JP6856194B2 - 医療用流れ測定装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、医療用流れ測定装置およびその製造方法に関するものである。
流体の速度、たとえばヒトの末梢気道で呼気や吸気の流速を測定することが望まれている。これに対して、バスケット鉗子に気流センサを実装するバスケット鉗子型気流計が提案されている。特許文献1に記載されたものがそれである。上記バスケット鉗子型気流計は、鉗子の先端が半径方向に拡径或いは縮径されるために気管支の内径に応じてバスケット鉗子と共にその表面に取り付けた気流センサを位置決め固定することが可能となる。
国際公開第2016/125842号
ところで、上記気流センサは、熱線風速計の回路のうちのヒータ部分を、MEMS(Micro Electro Mechanical System)を応用して微小厚みで微小に形成されたセンサ回路で構成されていて、そのセンサ回路をバスケット鉗子の近傍に装着している。このため、気流センサの製作に際しての歩留りが低いという問題があった。また、バスケット鉗子に一体的に装着されるので、バスケット鉗子が挿入され得ない末梢気道などの測定が不可能で、その使用範囲が制限され、汎用性が乏しいという問題もあった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、製作歩留りが高く、且つ、流体速度を計測可能な汎用性のある医療用流れ測定装置を提供することにある。
本発明者等は、以上の事情を背景として種々検討を重ねるうち、比較小径の支持管の一部に径方向に貫通する貫通穴もしくは凹みを設ける一方で、平坦な板の表面上に薄い担体シートおよびその担体シートの上にセンサ回路を順次形成し、支持管を平坦な板の上を転動させることで、そのセンサ回路のヒータが前記貫通穴もしくは凹み内に位置するように、センサ回路が形成されている担体シートを支持管の外周に巻き着けると、バスケット鉗子とは独立して設計し且つ製作することができるので、設計や製作の自由度が得られるとともに製作歩留りが高くなることを見いだした。また、使用目的に応じた医療用ツールに実装できるので、使用時における汎用性を高めることを見いだした。本発明は、このような知見に基づいて為されたものである。
すなわち、第1発明の要旨とするところは、(a)流体の速度を計測する医療用流れ測定装置であって、(b)径方向に貫通する貫通穴が局所的に形成された円筒状の支持体と、(c)前記支持体の外周面に巻き着けられた担体樹脂フィルムと、(d)マイクロヒータ素子を有し、前記マイクロヒータ素子が前記貫通穴内に位置するように前記担体樹脂フィルムの内周面に形成されたセンサ回路パターンとを、含み、(e)前記マイクロヒータ素子は、前記支持体の外周面に巻き付けられた前記担体樹脂フィルムのうち前記貫通穴を閉じている部分に支持され、前記支持体の内周側に露出していることにある。
第2発明の要旨とするところは、第1発明において、前記担体樹脂フィルムの内周面に形成された前記センサ回路パターンはセンサ端子パッドを備え、前記支持体の外周面のうちの前記センサ端子パッドに対応する位置には、導体回路パターンを外周面において支持する支持フィルムが固着され、前記導体回路パターンは、前記センサ端子パッドに対向してそれに接触させられる導体端子パッドおよびリード線接続端部を備えることにある。
第3発明の要旨とするところは、第2発明において、前記導体回路パターンの前記リード線接続端部は、異方性導電膜を介してリード線と接続されていることにある。
第4発明の要旨とするところは、第1発明において、前記担体樹脂フィルムの内周面に形成された前記センサ回路パターンは、リード線接続パッドを備え、前記センサ回路パターンの前記リード線接続パッドは、導電性ペーストを介してリード線と接続されていることにある。
第5発明の要旨とするところは、第1発明から第4発明のいずれか1の発明において、前記担体樹脂フィルムは、サブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みを有するパラキシレン系ポリマーから構成され、前記担体樹脂フィルムの内周面に形成されている前記センサ回路パターンの一部である前記マイクロヒータ素子は、前記円筒状の支持体に局所的に形成された前記貫通穴内に位置させられていることにある。
第6発明の要旨とするところは、(a)流体の速度を計測する医療用流れ測定装置の製造方法であって、(b)平坦な治具の一面に所定厚みの担体樹脂フィルムを蒸着する担体樹脂フィルム形成工程と、(c)前記担体樹脂フィルムの上に、マイクロヒータ素子およびセンサ端子パッドを有するセンサ回路パターンをホトリソグラフィーにより形成するセンサ回路パターン形成工程と、(d)径方向に貫通する貫通穴又は径方向に凹む凹穴が局所的に形成された円筒状又は円柱状の支持体を、前記治具の一面上の前記センサ回路パターンが形成されている担体樹脂フィルムの上で転動させることで、前記貫通穴又は凹穴内に前記マイクロヒータ素子が位置するように前記センサ回路パターンが形成されている担体樹脂フィルムを前記支持体の外周面に巻き着けるセンサ回路パターン巻着け工程とを、含むことにある。
第7発明の要旨とするところは、第6発明において、(e)支持フィルムの上に、導体端子パットおよびリード線接続端部を有する導体回路パターンをホトリソグラフィーにより形成する導体回路パターン形成工程と、(f)前記導体回路パターンのリード線接続端部に異方性導電膜を介してリード線の端部を保持する保持フィルムを加熱押圧し、前記導体回路パターンのリード線接続端部に前記リード線の端部を接続するリード線接続工程と、(g)前記センサ回路パターン巻着け工程に先立って、前記支持体を、前記導体回路パターンが形成されている前記支持フィルムの上で転動させることで、前記導体回路パターンの導体端子パッドが前記センサ回路パターンのセンサ端子パットと重なるように前記導体回路パターンが形成されている前記支持フィルムを前記支持体の外周面に巻き着ける導体回路パターン巻着け工程とを、さらに含むことにある。
第8発明の要旨とするところは、第6発明において、前記担体樹脂フィルムの上に形成された前記センサ回路パターンは、リード線接続パッドを備え、
前記センサ回路パターンのリード線接続パッドを、導電性ペーストを介してリード線と接続するリード線接続工程を、さらに含むことにある。
第9発明の要旨とするところは、第6発明乃至第8発明のいずれか1の発明において、前記担体樹脂フィルム形成工程は、パラキシレン系ポリマーを前記治具の一面に蒸着することで、サブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みを有するパラキシレン系ポリマーから構成されている担体樹脂フィルムを前記治具の一面に生成するものである。
第1発明の医療用流れ測定装置は、径方向に貫通する貫通穴が局所的に形成された円筒状の支持体の外周面に、センサ回路パターンが内周面に形成された担体樹脂フィルムが、そのセンサ回路パターンのマイクロヒータ素子が前記貫通穴内に位置するように巻き着けられることで構成されている。このため、第1発明の医療用流れ測定装置によれば、バスケット鉗子とは独立して設計し且つ製作することができるので、設計や製作の自由度が得られるとともに製作歩留りが高くなり、また、使用目的に応じた医療用ツールに実装できるので、使用時における汎用性を高めることができる。また、マイクロヒータ素子は、支持体の外周面に巻き付けられた担体樹脂フィルムのうち貫通穴を閉じている部分に支持され、支持体の内周側に露出しているため、マイクロヒータ素子の熱容量が大幅に小さくなるので、流速測定において高い応答性が得られる。
第2発明の医療用流れ測定装置は、第1発明において、前記担体樹脂フィルムの内周面に形成された前記センサ回路パターンはセンサ端子パッドを備え、前記支持体の外周面のうちの前記センサ端子パッドに対応する位置には、導体回路パターンを外周面において支持する支持フィルムが固着され、前記導体回路パターンは、前記センサ端子パッドに対向してそれに接触させられる導体端子パッドおよびリード線接続端部を備えている。このため、第2発明の医療用流れ測定装置によれば、センサ回路パターン中のマイクロヒータ素子から前記導体回路パターンを介してその導体回路パターンのリード線接続端部に接続されたリード線により、位置固定に設けられた測定回路に容易に接続することができる。
第3発明の医療用流れ測定装置では、前記導体回路パターンの前記リード線接続端部は、異方性導電膜を介してリード線と接続されている。このため、前記導体回路パターンのリード線接続部の線幅および線間隔、およびそれに接続するリード線の線径および線間隔を大幅に小さくすることができる。
第4発明の要旨とするところは、第1発明において、前記担体樹脂フィルムの内周面に形成された前記センサ回路パターンは、リード線接続パッドを備え、前記センサ回路パターンの前記リード線接続パッドは、導電性ペーストを介してリード線と接続されている。このため、導体回路パターンを設けなくても、前記マイクロヒータ素子を位置固定の測定回路に接続することができる。
第5発明の医療用流れ測定装置では、前記担体樹脂フィルムは、サブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みを有するパラキシレン系ポリマーから構成されていて、前記担体樹脂フィルムの内周面に形成されている前記センサ回路パターンの一部である前記マイクロヒータ素子は、前記円筒状の支持体に局所的に形成された前記貫通穴内に位置させられている。このため、前記円筒状の支持管に形成された貫通穴内に位置させられているマイクロヒータ素子は、サブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みを有する担体樹脂フィルムにより担持されていて、マイクロヒータ素子の熱容量が大幅に小さくなるので、流速測定において桁違いの高い応答性が得られる。
第6発明の医療用流れ測定装置の製造方法は、平坦な治具の一面に所定厚みの担体樹脂フィルムを蒸着する担体樹脂フィルム形成工程と、前記担体樹脂フィルムの上に、マイクロヒータ素子およびセンサ端子パッドを有するセンサ回路パターンをホトリソグラフィーにより形成するセンサ回路パターン形成工程と、径方向に貫通する貫通穴又は径方向に凹む凹穴が局所的に形成された円筒状又は円柱状の支持体を、前記治具の一面上の前記センサ回路パターンが形成されている担体樹脂フィルムの上で転動させることで、前記貫通穴又は凹穴内に前記マイクロヒータ素子が位置するように前記センサ回路パターンが形成されている担体樹脂フィルムを前記支持体の外周面に巻き着けるセンサ回路パターン巻着け工程とを含む。このため、バスケット鉗子とは独立して設計し且つ製作することができるので、医療用流れ測定装置の設計や製作の自由度が得られるとともに製作歩留りが高くなる。また、使用目的に応じた医療用ツールに実装できるので、医療用流れ測定装置の使用時における汎用性を高めることができる。
第7発明の医療用流れ測定装置の製造方法は、支持フィルムの上に、導体端子パットおよびリード線接続端部を有する導体回路パターンをホトリソグラフィーにより形成する導体回路パターン形成工程と、前記導体回路パターンのリード線接続部に異方性導電膜を介してエナメル細線を接続するリード線接続工程と、前記センサ回路パターン巻着け工程に先立って、前記支持体を、前記導体回路パターンが形成されている前記支持フィルムの上で転動させることで、前記導体回路パターンの導体端子パッドが前記センサ回路パターンのセンサ端子パットと重なるように前記導体回路パターンが形成されている前記支持フィルムを前記支持体の外周面に巻き着ける導体回路パターン巻着け工程とを、さらに含む。このため、センサ回路パターン中のマイクロヒータ素子から前記導体回路パターンを介してその導体回路パターンのリード線接続端部に接続されたリード線により、位置固定に設けられた測定回路に容易に接続することができる。
第8発明の医療用流れ測定装置の製造方法は、前記担体樹脂フィルムの上に形成された前記センサ回路パターンは、リード線接続端パッドを備え、前記センサ回路パターンのリード線接続端パッドを、導電性ペーストを介してエナメル細線と接続するリード線接続工程を、含む。このため、導体回路パターンを設けなくても、前記マイクロヒータ素子を位置固定の測定回路に接続することができる医療用流れ測定装置が得られる。
第9発明の医療用流れ測定装置の製造方法において、前記担体樹脂フィルム形成工程は、パラキシレン系ポリマーを前記治具の一面に蒸着することで、サブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みを有するパラキシレン系ポリマーから構成されている担体樹脂フィルムを前記治具の一面に生成するものである。このため、円筒状の支持管に形成された貫通穴又は凹穴内に位置させられているマイクロヒータ素子はサブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みを有する担体樹脂フィルムにより担持されていて、マイクロヒータ素子の熱容量が大幅に小さくなるので、流速測定において桁違いに応答性が高い医療用流れ測定装置が得られる。
本発明のー実施例を含む気道内気体流速測定装置の構成、およびそれに含まれる電子制御装置の制御機能の要部を説明する図である。 生体内の気道を説明する略図である。 図2の気道内に挿入された気管支鏡の先端もしくは気管支鏡の縦通穴の先端から突き出されたカテーテル、および、そのカテーテルの先端部に設けられた気流センサを示す略図である。 図3に用いられている気流センサの他の適用例を説明する斜視図である。 図3の気流センサの構成を斜視図にて説明する略図である。 図5の気流センサの構成を断面図にて説明する略図である。 図5および図6の気流センサの製造工程を説明する工程図である。 図7のリード線接続工程において、平坦な治具板の一面に載置された保持フィルムの上に4本のエナメル細線を固定した状態を斜視図で説明する略図である。 図7のリード線接続工程において、平坦な治具板の一面に載置された保持フィルムの上に4本のエナメル細線を固定した状態を断面図で説明する略図である。 図7のリード線接続工程において、エナメル細線の上に異方性導電膜を載置した状態を斜視図で説明する略図である。 図7のリード線接続工程において、エナメル細線の上に異方性導電膜を載置した状態を断面図で説明する略図である。 図7のリード線接続工程において、支持フィルムの上に形成された導体回路パターンのリード線接続端部を異方性導電膜の上に位置させて、支持フィルムの上から加熱且つ押圧することで、リード線接続端部と4本のエナメル細線とをそれぞれ電気的に接続する状態を斜視図で説明する略図である。 図7のリード線接続工程において、支持フィルムの上に形成された導体回路パターンのリード線接続端部を異方性導電膜の上に位置させて、支持フィルムの上から加熱且つ押圧することで、リード線接続端部と4本のエナメル細線とをそれぞれ電気的に接続する状態を断面図で説明する略図である。 図7の導体回路パターン巻着け工程において、リード線接続端部を断面図を用いて説明する略図である。 図7の導体回路パターン形成工程、リード線接続工程、および導体回路パターン巻着け工程後の円筒状の支持管を斜視図にて説明する略図である。 図7の導体回路パターン形成工程、リード線接続工程、および導体回路パターン巻着け工程後の円筒状の支持管を断面図にて説明する略図である。 図7のセンサ回路巻着け工程における巻き始めの状態を斜視図で説明する略図である。 図7のセンサ回路巻着け工程における巻き始めの状態を断面図で説明する略図である。 図7のセンサ回路巻着け工程における巻き終わりの状態を斜視図で説明する略図である。 図7のセンサ回路巻着け工程における巻き終わりの状態を断面図で説明する略図である。 図1の気体流速計測回路の具体例を詳細に説明する回路図である。 図5の気流センサと図21の気体流速計測回路とを用いて気体流速を算出するために用いられる予め求められた校正曲線の例を示す図である。 応答評価試験における図5の気流センサの出力電圧の時間変化を示す図である。 本発明の他の実施例における気流センサの構成を斜視図で説明する略図である。 図24の気流センサの構成を断面図にて説明する略図である。 図24および図25に示す気流センサの製造工程を説明する工程図である。 図26の担体樹脂フィルム形成工程を説明する斜視図である。 図26のリード線接続工程のうち導電性ペーストの塗布状態を断面図を用いて説明する略図であって、図27のXXVIII−XXVIII視断面図である。 図26のリード線接続工程のうちのリード線の接着を斜視図を用いて説明する略図ある。 図26のリード線接続工程のうちのリード線の接着を断面図を用いて説明する略図である。 図26のセンサ回路パターン巻着け工程の巻き始めの状態を斜視図で説明する略図である。 図26のセンサ回路パターン巻着け工程における巻き始めの状態を断面図で説明する略図である。 図26のセンサ回路パターン巻着け工程における巻き終わりの状態を斜視図で説明する略図である。 図26のセンサ回路パターン巻着け工程における巻き終わりの状態を断面図で説明する略図である。 図24の気流センサと図21の気体流速計測回路とを用いて気体流速を算出するために用いられる予め求められた校正曲線の例を示す図である。 応答評価試験における図24の気流センサの出力電圧の時間変化を示す図である。 応答評価試験における図24の気流センサの出力電圧の時間変化を示す図である。
以下、本発明の一実施例の気道内気体流速測定装置を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の医療用流れ測定装置に対応する気道内気体流速測定装置10およびそれが備えられた気管支鏡12を示している。気管支鏡12は、図2および図3に示すように、生体14の気道16内に挿入される可撓性シース18部分を持ち、その可撓性シース18内を通してその先端から診断検査用のさまざまなデバイスを突き出すことが可能になっており、例えば光ファイバ若しくはOCT(Optical Coherence Tomography)プローブ20を突き出すことができる。その光ファイバ若しくはOCTプローブ20の先端部には、流れセンサとして機能する気流センサ22が着脱可能に設けられている。気流センサ22の穴径は光ファイバ若しくはOCTプローブ20の外径に適合するように設定されている。気流センサ22は、たとえば図4に示すように、可撓性シース18の先端から突き出し可能に設けられ且つバスケット24を突き出すカテーテル26に着脱可能に設けられてもよい。なお、図3および図4の矢印は、周期的に変化する気流の方向を示している。
気道内気体流速測定装置10は、本発明の医療用流れ測定装置に対応するものである。気道内気体流速測定装置10には、気流センサ22と、気流センサ22からの信号に基づいて気体流速を計測する気体流速計測回路30と、その気体流速計測回路30からの出力信号に基づいて気体流速を算出する気体流速算出制御部32を有する電子制御装置34と、電子制御装置34からの出力を表示するための表示出力装置36とを備えている。電子制御装置34は、気体流速算出制御部32において算出された気体流速を表示出力装置36に表示させる。また、光ファイバ若しくはOCTプローブ20には、CCDカメラ等の撮像装置を内蔵した画像処理回路38が接続されている。電子制御装置34は、画像処理回路38の出力信号に基づいて気道16内の画像を生成して表示出力装置36に表示させる。
図5は気流センサ22を示す斜視図であり、図6は気流センサ22の断面図である。気流センサ22は、本実施例では2つのマイクロヒータ素子40aおよび40bを備える2ヒータ素子型であるが、1ヒータ素子型式、1ヒータ素子型の両側に温度センサ素子を配置した型式等であってもよい。なお、図5において、センサ回路パターンと47aおよび47bは担体樹脂フィルム44の内側に形成されているが、実線で示されている。
図5および図6において、気流センサ22は、その支持体として機能し、径方向に貫通する貫通穴42aが局所的に形成された数ミリメートル程度の外径を有する円筒状の支持管42と、支持管42の外周面に巻き着けられた、たとえば0.6μm〜3.0μm、好適には0.8μm〜1.5μm、更に好適には1μm程度のきわめて薄いサブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みを有するパラキシリレン系樹脂製の薄膜状の担体樹脂フィルム44と、マイクロヒータ素子40aおよび40bと一対のセンサ端子パッド46a、46aおよび一対のセンサ端子パッド46b、46bとを有し、2つのマイクロヒータ素子40aおよび40bが貫通穴42a内において支持管42の中心軸線方向に所定間隔を隔てて位置するように担体樹脂フィルム44の内周面に形成された一対のセンサ回路パターンと47aおよび47bとを、備えている。円筒状の支持管42は、セラミックス製或いはプラスチック製などの電気的絶縁材料から構成される。金属管であっても表面が電気的な絶縁材料によって被覆されていれば差し支えない。
また、気流センサ22の支持管42には、導体端子パッド48a、48aおよび導体端子パッド48b、48bと一対のリード線接続端部50a、50aおよび50b、50b(図13、図14を参照)とをそれぞれ備える一対の導体回路パターン52aおよび52bを外周面において支持する支持フィルム54が固着されている。支持フィルム54はポリイミド樹脂等の可撓性樹脂から構成されている。担体樹脂フィルム44の内周面に形成されている一対のセンサ回路パターン47aおよび47bの一対のセンサ端子パッド46a、46aおよび一対のセンサ端子パッド46b、46bに対向するように、支持フィルム54の外周面に形成されている導体回路パターン52aおよび52bの一対の導体端子パッド48a、48aおよび一対の導体端子パッド48b、48bとリード線接続端部50aおよび50bとが、それぞれ相互に対向して位置させられている。これにより、一対のセンサ回路パターン47aおよび47bの一対のセンサ端子パッド46a、46aおよび一対のセンサ端子パッド46b、46bと、導体回路パターン52aおよび52bの一対の導体端子パッド48a、48aおよび一対の導体端子パッド48b、48bとは、それぞれ相互に電気的に接触させられている。
一対の導体回路パターン52aおよび52bのそれぞれの一対のリード線接続端部50a、50aおよび50b、50bには、リード線として機能する4本のエナメル細線56が、異方性導電膜(ACF)58(図13、図14を参照)を介してそれぞれ電気的に接続されている。異方性導電膜58は、たとえば、金メッキされたニッケル粒子の上に絶縁層を被覆させた微細な金属粒子を熱硬化性樹脂に混合したものを膜状に成形したものであり、圧力が加えられた部分が選択的に導電性となる。リード線接続端部50a、50aおよび50b、50bは支持フィルム54よりも膜厚分だけ突設されており、4本のエナメル細線56も保持フィルム62よりも線径分だけ突設されているので、異方性導電膜58のうちのそれら両者に挟まれた部分が導電性領域に変化して、リード線接続端部50a、50aおよび50b、50bと4本のエナメル細線56とがそれぞれ電気的に接続される。
図7は、以上のように構成された気流センサ22の製造工程を示している。図7の導体回路パターン形成工程P1、リード線接続工程P2、および導体回路パターン巻着け工程P3は、図15および図16に示す支持フィルム54の上の形成された導体回路パターン52aおよび52bが巻き着けられた円筒状の支持管42を製造する工程である。図7の担体樹脂フィルム形成工程P4、センサ回路パターン形成工程P5、およびセンサ回路パターン巻着け工程P6は、図15および図16に示す円筒状の支持管42を用いて図5および図6に示す気流センサ22を製造する工程である。
図7の導体回路パターン形成工程P1では、ポリイミド樹脂製の支持フィルム54の上に、一対の導体端子パッド48a、48aおよび一対の導体端子パッド48b、48bとリード線接続端部50aおよび50bとをそれぞれ備える一対の導体回路パターン52aおよび52bが、たとえば支持フィルム54上にレジスト塗布、露光、エッチング等のプロセスが含まれるホトリソグラフィー技術と、銅、アルミニウム、金、クロム等の金属膜を成膜する薄膜技術とを用いて形成される。
次いで、リード線接続工程P2では、導体回路パターン52aおよび52bのリード線接続端部50aおよび50bに異方性導電膜58を介して4本のエナメル細線56の端部を保持する保持フィルム62を加熱しつつ押圧することで、リード線接続端部50aおよび50bとエナメル細線56とが電気的に接続される。図8および図9は、平坦な治具板60の一面に載置された保持フィルム62の上に4本のエナメル細線56を固定した状態を示し、図10および図11は、そのエナメル細線56の上に異方性導電膜58を載置した状態を示し、図12および図13は、支持フィルム54の上に形成された導体回路パターン52aおよび52bのリード線接続端部50aおよび50bを異方性導電膜58の上に位置させて、支持フィルム54の上から加熱され且つ図11の矢印方向へ押圧することで、リード線接続端部50aおよび50bと4本のエナメル細線56とをそれぞれ電気的に接続する状態を示している。
次いで、導体回路パターン巻着け工程P3では、後述のセンサ回路パターン巻着け工程P6に先立って、円筒状の支持管42を、平坦な治具板60の一面上の導体回路パターン52a、52bが形成されている支持フィルム54の上で転動させることで、一対の導体回路パターン52a、52bが形成されている面を外側として支持フィルム54が円筒状の支持管42の外周面に巻き着けられる。支持フィルム54の巻き着け位置は、後述のセンサ回路パターン47a、47bが形成された担体樹脂フィルム44がセンサ回路パターン47a、47bのマイクロヒータ素子40aおよび40bが貫通穴42a内に位置するように円筒状の支持管42の外周面に巻き着けられたとき、一対の導体回路パターン52a、52bの導体端子パッド48a、48aおよび48b、48bが、センサ回路パターン47a、47bのセンサ端子パット46a、46aおよび46b、46bと重なるように、定められている。図14は導体回路パターン巻着け工程P3後のリード線接続端部50aおよび50bを示す断面図、図15および図16は導体回路パターン巻着け工程P3後の円筒状の支持管42を示す斜視図および断面図である。
担体樹脂フィルム形成工程P4では、真空チャンパー内においてパラキシレン系ポリマーをガラス板のような平坦な膜形成治具64の一面に蒸着することで、サブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みたとえば0.6μm〜3.0μm、好適には0.8μm〜1.5μm、更に好適には1μm程度の厚みを有する薄膜状の担体樹脂フィルム44が膜形成治具64の一面に生成される。担体樹脂フィルム44の厚みの上限値は、必要とされる応答性を得るために設定され、下限値は、マイクロヒータ素子40a、40bを担持するための剛性を得るために設定される。担体樹脂フィルム44の支持管42の貫通穴42aを覆う形状は、部分円筒状の曲面とされるので、支持管42の外径が小さいほど剛性が得られる。
センサ回路パターン形成工程P5では、膜形成治具64上の担体樹脂フィルム44の上に、マイクロヒータ素子40a、40bおよびセンサ端子パッド46a、46aおよび46b、46bをそれぞれ有する一対のセンサ回路パターン47aおよび47bが、担体樹脂フィルム44の上にレジスト塗布、露光、エッチング等のプロセスが含まれるホトリソグラフィー技術と、白金、金、クロム等の金属膜を成膜する薄膜技術とを用いて形成される。
センサ回路パターン巻着け工程P6では、径方向に貫通する貫通穴42aが局所的に形成された円筒状の支持管42を、膜形成治具64の一面上のセンサ回路パターン47a、47bが形成されている担体樹脂フィルム44の上で転動させることで、貫通穴42a内に一対のマイクロヒータ素子40a、40bが位置するように担体樹脂フィルム44が円筒状の支持管42の外周面に巻き着けられる。図17および図18は、巻き始めの状態を示す斜視図および断面図であり、図19および図20は、巻き終わりの状態を示す斜視図および断面図である。なお、図19において、センサ回路パターン47a、47bは担体樹脂フィルム44の内周面に形成されているが、実線で示されている。
図21は、気体流速計測回路30の一構成例であって、定温度型測定回路を示している。図21において、気体流速計測回路30は、4つの抵抗器R1、R2、R3、およびマイクロヒータ素子40a(抵抗値Rhd)から構成され、第1ブリッジ電源電圧Vs1が印加される第1ブリッジ回路66aと、第1ブリッジ回路66aの出力電圧Vout1を第1帰還増幅器68aで増幅し、その信号に応じた電流を第1トランジスタ70aにて第1ブリッジ回路66aに流す第1計測回路72aを、備えている。また、気体流速計測回路30は、4つの抵抗器R5、R6、R7、およびマイクロヒータ素子40b(抵抗値Rhu)から構成され、第2ブリッジ電源電圧Vs2が印加される第2ブリッジ回路66bと、第2ブリッジ回路66bの出力電圧Vout2を第2帰還増幅器68bで増幅し、その信号に応じた電流を第2トランジスタ70bにて第2ブリッジ回路66bに流す第2計測回路72bを、備えている。出力電圧Vout1および出力電圧Vout2は気流速度を表している。そして、気体流速計測回路30は、さらに、第1ブリッジ回路66aの出力電圧Vout1および第2ブリッジ回路66bの出力電圧Vout2の差電圧を増幅して出力電圧Voutを出力する差動増幅器74を備えている。抵抗器R3は、第1ブリッジ回路66aの平衡状態を調整する可変抵抗器であり、抵抗器R7は、第2ブリッジ回路56bの平衡状態を調整する可変抵抗器である。
以上のように構成された気体流速計測回路30において、第1ブリッジ回路66aの平衡状態から急に気体流速が増加すると、マイクロヒータ素子40aの温度が低下してその抵抗値Rhdが減少するので、第1ブリッジ回路66aを当初の平衡状態に戻すように第1帰還増幅器68aによって第1ブリッジ電源電圧Vs1が増加させられ、マイクロヒータ素子40aの温度が上昇させられ、マイクロヒータ素子40aの温度が定温度に維持される。同様に、第2ブリッジ回路66bの平衡状態から急に気体流速が増加すると、マイクロヒータ素子40bの温度が低下してその抵抗値Rhuが減少するので、第2ブリッジ回路66bを当初の平衡状態に戻すように帰還増幅器68bによって第2ブリッジ電源電圧Vs2が増加させられ、マイクロヒータ素子40bの温度が上昇させられ、マイクロヒータ素子40bの温度が定温度に維持される。差動増幅器74から出力される、第1ブリッジ回路66aの出力電圧Vout1および第2ブリッジ回路66bの出力電圧Vout2の差電圧を表す出力電圧Voutは、気体流速計測回路30において、一対のマイクロヒータ素子40aおよび40bにおける抵抗変化の差分を反映する信号、すなわち、気道16内の往方向および復方向の気体流の方向を表す波形となる。すなわち、1呼吸周期で1つの山および谷から成る波形として表す気体流の方向を表す信号となる。
気体流量算出制御部32では、気体流量FR(cc/min)が、たとえば図22に示す予め求められた校正曲線すなわち気体流速FS(cm/sec)と出力電圧の自乗値との関係から、マイクロヒータ素子40aおよび40bを含む第1ブリッジ回路72aおよび72bからの出力電圧Vout1および出力電圧Vout2のうち、マイクロヒータ素子40aおよび40bのうちの上流側に位置するマイクロヒータ素子を含むブリッジ回路から出力される出力電圧に基づいて算出される。出力電圧Vout1および出力電圧Vout2の一方は、気体流速計測回路30の出力電圧Voutの正負に基づいて選択される。気体流速計測回路30から出力される気体流速FS(cm/sec)を表す出力電圧Vout1および出力電圧Vout2に、光ファイバ20を通して予め求めた画像から算出された気道16内の流通断面積C(定数)を乗算することで気流センサ22が位置する気道16内を流れる気体流量FR(cc/min)が求められる。この場合には、図22に示す関係の横軸である気体流量に替えて、気体流速FS(cm/sec)が用いられる。
図23は、応答評価試験における気流センサ22の出力電圧Vout1および出力電圧Vout2の時間変化を示している。出力電圧Vout1および出力電圧Vout2は同様の変化を示すので、1つの図で示している。図23から明らかなように、17ms程度の高い応答性を示している。マイクロヒータ素子40aおよび40bが1μm程度の厚みの担体樹脂フィルム44によって担持されて熱容量が小さくされていることに由来すると推定される。
上述のように、本実施例の気道内気体流速測定装置10の気流センサ22では、径方向に貫通する貫通穴42aが局所的に形成された円筒状の支持管42の外周面に、一対のセンサ回路パターン47a、47bが内周面に形成された担体樹脂フィルム44が、その一対のセンサ回路パターン47a、47bのマイクロヒータ素子40a、40bが貫通穴42a内に位置するように巻き着けられることで構成されている。このため、気流センサ22は、バスケット鉗子とは独立して設計し且つ製作することができるので、設計や製作の自由度が得られるとともに製作歩留りが高くなり、また、使用目的に応じた医療用ツールに実装できるので、使用時における汎用性を高めることができる。
また、本実施例の気道内気体流速測定装置10の気流センサ22では、担体樹脂フィルム44の内周面に形成された一対のセンサ回路パターン47aおよび47bはセンサ端子パッド46a、46aおよび46b、46bを備え、支持管42の外周面のうちの2対のセンサ端子パッド46a、46aおよび46b、46bに対応する位置には、一対の導体回路パターン52a、52bを外周面において支持する支持フィルム54が固着され、一対の導体回路パターン52a、52bは、センサ端子パッド46a、46aおよび46b、46bに対向してそれに接触させられる導体端子パッド48a、48aおよび48b、48bとリード線接続端部50a、50bとを備えている。このため、マイクロヒータ素子40aおよび40bからセンサ回路パターン47aおよび47bを介してその導体回路パターン52aおよび52bのリード線接続端部50aおよび50bに接続されたエナメル細線(リード線)56により、位置固定に設けられた気体流速計測回路30に容易に接続することができる。
また、本実施例の気道内気体流速測定装置10の気流センサ22では、導体回路パターン52aおよび52bのリード線接続端部50aおよび50bは、異方性導電膜58を介してエナメル細線56と接続されている。このため、導体回路パターン52aおよび52bのリード線接続端部50aおよび50bの線幅および線間隔、およびそれに接続するエナメル細線56の線径および線間隔を大幅に小さくすることができる。
また、本実施例の気道内気体流速測定装置10の気流センサ22では、マイクロヒータ素子40aおよび40bを担持する担体樹脂フィルム44は、サブミクロン乃至ミクロンオーダの厚み好適には1μm程度の厚みを有するパラキシレン系ポリマーから構成されていて、その内周面に形成されているセンサ回路パターンの47a、47bの一部であるマイクロヒータ素子40a、40bは、円筒状の支持管42に局所的に形成された貫通穴42a内に位置させられているため、マイクロヒータ素子40a、40bの熱容量が大幅に小さくなるので、流速測定において桁違いの高い応答性が得られる。
また、本実施例の気道内気体流速測定装置10の気流センサ22の製造方法によれば、膜形成治具64の一面に所定厚みの担体樹脂フィルム44を蒸着する担体樹脂フィルム形成工程P4と、担体樹脂フィルム44の上に、マイクロヒータ素子40a、40bおよびセンサ端子パッド46a、46aおよび46b、46bをそれぞれ有する一対のセンサ回路パターン47a、47bをホトリソグラフィーにより形成するセンサ回路パターン形成工程P5と、径方向に貫通する貫通穴42aが局所的に形成された円筒状の支持管42を、膜形成治具64の一面上のセンサ回路パターンパターン47a、47bが形成されている担体樹脂フィルム44の上で転動させることで、貫通穴42a内にマイクロヒータ素子40a、40bが位置するようにセンサ回路パターン47a、47bが形成されている担体樹脂フィルム44を円筒状の支持管42の外周面に巻き着けるセンサ回路パターン巻着け工程P6とを、含む。このような工程により構成された気流センサ22は、バスケット鉗子とは独立して設計し且つ製作することができるので、医療用流れ測定装置の設計や製作の自由度が得られるとともに製作歩留りが高くなる。また、使用目的に応じた医療用ツールに実装できるので、気流センサ22の使用時における汎用性を高めることができる。
また、本実施例の気道内気体流速測定装置10の気流センサ22の製造方法によれば、ポリイミド樹脂製の支持フィルム54の上に、導体端子パッド48a、48bおよびリード線接続端部50a、50bを有する導体回路パターン52a、52bをホトリソグラフィーにより形成する導体回路パターン形成工程P1と、導体回路パターン52a、52bのリード線接続端部50a、50bに異方性導電膜58を介してエナメル細線56を接続するリード線接続工程P2と、センサ回路パターン巻着け工程P6に先立って、円筒状の支持管42を平坦な治具板60の一面上の導体回路パターン52a、52bが形成されている支持フィルム54の上で転動させることで、導体回路パターン52a、52bの導体端子パッド48a、48aおよび48b、48bがセンサ回路パターン47a、47bのセンサ端子パット46a、46aおよび46b、46bと重なるように、導体回路パターン52a、52bが形成されている支持フィルム54を円筒状の支持管42の外周面に巻き着ける導体回路パターン巻着け工程P3とを、さらに含む。これにより、センサ回路パターン47a、47b中のマイクロヒータ素子40a、40bから導体回路パターン52a、52bを介してその導体回路パターン52a、52bのリード線接続端部50a、50bに接続されたエナメル細線(リード線)56により、位置固定に設けられた気体流速計測回路30に容易に接続することができる。
また、本実施例の気道内気体流速測定装置10の製造方法によれば、担体樹脂フィルム形成工程P4は、パラキシレン系ポリマーを膜形成治具64の一面に蒸着することで、サブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みたとえば1μm程度の厚みを有するパラキシレン系ポリマーから構成されている担体樹脂フィルム44を膜形成治具64の一面に生成する。このため、円筒状の支持管42に形成された貫通穴42a内に位置させられているマイクロヒータ素子40a、40bはサブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みを有する担体樹脂フィルム44により担持されていて、マイクロヒータ素子40a、40bの熱容量が大幅に小さくなるので、流速測定において桁違いに応答性が高い医療用流れ測定装置が得られる。
以下において、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図24および図25は、本発明の他の実施例における流れセンサとして機能する気流センサ80を説明する斜視図および断面図の略図である。本実施例の気流センサ80は、導体回路パターン52a、52bが形成された保持フィルム62が用いられておらず、担体樹脂フィルム44と同様の担体樹脂フィルム82に形成された一対のセンサ回路パターン84aおよび84bにエナメル細線56がそれぞれ直接に接続されている点で、相違する。なお、図24において、センサ回路パターン84aおよび84bは、担体樹脂フィルム82の内周面に形成されているが、実線で示されている。
円筒状の支持管42の外周面に巻き着けられた担体樹脂フィルム82に形成された一対のセンサ回路パターン84aおよび84bは、L字状の導体部86aおよび86bと、L字状の導体部86aおよび86bのうちの周方向に伸びる部分の端からそれぞれ突き出されて貫通穴42a内に位置させられるマイクロヒータ素子88aおよび88bと、L字状の導体部86aおよび86bのうちの支持管42の中心軸線方向に伸びる部分の端部に形成された一対のリード線接続パッド90a、90aおよび90b、90bとをそれぞれ備えている。リード線接続パッド90a、90aおよび90b、90bは、導電性ペースト92を介してエナメル細線56と接続されている。導電性ペースト92は、たとえば銀等の金属粒子と樹脂接着剤とを混合した高粘性の流動体であり、接着剤として機能をするとともに硬化した状態では導電体として機能する。
図26は、気流センサ80の製造工程を説明する工程図である。図26において、担体樹脂フィルム形成工程P11では、前述の担体樹脂フィルム形成工程P4と同様に、真空チャンパー内においてパラキシレン系ポリマーをガラス板のような平坦な膜形成治具64の一面に蒸着することで、サブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みたとえば1μm程度の厚みを有する担体樹脂フィルム82が膜形成治具64の一面に生成される。
センサ回路パターン形成工程P12では、センサ回路パターン形成工程P5と同様に、膜形成治具64上の担体樹脂フィルム82の上に、マイクロヒータ素子88a、88bおよびリード線接続パッド90a、90aおよび90b、90bをそれぞれ有する一対のセンサ回路パターン84aおよび84bが、担体樹脂フィルム82の上にレジスト塗布、露光、エッチング等のプロセスが含まれるホトリソグラフィー技術と、白金、金、クロム等の金属膜を成膜する薄膜技術とを用いて形成される。図27はこの状態を示している。
次いで、リード線接続工程P13では、図27、図28に示すように、一対のセンサ回路パターン84aおよび84bのリード線接続パッド90a、90aおよび90b、90bの上に導電性ペースト92がディスペンサ94又はスクリーン印刷等により塗布された後、4本のエナメル細線56の端部を保持する保持フィルム62を押圧しつつ導電性ペースト92を加熱硬化することで、リード線接続パッド90a、90aおよび90b、90bとエナメル細線56とが電気的に接続される。図29は膜形成治具64の上において4本のエナメル細線56がリード線接続パッド90a、90aおよび90b、90bに固定された状態を示し、図30は、その断面を示す略図である。なお、図27および図28に示されるように、センサ回路パターン84aおよび84bにおいて、リード線接続パッド90a、90aと、マイクロヒータ素子88aとの間およびリード線接続パッド90b、90bとマイクロヒータ素子88bとの間は、それぞれ長さが等しくされて配線抵抗が等しくされている。
そして、センサ回路パターン巻着け工程P14では、センサ回路パターン巻着け工程P6と同様に、径方向に貫通する貫通穴42aが局所的に形成された円筒状の支持管42を、膜形成治具64の一面上のセンサ回路パターン84a、84bが形成されている担体樹脂フィルム82の上で転動させることで、貫通穴42a内に一対のマイクロヒータ素子88a、88bが位置するように担体樹脂フィルム82が円筒状の支持管42の外周面に直接巻き着けられる。これにより、図24および図25に示す気流センサ80が得られる。なお、図31および図32は、巻き始めの状態を示す斜視図および断面図であり、図33および図34は、巻き終わりの状態を示す斜視図および断面図である。
以上のように構成された気流センサ80は、図21に示す位置固定に設けられた気体流速計測回路30と同様の気体流速計測回路に接続されることにより、気体流量FR(cc/min)が、たとえば図35に示す予め求められた校正曲線すなわち気体流速FS(cm/sec)と出力電圧の自乗値との関係から、マイクロヒータ素子88aおよび88bを含む第1ブリッジ回路72aおよび72bからの出力電圧Vout1および出力電圧Vout2のうち、マイクロヒータ素子88aおよび88bのうちの上流側に位置するマイクロヒータ素子を含むブリッジ回路から出力される出力電圧に基づいて算出される。図36、図37は、応答評価試験における気流センサ80の出力電圧Vout1および出力電圧Vout2の時間変化を示している。出力電圧Vout1および出力電圧Vout2は同様の変化を示すので、1つの図で示している。図36、図37から明らかなように、18.5ms程度の高い応答性を示している。前述の実施例と同様に、マイクロヒータ素子88aおよび88bが1μm程度の厚みの担体樹脂フィルム82によって担持されて熱容量が小さくされていることに由来すると推定される。
上述のように、本実施例の気流センサ80は、前述の気流センサ22と同様に、径方向に貫通する貫通穴42aが局所的に形成された円筒状の支持管42の外周面に、一対のセンサ回路パターン84a、84bのマイクロヒータ素子88aおよび88bが貫通穴42a内に位置するように巻き着けられることで構成されている。このため、気流センサ80は、バスケット鉗子とは独立して設計し且つ製作することができるので、設計や製作の自由度が得られるとともに製作歩留りが高くなり、また、使用目的に応じた医療用ツールに実装できるので、使用時における汎用性を高めることができる。
また、本実施例の気道内気体流速測定装置10の気流センサ80では、担体樹脂フィルム82の内周面に形成されたセンサ回路パターン84a、84b、リード線接続パッド90a、90aおよび90b、90bを備え、センサ回路パターン84a、84bのリード線接続パッド90a、90aおよび90b、90bは、導電性ペースト92を介してエナメル細線56と接続されている。このため、導体回路パターンを設けなくても、前記マイクロヒータ素子を位置固定の測定回路に接続することができ、構造が簡単となる。
また、本実施例の気道内気体流速測定装置10の気流センサ80では、担体樹脂フィルム82は、サブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みを有するパラキシレン系ポリマーから構成されていて、その内周面に形成されているセンサ回路パターン84aおよび84bの一部であるマイクロヒータ素子88a、88bは、円筒状の支持管42に局所的に形成された貫通穴42a内に位置させられている。このため、円筒状の支持管42に形成された貫通穴42a内に位置させられているマイクロヒータ素子88a、88bは、サブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みを有する担体樹脂フィルム82により担持されていて、マイクロヒータ素子88a、88bの熱容量が大幅に小さくなるので、流速測定において桁違いの高い応答性が得られる。
また、本実施例の気道内気体流速測定装置10の気流センサ80の製造方法では、センサ回路パターン84aおよび84bはリード線接続パッド90a、90aおよび90b、90bを備えており、センサ回路パターン84aおよび84bのリード線接続パッド90a、90aおよび90b、90bを、導電性ペースト92を介してエナメル細線56と接続するリード線接続工程P13を、含む。このため、導体回路パターン52a、52bを設けなくても、マイクロヒータ素子88a、88bを位置固定の気体流速計測回路30に接続することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例では、気流センサ22および80は、気道16内の気流を測定するものであったが、気道16とは異なる部位の生体14内、また同様な機構をもつ生体外の気流や、生体内の液流の流速を測定するためにも用いられる。たとえば、バルーンカテーテル、スワンガンツカテーテル、点滴装置の輸液管路等に装着されて、尿路内の流速、血管内の流速、輸液の流速を検出するために用いられてもよい。また、気流センサ22および80は、生体外の気流又は液流、たとえば、輸液の流量の測定にも用いられ得る。
また、前述の実施例では、一対のセンサ回路パターン47aおよび47bの一対のセンサ端子パッド46a、46aおよび一対のセンサ端子パッド46b、46bと、導体回路パターン52aおよび52bの一対の導体端子パッド48a、48aおよび一対の導体端子パッド48b、48bとは、相対向して配置されることでそれぞれ相互に電気的に接触させられている。導電性ペースト92を介して電気的に接続されてもよい。
また、前述の実施例において、担体樹脂フィルム44の一面に形成されたセンサ回路パターン47a、47bのうち、そのマイクロヒータ素子40a、40bとセンサ端子パッド46a、46aおよび46b、46bとを除く部分には絶縁層がコーティングされてもよい。同様に、支持フィルム54の一面に形成された導体回路パターン52a、52bのうち、導体端子パッド48a、48a、48b、48bとリード線接続端部50a、50aおよび50b、50bとを除く部分絶縁層がコーティングされてもよい。また、エナメル細線56以外の他の種類のリード線が用いられてもよい。
また、前述の実施例では、円筒状の支持管42の貫通穴42a内にマイクロヒータ素子40a、40bが配設されていたが、支持管42又は円筒状の中実の支持体の外周面に形成された凹穴内に配設されていてもよい。
また、実施例2の気流センサ80では、リード線接続パッド90a、90aおよび90b、90bとエナメル細線56とは導電性ペースト92を介して接続されていたが、異方性導電膜58を介して接続されてもよい。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得るものである。
10:気道内気体流速測定装置(医療用流れ測定装置)
12:気管支鏡
14:生体
16:気道
18:可撓性シース
20:光ファイバ
22:気流センサ(流れセンサ)
24:バスケット
26:カテーテル
30:気体流速計測回路
32:気体流速算出制御部
34:電子制御装置
36:表示出力装置
38:画像処理回路
40a、40b:マイクロヒータ素子
42:円筒状の支持管(支持体)
42a:貫通穴
44:担体樹脂フィルム
46a、46b:センサ端子パッド
47a、47b:センサ回路パターン
48a、48b:導体端子パッド
50a、50b:リード線接続端部
52a、52b:導体回路パターン
54:支持フィルム
56:エナメル細線(リード線)
58:異方性導電膜
60:治具板
62:保持フィルム
64:膜形成治具(治具)
66a:第1ブリッジ回路
66b:第2ブリッジ回路
68a:第1帰還増幅器
68b:第2帰還増幅器
70a:第1トランジスタ
70b:第2トランジスタ
72a:第1計測回路
72b:第2計測回路
74:差動増幅器
80:気流センサ(流れセンサ)
82:担持樹脂フィルム
84a、84b:センサ回路パターン
86a、86b:L字状の導体部
88a、88b:マイクロヒータ素子
90a、90b:リード線接続パッド
92:導電性ペースト
94:ディスペンサ

Claims (9)

  1. 流体の速度を計測する医療用流れ測定装置であって、
    径方向に貫通する貫通穴が局所的に形成された円筒状の支持体と、
    前記支持体の外周面に巻き着けられた担体樹脂フィルムと、
    マイクロヒータ素子を有し、前記マイクロヒータ素子が前記貫通穴内に位置するように前記担体樹脂フィルムの内周面に形成されたセンサ回路パターンとを、含み、
    前記マイクロヒータ素子は、前記支持体の外周面に巻き付けられた前記担体樹脂フィルムのうち前記貫通穴を閉じている部分に支持され、前記支持体の内周側に露出している
    ことを特徴とする医療用流れ測定装置。
  2. 前記担体樹脂フィルムの内周面に形成された前記センサ回路パターンはセンサ端子パッドを備え、
    前記支持体の外周面のうちの前記センサ端子パッドに対応する位置には、導体回路パターンを外周面において支持する支持フィルムが固着され、
    前記導体回路パターンは、前記センサ端子パッドに対向してそれに接触させられる導体端子パッドおよびリード線接続端部を備える
    ことを特徴とする請求項1の医療用流れ測定装置。
  3. 前記導体回路パターンの前記リード線接続端部は、異方性導電膜を介してリード線と接続されている
    ことを特徴とする請求項2の医療用流れ測定装置。
  4. 前記担体樹脂フィルムの内周面に形成された前記センサ回路パターンは、リード線接続パッドを備え、
    前記センサ回路パターンの前記リード線接続パッドは、導電性ペーストを介してリード線と接続されている
    ことを特徴とする請求項1の医療用流れ測定装置。
  5. 前記担体樹脂フィルムは、サブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みを有するパラキシレン系ポリマーから構成され、
    前記担体樹脂フィルムの内周面に形成されている前記センサ回路パターンの一部である前記マイクロヒータ素子は、前記円筒状の支持体に局所的に形成された前記貫通穴内に位置させられている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1の医療用流れ測定装置。
  6. 流体の速度を計測する医療用流れ測定装置の製造方法であって、
    平坦な治具の一面に所定厚みの担体樹脂フィルムを蒸着する担体樹脂フィルム形成工程と、
    前記担体樹脂フィルムの上に、マイクロヒータ素子およびセンサ端子パッドを有するセンサ回路パターンをホトリソグラフィーにより形成するセンサ回路パターン形成工程と、
    径方向に貫通する貫通穴又は径方向に凹む凹穴局所的に形成された円筒状または円柱状の支持体を、前記治具の一面上の前記センサ回路パターンが形成されている前記担体樹脂フィルムの上で転動させることで、前記貫通穴または凹穴内に前記マイクロヒータ素子が位置するように前記センサ回路パターンが形成されている前記担体樹脂フィルムを前記支持体の外周面に巻き着けるセンサ回路パターン巻着け工程と
    を、含むことを特徴とする医療用流れ測定装置の製造方法。
  7. 支持フィルムの上に、導体端子パッドおよびリード線接続端部を有する導体回路パターンをホトリソグラフィーにより形成する導体回路パターン形成工程と、
    前記導体回路パターンのリード線接続端部に異方性導電膜を介してリード線の端部を保持する保持フィルムを加熱押圧し、前記導体回路パターンの前記リード線接続端部に前記リード線の端部を接続するリード線接続工程と、
    前記センサ回路パターン巻着け工程に先立って、前記支持体を、前記導体回路パターンが形成されている前記支持フィルムの上で転動させることで、前記導体回路パターンの前記導体端子パッドが前記センサ回路パターンの前記センサ端子パットと重なるように前記導体回路パターンが形成されている前記支持フィルムを前記支持体の外周面に巻き着ける導体回路パターン巻着け工程と
    を、さらに含むことを特徴とする請求項6の医療用流れ測定装置の製造方法。
  8. 前記担体樹脂フィルムの上に形成された前記センサ回路パターンは、リード線接続パッドを備え、
    前記センサ回路パターンの前記リード線接続パッドを、導電性ペーストを介してリード線と接続するリード線接続工程を、さらに含むことを特徴とする請求項6の医療用流れ測定装置の製造方法。
  9. 前記担体樹脂フィルム形成工程は、パラキシレン系ポリマーを前記治具の一面に蒸着することで、サブミクロン乃至ミクロンオーダの厚みを有するパラキシレン系ポリマーから構成されている前記担体樹脂フィルムを前記治具の一面に生成するものである
    ことを特徴とする請求項6から8のいずれか1の医療用流れ測定装置の製造方法。
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