JP2019194538A - 流れ測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体の流れを高精度で計測可能な流れ測定装置を提供する。【解決手段】マイクロヒータ素子MH、2つのマイクロ風向素子MD1、MD2、および温度補償抵抗素子は内側円筒体50に局所的に形成された第1貫通穴48や第2貫通穴49内に収容されるので、内側円筒体50内を流通する流体の流れに乱れが生じ難くなる。また、内側円筒体50と中間円筒体58との間から第1端子取出用貫通穴56および第2端子取出用貫通穴57を通して導出された担体樹脂フィルム52のセンサ端子部62は、空洞用貫通穴54と第1端子取出用貫通穴56との間の周方向部位において内側円筒体50と中間円筒体58の外周面との間で挟圧されていて、内側円筒体50内の流体の漏れが好適に防止される。これらにより、内側円筒体50内を流れる流体の流れを高精度で計測可能となる。【選択図】図6

Description

本発明は、流れ測定装置に関するものである。
流体の速度、たとえばヒトの末梢気道で呼気や吸気の流速を測定することが望まれている。これに対して、特許文献1および特許文献2に記載された流れ測定装置が提案されている。上記流れ測定装置は、熱線流速計と同様の原理を用いて、検出用抵抗素子の抵抗値を測定することで流体の流れを測定することができる。
国際公開第2011/045974号 国際公開第2016/125842号
上記流れ測定装置は、熱線流速計のセンサ回路のうちのヒータ部分等を、ホトリソグラフィーを応用して可撓性の回路基板フィルム上に薄く且つ微小に形成されたセンサ回路が円筒状ケースの内周面に装着されていて、そのセンサ回路内のヒータ素子および検出用抵抗素子の円筒状ケースの内周面に対応する部位に位置する管状スペーサに局所的に穴が形成されることにより、ヒータ素子および検出用抵抗素子を熱的に絶縁する空洞(キャビティ)が設けられている。これにより、ヒータ素子および検出用抵抗素子に対する周辺の熱的ノイズの伝達およびそれの影響が抑制されることで、流れの測定精度が確保されている。
ところで、このように構成された流れ測定装置では、センサ回路パターンが形成された担体樹脂フィルムの一部に形成されたセンサ端子部を外部へ取り出すために、センサ端子部が円筒体ケースに形成された穴を通り且つ円筒状ケースの外周に密着状態で巻き付けられた外側円筒体に形成された切れ目(スリット)を通して外部へ取り出され、測定回路に接続される。しかしながら、円筒状ケースの内外に差圧が存在する場合には、上記の切れ目を通して流体が漏れ出て円筒状ケース内を流通する流体に乱れが発生し、測定精度が低下する可能性があった。
また、円筒体ケースの内周面にセンサ回路パターンが形成された担体樹脂フィルムが貼り付けられ、センタ回路パターンの抵抗体が円筒体ケース内を流通する被測定流体と触れるようになっているが、その抵抗体およびそれを支持する担体樹脂フィルムの厚みによって被測定流体に乱れが発生し、小径であるほど測定精度が低下する一因となっていた。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、流体の流れを高精度で計測可能な流れ測定装置を提供することにある。
本発明者等は、以上の事情を背景として種々検討を重ねるうち、比較小径の内側円筒体の一部に径方向に貫通する貫通穴を設ける一方で、担体樹脂フィルムの上にセンサ回路パターンを形成し、内側円筒体を平坦な板の上を転動させることで、そのセンサ回路パターンのヒータ素子が前記貫通穴内に位置するように、センサ回路パターンが形成されている担体シートを内側円筒体の外周に巻き着けると、ヒータ素子およびそれを支持する担体樹脂フィルムの部位は貫通穴内に収容されるので、内側円筒体内を流通する流体の流れに乱れが生じ難くなることを見いだした。また、担体樹脂フィルム上に形成されたセンサ回路パターンの一部である端子パッドを外部へ取り出すに際しては、ヒータ素子の背面に空洞を形成するための貫通穴が形成されて内側円筒体の外側に密着させられる中間円筒体に端子取出用貫通穴をさらに形成し、センサ回路パターンの一部を内側円筒体と中間円筒体との間で挟持させた領域を経て中間円筒体に形成された端子取出用貫通穴を通して外部へ取り出させるようにすると、気密性が高められて内側円筒体内からの流体の漏れが好適に抑制されることを見いだした。本発明は、これら知見に基づいて為されたものである。
かかる目的を達成するための第1発明の要旨とするところは、(a)流体の速度を計測する流れ測定装置であって、(b)径方向に貫通する貫通穴が局所的に形成された内側円筒体と、(c)前記内側円筒体の外周面に巻き着けられた担体樹脂フィルムと、(d)マイクロヒータ素子を有し、前記マイクロヒータ素子が前記貫通穴孔に位置するように前記担体樹脂フィルムの表面に形成されたセンサ回路パターンと、(e)前記内側円筒体の外周面との間に前記担体樹脂フィルムを挟む状態で前記内側円筒体に装着され、前記担体樹脂フィルムのうち前記センサ回路パターンの前記マイクロヒータ素子が位置する部位の裏面に局所的に形成された空洞用貫通穴および端子取出用貫通穴を有する中間円筒体と、(f)前記中間円筒体に形成された空洞用貫通穴を塞ぐように前記中間円筒体の外側に装着された外側円筒体とを、含み、(g)前記内側円筒体と前記中間円筒体との間から前記端子取出用貫通穴を通して導出された前記担体樹脂フィルムのセンサ端子部が、前記内側円筒体と前記中間円筒体の外周面との間で挟圧されていることにある。
第2発明の要旨とするところは、第1発明において、前記担体樹脂フィルムのセンサ端子部には、前記センサ回路パターンの複数の端子パッドが備えられ、前記複数の端子パッドに接続された複数本の導線が前記センサ端子部から前記外側円筒体の長手方向に沿って導出されていることにある。
第3発明の要旨とするところは、第2発明において、前記センサ回路パターンの複数の端子パッドは、異方性導電膜或いは導電性ペーストを介して前記導線の端部と電気的に接続されていることにある。
第4発明の要旨とするところは、第1発明から第3発明のいずれか1の発明において、前記担体樹脂フィルムは、ミクロンオーダの厚みを有するパラキシレン系ポリマーから構成され、前記担体樹脂フィルムの表面に形成されている前記センサ回路パターンの一部である前記マイクロヒータ素子は、前記中間円筒体に局所的に形成された前記空洞用貫通穴内に位置させられていることにある。
第5発明の要旨とするところは、第1発明から第4発明のいずれか1の発明において、前記センサ回路パターンに設けられたヒータ素子および被測定流体の温度変化を補償するための温度補償抵抗素子を4つの抵抗器の一部として有するホイートストンブリッジ回路を備える定温度駆動回路から成る気体流速計測回路を含むことにある。
第6発明の要旨とするところは、第1発明から第5発明のいずれか1の発明において、前記流れ測定装置は、生体の気流を計測するものであり、前記生体の気流に基づいて前記生体の呼吸運動を反映する呼吸信号を出力する気体流算出制御部と、前記気体流算出制御部から出力された呼吸信号からその呼吸信号に重畳する前記生体の心臓の拍動に同期する周波数成分を抽出し、その拍動を表す心拍信号を出力する波形解析制御部とを、含むことにある。
第7発明の要旨とするところは、第1発明から第6発明のいずれか1の発明において、前記内側円筒体内を流通する流体の温度を色変化を示す感温フィルムを用いて検知する感温フィルム検知部を、含むことにある。
第1発明の流れ測定装置によれば、ヒータ素子およびそれを支持する担体樹脂フィルムの部位は内側円筒体に局所的に形成された貫通穴内に収容されるので、内側円筒体内を流通する流体の流れに乱れが生じ難くなる。また、前記内側円筒体と前記中間円筒体との間から前記端子取出用貫通穴を通して導出された前記担体樹脂フィルムのセンサ端子部が、前記内側円筒体と前記中間円筒体の外周面との間で挟圧されていて、内側円筒体内の流体の漏れが好適に防止される。これらにより、内側円筒体内を流れる流体の流れを高精度で計測可能となる。
第2発明の流れ測定装置によれば、前記担体樹脂フィルムのセンサ端子部には、前記センサ回路パターンの複数の端子パッドが備えられ、前記複数の端子パッドに接続された複数本の導線が前記センサ端子部から前記外側円筒体の長手方向に沿って導出されている。これにより、センサ回路パターンのセンサ端子部から前記気流センサの長手方向に沿った導線に接続されるので、接続のための容積が小さくされる。
第3発明の流れ測定装置によれば、前記センサ回路パターンの複数の端子パッドは、異方性導電膜或いは導電性ペーストを介して前記導線の端部と電気的に接続されている。これにより、前記センサ回路パターンの端子パッドの線幅および線間隔、およびそれに接続する前記導線の線径および線間隔を大幅に小さくすることができることにある。
第4発明の流れ測定装置によれば、前記担体樹脂フィルムは、ミクロンオーダの厚みを有するパラキシレン系ポリマーから構成され、前記担体樹脂フィルムの表面に形成されている前記センサ回路パターンの一部である前記マイクロヒータ素子は、前記中間円筒体に局所的に形成された前記空洞用貫通穴内に位置させられている。このため、中間円筒体に形成された前記空洞用貫通穴内に位置させられているマイクロヒータ素子はミクロンオーダの厚みを有する担体樹脂フィルムにより担持されていて、マイクロヒータ素子の熱容量が大幅に小さくなるので、流速測定において桁違いの高い応答性が得られる。
第5発明の流れ測定装置によれば、前記センサ回路パターンに設けられたヒータ素子および被測定流体の温度変化を補償するための温度補償抵抗素子を4つの抵抗器の一部として有するホイートストンブリッジ回路を備える定温度駆動回路から成る気体流速計測回路を含むことにある。これにより、被測定流体の温度変化に拘わらず、正確な測定が可能となる。
第6発明によれば、波形解析制御部により、前記気体流算出制御部から出力された呼吸信号からその呼吸信号に重畳する前記生体の心臓の拍動に同期する周波数成分が抽出され、その拍動を表す心拍信号が出力される。このため、その心拍信号を用いることにより、生体に貼着するECG電極を用いることなく、生体の心臓の拍出を表す心拍信号を容易に検出することができる。すなわち、皮膚が弱く、心電計測を目的として上記ECG電極を長時間皮膚に貼りつけることが難しい乳幼児であっても、容易に心拍信号を得ることができる。また、実際の心臓の容積変化すなわち心拍出量を反映した心拍信号を得ることができるので、心電誘導波形を用いる従来に比較して、心臓の拍動の有無を高い信頼性で確認でき、救急救命現場での医療処置が速やかに行なわれ得るとともに、心拍数を変化させるだけでなく心拍出量を変化させる循環器系の薬の臨床的な評価が可能となるという効果も得られる。
第7発明の流れ測定装置によれば、前記内側円筒体内を流通する流体の温度を色変化を示す感温フィルムを用いて検知する感温フィルム検知部を、含むことから、生体の呼気および吸気の流れの計測に用いる場合には、感温フィルムの色変化によって呼吸現象を確認できるので、流れ測定装置の測定に不具合が発生した場合に、配管系統であるか流れ測定装置であるかの異常判定が容易にできる利点がある。
生体の胸郭を説明する略図である。 図1の胸郭内に収容されている肺および心臓を示す略図である。 本発明の一実施例の心拍信号検出装置の構成とそれに含まれる電子制御装置の制御機能の要部とを説明する図である。 図4の気流センサが、生体の鼻および口を覆うマスクに設けられた例を示す斜視図である。 図3に用いられている気流センサの機械的構成の要部を説明する斜視図である。 図5の気流センサの長手方向に直交する面で切断した断面を説明する図である。 図6の気流センサの中心線を通る面で切断した、図6のVII−VII視断面図である。 図3の気流センサに用いられている担体樹脂フィルムおよびその一面に形成されているセンサ回路パターンを説明する図である。 図3の気流センサを用いた気体流速計測回路の回路構成を説明する図である。 図3の電子制御装置内の気体流算出制御部において用いられる校正曲線である、気体流速計測回路の出力電圧と気流センサを通過した気体流量との予め求められた関係を説明する図である。 図3の気流センサにより生体から検出された、呼吸に由来して発生する気流の変化を示す呼吸信号を示す図である。 図11の呼吸信号を周波数解析して得られた心拍信号の周波数スペクトルを示す図である。 図11の呼吸信号に含まれる心拍信号を構成する周波数成分から逆フーリエ変換により合成した心拍信号を示す図である。 図3の電子制御装置の制御作動の要部を示すフローチャートである。 図3の気流センサの製造工程のうち、担体樹脂フィルム上にセンサ回路パターンを形成する工程を説明する工程図である。 図3の気流センサの製造工程のうちの内側円筒体の載置工程を説明する図であって、(a)は内側円筒体を示す斜視図、(b)は内側円筒体の長手方向に直交する断面図、(c)は(b)のC−C視断面図である。 図3の気流センサの製造工程のうち、内側円筒体に担体樹脂フィルムを巻き着ける巻付工程を説明する図であって、(a)は担体樹脂フィルムが巻き着けられた内側円筒体を示す斜視図、(b)は担体樹脂フィルムが巻き着けられた内側円筒体の長手方向に直交する断面図、(c)は(b)のC−C視断面図である。 図3の気流センサの製造工程のうち、担体樹脂フィルムが巻き着けられた内側円筒体に中間円筒体を巻き着ける中間円筒体巻着工程を説明する図であって、(a)は内側円筒体に担体樹脂フィルムを介して巻着けられた中間円筒体を説明する斜視図、(b)は内側円筒体に担体樹脂フィルムを介して巻着けられた中間円筒体の長手方向に直交する断面図、(c)は(b)のC−C視断面図である。 図3の気流センサの製造工程のうち、中間円筒体に外側円筒体を巻き付けられる外側円筒体巻着工程を説明する図であって、(a)は中間円筒体の外周に取り着けられた外側円筒体を示す斜視図、(b)は中間円筒体の外周に熱収縮により取り着けられた外側円筒体の長手方向に直交する断面図、(c)は(b)のC−C視断面図である。 従来の気流センサの構成を説明する断面図であって、図6に相当する図である。 本発明の他の実施例の気流センサを示す斜視図であって、図5に相当する図である。
以下、本発明の一実施例の心拍信号検出装置を、図面に基づいて詳細に説明する。
(実施例1)
図1および図2に示すように、生体10において、肋骨12、胸骨14、胸椎16で囲まれた比較的剛性の高い胸郭18とその胸郭18の下方開口部を塞ぐ横隔膜20とにより隔絶された胸腔内には肺24および心臓26が収容されており、拍動による心臓26の容積変化は、呼吸運動による肺24の容積変化よりも小さいけれども、運動周期が短いため、肺24の換気波形に明確に重畳されるので、生体10の気管28内を通過する気体流速または気体流量である呼吸波形(換気波形)を高精度で検出すれば、それから心拍信号が抽出される点に着目した。以下、詳細に説明する。
図3は、本発明の一実施例の心拍信号検出装置30の構成、および心拍信号検出装置30に備えられた電子制御装置40の機能をそれぞれ説明する図である。心拍信号検出装置30は、生体10の気管28内に挿入された気管内挿管チューブ34に装着された気流センサ36と、気流センサ36からの信号に基づいて気流センサ36を通過する気体流量に対応する計測信号SMを出力する気体流速計測回路38と、その気体流速計測回路38から出力された計測信号SMから心臓26の容積変化を表す心拍信号SHを抽出する電子制御装置40と、電子制御装置40による信号処理結果である心拍数、心拍信号SHの波形、呼吸波形、心拍波形の評価等を表示する表示装置76とを、備えている。
気流センサ36は、図3では気管内挿管チューブ34の基部に装着されているが、生体10の気管28内を通過する気体流量を検出するものであればよいので、気管内挿管チューブ34の中間部位或いは出口や、その気管内挿管チューブ34と人工呼吸器42との間を接続するフレキシブル管や接続アダプタ内に設けられていてもよい。また、図4に示されている生体10の鼻および口を覆うマスク44や、そのマスク44と人工呼吸器42との間を接続するフレキシブル管や接続アダプタ内に気流センサ36が設けられていてもよい。図3および図4において、人工呼吸器42は必要に応じて接続されるものであり、必ずしも設けられていなくてもよい。
気流センサ36は、本発明の流れ測定装置として機能している。図5は、気流センサ36の機械的構成の一例を示す斜視図であり、図6は気流センサ36の長手方向に対して直交する断面図であり、図7は、図6のVII−VII視断面図である。図5、図6および図7に示すように、気流センサ36は、気管内挿管チューブ34と人工呼吸器42とに接続可能な3層構造の円管体から構成されている。なお、図7には、被測定流体である気流の流通方向AFが矢印にて示されている。
また、気流センサ36は、内側円筒体50と担体樹脂フィルム52と中間円筒体58と外側円筒体60とを含む。内側円筒体50は、径方向に貫通する第1貫通穴48および図示しない第2貫通穴が局所的に形成されている。担体樹脂フィルム52は、内側円筒体50の外周面に巻き着けられている。担体樹脂フィルム52の内周面には、1つのマイクロヒータ素子MHと、2つのマイクロ風向素子MD1、MD2および温度補償抵抗素子THを有し、1つのマイクロヒータ素子MHと、2つのマイクロ風向素子MD1、MD2が第1貫通穴48内に位置するように且つ温度補償抵抗素子THが第2貫通穴49内に位置するようにセンサ回路パターンCCが形成されている。中間円筒体58は、内側円筒体50の外周面との間に担体樹脂フィルム52を挟む状態で内側円筒体50に装着され、担体樹脂フィルム52のうちセンサ回路パターンCCの1つのマイクロヒータ素子MHと、2つのマイクロ風向素子MD1、MD2が位置する部位および温度補償抵抗素子THが位置する部位のそれぞれの裏面に局所的に形成された一対の空洞用貫通穴54および55と第1端子取出用貫通穴56とを有している。外側円筒体60は、第2端子取出用貫通穴57を有し、中間円筒体58に形成された一対の空洞用貫通穴54および55を塞ぐように中間円筒体58の外側に装着されている。
そして、内側円筒体50と中間円筒体58との間から端子取出用貫通穴56を通して導出された担体樹脂フィルム52のセンサ端子部62が、内側円筒体50の外周面と中間円筒体58の内周面のうち空洞用貫通穴54と端子取出用貫通穴56との間の部分周面との間で挟圧されている。これにより、内側円筒体50と中間円筒体58との間が封止された状態で、内側円筒体50と中間円筒体58との間から端子取出用貫通穴56を通して導出されるようになっている。
内側円筒体50と中間円筒体58との間から端子取出用貫通穴56を通して導出された担体樹脂フィルム52のセンサ端子部62には、エナメル線、リード線、フレキシブル配線およびリボン配線などから成る導線64の端が、異方性導電膜或いは導電性ペーストを介して電気的に接続されている。その導線64は、気流センサ36の長手方向に沿って配設されている。異方性導電膜は、たとえば、金メッキされたニッケル粒子の上に絶縁層を被覆させた微細な金属粒子を熱硬化性樹脂に混合したものを膜状に成形したものであり、圧力が加えられた部分が選択的に導電性となる。
気流センサ36は、たとえば50mm程度の長さ、11.2mm程度の外径を有している。内側円筒体50は、たとえば9.7mm程度の外径および1mm程度の厚みを有するフッ素樹脂チューブから構成され、中間円筒体58および外側円筒体60よりも高い剛性を備えている。中間円筒体58および外側円筒体60は、たとえば0.75mm程度の厚みを有するたとえばテフロン(登録商標)製の熱収縮チューブから構成されている。
担体樹脂フィルム52は、たとえばポリイミド樹脂やパラキシリレン系樹脂等の樹脂フィルム、好適には、熱応答性を高めるために、たとえば0.6μm〜15.0μmの薄膜状樹脂フィルムから構成される。担体樹脂フィルム52上のセンサ回路パターンCCは、たとえば図8に示すように、担体樹脂フィルム52上の薄膜からホトリソグラフィーにより形成されている。センサ回路パターンCCは、マイクロヒータ素子MHと、2つのマイクロ風向素子MD1、MD2および温度補償抵抗素子THが、担体樹脂フィルム52のセンサ端子部62にそれぞれ平行に配設された8本の端子のうちの一対の端子にそれぞれ接続されている。
マイクロヒータ素子MHと、2つのマイクロ風向素子MD1、MD2および温度補償抵抗素子THは、抵抗温度係数TCRが相互に類似するように、同一プロセス且つ同一材料により形成されている。マイクロヒータ素子MHは、風速或いは風量を検出するために用いられ、マイクロ風向素子MD1およびMD2は順流および逆流の流量を検出し、風向を検出するために用いられる。
温度補償抵抗素子THは気体温度によるセンサ出力の変動を補償するためのものである。温度補償抵抗素子THの抵抗値は、温度補償抵抗素子THにより気流温度を高精度に検出することを意図して温度補償抵抗素子THの自己発熱を抑制するために、マイクロヒータ素子MHの抵抗値に比較して10倍程度に高く設定されている。センサ端子部62の先端には、センサ回路パターンCCの複数の端子パッド65が設けられており、それ等複数の端子パッド65が後述のブリッジ回路66に接続されている。
図9は、気体流速計測回路38の一部であって、マイクロヒータ素子MHおよび温度補償抵抗素子THを用いて風速或いは風量を測定する定温度型測定回路を示している。一対のマイクロ風向素子MD1およびMD2を用いて風向を検出するために用いられる測定回路は省略されている。図9において、気体流速計測回路38は、4つの抵抗器R1、R2、温度補償抵抗素子THから構成される抵抗器Rc、およびマイクロヒータ素子MHから構成される抵抗器Rhから構成され、ブリッジ電源電圧Vsが印加されるブリッジ回路66と、ブリッジ回路66の出力電圧Voutを帰還増幅器68で増幅し、その信号に応じた電流をトランジスタ70にてブリッジ回路66にブリッジ電源電圧Vsとして加える。上記ブリッジ電源電圧Vsと上記出力電圧Voutの差ΔVが気流速度に対応している。
以上のように構成された気体流速計測回路38において、ブリッジ回路66aの平衡状態から急に気体流速が増加すると、マイクロヒータ素子MHの温度が低下してその抵抗値が減少するので、ブリッジ回路66を当初の平衡状態に戻すように帰還増幅器68によってブリッジ電源電圧Vsが増加させられ、マイクロヒータ素子MHの温度が上昇させられ、マイクロヒータ素子MHの温度が定温度に維持される。
気体流量FR(cc/min)あるいは(L/min)は、たとえば図10に示す予め求められた校正曲線すなわち気体流量FR(L/min)とブリッジ回路の電圧ΔVの自乗値との関係から、ブリッジ回路66の電圧ΔVに基づいて気体流量FRが算出される。なお、上記気体流量FR(L/min)を気流センサ36内の流通断面積S(定数)で除算することで、気体流速FS(cm/sec)もしくは(m/sec)が得られる。図10において、黒丸印は気流の前進方向(吸気方向)、白丸印は気流の後進方向(呼気方向)の予め測定された測定点を示している。また、実線はキングの理論モデル式を示す曲線である。この曲線は各測定点を表すものであるので、校正曲線として用いられる。
図3に戻って、電子制御装置40は、予めROM或いはRAMに記憶されたプログラムをCPUが実行する形式の所謂マイクロコンピュータから構成されており、その電子制御装置40は制御機能手段として機能し、その制御機能手段は、以下の気体流算出制御部70、波形解析制御部72、および心拍信号評価制御部74を備え、信号処理結果である心拍数、心拍信号SHの波形、呼吸波形、心拍波形の評価等を表示装置76の画面に表示させる。
気体流算出制御部70は、図10に示される、気流センサ36内を流れる気体流量FR(L/min)とブリッジ回路の電圧ΔVの自乗値との関係(校正曲線)から、気体流速計測回路38から出力されるブリッジ回路の電圧ΔV(気体流速信号)に基づいて気体流量FR(L/min)を算出し、その気体流量FRの変化波形、すなわち呼吸運動を反映する肺気量を表す呼吸信号SRを出力する。図11の呼吸信号SRは、呼吸に同期した気体流量FRの周期的変化すなわち生体の肺24の呼吸波形を基本的に示しているが、心拍に同期した小さな脈動が重畳されている。図12は、呼吸信号SRを周波数解析することにより得られた周波数毎の信号強度を示すパワースペクトルを示している。
波形解析制御部72は、呼吸信号SRが表わす呼吸波形よりも高い基本周波数を有する心拍波形の周波数的特徴に基づいて、心拍波形が重畳する上記呼吸信号SRから心拍波形を示す心拍信号SHを抽出する。波形解析制御部72は、たとえば、心臓26の拍動に同期して呼吸信号SRに重畳する心拍信号SHが表す波形の周波数解析をフーリエ変換により実行して、図12に示されるようにその心拍信号SHの周波数スペクトルに現れる心拍信号SHの周波数成分である基本周波数f0、第1高調波f1、第2高調波f2、第3高調波f3を予め求め、図13に示すように、それら周波数成分から逆フーリエ変換を用いて心拍信号SHを合成する。なお、図12および図13の波形はラットから得られたものである。
また、波形解析制御部72は、気流センサ36から出力された呼吸信号SRから、その呼吸信号SRに重畳する生体10の心臓26の拍動に同期する周波数成分を除去し、すなわち心拍信号SHを除去し、生体10の胸郭18および横隔膜20由来の肺気量成分を表す換気成分信号SR0を出力する。波形解析制御部72は、呼吸信号SRをたとえば心拍信号SHを構成する周波数成分より低い周波数を通過させるローパスフィルタ或いはバンドパスフィルタを通過させることにより、生体10の胸郭18および横隔膜20由来の肺気量成分を表す換気成分信号SR0を出力する。或いは、波形解析制御部72は、気流センサ36から出力された呼吸信号SRの周波数スペクトルからそれを構成する周波数成分を抽出し、その周波数成分から逆フーリエ変換により、心拍信号SHが重畳しない、生体10の胸郭18および横隔膜20由来の肺気量成分を表す換気成分信号SR0を出力する。
心拍信号評価制御部74は、心拍信号SHの発生周期から生体10の心拍数HRを算出し、たとえばその心拍数HRが予め設定された基準範囲の上限値或いは下限値から外れた場合に異常判定を行ない、その心拍数HRの異常を表示装置76の画面から出力させる。また、心拍信号評価制御部74は、心拍信号SHの振幅値A0を算出し、たとえばその振幅値A0が予め設定された基準範囲の上限値或いは下限値から外れた場合に異常判定を行ない、その振幅値A0の異常を表示装置76の画面から出力させる。これにより、心拍数を変化させる変時作用を有する循環器系の薬の薬効だけでなく、心拍出量を変化させる変力作用を有する循環器系の薬の薬効を、評価できる。特に、ECG(心電図)では不可能であった心拍出量を変化させる変力作用を有する循環器系の薬の薬効を評価できる利点がある。
また、心拍信号評価制御部74は、波形解析制御部72により解析された心拍信号SHに基づいて心臓26を構成する2房2室の機能異常、或いは解剖学的異常を評価し、異常状態を示す表示を表示装置76の画面から出力させる。この心拍信号評価制御部74は、たとえば、波形解析制御部72により算出された心拍信号SHが表す心拍波形と予め記憶された複数種類の異常評価パターンとの相関係数Cを算出し、その相関係数Cが予め設定された判定値を超えた異常評価パターンが示す、心臓26を構成する2房2室の機能異常、或いは解剖学的異常を決定し、且つその異常の程度を評価する。心拍信号SHが示す心拍波形は、心臓26を構成する2房2室の容量変化の総和を表すものであるので、容積変化のタイミングが異なるその2房2室のいずれかの機能異常や、解剖学的な異常情報を反映しているからである。また、人工呼吸管理下において、特に、呼気終末期に大気圧以上の圧力をかけることで、肺胞虚脱を防止し肺酸素化を改善しようとする呼気終末陽圧(Positive end expiratory pressure:PEEP)が採用されている場合には、肺胞の圧力はそれに接する心臓26の容積の拡張を制限し、血行動態に影響を及ぼすことが考えられるが、このような状態を反映する異常評価パターンと心拍信号SHが表す心拍波形との相関係数に基づいて心臓26の容積の拡張が制限される異常評価が行なわれる。
図14は、電子制御装置40の制御作動の要部、すなわち心拍信号検出/評価ルーチンを説明するフローチャートである。気体流算出制御部に対応するステップS1(以下、ステップを省略する)では、気体流速計測回路38のブリッジ回路の電圧ΔVが、生体10の少なくとも1呼吸周期以上の期間において読み込まれる。
次に、気体流算出制御部70に対応するS2において、たとえば図10に示される、気流センサ36内を流れる気体流量FR(L/min)と、気体流速計測回路38のブリッジ回路の電圧ΔVの自乗値ΔVとの間の予め記憶された関係から、気流センサ36を通る実際の気体流速を反映する気体流速計測回路38のブリッジ回路の電圧ΔVの自乗値ΔVに基づいて気体流量FRが算出されるとともに、その気体流量FRの変化波形すなわち呼吸波形を表す呼吸信号SRが算出される。
次いで、波形解析制御部72に対応するS3において、呼吸信号SRよりも高い基本周波数を有する心拍波形の周波数的特徴に基づいて、心拍波形が重畳する上記呼吸信号SRから心拍波形を示す心拍信号SHが抽出される。たとえば、心臓26の拍動に同期して呼吸信号SRに重畳する心拍信号SHが表す波形の周波数解析をフーリエ変換により実行されて、図12に示されるようにその心拍信号SHの周波数スペクトルに現れる心拍信号SHの周波数成分である基本周波数f0、第1高調波f1、第2高調波f2、第3高調波f3が予め求められ、図13に示すように、それら周波数成分から逆フーリエ変換を用いて心拍信号SHが合成される。上記呼吸信号SRに重畳する心拍信号SHは、たとえばECG波形をトリガとして採取される。
また、気流センサ36から出力された呼吸信号SRから、その呼吸信号SRに重畳する生体10の心臓26の拍動に同期する周波数成分が除去され、すなわち心拍信号SHが除去され、生体10の肺24による容積変化に対応する気体流量FRの変化のみを示す呼吸波形を表す、心拍信号SHが重畳しない生体10の胸郭18および横隔膜20由来の肺気量成分を表す換気成分信号SR0が算出される。
そして、呼吸信号SRをたとえば心拍信号SHを構成する周波数成分より低い周波数を通過させるローパスフィルタ或いはバンドパスフィルタを通過させることにより、呼吸信号SRから心拍信号SHを除去して、心拍信号SHが重畳しない生体10の胸郭18および横隔膜20由来の肺気量成分を表す換気成分信号SR0が算出される。或いは、気流センサ36から出力された呼吸信号SRの周波数スペクトルからそれを構成する周波数成分が抽出され、その周波数成分から逆フーリエ変換により、心拍信号SHが重畳しない生体10の胸郭18および横隔膜20由来の肺気量成分を表す換気成分信号SR0が算出される。
次に、心拍信号評価制御部74に対応するS4では、心拍信号SHの発生周期から生体10の心拍数HRが算出し、たとえばその心拍数HRが予め設定された基準範囲の上限値或いは下限値から外れた場合に異常判定が行われる。また、心拍信号SHの振幅値Aが算出され、たとえばその振幅値Aが予め設定された基準範囲の上限値或いは下限値から外れた場合に心拍出量の異常判定が行なわれる。また、波形解析制御部72により解析された心拍信号SHに基づいて心臓26を構成する2房2室の機能異常、或いは解剖学的異常が評価される。たとえば、心拍信号SHが表す心拍波形と予め記憶された複数種類の異常評価パターンとの相関係数Cが算出され、その相関係数Cが予め設定された判定値を超えた異常評価パターンが示す、心臓26を構成する2房2室の機能異常、或いは解剖学的異常が決定し、且つその異常の程度が評価される。
そして、S5では、心拍数HRの異常、振幅値A0(心拍出量)の異常、心臓26を構成する2房2室の機能異常、或いは解剖学的異常が、表示装置76の画面から出力される。これにより、心拍数を変化させる変時作用を有する循環器系の薬の薬効だけでなく、心拍出量を変化させる変力作用を有する循環器系の薬の薬効を、評価できる。特に、ECG(心電図)では不可能であった心拍出量を変化させる変力作用を有する循環器系の薬の薬効を評価できる利点がある。また、人工呼吸管理下において、特に、呼気終末期に大気圧以上の圧力をかけることで、肺胞虚脱を防止し肺酸素化を改善しようとする呼気終末陽圧(Positive end expiratory pressure:PEEP)が採用されている場合には、肺胞の圧力はそれに接する心臓26の容積の拡張を制限し、血行動態に影響を及ぼすことが考えられるが、このような状態を反映する異常評価パターンと心拍信号SHが表す心拍波形との相関係数に基づいて心臓26の容積の拡張が制限される異常評価が行なわれる。
図15は、気流センサ36の製造工程のうち、担体樹脂フィルム52上にセンサ回路パターンCCを形成する工程を示している。図15において、レジスト塗着工程P1では、12.5μm程度の厚みを有するポリイミド樹脂製の担体樹脂フィルム52の上に、ホトレジストがスピンコートにより塗布される。次いで、露光・現像工程P2では、センサ回路パターンCCと同じパターンのマスクを介して露光した後、センサ回路パターンCCと同じパターンと同じパターンの未露光部分が洗浄により予め除去される。次にスパッタ工程P3において、銅、アルミニウム、金、白金、クロム等の金属、好適には金をスパッタしてレジストが除去された部分を含めて金の薄膜が一面に固着される。そして、レジスト除去工程P4において、レジストが除去されることで、担体樹脂フィルム52上のうちの予めレジストが除去されている部分に金の薄膜から成るセンサ回路パターンCCが形成される。
図16から図19は、気流センサ36の製造工程を説明する図である。図16は、第1貫通穴48と第2貫通穴49が形成された内側円筒体50を容易する工程を示している。図16(a)は内側円筒体50を示す斜視図であり、図16(b)は内側円筒体50の長手方向に直交する断面図であり、図16(c)は内側円筒体50の中心線と第1貫通穴48とを通る面の断面図、すなわち図16(b)のC−C視断面図である。
図17は、内側円筒体50に形成された第1貫通穴48と第2貫通穴49との枠内にセンサ回路パターンCCのマイクロヒータ素子MHと2つのマイクロ風向素子MD1、MD2と温度補償抵抗素子THとが入るように、好適には予め塑性変形により湾曲させられた担体樹脂フィルム52をセンサ回路パターンCCが形成された表面を内側にして内側円筒体50の外周面のうちの半周程度に巻き着けてたとえばシリコンオイルにより密着させる巻付工程を示している。なお、センサ回路パターンCCは、担体樹脂フィルム52の外側(外周)に形成されていてもよい。このようにしても若干の感度の低下はあるものの、一応の機能が得られる。
図17(a)は担体樹脂フィルム52が巻き着けられた内側円筒体50を示す斜視図であり、図17(b)は担体樹脂フィルム52が巻き着けられた内側円筒体50の長手方向に直交する断面図であり、図17(c)は担体樹脂フィルム52が巻き着けられた内側円筒体50の中心線と第1貫通穴48とを通る面の断面図、すなわち図17(b)のC−C視断面図である。
図18は、内側円筒体50に巻き着けられた担体樹脂フィルム52の内面に形成されたセンサ回路パターンCCのマイクロヒータ素子MHと2つのマイクロ風向素子MD1、MD2と温度補償抵抗素子THとが、中間円筒体58に形成された貫通穴54と55との枠内に入るように、中間円筒体58が熱収縮により内側円筒体50に巻き着けられる中間円筒体巻着工程を示している。これにより、担体樹脂フィルム52が中間円筒体58と内側円筒体50との間に挟圧される。このとき、内側円筒体50と中間円筒体58との間から端子取出用貫通穴56を通して導出された担体樹脂フィルム52のセンサ端子部62が、内側円筒体50の外周面と中間円筒体58の内周面のうち空洞用貫通穴54と端子取出用貫通穴56との間の部分周面との間で挟圧され、封止されている。
図18(a)は内側円筒体50の外周に担体樹脂フィルム52を介して熱収縮により取り着けられた中間円筒体58を示す斜視図であり、図18(b)は内側円筒体50の外周に担体樹脂フィルム52を介して熱収縮により取り着けられた中間円筒体58の長手方向に直交する断面図であり、図18(c)は内側円筒体50の外周に担体樹脂フィルム52を介して熱収縮により取り着けられた中間円筒体58の中心線と第1貫通穴48および空洞用貫通穴54とを通る面の断面図、すなわち図18(b)のC−C視断面図である。
図19は、内側円筒体50の外周に担体樹脂フィルム52を介して熱収縮により取り着けられた中間円筒体58の外周に、中間円筒体58の第1端子導出穴56から第2端子導出穴57が周方向に所定距離ずれるように外側円筒体60が熱収縮により巻着けられる外側円筒体巻着工程を示している。これにより、中間円筒体58の空洞用貫通穴54および55が外側円筒体60によって閉じられて、空洞用貫通穴54および55内に熱絶縁用の密閉された空洞(キャビティ)が形成される。そして、外側円筒体60の第2端子取出用貫通穴57から導出されたセンサ端子部62に、異方性導電膜あるいは導電ペーストまたは導電性接着剤により導線64が電気的に接続された後、パリレン蒸着装置を用いてパリレンCで全体が被覆される。
図19の(a)は内側円筒体50の外周に取り着けられた中間円筒体58の外周に熱収縮により取り着けられた外側円筒体60を示す斜視図であり、図19(b)は内側円筒体50の外周に取り着けられた中間円筒体58の外周に熱収縮により取り着けられた外側円筒体60の長手方向に直交する断面図であり、図19(c)は内側円筒体50の外周に取り着けられた中間円筒体58の外周に熱収縮により取り着けられた外側円筒体60の中心線と第1貫通穴48および空洞用貫通穴54とを通る面の断面図、すなわち図19(b)のC−C視断面図である。
図20は、従来の2層構造の気流センサ136を説明する断面図である。気流センサ136は、センサ回路142のうちのヒータ素子138等を、ホトリソグラフィーを応用して可撓性の回路基板フィルム140上に微小厚みに形成されたセンサ回路142が円筒状ケース144の内周面に装着されていて、そのセンサ回路142内のヒータ素子138等の円筒状ケース144の内周面に対応する局所的部位に空洞形成用貫通穴が146形成されてヒータ素子138等を熱的に絶縁する空洞(キャボティ)が設けられている。これにより、ヒータ素子138等に対する周辺の熱的ノイズの伝達およびそれの影響が抑制されることで、流れの測定精度が確保されるようになっている。
このように構成された気流センサ136では、たとえば図20に示されるように、センサ回路142が形成された担体樹脂フィルム140の一部に形成されたセンサ端子部148を外部へ取り出すために、円筒体ケース144に形成された空洞形成用貫通穴が146を通り且つ円筒状ケース144の外周に密着状態で巻き付けられた外側円筒体に形成された切れ目(スリット)150を通して外部へ取り出され、位置固定の測定回路に接続される。しかしながら、円筒状ケース144の内外に差圧が存在する場合には、上記の切れ目150を通して流体が漏れ出て円筒状ケース144内を流通する流体に乱れが発生し、測定精度が低下する可能性があった。また、円筒体ケース144の内周面にセンサ回路142が形成された担体樹脂フィルム140が貼り付けられ、センタ回路142のヒータ素子(抵抗体)138等が円筒体ケース144内を流通する被測定流体と触れるようになっているが、そのヒータ素子(抵抗体)138等およびそれを支持する担体樹脂フィルム140の厚みによって被測定流体に乱れが発生し、小径となるほど測定精度が低下する一因となっていた。
上述のように、本実施例の気流センサ36によれば、マイクロヒータ素子MH、2つのマイクロ風向素子MD1、MD2および温度補償抵抗素子THは内側円筒体50に局所的に形成された第1貫通穴48や第2貫通穴49内に収容されるので、内側円筒体50内を流通する流体の流れに乱れが生じ難くなる。また、内側円筒体50と中間円筒体58との間から第1端子取出用貫通穴56および第2端子取出用貫通穴57を通して導出された担体樹脂フィルム52のセンサ端子部62は、空洞用貫通穴54と第1端子取出用貫通穴56との間の周方向部位において内側円筒体50と中間円筒体58の外周面との間で挟圧されていて、内側円筒体50内の流体の漏れが好適に防止される。これらにより、内側円筒体50内を流れる流体の流れを高精度で計測可能となる。
また、本実施例の気流センサ36によれば、担体樹脂フィルム52のセンサ端子部62には、センサ回路パターンCCの端子パッド65が備えられ、端子パッド65に接続された複数本の導線64がセンサ端子部62から気流センサ36の長手方向に沿って導出されている。これにより、センサ回路パターンCCのセンサ端子部62から気流センサ36の長手方向に沿った導線64が接続されるので、接続のための容積が小さくされる。
また、本実施例の気流センサ36によれば、担体樹脂フィルム52の端子パッド65は、異方性導電膜或いは導電性ペーストを介して導線64の端部と電気的に接続されている。これにより、センサ回路パターンCCの端子パッド65の線幅および線間隔、およびそれに接続する導線64の線径および線間隔を大幅に小さくすることができることにある。
また、本実施例の気流センサ36によれば、担体樹脂フィルム52は、ミクロンオーダの厚みを有するパラキシレン系ポリマーから構成され、担体樹脂フィルム52の表面に形成されているセンサ回路パターンCCの一部であるマイクロヒータ素子MHおよび2つのマイクロ風向素子MD1、MD2と、温度補償抵抗素子THとは、中間円筒体58に局所的に形成された空洞用貫通穴54および55内にそれぞれ位置させられている。このため、中間円筒体58に形成された空洞用貫通穴54および55に位置させられているマイクロヒータ素子MH、2つのマイクロ風向素子MD1、MD2および温度補償抵抗素子THはミクロンオーダの厚みを有する担体樹脂フィルム52により担持されていて、マイクロヒータ素子の熱容量が大幅に小さくなるので、流速測定において桁違いの高い応答性が得られる。
また、本実施例の気流センサ36によれば、センサ回路パターンCCに設けられたマイクロヒータ素子MHおよび被測定流体の温度変化を補償するための温度補償抵抗素子THを4つの抵抗器の一部として有するホイートストンブリッジ回路66を備える定温度駆動回路から成る気体流速計測回路38を含むことにある。これにより、被測定流体の温度変化に拘わらず、正確な測定が可能となる。
また、本実施例の電子制御装置40によれば、波形解析制御部72により、気体流算出制御部70から出力された呼吸信号からその呼吸信号に重畳する前記生体の心臓の拍動に同期する周波数成分が抽出され、その拍動を表す心拍信号が出力される。このため、その心拍信号を用いることにより、生体に貼着するECG電極を用いることなく、生体の心臓の拍出を表す心拍信号を容易に検出することができる。すなわち、皮膚が弱く、心電計測を目的として上記ECG電極を長時間皮膚に貼りつけることが難しい乳幼児であっても、容易に心拍信号を得ることができる。また、実際の心臓の容積変化すなわち心拍出量を反映した心拍信号を得ることができるので、心電誘導波形を用いる従来に比較して、心臓の拍動の有無を高い信頼性で確認でき、救急救命現場での医療処置が速やかに行なわれ得るとともに、心拍数を変化させるだけでなく心拍出量を変化させる循環器系の薬の臨床的な評価が可能となるという効果も得られる。
(実施例2)
次に、本発明の他の実施例の気流センサ90を説明する。なお、以下の説明において実施例1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図21は、気流センサ90を示す斜視図である。気流センサ90は、前述の気流センサ36に隣接して、内側円筒体50を流通する流体の温度を、色変化を呈する感温フィルム98を用いて検知する感温フィルム検知部92が加えられることにより構成されている。感温フィルム検知部92は、中間円筒体58および外側円筒体60が周方向に帯状に除去されることで内側円筒体50が露出させられた環状溝94と、環状溝94の溝底に対応する部位に位置する内側円筒体50に形成された複数個の貫通穴96と、環状溝94の開口を塞ぐように巻き付けられた帯状の感温フィルム98と、感温フィルム98の幅方向の両端部を固定するために外側円筒体60の環状溝94の両側部位に巻き付けられた一対の感温フィルム固定帯100とを備えている。感温フィルム98と内側円筒体50との間には、貫通穴96を通して内側円筒体50内と連通する空間が形成されている。
感温フィルム98は、数μm乃至十μm程度の厚みを有する薄膜樹脂フィルム上に液状の示温インクが塗布されることにより構成され、熱容量が低減されている。たとえば、薄膜樹脂フィルムが5μm、示温インクの塗布厚みが6.8μmの場合、応答時間が373msであるので、ヒトの呼吸周期3.3sに対して十分な応答特性を備えることが確認されている。
示温インクは、生体の呼気温度と吸気温度(室温)との間に色が変化するものが選択されている。たとえば33℃で色が消色するタイプの示温インクが用いられる。これにより、生体の呼吸に応じて感温フィルム98の色が周期的に変化することで、エネルギーレスで呼吸状態が簡単に検知されるようになっている。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例の気流センサ36は、気管内挿管チューブ34やマスク44のフレキシブル管等に接続されて用いられるが、径および長さを小さく構成することにより、カテーテルを用いて生体の気道内に挿入して用いられてもよい。
前述の実施例の気流センサ36は、生体の呼気および吸気の気流を測定するものであったが、被測定流体は液体であってもよい。たとえば、点滴装置の輸液管路等に接続されて輸液の流速を測定するものであってもよいし、生体内に挿入されて、尿路内の流速、血管内の流速、輸液の流速を検出するために用いられてもよい。
また、前述の実施例の気流センサ36は、医療目的で生体の呼気および吸気の気流を測定する医療用であったが、必ずしも医療用でなくてもよく、医療分野とは異なる用途に用いられてもよい。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得るものである。
10:生体
12:肋骨
14:胸骨
16:胸椎
18:胸郭
20:横隔膜
24:肺
26:心臓
28:気管
30:心拍信号検出装置
34:気管内挿チューブ
36:気流センサ(流れ測定装置)
38:気体流速計測回路
40:電子制御装置
42:人工呼吸器
44:マスク
48:第1貫通穴
49:第2貫通穴
50:内側円筒体
52:担体樹脂フィルム
54:空洞用貫通穴
55:空洞用貫通穴
56:第1端子取出用貫通穴(端子取出用貫通穴)
57:第2端子取出用貫通穴(端子取出用貫通穴)
58:中間円筒体
60:外側円筒体
62:センサ端子部
64:導線
65:端子パッド
66:ブリッジ回路
68:帰還増幅器
70:気体流算出制御部
72:波形解析制御部
74:心拍信号法科制御部
76:表示部
90:気流センサ(流れ測定装置)
92:感温フィルム検知部
94:環状溝
96:貫通穴
98:感温フィルム
MH:マイクロヒータ素子
MD1,MD2:マイクロ風向素子
TH:温度補償抵抗素子
CC:センサ回路パターン

Claims (7)

  1. 流体の速度を計測する流れ測定装置であって、
    径方向に貫通する貫通穴が局所的に形成された内側円筒体と、
    前記内側円筒体の外周面に巻き着けられた担体樹脂フィルムと、
    マイクロヒータ素子を有し、前記マイクロヒータ素子が前記貫通穴孔に位置するように前記担体樹脂フィルムの表面に形成されたセンサ回路パターンと、
    前記内側円筒体の外周面との間に前記担体樹脂フィルムを挟む状態で前記内側円筒体に装着され、前記担体樹脂フィルムのうち前記センサ回路パターンの前記マイクロヒータ素子が位置する部位の裏面に局所的に形成された空洞用貫通穴および端子取出用貫通穴を有する中間円筒体と、
    前記中間円筒体に形成された空洞用貫通穴を塞ぐように前記中間円筒体の外側に装着された外側円筒体とを、含み、
    前記内側円筒体と前記中間円筒体との間から前記端子取出用貫通穴を通して導出された前記担体樹脂フィルムのセンサ端子部が、前記内側円筒体と前記中間円筒体の外周面との間で挟圧されている
    ことを特徴とする流れ測定装置。
  2. 前記担体樹脂フィルムのセンサ端子部には、前記センサ回路パターンの複数の端子パッドが備えられ、前記複数の端子パッドに接続された複数本の導線が前記センサ端子部から前記外側円筒体の長手方向に沿って導出されている
    ことを特徴とする請求項1の流れ測定装置。
  3. 前記センサ回路パターンの複数の端子パッドは、異方性導電膜或いは導電性ペーストを介して前記複数本の導線の端部と電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項2の流れ測定装置。
  4. 前記担体樹脂フィルムは、ミクロンオーダの厚みを有するパラキシレン系ポリマーから構成され、
    前記担体樹脂フィルムの表面に形成されている前記センサ回路パターンの一部である前記マイクロヒータ素子は、前記中間円筒体に局所的に形成された前記空洞用貫通穴内に位置させられている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1の流れ測定装置。
  5. 前記センサ回路パターンに設けられたヒータ素子および被測定流体の温度変化を補償するための温度補償抵抗素子を4つの抵抗器の一部として有するホイートストンブリッジ回路を備える定温度駆動回路から成る気体流速計測回路を、含む
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1の流れ測定装置。
  6. 前記流れ測定装置は、生体の気流を計測するものであり、前記生体の気流に基づいて前記生体の呼吸運動を反映する呼吸信号を出力する気体流算出制御部と、前記気体流算出制御部から出力された呼吸信号からその呼吸信号に重畳する前記生体の心臓の拍動に同期する周波数成分を抽出し、その拍動を表す心拍信号を出力する波形解析制御部とを、含む
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1の流れ測定装置。
  7. 前記内側円筒体内を流通する流体の温度を、色変化を示す感温フィルムを用いて検知する感温フィルム検知部を、含む
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1の流れ測定装置。
JP2018088459A 2018-05-01 2018-05-01 流れ測定装置 Active JP7084576B2 (ja)

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