JP2019188105A - スライド棚用棚受け - Google Patents

Abstract

【課題】 従来のスライド棚は、什器本体へ取り付けするための棚受けを両側に一体的に備えたベース部と、該ベース部にコロ又はスライドレールを介して載置された専用の棚板とからなるため、製作コスト、運搬、搬入のコストが割高となり、また既存什器の棚との交換の際には、既存の棚板は多くの場合廃棄処分とせざるを得なかった。【解決手段】 上記の課題を解決するため、左右一対の水平棚受けにそれぞれスライドレールを介して棚板支持部材を係止し、既存の棚板をそのまま載置してスライド棚として使用できる構成のスライド棚用棚受けを提供する。【選択図】図１

Description

本発明は、スーパー、コンビニ等に多用される商品大量陳列什器（ゴンドラ什器）のスライド棚に関するものである。

近年、スーパー、コンビニ等の小売店の商品大量陳列什器（ゴンドラ什器）の商品陳列は、商空間の効率化及び消費者の高密度陳列を好む傾向を背景に、棚の段数を増やし、商品の隙間を無くす陳列方法へと移行している。

棚板の段数を増やし、商品が隙間なく並べられると、各棚奥への補充商品の陳列が難しくなったため、必要に応じて各棚板が前側に引き出せるスライド棚の開発が求められ、既存店に於いては既存の固定式棚板との交換が急務となっている。

完成されたスライド棚の例としては、平成２３年１２月８日公開の「スライド棚及び商品陳列棚」が挙げられる。

特開２０１１−２４５２２２号

これらの先行技術に於いては、スライド棚は什器本体へ取り付けするための棚受けを両側に一体的に備えたベース部と、該ベース部にコロ又はスライドレールを介して載置された専用の棚板とからなるため、製作コストがかさむばかりか、運搬、搬入のコストも割高となり、また既存什器の棚との交換の際には、既存の棚板は多くの場合廃棄処分とせざるを得なかった。

上述の課題を解決するため、本発明では、左右一対の棚受けで既存の棚板をそのまま載置し、スライド棚として使用するスライド棚用棚受けを提供する。

本発明のスライド棚用棚受けは、什器本体の支柱に取り付けされる水平棚受けにスライドレールの外レールを螺着し、長手方向に沿ってクランク状に折られた棚板支持部材の一片に、該スライドレールの内レールを螺着すると共に、他片を棚板支持部とし、左右一対で棚を保持する棚受けである。

さらに、本発明のスライド棚用棚受けは、クランク状に形成された棚板支持部材の棚板支持部が、水平棚受けと鉛直線上に縦並びの位置になるよう構成されているため、既存の棚板が水平棚受けに設置されたのと同位置に載置されることとなり、該スライド棚用棚受けに設置するだけで、スライド棚として使用できるのである。

本発明に係るスライド棚は上述のような構成であるため、従来のスライド棚と比較して、新たに棚板を製作する必要がないため、大幅な製作コスト削減、また棚受け部分のみを既存店舗へ送るため、運搬コストの大幅削減、さらに既存の棚板の廃棄が必要ないため、環境にやさしく省資源という三重の効果が期待できる。

本発明のスライド棚用棚受けと棚板の片側部分を示す正面断面図 本発明のスライド棚用棚受けと棚板を示す側断面図

本発明の実施に於いて最良の形態は、ほぼ上記図面に示す通り既存の棚板をそのまま使用すると共に、什器本体に取り付けられる水平棚受けとスライドレールを介して摺動自在に係合された断面形状クランク型の棚板支持部材とからなる一対のスライド棚用棚受けで構成されるスライド棚である。

以下、本発明に係るスライド棚用棚受け１を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。図１及び図２の断面図に示す棚板１０は固定棚として使われていた既存の棚板を転用したものであり、本発明の棚板支持部材２０の棚板支持部２１に載置されている。

棚板支持部材２０は長手方向に沿ってクランク状に折られた一体型で、一片にスライドレール３０の内レール３１を螺着すると共に、他片は棚板支持部２１として小口が棚板１０の裏面に当接している。

また、該スライドレール３０の外レール３２が、スライド棚を什器本体の支柱に取り付けるための水平棚受け４０に螺着されることにより、棚板支持部材２０と該水平棚受け４０は摺動自在に係合される。

既存の棚板１０は、スライド棚用棚受け１に脱着自在、且つ安定的に載置されるが、什器本体の支柱に取り付けられた水平棚受け４０と棚板保持部材２０との間に設けられたスライドレール３０の働きにより、必要に応じて手前に引き出して使用できる。

前述の通りスーパーやコンビニ等の小売店の新店出店では、既に商品大量陳列什器（商品ゴンドラ）の棚について、スライド棚を多用することが進められており、既存店に於いても今後、既存の棚をスライド棚に交換する動きが活発化することは間違いなく、コストが大幅に軽減される本発明に係るスライド棚が大いに利用されることなると予想される。

１ スライド棚用棚受け
１０ 棚板
２０ 棚板支持部材
２１ 棚板支持部
２２ ネジ
３０ スライドレール
３１ 内レール
３２ 外レール
４０ 水平棚受け

Claims (3)

1. 商品大量陳列什器（ゴンドラ什器）に使用されるスライド棚に於いて、棚板を脱着自在に載置する棚板支持部材が、什器本体の支柱に取り付けされる水平棚受けとスライドレールを介して摺動自在に係合されたことを特徴とする一対のスライド棚用棚受け
2. 棚板支持部材が長手方向に沿ってクランク状に一体的に形成され、一片が棚板裏面に当接保持する棚板支持部となり、他片がスライドレールの内レールに螺着されることを特徴とする請求項１に記載のスライド棚用棚受け
3. クランク状に形成された棚板支持部材の棚板支持部が、スライドレールの外レールに螺着された水平棚受けと、鉛直線上縦並びの位置に構成されることを特徴とする請求項１に記載のスライド棚用棚受け

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