JP2019187472A - 側頭部装着枕 - Google Patents
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Abstract
【課題】鬱陶しさがなく横向き上向き共に睡眠に適した寝姿勢を得るための、側頭部に装着し使用する側頭部装着枕を提供する。【解決手段】側頭部に装着し使用する側頭部装着枕であって、側頭部との接触面16が側頭部の凸形状に沿う凹形状を有し、中央部15に耳介が入る貫通孔21が穿設された左右一対のパッド本体12を有する左右一対の側頭部パッド11と、前記左右一対の側頭部パッド11を側頭部に装着可能に連結する連結具50と、と有し、前記各パッド本体12は、側頭部に接する縦方向の長さが90〜190mm、横方向の長さが60〜170mmであり、重量が20g〜300gである。【選択図】図2
Description
本発明は、側頭部に装着使用し、上向き横向き共に睡眠に適した寝姿勢を得る枕に関する。
睡眠時は上向き、横向きに寝返りができることが必要で、どちらの寝姿勢も正しく直立した状態を横にした姿勢が良いとされている。睡眠時無呼吸症候群の場合は、横向きが良く、上向きの場合は頭部を持ち上げないほうが呼吸し易いとされている。また、上向き時に頭部を持ち上げないことは、猫背を解消し、姿勢が良くなるとされている。従って、上向きに寝る場合には枕をしないか、あるいは低い枕、横向きでは肩幅と頭部幅の差の1/2に相当する高さの枕が概ね理想となる。
しかし実際は、上向きで寝る場合、理想の低い枕は寝難く、高い枕の方が寝易い。横向で寝る場合、横向きに適した高い枕が寝易く、低い枕では寝難い。そのため一般には、横向きに適した高い枕を選択し、上向きでも横向きでも寝ているのが実態である。このように通常、上向きでも高い枕で寝る習慣になっており、益々上向きに適する枕なしの状態、あるいは低い枕では眠り難くなっていると考えられる。
上向きに適さない枕を使用している実情を解決する方法がこれまでにいろいろ提案されている。これら方法は次の2通りに分けられる。
第1の方法は、枕の長手方向の中央部を低くし両端を高くした枕である。上向き時には中央の低い部分を使用し、寝返りで横向きになった時、頭が転がって端の高い部分に移り、高い部分を使用するものである。
これらの枕を実際に使用してみると、次の問題があり実用的でないことが明らかである。(1)寝返りは寝位置を変えないで、身体を自転することが多い。特に寒い季節はこの寝返りになる。寝位置を変えない寝返りでは、枕の位置が変わらないので高さも変わらない。(2)上向きでも横向きに適する高い枕の方が寝易い習慣になっている。従って、無意識に端の高い部分で上向きに眠ってしまう。現実には、上向きに低い枕の位置では眠っていない。
第2の方法は、上向き用の枕と横向き用の枕を一体にし、後頭部は上向きに適した薄さとし、側頭部は横向きに適した厚さにし、頭部に装着固定する枕である(例えば特許文献1、2参照)。この枕は、上向き、横向き共に、確実に理想の高さにできる面では合理的な方法である。
上向き用の枕と横向き用の枕とを一体にし、頭部に装着固定する枕を試作し実際に使用すると、後頭部、側頭部を含め頭部を厚く覆うこと等で次の問題があることが明らかになった。これが原理的には優れているこの種の枕が普及しない原因と考えられる。このような枕は、脱着が手間で、装着した状態で立ち歩くと、枕の一部が柱等に当るなどし、煩わしい。自転の寝返りは、頭部を浮かして回転する必要があるが、大きく重い装着物となるこの枕では、この回転が困難である。また大きな装着物を頭部に付けた状態では鬱陶しく眠り難い。以上の状況で現状では、上向き、横向き共に頭部が最適な高さになり、使い易い枕は存在していない。
以上の方法とは別に、上向き、横向きをセンサーで検知し、枕の高さを自動で変える枕が考えられる。この方法は高価になる欠点に加え、致命的な次の問題がある。高さを変える機構を枕の中に組込むと、その機構自身で高さゼロを含め低い枕にするには非常に困難なことである。
本発明の目的は、鬱陶しさがなく横向き上向き共に睡眠に適した寝姿勢を得るための、側頭部に装着し使用する側頭部装着枕を提供することである。
本発明は、側頭部に装着し使用する枕であって、側頭部との接触面が側頭部の凸形状に沿う凹形状を有し、中央部に耳介が入る貫通孔が穿設された左右一対のパッド本体を有する左右一対の側頭部パッドと、前記左右一対の側頭部パッドを側頭部に装着可能に連結する連結具と、を有し、前記各パッド本体は、側頭部に接する縦方向の長さが90〜190mm、横方向の長さが60〜170mmであり、重量が20g〜300gであることを特徴とする側頭部装着枕である。
本発明の側頭部装着枕において、前記側頭部パッドは、各パッド本体の外面に基端部が固定された脚体を含み、前記脚体は、前記パッド本体の直交方向に起立可能であり、また前記パッド本体と平行に転倒可能なことを特徴とする。
また本発明の側頭部装着枕において、前記各パッド本体は、主部材が硬質材料で形成されていることを特徴とする。
また本発明の側頭部装着枕は、前記側頭部装着枕において、前記側頭部パッドが、左右一対の側頭部パッドに代えて、左右いずれか一方の側頭部パッドからなり、前記連結具は、左右一対の側頭部パッドに代えて、左右いずれか一方の側頭部パッドを側頭部に装着可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、鬱陶しさがなく横向き上向き共に睡眠に適した寝姿勢を得るための、側頭部に装着し使用する側頭部装着枕を提供することができる。また同時に本発明に係る側頭部装着枕を使用することによって、最適な上向き寝姿勢で眠れるように導く訓練をすることができる。
本発明の実施形態を次の3形態に分けて説明する。第1実施形態は、側頭部装着枕のみを使用するもので、上向きの高さは常にゼロになる。しかし、上向に枕が必要な人もあり、また最終的に不使用を目指す人もその訓練の過程では低い上向きの枕が必要である。本発明では上向きにも枕を使用する方法に2通りあり、それぞれを第2実施形態、第3実施形態として順次説明する。
図1は本発明の側頭部装着枕の構成を説明するための斜視図であり、一方の脚体31を起立させ、他方の脚体31は転倒させた状態を示す。図2は、側頭部装着枕の側頭部パッド11の内面16を表にしてみた斜視図であり、向かって左側の側頭部パッド11は内側に斜めにした状態である。図3は、側頭部装着枕を頭部101に装着した状態の斜視図であり、図4は、第1実施形態を説明する斜視図、図5は、第2実施形態を説明する斜視図、図6は、第3実施形態を説明する斜視図である。
なお、実施形態は、主に脚体31を備える側頭部パッド11で説明する。後述するように、この限定は本発明をより効果的にするものであるが、この限定外の方が良い場合もあり、脚体31がなくても本発明の最小限の目的は少なくとも達成する。
なお、図3における頭頂部103側を上、首104側を下、この上下方向を縦方向とし、顔105側を前、図6に示す後頭部106側を後とする。また側頭部装着枕の部材のうち頭部101に接する側を内側、内面、反対側を外側、外面とする。また、図4における起立した脚体31の端面(先端部)32から側頭部102の間を頭部装着枕の高さとする。脚体31が無い場合は、パッド本体12の最外側の面を端面32に置き換える。
本発明の側頭部装着枕は、頭部101に装着し使用する枕であって、左右一対の側頭部パッド11と、左右の側頭部パッド11を連結する連結具50と、を備える。
左右一対の側頭部パッド11は、側頭部装着枕を頭部101に装着したとき左右各々の側頭部102を覆うように位置し(図3参照)、横向きで寝るとき頭部101を支持する(図4参照)。側頭部パッド11は、装着時に側頭部102を覆うように接するパッド本体12と、パッド本体12の外面17に固定された脚体31とを有する。
パッド本体12は、布あるいはクッション部材25と硬質部材26とで形成され、大略的には長方体の硬質部材の上部13、下部14を円弧状に、内側が側頭部102の凸形状に沿うように凹形状に加工され、硬質部材26の内面側に布あるいはクッション部材25が張り合わせ取付けられてなる(図2参照)。また、蒸せ防止のために硬質部材26の内面に、小さい溝及び外側に通じる孔を設けることもできる。パッド本体12の外面17は必ずしも平らである必要はない。特に樹脂の押出成形で製造する場合等は、コンパクトに強度が取れ、脚体31等が取付けできれば内面の凹形状に近似しても、リブで強化しても良い。布あるいはクッション部材25は、側頭部装着枕を装着したとき側頭部102に接する接触面となるため肌触りのよい生地、あるいは凹小さい凸を吸収する、クッション性ある高密度の発泡樹脂等が使用される。但し、一般にこの種の柔軟性のある材料は断熱効果が大きく、厚くすると蒸せ防止のための溝、外に通じる孔等が必要となる。
硬質部材26は、パッド本体12の骨格を形成する部材であり、木材、ポリエチレン、ポリプロピレン、FRPなどの硬質プラスチックからなり、側頭部装着枕を頭部101に装着し横向きで寝ても変形しない強度を備える。パッド本体12をすべて弾力のある高密度の発泡樹脂等でつくることもできるが厚くなる欠点がある。
パッド本体の上部13、下部14が角張っていると、そのコーナーの端まで側頭部11の凸形状に沿わすには、パットの凹の盛り上がりが大きくなる。そのコーナー部を円弧状とすることで、邪魔となる出っ張りが、無くなりパッド本体12をコンパクト化、軽量化することができる。
パッド本体12の中心部15には、内面16から外面17まで達する耳介111が入る貫通孔21が穿設されている。貫通孔21は、装着時に耳介111が押し潰されることを防ぐことの他に、装着時の側頭部パッド11の位置決め、さらには装着後に側頭部パッド11が頭部101からずれることを防止する役目を担う。
パッド本体12をよりコンパクトにするにはパッド本体12の中心と頭部101の重心の位置とを一致させることが必要である。頭の縦方向の重心はおよそ耳介111の上端付近にある。従って、貫通孔21の位置は、貫通孔21よりもパッド本体12の上側の長さが下側より長くなる。頭の横方向の重心は、概ね耳介111の前端近くにあるため、原則はパッド本体12の前側が長く後が短くなるが、横向きに寝る場合は、横向きの角度に幅があり重心位置は変わるため、貫通孔21のパッド本体12に対する位置は限定的ではない。
貫通孔21の横方向の中心位置をパッド本体12の中心と一致させると、パッド本体12が対照形となり左右のパッド本体12が同じになり、製作上も使用上もメリットがある。また、横方向は縦方向と比較し、内面16の凹形状の半径が小さいため、長さは概ね短くなる。
側頭部装着枕は、左右の側頭部パッド11を連結する連結具50が、側頭部パッド11を頭部101に固定する役目を果たすが、この連結具50のみで側頭部パッド11が頭部101からずれないようにしようとすると、連結具50で側頭部パッド11をきつく固定する必要が生じる。連結具50をきつくすると側頭部装着枕を装着した時に鬱陶しく寝難い。
これに対してパッド本体12は、耳介111の入る貫通孔21を備えるので、連結具50で頭部101にきつく固定しなくても側頭部パッド11のずれを防止できる。貫通孔21は、ずれ防止の観点、またパッド本体12の大きさをコンパクトにする点において耳介111が入る範囲で狭い方が好ましい。貫通孔21を不必要に大きくするとずれ易くなり、またパッド本体12の側頭部102に接する有効面積が減少する。
各パッド本体12の縦横の大きさは、試作品を用いて成人男性をモニターとしてテストした結果、縦方向の長さが90〜190mm、好ましくは100〜170mm、横方向の長さが60〜170mm、好ましくは80〜150mmであった。
縦方向の長さが190mm、横方向の長さが170mmを超えると大きさに加えて重量も大きくなり、連結具50を強力にする必要があり装着時に鬱陶しくなる。また内面16の凹部が急に深くなって側頭部102を覆う面積が増し、装着時の鬱陶しさが急増する。一方で大きくした割に側頭部102を支持する有効面積は増えない。また製作も困難になる。
縦方向の長さが90mm、横方向の長さが60mmを下回ると、サイズが小さ過ぎ、内面16の凹と側頭部102の凸を正確に合せても、使用時に側頭部102の接触面の面圧が高くなり、短時間で不快に感じ眠れなくなった。
側頭部パッド11の重量は軽いほど好ましいが、試作品を用いて成人男性をモニターとしてテストした結果では、各パッド本体12の重量は、300gが鬱陶さを我慢できるおよその限界で好ましくは200g以下であった。側頭部パッド11の最大サイズに於いても300g以内であれば、特殊な材料を使用することなく容易に製作できた。好ましいサイズでは200g以内で同じく製作可能であった。また最小サイズで材料を選定すれば20gで製作できるが、好ましいサイズでは50gは必要であった。
パッド本体12の厚さは、可能な範囲で薄い方がよい。パッド本体12は、横向き時に側頭部102を支える部材であるが、不足する高さは脚体31で確保できる。パッド本体12を薄くすればコンパクト化でき、その分装着時の鬱陶しさが軽減する。パット本体12の厚さが横向き時に側頭部102を必要な高さに支える厚さがあれば、脚体31は不要である。パッド本体12を薄くし脚体31を設けるのはよりコンパクトにするためである。
脚体31は、パッド本体12の外面17に取り付けられ、側頭部装着枕を装着し横向きとなったとき先端部32を敷布団、床等に当接させ頭部101を支持する(図4参照)。脚体31は、木材、硬質プラスチック等の硬質材料からなる、厚みのある板状体であり、形状的には長方体形状である。
脚体31は、基端部33が丁番41を介してパッド本体12の外面17に固定されている。このため脚体31は、パッド本体12の外面17に直交するように起立させ、又はパッド本体12の外面17に平行に転倒させ使用することができる(図1参照)。脚体31のパッド本体12の縦方向の取り付け位置は、頭の重心を通る位置である。この位置は側頭部装着枕を装着し、脚体31を起立させ横向きに寝たとき、頭部101を安定して支持できる位置である。概ねパッド本体12の貫通孔21の上部辺りになる。
脚体31は、2本でもよく、2本にすれば支持は安定する。第1実施形態で1本にしているのは、前記の通り取付け位置選べば安定し、よりコンパクトになり鬱陶しさが無くなるからである。さらに転倒できるのは、使用しない時、よりコンパクトになるからである。寝返りで横向きになった時に起こす必要があるが、寝返りをする時は覚醒に近く無意識に起こすことができる。実際に使用して、この起こす操作よりコンパクトにした方が良いことを確認している。
脚体31の寸法は、横幅がパッド本体12の中心部15の幅と略同一であるが、これに限定されるものではない。脚体31の厚さは、強度があれば良いが先端部32は敷布団等に過度に埋まり込まない幅あるいは面積が必要である。また不必要に広くすると特に折畳んだとき邪魔になる。
脚体31の高さは、側頭部装着枕を頭部101に装着し両側の脚体31を起立させたとき、両側の脚体31の先端部32の間隔が概ね使用者の肩幅となるものがよい。これにより、側頭部装着枕を装着し脚体31を起立させ横になると自然に頭部101が支持される(図4参照)。
脚体31には、基端部33につながる長穴状の溝35が設けられている(図1参照)。この溝35は、脚体31を転倒状態で使用する際に耳介111が入るように形成されており、厚さ方向に貫通している。この溝35は、パッド本体12の貫通孔21と同様に耳介111が入る部分であるが、貫通孔21と異なり頭部装着枕1のずれを防止する役目を担っていない。よってこの溝35は使用時に脚体31が変形、破損しない範囲で大きい方が軽量化され好ましい。
パッド本体12の外面17には、脚体31を起こした時の過回転防止のストッパ45が設けられている。ストッパ45は、脚体31を起立させたとき、厳密には直角より少し回転した位置で止まるように固定すると、逆転防止の機構がなくても使用できる。もちろん逆転防止のストッパを付けても良い。
連結具50は、左右の側頭部パッド11を側頭部102に装着可能に連結する部材であり、左右のパッド本体12の頂部18同士を繋ぐ上部連結具51と、左右のパッド本体12の底部19同士を繋ぐ下部連結具53とからなる。
上部連結具51は、左右のパッド本体12の頂部18にそれぞれ固定された固定片55と、左右の固定片55を繋ぐバンド56とで構成されている。バンド56は、伸縮性を備える帯状の部材であり、バンド56と左右の固定片55とは面ファスナの要領で連結される。このためバンド56は、固定片55に対して着脱自在であり、また左右のパッド本体12の頂部18を任意の間隔にすることができる。
下部連結具53も、左右のパッド本体12の底部19にそれぞれ固定された固定片57と、左右の固定片57を繋ぐバンド58とで構成されている。バンド58は、伸縮性を備える帯状の部材であり、バンド58と左右の固定片57とは面ファスナの要領で連結されている。このためバンド58は、固定片57に対して着脱自在であり、また左右のパッド本体12の底部19を任意の間隔にすることができる。
上部連結具51は、ヘッドホンで使用されているものと基本的に同じ、弾力性を有するU字状の部材からなり、長さを可変可能な伸縮機構(図示省略)を備えるものでもよい。このような上部連結具は、弾力性を有するので、上部連結具を頭頂部103から離した状態でも側頭部装着枕を頭部101に固定できる。このため髪の毛が上部連結具に押されてクセが付くことを防止できる。
弾力性を有するU字状の部材からなり、長さを可変可能な伸縮機構を備える上部連結具は、軽量小型サイズの側頭部装着枕では確実に固定でき、取り扱いが簡単で有効である。さらには上部連結具のパッド本体12に対する連結位置を、外面17の貫通孔21直上近くにすること下部連結具53を省略することもできる。
側頭部装着枕の基本的な装着方法、使用方法を説明する。
左右の側頭部パッド11の間隔が自分の頭の幅と同程度となるように上部連結具51及び下部連結具53を調整した後、上部連結具51を頭頂部103に宛がい、左右の側頭部パッド11の貫通孔21に各々耳介111を入れ、下部連結具53を顎107の下に入れれば装着完了である(図3参照)。装着後、必要に応じて上部連結具51のバンド56、下部連結具53のバンド58の長さを調整し、楽な装着状態にすればよいが、一般に長さを緩く調整すると、特に上向き時等で側頭部パッド11が側頭部102に密着しないため、鬱陶しさはより少なくなる。
第1実施形態は、上向きでは枕無しであるから、前記の装着状態で寝れば、上向きは直接敷布団に頭部が接する。横向きに寝返った時、転倒する脚体31がある場合は脚体31を起こし、無い場合はそのままで、頭部装着枕の高さで横向きに寝ることが出来る。
本発明の第2実施形態を説明する。図5は側頭部装着枕を装着して寝た第2実施形態を表す斜視図である。図5において、図1から図4に示す本発明の第1実施形態の頭部装着枕と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。転倒する脚体31を設けない側頭部装着枕の例として、転倒しない脚体31を2本備えたものを表している。上向きで寝る場合は図5の通りで、枕201の上に頭を直接載せ、横向きの場合は装着した側頭部装着枕を枕201の上に乗せる。
枕201は、概ね通常の枕であるが、厚みは上向きに必要とする枕の高さで、少なくとも長手方向では一定である。長手方向の長さは、転がって寝返りをしても余裕をもって頭部が出ない長さになる。幅、弾力等は概ね通常の枕でよい。
側頭部装着枕の第1実施形態との違いは、脚体31の有無に拘らず、側頭部装着枕の高さが枕201の厚さ分低いだけである。従って、頭部装着枕の高さは枕201の厚み分低くなり、コンパクトになる。枕201の厚みが増すほどコンパクトになり、脚体31を設けなくても煩わしさは少なくなる。少なくとも脚体31は転倒しなくても良い。
しかし、枕201を併用する煩わしさは新たに発生する。また頭部の場所は枕201の上に限られる制限も付く。さらに枕201の厚みを変える場合は、側頭部装着枕の高さを原則的には変える必要が伴う。
第2実施形態の使用方法は、頭部装着枕の装着手順等を含め第1実施形態の頭部装着枕とほぼ同じであり、違いは上向き、横向きとも枕201の上で寝ることである。さらに枕201の厚みを変えた場合は、それに応じ必要によって頭部装着枕の高さを変えることである。
次に本発明の第3実施形態を説明する。図6は、本発明の第3実施形態の側頭部装着枕を頭部101に装着した状態の斜視図である。図1から図4に示す本発明の第1実施形態の頭部装着枕と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態は、第1実施形態と全く同じ側頭部装着枕に、後頭部パッド60、それを固定する連結具70を補助的に付加したものである。後頭部パッド60は、後頭部パッド本体61と脱着できる後頭部補助パッド62とからなる。第3実施形態はこの後頭部パット60で上向きの枕の高さを得るものである。
後頭部パッド60は、頭部装着枕を装着したとき後頭部106に接し、上向きで寝るとき頭部101を支持する(図6参照)。後頭部パッド60は、連結具70を介して左右の側頭部パッド11に着脱自在に連結する。よって後頭部パッド60を取外すことのみにで、第1実施形態の側頭部装着枕となる。
後頭部パッド本体61の内側は、後頭部106の凸に合せた凹状になっているためコンパクトなサイズにおいても頭部を支えることが出来る。後頭部パッド本体61には耳介111が入る貫通孔21がないものの、材質、内面の凹部、全体形状等は、側頭部パッド11のパッド本体12と同じ考え方に基づいて製作することができる。なお後頭部パッド60は、側頭部パッド11と異なり、脚体31のような脚は有しないが、面ファスナ等で脱着可能な後頭部補助パッド62を外側に設けている。この後頭部補助パッド62の厚みを変えることにより後頭部パッド60の高さを変えることができる。
連結具70は、左右のパッド本体12の後側上部に固定された固定片75と、後頭部パッド61の左右に固定された固定片76とを備え、固定片76は伸縮性を備え、固定片75と固定片76とは面ファスナの要領で連結される。このため後頭部パッド60は、側頭部パッド11に対して着脱自在である。
第3実施形態での側頭部装着枕の使用方法は、側頭部装着枕に後頭部パッド60を付属したもので、第1実施形態の使用方法と基本的に変わりなく、後頭部パッド60がコンパクトであるから装着しても違和感は殆んどない。
上向きの枕高さは、目的の高さになる厚みの後頭部補助パッド62に取替えることで変えることができる。上向きの高さを変更しても側頭部パッド11の高さを変える必要はない。 従って、本発明の側頭部装着枕を使って、最終的に上向きでは枕を使用しないことを目標とする人は、当初は後頭部パッド60を必要な高さで使用し、順次低くして低い枕に慣れ最終的には枕無しにする。このように上向きで低い枕に慣れる訓練をするには第3実施形態は非常に適している。
背景技術の欄にも記載したように頭部に装着する枕は従来から存在するが、従来の頭部装着枕は、左右の側頭部パッドと後頭部パッドとが一体的に形成されており、さらに各パッドもコンパクト、軽量化に対する対策が講じられていないため大きくかつ重い。さらに装着感に関する対策も講じられておらず、このような頭部装着枕を装着した状態では、鬱陶しく寝難い。
これに対して本発明の側頭部装着枕は、左右の側頭部パッド11とそれを連結する連結具50のみで構成されるので、基本構造の点において従来の頭部装着枕に比較してコンパクトである。
本発明の側頭部装着枕は、パッド本体12の内面16が側頭部102の形状に沿うように凹形状となっているので、横向きとなったときパッド本体12全体で荷重を受け止めることができる。このためパッド本体12を小型化できる。さらにパッド本体12が硬質材で形成されているものはさらに厚さを薄くすることができ全体としてパッド本体12を小型化、軽量化することができる。また本発明の側頭部装着枕は、横向き時の側頭部パッド11の高さの大半を脚体31で占めることができるのでパッド本体12の厚さを薄くすることができ、重量も軽くすることができる。
従来の頭部装着枕の場合は、装着時に圧迫感があり鬱陶しい。これに対して本発明の側頭部装着枕は、軽量コンパクトでかつパッド本体12に設けられた、耳介111が入る貫通孔21が使用時のずれ防止機能を発揮するため連結具50を緩めにしてもよい。このため本発明の側頭部装着枕を装着しても圧迫感、鬱陶しさがない。
本発明の側頭部装着枕の他の使用例を説明する。側頭部装着枕は、連結具50が着脱自在であるため左の側頭部パッド11、右の側頭部パッド11、及びバンド56、58に簡単に分離できる。このため多様な使用方法が可能となる。例えば寝る際に、左の側頭部パッド11、右の側頭部パッド11をそれぞれ頭部101の傍に置き、横向きとなった時に自身で側頭部パッド11を側頭部102に当てて使用することができる。
睡眠時無呼吸症候群を有する人は、先ず横向きに寝るのが良く、上向きでは枕の高さが低い方が良い。従って側頭部装着枕は好適に使用することができる。また下顎を引き上げて口を閉じることが良い。下部連結具53は顎107を引き上げるように作用する。この点からも側頭部装着枕は睡眠時無呼吸症候群を有する人に適していると言える。
本発明の側頭部装着枕の変形例を説明する。横向きに寝る場合に下にする側を決めている人の場合、上記側頭部装着枕において側頭部パッド11を下にする側の側頭部パッド11のみにしてもよい。このような側頭部装着枕の場合、バンド56を長くし、バンド56をパッド本体12の頂部18から側頭部パッド11を装着した側頭部とは反対側の耳介111側に廻し、耳介111にバンド56を絡ませ、さらにパッド本体12の底部19に固定する。
多くの人は、通常、横向きに適した高い枕を上向きにも使用しているため、上向きで突然低い枕、特に枕なしで寝ると、眠ることは困難である。しかしながら段々上向きの高さを低くしていけば、枕無しでも寝られる様になる。本件発明者の場合は2週間で枕なしで完全に無理なく眠れる様になった。すでに述べているように第3実施形態の後頭部パッド60に取り付ける後頭部補助パッド62の高さを順次取替えることにより、上向きの高さが簡単に順次低く変られる。最終的には後頭部パッド60を取外せば、上向きで枕無しの第1実施形態になる。従って、本発明は、上向き横向き共に最適の寝姿勢を提供する枕であるだけでなく、上向きで最適寝姿勢である、順次低い枕、最終的には枕無しで寝る訓練に好適である。
上記実施形態の側頭部装着枕を用いて本発明に係る側頭部装着枕を説明したが、本発明に係る側頭部装着枕は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で変更して使用することができる。例えばパッド本体12を、強度を確保した上で中空にしてもよく、あるいは多数の小さい孔を設け軽量化してもよい。
また本発明の側頭部装着枕において、脚体31を起立させたときその状態を保持するロック手段を設けてもよい。また脚体31を起立させた状態でパッド本体12に固定し、転倒不能としてもよく、1つのパッド本体12に脚体31を2個取付けてもよい。さらに脚体31の高さを可変できるように脚体31を高さの低い複数の脚体片で構成し、この脚体片を取り付け、取り外し可能にしてもよい。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
11 側頭部パッド
12 パッド本体
16 パッド本体の内面
17 パッド本体の外面
21 貫通孔
25 布部材
26 硬質部材
31 脚体
32 脚体の先端部
33 脚体の基端部
50 連結具
51、52 上部連結具
53 下部連結具
60 後頭部パッド
101 頭部
102 側頭部
111 耳介
12 パッド本体
16 パッド本体の内面
17 パッド本体の外面
21 貫通孔
25 布部材
26 硬質部材
31 脚体
32 脚体の先端部
33 脚体の基端部
50 連結具
51、52 上部連結具
53 下部連結具
60 後頭部パッド
101 頭部
102 側頭部
111 耳介
Claims (4)
- 側頭部に装着し使用する枕であって、
側頭部との接触面が側頭部の凸形状に沿う凹形状を有し、中央部に耳介が入る貫通孔が穿設された左右一対のパッド本体を有する左右一対の側頭部パッドと、
前記左右一対の側頭部パッドを側頭部に装着可能に連結する連結具と、
を有し、
前記各パッド本体は、側頭部に接する縦方向の長さが90〜190mm、横方向の長さが60〜170mmであり、重量が20g〜300gであることを特徴とする側頭部装着枕。 - 前記側頭部パッドは、各パッド本体の外面に基端部が固定された脚体を含み、
前記脚体は、前記パッド本体の直交方向に起立可能であり、また前記パッド本体と平行に転倒可能なことを特徴とする請求項1に記載の側頭部装着枕。 - 前記各パッド本体は、主部材が硬質材料で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の側頭部装着枕。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の側頭部装着枕において、
前記側頭部パッドが、左右一対の側頭部パッドに代えて、左右いずれか一方の側頭部パッドからなり、
前記連結具は、左右一対の側頭部パッドに代えて、左右いずれか一方の側頭部パッドを側頭部に装着可能に構成されていることを特徴とする側頭部装着枕。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018079699A JP2019187472A (ja) | 2018-04-18 | 2018-04-18 | 側頭部装着枕 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018079699A JP2019187472A (ja) | 2018-04-18 | 2018-04-18 | 側頭部装着枕 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019187472A true JP2019187472A (ja) | 2019-10-31 |
Family
ID=68387582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018079699A Pending JP2019187472A (ja) | 2018-04-18 | 2018-04-18 | 側頭部装着枕 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019187472A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7368917B1 (ja) * | 2023-07-03 | 2023-10-25 | 大地 河村 | 頭蓋骨矯正用枕 |
-
2018
- 2018-04-18 JP JP2018079699A patent/JP2019187472A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7368917B1 (ja) * | 2023-07-03 | 2023-10-25 | 大地 河村 | 頭蓋骨矯正用枕 |
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