JP2019184201A - 処理容器及び熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理容器内に被処理物が残留しにくい構成とする。【解決手段】処理容器11は、胴部の軸方向他方側に設けられている壁部32を有する容器本体20を備える。処理容器11は、複数の被処理物を容器本体20内に投入する際に壁部32側が低くなるように中心軸が傾けられると共に、被処理物を熱処理する際に中心軸回りに回転する。処理容器11は、容器本体20に向かってガスを通すために容器本体20の軸方向他方側に設けられた導入管23を備える。導入管23は、壁部32に形成されている開口孔39を貫通して設けられ、容器本体20内にガスを噴出するガス導入先端部24を有する。開口孔39とガス導入先端部24との間に形成される環状の空間49を埋めるように、環状の空間49にスペーサリング50が設けられている。【選択図】 図10

Description

本発明は、処理容器及び熱処理装置に関する。
例えば直径2〜3ミリメートルのピン、ローラ、及びプレート等の機械部品を熱処理するために、筒状の処理容器(「レトルト」とも言う。)を備えた熱処理装置が用いられる。処理容器内に複数の機械部品を収容し、処理容器の周囲に設けられているヒータにより機械部品を加熱する。この際、処理容器をその中心軸回りに回転させることで、機械部品を撹拌する。特許文献1には、前記のような処理容器を備えた熱処理装置が開示されている。
特開2010−139133号公報
図11は、従来の処理容器90の断面図である。機械部品等の被処理物の撹拌性能を高めるために、処理容器90の内周面に羽根(フィン)99が設けられている。処理容器90は、被処理物を収容して熱処理するための容器本体91の他に、その軸方向両側に設けられている第一筒体97及び第二筒体98を備える。容器本体91は、円筒形状の胴部92と、胴部92の軸方向一方側に設けられているテーパ状の筒部93と、胴部92の軸方向他方側に設けられているテーパ状の壁部94とを有する。被処理物は、第一筒体97側から筒部93を経て容器本体91に投入される。容器本体91において熱処理を終えた被処理物は、筒部93を経て第一筒体97側から排出される。第二筒体98の端部にはノズル96が設けられており、このノズル96から熱処理用のガスが容器本体91に導入される。
壁部94側から容器本体91にガスを導入する構成とするために、壁部94の内壁面は全てが平坦ではない。図11に示すような従来例では、壁部94に設けられている開口孔94aとノズル96との間に隙間95が形成されており、この隙間95に小さな被処理物が挟まって残留することがある。残留した被処理物が、次に熱処理する被処理物と混ざると、これら被処理物は不良として扱われ、廃棄される。特に、図11に示すように、壁部94側が筒部93側よりも低くなるように処理容器90の中心軸Cを傾け、被処理物を筒部93を通じて容器本体91内に導入すると、被処理物は、壁部94側に多く偏って収容される場合がある。このような場合は特に、被処理物が壁部94側において隙間95に挟まる等して、残留しやすい。
そこで、本発明は、被処理物が残留しにくい構成を備える処理容器、及びこのような処理容器を備えている熱処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、円筒形状の胴部と、前記胴部の軸方向一方側に設けられているテーパ筒部と、前記胴部の軸方向他方側に設けられている壁部と、を有する容器本体を備え、前記テーパ筒部を通じて複数の被処理物を当該容器本体内に投入する際に前記壁部側が当該テーパ筒部側よりも低くなるように中心軸が傾けられると共に、前記被処理物を熱処理する際に中心軸回りに回転する処理容器であって、前記容器本体に向かってガスを通すために当該容器本体の軸方向他方側に設けられた導入管を備え、前記導入管は、前記壁部に形成されている開口孔を貫通して設けられ、前記容器本体内にガスを噴出するガス導入先端部を有し、前記開口孔と前記ガス導入先端部との間に形成される環状の空間を埋めるように、当該環状の空間に環状の部材が設けられている。
この処理容器によれば、例えば、壁部側がテーパ筒部側よりも低くなるように処理容器の中心軸が傾けられ、被処理物がテーパ筒部を通じて容器本体内に導入されると、被処理物は、壁部側に多く偏って収容される場合がある。このような場合であっても、複数の被処理物の熱処理が終わって被処理物の入れ替えの際に、壁部側において被処理物が隙間等に挟まるなどして残留するのを、前記環状の部材によって防ぐことが可能となる。
また、前記処理容器は、前記被処理物の投入及び排出側となる前記容器本体の軸方向一方側に設けられる第一筒体と、前記容器本体の軸方向他方側に設けられる第二筒体と、を更に備え、前記導入管は前記第二筒体の内周側に設けられ、前記容器本体の軸方向他方側は二重管構造を有するのが好ましい。
この場合、第二筒体を容器本体とあわせて鋳鋼製とし、導入管をステンレス製とする等、ガスが通過する流路を構成する部分(導入管)を、耐ガス性を有する材料(ステンレス鋼)とすることができる。
また、前記環状の部材は、前記開口孔に固定されており、前記ガス導入先端部は、前記導入管が有する管本体の端部に固定されており、前記ガス導入先端部は、前記管本体の端部に固定され前記環状の部材の内径よりも大きな外径を有する大径環状部と、当該大径環状部よりも外径が小さく前記環状の部材の内周側を挿通する小径環状部と、を有し、当該小径環状部にガスの噴出孔が複数設けられているのが好ましい。
この構成によれば、ガス導入先端部が端部に固定された導入管を、第二筒体内に挿入し、ガス導入先端部の大径環状部を、環状の部材に対して軸方向について突き合わせると、ガス導入先端部の小径環状部が環状の部材を挿通し、この小径環状部の噴出孔が容器本体側に露出する構成が得られる。
本発明の熱処理装置は、被処理物を収容する処理容器と、前記処理容器内の被処理物を加熱するための加熱装置と、前記処理容器の中心軸の傾斜角度を変更する姿勢変更機構と、前記処理容器を当該処理容器の中心軸回りに回転させる回転機構と、を備え、前記処理容器は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の処理容器であるのが好ましい。
この熱処理装置が備える処理容器によれば、壁部側において被処理物が隙間等に挟まるなどして残留するのを、前記環状の部材によって防ぐことが可能となる。この結果、不良として扱われる被処理物の発生を防ぐことが可能となる。
また、前記のような処理容器は複数の部材が溶接により接合されて構成される。しかし、溶接部(溶接シームの部分)は強度的に弱点となりやすく、溶接部が処理容器の寿命低下の原因となることがある。そこで、溶接部は熱の影響を受けにくい位置にあるのが好ましい。すなわち、前記熱処理装置は、前記容器本体を囲う断熱材の壁を更に備え、前記処理容器は、前記被処理物の投入及び排出側となる前記容器本体の軸方向一方側に設けられ前記断熱材の第一の壁から突出する第一筒体と、熱処理用のガスの導入側となる前記容器本体の軸方向他方側に設けられ前記断熱材の第二の壁から突出する第二筒体と、を備え、前記容器本体はシームレス構造を有し、前記容器本体と前記第一筒体とが前記第一の壁の近傍位置において溶接接合され、前記容器本体と前記第二筒体とが前記第二の壁の近傍位置において溶接接合されているのが好ましい。この処理容器によれば、熱影響の小さい部分が溶接接合された構成となる。この結果、溶接部が処理容器の寿命低下の原因となりにくい。なお、前記導入管は前記第二筒体の内周側に設けられる。
本発明によれば、処理容器の壁部側において、被処理物が隙間等に挟まるなどして残留するのを、防ぐことが可能となる。
熱処理装置の一例を示す概略構成図である。 処理容器の断面図である。 図2の矢印A−Aにおける断面図である。 処理容器の断面図である。 図4の矢印A−Aにおける断面図である。 図4に示す処理容器の変形例を示す断面図である。 図6の矢印A−Aにおける断面図である。 処理容器の断面図である。 図8の矢印A−Aにおける断面図である。 処理容器の軸方向他方側の構成を示す断面図である。 従来の処理容器の断面図である。
〔熱処理装置10の全体構成について〕
図1は、熱処理装置の一例を示す概略構成図である。この熱処理装置10は、回転レトルト炉とも呼ばれ、被処理物を所定数ずつ熱処理するバッチ式である。被処理物の例として、直径2〜3ミリメートルのピン、ローラ、及びプレート等の機械部品が挙げられる。なお、被処理物は、機械部品以外であってもよい。熱処理装置10は、処理容器11(「レトルト11」とも言う。)、加熱装置12、姿勢変更機構13、回転機構14、断熱材15、架台16、及びフレーム17を備える。
処理容器11は、複数の被処理物を内部に収容する筒状の構成を有する。処理容器11の具体的構成については、後に説明する。加熱装置12は、処理容器11内の被処理物を加熱する。加熱装置12は、断熱材15の内側(収容容器11の一部である容器本体20側)に設けられているヒータ(電気ヒータ)12aを有する。本実施形態では、ヒータ12aは断熱材15の内側面に沿って設けられている。断熱材15は、容器本体20を囲うように構成されている。断熱材15として、セラミックファイバーの集合体によるもの等が採用される。ヒータ12aは、軸方向一方側の第一の壁18及び軸方向他方側の第二の壁19以外の壁に設けられている。処理容器11及び断熱材15は、フレーム17に搭載されている。処理容器11は、処理容器11の中心軸C回りに回転可能となってフレーム17に支持される。フレーム17は、水平方向の軸線P回りに揺動可能となって架台16に取り付けられる。
姿勢変更機構13は、アクチュエータ13aを有する。アクチュエータ13aは、長手方向に伸縮する機能を有し、例えば、空圧式又は油圧式のシリンダーとしてもよく、ねじ式の伸縮アクチュエータとしてもよい。アクチュエータ13aの一端部13bが架台16に取り付けられ、アクチュエータ13aの他端部13cがフレーム17に取り付けられる。アクチュエータ13aが伸長動作すると、フレーム17を上に揺動させる。これにより、処理容器11は、その中心軸Cが水平に対して傾斜した姿勢となる。アクチュエータ13aが短縮動作すると、フレーム17を下に揺動させる。これによりフレーム17は架台16に載った状態となる(中心軸Cが水平となる)。
回転機構14は、モータ14a、モータ14aの回転を減速する減速機14b、及び、減速機14bの出力が伝達されるチェーン及びスプロケットを含む動力伝達部14cを有する。前記スプロケットが処理容器11の一部に固定され、当該スプロケットと処理容器11とは中心軸C回りに一体回転する。モータ14aの回転により、処理容器11は中心軸C回りに回転する。
熱処理の対象となる所定数の被処理物を処理容器11に投入する際、姿勢変更機構13により、被処理物を投入する側が高くなるように、つまり、図1に示されるように処理容器11が有する第一筒体21側が高くなるように、処理容器11の中心軸Cが水平に対して傾斜した状態となる。処理容器11内において被処理物を加熱する際、つまり、熱処理の際、中心軸Cがほぼ水平状態となる。前記「ほぼ水平状態」には、第一筒体21側が第二筒体22側よりも僅かに高くなる場合が含まれる(中心軸Cが水平に対して最大で5度傾く程度)。熱処理の際、回転機構14により処理容器11は中心軸C回りに回転する。熱処理の間、処理容器11が有する第二筒体22側から、熱処理用のガスが処理容器11内に導入される。所定時間について熱処理を行なうと、被処理物を全て第一筒体21側から排出する。そして、新しい(次に熱処理の対象となる)所定数の被処理物が、処理容器11に投入される。このように、処理容器11は、容器本体20、第一筒体21、及び第二筒体22を備える。第一筒体21は、被処理物の投入及び排出側となる容器本体20の軸方向一方側(図1において左側)に設けられる。第二筒体22は、熱処理用のガスの導入側となる容器本体20の軸方向他方側(図1において右側)に設けられる。
〔処理容器11について〕
図2は、処理容器11の断面図である。処理容器11は、複数の部材が溶接により接合されて一体となり構成されている。前記複数の部材として、容器本体20、第一筒体21、及び第二筒体22が含まれる。図2において、容器本体20と第一筒体21との溶接部が符号35で示され、容器本体20と第二筒体22との溶接部が符号36で示されている。また、図2において、断熱材15の一部(第一の壁18、第二の壁19)が二点鎖線で示されている。
容器本体20は、軸方向について中央の胴部31と、軸方向一方側のテーパ筒部33と、軸方向他方側の壁部32とを有する。胴部31は、円筒形状を有し、軸方向に沿って内径が一定である。つまり、胴部31は、中心軸Cを中心とする円筒状の内周面34を有する。胴部31の軸方向一方側にテーパ筒部33が設けられている。テーパ筒部33は、軸方向一方に向かって内径が小さくなるテーパ形状を有する。つまり、テーパ筒部33は、テーパ状の内周面37を有する。テーパ筒部33の軸方向一方側の端部33aは、円筒状又は軸方向一方に向かって内径が大きくなる筒形状を有する。胴部31の軸方向他方側に壁部32が設けられている。壁部32は、中心軸Cを含む断面において楕円状又は半円状である鏡板形状を有する。壁部32は、テーパ筒部33側(軸方向一方側)に臨む内壁面38を有する。
壁部32の中央に開口孔39が設けられている。後に説明するが、ガス導入先端部24が開口孔39を貫通して設けられている。壁部32は、中心軸Cを含む断面において楕円状又は半円状である壁本体部32aと、壁本体部32aの軸方向他方側に設けられている小筒部32bとを有する。壁本体部32aに前記開口孔39が形成され、開口孔39の軸方向他方側への延長部分が小筒部32bの内周面となる。
胴部31、テーパ筒部33、及び壁部32を有する容器本体20は鋳鋼製である。本実施形態では、この容器本体20はシームレス構造を有する。つまり、胴部31、テーパ筒部33、及び壁部32は鋳造によって一体成形されたものであり、容器本体20の途中に、周方向及び軸方向の溶接による継ぎ目(溶接ビード)が存在しない。容器本体20の軸方向一方側、つまり、テーパ筒部33の端部33aが、第一筒体21と溶接により接合されている(溶接部35)。処理容器11は、断熱材15が有する第一の壁18を溶接部35の近傍において貫通する。容器本体20の軸方向他方側、つまり、壁部32の小筒部32bが、第二筒体22と溶接により接合されている(溶接部36)。処理容器11は断熱材15が有する第二の壁19を溶接部36の近傍において貫通する。
第一筒体21は、軸方向一方側に向かって拡径するテーパ形状を有する。第二筒体22は、軸方向に沿って直線形状である円筒形状を有する。第一筒体21及び第二筒体22も鋳鋼製である。第二筒体22内に、容器本体20に向かって熱処理用のガスを通すための導入管23が設けられる。導入管23は、その軸方向一方側の先端部に、前記ガスを容器本体20内に噴出するためのガス導入先端部(ノズル)24を有する。ガス導入先端部24には、複数の噴出孔24aが形成されていて、噴出孔24aから前記ガスを噴出する。導入管23及びガス導入先端部24の構成について、後にも説明する。
処理容器11の内周面には、羽根25が複数設けられている。羽根25は、処理容器11と一体となって形成されている。つまり、羽根25は処理容器11と同時に鋳造されている。前記のとおり、被処理物を熱処理する際、処理容器11を回転させて被処理物を撹拌するが、羽根25により被処理物の撹拌性を高めることができる。羽根25の具体的構成について、以下、説明する。
〔羽根25(第一の形態)の説明〕
図2に示される形態では、テーパ筒部33の内周面37、胴部31の内周面34、及び壁部32の内壁面38それぞれに羽根25が設けられ、これら羽根25は一体である。つまり、羽根25は、テーパ筒部33の内周面37から、胴部31の内周面34を経て、壁部32の内壁面38にまで連続して設けられている。図3は、図2の矢印A−Aにおける断面図である。図3に示すように、軸方向に連続して長い形状を有する羽根25が、処理容器11内に、周方向に沿って等間隔で複数(図例では四つ)設けられている。これらの羽根25は、全て同じ形状を有する。
羽根25の具体的構成について更に説明する。羽根25は、胴部31の内周面34に設けられている第一羽根(第一羽根部)41と、壁部32の内壁面38に設けられている第二羽根(第二羽根部)42と、テーパ筒部33の内周面37に設けられている第三羽根(第三羽根部)43とにより構成される。これら第一羽根41、第二羽根42、及び第三羽根43がひとつながりにある(つまり、切れ目なしに続いている)。軸方向一方側から他方側に向かって、第三羽根43、第一羽根41、第二羽根42の順で、これら羽根43,41,42は繋がっている。第二羽根42は、壁部32の内壁面38に沿って径方向に延びて設けられている。
第一羽根41の内周面34からの高さは、軸方向一方側よりも軸方向他方側の方が高い。つまり、第一羽根41の内周面34からの高さは、テーパ筒部33側よりも壁部32側の方が高い。第一羽根41のテーパ筒部33側の高さh1は、例えば30ミリメートルであり、第一羽根41の壁部32側の高さh2は、例えば35ミリメートルである。図2に示す形態では、第一羽根41の内周面34からの高さは、軸方向一方側から軸方向他方側に向かって徐々に高くなっているが、段階的に高くなっていてもよい。
本実施形態の場合、第二羽根42の内壁面38からの高さh3は、一定である。例えば、第二羽根42の内壁面38からの高さh3を、第一羽根41の壁部32側の高さh2と同じとすることができる。第三羽根43の内周面37からの高さh4は、第一羽根41側に向かって徐々に高くなっている。
以上より、図2に示す形態の処理容器11は、筒状である容器本体20を備える。容器本体20は、円筒形状の胴部31と、胴部31の軸方向一方側に設けられているテーパ筒部33と、胴部31の軸方向他方側に設けられている壁部32とを有する。処理容器11は、被処理物を撹拌するための複数の羽根25を有する。各羽根25は、テーパ筒部33の内周面37から胴部31の内周面34を経て壁部32の内壁面38にまで連続して設けられている。壁部32側においても羽根25(第二羽根42)が設けられていることから、この処理容器11によれば、壁部32側においても撹拌性能が高くなる。
前記のとおり、テーパ筒部33を通じて複数の被処理物を容器本体20内に投入する際、処理容器11は、壁部32側がテーパ筒部33側よりも低くなるように中心軸Cが傾けられる。内部に投入した被処理物を熱処理する際、処理容器11は、中心軸C回りに回転する。このように、壁部32側がテーパ筒部33側よりも低くなるように処理容器11の中心軸Cが傾けられ、被処理物がテーパ筒部33を通じて容器本体20内に投入されると、被処理物は、壁部32側に多く偏って収容される場合がある。しかし、前記構成を有する羽根25によれば、このような場合であっても、第二羽根42により被処理物を効率よく撹拌することが可能となる。つまり、壁部32側に多く偏って被処理物が収容された状態にあっても、第二羽根42が機能し、これら被処理物を効率よく撹拌することができる。なお、胴部31及びテーパ筒部33の内周側に位置する被処理物については、第一羽根41及び第三羽根43が機能し、これら被処理物を効率よく撹拌することができる。
前記のとおり、図2に示す形態では、各羽根25は、第一羽根(第一羽根部)41と第二羽根(第二羽根部)42と第三羽根(第三羽根部)43とにより構成されている。第一羽根41の内周面34からの高さは、テーパ筒部33側よりも壁部32側の方が高い(h2>h1)。このため、壁部32側の羽根25(第一羽根41のうちの壁部32側の範囲、及び第二羽根42)により、壁部32側における撹拌性能をより一層高くすることができる。
この結果、図2に示す処理容器11を備えている熱処理装置10によれば、多くの被処理物を同時に熱処理する場合であっても、ムラが生じるのを抑えることが可能となる。
〔羽根25(第二の形態)の説明〕
図4は、処理容器11の断面図である。羽根25の形態以外は、図2に示される処理容器11と図4に示される処理容器11とは同じである。
図4に示される形態では、テーパ筒部33の内周面37と胴部31の内周面34とのそれぞれに羽根25が設けられ、これら羽根25は一体である。つまり、羽根25は、テーパ筒部33の内周面37から胴部31の内周面34まで連続して設けられている。図5は、図4の矢印A−Aにおける断面図である。図5に示すように軸方向に連続して長い形状を有する羽根25が、処理容器11内に、周方向に沿って等間隔で複数(図例では四つ)設けられている。これらの羽根25は、全て同じ形状を有する。
羽根25の具体的構成について更に説明する。羽根25は、胴部31の内周面34に設けられている羽根41と、テーパ筒部33の内周面37に設けられている羽根43とにより構成される。これら羽根41,43がひとつながりにある(つまり、切れ目なしに続いている)。図2に示す形態と比較すると、図4に示す形態では、壁部32の内壁面38に沿って径方向に延びる羽根が設けられていない。ただし、胴部31の内周面34に設けられている羽根41の軸方向他方側の端部41bが、内壁面38と繋がっている。
羽根41の内周面34からの高さは、軸方向一方側よりも軸方向他方側の方が高い。つまり、羽根41の内周面34からの高さは、テーパ筒部33側よりも壁部32側の方が高い。羽根41のテーパ筒部33側の高さh1は、例えば30ミリメートルであり、羽根41の壁部32側の高さh2は、例えば35ミリメートルである。図4に示す形態では、羽根41の内周面34からの高さは、軸方向一方側から軸方向他方側に向かって徐々に高くなっているが、段階的に高くなっていてもよい。テーパ筒部33側において、羽根43の内周面37からの高さh4は、羽根41側に向かって徐々に高くなっている。
以上より、図4に示す形態の処理容器11は、筒状である容器本体20を備える。容器本体20は、円筒形状の胴部31と、胴部31の軸方向一方側に設けられているテーパ筒部33と、胴部31の軸方向他方側に設けられている壁部32とを有する。処理容器11は、胴部31の内周面34に被処理物を撹拌するための複数の羽根41を有する。この羽根41の内周面34からの高さは、テーパ筒部33側よりも壁部32側の方が高い(h2>h1)。このように、胴部31の内周面34に設けられている羽根41は壁部32側で高くなるので、壁部32側において撹拌性能が高くなる。
前記のとおり、テーパ筒部33を通じて複数の被処理物を容器本体20内に投入する際、処理容器11は、壁部32側がテーパ筒部33側よりも低くなるように中心軸Cが傾けられる。内部に投入した被処理物を熱処理する際、処理容器11は、中心軸C回りに回転する。このように、壁部32側がテーパ筒部33側よりも低くなるように処理容器11の中心軸Cが傾けられ、被処理物がテーパ筒部33を通じて容器本体20内に投入されると、被処理物は、壁部32側に多く偏って収容される場合がある。しかし、前記構成を有する羽根25によれば、このような場合であっても、被処理物を効率よく撹拌することが可能となる。つまり、壁部32側に多く偏って被処理物が収容された状態にあっても、胴部31における羽根41のうち、特に壁部32側に設けられ内周面34から高くなっている部分(高さh2の部分)が機能し、これら被処理物を効率よく撹拌することができる。
この結果、図4に示す処理容器11を備えている熱処理装置10によれば、多くの被処理物を同時に熱処理する場合であっても、ムラが生じるのを抑えることが可能となる。
図6は、図4に示す処理容器11の変形例を示す断面図である。図4に示される処理容器11では、壁部32の内壁面38に沿って径方向に延びる羽根が設けられていない。これに対して、図6に示される処理容器11では、壁部32の内壁面38に沿って径方向に延びる第二羽根42が設けられている。図6に示される処理容器11では、図4に示される処理容器11と同様、胴部31の内周面34に羽根(第一羽根)41が設けられており、この羽根41の内周面34からの高さは、テーパ筒部33側よりも壁部32側の方が高い(h2>h1)。更に、処理容器11は、壁部32の内壁面38に被処理物を撹拌するための第二羽根42を複数有している。図7は、図6の矢印A−Aにおける断面図である。図7に示されるように、胴部31の複数(図例では四つ)の第一羽根41と、壁部32の複数(図例では四つ)の第二羽根42とは、周方向の位置が異なって設けられている。つまり、軸方向に沿って見ると、周方向で隣り合う第一羽根41,41の間に、第二羽根42が設けられている。このため、軸方向に沿って見ると、周方向に沿って、第一羽根41と第二羽根42とが交互に配置される。図6及び図7に示される処理容器11は、第二羽根42を更に備えていることで、壁部32側の撹拌性能をより一層高くすることができる。
〔羽根25(第三の形態)の説明〕
図8は、処理容器11の断面図である。羽根25の形態以外は、図2及び図4(図6)に示される処理容器11と図8に示される処理容器11とは同じである。
図8に示される形態では、テーパ筒部33の内周面37、胴部31の内周面34、及び壁部32の内壁面38それぞれに羽根25が設けられている。胴部31の内周面34に設けられている第一羽根41と、テーパ筒部33の内周面37に設けられている第三羽根43とは、一体である。つまり、テーパ筒部33の内周面37から胴部31の内周面34まで連続している羽根25(41,43)が、設けられている。第一羽根41と第三羽根43とがひとつながりにある(つまり、切れ目なしに続いている)。このひとつながりの羽根25(41,43)とは別の羽根25として、壁部32の内壁面38に第二羽根42が設けられている。第二羽根42は、壁部32の内壁面38に沿って径方向に延びて設けられている。
第一羽根41の内周面34からの高さは、軸方向一方側よりも軸方向他方側の方が高くてもよいが、図8に示される形態では、軸方向一方側の高さh1と軸方向他方側の高さh2とは同じである(h1=h2)。第一羽根41の高さは、軸方向に沿って一定である。
本実施形態の場合、第二羽根42の内壁面38からの高さh3は、一定である。例えば、第二羽根42の内壁面38からの高さh3を、第一羽根41の壁部32側の高さh2と同じとすることができる。第三羽根43の内周面37からの高さh4は、第一羽根41側に向かって徐々に高くなっている。
図9は、図8の矢印A−Aにおける断面図である。図9に示されるように、胴部31の複数(図例では四つ)の第一羽根41と、壁部32の複数(図例では四つ)の第二羽根42とは、周方向の位置が異なって設けられている。つまり、軸方向に沿って見ると、周方向で隣り合う第一羽根41,41の間に、第二羽根42が設けられている。このため、軸方向に沿って見ると、周方向に沿って、第一羽根41と第二羽根42とが交互に配置される。
以上より、図8に示す形態の処理容器11は、筒状である容器本体20を備える。容器本体20は、円筒形状の胴部31と、胴部31の軸方向一方側に設けられているテーパ筒部33と、胴部31の軸方向他方側に設けられている壁部32とを有する。処理容器11は、被処理物を撹拌するために、胴部31の内周面34に設けられている複数の第一羽根41と、第一羽根41と異なる周方向位置において壁部32の内壁面に38設けられている複数の第二羽根42とを有する。壁部32側においても羽根25(第二羽根42)が設けられていることから、この処理容器11によれば、壁部32側においても撹拌性能が高くなる。
前記のとおり、テーパ筒部33を通じて複数の被処理物を容器本体20内に投入する際、処理容器11は、壁部32側がテーパ筒部33側よりも低くなるように中心軸Cが傾けられる。内部に投入した被処理物を熱処理する際、処理容器11は、中心軸C回りに回転する。このように、壁部32側がテーパ筒部33側よりも低くなるように処理容器11の中心軸Cが傾けられ、被処理物がテーパ筒部33を通じて容器本体20内に投入されると、被処理物は、壁部32側に多く偏って収容される場合がある。しかし、前記構成を有する羽根25によれば、このような場合であっても、第二羽根42により被処理物を効率よく撹拌することが可能となる。つまり、壁部32側に多く偏って被処理物が収容された状態にあっても、第二羽根42が機能し、これら被処理物を効率よく撹拌することができる。なお、胴部31及びテーパ筒部33の内周側に位置する被処理物については、第一羽根41及び第三羽根43が機能し、これら被処理物を効率よく撹拌することができる。
この結果、図8に示す処理容器11を備えている熱処理装置10によれば、多くの被処理物を同時に熱処理する場合であっても、ムラが生じるのを抑えることが可能となる。
〔導入管23及びガス導入先端部24の構成〕
図10は、処理容器11の軸方向他方側の構成を示す断面図である。前記のとおり、第二筒体22内に導入管23が設けられる。導入管23は、容器本体20に向かって熱処理用のガスを通すための部材である。導入管23は、軸方向一方側の先端に、ガスを容器本体20内に噴出するためのガス導入先端部(ノズル)24を有する。ガス導入先端部24には、複数の噴出孔24aが形成されており、この噴出孔24aからガスを噴出する。
前記のとおり、第二筒体22は、容器本体20と溶接により接合されている(溶接部36)。第二筒体22は、容器本体20と同じ鋳鋼製である。これに対して、導入管23は、耐ガス性の高いステンレス鋼製である。ガス導入先端部24は、鋳鋼製(収容容器11と同じ耐熱鋳鋼製)である。容器本体20の壁部32に形成されている開口孔39に、環状の部材であるスペーサリング50が取り付けられる。スペーサリング50は、溶接により開口孔39に固定される。スペーサリング50は、例えば鋳鋼製とすることができる。なお、各部の材質は前記説明に限定されない。
ガス導入先端部24は、環状の大径環状部51と、有底筒状の小径環状部52とを有する。導入管23が有する直線状の管本体26の端部26aに、ガス導入先端部24が取り付けられる。本実施形態では、大径環状部51に雄ねじが形成され、導入管23(端部26a)に雌ねじが形成され、これらが螺合することにより、ガス導入先端部24は導入管23に固定される。大径環状部51は、スペーサリング50の内径よりも大きな外径を有する。小径環状部52は、大径環状部51よりも外径が小さくスペーサリング50の内径よりも外径が小さい。このため、小径環状部52はスペーサリング50の内周側を挿通する。噴出孔24aは小径環状部52に複数設けられている。
このように、本実施形態では、処理容器11は、容器本体20の軸方向他方側に設けられる第二筒体22を備える。第二筒体22の内周側に導入管23が設けられており、容器本体20の軸方向他方側は二重管構造を有する。本実施形態では、第二筒体22を、容器本体20とあわせて鋳鋼製とし、導入管23をステンレス製とする。二重管構造とすることで、ガスが通過する流路を構成する部分(導入管23)を、耐ガス性を有する材料(ステンレス鋼)とすることができる。
前記のとおり、ガス導入先端部24は、管本体26の端部26aに固定された大径環状部51と、小径環状部52とを有する。大径環状部51は、スペーサリング50の内径よりも大きな外径を有する。小径環状部52は、大径環状部51よりも外径が小さくスペーサリング50の内周側を挿通する。このため、ガス導入先端部24が端部26aに固定された導入管23を、第二筒体22内に対して軸方向他方側から挿入し、大径環状部51を、スペーサリング50に対して軸方向について突き合わせると、小径環状部52がスペーサリング50を挿通し、この小径環状部52の噴出孔24aが容器本体20側に露出する構成となる。これにより、ガス導入先端部24を有する導入管23の組み立てが容易となり、導入管23を通過したガスを噴出孔24aから容器本体20内に噴出させる構成が簡単に得られる。
前記のとおり、本実施形態では(図1参照)、被処理物を容器本体20に投入する際、壁部32側がテーパ筒部33側よりも低くなるように処理容器11の中心軸Cを傾斜させる。このため、被処理物が、容器本体20に投入されると、壁部32側に多く偏って収容される場合がある。図10に示すように、壁部32の内壁面38は、平滑な面のみにより構成されておらず、ガス導入先端部24が突出し、形状が少し複雑となる。内壁面38の形状が複雑となり凹凸等が存在していると、投入した被処理物が挟まるなどして残留するおそれがある。仮に残留した被処理物が、次に熱処理する被処理物と混ざると、これら被処理物は不良として扱われ、廃棄される。そこで、本実施形態では、このような被処理物の残留を防ぐために、壁部32の開口孔39にスペーサリング50が設けられている。すなわち、スペーサリング50は、開口孔39とガス導入先端部24との間に形成される環状の空間49を埋めている。スペーサリング50は開口孔39を閉じるようにして設けられていて、内壁面38において(できるだけ)凹部が生じないようにしている。
このように、本実施形態では、処理容器11は、容器本体20に向かってガスを通すために、容器本体20の軸方向他方側に導入管23が設けられる。導入管23は、ガス導入先端部24を有し、ガス導入先端部24は、壁部32に形成されている開口孔39を貫通して設けられ、容器本体20内にガスを噴出する。そして、開口孔39とガス導入先端部24との間に形成される環状の空間49に、スペーサリング50が設けられており、この環状の空間49をスペーサリング50が埋める。この構成によれば、複数の被処理物の熱処理が終わって被処理物の入れ替えの際に、壁部32側において被処理物が隙間等に挟まるなどして残留するのを、スペーサリング50によって防ぐことが可能となる。この結果、不良として扱われる被処理物の発生を防ぐことが可能となる。
〔処理容器11の構成について〕
前記のとおり、前記各形態の処理容器11は(例えば図2において)、容器本体20、第一筒体21、及び第二筒体22が溶接により接合されて構成される。ここで、経年劣化等により、溶接部(溶接シームの部分)は強度的に弱点となりやすく、溶接部が処理容器11の寿命低下の原因となることがある。そこで、前記各形態の処理容器11では、溶接部が熱の影響を受けにくい位置とされている。この構成について具体的に説明する。
図1に示されるように、熱処理装置10は、容器本体20を囲う断熱材15の壁を備える。断熱材15の壁には、(中心軸Cが水平の状態で)上下の壁55,56、軸方向両側の壁18,19、及び(図示していない)軸方向の直交方向両側の壁が含まれる。本実施形態では、これらの壁のうち、軸方向一方側の壁を「第一の壁18」と呼び、軸方向他方側の壁を「第二壁19」と呼んで説明している。加熱装置12のヒータ12aは、第一の壁18及び第二の壁19以外の壁に設けられる。以下において、処理容器11の構成を、図2に示す形態を例として説明する。
図2において、前記のとおり、処理容器11は、軸方向について中央に位置する容器本体20の他に、被処理物の投入及び排出側となる容器本体20の軸方向一方側に設けられている第一筒体21と、熱処理用のガスの導入側となる容器本体20の軸方向他方側に設けられている第二筒体22とを備える。容器本体20の一部(端部33a)と共に第一筒体21は、断熱材15の第一の壁18を貫通している。そして、第一筒体21は、第一の壁18から突出している。容器本体20の他部(小筒部32b)と共に第二筒体22は、断熱材15の第二の壁19を貫通している。そして、第二筒体22は、断熱材15の第二の壁19から突出している。
胴部31、テーパ筒部33、及び壁部32を含む容器本体20は、前記のとおりシームレス構造を有する。つまり、胴部31、テーパ筒部33、及び壁部32は、羽根25を含めて、鋳造により一体成形されている。このような容器本体20と第一筒体21とが第一の壁18の近傍位置において溶接接合された構造となっている。つまり、溶接部35は、第一の壁18の近傍に位置する。特に図2に示す形態では、第一の壁18の厚さ方向の範囲内に、溶接部35が設けられている。軸方向他方側において、容器本体20と第二筒体22とが第二の壁19の近傍位置において溶接接合されている。つまり、溶接部36は、第二の壁19の近傍に位置する。特に図2に示す形態では、第二の壁19の厚さ方向の範囲内に、溶接部36が設けられている。このような処理容器11によれば、熱影響の小さい部分が溶接接合された構成となる。しかも、本実施形態では、溶接部35,36が、加熱装置12のヒータ12aから離れている。この結果、溶接部35,36が処理容器11の寿命低下の原因となりにくい。
〔熱処理装置10について〕
図1に示す熱処理装置10は、前記各形態の羽根25を含む処理容器11を備えることができる。この熱処理装置10は、被処理物を収容する(前記各形態の)処理容器11と、この処理容器11内の被処理物を加熱するための加熱装置12と、処理容器11の中心軸Cの傾斜角度を変更する姿勢変更機構13と、処理容器11をその中心軸C回りに回転させる回転機構14とを備える。この熱処理装置10が備える(前記各形態の)処理容器11によれば、被処理物を効率よく撹拌することができることから、複数の被処理物における熱処理の均一性を高めることができ、熱処理性能を高めることが可能となる。
〔その他〕
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。例えば、加熱装置12、姿勢変更機構13、及び回転機構14は、図示した形態以外であってもよい。
10:熱処理装置 11:処理容器 12:加熱装置
13:姿勢変更機構 14:回転機構 15:断熱材
18:第一の壁 19:第二の壁 20:容器本体
21:第一筒体 22:第二筒体 23:導入管
24:ガス導入先端部 24a:噴出孔 26:管本体
26a:端部 31:胴部 32:壁部
33:テーパ筒部 35:溶接部 36:溶接部
39:開口孔 49:環状の空間 50:スペーサリング(環状の部材)
51:大径環状部 52:小径環状部 C:中心軸

Claims (5)

  1. 円筒形状の胴部と、前記胴部の軸方向一方側に設けられているテーパ筒部と、前記胴部の軸方向他方側に設けられている壁部と、を有する容器本体を備え、前記テーパ筒部を通じて複数の被処理物を当該容器本体内に投入する際に前記壁部側が当該テーパ筒部側よりも低くなるように中心軸が傾けられると共に、前記被処理物を熱処理する際に中心軸回りに回転する処理容器であって、
    前記容器本体に向かってガスを通すために当該容器本体の軸方向他方側に設けられた導入管を備え、
    前記導入管は、前記壁部に形成されている開口孔を貫通して設けられ、前記容器本体内にガスを噴出するガス導入先端部を有し、
    前記開口孔と前記ガス導入先端部との間に形成される環状の空間を埋めるように、当該環状の空間に環状の部材が設けられている、処理容器。
  2. 前記被処理物の投入及び排出側となる前記容器本体の軸方向一方側に設けられる第一筒体と、前記容器本体の軸方向他方側に設けられる第二筒体と、を更に備え、
    前記導入管は前記第二筒体の内周側に設けられ、前記容器本体の軸方向他方側は二重管構造を有する、請求項1に記載の処理容器。
  3. 前記環状の部材は、前記開口孔に固定されており、
    前記ガス導入先端部は、前記導入管が有する管本体の端部に固定されており、
    前記ガス導入先端部は、前記管本体の端部に固定され前記環状の部材の内径よりも大きな外径を有する大径環状部と、当該大径環状部よりも外径が小さく前記環状の部材の内周側を挿通する小径環状部と、を有し、当該小径環状部にガスの噴出孔が複数設けられている、請求項2に記載の処理容器。
  4. 被処理物を収容する処理容器と、前記処理容器内の被処理物を加熱するための加熱装置と、前記処理容器の中心軸の傾斜角度を変更する姿勢変更機構と、前記処理容器を当該処理容器の中心軸回りに回転させる回転機構と、を備え、
    前記処理容器は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の処理容器である、熱処理装置。
  5. 前記容器本体を囲う断熱材の壁を更に備え、
    前記処理容器は、前記被処理物の投入及び排出側となる前記容器本体の軸方向一方側に設けられ前記断熱材の第一の壁から突出する第一筒体と、熱処理用のガスの導入側となる前記容器本体の軸方向他方側に設けられ前記断熱材の第二の壁から突出する第二筒体と、を備え、
    前記容器本体はシームレス構造を有し、
    前記容器本体と前記第一筒体とが前記第一の壁の近傍位置において溶接接合され、前記容器本体と前記第二筒体とが前記第二の壁の近傍位置において溶接接合されている、請求項4に記載の熱処理装置。
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