JP2019194755A - 携帯型無線通信装置、携帯型無線通信装置を用いた情報識別装置および携帯型無線通信装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】重量調整がしやすく、読み取りが制限されることなく、且つ安価に製造可能な、携帯型無線通信装置を提供する。【解決手段】基材上に配置されたループ状のアンテナ部であって、巻回形状を有する部分を含む複数の第1配線を含むアンテナ部と、第1配線に重畳して設けられた遮蔽体と、アンテナ部と接続されたICチップと、を含む、携帯型無線通信装置。上記携帯型無線通信装置において、複数の第1配線は、基材の第1面上に設けられ、複数の第1配線のうち第1部分および第1部分に隣接する第2部分は、基材の第2面に設けられた第2配線および基材内に設けられた貫通電極を用いて電気的に接続されてもよい。【選択図】図1
Description
本発明の一実施形態は、携帯型無線通信装置、携帯型無線通信装置を用いた情報識別装置および携帯型無線通信装置の製造方法に関する。
近年、非接触方式の近距離通信技術を利用した情報伝達方法が飛躍的に普及し、様々な分野で利用されるに至っている。非接触方式の近距離通信では、集積回路が搭載された半導体素子とアンテナを基本構造とする携帯型の無線通信装置が用いられる。リーダ/ライタによる電磁誘導、または電波によってアンテナに電力が誘起され、これによって電源を有しない様々な素子を含む集積回路(IC)チップが駆動される。ICチップは、ICチップ内に組み込まれた情報の読出し、ICチップ内への情報の書き込み、命令の生成と送信、リーダ/ライタからの命令の受信など、種々のプロセスを実行する。このような無線通信装置は、一般的にはRFID(Radio Frequency Identification)と呼ばれるが、その形状や用途によって多様な名称が付与されている。例えばICタグ、無線タグ、RFタグ、ICカードなどとも呼ばれる。
記憶される情報の多様性や無線通信装置自体の優れた携帯性に起因し、商品管理や個人識別、セキュリティ対策、電子乗車券、遊戯用具、商取引決裁などの手段として、無線通信装置は幅広く利用されている。
ICタグの場合、複数のICタグを重ねた状態でリーダ/ライタにより読み取りを行う場合がある。このとき、それぞれのICタグが干渉しあうことにより、ICタグに与える起電力を最大にする共振周波数が変動してしまう場合がある。この共振周波数の変動を抑えるために、例えば、特許文献1では、チップコイルを用いずに主アンテナに比べて全体のコイルと比較して十分小さいコイルを設けることが開示されている。また、特許文献2では、複数のボビンに、主配索パターンより充分小さい副配索パターンを巻回することで、安価に非接触情報媒体を製造できることが開示されている。
例えば、ICタグを遊戯用具に利用する場合、高級感の演出のために、樹脂で成形されたコイン形状の遊戯用具の内部にリーダ/ライタから送られる電界または磁界に対して影響を与えない形状(例えばC形状など)を有する金属リングを入れて重みを持たせることがある。この場合、遊戯用具の寸法は規定されているため、規定された寸法の範囲内で金属リング、およびICタグの形状を設計しなければならない。このため、ICタグの読み取り感度を高めようとアンテナ開口部を大きくすると、金属リングの体積が減り、重量が軽くなってしまう。また、遊戯用具の重量を重くするために金属リングの体積を増やすとICタグの開口部の面積が減り、読み取り感度が低くなってしまう。
上記課題を鑑み、本発明の一実施形態は、重量調整がしやすく、読み取りが制限されることなく、且つ安価に製造可能な、携帯型無線通信装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の一実施形態によれば、基材上に配置されたループ状のアンテナ部であって、巻回形状を有する部分を含む複数の第1配線を含むアンテナ部と、第1配線に重畳して設けられた遮蔽体と、アンテナ部と接続されたICチップと、を含む、携帯型無線通信装置が、提供される。
上記携帯型無線通信装置において、複数の第1配線は、基材の第1面上に設けられ、複数の第1配線のうち第1部分および第1部分に隣接する第2部分は、基材の第2面に設けられた第2配線および基材内に設けられた貫通電極を用いて電気的に接続されてもよい。
上記携帯型無線通信装置において、遮蔽体は、上面から見たときにループ形状を有するとともに、第1部分と第2部分との間に切欠部を有してもよい。
本発明の一実施形態によれば、第1面および第1面の反対側の第2面を有する絶縁性基材と、絶縁性基材にループ状に配置されたアンテナ部と、アンテナ部と電気的に接続されたICチップと、アンテナ部と重畳して配置され、上面から見たときにループ形状を有するとともに、一部に切欠部を有する遮蔽体と、を含み、アンテナ部は、絶縁性基材の第1面側に配置され、第1部分および第2部分を有する複数の第1配線、絶縁性基材の第2面側に配置され、第3部分および第4部分を有する複数の第2配線、および絶縁性基材内に配置された複数の貫通電極を含み、複数の第1配線のうち一つの第1配線の第1部分は、複数の貫通電極のうち一つの貫通電極を用いて、複数の第2配線のうち一つの第2配線の第4部分と接続され、複数の第1配線のうち一つの第1配線の第2部分は、複数の貫通配線のうち他の一つの貫通配線を用いて、複数の第2配線のうち他の一つの第2配線の第3部分と接続される、携帯型無線通信装置が提供される。
上記携帯型無線通信装置において、遮蔽体の幅は、上面から見たときにアンテナ部の幅よりも大きくてもよい。
上記携帯型無線通信装置において、アンテナ部は、上面から見たときに円形状を有してもよい。
上記携帯型無線通信装置において、アンテナ部は、上面から見たときに矩形状を有してもよい。
本発明の一実施形態によれば、一以上の上記携帯型無線通信装置と、リーダ/ライタと、を含む情報識別装置が提供される。
本発明の一実施形態によれば、基材に貫通孔を形成し、貫通孔に貫通電極を形成し、基材の第1面側に端部が貫通電極と接続するように巻回形状を有する第1配線を形成し、基材の第2面側に貫通電極と接続するように第2配線を形成し、基材の第1面側に絶縁層を形成し、絶縁層上に第1配線と重畳するように遮蔽体を形成する、携帯型無線通信装置の製造方法が提供される。
上記携帯型無線通信装置の製造方法において、遮蔽体の幅は、第1配線の幅よりも大きくてもよい。
上記携帯型無線通信装置の製造方法において、遮蔽体を形成した後に、基材、第1配線、貫通電極、第2配線、および遮蔽体を覆うように樹脂で成形してもよい。
本発明の一実施形態によると、重量調整がしやすく、読み取りが制限されることなく、且つ安価に製造可能な、携帯型無線通信装置を提供することができる。
以下、本出願で開示される発明の各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後に−1、−2等を付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。
さらに、本発明の詳細な説明において、ある構成物と他の構成物の位置関係を規定する際、「上に」「下に」とは、ある構成物の直上あるいは直下に位置する場合のみでなく、特に断りの無い限りは、間にさらに他の構成物を介在する場合を含むものとする。
また、本明細書において、「導電層」、「電極」、「配線」という言葉とは、同様の意味を有し、状況に応じて入れ替えることが可能である。
<第1実施形態>
以下、本発明の一実施形態の携帯型無線通信装置(以下、ICタグと記す)およびICタグを含む情報識別装置について説明する。
以下、本発明の一実施形態の携帯型無線通信装置(以下、ICタグと記す)およびICタグを含む情報識別装置について説明する。
図1は、情報識別装置10の模式図である。情報識別装置10は、ICタグ100およびリーダ/ライタ300を含む。
(1−1.ICタグの構成)
図1に示すように、ICタグ100は、ICチップ110、アンテナ部130、基材145および遮蔽体160を含む。ICチップ110およびアンテナ部130は、基材145上に設けられる。ICチップ110とアンテナ部130とは、一部において電気的に接続される。
図1に示すように、ICタグ100は、ICチップ110、アンテナ部130、基材145および遮蔽体160を含む。ICチップ110およびアンテナ部130は、基材145上に設けられる。ICチップ110とアンテナ部130とは、一部において電気的に接続される。
ICチップ110は、リーダ/ライタ300(後述)からの命令に従い、信号を生成するように構成される。信号は、アンテナ部130によってリーダ/ライタ300へ送信される。
図2(A)は、ICタグ100のICチップ110およびアンテナ部130の上面図であり、図2(B)は、遮蔽体160の上面図である。図3(A)は、さらに支持体140を含むICタグ100の上面図であり、図3(B)は、ICタグ100のA1−A2間のアンテナ部130の断面図である。
支持体140は、ICチップ110、アンテナ部130、基材145および遮蔽体160を覆い、支持する機能を有する。支持体140には、プラスチック材料(ナイロン(ポリアミド)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC))、クレイ、またはセラミック材料(炭化シリコン(SiC)、アルミナ(Al2O3)、窒化ケイ素(Si3N4)、ジルコニア(ZrO2)、チタン酸バリウム(BaTiO3)など)、または紙などの材料が用いられる。支持体140の厚さは、特に限定されないが、数百μmから数cmの間で目的に応じて適宜選択される。
基材145は、第1面145Aおよび第2面145Bを有する板状の部材である。基材145には、高抵抗な絶縁性材料が用いられる。例えば、基材145にはガラス・エポキシ樹脂基材が用いられる。なお、基材145は、ガラス・エポキシ樹脂に限定されず、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などの樹脂材料が用いられてもよいし、紙基材にフェノール樹脂を含有させて硬化させた紙フェノール樹脂基材が用いられてもよい。
また、基材145は、石英ガラス、ソーダガラス、ホウ珪酸ガラス、無アルカリガラス、サファイア、シリコン、炭化シリコン(SiC)、アルミナ(Al2O3)、窒化アルミニウム(AlN)、ジルコニア(ZrO2)などの無機材料が用いられてもよい。
(1−2.アンテナ部の構成)
アンテナ部130は、電磁誘導方式のアンテナであり、基材145上にループ状に配置され、開口部130Kを有している。アンテナ部130は、上面から見たときに円形状を有する。アンテナ部130に囲まれた領域を通過する磁束密度の変化に応じた大きさの起電力(電圧)がアンテナ部130に発生する。この起電力はアンテナ部130に電気的に接続されたICチップ110に与えられ、ICチップ110が駆動する。アンテナ部130は、例えば短波(HF)や極超短波(UHF)の周波数帯域で共振するように構成される。具体的には、短波は13.56MHzの周波数帯域に相当する。また、極超短波は、860〜960MHzの周波数帯域に相当する。
アンテナ部130は、電磁誘導方式のアンテナであり、基材145上にループ状に配置され、開口部130Kを有している。アンテナ部130は、上面から見たときに円形状を有する。アンテナ部130に囲まれた領域を通過する磁束密度の変化に応じた大きさの起電力(電圧)がアンテナ部130に発生する。この起電力はアンテナ部130に電気的に接続されたICチップ110に与えられ、ICチップ110が駆動する。アンテナ部130は、例えば短波(HF)や極超短波(UHF)の周波数帯域で共振するように構成される。具体的には、短波は13.56MHzの周波数帯域に相当する。また、極超短波は、860〜960MHzの周波数帯域に相当する。
図3(B)に示すように、アンテナ部130は、第1配線133、第2配線137および貫通電極135を含む。第1配線133および第2配線137は、貫通電極135を介して電気的に接続される。
第1配線133は、基材145の上面(第1面145A)側に複数配置される。第1配線133は、図3(A)に示すように、巻回形状を有する部分133Sおよびループ形状を有する部分133Lを含む。
第1配線133には、低抵抗な材料が用いられる。例えば、第1配線133には銅が用いられる。なお、第1配線133には、銅に限定されず、アルミニウム、銀、金などの抵抗率の低い材料が用いられてもよい。また、第1配線133は、鉄、ニッケル、コバルト、フェライトなどの磁性を有する導電体を含んでもよい。また、磁性を有する導電体は、単体でもよいし、合金でもよい。また、第1配線133は、磁性を有する導電体にホウ素を含んでもよい。また、第1配線133には、磁性体に限定されずに、チタンニッケル合金などの形状記憶合金、さらにステンレスなどが用いられてもよい。
貫通電極135は、基材145に複数個設けられる。貫通電極135には、銅が用いられる。なお、貫通電極135は、銅(Cu)に限定されず、金(Au)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)または錫(Sn)を含む材料が用いられてもよい。
第2配線137は、基材145の下面(第2面145B)側に配置される。第2配線137には、第1配線133と同様の材料が用いられる。
図2(A)、図2(B)、図3(A)および図3(B)に示すように、複数の第1配線133のうち巻回形状を有する第1部分133S−1および第2部分133S−2(具体的には第1部分133S−1の端部133S−1Eおよび第1部分133S−1に隣接する第2部分133S−2の端部133S−2E)は、基材145の第2面145Bに設けられた第2配線137および基材145内に設けられた貫通電極135を用いて電気的に接続される。上記の接続が第1配線133の他の部分、他の貫通電極135および他の第2配線137において繰り返される。これにより、アンテナ部130は、一つのつながった配線として構成される。(具体的には、一筆書きのように構成される)。なお、上記のアンテナ部130において第1配線133、貫通電極135、および第2配線137により得られる大きなループ状のアンテナを第1アンテナ、第1配線133の巻回形状を有する部分133Sにより得られる小さなループ状のアンテナを第2アンテナとも呼ぶ。
(1−3.遮蔽体の構成)
遮蔽体160は、上面から見たときにループ形状を有する。また、遮蔽体160は、アンテナ部130(例えば、第1配線133、より具体的には巻回形状を有する部分133S)に重畳して配置される。このとき、遮蔽体160の幅W160は、アンテナ部の幅(例えば第1配線133の幅、より具体的には巻回形状を有する部分133Sの幅W133S)よりも大きいことが望ましい。また、遮蔽体160は、第1部分133S−1と第2部分133S−2の間に切欠部160Cを有する。(これにより、遮蔽体160は、Cのような形状を有するということができる。)
遮蔽体160は、上面から見たときにループ形状を有する。また、遮蔽体160は、アンテナ部130(例えば、第1配線133、より具体的には巻回形状を有する部分133S)に重畳して配置される。このとき、遮蔽体160の幅W160は、アンテナ部の幅(例えば第1配線133の幅、より具体的には巻回形状を有する部分133Sの幅W133S)よりも大きいことが望ましい。また、遮蔽体160は、第1部分133S−1と第2部分133S−2の間に切欠部160Cを有する。(これにより、遮蔽体160は、Cのような形状を有するということができる。)
遮蔽体160の材料は、特に限定されないが、比重が高い(具体的には比重7以上の)金属材料が望ましい。例えば、遮蔽体160には真鍮や銅が用いられる。
絶縁層150は、遮蔽体160と、基材145との間に設けられる。絶縁層150の材料は、特に限定されず、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などの有機絶縁材料が用いられてもよいし、酸化シリコン(SiOx)、窒化シリコン(SiN)などの無機絶縁材料が用いられてもよいし、有機絶縁材料および無機絶縁材料の複合材料でもよい。
(1−4.ICチップの構成)
次に、図4(A)に、ICチップ110の構成例を示す。
次に、図4(A)に、ICチップ110の構成例を示す。
ICチップ110は、主な構成として、電圧リミット回路111、整流回路113、復調回路115、変調回路117、制御回路119、記憶部121、および抵抗123などを有することができる。さらに、ICチップ110は、共振周波数調整用の容量を含んでもよい。
電圧リミット回路111は、アンテナ部130において過大な電圧が誘起された場合に入力される電圧からICチップ110を保護する機能を有する。過大な電圧が誘起された場合、発生する電流のうち不要な部分は抵抗123を用いて熱に変換され、外部へ放出される。
整流回路113は、アンテナ部130において誘起される交流電流を直流電流へ変換する機能を有する。整流回路113により直流となった電源電圧は、ICタグ100を構成するすべての回路に供給される。
復調回路115は、リーダ/ライタ300から入力される搬送波に重ねられた情報(信号)を1または0の信号列に変換する機能を有する。
制御回路119は、リーダ/ライタ300間の送受信、命令の解釈、記憶部121からの情報の読出しや記憶部121への書込みなどを制御する機能を有する。制御回路119は種々の論理回路によって構成される。制御回路119には、CPU(Central Processing Unit)などが用いられてもよい。
また、制御回路119は、リーダ/ライタ300から受信した命令に対する返答を生成し、このデータを変調回路117へ送る。変調回路117は、送信するデータに基づいて搬送波を変調し、送信用の信号を生成する。生成された信号は、搬送波としてアンテナ部130から送信される。
記憶部121には、データを記憶するためのメモリ素子が備えられる。記憶部121には、固有の情報や書き換え可能な様々な情報が保存される。
(1−5.リーダ/ライタの構成)
図4(B)にリーダ/ライタ300の構成例を示す。リーダ/ライタ300は、制御回路310、記憶部313、変調回路320、送信回路330、アンテナ340、受信回路350、復調回路360、および発振回路370などを含む。
図4(B)にリーダ/ライタ300の構成例を示す。リーダ/ライタ300は、制御回路310、記憶部313、変調回路320、送信回路330、アンテナ340、受信回路350、復調回路360、および発振回路370などを含む。
制御回路310は、リーダ/ライタ300全体を制御するものであり、受信したデータやコマンドの解釈、データの記憶部313への書き込み、記憶部313からのデータの読出し、受信した命令に適合する返答の生成などを行う。
変調回路320は、制御回路310から送られる命令やデータを発振回路370で生成された搬送波に重ねて変調する。変調された搬送波は送信回路330へ送られ、信号の増幅、不要な周波数の減衰などを行い、送信すべき周波数のみを取り出す。このように処理された信号がアンテナ340を介してICタグ100へ送信される。
受信回路350は、アンテナ340によって受信されたICタグ100から送信される搬送波を受信する機能を有する。受信回路350は、搬送波に含まれるノイズを取り除き、必要な信号を増幅する。増幅された信号は復調回路360へ送られ、必要な命令やデータへ復調される。
発振回路370は、交信するために必要な搬送波を生成する機能を有する。搬送波として、例えば13.56MHzの高周波が生成される。
(1−6.情報識別装置10の動作)
次に、情報識別装置10の動作について説明する。図5乃至図7は、リーダ/ライタ300を駆動させたときのICタグ100の情報識別方法を説明する断面図である。なお、図5乃至図7において、説明の関係上、第1配線133の巻回形状を有する部分133S、基材145、遮蔽体160および絶縁層150を記載して説明する。
次に、情報識別装置10の動作について説明する。図5乃至図7は、リーダ/ライタ300を駆動させたときのICタグ100の情報識別方法を説明する断面図である。なお、図5乃至図7において、説明の関係上、第1配線133の巻回形状を有する部分133S、基材145、遮蔽体160および絶縁層150を記載して説明する。
図5に示すように、まずリーダ/ライタ300を駆動させる。リーダ/ライタ300が駆動すると、リーダ/ライタ300から搬送波380がICタグ100のアンテナ部130に送られる。このとき、アンテナ部130の環の内側(開口部130K)に磁力線M130が生じる。磁力線M130により、電磁誘導が生じ、誘導起電力がICチップ110に供給される。これにより、ICチップ110が起動し、リーダ/ライタ300との送受信が可能となる。
図6は、ICタグ100を複数枚重ねた状態でリーダ/ライタ300を駆動させたときのICタグ100の情報識別方法を説明する断面図である。比較例として、図18に遮蔽体160を設けない一般的なICタグ99を重ねた場合の例を示す。図18のように、ICタグ99を重ねてしまうと、ICタグ99から生じる磁力線M99により相互干渉が起こるため(具体的には、相互インダクタンスの影響により)、共振周波数が変わってしまう場合がある。この場合、ICタグ99において起電力が十分に発生せずに、ICタグ99の情報を読み取ることができない場合がある。
図7は、駆動状態におけるICタグ100を拡大した断面図である。アンテナ部130の自己インダクタンスは、第1配線133、貫通電極135、および第2配線137により得られる大きなループ状のアンテナ(第1アンテナ)が有する自己インダクタンスと巻回形状を有する部分133Sにより得られる小さなループ状のアンテナ(第2アンテナ)が有する自己インダクタンスとの総和となる。ここで、第1アンテナと同等の自己インダクタンスのみを有する一般的なアンテナ(図18に記載のICタグ99が有するアンテナ)と比較すると、アンテナ部130全体の自己インダクタンスは変わらずに、第1アンテナの自己インダクタンスが小さくなる。そのため、上方または下方に重畳して近接配置される他のアンテナ部130の第1アンテナとの間に生じる相互インダクタンスを著しく低減することができる。
なお、このとき、図7に示すように、第2アンテナ(巻回形状を有する部分133S)においても、磁力線M133Sが生じ、上方または下方に重畳して近接配置される他のアンテナ部130の第2アンテナとの間に相互インダクタンスも発生する。しかしながら、上述の通り、ICタグ100は遮蔽体160を有しており、遮蔽体160が、アンテナ部130(具体的には第1配線133の巻回形状を有する部分133S)に重畳して配置されていることにより、磁力線M133Sが遮蔽される。これにより、ICタグ100を複数枚重ねた場合においても、相互干渉することが防止される。したがって、本実施形態を用いることにより、ICタグ100の共振周波数の変化が抑えられ、複数枚のICタグ100が重ねられても安定してICタグ100の情報を読み取ることができる。
また、本実施形態の場合、遮蔽体160がアンテナ部130に重畳して配置される。これにより、アンテナ部130の配置可能な領域が制限されず、巻回形状を有する部分133Sが大きく配置されても、アンテナ部130(第1アンテナ)の開口部130Kを十分に確保することができる。したがって、本実施形態を用いることによりICタグ100の読み取りが制限されることが抑えられる。
また、本実施形態の場合、第1配線133(具体的には巻回形状を有する部分133S)は同一平面上に配置されるために、アンテナ部130により厚みが大きくなることが防止される。さらに、このとき、遮蔽体160の幅W160が、アンテナ部130の幅(具体的には第1配線133の巻回形状を有する部分133Sの幅W133S)よりも大きい。これにより、巻回形状を有する部分133Sを可能な限り大きくすることができるため、アンテナ部130の小さなループ状の第2アンテナの大きさ制御が容易となり、後述するように既存の一般的な電子部品製造装置を利用して容易にかつ安価にアンテナ部130を製造可能である。したがって、本実施形態を用いることにより、安価に製造可能なICタグを提供することができる。なお、本実施形態の場合、遮蔽体160の面積(体積)を大きくすることができるため、ICタグ100の重量調整も容易となる。
(1−7.ICタグの製造方法)
次に、ICタグ100の製造方法についてアンテナ部130を中心に図8乃至図11を用いて説明する。
次に、ICタグ100の製造方法についてアンテナ部130を中心に図8乃至図11を用いて説明する。
まず、図8(A)に示すように、基材145に貫通孔147を形成する。
基材145には、高抵抗な材料が用いられる。例えば、基材145にはガラス・エポキシ樹脂などの樹脂材料が用いられる。
貫通孔147は、基材145に対してドリルなどを用いた機械的加工により形成される。貫通孔147の直径は、特に限定されないが、1μm以上1000μm以下で適宜設定される。
なお、貫通孔147は、レーザー照射法(レーザーアブレーション法と呼ぶことができる)により形成されてもよい。レーザーには、エキシマレーザー、ネオジウム:ヤグレーザー(Nd:YAG)等が用いられる。例えば、エキシマレーザーにおいて塩化キセノンを用いる場合、波長が308nmの光が照射される。また、貫通孔147は、シリコン基材やガラス基材を用いた場合にはフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用いて形成されてもよい。
次に、図8(B)に示すように貫通孔147に貫通電極135を形成する。貫通電極135には、銅(Cu)が用いられる。貫通電極135は、電解めっき法または無電解めっき法により形成されてもよい。例えば、銅を用いて、貫通電極135を形成する場合、貫通孔147の側壁にスパッタリング法により銅の薄膜を形成する。次に、銅薄膜をシード層として、電解めっき法により銅膜を形成する。最後に、基材145の第1面145Aおよび第2面145Bに形成された銅膜を化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法により、除去することにより、貫通電極135が充填形成される。
次に、図9(A)に示すように、基材145の第1面145A側に第1配線133の端部133Eが貫通電極135と接続するように第1配線133を形成する。第1配線133には、銅が用いられる。第1配線133は、例えばめっき法により形成される。第1配線133がめっき法により形成される場合、例えば以下の方法が用いられてもよい。まず、銅の薄膜(シード層)をスパッタリング法により形成する。次に、シード層上にレジスト膜を成膜後、レジスト膜をフォトリソグラフィ法などにより巻回形状のスペースを有するように加工する。次に、露出したシード層上に第1配線133を形成する(このとき、第1配線133は巻回形状を有する部分を含む)。第1配線133は、電解めっき法により銅膜が形成される。最後に、レジスト膜およびレジスト膜下のシード層が除去される。
なお、第1配線133は、めっき法に限定されず、印刷法、スパッタリング、CVD法、塗布法などにより形成されてもよい。このとき、第1配線133は、フォトリソグラフィ法およびエッチング法により所定の形状に加工されればよい。
次に、図9(B)に示すように、基材145の第2面145Bに隣接する2つの貫通電極135と接続するように第2配線137を形成する。第2配線137は、第1配線133と同様の材料および方法により形成されてもよい。
次に、図10に示すように、基材145の第1面145A側に絶縁層150を形成する。なお、ICチップ110は、絶縁層150を形成する前に基材145上に実装されることが望ましい。絶縁層150は、印刷法、塗布法、またはディッピング法を用いて形成される。絶縁層150には、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などの有機樹脂が用いられる。また、絶縁層150には、有機樹脂の他、シリカを含む有機無機ハイブリッド樹脂を用いてもよい。
次に、図11(A)および図11(B)に示すように、絶縁層150上に遮蔽体160を第1配線133と重畳するように形成する。このとき、遮蔽体160の幅W160が、第1配線133の幅W133より大きくなるように形成されることが望ましい。遮蔽体160は、所定の形状(一部に切欠部160Cを有する環状形状)に加工したものを用いてもよいし、印刷法により形成してもよいし、絶縁層150上に金属膜を成膜した後にフォトリソグラフィ法、およびエッチング法を用いて加工してもよい。遮蔽体160の材料は、特に限定されないが、比重が高い(具体的には比重7以上の)金属材料が望ましい。例えば、遮蔽体160には真鍮が用いられる。
次に、基材145、第1配線133、貫通電極135、第2配線137、絶縁層150および遮蔽体160を覆うように支持体140で成形処理する。支持体140には、プラスチック材料(ナイロン(ポリアミド)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)などの熱可塑性材料、またはフェノール樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性材料)、クレイ、またはセラミック材料(炭化シリコン(SiC)、アルミナ(Al2O3)、窒化ケイ素(Si3N4)、ジルコニア(ZrO2)、チタン酸バリウム(BaTiO3)など)が用いられる。支持体140は、一回または複数回に分けて成形処理されてもよい。
以上の方法により、ICタグ100が製造される。本実施形態を用いることにより、チップインダクタなどを用いずに、複数枚重ねても読み取り可能なICタグを提供することができる。また、本実施形態を用いることにより、チップインダクタを用いない分、チップインダクタに依存する性能のばらつきが抑えられ、品質の優れたICタグを提供することができる。また、上述の製造方法により、複数の第1配線133、複数の第2配線137および複数の貫通電極135が一度に形成されるため、一つずつ巻線機などを用いて製造するよりも、ICタグ100の製造タクトを向上させることができる。また、本実施形態の場合、遮蔽体160の幅W160が、アンテナ部の幅(具体的には第1配線133の巻回形状を有する部分133Sの幅W133S)よりも大きい。これにより、巻回形状を有する部分133Sを可能な限り大きくすることができるため、巻回形状を有する部分133Sにより形成される小さなループ状のアンテナ(第2アンテナ)の大きさの制御が容易となる。したがって、アンテナ部130の製造のために設備を新たに設けることなく、高度な機能も必要としない既存の一般的な電子部品製造装置を利用して容易にかつ安価にICタグ100を製造可能である。
また、上記製造方法を用いることにより、アンテナ部130を基材145の厚さで制御することができる。
<第2実施形態>
本実施形態では、第1実施形態と形態の異なるアンテナ部を有する携帯型無線通信装置について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成については、その説明を援用する。
本実施形態では、第1実施形態と形態の異なるアンテナ部を有する携帯型無線通信装置について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成については、その説明を援用する。
図12(A)は、ICタグ100−1の上面図である。図12(B)は、ICタグ100−1の断面図である。図12(A)および図12(B)に示すように、ICタグ100−1は、ICチップ110、アンテナ部130、基材145のほか、基材145の第1面145A側に、絶縁層150および遮蔽体160が設けられるとともに、第2面145B側に絶縁層170および遮蔽体180が設けられる。絶縁層170は、基材145の第2面145B上に設けられる。絶縁層170は、絶縁層150と同様の材料が用いられる。遮蔽体180は、絶縁層170上に設けられる。遮蔽体180は、遮蔽体160と同様の材料が用いられる。
ICタグ100−1において、遮蔽体180の切欠部180Cは、第1配線133のうち隣接する2つの巻回形状を有する部分133Sの間に配置される。なお、このとき遮蔽体160の切欠部160Cと遮蔽体180の切欠部180Cとは、重畳して配置されてもよいし、異なる位置に配置されてもよい。
本実施形態において、遮蔽体160および遮蔽体180を有することにより、ICタグ100−1は上方または下方に重畳して近接配置される他のICタグ100−1に対する影響をさらに低減することができる。したがって、ICタグ100−1の共振周波数(例えば13.56MHz)の変化が抑えられ、複数枚のICタグが重ねられても安定してICタグの情報を読み取ることができる。
<第3実施形態>
本実施形態では、第1実施形態と形態の異なるアンテナ部を有する携帯型無線通信装置について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成については、その説明を援用する。
本実施形態では、第1実施形態と形態の異なるアンテナ部を有する携帯型無線通信装置について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成については、その説明を援用する。
(3−1.ICタグ100−2の構成)
図13(A)は、ICタグ100−2の上面図である。図13(B)は、ICタグ100−2のA1−A2間の断面図である。図13(A)および図13(B)に示すように、ICタグ100−2は、ICチップ110、アンテナ部130−2、基材145、絶縁層150、および遮蔽体160を含む。ICチップ110およびアンテナ部130−2は、基材145に設けられる。ICチップ110とアンテナ部130−2とは、一部において電気的に接続される。絶縁層150は、基材145の第1面145A上に設けられる。遮蔽体160は、絶縁層150上に設けられる。
図13(A)は、ICタグ100−2の上面図である。図13(B)は、ICタグ100−2のA1−A2間の断面図である。図13(A)および図13(B)に示すように、ICタグ100−2は、ICチップ110、アンテナ部130−2、基材145、絶縁層150、および遮蔽体160を含む。ICチップ110およびアンテナ部130−2は、基材145に設けられる。ICチップ110とアンテナ部130−2とは、一部において電気的に接続される。絶縁層150は、基材145の第1面145A上に設けられる。遮蔽体160は、絶縁層150上に設けられる。
図14は、アンテナ部130−2の領域130−2Aの斜視図である。図13(B)および図14に示すように、アンテナ部130−2は、第1配線133、第2配線137および貫通電極135を含む。第1配線133および第2配線137は、貫通電極135を介して電気的に接続される。
第1配線133は、基材145の上面(第1面145A)側に複数個配置される。例えば、第1配線133には銅が用いられる。
第2配線137は、基材145の下面(第2面145B)側に複数個配置される。第2配線137には、第1配線133と同様の材料が用いられる。
貫通電極135は、基材145内に複数個設けられる。
図13(A)、図13(B)、および図14に示すように、複数の第1配線133の各々は、放射状に配置される。複数の第2配線137の各々は、第1配線133の配置される方向に対して所定の角度で傾いて配置される。第1配線133は、基材145の第1面145Aに配置され、一方の端に部分133A(第1部分ともいう)および他方の端に部分133B(第2部分ともいう)を有する。同様に、第2配線137は、基材145の第2面145Bに配置され、一方の端に部分137A(第3部分ともいう)および他方の端に137B(第4部分ともいう)を有する。このとき、第1配線133の部分133Aは、基材145内に配置された複数の貫通電極135のうち貫通電極135−1を用いて複数の第2配線137のうち第2配線137−1の部分137Bと接続される。同様に、第1配線133の部分133Bは、複数の貫通電極135のうち貫通電極135−2を用いて複数の第2配線137のうち第2配線137−2の部分137Aと接続される。上記の接続が他の第1配線133、他の貫通電極135および他の第2配線137において、繰り返される。これにより、アンテナ部130−2は、一つのつながった配線として構成される。(具体的には、一筆書きのように構成される)。なお、このとき、アンテナ部130は全体としてらせん状の形状を有するということもできる。なお、本実施形態では、アンテナ部130−2は、1周分のアンテナとして記載されているが、2周以上のアンテナであってもよい。また、アンテナ部130−2は、上下に積層されたものでもよい。
遮蔽体160は、アンテナ部130−2に重畳して配置される。このとき、遮蔽体160の幅160Wは、アンテナ部130−2の幅(具体的には第1配線133の幅W133)よりも大きいことが望ましい。また、遮蔽体160は、一部に切欠部160Cを有する。切欠部160Cは、一部(例えばアンテナ部130−2の配線に重畳しない位置)に配置される。
図5乃至図7の場合と同様に、リーダ/ライタ300が駆動すると、リーダ/ライタ300から搬送波380がICタグ100−2のアンテナ部130−2に送られる。このとき、アンテナ部130−2には電流が流れるため、図13(A)に示す磁力線M131が生じる。図13(A)において、アンテナ部130−2は上述した形状を有することにより、生じた磁力線M131は、アンテナ部130−2の内側に留まることとなる。また、ICタグ100−2は、遮蔽体160を有することにより、複数枚のICタグを重ねた時の各々のアンテナ部130−2が発する磁力線がより効果的に遮蔽される。これにより、複数枚重ねた場合においても、相互干渉することが防止される。したがって、本実施形態を用いることにより、複数枚のICタグが重ねられても安定してICタグの情報を読み取ることができる。
(4.ICタグ100の具体例)
以下に、第1乃至第3実施形態において説明したICタグ100を搭載した具体例について説明する。
以下に、第1乃至第3実施形態において説明したICタグ100を搭載した具体例について説明する。
図15は、ICタグ100を搭載した携帯可能な媒体を説明する図である。ICタグ100は、例えば、商品管理や個人識別、セキュリティ対策、電子乗車券、遊戯用具、遊戯用カード、商取引決裁などの様々な場面において用いられる。図15(A)は、コイン1000の模式図である。図15(B)は、トランプ2000の模式図である。図15(C)は、ID(Identification)カード3000の模式図である。
これらの媒体において、ICタグ100が複数枚重ねられても情報を読み取ることができる。
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
また、上述した各実施形態によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと理解される。
(変形例1)
なお、本発明の第1実施形態においては、上面から見たときに円形状を有するICタグについて説明したが、これに限定されない。図16は、ICタグ100−3の上面図である。ICタグ100−3は、ICチップ110、アンテナ部130−3、基材145を含む。ICチップ110、およびアンテナ部130−3は基材145に設けられる。図16に示すように、アンテナ部130−3は、上面から見たときに矩形の形状を有してもよい。
なお、本発明の第1実施形態においては、上面から見たときに円形状を有するICタグについて説明したが、これに限定されない。図16は、ICタグ100−3の上面図である。ICタグ100−3は、ICチップ110、アンテナ部130−3、基材145を含む。ICチップ110、およびアンテナ部130−3は基材145に設けられる。図16に示すように、アンテナ部130−3は、上面から見たときに矩形の形状を有してもよい。
(変形例2)
また、本発明の第1実施形態において、貫通電極135は、めっき法により形成される例を示したが、これに限定されない。例えば、基材145の第1面145Aおよび第2面145Bにアルミニウムなどの展延性の高い材料で配線パターンを形成し、配線パターンに対して第1面145Aおよび第2面145Bの両側から物理的に圧力をかける(かしめるという場合がある)ことにより、貫通電極135となる接続部分を設けて第1配線133と第2配線137とが接続されてもよい。
また、本発明の第1実施形態において、貫通電極135は、めっき法により形成される例を示したが、これに限定されない。例えば、基材145の第1面145Aおよび第2面145Bにアルミニウムなどの展延性の高い材料で配線パターンを形成し、配線パターンに対して第1面145Aおよび第2面145Bの両側から物理的に圧力をかける(かしめるという場合がある)ことにより、貫通電極135となる接続部分を設けて第1配線133と第2配線137とが接続されてもよい。
(変形例3)
本発明の第1実施形態では、遮蔽体160が比重の高い金属材料で形成される例を示したが、これに限定されない。例えば、遮蔽体160は軽金属、具体的にはアルミニウムなどの金属材料で形成されてもよい。これにより、ICタグ100の遮蔽効果を有しつつ、ICタグ100の軽量化を図ることができる。
本発明の第1実施形態では、遮蔽体160が比重の高い金属材料で形成される例を示したが、これに限定されない。例えば、遮蔽体160は軽金属、具体的にはアルミニウムなどの金属材料で形成されてもよい。これにより、ICタグ100の遮蔽効果を有しつつ、ICタグ100の軽量化を図ることができる。
(変形例4)
本発明の第1実施形態において、遮蔽体160が一つの切欠部160Cを有する例を示したが、これに限定されない。図17(A)は、ICタグ100−4の上面図である。図17(B)は、遮蔽体160−4の上面図である。図17(A)および図17(B)に示すように、遮蔽体160−4は、複数の切欠部160Cを有してもよい。このとき、切欠部160Cは、いずれも第1配線133のうち隣接する2つの巻回形状を有する部分133Sの間に設けられる。これにより、ICタグ100−4は、複数枚重ねても安定して読み取ることができるとともに、ICタグ100−4の重量を制御しやすくなる。例えば、重量に応じて価値が変わるICタグ(例えば、遊戯用具など)を容易に提供することができる。
本発明の第1実施形態において、遮蔽体160が一つの切欠部160Cを有する例を示したが、これに限定されない。図17(A)は、ICタグ100−4の上面図である。図17(B)は、遮蔽体160−4の上面図である。図17(A)および図17(B)に示すように、遮蔽体160−4は、複数の切欠部160Cを有してもよい。このとき、切欠部160Cは、いずれも第1配線133のうち隣接する2つの巻回形状を有する部分133Sの間に設けられる。これにより、ICタグ100−4は、複数枚重ねても安定して読み取ることができるとともに、ICタグ100−4の重量を制御しやすくなる。例えば、重量に応じて価値が変わるICタグ(例えば、遊戯用具など)を容易に提供することができる。
100・・・ICタグ,110・・・ICチップ,111・・・電圧リミット回路,113・・・整流回路,115・・・復調回路,117・・・変調回路,119・・・制御回路,121・・・記憶部,123・・・抵抗,130・・・アンテナ部,133・・・第1配線,135・・・貫通電極,137・・・第2配線,140・・・支持体,145・・・基材,150・・・絶縁層,160・・・遮蔽体,170・・・絶縁層,180・・・遮蔽体,300・・・リーダ/ライタ,310・・・制御回路,313・・・記憶部,320・・・変調回路,330・・・送信回路,340・・・アンテナ,350・・・受信回路,360・・・復調回路,370・・・発振回路,380・・・搬送波,1000・・・コイン,2000・・・トランプ,3000・・・ID(Identification)カード
Claims (11)
- 基材上に配置されたループ状のアンテナ部であって、巻回形状を有する部分を含む複数の第1配線を含むアンテナ部と、
前記第1配線に重畳して設けられた遮蔽体と、
前記アンテナ部と接続されたICチップと、を含む、
携帯型無線通信装置。 - 前記複数の第1配線は、前記基材の第1面上に設けられ、
前記複数の第1配線のうち第1部分および前記第1部分に隣接する第2部分は、前記基材の第2面に設けられた第2配線および前記基材内に設けられた貫通電極を用いて電気的に接続される、
請求項1に記載の携帯型無線通信装置。 - 前記遮蔽体は、上面から見たときにループ形状を有するとともに、前記第1部分と前記第2部分との間に切欠部を有する、
請求項2に記載の携帯型無線通信装置。 - 第1面および前記第1面の反対側の第2面を有する絶縁性基材と、
前記絶縁性基材にループ状に配置されたアンテナ部と、
前記アンテナ部と電気的に接続されたICチップと、
前記アンテナ部と重畳して配置され、上面から見たときにループ形状を有するとともに、一部に切欠部を有する遮蔽体と、を含み、
前記アンテナ部は、前記絶縁性基材の前記第1面側に配置され、第1部分および第2部分を有する複数の第1配線、前記絶縁性基材の前記第2面側に配置され、第3部分および第4部分を有する複数の第2配線、および前記絶縁性基材内に配置された複数の貫通電極を含み、
前記複数の第1配線のうち一つの第1配線の前記第1部分は、前記複数の貫通電極のうち一つの貫通電極を用いて、前記複数の第2配線のうち一つの第2配線の前記第4部分と接続され、
前記複数の第1配線のうち前記一つの第1配線の前記第2部分は、前記複数の貫通配線のうち他の一つの貫通配線を用いて、前記複数の第2配線のうち他の一つの第2配線の前記第3部分と接続される、
携帯型無線通信装置。 - 前記遮蔽体の幅は、上面から見たときに前記アンテナ部の幅よりも大きい、
請求項1乃至4のいずれか一に記載の携帯型無線通信装置。 - 前記アンテナ部は、上面から見たときに円形状を有する、
請求項1乃至5のいずれか一に記載の携帯型無線通信装置。 - 前記アンテナ部は、上面から見たときに矩形状を有する、
請求項1乃至5のいずれか一に記載の携帯型無線通信装置。 - 一以上の請求項1乃至7のいずれか一の携帯型無線通信装置と、リーダ/ライタと、を含む情報識別装置。
- 基材に貫通孔を形成し、
前記貫通孔に貫通電極を形成し、
前記基材の第1面側に端部が前記貫通電極と接続するように巻回形状を有する第1配線を形成し、
前記基材の第2面側に前記貫通電極と接続するように第2配線を形成し、
基材の第1面側に絶縁層を形成し、
前記絶縁層上に前記第1配線と重畳するように遮蔽体を形成する、
携帯型無線通信装置の製造方法。 - 前記遮蔽体の幅は、前記第1配線の幅よりも大きい、
請求項9に記載の携帯型無線通信装置の製造方法。 - 前記遮蔽体を形成した後に、前記基材、前記第1配線、前記貫通電極、前記第2配線、および前記遮蔽体を覆うように樹脂で成型する、
請求項9または10に記載の携帯型無線通信装置の製造方法。
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JP2018088181A Pending JP2019194755A (ja) | 2018-05-01 | 2018-05-01 | 携帯型無線通信装置、携帯型無線通信装置を用いた情報識別装置および携帯型無線通信装置の製造方法 |
Country Status (2)
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2019
- 2019-03-20 WO PCT/JP2019/011898 patent/WO2019211953A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
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WO2019211953A1 (ja) | 2019-11-07 |
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