JP2019189027A - 車両下部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の床下に配置される車両搭載物を有する車両において、アンダーカバーも含めた車両下部の組み付け工数を低減させることのできる車両下部構造を提供する。【解決手段】車両10では、フロアパネル12よりも車両下方側に、一対のバンド36によって保持された第1〜第3水素タンク20、22、24が配置されており、これらは車両下方側からアンダーカバー40で覆われている。アンダーカバー40には車両上方側に突出された枠状体をなす載置部42が一体形成されており、各水素タンクの下部が載置可能とされている。また、アンダーカバー40には、載置部42に沿って配置されたフレーム54が一体的に設けられている。これにより、フロアパネル12より車両下方側に組み付けられる部材のサブアッセンブリ化が可能となる。さらに、このフレーム54は一対のバンド36とボルト56及びナット58によって車体に共締めされている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両下部構造に関する。
特許文献1には、フロアパネルの下方に水素タンクが保持された車両下部構造が開示されている。この車両下部構造では、フロアパネルの下面に一対のフロアリンフォース及びフロアクロスメンバを配設し、この間に水素タンクを収容している。この水素タンクは、車両前後方向の両端部がフロアリンフォース及びフロアクロスメンバの間に架け渡された一対のブラケットによって下方側から支持されている。また、車両幅方向両側がフロアリンフォース及びフロアクロスメンバと水素タンクとの間に配設された緩衝部材によって支持されている。
特開2016−130103号公報
特許文献1に記載された車両下部構造では、車両の床下に水素タンクを組み付ける際に複数の部材を別途車体に組み付ける必要があるため、作業工数が多い傾向となる。
また、従来、車両の床下に搭載された部材をアンダーカバーで覆い、車両の空力性能を向上させる技術があるところ、特許文献1の車両下部構造にアンダーカバーを別途組み付けることとすると、組み付け時の作業工数が更に増えることとなる。よって、改善の余地がある。
上記事実を考慮し、本発明は、車両の床下に配置される車両搭載物を有する車両において、アンダーカバーも含めた車両下部の組み付け工数を低減させることのできる車両下部構造を提供することが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両下部構造は、車体のフロアパネルよりも車両下方側に配置された車両搭載物と、前記フロアパネルよりも車両下方側に配置され、前記車両搭載物を保持するバンドと、前記車両搭載物を車両下方側から覆うように配置されるアンダーカバーと、前記アンダーカバーに一体形成され、前記車両搭載物を載置可能とする載置部と、前記載置部の周縁に沿って配置されると共に前記アンダーカバーと一体的に設けられ、前記バンドと締結具によって前記車体に共締めされるフレームと、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係る車両下部構造では、車体のフロアパネルよりも車両下方側にバンドによって保持された車両搭載物が配置されている。また、この車両搭載物は、アンダーカバーによって車両下方側から覆われている。ここで、アンダーカバーには載置部が一体形成されており、この載置部には車両搭載物が載置可能とされている。また、アンダーカバーの載置部に沿ってフレームが配置されており、アンダーカバーとフレームが一体的に設けられている。これにより、アンダーカバーを中心として、フロアパネルより車両下方側に組み付けられる部材のサブアッセンブリ化が可能となる。さらに、このフレームはバンドと締結具によって車体に共締めされているため、各部材の車体側への締結点の数が低減される。その結果、車両搭載物、バンド、フレーム、アンダーカバーを別途車体に組み付ける場合と比べて、組み付け工数が大幅に低減される。
以上説明したように、本発明に係る車両下部構造では、車両の床下に配置される車両搭載物を有する車両において、アンダーカバーも含めた車両下部の組み付け工数を低減させることができるという優れた効果を奏する。
第1実施形態に係る車両下部構造を示すものであって、車両下部に水素タンクが搭載された状態を示す斜視図である。 図1に示す車両下部構造を示す、分解斜視図である。 図1の3−3線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大断面図である。 車両下部に燃料タンクが搭載された状態を示す図1に対応した斜視図である。 車両下部に燃料タンク及び電池パックが搭載された状態を示す図1に対応した斜視図である。 第2実施形態に係る車両下部構造であって、図2に対応した分解斜視図である。 図6の7−7線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大断面図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜5を用いて、第1実施形態に係る車両下部構造について説明する。なお、各図において適宜示される矢印FRは、車両前方側を示しており、矢印UPは、車両上方側を示しており、矢印OUTは、車幅方向の外側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。また、各図においては、図面を見易くする関係から、一部の符号を省略している場合がある。なお、説明の便宜上、図1ではフロアパネル12、ロッカ16、フロアリンフォース18の図示を省略しており、図2ではボルト56及びナット58の図示を省略している。
(車両下部構造の全体構成)
図1は、第1実施形態に係る車両下部構造が適用された車両10の要部を示す斜視図である。また、図3には、図1の3−3線に沿って切断した状態を示す拡大断面図が示されている。
この車両10は、例えば、後輪駆動の燃料電池車両であり、FC(Fuel Cell)スタック(図示省略)とHV(High Voltage)バッテリ(図示省略)という2つのエネルギー源を最適に使い分けて、トランスアクスル(図示省略)内に配置されたモータ(図示省略)を駆動し、左右一対の後輪(図示省略)を駆動させるように構成されている。
具体的には、FCスタックに取り込まれる酸素と水素との化学反応によって電気エネルギーと水が生成される。そして、FCスタックからモータへ電力が供給され、モータが駆動される。なお、FCスタックとバッテリの使い分けにより、モータへの電力供給はバッテリから行うことも可能とされている。
また、FCスタックへの水素の供給は、後述するフロアパネル12の下方側に搭載された水素タンクから行われる。この車両10では、1回の燃料(水素)補給で走行可能距離を伸ばすために、3つの水素タンクを3カ所に分けて搭載している。具体的には、車両10は、車両中央部に車両前後方向を長手方向として配置された第1水素タンク20と、第1水素タンク20の車両後方側に車両幅方向を長手方向として配置された第2水素タンク22と、第2水素タンク22の車両後方側に車幅方向を長手方向として配置された第3水素タンク24と、を備えている。これら第1〜第3水素タンク20,22、24は、互いに図示しない配管で接続されていて、その内部に充填された水素をFCスタックに供給するように構成されている。なお、第1〜第3水素タンク20、22、24が、本発明における「車両搭載物」に相当する。
また、第1〜第3水素タンク20、22、24を車両下方側から覆うようにアンダーカバー40が配置されている。このアンダーカバー40は車両10の下部全体を覆うように車体に固定されている。そして、車両10の下部に生じる凹凸を低減させて、車両10の空力性能を向上させている。
以下、各構成要素について詳細に説明する。
(フロアパネル12)
フロアパネル12は、一例として、フロントフロアパネル14と、センターフロアパネル(図示省略)と、リヤフロアパネル(図示省略)と、が車両前後方向に結合されることにより、車両幅方向及び車両前後方向に沿って延在している。具体的には、フロントフロアパネル14は、車両10の前部座席(図示省略)の足元から、後部座席(図示省略)の足元までの床面を構成している。また、フロントフロアパネル14の後端部にセンターフロアパネルが結合されており、車両10の後部座席の下方側に配置されている。そして、センターフロアパネルの後端部にリヤフロアパネルが結合されて、車両10の荷室(図示省略)の床面を構成している。
また、図3に示されるように、フロアパネル12の車両幅方向の両端には、車両前後方向に沿って一対のロッカ16が延在されている。ロッカ16は、例えばアルミニウム合金等の金属によって形成されており、車両幅方向の外側に位置するロッカアウタ16Aと、車両幅方向の内側に位置するロッカインナ16Bと、を含んで構成されている。ロッカアウタ16Aとロッカインナ16Bは、車両上下方向の上下端部同士がそれぞれ接合されて、閉断面が形成されている。
フロントフロアパネル14は、例えばアルミニウム合金等の金属によって形成された板状体である。構造的には、フロントフロアパネル14の中央部に配置されるフロアトンネル14Aと、フロアトンネル14Aの車両幅方向右側に配置される右側パネル14Bと、フロアトンネル14Aの車両幅方向左側に配置される左側パネル14Cと、によって構成されている。
フロアトンネル14Aは、車両幅方向に沿って切断した断面形状が車両下方側に開放された略U字状とされており、車両前後方向に沿って延在されている。構造的には、車両幅方向に沿った断面において、略車両上下方向に延出された一対の側壁部14A1と、一対の側壁部14A1の上端部同士を車両幅方向に繋ぐ天井部14A2と、を備えている。また、一対の側壁部14A1の下端部には、車両幅方向外側に延出する取付部14A3が形成されており、この取付部14A3には、車両前後方向に貫通する取付孔(符号省略)が車両前後方向に沿って複数形成されている。さらに、取付部14A3の車両幅方向外端部には、車両幅方向外側かつ車両上方に開放された略L字状のフランジ部14A4が形成されている。
右側パネル14Bは、平面視で略矩形の板体として構成され、フロアトンネル14Aの車両幅方向右側に配置されている。右側パネル14Bの車両幅方向外端部には、略車両上方に延出された外フランジ30が形成されており、この外フランジ30が車両幅方向右側部に配置されたロッカインナ16Bに接合されている。また、右側パネル14Bの車両幅方向内端部には、車両幅方向内側かつ車両下方に開放された略L字状の段差部32が形成されている。さらに、段差部32の車両幅方向内端部には、車両上方側に延出された内フランジ34が形成されている。
右側パネル14Bの段差部32は、フロアトンネル14Aの車両幅方向右側の取付部14A3を上方側から覆うように配置されている。そして、段差部32の下端部が、フロアトンネル14Aのフランジ部14A4に接合されている。また、右側パネル14Bの内フランジ34が側壁部14A1の外側面に接合されている。これにより、フロアトンネル14Aと右側パネル14Bとの接合部には、正面視略四角形状の閉断面が形成されている。
また、右側パネル14Bの下方側には、車両前後方向に沿って長尺状に延出されたフロアリンフォース18が配置されている。フロアリンフォース18は、車両幅方向の断面が略車両上下方向に沿って延設された一対のリンフォース側壁部18Aと、この一対のリンフォース側壁部18Aの下端部同士を繋ぐリンフォース底壁部18Bと、を備えている。また、一対のリンフォース側壁部18Aの上端部には、車両幅方向に沿って互いに離間する方向に延出されたリンフォースフランジ部18Cが形成されている。換言すると、フロアリンフォース18は、車両幅方向に沿った断面が、車両上方に開放された略ハット形状とされている。
そして、フロアリンフォース18のリンフォースフランジ部18Cが右側パネル14Bの下面に締結又は溶接等により固定されている。これにより、フロントフロアパネル14の張り剛性が高められている。
なお、右側パネル14Bと左側パネル14Cは、フロアトンネル14Aに対し左右対称の関係にあるため、左側パネル14Cの構成について、記載を省略する。
(第1〜第3水素タンク20、22、24)
第1〜第3水素タンク20、22、24は、例えば金属や硬質樹脂などで形成された内壁層と、繊維強化プラスチック等を幾重にも巻回することで形成された外壁層とを備えており、略円柱状に形成されている。
図1、及び図3に示されるように、第1水素タンク20は、フロントフロアパネル14に形成されたフロアトンネル14Aの下方側に配置され、上部がフロアトンネル14Aの内部に収容されている。第2水素タンク22、及び第3水素タンク24は、フロントフロアパネル14の後端部に結合されたセンターフロアパネルの下方側に配置されている。なお、図示はしないが、センターフロアパネルには、第2水素タンク22、及び第3水素タンク24の上部形状に対応した凸部が形成されている。このため、第2水素タンク22及び第3水素タンク24の上部は、フロアパネル12に形成された凸部の内部に収容されている。また、凸部の周囲には、車両上下方向に貫通する取付孔が形成されている。
また、第1〜第3水素タンク20、22、24は、長手方向の両端部が、後述する一対のバンド36によってそれぞれ保持されている。なお、この「一対のバンド36」が、本発明における「バンド」に相当する。
(一対のバンド36)
図2に示されるように、第1〜第3水素タンク20、22、24の長手方向の両端部は、一対のバンド36によってそれぞれ保持されている。バンド36は、長尺な板体をなしており、円弧状に形成された保持部36Aと、保持部36Aの両端部に形成された平板状の取付部36Bによって構成されている。また、各取付部36Bには、取付部36Bの厚み方向に貫通した取付孔(符号省略)が形成されている。第1〜第3水素タンク20、22、24の長手方向の両端部では、一対のバンド36が車両上下方向に対向して配置されることにより、バンド36の保持部36Aがタンクの外周面に当接する構成とされている。また、この状態においては、バンド36の取付孔が、フロアトンネル14Aの取付部14A3及びセンターフロアパネルに形成された取付孔と同軸的に配置されている。
(アンダーカバー40)
アンダーカバー40は、一対のバンド36によって保持された第1〜第3水素タンク20、22、24の下方側に配置されている。このアンダーカバー40は、樹脂によって構成された板状体とされており、平面視で略矩形状をなしている。アンダーカバー40の車両幅方向両側部には、略車両上方かつ車両幅方向外側に延出されたカバーフランジ部40Aがそれぞれ形成されている。このカバーフランジ部40Aは、車両10の車両幅方向両側部に配置されたロッカインナ16Bの下フランジ部に固定されている(図3参照)。
図1及び図2に示されるように、アンダーカバー40の上面には、車両上方側に突出された載置部42が設けられている。この載置部42は、平面視で第1〜第3水素タンク20、22、24の周囲を囲うように配置された枠状体であり、アンダーカバー40に一体形成されている。そして、この載置部42の内側に第1〜第3水素タンク20、22、24の下部が収容されている。
より具体的には、載置部42は、アンダーカバー40の前部かつ中央部に形成された第1載置部44と、第1載置部44の車両後方側に形成された第2載置部46と、によって構成されている。第1載置部44は平面視で車両後方側に開放された略U字状に形成されており、車両前後方向を長手方向として形成されている。そして、アンダーカバー40を車両10に組み付けた状態では、この第1載置部44の内側に、第1水素タンク20の下部が収容されている。一方、第2載置部46は、第1載置部44の後端部から連続的に形成されており、平面視で車両幅方向を長手方向とする矩形枠状に形成されている。また、第2載置部46の車両前後方向の中間部には、第2載置部46の中央部を車両幅方向に沿って仕切る仕切り部48が一体形成されている。これにより、第2載置部46の内側には、車両前後方向に並んだ2つの収容部が形成されている。そして、アンダーカバー40を車両10に組み付けた状態では、この2つの収容部の内、車両前方側の収容部に第2水素タンク22の下部が収容され、車両後方側の収容部に第3水素タンク24の下部が収容されている。なお、本実施形態では、アンダーカバー40の組み付け状態において、第1〜第3水素タンク20、22、24の下部と載置部42の内部とが当接しない構成とされているが、当接する構成としてもよい。
図3に示されるように、載置部42は、載置部42の延出方向と直交する方向で切断した断面が略車両上方に立設された一対の縦壁部50と、一対の縦壁部50の上端部同士を繋ぐ頂部52とによって車両下方側に開放された略U字状とされている。すなわち、載置部42は、アンダーカバー40の下面視で車両上方側に窪んだ凹部とされている。そして、この載置部42に車両下方側(アンダーカバー40の下面側)から後述するフレーム54が収容される構成とされている。
また、載置部42の頂部52には車両上下方向に貫通する複数の取付孔(符号省略)が形成されている。この取付孔は、第1〜第3水素タンク20、22、24を保持するバンド36に形成された取付孔と同軸的に配置されている。
さらに、アンダーカバー40の上面で、上述したフロアリンフォース18のリンフォース底壁部18Bと当接されている部位は、当該リンフォース底壁部18Bと接着、締結等の方法により固定されている。これにより、アンダーカバー40の張り剛性が高められている。なお、アンダーカバー40の上面がリンフォース底壁部18Bに固定されない構成としてもよい。
(フレーム54)
フレーム54は、筒状に形成され、延出方向と直行する方向に沿った断面が略四角形状とされている。このフレーム54は、平面視で載置部42の周縁に沿って配置されており、上述したように、載置部42に車両下方側から挿入されることによりアンダーカバー40と一体的に設けられている。この状態においては、フレーム54は、第1〜第3水素タンク20、22、24の周囲を覆うように配置されている。
また、フレーム54には、車両上下方向に貫通する取付孔(符号省略)が複数形成されている。この取付孔は、アンダーカバー40の載置部42に形成された取付孔と同軸的に配置されている。
また、本実施形態では、フレーム54はアンダーカバー40の載置部42に樹脂製のクリップ(図示省略)で係止されている。このため、車体に組み付ける前の工程において、フレーム54とアンダーカバー40がサブアッセンブリ化される。さらに、アンダーカバー40の載置部42に一対のバンド36及び第1〜第3水素タンク20、22、24の下部を載置しておくことにより、一対のバンド36及び第1〜第3水素タンク20、22、24の組み付け位置が決定される。このため、アンダーカバー40と一対のバンド36並びに第1〜第3水素タンク20、22、24がサブアッセンブリ化される。このように、アンダーカバー40を中心として、フロアパネル12より車両下方側に配置される各部材をサブアッセンブリ化することができる。
また、図3に示されるように、フレーム54に形成された取付孔には、車両下方側からボルト56の軸部が挿入されている。このボルト56の軸部は、フレーム54、アンダーカバー40、一対のバンド36、フロアパネル12に形成された各取付孔に挿入され、ナット58(ウエルドナット)に螺合している。これにより、フレーム54は、ボルト56及びナット58によって、一対のバンド36及びアンダーカバー40と共にフロアパネル12に共締めされている。ここで、第1水素タンク20を締結するボルト56と螺合されるナット58は、フロントフロアパネル14に形成された閉断面(フロアトンネル14Aと右側パネル14B及び左側パネル14Cの各接合部)の内部に配置されている(図3参照)。なお、ボルト56及びナット58が、本発明における「締結具」に相当する。
(作用並びに効果)
次に、第1実施形態の車両下部構造の作用並びに効果について説明する。
第1実施形態に係る車両下部構造を備えた車両10では、フロアパネル12よりも車両下方側に一対のバンド36によって保持された第1〜第3水素タンク20、22、24が配置されている。また、第1〜第3水素タンク20、22、24は、アンダーカバー40によって車両下方側から覆われている。
ここで、アンダーカバー40には載置部42が一体形成されており、この載置部42には、第1〜第3水素タンク20、22、24の下部が載置可能とされている。また、アンダーカバー40の載置部42に沿ってフレーム54が配置されており、アンダーカバー40とフレーム54が一体的に設けられている。これにより、アンダーカバー40を中心として、フロアパネル12より車両下方側に組み付けられる部材のサブアッセンブリ化が可能となる。さらに、このフレーム54は一対のバンド36とボルト56及びナット58によってフロアパネル12に共締めされているため、各部材の車体側への締結点の数が低減される。その結果、第1〜第3水素タンク20、22、24、バンド36、フレーム54、アンダーカバー40を別途車両10に組み付ける場合と比べて、組み付け工数を大幅に低減させることができる。
また、上記のとおり、本実施形態では、フロアパネル12より車両下方側に組み付けられる部材がサブアッセンブリ化された状態で車体に組み付けられる。このため、各部材を別個に組み付ける場合と比べて、車体への組み付け精度が向上される。
また、本実施形態では、アンダーカバー40の下方側に配置されるフレーム54が、アンダーカバー40の載置部42に車両下方側から収容されている。このため、フレーム54がアンダーカバー40の下方側に突出しないため、車両10の下部の凹凸が低減され、車両10の空力性能を向上させることができる。
また、アンダーカバー40に車両上方側に凸をなす載置部42を形成することで、アンダーカバー40を平板状に形成する場合と比べて断面剛性が向上される。また、この載置部42に対し、フレーム54が一体的に設けられることで、載置部42がアンダーカバー40の高強度部となる。これにより、アンダーカバー40の張り剛性が高められる。その結果、走行時におけるアンダーカバー40の膜振動を抑制することができる。
[第1実施形態の補足]
(1)以上、第1実施形態に係る車両下部構造について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、フロアパネル12よりも車両下方側に配置される車両搭載物は、第1〜第3水素タンク20、22、24に限らない。
(2)例えば、図4に示される車両60のように、車両搭載物として燃料タンク62を配置してもよい。車両60は、所謂ガソリン車として構成されている。燃料タンク62は、平面視で略矩形の筐体として構成されており、内部にガソリンを充填させることができる。燃料タンク62は、車両幅方向両端部が一対のバンド64によって、車両上方側と車両下方側から保持されており、フロアパネル12を構成するセンターフロアパネル(図示省略)の下方側に配置されている。また、燃料タンク62の車両下方側にアンダーカバー40を組み付けた状態では、燃料タンク62の下部がアンダーカバー40に一体形成された平面視略矩形枠状の第2載置部46の内側に収容されている。
(3)また、図5に示される車両70のように、車両搭載物として燃料タンク72及びバッテリ74を配置してもよい。車両70は、所謂プラグインハイブリッド車として構成されている。この車両70では、バッテリ74に充電された電力により電動機(図示省略)を駆動して走行すると共に、燃料タンク72から供給されるガソリンを燃料とする内燃機関(図示省略)を動力源として走行可能とされている。燃料タンク72及びバッテリ74は、一対のバンド76によって、車両上方側と車両下方側から保持されており、フロアパネル12の下方側に配置されている。そして、燃料タンク72及びバッテリ74の車両下方側にアンダーカバー40を組み付けた状態では、燃料タンク72の下部が、アンダーカバー40に一体形成された第1載置部44の内側に収容され、バッテリ74の下部が、アンダーカバー40に一体形成された第2載置部46の内側に収容されている。
(4)また、本実施形態では、アンダーカバー40とフレーム54を樹脂製のクリップで係止する構成としたが、本発明はこれに限らない。アンダーカバーとフレームが一体形成される構成としてもよい。
(5)また、本実施形態では、フロアパネル12の車両下方側に第1〜第3水素タンク20、22、24が搭載される構成としたが、フロアパネル12の車両下方側に搭載される水素タンクは、1本又は2本でもよいし、4本以上であってもよい。
<第2実施形態>
以下、図6及び図7を用いて、第2実施形態に係る車両下部構造について説明する。なお、なお、図6及び図7では、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。この第2実施形態に係る車両下部構造では、フレーム54の車両下方側にアンダーカバー92が配置されている。
図6には、第2実施形態に係る車両下部構造が適用された車両90の要部を示す分解斜視図が示されている。また、図7には、図6の7−7線に沿って切断した状態を示す拡大断面図が示されている。なお、図6では、説明の便宜上、フロアパネル12、ロッカ16、フロアリンフォース18、ボルト56並びにナット58の図示を省略している。
これらの図に示されるように、一対のバンド36に保持された第1〜第3水素タンク20、22、24の車両下方側には、フレーム54が配置されている。そして、フレーム54の下方側にアンダーカバー92が配置されている。
アンダーカバー92は、樹脂によって構成された板状体とされており、平面視で略矩形状をなしている。アンダーカバー92の上面には、車両下方側に窪んだ凹部として構成される載置部94が形成されている。この載置部94は、平面視で車両前方側に凸をなす略T字状とされており、車両90にアンダーカバー92を組み付けた状態では、平面視でこの載置部94の周縁に沿ってフレーム54が配置されている。また、この状態においては、フレーム54が第1〜第3水素タンク20、22、24の周囲を覆うように配置されると共に、第1〜第3水素タンク20、22、24の下部が載置部94の内部に収容されている。なお、第1実施形態と同様に、車両搭載物として燃料タンクやバッテリを搭載する構成としてもよい。
また、アンダーカバー92は、フレーム54の下面と当接する載置部94の周縁部において、フレーム54に樹脂製のクリップ(図示省略)で係止されている。これにより、アンダーカバー92とフレーム54が一体的に設けられている。さらに、この載置部94の周縁部には、車両上下方向に貫通する取付孔(符号省略)が形成されている。この取付孔は、フレーム54に形成された取付孔と同軸的に配置されている。
そして、図7に示されるように、載置部94の周縁部に形成された取付孔には、車両下方側からボルト56が挿入されている。このボルト56は、軸部がアンダーカバー92、フレーム54、一対のバンド36、フロアパネル12に形成された各取付孔に挿入され、ナット58に螺合されている。これにより、ボルト56及びナット58によって、アンダーカバー92、フレーム54、一対のバンド36がフロアパネル12に共締めされている。
以上説明した第2実施形態に係る車両下部構造の組み付け工程においては、第1実施形態と同様に、フレーム54とアンダーカバー92が一体的に設けられているため、フレーム54とアンダーカバー92がサブアッセンブリ化されている。さらに、アンダーカバー92の載置部94に一対のバンド36及び第1〜第3水素タンク20、22、24の下部を載置しておくことにより、一対のバンド36及び第1〜第3水素タンク20、22、24の組み付け位置が決定される。このため、車体に組み付ける前の工程において、アンダーカバー92と一対のバンド36及び第1〜第3水素タンク20、22、24のサブアッセンブリ化が可能となる。
(作用並びに効果)
次に、第2実施形態の車両下部構造の作用並びに効果について説明する。
本実施形態は、上記第1実施形態と同様に、アンダーカバー92には載置部94が一体形成されており、この載置部94には、第1〜第3水素タンク20、22、24が載置可能とされている。また、アンダーカバー92の載置部94に沿ってフレーム54が配置されており、アンダーカバー92とフレーム54が一体的に設けられている。これにより、フロアパネル12より車両下方側に組み付けられる部材を、アンダーカバー92を中心にサブアッセンブリ化することができる。さらに、このフレーム54は一対のバンド36とボルト56及びナット58によってフロアパネル12に共締めされているため、各部材の車体側への締結点の数が低減される。その結果、第1〜第3水素タンク20、22、24、バンド36、フレーム54、アンダーカバー92を別途車両90に組み付ける場合と比べて、組み付け工数を大幅に低減させることができる。
10 車両
12 フロアパネル
20 第1水素タンク(車両搭載物)
22 第2水素タンク(車両搭載物)
24 第3水素タンク(車両搭載物)
36 バンド
40 アンダーカバー
42 載置部
54 フレーム
56 締結具(ボルト)
58 締結具(ナット)
60 車両
62 燃料タンク(車両搭載物)
64 バンド
70 車両
72 燃料タンク(車両搭載物)
74 電池パック(車両搭載物)
76 バンド
90 車両
92 アンダーカバー
94 載置部

Claims (1)

  1. 車体のフロアパネルよりも車両下方側に配置された車両搭載物と、
    前記フロアパネルよりも車両下方側に配置され、前記車両搭載物を保持するバンドと、
    前記車両搭載物を車両下方側から覆うように配置されるアンダーカバーと、
    前記アンダーカバーに一体形成され、前記車両搭載物を載置可能とする載置部と、
    前記載置部の周縁に沿って配置されると共に前記アンダーカバーと一体的に設けられ、前記バンドと締結具によって前記車体に共締めされるフレームと、
    を備える車両下部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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