JP2019186743A - スピーカ、スピーカシステム、及びこれを備えたテレビジョン受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、複数のスピーカから成るスピーカシステムにおいて、聴視者の位置において最適な音場を設定することを目的とする。【解決手段】カメラを有したテレビジョン受信機と、複数のスピーカから成り、前記テレビジョン受信機はスピーカに対してコマンドを送信し、スピーカは、コマンドを受信すると光パルスと音声パルスを同時に発する。テレビジョン受信機は光パルスと音声パルスを受信すると光パルスと音声パルスの時間差を計測し、その時間化を基に音場を決定する。【選択図】図1
Description
本発明は、スピーカ、スピーカシステム及びこれを備えたテレビジョン受信機に関わり、特にリスニングルームでの最適な音場の再現を支援するスピーカ、スピーカシステム及びこれを備えたテレビジョン受信機に関するものである。
近年、大型テレビジョン受信機と複数のスピーカから構成される音響装置を組み合わせて臨場感あふれる映像と音響を楽しむニーズが高まっている。
従来、聴視者の聴視位置で適切な音場を再現するために聴視位置にマイクロフォンを置き、マイクロフォンで拾った音を測定して最適な音場となるように各スピーカの特性を調整していた。
また、カメラで撮影した画像を解析して聴視者の位置を推定し、その推定した位置での音場が最適になるように各スピーカの特性を調整していた。
従来、聴視者の聴視位置で適切な音場を再現するために聴視位置にマイクロフォンを置き、マイクロフォンで拾った音を測定して最適な音場となるように各スピーカの特性を調整していた。
また、カメラで撮影した画像を解析して聴視者の位置を推定し、その推定した位置での音場が最適になるように各スピーカの特性を調整していた。
特許5915206号公報
特許文献1に開示された技術は、カメラで撮影した画像を解析して聴視者の位置を推定するものである。その方法は、顔の大きさは年齢、性別等で大きな差がないと考え、顔の大きさを基に聴視者の位置を推定しようとするものである。
しかし、上記の方法では、顔の大きさは年齢、性別等で大きな差がないとは言え、個人差が有り、正確性は劣るという課題が有る。また、聴視者とスピーカの位置関係を特定することはできないという課題が有る。
しかし、上記の方法では、顔の大きさは年齢、性別等で大きな差がないとは言え、個人差が有り、正確性は劣るという課題が有る。また、聴視者とスピーカの位置関係を特定することはできないという課題が有る。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような構成を取る。
即ち、本発明にかかるスピーカシステムは、カメラで撮影した画像から、少なくとも聴視者とスピーカの位置を測定する測定部と、該測定結果から音場を決定する音場決定部と、を具備することを特徴とする。
即ち、本発明にかかるスピーカシステムは、カメラで撮影した画像から、少なくとも聴視者とスピーカの位置を測定する測定部と、該測定結果から音場を決定する音場決定部と、を具備することを特徴とする。
ここで、前記測定部は、カメラの画角と、撮影された画像の中心線から画縁までの距離と、撮影された画像の中心線からスピーカまでの距離と、から聴視者の位置とカメラの位置とスピーカの位置のなす角を求めても良い。
かかる構成により、カメラで撮影した画像を基に、聴視者の位置とスピーカの位置関係を把握することができる。
また、本発明にかかるスピーカシステムは、テレビジョン受信機と、複数のスピーカから成り、テレビジョン受信機はスピーカに対してコマンドを送信するコマンド送信部を有し、スピーカは、コマンドを受信するコマンド受信部と、該コマンドを受信すると、光パルスと音声パルスを同時に発する光出力部及び音声出力部を有し、テレビジョン受信機は前記光パルスと音声パルスを受信する光センサ及びマイクを有し、該受信した光パルスと音声パルスの時間差を計測する時間差測定部を具備する。
かかる構成により、テレビジョン受信機とスピーカの距離を把握することができる。
加えて、本発明にかかるテレビジョン受信機は、カメラと、光センサと、マイクとを具備し、カメラで撮影した画像及び、前記光センサとマイクで受信した信号の受信タイミングの時間差から音場を決定する。
本発明によれば、聴視者の位置と各スピーカの位置関係を適切に把握し、聴視位置における最適な音場を設定することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明のスピーカ及びスピーカシステムに係る好適な実施の形態について説明する。以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。なお、本発明は、これらの実施形態での例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内および均等の範囲内におけるすべての変更を含む。
(第1の実施形態)
図1は、リスニングルームの様子を示した図である。
図1において、101は、テレビジョン受信機であり、102は、テレビジョン受信機の前面に配置されたフロントスピーカであり、103は、聴視者の位置であり、104は、聴視者の後方に配置されたリアスピーカであり、105はカメラである。
ここで、フロントスピーカ102は、テレビジョン受信機101に内蔵されたものでも良いし、テレビジョン受信機101とは個別に設置されたものでも良い。また、カメラ105は、テレビジョン受信機101に内蔵されていても良いし、テレビジョン受信機101とは個別に設置されたものでも良い。
(第1の実施形態)
図1は、リスニングルームの様子を示した図である。
図1において、101は、テレビジョン受信機であり、102は、テレビジョン受信機の前面に配置されたフロントスピーカであり、103は、聴視者の位置であり、104は、聴視者の後方に配置されたリアスピーカであり、105はカメラである。
ここで、フロントスピーカ102は、テレビジョン受信機101に内蔵されたものでも良いし、テレビジョン受信機101とは個別に設置されたものでも良い。また、カメラ105は、テレビジョン受信機101に内蔵されていても良いし、テレビジョン受信機101とは個別に設置されたものでも良い。
本発明は、以上のように配置されたリスニングルームにおいて、聴視者の位置103とリアスピーカ104の位置関係を特定し、聴視者の位置103において、最適な音場を設定するものである。
先ず、図2にテレビジョン受信機101と、リアスピーカ104と、聴視者の位置103との位置関係を示す。同図において、X点は、テレビジョン受信機101の位置であり、Y点は、リアスピーカ104の位置であり、Z点は、聴視者の位置103である。
同図において、Z点からY点までの距離(距離A)を求めることが目的である。
そこで、先ず、Z点、X点、Y点で張られる角(角度P)を求める。かかる角度Pを求める方法を、図3を参照して説明する。
図3は、カメラ105で撮影された画像の様子であり、リアスピーカ104が映されている様子を示している。同図において、301は、撮影画像の外縁となる画縁であり、302は撮影画像の中心を示す中心線である。
かかる撮影画像から同図の中心線302から画縁301までの距離(距離D)と、中心線302からリアスピーカ104までの距離(距離d)と、を測定する。次に、距離Dと距
離dから角度Pは、
P=Q*d/D
なる式で求める。ここで、Qは、カメラの視野角(または、画角ともいう)であり、
Q=2*arcTan(2D/2f)(fはレンズの実効焦点距離)
なる式で特定される。
そこで、先ず、Z点、X点、Y点で張られる角(角度P)を求める。かかる角度Pを求める方法を、図3を参照して説明する。
図3は、カメラ105で撮影された画像の様子であり、リアスピーカ104が映されている様子を示している。同図において、301は、撮影画像の外縁となる画縁であり、302は撮影画像の中心を示す中心線である。
かかる撮影画像から同図の中心線302から画縁301までの距離(距離D)と、中心線302からリアスピーカ104までの距離(距離d)と、を測定する。次に、距離Dと距
離dから角度Pは、
P=Q*d/D
なる式で求める。ここで、Qは、カメラの視野角(または、画角ともいう)であり、
Q=2*arcTan(2D/2f)(fはレンズの実効焦点距離)
なる式で特定される。
次に、図2における、X点からY点までの距離(距離a)を求める。かかる距離aを求める方法を、図4を参照して説明する。
図4は、テレビジョン受信機101とリアスピーカ104のブロック図である。図4において、401はテレビジョン受信機101の制御部であり、402は無線送信部であり、403は光センサであり、404は時間差測定部であり、405はマイクである。また、406はリアスピーカ104の無線受信部であり、407は制御部であり、408は音声出力部であり、409は光出力部である。
図4は、テレビジョン受信機101とリアスピーカ104のブロック図である。図4において、401はテレビジョン受信機101の制御部であり、402は無線送信部であり、403は光センサであり、404は時間差測定部であり、405はマイクである。また、406はリアスピーカ104の無線受信部であり、407は制御部であり、408は音声出力部であり、409は光出力部である。
先ず、テレビジョン受信機101の制御部401は、無線送信部402に対して距離測定のコマンド送信命令を出す。無線送信部402は、かかる命令を受け取ると、距離測定のコマンド410を送信する。
一方、リアスピーカ104の無線受信部406は、距離測定のコマンド410を受信して、リアスピーカ104の制御部407に伝える。リアスピーカ104の制御部407は、コマンドを受信すると、音声出力部408に対して音声パルス412を出力させ、また、光出力部409に対して光パルス411を出力させる。尚、音声パルス412と光パルス411は同時に出力される。
音声パルス412はテレビジョン受信機101のマイク405で受信され、また、光パルス411はテレビジョン受信機101の光センサ403で受信される。受信された音声パルス412と光パルス411の時間差が時間差測定部404で測定される。
一方、リアスピーカ104の無線受信部406は、距離測定のコマンド410を受信して、リアスピーカ104の制御部407に伝える。リアスピーカ104の制御部407は、コマンドを受信すると、音声出力部408に対して音声パルス412を出力させ、また、光出力部409に対して光パルス411を出力させる。尚、音声パルス412と光パルス411は同時に出力される。
音声パルス412はテレビジョン受信機101のマイク405で受信され、また、光パルス411はテレビジョン受信機101の光センサ403で受信される。受信された音声パルス412と光パルス411の時間差が時間差測定部404で測定される。
時間差測定部404で測定された音声パルス412と光パルス411の時間差をTとすると、距離aは、
a=340*T
となる。ここで、空気中の音速を秒速340メートルとしている。
a=340*T
となる。ここで、空気中の音速を秒速340メートルとしている。
次に、図2に戻り、距離Aを求める。
ここでは、テレビジョン受信機101の位置であるX点から聴視者の位置103であるZ点までの距離(距離c2)は既知であるとする。
距離Aは距離Bと距離Cから
A=(B2+C2)1/2
で求められる。
ここで、距離Bは、
B=a*Sin(P)
で求められる。
また、距離Cは
C=(a*Cоs(P))−c2
で求められる。
ここでは、テレビジョン受信機101の位置であるX点から聴視者の位置103であるZ点までの距離(距離c2)は既知であるとする。
距離Aは距離Bと距離Cから
A=(B2+C2)1/2
で求められる。
ここで、距離Bは、
B=a*Sin(P)
で求められる。
また、距離Cは
C=(a*Cоs(P))−c2
で求められる。
以上のようにテレビジョン受信機101の位置とリアスピーカ104の位置と聴視者の位置103との関係が特定される。本発明にかかるスピーカシステムは、かかる位置関係と音場の設定パラメータとを規定するテーブルを予め保持する。この設定パラメータは具体的には、音量、周波数特性、位相等である。これにより、例えば、テレビジョン受信機101の位置とリアスピーカ104の位置と聴視者の位置103との関係を基にして各スピーカの音量、周波数特性、位相などを調整して放音するように制御するものである。
図5にテレビジョン受信機101のブロック図を示す。
同図において、501は、前述のテーブルである。また、105は、図1で示したカメラである。テレビジョン受信機101は、前述のように各種距離が測定されると、その距離に基づいてテーブル501のパラメータを決定する。これにより、聴視者の聴視位置において最適な音場が設定できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、テレビジョン受信機101の位置であるX点から聴視者の位置103であるZ点までの距離(距離c2)は既知であるとした。
同図において、501は、前述のテーブルである。また、105は、図1で示したカメラである。テレビジョン受信機101は、前述のように各種距離が測定されると、その距離に基づいてテーブル501のパラメータを決定する。これにより、聴視者の聴視位置において最適な音場が設定できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、テレビジョン受信機101の位置であるX点から聴視者の位置103であるZ点までの距離(距離c2)は既知であるとした。
しかし、かかる距離に関しては従来技術(特許5915206号公報)と同様の方法、即ち、聴視者の顔の大きさなどを基に距離を推定しても良い。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、Z点からY点までの距離(距離A)を求めた。併せて、X点からZ点の方向とZ点からY点に至る方向のなす角(図2の角度R)を求めても良い。
かかる角度Rは、
R=arcTan(B/C)
で求められる。
方向と距離が規定されることでより正確な音場設定が可能となる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、Z点からY点までの距離(距離A)を求めた。併せて、X点からZ点の方向とZ点からY点に至る方向のなす角(図2の角度R)を求めても良い。
かかる角度Rは、
R=arcTan(B/C)
で求められる。
方向と距離が規定されることでより正確な音場設定が可能となる。
101:テレビジョン受信機、102:フロントスピーカ、103:聴視位置、104:リアスピーカ、105:カメラ、401:テレビジョン受信機の制御部、402:無線送信部、403:光センサ、404:時間差測定部、405:マイク、406:無線受信部、407:リアスピーカの制御部、408:音声出力部、409:光出力部、501:音場設定テーブル
Claims (4)
- カメラで撮影した画像から、少なくとも聴視者とスピーカの位置を測定する測定部と、
該測定結果から音場を決定する音場決定部と、
を具備することを特徴とするスピーカシステム。 - 請求項1に記載のスピーカシステムにおいて、
前記測定部は、カメラの画角と、撮影された画像の中心線から画縁までの距離と、撮影された画像の中心線からスピーカまでの距離と、から聴視者の位置とカメラの位置とスピーカの位置のなす角を求めることを特徴とするスピーカシステム。 - テレビジョン受信機と、複数のスピーカから成るスピーカシステムにおいて、
前記テレビジョン受信機は前記スピーカに対してコマンドを送信するコマンド送信部を有し、
前記スピーカは、前記コマンドを受信するコマンド受信部と、該コマンドを受信すると、光パルスと音声パルスを同時に発する光出力部及び音声出力部を有し、
前記テレビジョン受信機は前記光パルスと音声パルスを受信する光センサ及びマイクを有し、
該受信した光パルスと音声パルスの時間差を計測する時間差測定部を具備することを特徴とするスピーカシステム。 - カメラと、光センサと、マイクとを具備したテレビジョン受信機であって、
前記カメラで撮影した画像及び、前記光センサとマイクで受信した信号の受信タイミングの時間差から音場を決定することを特徴とするテレビジョン受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018075249A JP2019186743A (ja) | 2018-04-10 | 2018-04-10 | スピーカ、スピーカシステム、及びこれを備えたテレビジョン受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018075249A JP2019186743A (ja) | 2018-04-10 | 2018-04-10 | スピーカ、スピーカシステム、及びこれを備えたテレビジョン受信機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019186743A true JP2019186743A (ja) | 2019-10-24 |
Family
ID=68341915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018075249A Pending JP2019186743A (ja) | 2018-04-10 | 2018-04-10 | スピーカ、スピーカシステム、及びこれを備えたテレビジョン受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019186743A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021070951A1 (ja) | 2019-10-10 | 2021-04-15 | 日本製鉄株式会社 | 冷延鋼板およびその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001054200A (ja) * | 1999-08-04 | 2001-02-23 | Mitsubishi Electric Inf Technol Center America Inc | スピーカーへの音配給調整システム及びその方法 |
-
2018
- 2018-04-10 JP JP2018075249A patent/JP2019186743A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001054200A (ja) * | 1999-08-04 | 2001-02-23 | Mitsubishi Electric Inf Technol Center America Inc | スピーカーへの音配給調整システム及びその方法 |
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