JP2019186226A - 編組シールド付ケーブル - Google Patents
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導体と、
前記導体の側周を覆うように設けられた絶縁層と、
前記絶縁層の側周を覆うように設けられた編組シールド層と、
前記編組シールド層の側周を覆うように設けられたシースと、を備え、
前記編組シールド層は、第1斜め持ちユニットと第2斜め持ちユニットとが交差するように編まれた編組シールドであり、前記第1斜め持ちユニットが前記第2斜め持ちユニットよりも導体抵抗が高く、
荷重500gf、屈曲速度30回/分、屈曲角±90°で繰り返し屈曲させたときに前記編組シールド層が破断するまでの屈曲回数が60万回以上であり、荷重500gf、捻回速度30回/分、捻回角度±180°で繰り返し捻回させたときに前記編組シールド層が破断するまでの捻回回数が240万回以上である
編組シールド付ケーブルが提供される。
以下、本発明の一実施形態に係る編組シールド付ケーブル(同軸ケーブル)について、図面を参照しながら説明する。
先ず、本実施形態に係る同軸ケーブルが使用される箇所について、具体例を挙げて簡単に説明する。
図1は、本実施形態に係る同軸ケーブルの構成例を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態で例に挙げて説明する同軸ケーブル1は、大別すると、導体(内部導体)2と、導体2の側周を覆うように設けられた絶縁層3と、絶縁層3の側周を覆うように設けられた編組シールド層(外部導体)4と、編組シールド層4の側周を覆うように設けられたシース5と、を備えて構成されている。
導体2としては、例えば銅線または銅合金の素線を複数本撚り合せてなる集合撚り線を用いる。具体的には、長距離信号伝送、耐屈曲かつ耐捻回に対応できるように、直径が0.05mm〜0.08mmであり、伸びが5%以上、引張強度330MPa以上である素線からなる集合撚り線を用いることが考えられる。このような素線の具体例として、Cu−0.3mass%SnやCu−0.2mass%In―0.2mass%Sn等が挙げられる。
絶縁層3は、導体2を囲繞するように、絶縁性を有した樹脂材料によって形成された層である。この絶縁層は、同軸ケーブル1の良好な電気特性を担保するために、誘電率がより低くなる、発泡度30%以上50%以下となる発泡絶縁樹脂層(例えば、発泡ポリプロピレンまたは照射架橋発泡ポリエチレン)で形成されている。
編組シールド層4は、伝送信号の漏えいや外部からの飛来ノイズ対策として設けられた層である。
図2は、本実施形態に係る同軸ケーブルにおける編組シールド層の構成例を模式的に示す説明図である。本実施形態では、図2に示すように、複数本の銅箔糸からなる第1斜め持ちユニット4aと、複数本の金属素線からなる第2斜め持ちユニット4bとが交差するように編組した編組シールドである。
また図1において、シース5は、同軸ケーブル1の最外層を構成する外皮となる層である。シース5の形成材料としては、例えば、同軸ケーブル1を外力から保護できるように、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリウレタン(PU)樹脂等を用いることが考えられる。
本実施形態によれば、銅箔糸からなる第1斜め持ちユニット4aと金属素線からなる第2斜め持ちユニット4bとを交差するように編んだ編組シールド4を、銅箔糸の直径を金属素線の直径よりも大きくして構成したことにより、シールド特性、耐屈曲性および捻回性に優れた同軸ケーブルを得ることができる。
以下、本発明の他の実施形態に係る編組シールド付ケーブル(多心ケーブル)について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係る多心ケーブルも、例えば、自動車溶接や部品組み立て等を行う製造ラインで利用される産業用ロボット(工作機械)またはこれに準ずる自動化装置において、信号伝送用あるいは電源線として用いられる。このような箇所に用いられる多心ケーブルは、産業用ロボット等の構造や製造ラインのライン長に応じて、5m〜50mといった様々な長さのものが存在し得る。
図5は、本実施形態に係る多心ケーブルの構成例を模式的に示す断面図である。
図5に示すように、本実施形態で例に挙げて説明する多心ケーブル60は、大別すると、ケーブルコアとなる複数本の絶縁電線61と、それらの側周を覆うように設けられた編組シールド層64と、編組シールド層64の側周を覆うように設けられたシース65と、を備えて構成されている。
導体62としては、例えば銅線または銅合金の素線を複数本撚り合せてなる集合撚り線を用いる。具体的には、長距離信号伝送、耐屈曲かつ耐捻回に対応できるように、直径が0.05mm〜0.08mmであり、伸びが5%以上、引張強度330MPa以上である素線からなる集合撚り線を用いることが考えられる。このような素線の具体例として、Cu−0.3mass%SnやCu−0.2mass%In−0.2mass%Sn等が挙げられる。
絶縁層63は、導体62を囲繞するように、絶縁性を有した樹脂材料によって形成された層である。この絶縁層は、例えば、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)等のフッ素樹脂で形成されている。
絶縁電線61は、導体62と、導体62の側周を覆うように設けられた絶縁層63からなる。絶縁電線61は、これを2本撚り合わせて対撚線とされ、図5においては、3つの対撚線が更に撚り合された状態のケーブルコアが示されている。一般的に、各対撚線は、絶縁電線61の撚りピッチがそれぞれ異なるように構成されている。
編組シールド層64は、同軸ケーブルの実施形態で説明済みであり、ここでは説明を省略する。
シース65は、同軸ケーブルの実施形態で説明済みであり、ここでは説明を省略する。
本実施形態によれば、銅箔糸からなる第1斜め持ちユニット4aと金属素線からなる第2斜め持ちユニット4bとを交差するように編んだ編組シールド層64を、銅箔糸の直径を金属素線の直径よりも大きくして構成したことにより、シールド特性、耐屈曲性および捻回性に優れた多心ケーブルを得ることができる。
以上に、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
本実施例では、24AWG(American wire gauge)相当の50/0.08mmの集合撚り線(直径0.65mm、撚りピッチ約8mm)からなる導体2(内部導体)を、チューブ押出しにより誘電率ε=2.1のFEPからなり厚さが0.15mmの第1絶縁層で被覆して、発泡度が40%となるように発泡させた発泡PPからなり厚さが0.5mmの第2絶縁層で被覆し、さらに、誘電率ε=2.26かつ(非発泡)PPからなり厚さが0.65mmの第3絶縁層で被覆し、外径が3.3mmの絶縁層3を構成した。そして、その絶縁層3を、外径0.11mmの銅箔糸からなる第1斜め持ちユニット4a(持ち数8、打ち数8)と、外径0.08mmの金属素線からなる第2斜め持ちユニット4b(持ち数8、打ち数8)とが交差するようにピッチ26mm(角度23°)で編んだ編組シールド層4(外部導体)で被覆した。さらに編組シールド層4の外周側に、厚さ1.33mmのPVCシース5を配して、外径6.5mmの同軸ケーブル1を構成した。導体2に用いた金属素線および編組シールド層4に用いた金属素線は、Cu−0.3mass%Snの合金であり、表面に錫めっきを施したものである。また、銅箔糸には、ポリエステル糸に銅箔を巻き付けたものを用いた。
第1斜め持ちユニットを外径0.08mmの金属素線からなる第1斜め持ちユニット(持ち数8、打ち数8)とし、シースの厚さを1.38mmとした以外は上記実施例と同じ条件で外径6.5mmの同軸ケーブルを構成した。
第1斜め持ちユニットを外径0.08mmの銅箔糸からなる第1斜め持ちユニット(持ち数8、打ち数8)とし、シースの厚さを1.38mmとした以外は上記実施例と同じ条件で外径6.5mmの同軸ケーブルを構成した。
本実施例では、25AWG(American wire gauge)相当の40/0.08mmの集合撚り線(直径0.58mm、撚りピッチ約12mm)からなる導体62を、チューブ押出しにより厚さが0.2mmの絶縁層63で被覆し、外径が0.98mmの絶縁電線61を構成した。その絶縁電線61を、それぞれ撚りピッチ12mm、15mm、18mmで撚り合せた3本の対撚線を準備し、さらにこの3本の対撚線を撚りピッチ23mmで撚り合せてケーブルコアを構成した。そして、そのケーブルコアを、外径0.11mmの銅箔糸と、外径0.08mmの金属素線とが交差するようにピッチ35mm(角度21°)で編んだ編組シールド層64で被覆した。さらに編組シールド層64の外周側に、厚さ1mmのPVCシース65を配して、外径6.5mmの同軸ケーブル61を構成した。導体62に用いた金属素線および編組シールド層64に用いた金属素線は、Cu−0.3mass%Snの合金であり、表面に錫めっきを施したものである。また、銅箔糸には、ポリエステル糸に銅箔を巻き付けたものを用いた。
第1斜め持ちユニットを外径0.08mmの金属素線からなる第1斜め持ちユニット(持ち数8、打ち数8)とし、シースの厚さを1.05mmとした以外は上記実施例と同じ条件で外径6.5mmの多心ケーブルを構成した。
第1斜め持ちユニットを外径0.08mmの銅箔糸からなる第1斜め持ちユニット(持ち数8、打ち数8)とし、シースの厚さを1.05mmとした以外は上記実施例と同じ条件で外径6.5mmの多心ケーブルを構成した。
上記同軸ケーブルおよび多心ケーブルの各実施例および比較例に対して、屈曲試験を行った。
上記同軸ケーブルおよび多心ケーブルの各実施例および比較例に対して、捻回試験を行った。
表1に同軸ケーブルの実施例および比較例の評価結果、表2に多心ケーブルの実施例および比較例の評価結果を示す。
Claims (2)
- 導体と、
前記導体の側周を覆うように設けられた絶縁層と、
前記絶縁層の側周を覆うように設けられた編組シールド層と、
前記編組シールド層の側周を覆うように設けられたシースと、を備え、
前記編組シールド層は、第1斜め持ちユニットと第2斜め持ちユニットとが交差するように編まれた編組シールドであり、前記第1斜め持ちユニットが前記第2斜め持ちユニットよりも導体抵抗が高く、
荷重500gf、屈曲速度30回/分、屈曲角±90°で繰り返し屈曲させたときに前記編組シールド層が破断するまでの屈曲回数が60万回以上であり、荷重500gf、捻回速度30回/分、捻回角度±180°で繰り返し捻回させたときに前記編組シールド層が破断するまでの捻回回数が240万回以上である
編組シールド付ケーブル。 - 導体上に絶縁層が被覆された絶縁電線を複数本有するケーブルコアと、
前記ケーブルコアの側周を覆う編組シールド層と、
前記編組シールド層の側周を覆うように設けられたシースと、を備え、
前記編組シールド層は、第1斜め持ちユニットと第2斜め持ちユニットとが交差するように編まれた編組シールドであり、前記第1斜め持ちユニットが前記第2斜め持ちユニットよりも導体抵抗が高く、
荷重500gf、屈曲速度30回/分、屈曲角±90°で繰り返し屈曲させたときに前記編組シールド層が破断するまでの屈曲回数が60万回以上であり、荷重500gf、捻回速度30回/分、捻回角度±180°で繰り返し捻回させたときに前記編組シールド層が破断するまでの捻回回数が200万回以上である
編組シールド付ケーブル。
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