(第1実施形態)
以下、遊技機の実施形態について説明する。本明細書における上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、枠体11を備えている。枠体11は、外枠12と、中枠13と、前枠14と、を備えている。外枠12は、遊技場などの遊技機設置設備(所謂、島設備)に固定される。また、中枠13は、外枠12の開口前面側に開閉可能に支持されている。中枠13には、遊技盤20を含む遊技盤ユニットが固定される。前枠14は、遊技盤20の前面を覆うように、中枠13の前面側に開閉可能に支持されている。前枠14には、遊技盤20を保護する保護ガラス15が支持されている。なお、図1において、保護ガラス15は、一部を残して図示が省略されているが、実際には前枠14の開口部14aの全体を覆っている。パチンコ遊技機10は、施錠部SSを備えている。パチンコ遊技機10では、施錠部SSによって中枠13及び前枠14の開放が規制されており、遊技場の管理者が管理する枠キー(鍵)を用いて施錠部SSを操作することで解錠されて中枠13及び前枠14を開放させることができる。パチンコ遊技機10は、扉部材としての中枠13及び前枠14の開放を検知する扉開放センサKS(図3に示す)を備えている。扉開放センサKSでは、中枠13及び前枠14のうち少なくとも一方が開放されたことを検知することが可能である。以下の説明において、扉部材が開放された場合とは、中枠13及び前枠14のうち少なくとも一方が開放された場合に相当し、扉部材が閉鎖された場合とは、中枠13及び前枠14が閉鎖された場合に相当する。本実施形態では、中枠13及び前枠14が扉部材に相当し、扉開放センサKSが扉部材の開放を検知可能な扉開放検知手段としての機能を実現する。
パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、発射ハンドル16を備えている。パチンコ遊技機10では、発射ハンドル16の操作量(回動量)に応じた強度にて、遊技媒体としての遊技球が発射される。即ち、パチンコ遊技機10は、発射ハンドル16を操作することにより、遊技球の発射強度を調整可能に構成されている。また、パチンコ遊技機10は、演出の1つとして、内蔵された発光体を発光、点滅、及び消灯させる演出(以下、発光演出と示す)を実行するランプ17を備えている。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、ランプ17のうち枠ランプ17aを備えている。本実施形態における枠ランプ17aは、発光手段に相当する。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、音を出力するスピーカ18を備えている。スピーカ18は、演出の1つとして、各種の音を出力する演出(以下、音演出と示す)を実行する。例えば、スピーカ18から出力される音には、背景音楽(所謂、BGM)などがある。本実施形態におけるスピーカ18は、音出力手段に相当する。また、パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、遊技者が操作可能な上ボタンUB、下ボタンDB、左ボタンLB及び右ボタンRBを備えている。
図2に示すように、遊技盤20の前面側には、正面視において略円形の遊技領域21が画成されている。遊技盤20は、発射ハンドル16の操作によって発射された遊技球を、遊技領域21へ案内する案内路21aを備えている。遊技盤20は、遊技領域21へ打ち出された遊技球が案内路21aへ逆戻りすることを防止する防止弁21bを備えている。発射ハンドル16の操作によって発射された遊技球は、案内路21aで案内され、案内路21aの最下流に位置する防止弁21bを通過して遊技領域21に到達する。遊技領域21に到達した遊技球は、遊技領域21を流下する。
パチンコ遊技機10は、情報表示パネル22を備えている。情報表示パネル22では、パチンコ遊技機10の制御状態を示す各種の情報が報知される。情報表示パネル22は、第1特別図柄表示部22aを備えている。第1特別図柄表示部22aは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第1特別図柄を確定停止表示させる第1特別図柄変動ゲーム(以下、第1特別ゲームと示す)を表示する。情報表示パネル22は、第2特別図柄表示部22bを備えている。第2特別図柄表示部22bは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第2特別図柄を確定停止表示させる第2特別図柄変動ゲーム(以下、第2特別ゲームと示す)を表示する。以下の説明では、第1特別ゲームと第2特別ゲームを纏めて、「特別ゲーム」又は「特別図柄変動ゲーム」と示す場合がある。特別図柄は、後述する内部抽選(大当り抽選)の結果を報知するための図柄である。このように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームを実行可能に構成されている。パチンコ遊技機10において、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームは、同時に実行されることがなく、且つ第2特別ゲームが第1特別ゲームに優先して実行される。
本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味する。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味する。特別図柄表示部22a,22bにおいて確定停止表示可能な特別図柄には、大当り表示結果としての大当り図柄と、はずれ表示結果としてのはずれ図柄と、が少なくともある。遊技者は、特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示された場合に大当りを認識可能であり、特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示された場合にはずれを認識可能である。本実施形態では、大当りに当選すると、当該当選の対象となる特別ゲームの終了後、大当り遊技が付与される。大当り遊技は、遊技者が多数の賞球やその他の特典を獲得し得るため、遊技者にとって有利な状態である。
情報表示パネル22は、第1特別保留表示部22cを備えている。第1特別保留表示部22cは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第1特別ゲームの回数(以下、第1特別保留数と示す)を認識可能に表示する。情報表示パネル22は、第2特別保留表示部22dを備えている。第2特別保留表示部22dは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第2特別ゲームの回数(以下、第2特別保留数と示す)を認識可能に表示する。例えば、第1特別保留数及び第2特別保留数の上限数は、それぞれ4である。このように、本実施形態は、変動ゲームの実行を保留可能に構成されている。
情報表示パネル22は、普通図柄表示部22eを備えている。普通図柄表示部22eは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に普通図柄を確定停止表示させる普通図柄変動ゲーム(以下、普通ゲームと示す)を表示する。普通図柄表示部22eに確定停止表示可能な普通図柄には、普通当り図柄と、普通はずれ図柄と、が少なくともある。遊技者は、普通ゲームにおいて普通当り図柄が確定停止表示された場合に普通当りを認識可能であり、普通ゲームにおいて普通はずれ図柄が確定停止表示された場合に普通はずれを認識可能である。本実施形態では、普通当り抽選に当選すると、当該当選の対象となる普通ゲームの終了後、普通当り遊技が付与される。また、情報表示パネル22は、普通保留表示部22fを備えている。普通保留表示部22fは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数(以下、普通保留数と示す)を認識可能に表示する。例えば、普通保留数の上限数は、4である。
パチンコ遊技機10は、遊技盤20に、ランプ17のうち盤ランプ17bを備えている。また、パチンコ遊技機10は、遊技盤20のうち、遊技領域21の略中央に、各種の装飾が施されたセンター枠23を備えている。センター枠23は、開口部23aを備えている。センター枠は、センター役やセンター役物ともいわれる。
パチンコ遊技機10は、演出表示装置25を備えている。例えば、演出表示装置25は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置であってもよい。演出表示装置25は、画像が表示される表示領域25rを備えている。演出表示装置25は、センター枠23の開口部23aを介して、遊技者が表示領域25rを視認可能となるように、遊技盤20に組み付けられている。演出表示装置25は、演出の1つとして、所定の画像を表示する演出(以下、表示演出と示す)を実行する。本実施形態における演出表示装置25は、画像を表示可能な画像表示手段に相当する。
パチンコ遊技機10は、第1始動口26を備えている。始動口としての第1始動口26は、遊技領域21のうちセンター枠23の下方に位置している。第1始動口26は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。パチンコ遊技機10は、第1始動口26に入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1(図3に示す)を備えている。例えば、第1始動口26には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第1始動センサSE1が配設されている。本実施形態では、第1始動センサSE1により遊技球が検知されると、第1特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。パチンコ遊技機10は、第2始動口27を備えている。始動口としての第2始動口27は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、第2始動口27に入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2(図3に示す)を備えている。例えば、第2始動口27には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第2始動センサSE2が配設されている。本実施形態では、第2始動センサSE2により遊技球が検知されると、第2特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。また、第2始動口27は、第1可変部材28を有する。第1可変部材28は、遊技球を第2始動口27へ入球させ易い、又は入球させることができる開状態と、遊技球を第2始動口27へ入球させ難い、又は入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第1可変部材28は、第1アクチュエータA1(図3に示す)から動力を受けて動作する。第1可変部材28は、普通当り抽選に当選したことを契機に、開状態に動作される。
パチンコ遊技機10は、大入賞口29を備えている。大入賞口29は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、大入賞口29に入球した遊技球を検知するカウントセンサSE3(図3に示す)を備えている。例えば、大入賞口29には、入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路にカウントセンサSE3が配設されている。本実施形態では、カウントセンサSE3により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。大入賞口29は、第2可変部材30を有する。第2可変部材30は、遊技球を大入賞口29へ入球させることができる開状態と、遊技球を大入賞口29へ入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第2可変部材30は、第2アクチュエータA2(図3に示す)から動力を受けて動作する。第2可変部材30は、大当りに当選したことを契機に、開状態に動作される。第2可変部材30が開状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容される。第2可変部材30が閉状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容されない。以下の説明では、第2可変部材30が開状態となることを「大入賞口29が開放される」と示し、第2可変部材30が閉状態となることを「大入賞口29が閉鎖される」と示す場合がある。
パチンコ遊技機10は、ゲート31を備えている。ゲート31は、遊技領域21のうちセンター枠23の右方に位置している。ゲート31には、常時、遊技球を入球させることができるように開放されたゲート口が開口されている。ゲート口には、入球し、通過する遊技球を検知するゲートセンサSE4(図3に示す)が配設されている。ゲートセンサSE4により遊技球が検知されると、普通ゲームの始動条件が成立し得る。
パチンコ遊技機10は、アウト口34を備えている。本実施形態において、第1始動口26や第2始動口27、大入賞口29へ入球しなかった遊技球は、アウト口34から機外へと排出される(遊技盤20から外部へ排出される)。なお、パチンコ遊技機10は、釘(遊技釘)や風車など、遊技領域21を流下する遊技球の挙動に変化を与えるための遊技構成部材を備えている。その他、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの始動条件及び普通ゲームの始動条件が成立しない一方で、賞球の払出条件が成立する一般入賞口を備えてもよい。一般入賞口は、普通入賞口ともいわれる。
次に、パチンコ遊技機10の遊技状態について説明する。
パチンコ遊技機10は、大当り確率が異なる遊技状態として、低確率状態及び高確率状態を備えている。大当り確率は、大当り抽選において大当りに当選する確率である。高確率状態は、低確率状態に比して、大当り確率が高い遊技状態である。高確率状態は、所謂「確率変動状態(確変状態)」であり、低確率状態は、「非確率変動状態(非確変状態)」である。以下の説明では、高確率状態を「確変状態」、低確率状態を「非確変状態」と示す。また、パチンコ遊技機10は、遊技球の発射個数に対する賞球個数の割合が異なる遊技状態として、低ベース状態及び高ベース状態を備えている。高ベース状態は、低ベース状態に比して、遊技球が第2始動口27に入球する確率が高い遊技状態である。高ベース状態は、所謂「電サポ状態」であり、低ベース状態は、「非電サポ状態」である。
高ベース状態は、例えば、次に説明する3つの制御のうち任意に選択された1の制御を行うことにより、又は、複数の制御を組み合わせて行うことにより実現できる。第1の制御は、普通ゲームの変動時間を、低ベース状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通当り抽選に当選する確率(普通当り確率)を、低ベース状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の合計開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の開放回数を低ベース状態のときよりも多くする制御、及び、普通当り遊技における第1可変部材28の1回の開放時間を低ベース状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。また、高ベース状態は、次に説明する第4の制御を組み合わせて実現してもよい。第4の制御は、特別ゲームの変動時間(例えば、平均の変動時間)を、低ベース状態のときよりも短くなり易くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を行う場合、高ベース状態は、所謂「変動時間短縮状態(変短状態)」となる。
なお、本実施形態では、低ベース状態であっても第1可変部材28が開状態となる場合があるため、低ベース状態であっても第2始動口27に遊技球が入球する可能性がある。しかし、低ベース状態であるときには、例えば、普通当り抽選に当選しないように構成するなどして、低ベース状態であるときには第1可変部材28が開状態とならず、第2始動口27に遊技球が入球しないように構成してもよい。その他、低ベース状態であるときには、例えば、普通当り抽選に当選したとしても第1可変部材28が開状態とならないように構成するなどして、第2始動口27に遊技球が入球しないように構成してもよい。以上のように構成する場合、低ベース状態は、第2始動口27へ遊技球が入球不能な状態といえ、高ベース状態は、第2始動口27へ遊技球が入球可能な状態といえる。
遊技状態(遊技状態の種類)には、非確変状態であって低ベース状態である遊技状態と、非確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、確変状態であって低ベース状態である遊技状態と、確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、がある。そして、パチンコ遊技機10では、複数種類の遊技状態のうち1つの遊技状態に制御される。なお、本実施形態では、原則として、非確変状態であって低ベース状態である遊技状態と、非確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、のうち1つの遊技状態に制御される。
次に、パチンコ遊技機10における大当りについて説明する。
パチンコ遊技機10は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備えている。複数種類の大当り図柄は、第1大当り図柄と、第2大当り図柄と、に分類されている。複数種類の大当り図柄には、それぞれ大当りの種類が定められている。大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態が定められていてもよい。大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング期間にわたって、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。大当り遊技では、オープニング演出の終了後に、大入賞口29が開放されるラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、予め定めた上限回数を上限として行われる。1回のラウンド遊技において、大入賞口29は、予め定めた上限個数の遊技球が入球する第1ラウンド終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2ラウンド終了条件が成立する迄の間、開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング期間にわたって、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング演出の終了に伴って終了される。
第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当りの種類として「第1大当り」が定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数として「10回」が定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、確変状態とすることが定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、高ベース状態とすることが定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当りの種類として「第2大当り」が定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数として「8回」が定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、非確変状態とすることが定められている。また、第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、100回の特別ゲームが終了する迄の間、又は、100回の特別ゲームが終了する前に大当り遊技が付与される迄の間、高ベース状態とすることが定められている。パチンコ遊技機10では、例えば、第1特別ゲームが大当りとなったときと、第2特別ゲームが大当りとなったときと、を比較した場合、決定される大当りの種類及び各種大当りの決定率を異ならせてもよい。
また、本実施形態における演出表示装置25が実行可能な表示演出には、演出用の図柄(以下、演出図柄と示す)が複数列で変動表示され、最終的に演出図柄の組み合わせが確定停止表示される演出図柄変動ゲーム(以下、演出ゲームと示す)がある。演出ゲームは、複数列の演出図柄が変動して実行される。演出図柄は、キャラクタや模様などの装飾が施された図柄であって、表示演出を多様化させるためのものであり、「装飾図柄」や「飾り図柄」ともいわれる。本実施形態における演出ゲームは、第1列、第2列及び第3列の図柄列をそれぞれ縦方向に変動表示(スクロール表示)させて行われる。第1列の演出図柄は所謂第1図柄であり、第2列の演出図柄は所謂第2図柄であり、第3列の演出図柄は所謂第3図柄である。以下の説明では、「第1列」を「左列」と示すとともに「第1図柄」を「左図柄」と示し、「第2列」を「中列」と示すとともに「第2図柄」を「中図柄」と示し、「第3列」を「右列」と示すとともに「第3図柄」を「右図柄」と示す。各列では、原則、[1]〜[8]の数字を模した演出図柄が所定の順序で変動表示される。
演出ゲームは、特別ゲームと連動して行われる。具体的に、演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。このように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの実行中に演出ゲームを実行可能に構成されている。そして、演出ゲームでは、特別ゲームにて確定停止表示された特別図柄に応じた演出図柄の組み合わせが確定停止表示される。特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて演出図柄による大当り図柄が確定停止表示される。例えば、演出図柄による大当り図柄は、「777」などのように、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。また、特別ゲームにおいて、はずれ図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄によるはずれ図柄が確定停止表示される。例えば、演出図柄によるはずれ図柄は、「323」や「112」、[426]などのように、少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。なお、演出ゲームにおいては、演出図柄が確定停止表示される前に一旦停止表示される。本明細書において「一旦停止表示」とは、例えば「ゆれ変動状態」など、図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態や、確定停止表示とは異なることを示す状態を意味する。
演出ゲームでは、リーチが形成され、リーチ演出が行われる場合がある。本実施形態では、複数列のうち特定の列(本実施形態では、左列と右列)に同一の数字を模した演出図柄が一旦停止表示されており、且つ、特定の列とは異なる列(本実施形態では、中列)の演出図柄が引き続き変動表示されている状態が、リーチが形成された状態に相当する。リーチが形成されることは、演出図柄の表示態様がリーチ態様となることに相当する。リーチ演出には、例えば、登場させるキャラクタや演出図柄の動作が異なる複数種類のリーチ演出があってもよい。本実施形態におけるリーチ演出には、ノーマルリーチ演出と、ノーマルリーチ演出の開始後に行われるスーパーリーチ演出と、がある。スーパーリーチ演出は、例えば、ノーマルリーチ演出の演出内容を発展させる内容で実行される。なお、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの実行中、スーパーリーチ演出が実行される場合、ノーマルリーチ演出のみが実行される場合に比して、実行中の特別ゲームの大当り期待度が高い。このため、ノーマルリーチ演出が開始された後に、スーパーリーチ演出が実行されると、大当り期待度が高まる。このように、演出表示装置25では、特別ゲームの実行中、リーチ演出が実行される場合がある。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図3に示すように、パチンコ遊技機10は、主制御部としての主基板40を備えている。主基板40は、各種の処理を行い、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)などの制御情報を出力する。パチンコ遊技機10は、副制御部としての副基板41を備えている。副基板41は、主基板40が出力する制御情報に基づき所定の処理を行う。例えば、副基板41は、ランプ17による発光演出、スピーカ18による音演出及び演出表示装置25による表示演出を実行させるための処理を行う。パチンコ遊技機10において主基板40及び副基板41は、遊技盤20の裏側に配設されている。遊技盤ユニットには、主基板40及び副基板41が含まれる。遊技盤ユニットは、中枠13に固定される。したがって、パチンコ遊技機10において主基板40及び副基板41は、機内部に配設されているともいえる。主基板40は、副基板41と接続されている。
まず、主基板40について説明する。
主基板40は、主CPU40aと、主ROM40bと、主RAM40cと、を備えている。主CPU40aは、主CPU40aの制御プログラム(主制御プログラム)を実行することにより、各種の処理を行う。主ROM40bは、主制御プログラムや、所定の抽選に用いられる抽選テーブルを記憶している。主ROM40bは、大当り抽選に用いられる大当り判定値を記憶している。大当り判定値には、確変状態であるときの大当り抽選に用いられる大当り判定値と、非確変状態であるときの大当り抽選に用いられる大当り判定値と、がある。確変状態であるときの大当り抽選に用いられる大当り判定値及び非確変状態であるときの大当り抽選に用いられる大当り判定値は、一部の値が同一であってもよいし、全てが異なる値であってもよい。また、主ROM40bは、演出抽選に用いられる演出判定値を記憶している。演出抽選は、大当り抽選に非当選した場合にリーチ演出を実行するかを決める抽選であり、リーチ抽選に相当する。
また、主ROM40bは、複数種類の変動パターンを記憶している。複数種類の変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの変動時間が対応付けられている。即ち、変動パターンには、特別ゲームの変動時間が対応付けられている。このため、変動パターンは、特別ゲームの変動時間を特定可能な情報といえる。変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの間に行われる演出ゲームの演出内容のうち一部又は全てを特定可能な情報であってもよい。変動パターンには、例えば、大当り変動パターンと、はずれ変動パターンと、がある。大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当り図柄を確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。はずれ変動パターンには、はずれリーチなし変動パターンと、はずれリーチあり変動パターンと、がある。はずれリーチなし変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ないで最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。はずれリーチあり変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。
図4に示すように、本実施形態における変動パターンには、少なくとも変動パターンHP1〜変動パターンHP6がある。変動パターンHP1,HP2は、はずれリーチなし変動パターンである。変動パターンHP1から特定可能な特別ゲームの変動時間は、変動パターンHP2から特定可能な特別ゲームの変動時間よりも短い。本実施形態では、高ベース状態であるとき、低ベース状態であるときに比して、変動パターンHP1,HP2のうち変動パターンHP1が決定され易い。変動パターンHP1,HP2に基づく特別ゲームの実行中、演出表示装置25では、リーチ演出が実行されない。また、変動パターンHP3,HP4は、はずれリーチあり変動パターンである。また、変動パターンHP5,HP6は、大当り変動パターンである。変動パターンHP3,HP5に基づく特別ゲームの実行中、演出表示装置25では、ノーマルリーチ演出のみが実行される。一方、変動パターンHP4,HP6に基づく特別ゲームの実行中、演出表示装置25では、ノーマルリーチ演出の実行が開始された後にスーパーリーチ演出が実行される。
主RAM40cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主RAM40cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。主基板40は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
図3に示すように、主基板40には、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、カウントセンサSE3及びゲートセンサSE4が接続されている。また、主基板40には、扉開放センサKSが接続されている。主CPU40aは、図示しないポートを介して、各種のセンサSE1〜SE4,KSが出力する検知信号を入力可能に構成されている。また、主基板40には、情報表示パネル22が接続されている。主CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、情報表示パネル22の表示内容を制御可能となっている。また、主基板40には、第1アクチュエータA1及び第2アクチュエータA2が接続されている。主CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、第1アクチュエータA1の動作、第2アクチュエータA2の動作を制御可能となっている。
次に、副基板41について説明する。
副基板41は、副CPU41aと、副ROM41bと、副RAM41cと、を備えている。例えば、副CPU41aは、副CPU41aの制御プログラム(副制御プログラム)を実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副ROM41bは、副制御プログラムや、抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。副ROM41bは、演出表示装置25における表示演出の態様(内容)を特定可能な表示演出データを記憶している。また、副ROM41bは、ランプ17における発光演出の態様(内容)を特定可能な発光演出データを記憶している。副ROM41bは、スピーカ18における音演出の態様(内容)を特定可能な音演出データを記憶している。
副RAM41cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副RAM41cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。副基板41は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
副基板41には、ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25が接続されている。副CPU41aは、図示しない駆動回路を介して、ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25を制御可能となっている。副基板41には、上ボタンUB、下ボタンDB、左ボタンLB及び右ボタンRBが接続されている。副CPU41aは、図示しないポートを介して、各種のボタンUB,DB,LB,RBが操作された場合に出力する検知信号を入力可能に構成されている。
以下、主基板40の主CPU40aや副基板41の副CPU41aが実行する制御内容を説明する。
まず、主CPU40aが制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
最初に、主CPU40aが行う特別図柄入力処理について説明する。
特別図柄入力処理において主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を行う。また、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終えると、第2特別図柄入力処理を行う。そして、特別図柄入力処理において主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終えると、特別図柄入力処理を終了する。
第1特別図柄入力処理において主CPU40aは、第1始動センサSE1からの検知信号を入力したかに基づき、第1始動口26に遊技球が入球したかを判定する(以下、第1入力判定と示す)。第1入力判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終了する。一方、第1入力判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数が上限数未満であるかを判定する(以下、第1保留判定と示す)。第1保留判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終了する。また、第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、第1特別保留数に1加算して更新する。更に、主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第1保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。なお、出力バッファに格納された制御情報(コマンド)は、次回以降の割り込み処理において副基板41へと出力される。第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させ、第1特別図柄入力処理を終了する。このとき、主CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報であること、及び、乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第1特別ゲーム用の乱数情報を主RAM40cに記憶させておくことで、第1特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留する。
第2特別図柄入力処理において主CPU40aは、第2始動センサSE2からの検知信号を入力したかに基づき、第2始動口27に遊技球が入球したかを判定する(以下、第2入力判定と示す)。第2入力判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終了する。一方、第2入力判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数が上限数未満であるかを判定する(以下、第2保留判定と示す)。第2保留判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終了する。また、第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、第2特別保留数に1加算して更新する。更に、主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第2保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させ、第2特別図柄入力処理を終了する。このとき、主CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報であること、及び、乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第2特別ゲーム用の乱数情報を主RAM40cに記憶させておくことで、第2特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留する。
なお、第1特別図柄入力処理及び第2特別図柄入力処理において主RAM40cに記憶する乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。第1特別図柄入力処理及び第2特別図柄入力処理において取得される乱数は、例えば、大当り抽選に用いる乱数(以下、大当り判定乱数と示す)、特別図柄の決定に用いる乱数(以下、特別図柄乱数と示す)、変動パターンの決定に用いる乱数(以下、変動パターン決定乱数と示す)、演出抽選に用いる乱数(以下、演出判定乱数と示す)などである。
次に、主CPU40aが行う特別図柄開始処理について説明する。
主CPU40aは、特別ゲームの実行条件が成立しているかを判定する(以下、実行判定と示す)。実行判定において主CPU40aは、大当り遊技中ではなく、且つ特別ゲーム中ではなく、変動間インターバル中でもない場合に肯定判定する。一方、実行判定において主CPU40aは、大当り遊技中、特別ゲーム中及び変動間インターバル中のうち何れかである場合に否定判定する。実行判定の判定結果が否定の場合(特別ゲームの実行条件が成立していない場合)、主CPU40aは、待機状態であることを特定可能な待機コマンドを出力バッファに格納し、特別図柄開始処理を終了する。なお、待機コマンドは、待機コマンドを出力バッファに格納してから次の特別ゲームが実行されるまでの期間内において、特別図柄開始処理が行われる度に出力バッファに格納されるように構成してもよい。その他、待機コマンドは、待機コマンドを出力バッファに格納した後、次の特別ゲームが実行されるまでは出力バッファに格納されないように構成し、待機状態となったときの最初に一度だけ出力バッファに格納されるように構成してもよい。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、変動ゲームの実行中でないときであって大当り遊技の付与中でないときに待機状態に制御することが可能である。具体的に、本実施形態のパチンコ遊技機10では、変動ゲームの終了後、大当り遊技が付与されないときであって、且つ、変動ゲームの実行が保留されていないときに待機状態に制御される。
一方、実行判定の判定結果が肯定の場合(特別ゲームの実行条件が成立している場合)、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数が1以上であるかを判定する。そして、第2特別保留数が1以上である場合、主CPU40aは、第2特別ゲームの実行に係る第2特別図柄開始処理を行った後、特別図柄開始処理を終了する。一方、第2特別保留数が1以上でない場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数が1以上であるかを判定する。第1特別保留数が1以上でない場合、主CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、第1特別保留数が1以上である場合、主CPU40aは、第1特別ゲームの実行に係る第1特別図柄開始処理を行った後、特別図柄開始処理を終了する。
第1特別図柄開始処理において主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数を1減算して更新する。主CPU40aは、更新後の第1特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な第1保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。そして、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている大当り判定値を基に、大当り抽選を行う。なお、大当り抽選に用いられる大当り判定値は、確変状態であるときと非確変状態であるときで少なくとも一部が異なる。大当り抽選を終えた後、主CPU40aは、第1特別ゲームで確定停止表示させる特別図柄と、第1特別ゲームの変動パターンと、を決定する。具体的に、大当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、特別図柄乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいて大当り変動パターンを決定する。一方、大当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、演出判定乱数の値に基づき、演出抽選を行う。演出抽選に当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチあり変動パターンを決定する。一方、演出抽選に非当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチなし変動パターンを決定する。特別図柄や変動パターンを決定した後、主CPU40aは、決定した特別図柄を特定可能な制御情報(以下、図柄コマンドと示す)及び変動パターンを特定可能な制御情報(以下、変動パターン指定コマンドと示す)を出力バッファに格納し、第1特別図柄開始処理を終了する。第1特別図柄開始処理において主CPU40aは、第1特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納する。
第2特別図柄開始処理において主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数を1減算して更新する。主CPU40aは、更新後の第2特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な第2保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。そして、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている大当り判定値を基に、大当り抽選を行う。大当り抽選を終えた後、主CPU40aは、第2特別ゲームで確定停止表示させる特別図柄と、第2特別ゲームの変動パターンと、を決定する。具体的に、大当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、特別図柄乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいて大当り変動パターンを決定する。一方、大当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、演出判定乱数の値に基づき、演出抽選を行う。演出抽選に当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチあり変動パターンを決定する。一方、演出抽選に非当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチなし変動パターンを決定する。その後、主CPU40aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納し、第2特別図柄開始処理を終了する。第2特別図柄開始処理において主CPU40aは、第2特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納する。
そして、特別図柄開始処理を終了すると、主CPU40aは、特別図柄開始処理とは別の処理を行い、特別ゲームを実行させる。具体的に、主CPU40aは、特別ゲームが開始されるように、情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間を計時する。そして、主CPU40aは、変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、演出図柄による図柄組み合わせを確定停止表示させるための終了コマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、特別図柄を確定停止表示させた後、つまり、特別ゲームの終了後、変動間インターバル(例えば、2秒)を設定する。変動間インターバルにおいて、特別ゲームの終了に伴って確定停止表示された特別図柄は確定停止表示され続ける。
次に、主CPU40aが行う大当り処理について説明する。
主CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄に基づいて、大当り遊技の種類を特定する。そして、主CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後、特定した大当り遊技を付与する制御を開始する。具体的に、主CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後であって、変動間インターバルが経過した後、大当り遊技を付与する制御を開始する。主CPU40aは、大当り処理を実行することにより、大当り遊技を付与する。このように、パチンコ遊技機10では、大当りに当選した後に大当り遊技が付与される。
主CPU40aは、大当りの特別ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納すると、オープニング時間を計時する。また、主CPU40aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。即ち、主CPU40aは、大当り遊技に設定された開放態様(開放パターン)にしたがって、大入賞口29を開放するように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を開始させる。主CPU40aは、ラウンド遊技を開始させた後、第1ラウンド終了条件又は第2ラウンド終了条件が成立すると、大入賞口29が閉鎖されるように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を終了させる。主CPU40aは、ラウンド遊技を実行させるための処理を、大当り遊技に定められた上限回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。また、主CPU40aは、ラウンド遊技を開始する毎に、ラウンドコマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディングコマンドを出力バッファに格納する。主CPU40aは、エンディングコマンドを出力バッファに格納すると、エンディング時間を計時する。そして、主CPU40aは、エンディング時間が経過すると、大当り遊技を終了する。
次に、主CPU40aが行う遊技状態処理について説明する。
主CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(即ち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技終了後の遊技状態を特定する。主CPU40aは、非確変状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、非確変状態に制御することを特定可能な値を、主RAM40cに記憶されている確率状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、非確変状態であることを特定可能な制御情報(以下、低確率状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、確変状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、確変状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、確変状態であることを特定可能な制御情報(以下、高確率状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
主CPU40aは、高ベース状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、高ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、高ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、高ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。主CPU40aは、高ベース状態に制御する特別ゲームの上限回数に相当する「100回」を、高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数として主RAM40cに記憶させる。主CPU40aは、特別ゲームが実行される毎に、主RAM40cに記憶されている「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」を1減算する。主CPU40aは、「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」が0となった場合、「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」が0となった特別ゲームの終了に伴い、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。即ち、主CPU40aは、高ベース状態を終了させ、低ベース状態へ移行させる。また、主CPU40aは、低ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、低ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
なお、主CPU40aは、大当り遊技が付与された場合、非確変状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定するとともに、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。更に、主CPU40aは、低確率状態コマンドを出力バッファに格納するとともに、低ベース状態コマンドを出力バッファに格納する。
次に、主CPU40aが行う普通図柄入力処理について説明する。
主CPU40aは、ゲートセンサSE4から検知信号を入力したかに基づき、遊技球がゲート31を通過(入球)したかを判定する。遊技球がゲート31を通過していない場合、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、遊技球がゲート31を通過した場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数が上限数未満であるかを判定する。普通保留数が上限数未満ではない場合、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。普通保留数が上限数未満である場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数を1加算して更新する。この場合、主CPU40aは、更新後の普通保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。次に、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させる。この場合、主CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。その後、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、主CPU40aが行う普通図柄開始処理について説明する。
主CPU40aは、普通ゲームの実行条件が成立しているかを判定する。主CPU40aは、普通当り遊技中ではなく普通ゲーム中でもない場合に肯定判定する一方、普通当り遊技中又は普通ゲーム中である場合に否定判定する。普通ゲームの実行条件が成立していない場合、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、普通ゲームの実行条件が成立している場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数が1以上であるかを判定する。普通保留数が1以上ではない場合、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。普通保留数が1以上である場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数を1減算して更新する。更に、主CPU40aは、更新後の普通保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。次に、主CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。続いて、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている普通当り判定値を基に、普通当り抽選を行う。そして、主CPU40aは、普通当り抽選の抽選結果に基づき、普通ゲームで確定停止表示させる普通図柄と、普通ゲームの変動時間と、を決定する。その後、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。
そして、主CPU40aは、普通図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、普通ゲームを実行させる。具体的に、主CPU40aは、普通ゲームを開始させるとともに、普通図柄開始処理において決定した変動時間が経過したときに、普通図柄開始処理において決定した普通図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、普通ゲームの実行開始に伴い、普通ゲームの実行が開始されることを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。
次に、主CPU40aが行う普通当り処理について説明する。
普通当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、普通ゲームが終了すると、第2始動口27の開放パターンを決定するとともに、当該開放パターンにしたがって第2始動口27が開放されるように第1アクチュエータA1を制御する。本実施形態では、高ベース状態であるときには低ベース状態であるときよりも、普通当り抽選に当選し易くなっている。そして、パチンコ遊技機10では、低ベース状態であるときであっても普通当り抽選に当選し得るように構成されており、普通当り抽選に当選した場合には第1可変部材28が開状態となる。したがって、本実施形態では、低ベース状態であるとき、高ベース状態であるときに比して、第2始動口27へ遊技球が入球し難くものの、第2始動口27へ遊技球が入球する可能性はある。
次に、副CPU41aが制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
副CPU41aは、低確率状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されている確率状態フラグに、非確変状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、高確率状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されている確率状態フラグに、確変状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、副RAM41cの確率状態フラグを参照することにより、確変状態であるかを特定できる。また、副CPU41aは、低ベース状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されているベース状態フラグに、低ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、高ベース状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されているベース状態フラグに、高ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、副RAM41cのベース状態フラグを参照することにより、高ベース状態であるかを特定できる。
また、副CPU41aは、大当り遊技中、大当り演出が行われるように、ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出が行われるように、ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副CPU41aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出が行われるように、ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出が行われるように、ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。大当り演出の演出内容は、大当りの種類に応じて異ならせてもよい。
また、副CPU41aは、演出ゲームが行われるように、演出表示装置25を制御する。具体的に、副CPU41aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを入力すると、演出ゲームを実行させる制御を行う。副CPU41aは、変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドに基づいて、演出ゲームにおいて最終的に確定停止表示させる演出図柄による図柄組み合わせを決定する。副CPU41aは、入力した図柄コマンドから大当り図柄を特定する場合、演出図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。副CPU41aは、入力した図柄コマンドからはずれ図柄を特定する場合、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせを決定する。例えば、副CPU41aは、入力した変動パターン指定コマンドからリーチあり変動パターンを特定する場合、リーチを含むはずれの図柄組み合わせを決定する。一方、副CPU41aは、入力した変動パターン指定コマンドからリーチなし変動パターンを特定する場合、リーチを含まないはずれの図柄組み合わせを決定する。
また、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、演出図柄を変動表示させるように、演出表示装置25を制御する。つまり、副CPU41aは、演出ゲームを開始させる。そして、副CPU41aは、所定のタイミングにおいて、決定した演出図柄による図柄組み合わせを一旦停止表示させる。その後、副CPU41aは、終了コマンドの入力を契機に、演出図柄による図柄組み合わせを確定停止表示させる。なお、副CPU41aは、終了コマンドとは関係なく、変動パターンから特定可能な変動時間を計時し、該変動時間の経過を契機に図柄組み合わせを確定停止表示させてもよい。この場合、終了コマンドを省略してもよい。
ここで、パチンコ遊技機10における扉部材の開放に係る演出について説明する。
本実施形態において、枠ランプ17aでは、扉部材が開放されているときに開放発光演出(例えば、枠ランプ17aが赤色で点滅する態様で実行される演出)が実行される場合がある。開放発光演出は、枠ランプ17aにおいて実行される発光演出の1つであって、エラーに関する発光演出である。パチンコ遊技機10は、開放発光演出を枠ランプ17aにおいて実行することにより、扉部材が開放されていることを報知する。即ち、パチンコ遊技機10では、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されることにより、扉部材が開放されていることを報知する情報が枠ランプ17aから出力される。なお、本実施形態では、扉部材が開放されているときに当該扉部材が閉鎖された後であっても開放発光演出が継続することで、扉部材が閉鎖されているときであっても、発光手段における扉部材が開放されていることの報知と同じ報知が継続される場合がある。即ち、パチンコ遊技機10では、扉部材が開放されているときに当該扉部材が閉鎖された後であっても開放発光演出が継続することで、扉部材が閉鎖されているときであっても、扉部材が開放されていることを報知する情報と同じ情報が枠ランプ17aにおいて出力され続ける場合がある。本実施形態では、枠ランプ17aが、情報を出力可能な第2情報出力手段に相当する。また、枠ランプ17aは、光情報を出力可能な光出力手段に相当する。
また、本実施形態において、スピーカ18では、扉部材が開放されているときに扉開放音(例えば、「扉が開放しています」という音声)が出力される場合がある。扉開放音は、スピーカ18から出力される音の1つであって、エラーに関する音である。パチンコ遊技機10は、扉開放音をスピーカ18から出力することにより、扉が開放されていることを報知する。即ち、パチンコ遊技機10では、スピーカ18から扉開放音が出力されることにより、扉部材が開放されていることを報知する情報がスピーカ18から出力される。本実施形態では、スピーカ18が、情報を出力可能な第1情報出力手段に相当する。このように、本実施形態において、音出力手段としてのスピーカ18が出力可能な音には、背景音としての背景音楽と、扉部材が開放されていることを特定可能な音としての扉開放音と、が含まれる。
図5に示すように、パチンコ遊技機10では、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されておらず、扉開放音がスピーカ18から出力されていないときのタイミングt11において扉部材が開放された場合、枠ランプ17aにおいて開放発光演出の実行が開始され、スピーカ18からは扉開放音が出力される。その後、パチンコ遊技機10では、タイミングt12において、扉部材が開放されてから当該扉部材が閉鎖されることなく音報知上限時間(本実施形態では、30秒)が経過すると、スピーカ18における扉開放音の出力が終了する。一方、パチンコ遊技機10では、タイミングt12において、扉部材が開放されてから当該扉部材が閉鎖されることなく音報知上限時間が経過しても、枠ランプ17aでは開放発光演出が継続して実行される。また、パチンコ遊技機10では、タイミングt11において扉部材が開放されてから音報知上限時間よりも長い時間が経過した後のタイミングt13において扉部材が閉鎖された場合、枠ランプ17aにおける開放発光演出の実行が終了する。このように、パチンコ遊技機10は、扉部材が開放されている期間のうち少なくとも一部の期間では、音出力手段及び発光手段の両方で扉部材が開放されていることが報知されるように構成されている。即ち、パチンコ遊技機10は、扉部材が開放されている期間のうち少なくとも一部の期間では、第1情報出力手段及び第2情報出力手段の両方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されるように構成されている。また、パチンコ遊技機10では、扉部材が開放されているとき、音出力手段及び発光手段のうち発光手段でのみ扉部材が開放されていることが報知される場合がある。即ち、パチンコ遊技機10では、扉部材が開放されているとき、第1情報出力手段及び第2情報出力手段のうち一方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力される場合がある。
また、図6に示すように、パチンコ遊技機10では、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されておらず、扉開放音がスピーカ18から出力されていないときのタイミングt21において扉部材が開放された場合、枠ランプ17aにおいて開放発光演出の実行が開始され、スピーカ18からは扉開放音が出力される。その後、パチンコ遊技機10では、タイミングt21において扉部材が開放されてから音報知上限時間が経過するよりも前のタイミングt22において扉部材が閉鎖された場合、スピーカ18における扉開放音の出力が終了する一方、枠ランプ17aでは開放発光演出が継続して実行される。
更に、パチンコ遊技機10では、タイミングt21において扉部材が開放されてから光報知下限時間(本実施形態では、30秒)が経過するよりも前のタイミングt23において再び扉部材が開放された場合、スピーカ18からは再び扉開放音が出力され、枠ランプ17aにおける開放発光演出は継続して実行される。その後、パチンコ遊技機10では、タイミングt23において扉部材が開放されてから音報知上限時間が経過するよりも前のタイミングt24において扉部材が閉鎖された場合、スピーカ18における扉開放音の出力が終了する一方、枠ランプ17aでは開放発光演出が継続して実行される。そして、パチンコ遊技機10では、タイミングt23において扉部材が開放されてから光報知下限時間が経過するまでに扉部材が閉鎖している場合、タイミングt23において扉部材が開放されてから光報知下限時間が経過するタイミングt25において、枠ランプ17aにおける開放発光演出の実行が終了する。
このように、パチンコ遊技機10は、扉部材が閉鎖されているときであっても、扉部材が開放されてから光報知下限時間が経過するまでの期間内においては、開放発光演出が継続して実行されるため、扉部材が開放されていることを報知する情報と同じ情報が出力され続けるように構成されている。即ち、本実施形態では、扉部材が閉鎖されているときであって、扉部材が開放されてから光報知下限時間が経過した場合、所定条件が満たされる。そして、本実施形態では、扉部材が閉鎖されているときであっても、扉部材が開放されてから光報知下限時間が経過するまでの期間が、所定条件を満たすまでの所定期間に相当する。以上のように、本実施形態は、扉部材が閉鎖されているときであっても所定条件を満たすまでの所定期間内においては、スピーカ18及び枠ランプ17aのうち少なくとも一方で扉部材が開放されていることを報知する情報と同じ情報が出力され続けるように構成されている。即ち、本実施形態は、扉部材が閉鎖されているときであっても所定条件を満たすまでの所定期間内においては、発光手段における扉部材が開放されていることの報知と同じ報知は継続される。一方、パチンコ遊技機10は、扉部材が閉鎖された場合に扉開放音の出力が終了することから、扉部材が閉鎖されているときにおいては扉開放音がスピーカ18から出力されない。即ち、本実施形態は、扉部材が閉鎖されているときであっても所定条件を満たすまでの所定期間内においては、音出力手段における扉部材が開放されていることの報知は行われない。
因みに、パチンコ遊技機10では、タイミングt21からタイミングt24までにおいて光報知下限時間が経過していたとしても、タイミングt23から光報知下限時間が経過していなければ、タイミングt24において扉部材が閉鎖されたとしても、枠ランプ17aでは開放発光演出が継続して実行される。一方、パチンコ遊技機10では、タイミングt21からタイミングt23までにおいて光報知下限時間が経過しており、且つ、扉部材が閉鎖していれば、タイミングt23よりも前のタイミングであってタイミングt21から光報知下限時間が経過するタイミングにおいて、枠ランプ17aにおける開放発光演出の実行が終了する。なお、本実施形態では、音報知上限時間と光報知下限時間を同一したが、異なる時間としてもよい。例えば、音報知上限時間を光報知下限時間よりも長くしてもよいし、光報知下限時間を音報知上限時間よりも長くしてもよい。
次に、扉部材の開放に係る制御について説明する。
主CPU40aは、扉開放処理を実行する。扉開放処理において主CPU40aは、扉開放センサKSから検知信号を入力したかに基づき、扉部材が開放されているかを判定する。扉部材が開放されていない場合、主CPU40aは、扉開放処理を終了する。一方、扉部材が開放されている場合、主CPU40aは、扉部材が開放されていることを特定可能な制御情報(以下、扉開放コマンドと示す)を出力バッファに格納し、扉開放処理を終了する。なお、主CPU40aは、前回の扉開放処理において扉開放コマンドを出力バッファに格納した場合において、今回の扉開放処理において扉部材が開放されていないと判定した場合、扉が閉鎖されたことを特定可能な制御情報(以下、扉閉鎖コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
また、開放発光演出を実行させていないときにおいて、副CPU41aは、扉開放コマンドを入力した場合、開放発光演出を実行するように枠ランプ17aを制御する。また、扉開放コマンドを入力した場合、副CPU41aは、「最後に扉部材が開放されてからの時間(以下、最終開放後時間と示す)」を計測する。なお、扉開放コマンドを入力した場合において、最終開放後時間を既に計測している場合、副CPU41aは、計測中の最終開放後時間の計測を中止し、新たに最終開放後時間を計測する。そして、最終開放後時間が光報知下限時間に達している場合であって、当該最終開放後時間の計測中に扉閉鎖コマンドを入力している場合、副CPU41aは、開放発光演出の実行を終了するように枠ランプ17aを制御する。また、最終開放後時間が光報知下限時間に達した場合であって、当該最終開放後時間の計測中に扉閉鎖コマンドを入力していない場合、副CPU41aは、その後に扉閉鎖コマンドを入力したことを契機に、開放発光演出の実行を終了するように枠ランプ17aを制御する。
また、扉開放音を出力させていないときにおいて、副CPU41aは、新たに扉開放コマンドを入力した場合、扉開放音を出力するようにスピーカ18を制御する。この「新たに扉開放コマンドを入力した場合」とは、後述する「報知履歴」が副RAM41cに記憶されていないときに相当する。また、扉開放音を出力させているときにおいて、最終開放後時間が音報知上限時間に達した場合、副CPU41aは、扉開放音の出力を終了するようにスピーカ18を制御する。このとき、副CPU41aは、扉部材の開放に伴って既に扉開放音を出力していることを特定可能な情報に相当する報知履歴を副RAM41cに記憶する。また、扉開放音を出力させているときにおいて、副CPU41aは、扉閉鎖コマンドを入力した場合、扉開放音の出力を終了するようにスピーカ18を制御する。また、扉閉鎖コマンドを入力した場合において、副RAM41cに報知履歴が記憶されている場合、副CPU41aは、報知履歴を消去する。
次に、パチンコ遊技機10における輝度調整及び音量調整について説明する。
パチンコ遊技機10は、ランプ17の輝度を調整可能に構成されている。また、パチンコ遊技機10は、演出表示装置25が有するバックライトの輝度を調整可能に構成されている。即ち、本実施形態では、発光強度を調整することで、画像表示手段の輝度を調整することが可能である。本実施形態において「輝度」とは、光の出力強度に相当し、「輝度を上昇させる」ことは「光の強度(発光強度)を上昇させる」ことに相当し、「輝度を低下させる」ことは「光の出力強度(発光強度)を低下させる」ことに相当する。本実施形態のパチンコ遊技機10は、ランプ17が発光する発光演出のうち少なくとも一部の発光演出における発光強度を調整可能に構成されている。詳しくは後述するが、パチンコ遊技機10では、枠ランプ17aが発光する発光演出の中でもエラーに関する発光演出における輝度については、調整することが不能である。一方、パチンコ遊技機10では、例えば、エラーに関する発光演出とは異なる発光演出のうち演出に関する発光演出の輝度については、調整することが可能である。因みに、パチンコ遊技機10は、上ボタンUBや下ボタンDBを操作することで輝度を調整することが可能に構成されている。本実施形態では、上ボタンUB及び下ボタンDBが、発光強度(輝度)の調整に係る操作手段に相当する。以上のように、パチンコ遊技機10は、発光手段が発光する発光演出のうち少なくとも一部の発光演出における発光強度を遊技者が操作可能な操作手段を操作することで調整可能に構成されている。即ち、パチンコ遊技機10は、情報を出力可能な第2情報出力手段における情報出力の強度を調整可能に構成されている。なお、「輝度調整」は、「音量」という文言にあわせて、「光量調整」といわれることもある。また、パチンコ遊技機10では、輝度調整が行われた場合、輝度の調整が行われたことを特定可能な設定音(以下、輝度調整音と示す)がスピーカ18から出力される場合がある。即ち、パチンコ遊技機10は、輝度の調整が行われたとき、輝度の調整が行われたことを特定可能な設定音が音出力手段から出力されるように構成されている。輝度調整音は、調整後の輝度に応じて、音(例えば、音階)を異ならせてもよい。
また、パチンコ遊技機10は、スピーカ18から出力される音の音量を調整可能に構成されている。本実施形態において「音量」とは、音の出力強度に相当し、「音量を上昇させる」ことは「音の出力強度を上昇させる」ことに相当し、「音量を低下させる」ことは「音の出力強度を低下させる」ことに相当する。本実施形態のパチンコ遊技機10は、スピーカ18から出力される音の中でも一部の音の音量を調整可能に構成されている。詳しくは後述するが、パチンコ遊技機10では、スピーカ18から出力される音の中でもエラーに関する音の音量については、調整することが不能である。一方、パチンコ遊技機10では、例えば、エラーに関する音とは異なる音のうち背景音楽などの演出に関する音の音量については、調整することが可能である。因みに、パチンコ遊技機10は、左ボタンLBや右ボタンRBを操作することで音量を調整することが可能に構成されている。本実施形態では、左ボタンLB及び右ボタンRBが、音量の調整に係る操作手段に相当する。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10において、遊技者が操作可能な操作手段のうち、音量調整に係る操作手段及び発光強度(輝度)の調整に係る操作手段は異なる。以上のように、パチンコ遊技機10は、音出力手段から出力される音のうち少なくとも一部の音の音量を遊技者が操作可能な操作手段を操作することで調整可能に構成されている。即ち、パチンコ遊技機10は、情報を出力可能な第1情報出力手段における情報出力の強度を調整可能に構成されている。
また、パチンコ遊技機10では、音量調整が行われた場合、音量の調整が行われたことを特定可能な設定音(以下、音量調整音と示す)がスピーカ18から出力される場合がある。即ち、パチンコ遊技機10は、音量の調整が行われたとき、音量の調整が行われたことを特定可能な設定音が音出力手段から出力されるように構成されている。音量調整音は、調整後の音量に応じて、音(例えば、音階)を異ならせてもよい。本実施形態では、調整後の音量で音量調整音がスピーカ18から出力される。なお、輝度調整音と音量調整音は、同じであってもよい。また、輝度調整音が出力される音量と音量調整音が出力される音量は、同じであってもよい。本実施形態において、音調調整音は、第1情報出力手段における情報出力の強度が調整されたことを特定可能な特定情報に相当する。
次に、副CPU41aが行う、輝度調整及び音量調整に係る制御について説明する。
副RAM41cには、輝度として設定可能な段階のうち設定されている輝度の段階を特定可能な情報(以下、輝度情報と示す)が記憶されている。そして、副CPU41aは、ランプ17において演出に関する発光演出を実行させる場合、輝度情報から特定可能な段階の輝度で発光演出を実行するように、ランプ17を制御する。同様に、副CPU41aは、演出表示装置25において表示演出を実行させる場合、輝度情報から特定可能な段階の輝度で演出を実行するように、演出表示装置25を制御する。
また、輝度を調整可能な状況において、副CPU41aは、上ボタンUBからの検知信号を入力した場合であって、輝度情報から特定可能な輝度の段階が上限に達していない場合、輝度の段階を1つ上昇させ、上昇後の輝度の段階を特定可能な輝度情報に更新する。同様に、輝度を調整可能な状況において、副CPU41aは、下ボタンDBからの検知信号を入力した場合であって、輝度情報から特定可能な輝度の段階が下限に達していない場合、輝度の段階を1つ低下させ、低下後の輝度の段階を特定可能な輝度情報に更新する。輝度情報を更新した場合、副CPU41aは、輝度調整音が出力するようにスピーカ18を制御する。また、輝度調整音を出力可能な状況において、輝度情報を更新した場合、副CPU41aは、輝度調整音が出力するようにスピーカ18を制御する。一方、輝度調整音を出力不能な状況において、輝度情報を更新した場合、副CPU41aは、輝度調整音が出力するようにスピーカ18を制御せず、輝度調整音の出力を制限する。なお、本実施形態では、輝度を調整可能な状況であれば輝度調整音を出力可能な状況であり、輝度を調整可能な状況である一方で輝度調整音を出力不能な状況は存在しない。なお、輝度を調整可能な状況については、後ほど説明する。
また、副RAM41cには、音量として設定可能な段階のうち設定されている音量の段階を特定可能な情報(以下、音量情報と示す)が記憶されている。そして、副CPU41aは、スピーカ18において演出に関する音演出を実行させる場合、音量情報から特定可能な段階の音量で音演出を実行するように、スピーカ18を制御する。
また、音量を調整可能な状況において、副CPU41aは、右ボタンRBからの検知信号を入力した場合であって、音量情報から特定可能な音量の段階が上限に達していない場合、音量の段階を1つ上昇させ、上昇後の音量の段階を特定可能な音量情報に更新する。同様に、音量を調整可能な状況において、副CPU41aは、左ボタンLBからの検知信号を入力した場合であって、音量情報から特定可能な音量の段階が下限に達していない場合、音量の段階を1つ低下させ、低下後の音量の段階を特定可能な音量情報に更新する。また、音量調整音を出力可能な状況において、音量情報を更新した場合、副CPU41aは、音量調整音が出力するようにスピーカ18を制御する。一方、音量調整音を出力不能な状況において、音量情報を更新した場合、副CPU41aは、音量調整音が出力するようにスピーカ18を制御せず、音量調整音の出力を制限する。
ここで、図5及び図6に基づき、輝度を調整可能な状況、輝度を調整不能な状況、音量を調整可能な状況及び音量を調整不能な状況について、音量調整音を出力可能な状況及び音量調整音を出力不能な状況と併せて、説明する。
図5及び図6に示すように、パチンコ遊技機10では、扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されておらず、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、輝度を調整することが可能であって、且つ、輝度が調整されたことに伴って輝度調整音が出力される。同様に、パチンコ遊技機10では、扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されておらず、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、音量を調整することが可能であって、且つ、音量が調整されたことに伴って音量調整音が出力される。
また、パチンコ遊技機10では、扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行され、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されているとき、輝度を調整することが不能である。同様に、パチンコ遊技機10では、扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行され、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されているとき、音量を調整することが不能である。このように、パチンコ遊技機10は、扉部材が開放されているときにおいて、枠ランプ17aにて開放発光演出が実行され、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されているとき、輝度を調整することが不能であって、且つ、音量を調整することが不能に構成されている。つまり、本実施形態において、音出力手段及び発光手段の両方で扉部材が開放されていることが報知されているときには、音量と発光強度のうち少なくとも一方を調整不能である。即ち、本実施形態において、第1情報出力手段及び第2情報出力手段の両方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときには、第1情報出力手段及び第2情報出力手段のうち少なくとも一方の情報出力の強度を調整不能である。
また、パチンコ遊技機10では、扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、輝度を調整することが不能である。一方、パチンコ遊技機10では、扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、音量を調整することが可能である。但し、パチンコ遊技機10では、扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、音量が調整されたことに伴う音量調整音の出力が制限され、音量が調整されたことに伴って音量調整音が出力されない。このように、パチンコ遊技機10では、扉部材が開放されているときにおいて、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、音量を調整可能である一方、音量の調整に伴う音量調整音の出力は制限される。つまり、本実施形態において、扉部材が開放されているときにおいて音出力手段及び発光手段のうち発光手段でのみ扉部材が開放されていることが報知されているときには、音量を調整可能である一方、音量の調整に伴う設定音の出力は制限される。即ち、本実施形態において、扉部材が開放されているときにおいて第1情報出力手段及び第2情報出力手段のうち一方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときには、第1情報出力手段における情報出力の強度を調整可能である一方、第1情報出力手段における情報出力の強度を調整したことに伴う特定情報の出力は制限される。
また、図6に示すように、パチンコ遊技機10では、扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、輝度を調整することが可能である。更に、パチンコ遊技機10では、扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、輝度が調整されたことに伴って輝度調整音が出力される。同様に、パチンコ遊技機10では、扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、音量を調整することが可能である。更に、パチンコ遊技機10では、扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、音量が調整されたことに伴って音量調整音が出力される。このように、パチンコ遊技機10では、扉部材が閉鎖されているときにおいて、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、音量を調整可能であり、且つ、輝度を調整可能である。本実施形態では、扉部材が閉鎖されているときであっても、最後に扉部材が開放されてからの経過時間が光報知下限時間に達していない場合、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行され、枠ランプ17aにおける扉部材が開放されていることの報知と同じ報知が継続され、扉部材が開放されていることを報知する情報と同じ情報が出力され続ける。つまり、本実施形態において、所定期間内において音出力手段及び発光手段のうち発光手段でのみ扉部材が開放されていることの報知と同じ報知が継続されているときには、音量を調整可能であって、且つ、発光強度を調整可能である。即ち、本実施形態において、所定期間内において第1情報出力手段及び第2情報出力手段のうち一方で扉部材が開放されていることを報知する情報と同じ情報が出力され続けているときには、第1情報出力手段における情報出力の強度を調整可能であり、且つ、第2情報出力手段における情報出力の強度を調整可能である。
以上のように、本実施形態における「輝度を調整可能な状況」には、「扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されておらず、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されていないとき」と、「扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき」と、がある。そして、本実施形態における「輝度を調整不能な状況」には、「扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行され、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されているとき」と、「扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき」と、がある。また、本実施形態における「輝度調整音を出力可能な状況」には、「扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されておらず、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されていないとき」と、「扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき」と、がある。そして、本実施形態における「輝度調整音を出力不能な状況」には、「扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行され、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されているとき」と、「扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき」と、がある。
また、本実施形態における「音量を調整可能な状況」には、「扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されておらず、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されていないとき」と、「扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき」と、「扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき」と、がある。そして、本実施形態における「音量を調整不能な状況」には、「扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行され、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されているとき」がある。また、本実施形態における「音量調整音を出力可能な状況」には、「扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されておらず、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されていないとき」と、「扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき」と、がある。そして、本実施形態における「音量調整音を出力不能な状況」には、「扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行され、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されているとき」と、「扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき」と、がある。
次に、スピーカ18から出力される背景音としての背景音楽について説明する。
パチンコ遊技機10では、原則、特別ゲームの実行中、つまり、演出ゲームの実行中、背景音楽がスピーカ18から出力される。また、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後、スピーカ18から背景音楽が継続して出力される場合と、スピーカ18から背景音楽が出力されない場合と、がある。具体的に、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの実行中において、リーチ演出が実行されなかった場合、及び、ノーマルリーチ演出のみが実行された場合、特別ゲームの終了後、スピーカ18から背景音楽が出力される。一方、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの実行中において、ノーマルリーチ演出に加えてスーパーリーチ演出が実行された場合、特別ゲームの終了後、背景音楽が出力されない。本実施形態では、ノーマルリーチ演出に加えてスーパーリーチ演出が実行されるように展開される演出が「特定演出」に相当し、ノーマルリーチ演出のみが実行されるように展開される演出が「非特定演出」に相当する。このように、演出表示装置25が実行する演出には、特定演出と、特定演出とは異なる非特定演出と、がある。また、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの実行中において特定演出が実行される場合、第1演出としてのノーマルリーチ演出が実行された後のタイミングで第2演出としてのスーパーリーチ演出が実行される。一方、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの実行中において非特定演出が実行される場合、第1演出としてのノーマルリーチ演出が実行された後のタイミングで第2演出としてのスーパーリーチ演出が実行されない。そして、パチンコ遊技機10では、ノーマルリーチ演出のみが実行された場合よりもスーパーリーチ演出が実行された場合の方が、大当り期待度が高い。即ち、本実施形態では、変動ゲームの実行中において特定演出が実行されたときには、変動ゲームの実行中において非特定演出が実行されたときに比して、大当り期待度が高い。以上のように、本実施形態では、変動ゲームの実行中において特定演出が実行されたときには、当該変動ゲームの終了後において待機状態に制御されるときに背景音が音出力手段から出力されない。また、本実施形態では、変動ゲームの実行中において非特定演出が実行されたときには、当該変動ゲームの終了後において待機状態に制御されているときに背景音が音出力手段から出力される。また、本実施形態では、演出表示装置25が、演出を実行する演出実行手段に相当する。そして、本実施形態では、演出表示装置25を副CPU41aが制御することによって、演出実行手段を制御する演出制御手段としての機能が実現される。
次に、図7に基づき、特別ゲームの終了後において待機状態に制御される場合における背景音楽について説明する。
図7に示すように、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後において待機状態に制御されるときに背景音楽がスピーカ18から出力されるとき、少なくとも、特別ゲームが終了したタイミングt31から背景音出力下限時間(本実施形態では、30秒)が経過するタイミングt32までは、背景音楽が出力される。このとき、背景音楽は、調整されている段階の音量で出力される。また、タイミングt31からタイミングt32までの間に特別ゲームが実行されない場合、フェードアウト開始タイミングに相当するタイミングt32においてフェードアウト制御が開始される。フェードアウト制御は、副CPU41aによって行われる。副CPU41aは、フェードアウト制御を行うことにより、スピーカ18から出力されている背景音楽をフェードアウトさせる。フェードアウト制御が行われる場合、所定のフェード時間(本実施形態では、5秒)をかけて、スピーカ18から出力されている背景音楽がフェードアウトする。即ち、本実施形態におけるフェードアウト制御は、所定のフェード時間をかけて音出力手段から出力されている背景音楽をフェードアウトさせるフェードアウト制御に相当する。そして、パチンコ遊技機10では、タイミングt32からフェードアウト制御が行われると、タイミングt32からフェード時間が経過するタイミングt33において、背景音楽の出力が停止される(図7では、出力なしと示す)。このように、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後において待機状態に制御されたときに背景音楽がスピーカ18から出力されているとき、その後の終了タイミングに相当するタイミングt33において背景音楽の出力が停止するように構成されている。即ち、本実施形態では、変動ゲームの終了後において待機状態に制御されたときに背景音が音出力手段から出力されているとき、その後の終了タイミングにおいて背景音の出力が停止する。本実施形態では、フェード開始タイミングから所定のフェード時間が経過するタイミングが、終了タイミングである。
以上のように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの終了後において待機状態に制御されたときに背景音楽がスピーカ18から出力されているとき、その後のフェード開始タイミングからフェード時間をかけてスピーカ18から出力されている背景音楽をフェードアウトさせるフェードアウト制御が副CPU41aによって行われるように構成されている。即ち、本実施形態は、変動ゲームの終了後において待機状態に制御されたときに背景音が音出力手段から出力されているとき、その後のフェード開始タイミングから所定のフェード時間をかけて音出力手段から出力されている背景音をフェードアウトさせるフェードアウト制御が音出力制御手段によって行われるように構成されている。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲーム終了後から背景音出力下限時間が経過するタイミングでフェードアウト制御が行われるように構成したが、特別ゲーム終了後の変動間インターバル後から背景音出力下限時間が経過するタイミングでフェードアウト制御が行われるように構成してもよい。
ここで、背景音楽の出力に係る制御について説明する。
背景音楽を出力させていないときにおいて、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力した場合、背景音楽を出力するようにスピーカ18を制御し、背景音楽の出力を開始させる。このとき、背景音楽は、背景音楽の冒頭から出力される。また、背景音楽を出力させているときにおいて、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力したとしても、背景音楽の出力を停止させず、背景音楽の出力を継続させる。また、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドにおいて変動パターンHP4,HP6が指定された後、終了コマンドの入力を契機に、背景音楽の出力を停止させる。
また、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドにおいて変動パターンHP1〜HP3,HP5が指定された後、終了コマンドを入力したとしても、背景音楽の出力を停止させず、背景音楽の出力を継続させる。また、変動パターンHP1〜HP3が指定された後に終了コマンドを入力した場合、副CPU41aは、背景音出力下限時間を計測する。なお、背景音出力下限時間を計測しているときに変動パターン指定コマンドを入力した場合、副CPU41aは、背景音出力下限時間の計測を中止する。背景音出力下限時間が経過した場合、副CPU41aは、背景音楽を対象とするフェードアウト制御を行う。フェードアウト制御において副CPU41aは、フェード時間を計測するとともに、当該フェード時間が経過する時点で背景音楽の出力が停止(終了)するように背景音楽がフェードアウトするようにスピーカ18を制御する。
次に、背景音楽の出力と、扉部材の開閉と、の関係について説明する。
パチンコ遊技機10では、背景音楽がスピーカ18から出力されているときにおいて扉部材が開放された場合、スピーカ18からの背景音楽の出力が停止され、扉開放音がスピーカ18から出力される。なお、パチンコ遊技機10では、扉部材が開放されてから音報知上限時間が経過してスピーカ18による扉開放音の出力が終了した後であっても、扉部材が開放されているとき、スピーカ18から背景音楽が出力されない。このように、パチンコ遊技機10では、待機状態であって背景音楽がスピーカ18から出力されているときにおいて、扉部材が開放されたとき、スピーカ18における背景音楽の出力が停止し、扉部材が開放されていることを特定可能な音がスピーカ18から出力される。即ち、本実施形態では、待機状態であるときであって背景音が音出力手段から出力されているときにおいて、扉部材が開放されたとき、音出力手段における背景音の出力が停止し、扉部材が開放されていることを特定可能な音が音出力手段から出力される。
前述したように、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後において待機状態に制御されたとき、背景音楽は、背景音出力下限時間が経過するとフェードアウト制御が行われ、その後、背景音楽の出力が停止される。そして、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後において待機状態に制御されているときであって背景音楽がスピーカ18から出力されているときに扉部材が開放された場合、その後に扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングによって、背景音楽の出力態様が異なる。なお、「扉部材の閉鎖に基づく所定タイミング」は、扉部材が閉鎖されたことに基づき背景音楽の出力に係る制御が開始されるタイミングに相当する。本実施形態では、扉部材が閉鎖されたタイミング及び扉部材が閉鎖されたことに基づき背景音楽の出力に係る制御が開始されるタイミングは、制御的なタイミングの相違はあるものの、略同一タイミングであることから、以下の説明において、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングは、扉部材が閉鎖されたタイミングとして説明する。
以下、図8に基づき、特別ゲームの終了後において待機状態に制御されているときに背景音楽が出力されている場合について説明する。なお、図8に示すタイミングt31〜t33は、図7に示すタイミングt31〜t33と同一であることから、その説明については省略する。
図8に示すように、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後から背景音出力下限時間が経過するまでの期間(タイミングt31からタイミングt32までの間)内におけるタイミングt41において扉部材が開放された場合、スピーカ18における背景音楽の出力は停止され、スピーカ18からは扉開放音が出力される。そして、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後から背景音出力下限時間が経過するまでの期間内におけるタイミングt42において扉部材が閉鎖された場合、スピーカ18から背景音楽の出力が再開される。因みに、タイミングt41からタイミングt42にわたって扉部材が開放されていたとしても、背景音楽の出力が停止する終了タイミングは変更されず、タイミングt42にて扉部材が閉鎖された後に扉部材が閉鎖され続ければ、タイミングt32においてフェードアウト制御が開始され、タイミングt33において背景音楽の出力が停止する。即ち、本実施形態では、変動ゲームの終了後において待機状態に制御されたときに背景音が音出力手段から出力されているとき、当該背景音が音出力手段から出力されているときに扉部材が開放された後、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングが終了タイミングよりも前のタイミングであっても、当該扉部材の閉鎖によって終了タイミングは変更されない。
また、パチンコ遊技機10では、フェードアウト制御が行われている期間(タイミングt32からタイミングt33までの間)内におけるタイミングt43において扉部材が開放された場合、スピーカ18における背景音楽の出力は停止され、スピーカ18からは扉開放音が出力される。そして、パチンコ遊技機10では、フェードアウト制御が行われている期間内におけるタイミングt44において扉部材が閉鎖された場合、スピーカ18から背景音楽の出力が再開される。このとき、フェード開始タイミングからフェード時間をかけてスピーカ18から出力されている背景音楽をフェードアウトする途中から背景音の出力が再開される。なお、タイミングt41,t43の何れにおいて扉部材が開放された後であっても、フェードアウト制御が行われている期間内におけるタイミングt44において扉部材が閉鎖された場合、フェード開始タイミングからフェード時間をかけて背景音楽をフェードアウトする途中から背景音の出力が再開される。
因みに、タイミングt43からタイミングt44にわたって扉部材が開放されていたとしても、背景音楽の出力が停止する終了タイミングは変更されず、タイミングt44にて扉部材が閉鎖された後に扉部材が閉鎖され続ければ、タイミングt33において背景音楽の出力が停止する。同様に、タイミングt41からタイミングt44にわたって扉部材が開放されていたとしても、背景音楽の出力が停止する終了タイミングは変更されず、タイミングt44にて扉部材が閉鎖された後に扉部材が閉鎖され続ければ、タイミングt33において背景音楽の出力が停止する。即ち、本実施形態では、変動ゲームの終了後において待機状態に制御されたときに背景音が音出力手段から出力されているとき、当該背景音が音出力手段から出力されているときに扉部材が開放された後、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングが終了タイミングよりも前のタイミングであっても、当該扉部材の閉鎖によって終了タイミングは変更されない。
このように、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後において待機状態に制御されたときに背景音楽が出力されているとき、当該背景音楽が出力されているときに扉部材が開放された後、扉部材が閉鎖されたタイミングが、フェードアウト制御が行われる途中のタイミングであるとき、フェードアウトする途中から背景音楽が出力される。即ち、本実施形態では、変動ゲームの終了後において待機状態に制御されたときに背景音が音出力手段から出力されているとき、当該背景音が音出力手段から出力されているときに扉部材が開放された後、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングが音出力制御手段によってフェードアウト制御が行われる途中のタイミングであるとき、フェード開始タイミングから所定のフェード時間をかけて音出力手段から出力されている背景音をフェードアウトする途中から背景音の出力が行われる。
以上のように、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後において待機状態に制御されたときに背景音楽が出力されているとき、当該背景音楽が出力されているときに扉部材が開放された後、扉部材が閉鎖されたタイミングが背景音楽の出力が停止するタイミングt33よりも前のタイミングであれば背景音楽が出力される。即ち、本実施形態では、変動ゲームの終了後において待機状態に制御されたときに背景音が音出力手段から出力されているとき、当該背景音が音出力手段から出力されているときに扉部材が開放された後、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングが終了タイミングよりも前のタイミングであれば音出力手段による背景音の出力が行われる。
一方、パチンコ遊技機10では、背景音楽の出力が停止された後(タイミングt33以降)におけるタイミングt45において扉部材が開放された場合、当該扉部材が開放される前から背景音楽が出力されていないため新たに背景音楽の出力が停止されることなく、スピーカ18からは扉開放音が出力される。そして、パチンコ遊技機10では、背景音楽の出力が停止された後のタイミングt46において扉部材が閉鎖された場合、スピーカ18から背景音楽の出力は再開されない。なお、タイミングt41,t43,t45の何れにおいて扉部材が開放された後であっても、背景音楽の出力が停止された後におけるタイミングt46において扉部材が閉鎖された場合、スピーカ18から背景音楽の出力は再開されない。このように、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後において待機状態に制御されたときに背景音楽が出力されているとき、当該背景音楽が出力されているときに扉部材が開放された後、扉部材が閉鎖されたタイミングが背景音楽の出力が停止するタイミングt33よりも後のタイミングであれば背景音楽が出力されない。即ち、本実施形態では、変動ゲームの終了後において待機状態に制御されたときに背景音が音出力手段から出力されているとき、当該背景音が音出力手段から出力されているときに扉部材が開放された後、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングが終了タイミングよりも後のタイミングであれば音出力手段による背景音の出力が行われない。
ここで、背景音楽の出力に係る制御と、扉部材の開放に係る制御と、の関係について説明する。
背景音楽を出力させているときにおいて、副CPU41aは、扉開放コマンドを入力した場合、背景音楽の出力を停止させる。このとき、副CPU41aは、背景音出力下限時間の計測中である場合、当該背景音出力下限時間の計測を継続する。そして、背景音出力下限時間の計測中において扉閉鎖コマンドを入力した場合、副CPU41aは、背景音楽の出力を再開するようにスピーカ18を制御する。このとき、例えば、背景音楽を出力しているときに扉部材が開放されてから5秒後に扉部材が閉鎖された場合、扉部材が開放されたタイミングから5秒進行したタイミングから背景音楽の出力を再開させる。また、副CPU41aは、背景音出力下限時間を計測するとフェードアウト制御においてフェード時間を計測する。なお、扉部材が開放されているときに副CPU41aは、内部的にフェードアウト制御を行うものの、スピーカ18からは背景音楽が出力されていないため、実際にスピーカ18から扉開放音が出力されていたとしても当該扉開放音がフェードアウトすることはない。そして、フェード時間の計測中において扉閉鎖コマンドを入力した場合、副CPU41aは、フェードアウトしている途中のタイミングから背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。例えば、フェードアウト制御が開始されてから3秒後のタイミングで扉部材が閉鎖された場合、フェードアウト制御が開始されてから3秒が経過してフェードアウトしている途中から背景音楽の出力が再開される。このとき、2秒後には、背景音楽の出力が停止する。
以上のように、本実施形態では、スピーカ18による音の出力を制御する副CPU41aによって、音声出力手段による音の出力を制御する音出力制御手段としての機能が実現される。また、本実施形態では、発光手段としての枠ランプ17aによる発光を制御する副CPU41aによって、発光手段による発光演出、又は、発光手段の発光を制御する発光制御手段としての機能が実現される。
以下、図9に基づき、特別ゲームの終了後において待機状態に制御されているときに背景音楽が出力されている場合において、背景音楽が出力されているときに扉部材が開放され、フェードアウト制御が行われる途中のタイミングで扉部材が閉鎖されるときについて説明する。なお、図9に示すタイミングt31〜t33は、図7に示すタイミングt31〜t33と同一であることから、その説明については省略する。
図9に示すように、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後から背景音出力下限時間が経過するまでの期間内におけるタイミングt51において扉部材が開放された場合、スピーカ18における背景音楽の出力は停止され、スピーカ18からは扉開放音が出力される。その後、扉部材が閉鎖されることなく開放されたままタイミングt52において音報知上限時間が経過すると、スピーカ18における扉開放音の出力が停止する。因みに、枠ランプ17aでは、タイミングt51において扉部材が開放されてから開放発光演出の実行が開始され、タイミングt52においても開放発光演出が終了せずに継続して開放発光演出が実行される。
また、パチンコ遊技機10では、タイミングt52よりも後であって、フェードアウト制御が行われている期間内におけるタイミングt53において扉部材が閉鎖された場合、スピーカ18から背景音楽の出力が再開される。このとき、フェード開始タイミングからフェード時間をかけてスピーカ18から出力されている背景音楽をフェードアウトする途中から背景音の出力が再開される。因みに、枠ランプ17aでは、最後に扉部材が開放されてからの時間が光報知下限時間に達していることから、タイミングt53において開放発光演出の実行が終了する。
以下、本実施形態の効果について説明する。
(1−1)扉部材が開放されている期間のうち少なくとも一部の期間では、スピーカ18(音出力手段)及び枠ランプ17a(発光手段)の両方において、扉部材が開放されていることが報知される。このため、扉部材が開放されていることをスピーカ18及び枠ランプ17aの何れか一方でのみ報知される場合に比して、扉部材が開放されていることを遊技機の管理者に気付かせ易くすることができ、不正行為の抑制に寄与することができる。また、スピーカ18及び枠ランプ17aの両方で扉部材が開放されていることが報知されているときには、音量及び輝度(発光強度)のうち両方を調整不能に構成した。スピーカ18及び枠ランプ17aの両方で扉部材が開放されていることが報知されているときに音量調整を不能に構成することで、スピーカ18及び枠ランプ17aの両方で扉部材が開放されていることが報知されているときに、扉開放音が出力される音量を低下させようとすること自体が出来なくなる。また、スピーカ18及び枠ランプ17aの両方で扉部材が開放されていることが報知されているときに輝度調整を不能に構成することで、スピーカ18及び枠ランプ17aの両方で扉部材が開放されていることが報知されているときに、開放発光演出の輝度を低下させようとすること自体が出来なくなる。これにより、更なる不正行為の抑制に寄与することができる。このように、不正行為の抑制に寄与しつつ、適切に扉部材の開放を報知することができる。
(1−2)扉部材が閉鎖されているときは、スピーカ18(音出力手段)及び枠ランプ17a(発光手段)のうち枠ランプ17aでのみ扉部材が開放されていることの報知と同じ報知が継続されていたとしても、不正行為が行われている状況である可能性が低く、遊技領域内での球詰まり等を解消するために管理者が扉部材を開放した後に扉部材が閉鎖された状況であることも大いに考えられる。このような状況下において、音量及び輝度(発光強度)のうち少なくとも一方が調整不能な場合、管理者による扉部材の開放によって調整不能な状況に陥ったことを疑い、信頼の低下や興趣の低下が生じる虞がある。そこで、扉部材が閉鎖されているときであっても「最後に扉部材が開放されてからの経過時間が光報知下限時間に達するまでの所定期間(所定条件を満たすまでの所定期間)」内においては、スピーカ18及び枠ランプ17aのうち枠ランプ17aでのみ扉部材が開放されていることの報知と同じ報知が継続される一方で、音量及び輝度の両方を調整可能とした。これにより、信頼の低下や興趣の低下を抑制することができる。
(1−3)扉部材が閉鎖されているときに音量の調整が行われたとき、音量の調整が行われたことを特定可能な音量調整音(設定音)がスピーカ18(音出力手段)から出力される。一方、扉部材が開放されているときにおいてスピーカ18及び枠ランプ17a(発光手段)のうち枠ランプ17aでのみ扉部材が開放されていることが報知されているときには、音量を調整可能である一方、音量調整に伴う音量調整音の出力は制限される。このように、扉部材が開放されているとき、スピーカ18及び枠ランプ17aのうち枠ランプ17aでのみ扉部材が開放されていることが報知されているときには音量を調整可能に構成しても、音量調整音の出力については制限される。これにより、音量調整音の出力が枠ランプ17aによる「扉部材が開放されていること」の報知の妨げになることや、音量調整音の出力によって扉部材が開放されていることが管理者に伝わり難くなることを抑制することができる。
(1−4)例えば、背景音楽(背景音)が出力されているときにおいて扉部材が開放されたとき、背景音楽が出力され続けている状況において、扉開放音(扉部材が開放されていることを特定可能な音)がスピーカ18(音出力手段)から出力されたとしても、背景音楽が邪魔となり、扉開放音が管理者へ伝わり難くなってしまう虞がある。そこで、待機状態であるときであって背景音楽がスピーカ18から出力されているときにおいて扉部材が開放されたときには、スピーカ18における背景音楽の出力が停止し、扉開放音がスピーカ18から出力されるように構成した。これにより、背景音楽が邪魔となり、扉開放音が管理者へ伝わり難くなってしまうことを抑制することができる。このように、扉開放音が管理者へ伝わり難くなってしまうことを抑制しつつ、適切に扉部材の開放を報知することができる。
(1−5)特別ゲーム(変動ゲーム)の終了後において待機状態に制御されたときに背景音楽(背景音)がスピーカ18(音出力手段)から出力されているとき、その後の終了タイミングにおいて背景音楽の出力が停止するように構成されている。これを前提とし、特別ゲーム終了後において待機状態に制御されたときに背景音楽がスピーカ18から出力されているとき、当該背景音楽がスピーカ18から出力されているときに扉部材が開放された後、扉部材の閉鎖に基づく所定のタイミングが終了タイミングよりも後のタイミングであればスピーカ18における背景音楽の出力が行われない。このように、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングが、扉部材が閉鎖されたままであっても背景音楽の出力が停止する終了タイミングよりも後であるときには、背景音楽が出力されないようにすることで、扉部材を開放したときと開放していないときでの背景音楽の出力の違いに違和感を抱かせてしまうことを抑制することができる。また、特別ゲーム終了後において待機状態に制御されたときに背景音楽がスピーカ18から出力されているとき、当該背景音楽がスピーカ18から出力されているときに扉部材が閉鎖された後、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングが終了タイミングよりも前のタイミングであればスピーカ18による背景音楽の出力が行われる。このように、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングが、扉部材が閉鎖されたままであっても背景音楽が出力されている状況であるときには、背景音楽が出力されるようにすることで、扉部材を開放したときと開放していないときでの背景音楽の出力の違いに違和感を抱かせてしまうことを抑制することができる。
(1−6)特別ゲーム(変動ゲーム)の終了後において待機状態に制御されたときに背景音楽(背景音)がスピーカ18(音出力手段)から出力されているとき、当該背景音楽がスピーカ18から出力されているときに扉部材が閉鎖された後、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングが終了タイミングよりも前のタイミングであっても終了タイミングは変更されない。このように、扉部材が閉鎖されたままであっても、終了タイミングよりも前に扉部材の開放及び閉鎖が行われたとしても終了タイミングに変化がないため、扉部材を開放したときと開放していないときでの背景音楽の出力の違いに違和感を抱かせてしまうことを抑制することができる。
(1−7)特別ゲーム(変動ゲーム)の終了後において待機状態に制御されたときに背景音楽(背景音)がスピーカ18(音出力手段)から出力されているとき、当該背景音楽がスピーカ18から出力されているときに扉部材が開放された後、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングがスピーカ18によってフェードアウト制御が行われる途中のタイミングであるとき、フェード開始タイミングから所定のフェード時間をかけてスピーカ18から出力されている背景音楽をフェードアウトする途中から背景音楽の出力が行われる。このように、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングが、扉部材が閉鎖されたままであればフェードアウト制御が行われている途中のタイミングであるとき、フェードアウトする途中から背景音楽の出力が行われるため、扉部材を開放したときと開放していないときでの背景音楽の出力の違いに違和感を抱かせてしまうことを抑制することができる。
(1−8)特別ゲーム(変動ゲーム)の実行中において、ノーマルリーチ演出に加えてスーパーリーチ演出が実行された場合(特定演出が実行された場合)と、ノーマルリーチ演出のみが実行された場合(非特定演出が実行された場合)と、で特別ゲーム終了後において待機状態に制御されているときに背景音楽(背景音)が出力されるか否かが異なる。このように、常に特別ゲームの終了後は待機状態に制御されるときにおいて背景音楽が出力されるように構成するのではなく、特別ゲームの実行中における演出に応じて特別ゲームの終了後に待機状態に制御されたときの背景音楽の出力有無を異ならせた。これによって、特別ゲーム実行中において実行される演出に応じた背景音楽の出力を行うことができ、興趣の向上に寄与することができる。
(1−9)特別ゲーム(変動ゲーム)の実行中においてノーマルリーチ演出に加えてスーパーリーチ演出が実行される場合(特定演出が実行される場合)には、ノーマルリーチ演出(第1演出)が実行された後にスーパーリーチ演出(第2演出)が実行される。一方、特別ゲームの実行中においてノーマルリーチ演出のみが実行される場合(非特定演出が実行される場合)には、ノーマルリーチ演出(第1演出)が実行された後にスーパーリーチ演出(第2演出)が実行されない。即ち、ノーマルリーチ演出が実行されたとしても、そのノーマルリーチ演出が実行された後のタイミングでスーパーリーチ演出が実行されるか否かによって、特別ゲーム終了後において待機状態に制御されているときに背景音楽(背景音)が出力されるか否かが異なる。このように、常に特別ゲームの終了後は待機状態に制御されるときにおいて背景音楽が出力されるように構成するのではなく、特別ゲームの実行中においてノーマルリーチ演出が実行された後のタイミングでスーパーリーチ演出が実行されるかに応じて特別ゲームの終了後に待機状態に制御されたときの背景音楽の出力有無を異ならせた。これによって、特別ゲーム実行中においてノーマルリーチ演出が実行された後のタイミングでスーパーリーチ演出が実行されたかに応じた背景音楽の出力を行うことができ、興趣の向上に寄与することができる。
(第2実施形態)
次に、遊技機の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第2実施形態では、「音量を調整不能な状況」が第1実施形態と異なる。
以下、図10に基づき、第2実施形態における「音量を調整不能な状況」について説明する。なお、第2実施形態において、輝度を調整可能な状況、輝度を調整不能な状況、音量を調整可能な状況、音量を調整不能な状況、音量調整音を出力可能な状況及び音量調整音を出力不能な状況のうち、第1実施形態と共通する状況については、その説明を省略する。また、図10に示すタイミングt21〜t25は、図6に示すタイミングt21〜t25と同一であることから、その説明については省略する。
第2実施形態のパチンコ遊技機10では、扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、音量を調整することが不能に構成されている。因みに、第2実施形態のパチンコ遊技機10では、第1実施形態と同様、扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、輝度を調整することが不能に構成されている。即ち、本実施形態では、扉部材が開放されているときにおいて音出力手段と発光手段のうち発光手段でのみ扉部材が開放されていることが報知されているときには音量を調整不能である。つまり、本実施形態では、扉部材が開放されているときにおいて第1情報出力手段及び第2情報出力手段のうち一方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときには第1情報出力手段における情報出力の強度を調整不能である。一方、第2実施形態のパチンコ遊技機10では、第1実施形態と同様、扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないとき、音量を調整することが可能である。
以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、扉部材が開放されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないときに、音量を調整することが不能である。一方、第2実施形態のパチンコ遊技機10は、扉部材が閉鎖されているときであって、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されている一方でスピーカ18から扉開放音が出力されていないときに、音量を調整することが可能である。本実施形態では、扉部材が開放されているときにおいて音出力手段及び発光手段のうち発光手段でのみ扉部材が開放されていることが報知されているときには音量を調整不能である一方、所定期間内において音出力手段及び発光手段のうち発光手段でのみ扉部材が開放されていることの報知と同じ報知が継続されているときには音量を調整可能である。本実施形態では、扉部材が開放されているときにおいて第1情報出力手段及び第2情報出力手段のうち一方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときには、第1情報出力手段における情報出力の強度を調整不能である。一方、本実施形態では、所定期間内において第1情報出力手段及び第2情報出力手段のうち一方で扉部材が開放されていることを報知する情報と同じ情報が出力され続けているときには、第1情報出力手段における情報出力の強度を調整可能である。
本実施形態によれば、第1実施形態における効果(1−1)、(1−2)及び(1−4)〜(1−9)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(2−1)スピーカ18(音出力手段)及び枠ランプ17a(発光手段)のうち枠ランプ17aでのみ扉部材が開放されていることが報知される状況としては、扉部材が開放されている状況と、扉部材が閉鎖されている状況と、がある。そして、扉部材が開放されているときにおいてスピーカ18及び枠ランプ17aのうち枠ランプ17aでのみ扉部材が開放されていることが報知されている状況では、音量を調整不能とした。一方、所定期間内においてスピーカ18及び枠ランプ17aのうち枠ランプ17aでのみ扉部材が開放されていることが報知されている状況では、音量を調整可能とした。扉部材が閉鎖された後は、スピーカ18及び枠ランプ17aのうち枠ランプ17aでのみ扉部材が開放されていることが報知され続けていたとしても、不正行為が行われている状況が少なく、遊技領域内での球詰まり等を解消するために管理者が扉部材を開放した後に扉部材が閉鎖された状況であることも大いに考えられる。このため、スピーカ18及び枠ランプ17aのうち枠ランプ17aでのみ扉部材が開放されていることが報知されている状況であっても、扉部材が閉鎖された後の所定期間内であれば音量を調整可能とすることで、例えば、管理者が扉部材を開放したことによって音量が調整不能になったという不信感を遊技者に抱かせることを抑制することができる。一方、扉部材が開放されているときには不正行為が行われている可能性も考えられることから、音量を調整不能とすることにより、スピーカ18による扉部材が開放されていることが報知されてしまったときのために音量を下げようとすること自体が出来なくなるため、不正行為の抑制に寄与することができる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・扉部材が開放されてから音報知上限時間が経過した後の期間においてもスピーカ18から扉開放音が出力され続けるように構成してもよい。即ち、扉部材が開放されている期間のうち全部の期間では、スピーカ18及び枠ランプ17aの両方において、扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されるように構成してもよい。
・スピーカ18及び枠ランプ17aの両方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときには、音量及び輝度のうち一方を調整不能に構成してもよい。即ち、第1情報出力手段及び第2情報出力手段の両方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときには、第1情報出力手段及び第2情報出力手段のうち一方の情報出力の強度(音量及び発光強度のうち一方)を調整不能に構成してもよい。例えば、スピーカ18及び枠ランプ17aの両方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときに音量調整を不能に構成する場合には、スピーカ18及び枠ランプ17aの両方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときに、扉開放音が出力される音量を低下させようとすること自体が出来なくなる。一方、例えば、スピーカ18及び枠ランプ17aの両方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときに、輝度調整を不能に構成する場合には、スピーカ18及び枠ランプ17aの両方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときに、開放発光演出の輝度を低下させようとすること自体が出来なくなる。このように、スピーカ18及び枠ランプ17aの両方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときには、音量及び輝度のうち一方を調整不能に構成することで、更なる不正行為の抑制に寄与することができる。以上のように、第1情報出力手段及び第2情報出力手段の両方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときには、第1情報出力手段及び第2情報出力手段のうち少なくとも一方の情報出力の強度(音量及び発光強度のうち少なくとも一方)を調整不能に構成してもよい。また、スピーカ18及び枠ランプ17aの両方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときには、音量及び輝度のうち両方を調整可能に構成してもよい。
・扉部材が閉鎖されているときであっても「最後に扉部材が開放されてからの経過時間が光報知下限時間に達するまでの所定期間(所定条件を満たすまでの所定期間)」内においては、スピーカ18及び枠ランプ17aのうち一方又は両方で扉部材が開放されていることを報知する情報と同じ情報が出力され続けるように構成してもよい。即ち、扉部材が閉鎖されているときであっても「最後に扉部材が開放されてからの経過時間が光報知下限時間に達するまでの所定期間(所定条件を満たすまでの所定期間)」内においては、スピーカ18及び枠ランプ17aのうち一方又は両方で扉部材が開放されていることの報知と同じ報知が継続されるように構成してもよい。このとき、音量及び輝度のうち少なくとも一方を調整不能に構成してもよい。
・上記実施形態における「所定条件を満たすまでの所定期間」は、最後に扉部材が開放されてからの経過時間が光報知下限時間に達するまでの所定期間としなくてもよく、例えば、最後に扉部材が閉鎖されてから所定の時間(例えば、10秒や30秒)が経過するまでの期間としてもよい。この場合、最後に扉部材が閉鎖されてから所定の時間が経過することによって、所定条件が満たされることになる。
・扉部材が開放されているときにおいてスピーカ18及び枠ランプ17aのうち一方で扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときには、音量調整に伴う音量調整音の出力を制限せず、音量調整に伴って音量調整音が出力されるように構成してもよい。即ち、扉部材が開放されているときにおいてスピーカ18及び枠ランプ17aのうち枠ランプ17aでのみ扉部材が開放されていることが報知されているときには、音量調整に伴って音量調整音が出力されるように構成してもよい。
・扉部材が閉鎖されたことを契機に、スピーカ18では、扉部材が閉鎖されたことを報知する情報(以下、扉閉鎖音と示す)が出力されるように構成してもよい。即ち、扉部材が閉鎖されたことを契機に、第1情報出力手段では、扉部材が閉鎖されたことを報知する情報が出力されるように構成してもよい。例えば、扉閉鎖音は、「扉が閉まりました」という音声であってもよい。このように構成する場合、扉部材が閉鎖されてから扉閉鎖音が出力され終わったタイミングで、扉部材が閉鎖されたことに基づき背景音楽の出力に係る制御が開始されるように構成してもよい。この場合、扉部材が閉鎖されてから扉閉鎖音が出力され終わったタイミング、又は、当該タイミングよりも後のタイミングが、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングに相当する。扉閉鎖音は、扉部材が閉鎖されたことを特定可能な音に相当する。即ち、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングは、扉部材が閉鎖してから扉部材が閉鎖されたことを特定可能な音の出力が終了するタイミング又は当該タイミングよりも後のタイミングである。
・扉開放音は、エラー音と、音声と、によって構成してもよい。例えば、扉開放音は、エラーが発生したことを示すエラー音(例えば、ビーッビーッという効果音)と、扉部材が開放されていることを示すフレーズ(例えば、「扉が開放しています」というフレーズ)を発する音声と、によって構成してもよい。例えば、扉開放音が出力されているときに扉部材が閉鎖された場合において、当該扉部材が閉鎖されたタイミングが、扉部材が開放されていることを示すフレーズの途中である場合、扉部材が開放されていることを示すフレーズは最後まで出力されるように構成してもよい。このとき、扉部材が閉鎖されたことを契機にエラー音の出力は停止するように構成してもよい。即ち、扉開放音が出力されているときに扉部材が閉鎖された場合において、当該扉部材が閉鎖されたタイミングが、扉部材が開放されていることを示すフレーズの途中である場合、扉部材が閉鎖されたことを契機にエラー音の出力は停止する一方で、扉部材が開放されていることを示すフレーズは最後まで出力されるように構成してもよい。例えば、「扉が開放しています」というフレーズを発する音声によって扉開放音を構成する場合において、「扉が開放」のフレーズが出力し終わったタイミングで扉部材が閉鎖された場合、残りの「しています」のフレーズが出力し終わるまで、扉開放音を構成する音声が出力されるように構成してもよい。なお、例えば、扉開放音が出力されているときに扉部材が閉鎖された場合において、当該扉部材が閉鎖されたタイミングが、扉部材が開放されていることを示すフレーズの途中であったとしても、エラー音及び音声の出力が停止するように構成してもよい。
・扉部材が閉鎖されてから所定の時間(例えば、3秒)が経過するまでは扉開放音が出力され、扉部材が開放されていることの報知が行われるように構成してもよい。このように構成する場合、扉部材が閉鎖されてから所定の時間が経過したタイミングで、扉部材が閉鎖されたことに基づき背景音楽の出力に係る制御が開始されるように構成してもよい。この場合、扉部材が閉鎖されてから所定の時間が経過したタイミングが、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングに相当する。
・扉部材が閉鎖されているときの開放発光演出と、扉部材が開放されているときの開放発光演出と、を異ならせてもよい。例えば、扉部材が閉鎖されているときに開放発光演出が実行されたときの枠ランプ17aの発光態様と、扉部材が開放されているときに開放発光演出が実行されたときの枠ランプ17aの発光態様と、を異ならせてもよい。また、扉部材が閉鎖されているときであっても扉開放音がスピーカ18から出力され得るように構成する場合には、扉部材が閉鎖されているときに出力される扉開放音と、扉部材が開放されているときに出力される扉開放音と、を異なる音にしてもよい。
・音量調整を行うことが可能な状況においては、演出表示装置25において、設定されている音量の段階を特定可能な画像(例えば、メータを模した画像)が表示されるように構成してもよい。例えば、音量調整を行うことが可能な状況であっても、音量調整音の出力が制限される状況では、設定されている音量の段階を特定可能な画像の表示が制限されるように構成してもよい。同様に、輝度調整を行うことが可能な状況においては、演出表示装置25において、設定されている輝度の段階を特定可能な画像(例えば、メータを模した画像)が表示されるように構成してもよい。例えば、輝度調整を行うことが可能である一方で輝度調整音の出力が制限される状況を創出する場合、当該状況では、設定されている輝度の段階を特定可能な画像の表示が制限されるように構成してもよい。
・パチンコ遊技機10の裏側(例えば、副基板41上)に、音量を調整可能な操作ボリュームを設けてもよい。例えば、操作ボリュームでは、基礎となる音量と調整可能に構成し、左ボタンLB及び右ボタンRBを操作して、基礎となる音量に基づく複数段階の音量の中から音調を調整可能に構成してもよい。例えば、操作ボリュームでは、基礎となる音量が小さい「1」と、当該「1」に比して基礎となる音量が大きい「2」と、の中から基礎となる音量を調整可能に構成してもよい。そして、基礎なる音量として「1」が設定されているときには、左ボタンLB及び右ボタンRBを操作して1段階目から6段階目の中から音量を調整可能に構成してもよい。一方、基礎となる音量として「2」が設定されているときには、左ボタンLB及び右ボタンRBを操作して1段階目から10段階目の中から音量を調整可能に構成してもよい。このとき、例えば、基礎となる音量として「1」が設定されているとき、基礎となる音量として「1」が設定されていることを遊技者が特定不能に構成してもよい。例えば、左ボタンLB及び右ボタンRBを操作して1段階目から6段階目の中から音量を調整可能な場合、つまり、基礎なる音量として「1」が設定されている場合、7段階目から10段階目の音量に調整不能であることを遊技者が特定不能に構成してもよい。その方法としては、例えば、上記の変形例のように「設定されている音量の段階を特定可能な画像(例えば、メータを模した画像)」を表示する場合、設定可能な音量の段階、又は、設定可能な音量の段階の範囲が表示されないように構成する方法がある。例えば、メータを模した画像によって「設定されている音調の段階」を特定可能に構成する場合、設定されている音量の段階を特定できたとしても、目盛を示さずに、設定可能な音量の段階の上限(上限段階)を特定不能に構成してもよい。以上のように、操作ボリュームを備える場合、操作ボリュームによって調整された音量を遊技者が特定不能に構成してもよい。
・扉部材が開放されているときにおいて、枠ランプ17aにて開放発光演出が実行され、且つ、スピーカ18から扉開放音が出力されているとき、輝度(発光強度)と音量のうち一方を調整可能に構成してもよい。また、扉部材が開放されているときにおいてスピーカ18及び枠ランプ17aのうち枠ランプ17aのみで扉部材が開放されていることの報知が行われているとき、輝度を調整可能に構成してもよい。また、扉部材が閉鎖されているときにおいてスピーカ18及び枠ランプ17aのうち枠ランプ17aのみで扉部材が開放されていることの報知と同じ報知が行われているとき、音量及び輝度のうち少なくとも一方を調整不能に構成してもよい。
・上記実施形態において、音量及び輝度を入れ替えてもよい。例えば、上記実施形態において、輝度を調整可能な状況と音量を調整可能な状況を入れ替えてもよく、この場合、輝度を調整不能な状況と音量を調整不能な状況も入れ替わることになる。また、音量調整音を出力可能な状況は、輝度調整音を出力可能な状況とし、音量調整音を出力不能な状況は、輝度調整音を出力不能な状況としてもよい。
・上記実施形態において、音量調整を行うにあたって操作する操作手段(上記実施形態では、左ボタンLB、右ボタンRB)と、輝度調整を行うにあたって操作する操作手段(上記実施形態では、上ボタンUB、下ボタンDB)と、が同一であってもよい。即ち、遊技者が操作可能な操作手段のうち音量の調整に係る操作手段は、発光強度(輝度)の調整に係る操作手段と兼用されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、扉部材が閉鎖されているときであっても所定条件を満たすまでの所定期間内においては、スピーカ18から扉開放音が出力され続けるように構成してもよい。このとき、枠ランプ17aにおける開放発光演出は、所定期間内において継続して実行されるように構成してもよいし、扉部材が閉鎖されたことを契機に終了してもよい。また、所定条件を満たすまでの所定期間内においてスピーカ18による扉開放音の出力及び枠ランプ17aによる開放発光演出の実行を行う場合、スピーカ18による扉開放音の出力が継続される所定期間の長さと、枠ランプ17aによる開放発光演出が実行され続ける所定期間の長さと、を異ならせてもよい。このとき、所定条件を異ならせることで、スピーカ18による扉開放音の出力が継続される所定期間の長さと、枠ランプ17aによる開放発光演出が実行され続ける所定期間の長さと、を異ならせてもよい。
・上記実施形態において、扉部材が閉鎖されているときであっても所定条件を満たすまでの所定期間内においては、輝度が調整されたことに伴う輝度調整音の出力が制限されるように構成してもよい。同様に、扉部材が閉鎖されているときであっても所定条件を満たすまでの所定期間内においては、音量が調整されたことに伴う音量調整音の出力が制限されるように構成してもよい。また、上記実施形態において、扉部材が閉鎖されているときであっても所定条件を満たすまでの所定期間内においては、輝度を調整不能に構成してもよい。また、上記実施形態において、扉部材が閉鎖されているときであっても所定条件を満たすまでの所定期間内においては、音量を調整不能に構成してもよい。
・上記実施形態において、扉部材が開放されているときに、例えば、枠ランプ17aにおいて開放発光演出が実行されない一方、スピーカ18から扉開放音が出力される場合があってもよい。このとき、音量を調整可能に構成してもよいし、輝度を調整可能に構成してもよい。また、音量を可能に構成する場合、音量が調整されたことに伴う音量調整音の出力が制限されるように構成してもよい。同様に、また、輝度を可能に構成する場合、輝度が調整されたことに伴う輝度調整音の出力が制限されるように構成してもよい。
・特別ゲームの実行中において扉部材が開放された場合には、当該特別ゲームの実行中に出力されている背景音楽の出力が停止されるように構成してもよい。また、特別ゲームの実行中において扉部材が開放された場合には背景音楽の出力が停止されない一方、待機状態に制御されているときにおいて扉部材が開放された場合には背景音楽の出力が停止されるように構成してもよい。また、特別ゲームの実行中において扉部材が開放された場合には背景音楽の出力が停止される一方、待機状態に制御されているときにおいて扉部材が開放された場合には背景音楽の出力が停止されないように構成してもよい。また、特別ゲームの実行中において扉部材が開放された場合、及び、待機状態に制御されているときにおいて扉部材が開放された場合には、背景音楽の出力が停止されないようにしてもよい。
・「特別ゲーム終了後において待機状態に制御されたときに背景音楽がスピーカ18から出力されているとき、当該背景音楽がスピーカ18から出力されているときに扉部材が開放された後」においては、以下のように構成してもよい。例えば、扉部材の閉鎖に基づく所定のタイミングが、フェードアウト制御が開始されるよりも前のタイミングであるときには、スピーカ18における背景音楽の出力が再開されるように構成してもよい。また、例えば、扉部材の閉鎖に基づく所定のタイミングが終了タイミングよりも後のタイミングであるときには、スピーカ18における背景音楽の出力が再開されるように構成してもよい。また、例えば、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングがスピーカ18によってフェードアウト制御が行われる途中のタイミングであるとき、には、スピーカ18における背景音楽の出力が再開されるように構成してもよい。ここでいう「スピーカ18における背景音楽の出力が再開される」とは、新たに背景音楽の出力が開始されること、つまり、背景音楽の冒頭から背景音楽の出力が再開されることであってもよいし、背景音楽の途中時点から背景音楽の出力が再開されることであってもよい。
・特別ゲームの終了後において待機状態に制御されたときに背景音楽がスピーカ18から出力されているとき、当該背景音楽がスピーカ18から出力されているときに扉部材が閉鎖された後、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングが終了タイミングよりも前のタイミングであるときには、終了タイミングが変更されるように構成してもよい。例えば、扉部材が閉鎖されたタイミング(又は、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミング)から、背景音出力下限時間が経過してからフェードアウト制御が行われ、背景音楽の出力が停止されるように構成してもよい。
・特別ゲームの実行中において実行される演出に関係なく、特別ゲームの終了に伴って背景音楽の出力が停止されるように構成してもよい。また、特別ゲームの実行中において実行される演出に関係なく、特別ゲーム終了後は背景音楽が継続して出力されるように構成してもよい。また、背景音は、音楽として構成された音でなくてもよい。
・特別ゲームの実行中において実行される演出に応じて、特別ゲーム終了後に背景音楽の出力有無を異ならせてもよい。ここでいう「演出」は、リーチ演出であってもよいし、リーチ演出でなくてもよい。例えば、特別ゲームの実行中に実行可能な演出には、背景音楽が切り替わる演出と、背景音楽が切り替わらない演出と、があってもよい。そして、特別ゲームの実行中に背景音楽が切り替わる演出が実行された場合には、当該特別ゲームの終了後に背景音楽が出力されないように構成してもよい。一方、特別ゲームの実行中に背景音楽が切り替わらない演出が実行された場合には、当該特別ゲームの終了後も背景音楽が継続して出力されるように構成してもよい。この場合、背景音楽が切り替わる演出が特定演出に相当し、背景音楽が切り替わらない演出が非特定演出に相当するといえる。
その他、例えば、特別ゲームの実行中に実行可能な演出には、出力されている背景音楽の出力を停止させて実行される演出と、出力されている背景音楽を停止させずに実行される演出と、があってもよい。そして、特別ゲームの実行中に出力されている背景音楽の出力を停止させて実行される演出が実行された場合には、当該特別ゲームの終了後に背景音楽が出力されないように構成してもよい。一方、特別ゲームの実行中に出力されている背景音楽を停止させずに実行される演出が実行された場合には、当該特別ゲームの終了後も背景音楽が継続して出力されるように構成してもよい。この場合、出力されている背景音楽の出力を停止させて実行される演出が特定演出に相当し、出力されている背景音楽を停止させずに実行される演出が非特定演出に相当するといえる。
また、例えば、特別ゲームの実行中に実行可能な演出には、大当り期待度の異なる演出があってもよい。このとき、一部の演出を非特定演出とする場合に、当該非特定演出よりも大当り期待度の高い演出のうち一部又は全部の演出を特定演出として捉えてもよい。また、第1演出は、スーパーリーチ演出が実行される場合と実行されない場合の何れでも実行される演出(例えば、スーパーリーチ演出への発展を煽る演出)としてもよい。そして、第2演出は、スーパーリーチ演出が実行されることを特定できる演出(例えば、スーパーリーチ演出への発展を報知する演出)としてもよい。また、演出ゲームにおいて演出図柄の変動が開始される演出を第1演出とし、特定演出としての演出が実行される場合に限って実行される演出を第2演出と捉えることもできる。また、特定演出は、第1演出に相当する演出が実行された後に第2演出に相当する演出が実行される演出でなくてもよい。同様に、非特定演出は、第1演出に相当する演出が実行された後に第2演出に相当する演出が実行されない演出でなくてもよい。
また、特定演出及び非特定演出は、演出表示装置25において実行される演出でなくても、例えば、スピーカ18やランプ17において実行される演出であってもよい。例えば、上記実施形態において、リーチ演出の実行中、リーチ演出に係る音をスピーカ18から出力するように構成する場合、演出表示装置25及びスピーカ18が演出実行手段として捉えることができる。即ち、演出実行手段を構成する演出装置は、1つでなくてもよく、複数であってもよい。
・上記実施形態では、ランプ17の中でも枠ランプ17aにおいて、開放発光演出を実行するように構成したが、盤ランプ17bにおいて発行演出を実行するように構成してもよい。この場合、盤ランプ17bが、扉部材が開放されていることを報知する情報を出力する第2情報出力手段に相当し、扉部材が開放されていることの報知を行う発光手段に相当する。また、扉部材が開放されていることを報知する情報を出力する第2情報出力手段や扉部材が開放されていることの報知を行う発光手段に相当する発光部は、1つでなくてもよく、例えば、枠ランプ17a及び盤ランプ17bにおいて発行演出を実行するように構成してもよい。この場合、枠ランプ17a及び盤ランプ17bが、扉部材が開放されていることを報知する情報を出力する第2情報出力手段に相当し、扉部材が開放されていることの報知を行う発光手段に相当する。因みに、枠ランプ17a及び盤ランプ17bのうち、盤ランプ17bよりも枠ランプ17aの方が、発光が管理者に認識され易い。
・上記実施形態において、演出モードを制御可能に構成してもよい。例えば、非確変状態であって低ベース状態であるときには、通常演出モードに制御される一方、確変状態であるとき又は高ベース状態であるときには、通常演出モードとは異なる演出モードに制御されるように構成してもよい。また、演出モードに応じた背景音楽が出力されるように構成してもよい。また、スーパーリーチ演出が実行されてはずれとなった場合であっても、通常演出モードに制御されているときには特別ゲームの終了後に演出モードに応じた背景音楽が出力されない一方、通常演出モードとは異なる演出モードに制御されているときには特別ゲームの終了後に演出モードに応じた背景音楽が出力されるように構成してもよい。演出モードを制御可能に構成する場合、副CPU41aが演出モードを制御するように構成し、副CPU41aが演出モードを制御する演出モード制御手段としての機能を実現するように構成してもよい。
・中枠13が開放されたことを検知する検知手段と、前枠14が開放されたことを検知する検知手段と、をそれぞれ設けてもよい。このような検知手段をそれぞれ設ける場合、何れの検知手段も開放を検知していないときに「扉部材が閉鎖されているとき」とし、少なくとも一方の検知手段が開放を検知しているときに「扉部材が開放されているとき」としてもよい。また、中枠13及び前枠14のうち一方を扉部材としてもよい。
・扉部材の開放を検知する検知手段は、1つでなくてもよく、例えば、複数の検知手段を備えてもよい。複数の検知手段を備える場合、全ての検知手段が開放を検知していないときに「扉部材が閉鎖されているとき」とし、少なくとも1つの検知手段が開放を検知しているときに「扉部材が開放されているとき」としてもよい。
・施錠部SSに枠キーが挿入されていることを検知可能な検知手段(鍵挿入検知手段)を備えてもよい。そして、扉開放センサKSによって扉部材が閉鎖されたことを検知し、且つ、施錠部SSに枠キーが挿入されていないことが検知された状況を、扉部材が閉鎖された状況として扱うこともできる。また、扉部材の閉鎖に基づく所定タイミングは、扉部材が閉鎖されて、施錠部SSから枠キーが抜かれたタイミングとしてもよい。
・上記実施形態では、第1特別ゲームよりも第2特別ゲームが優先して実行されるように構成したが、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームの特別ゲームの種類に関係なく実行が保留された順序で実行されるように構成してもよい。また、第2特別ゲームよりも第1特別ゲームが優先して実行されるように構成してもよい。その他、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームを同時に実行可能に構成してもよく、例えば、低ベース状態においては第1特別ゲームに対応する演出ゲームが実行される一方、高ベース状態においては第2特別ゲームに対応する演出ゲームが実行されるように構成してもよい。
・上記実施形態は、大当り抽選(当り抽選)の他、小当り抽選(当り抽選)を行うパチンコ遊技機に適用してもよい。一般的に、小当り抽選にて小当り(当り)に当選した場合、特別ゲームの終了後に小当り遊技(当り遊技)が付与される。実施形態の遊技機は、例えば、通常の遊技状態(例えば、非確変状態であって低ベース状態である遊技状態)に比して、単位時間あたりに小当りに当選する回数(頻度)、又は、単位時間あたりに小当り遊技が付与される回数(頻度)が向上する状態(所謂、小当りRUSH)に制御可能なパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、小当り遊技を付与可能に構成する場合、例えば、特別ゲームの実行中でないときであって、大当り遊技の付与中でなく、且つ、小当り遊技の付与中でないときに待機状態に制御するように構成してもよい。
・確変状態に制御可能なパチンコ遊技機として、次に大当り遊技が付与されるまで確変状態に制御する仕様や、転落抽選に当選するまで確変状態に制御する仕様(転落機)、或いは、予め定めた回数分の特別ゲームが終了するまで確変状態に制御する仕様(ST機)がある。また、確変状態に制御可能なパチンコ遊技機には、遊技球が特定領域を通過することを契機に確変状態に制御する仕様(V確変機)がある。上記実施形態のパチンコ遊技機は、これらの何れの仕様のパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、パチンコ遊技機は、上記した転落機とV確変機を混合させた仕様のパチンコ遊技機であってもよい。また、V確変機は、単数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。V確変機は、特定のラウンド遊技で開放される大入賞口(V入賞口)と特定のラウンド遊技以外のラウンド遊技で開放される大入賞口からなる複数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。上記実施形態のパチンコ遊技機は、これらの仕様のうち何れの仕様のV確変機に具体化してもよい。
・上記実施形態において、副基板41をサブ統括制御基板とし、副基板41とは別に演出表示装置25を専門に制御する表示制御基板、ランプ17を専門に制御する発光制御基板、スピーカ18を専門に制御する音制御基板を設けてもよい。このようなサブ統括制御基板とその他の演出を制御する基板を含めて副基板としてもよい。
・上記実施形態において、単一の基板に主基板40の主CPU40aと副基板41の副CPU41aを搭載してもよい。また、上記の変更例において、表示制御基板、発光制御基板及び音制御基板を任意に組み合わせて単数の基板、又は、複数の基板としてもよい。
・情報表示パネル22は、遊技球の発射強度に関する報知を行う右打ち表示部を備えていてもよい。情報表示パネル22は、遊技者に払い出す賞球の残り個数を表示する残数表示部を備えていてもよい。情報表示パネル22は、大当り遊技中のラウンド遊技の回数を表示するラウンド数表示部を備えていてもよい。また、情報表示パネル22が有する各種の表示部は、同一部材(上記実施形態でいえば、情報表示パネル22)に設ける必要はなく、例えば、一部又は全部の表示部が他の表示部とは別の部材に設けられていてもよい。
・上記実施形態をスロットマシンに適用してもよい。スロットマシンでは、MAXBETの操作や、メダルの投入によって、賭数を設定することができる。スロットマシンでは、賭数を設定した後、スタートレバーが操作されると、複数のリールが回転する。スロットマシンでは、複数のリールが回転した後、ストップボタンが操作されると、対応するリールの回転が停止する。そして、スロットマシンでは、全てのリールの回転が停止すると、停止した図柄組み合わせに応じて賞が付与される場合がある。スロットマシンでは、扉部材に相当する前扉を開放させることができるように構成されている。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)遊技者が操作可能な操作手段のうち、前記音量の調整に係る操作手段及び前記発光強度の調整に係る操作手段は異なる。
(ロ)遊技者が操作可能な操作手段のうち前記音量の調整に係る操作手段は、前記発光強度の調整に係る操作手段と兼用される。
(ハ)画像を表示可能な画像表示手段を備え、前記発光強度を調整することで、前記画像表示手段の輝度を調整することが可能である。
(ニ)情報を出力可能な第1情報出力手段における情報出力の強度を調整可能であって、且つ、情報を出力可能な第2情報出力手段における情報出力の強度を調整可能な遊技機において、扉部材と、前記扉部材の開放を検知可能な扉開放検知手段と、を備え、前記扉部材が閉鎖されているときであって前記第1情報出力手段における情報出力の強度が調整されたとき、前記第1情報出力手段における情報出力の強度が調整されたことを特定可能な特定情報が前記第1情報出力手段から出力されるように構成されており、前記扉部材が開放されている期間のうち少なくとも一部の期間では、前記第1情報出力手段及び前記第2情報出力手段の両方で前記扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されるように構成されており、前記扉部材が開放されているとき、前記第1情報出力手段及び前記第2情報出力手段のうち一方で前記扉部材が開放されていることを報知する情報が出力される場合があり、前記扉部材が閉鎖されているときであっても所定条件を満たすまでの所定期間内においては、前記第1情報出力手段及び前記第2情報出力手段のうち一方で前記扉部材が開放されていることを報知する情報と同じ情報が出力され続けるように構成されており、前記第1情報出力手段及び前記第2情報出力手段の両方で前記扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときには、前記第1情報出力手段及び前記第2情報出力手段のうち少なくとも一方の情報出力の強度を調整不能であり、前記所定期間内において前記第1情報出力手段及び前記第2情報出力手段のうち一方で前記扉部材が開放されていることを報知する情報と同じ情報が出力され続けているときには、前記第1情報出力手段における情報出力の強度を調整可能であり、且つ、前記第2情報出力手段における情報出力の強度を調整可能であり、前記扉部材が開放されているときにおいて前記第1情報出力手段及び前記第2情報出力手段のうち一方で前記扉部材が開放されていることを報知する情報が出力されているときには、前記第1情報出力手段における情報出力の強度を調整可能である一方、前記第1情報出力手段における情報出力の強度を調整したことに伴う前記特定情報の出力は制限されることを特徴とする遊技機。