JP2019185536A - 貨幣処理装置および貨幣処理システム - Google Patents
貨幣処理装置および貨幣処理システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019185536A JP2019185536A JP2018077639A JP2018077639A JP2019185536A JP 2019185536 A JP2019185536 A JP 2019185536A JP 2018077639 A JP2018077639 A JP 2018077639A JP 2018077639 A JP2018077639 A JP 2018077639A JP 2019185536 A JP2019185536 A JP 2019185536A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- confirmation
- banknote
- determination
- identification
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
Abstract
Description
図1は、実施形態1による貨幣処理システム1の構成を例示している。貨幣処理システム1は、貨幣処理装置10と、管理コンピュータ20とを備えている。例えば、貨幣処理システム1は、銀行などの金融機関に設けられている。
図1および図2に示すように、貨幣処理装置10は、筐体100と、投入部101と、リジェクト部102と、複数(この例では2つ)の外部集積部103と、上部投出部104と、下部投出部105と、複数(この例では5つ)の内部集積部106と、帯封部107と、印字部108と、搬送部109と、識別部110と、スイッチバック反転部111と、スパイラル反転部112と、操作表示部11と、通信部12と、記憶部13と、制御部14とを備えている。
筐体100は、直方体型の箱状に形成されている。そして、筐体100には、貨幣処理装置10の上述の構成部品が収納されている。
投入部101には、紙幣が投入される。この例では、投入部101は、筐体100の前面部の上部に設けられ、筐体100の前方に開口する投入口を有している。操作者は、投入部101の投入口を介して投入部101に紙幣を投入することができる。また、投入部101は、複数枚の紙幣を集積した状態で保持する。そして、投入部101には、投入部101に保持されている紙幣を1枚ずつ搬送部109に繰り出す繰出機構101aが設けられている。
リジェクト部102は、後述する計数処理においてリジェクト対象に該当する紙幣(リジェクト券)を集積する。この例では、リジェクト部102は、筐体100の前面部において投入部101の下方に設けられ、複数枚のリジェクト券を保持する。リジェクト対象となる紙幣の種別は、予め指定されている。例えば、斜行や重送などの搬送異常となっている紙幣(搬送異常券)や、識別することができない紙幣(識別不能券)や、偽物の紙幣(偽券)などが、リジェクト対象に該当する。
複数の外部集積部103は、それぞれ紙幣を集積する。そして、複数の外部集積部103は、紙幣を取り出すための取出口をそれぞれ有し、それぞれの取出口が筐体100の外へ向けて開口している。この例では、複数の外部集積部103は、筐体100の上部に設けられている。操作者は、外部集積部103の取出口を介して外部集積部103に集積されている紙幣を取り出すことができる。
複数の内部集積部106は、筐体100の内部に設けられている。そして、複数の内部集積部106は、それぞれ紙幣を集積する。この例では、複数の内部集積部106は、上下方向に並んで設けられている。例えば、複数の内部集積部106は、それぞれに割り当てられた金種の紙幣を集積する。
上部投出部104は、筐体100の上部に設けられている。そして、上部投出部104は、紙幣を投出する。この例では、上部投出部104は、複数枚の紙幣を集積するように構成され、操作者が上部投出部104に集積された紙幣を取り出すことができるように構成されている。具体的には、上部投出部104は、トレイ104aを有している。トレイ104aは、上方に開口する直方体型の箱状に形成されて紙幣を集積する。そして、トレイ104aは、後側に設けられた受け取り位置(図2の実線で示された位置)と前側に設けられた取り出し位置(図2の一点鎖線で示された位置)との間を前後方向に移動するように構成されている。トレイ104aを受け取り位置に配置することにより、トレイ104aと搬送部109との間において紙幣の受け渡しを行うことができる。一方、トレイ104aを取り出し位置に配置することにより、操作者は、トレイ104aに集積されている紙幣を取り出すことができる。なお、上部投出部104には、前後方向に移動するトレイ104aの代わりに、搬送部109から受け取った紙幣を挟持して上部投出部104内に搬送する搬送機構(ベルト機構)が設けられていてもよい。
下部投出部105は、筐体100の下部に設けられている。そして、下部投出部105は、紙幣を投出する。この例では、下部投出部105は、筐体100の前方に開口する投出口を有し、投出口を介して紙幣を投出する。なお、下部投出部105から投出された紙幣は、下部投出部105の投出口の斜め前下に予め設置された回収容器(図示を省略)などに収納される。
帯封部107は、所定枚数(例えば100枚)の紙幣を帯封して帯封紙幣を生成する。この例では、帯封部107は、筐体100の下部に設けられている。また、帯封部107は、下部投出部105の後方に配置されている。なお、帯封部107の構成の詳細な図示は省略するが、帯封部107は、公知の様々な構成を採用することができる。例えば、帯封部107は、所定枚数の紙幣の束に帯封紙を巻き付けることで紙幣の帯封を行うように構成されていてもよいし、帯封紙によって形成された輪の中に所定枚数の紙幣の束を挿入することで紙幣の帯封を行うように構成されていてもよい。
印字部108は、帯封紙に情報を印字する。印字部108による帯封紙の印字は、帯封部107において所定枚数の紙幣が帯封された後に行われてもよいし、帯封部107において所定枚数の紙幣が帯封される前に行われてもよい。
搬送部109は、貨幣処理装置10内において紙幣を搬送する。この例では、搬送部109は、第1搬送部109aと、第2搬送部109bと、第3搬送部109cとを有している。
第1搬送部109aは、投入部101とリジェクト部102と複数の外部集積部103と複数の内部集積部106との間において紙幣を搬送する。第1搬送部109aは、例えば、紙幣を搬送するための搬送ベルトによって構成された搬送路や、搬送ベルトを駆動するための駆動機構や、紙幣の搬送を案内するためのガイド機構や、紙幣の搬送方向を切り換えるための分岐爪などによって構成されている。
第2搬送部109bは、上部投出部104と複数の内部集積部106と帯封部107との間において紙幣を搬送する。この例では、第2搬送部109bは、筐体100の上側から下側へ向けて順に配置された上部投出部104と複数の内部集積部106と帯封部107に沿うように上下方向に延びている。また、この例では、第2搬送部109bは、アーム部109dとガイド部109eとを有している。アーム部109dは、複数の内部集積部106および帯封部107の各々に集積されている紙幣を把持して搬送する。ガイド部109eは、上下方向に延び、アーム部109dを上下方向に往復移動させる。具体的には、ガイド部109eは、上部投出部104と複数の内部集積部106と帯封部107にそれぞれ対応する高さ位置にアーム部109dを移動させる。
第3搬送部109cは、帯封部107と下部投出部105との間において帯封紙幣を搬送する。第3搬送部109cは、例えば、帯封紙幣を搬送するための搬送ベルトによって構成された搬送路や、搬送ベルトを駆動するための駆動機構や、紙幣の搬送を案内するためのガイド機構などによって構成されている。
識別部110は、第1搬送部109aに設けられ、投入部101の下流側であり且つリジェクト部102と複数の外部集積部103と複数の内部集積部106の上流側である位置に配置されている。そして、識別部110は、第1搬送部109aにより搬送される紙幣に対して識別動作と計数動作を行う。識別動作では、識別部110は、紙幣の金種、真偽、正損、新旧、方向(表裏と向き)、搬送状態、紙幣に付された記番号(識別番号)などを識別する。計数動作では、識別部110は、紙幣の枚数を金種毎に計数する。なお、識別部110の識別動作については、後で詳しく説明する。
スイッチバック反転部111は、第1搬送部109aに設けられ、識別部110の下流側であり且つとリジェクト部102と複数の外部集積部103と複数の内部集積部106の上流側である位置に配置されている。そして、スイッチバック反転部111は、第1搬送部109aにより搬送される紙幣の搬送幅方向(搬送方向と直交する方向)の向きが変わらないように紙幣の表裏を選択的に反転させる。
スパイラル反転部112は、第1搬送部109aに設けられ、スイッチバック反転部111の下流側であり且つとリジェクト部102と複数の外部集積部103と複数の内部集積部106の上流側である位置に配置されている。そして、スパイラル反転部112は、第1搬送部109aにより搬送される紙幣の搬送幅方向(搬送方向と直交する方向)の向きが変わるように紙幣の表裏を選択的に反転させる。
操作表示部11は、操作部11aと表示部11bとを有している。例えば、操作表示部11は、タッチパネルによって構成されている。操作部11aは、操作者による操作が与えられ、その操作者による操作に応じて情報を入力する。これにより、操作者は、操作部11aを操作して貨幣処理装置10に各種処理を行わせることができる。すなわち、貨幣処理装置10は、操作者による操作に応答して動作する。表示部11bは、情報を表示する。また、外部集積部103の左右には、紙幣の繰出開始を指示するためのスタートボタンなどが配置されている。このスタートボタンが押下されることにより、投入部101における紙幣の繰出が開始される。
通信部12は、制御部14が外部機器(例えばタブレット端末2やスマートフォン3や管理コンピュータ20など)との間で有線通信または無線通信を行うために設けられている。
記憶部13は、情報を記憶する。記憶部13には、貨幣処理装置10における貨幣の処理状況に関する情報や、貨幣処理装置10における貨幣の在高に関する情報や、操作表示部11に表示される操作画面などの画像情報(画像データ)や、貨幣処理装置10の動作を制御するための制御情報などが記憶されている。例えば、記憶部13は、ハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの汎用ストレージデバイスによって構成されている。なお、記憶部13に記憶される情報については、後で詳しく説明する。
また、貨幣処理装置10の各部には、紙幣の通過を検知する通過センサなどの各種センサが設けられている。これらの各種センサによる検知結果(検知信号)は、制御部14に送信される。
制御部14は、貨幣処理装置10の各部(この例では投入部101とリジェクト部102と外部集積部103と上部投出部104と下部投出部105と内部集積部106と帯封部107と印字部108と搬送部109と識別部110とスイッチバック反転部111とスパイラル反転部112と操作表示部11と通信部12と記憶部13)と信号や情報を伝送可能に接続されている。また、制御部14は、通信部12を経由して外部機器と通信可能に構成されている。そして、制御部14は、操作表示部11に与えられた操作や貨幣処理装置10の各部(各部に設けられた各種センサを含む)および外部機器から受信した信号や情報などに基づいて、貨幣処理装置10の各部を制御して貨幣処理装置10の動作を制御する。例えば、制御部14は、CPUなどの演算処理部や、演算処理部を動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリなどの記憶部などによって構成されている。なお、制御部14の動作については、後で詳しく説明する。
管理コンピュータ20は、貨幣処理システム1の各部(この例では貨幣処理装置10)を管理する。この例では、管理コンピュータ20は、操作部21と、表示部22と、通信部23と、記憶部24と、制御部25とを備えている。
操作部21は、操作者による操作が与えられ、その操作者による操作に応じて情報を入力する。この例では、操作者は、操作部21を操作して管理コンピュータ20に各種処理を行わせることができる。すなわち、管理コンピュータ20は、操作者による操作に応答して動作する。表示部22は、情報を表示する。通信部23は、制御部25が外部機器(例えばタブレット端末2やスマートフォン3や貨幣処理装置10など)との間で有線通信または無線通信を行うために設けられている。
記憶部24は、情報を記憶する。記憶部24には、貨幣処理システム1における貨幣の処理状況に関する情報や、貨幣処理システム1における貨幣の在高に関する情報や、表示部22に表示される操作画面などの画像情報(画像データ)や、管理コンピュータ20の動作を制御するための制御情報などが記憶されている。例えば、記憶部24は、ハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの汎用ストレージデバイスによって構成されている。
制御部25は、管理コンピュータ20の各部(この例では操作部21と表示部22と通信部23と記憶部24)と信号や情報を伝送可能に接続されている。また、制御部25は、通信部23を経由して外部機器と通信可能に構成されている。そして、制御部25は、操作部21に与えられた操作や管理コンピュータ20の各部および外部機器から受信した信号や情報などに基づいて、管理コンピュータ20の各部を制御して管理コンピュータ20の動作を制御する。例えば、制御部25は、CPUなどの演算処理部や、演算処理部を動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリなどの記憶部などによって構成されている。
次に、貨幣処理装置10の記憶部13に記憶される情報について説明する。記憶部13には、複数の判定パターンと、確認紙幣管理情報と、確認結果情報とが記憶される。
複数の判定パターンは、識別部110における紙幣の識別に用いられる判定パターンの候補である。すなわち、複数の判定パターンの中から識別部110における紙幣の識別に用いられる判定パターンが選択される。複数の判定パターンは、それぞれが紙幣の識別のために用意された複数の判定要素毎の閾値を含んでいる。
確認紙幣管理情報は、後述する判定パターン設定処理において準備される複数枚の確認紙幣(確認貨幣の一例)を管理するための情報である。複数枚の確認紙幣の各々には、その確認紙幣に望まれる識別結果が定められている。
確認結果情報は、後述する判定パターン設定処理において操作者に提供される情報であり、操作者による判定パターンの選択(複数の判定パターンの中から識別部110における紙幣の識別に用いられる判定パターンを選択するための操作)を支援するための情報である。
次に、識別部110の識別動作について説明する。識別部110は、識別動作において紙幣の複数の判定要素毎のレベルを取得する。例えば、図6に示すように、複数枚(図6の例では10枚)の紙幣が識別部110に順次搬送される場合、識別部110は、複数枚の紙幣の各々について、その紙幣の複数の判定要素毎のレベルを取得する。この例では、識別部110は、紙幣の正損の識別を行うために、紙幣の汚損に関するレベル(汚損レベル)や紙幣の欠損に関するレベル(欠損レベル)や紙幣の厚損に関するレベル(厚損レベル)などを取得する。なお、この例では、紙幣の汚れが少なくなるに連れて紙幣の汚損レベルが高くなり、紙幣の欠けが少なくなるに連れて紙幣の欠損レベルが高くなり、紙幣の厚みが薄くなるに連れて紙幣の厚損レベルが高くなる。また、図6の例において、汚損レベルa1〜a10と欠損レベルb1〜b10と厚損レベルc1〜c10の各々は、1以上で9以下の整数を示す。
実施形態1における貨幣処理装置10では、計数処理などの各種処理が行われる。計数処理は、紙幣を識別して計数する処理である。なお、計数処理は、紙幣を識別して搬送する処理(識別搬送処理)の一例である。
また、実施形態1における貨幣処理装置10では、計数処理などの各種処理に加えて、判定パターン設定処理が行われる。判定パターン設定処理は、複数の判定パターンの中から識別部110における紙幣の識別に用いられる判定パターンを選択する処理のことである。
次に、図7を参照して、判定パターン設定処理における貨幣処理装置10の動作について説明する。貨幣処理装置10は、判定パターン設定処理を開始するための操作に応答して判定パターン設定処理を行う。例えば、「正損設定」が含まれる操作画面(図8参照)が操作表示部11に表示される。その操作画面において「正損設定」を選択するための操作が操作表示部11に与えられると、その操作に応答して「正損設定(搬送設定)」が含まれる操作画面(図9参照)が操作表示部11に表示される。そして、その操作画面において「正損設定(搬送設定)」を選択するための操作が操作表示部11に与えられると、貨幣処理装置10において以下の動作が行われる。
まず、複数枚の確認紙幣の各々に望まれる識別結果が登録される。例えば、複数枚の確認紙幣の各々に望まれる識別結果を設定するための操作画面(図10参照)が操作表示部11に表示され、複数枚の確認紙幣の各々に望まれる識別結果を設定するための操作(「正券」または「損券」を選択するための操作)が操作表示部11に与えられる。そして、その操作画面中にある確定アイコンを押下するための操作が操作表示部11に与えられると、その操作画面において設定された複数枚の確認紙幣の各々に望まれる識別結果(「正券」または「損券」)が確認紙幣管理情報に登録される。なお、図10の例では、10枚の確認紙幣のうち第1枚目から第4枚目までの確認紙幣に望まれる識別結果が「正券」に設定され、第5枚目から第10枚目までの確認紙幣に望まれる識別結果が「損券」に設定されている。
次に、制御部14は、ステップS101において登録された複数の判定パターン(具体的には複数の判定パターンのうち処理対象として未だ選択されていない判定パターン)の中から処理対象となる判定パターンを選択する。なお、この判定パターンの選択は、複数の判定パターンが1つずつ順番に選択されるように自動的に行われるものであってもよいし、操作者による選択操作(複数の判定パターンの中から1つの判定パターンを選択するための操作)に応答して行われるものであってもよい。
次に、操作者によって複数枚の確認紙幣が投入部101に投入される。複数枚の確認紙幣の投入が完了すると、ステップS104へ進む。例えば、図12に示すような操作画面(複数枚の確認紙幣の投入を指示するための操作画面)が操作表示部11に表示され、複数枚の確認紙幣が投入された後に、スタートボタンが押下される(または操作表示部11に表示された操作画面中にある完了アイコンを押下するための操作が操作表示部11に与えられる)と、次の動作が開始される。
次に、制御部14は、投入部101から1枚の確認紙幣が繰り出されるように、貨幣処理装置10の動作を制御する。この例では、制御部14は、投入部101から繰り出された確認紙幣が識別部110に搬送されて識別部110により識別された後にリジェクト部102に搬送されるように、貨幣処理装置10の動作を制御する。
次に、識別部110は、ステップS102において選択された判定パターンに基づいて投入部101から繰り出されて識別部110に搬送されてきた確認紙幣を識別する。識別部110により取得された確認紙幣の識別結果は、制御部14に送信される。制御部14は、識別部110から送信された確認紙幣の識別結果に確認紙幣と判定パターンとを対応付け、その確認紙幣の識別結果を記憶部13に記憶する。例えば、識別部110において第1番目の判定パターンに基づいて第1枚目の確認紙幣の識別が行われると、第1番目の判定パターンに基づいて取得された第1枚目の確認紙幣の識別結果に、第1枚目の確認紙幣と第1番目の判定パターンとが対応付けられる。このように、確認紙幣の識別結果に確認紙幣と判定パターンとを対応付けることにより、確認紙幣の識別結果を確認紙幣毎および判定パターン毎に管理することができる。
次に、制御部14は、次に搬送すべき確認紙幣が投入部101に残存しているか否かを判定する。次に搬送すべき確認紙幣が残存している場合にはステップS104へ進み、そうでない場合にはステップS107へ進む。
搬送すべき確認紙幣が投入部101に残存していない場合(すなわち投入部101に投入された複数枚の確認紙幣の搬送が完了している場合)、制御部14は、次に選択すべき判定パターンが残存しているか否かを判定する。次に選択すべき判定パターンが残存している場合にはステップS102へ進み、そうでない場合にはステップS108へ進む。
次に、選択すべき判定パターンが残存していない場合(すなわち複数の判定パターンの全てについて複数枚の確認紙幣の各々の識別結果が取得されている場合)、制御部14は、記憶部13に記憶された確認結果情報を操作表示部11(具体的には表示部11b)に出力する。操作表示部11は、確認結果情報を表示する。例えば、確認結果情報が含まれる操作画面(図13参照)が操作表示部11に表示される。図13の例では、複数の判定パターンと複数の判定パターン毎に取得された複数枚の確認紙幣の各々の識別結果とが一覧表示されている。
次に、操作表示部11に表示された複数の判定パターンの中から識別部110における紙幣の識別に用いられる判定パターンが選択される。具体的には、操作表示部11に表示された操作画面(図13参照)に掲載された複数の判定パターンの中からいずれか1つの判定パターンを選択するための操作(選択操作)が操作表示部11に与えられると、制御部14は、複数の判定パターンの中から選択操作により選択された判定パターンを識別部110における紙幣の識別に用いられる判定パターンとして設定する。図13の例では、例えば、第7番目の判定パターンのアイコン(「パターン7」と記載されたアイコン)を押下するための操作が操作表示部11に与えられると、第7番目の判定パターンが選択された状態となり、その後、確定アイコン(「確定」と記載されたアイコン)を押下するための操作が操作表示部11に与えられると、第7番目の判定パターンが識別部110における紙幣の識別に用いられる判定パターンとして設定される。
以上のように、確認結果情報(複数の判定パターンと複数の判定パターン毎に取得された複数枚の確認紙幣の各々の識別結果とを示す情報)を出力することにより、複数の判定パターン毎に取得された複数枚の確認紙幣の各々の識別結果を操作者に確認させることができる。この例では、確認結果情報を操作表示部11(表示部11b)に表示させることにより、複数の判定パターン毎に取得された複数枚の確認紙幣の各々の識別結果を操作者に目視で確認させることができる。これにより、操作者による判定パターンの選択(複数の判定パターンの中から識別部110における紙幣の識別に用いられる判定パターンを選択する操作)を支援することができるので、操作者による判定パターンの選択を容易にすることができる。
なお、実施形態1の貨幣処理装置10において、制御部14は、次のように構成されていてもよい。この実施形態1の変形例1では、制御部14は、操作表示部11(具体的には表示部11b)における複数の判定パターンの各々の表示態様がその判定パターンにおける一致度(その判定パターンに基づいて取得された複数枚の確認紙幣の各々の識別結果と複数枚の確認紙幣の各々に望まれる識別結果との一致度)に応じた表示態様となるように、操作表示部11を制御する。例えば、図14に示すように、制御部14は、複数の判定パターンのうち一致度の高い判定パターンが一致度の低い判定パターンよりも優先的に表示されるように、操作表示部11を制御する。
以上のように、操作表示部11(表示部11b)における複数の判定パターンの各々の表示態様を複数の判定パターンの各々の一致度に応じた表示態様にすることにより、操作者による一致度の比較(複数の判定パターンの各々の一致度の比較)を容易にすることができる。これにより、操作者による判定パターンの選択を支援する効果を向上させることができるので、操作者による判定パターンの選択をさらに容易にすることができる。
また、実施形態1の貨幣処理装置10において、制御部14は、次のように構成されていてもよい。この実施形態1の変形例2では、制御部14は、判定パターン設定処理において、複数枚の確認紙幣が識別部110に順次搬送されて識別部110により複数枚の確認紙幣の各々の複数の判定要素毎のレベルが取得されるように貨幣処理装置10の動作を制御する。また、制御部14は、複数の判定パターン毎に、その判定パターンに含まれる複数の判定要素毎の閾値と識別部110により取得された複数枚の確認紙幣の各々の複数の判定要素毎のレベルとを比較することで、複数の判定パターン毎に複数枚の確認紙幣の各々の識別結果を取得する。そして、制御部14は、その比較により複数の判定パターン毎に取得された複数枚の確認紙幣の各々の識別結果に基づいて確認結果情報を出力する。
次に、図15を参照して、実施形態1の変形例2における貨幣処理装置10の動作(判定パターン設定処理における動作)について説明する。実施形態1と同様に、貨幣処理装置10は、判定パターン設定処理を開始するための操作に応答して判定パターン設定処理を行う。
まず、ステップS101と同様に、複数枚の確認紙幣の各々に望まれる識別結果が登録される。また、識別部110における紙幣の識別に用いられる判定パターンの候補となる複数の判定パターン(この例では記憶部13に記憶された複数の判定パターン)の確認が行われる。
次に、ステップS103と同様に、投入部101に複数枚の確認紙幣が投入される。複数枚の確認紙幣の投入が完了すると、ステップS203へ進む。
次に、ステップS104と同様に、制御部14は、投入部101から1枚の確認紙幣が繰り出されるように、貨幣処理装置10の動作を制御する。この例では、制御部14は、投入部101から繰り出された確認紙幣が識別部110に搬送されて識別部110において確認紙幣の複数の判定要素毎のレベルが取得された後にリジェクト部102に搬送されるように、貨幣処理装置10の動作を制御する。
次に、識別部110は、投入部101から繰り出されて識別部110に搬送されてきた確認紙幣の複数の判定要素毎のレベルを取得する。この例では、識別部110は、確認紙幣の汚損レベルや欠損レベルや厚損レベルなどを取得する。識別部110により取得された確認紙幣の複数の判定要素毎のレベルは、制御部14に送信される。制御部14は、識別部110から送信された確認紙幣の複数の判定要素毎のレベルに確認紙幣を対応付け、その確認紙幣の複数の判定要素毎のレベルを記憶部13に記憶する。例えば、識別部110において第1枚目の確認紙幣の複数の判定要素毎のレベルが取得されると、第1枚目の確認紙幣の複数の判定要素毎のレベルに、第1枚目の確認紙幣が対応付けられる。このように、確認紙幣の複数の判定要素毎のレベルに確認紙幣を対応付けることにより、確認紙幣の複数の判定要素毎のレベルを確認紙幣毎に管理することができる。
次に、制御部14は、次に搬送すべき確認紙幣が投入部101に残存しているか否かを判定する。次に搬送すべき確認紙幣が残存している場合にはステップS203へ進み、そうでない場合にはステップS206へ進む。
次に、制御部14は、ステップS101において登録された複数の判定パターン(具体的には複数の判定パターンのうち処理対象として未だ選択されていない判定パターン)の中から処理対象となる判定パターンを選択する。
次に、制御部14は、ステップS206において選択された判定パターンに含まれる複数の判定要素毎の閾値と記憶部13に記憶された複数枚の確認紙幣の各々の複数の判定要素毎のレベルとを比較する。これにより、ステップS206において選択された判定パターンに基づいて複数枚の確認紙幣の各々の識別結果が取得される。なお、制御部14において行われる比較(判定パターンに含まれる複数の判定要素毎の閾値と確認紙幣の複数の判定要素毎のレベルとの比較)は、識別部110の識別動作において行われる比較と同様となっている。そして、制御部14は、複数枚の確認紙幣の各々の識別結果に確認紙幣と判定パターンとを対応付け、その複数枚の確認紙幣の各々の識別結果を記憶部13に記憶する。
次に、制御部14は、次に選択すべき判定パターンが残存しているか否かを判定する。次に選択すべき判定パターンが残存している場合にはステップS206へ進み、そうでない場合にはステップS209へ進む。
次に、ステップS108と同様に、制御部14は、記憶部13に記憶された確認結果情報を操作表示部11(具体的には表示部11b)に出力する。操作表示部11は、確認結果情報を表示する。そして、ステップS109と同様に、操作表示部11に表示された複数の判定パターンの中から識別部110における紙幣の識別に用いられる判定パターンが選択される。
以上のように、複数枚の確認紙幣の搬送(識別部110への搬送)が少なくとも1回行われることで、複数枚の確認紙幣の各々の複数の判定要素毎のレベルを取得することができるので、判定パターン設定処理において複数枚の確認紙幣の搬送に要する時間を短縮することができる。また、複数枚の確認紙幣の搬送を繰り返し行わなくてもよいので、複数枚の確認紙幣の搬送に要する操作者の負担(例えば投入部101に複数枚の確認紙幣の再投入する作業に要する負担)を軽減することができる。また、操作者は、複数枚の確認紙幣の繰出順番を気にすることなく、複数枚の確認紙幣を投入部101に投入することができるので、操作者の負担を軽減することができる。また、繰出動作や搬送動作による確認紙幣の状態変化(劣化)を軽減することができる。
図16は、実施形態2による貨幣処理システム1の構成を例示している。実施形態2による貨幣処理システム1は、図1および図2に示した貨幣処理装置10に代えて、図16および図17に示す貨幣処理装置10aを備えている。なお、実施形態2による貨幣処理システム1のその他の構成は、実施形態1による貨幣処理システム1の構成と同様となっている。
貨幣処理装置10aは、紙幣処理部30と、硬貨処理部40と、操作表示部11と、通信部12と、記憶部13と、制御部14と、プリンタ15とを備えている。
筐体300は、直方体型の箱状に形成されている。そして、筐体300には、紙幣処理部30の上述の構成部品が収納されている。
紙幣投入部301には、紙幣が投入される。この例では、紙幣投入部301は、紙幣処理部30の前方(図18では左方)に開口する投入口を有し、この投入口を介して紙幣が投入される。また、紙幣投入部301は、複数枚の紙幣を受け入れ可能に構成されている。この例では、紙幣投入部301には、紙幣投入部301に投入された複数枚の紙幣を1枚ずつ紙幣搬送部308に繰り出す繰出部が設けられている。
紙幣投出部302は、紙幣を投出する。この例では、紙幣投出部302は、複数枚の紙幣を保持可能に構成されている。また、紙幣投出部302は、紙幣処理部30の前方(図18では左方)に開口する投出口を有し、この投出口を介して紙幣が投出される。この例では、紙幣投出部302の投出口には、シャッタが設けられている。なお、紙幣投出部302は、後述する紙幣入金処理においてリジェクト対象に該当する紙幣(入金リジェクト券)を返却する入金リジェクト部として利用され、後述する紙幣出金処理において出金すべき紙幣が搬送される出金部として利用される。
出金リジェクト部303は、後述の紙幣出金処理においてリジェクト対象に該当する紙幣(出金リジェクト券)を集積する。この例では、出金リジェクト部303は、複数枚のリジェクト紙幣を保持可能に構成されている。また、出金リジェクト部303は、所定の権限を有する操作者の操作により開放される前扉を有している。
紙幣一時保留部304は、紙幣(例えば紙幣入金処理において入金された紙幣)を一時的に保留(収納)する。また、紙幣一時保留部304は、紙幣搬送部308との間において紙幣の受け渡しを行う。
紙幣一括収納部305は、紙幣を収納する。また、紙幣一括収納部305は、紙幣搬送部308との間において紙幣の受け渡しを行う。この例では、紙幣一括収納部305は、異なる金種の紙幣を混合した状態で収納する。
複数の紙幣収納部306は、それぞれ紙幣を収納する。また、複数の紙幣収納部306は、それぞれ紙幣搬送部308との間において紙幣の受け渡しを行う。この例では、複数の紙幣収納部306は、それぞれに割り当てられた金種の紙幣を収納する。
複数の紙幣集積部307は、それぞれ所定枚数の紙幣を集積する。
紙幣搬送部308は、紙幣投入部301と紙幣投出部302と出金リジェクト部303と紙幣一時保留部304と紙幣一括収納部305と紙幣収納部306と紙幣集積部307との間において紙幣を搬送する。例えば、紙幣搬送部308は、紙幣を搬送するための搬送ベルトや、搬送ベルトを駆動するための駆動機構や、紙幣の搬送を案内するためのガイド機構や、紙幣の搬送方向を切り換えるための分岐機構などによって構成されている。
紙幣識別部309は、紙幣搬送部308によって搬送される紙幣に対して識別処理と計数処理を行う。識別処理では、紙幣識別部309は、紙幣の金種,真偽,正損,新旧,搬送状態,表裏などを識別する。計数処理では、紙幣識別部309は、紙幣の枚数を種別毎に計数する。例えば、紙幣識別部309は、ラインセンサ,磁気センサ,画像センサなどの各種センサ,CPUなどの演算処理部,演算処理部を動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリなどの記憶部などによって構成されている。なお、紙幣識別部309による識別処理の結果および計数処理の結果は、制御部14に送信される。
表裏反転部310は、紙幣搬送部308によって搬送される紙幣の表裏を選択的に反転させる。具体的には、表裏反転部310は、紙幣搬送部308によって搬送される紙幣の表裏に関する情報(例えば紙幣識別部309による紙幣の表裏の識別結果)に基づいて、紙幣の表裏の向きが予め定められた向きと一致している場合に、その紙幣を反転させずに通過させ、紙幣の表裏の向きが予め定められた向きと一致していない場合に、その紙幣を反転させて通過させる。
帯封部311は、所定枚数の紙幣の集合体に帯封紙を巻き付けて帯封紙幣を生成する。
アーム機構312は、上下一対のアーム部を有し、紙幣集積部307に集積された所定枚数の紙幣の集合体をアーム部により保持して帯封部311に移動させる。また、アーム機構312は、帯封部311によって生成された帯封紙幣をアーム部により保持して帯封紙幣搬送部315に移動させる。
帯封紙幣投出部313は、帯封紙幣を投出する。この例では、帯封紙幣投出部313は、紙幣処理部30の前方(図18では左方)に開口する帯封紙幣投出口を有し、この帯封紙幣投出口を介して帯封紙幣が投出される。また、この例では、帯封紙幣投出部313の帯封紙幣投出口には、シャッタが設けられている。
複数の帯封紙幣収納部314は、それぞれ帯封紙幣を収納する。また、複数の帯封紙幣収納部314は、それぞれ帯封紙幣搬送部315との間において帯封紙幣の受け渡しを行う。この例では、複数の帯封紙幣収納部314は、それぞれに割り当てられた金種の帯封紙幣を収納する。
帯封紙幣搬送部315は、帯封部311と帯封紙幣投出部313と帯封紙幣収納部314との間において帯封紙幣を搬送する。この例では、帯封紙幣搬送部315は、昇降通路315aと、昇降ステージ315bと、搬送ベルト315cとを有している。昇降通路315aは、帯封紙幣を上下方向に搬送するために設けられている。昇降ステージ315bは、昇降通路315aに設けられている。そして、昇降ステージ315bは、帯封紙幣が載置されて上下に昇降する。搬送ベルト315cは、帯封紙幣を水平方向に搬送する。具体的には、搬送ベルト315cには、帯封紙幣に搬送ベルト315cの搬送力を伝達するための突起315dが設けられており、搬送ベルト315cが駆動すると搬送ベルト315cの突起315dが帯封紙幣に当接して搬送ベルト315cとともに帯封紙幣が移動する。
帯封紙幣識別部316は、帯封紙幣搬送部315によって搬送される帯封紙幣に対して識別処理と計数処理とを行う。識別処理では、帯封紙幣識別部316は、帯封紙幣の金種や帯封状態などを識別する。計数処理では、帯封紙幣識別部316は、帯封紙幣の束数を種別毎に計数する。例えば、帯封紙幣識別部316は、搬送される帯封紙幣の厚み方向の端面(この例では下面)の画像を取得する画像センサ、CPUなどの演算処理部、演算処理部を動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリなどの記憶部などによって構成されている。この例では、帯封紙幣識別部316は、帯封紙幣収納部314と昇降通路315aとの間に設けられ、搬送ベルト315cによって搬送される帯封紙幣に対して識別処理と計数処理とを行う。なお、帯封紙幣識別部316による識別処理の結果および計数処理の結果は、制御部14に送信される。
硬貨処理部40は、硬貨および包装硬貨を処理する。具体的には、硬貨処理部40は、硬貨の入出金処理,包装硬貨の生成,包装硬貨の出金処理などの各種処理を行う。なお、包装硬貨は、所定枚数(例えば50枚)の硬貨によって構成され、これらの所定枚数の硬貨は、包装紙で包装されている。
実施形態1における貨幣処理装置10と同様に、実施形態2における貨幣処理装置10aの各部には、紙幣や硬貨の通過を検知する通過センサなどの各種センサが設けられている。これらの各種センサによる検知結果(検知信号)は、制御部14に送信される。
プリンタ15は、情報を印刷媒体(例えば印刷用紙)に印刷する。そして、プリンタ15は、情報が印刷された印刷媒体を発行する。
実施形態2における操作表示部11と通信部12と記憶部13の構成は、実施形態2における操作表示部11と通信部12と記憶部13の構成と同様となっている。
実施形態2における制御部14の構成は、実施形態1における制御部14の構成と同様となっている。なお、実施形態2における制御部14の動作については、後で詳しく説明する。
実施形態2における貨幣処理装置10aでは、紙幣入金処理や紙幣出金処理などの各種処理が行われる、紙幣入金処理は、紙幣を入金する処理である。紙幣出金処理は、紙幣を出金する処理である。なお、紙幣入金処理および紙幣出金処理は、紙幣を識別して搬送する処理(識別搬送処理)の一例である。
実施形態1における貨幣処理装置10と同様に、実施形態2における貨幣処理装置10aでは、紙幣入金処理や紙幣出金処理などの各種処理に加えて、判定パターン設定処理が行われる。
実施形態2の貨幣処理装置10aの動作(判定パターン設定処理における動作)は、実施形態1の貨幣処理装置10の動作と同様となっている。すなわち、実施形態2の貨幣処理装置10aでは、図7に示した動作が行われる。なお、実施形態2では、1回目の確認搬送動作(ステップS103〜S106)と2回目以降の確認搬送動作と紙幣の搬送手順が異なっている。
実施形態2による貨幣処理システム1(貨幣処理装置10a)では、実施形態1による貨幣処理システム1(貨幣処理装置10)と同様の効果を得ることができる。例えば、確認結果情報を出力することにより、複数の判定パターン毎に取得された複数枚の確認紙幣の各々の識別結果を操作者に確認させることができる。これにより、操作者による判定パターンの選択(複数の判定パターンの中から紙幣識別部309における紙幣の識別に用いられる判定パターンを選択する操作)を支援することができるので、操作者による判定パターンの選択を容易にすることができる。
実施形態1の変形例1と同様に、実施形態2において、制御部14は、操作表示部11(具体的には表示部11b)における複数の判定パターンの各々の表示態様がその判定パターンにおける一致度(その判定パターンに基づいて取得された複数枚の確認紙幣の各々の識別結果と複数枚の確認紙幣の各々に望まれる識別結果との一致度)に応じた表示態様となるように、操作表示部11を制御するように構成されていてもよい。
実施形態1の変形例2と同様に、実施形態2において、制御部14は、図15に示した動作を行うように構成されていてもよい。この実施形態2の変形例2において、制御部14は、判定パターン設定処理において、複数枚の確認紙幣が紙幣識別部309(識別部)に順次搬送されて紙幣識別部309により複数枚の確認紙幣の各々の複数の判定要素毎のレベルが取得されるように貨幣処理装置10aの動作を制御する。また、制御部14は、複数の判定パターン毎に、その判定パターンに含まれる複数の判定要素毎の閾値と紙幣識別部309(識別部)により取得された複数枚の確認紙幣の各々の複数の判定要素毎のレベルとを比較することで、複数の判定パターン毎に複数枚の確認紙幣の各々の識別結果を取得する。そして、制御部14は、その比較により複数の判定パターン毎に取得された複数枚の確認紙幣の各々の識別結果に基づいて確認結果情報を出力する。
図19および図20に示すように、内部集積部106には、繰入機構50が設けられていてもよい。繰入機構50は、回転軸500と第1繰入ローラ501と第2繰入ローラ502と札叩き車503とを有している。
以上の説明において、貨幣処理装置10(または貨幣処理装置10a)の制御部14は、確認結果情報を管理コンピュータ20やタブレット端末2やスマートフォン3などの外部機器(出力装置)に出力するように構成されていてもよい。そして、外部機器は、制御部14により出力(送信)された確認結果情報を出力するように構成されていてもよい。例えば、管理コンピュータ20において、制御部25は、確認結果情報を表示部22に出力して確認結果情報を表示部22に表示させてもよい。このような構成にした場合も、確認結果情報を出力することにより、複数の判定パターン毎に取得された複数枚の確認紙幣の各々の識別結果を操作者に確認させることができるので、操作者による判定パターンの選択を支援することができ、操作者による判定パターンの選択を容易にすることができる。
10,10a 貨幣処理装置
11 操作表示部
11a 操作部
11b 表示部
12 通信部
13 記憶部
14 制御部
20 管理コンピュータ
21 操作部
22 表示部
23 通信部
24 記憶部
25 制御部
101 投入部
102 リジェクト部
103 外部集積部
104 上部投出部
105 下部投出部
106 内部集積部
107 帯封部
108 印字部
109 搬送部
110 識別部
301 紙幣投入部
302 紙幣投出部
303 出金リジェクト部
304 紙幣一時保留部
305 紙幣一括収納部
306 紙幣収納部
307 紙幣集積部
308 紙幣搬送部
309 紙幣識別部(識別部)
Claims (10)
- 貨幣を処理する貨幣処理装置であって、
前記貨幣を搬送する搬送部と、
前記貨幣を識別する識別部と、
それぞれが前記貨幣の識別のために用意された複数の判定要素毎の閾値を含む複数の判定パターンを記憶する記憶部と、
前記貨幣処理装置の動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記複数の判定パターンの中から前記識別部における貨幣の識別に用いられる判定パターンを選択する判定パターン設定処理において、予め準備された複数枚の確認貨幣の各々の識別結果が前記複数の判定パターン毎に取得されるように前記貨幣処理装置の動作を制御し、該複数の判定パターンと該複数の判定パターン毎に取得された該複数枚の確認貨幣の各々の識別結果とを示す確認結果情報を出力する
ことを特徴とする貨幣処理装置。 - 請求項1において、
前記制御部は、前記判定パターン設定処理において、前記複数の判定パターン毎に前記複数枚の確認貨幣が前記識別部に順次搬送されて該識別部により該複数枚の確認貨幣の各々が該判定パターンに基づいて識別される確認搬送動作が行われるように前記貨幣処理装置の動作を制御し、該識別部により該複数の判定パターン毎に取得された該複数枚の確認貨幣の各々の識別結果に基づいて前記確認結果情報を出力する
ことを特徴とする貨幣処理装置。 - 請求項1において、
前記制御部は、前記判定パターン設定処理において、前記複数枚の確認貨幣が前記識別部に順次搬送されて該識別部により該複数枚の確認貨幣の各々の前記複数の判定要素毎のレベルが取得されるように前記貨幣処理装置の動作を制御し、前記複数の判定パターン毎に該判定パターンに含まれる複数の判定要素毎の閾値と該識別部により取得された該複数枚の確認貨幣の各々の該複数の判定要素毎のレベルとを比較することで該複数の判定パターン毎に該複数枚の確認貨幣の各々の識別結果を取得し、該比較により該複数の判定パターン毎に取得された該複数枚の確認貨幣の各々の識別結果に基づいて前記確認結果情報を出力する
ことを特徴とする貨幣処理装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項において、
前記制御部は、前記貨幣を識別して搬送する識別搬送処理において、該貨幣が前記識別部において識別されて該識別部による識別結果に応じた搬送先に搬送されるように前記貨幣処理装置の動作を制御し、
前記識別部は、前記識別搬送処理において、前記複数の判定パターンのうち前記判定パターン設定処理において選択された判定パターンに基づいて前記貨幣を識別する
ことを特徴とする貨幣処理装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項において、
表示部を備え、
前記制御部は、前記判定パターン設定処理において、前記確認結果情報を前記表示部に出力して該確認結果情報を該表示部に表示させる
ことを特徴とする貨幣処理装置。 - 請求項5において、
前記制御部は、前記確認結果情報に示された前記複数の判定パターンと該複数の判定パターン毎に取得された前記複数枚の確認貨幣の各々の識別結果とが一覧表示されるように前記表示部を制御する
ことを特徴とする貨幣処理装置。 - 請求項5または6において、
前記複数枚の確認貨幣の各々には、該確認貨幣に望まれる識別結果が定められており、
前記制御部は、前記表示部における前記複数の判定パターンの各々の表示態様が該判定パターンに基づいて取得された前記複数枚の確認貨幣の各々の識別結果と該複数枚の確認貨幣の各々に望まれる識別結果との一致度に応じた表示態様となるように前記表示部を制御する
ことを特徴とする貨幣処理装置。 - 請求項7において、
前記制御部は、前記複数の判定パターンのうち前記一致度の高い判定パターンが該一致度の低い判定パターンよりも優先的に表示されるように前記表示部を制御する
ことを特徴とする貨幣処理装置。 - 請求項1〜8のいずれか1項において、
前記識別部は、前記貨幣の正損を識別し、
前記複数の判定パターンの各々に含まれる前記複数の判定要素毎の閾値には、前記貨幣の正損の識別のために用意された閾値が含まれている
ことを特徴とする貨幣処理装置。 - 貨幣を処理する貨幣処理装置と、
出力装置とを備え、
前記貨幣処理装置は、
前記貨幣を搬送する搬送部と、
前記貨幣を識別する識別部と、
それぞれが前記貨幣の識別のために用意された複数の判定要素毎の閾値を含む複数の判定パターンを記憶する記憶部と、
前記貨幣処理装置の動作を制御する制御部とを有し、
前記制御部は、前記複数の判定パターンの中から前記識別部における貨幣の識別に用いられる判定パターンを選択する判定パターン設定処理において、予め準備された複数枚の確認貨幣の各々の識別結果が前記複数の判定パターン毎に取得されるように前記貨幣処理装置の動作を制御し、該複数の判定パターンと該複数の判定パターン毎に取得された該複数枚の確認貨幣の各々の識別結果とを示す確認結果情報を前記出力装置に出力し、
前記出力装置は、前記確認結果情報を出力する
ことを特徴とする貨幣処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018077639A JP7000238B2 (ja) | 2018-04-13 | 2018-04-13 | 貨幣処理装置および貨幣処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018077639A JP7000238B2 (ja) | 2018-04-13 | 2018-04-13 | 貨幣処理装置および貨幣処理システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019185536A true JP2019185536A (ja) | 2019-10-24 |
JP7000238B2 JP7000238B2 (ja) | 2022-01-19 |
Family
ID=68341440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018077639A Active JP7000238B2 (ja) | 2018-04-13 | 2018-04-13 | 貨幣処理装置および貨幣処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7000238B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009122503A1 (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-08 | グローリー株式会社 | 貨幣処理装置 |
JP2016218713A (ja) * | 2015-05-20 | 2016-12-22 | ローレルバンクマシン株式会社 | 貨幣処理機 |
-
2018
- 2018-04-13 JP JP2018077639A patent/JP7000238B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009122503A1 (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-08 | グローリー株式会社 | 貨幣処理装置 |
JP2016218713A (ja) * | 2015-05-20 | 2016-12-22 | ローレルバンクマシン株式会社 | 貨幣処理機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7000238B2 (ja) | 2022-01-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9208631B2 (en) | Banknote bundling device, banknote bundling method, and banknote bundling system | |
RU2491640C2 (ru) | Устройство обработки бумажных листов | |
JP5927811B2 (ja) | 紙葉類処理装置 | |
RU2533052C2 (ru) | Устройство для манипулирования бумажными листами и устройство для манипулирования банкнотами | |
CN105528827B (zh) | 纸张类处理装置 | |
EP3211608B1 (en) | Paper sheet processing device, paper sheet processing system, and paper sheet processing method | |
JP2013058039A (ja) | 紙葉類処理装置 | |
EP3216707B1 (en) | Strapping apparatus, strapping method and paper sheets processing apparatus | |
WO2010106647A1 (ja) | 紙幣処理装置および紙幣処理方法 | |
JP7000238B2 (ja) | 貨幣処理装置および貨幣処理システム | |
JP7178798B2 (ja) | 紙葉類処理装置および紙葉類処理システム | |
JP6219688B2 (ja) | 特殊媒体収納装置及び特殊媒体収納方法 | |
JP7242416B2 (ja) | 紙幣処理装置 | |
WO2015015535A1 (ja) | 紙幣処理システム、紙幣処理装置及び紙幣処理方法 | |
JP7336353B2 (ja) | 紙幣処理装置および紙幣処理システム | |
WO2020184592A1 (ja) | 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法 | |
JP2020071639A (ja) | 有価媒体処理装置、有価媒体処理システム及び有価媒体処理方法 | |
JP4647981B2 (ja) | 小切手入金システム | |
JP2019049791A (ja) | 貨幣処理装置 | |
JP7291023B2 (ja) | 紙葉類処理装置および紙葉類処理システム | |
JP7296858B2 (ja) | 貨幣処理装置および貨幣処理システム | |
JP6775388B2 (ja) | 紙葉類処理装置、処理システム、紙葉類処理方法 | |
JP4358001B2 (ja) | 紙葉類処理装置 | |
WO2020059254A1 (ja) | 紙幣処理装置及び紙幣処理システム | |
WO2013077415A1 (ja) | 貨幣処理システム及び貨幣処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201204 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211129 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211223 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7000238 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |