JP2019193049A - スペクトル解析プログラム、スペクトル解析方法およびスペクトル解析装置 - Google Patents

スペクトル解析プログラム、スペクトル解析方法およびスペクトル解析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】CSS信号が混在した無線環境であっても電力の検知感度の劣化を抑制しつつ、CSS信号を含む各無線信号の特徴検出が行えること。【解決手段】スペクトル解析装置100は、チャープ変調のCSS信号を含む無線信号が混在した無線環境の各規格の特徴を判別する。FFT演算部102は、CSS信号の特徴を可視化可能な所定の周波数分解能および時間分解能で無線信号を高速フーリエ変換してスペクトルを得る。周波数領域最大化範囲演算部103は、一定周波数領域内の有効値を採用してスペクトルの周波数分解能を粗くして無線信号の持続時間を算出する。時間領域最大化範囲演算部105は、持続時間内の有効値を採用してスペクトルの時間分解能を粗くして無線信号の帯域幅を算出する。規格判別部107は、持続時間と帯域幅に基づき、各規格の無線信号の特徴を判別する。【選択図】図1

Description

本発明は、無線信号をスペクトル解析するスペクトル解析プログラム、スペクトル解析方法およびスペクトル解析装置に関する。
空中に飛んでいる無線信号の無線規格を自システムおよび他システムで判別し、可視化することで、自システムの所望波に対する無線干渉の状況を推定することができる。これにより、自システムに対して干渉源となる他システムの規格を把握でき、適切な無線干渉対策が行える。例えば、サブギガ帯では、LPWA(Low Power,Wide Area)のLoRaやSigfox、Wi−SUN、RFID(Radio Frequency IDentification)等の各種システムが混在している。
無線規格を可視化する可視化装置では、スペクトログラムを対象として各システムの無線信号の帯域幅を測定し、帯域幅により規格を粗く判別する一次処理を行う。この後、無線信号のベースバンド(BB)信号のrawデータを対象として、無線規格を高精度に判別し、各無線規格の帯域占有状態を求める二次処理を行う。二次処理は、一次処理に対し解析精度が高く、解析速度が遅い。これら2段階の処理により、無線規格を高速かつ高精度に判別できる。
従来技術として、一次処理で無線パケットのスペクトル解析により、スペクトログラム上で横軸(帯域幅)と縦軸(パルス持続時間)のパルス領域が「長方形」であると仮定して、中心周波数、帯域幅等を解析する技術がある(例えば、下記特許文献1参照。)。また、超音波診断装置において、周波数分解能/時間分解能を調整する技術がある(例えば、下記特許文献2参照。)。
特表2005−523616号公報 特開平11−285495号公報
可視化装置の一次処理では、無線信号の電力の検知感度をなるべく劣化させずに(検知漏れを防いで)、帯域幅や持続時間を高分解能で測定したい要望がある。これにより、二次処理における無駄な演算を抑制でき、また、適切な干渉対策を提示できるようになる。
しかしながら、従来の一次処理では、チャープ(CSS:Chirp Spread Spectrum)変調のパケット(CSS信号)を解析することができない。CSSのパケットは、時間軸上で周波数が線形に変化(増加または減少)するスイープ形状の信号であるため、スペクトログラム上で「長方形」のパルス領域を得ることができない。このため、従来のスペクトル解析では、CSS信号の帯域幅等を解析することができなかった。
これにより、一次処理において、CSS信号について、電力の検知漏れを防ぎ、検知感度を劣化させない状態で、帯域幅や持続時間を高分解能で測定することができない。そして、自システムに対して干渉源となる他システムにCSS信号が含まれている無線環境の場合、このCSS信号の特徴を抽出して提示することができない。
ここで、仮にCSS信号を「長方形」と見做して一次処理する場合、時間分解能あるいは周波数分解能を粗くすることが考えられる。しかし、単に時間分解能あるいは周波数分解能を粗くした場合、検知感度や帯域幅、あるいは持続時間の判別の分解能が劣化してしまう。この状態で二次処理しても無線環境の各システムの規格を高精度に判別することはできない。
一つの側面では、本発明は、CSS信号が混在した無線環境であっても電力の検知感度の劣化を抑制しつつ、CSS信号を含む各無線信号の特徴検出が行えることを目的とする。
一つの案では、チャープ変調のCSS信号を含む無線信号が混在した無線環境の各規格の特徴を判別するスペクトル解析プログラムにおいて、前記CSS信号の特徴を可視化可能な所定の周波数分解能および時間分解能で前記無線信号を高速フーリエ変換してスペクトルを求め、一定周波数領域内の有効値を採用して前記スペクトルの前記周波数分解能を粗くして前記無線信号の持続時間を算出させ、前記持続時間内の有効値を採用して前記スペクトルの時間分解能を粗くして、前記無線信号の帯域幅を算出させ、前記持続時間と前記帯域幅に基づき、各規格の前記無線信号の特徴を判別させる、処理をコンピュータに実行させることを要件とする。
一つの実施形態によれば、SS信号が混在した無線環境であっても電力の検知感度の劣化を抑制しつつ、CSS信号を含む各無線信号の特徴検出が行えるという効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置の機能を示すブロック図である。 図2は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置のハードウェア構成例を示す図である。 図3は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置における各種無線信号を検知するためのFFTのパラメータ設定例を示す図である。 図4は、FFTのパラメータ調整のみでスペクトログラムを長方形化した場合の問題を説明する図である。 図5は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置における各種無線信号のパルス領域を検知するための処理の説明図である。(その1) 図6は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置における各種無線信号のパルス領域を検知するための処理の説明図である。(その2) 図7は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置における各種無線信号のパルス領域を検知するための処理の説明図である。(その3) 図8は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置における各種無線信号のパルス領域を検知するための処理の説明図である。(その4) 図9は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置における最大値を用いて分解能を粗く設定する例を示す図である。 図10は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置におけるスペクトルパワーの最大値を採用する効果を説明する図である。(その1) 図11は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置におけるスペクトルパワーの最大値を採用する効果を説明する図である。(その2) 図12は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置の解析処理例を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置により混雑した無線信号の規格の各パケット検知例を説明する図である。 図14は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置により混雑した無線信号の解析処理例を示すフローチャートである。 図15は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置によりCSS信号を長方形化する例の説明図である。 図16は、LoRa信号のスペクトル例を示す図である。 図17は、LoRa信号の長方形化の成功例と失敗例の説明図である。 図18は、LoRa信号のスペクトルを周波数方向に拡張した拡張スペクトルを示す図である。 図19は、LoRa信号のUP−UPケースの図である。 図20は、LoRa信号のUP−DOWNケースの図である。 図21は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置による無線信号の干渉対策例を示す図である。
(実施の形態)
図1は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置の機能を示すブロック図である。実施の形態のスペクトル解析装置100は、スペクトログラムを画像表示する可視化装置に設けられ、上述した一次処理を実行する。なお、可視化装置は、一次処理の処理結果に基づき、より詳細に解析する二次処理を実行する(詳細は後述する)。以下、スペクトル解析装置100は、主に上述したCSS信号の一次処理を行う例を説明する。
スペクトル解析装置100は、IQ出力部101、FFT演算部102、周波数領域最大化演算部103、周波数領域最大化範囲保存部104、時間領域最大化範囲演算部105、時間領域最大化範囲保存部106、規格判別部107を含む。FFT演算部102〜規格判別部107の各機能は、混在した各規格の無線信号をそれぞれ可視化する解析部として機能する。
IQ出力部101は、無線環境のCSS信号を含む各種システムの無線信号をアンテナを介して受信し、無線信号の高周波信号をベースバンド(BB)信号に変換し、IQ値を出力する。
FFT演算部102は、入力されるIQ値の高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行う。FFT演算部102による高速フーリエ変換により、CSS信号を含む無線信号は、互いに直交する周波数軸および時間軸上で所定の領域を有する。
周波数領域最大化演算部103および時間領域最大化範囲演算部105は、受信した無線信号に含まれるCSS信号について、FFT演算部102による高速フーリエ変換後の出力(スペクトル)を略「長方形」化した特徴のスペクトログラムを得るために設けられる。特徴である「長方形」は、周波数軸方向の帯域幅と、時間軸方向の持続時間とで囲まれた所定範囲の領域(パルス領域)である。
周波数領域最大化演算部103は、受信したCSS信号を含み各種規格の無線信号をスペクトログラム上で「長方形」化した特徴(パルス領域)を得るために、FFTで得たスペクトラムに対し、一定周波数領域内の有効値を採用して周波数分解能を粗くする。周波数領域最大化範囲保存部104は、周波数領域最大化演算部103で得た一定周波数領域内の最大値(周波数領域の最大値)を保存する。
時間領域最大化範囲演算部105は、受信したCSS信号を含み各種規格の無線信号をスペクトログラム上で「長方形」化した特徴(パルス領域)を得るために、FFTで得たスペクトラムに対し、持続時間内の有効値を採用して時間分解能を粗くする。時間領域最大化範囲保存部106は、時間領域最大化範囲演算部105で得た持続時間内の最大値(時間領域の最大値)を保存する。
これら周波数領域最大化演算部103、および時間領域最大化範囲演算部105は、FFTパラメータの変更により、初期設定の分解能を変化させた際の周波数領域の有効値および時間領域の有効値を演算する。実施の形態では、これら有効値の例として最大値を用いた説明を行う。
そして、FFT演算後のスペクトルに対し、はじめに周波数領域最大化演算部103で周波数領域の最大値を演算したとする。この場合、その後、周波数分解能を元に戻しFFTで得たスペクトルに対し、時間領域最大化範囲演算部105で時間領域の最大値を演算する。
規格判別部107は、受信した無線信号の規格(システム)を判別する。規格判別部107は、周波数領域最大化範囲保存部104に保存した周波数領域の最大値に基づく電力検知により無線信号の持続期間を判別する。また、規格判別部107は、時間領域最大化範囲保存部106に保存した時間領域の最大値に基づき無線信号の帯域幅を判別する。そして、規格判別部107は、これら判別した持続期間と帯域幅に基づき、受信した無線信号の無線規格を判別する。
規格判別部107の判別結果は、可視化装置の一次処理の処理結果であり、粗い判別結果である。可視化装置は、この規格判別部107の粗い判別結果に基づき、無線信号のBB信号のrawデータを対象として、各無線規格の帯域占有状態を求め、無線規格を高精度に判別する。
図2は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置のハードウェア構成例を示す図である。スペクトル解析装置100は、PCやソフトウェア解析ボード等の解析部201と、ソフトウェア無線部202とを含む。
ソフトウェア無線部202は、アンテナ211、RFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)212を含み、アンテナ211で受信した無線信号(高周波信号)をBB信号に変換し、IQ値を出力する。RFIC212は、図1に示すスペクトル解析装置100のIQ出力部101の機能を実現する。
解析部201は、CPU221、ROM222、RAM223を含む。解析部201はソフトウェア無線部202から出力されたIQ信号に基づき、無線信号を可視化する解析を行い、解析結果を図示しない表示部等に表示出力する。
解析部201のCPU221は、ROM222に格納されたプログラムを実行し、この際、RAM223を作業用のデータ領域に使用することで、図1に示すスペクトル解析装置100の各機能(FFT演算部102〜規格判別部107)を実現する。
図3は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置における各種無線信号を検知するためのFFTのパラメータ設定例を示す図である。横軸は周波数分解能[kHz](帯域幅)、縦軸は時間分解能[ms](持続時間)である。FFT理論(Y=1/X)により、FFT演算部102に設定可能な領域は、FFT理論のライン301より図の右上の領域である。FFT理論のライン301より図の左下の領域のFFTパラメータ設定では、無線信号の各規格のいずれも「長方形」化したパルス領域が得られない。
また、無線信号の広帯域信号(例えばWi−SUN)の検知感度を最大化するのは図中ライン302より図の下の領域である。また、無線信号の狭帯域信号(例えばSigfox)の検知感度を最大化するのは図中ライン303より図の左側の領域である。
ここで、狭帯域信号および広帯域信号をいずれも検知感度が劣化せずに検出可能な領域は、ライン302より下に位置し、かつ、ライン303より左に位置する領域Pである。但し、この領域Pの設定パラメータでFFTを行うとCSS信号は検出できず、CSSが検出可能な設定パラメータに変更して再度のFFTが必要となる。
そして、発明者等の考察の結果、CSS信号(例えばLoRa)を長方形化可能な領域は、図3に示すLoRa理論のライン304より図の右上の領域Sであることが分かった。LoRa理論のライン304は、一端aと他端bを繋ぐ非直線状の曲線である。
図3に示すように、無線信号の各規格別にFFTの設定パラメータ(周波数分解能および時間分解能)は異なる。また、FFT(FFT演算部102)のパラメータを設定することによって、CSS信号を「長方形」と見做すパルス領域を得ることができる。すなわち、LoRa理論のライン304より図の右上の領域S内に設定することで、CSS信号を「長方形」化し、特徴抽出(帯域幅およびパルス持続時間からなる長方形状のパルス領域のスペクトル)を得ることができる。
そして、LoRa理論のライン304より図の右上の領域S内で、かつ(1)時間分解能を粗くした領域304aでは、CSS信号の検知に加えて、狭帯域信号のパルス領域を検知できるようになる。また、LoRa理論のライン304より図の右上の領域S内で、かつ(2)周波数分解能を粗くする領域304bでは、CSS信号に加えて、広帯域信号のパルス領域を検知できるようになる。
ここで、実施の形態によるLoRa理論のライン304(領域S)のパラメータ設定を用いずに、単に一方の時間分解能だけ、あるいは他方の周波数分解能だけを粗く設定しただけでは、検知感度や帯域幅、あるいは持続時間の分解能も低下してしまう。この問題を以下に説明する。
図4は、FFTのパラメータ調整のみでスペクトログラムを長方形化した場合の問題を説明する図である。図4(a)には、各種無線信号の規格別のパケットのスペクトログラムを示す。横軸は周波数F(Frequency)、縦軸は時間T(Time)である。便宜上、横軸の一軸上の異なる周波数部分に各無線信号の規格を整列して示したが、それぞれの無線信号の規格に対応する位置に現れる。FFTは、以下に説明する周波数と時間の変換に限らず、帯域幅と持続時間の変換を行うこととしてもよい。
図4(a)に示すように、Sigfox等の狭帯域のパケット401は、例えば帯域幅が〜200Hzと狭帯域である。また、Wi−SUN等の広帯域のパケット402は、例えば、異なる時間軸上の複数の帯域を有し、各帯域幅が〜200kHzと広帯域である。また、LoRa等のCSS信号のパケット403は、時間軸および周波数軸のいずれに対しても連続変化するスイープ状の複数の帯域を有する。
そして、時間分解能を粗くした場合、図4(b)に示すように、狭帯域のパケット401では影響が生じないが、広帯域のパケット402aおよびCSS信号のパケット403aは、ノイズ成分が重畳し、検知感度が劣化する。また、持続時間判別の分解能も劣化する。この際、広帯域のパケット402aおよびCSS信号のパケット403aのパルス領域は、時間軸方向に間延びして視覚上ぼやけた如く見えにくくなり、特に、パルス領域の持続時間が不鮮明になる。
一方、周波数分解能を粗くした場合、図4(c)に示すように、広帯域のパケット402では影響が生じないが、狭帯域のパケット401bおよびCSS信号のパケット403bは、ノイズ成分が重畳し、検知感度が劣化する。また、帯域幅判別の分解能も劣化する。この際、狭帯域のパケット401bおよびCSS信号のパケット403bのパルス領域は、視覚上ぼやけた如く見えにくくなり、特に、帯域幅が不鮮明になる。
図5〜図8は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置における各種無線信号のパルス領域を検知するための処理の説明図である。
実施の形態のスペクトル解析装置100は、以下のステップ1.〜5.の手順で処理を行う。
ステップ1.所望の分解能で受信した無線信号の高速フーリエ変換(FFT)を行う。
ステップ2.CSS信号をスペクトログラム上で「長方形」化できるよう、一定周波数領域内の最大値を採用して周波数分解能を粗くする。
ステップ3.時間方向で持続時間を算出する。
ステップ4.周波数分解能をステップ1.の分解能に戻し、持続時間の最大値を採用して時間分解能を粗くする。
ステップ5.周波数方向で帯域幅を算出する。
はじめに、上記のステップ1.では、スペクトル解析装置100は、狭帯域のパケット401および広帯域のパケット402をいずれも高感度に検知できる所望の分解能で受信した無線信号の高速フーリエ変換(FFT)を行う。具体的には、FFT演算部102は、FFTの設定パラメータ(周波数分解能および時間分解能)を図3に示したLoRa理論のライン304より図の右上の領域S内に設定し、FFT変換を行う。
つぎに、上記ステップ2.では、図5に示すように、スペクトル解析装置100は、CSS信号をスペクトログラム上で「長方形」化するための1回目の処理を行う。図5(a)は、図4(a)と同様である。
ここで、スペクトル解析装置100(周波数領域最大化演算部103)は、図5(b)に示すように、FFT結果(スペクトル)における一定周波数領域内の最大値を採用して周波数分解能を粗くする(図3の(2)周波数分解能が粗い領域)。これにより、例えば、広帯域のパケット402は、周波数分解能を粗くした前後のパルス領域の分解能は変わらない(一つのブロック502)。これに対し、狭帯域のパケット401とCSS信号のパケット403は、周波数軸上で一定な大きさ(一定周波数領域)で、時間軸上で複数に分割され積み重なった方形状の複数のブロック501,503に変換される。ここで、各ブロック501〜503は、それぞれブロック501〜503の一定周波数領域内の複数スロットのうち、スペクトルパワー値の最大値を保持する。
各ブロック501〜503は、複数のスロットに対応して、周波数軸方向に所定の(粗い周波数分解能を有し、また、時間軸方向に所定の時間分解能を有する。各ブロック501〜503は、元の分解能(上記ステップ1.の所望の分解能)Aに比べて、周波数軸方向に周波数分解能を粗くしたものである。
周波数領域最大化演算部103の演算により求められた各ブロック501〜503の時間軸および周波数軸上の範囲は、周波数領域最大化範囲保存部104に保存される。
つぎに、上記ステップ3.では、図6に示すように、スペクトル解析装置100は、各ブロック501〜503について、時間方向の持続時間を算出する。この際、スペクトル解析装置100(規格判別部107)は、画像処理等により、各ブロック501〜503が有する時間軸方向上のブロック数により持続時間を算出する。
例えば、図6の例では、広帯域のパケット402のブロック502では一つのブロックに相当する持続時間を算出する。また、狭帯域のパケット401とCSS信号のパケット403に対応するブロック501、503では、時間軸方向に積み上げられたブロック数に基づき、持続時間を算出する。規格判別部107は、各無線信号のパケット401〜403に対応する持続時間をそれぞれ保持しておく。
つぎに、上記ステップ4.では、図7に示すように、スペクトル解析装置100は、CSS信号をスペクトログラム上で「長方形」化するための2回目の処理を行う。図7(a)は、図4(a)と同様である。
はじめに、図7(a)に示すように、スペクトル解析装置100は、周波数分解能を当初のステップ1.の分解能に戻す。この後、図7(b)に示すように、スペクトル解析装置100(時間領域最大化範囲演算部105)は、FFT結果(スペクトル)における持続時間内の最大値を採用して時間分解能を粗くする。
これにより、例えば、狭帯域のパケット401は、縦軸の時間軸上で持続時間に対応した一定な大きさで、横軸の周波数軸上で複数に分割された方形状の複数のブロック701に変換される。広帯域のパケット402については、縦軸の時間軸上で持続時間に対応した一定な大きさで、横軸の周波数軸上で複数に分割された方形状の複数のブロック701に変換される。CSS信号のパケット403についても、縦軸の時間軸上で持続時間に対応した一定な大きさで、横軸の周波数軸上で複数に分割された方形状の複数のブロック703に変換される。
各ブロック701〜703は、複数のスロットに対応して、周波数軸方向に所定の周波数分解能を有し、また、時間軸方向に粗い時間分解能を有する(図3の(1)時間分解能が粗い領域)。各ブロック701〜703は、当初の分解能(上記ステップ1.の所望の分解能)Aに比べて、時間軸方向に時間分解能を粗くしたものである。
時間領域最大化範囲演算部105の演算により求められた各ブロック701〜703の時間軸および周波数軸上の範囲と、持続時間は、時間領域最大化範囲保存部106に保存される。
最後に、図8に示すように、スペクトル解析装置(規格判別部107)は、ステップ5.周波数方向で帯域幅を算出する。図7に示したように、各ブロック701〜703は時間軸方向に所定の持続時間を有している。また、図8に示した周波数軸方向について所定の帯域幅を有している。規格判別部107は、画像処理等でこの各ブロック701〜703のパルス領域の大きさを判別することで、各ブロック701〜703の帯域幅を算出する。なお、狭帯域のパケット401に対応するブロック701は、図8の例では、中央の1ブロックのみが所定のスペクトルパワー(検知出力)された状態であり、この1ブロックに対応する帯域幅を求める。
以上により、狭帯域のパケット401、広帯域のパケット402、さらにはCSS信号のパケット403のそれぞれについて、無線信号の規格別の持続時間と帯域幅からなるパルス領域を求めることができる。
図9は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置における最大値を用いて分解能を粗く設定する例を示す図である。図9(a)は、CSS信号のパケット403のスペクトルパワー値をスロット(ある周波数、時間)単位で示した図である。CSS信号のパケット403は、図示のように、左下から右上に向けてスペクトルパワーが大きいチャープを有しているとする。
この場合、スペクトル解析装置100において最大値を採用して時間分解能を粗くする場合、図9(a)に示した周波数軸および時間軸が複数(4×6)で分割されたスペクトルパワーのうち時間軸上の最大値を採用する。例えば、最も左側(低周波側)の周波数軸上で時間軸方向に沿った6個については、最大値として「12」を採用し、最も右側(高周波側)の周波数上で時間軸方向に沿った6個については、最大値として「15」を採用する。
この結果、スペクトル解析装置100(時間領域最大化範囲演算部105)は、図9(b)に示すように、周波数軸方向に沿って4つの最大値「12」、「14」、「12」、「15」を設定する。
図9は、時間分解能について最大値を用いて分解能を粗く設定する例を示したが、同様の手法で、周波数分解能ついても最大値を用いて分解能を粗く設定できる。
図10、図11は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置におけるスペクトルパワーの最大値を採用する効果を説明する図である。図10の横軸はFFT演算上の各ポイント(周波数または時間[point])、縦軸は信号強度[value]である。図10(a)は、受信した無線信号の元の信号(データ)を示す図であり、ノイズN上で、所定のポイントに信号成分sが突出する。
そして、上述したように、分解能を粗くする際にスペクトルパワーの最大値を採用したときの状態を図10(b)に示す。この図10に示すように、最大値を採用したポイントでの信号成分s1の信号強度は、他のポイントでの信号強度に比して突出度が高く、ノイズに埋もれにくくできる。このように、分解能を粗くする際に最大値を採用することで、スペクトル解析装置100の受信感度劣化を抑制できる。
これに対し、図10(c)は、分解能を粗くする際にスペクトルパワーの平均値を採用したときの状態を示す図である。この場合、平均値を採用したポイントでの信号成分s2の信号強度は、他のポイントでの信号強度との差分が少なくなり、ノイズに埋もれやすくなる。
また、図11は、サブギガ帯における受信感度劣化の度合いを示す図表である。横軸が分解能を粗くする度合い[倍]、縦軸がSNR(Signal−Noise Ratio)[dB]である。元の分解能におけるSNR=0dBとして、分解能を順次粗くしたときのシミュレーション結果を示す。図11において、例えば、1000倍粗くした場合、スペクトルパワーの平均値を採用した場合のSNRは−30dBであるのに比して、スペクトルパワーの最大値を採用した場合のSNRは−10dB以下である。この場合、20dBの差異が生じており、さらに分解能を粗くする程、差分が拡大していく。
図12は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置の解析処理例を示すフローチャートである。以下に説明する処理は、例えば、図2に示した解析部201のCPU221が順次実行する。
はじめに、CPU221は、無線信号を受信処理したRFIC212のBB信号を所望の分解能でFFTし(ステップS1201)、FFT結果(スペクトル)を得る。この際の分解能は、狭帯域のパケット401および広帯域のパケット402をいずれも高感度に検知できる分解能(例えば、図3の領域Sの範囲内)とする。
つぎに、CPU221は、ステップS1201で用いた分解能よりも周波数分解能を粗くし(ステップS1202)、このときのスペクトルパワー(電力)を検知する(ステップS1203)。このとき、CPU221は、一定周波数領域内のスペクトルパワーの最大値を採用して周波数分解能を粗くする。
つぎに、CPU221は、周波数分解能を粗くしたときに得た持続時間を判別する(ステップS1204、図6参照)。
つぎに、CPU221は、周波数分解能を元の状態(ステップS1201実行時)に戻し、元のスペクトルにおいて、時間分解能を粗くし(ステップS1205)、このときのスペクトルパワーにより帯域幅を判別する(ステップS1206、図8参照)。このとき、CPU221は、持続時間内のスペクトルパワーの最大値を採用して時間分解能を粗くする。
つぎに、CPU221は、粗い規格判別を行う(ステップS1207)。すなわち、上述した一次処理において、検知した持続時間と帯域幅を有するパルス領域に基づき、受信した各無線信号の規格を判別する。そして、判別結果を出力し(ステップS1208)、以上の一次処理を終了する。一次処理で出力した判別結果は、可視化装置の二次処理を行う処理部に出力される。二次処理では、無線信号のBB信号のrawデータを対象として、プリアンブル相関演算を行って無線規格を高精度に判別し、各無線規格の帯域占有状態を求める。なお、実施の形態のスペクトル解析装置100は、一次処理だけではなく、二次処理についても実行してもよい。
上記解析処理例では、はじめにFFT結果(スペクトル)の周波数分解能を粗くして持続時間を判別した後、周波数分解能を元に戻し、時間分解能を粗くして帯域幅を判別した。これに限らず、解析順を入れ替えて、はじめにFFT結果(スペクトル)の時間分解能を粗くして帯域幅を判別した後、時間分解能を元に戻し、周波数分解能を粗くして持続時間を判別してもよい。
図13は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置により混雑した無線信号の規格の各パケット検知例を説明する図である。図13の横軸は周波数F、縦軸は時間Tである。図13(a)の上半部には、異なる規格の無線信号が隣接した例であり、CSS信号のパケット403と広帯域のパケット402とが周波数軸方向で隣接した例を示す。
このように、無線が混雑した無線環境では、上述した処理で分解能を粗くしたとする(上記のステップ2.の処理に相当、t:時間分解能を粗くする範囲)。この場合、図13(a)の下半部に示すように、CSS信号のパケット403と広帯域のパケット402とが一体化したパルス領域のブロック1301として表れてしまう。この場合、CSS信号のパケット403と広帯域のパケット402とを区別した規格判別が行えなくなる。なお、無線信号のパケットが到来する時間は不定であるため、パケット毎に合わせて時間分解能の範囲を定めることはできない。
しかしながら、チャネル(CH)が定義されている帯域であれば、CH単位で定義された範囲にのみパケットが存在する。実施の形態では、このCH定義を利用する。
すなわち、上記のステップ2.周波数分解能を粗くする際、図13(b)の上半部に示すように、周波数分解能を粗くする範囲は、受信する無線信号の帯域で定義されたCH帯域幅、またはCH帯域幅の整数分の一とする。
これにより、図13(b)の下半部に示すように、CSS信号のパケット403に対応するパルス領域のブロック1303と、広帯域のパケット402に対応するパルス領域のブロック1302とを異なるブロックとして表すことができる。これにより、CSS信号のパケット403をブロックと広帯域のパケット402とを区別した規格判別が行えるようになる。
図14は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置により混雑した無線信号の解析処理例を示すフローチャートである。以下に説明する処理は、例えば、図2に示した解析部201のCPU221が順次実行する。
はじめに、CPU221は、無線信号を受信処理したRFIC212のBB信号を所望の分解能でFFTし(ステップS1401)、FFT結果(スペクトル)を得る。この際の分解能は、狭帯域のパケット401および広帯域のパケット402をいずれも高感度に検知できる分解能(例えば、図3の領域Sの範囲内)とする。
つぎに、CPU221は、ステップS1401で用いた分解能よりも周波数分解能を粗くし(ステップS1402)、このときのスペクトルパワー(電力)を検知する(ステップS1403)。このとき、CPU221は、周波数分解能をCH帯域幅またはCH帯域幅の整数分の一の範囲で周波数分解能を粗くする。
つぎに、CPU221は、周波数分解能を粗くしたときに得た持続時間を判別する(ステップS1404、図13参照)。
つぎに、CPU221は、周波数分解能を元の状態(ステップS1401実行時)に戻し、元のスペクトルにおいて、時間分解能を粗くし(ステップS1405)、このときのスペクトルパワーにより帯域幅を検知する(ステップS1406、図13参照)。このとき、CPU221は、持続時間内のスペクトルパワーの最大値を採用して時間分解能を粗くする。
つぎに、CPU221は、粗い規格判別を行う(ステップS1407)。すなわち、上述した一次処理において、検知した持続時間と帯域幅を有するパルス領域に基づき、受信した各無線信号の規格を判別する。そして、判別結果を出力し(ステップS1408)、以上の一次処理を終了する。一次処理で出力した判別結果は、可視化装置の二次処理を行う処理部に出力される。
図15は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置によりCSS信号を長方形化する例の説明図である。図15の横軸は周波数F、縦軸は時間Tである。図15(a)には、CSS信号としてLoRaを示す。LoRaは、ある決まった周波数変化率(BandWidth/Symbol Time)でチャープを行い、各シンボル(Symbol)毎に初期位相(周波数)が定められ、その初期位相にビット情報を付与して変調を行う無線方式である。図中〇は各シンボルの初期位相である。BandWidthは、帯域幅BWであり、Symbol Timeは、時間幅STである。
図15(b)には、CSS信号を「長方形」化する領域を示す。上述した分解能を粗くする処理(ステップS1202、ステップS1205、ステップS1402、ステップS1405)の範囲は、図15(b)の領域Sとすることで、CSS信号の「長方形」化が実現できる。領域Sは、一端aが2×Symbol Time、他端bがBandWidth(BW:帯域幅)であり、この図15の例では、一端aと他端bを繋ぐ直線上のライン304により領域Sを示している。この領域Sは、より詳細には、図3に示すように、LoRa理論のライン304より図の右上の領域Sに相当する。
(CSS信号を長方形化する範囲の設定例)
つぎに、図16〜図20を用いてスペクトルを「長方形」化するための時間あるいは周波数のパラメータの設定例を説明する。ここでは、上述したCSS信号(LoRa)について、「最大値を採用して(時間あるいは周波数)を粗くする範囲」の設定例について説明する。以下の説明では、上述した「スロット」を「長方形化bin」として説明する。
実施の形態では、「最大値を採用してFFTを粗くする範囲」をスロットと定義したとき、CSS信号が存在するパルス領域内のいずれのスロットにもCSS信号(LoRa)のエネルギーが含まれるように範囲を定める。
1.LoRa検知用のスペクトル長方形化パラメータの制約について
LoRaのスペクトルは、時間軸上で周波数が線形に変化するスイープ形状となるが、スペクトル解析でパケットとして検知するためには、FFT結果(スペクトル)を「長方形」化する処理が必要となる。このため、実施の形態では、一定の周波数範囲Frecおよび時間範囲Trecの最大値を採用して、FFT分解能を一時的に粗くする処理を行う。以下、FrecおよびTrecの値の決め方について説明する。
図16は、LoRa信号のスペクトル例を示す図である。横軸は時間、縦軸は周波数である。LoRa信号1601は、帯域幅BW(BandWidth)および時間幅ST(Symbol Time)の範囲で線形にCSS変調が行われ、STの周期でシンボル内の初期周波数(図中の〇印「初期位相」)が再設定される。LoRa信号1601は、UPチャープ(周波数が徐々に高くなるチャープ)1601aのほかに、DOWNチャープ(周波数が徐々に高くなるチャープ)1601bのいずれも存在する。
図17は、LoRa信号の長方形化の成功例と失敗例の説明図である。ここで、長方形化する各ブロックは「長方形化bin」と定義する。図17の横軸は時間、縦軸は周波数である。図17(a)は「長方形」化の成功例、図17(b)は「長方形」化の失敗例である。図17(a)のように、LoRa信号1601のチャープ状態に対し適切な大きさの長方形化の範囲(長方形化bin)1701を設定したときには、LoRa信号1601全体の領域を「長方形」1703にできる。一方、図17(b)のように、LoRa信号1601のチャープ状態に対し小さい長方形化の範囲(長方形化bin)1702の場合には、LoRa信号1601が存在する一部の領域(図中白色の領域)を長方形化することができない。この場合、全体の領域の一部が歯抜けした如く複数の「長方形」1704化の範囲(長方形化bin)1704が生じてしまう。
長方形化の範囲である周波数範囲Frecと時間範囲Trecは、充分大きい値である必要がある。具体的には、LoRa信号1601が到来した際に、いずれの長方形化binにもLoRa信号1601(チャープ信号のエネルギー)が含まれている必要がある。
つぎに、LoRa信号1601がUPチャープからUPチャープに遷移するケース(UP−UP)と、UPチャープからDOWNチャープに遷移するケース(UP−DOWN)のそれぞれの「長方形」化の設定例について説明する。また、あるシンボルと次シンボルとの初期位相の差をaBW(0≦a≦1)とする。
図18は、LoRa信号のスペクトルを周波数方向に拡張した拡張スペクトルを示す図である。以下、LoRa信号1601のスペクトルを図18に示すように、周波数方向に拡張した拡張スペクトル1800を用いて説明する。この拡張スペクトル1800は、周波数方向にBW周期で元のLoRa信号1601のスペクトルのコピー1801を複数(無限)配置した配列である。
この拡張スペクトル1800を用いることで、境界値条件を無視した設定が可能となる。拡張スペクトル1800上でいずれの位置に存在する長方形化binにもLoRa信号1601のエネルギーが含まれていれば、実際のLoRa信号1601の検知にも、設定したパラメータが適用できる。境界値条件を無視するため、長方形化binは、完全な長方形とはならず歪んだ長方形となるが、スペクトル解析ではこの程度の歪みは補正可能である。
図19は、LoRa信号のUP−UPケースの図である。長方形化binの位置の最悪ケースとして、長方形化binの中の時間方向に最も小さく周波数方向に最も大きい点(長方形化binの左上)がチャープの線上に一致している場合について説明する。この場合、長方形化binの左上を通過するLoRa信号1601のエネルギーは、長方形化binには含まれない。
このとき、一致している点の初期位相との周波数差をbBW(0≦b≦1)とする。長方形化binの範囲内に少なくとも1点はLoRa信号1601が含まれるようにするFrecおよびTrecの値の範囲は、a、b、Frec、Trecの関係性から、図19の(1)〜(4)の4つのケースに分類でき、下記式1のように定式化できる。
Figure 2019193049
以上より、式1がいずれのa、b(0≦a≦1、0≦b≦1)でも成り立つ条件は下記式2に示される。
Figure 2019193049
図20は、LoRa信号のUP−DOWNケースの図である。UP−UP同様に、最悪ケースとして長方形化binの左上がチャープの線上に一致している場合、一致している点の初期位相との周波数差をbBW(0≦b≦1)とする。長方形化binの範囲内に少なくとも1点はLoRa信号が含まれるようにするFrecおよびTrecの値の範囲は、a、b、Frec、Trecの関係性から、図20の(5)〜(8)の4つのケースに分類でき、下記式3のように定式化できる。
Figure 2019193049
以上より、式3がいずれのa、b(0≦a≦1、0≦b≦1)でも成り立つ条件は、下記式4で示される。
Figure 2019193049
そして、UP−UPのケースおよびUP−DOWNのケース両方に対応可能なFrecおよびTrecの値の範囲は上記式2と上記式4を両方とも満たす必要がある。これら式2と式4は同一であるため、FrecおよびTrecの値は下記式5を満たすよう設定すればよいことになる。
Figure 2019193049
図21は、実施の形態にかかるスペクトル解析装置による無線信号の干渉対策例を示す図である。実施の形態の無線信号の可視化装置、すなわち上記スペクトル解析装置100は、互いに無線通信を行う通信端末2105(2105a,2105b)の無線環境下に設置することで、通信端末2105a,2105bの無線通信に対する干渉波を可視化できる。
通信端末2105a,2105bの通信周波数(例えばサブギガ帯)の干渉源としては、上述した狭帯域信号のパケットを送信するSigfox等の通信端末2101、高帯域信号のパケットを送信するWi−SUN等の通信端末2102がある。また、CSS信号のパケットを送信するLoRa等の通信端末2103、通信端末2105と同様のRFIDを有する通信端末2104等がある。
スペクトル解析装置100は、上記の一次処理により、これら干渉源となる各種無線規格の信号のスペクトルを「長方形」化して表示することができる。なお、可視化装置(スペクトル解析装置100)は、一次処理後、上述した二次処理により、通信端末2105に干渉する干渉波を可視化して表示する。ここで、実施の形態によれば、狭帯域信号や広帯域信号のパケットに限らず、CSS信号についても無線信号を可視化して表示できる。これにより、実施の形態のスペクトル解析装置100によれば、例えば通信端末2105に対し、CSS信号の通信端末2103からの干渉の有無を判別でき、干渉時にはLoRaの送信出力を下げるなどの干渉対策を施せるようになる。
以上説明した実施の形態によれば、CSS信号を含み各規格の無線信号が混在する無線環境においても、各規格別の無線信号を判別できるようになる。この際、CSSについて、電力の検知感度劣化を抑制しつつ、CSS信号の特徴を検出できるようになる。
この際、無線信号のうち、CSS信号を検知可能な所定の周波数分解能および時間分解能を有して高速フーリエ変換(FFT)をおこなうことで、CSS信号を含む無線信号の特徴検出が可能となる。より具体的には、CSS信号が所定の帯域幅およびシンボル時間幅内で所定の周波数変化率を有してチャープする。このCSS信号の周波数分解能を粗くする場合、および時間分解能を粗くする場合のそれぞれでは、周波数軸上の帯域幅と、時間軸上で2倍の前記シンボル時間幅とを結んだ特性のラインより粗い領域S内に周波数分解能および時間分解能を設定する。
そして、FFT後、一定周波数領域内の有効値を採用してスペクトラムの周波数分解能を粗くすることで、CSS信号を含む無線信号の持続時間を算出できる。この後、持続時間内の有効値を採用してスペクトラムの時間分解能を粗くすることで、無線信号の帯域幅を算出できる。そして、これら持続時間と帯域幅に基づき、各規格の無線信号の特徴を判別できるようになる。これに限らず、FFT後、一定時間領域内の有効値を採用してスペクトラムの時間分解能を粗くして無線信号の帯域幅を算出した後、帯域幅内の有効値を採用してスペクトラムの周波数分解能を粗くして、無線信号の持続時間を算出することもできる。
また、単に周波数分解能あるいは時間分解能のパラメータ調整でFFTを行うだけの従来方式と比較して、実施の形態ではCSS信号が含まれた無線信号であっても電力の検知感度劣化を抑制しつつ、帯域幅・持続時間を高分解能で測定できる作用効果を有する。また、復調する規格によって帯域幅・持続時間等を取得する従来方式と比較して、実施の形態では処理時間を大幅に削減できる作用効果を有する。
また、実施の形態では、可視化するスペクトログラム上で持続時間および帯域幅を有する略長方形状のパルス領域がCSS信号を含む無線信号の特徴として検出する。そして、実施の形態では、周波数分解能を粗くした際の略長方形状のパルス領域の時間軸の長さにより持続時間を算出し、時間分解能を粗くした際の略長方形状のパルス領域の周波数軸の長さにより帯域幅を算出する。このように、実施の形態では、CSS信号をスペクトログラム上で持続時間および帯域幅を有する略長方形状に可視化でき、スイープ状のCSS信号を容易に視認可能にする。
また、無線信号のチャネルが予め定義された帯域の場合、周波数分解能を粗くする際の範囲はチャネルの幅、またはチャネルの幅の整数分の一で行う。これにより、CSS信号を含む異なる規格の無線信号が周波数方向で混雑しているときでも、これら各規格の無線信号を弁別して判別可能になる。
また、分解能を粗くする際に有効値として最大値を採用することで、検出したスペクトラムパワーが雑音に埋もれず、受信感度劣化を抑制できるようになる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)チャープ変調のCSS信号を含む無線信号が混在した無線環境の各規格の特徴を判別するスペクトル解析プログラムにおいて、
前記CSS信号の特徴を可視化可能な所定の周波数分解能および時間分解能で前記無線信号を高速フーリエ変換してスペクトルを求めさせ、
一定周波数領域内の有効値を採用して前記スペクトルの前記周波数分解能を粗くして前記無線信号の持続時間を算出させ、
前記持続時間内の有効値を採用して前記スペクトルの時間分解能を粗くして、前記無線信号の帯域幅を算出させ、
前記持続時間と前記帯域幅に基づき、各規格の前記無線信号の特徴を判別させる、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするスペクトル解析プログラム。
(付記2)前記高速フーリエ変換は、前記CSS信号を検知可能な所定の周波数分解能および時間分解能で行わせることを特徴とする付記1に記載のスペクトル解析プログラム。
(付記3)前記CSS信号が所定の帯域幅およびシンボル時間幅内で所定の周波数変化率を有してチャープする場合、
前記周波数分解能を粗くする場合、および前記時間分解能を粗くする場合のそれぞれでは、周波数軸上の前記帯域幅と、時間軸上で2倍の前記シンボル時間幅とを結んだ特性のラインより粗い領域内に前記周波数分解能および前記時間分解能を設定することを特徴とする付記1または2に記載のスペクトル解析プログラム。
(付記4)前記特徴は、可視化するスペクトログラム上で前記持続時間および前記帯域幅を有する略長方形状のパルス領域であり、
前記周波数分解能を粗くした際の略長方形状のパルス領域の時間軸の長さにより、前記持続時間を算出させ、
前記時間分解能を粗くした際の略長方形状の前記パルス領域の周波数軸の長さにより、前記帯域幅を算出させることを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載のスペクトル解析プログラム。
(付記5)前記無線信号のチャネルが予め定義された帯域の場合、
前記周波数分解能を粗くする際、当該粗くする範囲は前記チャネルの幅、または前記チャネルの幅の整数分の一で行わせることを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載のスペクトル解析プログラム。
(付記6)前記CSS信号の特徴を可視化可能な所定の周波数分解能および時間分解能で前記無線信号を高速フーリエ変換してスペクトルを求めさせ、
一定時間領域内の有効値を採用して前記スペクトルの前記時間分解能を粗くして前記無線信号の帯域幅を算出させ、
前記帯域幅内の有効値を採用して前記スペクトルの周波数分解能を粗くして、前記無線信号の持続時間を算出させ、
前記帯域幅と前記持続時間に基づき、各規格の前記無線信号の特徴を判別する、
ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載のスペクトル解析プログラム。
(付記7)前記有効値として検出したスペクトルパワーの最大値を採用することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載のスペクトル解析プログラム。
(付記8)前記各規格の前記無線信号の特徴の判別結果を一次処理とし、当該一次処理の判別結果を用いて前記無線信号のベースバンド信号を解析し、前記無線信号の各規格の帯域占有率を判断する二次処理を行わせることを付記1〜7のいずれか一つに記載のスペクトル解析プログラム。
(付記9)チャープ変調のCSS信号を含む無線信号が混在した無線環境の各規格の特徴を判別するスペクトル解析方法において、
前記CSS信号の特徴を可視化可能な所定の周波数分解能および時間分解能で前記無線信号を高速フーリエ変換してスペクトルを求め、
一定周波数領域内の有効値を採用して前記スペクトルの前記周波数分解能を粗くして前記無線信号の持続時間を算出し、
前記持続時間内の有効値を採用して前記スペクトルの時間分解能を粗くして、前記無線信号の帯域幅を算出し、
前記持続時間と前記帯域幅に基づき、各規格の前記無線信号の特徴を判別する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とするスペクトル解析方法。
(付記10)チャープ変調のCSS信号を含む無線信号が混在した無線環境の各規格の特徴を判別するスペクトル解析装置において、
前記CSS信号の特徴を可視化可能な所定の周波数分解能および時間分解能で前記無線信号を高速フーリエ変換してスペクトルを求め、一定周波数領域内の有効値を採用して前記スペクトルの前記周波数分解能を粗くして前記無線信号の持続時間を算出し、前記持続時間内の有効値を採用して前記スペクトルの時間分解能を粗くして、前記無線信号の帯域幅を算出し、前記持続時間と前記帯域幅に基づき、各規格の前記無線信号の特徴を判別する解析部を備えたことを特徴とするスペクトル解析装置。
100 スペクトル解析装置
101 IQ出力部
102 FFT演算部
103 周波数領域最大化演算部
104 周波数領域最大化範囲保存部
105 時間領域最大化範囲演算部
106 時間領域最大化範囲保存部
107 規格判別部
201 解析部
202 ソフトウェア無線部
211 アンテナ
212 RFIC
221 CPU
222 ROM
223 RAM

Claims (9)

  1. チャープ変調のCSS信号を含む無線信号が混在した無線環境の各規格の特徴を判別するスペクトル解析プログラムにおいて、
    前記CSS信号の特徴を可視化可能な所定の周波数分解能および時間分解能で前記無線信号を高速フーリエ変換してスペクトルを求めさせ、
    一定周波数領域内の有効値を採用して前記スペクトルの前記周波数分解能を粗くして前記無線信号の持続時間を算出させ、
    前記持続時間内の有効値を採用して前記スペクトルの時間分解能を粗くして、前記無線信号の帯域幅を算出させ、
    前記持続時間と前記帯域幅に基づき、各規格の前記無線信号の特徴を判別させる、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするスペクトル解析プログラム。
  2. 前記高速フーリエ変換は、前記CSS信号を検知可能な所定の周波数分解能および時間分解能で行わせることを特徴とする請求項1に記載のスペクトル解析プログラム。
  3. 前記CSS信号が所定の帯域幅およびシンボル時間幅内で所定の周波数変化率を有してチャープする場合、
    前記周波数分解能を粗くする場合、および前記時間分解能を粗くする場合のそれぞれでは、周波数軸上の前記帯域幅と、時間軸上で2倍の前記シンボル時間幅とを結んだ特性のラインより粗い領域内に前記周波数分解能および前記時間分解能を設定することを特徴とする請求項1または2に記載のスペクトル解析プログラム。
  4. 前記特徴は、可視化するスペクトログラム上で前記持続時間および前記帯域幅を有する略長方形状のパルス領域であり、
    前記周波数分解能を粗くした際の略長方形状のパルス領域の時間軸の長さにより、前記持続時間を算出させ、
    前記時間分解能を粗くした際の略長方形状の前記パルス領域の周波数軸の長さにより、前記帯域幅を算出させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のスペクトル解析プログラム。
  5. 前記無線信号のチャネルが予め定義された帯域の場合、
    前記周波数分解能を粗くする際、当該粗くする範囲は前記チャネルの幅、または前記チャネルの幅の整数分の一で行わせることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のスペクトル解析プログラム。
  6. 前記CSS信号の特徴を可視化可能な所定の周波数分解能および時間分解能で前記無線信号を高速フーリエ変換してスペクトルを求め、
    一定時間領域内の有効値を採用して前記スペクトルの前記時間分解能を粗くして前記無線信号の帯域幅を算出させ、
    前記帯域幅内の有効値を採用して前記スペクトルの周波数分解能を粗くして、前記無線信号の持続時間を算出させ、
    前記帯域幅と前記持続時間に基づき、各規格の前記無線信号の特徴を判別する、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のスペクトル解析プログラム。
  7. 前記有効値として検出したスペクトルパワーの最大値を採用することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のスペクトル解析プログラム。
  8. チャープ変調のCSS信号を含む無線信号が混在した無線環境の各規格の特徴を判別するスペクトル解析方法において、
    前記CSS信号の特徴を可視化可能な所定の周波数分解能および時間分解能で前記無線信号を高速フーリエ変換してスペクトルを求め、
    一定周波数領域内の有効値を採用して前記スペクトルの前記周波数分解能を粗くして前記無線信号の持続時間を算出し、
    前記持続時間内の有効値を採用して前記スペクトルの時間分解能を粗くして、前記無線信号の帯域幅を算出し、
    前記持続時間と前記帯域幅に基づき、各規格の前記無線信号の特徴を判別する、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とするスペクトル解析方法。
  9. チャープ変調のCSS信号を含む無線信号が混在した無線環境の各規格の特徴を判別するスペクトル解析装置において、
    前記CSS信号の特徴を可視化可能な所定の周波数分解能および時間分解能で前記無線信号を高速フーリエ変換してスペクトルを求め、一定周波数領域内の有効値を採用して前記スペクトルの前記周波数分解能を粗くして前記無線信号の持続時間を算出し、前記持続時間内の有効値を採用して前記スペクトルの時間分解能を粗くして、前記無線信号の帯域幅を算出し、前記持続時間と前記帯域幅に基づき、各規格の前記無線信号の特徴を判別する解析部を備えたことを特徴とするスペクトル解析装置。
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