JP2019189329A - 注出容器 - Google Patents
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Abstract
Description
前記底蓋は、前記胴部の下面に取り付けられ、中央部に開口を有する上蓋と、この上蓋の下面に取り付けられた有底筒状の下蓋とからなり、この下蓋の蓋周壁の一部に残量表示窓を開口し、この残量表示窓から目視できるように、長手方向の一定間隔で色彩が変化するテープの基端側の半分を、蓋周壁の内面に沿って配置するとともに、当該テープの先端側の半分は、係止具を介して前記中皿の下面に取り付けられている(特許文献1)。
こうすることにより、中皿が上昇すると、テープの先端側の半分が引き上げられることにより、基端側の半分が下蓋の蓋周壁の内面に沿って移動し、これにより、残量表示窓から見えるテープ部分の色彩が変化するので、容器体内の内容物の残量が認知できる。
前述のテープを使用しなくても、容器本体を透明材料にすれば中皿の位置を直接目視することで残量が分かるが、内容物の品質管理のために容器本体の遮光性が必要とされる場合には、そうした構成をとることができない。
別の先行技術として、前記胴部の上部に残量表示窓を開口すると共に、残量表示窓の下側の胴部分内面に上昇可能に嵌合したリング板の内周から、口頸部内面に密接するシール筒部を起立させてなる補助蓋を設け、残量が少なくなったときに、ディスペンサーの作動により上昇した中皿が補助蓋を突き上げることで、補助蓋が有する警告色が前記残量表示窓に現れ、残量が少ないことを利用者に知らせるものもある(特許文献2)。
しかしながら、注出容器の側面に残量表示窓を形成することは容器のデザイン上好ましくない場合もある。
本発明の第2の目的は、容器体の側面に残量表示窓を設ける必要がなく、容器の遮光性や外観の良好さを担保できる注出容器を提供することである。
前記口頸部8内に装着されるとともに、吐出口32を有するディスペンサー20と、
前記胴部6内に上昇可能に嵌合された中皿40と、
を具備し、前記ディスペンサー20を作動させることにより、前記中皿40より上方の容器体部分で形成される内容物収納室Rから内容物を吸い出し、吐出口32より外部へ吐出するように構成した吐出容器において、
前記容器体の下部に残量表示マークM付きの回転体50を、前記容器体2の中心軸Oの周りを回転することが可能に組み付けるとともに、
前記中皿40から前記中心軸O回りの回転力に対して剛性を有する連結部材60を下方へ突出して、この連結部材60の下部を前記回転体50に連係させ、
この連係箇所に、前記中皿40の上昇に伴って前記中心軸Oの方向に連結部材60に作用する引き上げ力を当該中心軸O周りに回転体50を回転させる回転力に変換する出力変換機構Tを設け、
前記回転体50の回転に伴い前記残量表示マークMの動きが容器体の下部に形成された残量表示窓Wを介して表示されるように形成した。
「前記中心軸O回りの回転力に対して剛性を有する」とは、回転変形に対して抵抗力を発揮するという程度の意味であり、紙やフィルムなどのように不定形のもの、ゴムのように容易に捩れ変形するものを除く意味である。回転体50に対して回転力を及ぼすときの反作用により連結部材が容易に変形した場合、回転体50の回転角度を中皿40の上昇距離に正確に対応させることができないからである。
「連係」とは、相互に連ねかつ動力の伝達が可能な状態で関係させることを言う。
連結部材は、上下方向に長い棒状(筒状を含む)の形状とすることが好適である。図示例では、複数の部分筒部を重ね合わせて形成しているが、単一の棒状体(単一の筒状体を含む)に形成しても良い。
「周壁部材」とは、容器体の周壁部分を形成する部材である。
「回転体」は、容器体の中心軸(縦方向の中心軸を言う)の周りを回転可能に容器体の底部に取り付けられた部材である。図示例では、周壁部材4の下部及び底部材10の補助周壁14の双方に回転可能に取り付けられているが、これらのいずれか一方にのみ取り付けても良いし、或いは、底部材10の底板部12に中心軸Oを囲むように回転体を取り付けても良い。
図示例では、回転体を円筒形の筒体とし、この筒体の内面に係合凸部70を案内する斜行溝58を形成しているが、この構造は適宜変更することができる。前記筒体のうちで係合凸部を案内するのに必要であるのは、斜行溝58及び当該斜行溝を形成した筒体部分だけであるから、その残りの部分を省略した構造としても構わない。これに関しては実施形態の欄で述べる。
「残量表示窓」は、窓孔である必要はなく、容器体の下部の一部を透明部分として、残量表示窓としても良い。残量表示窓は容器体の下面に形成することが望ましいが、本手段においては、容器体の側面下部に形成する構造も除外しない。
前記連結部材60は、径の異なる複数の部分筒部62を相互に抜け出し不能かつ伸縮可能に重ね合わせて、これら部分筒部62のうちの最内筒部62A及び最外筒部62Cの一方を前記中皿40の下面側へ回転不能に取り付けるとともにそれら最内筒部62A及び最外筒部62Cの他方を前記回転体50に連係させてなり、これら部分筒部62同士の間に第1回り止め手段Dをそれぞれ設けた。
前記連結部材60は、中皿40の下面側に全体として縦向き筒状の部材として回転不能に取り付けられているとともに、回転体50は、筒状の連結部材60の内側又は外側に、その連結部材60の周面と向かい合うように配置されており、
前記出力変換機構Tは、前記回転体50及び連結部材60の各対向面の一方に垂直方向に対して斜めに設けられた斜行溝58と、それら回転体50及び連結部材60の各対向面の他方に付設され、前記斜行溝58内へ摺動可能に嵌合された係合凸部70とからなる。
前記斜行溝58を回転体50又は連結部材60の周方向に等間隔に複数設け、これに応じて係合凸部70を設けると、連結部材60に作用する上昇力を回転体50への回転力としてよりスムーズに伝えることができる。
この構成を採用するときには、連結部材60は、単体の筒体のように垂直方向の引張り力に対して剛性を有するもの、或いは、抜け出し手段付きの複数の部分筒部62を重ね合わせた構造のように一定限度の長さまで延びたときに垂直方向に引張り変形することができないものとするとよい。
前記容器体2は、前記胴部6及び口頸部8を形成する下端開口の周壁部材4と、この周壁部材4の下端部に、底板部12の周端から起立する補助周壁14を嵌合させてなる底部材10とを有し、
前記周壁部材4を遮光性材料で形成すると共に、前記底板部12の外周部に、前記残量表示窓Wを形成した。
第2の手段に係る発明によれば、連結部材60は、径の異なる複数の部分筒部62を相互に抜け出し不能かつ伸縮可能に重ね合わせて、これら部分筒部62のうちの最内筒部62A及び最外筒部62Cの一方を前記中皿40の下面側へ回転不能に取り付けるとともにそれら最内筒部62A及び最外筒部62Cの他方を前記回転体50に連係させてなり、これら部分筒部62同士の間に第1回り止め手段Dをそれぞれ設けたから、動力伝達手段である連結部材60の実効長さ(最も長く延びた状態の長さ)を、底部材10と中皿40との間に形成される連結部材60の収納場所の高さより大きくすることができる。
第3の手段に係る発明によれば、出力変換機構Tは、前記回転体50及び連結部材60の各対向面の一方に垂直方向に対して斜めに設けられた斜行溝58と、それら回転体50及び連結部材60の各対向面の他方に付設され、前記斜行溝58内へ摺動可能に嵌合された係合凸部70とからなるから、誤作動がより少なく、残量表示の確実性がさらに高まる。
第4の手段に係る発明によれば、底板部12の外周部に前記残量表示窓Wを形成しているから、周壁部材4に残量表示窓部を設ける必要がなくなり、従って容器の外観や遮光性の問題がなくなる。
前記胴部6は、図示例では、下端部である円筒形の大径端部6aから段差部6bを介して小径の直筒部6cを延出している。もっともこれらの形状は適宜変更することができる。
前記底板部12は、図示例では、外周板部12aから環状段部12bを介して平坦な中央隆起部12cを隆起させている。そして前記外周板部12aの上面より、当該外周板部の周端部から一定の距離(嵌合代)を存して前記補助周壁14を起立しており、この補助周壁14の外面に嵌合された前記大径端部6aの外面と外周板部12aの周端部の側外面とが面一になるように形成している。もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
前記環状段部12bと補助周壁14との間の外周板部分には、残量表示窓Wを形成している。図示例の残量表示窓Wは、図2に示す如く、底板部12の中心を曲率中心とする扇形に形成されており、残量表示窓の近くの底板部分の下面に目盛り16が付されている。
また図示例では、残量表示窓Wを底板部12の一部に穿設された開口として形成しているが、例えば底板部12の一部を透明部とすることで形成しても構わない。
図示例の装着部材22は、前記口頸部8の外面に嵌合される装着筒部22aと、この装着筒部22aの上端から内方突出する内向きフランジ22bとを有する。この内向きフランジ22bはパッキンPを介して口頸部に当接されている。また図示例では、前記装着筒部22aの外面に図1に示す如く、縦リブ23が縦設されている。
そして装着部材22は、前記内向きフランジ22bの内周部から起立する嵌合筒部22cの上端から内下方へ折返し筒部22dを折り返すとともに、前記内向きフランジ22bの外周から後述の押下げヘッド30をガイドする案内筒部22eを起立している。
また前記シリンダ26は、図示例では、そのシリンダ周壁の上端部を前記嵌合筒部22cと折返し筒部22dとの間に挟持させて、容器体2内へ垂設されている。もっともこの構造は適宜変更することができ、例えばシリンダ周壁の上端に付設された鍔部(図示せず)をパッキンPとともに前記内向きフランジ22bと口頸部8との間に挟持させても構わない。
前記作動部材28は、上方付勢状態で押下げ可能に設けられたものであり、シリンダ26の内周に摺動可能に嵌合させた筒状ピストン(図示せず)を下部に連係させたステム29を備えており、このステム29の上端に吐出口32を有する押下げヘッド30を嵌着している。
また、ディスペンサー20は、シリンダ26の下部に内蔵された第1逆止弁(図示せず)とステム29内に設けた第2逆止弁(図示せず)とを備えるものとすることができ、作動部材を上下動することによりシリンダ26内の液体を押下げヘッド30の吐出口32から吐出するとともに、容器体2内の液体をシリンダ26内へ吸い上げるように形成することができる。この構成は、公知のディスペンサーの一例であり、口頸部内からシリンダを垂設して容器体2に装着し、容器体2内の液体を吐出することができるものであれば、どのような構成でも採用できる。
なお、本実施形態では、ディスペンサー20の外面をカバー部材34で覆っている。図示のカバー部材34は、装着筒部22a及び案内筒部22eの外面を覆う下側カバー34aと、押下げヘッド30の外面を覆う上側カバー34bとで形成している。図示例では、装着筒部22aの縦リブ23の外方に位置させて、前記下側カバー34aから外方へ膨出する膨出部35を設け、この膨出部を後述のオーバーキャップ36の内面に当接させている。
この中皿40は、前記押下げヘッド30を押し下げてディスペンサー20が容器体2内から内容物を吸い上げ、吐出口32から吐出したときに、容器体2内の負圧化により上昇するように構成されている。中皿40が上昇すると、底部材10の一部に設けられた外気吸入孔から中皿40下方の胴部分内へ外気が入る。本実施形態では、残量表示窓Wである通孔が外気導入孔を兼ねている。
前記回転筒部52の下端面の周方向の一部には残量表示マークMを形成する。図示例の残量表示マークMは、図6に示す如く、回転筒部52の筒壁の下端から下方へ突出する突起として形成されているが、例えば回転筒部52の下端面の一部に色彩でマークを付しても構わない。
前記回転筒部52は、その筒壁の上端を除く部分を、内方へ張り出す肉厚部56に形成しており、この肉厚部56の内面に後述の係合凸部70を案内する複数の斜行溝58が形成されている。
これらの斜行溝58は、回転筒部52の周方向に等間隔に配置されており、かつ垂直方向に対して同じ向きに傾斜している。図示例の斜行溝58は、回転筒部52の下端から上方へ短く延びる縦溝部58aと、縦溝部58aの上端から斜め上方へ延びる傾斜溝部58bとで形成しており、この構成によれば、係合凸部70を挿入する作業が容易である。もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
なお、前記傾斜溝部58bの水平方向に対する傾斜角度は、これを小さくするほど、一定の中皿40の上昇距離に対する回転体50の残量表示マークMの移動距離を大きくすることができる。
本実施形態では、回転体50の主要部として回転筒部52を採用しているが、例えば底板部12上に載置されたリング板(図示せず)から、水平円板の外周から、上方から見て容器体2の中心軸Oを曲率中心とする複数の円弧状板部を起立し、これら円弧状板部の内面に斜行溝を設けるようにしても構わない。
本実施形態において、前記連結部材60は、中皿40の内周壁部44cの回りを囲む筒状の部材に形成されており、こうすることにより、この内周壁部44cと回転体50の回転筒部52との間の空間にコンパクトに収納でき、納まりが良い。
また本実施形態において、前記連結部材60は、径の異なる複数の部分筒部62…を、相互に抜け出し不能かつ図7から図10に示す如くテレスコープ状に伸縮可能に重ね合わせて形成されている。図示例では、図3に示す如く、最内筒部である第1部分筒部62Aと、中径筒部である第2部分筒部62Bと、最外筒部である第3部分筒部62Cとで形成されている。図示例では、これら部分筒部62はほぼ同じ筒長を有し、そして第1部分筒部62A及び第2部分筒部62Bは前記中央隆起部12c上に、また第3部分筒部62Cは、外周板部12a上にそれぞれ配置されている。
また第1部分筒部62A及び第2部分筒部の外面下端部から、第2ストッパ64を外方突設するとともに、全ての部分筒部62の内面には、当該内面の上端部分を係止端部68として残して、下端開放かつ上端閉塞のストッパ受溝66を縦設している。
第1部分筒部62Aのストッパ受溝66内には前記係止脚片45の第1ストッパ46が摺動可能に嵌挿されており、これにより、図4に示す如く、内周壁部44cに対する第1部分筒部62Aの回転を規制する第2回り止め手段Eが形成される。
第2部分筒部62Bのストッパ受溝66内には前記第1部分筒部62Aの第2ストッパ64が、また第3部分筒部62Cのストッパ受溝66内には前記第2部分筒部62Bの第2ストッパ64がそれぞれ摺動可能に嵌挿されており、これにより、各部分筒部62同士の回転を規制する第1回り止め手段Dが形成される。
こうした構成とすることにより、本願図7から図9に示すように、中皿40の上昇に伴って連結部材60が順次上方へ延びるとともに、中皿と第1部分筒部との間及び部分筒部同士の間の回転が防止される。とくに最も引き延ばされた図9の状態で後述の出力変換機構Tの作用により回転体50を回転させようとするときに、当該回転力の反作用によって、第1部分筒部62Aが内周壁部44cに対して、また第2部分筒部62Bが第1部分筒部62Aに対して、さらにまた第3部分筒部62Cが第2部分筒部62Bに対して回ってしまうことを防止している。
またこれら第2ストッパ64は、ストッパ受溝66内を上昇へ移動した後に前記係止端部68に突き当たって係止されるように形成されており、これにより、隣り合う部分筒部62同士の縦方向の抜け出しを防止している。
前記第3部分筒部62Cの外面下端部からは、図3に示す如く、係合凸部70が外方突設されており、この係合凸部70を前記回転体50の斜行溝58内に摺動可能に嵌挿させることにより、出力変換機構Tが形成されている。この出力変換機構Tは、前記中皿40の上昇に伴って前記中心軸Oの方向に連結部材60に作用する引き上げ力を当該中心軸O周りに回転体50を回転させる回転力に変換する機能を有する。すなわち、係合凸部70が斜行溝58の傾斜溝部58b内に挿入された状態において、中皿40の上昇により最も引き延ばされた姿態の連結部材60がさらに引き上げられると、図6に示す如く、前記係合凸部70が傾斜溝部58bの上辺に圧接される。この圧接力fのうち垂直方向の分力fyは回転体50の係止リブ54と周壁部材4の段差部6bとの係合力により相殺され、圧接力の水平方向の分力fxが回転力として回転体50に伝達される。
前記連結部材60は、前記中心軸O回りの回転力に対して剛性を有するものとする。
前述の剛性は回転力に対して発揮されるから、例えば上下方向に延びることが可能な蛇腹部のような構造でもよい。しかしながら、この蛇腹部は、複数の部分筒部がテレスコープ状に伸縮する前述の構造と同様に、一定限度まで延びた状態で弾性的に伸長しないことが必要である。そうでないと、前記係合凸部70が傾斜溝部58b内を移動する途中で、回転体50を回転させる代わりに蛇腹部が弾性的に伸長し、残量を正確に表示できない可能性があるからである。
各部分筒部62を射出成形とすると、変形等を抑えることができて好適であるが、必ずしも射出成形品に限られる訳ではない。“剛性”と言っても、中皿40に作用する上昇力程度の大きさの力により、残量表示の誤差の原因となる程度の捩れや歪みを生じなければよいからである。
なお、中皿40及び回転体50も同程度の剛性を有することが好適である。
本実施形態では、前記係止脚片45を内周壁部44cの下端から垂下する複数の垂直板部として形成しているが、内周壁部44cの下端全体から垂下する脚筒部として形成してもよい。
また本実施形態では、第1ストッパ46及び第2ストッパ64とストッパ受溝66とを、相互に間隔(図示例では等間隔)をおいて周方向に複数箇所設けている。
また図4に示すように、容器体2の中心から半径方向へ延びる直線上に第1ストッパ46及び第2ストッパ64とストッパ受溝66とを配置しているが、この構造は適宜変更することができる。
例えば中皿40の外周壁部44aの内面に第3部分筒部62Cの上端を回転不能に取り付けるとともに、中皿40の構造から係止脚片を省略して、回転体50を第1部分筒部62Aの内側に配置し、環状段部12bを回転体50より小径として回転体の下端を環状段部12bに回転可能かつ上昇不能に係止させ、第1部分筒部62Aの外面下端から内方突出した係合凸部を、回転体50の外面に形成した斜行溝内に摺動可能に嵌合させればよい。
この中皿40の引き上げ行程において、係止脚片45の第1ストッパ46が第1部分筒部62A内のストッパ受溝66内を上昇して当該受溝の係止端部68と係合し(図7参照)、第1部分筒部62Aを引き上げる。
同様に、第1部分筒部62Aの引き上げにより、第1部分筒部62Aの第2ストッパ64が第2部分筒部62Bのストッパ受溝66内を上昇して、当該受溝の係止端部68と係合し(図8参照)、第2部分筒部62Bを引き上げ、
さらに第2部分筒部62Bの引き上げにより、第2部分筒部62Bの第2ストッパ64が第3部分筒部62C内のストッパ受溝66内を上昇して、当該受溝の係止端部68と係合し(図9参照)、第3部分筒部62Cに引き上げる。
これにより、第3部分筒部62Cの係合凸部70が回転体50の斜行溝58内を移動して、前記引き上げ力が回転体50を回転させる回転力に変換される。
回転体50が底部材10に対して回転することにより、回転体50の残量表示マークMが底部材10の残量表示窓W内で図2に示す位置から図11に示す位置へと徐々に移動する。連結部材60と回転体50という剛性的な機械的要素により残量を表示するために、紙又はフィルム製のテープを使用する場合に比べてテープのねじれや伸びなどによる不確定な誤差要因を排除し、より確実な残量表示を実現することができる。
また図示例では残量表示窓Wの近傍に3つの目盛り16が付されており、これにより、内容物の減り具合が段階的に表示される。
本実施形態では、残量表示窓Wは底部材10の下面に設けられているので、注出容器の外観を損なうことはない。また容器体2の周壁部材4を遮光材料で形成することにより、容易に遮光性を確保できる。このように容器の外観及び遮光性を維持したまま残量を利用者に確認させることができるため、注出容器の商品価値を高めることができる。
6c…直筒部 7…肩部 8…口頸部
10…底部材 12…底板部 12a…外周板部 12b…環状段部
12c…中央隆起部 14…補助周壁 16…目盛り
20…ディスペンサー 22…装着部材 22a…装着筒部
22b…内向きフランジ 22c…嵌合筒部 22d…折返し筒部
22e…案内筒部 23…縦リブ 26…シリンダ 27…吸込み口
28…作動部材 29…ステム 30…押下げヘッド 32…吐出口
34…カバー材 34a…下側カバー 34b…上側カバー
35…膨出部 36…オーバーキャップ
40…中皿 42…筒状ピストン 44…隔壁 44a…内周壁部 44b…上壁部
44c…内周壁部 44d…下壁部 45…係止脚片
46…第1ストッパ 48…補強リブ
50…回転体 52…回転筒部 54…係止リブ 56…肉厚部
58…斜行溝 58a…縦溝部 58b…傾斜溝部
60…連結部材 62…部分筒部 62A…第1部分筒部(最内筒部)
62B…第2部分筒部 62C…第3部分筒部(最外筒部)
64…第2ストッパ 66…ストッパ受溝
68…係止端部 70…係合凸部
D…第1回り止め手段 E…第2回り止め手段 O…中心軸 M…残量表示マーク
P…パッキン R…内容物収納室 T…出力変換機構 W…残量表示窓
Claims (4)
- ほぼ直筒状の胴部(6)から口頸部(8)を起立する容器体(2)と、
前記口頸部(8)内に装着されるとともに、吐出口(32)を有するディスペンサー(20)と、
前記胴部(6)内に上昇可能に嵌合された中皿(40)と、
を具備し、前記ディスペンサー(20)を作動させることにより、前記中皿(40)より上方の容器体部分で形成される内容物収納室(R)から内容物を吸い出し、吐出口(32)より外部へ吐出するように構成した吐出容器において、
前記容器体の下部に残量表示マーク(M)付きの回転体(50)を、前記容器体(2)の中心軸(O)の周りを回転することが可能に組み付けるとともに、
前記中皿(40)から前記中心軸(O)回りの回転力に対して剛性を有する連結部材(60)を下方へ突出して、この連結部材(60)の下部を前記回転体(50)に連係させ、
この連係箇所に、前記中皿(40)の上昇に伴って前記中心軸(O)の方向に連結部材(60)に作用する引き上げ力を当該中心軸(O)周りに回転体(50)を回転させる回転力に変換する出力変換機構(T)を設け、
前記回転体(50)の回転に伴い前記残量表示マーク(M)の動きが容器体の下部に形成された残量表示窓(W)を介して表示されるように形成したことを特徴とする、注出容器。 - 前記連結部材(60)は、径の異なる複数の部分筒部(62)を相互に抜け出し不能かつ伸縮可能に重ね合わせて、これら部分筒部(62)のうちの最内筒部(62A)及び最外筒部(62C)の一方を前記中皿(40)の下面側へ回転不能に取り付けるとともにそれら最内筒部(62A)及び最外筒部(62C)の他方を前記回転体(50)に連係させてなり、これら部分筒部(62)同士の間に第1回り止め手段(D)をそれぞれ設けたことを特徴とする、請求項1記載の注出容器。
- 前記連結部材(60)は、中皿(40)の下面側に全体として縦向き筒状の部材として回転不能に取り付けられているとともに、回転体(50)は、筒状の連結部材(60)の内側又は外側に、その連結部材(60)の周面と向かい合うように配置されており、
前記出力変換機構(T)は、前記回転体(50)及び連結部材(60)の各対向面の一方に垂直方向に対して斜めに設けられた斜行溝(58)と、それら回転体(50)及び連結部材(60)の各対向面の他方に付設され、前記斜行溝(58)内へ摺動可能に嵌合された係合凸部(70)とからなることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の注出容器。 - 前記容器体(2)は、前記胴部(6)及び口頸部(8)を形成する下端開口の周壁部材(4)と、この周壁部材(4)の下端部に、底板部(12)の周端から起立する補助周壁(14)を嵌合させてなる底部材(10)とを有し、
前記周壁部材(4)を遮光性材料で形成すると共に、前記底板部(12)の外周部に、前記残量表示窓(W)を形成したことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の注出容器。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022119068A1 (ko) * | 2020-12-04 | 2022-06-09 | 주식회사 비비엘코스메틱 | 유체 저장 용기 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007119047A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 液注出容器 |
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-
2018
- 2018-04-27 JP JP2018086971A patent/JP7053364B2/ja active Active
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