JP2019194763A - ケアサポートシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】システムアップデートに伴う混乱を抑制するとともに業務の効率低下を抑制できるケアサポートシステムを提供する。【解決手段】システムアップデートを管理するアップデート管理部と、システムアップデートによってスタッフ端末に追加された新機能をスタッフ端末ごとに有効にできる新機能有効化部を備え、システムアップデートによってスタッフ端末に新機能が追加されたとき、新機能有効化部は、ディレクタ端末から提供された選択情報に基づいて、選択情報に含まれる選択されたスタッフ端末の新機能を有効にする。【選択図】図6

Description

本発明は、対象者の日常の生活を支援するケアサポートシステムに関する。
従来から、病院等の医療機関や介護施設などにおいて、患者や被介護者(以下、対象者とも称する)に関する情報を管理する管理、運用システムが構築されている。これらの、システムに接続された機器は、機器のバージョンアップやエリアの拡大等に応じて動作プログラムであるファームウェアのアップデートが行われる。ファームウェアのアップデートは、一旦、機器を強制的に停止して行われており、その間の作業効率、安全性等が低下する虞があった。
そこで、特許文献1に示すナースコールシステムでは、アップデート用のファームウェアを記憶し、機器の動作状態を監視するとともに待機状態の機器に対してファームウェアのアップデートを行うことで、機器の強制的な停止を行わずに、ファームウェアのアップデートを行うものとしている。
特開2015−73143号公報
しかしながら、この手の管理、運用システムにおいて、システムのアップデートを行うことで、動作が不安定になったり、操作が煩雑になり作業者の負荷を増大したりして、システムの運用に支障をきたす場合がある。
特許文献1には、ファームウェアのアップデート時に機器の強制的な停止を抑制することは記載されているが、ファームウェアのアップデートによる、システムの不安定、作業者の負荷の増大といったシステム運用上の不具合を解消する方法について開示されていない。
そこで本発明は、システムアップデートに伴う混乱を抑制するとともに業務の効率低下を抑制できるケアサポートシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のケアサポートシステムは、入居者を世話する個々のスタッフによる入力操作をそれぞれ受け付けるスタッフ端末と、前記スタッフを指揮監督するケアディレクタによる入力操作を受け付けるディレクタ端末と、前記スタッフ端末および前記ディレクタ端末と相互通信可能に接続されて情報を管理する管理サーバーと、を含み、前記ディレクタ端末は、前記入力操作に基づいて選択されたスタッフ端末の情報を含む選択情報を前記管理サーバーに提供可能であり、前記管理サーバーは、システムアップデートを管理するアップデート管理部と、前記システムアップデートによって前記スタッフ端末に追加された新機能を前記スタッフ端末ごとに有効にできる新機能有効化部を備え、前記システムアップデートによって前記スタッフ端末に前記新機能が追加されたとき、前記新機能有効化部は、前記ディレクタ端末から提供された前記選択情報に基づいて、前記選択情報に含まれる選択された前記スタッフ端末の前記新機能を有効にする。
このように構成することで、システムアップデートに伴って新機能が追加されたときに、一部のスタッフ端末だけで新機能を有効にして、システムを止めることなく一部のスタッフ端末だけで仮運用することが可能である。そして、仮運用時に、新機能についての検証(POC:Proof of Concept)を行うことができる。これにより、ケアサポートシステムにとって必要な新機能のみ利用可能な環境を構築できるため、機能が多すぎて操作が煩わしくなる、端末の動作が遅くなる等の不具合を抑制できる。すなわち、システムアップデートに伴う混乱や業務の効率低下を抑制できる。
上記構成において、 前記ディレクタ端末は、前記入力操作に基づいてスタッフ端末の選択を解除する全有効化情報を前記管理サーバーに提供可能であり、前記新機能有効化部は、前記ディレクタ端末から前記全有効化情報が提供されたときに、全ての前記スタッフ端末の前記新機能を有効にしてもよい。
上記構成において、前記全有効化情報は、少なくとも前記選択情報が前記管理サーバーに提供された後に前記管理サーバーに提供されてもよい。
上記構成において、前記ディレクタ端末は、前記スタッフ端末に追加された新機能を無効にする情報を含む無効化情報を前記管理サーバーに提供可能であり、前記新機能有効化部は、前記ディレクタ端末から前記無効化情報が提供されたときに、選択された前記スタッフ端末を含むすべての前記スタッフ端末の新機能を無効にする請求項1から請求項3のいずれかに記載のケアサポートシステム。
上記構成において、前記アップデート管理部は、前記システムアップデートで前記スタッフ端末に新機能が追加されたときに追加された新機能の内容を含む追加情報を前記ディレクタ端末に出力してもよい。
上記構成において、前記新機能有効化部は前記システムアップデートによって前記管理サーバーに追加された新機能を有効化可能であり、前記選択情報には、前記管理サーバーの情報を含むことが可能であり、前記管理サーバーに新機能が追加されたとき、前記新機能有効化部は、前記ディレクタ端末から提供される前記選択情報に基づいて前記管理サーバーの前記新機能を有効にしてもよい。
上記構成において、前記新機能有効化部は、前記選択情報に含まれる選択された前記スタッフ端末からの情報の管理において前記管理サーバーの前記新機能を有効にしてもよい。
上記構成において、前記選択情報は、領域を指定する情報を含み、前記新機能有効化部は、前記選択情報にて指定される領域内の前記スタッフ端末を選択されたスタッフ端末と判断してもよい。
上記構成において、前記選択情報は、時間帯を指定する情報を含み、前記新機能有効化部は、前記選択情報にて指定される時間帯において、稼働している前記スタッフ端末を選択されたスタッフ端末と判断してもよい。
本発明によると、システムアップデートに伴う混乱を抑制するとともに業務の効率低下を抑制できるケアサポートシステムを提供することが可能である。
本発明にかかるケアサポートシステムの一例の概略の構成を示す説明図である。 スタッフ端末の機能ブロック図である。 検知ユニットの概略の構成を示すブロック図である。 訪問型のケアサポートシステムの概略の構成を示す説明図である。 管理サーバーの詳細な構成を示すブロック図である。 ケアサポートシステムにおけるシステムアップデートの流れを示すフローチャートである。 本発明にかかるケアサポートシステムの他の例の概略構成を示す図である。
本発明について、図面に基づいて説明する。なお、本明細書において、スタッフとは、医療、介護または看護に従事する従事者(医師、介護士(介護者)、看護師など)を指す。また、ケアとは、医療、介護または看護に関して対象者に対して実施される世話を指す。
本実施形態のケアサポートシステムは、大きく分けて、施設型と、訪問型(訪問医療型、訪問介護型、訪問看護型を含む)とがある。以下、各タイプのケアサポートシステムについて順に説明する。
<第1実施形態>
〔ケアサポートシステム(施設型)〕
図1は、本発明にかかるケアサポートシステムの一例の概略の構成を示す説明図である。ケアサポートシステムAは、介護施設Sに入居している被介護者や、病院に入院している患者(被看護者)の日常の生活を支援するためのシステムである。ケアサポートシステムAは、施設型であり、見守りシステムとも呼ばれている。ここでは、例として、ケアサポートシステムAが介護施設内で構築されている場合について説明する。なお、本実施形態では、スタッフによってケアされる対象となる対象者(例えば、被介護者、患者等)は、介護施設S内の後述す居室に入居しているものである。そのため、ケアされる対象者を入居者と称する。
介護施設Sは、スタッフステーション100および居室101を備える。スタッフステーション100は、居室101に入居している入居者の生活をサポートするスタッフTの待機場所、いわゆる、詰め所である。介護施設Sには、ケアサポートシステムAが設置されている。図1に示すように、ケアサポートシステムAは、管理サーバー200と、通信ネットワーク300と、スタッフ端末400と、ディレクタ端末500と、検知ユニット600とを備える。
管理サーバー200は、例えば、スタッフステーション100に設置される。管理サーバー200は、ケアサポートシステムAで取り扱われる情報を管理する情報管理サーバーである。管理サーバー200は、中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)を含んで構成される。管理サーバー200は、通信ネットワーク300と接続されている。管理サーバー200は、通信ネットワーク300に接続されている機器と通信ネットワーク300を介して情報の送受信が可能である。
管理サーバー200が管理する情報としては、例えば、検知ユニット600から出力される各種の情報(例えば居室101内の撮影画像や入居者の生体情報(例えば呼吸状態を示すバイタルデータなどの検知情報)を受信して管理する。また、管理サーバー200は、スタッフTに通知すべき情報を表示部100b1に表示させる。これにより、スタッフステーション100内において、スタッフTは、表示部100b1に表示された情報を見て、入居者の状態(例えば転倒の有無や呼吸状態)を把握できる。表示部100b1は、例えば管理サーバー200と通信可能に接続されるパーソナルコンピュータ100bのディスプレイで構成することができる。なお、管理サーバー200は、パーソナルコンピュータ100bと一体的に構成されてもよい。なお、管理サーバー200の構成の詳細については後述する。
通信ネットワーク300は、複数の機器と通信が可能な通信回線を備える。通信ネットワーク300は、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN等を挙げることができる。すなわち、通信ネットワーク300は、介護施設S内部における情報の送受信を行う。なお、通信ネットワーク300は、例えば、インターネット、携帯電話通信網等の外部のネットワークと接続してもよい。
図1に示すように、通信ネットワーク300には、上述した管理サーバー200のほかに、スタッフ端末400、ディレクタ端末500および検知ユニット600が接続される。なお、通信ネットワーク300は、スタッフ端末400、ディレクタ端末500等が接続されるアクセスポイントAPを備える。アクセスポイントAPは、例えば、各居室101に備えられる。また、居室101を繋ぐ廊下(不図示)にも設けられる。つまり、ケアサポートシステムAでは、介護施設S内において、スタッフ端末400及びディレクタ端末500が常に通信ネットワーク300と接続できるように、アクセスポイントAPが設置される。
スタッフTは、スタッフステーション100にいる場合、表示部100b1に表示された情報を確認できる。一方で、一旦、スタッフステーション100を離れてしまうと、すぐに表示部100b1に表示される情報を確認できない。そこで、ケアサポートシステムAでは、スタッフTがスタッフ端末400を携帯(所有)している。図1において、1人のスタッフTのみを図示しているが、スタッフTが複数人存在する場合も、個々のスタッフTがそれぞれスタッフ端末400を携帯する。
また、スタッフTは、スタッフ端末400を所有している。スタッフTは、スタッフ端末400を操作することにより、管理サーバー200にアクセスして種々の情報を取得する。そして、取得した情報は、スタッフ端末400の後述するスタッフ端末表示部41に表示させることができる。また管理サーバー200から入力された情報をスタッフ端末表示部41に表示することもできる。スタッフTがスタッフ端末400で入力する情報としては、入居者のケアに関する情報であるケア記録情報、居室101に備えられた備品の補充を行ったことを通知するための情報である補充情報等を挙げることができる。なお、これらの情報は、通信ネットワーク300を介して、管理サーバー200に送信されて、ケア記録情報として管理サーバー200の後述する記憶部22に記憶される。
<スタッフ端末400およびディレクタ端末500>
次にスタッフ端末400について、図面を参照して説明する。図2は、スタッフ端末の機能ブロック図である。図2に示すように、スタッフ端末400は、スタッフ端末表示部41と、制御部42と、記憶部43と、通信部44とを備える。
スタッフ端末表示部41は、表示パネル411と、タッチセンサ412とを備える。表示パネル411は、画像、文字等の情報を表示する。表示パネル411としては、例えば、液晶パネル、有機ELパネル等を挙げることができるが、これに限定されない。タッチセンサ412は、表示パネル411の前面に配置されており、例えば、スタッフTの指
の接触部分の位置を検知する。これにより、タッチセンサ412は、表示パネル411に表示された画像のうちスタッフTの指が接触した画像を検知できる。
スタッフ端末表示部41は、制御部42と接続される。制御部42は、スタッフ端末400の各部を制御するとともに、スタッフ端末400で取り扱われる情報の処理を行う。制御部42は、CPUを備えている。なお、スタッフ端末400の情報処理量は、管理サーバー200の情報処理量よりも少ない。そのため、制御部42に備えられるCPUは、管理サーバー200のCPUよりも、処理能力が低いものが用いられることが多い。これにより、消費電力を低減することができ、図示を省略したバッテリーで駆動するスタッフ端末400の駆動時間を延ばすことが可能である。
記憶部43は、制御部42が実行する制御プログラムや各種の情報を記憶するメモリであり、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリなどで構成されている。
通信部44は、通信ネットワーク300に接続して、情報を送受信する。また、通信部44は、後述のアクセスポイントAPを介して通信ネットワーク300に接続される。なお、通信部44は、無線通信網および有線通信網の少なくとも一方と接続可能なインターフェースであり、送信回路、受信回路、アンテナ等を備える。
また、スタッフ端末400は、図示を省略したカメラ機能を備えていてもよい。例えば、カメラは、入居者の転倒等の緊急事態が発生したときに、入居者の状態(全体、けが等の外傷がある場合は外傷)、緊急事態が発生した場所等を画像及び動画で撮影できる。この撮影した画像および(または)動画は、報告、治療等に用いることが可能である。なお、これらの画像、動画については、管理サーバー200の記憶部22に記憶するときに、後述する制御部21(後述する情報制御部212)によって、プライバシーにかかわる部分(例えば、スタッフTや入居者の名札、顔等)を隠す画像処理が行われてもよい。
スタッフ端末400は、以上の構成を有している。スタッフTは、入居者のケアを行ったとき、そのケアに関する作業内容を文書(ケア記録情報と称する)を作成する。そして、ケアサポートシステムAにおいてケア記録情報は、管理サーバー200で管理される。具体的には、スタッフTは、入居者のケアに関する作業を終了したときに、スタッフ端末400を利用してケア記録情報を入力することができる。なお、入力されたケア記録情報は、通信ネットワーク300を介して管理サーバー200に送信される。
なお、スタッフ端末400としては、例えば、タブレットやスマートフォンなどの多機能型携帯端末、ノート型パーソナルコンピュータを挙げることができる。また、ブレスレットまたは腕時計等のような装着型のウェアラブルデバイスであってもよい。これら以外にも、スタッフTに情報を提供できるとともに、スタッフTによる入力操作を受け付けることができるデバイスを広く採用できる。ここでは、スタッフ端末400を、携帯性が高く、情報の表示および入力操作が容易なスマートフォン型の携帯端末とする。スタッフ端末400は、管理サーバー200から情報を取得したときに、音声、振動等でスタッフTに通知できる機能を備えていてもよい。
図1等に示すように、アクセスポイントAPは、例えば各居室101、廊下等に対応して介護施設S内に設置されている。管理サーバー200の後述する位置判定部24は、アクセスポイントAPとスタッフ端末400との間の電波強度に基づいて、スタッフ端末400の位置、つまり、スタッフTの位置を判定する。なお、位置判定部24は、判定した位置を位置情報として生成する。なお、アクセスポイントAPは、複数の居室101に共通して設置されていてもよい。
また、本実施形態のケアサポートシステムAは、ケアディレクタDによって使用される端末装置である、ディレクタ端末500を含んでいる。ディレクタ端末500は、スタッフ端末400と同様に、タブレットやスマートフォンなどの多機能型携帯端末、ノート型パーソナルコンピュータなどで構成されている。ディレクタ端末500もスタッフ端末400と同様、通信ネットワーク300に接続される。なお、スタッフ端末400とディレクタ端末500とは直接情報の送受信が可能であってもよいし、管理サーバー200経由して情報の送受信を行ってもよい。ディレクタ端末500は、情報を表示する表示部51を備えている。なお、以下の説明では、スタッフ端末表示部41と区別するために、ディレクタ端末500の表示部をディレクタ端末表示部51として説明する。
ここで、ケアディレクタDとは、少なくとも1人のスタッフTに対して、入居者のケアやケア以外の作業(例えば備品補充、部屋の清掃など)に関する指示や助言を与える指示者(監督者)である。例えば、ケアディレクタDがディレクタ端末500を操作して指示情報を入力すると、その指示情報がディレクタ端末500から通信ネットワーク300を介してスタッフ端末400に送信される。指示情報をスタッフ端末400のスタッフ端末表示部41に表示させることにより、スタッフTは、表示された指示情報に基づいて適切なケア等の作業を行うことができる。また、ケアディレクタDは、ディレクタ端末500を操作して、管理サーバー200における動作の設定および変更を行うことが可能である。
居室101は、介護施設Sにおいて少なくとも1つ設けられており、図1では例として居室101が2つ設けられている場合を示している。居室101内には、入居者が使用するベッド102が1つ設置されている。なお、居室101として、ここでは1人部屋を想定しているが、2人部屋や4人部屋等の多床室であってもよい。多床室の場合、居室101内で過ごす入居者の数だけ、ベッド102が設置される。
また、各居室101には、コールボタン103が設置されている。コールボタン103は、入居者の入力操作に応じて、入居者を世話するスタッフTを呼び出すための呼出信号を出力する操作ユニットであり、通信ネットワーク300と接続されている。例えば、緊急時や必要なときに、入居者がコールボタン103を操作(例えば押圧)すると、呼出信号が管理サーバー200に入力される。管理サーバー200からディレクタ端末500に呼出要求が通知される。ディレクタ端末500は、ディレクタ端末表示部51に呼出要求に関する情報(居室番号、入居者名、呼出し所間等)を表示する。これにより、ケアディレクタDは、コールボタン103が操作されたことを認知できる。そして、ケアディレクタDは、ディレクタ端末500を操作して、入居者への駆け付けが可能なスタッフTのスタッフ端末400に、駆け付けを指示する情報を送信することができる。
<検知ユニット600>
次に、検知ユニット600について説明する。図3は、検知ユニットの概略の構成を示すブロック図である。検知ユニット600は、入居者の居室101内に設置され、居室101内の入居者の状態(例えば身体状態)を入居者とは非接触で検知する非接触センサを備える。検知ユニット600は、電波検出部61、光学検出部62およびユニット制御部63を備えている。検知ユニット600は、電波検出部61をはじめ、光学検出部62など、種々のセンサを備えていることから、センサボックスとも呼ばれる。
電波検出部61は、電波の放射および受信によって、居室101内での入居者の状態を検知するセンサである。電波検出部61は、不図示の放射部および受信部を備えており、例えば24GHz帯のマイクロ波を放射し、入居者にて反射してドップラーシフトした反射波を受信するマイクロ波ドップラーセンサによって構成される。これにより、電波検出部61は、受信した反射波から、入居者の呼吸状態(呼吸数)、睡眠状態、心拍数などを生体情報(バイタルデータ)として検出することができる。
なお、入居者が呼吸しているとき(睡眠中も含む)、入居者の呼吸による体の微小な動き(微体動)が生じる。このため、入居者の呼吸状態や睡眠状態を検出することは、入居者の微体動を検出するのと同じである。このことから、電波検出部61は、入居者(被検者)の微体動を検出する微体動検出部として機能しているとも言うことができる。
また、電波検出部61は、電波(マイクロ波)を放射し、入居者にて反射してきた電波(反射波)の周波数と、放射した電波の周波数とを比較することにより、入居者の身体の動き(体動)を検出することもできる。なお、電波検出部61は、体動および微体動のどちらか一方のみを検出するセンサであってもよい。
光学検出部62は、居室101内を撮影して画像を取得する撮像部である。例えば、可視光の光量が少ない場合でも、居室101内部を撮影できる赤外画像センサを備えていてもよい。光学検出部62で取得された居室101内の画像の情報(画像データ)は、不図示の記憶部に一時的に記憶された後、例えば管理サーバー200からの送信要求に基づいて又は自動的に(一定期間ごとに)管理サーバー200に送信される。
ユニット制御部63は、検知ユニット600内の各部の動作を制御するCPUで構成されている。ユニット制御部63は、電波検出部61および光学検出部62の動作を制御する。ユニット制御部63は、電波検出部61および光学検出部62から得た情報に対して画像処理や信号処理を行い、得られた結果を被介護者の状態に関する情報として管理サーバー200に出力する。
<ケアサポートシステムA2(訪問型)>
図4は、訪問型のケアサポートシステムの概略の構成を示す説明図である。訪問型のケアサポートシステムA2は、健康を管理する対象者のそれぞれの自宅(例えば居室110)に上述した検知ユニット600を設置する。ケアサポートシステムA2では、各検知ユニット600を、通信ネットワーク300を介して管理サーバー200、スタッフ端末400およびディレクタ端末500と通信可能に接続する。訪問型のケアサポートシステムA2の基本的な構成は、建物ごとに検知ユニット600を設置した点を除けば、施設型のケアサポートシステムAの基本的な構成と同じである。
訪問型のケアサポートシステムA2において、スタッフTは、建物の中ではなく、対象者の自宅にケアに伺う。そのため、スタッフ端末400の通信ネットワーク300への接続だけで、スタッフ端末400の位置を判定するのが困難な場合がある。そのため、スタッフ端末400は、GPS(global positioning system)信号を受信できる機能を有していることが望ましい。この場合、管理サーバー200の位置判定部24は、GPS信号からスタッフ端末400の位置を判定して、位置情報を生成できる。なお、GPSを用いる場合、スタッフ端末400でGPS信号から位置(緯度、経度)を計算し、その位置(緯度、経度)を管理サーバー200に送信してもよい。管理サーバー200は、位置(緯度、経度)をそのまま位置情報に組み込んでもよいし、別途、管理サーバー200上におけるローカルマップに基づく位置情報を生成してもよい。
<管理サーバー200の詳細な構成>
次に、管理サーバー200の詳細な構成について説明する。なお、以下では、施設型のケアサポートシステムAを例として説明するが、訪問型のケアサポートシステムA2でも同様の構成を適用することができる。
図5は、管理サーバーの詳細な構成を示すブロック図である。管理サーバー200は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、位置判定部24と、を備える。
記憶部22は、例えばハードディスク、半導体メモリ等の読み書き可能な記録媒体を備えている。制御部21が実行するプログラム、制御部21で取り扱われる各種情報を記憶する。なお、後記各種情報には、例えば、被介護者の日々の体温、体動(動き、単位時間あたりの動きの回数、動きの量を含む)、微体動(呼吸数)、血圧、睡眠状態などの生体情報(バイタルデータ)、検知ユニット600で検知された居室101の状態を示す検知情報、居室101の備品の残量を示す備品残量情報等がが含まれる。また、記憶部22にはこれら以外の情報も記憶される。なお、生体情報は、スタッフTがスタッフ端末400を用いて入力したものであってもよいし、検知ユニット600によって検知されてもよい。また、検知情報は、管理サーバー200からの情報の送信要求に応じて、検知ユニット600から管理サーバー200に送信されてもよいし、検知ユニット600から自動的(例えば、定期的)に管理サーバー200に送信されてもよい。
また、記憶部22は、居室101内の対象者をケアするための管理情報として、対象者、居室101(例えば部屋番号)、対象者のケアプラン、対象者のケアの必要度(例えば介護度)に関する情報を対応付けて記憶している。上記管理情報の入力は、例えば管理サーバー200と接続されるパーソナルコンピュータ100b(図1参照)での操作によって行われる。上述のケアプランは、スタッフTが実施すべきケアの予定を示すものである。上記ケアとしては、例えば食事および水分を摂取する際の補助、起床後の更衣、整髪、洗面等の補助、薬を服用するときの補助などを挙げることができる。
また、上記の管理情報には、対象者のケアにあたってスタッフTが記録するケア記録情報が含まれる。ケア記録情報は、例えばスタッフTがケアに関する作業が終了したときに、スタッフ端末400上で入力され、記憶部22に記憶される。しかしながら、これに限定されず、パーソナルコンピュータ100bで入力されて記憶部22に記憶されてもよい。
このケア記録情報には、例えば対象者の食事もしくは水分の摂取状態、または排泄状態に関する情報が含まれる。食事の摂取状態としては、例えば対象者が食べた主食および副食の種類(名称)、主食量と副食量との比率などを考えることができる。水分の摂取状態としては、例えば、前回の水分摂取量、一日の水分摂取量、一日の水分摂取回数などを考えることができる。排泄状態としては、例えば、排尿の有無、排便量、便質などを考えることができる。なお、排泄状態については、対象者が介護用おむつ(パッド)を装着している場合には、スタッフTが介護用おむつを交換する際にそのおむつ内を目視で確認することで、ケア記録情報として記録することができるが、対象者が介護用おむつを装着していない場合は、排泄状態に関する対象者の発言をそのままケア記録情報として記録すればよい。
通信部23は、通信ネットワーク300と接続するためのインターフェースであり、送信回路、受信回路、アンテナ等を備える。管理サーバー200は、通信部23を介して通信ネットワーク300と接続された機器(例えばスタッフ端末400、ディレクタ端末500及び検知ユニット600等)との間で情報の入出力を行う。
位置判定部24は、スタッフTが所有するスタッフ端末400との通信結果(通信状態を含む)、または検知ユニット600による検知結果に基づいて、スタッフTの位置を判定するブロックである。位置判定部24は、例えばCPUで構成される。スタッフTの位置判定の手法の詳細は、以下の通りである。位置判定部24は、制御部21で実行されるプログラムで提供されてもよい。
位置判定部24は、アクセスポイントAPおよび通信ネットワーク300を介してスタッフ端末400と通信する際に、アクセスポイントAPとスタッフ端末400との間の電波強度を把握する。そして、位置判定部24は、電波強度に基づいて、スタッフ端末400(スタッフT)がアクセスポイントAPに近づいたかどうか、つまり、アクセスポイントAPと対応する居室101に近づいたかどうかを判定する。例えば電波強度が閾値以上である場合には、スタッフ端末400が居室101に近い位置にあると判断できる。閾値未満である場合には、スタッフ端末400が居室101から離れた位置にある(スタッフTの位置が居室101から遠い)と判断できる。また、位置判定部24は、電波強度の大きさに応じて、スタッフ端末400(スタッフT)と居室101との間の距離を複数段階で把握することも可能である。
また、検知ユニット600では、上述のように、光学検出部63で取得された画像に基づいて、居室101内に複数人が存在するか否かを検知することができる。ここで、1人部屋の居室101内に複数人が存在すると、居室101内には、対象者以外にスタッフTが含まれる可能性が高い。また、居室101が多床室である場合でも、居室101内で過ごす対象者の数よりも多い人数が検知された場合、居室101内には、複数の対象者以外にスタッフTが含まれる可能性が高い。したがって、位置判定部24は、検知ユニット600にて、居室101内で過ごす対象者の数よりも多い人数が検知された場合に、スタッフTが居室101に入室したと判定することができる。
さらに、介護施設Sには、スタッフ端末400を含む端末の位置を確認するための位置検出装置(例えば、ビーコン)が備えられている場合がる。このような、位置検出装置を備えた構成の場合、位置判定部24は、位置検出装置からの情報に基づいて、位置情報を生成してもよい。
制御部21は、全体制御部211および情報制御部212を含む。全体制御部211は、管理サーバー200の各部の動作を制御するブロックであり、例えばCPUで構成されている。情報制御部212は、管理サーバー200で管理する情報を制御するブロックであり、例えばCPUで構成されている。なお、全体制御部211および情報制御部212は、同一のCPUで構成されてもよい。また、全体制御部211および情報制御部212の少なくとも一方が、上記した位置判定部24を兼ねていてもよい。
以下、情報制御部212について、説明する。情報制御部212は、アップデート管理部213と、新機能有効化部214とを備える。アップデート管理部213と、新機能有効化部214とは、いずれも制御ブロックであり、それぞれ、個別のCPUを備えていてもよいし、情報制御部212のCPUで動作するプログラムであってもよい。ここでは、情報制御部212に組み込まれた制御回路とする。
ケアサポートシステムAでは、新機能の追加、セキュリティ強化、安定性向上等を目的として、システムアップデートが可能となっている。システムアップデートは、光ディスク、ハードディスク、メモリカード等の記録媒体で提供されてもよい。また、ケアサポートシステムAがインターネットに接続されているときには、インターネットを介して提供されてもよい。本実施形態では、インターネットを介してアップデート用のデータ(プログラムを含む)を入手するものとする。
アップデート管理部213は、ケアサポートシステムAのシステムアップデートを管理する。例えば、ディレクタ端末500からの指示に基づいてあるいは自動的に、ケアサポートシステムAのシステムアップデートを実行する。また、ケアサポートシステムAのシステムアップデートに関する情報を生成するとともに、記憶部22に記憶する。システムアップデートに関する情報としては、例えば、「システムアップデートを実行した日時」、「システムアップデートの内容」が含まれる。また、「システムアップデートの内容」としては、「セキュリティー強化」、「バグフィックス」、「新機能追加」、「動作の効率化」等を挙げることができる。また、アップデート管理部213は、アップデートに関する情報、例えば、アップデートによって追加された新機能の内容を含む追加情報をディレクタ端末500に対して出力する。
また、アップデート管理部213は、アップデートに関する全ての情報を管理してもよい。例えば、ケアサポートシステムAがインターネットを介して外部のサーバーに接続されている場合において、アップデート管理部213は、外部のサーバーからの新規アップデートの情報を取得し、ディレクタ端末500に新規アップデートの情報を出力してもよい。また、後述するように、ケアサポートシステムAでは、一部のスタッフ端末400で新機能を有効にしてシステムを運用して、新規機能を検証する。このときの新機能を有効にしたスタッフ端末400も管理する。
新機能有効化部214は、システムアップデートによって追加された新機能を個々のスタッフ端末400毎に有効にできる。すなわち、ケアサポートシステムAでは、システムアップデート時に、全てのスタッフ端末400に新機能が追加される。一方で、スタッフ端末400では、新機能有効化部214からの有効化の指示(情報)を受けたときにだけ、新機能が有効化されるようになっている。つまり、ケアサポートシステムAでは、システムに含まれる全てのスタッフ端末400で新機能を追加するが、一部のスタッフ端末400でのみ新機能を有効にできる機能を備えている。そして、新機能有効化部214は、同時に全てのスタッフ端末400で新機能を有効にしたり、無効にしたりすることも可能である。
〔具体例1〕
ケアサポートシステムAのアップデートによって新機能が追加される場合、新機能を利用することで作業の効率化を図ることができる場合がある。一方で、ケアサポートシステムAが設置される介護施設S、或いは、入居者によっては、新機能が不要な場合がある。そのため、ケアサポートシステムAでは、システムアップデートに伴って、新機能が追加された場合、一部のスタッフ端末400で新機能を有効にして検証を行う。そして、新機能の有用性、安定性等が実証されたときに、全てのスタッフ端末400で新機能を有効にする概念実証(POC:Proof of Concept)が行われる。
以下に、ケアサポートシステムAのシステムアップデートについて図面を参照して説明する。図6は、本実施形態のケアサポートシステムにおけるシステムアップデートの流れを示すフローチャートである。なお、本実施形態では、システムアップデートによって、スタッフ端末400に新機能が追加されたときに行われるPOCについて説明する。
まず、ケアサポートシステムAのシステムアップデートが行われると、アップデート管理部213は、システムアップデートの情報を取得する(ステップS101)。アップデート管理部213は、システムアップデートにおいてスタッフ端末400に対する新機能の追加があるか否か確認する(ステップS102)。システムアップデートによって新機能の追加がない場合(ステップS102でNoの場合)、制御部21はシステムアップデートに伴う新機能のPOCを終了する。システムアップデートによって新機能の追加がある場合(ステップS102でYesの場合)、アップデート管理部213は追加された新機能の情報を含む追加情報を生成し、ディレクタ端末500に提供する(ステップS103)。なお、新機能の追加があった場合でも、現時点での各スタッフ端末の新機能は有効化されていない。
ディレクタ端末500では、追加情報を受け付けるとディレクタ端末表示部51に追加情報が表示される(ステップS104)。なお、追加情報の表示については、文字、画像、動画およびこれらの組み合わせを挙げることができる。このとき、ディレクタ端末表示部51には、ケアサポートシステムAに含まれる全てのスタッフ端末400と携帯(所持)しているスタッフTの情報が表示される。ケアディレクタDは、スタッフ端末400の新機能の追加を決定する。新機能の追加については、全てのスタッフ端末400で新機能を追加する、一部のスタッフ端末400で新機能を追加する、新機能を追加しない、のいずれかが選択されるものとする。
そして、ケアディレクタDの入力操作によって全てのスタッフ端末400で新機能を追加するが選択されたときには、ディレクタ端末500は、「全有効化情報」を管理サーバー200に送信する(1)。また、一部のスタッフ端末400で新機能を有効化するが選択されたときには、新機能を有効化するスタッフ端末400を選択するとともに選択されたスタッフ端末400の情報を含む「選択情報」を管理サーバー200に送信する(2)。新機能を有効化しないが選択されたときには、ディレクタ端末500は、「無効化情報」を管理サーバー200に送信する(3)。これらの情報は、管理サーバー200の情報制御部212に送信されて、アップデート管理部213が管理する。
以上のことを踏まえて、図6に戻りシステムアップデートの流れの説明を行う。アップデート管理部213は、ディレクタ端末500から管理サーバー200への入力があったか確認する(ステップS105)。ディレクタ端末500から管理サーバー200への入力が無い場合(ステップS105でNoの場合)、アップデート管理部213は入力があるまで待機する(ステップS105を繰り返す)。
ディレクタ端末500から管理サーバー200への入力があったとき(ステップS105でYesの場合)、アップデート管理部213は入力された情報を確認する(ステップS106)。入力された情報が(1)の「全有効化情報」の場合(ステップS106で(1)の場合)、アップデート管理部213は新機能有効化部214に「全有効化情報」を送り、新機能有効化部214は、全てのスタッフ端末400で新機能を有効にし(ステップS110)、処理を終了する。
また、入力された情報が(3)の「無効化情報」の場合(ステップS106で(3)の場合)、新機能追加の処理を終了する。さらに、入力された情報が(2)の「選択情報」の場合(ステップS106で(2)の場合)、アップデート管理部213は新機能有効化部214に「選択情報」を送り、新機能有効化部214は、選択されたスタッフ端末400で新機能を有効にする(ステップS107)。
ケアサポートシステムAでは、選択された、すなわち、一部のスタッフ端末400で有効化された新機能を一定期間使用した後、ケアディレクタDの判断によって、全てのスタッフ端末400で新機能を有効化するか、または、新機能を無効化するか判断する。ケアディレクタDの入力操作によって全てのスタッフ端末400で新機能を追加するが選択されたときには、ディレクタ端末500は、「全有効化情報」を管理サーバー200に送信する(4)。また、新機能を有効化しないが選択されたときには、ディレクタ端末500は、「無効化情報」を管理サーバー200に送信する(5)。なお、ここで、「無効化情報」は、上述したものと同様のものであるが、ここでは、有効化されている新機能を無効化する情報も含む。
その後、アップデート管理部213は、ディレクタ端末500から管理サーバー200への入力があったか確認する(ステップS108)。ディレクタ端末500から管理サーバー200への入力が無い場合(ステップS108でNoの場合)、アップデート管理部213は入力があるまで待機する(ステップS108を繰り返す)。
ディレクタ端末500から管理サーバー200への入力があったとき(ステップS108でYesの場合)、アップデート管理部213は入力された情報を確認する(ステップS109)。入力された情報が(4)の「全有効化情報」の場合(ステップS109で(4)の場合)、アップデート管理部213は新機能有効化部214に「全有効化情報」を送り、新機能有効化部214は、全てのスタッフ端末400で新機能を有効にし(ステップS110)、処理を終了する。
また、入力された情報が(5)の「無効化情報」の場合(ステップS109で(5)の場合)、アップデート管理部213は新機能有効化部214に「無効化情報」を送り、全てのスタッフ端末400の新機能を無効にし(ステップS111)、処理を終了する。なお、全てのスタッフ端末400の新機能を無効にした場合、新機能として追加された情報、プログラム等をスタッフ端末400から削除してもよい。このようにすることで、スタッフ端末400のメモリ、ストレージ等のリソースを有効利用できる。
以上示した、ケアサポートシステムAでは、システムアップデートによってスタッフ端末400に新機能が追加されたときに、ケアディレクタDの指示に基づいて、一部のスタッフ端末400でのみ新機能を有効にして、POCを行う。そして、POCの結果、有効である、システムが安定して稼働する、スタッフTの負担が増えないあるいは低減できる等の有用性が検証されたときに、ケアディレクタDの指示に基づいて、全てのスタッフ端末400の新機能を有効化して、正式運用を開始する。なお、POCの結果、新機能の有用性が検証されなかったときには、ケアディレクタDの指示に基づいて、新機能を無効化する場合もある。
このような場合、新機能が追加されるときに、一部のスタッフ端末400でのみ新機能を有効化してPOCを行うことで、新機能の追加による混乱、システムの不安定化、作業増加等によるスタッフTの作業負荷の増加を抑制できる。また、ケアサポートシステムAはある程度汎用性を有するシステムである場合が多い。このような場合に追加される新機能は、或る介護施設では有用であるが、他の介護施設では無用である場合もある。このような場合であっても、新機能を一部のスタッフ端末400で有効にしてPOCを行うため、ケアディレクタDは有用/無用を効果的に判断できる。
なお、ケアディレクタDによってPOCを行うために選択されるスタッフ端末400は、スタッフ端末400を携帯するスタッフTのスタッフ端末400に対する習熟度で決めてもよい。また、スタッフTの職務内容、経歴等を加味して決定されてもよい。何らかの基準に基づいて決定されるものであってもよい。また、ランダムであってもよい。アップデート管理部213は、予めケアディレクタDのディレクタ端末500への入力操作に基づいて、スタッフ端末400の選択の基準の提供を受けておき、基準を参照して、スタッフTのスクリーニングを行ってもよい。また、複数種類のスタッフ端末400が混在する場合には、スタッフ端末400の種類に基づいて選択してもよい。
以上の説明では、選択情報で、スタッフ端末400を直接選択する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、介護施設S内の所定の領域内にあるスタッフ端末400の全てで新機能を有効にしてもよい。この場合、所定の領域を出たときに新機能を無効にする。また、時間帯によって新機能を有効にするまたは無効にする場合を選択してもよい。例えば、介護施設Sでは、作業の混み具合には、時間によってむらがある場合が多い。すなわち、作業が少なく個々のスタッフTの負荷が小さい時間帯と、作業が多く個々のスタッフTの負荷が大きい時間帯が存在する。選択情報として、個々のスタッフTの負荷が小さい時間帯に稼働しているスタッフ端末400の全てで新機能を有効にしてもよい。
<第2実施形態>
ケアサポートシステムAにおいてシステムアップデートを実行した場合、管理サーバー200に新機能が追加される場合もある。例えば、管理サーバー200に新機能が追加される場合、スタッフ端末400との間で送受信される情報の種類、情報の量等が変化する場合がある。そこで、管理サーバー200の新機能有効化部214は、ディレクタ端末500から提供された「選択情報」で選択されたスタッフ端末400の管理において、新機能を追加する。具体的には、図7に示すとおりである。
図7は、本発明にかかるケアサポートシステムの他の例の概略構成を示す図である。本実施形態におけるケアサポートシステムAの各要素は、第1実施形態のケアサポートシステムAと同じ構成であり、実質上同じ部分には同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。なお、図7は、管理サーバー200と、スタッフ端末400とのデータの送受信を示している。管理サーバー200とスタッフ端末400とは、通信ネットワーク(図1等参照、図7では不図示)を介して接続されている。
例えば、ケアサポートシステムAのシステムアップデートによって、スタッフ端末400と管理サーバー200との情報のやり取りを行うときのセキュリティを向上する新機能が追加されたとする。図7は、スタッフ端末400からの要求に応じて、管理サーバー200からスタッフ端末400に情報DTを送信する場合を示している。
また、図7において、ディレクタ端末500から提供された「選択情報」で選択されたスタッフ端末400を、必要に応じて、スタッフ端末400A1、400A2とし、選択されないスタッフ端末400を、スタッフ端末400B1、400B2とする。
選択されていないスタッフ端末400B1、400B2から管理サーバー200に情報を取得する要求rtを行う。管理サーバー200は、要求rtに応じて情報DTを送信する。システムアップデート前はすべてのスタッフ端末400でこのような情報の送受信を行っている。
一方、システムアップデートによって管理サーバー200のセキュリティは向上している。そして、選択されたスタッフ端末400A1および400A2は、新しいセキュリティに対応している。つまり、スタッフ端末400A1、400A2から、要求rtを管理サーバー200に送信する。管理サーバー200は、各スタッフ端末400A1、400A2に識別情報st(例えば、ID、マックアドレス等)の送信を要求RTする。そして、識別情報stが送信されたときに、情報DTを送信する。
このように、システムアップデートの前後では、情報DTの送信に対する管理機能が新規追加されているため、操作が異なる。システムアップデートによって管理サーバー200に新機能が追加されたときに、ケアディレクタDの指示に基づいて、一部のスタッフ端末400からの情報の管理における新機能を有効にして、POCを行う。そして、POCの結果、有効である、システムが安定して稼働する、スタッフTの負担が増えないあるいは低減できる等の有用性が検証されたときに、ケアディレクタDの指示に基づいて、全てのスタッフ端末400からの情報の管理において新機能を有効化して、正式運用を開始する。なお、POCの結果、新機能の有用性が検証されなかったときには、ケアディレクタDの指示に基づいて、新機能を無効化する場合もある。
以上示したように、システムアップデートで管理サーバー200に新機能が追加された場合でも、一部のスタッフ端末400を利用して、POCを行うことで、システムとしての新機能の有用性を検証できる。これにより、無用な新機能を排除して、介護施設Sにおいて効率的なケアサポートシステムAとすることができる。
なお、本実施形態では、管理サーバー200がスタッフ端末400からの要求rtに応じて、情報DTをスタッフ端末400に送信する例に基づいて説明したがこれに限定されない。管理サーバー200の新機能として、スタッフ端末400自体の管理、情報の管理等、スタッフ端末400との間で個別に有効、無効にできる機能について適用可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
100 スタッフステーション
100b パーソナルコンピュータ
100b1 表示部
101 居室
102 ベッド
110 居室
200 管理サーバー
21 制御部
211 全体制御部
212 情報制御部
213 アップデート管理部
214 新機能有効化部
22 記憶部
23 通信部
24 位置判定部
300 通信ネットワーク
400 スタッフ端末
400A1 スタッフ端末
400A1、400A2 スタッフ端末
400B1、400B2 スタッフ端末
41 スタッフ端末表示部
411 表示パネル
412 タッチセンサ
42 制御部
43 記憶部
44 通信部
500 ディレクタ端末
51 ディレクタ端末表示部
600 検知ユニット
61 画像認識システム
62 電波検出部
63 光学検出部
64 ユニット制御部
A ケアサポートシステム
A2 ケアサポートシステム
AP アクセスポイント
D ケアディレクタ
DT 情報
RT 要求
S 介護施設
T スタッフ
rt 要求
st 識別情報

Claims (9)

  1. 入居者を世話する個々のスタッフによる入力操作をそれぞれ受け付けるスタッフ端末と、
    前記スタッフを指揮監督するケアディレクタによる入力操作を受け付けるディレクタ端末と、
    前記スタッフ端末および前記ディレクタ端末と相互通信可能に接続されて情報を管理する管理サーバーと、を含み、
    前記ディレクタ端末は、前記入力操作に基づいて選択されたスタッフ端末の情報を含む選択情報を前記管理サーバーに提供可能であり、
    前記管理サーバーは、
    システムアップデートを管理するアップデート管理部と、
    前記システムアップデートによって前記スタッフ端末に追加された新機能を前記スタッフ端末ごとに有効にできる新機能有効化部を備え、
    前記システムアップデートによって前記スタッフ端末に前記新機能が追加されたとき、前記新機能有効化部は、前記ディレクタ端末から提供された前記選択情報に基づいて、前記選択情報に含まれる選択された前記スタッフ端末の前記新機能を有効にするケアサポートシステム。
  2. 前記ディレクタ端末は、前記入力操作に基づいてスタッフ端末の選択を解除する全有効化情報を前記管理サーバーに提供可能であり、
    前記新機能有効化部は、前記ディレクタ端末から前記全有効化情報が提供されたときに、全ての前記スタッフ端末の前記新機能を有効にする請求項1のケアサポートシステム。
  3. 前記全有効化情報は、少なくとも前記選択情報が前記管理サーバーに提供された後に前記管理サーバーに提供される請求項2に記載のケアサポートシステム。
  4. 前記ディレクタ端末は、前記スタッフ端末に追加された前記新機能を無効にする情報を含む無効化情報を前記管理サーバーに提供可能であり、
    前記新機能有効化部は、前記ディレクタ端末から前記無効化情報が提供されたときに、選択された前記スタッフ端末を含むすべての前記スタッフ端末の前記新機能を無効にする請求項1から請求項3のいずれかに記載のケアサポートシステム。
  5. 前記アップデート管理部は、前記システムアップデートで前記スタッフ端末に前記新機能が追加されたときに追加された新機能の内容を含む追加情報を前記ディレクタ端末に出力する請求項1から請求項4のいずれかに記載のケアサポートシステム。
  6. 前記新機能有効化部は前記システムアップデートによって前記管理サーバーに追加された新機能を有効化可能であり、
    前記選択情報には、前記管理サーバーの情報を含むことが可能であり、
    前記管理サーバーに新機能が追加されたとき、前記新機能有効化部は、前記ディレクタ端末から提供される前記選択情報に基づいて前記管理サーバーの前記新機能を有効にする請求項1から請求項5のいずれかに記載のケアサポートシステム。
  7. 前記新機能有効化部は、前記選択情報に含まれる選択された前記スタッフ端末からの情報の管理において前記管理サーバーの前記新機能を有効にする請求項6に記載のケアサポートシステム。
  8. 前記選択情報は、領域を指定する情報を含み、
    前記新機能有効化部は、前記選択情報にて指定される領域内の前記スタッフ端末を選択されたスタッフ端末と判断する請求項1から請求項7のいずれかに記載のケアサポートシステム。
  9. 前記選択情報は、時間帯を指定する情報を含み、
    前記新機能有効化部は、前記選択情報にて指定される時間帯において、稼働している前記スタッフ端末を選択されたスタッフ端末と判断する請求項1から請求項8のいずれかに記載のケアサポートシステム。
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