JP2019183758A - 排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】酸化触媒の劣化の程度や燃料性状によらず、DPFにおけるフィルタ再生処理を最適な燃料で行い燃費を向上させるとともに、DPFの性能を維持する排気浄化装置を提供する。【解決手段】排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタ42と酸化触媒41を有する排気浄化装置20において、流入ガス量取得手段31と流入ガス温度取得手段50と流出ガス温度取得手段52と制御手段25とを備え、制御手段は、フィルタ42に所定量以上の粒子状物質が捕集されたと判定した場合に、酸化触媒41にフィルタ再生処理を行い、フィルタ再生処理に先立って、発熱量換算係数を求め、発熱量換算係数を求める際は、燃料添加量と、燃料添加量の燃料を酸化触媒に添加している間の流入ガス量、流入ガス温度、及び流出ガス温度と、に基づいて発熱量換算係数を求め、発熱量換算係数に基づいてフィルタ再生処理時に酸化触媒に添加するフィルタ再生用燃料を調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、排気浄化装置に関する。
例えばディーゼルエンジン(内燃機関に相当)を搭載した車両の排気浄化装置は、排気ガス中の粒子状物質を捕集するいわゆるDPF(Diesel Particulate Filter)を有している。DPFの粒子状物質の捕集性能を維持するためには、いわゆるフィルタ再生処理を定期的に行って、捕集されたDPF内の粒子状物質を、燃焼焼却して除去する必要がある。なお、フィルタ再生処理としては、DPFの上流側に設けられた酸化触媒に未燃燃料を添加して未燃燃料を酸化触媒内で反応させて酸化触媒内で排気ガスの温度を昇温させ、粒子状物質が燃焼する燃焼温度以上に昇温させた排気ガスをDPFに流入させて、DPF内の粒子状物質を燃焼焼却する方法がある。
ところが、酸化触媒内の排気ガスの温度を上記の燃焼温度以上にするために必要な未燃燃料添加量は、酸化触媒に流入する排気ガスの温度、酸化触媒に流入する排気ガスの流量、燃料性状のバラツキ等にて変動する。従来では、酸化触媒に流入する排気ガスの温度、酸化触媒に流入する排気ガスの流量、燃料性状のバラツキ等が、どのような状態であっても、酸化触媒内の排気ガスの温度を上記の燃焼温度以上にできる未燃の燃料添加量を添加しているので、無駄な燃料を消費している。
特許文献1に記載の排気浄化装置では、ディーゼルエンジンにおけるポスト噴射にて未燃の燃料を添加している。そして未燃の燃料添加量は、基本噴射量に調整係数Kを乗じることで求められており、調整係数Kは、排気ガスの温度により推定されたDPFの温度に応じて調整されている。つまり、DPFの温度に応じて調整係数Kを調整することで、DPFの温度に応じて未燃の燃料添加量を調整しており、無駄な燃料の消費の一部を抑制することができる。
特開2008−232073号公報
上述したように、酸化触媒内の排気ガスの温度を上記の燃焼温度以上にするために必要な未燃の燃料添加量は、酸化触媒に流入する排気ガスの温度、酸化触媒に流入する排気ガスの流量、燃料性状のバラツキ等にて変動するので、特許文献1に記載の方法では、未燃の燃料添加量に、まだ無駄な燃料が含まれている。近年では、燃費のさらなる向上が望まれており、無駄な燃料の消費をさらに低減することが望まれている。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、DPFのフィルタ再生処理を行う際の未燃の燃料添加量を、より正確に求め、無駄な燃料の消費を、より低減させることができる排気浄化装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、第1の発明は、内燃機関から排出される排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタと、前記フィルタの上流側に配置される酸化触媒と、を有する、前記排気ガスを浄化する排気浄化装置において、前記酸化触媒に流入するガスの流入量である流入ガス量を取得する流入ガス量取得手段と、前記酸化触媒に流入するガスの温度である流入ガス温度を取得する流入ガス温度取得手段と、前記酸化触媒から流出するガスの温度である流出ガス温度を取得する流出ガス温度取得手段と、制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記フィルタに所定量以上の粒子状物質が捕集されたと判定した場合に、前記酸化触媒にフィルタ再生用燃料を添加して前記フィルタ内の粒子状物質を燃焼焼却するフィルタ再生処理を行い、前記フィルタ再生処理に先立って、前記酸化触媒に添加する前記フィルタ再生用燃料の量に対する排気ガスの昇温温度の関係を示す発熱量換算係数を求め、前記発熱量換算係数を求める際は、燃料添加量と、前記燃料添加量の燃料を前記酸化触媒に添加している間における前記流入ガス量、前記流入ガス温度、及び前記流出ガス温度と、に基づいて発熱量換算係数を求め、前記発熱量換算係数に基づいて前記フィルタ再生処理時に前記酸化触媒に添加する前記フィルタ再生用燃料を調整する、排気浄化装置である。
本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る排気浄化装置であって、前記制御手段は、前記内燃機関のアイドリング運転時又は減速運転時において、前記発熱量換算係数を求める、排気浄化装置である。
本発明の第3の発明は、上記第1又は第2の発明に係る排気浄化装置であって、前記制御手段は、前記内燃機関における燃料の給油後、給油後の燃料に基づいて、前記発熱量換算係数を給油後1回のみ求め更新するまでは、予め設定された初期発熱量換算係数を前記発熱量換算係数とする、排気浄化装置である。
本発明の第4の発明は、上記第1の発明〜第3の発明のいずれか1つに係る排気浄化装置であって、前記制御手段は、前記発熱量換算係数を求める場合、前記燃料添加量と、前記燃料添加量の燃料を前記酸化触媒に添加している間における前記流出ガス温度と前記流入ガス温度との差分を積算した差分温度積算値、及び前記流入ガス量と、に基づいて前記発熱量換算係数を求める、排気浄化装置である。
本発明の第5の発明は、上記第1の発明〜第4の発明のいずれか1つに係る排気浄化装置であって、前記酸化触媒への燃料は、前記酸化触媒の上流側の排気通路に配置された燃料添加弁により添加され、又は、前記内燃機関のシリンダ内におけるインジェクタによるポスト噴射により添加される、排気浄化装置である。
本発明の第6の発明は、上記第1の発明〜第5の発明のいずれか1つに係る排気浄化装置であって、前記発熱量換算係数を求める際、前記内燃機関の運転状態が所定の運転状態である場合に、前記酸化触媒に添加する係数算出用燃料が、前記酸化触媒内ですべて消費されように予め設定された一定量を、所定時間の間、添加する、排気浄化装置である。
第1の発明によれば、発熱量換算係数を求め、求めた発熱量換算係数に基づいて、フィルタ再生処理の未燃の燃料添加量を調整することで、必要な燃料添加量を、より正確に求めることができる。従って、無駄な燃料の消費を、より抑制することができる。
第2の発明によれば、酸化触媒への流入ガス温度の変動が少ない運転状態にて発熱量換算係数を求めることで、より正確に発熱量換算係数を求めることができる。
第3の発明によれば、燃料の給油により燃料性状が変わった場合であっても、変わった燃料性状において最適な発熱量換算係数を求めるため、最適な燃料添加量でDPFにおけるフィルタ再生処理を行うことができる。また、給油後の燃料性状において最適な発熱量換算係数を求める前にフィルタ再生処理を開始する場合でも、初期発熱量換算係数を用いることでDPFにおけるフィルタ再生処理を適切に行うことができる。
第4の発明によれば、流出ガス温度と流入ガス温度との差分を積算した差分温度積算値を用いて求めることで、温度の計測誤差の影響を低減でき、より精度よく発熱量換算係数を求めることができる。
第5の発明によれば、燃料添加弁により燃料を添加する場合、酸化触媒の直前で添加できる。また、ポスト噴射により燃料を添加する場合、構造がよりシンプルになる。
第6の発明によれば、酸化触媒において燃料がすべて消費されるため、無駄な消費を抑制し、より正確に発熱量換算係数を求めることができる。
第1の実施形態の排気浄化装置が適用される内燃機関における全体構成を説明するブロック図である。 第1の実施形態の排気浄化装置における制御の処理を説明するフローチャートである。 第2の実施形態の排気浄化装置が適用される内燃機関における全体構成を説明するブロック図である。 第2の実施形態における制御の処理を説明するフローチャートである。
●[第1の実施形態の排気浄化装置20の全体構成と動作の説明(図1、図2)]
図1と図2を用いて、本発明を実施するための第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態の排気浄化装置20が適用される内燃機関10における全体構成を説明するブロック図である。図2は、第1の実施形態の排気浄化装置20における制御の処理を説明するフローチャートである。
●[排気浄化装置20における全体構成の説明(図1)]
図1に示すように、排気浄化装置20は、制御手段25と、流入ガス量取得手段31と、酸化触媒41と、フィルタ42と、流入ガス温度取得手段50と、流出ガス温度取得手段52と、燃料添加弁54と、を有している。内燃機関10(この場合、ディーゼルエンジン)の排気通路12には、排気浄化装置20として、上流から、酸化触媒41、フィルタ42、が順次設けられている。酸化触媒41は、炭化水素(HC)と一酸化炭素(CO)を無害化する触媒であり、フィルタ42は、排気ガス中の粒子状物質を捕集するいわゆるDPF(Diesel Particulate Filter)である。
内燃機関10には、燃料タンク22から供給される燃料をシリンダ内へ噴射するインジェクタ56が設けられて、運転状態を検出する回転検出手段34が設けられている。吸気通路11には、内燃機関10に吸気されるガス(空気)の流入量を取得する流入ガス量取得手段31が設けられている。燃料添加弁54は、排気通路12内における酸化触媒41よりも上流側に配置され、排気通路12内に燃料を噴射し酸化触媒41に添加する。なお、燃料タンク22からインジェクタ56と燃料タンク22から燃料添加弁54への燃料供給用配管等の図示は、説明の都合上省略する。
制御手段25は、燃料計24、流入ガス量取得手段31、アクセル開度検出手段33、回転検出手段34、流入ガス温度取得手段50、流出ガス温度取得手段52、燃料添加弁54、インジェクタ56、のそれぞれが接続されている。
制御手段25は、燃料添加弁54、インジェクタ56のそれぞれに制御信号を出力して制御する。制御手段25は、燃料添加弁54の開度や通電時間等を制御することで、燃料の供給量を調整する。また、制御手段25は、内燃機関10に燃料を噴射するインジェクタ56へ駆動信号を出力し、シリンダ内へ噴射するタイミングと噴射する燃料の量を制御する。
燃料計24は、燃料タンク22に設けられて、検出した燃料タンク22内の燃料の量に応じた信号を制御手段25に出力する。流入ガス量取得手段31は、例えばエアフロセンサであり、吸気通路11に設けられて内燃機関10に吸入されたガスの流入量[g/s](=酸化触媒41に流入するガスの流量に相当)に応じた検出信号を制御手段25に出力する。
アクセル開度検出手段33は、運転者が操作するアクセルの開度(すなわち、運転者の要求負荷)に応じた検出信号を制御手段25に出力する。回転検出手段34は、例えば内燃機関10のクランクシャフトの回転に応じた検出信号を制御手段25に出力する。
流入ガス温度取得手段50は、排気通路12内における酸化触媒41よりも上流側に配置され、酸化触媒41へ流入するガスの温度に応じた信号を制御手段25に出力する。流出ガス温度取得手段52は、排気通路12内における酸化触媒41よりも下流側に配置され、酸化触媒41から流出するガスの温度に応じた信号を制御手段25に出力する。
制御手段25は、アクセル開度検出手段33と回転検出手段34のそれぞれからの信号に基づいて、内燃機関10の運転状態(例えば、アイドリング運転、減速運転)を判定する。
●[フィルタ再生処理の説明]
フィルタ再生処理は、制御手段25が酸化触媒41に発熱量換算係数kに基づいて調整された量のフィルタ再生用燃料を添加してフィルタ42内の粒子状物質を燃焼焼却して行う。発熱量換算係数kは、単位ガス流量(1g/s)を1℃上昇させるのに必要な燃料添加量[g/s]である。
発熱量換算係数kは、総燃料添加量[g]と、酸化触媒41に流入するガスの総流量(流入ガス量)[g]と、酸化触媒41に流入した燃料による発熱量(=酸化触媒流出時のガス温度−酸化触媒流入時のガス温度)[℃]に基づいて求められる。なお、フィルタ再生用燃料の調整された添加量[g]は、発熱量換算係数k[1/℃]×(酸化触媒41の目標流出ガス温度−酸化触媒41の流入ガス温度)[℃]×(酸化触媒41への総流入ガス量)[g]に基づいて求められる。酸化触媒41の目標流出ガス温度は、フィルタ42において粒子状物質を燃焼焼却できる温度であり、600℃〜650℃の範囲の温度である。また、発熱量換算係数kは、より確実にフィルタ再生処理を行うため、求めた発熱量換算係数kに例えば、1.1を乗じたものを用いても良い。
●[排気浄化装置20における動作の説明(図2)]
排気浄化装置20における制御手段25(図1参照)の制御の処理手順について、図2のフローチャートを用いて説明する。なお、制御手段25は、起動された場合、所定時間間隔(例えば数[ms]間隔)にて、全体処理を実行する。以下、各ステップについて詳細に説明する。
●[全体処理の説明]
ステップS100において、制御手段25は、燃料の給油有りと判定した場合(Yes)は、ステップS110に処理を進め、燃料の給油有りと判定しない場合(No)は、ステップS130に処理を進める。なお、制御手段25は、燃料計24(図1参照)の検出信号に基づいて、例えば、計測した燃料の量が前回計測した燃料の量と比較して増加した場合に、燃料の給油有りと判定する。
ステップS110において、制御手段25は、発熱量換算係数kを初期発熱量換算係数kiに設定し、ステップS120へ処理を進める。これにより、制御手段25は、給油後の燃料に基づいて、発熱量換算係数kを給油後1回のみ求め更新するまでは、初期発熱量換算係数kiを発熱量換算係数kとする。従って、制御手段25は、給油後の燃料性状において最適な発熱量換算係数kを求め更新する前に、フィルタ再生処理を開始する場合でも、フィルタ42(図1参照)におけるフィルタ再生処理を適切に行う。初期発熱量換算係数kiは、酸化触媒41の経時劣化と燃料性状のバラツキを考慮し、予め設定され制御手段25に記憶されている発熱量換算係数である。
ステップS120において、制御手段25は、係数更新フラグ=0に設定し、ステップS130へ処理を進める。なお、係数更新フラグは、発熱量換算係数kの更新を示すフラグであり、燃料の給油有りと判定された場合に0に設定され、係数更新フラグ=0の状態において、給油後の燃料により発熱量換算係数kが求められ更新された場合に1に設定される。これにより、給油後における発熱量換算係数kの取得は、1回に限定される。
ステップS130において、制御手段25は、フィルタ42に所定量以上の粒子状物質が捕集されたと判定した場合(Yes)は、ステップS140に処理を進め、フィルタ42に所定量以上の粒子状物質が捕集されたと判定しない場合(No)は、ステップS150に処理を進める。なお、制御手段25は、例えば、前回フィルタ再生処理を行った時から経過時間に基づいてフィルタ42に所定量以上の粒子状物質が捕集されたと判定しても良い。
ステップS140において、制御手段25は、フィルタ再生処理をして、全体処理を終了する。
ステップS150において、制御手段25は、係数更新フラグ=0と判定した場合(Yes)は、ステップS200(発熱量換算係数の取得、更新)に処理を進め、係数更新フラグ=0と判定しない場合(No)は、全体処理を終了する。
●[発熱量換算係数の取得、更新の説明(ステップS200)]
以下、ステップS200における発熱量換算係数kの取得、更新についての処理手順について説明する。なお、制御手段25は、発熱量換算係数の取得、更新の開始時において、燃料添加量と、差分温度積算値と、総流入ガス量と、を0に初期化する処理を行う。
ステップS205において、制御手段25は、流入ガス温度が発熱量換算係数kの取得可能温度以上と判定した場合(Yes)は、ステップS210に処理を進め、流入ガス温度が発熱量換算係数の取得可能温度以上と判定しない場合(No)は、ステップS265に処理を進める。なお、制御手段25は、流入ガス温度取得手段50(図1参照)の取得信号に基づいて、予め制御手段25に記憶されている値と比較することで、流入ガス温度が発熱量換算係数の取得可能温度以上であるか否かを判定する。取得可能温度は、酸化触媒41に使用する酸化触媒の材料に応じた値であり、予め制御手段25に記憶されている。
ステップS210において、制御手段25は、内燃機関10(図1参照)がアイドリング運転時であると判定した場合(Yes)は、ステップS215に処理を進め、内燃機関10がアイドリング運転時であると判定しない場合(No)は、ステップS220に処理を進める。なお、制御手段25は、アクセル開度検出手段33(図1参照)と回転検出手段34(図1参照)からの情報に基づいて、アイドリング運転時であるか否かを判定する。
ステップS220において、制御手段25は、内燃機関10が減速運転時であると判定した場合(Yes)は、ステップS215に処理を進め、内燃機関10が減速運転時であると判定しない場合(No)は、ステップS265に処理を進める。なお、制御手段25は、アクセル開度検出手段33と回転検出手段34からの情報に基づいて、減速運転時であるか否かを判定する。
ステップS215において、制御手段25は、燃料添加弁54(図1参照)を制御して、燃料の排気通路12への燃料(係数算出用燃料)を添加して、ステップS225に処理を進める。なお、係数算出用燃料は、発熱量換算係数kを求める際、内燃機関10の運転状態が所定の運転状態(本実施形態の場合、アイドリング運転、減速運転)である場合に、酸化触媒41に添加する燃料である。制御手段25は、係数算出用燃料が酸化触媒41内ですべて消費されように予め設定された一定量を、所定時間の間(この場合、添加の開始から終了までの時間)、添加する。燃料添加量は、発熱量換算係数kを求める際に添加された係数算出用燃料の総量である。
ステップS225において、制御手段25は、流入ガス量取得手段31(図1参照)の情報に基づいて、酸化触媒41へ流入する流入ガス量を取得し記憶して、ステップS230に処理を進める。なお、制御手段25は、取得した流入ガス量を積算し、総流入ガス量を求める。
ステップS230において、制御手段25は、流入ガス温度取得手段50(図1参照)の情報に基づいて、酸化触媒41へ流入する流入ガス温度を取得し記憶して、ステップS235に処理を進める。
ステップS235において、制御手段25は、流出ガス温度取得手段52(図1参照)の情報に基づいて、酸化触媒41から流出する流出ガス温度を取得し記憶して、ステップS240に処理を進める。
ステップS240において、制御手段25は、燃料を酸化触媒41に添加している間の流出ガス温度(ステップS235)と流入ガス温度(ステップS230)との差分を積算した差分温度積算値を求め記憶し、ステップS245に処理を進める。
ステップS245において、制御手段25は、燃料の添加の開始から所定添加時間を経過したと判定した場合(Yes)は、ステップS250に処理を進め、燃料の添加の開始から所定添加時間を経過したと判定しない場合(No)は、ステップS200(発熱量換算係数の取得、更新)を終了し、全体処理へ戻る。なお、所定添加時間は、例えば、10s〜20s程度である。
ステップS250において、制御手段25は、燃料添加弁54を制御して、燃料の排気通路12への添加を終了して、ステップS255に処理を進める。
ステップS255において、制御手段25は、発熱量換算係数kを求めて、ステップS260に処理を進める。なお、制御手段25は、添加の開始から添加の終了までの間における、燃料添加量と、流入ガス量と、流入ガス温度と、流出ガス温度と、により発熱量換算係数を求める。制御手段25は、発熱量換算係数k=燃料添加量/差分温度積算値/総流入ガス量の式に基づいて、発熱量換算係数kを求め、記憶し更新する。
ステップS260において、制御手段25は、係数更新フラグ=1に設定し、ステップS200(発熱量換算係数の取得、更新)を終了し、全体処理へ戻る。
ステップS265において、制御手段25は、燃料の添加中であると判定した場合(Yes)は、ステップS270に処理を進め、燃料の添加中であると判定しない場合(No)は、ステップS200(発熱量換算係数の取得、更新)を終了し、全体処理へ戻る。
ステップS270において、制御手段25は、燃料添加弁54を制御して、燃料の排気通路12への添加を終了して、ステップS200(発熱量換算係数の取得、更新)を終了し、全体処理へ戻る。
●[第2の実施形態の排気浄化装置20Aの全体構成と動作の説明(図3、図4)]
図3と図4を用いて、本発明を実施するための第2の実施形態を説明する。図3は、第2の実施形態の排気浄化装置20Aが適用される内燃機関10における全体構成を説明するブロック図である。図4は、第2の実施形態の排気浄化装置20Aにおける制御の処理を説明するフローチャートである。
●[排気浄化装置20Aにおける全体構成の説明(図3)]
図3を用いて、本発明の排気浄化装置20Aを適用した内燃機関10の全体構成について説明する。排気浄化装置20Aは、第1の実施形態の排気浄化装置20に対して、燃料添加弁54の代わりにインジェクタ56を有している点で相違する。従って、排気浄化装置20Aの全体構成の詳細な説明は省略する。
●[排気浄化装置20Aにおける動作の説明(図4)]
排気浄化装置20A(図3参照)における制御手段25(図3参照)の制御の処理手順について、図4のフローチャートを用いて説明する。第2の実施形態における制御手段25の制御の処理手順は、第1の実施形態における制御の処理手順に対して、ステップS200(発熱量換算係数の取得、更新)の代わりに、ステップS200A(発熱量換算係数の取得、更新)を有している点で相違する。なお、制御手段25は、起動された場合、所定時間間隔(例えば数[ms]間隔)にて、全体処理を実行する。以下、各ステップについて詳細に説明する。また、相違する処理については、明確にするため太線で表されている。
●[発熱量換算係数の取得、更新の説明(ステップS200A)]
図4で示すように、全体処理において、制御手段25は、ステップS200の代わりに、ステップS200Aの処理を行う。以下、ステップS200AにおけるステップS200と相違する点について詳細に説明する。
ステップS215Aにおいて、制御手段25は、インジェクタ56(図3参照)を制御して、内燃機関10(図3参照)のシリンダ内にポスト噴射し、燃料(係数算出用燃料)を酸化触媒41(図3参照)に添加して、ステップS225に処理を進める。
ステップS250Aにおいて、制御手段25は、インジェクタ56を制御して、内燃機関10のシリンダ内への燃料の添加を終了して、ステップS255に処理を進める。
図3で示すように、インジェクタ56でポスト噴射により添加された燃料は、排気通路12を経由して、酸化触媒41に到達する。従って、酸化触媒41における流入ガス量、流入ガス温度、流出ガス温度をより正確に取得するためには、添加された燃料が酸化触媒41に到達してから流入ガス量、流入ガス温度、流出ガス温度を取得する。具体的には、インジェクタ56でポスト噴射により添加された燃料が酸化触媒41に到達する時間である燃料到達時間を予め測定しておき、制御手段25に記憶する。制御手段25は、ステップS255において、ポスト噴射の開始から燃料到達時間までの間における流入ガス量、流入ガス温度、流出ガス温度を積算せず、燃料到達時間経過後に積算を開始し総流入ガス量、差分温度積算値を求める。また、制御手段25は、流出ガス温度と流入ガス温度との差分が予め記憶されている所定の値以上になった場合に、積算を開始し総流入ガス量、差分温度積算値を求めても良い。
●[本願の効果]
以上に説明したように、排気浄化装置は、酸化触媒の劣化の程度や燃料性状によらず、DPFにおけるフィルタ再生処理を最適な燃料で行い、燃費を向上させるとともに、DPFの性能を維持することができる。
本発明の、排気浄化装置は、本実施の形態で説明した構成、構造、形状等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
10 内燃機関
11 吸気通路
12 排気通路
20 排気浄化装置
20A 排気浄化装置
22 燃料タンク
24 燃料計
25 制御手段
31 流入ガス量取得手段
33 アクセル開度検出手段
34 回転検出手段
41 酸化触媒
42 フィルタ
50 流入ガス温度取得手段
52 流出ガス温度取得手段
54 燃料添加弁
56 インジェクタ

Claims (6)

  1. 内燃機関から排出される排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタと、
    前記フィルタの上流側に配置される酸化触媒と、を有する、
    前記排気ガスを浄化する排気浄化装置において、
    前記酸化触媒に流入するガスの流入量である流入ガス量を取得する流入ガス量取得手段と、
    前記酸化触媒に流入するガスの温度である流入ガス温度を取得する流入ガス温度取得手段と、
    前記酸化触媒から流出するガスの温度である流出ガス温度を取得する流出ガス温度取得手段と、
    制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記フィルタに所定量以上の粒子状物質が捕集されたと判定した場合に、前記酸化触媒にフィルタ再生用燃料を添加して前記フィルタ内の粒子状物質を燃焼焼却するフィルタ再生処理を行い、
    前記フィルタ再生処理に先立って、前記酸化触媒に添加する前記フィルタ再生用燃料の量に対する排気ガスの昇温温度の関係を示す発熱量換算係数を求め、
    前記発熱量換算係数を求める際は、
    燃料添加量と、
    前記燃料添加量の燃料を前記酸化触媒に添加している間における前記流入ガス量、前記流入ガス温度、及び前記流出ガス温度と、
    に基づいて発熱量換算係数を求め、
    前記発熱量換算係数に基づいて前記フィルタ再生処理時に前記酸化触媒に添加する前記フィルタ再生用燃料を調整する、
    排気浄化装置。
  2. 請求項1に記載の排気浄化装置であって、
    前記制御手段は、
    前記内燃機関のアイドリング運転時又は減速運転時において、前記発熱量換算係数を求める、
    排気浄化装置。
  3. 請求項1又は2に記載の排気浄化装置であって、
    前記制御手段は、
    前記内燃機関における燃料の給油後、給油後の燃料に基づいて、前記発熱量換算係数を給油後1回のみ求め更新するまでは、予め設定された初期発熱量換算係数を前記発熱量換算係数とする、
    排気浄化装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の排気浄化装置であって、
    前記制御手段は、
    前記発熱量換算係数を求める場合、
    前記燃料添加量と、
    前記燃料添加量の燃料を前記酸化触媒に添加している間における前記流出ガス温度と前記流入ガス温度との差分を積算した差分温度積算値、及び前記流入ガス量と、
    に基づいて前記発熱量換算係数を求める、
    排気浄化装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の排気浄化装置であって、
    前記酸化触媒への燃料は、
    前記酸化触媒の上流側の排気通路に配置された燃料添加弁により添加され、
    又は、
    前記内燃機関のシリンダ内におけるインジェクタによるポスト噴射により添加される、
    排気浄化装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の排気浄化装置であって、
    前記発熱量換算係数を求める際、
    前記内燃機関の運転状態が所定の運転状態である場合に、前記酸化触媒に添加する係数算出用燃料が、前記酸化触媒内ですべて消費されように予め設定された一定量を、所定時間の間、添加する、
    排気浄化装置。
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