JP2019190179A - 高周波振動掘削装置 - Google Patents

高周波振動掘削装置 Download PDF

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JP2019190179A JP2018086176A JP2018086176A JP2019190179A JP 2019190179 A JP2019190179 A JP 2019190179A JP 2018086176 A JP2018086176 A JP 2018086176A JP 2018086176 A JP2018086176 A JP 2018086176A JP 2019190179 A JP2019190179 A JP 2019190179A
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川 真 一 高
Shinichi Takagawa
川 真 一 高
都 巨 貴 宇
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Abstract

【課題】ビットの往復振動を高速で小刻みに行うことができ、掘削速度及び掘削深度も向上させる。【解決手段】ビット10を小刻みに往復振動させる振動機構8は、円周上に一定間隔で並べられた複数のローラを有し前記インナーロッドの軸方向に沿って取り付けられたローラ保持器12、13と、ローラ保持器が同期回転するように連結する同期連結機構18と、ロータが転動する山部と谷部とが交互に形成され前記それぞれのローラ保持器を挟む一対のうねり付きレースからなるレース部材14、15と、前記レース部材における一対のうねり付きレースの内、一方が回転側、他方が非回転側となるように連携させる連携機構31、32とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ビットが回転するに加えて高周波振動することにより地盤を掘削する構造の高周波振動掘削装置に関する。
一般的な試錐機は、ロッドを回転させ、ロッドの先端に取り付けたビットに荷重を加えることにより地盤を剪断破壊しながら掘削する構造であり、回転のみであるため破壊力に限界があり掘削速度の向上が難しい問題がある。
一方、一般的なロータリーパーカッションドリルは、地上に設けた打撃装置によってロッドからビットに1分間に2000〜3000回程度の打撃数の衝撃を与えて掘削する構造である。このドリルは掘削深度が進むにつれて衝撃エネルギーが消耗してビットに衝撃が伝達されにくくなるため掘削深度に限界がある。
特開平5−272284号公報には、オーガーを回転させるのに加えて往復運動させることにより地盤を掘削する掘削装置が開示されている。この掘削装置は、オーガーを回転させる回転軸の外周にカム溝を形成すると共にカム溝に対し本体側からカム突起を入り込ませた構造となっている。そして回転軸が回転すると、カム突起によってカム溝が軸方向に移動するため、回転軸が軸方向に往復してオーガーを往復運動させるようになっている。これにより硬い地盤の場合にもオーガーによる掘削を可能とするものである。
しかしながら、上記構造では、回転軸の1回転でオーガーが1往復する運動であるため、往復の回数が少なく、地盤への打撃力が小さいものとなっている。このため地盤を掘削する掘削速度に限界がある。
特開平5−272284号公報
本発明は、以上の従来技術の問題点を考慮してなされたものであり、ビットの振動を高速で小刻みに行うことができる構造とすることにより地盤の掘削速度を向上させることができ、掘削深度も向上させることが可能な高周波振動掘削装置を提供することを目的とする。
本発明の高周波振動掘削装置は、アウターロッド内に回転可能に挿入されたインナーロッドと、
前記インナーロッドを回転させる回転動力部材と、
前記インナーロッドの回転に伴ってインナーロッドの軸方向に沿った往復振動を発生する振動機構と、
前記振動機構の先端側に直接又は間接的に連結され、振動機構の往復振動が伝達されて往復振動するビットと、を備え、
前記振動機構は、円周上に一定間隔で並べられた複数のローラを有し前記インナーロッドの軸方向に沿って取り付けられたローラ保持器と、ローラ保持器が同期回転するように連結する同期連結機構と、前記ロータが転動する山部と谷部とが交互に形成され前記それぞれのローラ保持器を挟む一対のうねり付きレースからなるレース部材と、前記レース部材における一対のうねり付きレースの内、一方が回転側、他方が非回転側となるように連携させる連携機構とを備えていることを特徴とする。
本発明においては、前記ローラ保持器は、前記ビット側に位置した第1ローラ保持器と、前記ビットとの間で前記第1ローラ保持器を挟むように位置した第2ローラ保持器とを備え、前記レース部材は、前記第1ローラ保持器に対応した第1レース部材と、前記第2ローラ保持器に対応した第2レース部材とを備え、前記連携機構は、前記第1ローラ保持器及び第2ローラ保持器の間に位置した2つの内側うねり付きレースが同期回転するように連結する第1連携機構と、前記第1ローラ保持器及び第2ローラ保持器の両外側に位置した2つの外側うねり付きレースが非回転となるように連結する第2連携機構とを備えている。
又、前記第1連携機構は、山部と谷部とが円周上の同じ位置を保って同期回転するように2つの内側うねり付きレースを連結し、前記第2連携機構は、山部と谷部とが円周上の同じ位置で対向するように2つの外側うねり付きレースを連結する。
又、前記振動機構に対し前記回転動力部材側に配置されて前記ビットの往復振動による反力を受ける反力受け機構をさらに備え、前記反力受け機構は、円周上に一定間隔で並べられた複数の反力ローラを有し前記インナーロッドに取り付けられた反力ローラ保持器と、前記反力ローラを挟む一対となって配置された反力レースとを備えている
又、前記ビットは、前記アウターロッドと連結されてアウターロッドの回転と共に回転する。
又、前記ビットの別例は、前記アウターロッドと回転方向に規制されることなく、前記インナーロッドから回転力が伝達される。
又、潤滑油が充填された膨縮可能な複数の油チューブと、前記油チューブから前記振動機構及び反力受け機構にかけて形成され前記潤滑油を循環させる潤滑油路とからなる潤滑機構がさらに設けられている。
本発明によれば、回転するビットを高速で小刻みに往復振動させることができるため、地盤の掘削速度を向上させることができ、掘削深度も向上させることが可能となる。
装置全体の概念図である。 第1実施形態の断面図である。 第1実施形態の要部の断面図である。 ローラ保持器を示す斜視図である。 (A)、(B)はうねり付きレースを示す斜視図及び部分拡大斜視図である。 (A)、(B)、(C)は振動機構の動作を示す断面図である。 第2実施形態の断面図である。 第3実施形態の断面図である。 第4実施形態の断面図である。
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。なお、各実施形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
[第1実施形態]
図1〜図6は、本発明の第1実施形態を示し、図1は各部材の配置を示す装置全体の概念図、図2は全体の断面図、図3は要部の断面図、図4はローラ保持部材を示す斜視図、図5はレース部材に用いるうねり付きレースの斜視図及び部分拡大斜視図、図6は作用を示す正面図である。
図1に示すように、この実施形態の高周波振動掘削装置1は、上部から下部に向かて、回転動力部材5、潤滑機構6、反力受け機構7、振動機構8、振動伝達機構9が軸方向に沿って配置され、最下部(先端部)には地盤を掘削するビット10が配置されている。回転動力部材5、潤滑機構6、反力受け機構7、振動機構8、振動伝達機構9はアウターロッド3の内部に設けられており、ビット10はアウターロッド3の先端側に位置している。図2に示すように、アウターロッド3の内部にはインナーロッド2が挿入され、回転動力部材5からの動力によりアウターロッド3の内部で回転する。
回転動力部材5は例えば、掘削流体が供給されて回転する泥水モータ(ダウンホールモータ)が用いられる。泥水モータは高回転するタービンモータであり、これにより振動機構8が軸方向に沿った小刻みの振動(高周波振動)を行なうことができる。インナーロッド2は回転動力部材5に連結されており、回転動力部材5が駆動することによって回転する。
振動機構8はインナーロッド2の回転に伴って往復振動し、この振動によってビット10が振動する。反力受け機構7はビット10が往復振動した時の反力を受けるものであり、これにより回転動力部材5側への振動伝搬を遮断することができる。振動伝達機構9は振動機構8の往復振動をビット10に伝達する。これによりビット10がインナーロッド2の軸方向に沿って往復振動する。なお、ビット10には、地盤や岩盤を切削するためのチップ11が複数取り付けられている。
本発明では、インナーロッド2が回転することによって振動機構8が往復振動し、この往復振動によってビット10が軸方向に小刻みに往復振動するため、高周波振動掘削を行なうことが可能となっている。
図2は全体の断面図、図3は要部の断面図である。インナーロッド2は回転動力部材5からの掘削流体が流動可能な中空管が使用されており、アウターロッド3内に挿入される。
ビット10は上部がアジャストカップリング4に挿入されることによりアジャストカップリング4に取り付けられている。アジャストカップリング4の外周にはスプライン4aが形成されることによりアウターロッド3に連結されている。アジャストカップリング4は振動伝達機構9を構成する。このような構造では、アウターロッド3が回転することによりビット10が回転し、この回転によってビット10が地盤を掘削する。
振動機構8は複数(2つ)のローラ保持器12、13と、それぞれのローラ保持器12、13に対応した複数(2つ)のレース部材14、15とを備えている。
ローラ保持器はビット10側に位置した第1ローラ保持器12と、第1ローラ保持器12よりもビット10から離れた側に位置で隣接する第2ローラ保持器13とを有している。それぞれのローラ保持器12、13は図4に示すように、リング状の保持器本体16と、保持器本体16に回転するように取り付けられた複数のローラ17とによって形成されている。リング状の保持器本体16にはインナーロッド2が貫通する。複数のローラ17は円周上に一定間隔で並べられるように保持器本体16に取り付けられている。
図2及び図3において、第1ローラ保持器12側のローラ17の径が大きく、第2ローラ保持器13側のローラ17の径が小さくなっているが、掘削時の荷重の大きさ及びコンパクト化に対応させるものであり、図6に示すように同一の径のローラであっても良い。
2つのローラ保持器12、13は同期連結部材18によって連結される。同期連結部材18は2つのローラ保持器12、13に掛け渡される長さの筒体からなり、2つのローラ保持器12、13に対してピン(スプリング付きピン)19が差し込まれることにより2つのローラ保持器12、13がずれないように連結される。2つのローラ保持器12、13に対しては、これらがずれないように連結する部材であれば、突起や歯体等のピン19以外の部材であっても良い。かかる連結は、2つのローラ保持器12、13におけるローラ17が円周上の同じ位置を保った状態で2つのローラ保持器12、13が同期回転するように行われる。すなわち、図6に示すように、それぞれのローラ17が円周上の同じ横並び位置となるように2つのローラ保持器12、13が同期連結部材18によって連結される。このようにそれぞれの保持器におけるローラ17が円周上の同じ位置となるように2つのローラ保持器12,13が連結されることにより、レース部材14、15に安定した小刻みの振動を発生させることができる。
複数のレース部材は、第1ローラ保持器12に対応した第1レース部材14と、第2ローラ保持器13に対応した第2レース部材15とを有している。これらのレース部材14、15は対応したローラ保持器12、13を挟む一対のうねり付きレースを有している。すなわち、図3に示すように、一対のうねり付きレース23、24が第1ローラ保持器12を挟み、一対のうねり付きレース25、26が第2ローラ保持器13を挟んでいる。
図5は、うねり付きレース23、24、25、26の外観を示し、インナーロッド2が貫通するリング状に形成されている。リング状のうねり付きレース23、24、25、26におけるローラ保持器側の面はローラ保持器12、13のローラ17が転動する面となっている。この面には、山部21及び谷部22が円周上に沿って交互に形成され、ローラ保持器12、13のローラ17はこれらの山部21及び谷部22を回転しながら走行する。
以上における山部21と谷部22は、ローラ17が正弦波振動できるように、うねり付きレースの表面がトロコイド状の形状となる加工が施された波形状の山と谷によって形成されている。そして、一対のうねり付きレースにおいては、一方を回転させることでレースの回転数にローラ17の数(うねり数)の半分を乗じた周波数で軸方向振動を発生させることができる。このような構造の一対のうねり付きレースにおいては、山部と谷部の数を一致させる必要があり、うねり付きレースの回転時には、ローラ17がそれぞれ山部21と谷部22に接触する。
以上のような構造では、ローラ17の数を変更することにより、他の掘削装置に比べて振動数(すなわち打撃数)を増やすことができる。これにより掘削速度及び掘削深度を大きく向上させることができる。
図3に示すように、第1レース部材14における一対のうねり付きレース23、24は第1ローラ保持器12を挟み、第2レース部材15における一対のうねり付きレース25、26は第2ローラ保持器13を挟むように設けられる。ここで、第1レース部材14における他方のうねり付きレース23を外側うねり付きレース23、一方のうねり付きレース24を内側うねり付きレース24と記載し、第2レース部材15における一方のうねり付きレース25を内側うねり付きレース25、他方のうねり付きレース26を外側うねり付きレース26と記載する。レース部材14、15における内側うねり付きレース24、25は第1ローラ保持器12及び第2ローラ保持器13の間に位置し、外側うねり付きレース23、26は第1ローラ保持器12及び第2ローラ保持器13の両外側に位置しており、内側うねり付きレース24、25が回転側、外側うねり付きレース23、26が非回転側となるようにレース部材14、15が連携機構30によって連携される。
連携機構30は内側うねり付きレース24、25が同期回転するように連結する第1連携機構31と、外側うねり付きレース23、26が非回転となるように連結する第2連携機構32とによって形成されている。
図2及び図3に示すように、第1連携機構31は内側うねり付きレース24、25に掛け渡されて連結する平行ピン33を有している。平行ピン33はキー35を介してインナーロッド2に取り付けられたスラストカラー34を貫通しており、これにより内側うねり付きレース24、25は平行ピン33によって連結された状態でインナーロッド2に取り付けられ、インナーロッド2と共に回転する。ここで、内側うねり付きレース24、25は図6に示すように、円周上の同じ位置では、一方が山部21、他方が谷部22となるように平行ピン33によって連結され、この連結状態で同期回転する。
図2及び図3に示すように、第2連携機構32は同期連結部材18の外側に配置された筒状のベアリングケース36を有している。外側うねり付きレース23、26はこのベアリングケース36の内部に挿入されている。ベアリングケース36の両端部には回り止めピン37によってベアリング軸受38が固定されており、それぞれの外側うねり付きレース23、26は平行ピン39によってベアリング軸受38に取り付けられている。ベアリングケース36はアジャストカップリング4のスプライン4aによってアウターロッド3に非回転状態で連結されており、これにより外側うねり付きレース23、26は非回転の状態で連結されている。外側うねり付きレース23,26は図6に示すように、円周上の同じ位置では、一方が山部21、他方の谷部22となるように円周上の同じ位置に連結される。
次に、以上の振動機構8の動作を図6により説明する。インナーロッド2が回転すると、内側うねり付きレース24、25が回転して外側うねり付きレース23、26に対する山部21及び谷部22の位置が変化し、これによりローラ保持器12、13のローラ17が外側うねり付きレース23、26を上側に変位させる。この変位は、図6(A)に対し同図(B)では変位量α1であり、さらに同方向への回転を継続することにより同図(C)では変位量α2となり、この変位量がビット10に伝達されてビット10が上方(矢印m方向)に移動する。
さらにインナーロッド2の回転を継続することにより内側うねり付きレース24,25は外側うねり付きレース23、26に対する山部21及び谷部22の位置が変化するため、外側うねり付きレース23、26が逆方向(下側)に変位する。これによりビット10が下方(矢印mとの逆方向)に移動する。かかる動作を継続することにより振動機構8が小刻みの往復振動を発生するため、ビット10が小刻みに往復振動を繰り返して地盤を掘削する。この掘削時におけるビット10の回転はアウターロッド3が回転することによりなされる。
図2及び図3に示すように、反力受け機構7は振動機構8よりも回転動力部材5側に配置されている。反力受け機構7は反力ローラ保持器41と、反力レース42とによって形成されている。
反力ローラ保持器41はリング状となっており、その円周に沿って複数の反力ローラ43が一定間隔で並べられている。反力ローラ保持器41にはインナーロッド2が貫通しており、インナーロッド2と共に回転する。反力レース42はリング体となっており、一の反力ローラ保持器41に対し一対が設けられる。符号44は反力受け機構7の緩み止め用の回り止めピンである。
この実施形態では、インナーロッド2に対し2つの反力ローラ保持器41が設けられており、それぞれの反力ローラ保持器41に対して一対の反力レース42が配置されている。この反力受け機構7はアウターロッド3と連結されることにより、掘削時にアウターロッド3を地盤に押し付けたり保持する。このことにより高周波振動するビット10の先端部が地盤を打撃して破壊する。又、反力受け機構7は、振動機構8の振動がインナーロッド2に伝搬することを遮断するように機能する。これにより後続の回転動力部材5への振動の影響を抑制することができる。
循環機構6は高周波振動に伴う内部の焼き付き防止を行う。循環機構6は反力受け機構7よりもインナーロッド2の軸方向の後方側(上方側)に設けられている。図2に示すように、循環機構6はインナーロッド2の周囲に配置された複数本の油チューブ45と、潤滑油路46とによって形成されている。
油チューブ45は膨縮可能なチューブであり、内部に潤滑油が充填されている。潤滑油路46は潤滑油を反力受け機構7、振動機構8、振動伝達機構9の構成部品であるアジャストカップリング4のスプライン4aに循環供給するものであり、これらの機構7、8、9と油チューブ45とを連通する通路となっている。このような循環機構6を設けることにより軸方向への小刻みの高速振動によって掘削装置1の内部空間の容積が急激に変化しても潤滑油が循環するため、高速振動時の圧力変動を抑制することができる。
以上の実施形態の高周波振動掘削装置1によれば、振動機構8によって小刻みの往復振動を高速で行うことができるため、地盤の掘削速度を向上させることができると共に掘削深度も向上させることができる。
[第2実施形態]
図7は本発明の第2実施形態の高周波振動掘削装置1Aの要部を示す。
この高周波振動掘削装置1Aにおいては、上方に延びるシャフト部48がビット10に一体的に形成され、このシャフト部48がインナーロッド2に連結された構造となっている。すなわちシャフト部48の上端部には、矩形等の非円形の係合凹部49が形成される一方、インナーロッド2の下端部には、係合凹部49に入り込んで係合する非円形の係合凸部50が形成されている。係合凸部50が係合凹部49に係合することにより、ビット10とインナーロッド2とが連結され、インナーロッド2の回転がビット10に伝達されてビット10が回転する。
この実施形態では、ビット10が挿入されるアジャストカップリング4はアウターロッド3とスプライン4aによって連結されており、軸方向へ振動を伝達すると共にアウターロッド3から回転力を得る。一方、ビット10のシャフト部48とアジャストカップリング4とは連結されておらず、シャフト部48(ビット10)はアウターロッド3と回転方向への規制はない。シャフト部48とアジャストカップリング4との間にはドライブシュー61が介在しており、アジャストカップリング4まで伝達された振動をドライブシュー61がビット10に伝達する。ドライブシュー61はアジャストカップリング4とねじ結合されており、アウターロッド3の回転に合わせて回転する。ドライブシュー61とビット10とは回転方向の規制がないため、係合凹部49及び係合凸部50から伝達された回転がビット10に伝達される。
なお、ビット10の軸方向の連結からの抜け止めを行うため、スプリットリング62及びブッシング63が設けられている。
このような構造では、係合凹部49及び係合凸部50がインナーロッド2の回転をビット10に伝達する一方、ドライブシュー61が軸方向の振動をビット10に伝達する。
このような構造では、ビット10はインナーロッド2の回転によって回転すると共に、振動機構8が発生する小刻みの振動によって小刻みに往復振動する。これにより高周波振動及び回転による地盤の掘削を行うことができる。この実施形態では、アウターロッド3を回転させる必要がないため、アウターロッド3の掘削孔の孔壁との摩耗を軽減させることができ、耐摩耗性を向上させることができる。又、アウターロッド3を回転させるための地上の大掛かりの回転動力源が不要となるため、装置全体を簡素化することができる。
[第3実施形態]
図8は本発明の第3実施形態の高周波振動掘削装置1Bを示す。
この高周波振動掘削装置1Bでは、インナーロッド2の先端にコアチューブ52が連結されている。コアチューブ52は外チューブ53と内チューブ54との二重チューブとなっており、外チューブ53がインナーロッド2に連結されて回転する一方、内チューブ54は非回転となっている。
外チューブ53の先端には、本発明のビットとしてのコアビット59がねじ等によって固定されている。コアビット59が外チューブ53に取り付けられることによりコアビット59は振動機構8に間接的に連結された構造となっている。
このような構造では、振動機構8の小刻みの往復駆動(高周波振動)によって外チューブ53が小刻みに往復振動しながら回転して地盤を掘削する。この掘削によって内チューブ54内にコアのサンプリングを行うことができる。コアのサンプリングにおいては、外チューブ53が振動しても微細振動のため、対象岩に大きな亀裂を与えることがなく、連続したコアを採取することができる。
[第4実施形態]
図9は本発明の第4実施形態の高周波振動掘削装置1Cを示す。
この高周波振動掘削装置1Cでは、コアのサンプリングを行うコアチューブ55が振動機構8に取り付けられ、コアチューブ55の先端にコアビット59が取り付けられている。これによりコアビット59はコアチューブ55を介して振動機構8に間接的に連結されている。
回転動力部材5によってインナーロッド2が回転すると、振動機構8が小刻みに往復振動してコアチューブ55が微細振動を行いながら掘削するため、コアチューブ55内にコアを採取することができる。アウターロッド3の先端には、同ロッド3の回転によって地盤を掘削するアウタービット56が取り付けられている。
以上に加えて、インナーロッド2とアウターロッド3とはラッチ57によって切り離し可能に接続されており、アウターロッド3の回転及び荷重をインナーロッド2に伝達するようになっている。又、インナーロッド2、振動機構8、回転動力部材5を含むインナーアッシーの端部には、スピア58が取り付けられており、スピア58を介してインナーアッシーの地上への引き上げが可能となっている。
この構造においても、コアチューブ55が微細振動を行うため、対象岩に大きな亀裂を与えることがなく、連続したコアを採取することができる。
1、1A、1B、1C…高周波振動掘削装置、2…インナーロッド、3…アウターロッド、5…回転動力部材、6…潤滑機構、7…反力受け機構、8…振動機構、10…ビット、12…第1ローラ保持器、13…第2ローラ保持器、14…第1レース部材、15…第2レース部材、17…ローラ、18…同期連結部材、21…山部、22…谷部、23…外側うねり付きレース、24…内側うねり付きレース、25…内側うねり付きレース、26…外側うねり付きレース、30…連携機構、31…第1連携機構、32…第2連携機構

Claims (7)

  1. アウターロッド内に回転可能に挿入されたインナーロッドと、
    前記インナーロッドを回転させる回転動力部材と、
    前記インナーロッドの回転に伴ってインナーロッドの軸方向に沿った往復振動を発生する振動機構と、
    前記振動機構の先端側に直接又は間接的に連結され、振動機構の往復振動が伝達されて往復振動するビットと、を備え、
    前記振動機構は、円周上に一定間隔で並べられた複数のローラを有し前記インナーロッドの軸方向に沿って取り付けられたローラ保持器と、ローラ保持器が同期回転するように連結する同期連結機構と、前記ロータが転動する山部と谷部とが交互に形成され前記それぞれのローラ保持器を挟む一対のうねり付きレースからなるレース部材と、前記レース部材における一対のうねり付きレースの内、一方が回転側、他方が非回転側となるように連携させる連携機構とを備えていることを特徴とする高周波振動掘削装置。
  2. 前記ローラ保持器は、前記ビット側に位置した第1ローラ保持器と、前記ビットとの間で前記第1ローラ保持器を挟むように位置した第2ローラ保持器とを備え、
    前記レース部材は、前記第1ローラ保持器に対応した第1レース部材と、前記第2ローラ保持器に対応した第2レース部材とを備え、
    前記連携機構は、前記第1ローラ保持器及び第2ローラ保持器の間に位置した2つの内側うねり付きレースが同期回転するように連結する第1連携機構と、前記第1ローラ保持器及び第2ローラ保持器の両外側に位置した2つの外側うねり付きレースが非回転となるように連結する第2連携機構とを備えていることを特徴する請求項1記載の高周波振動掘削装置。
  3. 前記第1連携機構は、山部と谷部とが円周上の同じ位置を保って同期回転するように2つの内側うねり付きレースを連結し、前記第2連携機構は、山部と谷部とが円周上の同じ位置で対向するように2つの外側うねり付きレースを連結することを特徴とする請求項2記載の高周波振動掘削装置。
  4. 前記振動機構に対し前記回転動力部材側に配置されて前記ビットの往復振動による反力を受ける反力受け機構をさらに備え、
    前記反力受け機構は、円周上に一定間隔で並べられた複数の反力ローラを有し前記インナーロッドに取り付けられた反力ローラ保持器と、前記反力ローラを挟む一対となって配置された反力レースとを備えていることを特徴とする請求項1記載の高周波振動掘削装置。
  5. 前記ビットは、前記アウターロッドと連結されてアウターロッドの回転と共に回転することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の高周波振動掘削装置。
  6. 前記ビットは、前記アウターロッドと回転方向に規制されることなく、前記インナーロッドから回転力が伝達されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の高周波振動掘削装置。
  7. 潤滑油が充填された膨縮可能な複数の油チューブと、前記油チューブから前記振動機構及び反力受け機構にかけて形成され前記潤滑油を循環させる潤滑油路とからなる潤滑機構がさらに設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の高周波振動掘削装置。
JP2018086176A 2018-04-27 2018-04-27 高周波振動掘削装置 Pending JP2019190179A (ja)

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