以下、本開示の実施の形態のコンピュータプログラム、記録媒体、表示装置及び表示方法について説明する。図1は本実施の形態の表示システム100の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態の表示システム100は、例えば、医用画像処理システムであり、病院又は診療所などの医療機関で撮影および蓄積された医用画像について、診察又は診断時に参照を可能とする。
表示システム100は、医用画像を管理するサーバ20、所定の通信ネットワークを介してサーバ20と接続される複数の情報処理装置10及び表示装置50などを備える。なお、図1では便宜上、表示装置50を一つだけ図示しているが、複数の表示装置50が、サーバ20に接続されてもよい。
情報処理装置10は、医療機関内の複数の治療部門、診療部門又は検査部門等に設置され、所定の電子データの入力処理、記録処理、編集処理及び出力処理などを行うことができる。情報処理装置10は、周辺装置を含むコンピュータシステムで構成することができ、例えば、放射線システム、電子カルテシステム、内視鏡システム、生理検査システム、心電図システム、検体ラボシステム、薬剤投薬処方システムなどを構成することができる。情報処理装置10は、画像データ、文書データ、検査データ等の医療情報をサーバ20へ送信することができる。
サーバ20は、サーバ20全体を制御する制御部21、記憶部22、通信部23などを備える。
通信部23は、情報処理装置10及び表示装置50との間の通信機能を有し、所要の情報の送信及び受信を行うことができる。
記憶部22は、各情報処理装置10が送信する医療情報を記憶する。記憶部22は、患者を特定する特定情報毎に医療情報を各患者に対応付けて記憶することができる。
制御部21は、CPU、メモリ(ROM、RAMなど)、メモリに格納されたプログラムなどで構成することができ、記憶部22に記憶した医療情報を、患者を特定する特定情報に基づいて抽出し、抽出した医療情報を表示するための表示データを生成する。
表示装置50は、液晶パネルなどの表示画面51、表示処理部52、操作入力部53、通信部54、記憶部55などを備える。表示装置50は、医療機関の医師、技師又は看護師などの医療従事者が、医療情報に係る操作及び閲覧を行うためのものであり、診療、診断の際に使用される。表示装置50は、周辺装置を含むコンピュータ装置で構成することができるが、画面に対してタッチ操作が可能なタブレット装置でもよい。
なお、表示装置50は、サーバ20の機能を内蔵してもよい。例えば、表示装置50は、サーバ20を経由せずに情報処理装置10と直接ネットワークを介して、必要な情報を蓄積して表示することもできる。
また、表示装置50は、情報処理装置10の機能を内蔵してもよい。例えば、電子カルテシステムが機能拡張されることにより、表示装置50に情報処理装置10の機能を組み込むこともできる。
また、表示装置50が備える表示画面51は、一つに限定されず、複数の表示画面(複数の表示デバイス)を備えることもできる。
操作入力部53は、キーボード、マウス、トラックパッド(タッチパッド)、スタイラスペンなどを含み、医療従事者が、表示画面51上のアイコン(図形、文字、数字、記号など)又は表示画面51の所要の箇所を操作(例えば、マウスの場合、左クリック、右クリック、ダブルクリックなど)すると、入力された操作を、当該操作に対応する指令に変換して表示処理部52へ出力する。
通信部54は、サーバ20が送信した表示データを受信する。通信部54で受信された表示データは、記憶部55に記憶される。
図2は本実施の形態の表示処理部52の構成の一例を示すブロック図である。表示処理部52は、特定条件設定部521、画像生成部522、事象判定部523、及び処理履歴表示部524などを備える。表示処理部52は、CPU、メモリ(ROM、RAMなど)、メモリに格納されたプログラムなどで構成することができる。
表示処理部52は、通信部54を介してサーバ20で管理されている医用画像を受信することにより、診察、診断、検査等に必要な医用画像を表示する処理を行う。
医用画像は、例えば、CT(Computed Tomography)、CR(Computed Radiology)、US(Ultrasonography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)、VR(Volume Rendering)、MPR(Multi-Planar Reconstruction)などのデータが含まれる。また、画像には動画像も含まれる。
なお、1つの検査で取得される1枚もしくは複数枚の画像は、一つの画像情報として管理される。一つの画像情報に複数の画像が含まれる場合には、当該複数の画像は、シリーズ画像と称される。シリーズ画像は、例えば、撮影部位が異なる複数の画像で構成される。
次に、表示処理部52の詳細について説明する。
図3は本実施の形態の表示装置50の表示画面51に表示される画像の一例を示す模式図である。図3に示すように、表示画面51には、画像が表示される画像表示領域201、サムネイルなどの画像が表示されるサムネイル領域204、画像に対する処理の一覧を表示する処理一覧表示領域202、処理に関する値を指定する指定領域203などが表示される。なお、画像表示領域201、サムネイル領域204、処理一覧表示領域202、及び指定領域203それぞれの表示画面51上の配置又は大きさ(縦横寸法)は一例であって、図3の例に限定されない。例えば、サムネイル領域204の大きさ(縦横の寸法)は、サムネイル領域204内に表示される画像の数などに応じて適宜変更される。
処理一覧表示領域202には、WWアイコン202a、WLアイコン202b、SPINアイコン202c、DOLLYアイコン202d、RGBαアイコン202e、ROIアイコン202f、SIGNALアイコン202g、XYZアイコン202h、CAMERAアイコン202iなどが表示されている。なお、各アイコンは一例であって、図3の例に限定されるものではない。
WWアイコン202aは、ウィンドウ(階調)処理におけるウィンドウ幅(Window Width)を指定するためのアイコンである。すなわち、WWアイコン202aを選択(操作)することにより、ウィンドウ幅を指定する処理を行うことができる。ウィンドウ処理は、CT画像のように広範囲の信号値のうち特定の範囲を、例えば、0から255の濃度域に変換して表示する処理であり、ウィンドウ幅は、当該特定の範囲を指定する。WLアイコン202bは、ウィンドウ(階調)処理におけるウィンドウ値(Window Level)を指定するためのアイコンである。WLアイコン202bは、当該特定の範囲の中心値を指定する。
SPINアイコン202cは、回転処理(2次元上の回転)における回転角度を指定するためのアイコンである。DOLLYアイコン202dは、拡大処理又は縮小処理における変倍率を指定するためのアイコンである。RGBαアイコン202eは、カラーマップにおけるRGB値(色の値)及び不透明度(オパシティ)の値を調整する処理におけるRGB値及び不透明度を指定するためのアイコンである。ROIアイコン202fは、ボリュームレンダリング処理を行う領域を指定する際の境界座標値を指定するためのアイコンである。
SIGNALアイコン202gは、骨などの所要の部位を抽出する処理において部位を判定する信号値閾値を指定するためのアイコンである。XYZアイコン202hは、ボリュームレンダリング画像のXYZ座標上の特定の視点位置(特定の角度)から見た画像に変換して表示する処理において、視点位置を指定するためのアイコンである。CAMERAアイコン202iは、ボリュームレンダリング画像のXYZ座標上の特定の角度から見た画像ではなく、所要の視点位置(カメラの位置)から見た画像に変換して表示する処理において、視点位置を指定するためのアイコンである。
指定領域203には、基準値を指定する基準値アイコン203a、範囲を指定する範囲アイコン203b、指定した基準値又は範囲を適用するための適用アイコン203c、処理を取り消すための取消アイコン203dなどが表示される。なお、各アイコンは一例であって、図3の例に限定されるものではない。基準値アイコン203aは、処理に関する基準値を指定することができる。基準値の指定は、数値などを入力してもよく、あるいは数値を選択するメニューを表示して指定するようにしてもよい。範囲アイコン203bは、処理に関する範囲を指定することができる。範囲の指定は、例えば、上限値、下限値、あるいは上限値及び下限値を指定することができ、数値などを入力してもよく、あるいは数値を選択するメニューを表示して指定するようにしてもよい。
特定条件設定部521は、画像表示領域201に表示された画像又はサムネイル領域204に表示された画像から選択された画像に対する第1の処理の指定に基づいて当該第1の処理の内容を特定する複数の特定条件を設定する。画像に対する処理は、例えば、処理一覧表示領域202に表示されるアイコンを操作して行われる処理である。処理の内容を特定する特定条件は、当該処理を行う際の処理条件を定めるパラメータを含む。
画像生成部522は、特定条件設定部521で特定した複数の特定条件それぞれに基づく処理結果後の画像をそれぞれ出力する。すなわち、複数の条件に基づく画像をそれぞれ出力する。具体的には、画像生成部522は、複数の特定条件それぞれに基づく処理を行い、処理後の画像をそれぞれ生成して、生成した複数の画像を記憶部55に記憶するとともに、サムネイル領域204に表示することができる。
図4はウィンドウ幅の基準値を指定した処理後の画像の一例を示す説明図である。図4の例では、ウィンドウ幅(WW)を指定する際に、ウィンドウ幅の基準値を指定している。特定条件設定部521は、処理に関する基準値の指定に基づいて当該基準値を含む所定の範囲内に複数の特定条件を設定する。図4の例では、基準値として、WW=400を指定することにより、WWが、基準値である400を含む200から600までの所定の範囲内において、50の間隔で特定されている。200から600までの各WWの値が特定条件である。なお、各WWの値に対応つけて模式的に図示している画像は、一例であって、実際のWW値を必ずしも正確に反映しているものではない。
このように、処理の内容を特定する特定条件のうち、基準値となる特定条件を指定することにより、当該特定条件を含む所定の範囲内に複数の特定条件を設定することができる。200から600までの所定の範囲は、基準値に対して予め定めておくこともでき、基準値に応じて所定の範囲の広狭を変えるようにしてもよい。
画像生成部522は、WWが200から600までの各値を用いてウィンドウ処理を行った結果の画像を結果候補としてサムネイル領域204に表示する。
上述の構成により、処理の内容を特定する基準値を決めるだけで複数の特定条件を設定することができ、作業性が向上する。
図5はウィンドウ幅の上限値及び下限値を指定した処理後の画像の一例を示す説明図である。図5の例では、ウィンドウ幅を指定する際に、ウィンドウ幅の下限値(WW=200)及び上限値(WW=600)を指定している。特定条件設定部521は、処理に関する範囲の指定に基づいて当該範囲内に複数の特定条件を設定する。範囲の指定は、上限値でもよく、下限値でもよく、上限値及び下限値でもよい。図5の例では、下限値として、WW=200を指定し、上限値として、WW=600を指定することにより、WWが、200から600までの範囲内において、50の間隔で特定されている。200から600までの各WWの値が特定条件である。図5の例では、複数表示された画像(結果候補)の中で、医療従事者が最適と考える、WW値=250の画像を選択することができることを表している。なお、各WWの値に対応つけて模式的に図示している画像は、一例であって、実際のWW値を必ずしも正確に反映しているものではない。
このように、処理の内容を特定する特定条件のうち、上限値及び下限値となる特定条件を指定することにより、当該特定条件を含む範囲内に複数の特定条件を設定することができる。範囲内に特定する特定条件の数は、予め定めておくこともでき、上限値又は下限値に応じて多少を変えるようにしてもよい。
画像生成部522は、WWが200から600までの各値を用いてウィンドウ処理を行った結果の画像を結果候補としてサムネイル領域204に表示する。
上述の構成により、処理の内容を特定する範囲を決めるだけで複数の特定条件を設定することができ、作業性が向上する。
上述のように、一つの処理を指定すれば、処理の内容を特定する特定条件が複数設定され、複数の特定条件それぞれに基づいて処理された結果の画像がそれぞれ出力されるので、表示条件を決めるパラメータを一つずつ試行錯誤する必要がなく、希望の結果が得られるまでの実行回数を削減して、効率よく最適な結果を得ることができる。
また、特定条件設定部521は、画像に対する第2の処理の指定に基づいて第2の処理の内容を特定する複数の特定条件を設定する。ここで、第2の処理は、第1の処理と異なる処理である。
画像生成部522は、第1の処理の内容を特定する複数の特定条件それぞれと第2の処理の内容を特定する複数の特定条件それぞれとの組み合わせによって得られる複数の組み合わせ特定条件に基づく処理結果後の画像をそれぞれ出力する。画像を表示画面に表示する際に行われる処理が一つではなく、異なる処理を同時に行うことができる場合、それぞれの処理の内容を特定する複数の特定条件同士を組み合わせた組み合わせ特定条件に基づいて、異なる処理を同時に行うためのパラメータを決定することができる。
具体的には、画像生成部522は、組み合わせ特定条件に基づく処理を行い、処理後の画像をそれぞれ生成して、サムネイル領域204に表示することができる。
図6はウィンドウ幅及びウィンドウ値を指定した処理後の画像の一例を示す説明図である。ここで、ウィンドウ幅(WW)が第1の処理の内容とすると、ウィンドウ値(WL)が第2の処理の内容である。図6の例では、便宜上、WW=200、300、400の3つの特定条件と、WL=−200、0、+200の3つの特定条件との組み合わせによって得られる9つの組み合わせ特定条件に基づく処理結果後の9つの画像が表示されている。なお、本明細書において、各WW及びWLの値に対応つけて図示している画像は、便宜上、各WW及びWLの値を正確に反映するものではないが、実際の画像は、各WW値及びWL値を正確に反映している。
図7はSPIN及びDOLLYを指定した処理後の画像の一例を示す説明図である。ここで、SPINが第1の処理の内容とすると、DOLLYが第2の処理の内容である。図7の例では、便宜上、SPIN=−90°、−45°、0、+45°、+90°の5つの特定条件と、DOLLY=x0.25、x0.5、x1.0、x2.0、x4.0の5つの特定条件との組み合わせによって得られる20個の組み合わせ特定条件に基づく処理結果後の25個の画像が表示されている。
上述の構成により、異なる処理それぞれを指定すれば、異なる処理を同時に行うための組み合わせ特定条件が複数設定され、複数の組み合わせ特定条件それぞれに基づいて処理された結果の画像がそれぞれ出力されるので、表示条件を決めるパラメータを一つずつ試行錯誤する必要がなく、効率よく最適な結果を得ることができる。また、複数の種類の処理の結果を確認しつつ実行ができ、処理試行回数及び操作回数を削減することができる。
図8は特定条件の使用頻度の第1表示例を示す説明図である。処理後の画像は、図6の場合と同様である。図8では、特定条件又は組み合わせ特定条件の使用頻度に応じて処理後の画像を異なる態様で表示している。例えば、WW=300及びWL=−200の組み合わせ特定条件、WW=400及びWL=+200の組み合わせ特定条件の使用頻度が高いので、画像の背景又は枠の色が濃くなるように表示する。また、WW=400及びWL=0の組み合わせ特定条件、及びWW=200及びWL=0の組み合わせ特定条件の使用頻度がやや高いので、画像の背景又は枠の色がやや濃くなるように表示する。また、WW=400及びWL=−200の組み合わせ特定条件、WW=300及びWL=0の組み合わせ特定条件、WW=200及びWL=+200の組み合わせ特定条件、及びWW=300及びWL=+200の組み合わせ特定条件の使用頻度がやや低いので、画像の背景又は枠の色がやや薄くなるように表示する。
図9は特定条件の使用頻度の第2表示例を示す説明図である。処理後の画像は、図7の場合と同様である。図9では、特定条件又は組み合わせ特定条件の使用頻度に応じて処理後の画像を異なる態様で表示している。図8と異なる点は、使用頻度に応じて、画像の背景又は枠の色が異なるように表示することができる。図9の例では、便宜上、各模様が、赤色、緑色、青色に対応するものとし、使用頻度が高い場合、赤色で表示し、使用頻度が中程度の場合、緑色で表示し、使用頻度が低い場合、青色で表示することができる。なお、図示していないが、特定条件の使用頻度についても、組み合わせ特定条件の使用頻度と同様である。
上述のように、画像生成部522は、複数の特定条件又は組み合わせ特定条件の使用頻度に応じて、異なる表示態様になるように処理結果後の画像を複数出力することができる。異なる表示態様は、例えば、画像の背景又は枠などの濃淡を変えること、色を変えることを含み、使用頻度が高いほど、目立つ態様で表示することができる。
上述の構成により、処理の内容を特定する特定条件又は組み合わせ特定条件の使用頻度を視覚化することができ、例えば、どのような特定条件又は組み合わせ特定条件を用いれば、最適な結果が得られるのかを過去の処理に基づいて判断することができるので、最適な処理の内容に至るまでの時間を短縮することができる。
なお、上述のような、特定条件又は組み合わせ特定条件の使用頻度の視覚化は、医師などの医療従事者個人だけでなく、グループ内で複数の医療従事者が共有することができるように、医師毎にデータベース化してもよい。また、人体の部位毎、あるいは症状毎にデータベース化して、複数の医療従事者間で共有するようにしてもよい。
次に、特定条件又は組み合わせ特定条件の更新(再設定)について説明する。
図10は特定条件の更新の第1例を示す説明図である。図10において、左側の図は更新前を示し、右側の図は更新後を示す。左側の図は、SPIN=−90°、0、+90°の3つの特定条件と、DOLLY=x0.25、x1.0、x4.0の3つの特定条件との組み合わせによって得られる9個の組み合わせ特定条件に基づく処理結果後の9個の画像が表示されている。図10において、9個の画像のうち一の画像(図10では、SPIN=90°、及びDOLLY=x1.0の各特定条件に基づく処理後の画像)が選択されたとする。この場合、選択された画像に対応する特定条件を基準値として、当該基準値を含む所定の範囲内に所定数の特定条件を設定する。図10の例では、選択された画像のSPIN=90°を基準値として、SPIN=0を割り当て、基準値を含む範囲(SPIN=−90°とSPIN=90°との範囲)内に3つの特定条件を設定している。
なお、選択された画像のDOLLYはx1.0であり、範囲内の中心値なので、DOLLYについての特定条件は更新されていない。仮に、DOLLY=x0.25の画像が選択された場合、選択された画像のDOLLY=x0.25を基準値として、DOLLY=x1.0を割り当て、基準値を含む範囲(DOLLY=x0.25°とDOLLY=x4.0との範囲)内に3つの特定条件を設定することができる。
上述のように、特定条件設定部521は、表示された複数の画像のうちの一の画像が選択された場合、選択された画像に対応する特定条件を基準値とし、当該基準値を含む範囲に複数の特定条件を設定する。
上述の構成により、処理結果後の画像がそれぞれ表示された場合、表示された複数の画像の中で最適な結果に近いと考えられる画像を選択するだけで、同画像の特定条件を中心にさらに周辺の複数の特定条件に基づく処理結果後の画像を比較検討し、より最適な結果に近い画像を簡単に探索することができる。結果として、最適な処理の内容に至るまでの時間を短縮することができる。
図11は特定条件の更新の第2例を示す説明図である。図11において、左側の図は更新前を示し、右側の図は更新後を示す。左側の図は、SPIN=−90°、0、+90°の3つの特定条件と、DOLLY=x0.25、x1.0、x4.0の3つの特定条件との組み合わせによって得られる9個の組み合わせ特定条件に基づく処理結果後の9個の画像が表示されている。図11において、9個の画像のうち一の画像(図11では、SPIN=90°、及びDOLLY=x1.0の各特定条件に基づく処理後の画像)が選択されたとする。この場合、選択された画像に対応する特定条件を基準値として、当該基準値を含む範囲内に特定条件を設定する。図11の例では、図10の例と異なり、複数の特定条件を設定する範囲を狭くしている。すなわち、選択された画像のSPIN=90°を基準値として、SPIN=0を割り当て、基準値を含む範囲(SPIN=−45°とSPIN=45°との範囲)内に3つの特定条件を設定している。また、同様に、選択された画像のDOLLY=x1.0を基準値として、DOLLY=x1.0を割り当て、基準値を含む範囲(DOLLY=x0.5とDOLLY=x2.0との範囲)内に3つの特定条件を設定している。
上述のように、特定条件設定部521は、表示された複数の画像のうちの一の画像が選択された場合、選択された画像に対応する特定条件を基準値とし、当該基準値を含む範囲を元の範囲よりも狭い範囲にして複数の特定条件を設定することができる。また、特定条件設定部521は、表示された複数の画像のうちの一の画像が選択された場合、選択された画像に対応する特定条件を基準値とし、当該基準値を含む範囲を元の範囲よりも広い範囲にして複数の特定条件を設定してもよい。すなわち、特定条件設定部521は、表示された複数の画像のうちの一の画像に対する操作に応じて、複数の特定条件を設定する範囲を変更することができる。
図12は特定条件の更新の第3例を示す説明図である。図12において、左側の図は、図10及び図11と同様である。図12の左側の図において、9個の画像のうち一の画像(図12では、SPIN=90°、及びDOLLY=x1.0の各特定条件に基づく処理後の画像)が選択され、選択された画像に対して、所定の操作を行った場合、当該操作に応じて、複数の特定条件を更新(再設定)することができる。なお、図12では、便宜上、画像を図示していないが、実際には画像は表示されている。
図12の例では、所定の操作は、選択した画像上で上方向、下方向、右方向及び左方向にカーソル又は画像上を移動する操作であるが、所定の操作は図12の例に限定されない。図12の右側の図に示すように、選択された画像に対して上方向の移動操作が行われた場合、DOLLYの範囲は、x0.10からx6.0までの如く範囲を広くする。また、選択された画像に対して下方向の移動操作が行われた場合、DOLLYの範囲は、x0.5からx2.0までの如く範囲を狭くする。また、選択された画像に対して右方向の移動操作が行われた場合、SPINの範囲は、−120°から+120°までの如く範囲を広くする。また、選択された画像に対して左方向の移動操作が行われた場合、SPINの範囲は、−45°から+45°までの如く範囲を狭くする。
上述のように、特定条件設定部521は、選択された一の画像に対する操作の内容に応じて、複数の特定条件を設定する範囲の広狭を決定することができる。例えば、表示された複数の画像の中で最適な結果に近いと考えられる画像を選択し、選択した画像に対して、所定の操作を行うことにより、複数の特定条件を設定する範囲を通常設定される所定の範囲よりも広くし、あるいは狭くすることができる。
上述の構成により、処理結果後の複数の画像が表示された場合、複数の画像の中の所望の画像に対して、特定条件の範囲を広くして処理結果を確認すること、あるいは特定条件の範囲を狭くして処理結果を確認することができ、最適な処理の内容に至るまでの時間を短縮することができる。
図13は特定条件の更新の第4例を示す説明図である。図13において、左側の図は更新前を示し、右側の図は更新後を示す。左側の図は、図11の場合と同様であり、SPIN=−90°、0、+90°の3つの特定条件と、DOLLY=x0.25、x1.0、x4.0の3つの特定条件との組み合わせによって得られる9個の組み合わせ特定条件に基づく処理結果後の9個の画像が表示されている。なお、図13では、便宜上、画像を図示していないが、実際には画像は表示されている。図13において、9個の画像のうち一の画像(図13では、SPIN=90°、及びDOLLY=x1.0の各特定条件に基づく処理後の画像)が選択されたとする。この場合、選択された画像に対応する特定条件を基準値として、設定する特定条件の数を変更する。図13の例では、右側の図に示すように、SPIN=−90°、−45°、0、+45°、+90°の5つの特定条件と、DOLLY=x0.25、x0.5、x1.0、x2.0、x4.0の5つの特定条件との組み合わせによって得られる25個の組み合わせ特定条件に基づく処理結果後の25個の画像が表示されている。
上述のように、特定条件設定部521は、表示された複数の画像のうちの一の画像に対する操作に応じて、設定する特定条件の数を変更することができる。具体的には、特定条件設定部521は、表示された複数の画像のうちの一の画像が選択された場合、選択された画像に対応する特定条件を基準値とし、元の特定条件の数よりも多い数の特定条件を設定してもよく、元の特定条件の数よりも少ない数の特定条件を設定してもよい。
上述の構成により、処理結果後の画像がそれぞれ表示された場合、表示された複数の画像の中の所望の画像に対して、設定する特定条件の数を増やして処理結果を確認すること、あるいは、設定する特定条件の数を減らして処理結果を確認することができ、最適な処理の内容に至るまでの時間を短縮することができる。
図14は特定条件の更新の第5例を示す説明図である。図14において、上側の図は更新前を示し、下側の図は更新後を示す。上側の図は、WW=100から500までの5つの特定条件に基づく処理結果後の5個の画像が表示されている。図14において、例えば、WW=400の画像と、WW=500の画像の2つの画像が選択されたとする。この場合、選択された画像それぞれの特定条件を範囲として、当該範囲内に特定条件を設定する。図14の例では、WW=400とWW=500とを範囲として、当該範囲内に、WW=400、425、450、475、及び500の5つの特定条件が設定されている。
図15は特定条件の更新の第6例を示す説明図である。図15において、上側の図は更新前を示し、下側の図は更新後を示す。上側の図は、WW=100から500までの5つの特定条件に基づく処理結果後の5個の画像が表示されている。図15において、例えば、WW=200の画像と、WW=400の画像の2つの画像が選択されたとする。この場合、選択された画像それぞれの特定条件を範囲として、当該範囲内に特定条件を設定する。図15の例では、WW=200とWW=400とを範囲として、当該範囲内に、WW=200、250、300、350、及び400の5つの特定条件が設定されている。
上述のように、特定条件設定部521は、表示された複数の画像のうちの複数(例えば、2つ)の画像が選択された場合、選択された複数の画像に対応する特定条件を範囲とし、当該範囲に複数の特定条件を設定する。
上述の構成により、処理結果後の複数の画像が表示された場合、複数の画像の中で2つの画像の間の特定条件をさらに詳細に特定することができるので、最適な処理の内容に至るまでの時間を短縮することができる。また、図14及び図15に示すように、選択する2つの画像が近いほど、細かい間隔(図14の例では間隔が25であるのに対し、図15の例では間隔は50である)の特定条件を設定することができ、選択する2つの画像の位置を変えることにより、更新する特定条件の間隔を調整することができる。
なお、図示していないが、図7のように、2つの処理の内容を特定する特定条件(例えば、SPIN及びDOLLY)に基づく画像がマトリクス状に配置されて表示されている場合、縦方向及び横方向に並んだ2つの画像を選択することもでき、斜め方向に並んだ2つの画像を選択することもできる。
次に、ボリュームレンダリング(VR)画像に対する処理後の画像を同時に表示する例について説明する。
図16はボリュームレンダリング画像に対する処理後画像の同時表示の第1例を示す説明図である。図16において、左側の図は、例えば、図3の画像表示領域201に表示することができる。図3に示す処理一覧表示領域202のXYZアイコン202hを操作することにより、図16の右側の6つの画像をサムネイル領域204に表示することができる。図16の例では、ボリュームレンダリング画像のXYZ座標上の特定の視点位置として、前、後、上、下、左、右から見た画像が表示されている。この場合、特定条件設定部521は、複数の視点位置(例えば、前、後、上、下、左、右)を特定する。
このように、同時に指定した角度から見た画像を同時に表示するので、ボリュームレンダリング画像に対するフィルタ(例えば、領域の指定、部位又は物体の抽出など)の変更が、指定した複数の角度から見た画像を同時に直ちに反映され、操作時間や確認時間を短縮することができる。
図17はボリュームレンダリング画像に対する処理後画像の同時表示の第2例を示す説明図である。図17において、左側の図は、例えば、図3の画像表示領域201に表示することができる。図3に示す処理一覧表示領域202のCAMERAアイコン202iを操作することにより、図17の右側の6つの画像をサムネイル領域204に表示することができる。図17の例では、ボリュームレンダリング画像を、特定の視点位置としてのカメラ1からカメラ6の6つのカメラから見た画像が表示されている。この場合、特定条件設定部521は、複数の視点位置(例えば、カメラ1から6までの各位置)を特定する。
このように、ボリュームレンダリング画像の固定角度(図16の例)を表示するのではなく、複数のカメラ位置を固定し、各カメラの視点から見た画像を同時に表示する。これにより、複数の視点から同時に見ることができ、ボリュームレンダリング画像の回転操作を減らすことができ、作業時間を削減することができる。
上述のように、画像生成部522は、複数の視点位置に基づく処理結果後の複数の画像を表示する。これにより、例えば、ボリュームレンダリング画像に対して、同時に特定した複数の視点位置から見た画像を同時に表示することができ、操作時間、画像の確認時間を短縮することができる。
図18はボリュームレンダリング画像に対する処理後画像の同時表示の第3例を示す説明図である。図示していないが、部位の抽出処理を指定することにより、特定条件設定部521は、例えば、胃、心臓、肺、肝臓、大腸、及び小腸を特定条件として設定することができる。なお、各部位の抽出処理は、画像内の座標位置に基づいて抽出する方法、形状解析を行って抽出する方法など適宜の方法を用いることができる。
画像生成部522は、抽出された各部位の画像をサムネイル領域204に表示することができる。抽出した各部位に対して、調整したカラーマップを適用することにより、各部位に対する適用結果を同時に表示することができるとともに、所望の部位を一層はっきりと表示させることが可能となる。これにより、部位の切り替えに要する操作を削減して、操作時間又は画像の確認時間を短縮することができる。
図19はボリュームレンダリング画像に対する処理後画像の同時表示の第4例を示す説明図である。図19に示す6つの画像は、図17の例と同様である。事象判定部523は、複数の視点位置に基づく処理結果後の複数の画像中に所定の事象の有無を判定する。所定の事象は、例えば、骨折などの異常事象とすることができ、所定の事象は、予め所定の画像処理で判定することができる。図19の例では、カメラ6から見た画像に骨折があると判定されている。
画像生成部522は、事象判定部523で事象があると判定された画像を、他の画像(事象がない画像)と異なる態様で表示する。異なる態様は、例えば、図19に示すように、カメラ6から見た画像に警告(アラート)を表示してもよく、画像に枠を表示してもよく、あるいは、画像の背景又は枠を点滅表示してもよい。
上述の構成により、複数の視点位置の画像が同時に表示され、そのうちの一つの画像中に所定の事象がある場合、直ちに事象の有無を確認することができるので、視点位置を変えた画像を一つずつ表示する場合に比べて、操作時間を短縮することができる。
図20はボリュームレンダリング画像に対する処理後画像の同時表示の第5例を示す説明図である。図20では、図16に示す表示例に、さらにMPR(Multi-Planar Reconstruction)画像を表示している。MPR画像は、体に水平な体軸断面(アキシャル断面、axial断面)、縦切りの矢状断面(サジタル断面、sagittal断面)、及び横切りの冠状断面(コロナル断面、coronal断面)の3つの断面画像で構成される。また、ボリュームレンダリング画像内に、アキシャル断面、サジタル断面及びコロナル断面を表示している。
すなわち、画像生成部522は、ボリュームレンダリング画像を表示し、視点位置に基づく処理結果後の画像に対応する所定の断面(アキシャル断面、サジタル断面及びコロナル断面)での断面画像(MPR画像)を表示し、当該断面をボリュームレンダリング画像内に表示する。
上述の構成により、視点位置に基づく処理結果後の画像が、ボリュームレンダリング画像に対して、どの断面で見ている画像であるのかが明確になり、ボリュームレンダリング画像を診断の補助に利用することができる。
また、画像生成部522は、ボリュームレンダリング画像内の断面に対する操作に応じて断面画像を更新して表示することができる。例えば、ボリュームレンダリング画像内のコロナル断面を移動することにより、コロナル断面画像が更新(例えば、移動又は回転など)される。アキシャル断面及びサジタル断面についても同様である。これにより、ボリュームレンダリング画像と断面画像との連携を高めることができ、ボリュームレンダリング画像を診断の補助に利用することができる。なお、ボリュームレンダリング画像内の断面の移動中は、ボリュームレンダリング画像を透過表示又はワイヤー表示することができる。
次に、処理履歴の視覚化(ツリー化)について説明する。
図21は処理履歴の表示の第1例を示す説明図である。図21に示す画像は、それぞれの処理に対応して設定された複数の特定条件に基づく複数の画像の中から選択された画像であるとする。図21では、一連の処理を符号a1からa5及びb1からb4で表す。ここで、処理b1、b2、b3、b4は、その操作が取り消され元の状態に戻された処理である。例えば、処理b1、b2は取り消されて処理a2に戻ったことを示す。また、処理b3、b4は取り消されて処理a4に戻ったことを示す。
一般的には、取り消された処理は履歴から消えてしまい、処理履歴には残らない場合がある。しかし、本実施の形態では、処理履歴表示部524は、画像に対する一連の処理の指定に基づいて、各処理の内容を特定する複数の特定条件の中から選択された特定条件に基づく処理結果後の画像を、一連の処理毎に記憶するとともに表示することができる。
例えば、一つの処理(例えば、図21の処理b1)を指定して、当該処理の内容を特定する複数の特定条件それぞれに基づく処理結果後の画像を複数表示し、複数表示された画像の中から一の画像が選択された場合、選択された画像(処理b1に対応する画像)及び当該画像に対応する特定条件(図21の例では、Pan(x-100, y-100))を記憶することができる。
次に、当該一の処理(例えば、図21の処理b1)を取り消して、新しく別の処理(例えば、図21の処理a2)を指定して、当該別の処理の内容を特定する複数の特定条件それぞれに基づく処理結果後の画像を複数表示し、複数表示された画像の中から一の画像が選択された場合、選択された画像(処理a2に対応する画像)及び当該画像に対応する特定条件(dolly(x0.3))を記憶することができる。
上述の構成により、一つの処理を行った後に、当該処理を取り消して別の処理を行った場合でも、一連の処理毎に、各処理の内容を特定する複数の特定条件の中から選択された特定条件に基づく処理結果後の画像を記憶しておくことにより、処理履歴を表示することができ、以前に行った処理の内容を再現することができる。例えば、図21の例では、最新の結果である、処理a5に対応する画像から、戻したい結果である、処理b3に対応する画像に簡単に戻ることができる。また、処理の履歴を文字などでリスト表示する場合に比べて、一連の処理結果後の画像が履歴として表示されるので、戻したい処理又は画像を直感的に見つけることができ、操作性の向上や処理時間の短縮を図ることができる。
図22は処理履歴の表示の第2例を示す説明図である。図22では、実際に行われた一連の処理を符号a1からa5、b2、及びc2で表す。ここで、処理b2及びc2は、その操作が取り消され元の状態に戻された処理である。例えば、処理b2、c2は取り消されて処理a2に戻ったことを示す。また、処理b3からb5、及びc3からc5は、医療従事者が指定した処理ではなく、処理履歴表示部524が自動的に行った処理である。
すなわち、処理履歴表示部524は、画像に対する一連の処理の指定に基づいて、各処理の内容を特定する複数の特定条件の中から選択された各特定条件の組み合わせによって得られる組み合わせ特定条件に基づく処理結果後の画像を記憶するとともに表示する。
各特定条件の組み合わせによって得られる組み合わせ特定条件は、実施に指定された処理の内容を特定する複数の特定条件の中から選択された特定条件だけではなく、実際には指定されていない処理の内容を特定する特定条件も含まれる。
例えば、図22に示すように、処理a2の次に、順番に処理a3、a4及びa5が行われた場合、処理a2の前に取り消された処理b2によって得られた画像に対しても、処理a3、a4及びa5と同様の処理b3、b4及びb5が順番に行われ、処理結果後の選択された画像及び当該画像に対応する特定条件が記憶されるとともに表示される。同様に、処理a2の前に取り消された処理c2によって得られた画像に対しても、処理a3、a4及びa5と同様の処理c3、c4及びc5が順番に行われ、処理結果後の選択された画像及び当該画像に対応する特定条件が記憶されるとともに表示される。
上述の構成により、実際に処理を指定していない場合でも、一連の処理の中で特定された各特定条件の組み合わせによって得られる組み合わせ特定条件に基づく処理結果を確認することができ、効率よく最適な結果を得ることができる。図22の例では、最新の結果である、処理a5に対応する画像から、理想的な結果である、処理b5に対応する画像に簡単に到達することができる。また、医療従事者がより良い結果が得られると考えて行った一連の処理と異なる処理の方が最適な結果であったようなときでも、その最適な結果を簡単に見つけることができ、操作性の向上や処理時間の短縮を図ることができる。
図23は処理履歴の表示の第3例を示す説明図である。図23では、履歴経路を視覚化する例を示す。すなわち、処理履歴表示部524は、画像に対する一連の処理の指定の順序を示す指定順序識別子を表示する。図23の例では、太線の矢印が図示されている。これにより、最適な結果に至るまでの処理の順番を視覚化することができ、同様の画像に対して最適な処理結果を得るまでの手順を提供することができる。例えば、体の様々な部位のうち同じ様な部位に対して、同様な手順で処理を行うことにより、短時間に理想的な結果を得ることが可能となる。また、このような履歴経路を部位毎にデータベース化して共用すれば、他の医療従事者が同じような部位を見る際の有用な情報とすることができる。
図24は本実施の形態の表示処理部52の構成の他の例を示すブロック図である。図24に示すように、表示処理部52は、CPU526、ROM527、RAM528、記録媒体読取部529などで構成することができる。記録媒体1に記録されたコンピュータプログラムを記録媒体読取部529で読み取ってRAM528に格納することができる。RAM528に格納されたコンピュータプログラムをCPU526で実行させることにより、特定条件設定部521、画像生成部522、事象判定部523、及び処理履歴表示部524で行う処理を実行することができる。なお、CPU526は、プロセッサ、プロセッサデバイス、プロセッシングユニットなどの総称とし、1又は複数で構成することができる。また、コンピュータプログラムは、記録媒体読取部529で読み取る構成に代えて、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
次に、本実施の形態の表示装置50の動作について説明する。
図25及び図26は本実施の形態の表示装置50による表示処理の一例を示すフローチャートである。以下では、便宜上処理の主体を表示処理部52として説明する。表示処理部52は、医用画像を特定する(S11)。医用画像の特定は、例えば、医療従事者が、操作入力部53から医用画像を特定する情報を入力、あるいは表示画面51に表示された医用画像の一覧から所要の医用画像を選択することにより行うことができる。
表示処理部52は、特定された医用画像をサーバ20から取得する(S12)。取得した医用画像は記憶部55に記憶することができる。表示処理部52は、医用画像を表示する(S13)。医用画像の表示は、例えば、図3に例示したものであるが、これに限定されない。
表示処理部52は、第1の処理の指定の有無を判定し(S14)、指定がない場合(S14でNO)、ステップS14の処理を続ける。指定があった場合(S14でYES)、表示処理部52は、第1の処理の内容を特定する複数の特定条件を設定する(S15)。
表示処理部52は、第2の処理の指定の有無を判定し(S16)、指定があった場合(S16でYES)、第2の処理の内容を特定する複数の特定条件を設定し(S17)、第1の処理の特定条件及び第2の処理の特定条件による組み合わせ特定条件に基づく処理結果後の複数の画像を表示し(S18)、後述のステップS20の処理を行う。
指定がない場合(S16でNO)、表示処理部52は、第1の処理の特定条件に基づく処理結果後の複数の画像を表示する(S19)。表示処理部52は、特定条件の更新操作の有無を判定し(S20)、更新操作があった場合(S20でYES)、特定条件を更新し(S21)、更新した特定条件に基づく処理結果後の複数の画像を表示し(S22)、後述のステップS23の処理を行う。
特定条件の更新操作がない場合(S20でNO)、表示処理部52は、表示された複数の画像の選択操作の有無を判定する(S23)。選択操作があった場合(S23でYES)、表示処理部52は、選択された画像及び当該画像に対応する特定条件を記憶し(S24)、後述のステップS25の処理を行う。
選択操作がない場合(S23でNO)、表示処理部52は、処理履歴の表示操作の有無を判定し(S25)、表示操作があった場合(S25でYES)、処理履歴を表示し(S26)、後述のステップS27の処理を行う。
表示操作がない場合(S25でNO)、表示処理部52は、処理を終了するか否かを判定し(S27)、処理を終了しない場合(S27でNO)、ステップS14以降の処理を続け、処理を終了する場合(S27でYES)、処理を終了する。
上述のように、本実施の形態によれば、例えば、3Dワークステーション上での撮影画像又はボリュームレンダリング画像、あるいはPACS(Picture Archiving and Communication Systems)又はCAD(computer-aided diagnosis)等の医療画像を表示する医療システムにおいて、パラメータを指定した最適な処理結果を効率的に選択することができる。
また、本実施の形態によれば、様々な処理結果について数値のみでは想定しにくい結果を、処理結果後の複数の画像を表示することで最適な結果を得るまでの時間を短縮することができる。
また、本実施の形態によれば、予測結果選択による特定条件の更新及び特定条件の範囲を細分化することができ、より詳細なパラメータ設定をした結果を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、過去の履歴を画像で表示するので、最適な結果を見つけやすくなり、処理時間を短縮することができる。また、パラメータを固定した状態(例えば、選択されたパラメータ及び当該パラメータに基づく処理結果後の画像)を処理毎に複数表示することにより、確認のための状態の切り替え(例えば、パラメータの変更)に要する作業を削減することができる。また、過去の履歴をテキストで表示する場合に比べて、本実施の形態によれば、履歴の網羅表示及び履歴に対する処理の継続により、履歴探索の時間を削減し、最適な結果を得るまでの時間を短縮することができる。
また、過去に撮影した複数の画像を参照して経過観察する場合、同一部位の画像を探し出す作業が煩雑となり、読影に時間を要することがある。このため、同じ撮影部位を異なる検査日に撮影して診断する場合に、同一部位の複数の画像を時系列的に表示する方法が考えられる。しかし、時系列的に表示された画像が、必ずしも最適な画像であるとは限らない。このような場合でも、時系列的に表示された個々の画像に対して、様々なパラメータを一つずつ試行錯誤する必要があり、最適な結果を得るための手間と時間を要する。しかし、本実施の形態によれば、処理を指定するだけで複数のパラメータが設定され、設定されたパラメータに基づく処理後の画像が複数表示されるので、効率よく最適な結果を得ることができる。
上述の実施の形態では、表示装置50が表示処理部52を備える構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ20に、表示処理部52と同様の構成を備えることができる。この場合、表示装置50では、操作入力部53で行われた操作をサーバ20へ出力し、当該操作に応じてサーバ20が所要の表示処理を行い、処理結果を当該表示装置50へ送信するようにすればよい。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、画像を出力させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、画像に対する第1の処理の指定に基づいて前記第1の処理の内容を特定する複数の特定条件を設定する処理と、前記複数の特定条件それぞれに基づく処理結果後の画像をそれぞれ出力する処理とを実行させる。
本実施の形態に係る記録媒体は、コンピュータに、画像を出力させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータでの読み取りが可能な非一時的な記録媒体であって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに、画像に対する第1の処理の指定に基づいて前記第1の処理の内容を特定する複数の特定条件を設定する処理と、前記複数の特定条件それぞれに基づく処理結果後の画像をそれぞれ出力する処理とを実行させる。
本実施の形態に係る表示装置は、画像を表示画面に表示する表示装置であって、画像に対する第1の処理の指定に基づいて前記第1の処理の内容を特定する複数の特定条件を設定する設定部と、前記複数の特定条件それぞれに基づく処理結果後の画像をそれぞれ表示する表示処理部とを備える。
本実施の形態に係る表示方法は、画像を表示画面に表示する表示方法であって、画像に対する第1の処理の指定に基づいて前記第1の処理の内容を特定する複数の特定条件を設定し、前記複数の特定条件それぞれに基づく処理結果後の画像をそれぞれ表示する。
コンピュータプログラム、記録媒体、表示装置及び表示方法は、画像に対する第1の処理の指定に基づいて当該第1の処理の内容を特定する複数の特定条件を設定する。画像は、表示画面に表示される医用画像である。画像に対する処理は、例えば、画像を表示画面に表示する際に行われる処理である。処理の指定は、例えば、表示画面上の処理指定用のアイコンなどを操作することにより行うことができる。処理の内容を特定する特定条件は、当該処理を行う際の処理条件を定めるパラメータを含む。
コンピュータプログラム、記録媒体、表示装置及び表示方法は、複数の特定条件それぞれに基づく処理結果後の画像をそれぞれ出力する。すなわち、複数の条件に基づく画像をそれぞれ出力する。
上述の構成により、一つの処理を指定すれば、処理の内容を特定する特定条件が複数設定され、複数の特定条件それぞれに基づいて処理された結果の画像がそれぞれ出力されるので、表示条件を決めるパラメータを一つずつ試行錯誤する必要がなく、効率よく最適な結果を得ることができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記画像に対する第2の処理の指定に基づいて前記第2の処理の内容を特定する複数の特定条件を設定する処理と、前記第1の処理の内容を特定する複数の特定条件それぞれと前記第2の処理の内容を特定する複数の特定条件それぞれとの組み合わせによって得られる複数の組み合わせ特定条件に基づく処理結果後の画像をそれぞれ出力する処理とを実行させる。
コンピュータプログラムは、画像に対する第2の処理の指定に基づいて第2の処理の内容を特定する複数の特定条件を設定する。第2の処理は、第1の処理と異なる処理である。
コンピュータプログラムは、第1の処理の内容を特定する複数の特定条件それぞれと第2の処理の内容を特定する複数の特定条件それぞれとの組み合わせによって得られる複数の組み合わせ特定条件に基づく処理結果後の画像をそれぞれ出力する。画像を表示画面に表示する際に行われる処理が一つではなく、異なる処理を同時に行うことができる場合、それぞれの処理の内容を特定する複数の特定条件同士を組み合わせた組み合わせ特定条件に基づいて、異なる処理を同時に行うためのパラメータを決定することができる。
上述の構成により、異なる処理それぞれを指定すれば、異なる処理を同時に行うための組み合わせ特定条件が複数設定され、複数の組み合わせ特定条件それぞれに基づいて処理された結果の画像がそれぞれ出力されるので、表示条件を決めるパラメータを一つずつ試行錯誤する必要がなく、効率よく最適な結果を得ることができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記処理に関する基準値の指定に基づいて前記基準値を含む範囲内に前記複数の特定条件を設定する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、処理に関する基準値の指定に基づいて当該基準値を含む範囲内に複数の特定条件を設定する。例えば、処理の内容を特定する特定条件のうち、基準値となる特定条件を指定することにより、当該特定条件を含む範囲内に複数の特定条件を設定することができる。範囲は、予め定めておくこともでき、基準値に応じて範囲の広狭を変えるようにしてもよい。
上述の構成により、処理の内容を特定する基準値を決めるだけで複数の特定条件を設定することができ、作業性が向上する。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記処理に関する範囲の指定に基づいて前記範囲内に前記複数の特定条件を設定する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、処理に関する範囲の指定に基づいて範囲内に複数の特定条件を設定する。範囲の指定は、上限値でもよく、下限値でもよく、上限値及び下限値でもよい。例えば、処理の内容を特定する特定条件のうち、上限値及び下限値となる特定条件を指定することにより、当該特定条件を含む範囲内に複数の特定条件を設定することができる。範囲内に特定する特定条件の数は、予め定めておくこともでき、上限値又は下限値に応じて多少を変えるようにしてもよい。
上述の構成により、処理の内容を特定する範囲を決めるだけで複数の特定条件を設定することができ、作業性が向上する。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記複数の特定条件または前記複数の組み合わせ特定条件の使用頻度に応じて、異なる表示態様になるように前記処理結果後の画像をそれぞれ出力する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、複数の特定条件または複数の組み合わせ特定条件の使用頻度に応じて、異なる表示態様になるように処理結果後の画像をそれぞれ出力する。異なる表示態様は、例えば、画像の背景又は枠などの濃淡を変えること、色を変えることを含み、使用頻度が高いほど、目立つ態様で表示することができる。
上述の構成により、処理の内容を特定する特定条件又は組み合わせ特定条件の使用頻度を視覚化することができ、例えば、どのような特定条件又は組み合わせ特定条件を用いれば、最適な結果が得られるのかを過去の処理に基づいて判断することができるので、最適な処理の内容に至るまでの時間を短縮することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記処理結果後の画像をそれぞれ表示する処理と、表示されたそれぞれの画像のうちの一の画像が選択された場合、選択された画像に対応する特定条件を基準値とし、該基準値を含む範囲に前記複数の特定条件を設定する処理とを実行させる。
コンピュータプログラムは、処理結果後の画像をそれぞれ表示し、表示されたそれぞれの画像のうちの一の画像が選択された場合、選択された画像に対応する特定条件を基準値とし、当該基準値を含む範囲に複数の特定条件を設定する。
上述の構成により、処理結果後の画像がそれぞれ表示された場合、表示された複数の画像の中で最適な結果に近いと考えられる画像を選択するだけで、さらに複数の特定条件を設定することができるので、最適な処理の内容に至るまでの時間を短縮することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記一の画像に対する操作に応じて、複数の前記特定条件を設定する範囲または設定する特定条件の数を変更する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、一の画像に対する操作に応じて、複数の特定条件を設定する範囲または設定する特定条件の数を変更する。例えば、表示された複数の画像の中で最適な結果に近いと考えられる画像を選択し、選択した画像に対して、所定の操作を行うことにより、複数の特定条件を設定する範囲を変更(例えば、広くし、あるいは狭く)することができる。また、表示された複数の画像の中で最適な結果に近いと考えられる画像を選択し、選択した画像に対して、所定の操作を行うことにより、設定する特定条件の数を変更する(例えば、数を増やす、あるいは数を減らす)ことができる。
上述の構成により、処理結果後の画像がそれぞれ表示された場合、表示された複数の画像の中の所望の画像に対して、特定条件の範囲を広くして処理結果を確認すること、特定条件の範囲を狭くして処理結果を確認すること、設定する特定条件の数を増やして処理結果を確認すること、あるいは、設定する特定条件の数を減らして処理結果を確認することができ、最適な処理の内容に至るまでの時間を短縮することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記処理結果後の画像をそれぞれ表示する処理と、表示されたそれぞれの画像のうちの複数の画像が選択された場合、選択された複数の画像に対応する特定条件を範囲とし、該範囲に前記複数の特定条件を設定する処理とを実行させる。
コンピュータプログラムは、処理結果後の画像をそれぞれ表示し、表示されたそれぞれの画像のうちの複数(例えば、2つ)の画像が選択された場合、選択された複数の画像に対応する特定条件を範囲とし、当該範囲に複数の特定条件を設定する。
上述の構成により、処理結果後の画像がそれぞれ表示された場合、表示されたそれぞれの画像の中で2つの画像の間の特定条件をさらに詳細に特定することができるので、最適な処理の内容に至るまでの時間を短縮することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムにおいて、前記処理は、ウィンドウ幅、ウィンドウ値、カラーマップのRGB値又は不透明度、回転角度、拡縮倍率、クリッピング座標、及び信号値閾値に関する処理の少なくとも一つを含む。
処理は、ウィンドウ幅、ウィンドウ値、カラーマップのRGB値又は不透明度、回転角度、拡縮倍率、クリッピング座標、及び信号値閾値に関する処理の少なくとも一つを含む。これにより、各処理が行われた結果の画像が複数出力されるので、表示条件を決めるパラメータを一つずつ試行錯誤する必要がなく、効率よく最適な結果を得ることができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムにおいて、前記処理は、視点位置及び部位に関する処理の少なくとも一つを含む。
処理は、視点位置及び部位に関する処理の少なくとも一つを含む。視点位置は、例えば、ボリュームレンダリング画像の複数の視点位置である。部位に関する処理は、ボリュームレンダリング画像から所望の複数の部位を抽出する処理である。これにより、各処理が行われた結果の画像が複数出力されるので、表示条件を決めるパラメータを一つずつ試行錯誤する必要がなく、効率よく最適な結果を得ることができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の視点位置に基づく前記処理結果後の画像をそれぞれ表示する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、複数の視点位置に基づく処理結果後の画像をそれぞれ表示する。これにより、例えば、ボリュームレンダリング画像に対して、同時に特定した複数の視点位置から見た画像を同時に表示することができ、操作時間、画像の確認時間を短縮することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、ボリュームレンダリング画像を表示する処理と、視点位置に基づく前記処理結果後の画像に対応する所定の断面での断面画像を表示する処理と、前記断面を前記ボリュームレンダリング画像内に表示する処理とを実行させる。
コンピュータプログラムは、ボリュームレンダリング画像を表示し、視点位置に基づく処理結果後の画像に対応する所定の断面での断面画像を表示し、当該断面をボリュームレンダリング画像内に表示する。
上述の構成により、視点位置に基づく処理結果後の画像が、ボリュームレンダリング画像に対して、どの断面で見ている画像であるのかが明確になり、ボリュームレンダリング画像を診断の補助に利用することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記ボリュームレンダリング画像内の断面に対する操作に応じて前記断面画像を更新する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、ボリュームレンダリング画像内の断面に対する操作に応じて断面画像を更新する。例えば、ボリュームレンダリング画像内の断面を移動又は回転することにより、断面画像が更新(例えば、回転など)されるので、ボリュームレンダリング画像と断面画像との連携を高めることができ、ボリュームレンダリング画像を診断の補助に利用することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の視点位置に基づく前記処理結果後のそれぞれの画像中に所定の事象の有無を判定する処理と、前記事象があると判定した画像を他の画像と異なる態様で表示する処理とを実行させる。
コンピュータプログラムは、複数の視点位置に基づく処理結果後のそれぞれの画像中に所定の事象の有無を判定し、事象があると判定した画像を他の画像と異なる態様で表示する。所定の事象は、例えば、骨折などの異常事象とすることができ、所定の事象は、予め所定の画像処理で判定することができる。異なる態様は、例えば、画像に枠を表示すること、画像の背景又は枠を点滅表示すること、画像に警告を表示することを含む。
上述の構成により、複数の視点位置の画像が同時に表示され、そのうちの一つの画像中に所定の事象がある場合、直ちに事象の有無を確認することができるので、視点位置を変えた画像を一つずつ表示する場合に比べて、操作時間を短縮することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、画像に対する一連の処理の指定に基づいて、各処理の内容を特定する複数の特定条件の中から選択された特定条件に基づく処理結果後の画像を、前記一連の処理毎に表示する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、画像に対する一連の処理の指定に基づいて、各処理の内容を特定する複数の特定条件の中から選択された特定条件に基づく処理結果後の画像を、一連の処理毎に表示する。
例えば、一つの処理を指定して、当該処理の内容を特定する複数の特定条件それぞれに基づく処理結果後の画像を複数表示し、複数表示された画像の中から一の画像が選択された場合、選択された画像及び当該画像に対応する特定条件を記憶することができる。
次に、当該一の処理を止めて、新しく別の処理を指定して、当該別の処理の内容を特定する複数の特定条件それぞれに基づく処理結果後の画像を複数表示し、複数表示された画像の中から一の画像が選択された場合、選択された画像及び当該画像に対応する特定条件を記憶することができる。
上述の構成により、一つの処理を行った後に、当該処理を止めて別の処理を行った場合でも、一連の処理毎に、各処理の内容を特定する複数の特定条件の中から選択された特定条件に基づく処理結果後の画像を記憶しておくことにより、処理履歴を表示することができ、以前に行った処理の内容を再現することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、画像に対する一連の処理の指定に基づいて、各処理の内容を特定する複数の特定条件の中から選択された各特定条件の組み合わせによって得られる組み合わせ特定条件に基づく処理結果後の画像を表示する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、画像に対する一連の処理の指定に基づいて、各処理の内容を特定する複数の特定条件の中から選択された各特定条件の組み合わせによって得られる組み合わせ特定条件に基づく処理結果後の画像を表示する。
各特定条件の組み合わせによって得られる組み合わせ特定条件は、実施に指定された処理の内容を特定する複数の特定条件の中から選択された特定条件だけではなく、実際には指定されていない処理の内容を特定する特定条件も含まれる。
上述の構成により、実際に処理を指定していない場合でも、一連の処理の中で特定された各特定条件の組み合わせによって得られる組み合わせ特定条件に基づく処理結果を確認することができ、効率よく最適な結果を得ることができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、画像に対する一連の処理の指定の順序を示す指定順序識別子を表示する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、画像に対する一連の処理の指定の順序を示す指定順序識別子を表示する。これにより、最適な結果に至るまでの処理の順番を視覚化することができ、同様の画像に対して最適な処理結果を得るまでの手順を提供することができる。