JP2019183524A - 掘削装置 - Google Patents
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Description
本発明によれば、打ち込み時の振動および騒音、すなわち、ダウンザホールハンマーからの押圧力(打ち込み力)がパイロットビットを通じてケーシングシューからリングビットへ伝達される際に生じる振動および騒音を、効果的に抑制することができる。
また本発明によれば、リングビットの上端面に緩衝部材を配置し、さらにこの緩衝部材の上側にケーシングシューを配置することで組立が行える。すなわち、リングビットと緩衝部材とケーシングシューとを、当該順序で積層するように組み立てられる構造なので、緩衝部材の組付けを容易に行うことができる。
上記本発明に係る緩衝部材が特に有効な理由は、以下の通りである。即ち、この掘削装置を地面上に設置した際、全てが空中にあるケーシングの重量は、全てケーシングシューに掛かっている。このため、ダウンザホールハンマーによってケーシングシューを打ち込むと、打ち込む度に、ケーシングの重量が掛かったケーシングシューがリングビットに強い力で当接する。これによって、大きな振動・騒音となる。本願発明者は、この現象を、種々の実験・考察によって発見した。そしてこの現象を防止するために、リングビットの上端面と、この上端面に対向するケーシングシュー内周面の段部の下端面との間に、緩衝部材を設置した。これによって、効果的で有効な振動・騒音の防止を図ることができた。なお、この緩衝部材には、上記のように、ケーシングシューから強い衝撃力が印可されるので、その衝撃に耐えるため、リング状の一体品(複数部品を接合固定したものでないもの)が好ましい。緩衝部材がリング状の一体品の場合、ケーシングシューとリングビットの間にこの緩衝部材を設置した状態で、ケーシングシューとリングビット間を組み付ければよい。
本発明によれば、前記リングビットの上端面と前記ケーシングシューの段部の下端面との間に緩衝部材が隙間無く配設されることになるため、ダウンザホールハンマーからの押圧力(打ち込み力)がパイロットビットを通じてケーシングシューからリングビットへ伝達される際、ケーシングシューの段部の下端面が緩衝部材を強打したり、または緩衝部材がリングビットの上端面を強打したりすることがなくなる。このため、打ち込み時の振動および騒音をより効果的に抑制することができる。
本発明によれば、打ち込み時の振動および騒音、すなわち、ダウンザホールハンマーからの押圧力(打ち込み力)がパイロットビットからケーシングシューへ伝達される際に生じる振動および騒音を、効果的に抑制することができる。
また本発明によれば、ケーシングシューの上端面に緩衝部材を配置し、さらにこの緩衝部材の上側にパイロットビットを配置することで組立が行える。すなわち、ケーシングシューと緩衝部材とパイロットビットとを、当該順序で積層するように組み立てる構造なので、緩衝部材の組付けを容易に行うことができる。
上記本発明に係る緩衝部材が特に有効な理由は、以下の通りである。即ち、ケーシング及びこれに接合されたケーシングシューは、前記パイロットビットの端面を前記ケーシングシューの上端面に打ち付けることによって、前記リングビットが掘削した掘削穴内に打ち込まれていく。このため前記パイロットビットの端面が前記ケーシングシューの上端面を打ち付ける力は強く、その分、前記打ち付けによる騒音や振動は大きい。そしてこの現象を防止するために、ケーシングシューの上端面と、この上端面に対向するパイロットビットの端面との間に、緩衝部材を設置した。これによって、効果的で有効な振動・騒音の防止を図ることができた。なお、この緩衝部材には、上記のように、パイロットビットから強い衝撃力が印可されるので、その衝撃に耐えるため、リング状の一体品(複数部品を接合固定したものでないもの)が好ましい。緩衝部材がリング状の一体品の場合、ケーシングとケーシングシューとを接合する前にケーシングシューの上端面に緩衝部材を配置しておき、次にケーシングとケーシングシュー間を接合し、次にケーシング及びケーシングシュー内にパイロットビットを挿入することで組み付ければよい。
本発明によれば、パイロットビットを通じて印加されるダウンザホールハンマーからの押圧力(打ち込み力)は、緩衝部材とケーシングシュー上端面の両者が受け止めることになる。このため、緩衝部材に掛かる負荷を小さくすることができる。このため、緩衝部材の摩耗・破損のリスクが低減し、振動・騒音の防止効果を長時間維持することが可能になる。
緩衝部材収納部の形状をこのように構成すれば、ケーシングシューの上端面の外周縁部の位置への緩衝部材の設置を、容易且つ確実に行うことができる。
このように構成すれば、緩衝部材が比較的硬質の素材からなるため、ダウンザホールハンマーからの大きな押圧力(打ち込み力)に対しても十分な耐性を確保することが容易となり、高い振動・騒音抑制効果を維持した状態で使用することができる。また、表面を平滑に加工することが容易であることから、相対回転するケーシングシューとリングビット間、またはパイロットビットとケーシングシュー間の摩擦係数を小さくすることができ、これによってケーシングシューの共連れ現象(リングビットやパイロットビットの回転が摩擦力によってケーシングシューに伝達し、当該ケーシングシューも共に回転する現象。当該現象は、掘削した廃土を効率的に排出する上で望ましくない)を抑制することもできる。
本発明の第一の実施形態を、図1ないし17を参照しながら説明する。なお、当該説明の中の前後左右および上下は、図2に示される掘削装置1を組立てた状態の概略図に基づいて定義されるものとする。また、特に記載がない限り上下方向と軸方向とは同義である。
本発明の第二の実施形態を、主に図18および19を参照しながら説明する。なお、前記本発明の第一の実施形態と構成が同じ部分については、その説明を省略する。
2:アースオーガ
3:スクリューロッド
4:ダウンザホールハンマー
5:パイロットビット
5i:下端面(端面)
6:リングビット
6d:溝部
6e:端面
6h:上端面
7:ケーシング
8:ケーシングシュー
8a:本体基部
8b:支持部
8c:上端面
8e:突出部
8g:突起部
8h:下端
8i:下端面
8j:緩衝部材収納部
9:装置固定枠体
10:連接部材
10a:ワイヤー
11:緩衝部材
110:緩衝部材
S1:領域
S2:領域
本発明によれば、打ち込み時の振動および騒音、すなわち、ダウンザホールハンマーからの押圧力(打ち込み力)がパイロットビットからケーシングシューへ伝達される際に生じる振動および騒音を、効果的に抑制することができる。
また本発明によれば、ケーシングシューの上端面に緩衝部材を配置し、さらにこの緩衝部材の上側にパイロットビットを配置することで組立が行える。すなわち、ケーシングシューと緩衝部材とパイロットビットとを、当該順序で積層するように組み立てる構造なので、緩衝部材の組付けを容易に行うことができる。
上記本発明に係る緩衝部材が特に有効な理由は、以下の通りである。即ち、ケーシング及びこれに接合されたケーシングシューは、前記パイロットビットの端面を前記ケーシングシューの上端面に打ち付けることによって、前記リングビットが掘削した掘削穴内に打ち込まれていく。このため前記パイロットビットの端面が前記ケーシングシューの上端面を打ち付ける力は強く、その分、前記打ち付けによる騒音や振動は大きい。そしてこの現象を防止するために、ケーシングシューの上端面と、この上端面に対向するパイロットビットの端面との間に、緩衝部材を設置した。これによって、効果的で有効な振動・騒音の防止を図ることができた。なお、この緩衝部材には、上記のように、パイロットビットから強い衝撃力が印可されるので、その衝撃に耐えるため、リング状の一体品(複数部品を接合固定したものでないもの)が好ましい。緩衝部材がリング状の一体品の場合、ケーシングとケーシングシューとを接合する前にケーシングシューの上端面に緩衝部材を配置しておき、次にケーシングとケーシングシュー間を接合し、次にケーシング及びケーシングシュー内にパイロットビットを挿入することで組み付ければよい。
Claims (5)
- 上下に伸長する円管部材からなるケーシングと、
このケーシングの下端部に同軸状に接合した円筒部材からなるケーシングシューと、
前記ケーシングおよびケーシングシューへ回転可能に挿入されるパイロットビットと、
このパイロットビットの下端部外周部分へ継手要素を介して着脱自在に取り付けられるリングビットとを具備する掘削装置において、
前記リングビットの上端面と、前記ケーシングシューの内周面の前記リングビットを収納する部分より上方の内径を縮小して形成される段部の下端面との間に、緩衝部材を設置したことを特徴とする掘削装置。 - 前記緩衝部材の上下面はそれぞれ、前記リングビットの上端面と前記ケーシングシューの段部の下端面とに当接していることを特徴とする請求項1に記載の掘削装置。
- 上下に伸長する円管部材からなるケーシングと、
このケーシングの下端部に同軸状に接合した円筒部材からなるケーシングシューと、
前記ケーシングおよびケーシングシューへ回転可能に挿入され且つ前記ケーシングシューの上端面を打ち付けるパイロットビットと、
このパイロットビットの下端部外周部分へ継手要素を介して着脱自在に取り付けられるリングビットとを具備する掘削装置において、
前記ケーシングシューの上端面と、この上端面に対向し且つこの上端面を打ち付ける前記パイロットビットの端面との間に、緩衝部材を設置したことを特徴とする掘削装置。 - 前記ケーシングシューの上端面の前記パイロットビットの端面が打ち付けられる部分の内の一部分のみに緩衝部材収納部を設け、この緩衝部材収納部に前記緩衝部材を収納したことを特徴とする請求項3に記載の掘削装置。
- 前記緩衝部材収納部は、前記ケーシングシューの上端面の外周縁部を凹状に切り欠いたリング形状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の掘削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018076538A JP6494145B1 (ja) | 2018-04-12 | 2018-04-12 | 掘削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP6494145B1 JP6494145B1 (ja) | 2019-04-03 |
JP2019183524A true JP2019183524A (ja) | 2019-10-24 |
Family
ID=65999212
Family Applications (1)
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JP2018076538A Active JP6494145B1 (ja) | 2018-04-12 | 2018-04-12 | 掘削装置 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001164860A (ja) * | 1999-12-09 | 2001-06-19 | Ushio Kogyo Kk | 二重管式掘削工具 |
JP2006104766A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Kajima Corp | 削孔装置 |
JP2012112160A (ja) * | 2010-11-24 | 2012-06-14 | Aoba-Kenki Co Ltd | 掘削装置及び掘削工法 |
JP2013108227A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-06-06 | Aoba-Kenki Co Ltd | 鋼矢板打設工法及び装置 |
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2018
- 2018-04-12 JP JP2018076538A patent/JP6494145B1/ja active Active
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