(第1実施形態)
以下、遊技機の第1実施形態を図1〜図11にしたがって説明する。
図1に示す遊技機としてのパチンコ遊技機10は、パチンコ遊技機10の機体の外郭をなす外枠Y1を有する。外枠Y1は、設置設備(所謂、島設備)に固定される。外枠Y1の開口前面側には、遊技盤YBが装着される中枠Y2が開閉自在に組み付けられている。また、中枠Y2の前面側には前枠Y3が開閉自在に組み付けられている。このように、パチンコ遊技機10は、外枠Y1、中枠Y2及び前枠Y3の枠部材を有している。パチンコ遊技機10には、中枠Y2及び前枠Y3が開放されることの規制や、当該規制の解除を行うための施錠機構Y4が設けられている。
前枠Y3には、遊技者が操作可能な操作手段としての操作ボタンBTが設けられている。操作ボタンBTは、上下方向に動作可能に構成されている。操作ボタンBTは、操作部アクチュエータSA(図3に示す)から動力を受けて動作する。本実施形態において操作ボタンBTは、操作ボタンBTの動作条件が成立した場合、動作可能となっている。前枠Y3には、発光演出を行う装飾ランプLaが設けられている。前枠Y3には、効果音や楽曲などの各種の音を出力し、音声演出を行うスピーカSpが設けられている。パチンコ遊技機10には、発射ハンドルHDが装備されている。発射ハンドルHDを回動操作することにより、遊技球が遊技盤YBへ発射される強度を調整することができる。
パチンコ遊技機10の上部には、上部可動体80が設けられている。上部可動体80は、前枠Y3に設けられている。上部可動体80は、パチンコ遊技機10の上方へ向けて動作可能となっている。上部可動体80は、第1演出アクチュエータEA1(図3に示す)から動力を受けて動作する。本実施形態において上部可動体80は、上部可動体80の動作条件が成立した場合、動作可能となっている。
図2に示すように、遊技盤YBの盤面には、正面視において略円形状の遊技領域YBaが画成されている。遊技盤YBは、発射ハンドルHDの操作によって発射された遊技球を、遊技領域YBaへ案内する案内通路19を備えている。遊技盤YBは、遊技領域YBaへ打ち出された遊技球が案内通路19へ逆戻りすることを防止する逆戻り防止弁20を備えている。発射ハンドルHDの操作によって発射された遊技球は、案内通路19で案内され、案内通路19の最下流に位置する逆戻り防止弁20を通過して遊技領域YBaに到達する。そして、遊技領域YBaに到達した遊技球は、遊技領域YBaを流下する。
パチンコ遊技機10は、情報表示パネル22を備えている。情報表示パネル22は、第1特別図柄表示部22aを備えている。第1特別図柄表示部22aは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第1特別図柄を確定停止表示させる第1特別図柄変動ゲーム(以下、第1特別ゲームと示す)を表示する。情報表示パネル22は、第2特別図柄表示部22bを備えている。第2特別図柄表示部22bは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第2特別図柄を確定停止表示させる第2特別図柄変動ゲーム(以下、第2特別ゲームと示す)を表示する。以下の説明では、第1特別ゲームと第2特別ゲームを纏めて、単に「特別ゲーム」と示す場合がある。このように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームを実行可能に構成されている。なお、特別ゲームは、特別図柄変動ゲームに相当する。特別図柄は、後述する内部抽選の結果を報知するための図柄である。
本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味している。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味している。特別図柄表示部22a,22bにおいて確定停止表示可能な特別図柄には、大当り図柄と、はずれ図柄と、がある。特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者は、大当りを認識可能である。特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示された場合、遊技者は、はずれを認識可能である。
本実施形態において、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームは、同時に実行されることがなく、且つ、第2特別ゲームが第1特別ゲームに優先して実行される。このため、本実施形態では、第1特別ゲームと第2特別ゲームの両方の特別ゲームが並行して実行されない。また、本実施形態では、大当りに当選すると、当該当選の対象となる特別ゲームの終了後、大当り遊技が生起(付与)される。
情報表示パネル22は、第1特別保留表示部22cを備えている。第1特別保留表示部22cは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、実行が保留されている第1特別ゲームの回数(以下、第1特別保留数と示す)を認識可能に表示する。情報表示パネル22は、第2特別保留表示部22dを備えている。第2特別保留表示部22dは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、実行が保留されている第2特別ゲームの回数(以下、第2特別保留数と示す)を認識可能に表示する。
情報表示パネル22は、普通図柄表示部22eを備えている。普通図柄表示部22eは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に普通図柄を確定停止表示させる普通図柄変動ゲーム(以下、普通ゲームと示す)を表示する。普通図柄表示部22eに確定停止表示可能な普通図柄には、普通当り図柄と、普通はずれ図柄と、が少なくともある。普通ゲームにおいて普通当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者は、普通当りを認識可能である。普通ゲームにおいて普通はずれ図柄が確定停止表示された場合、遊技者は、普通はずれを認識可能である。本実施形態では、内部抽選(普通当り抽選)に当選すると、普通ゲームにおいて普通当り図柄が確定停止表示された後、該普通当りの普通ゲームの終了後に普通当り遊技が生起(付与)される。また、情報表示パネル22は、普通保留表示部22fを備えている。普通保留表示部22fは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数(以下、普通保留数と示す)を認識可能に表示する。
その他、例えば、情報表示パネル22は、遊技球の発射強度に関する報知を行う右打ち表示部を備えていてもよい。また、情報表示パネル22は、大当り遊技中のラウンド遊技の回数を表示するラウンド数表示部を備えていてもよい。これらの複数の表示部は、同一の部材に設ける必要はなく、異なる部材に別々に設けられていてもよい。
パチンコ遊技機10において、遊技領域YBaのほぼ中央には、画像表示部GHを有する演出表示装置11が設けられている。演出表示装置11の画像表示部GHは、例えば液晶ディスプレイ型の表示部である。演出表示装置11は、演出の1つとして、所定のキャラクタや文字を模した画像を表示する演出(以下、表示演出と示す)を実行する。
遊技盤YBには、内部可動体90が設けられている。内部可動体90は、遊技盤ユニットの表側に配置されている。内部可動体90は、可動到達位置まで動作可能となっている。なお、内部可動体90は、可動到達位置まで動作する場合、演出表示装置11の前側に動作する。内部可動体90は、第2演出アクチュエータEA2(図3に示す)から動力を受けて動作する。本実施形態において内部可動体90は、内部可動体90の動作条件が成立した場合、動作可能となっている。
パチンコ遊技機10は、第1始動口12を備えている。第1始動口12は、遊技領域YBaのうち演出表示装置11の下方に位置している。第1始動口12は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。パチンコ遊技機10は、第1始動口12に入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1(図3に示す)を備えている。例えば、第1始動口12には入球した遊技球を遊技盤YBの裏側に導く(遊技盤YBから外部へ排出する)球通路が連設されており、その球通路に第1始動センサSE1が配設されている。第1始動センサSE1により遊技球が検知されると、第1特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
パチンコ遊技機10は、第2始動口13を備えている。第2始動口13は、遊技領域YBaのうち演出表示装置11の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、第2始動口13に入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2(図3に示す)を備えている。例えば、第2始動口13には入球した遊技球を遊技盤YBの裏側に導く球通路が連設されており、その球通路に第2始動センサSE2が配設されている。第2始動センサSE2により遊技球が検知されると、第2特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。また、第2始動口13は、第1可変部材16を有する。第1可変部材16は、遊技球を第2始動口13へ入球させ易い、又は入球させることができる開状態と、遊技球を第2始動口13へ入球させ難い(又は、入球させることができない閉状態)と、に動作可能である。第1可変部材16は、第1アクチュエータA1(図3に示す)から動力を受けて動作する。以下の説明では、第1可変部材16が開状態となることを「第2始動口13が開放される」と示し、第1可変部材16が閉状態となることを「第2始動口13が閉鎖される」と示す場合がある。
パチンコ遊技機10は、大入賞口14を備えている。大入賞口14は、遊技領域YBaのうち演出表示装置11の右方に位置している。パチンコ遊技機10は、大入賞口14に入球した遊技球を検知するカウントセンサSE3(図3に示す)を備えている。例えば、大入賞口14には入球した遊技球を遊技盤YBの裏側に導く球通路が連設されており、その球通路にカウントセンサSE3が配設されている。カウントセンサSE3により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。また、大入賞口14は、第2可変部材17を有する。第2可変部材17は、遊技球を大入賞口14へ入球させることができる開状態と、遊技球を大入賞口14へ入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第2可変部材17は、第2アクチュエータA2(図3に示す)から動力を受けて動作する。第2可変部材17が開状態となる場合には、大入賞口14への遊技球の入球が許容される。第2可変部材17が閉状態となる場合には、大入賞口14への遊技球の入球が許容されない。以下の説明では、第2可変部材17が開状態となることを「大入賞口14が開放される」と示し、第2可変部材17が閉状態となることを「大入賞口14が閉鎖される」と示す場合がある。
パチンコ遊技機10は、ゲート18を備えている。ゲート18は、遊技領域YBaのうち演出表示装置11の右方に位置している。ゲート18には、常時、遊技球を入球させることができるように開放されたゲート口が開口されている。ゲート口には、入球し、通過する遊技球を検知するゲートセンサSE4(図3に示す)が配設されている。ゲートセンサSE4により遊技球が検知されると、普通ゲームの始動条件が成立し得る。
パチンコ遊技機10は、アウト口36を備えている。本実施形態において、第1始動口12や第2始動口13、大入賞口14へ入球しなかった遊技球は、アウト口36から機外へと排出される(遊技盤YBから外部へ排出される)。なお、パチンコ遊技機10は、釘(遊技釘)や風車など、遊技領域YBaを流下する遊技球の挙動に変化を与える遊技構成部材を備えている。その他、パチンコ遊技機10は、特別ゲームや普通ゲームの始動条件は成立しない一方、賞球の払出条件が成立し、且つ、常時入球可能に構成された入球口(所謂、一般入賞口や普通入賞口などといわれる入賞口)を備えてもよい。
パチンコ遊技機10は、磁気を検知可能な磁気センサJSを備えている。磁気センサJSは、遊技盤YBの裏側に設けられている。磁気センサJSは、遊技盤ユニットの裏側に配置されている。磁気センサJSは、磁気を検知する磁気検知手段に相当する。また、パチンコ遊技機10は、振動を検知可能な振動センサSSを備えている。振動センサSSは、遊技盤YBの裏側に設けられている。振動センサSSは、遊技盤ユニットの裏側に配置されている。振動センサSSは、振動を検知する振動検知手段に相当する。
次に、パチンコ遊技機10の遊技状態について説明する。
パチンコ遊技機10は、大当り確率が異なる遊技状態として、低確率状態と高確率状態とを備えている。大当り確率は、大当り抽選(内部抽選)において大当りに当選する確率である。高確率状態は、低確率状態に比して、大当り確率が高い遊技状態である。高確率状態では、大当り抽選に当選する可能性が低確率状態に比して高まることから、有利な遊技状態となる。高確率状態は、所謂「確率変動状態(確変状態)」である。
パチンコ遊技機10は、遊技球の発射個数に対する賞球個数の割合が異なる遊技状態として、第1状態に相当する低ベース状態と、第2状態に相当する高ベース状態と、を備えている。高ベース状態は、低ベース状態に比して、遊技球が第2始動口13へ入球する確率が高い遊技状態である。高ベース状態は、所謂「電サポ状態」であり、低ベース状態は、所謂「非電サポ状態」である。高ベース状態では、遊技球が第2始動口13に入球する確率が高まることから、有利な遊技状態となる。高ベース状態であるときは、低ベース状態であるときに比して、第2始動口13への遊技球の入球に関する有利度が高い。
例えば、高ベース状態は、次に説明する3つの制御のうち任意に選択された1の制御を行うことにより、又は複数の制御を組み合わせて行うことにより実現できる。第1の制御は、普通ゲームの変動時間を、低ベース状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通当り抽選に当選する確率(普通当り確率)を、低ベース状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、1回の普通当り遊技における第1可変部材16の合計開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、1回の普通当り遊技における第1可変部材16の開放回数を、低ベース状態のときよりも多くする制御、及び普通当り遊技における第1可変部材16の1回の開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。また、高ベース状態は、次に説明する第4の制御を組み合わせて実現してもよい。第4の制御は、特別ゲームの変動時間(例えば、平均の変動時間)を、低ベース状態のときよりも短くなり易くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を行う場合、高ベース状態は、所謂「変動時間短縮状態」となる。
次に、パチンコ遊技機における大当りについて説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備えている。複数種類の大当り図柄は、第1大当り図柄と、第2大当り図柄と、に分類されている。パチンコ遊技機10において、大当りに当選した場合、例えば、63%の確率で第1大当り図柄、37%の確率で第2大当り図柄が選択される。複数種類の大当り図柄には、それぞれ大当りの種類が定められており、大当りの種類は複数ある。複数種類の大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態が定められていてもよい。
大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング期間にわたって、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。大当り遊技では、オープニング期間(又は、オープニング演出)の終了後に、大入賞口14が開放されるラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、予め定めた上限回数を上限として行われる。1回のラウンド遊技において、大入賞口14は、予め定めた上限個数の遊技球が入賞する第1ラウンド終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2ラウンド終了条件が成立する迄の間、開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング期間にわたって、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング期間(又は、エンディング演出)の終了に伴って終了される。
第1大当り図柄に分類されている大当り図柄及び第2大当り図柄に分類されている大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数が16回である大当り遊技が定められている。また、第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後、高確率状態に制御することが定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後、低確率状態に制御することが定められている。また、第1大当り図柄、第2大当り図柄に分類されている大当り図柄には、大当り遊技の終了後、予め定めた上限回数の特別ゲームが終了されるまでの間、又は、上限回数の特別ゲームが終了されるよりも前に大当り遊技が付与されるまでの間、高ベース状態に制御することが定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技終了後、100回の特別ゲームが終了されるまでの間、又は、100回の特別ゲームが終了されるよりも前に大当り遊技が付与されるまでの間、高ベース状態に制御することが定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技終了後、50回の特別ゲームが終了されるまでの間、又は、50回の特別ゲームが終了されるよりも前に大当り遊技が付与されるまでの間、高ベース状態に制御することが定められている。
本実施形態における演出表示装置11が実行可能な表示演出には、演出用の図柄(以下、演出図柄と示す)が複数列で変動表示され、最終的に演出図柄の組み合わせが確定停止表示される演出図柄変動ゲーム(以下、演出ゲームと示す)がある。このように、パチンコ遊技機10は、演出図柄を用いた演出図柄変動ゲームを実行可能に構成されている。演出図柄は、キャラクタや模様などの装飾が施された図柄であって、「装飾図柄」や「飾り図柄」ともいわれる。演出ゲームは、第1列、第2列及び第3列の図柄列をそれぞれ縦方向に変動表示(スクロール表示)させて行われる。第1列の演出図柄は所謂第1図柄であり、第2列の演出図柄は所謂第2図柄であり、第3列の演出図柄は所謂第3図柄である。以下の説明では、「第1列」を「左列」と示すとともに「第1図柄」を「左図柄」と示し、「第2列」を「中列」と示すとともに「第2図柄」を「中図柄」と示し、「第3列」を「右列」と示すとともに「第3図柄」を「右図柄」と示す。本実施形態において各列では、原則として、[1]〜[8]の数字を模した演出図柄が所定の順序で変動表示される。
演出ゲームは、特別ゲームと連動して行われる。具体的に、演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。このように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの実行中に演出ゲームを実行可能に構成されている。そして、演出ゲームでは、特別ゲームにて確定停止表示された特別図柄に応じた演出図柄の組み合わせが確定停止表示される。特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて大当りの図柄組み合わせが確定停止表示される。例えば、大当りの図柄組み合わせは、「777」などのように、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。また、特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて、はずれの図柄組み合わせが確定停止表示される。例えば、はずれの図柄組み合わせは、「323」や「426」などのように、少なくとも一列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。なお、演出ゲームにおいては、演出図柄が確定停止表示される前に一旦停止表示される。本明細書において「一旦停止表示」とは、例えば、「ゆれ停止状態」など、確定停止表示とは異なる状態を意味している。
演出ゲームでは、演出図柄の表示態様がリーチ態様となり(リーチが形成され)、リーチ演出が行われる場合がある。リーチ態様は、複数列のうち特定の列(例えば、左列と右列)に同一の数字を模した演出図柄が一旦停止表示されており、且つ特定の列とは異なる列(例えば、中列)の演出図柄が引き続き変動表示されている状態である。リーチ演出には、登場させるキャラクタや演出図柄の動作が異なる複数種類のリーチ演出があってもよい。リーチ演出には、ノーマルリーチ演出と、ノーマルリーチ演出の開始後に行われるスーパーリーチ演出と、がある。そして、特別ゲームの実行中、スーパーリーチ演出が実行される場合には、ノーマルリーチ演出のみが実行される場合に比して、大当り期待度が高くなるようにしてもよい。リーチ演出は、特別ゲームの実行中に実行される。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図3に示すように、パチンコ遊技機10は、主制御部としての主基板40を備えている。主基板40は、各種の処理を行い、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)などの制御情報を出力する。パチンコ遊技機10は、外部端子板70を備えている。主基板40は、外部端子板70と接続されている。外部端子板70には、外部装置(外部機器)と接続可能な接続端子が設けられている。パチンコ遊技機10は、副制御部としての副基板41を備えている。副基板41は、主基板40が出力する制御情報に基づき所定の処理を行う。例えば、副基板41は、装飾ランプLaによる発光演出、スピーカSpによる音演出及び演出表示装置11による表示演出を実行させるための処理を行う。主基板40及び副基板41は、遊技盤YBの裏側に配設されている。遊技盤ユニットには、主基板40及び副基板41が含まれる。パチンコ遊技機10において主基板40及び副基板41は、機内部に配設されているともいえる。主基板40は、副基板41と接続されている。主基板40及び副基板41は、主基板40から副基板41へと一方向に制御情報を出力可能となるように接続されている。
まず、主基板40について説明する。
主基板40は、主制御CPU40aと、主制御ROM40bと、主制御RAM40cと、を備えている。主制御CPU40aは、主制御CPU40aの制御プログラム(主制御プログラム)を実行することにより、各種の処理を行う。
主制御ROM40bは、主制御プログラムや、所定の抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。例えば、主制御ROM40bは、複数種類の変動パターンを記憶している。複数種類の変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの変動時間(特別ゲームの変動時間)が対応付けられている。変動パターンは、特別ゲームの変動時間を特定可能な情報といえる。変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの間に行われる演出ゲームの演出内容のうち一部又は全てを特定可能な情報であってもよい。変動パターンには、例えば、大当り変動パターンと、はずれ変動パターンと、がある。大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当り図柄を確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。はずれ変動パターンには、はずれリーチなし変動パターンと、はずれリーチあり変動パターンと、がある。はずれリーチなし変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ないで最終的に演出図柄によるはずれ図柄を確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。はずれリーチあり変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。
主制御RAM40cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主制御RAM40cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。主基板40は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数生成回路を主基板40に搭載することによりハードウェア乱数として生成してもよく、主制御CPU40aが所定の制御周期毎に乱数の値を更新することによりソフトウェア乱数として生成してもよい。
主基板40には、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、カウントセンサSE3及びゲートセンサSE4が接続されている。主制御CPU40aは、ポートを介して、各種のセンサSE1〜SE4が出力する検知信号を入力可能に構成されている。主基板40には、情報表示パネル22が接続されている。主制御CPU40aは、駆動回路を介して、情報表示パネル22の表示内容を制御可能となっている。主基板40には、第1アクチュエータA1及び第2アクチュエータA2が接続されている。主制御CPU40aは、駆動回路を介して、第1アクチュエータA1の動作、第2アクチュエータA2の動作を制御可能となっている。主基板40には、磁気センサJSが接続されている。主制御CPU40aは、ポートを介して、磁気センサJSが出力する検知信号(以下、磁気検知信号と示す)を入力可能に構成されている。主基板40には、振動センサSSが接続されている。主制御CPU40aは、ポートを介して、振動センサSSが出力する検知信号(以下、振動検知信号と示す)を入力可能に構成されている。前述したように、主基板40には、外部端子板70が接続されている。そして、主基板40の主制御CPU40aは、接続端子と接続されている外部装置へと出力される外部信号の出力を制御可能となっている。
次に、副基板41について説明する。
副基板41は、副制御CPU41aと、副制御ROM41bと、副制御RAM41cと、を備えている。例えば、副制御CPU41aは、副制御CPU41aの制御プログラム(副制御プログラム)を実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副制御ROM41bは、副制御プログラムや、抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。副制御ROM41bは、演出表示装置11における表示演出の態様(内容)を特定可能な表示演出データを記憶している。副制御ROM41bは、装飾ランプLaにおける発光演出の態様(内容)を特定可能な発光演出データを記憶している。副制御ROM41bは、スピーカSpにおける音演出の態様(内容)を特定可能な音演出データを記憶している。
副制御RAM41cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副制御RAM41cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。副基板41は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数生成回路を副基板41に搭載することによりハードウェア乱数として生成してもよく、副制御CPU41aが所定の制御周期毎に乱数の値を更新することによりソフトウェア乱数として生成してもよい。
副基板41には、装飾ランプLa、スピーカSp及び演出表示装置11が接続されている。副制御CPU41aは、駆動回路を介して、装飾ランプLa、スピーカSp及び演出表示装置11を制御可能となっている。副基板41には、操作ボタンBTが接続されている。副制御CPU41aは、ポートを介して、操作ボタンBTが操作された場合に出力する検知信号を入力可能に構成されている。副基板41には、操作部アクチュエータSAが接続されている。副制御CPU41aは、駆動回路を介して、操作部アクチュエータSAの動作を制御可能となっている。副基板41には、第1演出アクチュエータEA1及び第2演出アクチュエータEA2が接続されている。副制御CPU41aは、駆動回路を介して、第1演出アクチュエータEA1の動作、第2演出アクチュエータEA2の動作を制御可能となっている。
以下、主制御CPU40aや副制御CPU41aが実行する制御内容を説明する。
最初に、主制御CPU40aが行う特別図柄入力処理について説明する。
主制御CPU40aは、第1始動センサSE1からの検知信号を入力したか否かに基づいて、第1始動口12に遊技球が入球したかを判定する(以下、第1入力判定と示す)。第1入力判定の判定結果が肯定の場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている第1特別保留数が上限数(本実施形態では、4)未満であるかを判定する(以下、第1保留判定と示す)。第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主制御CPU40aは、第1特別保留数に1加算して更新する。また、主制御CPU40aは、更新後の第1特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。主制御CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第1保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。なお、出力バッファに格納された制御情報(コマンド)は、次回以降の割り込み処理において副基板41へと出力される。また、第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主制御CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御RAM40cに記憶させる。このとき、主制御CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第1特別ゲーム用の乱数情報を主制御RAM40cに記憶させておくことで、第1特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留する。パチンコ遊技機10は、第1特別ゲームの実行を保留可能である。乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。なお、例えば、乱数は、大当り抽選に用いる乱数、大当り図柄の決定に用いる乱数、変動パターンの決定に用いる乱数などである。
また、第1特別ゲーム用の乱数情報を主制御RAM40cに記憶させた後、主制御CPU40aは、第2始動センサSE2からの検知信号を入力したか否かに基づいて、第2始動口13に遊技球が入球したかを判定する(以下、第2入力判定と示す)。また、第1入力判定の判定結果が否定の場合、主制御CPU40aは、第2入力判定を行う。同様に、第1保留判定の判定結果が否定の場合、主制御CPU40aは、第2入力判定を行う。第2入力判定の判定結果が否定の場合、主制御CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、第2入力判定の判定結果が肯定の場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている第2特別保留数が上限数(本実施形態では、4)未満であるかを判定する(以下、第2保留判定と示す)。第2保留判定の判定結果が否定の場合、主制御CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。
第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主制御CPU40aは、第2特別保留数に1加算して更新する。主制御CPU40aは、更新後の第2特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。また、主制御CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第2保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。また、第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主制御CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御RAM40cに記憶させ、特別図柄入力処理を終了する。このとき、主制御CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第2特別ゲーム用の乱数情報を主制御RAM40cに記憶させておくことで、第2特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留する。パチンコ遊技機10は、第2特別ゲームの実行を保留可能である。以上のように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの実行を保留可能に構成されている。
次に、主制御CPU40aが行う特別図柄開始処理について説明する。
主制御CPU40aは、特別ゲームの実行条件が成立しているかを判定する(以下、実行判定と示す)。実行判定において主制御CPU40aは、大当り遊技中ではなく、且つ、特別ゲーム中ではない場合に肯定判定する一方で、大当り遊技中又は特別ゲーム中である場合に否定判定する。実行判定の判定結果が否定の場合、主制御CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、実行判定の判定結果が肯定の場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている第2特別保留数が1以上であるかを判定する。そして、第2特別保留数が1以上である場合、主制御CPU40aは、第2特別ゲームの実行に係る第2特別図柄開始処理を行う。主制御CPU40aは、第2特別図柄開始処理を行った後、主制御RAM40cに記憶されている第1特別保留数が1以上であるか否かを判定する。また、第2特別保留数が1以上でない場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている第1特別保留数が1以上であるか否かを判定する。第1特別保留数が1以上でない場合、主制御CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、第1特別保留数が1以上である場合、主制御CPU40aは、第1特別ゲームの実行に係る第1特別図柄開始処理を行った後、特別図柄開始処理を終了する。なお、主制御CPU40aは、第1特別保留数が0であって、且つ、第2特別保留数が0である場合、待機状態とすることを特定可能な制御情報(以下、デモコマンドと示す)を出力バッファに格納する。因みに、デモコマンドを出力バッファに格納してから第1特別図柄開始処理又は第2特別図柄開始処理を行うまで、主制御CPU40aは、デモコマンドを出力バッファに格納しない。つまり、デモコマンドは、第1特別保留数及び第2特別保留数が0となってから特別ゲームが実行されるまでは、一度だけ出力バッファに格納される。
第1特別図柄開始処理において主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている第1特別保留数を1減算して更新する。主制御CPU40aは、更新後の第1特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な第1保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主制御CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御RAM40cから読み出す。主制御CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主制御RAM40cから消去する。そして、主制御CPU40aは、読み出した乱数情報と、主制御ROM40bに記憶されている大当り判定値とをもとに、大当りに当選とするかを判定する。この処理は、大当りか否かの大当り抽選(大当り判定)に相当する。例えば、大当りに当選とするか否かの判定は、乱数情報の値と大当り判定値が一致するか否かにより判定してもよい。主制御CPU40aは、高確率状態において、低確率状態に比して、大当りに当選する確率が高くなるように大当り抽選を行う。大当りに当選とするか否かの判定は、乱数情報の値と大当り判定値を加算した値が、所定値を超えるか否かにより判定してもよい。
そして、第1特別ゲームに係る大当り抽選(第1特別図柄開始処理における大当り抽選)において大当りに当選した場合、主制御CPU40aは、第1特別ゲームで確定停止表示させる大当り図柄と、大当り変動パターンと、を決定する。大当り図柄が抽選にて決定されることは、大当りの種類が抽選されることに相当する。
一方、第1特別ゲームに係る大当り抽選において大当りに当選しなかった場合(はずれの場合)、主制御CPU40aは、第1特別ゲームで確定停止表示させるはずれ図柄と、はずれ変動パターンと、を決定する。例えば、第1特別ゲームに係る大当り抽選において大当りに当選しなかった場合、主制御CPU40aは、リーチ抽選を行い、当該リーチ抽選に当選した場合にはずれリーチあり変動パターンを決定し、リーチ抽選に非当選した場合にはずれリーチなし変動パターンを決定するようにしてもよい。なお、主制御CPU40aは、読み出した乱数情報を用いた抽選により、特別図柄や変動パターンを決定するとよい。その後、主制御CPU40aは、決定した特別図柄を特定可能な制御情報(以下、図柄コマンドと示す)及び変動パターンを特定可能な制御情報(以下、変動パターン指定コマンドと示す)を出力バッファに格納し、第1特別図柄開始処理を終了する。
第2特別図柄開始処理において主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている第2特別保留数を1減算して更新する。主制御CPU40aは、更新後の第2特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な第2保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主制御CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御RAM40cから読み出す。主制御CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主制御RAM40cから消去する。そして、主制御CPU40aは、読み出した乱数情報と、主制御ROM40bに記憶されている大当り判定値とをもとに、大当りに当選とするかを判定する。この処理は、大当りか否かの大当り抽選(大当り判定)に相当する。第2特別ゲームに係る大当り抽選(第2特別図柄開始処理における大当り抽選)において大当りに当選した場合、主制御CPU40aは、第2特別ゲームで確定停止表示させる大当り図柄と、大当り変動パターンと、を決定する。主制御CPU40aは、変動短縮状態である場合、非変動短縮状態である場合に比して、変動時間が短い変動パターンを決定する(又は、変動時間が短い変動パターンを決定し易い)。その後、主制御CPU40aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納し、第2特別図柄開始処理を終了する。
一方、第2特別ゲームに係る大当り抽選において大当りに当選しなかった場合(はずれの場合)、主制御CPU40aは、第2特別ゲームで確定停止表示させるはずれ図柄と、はずれ変動パターンと、を決定する。例えば、第1特別ゲームに係る大当り抽選において大当りに当選しなかった場合、主制御CPU40aは、リーチ抽選を行い、当該リーチ抽選に当選した場合にはずれリーチあり変動パターンを決定し、リーチ抽選に非当選した場合にはずれリーチなし変動パターンを決定するようにしてもよい。なお、主制御CPU40aは、読み出した乱数情報を用いた抽選により、特別図柄や変動パターンを決定するとよい。その後、主制御CPU40aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納し、第2特別図柄開始処理を終了する。
そして、特別図柄開始処理を終了すると、主制御CPU40aは、特別図柄開始処理とは別の処理を行い、特別ゲームを実行させる。具体的に、主制御CPU40aは、特別ゲームが開始されるように、情報表示パネル22を制御する。主制御CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間を計時する。そして、主制御CPU40aは、変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、演出図柄による図柄組み合わせを確定停止表示させるためのゲーム終了コマンドを出力バッファに格納する。
次に、主制御CPU40aが行う賞球処理について説明する。
第1始動センサSE1からの検知信号を入力した場合、主制御CPU40aは、所定数の遊技球が払い出されるように制御する。第2始動センサSE2からの検知信号を入力した場合、主制御CPU40aは、所定数の遊技球が払い出されるように制御する。カウントセンサSE3からの検知信号を入力した場合、主制御CPU40aは、所定数の遊技球が払い出されるように制御する。
次に、主制御CPU40aが行う大当り処理について説明する。
主制御CPU40aは、特別ゲームにて大当り図柄を確定停止表示させた後、大当り処理を実行し、大当り遊技を生起させる。大当り処理において主制御CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(すなわち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技の種類を特定する。そして、主制御CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後、特定した大当り遊技を生起させる制御を開始する。したがって、主制御CPU40aは、大当り処理を実行することにより、大当り遊技を生起する。このように、パチンコ遊技機10では、大当りに当選した後に大当り遊技が生起される。すなわち、パチンコ遊技機10では、大当りに当選した場合、特別ゲームの終了後、大当り遊技が生起される。
大当り処理において主制御CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納する。主制御CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納すると、オープニング時間を計時する。また、主制御CPU40aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。すなわち、主制御CPU40aは、開放態様(開放パターン)にしたがって、大入賞口14が開放するように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を開始させる。主制御CPU40aは、ラウンド遊技を開始させた後、第1ラウンド終了条件又は第2ラウンド終了条件が成立すると、大入賞口14が閉鎖されるように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を終了させる。主制御CPU40aは、ラウンド遊技を実行させるための処理を、大当り遊技に定められた上限回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。主制御CPU40aは、ラウンド遊技を開始する毎に、ラウンドコマンドを出力バッファに格納する。また、主制御CPU40aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディングコマンドを出力バッファに格納する。主制御CPU40aは、エンディングコマンドを出力バッファに格納すると、エンディング時間を計時する。そして、主制御CPU40aは、エンディング時間が経過すると、大当り処理を終了する。
次に、主制御CPU40aが行う遊技状態処理について説明する。
主制御CPU40aは、第1大当り図柄に基づく大当り遊技の終了後、主制御RAM40cに記憶されている確率状態フラグに、高確率状態に制御することを特定可能な値を設定する。主制御CPU40aは、高確率状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定した場合、高確率状態であることを特定可能な制御情報(以下、高確率状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。また、主制御CPU40aは、第2大当り図柄に基づく大当り遊技の終了後、主制御RAM40cに記憶されている確率状態フラグに、低確率状態に制御することを特定可能な値を設定する。また、主制御CPU40aは、低確率状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定した場合、低確率状態であることを特定可能な制御情報(以下、低確率状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
主制御CPU40aは、大当り遊技の終了後、主制御RAM40cに記憶されているベース状態フラグに、高ベース状態に制御することを特定可能な値を設定する。主制御CPU40aは、高ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定した場合、高ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、高ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。また、主制御CPU40aは、高ベース状態に制御することを特定可能な値を設定した場合、高ベース状態に制御する特別ゲームの上限回数を、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数として主制御RAM40cに記憶させる。具体的に、主制御CPU40aは、第1大当り図柄に基づく大当り遊技の終了後は高ベース状態に制御する特別ゲームの上限回数として「100」、第2大当り図柄に基づく大当り遊技の終了後は高ベース状態に制御する特別ゲームの上限回数として「50」をそれぞれ設定する。
そして、主制御CPU40aは、特別ゲームが実行される毎に、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数を1減算する。主制御CPU40aは、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数が0となった場合、当該残り回数が0となった特別ゲームの終了に伴って、ベース状態フラグに低ベース状態に制御することを特定可能な値を設定する。主制御CPU40aは、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定した場合、低ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、低ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。因みに、主制御CPU40aは、大当り遊技を生起する場合、低確率状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグ、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグにそれぞれ設定する。
次に、主制御CPU40aが行う普通図柄入力処理について説明する。
普通図柄入力処理において、主制御CPU40aは、ゲートセンサSE4から検知信号を入力したかに基づいて、遊技球がゲート18を通過(入球)したか否かを判定する。遊技球がゲート18を通過していない場合、主制御CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、遊技球がゲート18を通過した場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている普通保留数が上限数(本実施形態では、4)未満であるか否かを判定する。普通保留数が上限数未満ではない場合、主制御CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。普通保留数が上限数未満である場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている普通保留数を1加算して更新する。この場合、主制御CPU40aは、更新後の普通保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な制御情報(以下、普通保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。次に、主制御CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御RAM40cに記憶させる。この場合、主制御CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。その後、主制御CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、主制御CPU40aが行う普通図柄開始処理について説明する。
普通図柄開始処理において、主制御CPU40aは、普通ゲームの実行条件が成立しているかを判定する。主制御CPU40aは、普通当り遊技中ではなく、且つ普通ゲーム中ではない場合に肯定判定する一方、普通当り遊技中、又は普通ゲーム中である場合に否定判定する。普通ゲームの実行条件が成立していない場合、主制御CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、普通ゲームの実行条件が成立している場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている普通保留数が1以上であるか否かを判定する。普通保留数が1以上ではない場合、主制御CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。普通保留数が1以上である場合、主制御CPU40aは、主制御RAM40cに記憶されている普通保留数を1減算して更新する。この処理において、主制御CPU40aは、更新後の普通保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。
次に、主制御CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御RAM40cから読み出す。なお、主制御CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主制御RAM40cから消去する。続いて、主制御CPU40aは、読み出した乱数情報と、主制御ROM40bに記憶されている普通当り判定値とをもとに、普通当りに当選とするか否かを判定する。この処理は、普通当りか否かの普通当り抽選(普通当り判定)に相当する。例えば、主制御CPU40aは、高ベース状態において、低ベース状態に比して、普通当りに当選する確率が高くなるように、普通当り抽選を行ってもよい。普通当りに当選とする場合、主制御CPU40aは、普通ゲームで導出させる普通当り図柄と、普通ゲームの変動時間と、を決定する。その後、主制御CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。例えば、主制御CPU40aは、高ベース状態において、低ベース状態に比して、普通ゲームの変動時間として短い時間を決定する(又は、普通ゲームの変動時間として短い時間を決定し易い)ようにしてもよい。なお、主制御CPU40aは、普通ゲームの変動時間が定められた普通変動パターンを決定することによって、普通ゲームの変動時間を決定するように構成してもよい。普通変動パターンは、主制御ROM40bに記憶してもよい。
そして、主制御CPU40aは、普通図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、普通ゲームを実行させる。具体的に、主制御CPU40aは、普通ゲームを開始させるとともに、普通図柄開始処理において決定した変動時間が経過したときに、普通図柄開始処理において決定した普通図柄が導出されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御CPU40aは、普通ゲームの実行を開始させることに伴って、普通ゲームの実行が開始されることを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。
次に、主制御CPU40aが行う普通当り処理について説明する。
普通当りの普通ゲームの終了後、主制御CPU40aは、普通当り処理を行う。普通当り処理において主制御CPU40aは、高ベース状態及び低ベース状態の何れであるかに応じて、普通当り遊技を生起させる制御を開始する。主制御CPU40aは、普通当り処理を行うことにより、普通当りを生起する。このように、パチンコ遊技機10では、普通当りに当選した後に普通当り遊技が生起される。なお、普通当り遊技を生起させることは、普通当り遊技を付与することに相当する。普通当り処理において主制御CPU40aは、高ベース状態である場合、高ベース状態であるときの開放態様で第2始動口13が開放されるように、第1アクチュエータA1を制御する。また、主制御CPU40aは、低ベース状態である場合、低ベース状態であるときの開放態様で第2始動口13が開放されるように、第1アクチュエータA1を制御する。
次に、副制御CPU41aが行う状態処理について説明する。
副制御RAM41cには、遊技状態を特定可能な情報が記憶されている。副制御RAM41cに記憶されている遊技状態を特定可能な情報には、低確率状態と高確率状態のうち何れであるかを特定可能な情報(以下、副用確率状態フラグと示す)がある。副制御RAM41cに記憶されている遊技状態を特定可能な情報には、高ベース状態と低ベース状態のうち何れであるかを特定可能な情報(以下、副用ベース状態フラグと示す)がある。低確率状態コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、低確率状態を特定可能な値を副用確率状態フラグに設定する。高確率状態コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、高確率状態を特定可能な値を副用確率状態フラグに設定する。低ベース状態コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、低ベース状態を特定可能な値を副用ベース状態フラグに設定する。高ベース状態コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、高ベース状態を特定可能な値を副用ベース状態フラグに設定する。
次に、副制御CPU41aが行う当り演出処理について説明する。
副制御CPU41aは、大当り遊技中、大当り演出が実行されるように、装飾ランプLa、スピーカSp及び演出表示装置11のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副制御CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出が実行されるように、装飾ランプLa、スピーカSp及び演出表示装置11のうち少なくとも1つを制御する。副制御CPU41aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出が実行されるように、装飾ランプLa、スピーカSp及び演出表示装置11のうち少なくとも1つを制御する。副制御CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出が実行されるように、装飾ランプLa、スピーカSp及び演出表示装置11のうち少なくとも1つを制御する。
次に、副制御CPU41aが行う演出ゲーム処理について説明する。
副制御CPU41aは、演出ゲームや、該演出ゲームに付随する演出が行われるように、装飾ランプLa、スピーカSp及び演出表示装置11のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副制御CPU41aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを入力すると、演出ゲームを実行させる制御を行う。すなわち、副制御CPU41aは、変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドに基づいて、演出ゲームにおいて最終的に確定停止表示させる演出図柄による図柄組み合わせを決定する。副制御CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な特別図柄が大当り図柄である場合、大当りの図柄組み合わせを決定する。副制御CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な特別図柄がはずれ図柄である場合、はずれの図柄組み合わせを決定する。副制御CPU41aは、リーチ条件が成立していることでリーチ演出を行う場合には、リーチを含むはずれの図柄組み合わせを決定するとよい。本実施形態では、はずれ変動パターンの中でもリーチ演出用の変動パターンが指定された場合にリーチ条件が成立する。
副制御CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、演出図柄を変動表示させるように、演出表示装置11を制御する。つまり、副制御CPU41aは、演出ゲームを開始させる。変動パターン指定コマンドは、変動パターンに基づく演出ゲームの開始を指示する制御情報といえる。そして、副制御CPU41aは、所定のタイミングにおいて、決定した演出図柄による図柄組み合わせを一旦停止表示させるように、演出表示装置11を制御する。その後、副制御CPU41aは、ゲーム終了コマンドの入力を契機に、演出図柄による図柄組み合わせを確定停止表示させるように、演出表示装置11を制御する。因みに、リーチ演出を実行する場合、副制御CPU41aは、特別ゲーム中における所定のタイミングにおいてリーチが形成されるように左列と右列の演出図柄を一旦停止表示させるように、演出表示装置11を制御する。また、リーチ演出としてスーパーリーチ演出を実行する場合、副制御CPU41aは、リーチが形成された後にノーマルリーチ演出が実行され、その後、スーパーリーチ演出が実行されるように、演出表示装置11を制御する。なお、副制御CPU41aは、変動パターンから特定可能な変動時間を計時し、該変動時間の経過を契機に図柄組み合わせを確定停止表示させるように制御してもよい。この場合、ゲーム終了コマンドは省略してもよい。
副制御CPU41aは、デモコマンドを入力した場合、演出表示装置11に表示させている演出図柄が待機状態における停止態様(例えば、演出図柄を左右に揺らす)で停止表示されるように、演出表示装置11を制御し、待機状態に制御する。また、デモコマンドを入力してから変動パターン指定コマンドを入力することなくデモ時間が経過した場合、副制御CPU41aは、客寄せ演出が実行されるように、演出表示装置11を制御する。例えば、客寄せ演出は、パチンコ遊技機10が待機状態であることを報知し、客寄せ効果を得るための演出であって、デモンストレーション演出(デモ演出)ともいわれる。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、操作ボタンBTが操作されたことを契機に、演出が実行される場合がある。パチンコ遊技機10では、操作ボタンBTの操作を促す操作促進演出が実行された後、操作ボタンBTが操作されたことを契機に演出が実行される場合がある。その他、パチンコ遊技機10では、操作促進演出が実行されずに、操作ボタンBTが操作されたことを契機に演出が実行される場合もある。本実施形態では、操作促進演出が第1演出に相当する。また、本実施形態では、操作ボタンBTが操作されたことを契機に実行される演出が第2演出に相当する。このように、本実施形態における演出には、第1演出と、第2演出と、が含まれる。また、本実施形態では、操作ボタンBTが操作されたことを契機に実行される演出が特定演出に相当する。このように、本実施形態における演出には、特定演出が含まれる。
本実施形態において操作促進演出は、演出表示装置11において実行される。操作促進演出には、第1操作促進演出と、第2操作促進演出と、連打促進演出と、がある。
図4(a)に示すように、第1操作促進演出が実行される場合、演出表示装置11には、動作していない操作ボタンBTを模した画像G1と、操作ボタンBTの操作を促す文字を含む画像MG1と、が表示される。第1操作促進演出は、動作していない操作ボタンBTの操作を促す演出といえる。図4(b)に示すように、第2操作促進演出が実行される場合、演出表示装置11には、動作している操作ボタンBTを模した画像G2と、画像MG1と、が表示される。第2操作促進演出は、動作している操作ボタンBTの操作を促す演出といえる。図4(c)に示すように、連打促進演出が実行される場合、演出表示装置11には、画像G1と、操作ボタンBTを連続して操作することを促す文字を含む画像MG2と、が表示される。
また、本実施形態において、操作ボタンBTの操作を促す文字は、図4(a)及び図4(b)では、「ボタンを押せ!」という文字としているが、これに限るものではなく、例えば、「ボタンを叩け」などの文字であってもよい。同様に、本実施形態において、操作ボタンBTを連続して操作することを促す文字は、図4(c)では「連打!」という文字としているが、これに限られるものではなく、例えば、「ボタンを連打しろ」などの文字であってもよい。このように、画像G1,G2,MG1,MG2のうち何れかの画像が演出表示装置11に表示されることで操作促進演出が実行される。このため、画像G1,G2,MG1,MG2がそれぞれ操作手段の操作を促す内容の画像に相当する。
以下、操作ボタンBTの操作に係る演出と、当該演出の実行に係る制御と、について説明する。本実施形態において、操作ボタンBTの操作に係る演出には、ボタン予告演出、連打ボタン演出、最終ボタン演出、大当りボタン演出及び待機ボタン演出がある。
まず、ボタン予告演出について説明する。
図5(a)に示すように、パチンコ遊技機10では、演出ゲームの実行中であって、且つ、演出図柄が一旦停止表示されるよりも前に、ボタン予告演出が実行される場合がある。したがって、演出ゲームにおいてリーチ演出が実行される場合、ボタン予告演出は、リーチ演出よりも前に実行される。また、ボタン予告演出が実行される場合、操作促進演出が実行される。ボタン予告演出が実行されて操作促進演出が実行されているときに操作ボタンBTが操作された場合、ボタン予告演出の結果が導出される。図5(b)に示すように、ボタン予告演出の結果は、演出表示装置11にキャラクタ画像CGが表示されることによって導出される。ボタン予告演出にて導出される結果には、第1結果、第2結果及び第3結果があり、ボタン予告演出の結果に応じて演出表示装置11に表示されるキャラクタ画像CGの種類が異なる。そして、本実施形態では、ボタン予告演出にて導出される結果に応じて、大当り期待度が異なる。具体的に、第1結果よりも第2結果の大当り期待度が高く、第2結果よりも第3結果の大当り期待度が高い。図5(a)及び図5(b)に示すように、ボタン予告演出を実行するにあたって、操作促進演出が実行される。本実施形態におけるボタン予告演出においては、操作促進演出として、第1操作促進演出又は第2操作促進演出が実行される。ボタン予告演出において、操作促進演出が第1演出に相当する。ボタン予告演出において、ボタン予告演出の結果が第2演出又は特定演出に相当する。また、ボタン予告演出において、ボタン予告演出の結果が導出されることが、第2演出が実行されること又は特定演出が実行されることに相当する。
ここで、ボタン予告演出の実行に係る制御について説明する。
変動パターン指定コマンドの入力後、副制御CPU41aは、ボタン予告演出を実行するかを決定する。例えば、副制御CPU41aは、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンの種類に応じた確率でボタン予告演出の実行を決定してもよい。また、ボタン予告演出の実行を決定した場合、副制御CPU41aは、ボタン予告演出にて導出する結果を決定する。本実施形態では、大当り変動パターンが指定された場合、はずれ変動パターンが指定された場合に比して、大当り期待度の高い結果が高い確率で決定される。また、本実施形態では、はずれリーチあり変動パターンが指定された場合、はずれリーチなし変動パターンが指定された場合に比して、大当り期待度の高い結果が高い確率で決定される。その後、副制御CPU41aは、操作促進演出として第1操作促進演出と第2操作促進演出のうち何れを実行するか、つまり、操作促進演出の種類を決定する。副制御CPU41aは、ボタン予告演出にて導出する結果に応じて、操作促進演出の種類を決定する。本実施形態では、大当り期待度の高い結果をボタン予告演出にて導出する結果として決定している場合ほど、第2操作促進演出が高い確率で決定される。すなわち、ボタン予告演出では、第1操作促進演出が実行される場合よりも、第2操作促進演出が実行される場合の方が、大当り期待度の高い結果が導出されることへの期待度が高く、結果的に、大当り期待度が高まる。
ボタン予告演出の実行を決定した場合、演出図柄が一旦停止表示されるよりも前に、副制御CPU41aは、ボタン予告演出に係る操作有効期間(例えば、最大3秒)を設定する。このように、ボタン予告演出の実行を決定した場合、演出図柄が一旦停止表示されるよりも前に、ボタン予告演出に係る操作有効期間が設定される。また、ボタン予告演出の実行を決定した場合、演出図柄が一旦停止表示されるよりも前に、副制御CPU41aは、決定した種類の操作促進演出が実行されるように演出表示装置11を制御する。このとき、第2操作促進演出を実行させる場合、副制御CPU41aは、操作ボタンBTが動作するように、操作部アクチュエータSAを制御する。また、ボタン予告演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御CPU41aは、操作促進演出の実行を終了させ、ボタン予告演出の結果が導出されるように演出表示装置11を制御する。すなわち、ボタン予告演出において操作促進演出を実行させてからボタン予告演出に係る操作有効期間が経過するまでの間に操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御CPU41aは、操作促進演出の実行を終了させ、ボタン予告演出の結果が導出されるように演出表示装置11を制御する。このとき、ボタン予告演出に係る操作有効期間についても終了する。
なお、ボタン予告演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力しない場合、副制御CPU41aは、操作促進演出の実行を終了させる。そして、ボタン予告演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力しない場合、副制御CPU41aは、ボタン予告演出の結果を導出させる制御を行わない。また、ボタン予告演出が実行される場合において、副制御CPU41aは、ボタン予告演出に係る操作有効期間外において操作ボタンBTからの検知信号を入力したとしても、ボタン予告演出の結果を導出させる制御を行わない。このように、ボタン予告演出の結果の導出に関しては、ボタン予告演出に係る操作有効期間内に限って、ボタン予告演出に係る操作ボタンBTの操作が有効とされる。したがって、ボタン予告演出における操作促進演出の実行中は、操作ボタンBTの操作が有効とされる有効期間、つまり、操作ボタンBTが操作されたことを契機に演出(第2演出、特定演出)が実行される操作有効期間といえる。
次に、連打ボタン演出及び最終ボタン演出について説明する。
連打ボタン演出及び最終ボタン演出は、スーパーリーチ演出の実行中に実行可能な演出である。本実施形態においてスーパーリーチ演出の実行中、連打ボタン演出は、最終ボタン演出よりも前に実行可能な演出である。
まず、連打ボタン演出について説明する。
図6(a)に示すように、パチンコ遊技機10では、スーパーリーチ演出の実行中、連打ボタン演出が実行される。連打ボタン演出では、スーパーリーチ演出の実行中には、リーチを形成する演出図柄よりも3コマ前の演出図柄が中列の演出図柄として一旦停止表示されることを示唆する演出(以下、3コマ前の煽り演出と示す)が実行される。また、3コマ前の煽り演出の終了後から所定の間隔を空けて、リーチを形成する演出図柄よりも2コマ前の演出図柄が中列の演出図柄として一旦停止表示されることを示唆する演出(以下、2コマ前の煽り演出と示す)が実行される。更に、2コマ前の煽り演出の終了後から所定の間隔を空けて、リーチを形成する演出図柄よりも1コマ前の演出図柄が中列の演出図柄として一旦停止表示されることを示唆する演出(以下、1コマ前の煽り演出と示す)が実行される。因みに、例えば、リーチを形成する演出図柄が「1」を模した演出図柄であれば、3コマ前の演出図柄は「6」を模した演出図柄、2コマ前の演出図柄は「7」を模した演出図柄、1コマ前の演出図柄は「8」を模した演出図柄となる。以下の説明では、3コマ前の煽り演出、2コマ前の煽り演出及び1コマ前の煽り演出を纏めて、単に「煽り演出」という場合がある。そして、パチンコ遊技機10では、連打ボタン演出が実行される場合、煽り演出が複数回実行される。
図6(b)に示すように、パチンコ遊技機10では、連打ボタン演出が実行される場合、操作促進演出として連打促進演出が実行される。具体的に、パチンコ遊技機10では、連打ボタン演出の実行中、連打促進演出が実行される。図6(b)に示すように、連打ボタン演出を実行するにあたって、操作促進演出が実行される。煽り演出が実行されて連打促進演出が実行されているときに操作ボタンBTが操作された場合、攻撃演出が実行される。攻撃演出は、中列の演出図柄として一旦停止表示されることが示唆される演出図柄を攻撃する内容の演出であり、攻撃画像FGが演出表示装置11に表示されることによって実行される。また、攻撃演出は、攻撃演出に要する時間(例えば、300ms)だけ実行される。本実施形態において、300msにわたって実行される攻撃演出は、例えば、煽り演出が終了する直前(本実施形態でいえば、終了時点から300ms以内よりも前のタイミング)に実行された場合、煽り演出が終了した後も継続して実行される。
煽り演出の実行中において、中列の演出図柄として一旦停止表示されることが示唆される演出図柄は、リーチを形成する演出図柄よりも3コマ前の演出図柄、リーチを形成する演出図柄よりも2コマ前の演出図柄及びリーチを形成する演出図柄よりも1コマ前の演出図柄のうち何れかの演出図柄となる。すなわち、中列の演出図柄として一旦停止表示されることが示唆されている演出図柄が実際に一旦停止表示されてしまうとはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示されてしまうことになる。そして、連打ボタン演出が実行される場合、操作ボタンBTを連続的に何度も操作することで、当該操作ボタンBTの操作の度に攻撃演出が実行されるため、攻撃演出が繰り返し何度も実行される。このため、攻撃演出が実行されることによって、中列の演出図柄として一旦停止表示されることが示唆されている演出図柄が実際に一旦停止表示されることを防ぐことができるかのようにみせることができる。連打ボタン演出において、連打促進演出が第1演出に相当する。また、連打ボタン演出において、攻撃演出が第2演出又は特定演出に相当する。また、第2演出又は特定演出に相当する攻撃演出は、攻撃画像FGが演出表示装置11に表示されることで実行される。したがって、攻撃画像FGが特定画像に相当する。
ここで、連打ボタン演出の実行に係る制御について説明する。
スーパーリーチ演出の実行中に連打ボタン演出を実行する場合、副制御CPU41aは、連打ボタン演出に係る操作有効期間(例えば、4秒)を設定する。このとき、副制御CPU41aは、連打ボタン演出を実行する期間内において、連打ボタン演出に係る操作有効期間を3回設定する。なお、連打ボタン演出を実行する期間内において、1つ目の連打ボタン演出に係る操作有効期間は3コマ前の煽り演出に係る操作有効期間、2つ目の連打ボタン演出に係る操作有効期間は2コマ前の煽り演出に係る操作有効期間、3つ目の連打ボタン演出に係る操作有効期間は1コマ前の煽り演出に係る操作有効期間といえる。このように、連打ボタン演出を実行する場合、特別ゲーム実行中における所定期間内において、連打ボタン演出に係る操作有効期間が複数設定される。スーパーリーチ演出の実行中に連打ボタン演出を実行する場合において、副制御CPU41aは、連打ボタン演出を実行する期間内における1つ目の連打ボタン演出に係る操作有効期間の終了後、所定の無効時間が経過すると、連打ボタン演出を実行する期間内における2つ目の連打ボタン演出に係る操作有効期間を設定する。同様に、スーパーリーチ演出の実行中に連打ボタン演出を実行する場合において、副制御CPU41aは、連打ボタン演出を実行する期間内における2つ目の連打ボタン演出に係る操作有効期間の終了後、所定の無効時間が経過すると、連打ボタン演出を実行する期間内における3つ目の連打ボタン演出に係る操作有効期間を設定する。因みに、連打ボタン演出に係る操作有効期間と、当該操作有効期間の次の連打ボタン演出に係る有効期間までの所定の無効時間が経過するまでの期間は、操作ボタンBTが操作されたとしても攻撃演出は実行されない。したがって、所定期間内における複数の操作有効期間のうち、所定の操作有効期間と当該所定の操作有効期間の次の操作有効期間の間は、操作手段が操作されたことを契機に演出(第2演出、特定演出)が実行されない操作無効期間となる。以下の説明では、連打ボタン演出に係る操作有効期間と当該操作有効期間の次の連打ボタン演出に係る有効期間までの所定の無効時間が経過するまでの期間を、「連打ボタン演出に係る操作無効期間」と示す場合がある。因みに、本実施形態では、所定の無効時間を「200ms」としている。
また、連打ボタン演出の実行中、副制御CPU41aは、連打促進演出が実行されるように演出表示装置11を制御する。本実施形態において、連打ボタン演出の実行中、連打ボタン演出に係る操作有効期間であるか連打ボタン演出に係る操作無効期間であるかに関係なく、連打促進演出が実行される。因みに、連打ボタン演出に係る操作無効期間は、前述したように「500ms」と短いことから、「500ms」という短い時間において一時的に連打促進演出の実行を中断した場合に比して、連打促進演出を一時的に中断することなく実行し続けた方が遊技者に違和感を与え難い。
また、連打ボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御CPU41aは、攻撃演出が実行されるように演出表示装置11を制御する。例えば、副制御CPU41aは、攻撃演出の実行中において連打ボタン演出に係る操作有効期間が終了したとしても、攻撃演出の実行を中止させない。また、攻撃演出の実行中であって、連打ボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御CPU41aは、実行中の攻撃演出を中止し、新たに攻撃演出が実行されるように演出表示装置11を制御する。
なお、連打ボタン演出に係る操作有効期間内において操作ボタンBTが操作された場合であっても、連打ボタン演出に係る操作有効期間は終了せず、演出表示装置11では、連打促進演出が継続して実行される。すなわち、本実施形態では、連打ボタン演出に係る操作無効期間内において、連打促進演出が実行されることがある。そして、連打ボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力したかに関係なく、最終回の連打ボタン演出に係る操作有効期間の終了に伴い、副制御CPU41aは、連打促進演出の実行を終了させる。
このように、攻撃演出の実行に関しては、連打ボタン演出に係る操作有効期間内に限って、連打ボタン演出に係る操作ボタンBTの操作が有効とされる。したがって、連打ボタン演出における操作促進演出の実行中は、操作ボタンBTの操作が有効とされる有効期間、つまり、操作ボタンBTが操作されたことを契機に演出(第2演出、特定演出)が実行される操作有効期間といえる。
次に、最終ボタン演出について説明する。
図6(a)に示すように、パチンコ遊技機10では、パチンコ遊技機10では、スーパーリーチ演出にて残り1列の演出図柄が一旦停止表示されるよりも前の最終実行タイミングにおいて、最終ボタン演出が実行される。最終実行タイミングは、スーパーリーチ演出において連打ボタン演出が実行される場合において、当該連打ボタン演出の実行が終了した後のタイミングとなる。
図7(a)に示すように、最終ボタン演出が実行される場合、操作促進演出が実行される。最終ボタン演出が実行されて操作促進演出が実行されているときに操作ボタンBTが操作された場合、最終ボタン演出の結果が導出される。本実施形態における最終ボタン演出にて導出される結果には、大当りとなる場合に導出される第1最終結果と、はずれとなる場合に導出される第2最終結果と、がある。図7(b)に示すように、最終ボタン演出にて第1最終結果が導出される場合、内部可動体90が動作するとともに、演出表示装置11には内部可動体90の動作に合わせたエフェクト画像EF1が表示される。なお、最終ボタン演出にて第1最終結果が導出される場合には、演出ゲームにおいて大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示される。一方、図7(c)に示すように、最終ボタン演出にて第2最終結果が導出される場合、内部可動体90は動作せず、演出表示装置11にはエフェクト画像EF1とは異なるエフェクト画像EF2が表示される。なお、最終ボタン演出にて第2最終結果が導出される場合には、演出ゲームにおいてはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示される。図7(a)〜図7(c)に示すように、最終ボタン演出を実行するにあたって、操作促進演出が実行される。本実施形態における最終ボタン演出においては、操作促進演出として、第1操作促進演出又は第2操作促進演出が実行される。最終ボタン演出において、操作促進演出が第1演出に相当する。最終ボタン演出において、最終ボタン演出の結果が第2演出又は特定演出に相当する。また、最終ボタン演出において、最終ボタン演出の結果が導出されることが、第2演出が実行されること又は特定演出が実行されることに相当する。
ここで、最終ボタン演出の実行に係る制御について説明する。
スーパーリーチ演出を実行する場合、副制御CPU41aは、最終ボタン演出において操作促進演出として第1操作促進演出と第2操作促進演出のうち何れを実行するか、つまり、操作促進演出の種類を決定する。本実施形態では、大当り変動パターンが指定された場合(大当りとなる場合)、はずれ変動パターンが指定された場合(はずれとなる場合)に比して、第2操作促進演出が高い確率で決定される。すなわち、最終ボタン演出では、第1操作促進演出が実行される場合よりも、第2操作促進演出が実行される場合の方が、大当り期待度が高まる。
そして、最終実行タイミングにおいて副制御CPU41aは、最終ボタン演出に係る操作有効期間(例えば、最大5秒)を設定する。また、最終実行タイミングにおいて副制御CPU41aは、決定した種類の操作促進演出が実行されるように演出表示装置11を制御する。このとき、第2操作促進演出を実行させる場合、副制御CPU41aは、操作ボタンBTが動作するように、操作部アクチュエータSAを制御する。また、最終ボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御CPU41aは、操作促進演出の実行を終了させ、最終ボタン演出の結果が導出されるように演出表示装置11を制御する。このとき、最終ボタン演出に係る操作有効期間についても終了する。また、第1最終結果を導出させる場合、副制御CPU41aは、内部可動体90が動作するように、第2演出アクチュエータEA2を制御する。更に、副制御CPU41aは、エフェクト画像EF1が表示されるように、演出表示装置11を制御する。一方、第2最終結果を導出させる場合、副制御CPU41aは、エフェクト画像EF2が表示されるように、演出表示装置11を制御する。また、最終ボタン演出の結果を導出させる場合、副制御CPU41aは、大当りの図柄組み合わせ又ははずれの図柄組み合わせが一旦停止表示されるように演出表示装置11を制御する。
なお、最終ボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力しない場合、副制御CPU41aは、操作促進演出の実行を終了させる。そして、最終ボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力しない場合、副制御CPU41aは、最終ボタン演出の結果を導出させる制御は行わない。因みに、最終ボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力しない場合であっても、副制御CPU41aは、大当りの図柄組み合わせ又ははずれの図柄組み合わせが一旦停止表示されるように演出表示装置11を制御する。すなわち、最終ボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTが操作されない場合、最終ボタン演出の結果は導出されないものの、演出表示装置11では、大当りの図柄組み合わせ又ははずれの図柄組み合わせが一旦停止表示される。また、最終ボタン演出が実行される場合において、副制御CPU41aは、最終ボタン演出に係る操作有効期間外において操作ボタンBTからの検知信号を入力したとしても、最終ボタン演出の結果を導出させる制御を行わない。このように、最終ボタン演出の結果の導出に関しては、最終ボタン演出に係る操作有効期間内に限って、最終ボタン演出に係る操作ボタンBTの操作が有効とされる。したがって、最終ボタン演出における操作促進演出の実行中は、操作ボタンBTの操作が有効とされる有効期間、つまり、操作ボタンBTが操作されたことを契機に演出(第2演出、特定演出)が実行される操作有効期間といえる。
次に、大当りボタン演出について説明する。
図8(a)に示すように、パチンコ遊技機10では、大当り遊技の生起中、大当りボタン演出が実行される。本実施形態では、大当り遊技における3回目のラウンド遊技において大当りボタン演出が実行される。大当りボタン演出が実行される場合、操作促進演出が実行される。大当りボタン演出が実行されて操作促進演出が実行されているときに操作ボタンBTが操作された場合、大当りボタン演出の結果が導出される。本実施形態における大当りボタン演出にて導出される結果には、高確率状態に制御される場合に導出される高確率結果と、低確率状態に制御される場合に導出される低確率結果と、がある。図8(b)に示すように、大当りボタン演出にて高確率結果が導出される場合、上部可動体80が動作するとともに、演出表示装置11には高確率状態に制御することを報知する画像Gaが表示される。一方、図8(c)に示すように、大当りボタン演出にて低確率結果が導出される場合、上部可動体80は動作せず、演出表示装置11には高確率状態に制御されないことを報知する画像Gbが表示される。図8(a)〜図8(c)に示すように、大当りボタン演出を実行するにあたって、操作促進演出が実行される。本実施形態における大当りボタン演出においては、操作促進演出として、第1操作促進演出又は第2操作促進演出が実行される。大当りボタン演出において、操作促進演出が第1演出に相当する。大当りボタン演出において、大当りボタン演出の結果が第2演出に相当する。また、大当りボタン演出において、大当りボタン演出の結果が導出されることが、第2演出が実行されること又は特定演出が実行されることに相当する。
ここで、大当りボタン演出の実行に係る制御について説明する。
大当り遊技における3回目のラウンド遊技の開始に伴い、副制御CPU41aは、大当りボタン演出において操作促進演出として第1操作促進演出と第2操作促進演出のうち何れを実行するか、つまり、操作促進演出の種類を決定する。本実施形態では、第1大当り図柄に基づく大当り遊技中である場合(高確率状態に制御される場合)、第2大当り図柄に基づく大当り中である場合(高確率状態に制御されない場合)に比して、第2操作促進演出が高い確率で決定される。すなわち、大当りボタン演出では、第1操作促進演出が実行される場合よりも、第2操作促進演出が実行される場合の方が、高確率状態に制御されることへの期待度が高まる。
そして、大当り遊技における3回目のラウンド遊技において副制御CPU41aは、大当りボタン演出に係る操作有効期間(例えば、3回目のラウンド遊技が終了するまでの期間)を設定する。また、大当り遊技における3回目のラウンド遊技において副制御CPU41aは、決定した種類の操作促進演出が実行されるように演出表示装置11を制御する。このとき、第2操作促進演出を実行させる場合、副制御CPU41aは、操作ボタンBTが動作するように、操作部アクチュエータSAを制御する。また、大当りボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御CPU41aは、操作促進演出の実行を終了させ、大当りボタン演出の結果が導出されるように演出表示装置11を制御する。このとき、大当りボタン演出に係る操作有効期間についても終了する。また、高確率結果を導出させる場合、副制御CPU41aは、上部可動体80が動作するように、第1演出アクチュエータEA1を制御する。更に、副制御CPU41aは、画像Gaが表示されるように、演出表示装置11を制御する。一方、低確率結果を導出させる場合、副制御CPU41aは、画像Gbが表示されるように、演出表示装置11を制御する。
なお、大当りボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力しない場合、副制御CPU41aは、操作促進演出の実行を終了させる。一方、大当りボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力しない場合、副制御CPU41aは、大当りボタン演出の結果を導出させる制御を行わない。また、大当りボタン演出が実行される場合において、副制御CPU41aは、大当りボタン演出に係る操作有効期間外において操作ボタンBTからの検知信号を入力したとしても、大当りボタン演出の結果を導出させる制御を行わない。このように、大当りボタン演出の結果の導出に関しては、大当りボタン演出に係る操作有効期間内に限って、大当りボタン演出に係る操作ボタンBTの操作が有効とされる。したがって、大当りボタン演出における操作促進演出の実行中は、操作ボタンBTの操作が有効とされる有効期間、つまり、操作ボタンBTが操作されたことを契機に演出(第2演出、特定演出)が実行される操作有効期間といえる。
次に、待機ボタン演出について説明する。
図9(a)に示すように、パチンコ遊技機10では、待機状態であるときに演出表示装置11では客寄せ演出が実行される。そして、図9(b)に示すように、客寄せ演出の実行期間内において操作ボタンBTが操作されると、ハートを模したハート画像G10が演出表示装置11に表示され、待機ボタン演出が実行される。図9(a)及び図9(b)に示すように、待機ボタン演出を実行するにあたって、操作促進演出は実行されない。すなわち、待機ボタン演出を実行するにあたっては、操作促進演出が実行されることなく操作ボタンBTが操作された場合に待機ボタン演出が実行されることから、第2の演出ルートで演出が展開されることになる。待機ボタン演出において、操作ボタンBTが操作されたことを契機にハート画像G10が表示される演出が第2演出又は特定演出に相当する。
ここで、待機ボタン演出の実行に係る制御について説明する。
副制御CPU41aは、客待ち演出の実行期間を待機ボタン演出に係る操作有効期間として設定する。待機ボタン演出に係る操作有効期間中(客待ち演出の実行期間中)、副制御CPU41aは、操作ボタンBTからの検知信号を入力すると、ハート画像G10が表示されて待機ボタン演出が実行されるように、演出表示装置11を制御する。因みに、待機状態であっても客待ち演出の実行期間中でない場合、副制御CPU41aは、操作ボタンBTからの検知信号を入力したとしても、待機ボタン演出を実行させる制御を行わない。このように、待機ボタン演出の実行に関しては、待機ボタン演出に係る操作有効期間内(客待ち演出の実行期間)に限って、待機ボタン演出に係る操作ボタンBTの操作が有効とされる。このため、待機ボタン演出期間は、操作ボタンBTの操作が有効とされる有効期間、つまり、操作ボタンBTが操作されたことを契機に演出(第2演出、特定演出)が実行される操作有効期間といえる。
本実施形態において、ボタン予告演出に係る操作有効期間、連打ボタン演出に係る操作有効期間、最終ボタン演出に係る操作有効期間、大当りボタン演出に係る操作有効期間及び待機ボタン演出に係る操作有効期間は、操作ボタンBTが操作されたことを契機に演出が実行され、操作ボタンBTの操作が有効とされる操作有効期間といえる。一方、ボタン予告演出に係る操作有効期間、連打ボタン演出に係る操作有効期間、最終ボタン演出に係る操作有効期間、大当りボタン演出に係る操作有効期間及び待機ボタン演出に係る操作有効期間以外の期間は、操作ボタンBTが操作されたことを契機に演出が実行されず、操作ボタンBTの操作が無効とされる操作無効期間といえる。以下の説明においては、連打ボタン演出の実行中における連打ボタン演出に係る無効期間を除く、操作ボタンBTの操作が無効とされる操作無効期間を、「ボタン操作無効期間」という場合がある。なお、本実施形態においてボタン操作無効期間には、操作促進演出が実行されない期間が含まれ、操作促進演出が実行されないときがある。また、本実施形態においてボタン操作無効期間には、操作ボタンBTの操作を契機に実行される演出が実行されない期間が含まれ、操作ボタンBTの操作を契機に実行される演出が実行されないときがある。
以上のように、本実施形態において演出表示装置11は、演出を実行する演出実行手段としての機能を実現する。そして、本実施形態における演出表示装置11が実行する演出には、演出ゲームの他、客寄せ演出、操作促進演出、ボタン予告演出、連打ボタン演出、最終ボタン演出、大当りボタン演出及び待機ボタン演出が含まれる。すなわち、演出実行手段が実行する演出には、操作手段の操作を促す演出(第1演出)と、操作手段が操作されたことを契機に実行される演出(第2演出、特定演出)と、がある。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、磁気センサJSにより磁気が検知された場合に磁気検知エラーを報知可能に構成されている。本実施形態において、磁気センサJSにより磁気が検知された場合とは、磁気検知エラーの発生が検知された場合に相当する。
また、パチンコ遊技機10は、振動センサSSにより振動が検知された場合に振動検知エラーを報知可能に構成されている。本実施形態において、振動センサSSにより振動が検知された場合とは、振動検知エラーの発生が検知された場合に相当する。具体的に、振動センサSSは、振動を検知した場合、振動検知信号が出力する。本実施形態の振動センサSSが振動を検知した場合の振動検知信号が出力される時間は、「200ms」としている。前述したように、振動センサSSから出力される振動検知信号は、ポートを介して、主制御CPU40aへと入力される。そして、主制御CPU40aは、振動検知信号を入力した時間が所定時間を超えた場合、振動の検知に関する制御を行う。本実施形態では所定時間を「140ms」としており、主制御CPU40aは、振動検知信号を入力した時間が140msを超えた場合に振動の検知に関する制御を行う。なお、振動検知信号を入力した時間が140msを超えた場合とは、振動検知信号を入力した時間が140msに達した場合ともいえる。本実施形態では、主制御CPU40aが振動の検知に関する制御を行うことにより、振動の検知に関する制御を行う制御手段としての機能が実現される。また、本実施形態では、所定時間(本実施形態では、140ms)は、振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知信号が出力される時間(本実施形態では、200ms)よりも短い。本実施形態において、振動センサSSが振動を検知した場合、基本的に、主制御CPU40aへ振動検知信号が入力される時間が所定時間を超えることとなる。したがって、振動検知信号の入力時間が所定時間を超える場合とは、振動センサSSによって振動が検知された場合、つまり、振動検知手段が振動を検知した場合に相当する。
因みに、振動センサの性質上、振動センサによって振動検知信号が出力される時間に誤差があるものの、振動センサが振動を検知した場合に振動検知信号が出力される時間は「150〜200ms」の範囲内とされている。そして、本実施形態において、振動の検知に関する制御を行う契機となる所定時間は、振動センサによって誤差がある振動検知信号の出力時間の最低時間よりも短い。本実施形態において主制御CPU40aは、振動検知信号の入力時間が所定時間を超えた場合に振動の検知に関する制御を行うことから、振動検知信号の入力時間が所定時間を超えるタイミングが、振動が検知されたことがパチンコ遊技機10によって特定されるタイミングともいえる。なお、主制御CPU40aが行う振動の検知に関する制御に関する具体的な説明については、後ほど行う。
図10(a)に示すように、パチンコ遊技機10において、磁気検知エラーが報知される場合、演出表示装置11には、磁気検知エラーに係る第1エラー画像EG1が表示される。磁気検知エラーは、磁気センサエラーともいわれる。また、図10(b)に示すように、パチンコ遊技機10において、振動検知エラーが報知される場合、演出表示装置11には、振動検知エラーに係る第2エラー画像EG2が表示される。本実施形態では、振動検知手段としての振動センサSSによって振動が検知され、且つ、エラー条件を満たす場合、振動検知エラーが報知される場合がある。振動検知エラーは、振動センサエラーともいわれる。本実施形態では、演出表示装置11が第2エラー画像EG2を表示することによって振動検知エラーを報知することから、演出表示装置11は、振動検知エラーを報知するエラー報知手段としての機能を実現する。また、演出表示装置11は、エラー報知手段としての機能及び演出実行手段としての機能を有する演出装置に相当する。
以下、主制御CPU40aが行う磁気の検知に関する制御、及び、主制御CPU40aが行う振動の検知に関する制御について、説明する。
まず、主制御CPU40aが行う磁気の検知に関する制御、及び、それに関連して副制御CPU41aが行う制御について、説明する。
磁気検知信号を入力した場合、主制御CPU40aは、セキュリティ信号の出力処理を実行する。セキュリティ信号の出力処理において主制御CPU40aは、セキュリティ信号を出力させる。セキュリティ信号は、外部端子板70の接続端子のうち特定の接続端子と外部機器が接続されているときに、当該特定の接続端子から出力される外部信号に相当する。また、磁気検知信号を入力した場合、主制御CPU40aは、磁気検知コマンドの出力処理を実行する。磁気検知コマンドの出力処理において主制御CPU40aは、磁気が検知されたことを特定可能な制御情報(以下、磁気検知コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
そして、磁気検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、磁気検知エラーの報知処理を実行する。磁気検知エラーの報知処理において副制御CPU41aは、第1エラー画像EG1が表示されるように、演出表示装置11を制御し、磁気検知エラーを報知させる。以上のように、パチンコ遊技機10では、磁気センサJSにより一度でも磁気が検知された場合、セキュリティ信号が出力される。また、パチンコ遊技機10では、磁気センサJSにより一度でも磁気が検知された場合、磁気検知エラーが報知される。
次に、主制御CPU40aが行う磁気の検知に関する制御、及び、それに関連して副制御CPU41aが行う制御について、説明する。
振動検知信号の入力時間が所定時間を超えた場合(振動センサSSが振動を検知した場合)、主制御CPU40aは、セキュリティ信号の出力処理を実行する。本実施形態では、磁気検知信号を入力した場合と、振動検知信号の入力時間が所定時間を超えた場合と、の何れであってもセキュリティ信号の出力処理が実行され、外部端子板70における特定の接続端子からセキュリティ信号を出力される。また、振動検知信号の入力時間が所定時間を超えた場合、主制御CPU40aは、振動検知コマンドの出力処理を実行する。振動検知コマンドの出力処理において主制御CPU40aは、振動が検知されたことを特定可能な制御情報(以下、振動検知コマンドと示す)を出力バッファに格納する。以上のように、本実施形態では、振動センサSSが振動を検知した場合に実行されるセキュリティ信号の出力処理及び振動検知コマンドの出力処理のうち少なくとも一方が、制御手段としての主制御CPU40aが行う振動の検知に関する制御に相当する。
そして、振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、副制御RAM41cに記憶されている振動検知回数を更新する場合がある。振動検知回数を更新する場合、副制御CPU41aは、振動検知回数に1加算し、振動検知回数を更新する。本実施形態において振動検知回数は、振動センサSSによって振動が検知された検知回数、つまり、振動検知手段によって振動が検知された検知回数に相当する。そして、本実施形態では、副制御RAM41cに記憶されている振動検知回数を副制御CPU41aが更新することで、振動検知手段によって振動が検知された検知回数を計数する計数手段としての機能が実現される。
なお、副制御CPU41aは、振動検知回数の初期化条件が満たされた場合、振動検知回数を初期化する。具体的に、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新した後に更新上限時間を計測し、振動更新情報を更新することなく所定の更新上限時間(例えば、5分)が経過した場合、振動検知回数に初期値「0(零)」を設定し、振動検知回数を初期化する。したがって、本実施形態では、振動検知回数が更新されてから当該振動検知回数が更新されることなく所定の更新上限時間が経過した場合、初期化条件が満たされる。その他、副制御CPU41aは、大当り遊技が終了した場合、振動検知回数に初期値「0(零)」を設定し、振動検知回数を初期化する。したがって、本実施形態では、大当り遊技が終了した場合、初期化条件が満たされる。このように、本実施形態における振動検知回数の初期化条件には、振動検知回数が更新されてから当該振動検知回数が更新されることなく所定の更新上限時間(例えば、5分)が経過した場合に満たされる初期化条件と、大当り遊技が終了した場合に満たされる初期化条件と、がある。このような2つの初期化条件を本実施形態におけるパチンコ遊技機10は有しているが、何れか一方のみを初期化条件として有するように構成してもよい。以上のように、初期化条件が満たされた場合、副制御RAM41cに記憶されている振動検知回数を副制御CPU41aが更新することで計数されている振動検知回数が初期化される。すなわち、本実施形態では、初期化条件が満たされた場合、計数手段によって計数されている検知回数が初期化される。
本実施形態における更新上限時間は、1回の特別ゲームに要する時間の最長時間(例えば、3分)よりも長い時間としている。このため、更新上限時間は、ボタン予告演出に要する時間(例えば、8秒)よりも長い。また、更新上限時間は、連打ボタン演出に要する時間(例えば、20秒)よりも長い。また、更新上限時間は、最終ボタン演出に要する時間(例えば、5秒)よりも長い。因みに、本実施形態における更新上限時間は、大当りボタン演出に要する時間(例えば、25秒)よりも長い。
そして、振動検知コマンドを入力した場合(振動センサSSによって振動が検知された場合)であって、且つ、エラー条件が満たされる場合、副制御CPU41aは、振動検知エラーの報知処理を実行する。本実施形態では、更新後の振動検知回数が所定回数(例えば、3回)に達した場合、エラー条件が満たされる。すなわち、本実施形態では、検知回数が所定回数に達した場合に、エラー条件を満たすことが可能に構成されている。因みに、エラー条件が満たされることはエラー条件が成立することに相当し、エラー条件が満たされないことはエラー条件が成立しないこと(又は、非成立すること)に相当する。振動検知エラーの報知処理において副制御CPU41aは、第2エラー画像EG2が表示されるように、演出表示装置11を制御する。このように、本実施形態では、振動検知エラーの報知処理が実行されることによって、振動検知エラーが報知される。
因みに、振動検知エラーの報知処理を実行して振動検知エラーの報知中において、振動検知回数の初期化条件が成立した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を初期化する一方、振動検知エラーの報知を中止することはない。つまり、振動検知エラーを報知中には、振動検知回数の初期化条件が満たされたとしても、振動検知エラーの報知は終了せずに継続する。よって、演出表示装置11は、振動検知エラーを報知しているときに初期化条件が満たされたとしても、振動検知エラーを継続して報知する。すなわち、本実施形態においてエラー報知手段は、振動検知エラーを報知しているときに初期化条件が満たされたとしても、振動検知エラーを継続して報知する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、振動検知コマンドを副制御CPU41aが入力したときであっても、振動検知回数が更新されない場合がある。つまり、本実施形態では、振動センサSSが振動を検知したとしてもエラー条件が満たされずに振動検知エラーが報知されない場合がある。
本実施形態では、ボタン予告演出に係る操作有効期間内において操作ボタンBTからの検知信号を入力していないにもかかわらず、振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新する。一方、ボタン予告演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合において振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。このとき、副制御CPU41aは、振動検知コマンドの入力に基づく基点から特定期間にわたって、特定状態としてのフィルタ状態とする。フィルタ状態は、操作ボタンBTからの検知信号を入力していない場合に振動検知コマンドを入力したとしても振動検知エラーが報知されない状態である。本実施形態におけるフィルタ状態では、操作ボタンBTからの検知信号を入力していない場合に振動検知コマンドを入力したとしても、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。このため、フィルタ状態であるときには、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動検知コマンドを入力したとしても、振動検知回数が更新されず、振動検知エラーが報知されない。
因みに、本実施形態において、振動検知コマンドを入力した場合にフィルタ状態となる特定期間は、「500ms」としている。本実施形態において副制御CPU41aは、フィルタ状態となる特定期間を計測し、フィルタ状態とする。すなわち、フィルタ状態となる特定期間の計測中であれば、副制御CPU41aは、フィルタ状態であることを特定することができる。これにより、パチンコ遊技機10は、フィルタ状態となる。
このように、本実施形態では、ボタン予告演出に係る操作有効期間内であるとき、つまり、操作促進演出の実行中であるとき、振動センサSSによって振動が検知されたとしても、振動検知回数が更新されずに振動検知エラーが報知されない場合がある。
また、本実施形態では、ボタン予告演出の結果が導出されているとき、振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。このように、本実施形態では、ボタン予告演出の結果が導出されているとき、振動センサSSによって振動が検知されたとしても、振動検知回数が更新されずに振動検知エラーが報知されない場合がある。
また、本実施形態において、変動ゲームの実行中における連打ボタン演出の実行中の期間内(所定期間内)では、連打ボタン演出に係る操作有効期間であるかに関係なく、操作ボタンBTからの検知信号を入力していないにもかかわらず振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新する。このとき、副制御CPU41aは、フィルタ状態としない。なお、本実施形態では、連打ボタン演出の実行中の期間内であってもフィルタ状態となる場合があり、フィルタ状態であるときには、操作ボタンBTからの検知信号を入力していないにもかかわらず振動検知コマンドを入力した場合であっても、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。このため、本実施形態では、連打ボタン演出に係る操作有効期間であって、フィルタ状態でないときにおいて、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知した場合には、フィルタ状態とならず、エラー条件が満たされて振動検知エラーが報知される場合がある。すなわち、本実施形態では、操作有効期間であって、特定状態でないときにおいて、操作手段が操作されていないにもかかわらず振動検知手段が振動を検知した場合には、特定状態とならず、エラー条件が満たされて振動検知エラーが報知される場合がある。
一方、本実施形態では、連打ボタン演出を実行する期間内の複数の連打ボタン演出に係る操作有効期間のうち初回(最初)の操作有効期間の開始から最終回(最後)の操作有効期間の終了までの間、操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合において振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。このとき、副制御CPU41aは、振動検知コマンドの入力に基づく基点から特定期間(本実施形態では、500ms)にわたって、フィルタ状態とする。このように、本実施形態では、所定期間内における所定回数目の操作有効期間の開始から当該所定回数目の操作有効期間よりも後の操作有効期間の終了までの間は、振動検知手段によって振動が検知されたとしてもエラー条件が満たされずに振動検知エラーが報知されない。
以上のように、連打ボタン演出を実行する期間内において、操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合において振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、フィルタ状態とする。このタイミングが連打ボタン演出に係る操作有効期間と連打ボタン演出に係る操作無効期間の何れであっても、振動検知コマンドの入力に基づく基点からフィルタ状態となる特定期間の長さは「500ms」となり、同一となる。すなわち、本実施形態では、所定期間内の操作有効期間において操作手段が操作された場合に特定状態となる場合の特定期間の長さは、所定期間内の操作無効期間において操作手段が操作された場合に特定状態となる場合の特定期間の長さと同一である。
また、前述したように、本実施形態において、連打ボタン演出に係る操作有効期間と当該操作有効期間の次の連打ボタン演出に係る有効期間までの所定の無効時間(連打ボタン演出に係る操作無効期間の長さ)は、「200ms」とされている。したがって、本実施形態では、所定期間内における操作無効期間の長さは、振動検知コマンドの入力に基づく基点からフィルタ状態となる特定期間の長さよりも短い。
因みに、既にフィルタ状態であるときにおいて、操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合において振動検知コマンドを入力した場合にフィルタ状態とする場合、副制御CPU41aは、当該振動検知コマンドの入力に基づく基点から特定期間(本実施形態では、500ms)にわたって、改めてフィルタ状態とする。例えば、副制御CPU41aは、フィルタ状態となる特定期間の計測を改めて行い、フィルタ状態とする。この場合、結果的に、フィルタ状態が延長されることとなる。
また、本実施形態では、最終ボタン演出に係る操作有効期間内において操作ボタンBTからの検知信号を入力していないにもかかわらず、振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新する。一方、最終ボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合において振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。このとき、副制御CPU41aは、振動検知コマンドの入力に基づく基点から特定期間(本実施形態では、500ms)にわたって、フィルタ状態とする。このように、本実施形態では、最終ボタン演出に係る操作有効期間内であるとき、つまり、操作促進演出の実行中であるとき、振動センサSSによって振動が検知されたとしても、振動検知回数が更新されずに振動検知エラーが報知されない場合がある。
また、本実施形態では、最終ボタン演出の結果が導出されているとき、振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。このように、本実施形態では、最終ボタン演出の結果が導出されているとき、振動センサSSによって振動が検知されたとしても、振動検知回数が更新されずに振動検知エラーが報知されない場合がある。
また、本実施形態では、大当りボタン演出に係る操作有効期間内において操作ボタンBTからの検知信号を入力していないにもかかわらず、振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新する。一方、大当りボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合において振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。このとき、副制御CPU41aは、振動検知コマンドの入力に基づく基点から特定期間(本実施形態では、500ms)にわたって、フィルタ状態とする。このように、本実施形態では、大当りボタン演出に係る操作有効期間内であるとき、つまり、操作促進演出の実行中であるとき、振動センサSSによって振動が検知されたとしても、振動検知回数が更新されずに振動検知エラーが報知されない場合がある。
また、本実施形態では、大当りボタン演出の結果が導出されているとき、振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。このように、本実施形態では、大当りボタン演出の結果が導出されているとき、振動センサSSによって振動が検知されたとしても、振動検知回数が更新されずに振動検知エラーが報知されない場合がある。
以上のように、本実施形態では、ボタン予告演出、連打ボタン演出、最終ボタン演出及び大当りボタン演出のように操作促進演出が実行されるボタン演出においては、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したとしても、振動検知回数が更新されないためエラー条件が満たされず、振動検知エラーが報知されない。また、ボタン予告演出の結果、最終ボタン演出の結果又は大当りボタン演出の結果が導出されているときにおいては、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したとしても、振動検知回数が更新されないためエラー条件が満たされず、振動検知エラーが報知されない。
一方、本実施形態では、待機ボタン演出に係る操作有効期間内において、操作ボタンBTからの検知信号を入力、振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新する。すなわち、待機ボタン演出のように操作促進演出が実行されない場合においては、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知すると振動検知回数が更新されるため、エラー条件が満たされる場合があり、振動検知エラーが報知される場合がある。
本実施形態では、操作ボタンBTの操作を契機として実行される演出の実行中でなくボタン操作無効期間内において、振動検知コマンドを入力した場合、操作ボタンBTからの検知信号を入力したかに関係なく、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新する。つまり、操作ボタンBTの操作を契機として実行される演出の実行中(例えば、ボタン予告演出の結果の導出中)でなく、ボタン操作無効期間内であるときにおいては、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知すると振動検知回数が更新されるため、エラー条件が満たされる場合があり、振動検知エラーが報知される場合がある。
その他、本実施形態において、振動検知コマンドを副制御CPU41aが入力した場合であっても振動検知回数が更新されない状況には、上部可動体80が動作している状況がある。上部可動体80が動作している状況とは、上部可動体80が原点とは異なる位置へ動いている途中の状況に限らず、上部可動体80が原点に位置していない状況を意図するものである。本実施形態において、上部可動体80の動作が開始してから上部可動体80の動作が終了するまでの期間のうち全部の期間を、振動検知コマンドを副制御CPU41aが入力した場合であっても振動検知回数が更新されない状況としている。したがって、第1演出アクチュエータEA1を制御して上部可動体80を動作させているとき、振動検知コマンドを入力した場合であっても、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。このように、本実施形態では、上部可動体80の動作が開始した後の期間のうち全部の期間において、振動センサSSが振動を検知したとしても、エラー条件が満たされず、振動検知エラーが報知されない。因みに、振動検知コマンドを副制御CPU41aが入力した場合であっても振動検知回数が更新されない状況は、上部可動体80の動作が開始してから上部可動体80の動作が終了するまでの期間のうち一部の期間であってもよい。例えば、上部可動体80の動作が開始してから所定の時間が経過するまでの期間を、振動検知コマンドを副制御CPU41aが入力した場合であっても振動検知回数が更新されないようにしてもよい。
また、本実施形態において、振動検知コマンドを副制御CPU41aが入力した場合であっても振動検知回数が更新されない状況には、内部可動体90が動作している状況がある。内部可動体90が動作している状況とは、内部可動体90が原点とは異なる位置へ動いている途中の状況に限らず、内部可動体90が原点に位置していない状況を意図するものである。本実施形態において、内部可動体90の動作が開始してから内部可動体90の動作が終了するまでの期間のうち全部の期間を、振動検知コマンドを副制御CPU41aが入力した場合であっても振動検知回数が更新されない状況としている。したがって、第2演出アクチュエータEA2を制御して内部可動体90を動作させているとき、振動検知コマンドを入力した場合であっても、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。このように、本実施形態では、内部可動体90の動作が開始した後の期間のうち全部の期間において、振動センサSSが振動を検知したとしても、エラー条件が満たされず、振動検知エラーが報知されない。因みに、振動検知コマンドを副制御CPU41aが入力した場合であっても振動検知回数が更新されない状況は、内部可動体90の動作が開始してから内部可動体90の動作が終了するまでの期間のうち一部の期間であってもよい。例えば、内部可動体90の動作が開始してから所定の時間が経過するまでの期間を、振動検知コマンドを副制御CPU41aが入力した場合であっても振動検知回数が更新されないようにしてもよい。
また、本実施形態において、振動検知コマンドを副制御CPU41aが入力した場合であっても振動検知回数が更新されない状況には、操作ボタンBTが動作している状況がある。操作ボタンBTが動作している状況とは、操作ボタンBTが原点とは異なる位置へ動いている途中の状況に限らず、操作ボタンBTが原点に位置していない状況を意図するものである。したがって、操作部アクチュエータSAを制御して操作ボタンBTを動作させているとき、振動検知コマンドを入力した場合であっても、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。このように、本実施形態では、操作ボタンBTが動作している期間において、振動センサSSが振動を検知したとしても、エラー条件が満たされず、振動検知エラーが報知されない。
なお、本実施形態において、振動が検知された場合に振動検知回数が更新されない状況とは、「振動検知エラーの報知が許容されない状況」や「振動検知エラーの報知が制限される状況」ともいえる。これに対し、本実施形態において、振動が検知された場合に振動検知回数が更新される状況とは、「振動検知エラーの報知が許容される状況」や「振動検知エラーの報知が制限されない状況」ともいえる。
ここで、図11に基づき、連打ボタン演出の実行中に振動が検知された場合の態様について、説明する。
図11に示すように、スーパーリーチ演出の実行中において連打ボタン演出が実行されて、1回目の連打ボタン演出に係る操作有効期間が開始されるタイミングt11において、演出表示装置11では連続促進演出の実行が開始される。その後、連打ボタン演出に係る操作有効期間内のタイミングt12において、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知した場合、200msにわたって振動検知信号が振動センサSSから主制御CPU40aへ出力される。そして、主制御CPU40aは、振動検知信号の入力時間が140msを超えた場合、セキュリティ信号の出力処理及び振動検知コマンドの出力処理を行う。これにより、セキュリティ信号が出力されるとともに、振動検知コマンドが出力される。このとき、フィルタ状態でもなく、操作ボタンBTも操作されていないことから、副制御CPU41aは、振動検知コマンドを入力した場合に振動検知回数を更新する。この結果、エラー条件が満たされれば、振動検知エラーが報知されることとなる。
また、連打ボタン演出に係る操作有効期間内のタイミングt13において、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知した場合、200msにわたって振動検知信号が振動センサSSから主制御CPU40aへ出力される。そして、主制御CPU40aは、振動検知信号の入力時間が140msを超えた場合、セキュリティ信号の出力処理及び振動検知コマンドの出力処理を行う。連打ボタン演出に係る操作有効期間内において操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したことから、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。また、連打ボタン演出に係る操作有効期間内において操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したことから、フィルタ状態となる。このとき、タイミングt13における振動の検知に基づく基点から少なくとも500msにわたって、フィルタ状態となる。また、タイミングt13における操作ボタンBTの操作は、連打ボタン演出に係る操作有効期間内における操作ボタンBTの操作であることから、タイミングt13における操作ボタンBTの操作を契機として300msにわたって攻撃演出が実行される。
更に、タイミングt13の振動センサSSによる振動の検知を契機とするフィルタ状態が終了するよりも前のタイミングt14において、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知した場合、200msにわたって振動検知信号が振動センサSSから主制御CPU40aへ出力される。そして、主制御CPU40aは、振動検知信号の入力時間が140msを超えた場合、セキュリティ信号の出力処理及び振動検知コマンドの出力処理を行う。連打ボタン演出に係る操作有効期間内において操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したことから、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。また、フィルタ状態であることから、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。また、連打ボタン演出に係る操作有効期間内において操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したことから、フィルタ状態となる。このとき、既にフィルタ状態であるものの、タイミングt14における振動の検知に基づく基点から少なくとも500msにわたって、フィルタ状態となる。また、タイミングt14における操作ボタンBTの操作は、連打ボタン演出に係る操作有効期間内における操作ボタンBTの操作であることから、タイミングt14における操作ボタンBTの操作を契機として300msにわたって攻撃演出が実行される。
一方、タイミングt13の振動センサSSによる振動の検知を契機とするフィルタ状態が終了するよりも前のタイミングt15において、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知した場合、200msにわたって振動検知信号が振動センサSSから主制御CPU40aへ出力される。そして、主制御CPU40aは、振動検知信号の入力時間が140msを超えた場合、セキュリティ信号の出力処理及び振動検知コマンドの出力処理を行う。フィルタ状態であることから、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知した場合であっても、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。また、連打ボタン演出に係る操作有効期間内であるものの、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知したことから、新たにフィルタ状態とはならない。
また、1回目の連打ボタン演出に係る操作有効期間の終了する150ms前(直前)のタイミングt16において、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知しなかった場合、振動センサSSから振動検知信号は出力されず、フィルタ状態ともならない。但し、タイミングt16における操作ボタンBTの操作は、連打ボタン演出に係る操作有効期間内における操作ボタンBTの操作であることから、タイミングt16における操作ボタンBTの操作を契機として300msにわたって攻撃演出が実行される。この攻撃演出は、連打ボタン演出に係る操作無効期間を跨いで実行される。
また、その後、1回目の連打ボタン演出に係る操作有効期間が終了し、2回目の連打ボタン演出に係る操作有効期間が開始されるまでの連打ボタン演出に係る操作無効期間内のタイミングt17において、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したとする。この場合、200msにわたって振動検知信号が振動センサSSから主制御CPU40aへ出力される。そして、主制御CPU40aは、振動検知信号の入力時間が140msを超えた場合、セキュリティ信号の出力処理及び振動検知コマンドの出力処理を行う。1回目の連打ボタン演出に係る操作有効期間と2回目の連打ボタン演出に係る操作有効期間の間の連打ボタン演出に係る操作無効期間内において操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したことから、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しない。また、連打ボタン演出実行中における連打ボタン演出に係る操作無効期間内において操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したことから、フィルタ状態となる。このとき、タイミングt17における振動の検知に基づく基点から少なくとも500msにわたって、フィルタ状態となる。
なお、タイミングt17においては、連打促進演出が実行されている。したがって、連打ボタン演出に係る操作無効期間であったとしても、連打促進演出が実行されているときには、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されない。このように、本実施形態では、操作無効期間であって第1演出が実行されているときに操作手段が操作された場合、振動検知手段によって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されない。また、タイミングt17においては、前述したように、攻撃演出が実行されている。したがって、連打ボタン演出に係る操作無効期間であったとしても、攻撃演出が実行されているときには、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されない。このように、本実施形態では、操作無効期間であって第2演出が実行されているときに操作手段が操作された場合、振動検知手段によって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されない。
本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)操作手段としての操作ボタンBTが操作されたことを契機に攻撃演出(第2演出)が実行されない連打ボタン演出に係る操作無効期間であっても、連打促進演出(第1演出)が実行されているときには、操作ボタンBTが操作され、当該操作によって遊技機が振動してしまう可能性がある。そこで、操作無効期間であったとしても、連打促進演出が実行されているときには、振動センサSS(振動検知手段)によって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにした。これにより、操作ボタンBTを操作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(2)操作手段としての操作ボタンBTが操作されたことを契機に攻撃演出が実行されない連打ボタン演出に係る操作無効期間であっても、攻撃演出が実行されているときには、既に操作ボタンBTが操作されているものの、当該操作と連続するように操作ボタンBTを操作する可能性があり、当該操作によって遊技機が振動してしまう可能性がある。そこで、連打ボタン演出に係る操作無効期間であったとしても、攻撃演出(第2演出)が実行されているときには、振動センサSS(振動検知手段)によって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにした。これにより、操作ボタンBTを操作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(3)操作手段としての操作ボタンBTが操作されたことを契機に演出(第2演出)が実行されない操作無効期間には、操作促進演出(第1演出)が実行されていないとき、及び、操作ボタンBTの操作を契機に実行される演出(例えば、ボタン予告演出の結果の導出)が実行されていないときがある。そして、このようなときに、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSS(振動検知手段)によって振動が検知された場合、振動検知エラーが報知される場合があるように構成した。このように、操作ボタンBTが操作されて振動センサSSが振動を検知した場合であっても、振動検知エラーが報知されるように構成することで、操作ボタンBTを操作して遊技機に振動を与える行為や操作ボタンBTを力強く叩く行為を抑制することができる。
(4)特別ゲーム(変動ゲーム)の実行中における連打ボタン演出が実行される期間(所定期間)内のように、操作有効期間が複数ある状況下においては、操作有効期間であるかに関係なく、操作手段としての操作ボタンBTを操作し続ける遊技者の存在が考えられる。このため、連打ボタン演出が実行される期間内における初回の操作有効期間の開始から最終回の操作有効期間の終了まで(所定期間内における所定回数目の操作有効期間の開始から当該所定回数目の操作有効期間よりも後の操作有効期間の終了まで)の間は、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにした。これにより、操作ボタンBTを操作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(5)連打ボタン演出が実行される期間(所定期間)内における複数の操作有効期間のうち、所定の操作有効期間と当該所定の操作有効期間の次の操作有効期間の間の連打ボタン演出に係る操作無効期間の長さは、振動センサSSによる振動の検知に基づく基点からフィルタ状態(特定状態)となる特定期間の長さよりも短くした。このため、所定の操作有効期間の終了間際に操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知した場合であっても、連打ボタン演出に係る操作無効期間をフィルタ状態で補うことができる。このため、例えば、連打ボタン演出に係る操作有効期間の終了間際に慌てて操作ボタンBTを操作したことによって連打ボタン演出に係る操作無効期間においても遊技機が振動し続けてしまった場合に振動検知エラーが報知されることを抑制でき、振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(6)連打ボタン演出が実行される期間(所定期間)内において、連打ボタン演出に係る操作有効期間と操作無効期間でフィルタ状態(特定状態)となる場合の特定期間の長さを異ならせる場合、連打ボタン演出に係る操作有効期間と操作無効期間の何れであるかを判断した上でフィルタ状態となる特定期間の長さを決める必要がある。しかし、連打ボタン演出が実行される期間内における連打ボタン演出に係る操作有効期間と操作無効期間でフィルタ状態となる特定期間の長さを同一とすることにより、上記のような判断を行う処理を省くことができるなど、制御的な負担を軽減することができる。
(7)操作促進演出(第1演出)が実行されているとき、操作手段としての操作ボタンBTが操作された場合であって、振動センサSSが振動を検知した場合、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知した場合であっても振動検知エラーが報知されないフィルタ状態(特定状態)となる。このため、操作ボタンBTを操作したことによって遊技機が振動し続けている場合であっても、フィルタ状態となることで振動センサSSが振動を検知したとしても振動検知エラーが報知されなくなる。したがって、操作ボタンBTを操作したことで振動し続けている場合であっても、操作ボタンBTを操作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(8)攻撃演出(第2演出、特定演出)が実行されているとき、操作手段としての操作ボタンBTが操作された場合であって、振動センサSSが振動を検知した場合、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知した場合であっても振動検知エラーが報知されないフィルタ状態(特定状態)となる。このため、攻撃演出を実行させるために操作ボタンBTを操作したことによって遊技機が振動し続けている場合であっても、フィルタ状態となることで振動センサSSが振動を検知したとしても振動検知エラーが報知されなくなる。したがって、操作ボタンBTを操作したことで振動し続けている場合であっても、操作ボタンBTを操作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(9)振動検知信号を入力した時間が所定時間を超えた場合に振動の検知に関する制御(セキュリティ信号の出力処理、振動検知コマンドの出力処理)が主制御CPU40a(制御手段)によって行われる。また、操作手段としての操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知したとしても振動検知エラーが報知されないフィルタ状態(特定状態)となる特定期間の長さは、振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知信号が出力される時間よりも長い。このため、フィルタ状態となる直前に振動検知信号が出力されたとしても当該振動検知振動の出力が終了するまでの間はフィルタ状態となって、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知したとしても振動検知エラーが報知されないようにすることができ、興趣の低下を抑制することができる。
また、振動の検知に関する制御を行うこととなる迄に要する所定時間は、振動検知信号が出力される時間よりも短い。このため、振動検知信号が出力されれば当該振動検知信号の出力時間が所定時間を超えるため、振動検知振動が出力されたことによって振動の検知に関する制御がより確実に行われるように構成することができる。
(10)操作有効期間において振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知信号が出力される時間は、操作無効期間において振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知信号が出力される時間と同一である。このため、操作有効期間と操作無効期間の何れであるかによって振動センサSSが振動検知信号を出力する時間を変更する必要がないため、振動センサSSへの負担を軽減することができる。
(11)連打ボタン演出に係る操作有効期間であってフィルタ状態(特定状態)でないときにおいて、操作手段としての操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知した場合には、フィルタ状態となり、振動検知エラーが報知されない。これにより、連打ボタン演出に係る操作有効期間であるにもかかわらず操作ボタンBTが操作されたことによって振動検知エラーが報知されてしまうことや、連打ボタン演出に係る操作有効期間において操作ボタンBTを操作したことでフィルタ状態においても振動が継続しているときも振動検知エラーが発意されてしまうことを抑制することができる。この結果、操作ボタンBTを操作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
一方、連打ボタン演出に係る操作有効期間であってフィルタ状態でないときにおいて、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知するときは、叩かれるなどして遊技機が振動していることが考えられる。このため、連打ボタン演出に係る操作有効期間であってフィルタ状態でないときにおいて、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知した場合には、フィルタ状態とならずに、且つ、振動検知エラーが報知され得るように構成することで、遊技機を叩くなどして遊技機に振動を与える行為を抑制することができる。
以上のように、操作ボタンBTを操作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制しつつ、遊技機を叩くなどして遊技機に振動を与える行為を抑制することができる。
(12)初期化条件が成立した場合には、振動検知回数(検知回数)が初期化されるようにした。このように初期化条件が成立した場合に振動検知回数が初期化されることによって、初期化されない場合に比して、遊技時間が長いほど振動検知回数が所定回数に近づき、エラー条件が満たされ易い状況へと陥ってしまうことを抑制することができる。
(13)振動検知エラーを報知しているときに初期化条件が成立した場合に、報知されていた振動検知エラーが終了してしまうと、当該振動検知エラーが誤動作によって報知されていたかのようにみえてしまう虞がある。そこで、振動検知エラーを報知しているときに初期化条件が成立したとしても、振動検知エラーを継続して報知することによって、当該振動検知エラーが誤動作によって報知されているかのようにみえてしまうことを抑制することができる。
(14)操作ボタンBTの操作を促す操作促進演出が実行されているときには、操作ボタンBTが操作されることが想定され、当該操作によって遊技機が振動してしまう可能性がある。そこで、操作促進演出が実行されているときには、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにした。これにより、操作ボタンBTを操作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(15)操作ボタンBTが操作されたことを契機に実行される演出の実行中として、ボタン予告演出の結果が導出されているときや、最終ボタン演出の結果が導出されているとき、大当りボタン演出の結果が導出されているときなどがある。このようなボタン予告演出の結果が導出されているときや、最終ボタン演出の結果が導出されているとき、大当りボタン演出の結果が導出されているときなどには、既に操作ボタンBTが操作されているものの、当該操作によって遊技機が振動している可能性がある。そこで、ボタン予告演出の結果が導出されているときや、最終ボタン演出の結果が導出されているとき、大当りボタン演出の結果が導出されているときなどには、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにした。これにより、操作ボタンBTを操作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(16)操作ボタンBTが動作した場合、その動作に伴って遊技機が振動し、振動センサSSが振動を検知する可能性がある。その他、動作した操作ボタンBTを操作する力が、動作していない操作ボタンBTを操作する力よりも大きくなることが考えられ、操作ボタンBTが動作することによって遊技機が振動する可能性が考えられる。このため、第2操作促進演出が実行されているときは、動作した操作ボタンBTが操作されることによって遊技機が振動する可能性がある。そこで、第2操作促進演出が実行されているときには、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにした。これにより、動作した操作ボタンBTを操作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
また、第2操作促進演出の実行後であって操作ボタンBTが操作された後に実行される演出が実行されているときであっても、動作した操作ボタンBTが操作されたことによって遊技機が振動する可能性がある。そこで、第2操作促進演出の実行後であって操作ボタンBTが操作された後に実行される演出が実行されているときには、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにした。これにより、動作した操作ボタンBTを操作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(17)操作促進演出が実行されて操作ボタンBTの操作が促されたにもかかわらず、操作ボタンBTを操作したことによる振動によって振動検知エラーが報知されてしまうと、興趣を著しく低下させてしまう虞がある。そこで、操作促進演出が実行されたときには、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにした。これにより、操作促進演出を実行して操作ボタンBTの操作を促したにもかかわらず、操作ボタンBTを操作したことによって振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
一方、操作促進演出が実行されなくても操作ボタンBTを操作することで演出が実行される状況もあるが、このような操作ボタンBTの操作が促されていない状況下において遊技機が振動することは、操作ボタンBTの操作が促されている状況下において遊技機が振動することに比して、操作ボタンBTが操作されて遊技機が振動している可能性が低い。そこで、操作促進演出が実行されてなくても操作ボタンBTを操作することで演出が実行される状況(待機ボタン演出を実行可能な状況)であっても、振動センサSSによって振動が検知された場合にはエラー条件が満たされ、振動検知エラーが報知される場合があるようにした。これにより、操作ボタンBTを操作して遊技機が振動している可能性が低い状況で振動が検知されれば、振動検知エラーが報知され得るため、遊技機を叩くなどして振動させる行為を抑制することができる。以上のように、遊技機を叩くなどして振動させる行為の抑制を図りつつ、興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(18)上部可動体80が動作すると、当該動作によって遊技機が振動してしまう可能性がある。特に、外枠Y1が設置設備に固定されるパチンコ遊技機10において、前枠Y3に設けられた上部可動体80が動作する場合、当該動作によって遊技機が振動し易いことが考えられる。そこで、上部可動体80の動作が開始した後の期間において、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにした。このように、上部可動体80が動作することによって遊技機が振動している可能性がある状況下においては、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにすることで、上部可動体80が動作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(19)内部可動体90が動作すると、当該動作によって遊技機が振動してしまう可能性がある。特に、振動センサSSが裏側に配置されている遊技盤ユニットにおいて、当該遊技盤ユニットの表側に配置された内部可動体90が動作する場合、当該動作による振動が振動センサSSによって検知されてしまうことが考えられる。そこで、内部可動体90の動作が開始した後の期間において、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにした。このように、内部可動体90が動作することによって遊技機が振動している可能性がある状況下においては、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにすることで、内部可動体90が動作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(20)上部可動体80や内部可動体90が動作した後の期間に加えて、操作ボタンBTの操作を促す操作促進演出が実行されているときや操作ボタンBTが操作されたことを契機に実行される演出が実行されているときにおいても、振動センサSSが振動を検知した場合であっても振動検知エラーが報知されないようにした。これにより、上部可動体80や内部可動体90の動作による振動で振動検知エラーが報知されて興趣を低下させてしまうことを抑制しつつ、操作ボタンBTの操作による振動で振動検知エラーが報知されて興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(21)磁気が検知された場合と振動が検知された場合の何れであっても共通してセキュリティ信号が出力されるため、セキュリティ信号だけでは磁気と振動のうち何れが検知されたかについて特定することは困難である。しかし、振動検知エラーが報知されることによって、セキュリティ信号が出力された場合に、当該セキュリティ信号の出力が、振動が検知されたことによるものであることを特定することが可能となる。
(22)振動検知エラーについては、振動検知回数が所定回数に達しなければ報知されないし、振動が検知された状況によっては報知されない。このように、振動が検知された回数や振動が検知された状況を考慮して振動検知エラーが報知されるため、当該振動検知エラーの報知によって遊技者の興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。一方、振動センサSSが振動を検知した場合、振動センサSSが振動を検知した回数や振動センサSSが振動を検知した状況に関係なく、セキュリティ信号が出力される。すなわち、振動が検知された回数や振動が検知された状況を考慮せずにセキュリティ信号が出力されるため、例えば、遊技場の管理者に対しては、不正に遊技機を振動させる行為が行われている可能性をセキュリティ信号によって伝えることができるため、不正に遊技機を振動させる行為の発見を見逃してしまうことを抑制することができる。すなわち、遊技者が興趣を低下させてしまうことを抑制しつつ、不正に遊技機を振動させる行為の発見を管理者が見逃してしまうことを抑制することができる。
(23)振動検知手段としての振動センサSSによって振動が検知されたとしても、エラー条件が満たされないことによって、振動検知エラーが報知されないように構成した。このように、振動検知エラーが報知されないように構成するにあたって、振動センサSSが振動を検知したとしても、エラー条件が満たされないように構成した。これにより、エラー条件が満たされるかを判断する制御を省くことができ、制御を簡略化し、制御負担を軽減できる。特に、振動検知回数を更新しないことによってエラー条件が満たされないように構成したため、振動検知回数を更新する処理を省略することもできるし、振動検知回数が所定回数に達しているにもかかわらず振動検知エラーが報知されないようにするための処理を行う必要もなくなる。
(第2実施形態)
次に、遊技機の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第1実施形態では、振動センサSSによって振動が検知された場合であっても振動検知エラーが報知されないように構成するにあたって、振動センサSSによって振動が検知されたとしてもエラー条件が満たされないように構成することで、振動検知エラーが報知されないように構成した。一方、第2実施形態では、振動センサSSによって振動が検知された場合であっても振動検知エラーが報知されないように構成するにあたって、振動センサSSによって振動が検知されたときにエラー条件が満たされ得るように構成した。そして、第2実施形態では、振動センサSSによって振動が検知された場合であっても振動検知エラーが報知されないように構成するにあたって、振動センサSSによって振動が検知されたときにエラー条件が満たされたとしても振動検知エラーを報知しないように構成することで、振動検知エラーが報知されないように構成した。
第2実施形態において副制御CPU41aは、第1実施形態において振動検知コマンドを入力した場合に振動検知回数を更新しない場合であっても、振動検知回数を更新する。そして、振動検知回数の更新後、副制御CPU41aは、エラー条件が満たされる場合、つまり、更新後の振動検知回数が所定回数に達している場合であっても、第1実施形態において振動検知コマンドを入力した場合に振動検知回数を更新しない状況であれば、振動検知エラーの報知処理を実行しない。一方、振動検知回数の更新後、副制御CPU41aは、エラー条件が満たされる場合、第1実施形態において振動検知コマンドを入力した場合に振動検知回数を更新する状況であれば、振動検知エラーの報知処理を実行する。すなわち、第2実施形態では、第1実施形態において振動検知コマンドを入力した場合に振動検知回数を更新しない状況が、エラー条件が満たされる場合であっても振動検知エラーが報知されない状況となる。
第2実施形態において、フィルタ状態では、操作ボタンBTからの検知信号を入力していない場合に振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新するものの、更新後の振動検知回数が所定回数に達したとしても振動検知エラーの報知処理を実行しない。
本実施形態において、ボタン予告演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合において振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新するものの、更新後の振動検知回数が所定回数に達したとしても振動検知エラーの報知処理を実行しない。また、ボタン予告演出の結果が導出されているとき、振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新するものの、更新後の振動検知回数が所定回数に達したとしても振動検知エラーの報知処理を実行しない。
また、本実施形態において、連打ボタン演出を実行する期間内の複数の連打ボタン演出に係る操作有効期間のうち初回(最初)の操作有効期間の開始から最終回(最後)の操作有効期間の終了までの間、操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合において振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新する。一方、副制御CPU41aは、更新後の振動検知回数が所定回数に達したとしても振動検知エラーの報知処理を実行しない。
また、本実施形態において、最終ボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合において振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新するものの、更新後の振動検知回数が所定回数に達したとしても振動検知エラーの報知処理を実行しない。また、最終ボタン演出の結果が導出されているとき、振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新するものの、更新後の振動検知回数が所定回数に達したとしても振動検知エラーの報知処理を実行しない。また、本実施形態において、大当りボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合において振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新するものの、更新後の振動検知回数が所定回数に達したとしても振動検知エラーの報知処理を実行しない。また、大当りボタン演出の結果が導出されているとき、振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新するものの、更新後の振動検知回数が所定回数に達したとしても振動検知エラーの報知処理を実行しない。
その他、本実施形態において、第1演出アクチュエータEA1を制御して上部可動体80を動作させているとき、振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新するものの、更新後の振動検知回数が所定回数に達したとしても振動検知エラーの報知処理を実行しない。また、本実施形態において、第2演出アクチュエータEA2を制御して内部可動体90を動作させているとき、振動検知コマンドを入力した場合であっても、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新するものの、更新後の振動検知回数が所定回数に達したとしても振動検知エラーの報知処理を実行しない。また、本実施形態において、操作部アクチュエータSAを制御して操作ボタンBTを動作させているとき、振動検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新するものの、更新後の振動検知回数が所定回数に達したとしても振動検知エラーの報知処理を実行しない。
なお、本実施形態において、振動が検知された場合に振動検知回数を更新するものの、更新後の振動検知回数が所定回数に達したとしても振動検知エラーの報知処理を実行しない状況とは、「振動検知エラーの報知が許容されない状況」や「振動検知エラーの報知が制限される状況」ともいえる。これに対し、本実施形態において、振動が検知された場合に振動検知回数を更新し、更新後の振動検知回数が所定回数に達したとしても振動検知エラーの報知処理を実行する状況とは、「振動検知エラーの報知が許容される状況」や「振動検知エラーの報知が制限されない状況」ともいえる。
第2実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)〜(22)に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(24)振動検知手段としての振動センサSSによって振動が検知された場合であっても振動検知エラーが報知されないように構成するにあたって、振動センサSSによって振動が検知されたときにエラー条件が満たされたとしても振動検知エラーを報知しないように構成することで、振動検知エラーが報知されないように構成した。これにより、振動検知エラーを報知しない状況において振動センサSSが何度も振動を検知する場合には、振動検知エラーは報知されないものの、振動検知回数は更新される。そして、振動検知エラーを報知しない状況が終了して、振動検知エラーを報知可能な状況となった場合、既にエラー条件が満たされているときには、例えば、新たに所定回数分の振動を検知しなくても振動検知エラーが報知されることになる。すなわち、振動検知エラーを報知しない状況から不正に遊技機に対して振動が加えられている場合に、振動検知エラーを報知しないものの振動検知回数を更新してエラー条件が満たされ得るようにすることで、振動検知エラーを報知しない状況の終了後、振動検知回数が所定回数に達することを待たずに、振動検知エラーを報知することができる。これにより、興趣の低下を抑制しつつ、不正に遊技機に対して振動が加えられることを効果的に抑制することができる。
なお、各実施形態は以下のように変更してもよい。
・操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知した場合であっても、操作有効期間である場合(例えば、操作促進演出が実行されている場合や第2演出又は特定演出に相当する演出が実行されている場合)には、振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。例えば、連打ボタン演出を実行する期間内の複数の連打ボタン演出に係る操作有効期間のうち初回の操作有効期間の開始から最終回の操作有効期間の終了までの間、操作ボタンBTからの検知信号を入力していないにもかかわらず振動検知コマンドを入力した場合であっても、副制御CPU41aは、振動検知回数を更新しないようにしてもよい。すなわち、所定期間内における所定回数目の操作有効期間の開始から当該所定回数目の操作有効期間よりも後の操作有効期間の終了までの間は、振動検知手段によって振動が検知されたとしてもエラー条件が満たされずに振動検知エラーが報知されないようにしてもよい。
・フィルタ状態であるときに、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知した場合であっても、当該振動の検知を契機とする基点から特定期間にわたって、フィルタ状態となるように構成してもよい。
・操作ボタンBTの操作を契機に実行される演出(第2演出や特定演出)が実行されているとき、操作ボタンBTが操作された場合であって、振動センサSSが振動を検知した場合、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサSSが振動を検知した場合であっても振動検知エラーが報知されないフィルタ状態となるようにしてもよい。この場合、操作ボタンBTの操作を契機に実行される演出(例えば、ボタン予告演出の結果の導出)を実行させるために操作ボタンBTを操作したことによって遊技機が振動し続けている場合であっても、フィルタ状態となることで振動センサSSが振動を検知したとしても振動検知エラーが報知されなくなる。したがって、操作ボタンBTを操作したことで振動し続けている場合であっても、操作ボタンBTを操作したにもかかわらず振動検知エラーが報知されるなどして興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
・連打ボタン演出に係る操作無効期間においては、操作促進演出が実行されないように構成してもよい。また、連打ボタン演出に係る操作無効期間においては、操作ボタンBTの操作を契機に実行される攻撃演出が実行されないように構成してもよい。例えば、攻撃演出の実行中に、連打ボタン演出に係る操作無効期間となる場合、攻撃演出の実行が終了するように構成してもよい。
・攻撃演出の実行中に操作ボタンBTが操作された場合、実行中の攻撃演出を中止せず、当該実行中の攻撃演出が継続して実行され続け、新たな攻撃演出が実行されるように構成してもよい。例えば、攻撃演出の実行中であって、連打ボタン演出に係る操作有効期間内に操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御CPU41aは、実行中の攻撃演出に加えて、新たな攻撃演出が実行されるように演出表示装置11を制御するようにしてもよい。その他、攻撃演出の実行中に操作ボタンBTが操作された場合、実行中の攻撃演出を継続して実行し、新たな攻撃演出が実行されないように構成してもよい。この場合、攻撃演出の実行中は、操作無効期間と捉えることもできる。
・上記実施形態では、操作無効期間であって第1演出が実行されているときに操作手段が操作された場合及び操作無効期間であって第2演出が実行されているときに操作手段が操作された場合の両方において、振動検知手段によって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにしなくてもよい。例えば、操作無効期間であって第1演出が実行されているときに操作手段が操作された場合及び操作無効期間であって第2演出が実行されているときに操作手段が操作された場合のうち一方において、振動検知手段によって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにしてもよい。その他、上記実施形態においては、操作無効期間であって第1演出が実行されているときに操作手段が操作された場合及び操作無効期間であって第2演出が実行されているときに操作手段が操作された場合の両方において、振動検知手段によって振動が検知されたときにエラー条件が満たされた場合には振動検知エラーが報知されるようにしてもよい。
・操作促進演出が実行されているとき、操作ボタンBTが操作された場合と操作されていない場合の何れであっても、振動センサSSが振動を検知した場合、エラー条件が満たされずに振動検知エラーが報知されない、又は、エラー条件が満たされたとしても振動検知エラーが報知されないようにしてもよい。同様に、操作ボタンBTの操作を契機に実行される演出が実行されているとき、操作ボタンBTが操作された場合と操作されていない場合の何れであっても、振動センサSSが振動を検知した場合、エラー条件が満たされずに振動検知エラーが報知されない、又は、エラー条件が満たされたとしても振動検知エラーが報知されないようにしてもよい。
・操作無効期間であって操作促進演出が実行されているときに操作ボタンBTが操作されたときに振動センサSSが振動を検知した場合、エラー条件が満たされて、振動検知エラーが報知され得るように構成してもよい。つまり、操作無効期間であって操作促進演出が実行されているときに操作ボタンBTが操作されたときに振動センサSSが振動を検知した場合、振動検知回数が更新され、エラー条件が満たされた場合には振動検知エラーが報知されるように構成してもよい。すなわち、操作無効期間であって第1演出が実行されているときに操作手段が操作された場合に、振動検知手段によって振動が検知されたとしてもエラー条件が満たされずに振動検知エラーが報知されないように構成しなくてもよい。また、操作無効期間であって第1演出が実行されているときに操作手段が操作された場合に、振動検知手段によって振動が検知されてエラー条件が満たされたとしても振動検知エラーが報知されないように構成しなくてもよい。
・連打ボタン演出に係る操作無効期間であっても、振動センサSSが振動を検知した場合には、振動検知エラーが報知され得るように構成してもよい。つまり、連打ボタン演出に係る操作無効期間において振動センサSSが振動を検知した場合、振動検知回数が更新され、エラー条件が満たされた場合には振動検知エラーが報知されるように構成してもよい。このとき、操作ボタンBTが操作されているときには振動検知エラーが報知されないように構成してもよいし、操作ボタンBTが操作されていたとしても振動検知エラーが報知されるように構成してもよい。
・操作無効期間であって操作ボタンBTの操作を契機に実行される演出(例えば、ボタン予告演出の結果)が実行されているときに操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知した場合、エラー条件が満たされて、振動検知エラーが報知され得るように構成してもよい。つまり、操作無効期間であって操作ボタンBTの操作を契機に実行される演出が実行されているときに操作ボタンBTが操作されたときに振動センサSSが振動を検知した場合、振動検知回数が更新され、エラー条件が満たされた場合には振動検知エラーが報知されるように構成してもよい。すなわち、操作無効期間であって第2演出が実行されているときに操作手段が操作された場合に、振動検知手段によって振動が検知されたとしてもエラー条件が満たされずに振動検知エラーが報知されないように構成しなくてもよい。また、操作無効期間であって第2演出が実行されているときに操作手段が操作された場合に、振動検知手段によって振動が検知されてエラー条件が満たされたとしても振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。
・操作促進演出が実行されているかに関係なく、操作無効期間であっても、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したとき、エラー条件が成立せずに振動検知エラーが報知されない、又は、エラー条件が成立したとしても振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。同様に、操作ボタンBTが操作されたことを契機に実行される演出が実行されているかに関係なく、操作無効期間であっても、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したとき、エラー条件が成立せずに振動検知エラーが報知されない、又は、エラー条件が成立したとしても振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。このように、操作無効期間であって第1演出が実行されていないとき、及び、操作無効期間であって第2演出が実行されていないときのうち一方又は両方において、操作手段が操作された場合に振動検知手段によって振動が検知された場合、振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。
・操作促進演出が実行されているかに関係なく、操作有効期間において、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したとき、フィルタ状態となるように構成してもよい。同様に、操作ボタンBTが操作されたことを契機に実行される演出が実行されているかに関係なく、操作有効期間において、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したとき、フィルタ状態となるように構成してもよい。このように、操作有効期間であって第1演出が実行されていないとき、及び、操作有効期間であって第2演出が実行されていないときのうち一方又は両方において、操作手段が操作された場合に振動検知手段によって振動が検知された場合、特定状態となるように構成してもよい。
・操作促進演出が実行されているかに関係なく、操作無効期間であっても、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したとき、フィルタ状態となるように構成してもよい。同様に、操作ボタンBTが操作されたことを契機に実行される演出が実行されているかに関係なく、操作無効期間であっても、操作ボタンBTが操作された場合に振動センサSSが振動を検知したとき、フィルタ状態となるように構成してもよい。このように、操作無効期間であって第1演出が実行されていないとき、及び、操作無効期間であって第2演出が実行されていないときのうち一方又は両方において、操作手段が操作された場合に振動検知手段によって振動が検知された場合、特定状態となるように構成してもよい。
・連打ボタン演出に係る操作無効期間(所定期間内における操作無効期間)の長さは、振動検知手段が振動を検知した場合に当該振動の検知に基づく基点からフィルタ状態に制御される特定期間の長さと同一であってもよい。また、連打ボタン演出に係る操作無効期間の長さは、振動検知手段が振動を検知した場合に当該振動の検知に基づく基点からフィルタ状態に制御される特定期間の長さよりも短くてもよい。
・連打ボタン演出が実行される期間(所定期間)内において、連打ボタン演出に係る操作有効期間と操作無効期間でフィルタ状態(特定状態)となる場合の特定期間の長さを異ならせてもよい。例えば、連打ボタン演出に係る操作有効期間において振動が検知された場合に当該振動を契機としてフィルタ状態となる場合の特定期間は、連打ボタン演出に係る操作無効期間において振動が検知された場合に当該振動を契機としてフィルタ状態となる場合の特定期間よりも長くてもよい。また、連打ボタン演出に係る操作有効期間において振動が検知された場合に当該振動を契機としてフィルタ状態となる場合の特定期間は、連打ボタン演出に係る操作無効期間において振動が検知された場合に当該振動を契機としてフィルタ状態となる場合の特定期間よりも短くてもよい。
・振動検知信号の入力を開始してから主制御CPU40aが振動の検知に関する制御を行うまでの「所定時間」を変更してもよい。例えば、振動検知信号の入力を開始してから主制御CPU40aが振動の検知に関する制御を行うまでの「所定時間」は、振動検知手段が振動を検知した場合に当該振動の検知に基づく基点からフィルタ状態に制御される特定期間の長さよりも長くてもよい。また、振動検知信号の入力を開始してから主制御CPU40aが振動の検知に関する制御を行うまでの「所定時間」は、振動検知手段が振動を検知した場合に当該振動の検知に基づく基点からフィルタ状態に制御される特定期間の長さと同一であってもよい。また、振動検知信号の入力を開始してから主制御CPU40aが振動の検知に関する制御を行うまでの「所定時間」は、振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知信号が出力される時間と同一であってもよい。
・振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知信号が出力される時間を、状況に応じて異ならせてもよい。すなわち、第1状況であるときに振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知信号が出力される時間は、第2状況であるときに振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知信号が出力される時間よりも短く(又は、長く)してもよい。例えば、操作有効期間であるときに振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知信号が出力される時間は、操作無効期間であるときに振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知信号が出力される時間よりも短く(又は、長く)してもよい。その他、大当り遊技中であるときに振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知信号が出力される時間は、特別ゲーム実行中であるときに振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知信号が出力される時間よりも短く(又は、長く)してもよい。以上のように構成する場合、振動検知信号の入力を開始してから主制御CPU40aが振動の検知に関する制御を行うまでの所定時間は、振動検知信号が出力される最低時間以下の時間とすることが好ましい。
・連打ボタン演出に係る操作有効期間であってフィルタ状態でないときにおいて、操作ボタンBTが操作されていないにもかかわらず振動センサが振動を検知した場合、フィルタ状態となり、振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。
・上記実施形態では、フィルタ状態となるように構成したが、フィルタ状態とならないように構成してもよい。すなわち、フィルタ状態を有さない遊技機であってもよい。
・上記実施形態では、操作ボタンBTが操作されたことを契機に実行される演出の中でも待機ボタン演出が実行されているときには、振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知エラーが報知され得るように構成した。例えば、待機ボタン演出が実行されているときには、振動センサSSが振動を検知した場合であっても振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。すなわち、複数種類の第2演出のうち一部の第2演出が実行されているときには振動検知手段が振動を検知した場合に振動検知エラーが報知され得るように構成したが、全ての第2演出が実行されているときにおいて振動検知手段が振動を検知した場合、振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。その他、待機ボタン演出が実行されているときに操作ボタンBTが操作されて振動センサSSが振動を検知した場合であっても、振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。つまり、全ての第2演出が実行されているときにおいて操作手段が操作されて振動検知手段が振動を検知した場合、振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。
・待機ボタン演出に係る操作有効期間内において操作ボタンBTが操作されたときに振動センサSSが振動を検知した場合、フィルタ状態(特定状態)となるように構成してもよい。また、待機ボタン演出の実行中において操作ボタンBTが操作されたときに振動センサSSが振動を検知した場合、フィルタ状態となるように構成してもよい。
・第1操作促進演出及び第2操作促進演出のうち何れか一方のみを操作促進演出として実行可能に構成してもよい。例えば、操作促進演出として第2操作促進演出のみを実行可能に構成する場合、操作促進演出が実行される場合には操作ボタンBTが動作するように構成してもよい。一方、例えば、操作促進演出として第1操作促進演出のみを実行可能に構成する場合、操作ボタンBTを動作可能に構成しなくてもよい。また、操作促進演出として連打促進演出のみを実行可能に構成する場合であっても、操作ボタンBTを動作可能に構成しなくてもよい。
・第1操作促進演出が実行される場合に演出表示装置11に表示される画像は、画像G1と画像MG1のうち何れか一方であってもよく、画像G1と画像MG1のうち何れか一方が表示される場合であっても操作ボタンBTの操作を促す演出といえる。同様に、第2操作促進演出が実行される場合に演出表示装置11に表示される画像は、画像G2と画像MG1のうち何れか一方であってもよく、画像G2と画像MG1のうち何れか一方が表示される場合であっても操作ボタンBTの操作を促す演出といえる。また、連打促進演出が実行される場合に演出表示装置11に表示される画像は、画像G1と画像MG2のうち何れか一方であってもよく、画像G1と画像MG2のうち何れか一方が表示される場合であっても操作ボタンBTの操作を促す演出といえる。また、第1操作促進演出が実行される場合と、第2操作促進演出が実行される場合と、連打促進演出が実行される場合と、において演出表示装置11に表示される操作ボタンBTの操作を促す画像の一部又は全部を異ならせてもよい。
・操作ボタンBTは、LEDなどの発光体を有する操作手段としてもよい。操作ボタンBTが操作されたことを契機に演出が実行される状況(例えば、連打ボタン演出に係る操作有効期間)では、操作ボタンBTの発光体が発光するように構成してもよい。なお、操作ボタンBTの発光体は、副制御CPU41aと接続し、副制御CPU41aによって操作ボタンBTの発光体の発光態様を制御可能に構成してもよい。因みに、連打ボタン演出が実行される場合、連打ボタン演出に係る操作無効期間であっても、操作ボタンBTの発光体が発光するように構成してもよい。
・ボタン予告演出に要する時間、最終ボタン演出に要する時間及び大当りボタン演出に要する時間は、操作促進演出が実行されてから操作ボタンBTが操作されるまでの時間に応じて異ならせてもよい。例えば、ボタン予告演出において操作促進演出の実行が開始されてから短時間で操作ボタンBTが操作された場合、ボタン予告演出において操作促進演出の実行が開始されてから短時間で操作ボタンBTが操作されなかった場合に比して、ボタン予告演出に要する時間が短くなるように構成してもよい。そして、更新上限時間は、ボタン予告演出に要する最長時間(最大時間)よりも長くしてもよい。また、更新上限時間は、最終ボタン演出に要する最長時間よりも長くしてもよい。また、更新上限時間は、大当りボタン演出に要する最長時間よりも長くしてもよい。
・更新上限時間は、1回の特別ゲームに要する時間の最長時間(最大時間)よりも短くてもよい。また、更新上限時間は、ボタン予告演出に要する時間(又は、その最長時間)よりも短くてもよい。また、更新上限時間は、最終ボタン演出に要する時間(又は、その最長時間)よりも短くてもよい。また、更新上限時間は、大当りボタン演出に要する時間(又は、その最長時間)よりも短くてもよい。
・操作ボタンBTの操作に係る演出として実行可能な演出としては、ボタン予告演出、連打ボタン演出、最終ボタン演出、大当りボタン演出及び待機ボタン演出のうち全部を実行可能に構成しなくてもよく、例えば、一部の演出を実行可能に構成してもよいし、他の演出を実行可能に構成してもよい。また、ボタン予告演出は、導出される結果によって大当り期待度が変化するように構成したが、例えば、大当りとなって高確率状態に制御されることへの期待度が変化するように構成してもよい。また、大当りボタン演出は、導出される結果によって高確率状態に制御されるかを特定可能に構成したが、例えば、大当り遊技におけるラウンド遊技の回数を特定可能に構成してもよい。この場合、ラウンド遊技の回数が異なる大当り遊技を生起可能に構成するとよい。
・上記実施形態では、連打ボタン演出が実行される期間内における初回の操作有効期間の開始から最終回の操作有効期間の終了までの間、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないようにしたが、そのように構成しなくてもよい。例えば、連打ボタン演出が実行される期間内のうち、一部の連続する操作有効期間の中で初回の操作有効期間の開始から最終回の操作有効期間の終了までの間、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。例えば、連打ボタン演出が実行される期間内のうち2回目の操作有効期間の開始から3回目の操作有効期間の終了までの間、振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。すなわち、所定期間内のうち振動センサSSによって振動が検知されたとしても振動検知エラーが報知されない期間は、初回の操作有効期間の開始から最終回の操作有効期間の終了までの期間に限らず、所定回数目の操作有効期間の開始から当該所定回数目の操作有効期間よりも後の操作有効期間の終了までの期間としてもよい。
・パチンコ遊技機10への電力供給が遮断されたとしても、振動検知回数が記憶保持されるように構成してもよい。また、パチンコ遊技機10への電力供給が遮断された場合、振動検知回数が初期化されるように構成してもよい。この場合、振動検知回数の初期化条件には、電力供給が遮断されることによって成立する初期化条件が含まれるといえる。その他、パチンコ遊技機10への電力供給が遮断された後に電力供給が再開された場合、振動検知回数が初期化されるように構成してもよい。この場合、振動検知回数の初期化条件には、電力供給が遮断された後に電力供給が再開されることによって成立する初期化条件が含まれるといえる。また、上記実施形態における振動検知回数は、初期化されないように構成してもよい。例えば、電力供給が遮断されるまでは、更新上限時間が経過したとしても振動検知回数が初期化されないように構成してもよい。
・振動検知エラーが報知されているときに初期化条件が成立した場合、振動検知エラーの報知が終了するように構成してもよい。また、振動検知エラーが報知されているときに初期化条件が成立した場合、振動検知エラーの報知態様が変更されるように構成してもよい。振動検知エラーが報知されているときに初期化条件が成立した場合、例えば、演出表示装置11に表示される第2エラー画像EG2の大きさや形状、第2エラー画像EG2が表示される表示領域などが変更されることによって、振動検知エラーの報知態様が変更されるように構成してもよい。
・磁気検知エラーの報知は、振動検知エラーの報知よりも優先されるように構成してもよい。例えば、振動検知エラーを報知させているときにおいて、磁気検知コマンドを入力した場合、副制御CPU41aは、振動検知エラーの報知を終了し、磁気検知エラーの報知処理を実行するように構成してもよい。振動センサSSによって検知される振動には、不正な振動もあれば、操作ボタンBTが操作された際の振動など不正とはいえない振動もある。しかし、磁気センサJSによって検知される磁気は、遊技機に対して故意に近づけられた磁気である可能性が高く、不正な行為が行われている可能性が高いと推測される。このようなことを考慮し、振動検知エラーの報知よりも磁気検知エラーの報知を優先することで、不正行為の抑止にも寄与することができる。なお、振動検知エラーの報知中において磁気センサJSが磁気を検知した場合、振動検知エラーに加えて、磁気検知エラーが報知されるように構成してもよい。また、振動検知エラーの報知は、磁気検知エラーの報知よりも優先されるように構成してもよい。
・振動センサの個数は、1個に限らない。例えば、複数の振動センサを設けてもよい。複数の振動センサを設ける場合、一部の振動センサは、遊技盤ユニットとは別の位置(例えば、前枠Y3の裏面)に設けてもよい。そして、複数の振動センサを設ける場合、複数の振動センサが振動を検知したとしても、振動検知回数が更新される場合に、振動検知回数に1加算されるように構成してもよい。すなわち、例えば、2つの振動センサが振動を検知した場合であっても、振動検知回数には1加算されるように構成してもよい。同様に、磁気センサの個数は、1個に限らない。
・電磁誘導センサを設けてもよい。電磁誘導センサによって電磁誘導が検知された場合には、セキュリティ信号が出力されるように構成してもよい。また、電磁誘導が検知された場合には、電磁誘導検知エラーが報知されるように構成してもよい。
・振動センサSSによって振動が検知された場合に出力されるセキュリティ信号と、磁気センサJSによって磁気が検知された場合に出力されるセキュリティ信号と、が別々の接続端子から出力されるように構成してもよい。この場合、セキュリティ信号が出力される接続端子から、振動と磁気の何れが検知されたかを特定することが可能となる。
・上記実施形態において、例えば、磁気センサJSによって磁気が検知された場合や振動センサSSによって振動が検知された場合、つまり、セキュリティ信号が出力された場合、パチンコ遊技機10における所定の発光体が点滅するように構成してもよい。この場合、振動センサSSによって振動が検知された場合、振動検知エラーが報知されなくても、所定の発光体が点滅することになる。これによれば、振動が検知されていることを遊技者に気が付かせ難くしつつ、遊技場の管理者に対してはセキュリティ信号が出力されたこと、つまり、振動が検知されたことを知らせることができる。
・上記実施形態では演出表示装置11を用いて振動検知エラーを報知するように構成したが、例えば、装飾ランプLa及びスピーカSpのうち少なくとも一方を用いて振動検知エラーを報知するように構成してもよい。例えば、装飾ランプLaを用いて振動検知エラーを報知する場合、装飾ランプLaが赤色で点滅するように構成してもよい。また、例えば、スピーカSpを用いて振動検知エラーを報知する場合、スピーカSpから所定の音声(例えば、「振動を検知しました」などの音声)が出力されるように構成してもよい。そして、振動検知エラーは、装飾ランプLa、スピーカSp及び演出表示装置11のうち1又は複数の装置を用いて報知されるように構成してもよい。同様に、上記実施形態では演出表示装置11を用いて磁気検知エラーを報知するように構成したが、例えば、装飾ランプLa及びスピーカSpのうち少なくとも一方を用いて磁気検知エラーを報知するように構成してもよい。そして、磁気検知エラーは、装飾ランプLa、スピーカSp及び演出表示装置11のうち1又は複数の装置を用いて報知されるように構成してもよい。すなわち、エラー報知手段として機能する装置は、演出表示装置11とは異なる装置であってもよく、更に、複数の装置から構成されてもよい。
・上部可動体80及び内部可動体90のうち何れか一方のみを備えるように構成してもよい。また、上部可動体80及び内部可動体90の両方を備えなくてもよい。また、操作ボタンBTは、動作可能に構成しなくてもよい。
・操作手段としての操作ボタンBTは1つでなくてもよく、複数の操作ボタンを設けてもよい。例えば、動作可能な操作ボタンと、動作不能な操作ボタンと、を設けてもよい。例えば、第1操作ボタンと第2操作ボタンを備える場合、操作促進演出としては、第1の操作ボタンの操作を促す操作促進演出と、第2操作ボタンの操作を促す操作促進演出と、を実行可能に構成してもよい。そして、第1操作ボタンの操作を促す操作促進演出が実行されているとき(例えば、操作無効期間であって第1操作ボタンの操作を促す操作促進演出が実行されているときに第1操作ボタンが操作されたとき)には、振動センサSSによって振動が検知された場合にエラー条件が満たされ、振動検知エラーが報知され得るように構成してもよい。一方、第1操作ボタンの操作を促す操作促進演出が実行されているときには、振動センサSSによって振動が検知された場合には振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。また、第1操作ボタンの操作を促す操作促進演出が実行された場合に第2操作ボタンが操作された場合、操作ボタンが操作されたことを契機に実行される演出が実行されるように構成してもよい。このように構成する場合、第1操作ボタンが操作された場合と、第2操作ボタンが操作された場合と、で操作ボタンが操作されたことを契機に実行される演出の演出内容(例えば、導出される結果の種類)の選択態様(選択率や選択され得る演出内容)を異ならせてもよい。例えば、第1操作ボタンの操作を促す操作促進演出が実行された場合、第2操作ボタンが操作された場合には、第1操作ボタンが操作された場合に比して、大当りとなる場合にのみ実行され、且つ、大当りとなる場合であっても実行される確率が低い演出(所謂、プレミア演出)が実行される割合を高く(又は、低く)してもよい。また、第1操作ボタンの操作を促す操作促進演出が実行された場合に第2操作ボタンが操作された場合、操作ボタンが操作されたことを契機に実行される演出が実行されないように構成してもよい。
・所定回数は、2回以上の回数であってもよく、1回であってもよい。例えば、所定回数を1回とする場合、振動検知回数を計数可能に構成しなくてもよい。所定回数を1回とする場合、振動検知コマンドを副制御CPU41aが入力することでエラー条件が満たされると捉えることもできる。すなわち、エラー条件は、振動が検知された回数によって満たされるものでなくてもよい。
・高確率状態に制御可能なパチンコ遊技機として、次に大当り遊技が付与されるまで高確率状態に制御する仕様や、転落抽選に当選するまで高確率状態に制御する仕様(転落機)、予め定めた回数分の特別ゲームが終了するまで高確率状態に制御する仕様(ST機)がある。また、高確率状態に制御可能なパチンコ遊技機には、遊技球が特定領域を通過することを契機に高確率状態に制御する仕様(V確変機)がある。上記実施形態は、これらの何れの仕様のパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、パチンコ遊技機は、上記した転落機とV確変機を混合させた仕様のパチンコ遊技機であってもよい。また、V確変機は、単数の大入賞口を備えて、特定領域への遊技球の通過が許容される特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。また、V確変機は、特定のラウンド遊技で開放される大入賞口(V入賞口)と特定のラウンド遊技以外のラウンド遊技で開放される大入賞口からなる複数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。各実施形態は、何れの仕様のV確変機に具体化してもよい。また、V確変機において、特定のラウンド遊技中は、操作促進演出が実行されているときや操作ボタンBTの操作を契機に演出が実行されているときであっても、振動センサSSによって振動が検知された場合には振動検知エラーが報知され得るように構成してもよい。このように、遊技機に振動を与えて遊技球が特定領域を通過させようとする行為が行われ得る状況においては、振動センサSSが振動を検知した場合に振動検知エラーが報知され得るように構成してもよい。また、特定のラウンド遊技が行われていないときにおいて、操作促進演出が実行されるように構成したり、操作ボタンBTの操作を契機に実行される演出が実行されるように構成したりしてもよい。例えば、上記実施形態をV確変機とする場合、特定のラウンド遊技よりも後のラウンド遊技において、大当りボタン演出が実行されるように構成してもよい。V確変機では、特定のラウンド遊技において特定領域を遊技球が通過した場合に高確率状態に制御されることから、特定のラウンド遊技よりも後のラウンド遊技であれば、高確率状態に制御されること、又は、高確率状態に制御されないことが確定した上で大当りボタン演出を実行できる。つまり、大当りボタン演出によって導出された結果と実際の結果(高確率状態に制御されるか否か)が矛盾して、不快感を与えてしまうことを抑制することができる。
・上記実施形態をスロットマシンに適用してもよい。スロットマシンでは、MAXBETの操作や、メダルの投入によって、賭数を設定することができる。スロットマシンでは、賭数を設定した後、スタートレバーが操作されると、複数のリールが回転する。スロットマシンでは、複数のリールが回転した後、ストップボタンが操作されると、対応するリールの回転が停止する。そして、スロットマシンでは、全てのリールの回転が停止すると、停止した図柄組み合わせに応じて賞が付与される。
・上記実施形態は、大当り抽選の他、小当り抽選を行うパチンコ遊技機に適用してもよい。一般的に、小当り抽選にて小当りに当選した場合、特別ゲームの終了後に小当り遊技が付与される。
・第1特別ゲーム及び第2特別ゲームを同時に実行可能な遊技機に適用してもよい。例えば、第1特別ゲームは、第2特別ゲームが実行されているか否かに関係なく、大当り遊技の生起中でないときに実行可能に構成してもよい。更に、例えば、第2特別ゲームは、第1特別ゲームが実行されているか否かに関係なく、大当り遊技の生起中でないときに実行可能に構成してもよい。このような、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームを同時に実行可能な遊技機において、単位時間あたりに小当り遊技が付与される回数が増加するなどして、小当り抽選や小当り遊技を利用した有利状態(例えば、小当りRUSH)を生起可能に構成してもよい。例えば、小当り抽選や小当り遊技を利用した有利状態は、高ベース状態に比して、有利な状態であってもよい。そして、上記のような高ベース状態に比して有利な有利状態では、振動センサSSによって振動が検知された場合に振動検知エラーが報知されないように構成してもよい。
・上記実施形態において、副基板41をサブ統括制御基板とし、副基板41とは別に演出表示装置11を専門に制御する表示制御基板、装飾ランプLaを専門に制御する発光制御基板、スピーカSpを専門に制御する音声制御基板を設けてもよい。このようなサブ統括制御基板とその他の演出を制御する基板を含めて副基板としてもよい。
・上記実施形態において、単一の基板に主基板40の主制御CPU40aと副基板41の副制御CPU41aとを搭載してもよい。また、上記の別例において、表示制御基板、発光制御基板、及び音声制御基板を任意に組み合わせて単数の基板、若しくは複数の基板としてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記エラー報知手段としての機能及び前記演出実行手段としての機能を有する演出装置を備え、前記演出装置では、特定画像が表示されることで前記特定演出が実行される。