JP2019194137A - ガラス切り工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】バネ等により一定の圧力を加えてガラスを切る手動の安価なガラス切り工具において、ガラス切り工具の持ち手から手を離すこと無く、カッターチップをガラス表面から上方へ逃げる機構を有し、引き続きカッターチップを下ろしてスクライブラインを入れることのできるガラス切り工具を提供する。【解決手段】カッターチップ52を対象物に対して一定の圧力で押しつけることのできる手動のガラス切り工具であって、前記カッターチップ52がカッターヘッド51に保持されており、前記カッターヘッド51を移動させるためのハンドル32を有し、前記ハンドル32と前記カッターヘッド51とが支持軸ツバ62を有するカッターヘッド支持軸61と軸受けにより接続されており、前記ハンドル32を回転させることにより前記カッターチップ52と台盤8との距離を変えられるガラス切り工具を用いる。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス切り工具に関する。
ガラス切りは様々な分野で使われているが、工業生産的な分野以外ではガラス切り装置では無くガラス切り工具が便利である。
これらガラス切り工具は工芸用途や研究用途など使われる範囲は幅広い。ペン型の物が主流であるが、研究用途で所望の寸法にカットする場合にはカット精度が悪く、使い勝手も悪い。
ガラスを切る際にはガラスの材質や厚みに対して適切な圧力をカッターチップに加え、一定のスクライブラインを形成する必要があるが、ペン型の場合この圧力は、人間が自分の力加減で調整するため熟練が必要で個人差も大きい。スクライブラインの形成が不良であると、この後の破断の工程でスクライブライン通りに割れず、失敗してしまうことがある。
また、非特許文献1のような研究用ガラス切りは販売されているが、切るガラスの厚みや種類に合わせて、カッターチップをガラスに押しつける圧力を調整する仕組みは持っていない。
空気圧やバネ等を用いてカッターチップをガラスに押しつける圧力を一定にすることは比較的容易である。
一方、スクライブの際、カッターチップは必ずガラスに接触する必要があることから、スクライブラインを入れた後、一旦ガラスを取り除かないとカッターチップを元の位置に戻すことができない。従って、ガラスをずらすだけでスクライブラインを続けて入れることが出来ず、作業効率が悪い。
つまり、ガラスに連続して複数のスクライブラインを入れようとすると、カッターチップでスクライブラインを入れた後、カッターチップを切断開始位置へ戻す際に一旦カッターチップがガラス表面から上方へ逃げる仕組みが必要となり、全体の構造が複雑化し、コストアップの要因となっていた。
このため安価な手動式のガラス切り工具で、機械的に一定の押しつけ圧力をカッターチップに加える仕組みを持ち、かつ、上方へ逃げる仕組みを持つガラス切り工具はこれまで無かった。
科学機器総合カタログ研究・実験・検査用2016−2017,東京硝子器械株式会社,p.547
以上のように、バネ等により一定の圧力を加えてガラスを切る手動の安価なガラス切り工具では、連続してスクライブラインを入れる際、その都度ガラスを一旦台盤から外す必要があり、作業効率が悪かった。
本発明は上記に鑑みてなされた物であり、バネ等により一定の圧力を加えてガラスを切る手動の安価なガラス切り工具において、ガラス切り工具のハンドルから手を離すこと無く、カッターチップをガラス表面から上方へ逃げる機構を有し、引き続きカッターチップを下ろしてスクライブラインを入れることのできるガラス切り工具を提供するものである。これにより作業効率を落とすこと無く連続してガラスにスクライブラインを入れることができる。
上記課題を解決するために請求項1の発明は、カッターチップを対象物に対して一定の圧力で押しつけることのできる手動のガラス切り工具であって、前記カッターチップを移動させるためのハンドルを有し、前記ハンドルを回転させることにより前記カッターチップと台盤との距離を変えられることを特徴とするガラス切り工具である。
請求項2の発明は、前記ハンドルと前記カッターチップが軸受により接続されていることを特徴とする請求項1記載のガラス切り工具である。
請求項3の発明は、ハンドル支持部材を有し、前記ハンドル支持部材と前記ハンドルとの接地部と前記台盤との距離が、前記ハンドルの回転により変えられることを特徴とする請求項1および請求項2に記載のガラス切り工具でる。
本発明によるガラス切り工具を用いれば、カッターチップを対象物に対して押しつける圧力を一定にでき、かつ、ハンドルを回転させることにより容易にカッターチップをガラス面の上方へ移動させることが出来る。したがって、ガラスを取り外すこと無くカッターチップをスクライブ開始位置まで移動させることができ、連続したスクライブラインを入れることができる。
本発明によるガラス切り工具を示す部分断面図である。 本発明によるガラス切り工具を示す部分断面図である。 本発明によるガラス切り工具のハンドル部を示す平面図である。 本発明によるガラス切り工具のハンドル部を示す平面図である。 本発明によるガラス切り工具を示す部分断面図である。
本発明の実施の形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は本発明によるガラス切り工具を示す部分断面図である。
図1に示すように本発明によるガラス切り工具はハンドル32とカッターヘッド51がカッターヘッド支持軸61を介して接続されている。接続の方法としてカッターヘッド支持軸61と一体である支持軸ツバ62を軸受けでハンドルに接続する仕組みを取る。
このためハンドル32はカッターヘッド支持軸61を中心として回転可能な構造となる。
ハンドル32を上方から見た平面図が図3である。この状態から90度回転させた状態が図4である。
図3では、ハンドル32が、ハンドル支持部材31の台盤8に近い位置に設置しているが、図4ではハンドル32が突起部33に乗り上げた状態となり、台盤8から遠い位置に設置している。
この状態を横から見たものが図2に示す部分断面図である。ハンドル32が突起部33に乗り上げた分上方に移動し、これによって接続されているカッターヘッド51が上方に移動することになる。
つまり、ハンドル32を90度回転させるとカッターヘッド51が突起部33の高さ分上方へ移動するのである。
このことによって、カッターヘッド51はガラス板7のスクライブ位置から上方へ離れ、ガラス板7を取り除かなくともスクライブ開始位置まで移動させることが出来る。
本発明では、カッターヘッド51の押しつけ圧力はバネ4で調整する仕組みとなっている。押しつけ圧力を強くしたい場合にはローレットナット31を回してバネを縮めれば良い。
ガラスカットの手順としては、まず、適度に調整されたバネ圧とカッターヘッド高さの状態で、ハンドル32を引いてガラス板7上にカッターチップ52を滑らせてスクライブラインを入れる。
次に、ハンドル32を90度回転させカッターヘッド51を上方へ移動させて、スクライブ開始位置まで戻してからハンドル32を元の方向に90度戻して、カッターヘッド51を元の高さへ戻す。
続いて、ガラス板7を所望の位置にスライドさせた後、再び、ハンドル32を引いてガラス板7上にカッターチップ52を滑らせてスクライブラインを入れる。
この操作を繰り返すことで、連続して一定の押しつけ圧力で複数のスクライブラインを入れることができる。
図1ではハンドル支持部材31に突起部33があるものを示したが、図5に示すように、ハンドル支持部材31に溝を掘ってこの部分に鉄球3を載せ、ハンドル32の回転をよりスムーズにするような仕組みとしても良い。
ハンドル32とハンドル支持部材31の形状に関しては、本説明に限らず、回転によって台盤8との距離が変えられる構造になっていればどのような形状でも良い。
また、本発明ではバネ4でカッターヘッド51を押す際、こすれ防止の意味合いで、ワッシャ5を介して圧力が加わるような仕組みを図示しているが、必ずしもワッシャ5は必須では無く、直接カッターヘッド51を押す仕組みであっても良いし、ローレットナット21のこすれ防止のためにバネ4のローレットナット21側にワッシャ5を入れても構わない。
以上述べたように、本発明は、カッターヘッド51をガラス板7に対して一定の圧力で押しつける機能を持つ上に、ガラス切り工具のハンドル32から手を離すこと無く、カッターチップ52をガラス表面から上方へ逃げる機構を有し、引き続きカッターチップ52を下ろしてスクライブラインを入れることのできるガラス切り工具を提供するものである。これにより作業効率を落とすこと無く連続してガラス板7にスクライブラインを入れることができ、効率よくガラス板7のカットができる。
3 鉄球
4 バネ
5 ワッシャ
7 ガラス板
8 台盤
21 ローレットナット
22 中空ネジ
31 ハンドル支持部材
32 ハンドル
33 突起部
51 カッターヘッド
52 カッターチップ
61 カッターヘッド支持軸
62 支持軸ツバ

本発明は、ガラス切り工具に関する。
ガラス切りは様々な分野で使われているが、工業生産的な分野以外ではガラス切り装置では無くガラス切り工具が便利である。
これらガラス切り工具は工芸用途や研究用途など使われる範囲は幅広い。ペン型の物が主流であるが、研究用途で所望の寸法にカットする場合にはカット精度が悪く、使い勝手も悪い。
ガラスを切る際にはガラスの材質や厚みに対して適切な圧力をカッターチップに加え、一定のスクライブラインを形成する必要があるが、ペン型の場合この圧力は、人間が自分の力加減で調整するため熟練が必要で個人差も大きい。スクライブラインの形成が不良であると、この後の破断の工程でスクライブライン通りに割れず、失敗してしまうことがある。
また、非特許文献1のような研究用ガラス切りは販売されているが、切るガラスの厚みや種類に合わせて、カッターチップをガラスに押しつける圧力を調整する仕組みは持っていない。
空気圧やバネ等を用いてカッターチップをガラスに押しつける圧力を一定にすることは比較的容易である。
一方、スクライブの際、カッターチップは必ずガラスに接触する必要があることから、スクライブラインを入れた後、一旦ガラスを取り除かないとカッターチップを元の位置に戻すことができない。従って、ガラスをずらすだけでスクライブラインを続けて入れることが出来ず、作業効率が悪い。
つまり、ガラスに連続して複数のスクライブラインを入れようとすると、カッターチップでスクライブラインを入れた後、カッターチップを切断開始位置へ戻す際に一旦カッターチップがガラス表面から上方へ逃げる仕組みが必要となり、全体の構造が複雑化し、コストアップの要因となっていた。
このため安価な手動式のガラス切り工具で、機械的に一定の押しつけ圧力をカッターチップに加える仕組みを持ち、かつ、上方へ逃げる仕組みを持つガラス切り工具はこれまで無かった。
科学機器総合カタログ研究・実験・検査用2016−2017,東京硝子器械株式会社,p.547
以上のように、バネ等により一定の圧力を加えてガラスを切る手動の安価なガラス切り工具では、連続してスクライブラインを入れる際、その都度ガラスを一旦台盤から外す必要があり、作業効率が悪かった。
本発明は上記に鑑みてなされた物であり、バネ等により一定の圧力を加えてガラスを切る手動の安価なガラス切り工具において、ガラス切り工具のハンドルから手を離すこと無く、カッターチップをガラス表面から上方へ逃げる機構を有し、引き続きカッターチップを下ろしてスクライブラインを入れることのできるガラス切り工具を提供するものである。これにより作業効率を落とすこと無く連続してガラスにスクライブラインを入れることができる。
上記課題を解決するために請求項1の発明は、カッターチップを対象物に対して一定の圧力で押しつけることのできる手動のガラス切り工具であって、前記カッターチップがカッターヘッドに保持されており、前記カッターヘッドを移動させるためのハンドルを有し、前記ハンドルと前記カッターヘッドとが支持軸ツバを有するカッターヘッド支持軸と軸受けにより接続されていることを特徴とするガラス切り工具である。
請求項2の発明は、前記ハンドルを回転させることにより前記カッターチップと台盤との距離を変えられることを特徴とする請求項1記載のガラス切り工具である。
請求項3の発明は、ハンドル支持部材を有し、前記ハンドル支持部材と前記ハンドルとの接地部と前記台盤との距離が、前記ハンドルの回転により変えられることを特徴とする請求項2に記載のガラス切り工具でる。
本発明によるガラス切り工具を用いれば、カッターチップを対象物に対して押しつける圧力を一定にでき、かつ、ハンドルを回転させることにより容易にカッターチップをガラス面の上方へ移動させることが出来る。したがって、ガラスを取り外すこと無くカッターチップをスクライブ開始位置まで移動させることができ、連続したスクライブラインを入れることができる。
本発明によるガラス切り工具を示す部分断面図である。 本発明によるガラス切り工具を示す部分断面図である。 本発明によるガラス切り工具のハンドル部を示す平面図である。 本発明によるガラス切り工具のハンドル部を示す平面図である。 本発明によるガラス切り工具を示す部分断面図である。
本発明の実施の形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は本発明によるガラス切り工具を示す部分断面図である。
図1に示すように本発明によるガラス切り工具はハンドル32とカッターヘッド51がカッターヘッド支持軸61を介して接続されている。接続の方法としてカッターヘッド支持軸61と一体である支持軸ツバ62を軸受けでハンドルに接続する仕組みを取る。
このためハンドル32はカッターヘッド支持軸61を中心として回転可能な構造となる。
ハンドル32を上方から見た平面図が図3である。この状態から90度回転させた状態が図4である。
図3では、ハンドル32が、ハンドル支持部材31の台盤8に近い位置に設置しているが、図4ではハンドル32が突起部33に乗り上げた状態となり、台盤8から遠い位置に設置している。
この状態を横から見たものが図2に示す部分断面図である。ハンドル32が突起部33に乗り上げた分上方に移動し、これによって接続されているカッターヘッド51が上方に移動することになる。
つまり、ハンドル32を90度回転させるとカッターヘッド51が突起部33の高さ分上方へ移動するのである。
このことによって、カッターヘッド51はガラス板7のスクライブ位置から上方へ離れ、ガラス板7を取り除かなくともスクライブ開始位置まで移動させることが出来る。
本発明では、カッターヘッド51の押しつけ圧力はバネ4で調整する仕組みとなっている。押しつけ圧力を強くしたい場合にはローレットナット31を回してバネを縮めれば良い。
ガラスカットの手順としては、まず、適度に調整されたバネ圧とカッターヘッド高さの状態で、ハンドル32を引いてガラス板7上にカッターチップ52を滑らせてスクライブラインを入れる。
次に、ハンドル32を90度回転させカッターヘッド51を上方へ移動させて、スクライブ開始位置まで戻してからハンドル32を元の方向に90度戻して、カッターヘッド51を元の高さへ戻す。
続いて、ガラス板7を所望の位置にスライドさせた後、再び、ハンドル32を引いてガラス板7上にカッターチップ52を滑らせてスクライブラインを入れる。
この操作を繰り返すことで、連続して一定の押しつけ圧力で複数のスクライブラインを入れることができる。
図1ではハンドル支持部材31に突起部33があるものを示したが、図5に示すように、ハンドル支持部材31に溝を掘ってこの部分に鉄球3を載せ、ハンドル32の回転をよりスムーズにするような仕組みとしても良い。
ハンドル32とハンドル支持部材31の形状に関しては、本説明に限らず、回転によって台盤8との距離が変えられる構造になっていればどのような形状でも良い。
また、本発明ではバネ4でカッターヘッド51を押す際、こすれ防止の意味合いで、ワッシャ5を介して圧力が加わるような仕組みを図示しているが、必ずしもワッシャ5は必須では無く、直接カッターヘッド51を押す仕組みであっても良いし、ローレットナット21のこすれ防止のためにバネ4のローレットナット21側にワッシャ5を入れても構わない。
以上述べたように、本発明は、カッターヘッド51をガラス板7に対して一定の圧力で押しつける機能を持つ上に、ガラス切り工具のハンドル32から手を離すこと無く、カッターチップ52をガラス表面から上方へ逃げる機構を有し、引き続きカッターチップ52を下ろしてスクライブラインを入れることのできるガラス切り工具を提供するものである。これにより作業効率を落とすこと無く連続してガラス板7にスクライブラインを入れることができ、効率よくガラス板7のカットができる。
3 鉄球
4 バネ
5 ワッシャ
7 ガラス板
8 台盤
21 ローレットナット
22 中空ネジ
31 ハンドル支持部材
32 ハンドル
33 突起部
51 カッターヘッド
52 カッターチップ
61 カッターヘッド支持軸
62 支持軸ツバ
本発明は、ガラス切り工具に関する。
ガラス切りは様々な分野で使われているが、工業生産的な分野以外ではガラス切り装置では無くガラス切り工具が便利である。
これらガラス切り工具は工芸用途や研究用途など使われる範囲は幅広い。ペン型の物が主流であるが、研究用途で所望の寸法にカットする場合にはカット精度が悪く、使い勝手も悪い。
ガラスを切る際にはガラスの材質や厚みに対して適切な圧力をカッターチップに加え、一定のスクライブラインを形成する必要があるが、ペン型の場合この圧力は、人間が自分の力加減で調整するため熟練が必要で個人差も大きい。スクライブラインの形成が不良であると、この後の破断の工程でスクライブライン通りに割れず、失敗してしまうことがある。
また、非特許文献1のような研究用ガラス切りは販売されているが、切るガラスの厚みや種類に合わせて、カッターチップをガラスに押しつける圧力を調整する仕組みは持っていない。
空気圧やバネ等を用いてカッターチップをガラスに押しつける圧力を一定にすることは比較的容易である。
一方、スクライブの際、カッターチップは必ずガラスに接触する必要があることから、スクライブラインを入れた後、一旦ガラスを取り除かないとカッターチップを元の位置に戻すことができない。従って、ガラスをずらすだけでスクライブラインを続けて入れることが出来ず、作業効率が悪い。
つまり、ガラスに連続して複数のスクライブラインを入れようとすると、カッターチップでスクライブラインを入れた後、カッターチップを切断開始位置へ戻す際に一旦カッターチップがガラス表面から上方へ逃げる仕組みが必要となり、全体の構造が複雑化し、コストアップの要因となっていた。
このため安価な手動式のガラス切り工具で、機械的に一定の押しつけ圧力をカッターチップに加える仕組みを持ち、かつ、上方へ逃げる仕組みを持つガラス切り工具はこれまで無かった。
科学機器総合カタログ研究・実験・検査用2016−2017,東京硝子器械株式会社,p.547
以上のように、バネ等により一定の圧力を加えてガラスを切る手動の安価なガラス切り工具では、連続してスクライブラインを入れる際、その都度ガラスを一旦台盤から外す必要があり、作業効率が悪かった。
本発明は上記に鑑みてなされた物であり、バネ等により一定の圧力を加えてガラスを切る手動の安価なガラス切り工具において、ガラス切り工具のハンドルから手を離すこと無く、カッターチップをガラス表面から上方へ逃げる機構を有し、引き続きカッターチップを下ろしてスクライブラインを入れることのできるガラス切り工具を提供するものである。これにより作業効率を落とすこと無く連続してガラスにスクライブラインを入れることができる。
上記課題を解決するために請求項1の発明は、カッターチップを対象物に対して一定の圧力で押しつけることのできる手動のガラス切り工具であって、前記カッターチップがカッターヘッドに保持されており、前記カッターヘッドを移動させるためのハンドルを有し、前記ハンドルと前記カッターヘッドとが支持軸ツバを有するカッターヘッド支持軸と軸受けにより接続されており、前記ハンドルを回転させることにより前記カッターチップと台盤との距離を変えられることを特徴とするガラス切り工具である。
請求項2の発明は、ハンドル支持部材を有し、前記ハンドル支持部材と前記ハンドルとの接地部と前記台盤との距離が、前記ハンドルの回転により変えられることを特徴とする請求項1に記載のガラス切り工具である。
本発明によるガラス切り工具を用いれば、カッターチップを対象物に対して押しつける圧力を一定にでき、かつ、ハンドルを回転させることにより容易にカッターチップをガラス面の上方へ移動させることが出来る。したがって、ガラスを取り外すこと無くカッターチップをスクライブ開始位置まで移動させることができ、連続したスクライブラインを入れることができる。
本発明によるガラス切り工具を示す部分断面図である。 本発明によるガラス切り工具を示す部分断面図である。 本発明によるガラス切り工具のハンドル部を示す平面図である。 本発明によるガラス切り工具のハンドル部を示す平面図である。 本発明によるガラス切り工具を示す部分断面図である。
本発明の実施の形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は本発明によるガラス切り工具を示す部分断面図である。
図1に示すように本発明によるガラス切り工具はハンドル32とカッターヘッド51がカッターヘッド支持軸61を介して接続されている。接続の方法としてカッターヘッド支持軸61と一体である支持軸ツバ62を軸受けでハンドルに接続する仕組みを取る。
このためハンドル32はカッターヘッド支持軸61を中心として回転可能な構造となる。
ハンドル32を上方から見た平面図が図3である。この状態から90度回転させた状態が図4である。
図3では、ハンドル32が、ハンドル支持部材31の台盤8に近い位置に設置しているが、図4ではハンドル32が突起部33に乗り上げた状態となり、台盤8から遠い位置に設置している。
この状態を横から見たものが図2に示す部分断面図である。ハンドル32が突起部33に乗り上げた分上方に移動し、これによって接続されているカッターヘッド51が上方に移動することになる。
つまり、ハンドル32を90度回転させるとカッターヘッド51が突起部33の高さ分上方へ移動するのである。
このことによって、カッターヘッド51はガラス板7のスクライブ位置から上方へ離れ、ガラス板7を取り除かなくともスクライブ開始位置まで移動させることが出来る。
本発明では、カッターヘッド51の押しつけ圧力はバネ4で調整する仕組みとなっている。押しつけ圧力を強くしたい場合にはローレットナット31を回してバネを縮めれば良い。
ガラスカットの手順としては、まず、適度に調整されたバネ圧とカッターヘッド高さの状態で、ハンドル32を引いてガラス板7上にカッターチップ52を滑らせてスクライブラインを入れる。
次に、ハンドル32を90度回転させカッターヘッド51を上方へ移動させて、スクライブ開始位置まで戻してからハンドル32を元の方向に90度戻して、カッターヘッド51を元の高さへ戻す。
続いて、ガラス板7を所望の位置にスライドさせた後、再び、ハンドル32を引いてガラス板7上にカッターチップ52を滑らせてスクライブラインを入れる。
この操作を繰り返すことで、連続して一定の押しつけ圧力で複数のスクライブラインを入れることができる。
図1ではハンドル支持部材31に突起部33があるものを示したが、図5に示すように、ハンドル支持部材31に溝を掘ってこの部分に鉄球3を載せ、ハンドル32の回転をよりスムーズにするような仕組みとしても良い。
ハンドル32とハンドル支持部材31の形状に関しては、本説明に限らず、回転によって台盤8との距離が変えられる構造になっていればどのような形状でも良い。
また、本発明ではバネ4でカッターヘッド51を押す際、こすれ防止の意味合いで、ワッシャ5を介して圧力が加わるような仕組みを図示しているが、必ずしもワッシャ5は必須では無く、直接カッターヘッド51を押す仕組みであっても良いし、ローレットナット21のこすれ防止のためにバネ4のローレットナット21側にワッシャ5を入れても構わない。
以上述べたように、本発明は、カッターヘッド51をガラス板7に対して一定の圧力で押しつける機能を持つ上に、ガラス切り工具のハンドル32から手を離すこと無く、カッターチップ52をガラス表面から上方へ逃げる機構を有し、引き続きカッターチップ52を下ろしてスクライブラインを入れることのできるガラス切り工具を提供するものである。これにより作業効率を落とすこと無く連続してガラス板7にスクライブラインを入れることができ、効率よくガラス板7のカットができる。
3 鉄球
4 バネ
5 ワッシャ
7 ガラス板
8 台盤
21 ローレットナット
22 中空ネジ
31 ハンドル支持部材
32 ハンドル
33 突起部
51 カッターヘッド
52 カッターチップ
61 カッターヘッド支持軸
62 支持軸ツバ

Claims (3)

  1. カッターチップを対象物に対して一定の圧力で押しつけることのできる手動のガラス切り工具であって、前記カッターチップを移動させるためのハンドルを有し、前記ハンドルを回転させることにより前記カッターチップと台盤との距離を変えられることを特徴とするガラス切り工具
  2. 前記ハンドルと前記カッターチップが軸受により接続されていることを特徴とする請求項1記載のガラス切り工具
  3. ハンドル支持部材を有し、前記ハンドル支持部材と前記ハンドルとの接地部と前記台盤との距離が、前記ハンドルの回転により変えられることを特徴とする請求項1および請求項2に記載のガラス切り工具
JP2018088571A 2018-05-02 2018-05-02 ガラス切り工具 Active JP6607467B2 (ja)

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