JP2019191856A - 警備システム及び警備方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】警備対象領域の状況に適応した柔軟な警備配置の制御を行うこと。【解決手段】コントロールセンタ50は、混雑度と必要警戒強度との対応関係を警戒強度計画値として保持しており、監視カメラ11の撮像結果から求めた混雑度と警戒強度計画値とを用い、その時点の必要警戒強度を算出する。また、警備員の位置を示す警備員状態から実警戒強度を算出し、必要警戒強度と実警戒強度との比較結果に応じて警備状態を変更する配置制御を実行する。【選択図】図1

Description

この発明は、警備員による警備を管理する警備システム及び警備方法に関する。
従来、イベント警備や常駐警備を行う場合には、警備対象領域の所定位置で立哨等により警備を行うエリア警備員や警備対象領域を巡回する巡回警備員などを適宜配置して警備を行っている。
例えば、特許文献1には、警備員のスキル(身体能力、護身能力)及び経験と、該警備員の位置情報に応じて、どのような能力を持つ警備員をどのような組み合わせで配備すべきかをシミュレーションして、警備員の最適配備情報を提供する警備システムが開示されている。
特開2015−215737号公報
しかしながら、上記特許文献1では、特定の警備員がインシデントへの対応を開始した場合に他の警備員の配置を最適化することができるものの、警備対象領域の状況変化に適応して全体的な警備状況を変更することができなかった。
例えば、花火大会やマラソン大会、迎賓館での見学等、多くの人が警備対象領域に訪れる場合、各地点の混雑の度合いは時々刻々と変化する。このような混雑の度合いにより、各地点で必要となる警備員の人数も変化させることが求められる。警備員が少なすぎると事故などが発生する可能性が上昇し、警備員が多すぎるとコストが過大となるためである。
また、警備員の増員が必要になったにもかかわらず、増員可能な警備員が不足している場合、すでに配置している警備員を移動させる必要があるが、警備員は配置された現場から自己判断で動くことができず、本部も各警備員の現場の状況が把握できていないため適切な人員配置が困難である。
これらのことから、警備対象領域の状況に適応した柔軟な警備配置の制御をいかにして実現するかが重要な課題となっている。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであって、警備対象領域の状況に適応した柔軟な警備配置の制御を行う警備システム及び警備方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、警備の対象となる警備対象領域について、必要な警備の度合いを示す必要警戒強度を算出する必要警戒強度算出手段と、前記警備対象領域における実際の警備の度合いを示す実警戒強度を算出する実警戒強度算出手段と、前記必要警戒強度と前記実警戒強度との比較結果に応じて警備状態を変更する制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記必要警戒強度算出手段は、前記警備対象領域の警備に必要となる対処員の人数を前記必要警戒強度として算出し、前記実警戒強度算出手段は、前記警備対象領域の警備にあたっている対処員の人数を前記実警戒強度として算出することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記実警戒強度算出手段は、前記警備対象領域を担当している対処員の数を実警戒強度の下限値として算出し、前記対処員の数と前記警備対象領域に所在する他の対処員の数との合計を前記実警戒強度の上限として算出することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記必要警戒強度算出手段は、前記警備対象領域の混雑度合いに応じて前記必要警戒強度を変更することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、前記制御手段は、前記実警戒強度の下限値が前記必要警戒強度を上回る場合に、警戒強度が過剰である旨の報知を行うことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記制御手段は、前記実警戒強度の上限値が前記必要警戒強度を下回る場合に、警戒強度が不足している旨の報知を行うことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項3〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記制御手段は、前記実警戒強度の上限値が前記必要警戒強度を下回り、前記実警戒強度の上限値と前記必要警戒強度との差が所定値以上である場合に、前記警備対象領域の警備に新規の対処員を割り当てる制御を行なうことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、警備の対象となる警備対象領域について、必要な警備の度合いを示す必要警戒強度を算出する必要警戒強度算出ステップと、前記警備対象領域における実際の警備の度合いを示す実警戒強度を算出する実警戒強度算出ステップと、前記必要警戒強度と前記実警戒強度との比較結果に応じて警備状態を変更する制御を行う制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、警備対象領域の状況に適応した柔軟な警備配置の制御を行うことができる。
図1は、実施例に係る警備システムについての説明図である。 図2は、図1に示した警備システムのシステム構成図である。 図3は、図1に示したコントロールセンタの内部構成を示す内部構成図である。 図4は、図2に示した警備員端末装置の内部構成を示す内部構成図である。 図5は、コントロールセンタが格納する警備員状態データの具体例についての説明図である 図6は、警戒強度計画値の具体例についての説明図である。 図7は、配置制御の具体例についての説明図である。 図8は、コントロールセンタの処理手順を示すフローチャートである。 図9は、複数の警備対象領域が存在する場合についての説明図である。 図10は、イベントのスケジュールに基づく必要警戒強度の設定についての説明図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る警備システム及び警備方法の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、実施例に係る警備システムについての説明図である。図1に示すように、警備対象領域には、監視カメラ11を適宜設置するとともに、警備員を配置する。警備員には、割り当てられた警備エリアを立哨等により警備するエリア警備員と、特定の警備エリアを担当せず、インシデントが発生した場合などに備えて巡回する巡回警備員とが含まれる。インシデントとは、警備員による対処が必要な事象であり、火災、事故、客同士のトラブルなどが含まれる。
監視カメラ11は、警備対象領域を撮像し、撮像結果である画像データをコントロールセンタ50に送信する。この画像データには、警備対象領域内に所在する一般客の像が含まれているため、コントロールセンタ50は、画像データを解析して警備対象領域内に所在する一般客の総数を推定し、混雑の度合いを示す評価値である混雑度を求めることができる。
また、コントロールセンタ50は、警備対象領域に対する警備計画を事前に策定している。策定された警備計画には、警戒強度計画値が含まれる。警戒強度は、警備対象領域において警備にあたる警備員の人数によって示される。警備対象領域の警備に必要な警備員の人数が必要警戒強度であり、実際に警備にあたっている警備員の人数が実警戒強度である。警戒強度計画値は、混雑度と必要警戒強度との対応関係を予め定めたものである。
コントロールセンタ50は、監視カメラ11の撮像結果から求めた混雑度と警戒強度計画値とを用い、その時点の必要警戒強度を算出する。また、コントロールセンタ50は、警備員が携行する警備員端末装置から位置情報を取得し、警備対象領域における警備員状態を管理している。この警備員状態から、コントロールセンタ50は、実警戒強度を算出することができる。
コントロールセンタ50は、必要警戒強度と実警戒強度とを比較し、比較結果に応じて警備状態を変更する配置制御を実行する。具体的には、実警戒強度が必要警戒強度から逸脱している場合に、警備員の増減を支援する報知を行う。特に、実警戒強度が必要警戒強度を下回り、必要警戒強度との差が所定値以上であるならば、警備対象領域の警備に新規の警備員を自動的に割り当てる制御を行なう。
このように、警備の対象となる警備対象領域について、必要な警備の度合いを示す必要警戒強度を算出するとともに、実際の警備の度合いを示す実警戒強度を算出し、必要警戒強度と実警戒強度との比較結果に応じて警備状態を変更する制御を行うことで、警備対象領域の状況に適応した柔軟な警備配置の制御を行うことができる。
次に、図1に示した警備システムのシステム構成について説明する。図2は、図1に示した警備システムのシステム構成図である。図2に示すように、警備システムは、固定装置10、拠点サーバ20、可搬カメラユニット21、可搬センサユニット22、警備員装備30、コントロールセンタ50及びサービスサーバ80を有する。
固定装置10は、予め設置された装置である。この固定装置10には、警備対象領域の警備に用いる情報を取得するために予め設置された情報取得手段、広告の表示等に用いられる大型固定ディスプレイ14、固定スピーカ15等が含まれる。また、予め設置された情報取得手段としては、監視カメラ11、侵入センサ12、火災センサ13等が含まれる。また、空調装置など任意の装置から動作状態を示す設備情報を取得することもできる。
拠点サーバ20は、固定装置10と、コントロールセンタ50との通信を中継するサーバである。拠点サーバ20は、警備対象領域の内部、若しくは近傍に設置する。また、複数の警備対象領域が存在する場合などには、拠点サーバ20を複数設けることができる。
可搬カメラユニット21は、コントロールセンタ50からの指示に基づいて設置されるカメラである。可搬カメラユニット21は、設置された地点の周辺を撮像し、画像データをコントロールセンタ50に送信する。この可搬カメラユニット21とコントロールセンタ50との間の通信も、拠点サーバ20により中継される。
可搬センサユニット22は、コントロールセンタ50からの指示に基づいて設置されるセンサである。火災センサや侵入センサなど、任意のセンサに通信機能を持たせ、可搬センサユニット22とすることができる。可搬センサユニット22は、設置された地点の周辺の情報を取得し、画像データをコントロールセンタ50に送信する。この可搬センサユニット22とコントロールセンタ50との間の通信も、拠点サーバ20により中継される。
警備員装備30は、警備員が装備する装置である。警備員装備30には、ウェアラブルカメラであるカメラ31と、マイク32と、GPS(Global Positioning System)ユニット33と、イヤホン34と、スピーカ35と、無線中継装置36と、警備員端末装置40とが含まれる。
カメラ31は、周囲を撮像し、画像データを警備員端末装置40に出力する。マイク32は、周囲の音を取得し、音データを警備員端末装置40に出力する。GPSユニット33は、GPS人工衛星の信号を受信して位置を算出し、位置データを警備員端末装置40に出力する。イヤホン34及びスピーカ35は、警備員端末装置40からの制御を受けて音の出力を行なう。
警備員端末装置40は、携帯電話通信網を用いた無線通信を行なう機能と、Wi−Fi(Wireless Fidelity)等の規格に準じた無線通信を行なう機能とを有する。警備員端末装置40は、これらの通信機能を用いてコントロールセンタ50と通信することができる。なお、Wi−Fi等の規格に準じた無線通信は、無線中継装置36及び拠点サーバ20を経由して行なう。
無線中継装置36は、Wi−Fi等の規格に準じた無線通信を中継する装置であり、警備員端末装置40と拠点サーバ20との間の通信のみならず、他の装置の無線通信を中継することができる。例えば、他の無線中継装置36の通信の中継や、歩行者の携帯端末からインターネットへの接続の中継を行なうことも可能である。
警備員端末装置40は、カメラ31、マイク32及びGPSユニット33が出力したデータをコントロールセンタ50に送信し、コントロールセンタ50から受信したデータに基づいてイヤホン34及びスピーカ35への出力を行なう。
また、警備員端末装置40は、カメラ31、マイク32及びGPSユニット33から取得したデータを使用する処理を自装置で実行し、処理結果に応じた出力をイヤホン34及びスピーカ35を用いて行なうことができる。
コントロールセンタ50は、固定装置10、可搬カメラユニット21、可搬センサユニット22及び警備員装備30から受信したデータを用い、警備対象領域の警備を行なう。また、コントロールセンタ50は、サービスサーバ80と通信し、サービスサーバ80が提供するサービスを警備員端末装置40で利用可能とする。
サービスサーバ80は、通訳サービスなど、警備員装備30を装備した警備員を補助する各種サービスを提供するサーバである。サービスサーバ80は、サービスごとに個別に設けてもよい。
次に、図1に示したコントロールセンタ50の内部構成について説明する。図3は、図1に示したコントロールセンタ50の内部構成を示す内部構成図である。図3に示すように、コントロールセンタ50は、警備対象領域情報取得部51、装置制御指示送信部52、通知送信部53、記憶部54及び制御部55を有する。
警備対象領域情報取得部51は、固定装置10、可搬カメラユニット21、可搬センサユニット22及び警備員装備30から情報を取得し、制御部55に出力する処理部である。
装置制御指示送信部52は、制御部55が出力する制御指示を対象の装置に送信する処理部である。制御指示の送信対象となる装置は、固定装置10、可搬カメラユニット21及び可搬センサユニット22などである。通知送信部53は、制御部55が出力する警備員端末装置40への通知を送信する処理部である。
記憶部54は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶デバイスであり、警備員状態データ54a、警戒強度計画値54b、必要警戒強度54c及び実警戒強度54dを記憶する。警備員状態データ54aは、各警備員の状態を示すデータである。警戒強度計画値54bは、必要警戒強度と混雑度との対応関係を事前に設定したデータである。必要警戒強度54cは、その時点の混雑度と警戒強度計画値54bから算出された必要警戒強度の現在値を示す。実警戒強度54dは、警備員状態データ54aから算出された実警戒強度の現在値を示す。
制御部55は、コントロールセンタ50を全体制御する制御部であり、警備員状態管理部55a、領域状態判定部55b、装置制御部55c、警備計画策定部55d、必要警戒強度算出部55e、実警戒強度算出部55f及び配置制御部55gを有する。制御部55は、CPU(Central Processing Unit)などで実現できる。制御部55をCPUにより実現する場合には、警備員状態管理部55a、領域状態判定部55b、装置制御部55c、警備計画策定部55d、必要警戒強度算出部55e、実警戒強度算出部55f及び配置制御部55gは、CPUが実行するプロセスとして実現される。
警備員状態管理部55aは、警備対象領域情報取得部51が警備員装備30から取得した情報を警備員状態データ54aに登録することで、警備員の状態を管理する処理部である。具体的には、警備員状態管理部55aは、各警備員の装備、状態、位置などを警備員状態データ54aに適宜登録する。
領域状態判定部55bは、警備対象領域の状態を判定する処理部である。領域状態判定部55bが判定する警備対象領域の状態には、混雑度やインシデントの発生が含まれる。領域状態判定部55bは、警備対象領域情報取得部51が監視カメラ11から取得した画像データを解析して警備対象領域内に所在する一般客の総数を推定し、混雑の度合いを示す評価値である混雑度を求める。
また、領域状態判定部55bは、警備対象領域情報取得部51が固定装置10、可搬カメラユニット21、可搬センサユニット22などから取得した情報を用いてインシデントの発生を検知する。また、警備員装備30からの通知、ボランティアスタッフや一般人からの通報などに基づいてインシデントの検知を行うことも可能である。
装置制御部55cは、領域状態判定部55bによる検知結果に基づいて、固定装置10、可搬カメラユニット21及び可搬センサユニット22に対する制御指示を決定し、装置制御指示送信部52に出力する処理部である。例えば、火災の発生を検知した場合には、大型固定ディスプレイ14の表示出力や固定スピーカ15からの音声出力の内容を指定する制御指示を出力することで、避難誘導を行うことができる。
警備計画策定部55dは、警備対象領域に対する警備計画を事前に策定する処理部である。策定される警備計画には、混雑度と必要警戒強度との対応関係を定めた警戒強度計画値が含まれる。警備計画策定部55dは、警備計画の策定を行った場合に、警戒強度計画値54bを記憶部54に格納する。
必要警戒強度算出部55eは、領域状態判定部55bにより混雑度が算出された場合に、混雑度と警戒強度計画値54bとを用いて必要警戒強度の現在値を算出し、必要警戒強度54cとして記憶部54に格納する。
実警戒強度算出部55fは、警備員状態管理部55aにより警備員状態データ54aが更新された場合に、更新された警備員状態データ54aを用いて実警戒強度の現在値を算出し、実警戒強度54dとして記憶部54に格納する。
配置制御部55gは、必要警戒強度54cと実警戒強度54dとを比較し、比較結果に応じて警備状態を変更する配置制御を実行する。具体的には、配置制御部55gは、実警戒強度54dが必要警戒強度54cから逸脱している場合に、警備員の増減を支援する報知を行う。特に、実警戒強度54dが必要警戒強度54cを下回り、必要警戒強度54cとの差が所定値以上であるならば、警備対象領域の警備に新規の警備員を自動的に割り当てる制御を行なう。必要警戒強度54c、実警戒強度54d及び配置制御の具体例については後述する。
次に、図2に示した警備員端末装置40の内部構成について説明する。図4は、図2に示した警備員端末装置40の内部構成を示す内部構成図である。図4に示すように、警備員端末装置40は、装備インタフェース41、表示操作部42、携帯通信網接続部43、無線中継装置インタフェース44、記憶部45及び制御部46を有する。
装備インタフェース41は、カメラ31、マイク32及びGPSユニット33の出力を受け付け、イヤホン34及びスピーカ35への音の出力を行なうインタフェースである。表示操作部42は、表示出力と操作入力の受付とを行なうタッチパネルディスプレイなどのデバイスである。
携帯通信網接続部43は、携帯電話通信網に接続して通信を行なう通信インタフェースである。無線中継装置インタフェース44は、無線中継装置36とWi−Fi(Wireless Fidelity)等の規格に準じた無線通信を行なう通信インタフェースである。
記憶部45は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶デバイスであり、地図データ45a等を格納する。地図データ45aは、警備対象領域やその周辺などの地図を示すデータである。
制御部46は、警備員端末装置40を全体制御する制御部であり、情報収集部46a、情報送信部46b及び通知処理部46cを有する。制御部46は、CPU(Central Processing Unit)などで実現できる。制御部46をCPUにより実現する場合には、情報収集部46a、情報送信部46b及び通知処理部46cは、CPUが実行するプロセスとして実現される。
情報収集部46aは、カメラ31、マイク32及びGPSユニット33の出力を取得することで、情報収集を行なう処理部である。情報送信部46bは、コントロールセンタ50への情報の送信を行なう処理部であり、情報収集部46aが収集した情報をコントロールセンタ50に送信する。このとき、情報収集部46aが収集した情報をそのまま送信してもよいし、加工や解析を行った上で送信してもよい。さらに、情報送信部46bは、表示操作部42に対する対処員の操作に基づいて、インシデントの発生を示す通報をコントロールセンタ50に送信することができる。
通知処理部46cは、コントロールセンタ50からの通知に係る処理を行う。具体的には、通知処理部46cは、コントロールセンタ50から対処通知を受信した場合には、表示操作部42やイヤホン34による出力を用い、警備員に対して対処通知の内容を報知する。また、配置の変更など警備状態の変更に係る通知についても、表示操作部42やイヤホン34による出力を用いて警備員に報知することができる。
次に、コントロールセンタ50が格納する警備員状態データ54aの具体例について説明する。図5は、コントロールセンタ50が格納する警備員状態データ54aの具体例についての説明図である。図5に示すように、警備員状態データ54aは、警備員を一意に識別する警備員IDに、装備、状態、位置などを対応付けたデータである。
図5では、警備員ID「G001」に対し、装備「基本装備」、状態「警備中(エリア担当)」、「位置(X1,Y1)」などを対応付けている。また、警備員ID「G002」に対し、装備「基本装備」、状態「警備中(巡回)」、「位置(X2,Y2)」などを対応付けている。
また、警備員ID「G003」に対し、装備「基本装備、AED」、状態「警備中(エリア担当)」、「位置(X3,Y3)」などを対応付けている。また、警備員ID「G004」に対し、装備「なし」、状態「待機中」、「位置(X4,Y4)」などを対応付けている。
次に、警戒強度計画値の具体例について説明する。図6は、警戒強度計画値の具体例についての説明図である。図6では、警備対象領域の混雑度が「〜30人」である場合と、「31人〜50人」である場合と、「51人〜」である場合のそれぞれについて必要警戒強度を対応付けている。また、必要警戒強度は、上限Bmaxと下限Bminにより定まる範囲として設定している。
具体的には、混雑度が「〜30人」である場合には、必要警戒強度上限Bmaxを「3人」、必要警戒強度下限Bminを「1人」としている。また、混雑度が「31人〜50人」である場合には、必要警戒強度上限Bmaxを「3人」、必要警戒強度下限Bminを「2人」としている。また、混雑度が「51人〜」である場合には、必要警戒強度上限Bmaxを「4人」、必要警戒強度下限Bminを「3人」としている。
次に、配置制御の具体例について説明する。図7は、配置制御の具体例についての説明図である。まず、実警戒強度には、実警戒強度上限Amaxと実警戒強度下限Aminの2つの値がある。実警戒強度下限Aminは、その警備対象領域を担当しているエリア警備員の人数(エリア警備員数)に等しい。実警戒強度上限Amaxは、エリア警備員数とその警備対象領域に所在する巡回警備員の人数(エリア内の巡回警備員数)との合計である。
配置制御では、実警戒強度下限Aminが必要警戒強度上限Bmaxを上回る場合には、警戒強度が過剰である旨の報知を行う。この報知は、コントロールセンタ50の担当者に対して行えば良い。
また、実警戒強度上限Amaxが必要警戒強度下限Bminを下回る場合には、警戒強度が不足している旨の報知を行う。この報知は、コントロールセンタ50の担当者に対して行うのに加え、エリア警備員に対しても行うことが望ましい。
さらに、実警戒強度上限Amaxが必要警戒強度下限Bminを下回り、実警戒強度上限Amaxと必要警戒強度下限Bminとの差分が所定の閾値以上であるならば、警備対象領域の警備に新規の警備員を割り当てることで警備員の自動追加を行う。
警備員の自動追加は、警備員状態データ54aを参照して追加要員となる警備員を特定し、特定した警備員に現地への直行を指示する通知を送信することで行えばよい。なお、追加要員となりうる警備員は、他の警備対象領域に所在する巡回警備員、待機中の警備員、他の警備対象領域の余剰のエリア警備員などである。警備員の自動追加を行った場合には、警備員状態データ54aを更新し、コントロールセンタ50の担当者に対する報知を行う。
次に、コントロールセンタ50の処理手順について説明する。図8は、コントロールセンタ50の処理手順を示すフローチャートである。まず、領域状態判定部55bは、警備対象領域情報取得部51が監視カメラ11から取得した画像データを解析して警備対象領域内に所在する一般客の総数を推定し、混雑の度合いを示す評価値である混雑度を求める(ステップS101)。
必要警戒強度算出部55eは、領域状態判定部55bにより混雑度が算出された場合に、混雑度と警戒強度計画値54bとを用いて必要警戒強度54cを算出する(ステップS102)。
警備員状態管理部55aが警備員状態を取得して(ステップS103)、警備員状態データ54aを更新すると、実警戒強度算出部55fは、更新された警備員状態データ54aを用いて実警戒強度54dの現在値を算出する(ステップS104)。
配置制御部55gは、必要警戒強度54cと実警戒強度54dとを比較する(ステップS105)。比較の結果、実警戒強度54dが適正範囲を逸脱していなければ(ステップS106:No)、そのまま処理を終了する。一方、実警戒強度54dが適正範囲を逸脱しているならば(ステップS106;Yes)、配置制御部55gは、比較結果に応じて警備状態を変更する配置制御を実行し(ステップS107)、処理を終了する。
次に、複数の警備対象領域が存在する場合について説明する。図9は、複数の警備対象領域が存在する場合についての説明図である。図9では、警備対象領域R1、警備対象領域R2及び警備対象領域R3の3つの警備対象領域を示している。このように複数の警備対象領域が存在する場合には、それぞれについて警戒強度計画値、必要警戒強度、実警戒強度を算出する。例えば、図9では、警備対象領域R1の必要警戒強度上限がBmax1であり、警備対象領域R2の必要警戒強度上限がBmax2であり、警備対象領域R3の必要警戒強度上限がBmax3である。
ここで、必要警戒強度上限の総和ΣBmaxは、警備員総数以下とする。従って、例えば混雑度の変化により必要警戒強度を更新し、必要警戒強度上限の総和が警備員総数を超える事態となったならば、各警備対象領域の警戒強度計画値及び必要警戒強度などに基づいて各警備対象領域の必要警戒強度上限を調整し、その総和ΣBmaxが警備員総数以下となるように設定する。
これまでの説明では、混雑度と必要警戒強度を対応させる場合を例に説明を行ったが、必要警戒強度は混雑度以外の要因に対応付けることも可能である。例えば、イベントのスケジュールに基づいて必要警戒強度を設定してもよい。
図10は、イベントのスケジュールに基づく必要警戒強度の設定についての説明図である。図10では、イベント会場内とイベント会場周辺道路の2つを警備対象領域とし、時刻「〜18:00(イベント前)」、時刻「18:00〜21:00(イベント中)」、時刻「21:00〜(イベント後)」の3パターンについて必要警戒強度を設定している。
まず、イベント会場内の時刻「〜18:00(イベント前)」については、必要警戒強度上限Bmaxを「3人」、必要警戒強度下限Bminを「1人」としている。また、イベント会場内の時刻「18:00〜21:00(イベント中)」については、必要警戒強度上限Bmaxを「7人」、必要警戒強度下限Bminを「5人」としている。また、イベント会場内の時刻「21:00〜(イベント後)」については、必要警戒強度上限Bmaxを「4人」、必要警戒強度下限Bminを「2人」としている。
イベント会場周辺道路の時刻「〜18:00(イベント前)」については、必要警戒強度上限Bmaxを「5人」、必要警戒強度下限Bminを「3人」としている。また、イベント会場周辺道路の時刻「18:00〜21:00(イベント中)」については、必要警戒強度上限Bmaxを「3人」、必要警戒強度下限Bminを「1人」としている。また、イベント会場周辺道路の時刻「21:00〜(イベント後)」については、必要警戒強度上限Bmaxを「7人」、必要警戒強度下限Bminを「5人」としている。
上述してきたように、本実施例に係る警備システムは、警備の対象となる警備対象領域について、必要な警備の度合いを示す必要警戒強度を算出し、警備対象領域における実際の警備の度合いを示す実警戒強度を算出し、必要警戒強度と実警戒強度との比較結果に応じて警備状態を変更するので、警備対象領域の状況に適応した柔軟な警備配置の制御を行うことができる。
必要警戒強度としては、警備対象領域の警備に必要となる対処員の人数を用いることができ、実警戒強度としては、警備対象領域の警備にあたっている対処員の人数を用いることができる。
なお、本実施例では警備員が対処員として警備を行う場合を例に説明を行ったが、ボランティアスタッフなどが対処員として警備を行う場合にも本発明を適用可能である。
また、警備対象領域を担当している担当対処員の数を実警戒強度の下限値として用い、担当対処員の数と警備対象領域に所在する他の対処員の数との合計を実警戒強度の上限として用いることができる。
また、警備対象領域の混雑度合いに応じて必要警戒強度を変更することができる。また、実警戒強度の下限値が必要警戒強度を上回る場合に、警戒強度が過剰である旨の報知を行うことができる。また、実警戒強度の上限値が必要警戒強度を下回る場合に、警戒強度が不足している旨の報知を行うことができる。さらに、実警戒強度の上限値が必要警戒強度を下回り、実警戒強度の上限値と必要警戒強度との差が所定値以上である場合に、警備対象領域の警備に新規の対処員を割り当てる制御を行なうことができる。
なお、本実施例では、監視カメラ11の撮像結果から警備対象領域に所在する一般客の総数を推定し、混雑の度合いを示す評価値として用いる場合を例に説明を行ったが、混雑度合いの評価は任意の手法により行うことができる。また、イベントのスケジュールのように混雑度以外の要因を用いてもよいし、複数の要因を組み合わせて用いてもよい。
また、本実施例では説明を省略したが、警備対象領域の面積や死角の多さなどの静的な要因も考慮したうえで警戒強度計画値を設定することが望ましい。
さらに、必ずしも混雑度を用いる必要は無く、通報があった場合や、不審者情報がある場合に必要警戒強度を変更するなど、任意の情報を用いて必要警戒強度の変更を行うことができる。
また、コントロールセンタ50に複数の監視担当者用端末を接続し、複数の監視担当者がコントロールセンタ50にて監視を行うことができるよう構成してもよい。このような構成では、例えば警備員が監視担当者と通話接続する場合には、警備員の発呼により全ての監視担当者端末を着信状態とし、最先に応答した監視担当者用端末と警備員との間で通話接続すればよい。
また、警備員端末装置40のカメラ31により操作者や周囲の人物の顔画像を取得し、表情を分析して通話の緊急度を決定し、緊急度が高い場合(表情に緊張や苦痛、困惑が多い場合など)に優先的に通話接続することもできる。
また、警備員以外に、ボランティアスタッフなどを用いて警備を行う場合には、ボランティアスタッフが携行する端末は警備員端末装置40とは異ならせ、機能の制限を可能とする。また、異なるアプリケーションプログラムとして、それぞれの端末上で実行してもよい。
また、本実施例では、警備員の位置情報の取得について詳細な説明を省略したが、警備員の位置情報は、GPSユニット33による取得の他、任意の方法で取得することができる。例えば、BLEタグや地磁気を利用して屋内での位置測位を行なう構成であってもよい。地磁気により位置測位を行う場合には、磁気センサを内蔵した端末を持って屋内を移動することで、磁化した鉄骨等による環境磁場の特徴量から屋内位置を推定する。なお、磁気による屋内位置測位では、周辺環境の磁気の特徴量から位置推定することから、階層の違いを認識するのが困難となるので、各所に設置したWi−FiのSSID情報と組み合わせることで、階層やエリアを特定したうえで磁気の特徴を検出してもよい。
また、コントロールセンタ50や警備員端末装置40は、事象が発生している階層(警備対象領域)に事象発生を示す記号を付して地図表示を可能としてもよい。また、複数階層を有する場合に、階層一覧における該当層にも事象発生を示す記号を付すことができる。
また、コントロールセンタ50は、警備計画の登録を受け付けて管理し、警備計画に基づいて警備員の特定や、警備員に対する情報提供を行うことができる。
また、警備員端末装置40から通話によりコントロールセンタ50に連絡されたインシデントについて、通話発信者の情報や位置情報を利用してインシデントの履歴に登録することも可能である。
また、コントロールセンタ50に警察、消防等の関係機関への連絡先を登録し、コントロールセンタ50や警備員端末装置40から関係機関の連絡先を参照し、連絡することができるようにしてもよい。このとき、警備員端末装置40の位置情報を利用して最寄りの関係機関の連絡先を選択可能としてもよい。
また、通報者の位置情報を事象の位置情報として登録可能とし、さらに通報者の位置と事象の位置が異なる場合には修正可能としてもよい。
また、警備員が通報を行う場合に、煩雑な操作が難しいことが考えられるため、イヤホン34などに緊急通報用のボタンを設けてもよい。また、音声によるキーワードで通報可能としてもよい。
また、警備員端末装置40にタイマー機能を持たせ、警備員の行動の進捗を管理するとともに、行動の進捗が滞っていることを検知した場合に、警備員の安否確認や応援の警備員の派遣を行ってもよい。
また、発生したインシデントの内容に応じて、予め複数名の警備員を特定してインシデントに対処させてもよい。例えば、初期消火、人払い、連絡係、関係機関の誘導などでは、複数の警備員が必要となるので、通報種別、通報エリア、時間、進捗更新等の条件により適切な人数の警備員に対処通知を送信する。
また、対処通知を受信した警備員が対処不可である場合、例えば警備員が対処不可である旨の通知をコントロールセンタ50に送信した場合や、対処通知を送信したにも関わらず一定時間応答が無い場合には、コントロールセンタ50が他の警備員を特定して対処通知を送信するよう構成してもよい。また、対処不可の警備員については、一定時間(例えば5分程度)対処通知を送信しないよう制御してもよい。
また、監視員等が通報者と連絡をとり、送信した対処通知への対処が不要と判定した場合には、対処通知を送信した警備員に対してキャンセル通知を送信するよう構成してもよい。また、対処通知を受けて対処を開始した警備員が応援が必要と判断した場合には、コントロールセンタ50に応援要請を行い、応援の警備員に対処通知を追加で送信するよう構成してもよい。
また、警備員端末装置40は、対処通知を受けた場合に、事案の位置を示す地図を自動で表示し、警備員の操作を削減するよう構成してもよい。
また、警備員端末装置40から、対処の結果をコントロールセンタ50に通知し、コントロールセンタ50で管理してもよい。コントロールセンタ50では、発生中のインシデントや対処が終了したインシデントを管理し、エリアやキーワードによる絞込み、一覧出力を可能とする。
また、コントロールセンタ50は、インシデント毎の事案の詳細、全体の事案対処概要を記憶し、帳票としてファイル出力可能とすることが望ましい。
また、警備員端末装置40とコントロールセンタ50とがメッセージのやり取りを行う場合には、かかるメッセージのやり取りに位置情報を連携させることで、警備員端末装置40の位置を管理することができる。また、メッセージのやり取りの履歴はコントロールセンタ50が保持しておくことが望ましい。
また、警備員端末装置40は、警備の実施要領を記憶し、警備員が随時参照できるようにしてもよい。
また、警備員端末装置40や、ボランティアスタッフなどが用いる端末は、「AED」や「消火器」、「非常口」等を強調した施設地図を閲覧可能に構成してもよい。また、ボランティアスタッフなどが用いる端末から、虚偽の通報が繰り返し行われた場合には、当該端末の動作を規制してもよい。
また、複数のボランティアスタッフにIDを配布する場合には、リーダーなどから各スタッフに対してQRコード(登録商標)等を利用してID、パスワード等の配布を行ってもよい。スタッフは日々入れ替わることが想定され、警備員であっても勤務日以外の場合があるため、このように適正に警備に当たっていない人物がコントロールセンタ50にアクセス可能となることは好ましくない。そこで、スタッフリーダー、警備員リーダーに、当日のみ有効なIDとパスワードを発行し、配布させる。このとき、スタッフ、ボタンティアに個別にID等を配布することは煩雑であるので、スタッフリーダーから各スタッフに対してQRコード等を利用しID、パスワード等の配布を行う。また、位置情報やSSIDから現地にいることを確認できた場合にのみコントロールセンタ50への通報を可能としてもよい。
また、例えばイベントの主催者など警備先の関係者や警備先のシステムからインシデントに関する情報を受信し、対処を行うことも可能である。また、警備システムが検知したインシデントについて重要性を判定し、警備先の関係者や警備先のシステムに通知することも可能である。
また、既設の監視カメラなどからデータを受信し、インシデントの検知やデータ閲覧に使用できるよう構成してもよい。また、通報者の端末からBLEやWi−Fiの電波を発信し、監視カメラに備えられた指向性電波キャプチャで受信することで、通報者位置をカメラの中央部に映すようカメラの向きを変更できるよう構成してもよい。
また、重要エリアに立入する警備員について、生体認証等を確認することで正規の警備員であるか確認するよう構成してもよい。
また、警備員端末装置40に接続されたカメラ31は、常時撮像してもよいし、通信量および電力消費を抑制するため、警備員が現地に到着してから撮像を開始するよう構成してもよい。さらに、ウェアラブルカメラの解像度、フレームレートを制御して、監視の上で重要な映像を効率的に取得するよう構成してもよい。
また、本実施例に示した各構成や動作はあくまで一例であり、本発明は構成及び動作を適宜変形して実施可能である。
以上のように、本発明に係る警備システム及び警備方法は、警備対象領域の状況に適応した柔軟な警備配置の制御を行うことに適している。
10 固定装置
11 監視カメラ
12 侵入センサ
13 火災センサ
14 大型固定ディスプレイ
15 固定スピーカ
20 拠点サーバ
21 可搬カメラユニット
22 可搬センサユニット
30 警備員装備
31 カメラ
32 マイク
33 GPSユニット
34 イヤホン
35 スピーカ
36 無線中継装置
40 警備員端末装置
41 装備インタフェース
42 表示操作部
43 携帯通信網接続部
44 無線中継装置インタフェース
45、54 記憶部
45a 地図データ
46、55 制御部
46a 情報収集部
46b 情報送信部
46c 通知処理部
50 コントロールセンタ
51 警備対象領域情報取得部
52 装置制御指示送信部
53 通知送信部
54a 警備員状態データ
54b 警戒強度計画値
54c 必要警戒強度
54d 実警戒強度
55a 警備員状態管理部
55b 領域状態判定部
55c 装置制御部
55d 警備計画策定部
55e 必要警戒強度算出部
55f 実警戒強度算出部
55g 配置制御部
80 サービスサーバ

Claims (8)

  1. 警備の対象となる警備対象領域について、必要な警備の度合いを示す必要警戒強度を算出する必要警戒強度算出手段と、
    前記警備対象領域における実際の警備の度合いを示す実警戒強度を算出する実警戒強度算出手段と、
    前記必要警戒強度と前記実警戒強度との比較結果に応じて警備状態を変更する制御を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする警備システム。
  2. 前記必要警戒強度算出手段は、前記警備対象領域の警備に必要となる対処員の人数を前記必要警戒強度として算出し、
    前記実警戒強度算出手段は、前記警備対象領域の警備にあたっている対処員の人数を前記実警戒強度として算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の警備システム。
  3. 前記実警戒強度算出手段は、前記警備対象領域を担当している対処員の数を実警戒強度の下限値として算出し、前記対処員の数と前記警備対象領域に所在する他の対処員の数との合計を前記実警戒強度の上限として算出することを特徴とする請求項2に記載の警備システム。
  4. 前記必要警戒強度算出手段は、前記警備対象領域の混雑度合いに応じて前記必要警戒強度を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の警備システム。
  5. 前記制御手段は、前記実警戒強度の下限値が前記必要警戒強度を上回る場合に、警戒強度が過剰である旨の報知を行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の警備システム。
  6. 前記制御手段は、前記実警戒強度の上限値が前記必要警戒強度を下回る場合に、警戒強度が不足している旨の報知を行うことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の警備システム。
  7. 前記制御手段は、前記実警戒強度の上限値が前記必要警戒強度を下回り、前記実警戒強度の上限値と前記必要警戒強度との差が所定値以上である場合に、前記警備対象領域の警備に新規の対処員を割り当てる制御を行なうことを特徴とする請求項3〜6のいずれか一つに記載の警備システム。
  8. 警備の対象となる警備対象領域について、必要な警備の度合いを示す必要警戒強度を算出する必要警戒強度算出ステップと、
    前記警備対象領域における実際の警備の度合いを示す実警戒強度を算出する実警戒強度算出ステップと、
    前記必要警戒強度と前記実警戒強度との比較結果に応じて警備状態を変更する制御を行う制御ステップと
    を含むことを特徴とする警備方法。
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