JP2019183008A - ポリウレタンフォームとその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸音性を有し、軽量で品質が良好であり、家具類、建材類、車両用内装材などに好適なポリウレタンフォームの提供を目的とする。【解決手段】ポリオール、イソシアネート、発泡剤、触媒を含むポリウレタンフォーム原料から得られるポリウレタンフォームにおいて、ポリウレタンフォーム原料に炭酸水素ナトリウムを含み、発泡剤である水がポリオール100重量部に対して10重量部以上であり、イソシアネートインデックスが100以上である構成とし、吸音性を有し、軽量で品質が良好なポリウレタンフォームを得た。【選択図】図4

Description

本発明は、吸音性を有する軽量なポリウレタンフォームとその製造方法に関する。
ポリオール、イソシアネート、発泡剤、触媒を含むポリウレタンフォーム原料から得られるポリウレタンフォームは、家具類、建材類、車両用内装材などに幅広く使用されている。
吸音性を有する軽量なポリウレタンフォームとして、発泡剤に用いる水を多量(ポリオール100重量部当たり7〜17重量部)に配合したポリウレタンフォームが知られている。(特許文献1、請求項7)。
しかし、発泡剤として水を多量に配合したポリウレタンフォームは、発泡時の発熱温度が高くなるため、ポリウレタンフォームにスコーチ(焼け、焦げ)が発生して品質の低下を生じるようになる。
特許第5204754号公報
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであり、吸音性を有し軽量で品質が良好なポリウレタンフォームとその製造方法の提供を目的とする。
請求項1の発明は、ポリオール、イソシアネート、発泡剤、触媒を含むポリウレタンフォーム原料から得られたポリウレタンフォームにおいて、前記ポリウレタンフォーム原料に炭酸水素ナトリウムを含み、前記発泡剤である水が前記ポリオール100重量部に対して10重量部以上であり、イソシアネートインデックスが100以上であることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記炭酸水素ナトリウムは、前記ポリオール100重量部に対して5〜30重量部であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記ポリウレタンフォーム原料に前記炭酸水素ナトリウムと共に有機固体酸を含むことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3において、前記有機固体酸の量は、前記炭酸水素ナトリウムの量の1/30〜1/60であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3又は4において、前記有機固体酸が、クエン酸及び/又はリンゴ酸であることを特徴とする。
請求項6の発明は、ポリオール、イソシアネート、発泡剤、触媒を含むポリウレタンフォーム原料を混合反応させてポリウレタンフォームを製造する方法において、前記ポリウレタンフォーム原料に炭酸水素ナトリウムを含み、前記発泡剤である水が前記ポリオール100重量部に対して10重量部以上であり、イソシアネートインデックスが100以上であることを特徴とする。
本発明では、ポリウレタンフォームの状態が、図1に示すようにセル(気孔)が凝集したセル領域(以下、「ダブルセル領域」と記す。)11を有するものとなる。なお、ポリウレタンフォームのダブルセル領域11以外のセル領域は、マトリクスセル領域12と記す。
一般に多孔質領域を透過する音は、多孔質の樹脂骨格部分を伝播する固体伝播波と、気泡内の空隙を伝播する空気伝播波と見なされる。そして、ダブルセル領域を有する本発明のポリウレタンフォームでは、複雑に入り組み凝集した無数のセル内において、固体伝播波も空気伝播波も減衰しやすい領域となっており、音が通過する際に減衰する吸音作用が大きい。一方、ダブルセル領域の無い通常のセル構造を有するポリウレタンフォームでは、複雑に入り組んだ複数のセルが凝集していないため、本発明のダブルセル領域を有するポリウレタンフォームと比べて音が通過し、減衰しにくく吸音作用が小さい。
本発明では、発泡剤として水を10重量部以上用いるため、ポリウレタンフォームの製造時に反応発熱温度が高くなる心配があるが、ポリウレタンフォーム原料に含まれる炭酸水素ナトリウムが、ポリウレタンフォーム製造時の発熱で分解されて水を生成し、その水の蒸発潜熱(気化熱)によって温度上昇が抑えられるため、ポリウレタンフォームの内部が高温に曝されることがなく、スコーチを生じ難く、軽量で、変色の少ない品質の良好なポリウレタンフォームが得られる。
炭酸水素ナトリウムは、ポリオール100重量部に対して5〜30重量部とするのが好ましい。炭酸水素ナトリウムの量をこの範囲とすることにより、発熱による温度上昇を効果的に抑え、品質の良好なポリウレタンフォームが得られる。
また、ポリウレタンフォーム原料に炭酸水素ナトリウムと共に有機固体酸を含むのが好ましい。炭酸水素ナトリウムと有機固体酸は、ポリウレタンフォームの製造時に、まず第1段階の吸熱反応を生じ、温度上昇を抑える。
有機固体酸がクエン酸の場合、第1段階の吸熱反応は図2に示す通りであり、炭酸水素ナトリウムとクエン酸の反応によって、クエン酸三ナトリウムと水及び二酸化炭素が発生し、その際の吸熱により、ポリウレタンフォーム原料の反応による温度上昇を抑える。
また、第1段階の吸熱反応で消費されなかった炭酸水素ナトリウムは、ポリウレタンフォーム原料のその後の反応進行による発熱で、図2に示す第2段階の吸熱反応を行い、ポリウレタンフォーム原料の反応による温度上昇をさらに抑えることができる。第2段階の吸熱反応では、第1段階の吸熱反応で消費されなかった炭酸水素ナトリウムが、炭酸ナトリウムと水及び二酸化炭素に熱分解する。
有機固体酸がリンゴ酸の場合における第1段階の吸熱反応及び第2段階の吸熱反応は、図3に示すとおりである。
また、炭酸水素ナトリウムと有機固体酸(例えばクエン酸またはリンゴ酸)の反応分解物として水と二酸化炭素が発生し、発生した水は蒸発し、二酸化炭素もポリウレタンフォームから自然放出されるため、ポリウレタンフォームを軽くすることができる。
本発明のポリウレタンフォームの表面をマイクロスコープにより20倍で撮影した写真である。 炭酸水素ナトリウムとクエン酸による吸熱反応を示す図である。 炭酸水素ナトリウムとリンゴ酸による吸熱反応を示す図である。 実施例及び比較例の配合と物性測定結果を示す表である。 7点平均吸音率の測定結果を示す表である。
本発明のポリウレタンフォームは、ポリオール、イソシアネート、発泡剤、触媒、炭酸水素ナトリウム、好ましくはさらに有機固体酸を含むポリウレタンフォーム原料を混合、反応させることにより製造される。
ポリオールとしては、ポリウレタンフォーム用のポリオールを使用することができ、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルエステルポリオールの何れでもよく、それらの一種類あるいは複数種類を使用してもよい。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、ソルビトール、シュークロース等の多価アルコールにエチレンオキサイド(EO)、プロピレンオキサイド(PO)等のアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを挙げることができる。
ポリエステルポリオールとしては、例えば、マロン酸、コハク酸、アジピン酸等の脂肪族カルボン酸やフタル酸等の芳香族カルボン酸と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等の脂肪族グリコール等とから重縮合して得られたポリエステルポリオールを挙げることできる。
また、ポリエーテルエステルポリオールとしては、前記ポリエーテルポリオールと多塩基酸を反応させてポリエステル化したもの、あるいは1分子内にポリエーテルとポリエステルの両セグメントを有するものを挙げることができる。
ポリオールについては、水酸基価(OHV)が20〜300mgKOH/g、官能基数が2〜6、重量平均分子量が500〜15,000であるポリオールを単独または複数用いることが好ましい。
イソシアネートとしては、イソシアネート基を2以上有する脂肪族系または芳香族系ポリイソシアネート、それらの混合物、およびそれらを変性して得られる変性ポリイソシアネートを使用することができる。脂肪族系ポリイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキサメタンジイソシアネート等を挙げることができ、芳香族ポリイソシアネートとしては、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ポリメリックMDI(クルードMDI)等を挙げることができる。なお、その他プレポリマーも使用することができる。
イソシアネートインデックス(INDEX)は、100以上が好ましく、より好ましく120以上であり、上限は200以下である。さらに好ましいイソシアネートインデックスの範囲は140〜160である。
ところで、ポリウレタンフォームの発泡硬化に伴う温度変化を経時的に見てみる。初期の反応では、ポリオール成分とイソシアネート等の反応が促進され、発熱反応を伴いフォームの温度が上昇する。特にフォーム内部では熱がこもりやすく、顕著に温度が上昇する。この間、ポリオールとイソシアネートによるウレタン結合が支配的に生成され、マトリクスセル領域12が形成される。そして、フォーム内部で上昇する温度が、炭酸水素ナトリウムの分解温度に達すると、ようやく炭酸水素ナトリウムが分解し、炭酸ガスと水を生成する。この生成した水は、イソシアネートと反応する。ここで反応すると想定されるイソシアネートは、初期反応でウレタン結合を生成するためにポリオール成分と反応して消費されたイソシアネート以外のイソシアネートである。すなわち、イソシアネートインデックスが100を超える量に相当するイソシアネートである。炭酸水素ナトリウムから生成された水とイソシアネートが反応すると、理論上、ウレア結合が生成され、ダブルセル領域11となるものと想定する。
イソシアネートインデックスは、イソシアネートにおけるイソシアネート基のモル数をポリオールの水酸基などの活性水素基の合計モル数で割った値に100を掛けた値であり、[イソシアネートのNCO当量÷活性水素当量×100]で計算される。
発泡剤としては、水が好ましい。水はポリオールとイソシアネートの反応時に炭酸ガスを発生し、その炭酸ガスによって発泡を行う。発泡剤としての水の量は、ポリオール100重量部に対して10重量部以上であり、好ましい水の量は10〜15重量部である。
触媒としては、公知のウレタン化触媒を併用することができる。例えば、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、ジエタノールアミン、ジメチルアミノモルフォリン、N−エチルモルホリン、テトラメチルグアニジン等のアミン触媒や、スタナスオクトエートやジブチルチンジラウレート等のスズ触媒やフェニル水銀プロピオン酸塩あるいはオクテン酸鉛等の金属触媒(有機金属触媒とも称される。)を挙げることができ、アミン触媒と金属触媒の何れか一方のみ、あるいは両者の併用でもよい。アミン触媒の量は、ポリオール100重量部に対して0.05〜1.0重量部が好ましい。金属触媒の量は、0又は0.05〜0.5重量部が好ましい。
炭酸水素ナトリウムの量は、ポリオール100重量部に対して5〜30重量部であり、より好ましい範囲は10〜30重量部である。炭酸水素ナトリウムの量を、前記範囲とすることにより、吸熱反応を良好に行うことができ、ポリウレタンフォームの製造時の発熱温度上昇を抑えることができる。
有機固体酸は、炭酸水素ナトリウムと併用することにより、ポリウレタンフォームの製造時に吸熱作用が大になり、ポリウレタンフォームの発熱温度上昇を、より効果的に抑えることができる。有機固体酸の量は、炭酸水素ナトリウムの量の1/30〜1/60が好ましい。また、ポリオール100重量部に対する有機固体酸の量は、ポリオール100重量部に対して0.3〜0.7重量部が好ましい。
有機固体酸としては、クエン酸、フマル酸、マロン酸、ステアリン酸、ピルビン酸、フタル酸、リンゴ酸、マレイン酸、コハク酸、ヒドロキシ基を有する多塩基カルボン酸等が挙げられる。有機固体酸は、一種類に限られず、二種類以上を併用してもよい。特にクエン酸とリンゴ酸(ヒドロキシ酸)は、本発明において、より好ましい有機固体酸であり、何れか一方又は両方が使用される。特にリンゴ酸は、本発明において好ましい有機固体酸である。なお、クエン酸は、水和物、無水物いずれも使用できる。
ポリウレタンフォーム原料には、その他の助剤を加えてもよい。助剤として、例えば、整泡剤や着色剤等を上げることができる。整泡剤としては、ポリウレタンフォーム用として公知のものを使用することができる。例えば、シリコーン系整泡剤、フッ素系整泡剤および公知の界面活性剤を挙げることができる。着色剤としては、カーボン顔料等、ポリウレタンフォームの用途等に応じたものを使用できる。
ポリウレタンフォームの製造における発泡方法は、金型内に注型するモールド成形発泡法や、スラブストック発泡法が採用でき、中でもスラブストック発泡法が大量生産するのに好ましい。スラブストック発泡法は、2液のポリウレタンフォーム原料を攪拌機で混合させて、ベルトコンベア上に吐出し、大気圧下、常温で発泡させる方法である。ポリウレタン原料組成物は、ワンショット法やプレポリマー法などを採用できる。
以下の成分を図4に示す配合で混合し、反応・発泡させて各比較例及び各実施例のポリウレタンフォームを作製した。各成分の添加量の単位は重量部である。
・ポリオール;ポリエーテルポリオール、分子量:3000、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/mg、品番:GP−3000、三洋化成工業社製
・発泡剤;水
・アミン触媒;品番:33LV、エアプロダクツ社製
・整泡剤;シリコーン系整泡剤、品番:B8110、ゴールドシュミット社製
・金属触媒;オクチル酸第一錫、品番:MRH110、城北化学工業社製
・イソシアネート;2,4−TDI/2,6−TDI=80/20、品番:コロネートT−80、日本ポリウレタン工業社製
・二水石膏; 比重2.32、平均粒子径40μmの二水石膏
・炭酸水素ナトリウム
・クエン酸
・リンゴ酸
各比較例及び各実施例の最高発熱温度を以下のように測定した。予め蓋のない38cm×38cm×24cmの木箱を用意し、この木箱の中央に熱電対がくるようにセットした。そして、ポリオール配合成分とイソシアネート成分の2液を別々に用意し、上記2液をプロペラミキサーで混合撹拌後、反応混合液を上記木箱に注型して、ポリウレタンフォームを常温・大気圧下で自然発泡させた。
また、各比較例及び各実施例のポリウレタンフォームの製造時の反応性を判断するため、クリームタイムとライズタイムを目視判定で測定した。クリームタイムは、ポリウレタンフォーム原料が、混合・注型時の混合反応液の状態から固化して樹脂状態に変色するまでの時間である。一方、ライズタイムは、混合・注型時から発泡体が膨張し、最大発泡高さになるまでの時間である。クリームタイムは、短い場合に初期の反応が急激であることを示し、長い場合に初期の反応が緩やかであることを示す。一方、ライズタイムは、最大発泡高さになるまでの時間であるため、ライズタイムからクリームタイムを減算した値が小の場合、クリームタイム以降の反応が急激であることを示し、逆に、減算した後の値が大の場合、クリームタイム以降の反応が緩やかであることを示す。
各比較例及び各実施例のポリウレタンフォームについて、密度(JIS K7220)と通気性(JIS K6400−7)を測定した。
また、各比較例及び各実施例のポリウレタンフォームについて、マイクロスコープによりポリウレタンフォームの表面を観察し、ダブルセル領域の有無を判断した。ダブルセル領域が存在しない場合は「×」、存在する場合はダブルセル領域の存在量に応じて、「△」、「〇」、「◎」の三段階で表した。「△」は5cm×5cmの表面に1個以上、10個未満の場合、「〇」は5cm×5cmの表面に、10個以上、20個未満の場合、「◎」は5cm×5cmの表面に、20個以上の場合を示す。
比較例1は、ポリオール100重量部、発泡剤として水10重量部、アミン触媒0.5重量部、整泡剤1.5重量部、金属触媒0.15重量部、イソシアネート170重量部、イソシアネートインデックス160、二水石膏20重量部の例であり、炭酸水素ナトリウムと有機固体酸としてのクエン酸及びリンゴ酸の何れも添加しない例である。比較例1は、最高発熱温度178℃、密度11.2kg/m、通気性1.37cc/cm/sec、ダブルセル領域「×」であった。
比較例2は、比較例1において、水5重量部、金属触媒0.35重量部、イソシアネート93重量部とし、二水石膏に代えて炭酸水素ナトリウムを5重量部とリンゴ酸を0.5重量部配合した以外は、比較例1と同様である。比較例2は、最高発熱温度139℃、密度27.5kg/m、通気性0.46cc/cm/sec、ダブルセル領域「×」であり、比較例1と比べ、最高発熱温度が低く、密度が大である。また、発泡剤としての水の配合量が少ないため、ダブルセル領域が得られない。
比較例3は、比較例2のクエン酸を15重量部とした以外は、比較例2と同様である。比較例3は、最高発熱温度136℃、密度26.4kg/m、通気性0.55cc/cm/sec、ダブルセル領域「×」であり、比較例2と同様に、最高発熱温度が低く、密度が大である。また、発泡剤としての水の配合量が少ないため、ダブルセル領域が得られない。
比較例4は、比較例2のクエン酸を30重量部とした以外は、比較例2と同様である。比較例4は、最高発熱温度126℃、密度19.5kg/m、通気性0.44cc/cm/sec、ダブルセル領域「×」であり、比較例2と同様に、最高発熱温度が低く、密度が大である。また、発泡剤としての水の配合量が少ないため、ダブルセル領域が得られない。
実施例1は、ポリオール100重量部、発泡剤として水10重量部、アミン触媒0.5重量部、整泡剤1.5重量部、金属触媒0.15重量部、イソシアネート170重量部、イソシアネートインデックス160、炭酸水素ナトリウム20重量部の例であり、有機固体酸としてのクエン酸及びリンゴ酸の何れも配合しない例である。実施例1は、最高発熱温度183℃、密度14.8kg/m、通気性1.85cc/cm/sec、ダブルセル領域「〇」であった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、最高発熱温度が極端に高いものではないため、得られたポリウレタンフォームの品質が良好であり、さらに、密度が小さく、軽量である。
実施例2は、炭酸水素ナトリウムを15重量部に減らし、リンゴ酸を0.5重量部配合した以外は、実施例1と同様である。実施例2は、最高発熱温度165℃、密度10.8kg/m、通気性1.07cc/cm/sec、ダブルセル領域「◎」であった。実施例2は、炭酸水素ナトリウムを15重量部とリンゴ酸0.5重量部の併用であるため、実施例1と比べて最高発熱温度が低く、ダブルセル領域が「◎」であった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、密度が小さく、軽量である。
実施例3は、イソシアネートを149重量部、イソシアネートインデックスを140とした以外は、実施例2と同様である。実施例3は、最高発熱温度160℃、密度11.6kg/m、通気性0.81cc/cm/sec、ダブルセル領域「〇」であった。実施例3は、イソシアネートインデックスが実施例2の160から140に下がったことにより、ダブルセル領域が実施例2の「◎」から「〇」になった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、密度が小さく、軽量である。
実施例4は、イソシアネートを128重量部、イソシアネートインデックスを120とした以外は、実施例2と同様である。実施例4は、最高発熱温度151℃、密度12.8kg/m、通気性1.25cc/cm/sec、ダブルセル領域「△」であった。実施例3は、イソシアネートインデックスが実施例2の160から120に下がったことにより、ダブルセル領域が実施例2の「◎」から「△」になった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、密度が小さく、軽量である。
実施例5は、リンゴ酸に代えてクエン酸0.5重量部を配合した以外は、実施例2と同様である。実施例5は、最高発熱温度162℃、密度13.6kg/m、通気性0.75cc/cm/sec、ダブルセル領域「〇」であった。実施例5は、実施例2のリンゴ酸をクエン酸に代えたことにより、ダブルセル領域が実施例2の「◎」から「〇」になった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、密度が小さく、軽量である。
実施例6は、クエン酸を0.25重量部とリンゴ酸0.25重量部を併用した以外は、実施例2と同様である。実施例6は、最高発熱温度154℃、密度18.9kg/m、通気性4.45cc/cm/sec、ダブルセル領域「〇」であった。実施例6は、実施例2のリンゴ酸0.5重量部のうち0.25重量部をクエン酸に代えたことにより、ダブルセル領域が実施例2の「◎」から「〇」になった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、他の実施例と比べると密度が若干高くなった。
実施例7は、イソシアネートを106重量部、イソシアネートインデックスを100とした以外は、実施例2と同様である。実施例7は、最高発熱温度132℃、密度15.8kg/m、通気性0.2cc/cm/sec、ダブルセル領域「△」であった。実施例7は、イソシアネートインデックスを100に下げたことにより、ダブルセル領域が実施例2の「◎」から「△」になった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、密度が小さく、軽量である。
実施例8は、イソシアネートを191重量部、イソシアネートインデックスを180とした以外は、実施例2と同様である。実施例8は、最高発熱温度166℃、密度12.9kg/m、通気性2.01cc/cm/sec、ダブルセル領域「〇」であった。実施例8は、イソシアネートインデックスを180に上げたことにより、ダブルセル領域が実施例2の「◎」から「〇」になった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、密度が小さく、軽量である。
実施例9は、イソシアネートを212重量部、イソシアネートインデックスを200とした以外は、実施例2と同様である。実施例9は、最高発熱温度167℃、密度13.1kg/m、通気性5.98cc/cm/sec、ダブルセル領域「〇」であった。実施例9は、イソシアネートインデックスを200に上げたことにより、ダブルセル領域が実施例2の「◎」から「〇」になった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、密度が小さく、軽量である。
実施例10は、炭酸水素ナトリウムを30重量部とした以外は、実施例2と同様である。実施例10は、最高発熱温度134℃、密度12.7kg/m、通気性0.97cc/cm/sec、ダブルセル領域「◎」であった。実施例10は、炭酸水素ナトリウムを実施例2の15重量部から30重量部に増やしたが、ダブルセル領域は実施例2と同様に「◎」であった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、密度が小さく、軽量である。
実施例11は、水を15重量部、イソシアネートを247重量部とした以外は、実施例2と同様である。実施例11は、最高発熱温度185℃、密度14.8kg/m、通気性12.3cc/cm/sec、ダブルセル領域「〇」であった。実施例11は、水を実施例2の10重量部から15重量部に増やしたことにより、発熱温度が実施例2よりも高くなり、ダブルセル領域が実施例2の「◎」から「〇」になった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、密度が小さく、軽量である。
実施例12は、炭酸水素ナトリウムを30重量部とした以外は、実施例11と同様である。実施例12は、最高発熱温度145℃、密度11.9kg/m、通気性13.9cc/cm/sec、ダブルセル領域「〇」であった。実施例12は、炭酸水素ナトリウムを30重量部に増やしたことにより、発熱温度が実施例11よりも低くなったが、ダブルセル領域は実施例11と同様に「〇」であった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、密度が小さく、軽量である。
実施例13は、リンゴ酸を0.3重量部とした以外は、実施例2と同様である。実施例13は、最高発熱温度182℃、密度15.0kg/m、通気性3.28cc/cm/sec、ダブルセル領域「〇」であった。実施例13は、リンゴ酸を実施例2の0.5重量部から0.3重量部に減らしたことにより、ダブルセル領域が実施例2の「◎」から「〇」になった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、最高発熱温度が極端に高いものではないため、得られたポリウレタンフォームの品質が良好であり、さらに、密度が小さく、軽量である。
実施例14は、リンゴ酸を0.7重量部とした以外は、実施例2と同様である。実施例14は、最高発熱温度157℃、密度15.0kg/m、通気性2.05cc/cm/sec、ダブルセル領域「〇」であった。実施例14は、リンゴ酸を実施例2の0.5重量部から0.7重量部に増やしたことにより、ダブルセル領域が実施例2の「◎」から「〇」になった。ダブルセル領域を有するため、吸音性が良好になる。また、密度が小さく、軽量である。
実施例15は、炭酸水素ナトリウムを5重量部とした以外は、実施例2と同様である。実施例15は、最高発熱温度186℃、密度13.8kg/m、通気性2.85cc/cm/sec、ダブルセル領域「△」であった。実施例15は、炭酸水素ナトリウムを実施例2の15重量部から5重量部に減らしたことにより、ダブルセル領域が実施例2の「◎」から「△」になった。また、最高発熱温度は実施例2よりも高くなったが、極端に高いものではないため、得られたポリウレタンフォームの品質が良好であり、さらに、密度が小さく、軽量である。
ダブルセル領域を有する実施例2と、比較例A及び比較例Bについて、周波数500−2000Hzと、2500−10000Hzとで7点平均吸音率を測定した。比較例Aは、不織布製吸音断熱材(3M社製、シンサレートTC、目付:300g/m)であり、一方、比較例Bは、メラミン樹脂製発泡体(BASF社製、バソテクトG+、目付:300g/m)である。試験サンプルは、厚み20mm、目付量300g/mである。7点平均吸音率の測定方法は、JIS A1409:1998(残響室法吸音率の測定方法)である。
7点平均吸音率の測定結果は、図5に示すとおりであり、実施例2では、500−2000Hzと2500−10000Hzの何れも90%以上であって吸音性が良好であったのに対し、比較例Aでは500−2000Hzが76.0%、比較例Bでは500−2500Hzが86.4%であり、比較例A及び比較例Bの何れも吸音性に劣っていた。
このように、実施例は、ポリウレタン樹脂の連続気泡構造においてダブルセル領域を有することにより、従来の不織布もしくはメラミン樹脂気泡体の比較例よりも吸音性が良好である。
本発明のポリウレタンフォームは、良好な吸音性を有し、軽量で品質が良好であり、家具類、建材類、車両用内装材、吸音材などに好適である。
11:ダブルセル領域
12:マトリクスセル領域

Claims (6)

  1. ポリオール、イソシアネート、発泡剤、触媒を含むポリウレタンフォーム原料から得られたポリウレタンフォームにおいて、
    前記ポリウレタンフォーム原料に炭酸水素ナトリウムを含み、
    前記発泡剤である水が前記ポリオール100重量部に対して10重量部以上であり、
    イソシアネートインデックスが100以上であることを特徴とするポリウレタンフォーム。
  2. 前記炭酸水素ナトリウムは、前記ポリオール100重量部に対して5〜30重量部であることを特徴とする請求項1に記載のポリウレタンフォーム。
  3. 前記ポリウレタンフォーム原料に前記炭酸水素ナトリウムと共に有機固体酸を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のポリウレタンフォーム。
  4. 前記有機固体酸の量は、前記炭酸水素ナトリウムの量の1/30〜1/60であることを特徴とする請求項3に記載のポリウレタンフォーム。
  5. 前記有機固体酸が、クエン酸及び/又はリンゴ酸であることを特徴とする請求項3又は4に記載のポリウレタンフォーム。
  6. ポリオール、イソシアネート、発泡剤、触媒を含むポリウレタンフォーム原料を混合反応させてポリウレタンフォームを製造する方法において、
    前記ポリウレタンフォーム原料に炭酸水素ナトリウムを含み、
    前記発泡剤である水が前記ポリオール100重量部に対して10重量部以上であり、
    イソシアネートインデックスが100以上であることを特徴とするポリウレタンフォームの製造方法。
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