JP2019194748A - 仮想通貨管理装置、仮想通貨管理システム、方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 情報端末にインストールされる複数のアプリの操作を起点として、複数のアプリで使用可能な仮想通貨を購入可能とする。【解決手段】 第1アプリケーション50と、第1アプリケーションで使用可能な仮想通貨の発行要求を生成する、第1アプリケーションとは異なる通貨購入アプリケーション40と、がインストール可能な少なくとも1個の情報端末1と、仮想通貨の発行要求に基づいて決済処理を実行する決済サーバ3と、決済サーバに仮想通貨の決済要求を送信する仮想通貨管理装置2と、がネットワークを介して通信可能に構成されるシステム。通貨購入アプリケーションは、ユーザID識別部44を備える。仮想通貨管理装置は、保有量記憶部21と、決済要求部27と、保有量更新部26と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザが利用するユーザ端末にインストールされた所定のアプリケーションにより、当該ユーザ端末にインストールされうる他のアプリケーションで使用される仮想通貨の購入インタフェースを配信し、所定のアプリケーションから他のアプリケーションで使用される仮想通貨を購入可能にする仮想通貨管理装置、仮想通貨管理システム、方法およびコンピュータプログラムに関する。
スマートホンやタブレット端末などの情報端末にインストールされるアプリケーション(以下、「アプリ」とも言う。)において、アプリ内で取引される仮想通貨を、例えば現金やクレジットカード、プリペイドカード等により購入することで、アプリ内の様々なサービスを受けられる仕組みが知られている。
例えば、アプリにおいては、当該アプリ内で使用可能な独自の仮想通貨が設定されている。ユーザは、アプリ上の操作によりアプリ内において仮想通貨を購入した上で、仮想通貨をアプリ内で使用することにより、アプリ内で使用されるアイテムやサービス等を入手することができる。アプリは、ユーザのからの操作に基づいて、決済に必要な情報を管理する決済サーバに接続される。決済サーバが決済を行うと、アプリに決済情報が送信され、購入された仮想通貨がアプリの画面表示に反映される。
ここで、1個の情報端末には複数のアプリがインストール可能であるが、それぞれが独立したアプリであり、あるアプリで使用される仮想通貨を他のアプリで使用することはできなかった。また、あるアプリで使用される仮想通貨を他のアプリで使用される仮想通貨に換算することはできないため、あるアプリで購入される仮想通貨は当該アプリ内で使用する他なかった。1個の情報端末に複数のアプリをインストールして使用することが一般的であるユーザの実情を鑑みると、1種類の仮想通貨を複数のアプリで使用することが可能になるシステムがあるとよい。
特開2007−272526号 特開2005−163534号
特許文献1には、複数の会員企業が発行した複数種類のポイントを合算して使用可能にすると共に、各顧客会員がポイントを獲得し自己が所有するポイントを使用した際に会員企業間における決済処理を行うポイント決済システムが開示されている。しかしながら、このポイント決済システムは、各実店舗で発行されるポイントを前提としている。すなわち、携帯端末にインストールされたアプリ内の課金に基づいて、ポイントすなわち仮想通貨が発行される構成については想定されていない。
特許文献2には、会員識別情報の管理と会員毎のポイントの管理とを担う管理センターBを有し、管理センターBは、移動通信機器を介して各店舗の決済手段に接続されていて、店舗での会員の本人確認の後に管理センターBにて会員毎に貯蓄ポイントを加算するポイント交換システムが開示されている。このシステムは、複数店舗にそれぞれ配置される決済手段の決済に基づいて発行されるポイントを1個の管理センターで管理している。しかしながら、このシステムも各実店舗で発行されるポイントを前提としており、携帯端末にインストールされたアプリ内の課金に基づいて、仮想通貨が発行される構成については想定されていない。
そこで、本発明は、情報端末にインストールされる複数のアプリの操作を起点として、複数のアプリで使用可能な仮想通貨を購入可能とすることを目的とする。
本発明にかかる仮想通貨管理装置は、第1アプリケーションと、前記第1アプリケーションで使用可能な仮想通貨の発行要求を生成する、前記第1アプリケーションとは異なる通貨購入アプリケーションと、がインストール可能な少なくとも1個の情報端末と、前記仮想通貨の発行要求に基づいて決済処理を実行する決済サーバと、前記決済サーバに前記仮想通貨の決済要求を送信する仮想通貨管理装置と、がネットワークを介して通信可能に構成されるシステムであって、前記通貨購入アプリケーションは、同一の前記情報端末にインストールされる第1アプリケーションの情報と前記通貨購入アプリケーションの情報とに、同一の共通ユーザIDに紐づけるユーザID識別部を備え、前記仮想通貨管理装置は、前記共通ユーザIDと、前記共通ユーザIDに対応するユーザが保有する前記仮想通貨の保有量と、を保有量情報として一体的に記憶する保有量記憶部と、前記通貨購入アプリケーションが生成する発行要求に基づいて、前記仮想通貨の決済要求を前記決済サーバに送信する決済要求部と、前記決済サーバにより決済される仮想通貨の量に基づいて、前記保有量記憶部に記憶されている、前記共通ユーザIDに紐づく仮想通貨の保有量を更新する保有量更新部と、を備える。
本発明によれば、情報端末にインストールされる複数のアプリの操作を起点として、複数のアプリで使用可能な仮想通貨を購入することができる。
本発明の実施形態にかかる仮想通貨管理システムを構成する装置が備える機能を示す機能ブロック図である。 上記仮想通貨管理システムの一部を構成する仮想通貨管理装置が有する、アイテム情報記憶部に記憶されるアイテムおよび仮想通貨の対応情報を示す表である。 上記仮想通貨管理装置の保有量記憶部に記憶されている保有量情報を示す表である。 アイテムおよび仮想通貨の対応情報を上記仮想通貨管理装置に登録する登録処理の流れを示した処理フロー図である。 上記仮想通貨管理システムにおいて、通貨購入アプリ上から仮想通貨を購入する場合におけるフローチャートである。 上記仮想通貨管理システムにおいて、上記第1アプリ上から仮想通貨をアイテムに交換する場合におけるフローチャートである。
以下、本発明にかかる仮想通貨管理システムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
●仮想通貨管理システム
本実施形態に係る仮想通貨管理システム(以下、「本システム」と言う。)は、端末内に各種のアプリをインストールし、当該アプリによって提供されるコンテンツ等を楽しんだり利用したりするユーザが有する複数のアプリで使用可能な仮想通貨を管理して、相互に利用可能とするためのシステムである。
図1に示すように、本システムは主に、ユーザが利用するユーザ端末1、管理サーバ2、ユーザ端末1上から購入される仮想通貨の決済処理を実行する決済サーバ3、および管理者が使用する管理端末7から構成される。これらのユーザ端末1、管理サーバ2、決済サーバ3、および管理端末7は、インターネット等のネットワークNWを介して通信可能に構成されている。ユーザ端末1、管理サーバ2、決済サーバ3、および管理端末7相互の通信は、本実施形態においては無線であるが、一部または全部の接続が有線であってもよい。管理サーバ2は、仮想通貨管理装置の例である。
●ユーザ端末1
ユーザ端末1は、複数のアプリをインストールし得る情報端末である。ユーザ端末1は、例えばスマートホンやタブレット端末である。また、ユーザ端末1は、スマートホンやタブレット端末で動作可能なOSをインストールしたコンピュータであってもよい。ユーザ端末1は、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などにより、入出力部11、及び通信処理部12からなる機能ブロックを構成する。
入出力部11は、データを入出力するためのディスプレイやタッチパネル、音声データを入出力するためのマイクやスピーカ等によって実現される。
通信処理部12は、管理サーバ2や決済サーバ3とインターネット等のネットワークNWを介し、所定のプロトコルに従ったデータの送受信処理を実行可能とする処理部であって、 アプリまたは、Webブラウザ等により実現される。本実施形態では、基本的にアプリでの使用を想定している。
また、ユーザ端末1には、通貨購入アプリケーション40(以下、「通貨購入アプリ40」という。)、第1アプリケーション50(以下、「第1アプリ50」という。)、および第2アプリケーション60(以下、「第2アプリ60」という。)がインストールされている。通貨購入アプリ40は、第1アプリ50および第2アプリ60で使用可能な仮想通貨を、管理サーバ2および決済サーバ3を介して決済処理を行うアプリケーションである。
図3に示すように、管理サーバ2の保有量記憶部21には、共通ユーザIDと、仮想通貨の保有量と、各アプリの識別情報であるアプリIDと、各アプリ内で使用可能なアイテムの種類および保有量とが対応づけられて記憶されている。
ユーザ端末1にインストールされるアプリの数は任意である。また、本システムにおいていずれの機能も行わないアプリケーションがインストールされていてもよい。
通貨購入アプリ40、第1アプリ50および第2アプリ60は、所定のダウンロードサービスサイト(例えば、Google Play[登録商標]、App Store[登録商標])において提供されており、当該ダウンロードサイトからユーザは自由に各種のアプリケーションをダウンロードすることができる。
ユーザ端末1にインストールされる第1アプリ50および第2アプリ60は、通常のアプリケーションと同様、各種のコンテンツあるいは当該各種のコンテンツを提供するための機能部を有する。第1アプリ50上では、第1アプリ50内で使用可能なアイテムと仮想通貨とを交換することができる。
ここで、本説明において使用される「仮想通貨」とは、特定のアプリ内でのみ流通する電子マネーである。各仮想通貨は、アプリの外部で流通される、不特定の者を相手方として相互に交換を行うことができる財産的価値と交換、すなわち購入することができる。このような「アプリ外部の財産的価値」とは、例えば法定通貨である。また、本説明における「仮想通貨」「換算通貨」は、アプリの外部で流通される別の仮想通貨、例えば暗号通貨により決済することができてもよい。また、「仮想通貨」「換算通貨」がアプリ内でのみ流通する暗号通貨であってもよい。
●管理端末7
管理端末7は、管理者によって操作され、アイテムの交換に必要な仮想通貨の登録等ができる端末である。管理端末7は、例えばNWに通信可能なコンピュータである。管理端末7は、パーソナルコンピュータであってもよいし、タブレットやスマートホン等の携帯端末であってもよい。管理端末7は、ブラウザからNWにアクセスすることで仮想通貨の登録等を行う。なお、本説明では、管理端末7は、他の各端末とは独立した構成としたが、所定の認証操作等をすることにより他の端末を管理端末7として動作させることも可能である。管理端末7は、アイテム情報登録部71を有する。
アイテム情報登録部71は、仮想通貨と、第1アプリ50および第2アプリ60で使用可能なアイテムとの対応情報を管理サーバ2に登録する機能部である。アイテム情報登録部71は、管理端末7上に管理画面を表示させる。管理画面は、例えばコンピュータのブラウザからNWにアクセスすることで表示される。管理画面では、第1アプリ50で購入可能なアイテムと仮想通貨との対応情報を登録することができる。
図2に、アイテム情報登録部71に登録されるアイテムと仮想通貨との対応情報の例を示す。同図に示すように、例えば、第1アプリ50においてアイテム「魔法石」が使用可能である場合、「魔法石10個:仮想通貨100、魔法石50個:仮想通貨500、魔法石100個:仮想通貨1000」のように、アイテムの量に対応する仮想通貨量が登録される。アイテム情報登録部71は、1個のアプリにつき複数種類のアイテムが登録可能に構成されていてもよい。
●第1アプリ50および第2アプリ60に組み込まれるSDKの構成
第1アプリ50および第2アプリ60は、通貨購入アプリ40および管理サーバ2と連携して、通貨購入アプリ40で購入される仮想通貨を第1および第2アプリ50、60で使用可能とするSDK(Software Development Kit)が組み込まれている。第1アプリ50および第2アプリ60は同様のSDKが組み込まれているが、ここでは第1アプリ50に組み込まれるSDKについて説明する。
図1に示すように、SDKは、購入アプリ起動部52、保有量取得部54、アイテム情報受信部55、アイテム交換情報送信部56からなる機能部を備えている。
購入アプリ起動部52は、第1アプリ50が通貨購入アプリ40を介して仮想通貨を購入する際に機能する機能部である。
購入アプリ起動部52は、第1アプリ50における所定の操作に基づいて、通貨購入アプリ40を起動させる。購入アプリ起動部52は、通貨購入アプリ40の起動時に、第1アプリ50のアプリIDおよびユーザIDを通貨購入アプリ40に送信する。なお、以下の説明において通貨購入アプリ40の起動を要求したアプリのアプリID、および起動を要求したユーザを特定するユーザIDを、「購入者情報」と呼ぶことがある。
保有量取得部54は、各ユーザが保有する仮想通貨量およびアイテム情報を、管理サーバ2から取得する機能部である。保有量取得部54が取得する仮想通貨量およびアイテム情報は、ユーザ端末1の入出力部11を通じて適宜ユーザに通知される。
アイテム情報受信部55は、第1アプリ50上で使用可能なアイテムの種類と保持数、および必要な仮想通貨量の情報を、管理サーバ2から取得する受信部である。
アイテム交換情報送信部56は、仮想通貨をアイテムに交換する要求が入力される際に、交換要求されるアイテムの種類および量を、交換要求が入力されるユーザIDおよびアプリIDと関連づけて、管理サーバ2に送信する送信部である。
●通貨購入アプリ40の構成
通貨購入アプリ40は、第1アプリ50および第2アプリ60からの要求に応じて起動され、管理サーバ2に仮想通貨の購入に関する情報を送信するアプリケーションである。また、通貨購入アプリ40は、ユーザの操作により直接起動されることも可能である。
図1に示すように、通貨購入アプリ40は、ユーザID識別部44、購入者情報受信部41、購入情報入力部42、および購入情報送信部43を有する。
ユーザID識別部44は、通貨購入アプリ40と同一のユーザ端末1にインストールされている第1アプリ50および第2アプリ60が同一のユーザに使用されていることを識別し、第1アプリ50および第2アプリ60によってそれぞれ付与されるユーザIDを、通貨購入アプリ40の発行する共通ユーザIDと紐づける機能部である。
購入者情報受信部41は、購入者情報送信部53から購入者情報を受信する機能部である。
購入情報入力部42は、ユーザ端末1の入出力部11を通じて、ユーザが購入を要求する仮想通貨の量の入力を受け付ける入力部である。
購入情報送信部43は、購入者情報受信部41によって受信されるアプリIDと、購入情報入力部42に入力される仮想通貨の量の情報とをそれぞれ対応付けて、管理サーバ2に送信する送信部である。互いに対応づけられた、アプリID、および購入要求される仮想通貨の量を「購入情報」ともいう。
●管理サーバ2
管理サーバ2は、各ユーザが保有する仮想通貨およびアイテム等の保有情報を記憶するサーバであって、通貨購入アプリ40から送信される購入情報を受信し、購入情報に基づいて、決済サーバ3を通じて決済を行う。管理サーバ2は、本サービスを提供する運営者の元に設置されている。管理サーバ2は、仮想通貨管理装置の例である。
図1に示すように、管理サーバ2は、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置により、保有量記憶部21、アイテム情報取得部22、アイテム情報記憶部23、購入情報受信部24、保有量更新部26、決済要求部27、特定部28、通信処理部29、アイテム交換情報受信部30からなる各機能ブロックを構成する。
図3に示すように、保有量記憶部21は、ユーザID識別部44によって紐づけされる共通ユーザID、アプリID、仮想通貨の保有量、および保有するアイテムの情報を互いに関連付けて記憶する。互いに関連付けられたこれらの情報を「保有量情報」ともいう。
アイテム情報取得部22は、図2に示すような、アプリ内で使用されるアイテムと仮想通貨との対応情報をアイテム情報登録部71から取得する取得部である。
アイテム情報記憶部23は、アイテム情報取得部22が取得するアイテムと仮想通貨との対応情報を記憶する記憶部である。
購入情報受信部24は、通貨購入アプリ40の購入情報送信部43により送信される購入情報を受信する受信部である。
保有量更新部26は、第1アプリ50から送信される要求に基づいて、保有量記憶部21が記憶する保有量情報を更新する機能部である。例えば、ユーザがアプリ外部の財産的価値により仮想通貨を購入する場合、保有量更新部26は、購入される量に応じて、要求したユーザの共通ユーザIDに紐づけられている仮想通貨の保有量を増加させる。また、ユーザが所定量の仮想通貨をアイテムに交換する場合、保有量更新部26は、交換される量に応じて、要求したユーザの共通ユーザIDに紐づけられている仮想通貨の保有量を減算する。同時に、保有量更新部26は、保有量記憶部21が記憶するアイテムの保有量を増加させる。
決済要求部27は、仮想通貨の購入情報を決済サーバ3に送信し、決済を要求する機能部である。決済要求部27は、第1アプリ50により購入操作が行われると、仮想通貨の購入量を決済サーバ3に送信する。
通信処理部29は、ユーザ端末1や決済サーバ3とインターネット等のネットワークNWを介し、所定のプロトコルに従ったデータの送受信処理を実行可能とする処理部である。通信処理部29による通信処理は、Webブラウザ等により実現される。
アイテム交換情報受信部30は、第1アプリ50に組み込まれるSDKが有する交換情報送信部56から送信される交換情報を受信する機能部である。
●決済サーバ3
決済サーバ3は、ユーザ端末1からの要求に基づき、ユーザによる通貨購入アプリ40の操作に起因した仮想通貨の販売に伴う決済を実行する装置である。なお、この決済サーバ3は通常、ユーザにアプリケーションを提供するダウンロードサービスサイトの運営者の管理下にある。
決済サーバ3は、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置により、決済処理部33、及び通信処理部34からなる各機能ブロックを構成する。
仮想通貨情報記憶部31は、仮想通貨の情報と、決済可能なアプリ外部の財産的価値との対応情報を記憶する記憶部である。
この仮想通貨情報記憶部31に記憶される、仮想通貨の情報と、決済可能なアプリ外部の財産的価値との対応情報は通常、通貨購入アプリ40の開発者あるいは販売元によって、決済サーバ3の運営者に対して提供されている。
決済処理部33は、ユーザ端末1からの要求に基づき、決済処理を実行する。仮想通貨とアプリ外部の財産的価値との対応情報に基づいて、ユーザにより購入要求される仮想通貨をアプリ外部の財産的価値に換算する。また、決済サーバ3は、ユーザのクレジットカード情報など決済に必要な個人情報を適宜保有するか、又は通信により取得する。決済処理部33は、決済に必要な個人情報を参照して決済を行う。
通信処理部34は、ユーザ端末1や管理サーバ2とインターネット等のネットワークNWを介し、所定のプロトコルに従ったデータの送受信処理を実行可能とする処理部であって、アプリまたは、Webブラウザ等により実現される。本実施形態では、基本的にアプリでの使用を想定している。
●第1アプリ50における仮想通貨とアイテムとの対応情報を管理サーバ2に登録するフロー
図4に示すように、管理者が管理端末7で所定の操作を行うと、管理画面が表示される(ステップS11)。管理者は、図2に示すようなアイテムと仮想通貨との対応情報を管理画面に入力する(ステップS12)。入力が終了すると、管理サーバ2のアイテム情報取得部22は仮想通貨とアイテムとの対応情報を取得する(ステップS13)。取得される対応情報は、アイテム情報記憶部23に記録される(ステップS14)。
●第1アプリ50からの操作で仮想通貨が購入される処理フロー
図5に示すように、ユーザにより所定の操作が行われると、第1アプリ50の購入アプリ起動部52は通貨購入アプリ40を起動する(ステップS21)。通貨購入アプリ50上には、購入UIが出現する(ステップS22)。購入UIが画面表示である場合は、ユーザ端末1の画面上に購入のGUIが表示される。購入UIは、例えば、仮想通貨とアプリ外部の財産的価値との取引レートが表示されている。ユーザは、購入を要求する仮想通貨の量などを購入情報として購入UIに入力する(ステップS23)。
なお、通貨購入アプリ40で仮想通貨が購入された時点において、ユーザ端末1に第2アプリ60がインストールされていなくてもよい。
入力された購入情報は、通貨購入アプリ40の購入情報入力部42により取得される(ステップS24)。購入情報は、購入情報送信部43によって、共通ユーザIDが管理サーバ2に送信される(ステップS25)。
管理サーバ2の購入情報受信部24は、購入情報送信部43からの情報を受信する(ステップS26)。
保有量更新部26は、当該購入情報に基づいて、保有量記憶部21に記憶されている、仮想通貨の保有情報を更新する(ステップS27)。
決済要求部27は、購入される仮想通貨の購入量を決済サーバ3に送信する(ステップS28)。
決済処理部33は、決済処理を実行する(ステップS29)。
ユーザ端末1において第2アプリ60が起動されると、第2アプリ60は管理サーバ2の保有量記憶部21に記憶されている保有量情報を参照し、ユーザ端末1の共通ユーザIDに対応づけられている仮想通貨の保有量を取得する。第2アプリ60は、この保有量を適宜ユーザ端末1の画面上に表示する。
なお、本実施の形態においては、決済処理部33が決済を行うステップS32より前に保有量更新部26が保有量情報を更新するステップS29が行われると説明したが、決済処理部33が決済を行ったあとに、保有量更新部26が保有量を更新するように構成してもよい。また、保有量更新部26は、正しく決済が行われたことを示す情報を決済処理部33から受信し、正しく決済が行われた場合にのみ購入情報に基づいて保有量情報を更新してもよい。
また、ここでは第1アプリ50から通貨購入アプリ40を起動する方法について説明したが、ユーザ端末1の操作により通貨購入アプリ40を直接起動させることもできる。
●第2アプリ60上で仮想通貨をアイテムに交換する処理フロー
図6に示すように、ユーザがユーザ端末1で第2アプリ60を起動させ、所定の操作を行うと、第2アプリ60上に交換UIが起動される(ステップS31)。アイテム情報受信部55は、管理サーバ2のアイテム情報記憶部23に記憶されているアイテムと仮想通貨との対応情報を参照する(ステップS32)。ユーザ端末1の入出力部11には、仮想通貨とアイテムとの対応情報に基づいて、アイテムと、対応する仮想通貨の量とが表示される(ステップS33)。
ユーザは、交換UIに、入出力部11を通じて、交換要求するアイテムの種類および量を含む交換情報を入力する(ステップS34)。
第2アプリ60のアイテム交換情報送信部56は、交換情報を、交換情報が入力される共通ユーザIDおよびアプリIDと関連づけて管理サーバ2に送信する(ステップS35)。
管理サーバ2のアイテム交換情報受信部30は、アイテム交換情報送信部56により送信される交換情報を受信する(ステップS36)。
保有量更新部26は、受信される交換情報に含まれる仮想通貨の量に基づいて、保有量記憶部21に記憶されている保有情報を更新する(ステップS37)。具体的には、ユーザが保有する仮想通貨の量を減算し、アイテムの量を増加させる。
第2アプリ60の保有量取得部54は、更新された保有情報を保有量記憶部21から適宜参照して、更新後の情報をユーザ端末1の画面上に表示する。
例えば、ユーザが第2アプリ60から交換画面を表示させると、図2に示すアイテムと仮想通貨との対応情報に基づいた表が表示される。ユーザは、交換画面上でオーブ10個と仮想通貨200とを交換したい旨の交換情報を入力する。保有量更新部26は、この入力操作を受けて、保有量記憶部21に記憶されている保有情報のうち、対応する共通ユーザIDに紐づけられている仮想通貨の量を200減算し、オーブの保持数を10個増加させる。
なお、第1アプリ50の保有量取得部54も、更新された保有量情報を保有量記憶部21から参照して、更新後の情報をユーザ端末1の画面上に表示する。すなわち、ユーザは、第1アプリ50および第2アプリ60上から、更新後の保有量情報を参照することができる。
このような仮想通貨管理システムによれば、ユーザは、第1アプリ50上の操作を起点に、通貨購入アプリ40を起動し、通貨購入アプリ40および管理サーバ2を通じて、第1および第2アプリ50、60で使用可能な仮想通貨を購入することができる。
また、管理サーバ2の保有量記憶部21は、共通ユーザIDごとに、各仮想通貨と保有量を記憶していることから、ユーザが別のユーザ端末に仮想通貨の保有量を引き継ぎたい場合にも、保有量記憶部21の情報を別のユーザ端末に送信することで、情報の引き継ぎを円滑に行うことができる。
なお、本実施の形態においては、第1アプリ50上で、決済を伴う購入操作に基づいて仮想通貨が発行され、仮想通貨をアイテムに交換する流れについて説明したが、第1アプリ50上の操作は決済を伴う操作に限られない。例えば、第1アプリ50のコンテンツ上で所定の操作を行うことにより仮想通貨が発行されてもよい。この場合、管理サーバ2は決済サーバ3への決済要求を送信せず、保有量更新部26が保有量記憶部21に記憶されている仮想通貨の保有量情報を更新する。
1 仮想通貨管理システム
2 管理サーバ
3 ユーザ端末
40 通貨購入アプリ
50 第1アプリ
60 第2アプリ

Claims (8)

  1. 第1アプリケーションと、前記第1アプリケーションで使用可能な仮想通貨の発行要求を生成する、前記第1アプリケーションとは異なる通貨購入アプリケーションと、がインストール可能な少なくとも1個の情報端末と、
    前記仮想通貨の発行要求に基づいて決済処理を実行する決済サーバと、
    前記決済サーバに前記仮想通貨の決済要求を送信する仮想通貨管理装置と、
    がネットワークを介して通信可能に構成されるシステムであって、
    前記通貨購入アプリケーションは、同一の前記情報端末にインストールされる第1アプリケーションの情報と前記通貨購入アプリケーションの情報とを、同一の共通ユーザIDに紐づけるユーザID識別部を備え、
    前記仮想通貨管理装置は、
    前記共通ユーザIDと、前記共通ユーザIDに対応するユーザが保有する前記仮想通貨の保有量と、を保有量情報として一体的に記憶する保有量記憶部と、
    前記通貨購入アプリケーションが生成する発行要求に基づいて、前記仮想通貨の決済要求を前記決済サーバに送信する決済要求部と、
    前記決済サーバにより決済される仮想通貨の量に基づいて、前記保有量記憶部に記憶されている、前記共通ユーザIDに紐づく仮想通貨の保有量を更新する保有量更新部と、
    を備える、仮想通貨管理システム。
  2. 前記第1アプリケーションは、前記保有量記憶部に記憶される保有量情報を参照して、前記第1アプリケーションに紐付けられている共通ユーザIDに紐づく前記仮想通貨の保有量を取得する、請求項1記載の仮想通貨管理システム。
  3. 前記第1アプリケーションは、前記仮想通貨を前記第1アプリケーションで保有可能なアイテムに交換するアイテム交換部を備え、前記仮想通貨が前記アイテムに交換されるとき、前記保有量更新部は、前記保有量記憶部に記憶されている、前記第1アプリケーションに紐付けられている共通ユーザIDに紐づく前記保有量を更新する、請求項1又は2記載の仮想通貨管理システム。
  4. ユーザに利用される少なくとも1個の情報端末とネットワークを介して通信可能に構成される仮想通貨管理装置であって、
    前記情報端末には第1アプリケーションと、前記第1アプリケーションで使用可能な仮想通貨の発行要求を生成する、前記第1アプリケーションとは異なる前記通貨購入アプリケーションと、がインストール可能であり、
    前記通貨購入アプリケーションは、1個の前記情報端末にインストールされる第1アプリケーションの情報と前記通貨購入アプリケーションの情報とを、同一の共通ユーザIDに紐づけるユーザID識別部を備え、
    前記仮想通貨管理装置は、
    前記共通ユーザIDと、前記共通ユーザIDに対応するユーザが保有する前記仮想通貨の保有量と、を保有量情報として一体的に記憶する保有量記憶部と、
    前記通貨購入アプリケーションが生成する発行要求に基づいて、ネットワークを介して通信可能な決済サーバに前記仮想通貨の決済要求を送信する決済要求部と、
    前記決済サーバにより決済される仮想通貨の量に基づいて、前記保有量記憶部に記憶されている、前記通貨購入アプリケーションに紐付けられている共通ユーザIDに紐づく前記保有量を更新する保有量更新部と、
    を備える、仮想通貨管理装置。
  5. 前記保有量更新部は、前記第1アプリケーションで使用される仮想通貨の量に基づいて、前記第1アプリケーションに紐付けされている共通ユーザIDに紐づく前記保有量を更新する、請求項4記載の仮想通貨管理装置。
  6. ユーザに利用される少なくとも1個の情報端末にインストールされ、仮想通貨の発行要求を生成する命令をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記情報端末には、前記仮想通貨を使用可能な第1アプリケーションがインストール可能であり、
    前記プログラムは、
    前記プログラムがインストールされている前記情報端末にインストールされる第1アプリケーションの情報に、前記プログラムと同一の共通ユーザIDと紐づける共通ユーザID識別命令と、
    前記共通ユーザID、および発行要求される前記仮想通貨の発行量を紐づけて、請求項4又は5記載の仮想通貨管理装置に送信する発行情報送信命令と、
    をコンピュータに実行させる、プログラム。
  7. 同一の情報端末にインストールされる複数のアプリケーションでそれぞれ使用される共通の仮想通貨を一元的に管理する方法であって、
    同一の前記情報端末にインストールされる第1アプリケーションの情報と、前記仮想通貨の発行要求を生成可能な通貨購入アプリケーションの情報とに、同一の共通ユーザIDを紐付けるステップと、
    前記共通ユーザIDおよび前記共通ユーザIDに対応するユーザが保有する仮想通貨の保有量を、前記情報端末とネットワークを介して通信可能な仮想通貨管理装置に、保有量情報として一体的に記憶するステップと、
    前記第1アプリケーションからの要求に基づいて前記通貨購入アプリケーションを起動するステップと、
    前記通貨購入アプリケーションに入力される前記仮想通貨の発行要求量を決済サーバに送信するステップと、
    発行される前記仮想通貨の量に基づいて、前記仮想通貨管理装置に記憶されている、前記通貨購入アプリケーションに紐付けられている共通ユーザIDに紐づく前記保有量を更新するステップと、
    を含む、仮想通貨の管理方法。
  8. 前記第1アプリケーションにおける前記仮想通貨の使用命令を受け付けるステップと、
    前記第1アプリケーションで使用される前記仮想通貨の量に基づいて、前記保有量情報を更新するステップと、
    をさらに含む、請求項7記載の仮想通貨の管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7018529B1 (ja) * 2021-03-24 2022-02-10 Tis株式会社 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム

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