることを特徴とする抵抗変化素子。
  2. 前記第1イオン吸蔵放出層及び前記第2イオン吸蔵放出層のそれぞれに電気的に接続され、情報の読み出しに用いられ、情報の書き込みに用いられる場合もある第1電極及び第2電極と、
    前記抵抗変化層に電気的に接続され、情報の書き込みに用いられる第3電極とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の抵抗変化素子。
  3. 前記第1イオン吸蔵放出層及び前記第2イオン吸蔵放出層が、それぞれ、前記第1電極及び前記第2電極も兼ねており、
    前記第3電極は、前記抵抗変化層の下側に設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の抵抗変化素子。
  4. 前記第1電極及び前記第2電極は、それぞれ、前記第1イオン吸蔵放出層上及び前記第2イオン吸蔵放出層上に設けられており、
    前記第3電極は、前記抵抗変化層の下側に設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の抵抗変化素子。
  5. 少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出できるイオン吸蔵放出層と、
    前記イオン吸蔵放出層上に互いに離隔して設けられ、前記イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層及び第2イオン伝導層と、
    前記第1イオン伝導層上及び前記第2イオン伝導層上にそれぞれ設けられ、前記イオンを吸蔵、放出でき、前記イオンの量に応じて抵抗が変化する第1抵抗変化層及び第2抵抗変化層とを備えることを特徴とする抵抗変化素子。
  6. 前記第1抵抗変化層及び前記第2抵抗変化層のそれぞれに電気的に接続され、情報の読み出しに用いられ、情報の書き込みに用いられる場合もある第1電極及び第2電極と、
    前記イオン吸蔵放出層に電気的に接続され、情報の書き込みに用いられる第3電極とを備えることを特徴とする、請求項5に記載の抵抗変化素子。
  7. 前記第1電極及び前記第2電極は、それぞれ、前記第1抵抗変化層上及び前記第2抵抗変化層上に設けられており、
    前記イオン吸蔵放出層が、前記第3電極も兼ねていることを特徴とする、請求項6に記載の抵抗変化素子。
  8. 前記第1電極及び前記第2電極は、それぞれ、前記第1抵抗変化層上及び前記第2抵抗変化層上に設けられており、
    前記第3電極は、前記イオン吸蔵放出層の下側に設けられていることを特徴とする、請求項6に記載の抵抗変化素子。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の抵抗変化素子と、
    前記抵抗変化素子に接続され、前記抵抗変化素子へ情報の書き込みを行なう書込回路と、
    前記抵抗変化素子に接続され、前記抵抗変化素子から情報の読み出しを行なう読出回路とを備えることを特徴とする記憶装置。
  10. 少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出でき、前記イオンの量に応じて抵抗が変化する抵抗変化層を形成する工程と、
    前記抵抗変化層上に互いに離隔するように、前記イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層及び第2イオン伝導層を形成する工程と、
    前記第1イオン伝導層上及び前記第2イオン伝導層上に、それぞれ、前記イオンを吸蔵、放出できる第1イオン吸蔵放出層及び第2イオン吸蔵放出層を形成する工程とを含むことを特徴とする抵抗変化素子の製造方法。
  11. 少なくとも1種類のイオンを吸蔵、放出できるイオン吸蔵放出層を形成する工程と、
    前記イオン吸蔵放出層上に互いに離隔するように、前記イオンを伝導し、電子を伝導しない第1イオン伝導層及び第2イオン伝導層を形成する工程と、
    前記第1イオン伝導層上及び前記第2イオン伝導層上に、それぞれ、前記イオンを吸蔵、放出でき、前記イオンの量に応じて抵抗が変化する第1抵抗変化層及び第2抵抗変化層を形成する工程とを含むことを特徴とする抵抗変化素子の製造方法。
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