JP2019182763A - 組成物、およびそれを含む食品および飼料 - Google Patents

組成物、およびそれを含む食品および飼料 Download PDF

Info

Publication number
JP2019182763A
JP2019182763A JP2018073167A JP2018073167A JP2019182763A JP 2019182763 A JP2019182763 A JP 2019182763A JP 2018073167 A JP2018073167 A JP 2018073167A JP 2018073167 A JP2018073167 A JP 2018073167A JP 2019182763 A JP2019182763 A JP 2019182763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
feed
fermentation
food
lactic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018073167A
Other languages
English (en)
Inventor
良男 増田
Yoshio Masuda
良男 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GROWTH CO Ltd
Daiwa KK
Original Assignee
GROWTH CO Ltd
Daiwa KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GROWTH CO Ltd, Daiwa KK filed Critical GROWTH CO Ltd
Priority to JP2018073167A priority Critical patent/JP2019182763A/ja
Publication of JP2019182763A publication Critical patent/JP2019182763A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Fodder In General (AREA)

Abstract

【課題】免疫力向上、疾患の予防、便臭の抑制等の効果を有する組成物、当該組成物を含む食品、飼料、およびそれらの製造方法を提供する。【解決手段】大豆等の豆類、いちじく葉、およびハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類を乳酸菌で発酵して得られる発酵組成物、および当該発酵組成物を含む食品、飼料。【選択図】なし

Description

本発明は、組成物、それを含む食品、飼料およびそれらの製造方法に関する。
家畜、家禽及び愛玩動物には、感染性下痢症だけでなく、飼育環境等によるストレスから来る免疫力低下、食欲不振、脱毛、下痢などの疾患等の問題が生じている。例えば養豚業では、下痢や肺炎が常在化しており、死亡家畜の多発などの問題が生じている。全国の畜産農家では、最も低い場合でも損失率で2〜3%、高い場合は10%以上にも達しているとされている。
これに対し、例えば、特許文献1にはテアニンを有効成分とした飼料、特許文献2にはハーブを有効成分とした飼料、特許文献3には、ラクトバチルス・イクイの菌体と他のラクトバチルス属菌体を含む飼料添加剤、特許文献4には、マイタケを含む飼料、が提案されているが、さらなる有用な飼料が求められている。
また、家畜や愛玩動物に限らず、人においても、ストレス等を原因とする免疫力の低下、腹部、特に腸管における症状を示す人が増加し続けている。下痢や便秘に伴う便臭や、胃腸の消化不良に伴う口臭といった問題も生じている。
これに対し、例えば特許文献5には、オリゴ糖、乳酸菌等の成分と、ポリフェノール類、カテキン等の成分を含む栄養組成物、特許文献6には、アカシア樹皮抽出物と、茶カテキン及び/又は葉緑素とを含有する機能性食品、が提案されているが、さらなる有用な組成物が求められている。
特開平10−179040号公報 特開2002−370993号公報 特開2004−357528号公報 特開2008−161120号公報 特開2004−285007号公報 特開2013−249276号公報
本発明の目的は、疾患の予防、便臭の抑制等の効果を有する組成物、当該組成物を含む食品、飼料、およびそれらの製造方法を提供することである。
本発明者は、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った結果、豆類、いちじく葉、およびハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類、を混合したものを乳酸菌で発酵して得られる発酵組成物が有用であることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、
(1)大豆、いちじく葉、およびハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類、の乳酸菌発酵物を含む組成物;
(2)乳酸菌が、ラクトバチルス・ファーメンタムを含む、(1)の組成物;
(3)担子菌類が、ヤマブシタケである、(1)または(2)の組成物;
(4)(1)〜(3)のいずれかの組成物を含む、飼料;
(5)下痢または肺炎の発症を抑えるため、または体臭または糞便の臭気を抑えるための、(4)の飼料;
(6)(1)〜(3)のいずれかの組成物を含む、食品、
に関する。
本発明の組成物を用いることにより、家畜、家禽および愛玩動物の疾患の発症抑制効果が得られる。さらに、本発明の組成物により、ヒトを含めた動物の免疫力向上効果、または体臭、便臭および口臭の抑制効果が得られる。
図1は、本発明の発酵組成物の典型的な製造工程を示したフロー図である。
本発明は、一の態様において、豆類、いちじく葉、およびハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類を乳酸菌で発酵して得られる発酵組成物を提供する。
本態様における原料となる豆類は特に限定されず、大豆、小豆、エンドウ豆、インゲン豆、金時豆、うずら豆、ササゲ、緑豆、空豆、ヒヨコ豆、レンズ豆、落花生、イナゴ豆、クズなどが例示される。好ましくは、豆類は大豆である。使用できる大豆の種類も特に限定されず、丸大豆や半割れ大豆などの全脂大豆、油脂を除去した減脂大豆や脱脂大豆、豆乳、オカラ等が例示され、これらの少なくとも一つ以上を選択できる。好ましくは、大豆は全脂大豆である。
本態様における原料となるいちじく葉は、クワ科イチジク属の植物から得られる葉である。好ましくは、いちじく(Ficus carica)の葉である。使用される葉の形態は特に限定されず、葉全体、刻んだもの、粉末、エキス等適宜選択できる。また、生でも乾燥品でもよい。
本態様における原料となるハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類として、例えば、ハナビラタケ、ウラジロウロコタケ、サンゴハリタケ、サンゴハリタケモドキ、ハナヤマブシタケ、ハナレハリタケ、ハナレハリタケモドキ、フサハリタケ、ヤマブシタケ等が挙げられる。本態様におけるハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類は、好ましくはハナビラタケまたはヤマブシタケ、さらに好ましくはヤマブシタケである。使用される担子菌類の形態は特に限定されず、菌体、刻んだもの、粉末、エキス等適宜選択できる。また、生でも乾燥品でもよい。
本態様において使用される乳酸菌の種類は特に限定されないが、好ましくはラクトバチルス属の乳酸菌である。好ましいラクトバチルス属の乳酸菌の例として、ラクトバチルス・アシドフィラス、ラクトバチルス・ブレビス、ラクトバチルス・ブクネリ、ラクトバチルス・ブルガリカス、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・デルブルエッキ、ラクトバチルス・ファーメンタム、ラクトバチルス・ガセリ、ラクトバチルス・ヘルベティカス、ラクトバチルス・ヒルガルディ、ラクトバチルス・ジョンソニィ、ラクトバチルス・レイクマニ、ラクトバチルス・ラクチス、ラクトバチルス・パラカゼイ、ラクトバチルス・プランタラム、ラクトバチルス・ラムノサス、ラクトバチルス・ロイテリ、ラクトバチルス・サリバリウス等が挙げられる。さらに好ましい例は、ラクトバチルス・パラカゼイ、ラクトバチルス・ファーメンタムである。最も好ましい例は、ラクトバチルス・ファーメンタムである。これらの乳酸菌は、1種類を用いても良いし、複数種を用いてもよい。また、乳酸菌の由来は特に限定されず、腸管系乳酸菌、動物由来乳酸菌、植物由来乳酸菌、海洋乳酸菌等が例示される。好ましくは、本態様において使用される乳酸菌は植物由来である。由来となる植物は特に限定されず、キャベツ、すぐき、大根、ニンジン、キュウリ等の野菜;パイナップル、柿等の果物;米、麦等の穀類;アロエ、サボテン等の多肉植物等が例示される。
本態様において使用される乳酸菌は、ラクトバチルス属以外の菌を含んでもよいし、ラクトバチルス属の菌のみでもよい。また、発酵には乳酸菌のみを用いてもよいし、必要に応じて乳酸菌以外の菌を併用してもよい。
本態様において使用される乳酸菌の入手方法は特に限定されず、市販品を利用してもよい。例えば、株式会社ダイワ、カネカ株式会社、セティ株式会社、東亜薬品工業株式会社、株式会社東洋新薬等から入手可能である。好ましくは、V−LAB原液(株式会社ダイワ)の乳酸菌が利用できる。
本態様の発酵組成物中の、上記の成分の含有量は特に限定されず、適宜調整できる。一例として、発酵組成物の発酵原料中に、固形分換算で、大豆が5〜80重量%、より好ましくは10〜70重量%、いちじく葉が1〜40重量%、より好ましくは5〜30重量%、ハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類が1〜30重量%、より好ましくは5〜25重量%含まれる。
本態様の発酵組成物の形態は特に限定されず、液状、ペースト状、粉状、顆粒状、固形状、ゲル状、等が例示される。なお、乳酸菌自体の作用が期待されるため、乾燥させる場合は加熱を行わない、例えば凍結乾燥による、ことが好ましい。
本態様の発酵組成物は、豆類、いちじく葉、およびハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類の乳酸菌発酵物のみから調製されてもよい。場合により、発酵の補助のための資化性糖類を1種類または2種類以上含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。資化性糖類の例として、グルコース、フラクトース、スクロース、マルトース、ガラクトース、ラクトース、ラフィノース、トレハロース、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖等が挙げられる。また、本態様の発酵組成物は、さらに他の原料が添加されていてもよいし、添加されていなくてもよい。他の原料の例として、甘味料、酸味料、調味料、着色料、香料、食物繊維、安定剤、酸化防止剤、増粘剤、ゲル化剤、乳化剤、界面活性剤、キレート剤等が挙げられる。他の原料の添加量は特に限定されず、当業者が適宜調整できるが、本態様の発酵組成物の効果を妨げない限度であることが好ましい。
本態様の発酵組成物は、豆類、いちじく葉およびハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類の作用により、乳酸菌密度を少なくとも1×10cfu/mL、好ましくは少なくとも1×10cfu/mL、より好ましくは少なくとも1×1010cfu/mL、さらにより好ましくは少なくとも1×1011cfu/mLとすることができる。
本発明は、他の態様において、豆類、いちじく葉、およびハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類を乳酸菌で発酵して得られる発酵組成物の製造方法を提供する。
本態様の方法において使用される豆類、いちじく葉、ハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類、および乳酸菌についての説明は上述のとおりである。
本態様の方法では、発酵原料の一つとして豆類の溶液またはスラリーを調製する。スラリーを得る方法の1つの例として、原料の豆類に水または温水を加えて10〜30時間浸漬した後、グラインダー等で粉砕する方法が挙げられる。この際、粉砕する前に液体部分を分離して、粉砕後に再度液体部分を混合してもよい。他の例として、パルベライザー等で粉砕した豆類を水または温水に分散する方法が挙げられる。豆類の殺菌、酵素失活のために、浸漬段階および/またはスラリーの段階で加熱処理を行うことが好ましい。加熱処理の条件は特に限定されず、当業者が適宜調整できる。具体例として、例えば90〜120℃、1〜5時間で行うことができる。得られたスラリーをそのまま発酵原料としてもよいし、スラリーを遠心分離、濾過等の固液分離に供して液体成分のみを回収して発酵原料としてもよい。
本態様の方法では、発酵原料の一つとして、いちじく葉を使用する。いちじく葉を添加するタイミングは特に限定されず、発酵前および発酵中のいずれでもよい。例えば、豆類の発酵液に添加し、発酵を継続してもよい。好ましくは、いちじく葉は発酵前に豆類の溶液またはスラリーおよびハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類と混合される。
本態様の方法では、発酵原料の一つとして、ハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類を使用する。ハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類を添加するタイミングは特に限定されず、発酵前および発酵中のいずれでもよい。例えば、豆類の発酵液に添加し、発酵を継続してもよい。好ましくは、ハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類は発酵前に豆類の溶液またはスラリーおよびいちじく葉と混合される。
本態様の方法における、乳酸菌の添加量、発酵温度、発酵時間等の発酵条件は特に限定されず、当業者が適宜調整できる。具体例として、例えば10〜50℃で3〜144時間、15〜45℃で24〜120時間、20〜40℃で48〜96時間等が挙げられる。発酵の前に、乳酸菌の栄養源として、必要に応じて資化性糖類を加えてもよい。資化性糖類の例は、上述のとおりである。資化性糖類の添加量は特に限定されず、当業者が適宜調整できる。例えば、発酵原料全体に対して1〜20重量%、5〜10重量%等が挙げられる。また、資化性糖類を加えなくてもよい。
本態様の方法において、得られた発酵物は、そのまま本発明の発酵組成物として用いてもよい。また、希釈、濃縮、乾燥等を行ってもよい。乾燥させる場合は加熱を行わない、例えば凍結乾燥による、ことが好ましい。
本態様の方法において、豆類、いちじく葉、ハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類、乳酸菌、資化性糖類以外に、上述した他の原料を添加してもよいし、しなくてもよい。添加量、添加のタイミングは当業者が適宜調整できる。
得られた発酵物をそのまま用いる場合は、速やかに冷却することが好ましい。冷却温度は、10℃以下、例えば−2〜10℃が挙げられる。本態様の方法において得られた発酵組成物は、冷蔵保存することが好ましい。
本発明は、他の態様において、豆類、いちじく葉、およびハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類の乳酸菌発酵物を有効成分として含む医薬組成物を提供する。また他の態様において、当該医薬組成物の製造方法を提供する。
本態様では、上記の発酵組成物をそのまま医薬組成物として用いてもよい。または、上記の発酵組成物を常法に従って製剤化してもよく(例えば、Remington’s Pharmaceutical Science, latest edition, Mark Publishing Company, Easton, U.S.A参照)、医薬的に許容される担体や添加物を共に含むものであってもよい。例えば界面活性剤、賦形剤、着色料、着香料、保存料、安定剤、緩衝剤、懸濁剤、等張化剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、流動性促進剤、矯味剤等が挙げられるが、これらに制限されず、その他常用の担体が適宜使用できる。具体的には、軽質無水ケイ酸、乳糖、結晶セルロース、マンニトール、デンプン、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、中鎖脂肪酸トリグリセライド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、白糖、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩類等を挙げることができる。
本態様の医薬組成物の投与方法として、経口投与または非経口投与が挙げられ、係る投与方法としては具体的には、注射投与、経鼻投与、経肺投与、経皮投与などが挙げられる。注射投与の例としては、例えば、静脈内注射、筋肉内注射、腹腔内注射、皮下注射などによって本態様の医薬組成物を全身または局部的に投与できる。好ましくは、本態様の医薬組成物の投与方法は経口投与である。本態様の医薬組成物の形態は特に限定されず、例えば濃縮液、粉末、顆粒、錠剤、タブレット、カプセル剤、ドリンク剤等が挙げられる。
本態様の医薬組成物の投与対象は、ヒト、ヒトを含む動物、またはヒトを含まない動物が挙げられ、例えば、ヒト、マウス、ラット、サル、ブタ、ウシ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、ロバ、イヌ、ネコ、ウサギ、ハムスター、モルモット、ニワトリ、その他家畜、家禽、愛玩動物などが例示できるが、これらに制限されない。
本態様の医薬組成物は、1日3回、1日2回、あるいは1日1回投与してもよい。また例えば、対象に毎食時またはその前もしくは後に本態様の医薬組成物を投与してもよく、あるいは対象に1日1回、例えば、朝食時またはその前もしくは後、昼食時またはその前もしくは後、夕食時またはその前もしくは後に本態様の医薬組成物を投与してもよい。また、食間に本態様の医薬組成物を投与してもよい。
本態様の医薬組成物の投与量は、疾患に応じて適宜調整でき、特に制限されない。投与量の例として、固形分換算で、成人1日あたり発酵組成物として約0.3gまたはそれ以上、約1gまたはそれ以上等が挙げられる。
本態様の医薬組成物は、インフルエンザ等のウイルス性疾患、下痢、肺炎等の疾患に使用できる。
本発明は、他の態様において、豆類、いちじく葉、およびハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類の乳酸菌発酵物を含む食品を提供する。また他の態様において、当該食品の製造方法を提供する。
本態様では、上記の発酵組成物をそのまま食品として用いてもよい。また、上記医薬組成物で挙げた担体や添加物を含んでもよい。本態様の食品の形態は特に限定されず、例えば濃縮液、粉末、顆粒、タブレット、錠剤、ガム、キャンディー、カプセル、ペースト、ゼリー、ドリンク等が挙げられる。また、上記の発酵組成物をそのまま、または濃縮液、粉末、顆粒、ペースト等の状態として他の食品に添加してもよい。また、上記の発酵組成物をそのまま、または濃縮液、粉末、顆粒、ペースト等の状態とし、必要に応じて他の原料を添加して、食品添加物として利用してもよい。
本態様の食品に含まれ得る、他の原料の例として、例えば砂糖、塩、醤油、味噌、酢等の調味料;蜂蜜、メープルシロップ、スクラロース登録商標、アセスルファムカリウム、アスパルテーム等の甘味料;クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、酢酸等の酸味料;カフェイン、ナリンジン等の苦味料;オレガノ、コショウ、シナモン、ショウガ、ターメリック、唐辛子、バジル、パプリカ、わさび等の香辛料;サラダ油、ごま油、サフラワー油、ひまわり油、菜種油、魚油、牛脂、豚脂等の油;香味油;酵母エキス、魚介エキス、ビーフエキス、ポークエキス、チキンエキス等のエキス類;果汁;野菜汁;ビタミン;ミネラル;糖類;オリゴ糖類;多糖類;食物繊維;アミノ酸;ペプチド;脂肪酸;補酵素;香料;乳化剤;増粘剤;発色剤などが挙げられる。
本態様の食品は、1日3回、1日2回、あるいは1日1回摂取してもよい。ある実施形態において、本態様の食品は機能性食品として、例えば、毎食時またはその前もしくは後に摂取してもよく、あるいは1日1回、例えば、朝食時またはその前もしくは後、昼食時またはその前もしくは後、夕食時またはその前もしくは後に摂取してもよい。また、食間に摂取してもよい。
本態様の食品の摂取量は、商品設計に応じて適宜調整でき、特に制限されない。好ましい摂取量の例として、例えば成人一日あたり発酵組成物として5〜100ml、10〜75ml、20〜60ml、40〜60ml等である。
本態様の食品は、免疫力向上、腸内環境改善、抗ストレス、口臭、体臭、便臭の改善等の効果が期待できる。このため、例えば病院、老人ホーム、介護施設等の食事にも利用できる。本態様の食品の摂取対象は特に制限されず、乳幼児、成人、高齢者等幅広く利用できる。ある実施形態では、本態様の食品の摂取対象は高齢者である。
本発明は、他の態様において、豆類、いちじく葉、およびハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類の乳酸菌発酵物を含む飼料を提供する。また他の態様において、当該飼料の製造方法を提供する。
本態様の飼料は、ブタ、ウシ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、ロバ、ニワトリ等の家畜、家禽の飼料だけに限定されるものではなく、イヌ、ネコ、ウサギ、ハムスター、モルモット、インコ、文鳥等の愛玩動物のためのいわゆるペットフードも含むものである。ある実施形態では、本態様の飼料は家畜、家禽用、好ましくは、ブタ、ウシ、ウマ等の家畜用、より好ましくは、ブタ用である。ある実施形態では、本態様の飼料は愛玩動物用である。
本態様では、上記の発酵組成物をそのまま飼料として用いてもよい。または、上記の発酵組成物を飼料に添加して用いてもよい。または、上記の発酵組成物を飼料の原料に添加して、飼料を調製してもよい。または、上記の発酵組成物を発酵スターターとして用いて、発酵飼料として調製してもよい。
本態様の飼料の形態は、給餌対象となる動物の種類や生育ステージ等に応じて適宜変更でき、特に制限されない。例えば、液状、粉末状、干し草状、マッシュ状、ペレット状、クランブル状、キューブ状、フレーク状、バルキー状、粒状、球状、多角形状、ドーナツ状、碁石状、板状などが挙げられる。
本態様の飼料中に含有される発酵組成物の量は特に制限されず、適宜設定できる。例えば、飼料中に発酵組成物として5〜100重量%、10〜90重量%、20〜50重量%などが挙げられる。飼料給与量は、給餌対象となる動物の種類や生育ステージ等に応じて適宜変更でき、特に制限されない。例えば日本飼養標準(乳牛、農業・食品産業技術総合研究機構編、2010年)に基づいた要求量に従って給与してもよい。
また、本実施形態に係る飼料は、上記の発酵組成物以外に、飼料に使用できる他の成分が含有されていてもよい。他の成分については給餌対象となる動物の種類、発育ステージ、飼育環境等に応じて適宜選択され、特に制限されない。他の成分の例として、糟糠類油脂、植物性油粕類、動物性原料、ミネラル類、ビタミン類、アミノ酸、酵母類、無機物質等が挙げられる。糟糠類の例として、小麦ふすま、米糠、大麦粕、コーングルテンフィード等が挙げられる。植物性油粕類の例として、大豆粕、ごま油粕、綿実油粕、落花生粕、ヒマワリ粕、サフラワー粕等が挙げられる。動物性原料の例として、脱脂粉乳、魚粉、肉骨粉等が挙げられる。ミネラル類の例として、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、食塩、無水ケイ酸等が挙げられる。ビタミン類の例として、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム、ニコチン酸アミド、葉酸等が挙げられる。アミノ酸の例として、グリシン、メチオニン等が挙げられる。酵母類の例として、ビール酵母等が挙げられる。無機物質の例として、結晶性セルロース、タルク、シリカ、白雲母、ゼオライト等が挙げられる。これら無機物質は、例えば微粉末状の形態で飼料中に配合されるようにしてもよい。さらに、食品残渣飼料(食品残渣を原料として加工処理されたリサイクル飼料)、賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、食品添加物、調味料等の添加剤、酵素剤、抗生物質、殺菌剤、駆虫剤、防腐剤等などが含まれてもよい。
本態様の飼料は、動物の免疫力向上、抗ストレス、食欲不振の改善、体重低下の予防、肉質の改善、乳量の増加、産卵率の向上、下痢や肺炎の予防、インフルエンザや口蹄疫等のウイルス感染症の予防、寄生虫の予防、脱毛の予防、体臭や便臭の改善等の効果が期待できる。
以下、実施例により本発明の実施形態についてより具体的に記載する。
実施例1:発酵組成物の調製
丸大豆に、重量基準で3倍量の水を添加し、15時間浸漬した後、100℃で3時間煮沸した。これをろ過した液体部分に、イチジク葉粉末およびヤマブシタケ粉末を添加し、70℃で30分間煮沸した後、40℃に冷却し、植物由来のラクトバチルス・ファーメンタムを含む乳酸菌を添加し、40℃で48時間発酵し、発酵組成物を得た。この発酵物は、48時間発酵後にラクトバチルス・ファーメンタムが約5×10cfu/mlの高い菌密度を示した。
実施例2:発酵組成物によるマウス飼育試験
実施例1で得られた発酵組成物を凍結乾燥し、マウス飼育用普通食に2%添加した。6週齢のBalb/cマウス(雄)を、発酵組成物添加食および無添加食で2週間飼育した。また、添加食群については、2週間後に通常の無添加食に変更して飼育した。糞中のIgA濃度を市販のELISAキットで測定したところ、添加食群では無添加食群の約2倍のIgA濃度を示していた。これにより、本発明の発酵組成物が免疫向上効果を有することが確認された。また、糞便の臭気を官能的に試験したところ、添加食を与えている期間の糞便は臭気が低減されており、無添加食に変更後は、糞便の臭気が添加食給与前のレベルに戻っていった。これにより、本発明の発酵組成物が糞便の臭気を抑えることが確認された。
実施例3:発酵組成物の飼料としての効果の確認
食品残渣を主体とするエコフィード飼料を供与している養豚場において、実施例1に記載の発酵組成物を飼料に混合し、発酵させて発酵組成物を含む飼料を調製した。発酵組成物無添加のエコフィード飼料5〜6kg/頭・日および粉状飼料での飼育を10ヶ月間継続していたところ、1日あたり5〜10頭が下痢または肺炎を発症し隔離されていた。このエコフィード飼料を発酵組成物を含む飼料に変更したところ、変更1週間後から下痢および肺炎の発症頭数がほぼ1/10程度に減少した。また、下痢および肺炎による病死豚が月平均4〜6頭であったところ、変更後はゼロから1頭程度と大きく減少した。
本発明の発酵組成物、医薬組成物、食品、飼料は、高い菌密度を有し、腸内環境を整え、免疫力を向上し、抗ストレス効果を発揮できる。また、口臭、体臭、便臭の改善効果を発揮できる。また、下痢、肺炎を予防し、家畜、家禽、愛玩動物の病死を予防する効果を発揮できる。

Claims (6)

  1. 大豆、いちじく葉、およびハナビラタケ科またはサンゴハリタケ科の担子菌類、の乳酸菌発酵物を含む組成物。
  2. 乳酸菌が、ラクトバチルス・ファーメンタムを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 担子菌類が、ヤマブシタケである、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物を含む、飼料。
  5. 下痢または肺炎の発症を抑えるため、または体臭または糞便の臭気を抑えるための、請求項4に記載の飼料。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物を含む、食品。
JP2018073167A 2018-04-05 2018-04-05 組成物、およびそれを含む食品および飼料 Pending JP2019182763A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018073167A JP2019182763A (ja) 2018-04-05 2018-04-05 組成物、およびそれを含む食品および飼料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018073167A JP2019182763A (ja) 2018-04-05 2018-04-05 組成物、およびそれを含む食品および飼料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019182763A true JP2019182763A (ja) 2019-10-24

Family

ID=68339536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018073167A Pending JP2019182763A (ja) 2018-04-05 2018-04-05 組成物、およびそれを含む食品および飼料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019182763A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112544815A (zh) * 2020-11-27 2021-03-26 广西壮族自治区畜牧研究所 一种增强鸡肝脏功能的饲料及其应用
CN113616715A (zh) * 2021-08-31 2021-11-09 昆明理工大学 治疗仔猪腹泻及改善其肠道菌群的发酵中药口服液
WO2023119820A1 (ja) * 2021-12-24 2023-06-29 万田発酵株式会社 飼料用の発酵組成物、家畜の飼育方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016195557A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 富士フイルム株式会社 植物発酵物を含む錠剤及びその製造方法
JP2017132747A (ja) * 2016-01-30 2017-08-03 育宏 南 AGEs産生抑制剤
JP2018019687A (ja) * 2016-07-21 2018-02-08 株式会社大日製薬 植物発酵ペーストの製造方法および経口摂取用植物発酵ペースト、ならびに経口摂取用組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016195557A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 富士フイルム株式会社 植物発酵物を含む錠剤及びその製造方法
JP2017132747A (ja) * 2016-01-30 2017-08-03 育宏 南 AGEs産生抑制剤
JP2018019687A (ja) * 2016-07-21 2018-02-08 株式会社大日製薬 植物発酵ペーストの製造方法および経口摂取用植物発酵ペースト、ならびに経口摂取用組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112544815A (zh) * 2020-11-27 2021-03-26 广西壮族自治区畜牧研究所 一种增强鸡肝脏功能的饲料及其应用
CN112544815B (zh) * 2020-11-27 2023-10-20 广西壮族自治区畜牧研究所 一种增强鸡肝脏功能的饲料及其应用
CN113616715A (zh) * 2021-08-31 2021-11-09 昆明理工大学 治疗仔猪腹泻及改善其肠道菌群的发酵中药口服液
CN113616715B (zh) * 2021-08-31 2022-05-06 昆明理工大学 治疗仔猪腹泻及改善其肠道菌群的发酵中药口服液
WO2023119820A1 (ja) * 2021-12-24 2023-06-29 万田発酵株式会社 飼料用の発酵組成物、家畜の飼育方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102009742B1 (ko) 와이셀라 시바리아 wikim28을 유효성분으로 포함하는 암의 예방 또는 치료용 약학 조성물
JP7201837B2 (ja) ロイコノストック・シトレウムwikim0104を含む肥満または脂肪肝疾患の予防、改善または治療用組成物
EP1913943B1 (en) Prophylactic or therapeutic composition for hemoglobinuria or myoglobinuria
JP4712289B2 (ja) 免疫促進用組成物
KR20190051771A (ko) 항비만 활성을 갖는 락토바실러스 플란타룸 WiKim0062 및 이를 포함하는 조성물
US20220151253A1 (en) Kimchi lactic acid bacteria lactobacillus sakei wikim0109 having efficacy for relief of arthritis
KR102072059B1 (ko) 와이셀라 헬레니카 WiKim0103를 포함하는 비만 또는 지방간 질환의 예방, 개선 또는 치료용 조성물
KR101995328B1 (ko) 항암 활성을 갖는 락토바실러스 퍼멘텀 WiKim0102 및 이를 유효성분으로 포함하는 조성물
JP2019182763A (ja) 組成物、およびそれを含む食品および飼料
KR102162143B1 (ko) 페디오코쿠스 이노피나투스 wikim27을 포함하는 퇴행성 뇌질환의 예방, 개선 또는 치료용 조성물
JPWO2002102396A1 (ja) 関節炎の予防剤または治療剤
KR101836365B1 (ko) 류코노스톡 메센테로이드 WiKim32를 첨가한 김치 양념소 및 이를 이용한 김치의 제조방법
KR101902313B1 (ko) 반려동물 전용 이유식 및 영양식 조성물
JP2022534150A (ja) ラクトバチルス・サケイwikim30を有効成分として含む癌の予防又は治療用薬学組成物
KR101838280B1 (ko) 관절염의 개선 활성을 갖는 류코노스톡 시트리움 wikim56 및 이를 포함하는 조성물
CN105795149A (zh) 一种高营养高吸收的仔猪奶粉及其制备方法
KR20190051772A (ko) 항비만 활성을 갖는 락토바실러스 플란타룸 WiKim0061 및 이를 포함하는 조성물
KR102069622B1 (ko) 락토바실러스 퍼멘텀 WiKim0102를 유효성분으로 포함하는 암의 예방 또는 치료용 약학 조성물
KR101949557B1 (ko) 땅두릅 추출물을 포함하는 면역증강용조성물
KR101895564B1 (ko) 항비만 활성을 갖는 락토바실러스 커베투스 wikim55를 포함하는 조성물
US20240091281A1 (en) Pharmaceutical composition for preventing or treating intestinal damage comprising leuconostoc citreum strain as active ingredient
RU2792300C2 (ru) Фармацевтическая композиция для предотвращения или лечения рака, содержащая weissella cibaria wikim28 в качестве активного ингредиента
US20240115628A1 (en) Pharmaceutical composition for preventing or treating fibrosis comprising leuconostoc citreum strain as active ingredient
US20240122996A1 (en) Pharmaceutical composition for preventing or treating cholestatic liver injury comprising leuconostoc citreum strain as active ingredient
JP2021078495A (ja) 大豆発酵物を含む組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180530

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220802