JP2019187952A - 医療機器 - Google Patents

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秀太郎 守屋
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拓馬 山田
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Wataru Suzuki
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Abstract

【課題】ホースが折れ曲がりを防ぎ、信頼性が向上した医療機器を提供すること。【解決手段】課題を解決するには、切削ツールと、切削ツールを駆動するエアモータを有するハンドピースと、外部のエア供給源と接続して、ハンドピースにエアモータ駆動するエアを供給するフットコントローラーと、フットコントローラーとハンドピースに接続して、フットコントローラーとハンドピースの間のエアの流路となるホース体とを備えた医療機器において、ホース体は、フットコントローラーからハンドピースに向けてエアを供給する給気ホースを有し、給気ホースは、保護部材の内部に位置するように構成すればよい。【選択図】図2

Description

本発明は、外科治療において、切削ツールを回転駆動して患部を切除する医療機器に関するものである。
従来から、外科治療において、圧縮した空気や窒素等の気体の流れ(以下、「エア」という)を用いて切削ツールを回転駆動することで、患部を切除する医療機器がある。
この様な医療機器は、ハンドピースと、フットコントローラーと、ハンドピースとフットコントローラーを接続するホースを有する。
ハンドピースは、エアの流れにより回転駆動するエアモータと、このエアモータと共に回転する切削ツールを有する。
フットコントローラーは、医療機器の外部から得たエアをハンドピースに対して、患部の切除作業に適した流量や流速となるように、調整して供給するものである。
ホースは、フットコントローラーとハンドピースの間のエアの流路であり、フットコントローラーからハンドピースに送る給気エアが流れる給気ホースと、ハンドピースからフットコントローラーへと流れる排気ホースを有する。
この様な医療機器は、使用者が、フットコントローラーの足踏み式のペダルを操作して、内部のエア回路内に設けられたエアの流量をコントロールするバルブを動作させて、ハンドピースに流れるエアの流速をコントロールする。バルブを開いて流量を多くすれば、給気ホースを経てハンドピースに供給されるエアの流速が速くなり、エアモータの回転数やトルクが大きくなる。
これにより、使用者は、ハンドピースのエアモータの動作を調整しながら、切除作業を行うことができる。
また、エアモータを動作させたエアは、ハンドピースから排気ホースを経てフットコントローラーへと戻り、フットコントローラーから機器の外部へと排気される。
特表2018−500129号公報(図8)
しかしながら、このような医療機器は、フットコントローラーを床面に設置して使用することから、使用者が治療作業に集中すると、フットコントローラーやホースに注意が行き届き難くなる場合がある。
この様な状態で使用することで、ホースが折れ曲がり潰れて、ホース内のエアの流れが悪くなることがある。これにより、エアモータに流れるエアの量が低下したり、変動したりして、安定してエアモータを動作させることができなくなるという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためのものであり、信頼性が向上した医療機器を提供することを目的とする。
課題を解決するためには、切削ツールと、切削ツールを駆動するエアモータを有するハンドピースと、外部のエア供給源と接続して、ハンドピースにエアモータ駆動するエアを供給するフットコントローラーと、フットコントローラーとハンドピースに接続して、フットコントローラーとハンドピースの間のエアの流路となるホース体とを備えた医療機器において、ホース体は、フットコントローラーからハンドピースに向けてエアを供給する給気ホースを有し、給気ホースは、保護スプリングの内部に位置するように構成すればよい。
本発明によれば、切削ツールと、切削ツールを駆動するエアモータを有するハンドピースと、外部のエア供給源と接続して、ハンドピースにエアモータ駆動するエアを供給するフットコントローラーと、フットコントローラーとハンドピースに接続して、フットコントローラーとハンドピースの間のエアの流路となるホース体とを備えた医療機器の信頼性を向上させることができる。
医療機器の全体図 ハンドピースの縦断面図 フットコントローラーの斜視図 フットコントローラーの分解斜視図 フットコントローラーの後方から見た斜視図 フットコントローラーの6面図 (a)正面図、(b)右側面図、(c)左側面図、(d)上面図、(e)底面図、(f)後面図 エア回路を搭載した状態のベースプレートを上方からみた平面図 (a)エア回路を左斜め後方から見た斜視図、(b)エア回路の右側面図、(c)エア回路を底面方向から見た平面図 図5の切替スイッチ付近の拡大図であり、(a)ペダルでエアモータの速度調整を行うことが可能な状態を示す斜視図、(b)図9(a)の状態から図9(b)の状態に切り替える過程を示す斜視図、(c)ハンドスイッチの操作のみでエアモータの速度調整を行うことが可能な状態を示す斜視図 チューブをペダルとペダル受部状態で挟んだ状態であり、(a)フットコントローラーの正面図、(b)(a)のX−X断面図、(c)(b)のY−Y断面図 フットコントローラーが転倒した状態を示す図であって、(a)フットコントローラーが逆さまになった状態を示す図、(b)フットコントローラーが右側面を下にして横倒しになった状態を示す図 ホース体の断面図 図12のX−X断面図
以下、発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に示す医療機器Mは、ハンドピース10とフットコントローラー20を有する。
ハンドピース10は、使用者が手で握り操作して、患部を切除する作業を行う器具である。また、フットコントローラー20は、足元に設置して、使用者の踏み加減でハンドピース10の動作を調整するものである。
ハンドピース10とフットコントローラー20は、フットコントローラー20からハンドピースに向けてエアが流れるホース体100で接続している。また、フットコントローラー20は、接続チューブTを介して、医療機器Mの外部のエア供給源Aと接続する。
(ハンドピース)
図1〜図2を参照して、ハンドピース10を説明する。
ハンドピース10は、内部にエアの流路が形成されているハンドル体12と、エアの流速を調整するバルブ(以下、ハンド側エアバルブ13)と、ハンドスイッチ14と、エアモータ15と、先端に患部を切除する切削刃が形成された切削ツール16を有する。
ハンドル体12は、ハンドピース10の外殻を構成する筒状の部位であり、後端に接続するホース体100から内部に流入するエアの流路(以下、ハンド側流路H)が形成されている。また、ハンドル体12は、使用者が作業時に手で握る把持部となる。ハンド側エアバルブ13は、ハンド側流路Hの内部に設けられ、エアモータ15を流れるエアの流速・流量を調整するものである。
ハンドスイッチ14は、ハンド側エアバルブ13と接続した状態で筺体に取り付けられ、ハンド側エアバルブ13を操作するものである。つまり、ハンドスイッチ14を操作することで、ハンド側流路Hの内部を流れるエアの流速を調整することができる。
エアモータ15は、ハンド側流路Hの内部に設けられ、内部を流れるエアにより回転駆動する。ここで、エアモータ15の回転速度やトルクは、ハンド側流路Hを流れるエアの流速に依存する。つまり、ハンドスイッチ14を操作することで、エアモータ15の回転速度やトルクを調整することができる。
そして、切削ツール16は、先端部分がハンドル体12の先端から突出した状態で、エアモータ15の回転軸に対して、ブラケットを介して取り付けられている。つまり、切削ツール16は、エアモータ15が回転に応じて、先端の切削刃が回転する。
このようにハンドピース10は構成されているので、ハンド側流路Hにエアが供給されている状態において、使用者は、ハンドスイッチ14を操作することで、ハンド側流路Hを流れるエアの流速を調整することができる。これにより、エアモータ15の動作を操作して、切削ツール16の回転速度やトルクなどの動作を調整することができる。
後述するフットコントローラー20に設けられた切替スイッチ63aで、常時一定圧力のエアを、フットコントローラー20からハンドピースに供給するように設定(ハンドコントロールモード)することで、切削ツール16の動作の調整をハンドスイッチ14のみで行うことができる。
(フットコントローラー)
次に、フットコントローラー20を説明する。
図3〜図7を参照すると、フットコントローラー20は、外殻を構成する筺体30と、筺体30の前部に設けられたペダル40と、筺体30の後部に設けられたハンドル50と、筺体30の内部に設けられたエア回路60を有する。
筺体30は、底面を構成するベースプレート31とベースプレート31の上方を覆い内部に空間を形成するカバー35を有する。
ベースプレート31は、フットコントローラー20の土台となる部分であり、ベース部32と、このベース部32から前方に突出したペダル受部33を有する。
ベース部32は、エア回路60等が設けられる部分であり、概ね矩形状をなしている。また、ペダル受部33は、前方に掛けて窄む台形状となる部分を有する。ペダル受部33は、ペダル40で操作を行うときに、踏み込まれたペダル40を受けて、フットコントローラー20が、前方に向けて傾くことを防止するための部位となる。
この様に各部を構成されたベースプレート31は、左右方向の中心線MLを基準に、対称となる形状である。
また、ベースプレート31の下面には、脚34が設けられている。脚34は、フットコントローラー20を使用する際に床面においたとき、床面とベースプレート31との間に隙間を形成した状態で、フットコントローラー20を支えるためのものである。この脚34は、ベース部32及びペダル受部33のいずれの部位にも設けられている。
カバー35は、前面35a、後面35b、右面35c、左面35d、上面35eを有し、下方向に向けて開口する形状をなしている。カバー35の前面35aには、前方向に向けて突出する凸部36が形成されている。凸部36には、前方に向けて開口する前開口37が形成されている。前開口37は、カバー35の左右中心の位置に開口する。
凸部36には、ペダル40が取り付けられている。ペダル40は、使用者が足で踏み加減を調整することで、後述するスピード調整部64を操作してエアの速度を調整して、エアモータ15の動作をコントロールする為の部位である。つまり、ペダル40は、スピード調整部64を操作する部位となる。
ペダル40には、足で踏まれる部分となるペダル面41の左側及び右側の外側の部分を、右端及び左端が下方向に向くようにそれぞれ折り曲げて、リブ部42が形成されている。つまり、ペダル40は、前方から見るとアーチ形状をなしている。このリブ部42は、ペダル40の強度を向上させるためのものである。
また、ペダル40には、左側及び右側のリブ部42が、ペダル面41より後方に突出して、取り付け部43が形成されている。この取り付け部43には、対向する取り付け部43に向けて突出する軸が設けられている。
そして、ペダル40は、カバー35の凸部36を左側の取り付け部43と右側の取り付け部43で挟み込み、凸部36に取り付けられる。ペダル40が凸部36に取り付けられた状態において、取り付け部43の軸により、ペダル40は軸支される。
この様にペダル40が凸部36に軸支されて取り付けられることで、取り付け部43を中心に、ペダル40の前端が上下方向に回動する。
次に、図3〜図5を参照すると、カバー35には、上面35eから後面35bに掛けて凹んだ部分を形成することにより、段部38が形成されている。段部38の上を向く面には、第1開口38aと第2開口38bが開口している。段部38の後方を向く面には、第3開口38cが開口している。第3開口38cは、左右方向に長い形状をなしている。
更に、カバー35の後面の下端には、部分的に開口する切り欠き39が形成されている。
次に、図7〜図8を参照すると、ベースプレート31の上には、エア回路60が設けられる。エア回路60は、医療機器Mの外部から得たエアを、ハンドピース10に対して、患部の切除作業に適した流量や流速となるように、調整して供給するエアの回路である。
エア回路60は、ジョイント61と、リリーフバルブ62と、流路切替部63と、スピード調整部64と、流路合流部65と、カプラー66と、これらの各部位をつなぎエアの流路となるエア配管67を有する。
次に、ジョイント61は、外部のエア供給源Aと接続するエア配管のカプラと接続し、フットコントローラー20の内部へとエアを取り込む部位である。ジョイント61は、ベースプレート31の後方に突出した状態で、ベースプレート31に取り付けられる。
ジョイント61のベースプレート31における搭載位置は、ベースプレート31の左右方向の中心線MLより右側である。そして、ジョイント61は、エア配管67により、リリーフバルブ62と接続する。
次に、リリーフバルブ62は、エア回路60の内部に取り込むエアの圧力が規定値以上の場合に、バルブを開放してエア回路60の外部にエアを放出して、内部の圧力を規定値以下に保つ調圧手段である。この規定値は、エア回路60が耐えることができるエアの圧力を基準に設定される。
つまり、リリーフバルブ62は、外部のエア供給源Aから規定より高い圧力のエアが供給された場合に、エアの圧力によるエア回路60内の機能部位の故障を防ぐためのものである。
従って、本実施の形態において、リリーフバルブ62は、後述するエア回路60を構成する機能部位より、エアの流れに対して上流の位置に設けられている。機能部位とは、エア回路60を流れるエアに作用して、流れる流路や速度(流量)などを変化させる部位である。
これにより、ジョイント61から医療機器Mの内部に取り込まれたエアが、規定値以上の高圧状態であっても、リリーフバルブ62より下流に位置する機能部位に影響が及ばない。ここでいう、機能部位とは、流路切替部63、スピード調整部64、ハンドル側エアバルブ13、エアの流路を形成する部位等である。
また、導入したエアの圧力が、規定の圧力以上となりエアを放出するリリーフバルブ62の放出口は、筺体30の内部に向けられている。つまり、リリーフバルブ62から放出されるエアは、筺体30の内部へと流れる。
この様なリリーフバルブ62のベースプレート31の搭載位置は、ベースプレート31の左右方向の中心線MLより右側である。そして、リリーフバルブ62は、エア配管67により、流路切替部63と接続する。
次に、流路切替部63は、分岐する2つの流路のいずれかに、エアの流れる流路を切り替える部位である。流路切替部63には、上流側から1つの流路が接続し、下流側に2つの流路が接続する。
つまり、流路切替部63は、上流側から流れるエアを、下流側の2つの流路のいずれかに流れるように切り替える切替手段である。
流路切替部63は、内部に流路を切り替えるバルブと、このバルブを動作させる切替スイッチ63aが設けられている。切替スイッチ63aは、後方に向けて伸びるレバー形状の部位である。
使用者は、切替スイッチ63aを右方向又は左方向に動かすことで、流路を切り替えることができる。尚、流路切替部63の搭載位置は、ベースプレート31の左右方向の中心線MLより右側である。
ここで、流路切替部63から分岐する2つのエアの流路を説明する。
流路切替部63から流路合流部65に至る間には、2つのエアの流路が形成されている。
第1の流路F1は、流路切替部63から伸びるエア配管57が流路合流部65に接続することで形成されている。つまり、第1の流路F1は、流路切替部63から流路合流部65に直接エアが流れる流路である。
第2の流路F2は、流路切替部63から伸びるエア配管67がスピード調整部64に接続し、更に、スピード調整部64から伸びるエア配管67が流路合流部65に接続することで形成される。
スピード調整部64は、内部にフット側バルブ64aを有し、フット側バルブ64aを通過するエアの量を調整することで、エアの流速を調整する調整手段である。スピード調整部64に設けられたフット側バルブ64aは、リンク機構64bを介してペダル40と接続している。
使用者は、ペダル40の踏み加減でフット側バルブ64aの動きを調整して、スピード調整部64を通過するエアの流速を調整する。つまり、第2の流路F2は、流路切替部63から出たエアが、スピード調整部64を経由して流路合流部65に流れる流路である。
尚、スピード調整部64は、ベースプレート31の左右方向の中心線MLに沿って設けられている。また、ペダル40の動きにリンクして動くフット側バルブ64aは、前後方向に動く。
次に、流路合流部65から伸びるエア配管67は、カプラー66に接続する。
流路合流部65は、第1の流路F1及び第2の流路F2が接続しており、2つの流路が合流してを1つの流路となる部位である。カプラー66は、エア回路60の終端であり、ホース体100に設けられたコネクタと接続する。
このように、カプラー66とホース体100のコネクタが接続することで、エア回路60とハンド側流路Hが接続し、エア回路60を流れるエアをハンドピース10側に流すことが可能となる。
この流路合流部65からカプラー66に至るエア回路60の部分は、流量を変えることなくエアを流す部位である。従って、ハンドピース11側に流すエアの流量は、第1の流路F1又は第2の流路F2のいずれの流路を流れてくるかにより変る。
つまり、切替スイッチ63aを第1の流路F1に設定した場合は、リリーフバルブ62より下流のエア回路60において、エアは流量を調整されることなくカプラー66に至り、ハンドピース11のハンド側流路H内にエアが流れ込む。つまり、第1の流路F1は、エアがスピード調整部64を経由しない流路である。
従って、ハンド側流路H内には、フットコントローラー20から一定の流量のエア供給されることになり、この場合、切削ツール16の回転速度等を変化させる場合は、ハンドスイッチ14のみで操作することが可能となる。
言い換えると、切替スイッチ63aにより第1の流路F1を選んだ場合、ペダル40によるエアの流量のコントロール機能を停止したことになる。この場合、ハンドスイッチ14のみでの切削ツール16の速度コントロールが可能な設定(ハンドコントロールモード)をしたことになる。
尚、上カバー35において、切替スイッチ63aの位置の近傍に、その旨を示す「手」の形状のマークが設けられている。
また、切替スイッチ63aを第2の流路F2に設定した場合は、リリーフバルブ62より下流のエア回路60において、エアは、スピード調整部64で流量が調整されてカプラー66に至り、ハンドピース11のハンド側流路H内にエアが流れ込む。つまり、第2の流路F2は、エアがスピード調整部64を経由する流路である。
従って、ハンド側流路H内には、フットコントローラー20から、使用者がペダル40を操作して速度を調整したエアが供給されることになる。
これにより、使用者は、ハンドスイッチ14を用いなくてもエアモータ15の回転をコントロールして、切削ツール16の回転速度を変化させることができる。つまり、使用者は、ハンドピース10を握る手の動きを、患部の切除作業に集中することができる。
言い換えると、切替スイッチ63aにより第2の流路F2を選んだ場合、ペダル40によるエアの流量コントロール機能が使用可能な状態となる。つまり、ペダル40による切削ツール16の速度コントロールが可能な設定(フットコントロールモード)をしたことになる。
尚、上カバー35において、切替スイッチ63aの位置の近傍に、その旨を示す「足」の形状のマークが設けられている。
以上、切替手段である流路切替部63の切替スイッチ63aを操作することにより、スピード調整部64を機能させてフットコントローラー20側でエアの流量コントロールすることができる機能が使用可能な状態と、スピード調整部64を機能させずにフットコントローラー20側でエアの流量コントロールをすることができなくする状態を切り替えることができる。
尚、選択した流路がいずれの場合であっても、ジョイント61より入ったエアの圧力が規定より高くリリーフバルブ62において、圧力の調整がなされた場合は、調整された圧力によるエアの流速が上限となる。
また、以上の説明において、スピード調整部64でエアの流量を調整する点について説明したが、エアは流量が増えれば流速が速くなる。従って、流量を増やすことは、流速を早くすることとなる。つまり、流量を調整することは、流速を調整することと同じことになる。
ここで、切替スイッチ63aのロック部70について説明する。
図5、図7を参照すると、切替スイッチ63aの近傍には、ロック部70が設けられている。ロック部70は、切替スイッチ63aの動きを規制するものである。つまり、使用者が設定した切替スイッチ63aの状態が、不意に切り替わることが無いようにするためのものである。
ロック部70は、ベースプレート31に固定される基部71と、この基部71に対して上方向に出没自在なスイッチ72を有する。スイッチ72は、通常の状態において、バネ等の弾性部材により付勢された状態で、基部71に対して上方向に突出している。
そして、ロック部70が切替スイッチ63aの近傍に設けられた状態において、スイッチ72は、切替スイッチ63aの可動範囲内に位置する。つまり、スイッチ72は、切替スイッチ63aの動きを規制した状態となる。
従って、使用者が切替スイッチ63aを操作する場合、スイッチ72を押して切替スイッチ63aの動きを規制を解除することで、切替スイッチ63aを左右方向に動かすことが可能となる。これにより、使用者は、流路切替部63において流路を切り替え、ペダル40を用いた機能の選択を行うことができる。
以上のように各部が設けられたペースプレート31には、上方を覆い内部に空間を形成するカバー35が設けられる。
図5を参照すると、カバー35がベースプレート31に固定された状態において、段部38に形成された第1開口38aには、カプラー66がカバー35の内部から突出して位置している。カプラー66には、ホース体100に設けられたコネクタが接続可能である。
ジョイント61は、カバー35の切り欠き39bの部分を通って、カバー35の後方に位置している。
また、カバー35の第2開口38bには、ロック部70がスイッチ72がカバー35の内部から突出して位置している。スイッチ72は、バネ等により上方向に向かって付勢されている。スイッチ72を押すことで、カバー35の内部にスイッチ72が入り込む。スイッチ72は、第2開口38bに出没自在に設けられている。
更に、図9を参照すると、第3開口38cには、切替スイッチ63aががカバー35の内部から突出して位置している。切替スイッチ63aは、第3開口38cから後方に向けて伸びており、端に形成されたつまみ部63bをつまんで、左右方向に動かすことができる。
図9(a)の状態は、ペダル40でエアモータ15の速度調整を行うことが可能な状態を示している。図9(c)は、ハンドスイッチ14の操作のみでエアモータ15の速度調整を行うことが可能な状態を示している。図9(b)は、図9(a)の状態から図9(b)の状態に切り替える過程を示している。
これらのスイッチ72と切替スイッチ63aは、凹部38に位置している。つまり、このスイッチ72と切替スイッチ63aは、カバー35の上面35eより下側で、後面35bより前側となる窪んだ部分に設けられている。
また、カバー35の上面35eであって、第3開口38cの上側の近傍には、切替スイッチ63aの位置で、ペダル40でエアモータ15の速度調整を行えるか、ハンドスイッチ14のみでエアモータ15の速度調整が行えるかを示すマークが設けられている。
ペダル40でエアモータ15の速度調整を行えることを示すマークは、足型のマーク35fである。ハンドスイッチ14のみでエアモータの速度調整を行えることを示すマークは、手型のマーク35gである。
図5で切替スイッチ63aが示すのは、足型のマーク35fであることから、ペダル40でエアモータ15の速度調整を行える状態である。
次に、図3〜図6を参照すると、筺体30には、ハンドル50が設けられている。ハンドル50は、左右一対のアーム51と、使用者がフットコントローラー20を持ち運ぶ際に握る部分となる把持部52を有する。アーム51と把持部52は、金属からなる棒状の部材で構成されている。
一対のアーム51は、ベースプレート31の後端側であって、それぞれ右側と左側に、一端側が固定されている。そして、アーム51は、ベースプレート31の固定位置から後方に伸び、切り欠き39aを通って、カバー35の後方に至り、そこから、前方に湾曲しながらカバー35の上方に至る形状をなしている。
把持部52は、中央部分が前方に向けて凸となる湾曲した形状(曲線形状)に構成されている。言い換えると、把持部52は、前方に向けて膨らむような形状である。そして、把持部52の一端は右側のアーム51の先端と接続し、他端は左側のアーム51の先端と接続している。
中央部分が前方に向けて凸となる湾曲した把持部52は、筺体30の上方向に位置する。また、ハンドル50を後方から見ると、切替スイッチ63aやロック部70は、右のアーム51と左のアーム51の間の領域に位置する。
次に、図7、図10(b)を参照すると、ベースプレート31にカバー35が取り付けられた状態において、スピード調整部64のリンク機構64bは、前開口37からカバー35の外側に出た状態となっている。そして、ペダル40の下面において、リンク機構64bが接続する。
この様に構成されているので、使用者がペダル40を踏むことによりペダルが40が下方向に動き、この動きがリンク機構64bを介して、スピード調整部64のフット側バルブ64aを後方に動く力となり伝わる。
フット側バルブ64aは、この動きに伴い動作することで、スピード調整部64を流れるエアの量を変え、エア回路60(第2の流路F2)内を流れるエアのスピードを調節することができる。これにより、フットコントローラー20からハンドピース10へと供給されるエアの速度を調整することができ、切削ツール16の回転速度等を調整可能となる。
このように、ベースプレート31にカバー35が取り付けられた状態において、ベースプレート31のペダル受部33は、ペダル40の下方向に位置する。
ペダル受部33は、前方に掛けて窄む台形状である(図10(a)、図3、図7)。これに対して、ペダル40は、上方向から見た形状が概ね前後方向に長い矩形状に構成されている(図6(d))。また、ペダル受部33の先端部分の左右方向の幅W1は、ペダル40の先端部分の左右方向の幅W2より、小さく構成されている(W1<W2)。尚、図7中の点線で示す部分は、ペダル40とペダル受部33の関係を示す為に、ペダル40を仮想的に示したものである。
つまり、ペダル受部33は、ペダル40より幅が小さい部分が形成されている。本実施の形態の場合、ペダル受部33を先端部分に至るにつれて、幅を小さくしていくことで、ペダル40より小さくなるように構成されている。
そして、ペダル受部33とペダル40の位置関係は、ペダル受部33は踏み込まれて下方向に動いて手前方向に傾くと、ペダル受部33がペダル40を受ける、又は、ペダル受部33にペダル40が近接する状態となるように構成されている。
このようにペダル受部33とペダル40が構成されているので、ペダル40に対してペダル受部33が上下に重ならない領域がある。
本実施の形態の構成の場合、ペダル受部33の形状が窄んだ形状(概ね台形状)であるので、先端に近づくにつれて、この上下に重ならない領域が大きくなる。つまり、ペダル40がペダル受部33に接触した状態、又は、近接した状態において、ペダル受部33の左右の部分には、ペダル40との隙間Δdが形成される(図10(c))。
(ホース体100)
次に、本実施の形態の要部であるホース体100について説明する。
図12には、ホース体100が示されている。尚、ホース体100は3メートルを超える長さの部材である為、図12においては、中間部分を省略して示している。また、図中の符号R1が指し示す点線は給気の流れを示し、符号R2が指し示す点線は排気の流れを示している。
ホース体100は、排気路形成体120と給気路形成体140を有する。
排気路形成体120は、排気ホース121と第1の排気コネクタ122と第1の排気コネクタキャップ123と第2の排気コネクタ124と第2の排気コネクタキャップ125とハンドピース側屈曲防止チューブ126を有する。
排気ホース121は、ハンドピース10において、エアモータ15を駆動したエアをハンドピース10からフットコントローラー20へと流す流路を形成すると共に、後述する給気路形成体140を内部に保持する。
第1の排気コネクタ122は、排気ホース121のフットコントローラー側に位置するコネクタであり、排気ホース121とフットコントローラー20を接続する。
第1の排気コネクタ122は円筒形状の部位を有し、その円筒外周に排気ホース121を嵌め込み、更にその外側を第1の排気コネクタキャップ123で覆う。そして、第1の排気コネクタキャップ123がかしめられることで、第1の排気コネクタ122に対して排気ホース121が固定される。
つまり、排気ホース121は、第1の排気コネクタ122と、かしめられる第1の排気コネクタキャップ123に挟み込まれることで、第1の排気コネクタ122に固定される。尚、第1の排気コネクタ122の円筒内部は、エアモータ15からの排気の流路(以下、排気路R2)となると共に、後述する第1の給気コネクタ142が位置する。
次に、第2の排気コネクタ124は、排気ホース121のハンドピース側に位置するコネクタであり、排気ホース121とハンドピース10を接続する。ハンドピース側屈曲防止チューブ126は、ハンドピース10に近い位置で排気ホース121が折れ曲がることを防ぐものである。
第2の排気コネクタ124は円筒形状の部位を有し、その円筒外周にハンドピース折れ曲がり防止チューブ126を嵌め込み、更に、このハンドピース折れ曲がり防止チューブ126の外周に排気ホース121を嵌め込む。
そして、排気ホース121の外側を第2の排気コネクタキャップ125で覆う。更に、この第2のコネクタキャップ125をかしめることで、第2の排気コネクタ124に対して、ハンドピース側折曲防止チューブ126と排気ホース121が固定される。
つまり、排気ホース121は、ハンドピース側折曲防止チューブ126を介して、第2の排気コネクタ124と第2の排気コネクタキャップ125に挟み込まれることで、第2の排気コネクタ124に固定される。尚、第2の排気コネクタ124の円筒内部は、エアモータ15からの排気路R2となると共に、後述する第2の給気コネクタ144が位置する。
次に、給気路形成体140は、給気ホース141と第1の給気コネクタ142と第1の給気コネクタキャップ143と第2の給気コネクタ144と第2の給気コネクタキャップ145とスプリング146とスプリング固定具147を有する。
給気ホース141は、フットコントローラー20からハンドピース10へと、エアモータ15を駆動するためのエアを供給する流路(以下、給気路R1)を形成する。給気ホース141は、ゴム製のホース141aの外側を繊維を編み込んで形成したブレード141bで包んで構成されている。ブレード141bは、ホース141aの内部を流れるエアの圧力に耐える強度を確保する耐圧部材である。
第1の給気コネクタ142は、給気ホース141のフットコントローラー側に位置するコネクタであり、給気ホース141とフットコントローラー20を接続する。
第1の給気コネクタ142は円筒形状の部位を有し、その円筒外周に給気ホース141を嵌め込み、更にその外側を第1の給気コネクタキャップ143で覆う。そして、第1の給気コネクタキャップ143がかしめられることで、第1の給気コネクタ142にに対して給気ホース141が固定される。
つまり、給気ホース141は、第1の給気コネクタ142と第1の給気コネクタキャップ143に挟み込まれることで、第1の給気コネクタ142に固定される。第1の給気コネクタ142の円筒内部は、エアモータ15へと連通する給気路R1となる。
次に、第2の給気コネクタ144は、給気ホース141のハンドピース側に位置するコネクタであり、給気ホース141とハンドピース10を接続する。
第2の給気コネクタ144は円筒形状を成しており、その円筒外周に給気ホース141を嵌め込み、更にその外側を第2の給気コネクタキャップ145で覆う。そして、第2の給気コネクタキャップ145がかしめられることで、第2の給気コネクタ144に対して給気ホース141が固定される。
つまり、給気ホース141は、第2の給気コネクタ144と第2の給気コネクタキャップ145に挟み込まれることで、第2の給気コネクタ144に固定される。第2の給気コネクタ144の円筒内部は、エアモータ15へ供給される給気路R1となる。
次に、スプリング146は、給気ホース141の折れ曲がりを防止又は緩和する保護部材であり、ステンレスの線材を螺旋状に巻いて、複数のターンを連ねて形成したものである。スプリング146の長さはおおよそ給気ホース141と同じである。
また、スプリング146の内径は、給気ホース141の外径と第1の給気コネクタキャップ142の外径と第2の給気コネクタキャップ145の外径より大きい。また、スプリング146の外径は、排気ホース121の内径より小さい。
更に、スプリング146のフットコントローラー側となる端146aと、ハンドピース側となる端146bは、中間部分よりスプリングのターンの密度(巻数の密度)が大きい。つまり、端146a,146bにおいて、スプリング146の中間部分より、隣り合うターンの隙間が小さい、又は、隣り合うターンが接する程度のターンの密度となっている。
以上のように構成されたスプリング146の内部には、第1の給気コネクタ142と第1の給気コネクタキャップ143と第2の給気コネクタ144と第2の給気コネクタキャップ145が組み込まれた給気ホース141が位置する。つまり、給気ホース141が、スプリング146の内部に組み込まれた状態となる。尚、この状態において、第1の給気コネクタ142と第2の給気コネクタ144の先端側は、スプリングの外側に位置する。
このように、スプリング146が給気ホース141に組み込まれた状態において、端146aは第1の給気コネクタキャップ143と重なり、端146bは第2の給気コネクタキャップ145と重なる。つまり、スプリング146は、給気ホース141の一端から他端に至る。
この状態において、スプリング146の端146a,146bの部分を、スプリング固定具147が周りを囲む。つまり、スプリング146の端146aは、スプリング固定具147と第1の給気コネクタキャップ143に挟まれた状態となる。同様に、スプリング146の端146bは、スプリング固定具147と第2の給気コネクタキャップ144に挟まれた状態となる。
スプリング固定具147は、熱による収縮する特性を有するチューブ形状の部材(所謂、熱収縮チューブ)であり、このチューブの内部にスプリング146(端146a,146b)が位置するように設けられる。このスプリング固定具147を形成する熱収縮性の部材は、例えば、塩化ビニールやシリコンゴムやフッ素系ポリマー等であり、熱を加えると収縮する特性を有する。収縮した後は、その形状で維持される。
そして、上記の様に設けられたスプリング固定具147に、熱を加えて収縮させることで、スプリング固定具147と端146aと第1の給気コネクタキャップ143が密着する。同様に、スプリング固定具147と端146bと第2の給気コネクタキャップ144が密着する。これにより、給気ホース141に対してスプリング146が固定される。
特に、スプリング固定具147の材料は、耐熱性・耐薬品性のものを用いるとよい。具体的には、スプリング固定具147は、フッ素系ポリマーで形成されたものを用いるとよい。フッ素系ポリマーは、耐熱性や耐薬品性がに優れているのが特徴である。
この様に、フッ素系ポリマーで形成されたスプリング固定具147を用いることで、耐熱性及び耐薬品性を確保することができる。従って、スプリング固定具147は、130℃を超える環境で行われる滅菌処理に対応することができる。
以上の様に形成された給気路形成体140は、排気路形成体120の内部に設けられる。
給気路形成体140が排気路形成体120の内部に設けられた状態では、第1の給気コネクタ142の円筒部分の中心軸と第1の排気コネクタ122の円筒部分の中心軸が概ね一致した状態となる。同様に、第2の給気コネクタ144の円筒部分の中心軸と第2の排気コネクタ124の円筒部分の中心軸が概ね一致した状態となる。
そして、排気ホース121の中心軸と給気ホース141の中心軸とスプリング146の中心軸が概ね一致した状態となる。
また、図13に示すように、第2の給気コネクタ144と第2の排気コネクタ124は、第2の連結部170で連結している。第2の連結部170には、開口171が形成されている。開口171は、排気エアが第2の連結部170を通過する為の開口である。
同様に第1の給気コネクタ142と第1の排気コネクタ122は、第1の連結部160(図示せず)で連結している。第1の連結部160には、開口161が形成されている。開口161は、排気エアが第1の連結部160を通過する為の開口である。
このように、第1の連結部160と第2の連結部170により、給気路形成体140と排気路形成体120は接続され、一体のホース体100となる。
そして、以上のように形成されたホース体100は、第1の給気コネクタ142と給気ホース141と第2の給気コネクタ144の内部に、フットコントローラー20からハンドピース10へエアモータ15を駆動するエアを供給する給気路R1が形成される。
また、第1の排気コネクタ122と排気ホース121と第2の排気コネクタ124の内部であって、給気路R1を形成する給気路形成体140との間には、ハンドピース10からコントローラー20へエアモータ15を駆動したエアを排気する排気路R2が形成される。
そして、このホース体100をハンドピース10とフットコントローラ20に接続することで、フットコントローラ20からハンドピース10にエアを供給し、ハンドピース10からフットコントローラー20にエアを排気することが可能となる。
以上のように医療機器Mは、フットコントローラー20からハンドピース10へエアモータ15を駆動するためのエアの給気路R1を形成する給気ホース141が、保護部材の内部に位置するよう構成されている。
これにより、使用時に、給気ホース141が折れ曲がったり、潰れたりすることによる給気路R1の変形を防ぐことができ、ハンドピース10へ安定してエアを供給できる給気路R1を形成することができる。
特に、保護部材がスプリング146であるので、保護部材が湾曲した状態となっても、スプリング146の1つ1つのターンが大きく潰れないので、給気ホース141を保持する空間が保たれやすい。
また、スプリング146は、弾性力で元の形状に戻りやすいので、給気ホース141と共に大きく湾曲しても、元の形状に近づくように戻り、給気ホース141をエアの流れを妨げにくい状態に保つことができる。
更に、保護部材であるスプリング146は、給気ホース141の一端から他端に至る長さである。これにより、給気ホース141を全体にわたって保護することができる。
また、スプリング146は、給気ホース141に対して、熱収縮性の部材であるスプリング固定具を収縮させることで固定されている。そして、このスプリング固定具147に、耐熱性や耐薬品性の熱収縮材料であるフッ素系ポリマーを用いる。
従って、およそ130度を超える熱と蒸気で行う滅菌処理において、スプリング固定具147によるスプリング146と給気ホース141との固定状態に影響がない。つまり、滅菌処理を行う機器であるオートクレーブで、ホース体100を滅菌しても、ホース体100が耐えることができる。
また、スプリング146は、スプリング固定具147により固定される部分のターン数の密度が、中間部分より高く構成されている。つまり、単位幅あたりのターン数が、中間部分より多く構成されている。
このように、ターン数の密度が多いので、スプリング固定具147が収縮した際に、隣り合うターンの間に入り込んでスプリング146と接する部分が多くなり、スプリング146と給気ホース141をより強く密着する。従って、スプリング146と給気ホース141が、スプリング固定具147により、強固に固定される。
このように、スプリング146において、給気ホース141を固定する部分はターン数を多くすることで、スプリング固定具147に固定され易く構成され、ある程度の柔軟性を有して軽量であることが求められる中間部分は、ターン数を少なく構成することで、信頼性と使い勝手を両立している。
更に、給気ホース141は、外側が繊維を編み込んで形成したブレード状の耐圧部材を備えていている。そして、スプリング146に保持された給気ホース141は、排気ホース121の内部に位置するよう構成される。
このように構成することで、ホース体100をコンパクトにすると共に、使用に伴い、給気ホース141とスプリング146が接触して給気ホース141の繊維が剥がれても、剥がれた繊維は排気路R2内に落ち、排気されるエアと共に、医療機器Mの外部の排気設備に排出される。
つまり、医療機器Mの使用空間(例えば、手術室)に対して、剥がれた繊維などを放出することを防ぐことができる。
また、排気路R2の内部において、スプリング146の隣り合うターンの隙間やスプリング146と給気ホース141の隙間も排気流が流れることができる。
これに対して、例えば、スプリング146と同程度の大きさのパイプ状の保護部材を用いた場合、パイプ状の保護部材と排気ホース121の隙間のみが排気路R2となり、保護部材にスプリング146を用いた場合と比べて、排気路R2が狭くなる。
このように、排気路R2の内部に保護部材であるスプリング146が設けられても、排気の流れに及ぼす影響を小さくすることができる。
この他、ホース体100の組み立て作業において、スプリング146は、給気ホース141に対して各ターンの部分で点接触する。つまり、例えば、スプリング146と同程度の大きさのパイプ状の保護部材を給気ホース141に挿入する場合と比較して、給気ホース141にスプリング146を取り付ける際の摩擦抵抗は小さい。これにより、前記の例と比較して、保護部材がスプリングであれば、給気ホース141に保護部材を容易に取り付けるこができる。
M 医療機器
A 外部のエア供給源
H ハンド側流路
S 設置位置
10 ハンドピース
12 ハンドル体
13 ハンドル側エアバルブ
14 ハンドスイッチ
15 エアモータ
16 切削ツール
20 フットコントローラー
30 筺体
31 ベースプレート
32 ベース部
33 ペダル受部
34 脚
35(35a、35b、35c、35d、35e) カバー
35f 足型のマーク
35g 手型のマーク
36 凸部
37 前開口
38 段部
38a 第1開口
38b 第2開口
39(39a、39b、39c) 切り欠き
40 ペダル
41 ペダル面
42 リブ部
43 取り付け部
50 ハンドル
51 アーム部
52 把持部
60 エア回路
61 ジョイント
62 リリーフバルブ
63 流路切替部
63a 切替スイッチ
63b つまみ部
64 スピード調整部
64a フット側バルブ
64b リンク機構
65 流路合流部
66 カプラー
67 エア配管
70 ロック部
71 基部
72 スイッチ
100 ホース体
120 排気路形成体
121 排気ホース
122 第1の排気コネクタ
123 第1の排気コネクタキャップ
124 第2の排気コネクタ
125 第2の排気コネクタキャップ
126 ハンドピース側屈曲防止チューブ
140 給気路形成体
141 給気ホース
142 第1の給気コネクタ
143 第1の給気コネクタキャップ
144 第2の給気コネクタ
145 第2の給気コネクタキャップ
146 スプリング
147 スプリング固定具
160 第1の連結部
161 開口
170 第2の連結部
171 開口
R1 給気路
R2 排気路

Claims (7)

  1. 切削ツールと、前記切削ツールを駆動するエアモータを有するハンドピースと、
    外部のエア供給源と接続して、前記ハンドピースに前記エアモータ駆動するエアを供給するフットコントローラーと、
    前記フットコントローラーと前記ハンドピースに接続して、前記フットコントローラーと前記ハンドピースの間のエアの流路となるホース体と、
    を備え、
    前記ホース体は、前記フットコントローラーから前記ハンドピースに向けて、前記エアモータを駆動するエアを供給する流路となる給気ホースを有し、
    前記給気ホースは、保護部材の内部に位置することを特徴とする医療機器。
  2. 前記保護部材は、スプリング状の部材であることを特徴とする請求項1に記載の医療機器。
  3. 前記保護部材は、前記給気ホースの一端から他端に至ることを特徴とする請求項2に記載の医療機器。
  4. 前記保護部材は、前記給気ホースに対して、一端又は両端を熱収縮性の部材により固定されたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の医療機器。
  5. 前記保護部材は、前記熱収縮性の部材により固定される部分のスプリングのターン数が、密であることを特徴とする請求項4に記載の医療機器。
  6. 前記給気ホースは、外側が繊維を編み込んで形成した耐圧部材であることを特徴とする請求項1から請求項5に記載の医療機器。
  7. 前記ホース体は、前記エアモータ駆動したエアを前記ハンドピースから前記フットコントローラーへと流す流路となる排気ホースを有し、
    前記給気ホースは、前記排気ホースの内部に位置することを特徴とする請求項1から請求項6に記載の医療機器。
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