JP2019182252A - ホームドア診断装置、診断方法、及び診断プログラム - Google Patents

ホームドア診断装置、診断方法、及び診断プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】健全性の診断を従来よりも適正に行うことができるホームドア診断装置、診断方法、及び診断プログラムを提供する。【解決手段】時系列データ取得部321は、プラットホームに設置されるホームドアから、そのホームドアの制御に関わる物理量又はそのホームドアの状態を表す物理量を表す時系列データを取得する。特徴値算出部323は、時系列データ取得部321によって取得された時系列データを用いて、その時系列データの変動の特徴を表す特徴値を算出する。健全性判定部324は、特徴値算出部323によって算出された特徴値を、ホームドアに異常がある場合に得られる特徴値の度数分布と、ホームドアが正常である場合に得られる特徴値の度数分布とを用いて予め定められた閾値と比較することにより、ホームドアの健全性を判定する。出力部325は、健全性判定部324の判定結果を出力する。【選択図】図4

Description

本発明は、ホームドア診断装置、診断方法、及び診断プログラムに関する。
特許文献1に開示されるように、プラットホームにおいて列車の乗降扉の開閉に伴って開閉されるホームドアから、そのホームドアの開閉の動作に関する動作ログを取得し、取得した動作ログを用いて、ホームドアの異常の有無を判定する判定装置が知られている。
特開2008−94299号公報
上記判定装置は、動作ログのデータそのものを、ホームドアの正常な動作を表すデータと比較し、両者が一致するか否かによって異常の有無を判定する。このような単純な判定手法では、ホームドアの診断のさらなる適正化を図ることに限界があった。
本発明の目的は、健全性の診断を従来よりも適正に行うことができるホームドア診断装置、診断方法、及び診断プログラムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るホームドア診断装置は、
プラットホームに設置されるホームドアから、前記ホームドアの制御に関わる物理量又は前記ホームドアの状態を表す物理量を表す時系列データを取得する時系列データ取得手段と、
前記時系列データ取得手段によって取得された前記時系列データを用いて、前記時系列データの変動の特徴を表す特徴値を算出する特徴値算出手段と、
前記特徴値算出手段によって算出された前記特徴値を、前記ホームドアに異常がある場合に得られる前記特徴値の度数分布と、前記ホームドアが正常である場合に得られる前記特徴値の度数分布とを用いて予め定められた閾値と比較することにより、前記ホームドアの健全性を判定する健全性判定手段と、
前記健全性判定手段の判定結果を出力する出力手段と、
を備える。
上記構成によれば、時系列データそのものではなく、時系列データから算出された特徴値が、予め定められた閾値と比較されることにより健全性が判定される。特徴値は、時系列データの変動の特徴を表すものであり、閾値は、ホームドアに異常がある場合に得られる特徴値の度数分布と、ホームドアが正常である場合に得られる特徴値の度数分布とを用いて定められたものであるため、健全性の診断を従来よりも適正に行うことができる。
実施形態1に係るホームドアシステムの構成を示す概念図 実施形態1に係るホームドア診断装置の構成を示す概念図 実施形態1に係る診断テーブルの内容を示す概念図 実施形態1に係るホームドア診断装置の機能を示す概念図 実施形態1に係る診断処理のフローチャート 実施形態1に係る閾値決定システムの構成を示す概念図 実施形態1に係る閾値決定処理のフローチャート 実施形態1に係る異常度数分布と正常度数分布との一例を示すグラフ 実施形態1に係る異常度数分布と正常度数分布との別の例を示すグラフ 実施形態2に係る異常度数分布と正常度数分布との一例を示すグラフ 実施形態2に係る異常度数分布と正常度数分布との別の例を示すグラフ 実施形態3に係るホームドア診断装置の機能を示す概念図 実施形態4に係る診断結果リストを示す概念図
以下、図面を参照し、本発明の実施形態1〜4について説明する。図中、同一又は対応する部分に同一の符号を付す。
[実施形態1]
図1に示すように、本実施形態に係るホームドアシステム400は、診断対象装置としてのN台のホームドア100−1〜100−Nと、それらホームドア100−1〜100−Nの全体の制御を司る統合制御部200と、統合制御部200を通じて、ホームドア100−1〜100−Nを診断するホームドア診断装置300とを備える。
ホームドア100−1〜100−Nの各々は、プラットホーム上の空間と、鉄道車両が通行する線路上の空間とを仕切るために、プラットホームの縁部に沿って配列されている。ホームドア100−1〜100−Nの各々は、発着する列車の乗降扉の開閉に伴って、開閉される。以下の説明中、kは、1からNの任意の自然数とする。
ホームドア100−kは、モータ120−kと、モータ120−kが生成する回転力によって開閉されるスライド扉110−kと、モータ120−kを制御する個別制御部130−kとを有する。
個別制御部130−kは、各々ホームドア100−kの制御に関わる物理量又はホームドア100−kの状態を表す物理量(但し、ホームドア100−kの制御に関わる物理量は除く。)を表す複数種の時系列データを、ホームドア100−kを識別するホームドアID情報と対応付けて、統合制御部200に出力する。
ホームドア診断装置300は、統合制御部200を通じて、個別制御部130−1〜130−Nの各々から、ホームドアID情報と複数種の時系列データとを取得する。そして、ホームドア診断装置300は、それらホームドアID情報と複数種の時系列データとを用いて、ホームドア100−1〜100−Nの各々の健全性を診断し、診断結果を表示により出力する。
ホームドア診断装置300は、駅務室に配置されており、ユーザは、ホームドア診断装置300によって出力される診断結果に応じて、ホームドア100−1〜100−Nに対して、必要なメンテナンスを施すことができる。
以下、個別制御部130−1〜130−Nの各々が出力する上述した複数の時系列データについて、具体的に説明する。
個別制御部130−kは、ホームドア100−kの制御に関わる物理量として、モータ120−kの制御に関わる物理量、具体的には、モータ120−kに供給される電流及び電圧、モータ120−kのトルク、モータ120−kの回転速度及び回転角度の各々についての時系列データを出力する。より具体的には、個別制御部130−kは、3相交流モータとしてのモータ120−kに供給される電流を、トルク電流成分であるq軸成分と界磁電流成分であるd軸成分とに別けてベクトル制御している。そして、個別制御部130−kは、ベクトル制御に関わる時系列データを出力する。
また、個別制御部130−kは、ホームドア100−kの状態を表す物理量として、モータ120−kの状態を表す物理量、及びホームドア100−kにおけるモータ120−k以外の部分の状態を表す物理量の各々についての時系列データも出力する。
具体的には、個別制御部130−kは、以下の第1時系列データ〜第19時系列データを出力する。各々の時系列データのサンプリング周期は、スライド扉110−kが1回開閉する期間長よりも充分に短い。
第1時系列データは、モータ120−kに供給されるU相の電流値を表す。第2時系列データは、モータ120−kに供給されるV相の電流値を表す。第3時系列データは、モータ120−kに供給されるU相、V相、及びW相の電流の積算値を表す。第4時系列データは、モータ120−kに供給されるU相の電流値とV相の電流値との比を表す。
第5時系列データは、モータ120−kに供給される電流のq軸成分であるq相電流値を表す。第6時系列データは、q相電流の指令値からの誤差であるq相電流誤差を表す。第7時系列データは、q相電流の指令値とq相電流誤差との比を表す。第8時系列データは、モータ120−kに供給される電流のd軸成分であるd相電流の指令値と、d相電流の指令値からの誤差との比を表す。
第9時系列データは、モータ120−kに供給されるU相の電圧の指令値を表す。第10時系列データは、モータ120−kに供給されるV相の電圧の指令値を表す。第11時系列データは、モータ120−kに供給されるW相の電圧の指令値を表す。第12時系列データは、U相の電圧とV相の電圧の比の指令値を表す。
第13時系列データは、モータ120−kのトルクの上限値であるトルクリミット値を表す。個別制御部130−kは、モータ120−kに係る負荷を考慮して、トルクリミット値を随時に変更する制御を行う。第14時系列データは、モータ120−kのトルクの指令値である。
第15時系列データは、モータ120−kの回転速度を表す。第16時系列データは、モータ120−kの回転速度の指令値を表す。なお、スライド扉110−kの開閉の速度は、モータ120−kの回転速度に依存する。従って、モータ120−kの回転速度は、スライド扉110−kの開閉の速度を表す。
第17時系列データは、モータ120−kの回転角度に依存するレゾルバ値を表す。なお、モータ120−kの回転角度は、スライド扉110−kの繰り出し量と1対1に対応する。従って、モータ120−kのレゾルバ値は、スライド扉110−kの繰り出し量を表す。
第18時系列データは、モータ120−kの状態を表す物理量としての、モータ120−kの温度を表す。第19時系列データは、ホームドア100−kにおけるモータ120−k以外の部分の状態を表す物理量としての、モータ120−kの作動に伴うスライド扉110−k又はスライド扉110−kを収容する戸袋の振動の振幅を表す。温度は、温度センサで検出することができ、振動は、振動センサで検出することができる。
以上説明した第1時系列データ〜第19時系列データのうち、第1時系列データ〜第17時系列データは、ホームドア100−kの制御に関わる物理量を表す時系列データに該当する。第18時系列データ及び第19時系列データは、ホームドア100−kの状態を表す物理量を表す時系列データに該当する。
次に、上述した第1時系列データ〜第19時系列データを用いて健全性の診断を行うホームドア診断装置300の構成について、図2を参照して具体的に説明する。
図2に示すように、ホームドア診断装置300は、通信回線NEに接続される通信部310を備える。通信部310は、通信回線NEを介して図1に示した統合制御部200と通信可能に接続され、統合制御部200から上述した第1時系列データ〜第19時系列データをホームドアID情報別に取得する。
また、ホームドア診断装置300は、ホームドア100−1〜100−Nの健全性を診断する演算を行うCPU(Central Processing Unit)320と、CPU320のメインメモリとしての主記憶部330とを備える。
主記憶部330には、通信部310を通じて取得された第1時系列データ〜第19時系列データが格納される。CPU20は、それら第1時系列データ〜第19時系列データを用いて、ホームドア100−1〜100−Nの健全性を診断する演算を行う。
また、ホームドア診断装置300は、ホームドア100−1〜100−Nの診断の結果が表示される表示部340と、ホームドア100−1〜100−Nの診断の開始をユーザが指示するための入力部360とを備える。
また、ホームドア診断装置300は、ホームドア100−1〜100−Nの健全性を診断する手順を規定した診断プログラム351を記憶する補助記憶部350を備える。CPU320は、診断プログラム351を実行することにより、ホームドア100−1〜100−Nの健全性を診断する機能を発現する。
また、補助記憶部350には、ホームドア100−1〜100−Nの診断に用いられる診断テーブル352も格納されている。
図3に示すように、診断テーブル352は、第1時系列データ〜第19時系列データを識別する時系列データID352a別に、その時系列データから外れ値を除外するために行う外れ値除去処理を特定する外れ値除去処理特定情報352b、その時系列データの変動の特徴を表す特徴値を算出する特徴値算出処理を特定する特徴値算出処理特定情報352c、その特徴値についての最小閾値352d、及びその特徴値についての最大閾値352eを対応付けたものである。
以下、図4を参照し、図2に示すCPU320が診断プログラム351を実行することによって発現される機能について、具体的に説明する。
図4に示すように、CPU320は、第1時系列データ〜第19時系列データを取得する時系列データ取得手段としての時系列データ取得部321の機能を有する。時系列データ取得部321は、ホームドア100−1〜100−Nの各々を識別するホームドアID情報別に、第1時系列データ〜第19時系列データを取得する。
また、CPU320は、時系列データ取得部321によって取得された第1時系列データ〜第19時系列データの各々に対して、外れ値を除去する外れ値除去処理を施す外れ値除去手段としての外れ値除去部322の機能を有する。
外れ値除去部322は、図3に示す診断テーブル352を参照し、第1時系列データ〜第19時系列データの各々に対して、その時系列データの時系列データID352aに対応付けられている外れ値除去処理特定情報352bが表す外れ値除去処理を実行する。具体的には、外れ値除去部322は、外れ値除去処理特定情報352bによって特定される以下の第1外れ値除去処理〜第3外れ値除去処理のいずれかを実行する。
第1外れ値除去処理では、外れ値除去部322は、まず、外れ値を特定するために、時系列データの中央値と中央絶対偏差とを求め、その時系列データを、中央値が0、中央絶対偏差が1となるように正規化する。次に、外れ値除去部322は、正規化された時系列データを構成する個々の数値データの値と、予め定められた値とを比較し、予め定められた値よりも大きい値をとる数値データを、外れ値として除去する。外れ値を除去した後、外れ値除去部322は、その外れ値を特定するために行った正規化が施されていない時系列データを、後述する特徴値算出部323に出力する。
第2外れ値除去処理では、外れ値除去部322は、まず、時系列データの全集合についての二乗平均平方根を求める。次に、外れ値除去部322は、時系列データを構成する個々の数値データのうち、二乗平均平方根との差が予め定められた値以上の絶対値を有するものを、外れ値として除去する。外れ値を除去した後、外れ値除去部322は、その外れ値が除去された時系列データを、後述する特徴値算出部323に出力する。
第3外れ値除去処理では、外れ値除去部322は、グラブスの棄却検定を実行する。具体的には、外れ値除去部322は、まず、時系列データの最大値、平均値、及び標準偏差から求められる、(最大値−平均値)/標準偏差、の値が、その時系列データのデータ点数に応じて予め定められた値よりも大きい場合、その最大値を、外れ値として除去する。外れ値を除去した後、外れ値除去部322は、その外れ値が除去された時系列データを、後述する特徴値算出部323に出力する。
なお、図2に示す診断プログラム351は、第1外れ値除去処理を実現するサブルーチン、第2外れ値除去処理を実現するサブルーチン、及び第3外れ値除去処理を実現するサブルーチンを含む。外れ値除去部322としてのCPU320は、それらのサブルーチンのうち、外れ値除去処理特定情報352bによって特定されるサブルーチンを実行する。
また、CPU320は、外れ値除去部322によって外れ値が除去された第1時系列データ〜第19時系列データの各々について、その時系列データの変動の特徴を表す特徴値を算出する特徴値算出手段としての特徴値算出部323の機能を有する。
特徴値算出部323は、図3に示す診断テーブル352を参照し、第1時系列データ〜第19時系列データの各々に対して、その時系列データの時系列データID352aに対応付けられている特徴値算出処理特定情報352cが表す特徴値算出処理を実行する。具体的には、特徴値算出部323は、特徴値算出処理特定情報352cによって特定される特徴値算出処理として、以下の第1特徴値算出処理又は第2特徴値算出処理を実行する。
第1特徴値算出処理では、特徴値算出部323は、時系列データと、その時系列データに対して予め準備された基準時系列データとの相関係数を、特徴値として算出する。ここで基準時系列データは、ホームドア100−kの理想的な開閉動作を表すものであり、図示はしないが、図2に示す補助記憶部350に予め準備されているものとする。なお、相関係数は、時系列データと基準時系列データとの共分散を、時系列データの標準偏差と基準時系列データの標準偏差との積で割ることにより求まる。
第2特徴値算出処理では、特徴値算出部323は、時系列データをフーリエ変換してパワースペクトル分布を求め、そのパワースペクトル分布の最大値であるピーク周波数を、特徴値として算出する。
なお、図2に示す診断プログラム351は、第1特徴値算出処理を実現するサブルーチン、及び第2特徴値算出処理を実現するサブルーチンを含む。特徴値算出部323としてのCPU320は、それらのサブルーチンのうち、特徴値算出処理特定情報352cによって特定されるサブルーチンを実行する。
また、CPU320は、特徴値算出部323によって算出された特徴値を用いて、その特徴値を表したホームドア100−kの健全性を判定する健全性判定手段としての健全性判定部324の機能を有する。
健全性判定部324は、図3に示す診断テーブル352を参照し、特徴値算出部323が算出した特徴値を表した時系列データの時系列データID352aに対応付けられている最小閾値352d及び最大閾値352eを特定する。そして、健全性判定部324は、特徴値算出部323が算出した特徴値が、最小閾値352dから最大閾値352eまでの範囲に収まるか否かによって、健全性を判定する。
また、CPU320は、健全性判定部324の判定結果を出力する出力手段としての出力部325の機能を有する。出力部325は、健全性判定部324の判定結果を、図2に示す表示部340に表示させる制御を行う。
以下、健全性判定部324によって健全性の判定の基準として用いられる上述した最小閾値352d及び最大閾値352eを決定する方法について説明する。最小閾値352d及び最大閾値352eは、図6に示す閾値決定システム700によって、予め決定されたものである。
図6に示すように、閾値決定システム700は、ホームドア100−kを模した模擬装置としての試験用ホームドア500と、試験用ホームドア500から、各々試験用ホームドア500の制御に関わる物理量又は試験用ホームドア500の状態を表す物理量(但し、試験用ホームドア500の制御に関わる物理量は除く。)を表す複数種の時系列データを複数回取得し、取得した時系列データを用いて最小閾値352d及び最大閾値352eを決定する閾値決定装置600とを備える。
試験用ホームドア500は、ホームドア100−kと同様、モータ520と、モータ520によって開閉されるスライド扉510と、モータ520を制御する個別制御部530とを有する。個別制御部530は、試験用ホームドア500についての上述した第1時系列データ〜第19時系列データを閾値決定装置600に出力する。
閾値決定装置600は、個別制御部530から第1時系列データ〜第19時系列データを取得する時系列データ取得部610と、取得された第1時系列データ〜第19時系列データの各々に対して、既述の第1外れ値除去処理〜第3外れ値除去処理のいずれかを施す外れ値除去部620と、外れ値が除去された第1時系列データ〜第19時系列データの各々について、既述の第1特徴値算出処理又は第2特徴値算出処理を実行する特徴値算出部630とを備える。
なお、外れ値除去部620が第1外れ値除去処理〜第3外れ値除去処理のいずれを実行するかの条件、及び特徴値算出部630が第1特徴値算出処理と第2特徴値算出処理のいずれを実行するかの条件は、図3に示した診断テーブル352の規定と同じである。
また、閾値決定装置600は、特徴値算出部630が算出した特徴値を統計解析することにより、第1時系列データ〜第19時系列データの各々について、最小閾値352d及び最大閾値352eを決定する統計解析部640を備える。
以下、図7を参照し、閾値決定装置600が行う閾値決定処理について具体的に説明する。なお、図7は、第1時系列データ〜第19時系列データのうちの1つの時系列データについて、最小閾値352d及び最大閾値352eを決定する処理を示す。第1時系列データ〜第19時系列データの各々について、図7に示す閾値決定処理が行われる。
図7に示すように、時系列データ取得部610が、ユーザによって既知の異常状態が発現された試験用ホームドア500から、時系列データを取得する(ステップS21)。以下では、異常状態にある試験用ホームドア500から取得される時系列データを、異常時系列データと呼ぶことにする。
次に、外れ値除去部620が、その異常時系列データから外れ値を除去し、特徴値算出部630が、外れ値が除去された異常時系列データの特徴値を算出する(ステップS22)。以下では、異常時系列データについての特徴値を、異常特徴値と呼ぶことにする。
次に、時系列データ取得部610は、予め定められたMA回分の異常時系列データの取得が完了したか否かを判定し(ステップS23)、まだMA回分の異常時系列データの取得が完了していない場合は(ステップS23;NO)、ステップS21に戻る。本実施形態では、MAとは1万以上の値を指すものとする。
なお、1回分の異常時系列データは、スライド扉510が1回開閉する過程で取得される。MA回分の異常時系列データを取得するために、スライド扉510がMA回開閉される。MA回分の異常時系列データの取得が完了した場合(ステップS23;YES)、MA点の異常特徴値の集合が得られたことになる。以下では、そのMA点の異常特徴値の集合が表す度数分布を、異常度数分布と呼ぶことにする。
次に、時系列データ取得部610は、MA回分の異常時系列データの取得が完了すると(ステップS23;YES)、ユーザによって正常状態に調整された試験用ホームドア500から、時系列データを取得する(ステップS24)。以下では、正常状態にある試験用ホームドア500から取得される時系列データを、正常時系列データと呼ぶことにする。
次に、外れ値除去部620が、その正常時系列データから外れ値を除去し、特徴値算出部630が、外れ値が除去された正常時系列データの特徴値を算出する(ステップS25)。以下では、正常時系列データについての特徴値を、正常特徴値と呼ぶことにする。
次に、時系列データ取得部610は、予め定められたMB回分の正常時系列データの取得が完了したか否かを判定し(ステップS26)、まだMB回分の正常時系列データの取得が完了していない場合は(ステップS26;NO)、ステップS24に戻る。本実施形態では、MBとは1万以上の値を指すものとする。MBの値は、上述したMAの値と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
なお、スライド扉510がMB回開閉され、MB回分の正常時系列データの取得が完了した場合(ステップS26;YES)、MB点の正常特徴値の集合が得られたことになる。以下では、そのMB点の正常特徴値の集合が表す度数分布を、正常度数分布と呼ぶことにする。
次に、統計解析部640は、MB回分の正常時系列データの取得が完了した場合は(ステップS26;YES)、異常度数分布測定ステップとしてのステップS21〜S23で得られた異常度数分布と、正常度数分布測定ステップとしてのステップS24〜S26で得られた正常度数分布とを用いて、最小閾値352d及び最大閾値352eを特定する(ステップS27)。
以下、図8A及び図8Bを参照し、閾値決定ステップとしてのステップS27で統計解析部640が行う処理について具体的に説明する。まず、統計解析部640は、異常度数分布の平均値μIと、正常度数分布の平均値μNとを求める。
図8Aを参照し、正常度数分布の平均値μNが異常度数分布の平均値μIより大きい場合の統計解析部640の処理を説明する。統計解析部640は、まず、異常度数分布を近似した曲線DBIと、正常度数分布を近似した曲線DBNとを求める。次に、統計解析部640は、曲線DBIと曲線DBNとの交点を求め、その交点に位置する階級値THAを、上述した最小閾値352dとして定める。
試験用ホームドア500に発現させた既知の異常状態と同様の異常状態がホームドア100−kに発現している場合、特徴値が階級値THAより小さな値をとる確率の方が、特徴値が階級値THA以上の値をとる確率よりも高いと言える。そこで、特徴値が階級値THAより小さな値をとったことをもって、ホームドア100−kに異常の傾向があることを判別できる。
また、統計解析部640は、曲線DBNが表す正常度数分布の標準偏差をσとした場合に、μN+2σに位置する階級値THBを、上述した最大閾値352eとして定める。
ホームドア100−kが正常である場合、特徴値が階級値THBより大きな値をとる確率は充分に小さいと言える。そこで、特徴値が階級値THBより大きな値をとったことをもって、ホームドア100−kに異常の傾向があることを判別できる。
図8Bに示すように、正常度数分布の平均値μNが異常度数分布の平均値μIより小さい場合には、統計解析部640は、曲線DBIと曲線DBNとの交点に位置する階級値THAを、上述した最大閾値352eとして定める。
試験用ホームドア500に発現させた既知の異常状態と同様の異常状態がホームドア100−kに発現している場合、特徴値が階級値THAより大きな値をとる確率の方が、特徴値が階級値THA以下の値をとる確率よりも高いと言える。そこで、特徴値が階級値THAより大きな値をとったことをもって、ホームドア100−kに異常の傾向があることを判別できる。
また、統計解析部640は、曲線DBNが表す正常度数分布の標準偏差をσとした場合に、μN−2σに位置する階級値THBを、上述した最小閾値352dとして定める。
ホームドア100−kが正常である場合、特徴値が階級値THBより小さな値をとる確率は充分に小さいと言える。そこで、特徴値が階級値THBより小さな値をとったことをもって、ホームドア100−kに異常の傾向があることを判別できる。
なお、図8A及び図8Bにおいて、交点に位置する階級値THAは、試験用ホームドア500に発現させる異常状態に応じて異なる。そこで、上述したホームドア診断装置300において判別可能な異常状態は、ステップS21において試験用ホームドア500にどのような異常状態を発現させるかによって変更できる。
以上で、第1時系列データ〜第19時系列データのうちの1つの時系列データについての最小閾値352d及び最大閾値352eが決定された。図7に示す閾値決定処理を、第1時系列データ〜第19時系列データのすべてについて実行することにより、第1時系列データ〜第19時系列データの各々について最小閾値352d及び最大閾値352eが決定される。
以下、ホームドア診断装置300の説明に戻る。図3に示した診断テーブル352に規定される最小閾値352d及び最大閾値352eは、以上のようにして時系列データ毎に予め定められたものである。
次に、図4に示した各部321〜325によって実行される診断処理について、図5を参照して説明する。なお、図5は、図1に示すホームドア100−1〜100−Nのうちの1つを診断する処理を示す。ホームドア100−1〜100−Nの各々について、図5に示す診断処理が実行される。
図5に示すように、まず、時系列データ取得部321が、図1に示す統合制御部200を通じて、稼働中のホームドア100−kの個別制御部130−kから、第1時系列データ〜第19時系列データを取得する(ステップS1)。また、時系列データ取得部321は、以下の処理で用いる整数型変数jとFに0を代入する(ステップS2)。
次に、外れ値除去部322が、第j+1時系列データに対して外れ値の除去を行い、特徴値算出部323が、特徴値の算出を行う(ステップS3)。具体的には、外れ値除去部322は、第j+1時系列データに対して、第1外れ値除去処理〜第3外れ値除去処理のうち、図3に示す診断テーブル352に定められた外れ値除去処理特定情報352bによって特定される処理で外れ値を除去する。特徴値算出部323は、その外れ値が除去された第j+1時系列データについて、第1特徴値算出処理及び第2特徴値算出処置のうち、図3に示す診断テーブル352に定められた特徴値算出処理特定情報352cによって特定される処理で特徴値を算出する。
次に、健全性判定部324が、図3に示す診断テーブル352において、第j+1時系列データに対して定められた最小閾値352d及び最大閾値352eを参照し、特徴値算出部323によって算出された特徴値が、最小閾値352d以上であり、かつ最大閾値352e以下であるか否かを判定する(ステップS4)。
健全性判定部324は、特徴値が、最小閾値352d以上であり、かつ最大閾値352e以下であれば(ステップS4;YES)、整数型変数jの値を1だけインクリメントする(ステップS6)。一方、健全性判定部324は、特徴値が、最小閾値352d未満であるか、又は最大閾値352eを超える場合は(ステップS4;NO)、整数型変数Fに1を代入し(ステップS5)、ステップS6に移行する。
次に、外れ値除去部322が、整数型変数jの値が19に達したか否かを判定し(ステップS7)、まだ19に達していなければ(ステップS7;NO)、ステップS3に戻る。一方、整数型変数jの値が19に達していれば(ステップS7;YES)、出力部325が、整数型変数Fの値が0か否かを判定する(ステップS8)。
出力部325は、整数型変数Fの値が0であれば(ステップS8;YES)、ホームドア100−kが正常である旨の診断結果を、図2に示す表示部340に表示させる。一方、出力部325は、整数型変数Fの値が0でなければ(ステップS8;NO)、第1時系列データ〜第19時系列データの少なくともいずれかの特徴値が、最小閾値352d未満であったか、又は最大閾値352eを超えたことを表すので、ホームドア100−kに異常の傾向がある旨の診断結果を、図2に示す表示部340に表示させる。
以上で、図1に示すホームドア100−1〜100−Nのうちの1つの診断が完了した。ホームドア100−1〜100−Nの各々について、図5に示す診断処理が実行され、出力部325は、ホームドア100−1〜100−Nの各々の診断結果を、それらホームドア100−1〜100−Nを識別ホームドアID情報別に、表示部340に表示させる。
以上説明したように、本実施形態に係るホームドア診断装置300によれば、第1時系列データ〜第19時系列データそのものではなく、第1時系列データ〜第19時系列データの各々から算出された特徴値が、予め定められた最小閾値352d及び最大閾値352eと比較されることにより、ホームドア100−kの健全性が判定される。
特徴値は、時系列データの変動の特徴を表すものであり、最小閾値352d及び最大閾値352eは、ホームドア100−kに異常がある場合に得られる異常度数分布と、ホームドア100−kが正常である場合に得られる正常度数分布とを用いて定められたものであるため、健全性の診断を従来よりも適正に行うことができる。
また、ホームドア診断装置300によれば、ホームドア100−1〜100−Nの各々について、従来のように異常が生じたことを事後的に検出するのではなく、異常の傾向があることを検出できる。このため、異常の傾向が検出された場合に、必要なメンテナンスを行うことで、ホームドア100−1〜100−Nの各々の故障を未然に防止できる。
また、第1時系列データ〜第19時系列データの各々について、特徴値の算出の前に、外れ値の除去を行うので、外れ値の影響のない特徴値を算出できる。このため、診断が過度に厳しくなりすぎることを抑制でき、かつ偶発的な外れ値の存在によって、異常の傾向があると誤診断してしまうことが防止される。このことも、診断の適正化に資する。
また、診断テーブル352において、第1時系列データ〜第19時系列データの各々について、個別に外れ値除去処理特定情報352bと特徴値算出処理特定情報352cとが定められている。このため、第1時系列データ〜第19時系列データの各々に適したやり方で、外れ値の除去と特徴値の算出とを行うことができる。このことも、診断の適正化に資する。
また、診断テーブル352において、第1時系列データ〜第19時系列データの各々について、個別に最小閾値352d及び最大閾値352eが定められている。このため、最小閾値352d及び最大閾値352eを定めるに当って試験用ホームドア500に発現させる異常状態を、時系列データID352aに応じて異ならせることができる。これにより、既知の複数種の異常状態のいずれかの傾向があるか否かという観点から、ホームドア100−kを診断できる。
[実施形態2]
上記実施形態1では、図8A及び図8Bに示したように、異常度数分布を近似した曲線DBIと、正常度数分布を近似した曲線DBNとの交点を基準として最小閾値352d又は最大閾値352eを定めたが、交点を用いずに、最小閾値352d及び最大閾値352eを定めてもよい。以下、その具体例について説明する。
図9A及び図9Bに示すように、本実施形態では、統計解析部640は、異常度数分布を近似した曲線DBIのピーク値に位置する階級値PKIと、正常度数分布を近似した曲線DBNのピーク値に位置する階級値PKNとを求める。
そして、統計解析部640は、図9Aに示すように、階級値PKIが階級値PKNより小さい場合は、階級値PKIを最小閾値352dとして定め、階級値PKNを最大閾値352eとして定める。また、統計解析部640は、図9Bに示すように、階級値PKIが階級値PKNより大きい場合には、階級値PKIを最大閾値352eとして定め、階級値PKNを最小閾値352dとして定める。
[実施形態3]
上記実施形態1では、第1時系列データ〜第19時系列データの各々について、外れ値除去処理特定情報352bと特徴値算出処理特定情報352cとが予め診断テーブル352に定められていたが、外れ値を除去する方法と特徴値を算出する方法とをユーザが選択できるようにしてもよい。以下、その具体例について説明する。
本実施形態では、図2に示す選択手段としての入力部360を用いて、ユーザが、第1時系列データ〜第19時系列データの各々について、第1外れ値除去処理〜第3外れ値除去処理のいずれを外れ値除去部322に実行させるかを選択する。なお、この選択の操作は、図5のステップS3において行われる。
また、ユーザは、選択手段としての入力部360を用いて、第1時系列データ〜第19時系列データの各々について、第1特徴値算出処理と第2特徴値算出処理のいずれを特徴値算出部323に実行させるかを選択する。なお、この選択の操作も、図5のステップS3において行われる。
図10に示すように、本実施形態でCPU320は、第1外れ値除去処理〜第3外れ値除去処理のうち入力部360で選択されたものを外れ値除去部322に指定し、かつ第1特徴値算出処理と第2特徴値算出処理のうち入力部360で選択されたものを特徴値算出部323に指定する指定部326の機能を有する。
本実施形態では、診断テーブル352において、第1時系列データ〜第19時系列データの各々について、第1特徴値算出処理が実行された場合に参照すべき最小閾値352d及び最大閾値352eと、第2特徴値算出処理が実行された場合に参照すべき最小閾値352d及び最大閾値352eとが定められているものとする。
健全性判定部324は、第1時系列データ〜第19時系列データの各々について、第1特徴値算出処理によって求まる特徴値(以下、第1特徴値という)が算出された場合は、その第1特徴値と、その第1特徴値について診断テーブル352に定められた最小閾値352d及び最大閾値352eとを比較する。また、健全性判定部324は、第2特徴値算出処理によって求まる特徴値(以下、第2特徴値という)が算出された場合は、その第2特徴値と、その第2特徴値について診断テーブル352に定められた最小閾値352d及び最大閾値352eとを比較する。
本実施形態によれば、第1時系列データ〜第19時系列データの各々について、第1特徴値と第2特徴値のいずれを算出するかによって、ホームドア100−kの診断の観点を異ならせることができる。このため、ホームドア100−kを多面的に診断できる。
[実施形態4]
上記実施形態1では、ホームドア100−kの診断結果として、正常であるか又は異常の傾向があるかをユーザに提示したが、ホームドア診断装置300は、ホームドア100−kに異常の傾向がある場合に、推定される異常の態様をさらに提示してもよい。以下、その具体例について説明する。
図11に、本実施形態で表示部340に表示される診断結果リスト341を例示する。診断結果リスト341として、ホームドア100−1〜100−Nの各々を識別するホームドアID情報341a別に、診断結果341bが表示される。診断結果341bには、推定される異常の態様も含まれる。
このような診断を可能とするために、本実施形態では、図3に示した診断テーブル352において、時系列データID352a別に、特徴値が最小閾値352dから最大閾値352eまでの範囲から外れた場合に推定される異常の態様が、予め登録されているものとする。その推定される異常の態様の具体的な内容は、最小閾値352d又は最大閾値352eからの特徴値のずれの大きさに応じて異なっている。
健全性診断部324は、図5に示した診断処理において、第1時系列データ〜第19時系列データのいずれがステップS4でNOと判定されたかを記憶する。また、健全性診断部324は、ステップS4でNOと判定された時系列データの特徴値の、最小閾値352d又は最大閾値352eからのずれの大きさも記憶する。
そして、健全性診断部324は、それら診断処理の結果と、上述した診断テーブル352とを照合することにより、図11に示す診断結果リスト341を作成する。作成された診断結果リスト341は、出力部325によって表示部340に表示される。
図11には、ホームドアID情報341aが「MMM」であるホームドア100−kの診断結果341bとして、異常の傾向があるというだけでなく、スライド扉110−kの開閉の抵抗が大である旨の異常の態様が表示されている。
この異常の態様は、モータ120−kのトルクリミット値を表す第13時系列データ、又はモータ120−kのトルクの指令値を表す第14時系列データについて、特徴値が最小閾値352dから最大閾値352eまでの範囲から外れたことをもって特定できる。
また、第13時系列データ又は第14時系列データの特徴値の、最小閾値352d又は最大閾値352eからのずれの大きさが一定値を超えたことにより、戸当たりの誤検知が発生する可能性がある旨も特定できる。なお、戸当たりの誤検知とは、スライド扉110−kに乗降客又は荷物が当たって無いにも関わらず、スライド扉110−kの開閉の抵抗が大であるため、スライド扉110−kに乗降客又は荷物が当たったと個別制御部130−kが誤検知することを指す。
この他、健全性診断部324は、モータ120−kに供給される電圧を表す第9時系列データ、第10時系列データ、第11時系列データ、及び第12時系列データの少なくともいずれかの特徴値によって、モータ120−kに電圧を供給する電源回路が備える平滑用キャパシタの静電容量が不足しているといった異常の態様を特定できる。
また、健全性診断部324は、モータ120−kの作動に伴う振動の振幅を表す第19時系列データの特徴値によって、スライド扉110−kのがたつき、ねじの緩みといった異常の態様を特定できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ホームドア100−kの診断結果341bとして、正常であるか又は異常の傾向があるかという情報だけでなく、異常の傾向がある場合に、推定される異常の態様がユーザに提示される。
従って、ユーザは、どのようなメンテナンスを施せばよいかを容易に判断できるため、迅速にメンテンナスに取りかかることができる。また、ホームドア100−kに故障が発生している場合でも、迅速に復旧作業に取りかかることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。本発明はこれに限られず、以下に述べる変形も可能である。
上記実施形態1では、ホームドア診断装置300が第1時系列データ〜第19時系列データの全てのデータを取得し、全てのデータについて健全性の診断を行うと記載したが、第1時系列データ〜第19時系列データの少なくとも1つのデータを取得し、少なくとも1つのデータについて健全性の診断を行ってもよい。
上記実施形態1では、模擬装置としての試験用ホームドア500を用いて、最小閾値352d及び最大閾値352eを定めたが、最小閾値352d及び最大閾値352eの決定には、必ずしも試験用ホームドア500を用いなくてもよい。診断対象装置としてのホームドア100−1〜100−Nが正常状態又は異常状態にあることが既知である場合にホームドア100−1〜100−Nが出力した第1時系列データ〜第19時系列データを用いて、最小閾値352d及び最大閾値352eを定めてもよい。
上記実施形態1及び2では、異常度数分布と正常度数分布とを用いて、最小閾値352d及び最大閾値352eを定めたが、異常度数分布だけを用いて、最小閾値352d及び最大閾値352eを定めてもよい。具体的には、異常度数分布を表す曲線DBIのピークに位置する階級値PKIを最小閾値352dとし、曲線DBIにおける値の大きい方の端点に位置する階級値を最大閾値352eとしてもよい。
上記実施形態1では、健全性の判定の基準に用いる閾値として、最小閾値352dと最大閾値352eの2つの閾値を用いたが、用いる閾値の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、複数の閾値を用いる場合には、それら閾値によって、特徴値に関して3つ以上の区間が画定されるため、優秀、合格、不可といったように、複数段階的に健全性を評価してもよい。
上記実施形態4では、特徴値が最小閾値352dから最大閾値352eまでの範囲から外れた場合に推定される異常の態様を、時系列データID352a別に定めたが、特徴値が最小閾値352dから最大閾値352eまでの範囲から外れた時系列データの組み合わせによって、推定される異常の態様を定めてもよい。
上記実施形態4では、ホームドア100−1〜100−Nに異常の傾向がある場合に、推定される異常の態様をユーザに提示したが、さらに、第1時系列データ〜第19時系列データを用いて、異常が生じている箇所、又は異常が生じる可能性が高い箇所を推定してユーザに提示してもよい。具体的には、モータ120−kのトルクを表す第13時系列データ又は第14時系列データと、スライド扉110−kの繰り出し量を表す第17時系列データとを照合し、モータ120−kのトルクが異常に増大するときのスライド扉110−kの繰り出し量を特定することで、スライド扉110−kを案内するレール部材における異常が生じている個所を推定できる。
上記実施形態1では、外れ値除去処理特定情報352bによって特定される処理として、第1外れ値除去処理〜第3外れ値除去処理を例示したが、外れ値を除去する方法はこれらに限られず、公知の種々の手法を用いることができる。また、特徴値算出処理特定情報352cによって特定される処理として、第1特徴値算出処理と第2特徴値算出処理とを例示したが、特徴値を算出する方法はこれらに限られず、公知の種々の手法を用いることができる。
上記実施形態1では、ホームドア診断装置300が、ホームドア100−1〜100−Nが設置されている駅、具体的には駅務室に配置されているとしたが、ホームドア診断装置300を設置する場所は特に限定されない。ホームドア診断装置300は、駅における駅務室以外の場所に配置されてもよいし、駅以外の場所に配置されてもよい。ホームドア診断装置300は、鉄道会社又はホームドア装置の管理センターに配置されてもよい。複数の駅のホームドアを、管理センターに配置される1つのホームドア診断装置300で診断してもよい。
図2に示した診断プログラム351をコンピュータにインストールすることで、そのコンピュータをホームドア診断装置300として機能させることができる。診断プログラム351は、通信回線を通じて配布することもできるし、光ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することもできる。
100−1〜100−N…ホームドア(診断対象装置)、110−1〜110−N…スライド扉、120−1〜120−N…モータ、130−1〜130−N…個別制御部、200…統合制御部、300…ホームドア診断装置、310…通信部、320…CPU、321…時系列データ取得部(時系列データ取得手段)、322…外れ値除去部(外れ値除去手段)、323…特徴値算出部(特徴値算出手段)、324…健全性判定部(健全性判定手段)、325…出力部(出力手段)、326…指定部、330…主記憶部、340…表示部、341…診断結果リスト、341a…ホームドアID情報、341b…診断結果、350…補助記憶部、351…診断プログラム、352…診断テーブル、352a…時系列データID、352b…外れ値除去処理特定情報、352c…特徴値算出処理特定情報、352d…最小閾値、352e…最大閾値、360…入力部(選択手段)、400…ホームドアシステム、500…試験用ホームドア(模擬装置)、510…スライド扉、520…モータ、530…個別制御部、600…閾値決定装置、610…時系列データ取得部、620…外れ値除去部、630…特徴値算出部、640…統計解析部、700…閾値決定システム、DBI,DBN…曲線、THA,THB,PKI,PKN…階級値。

Claims (8)

  1. プラットホームに設置されるホームドアから、前記ホームドアの制御に関わる物理量又は前記ホームドアの状態を表す物理量を表す時系列データを取得する時系列データ取得手段と、
    前記時系列データ取得手段によって取得された前記時系列データを用いて、前記時系列データの変動の特徴を表す特徴値を算出する特徴値算出手段と、
    前記特徴値算出手段によって算出された前記特徴値を、前記ホームドアに異常がある場合に得られる前記特徴値の度数分布と、前記ホームドアが正常である場合に得られる前記特徴値の度数分布とを用いて予め定められた閾値と比較することにより、前記ホームドアの健全性を判定する健全性判定手段と、
    前記健全性判定手段の判定結果を出力する出力手段と、
    を備える、ホームドア診断装置。
  2. 前記特徴値算出手段が、前記時系列データの前記特徴値としての第1特徴値と、前記時系列データの、前記第1特徴値が表す特徴とは異なる特徴を表す前記特徴値としての第2特徴値とを算出する機能を有し、
    前記健全性判定手段が、前記特徴値算出手段によって前記第1特徴値が算出された場合は、前記第1特徴値を、前記第1特徴値についての前記閾値である第1閾値と比較し、前記特徴値算出手段によって前記第2特徴値が算出された場合には、前記第2特徴値を、前記第2特徴値についての前記閾値である第2閾値と比較する、
    請求項1に記載のホームドア診断装置。
  3. 前記特徴値算出手段に前記第1特徴値と前記第2特徴値とのいずれを算出させるかをユーザが選択するための選択手段、
    をさらに備える、請求項2に記載のホームドア診断装置。
  4. 前記時系列データ取得手段が、互いに異なる前記物理量を表す複数種の前記時系列データを取得し、
    前記特徴値算出手段が、前記時系列データ取得手段によって取得された複数種の前記時系列データの各々について前記特徴値を算出し、
    前記健全性判定手段が、前記特徴値算出手段によって算出された前記特徴値の各々を、該特徴値について定められた前記閾値と比較する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のホームドア診断装置。
  5. 前記時系列データ取得手段が、前記プラットホームに設置される複数の前記ホームドアの各々から前記時系列データを取得し、
    前記特徴値算出手段が、複数の前記ホームドアの各々から取得された前記時系列データを用いて、前記ホームドア別に前記特徴値を算出し、
    前記健全性判定手段が、前記ホームドア別に算出された前記特徴値を用いて、前記ホームドア別に健全性を判定し、
    前記出力手段が、前記ホームドア別に前記健全性判定手段の判定結果を出力する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のホームドア診断装置。
  6. 診断の対象とする診断対象装置又は前記診断対象装置を模した模擬装置に既知の異常状態を発現させ、前記異常状態にある前記診断対象装置又は前記模擬装置から、該診断対象装置若しくは該模擬装置の制御に関わる物理量又は該診断対象装置若しくは該模擬装置の状態を表す物理量を表す時系列データを複数回取得し、取得した前記時系列データの各々を用いて、該時系列データの変動の特徴を表す特徴値を算出することにより、前記特徴値の度数分布である異常度数分布を求める異常度数分布測定ステップと、
    前記異常度数分布を用いて、前記特徴値についての、前記診断対象装置の健全性の判断の基準となる閾値を定める閾値決定ステップと、
    稼働中の前記診断対象装置から、該診断対象装置の制御に関わる物理量又は該診断対象の状態を表す物理量を表す前記時系列データを取得し、取得した前記時系列データを用いて、前記時系列データの変動の特徴を表す前記特徴値を算出し、算出した前記特徴値と、前記閾値決定ステップで定めた前記閾値との比較に基づいて、前記診断対象装置の健全性を診断する診断ステップと、
    を含む、診断方法。
  7. 前記閾値決定ステップの前に、
    正常状態にある前記診断対象装置又は前記模擬装置から、該診断対象装置若しくは該模擬装置の制御に関わる物理量又は該診断対象装置若しくは該模擬装置の状態を表す物理量を表す前記時系列データを複数回取得し、取得した前記時系列データの各々を用いて、該時系列データの変動の特徴を表す特徴値を算出することにより、前記特徴値の度数分布である正常度数分布を求める正常度数分布測定ステップ、
    をさらに含み、
    前記閾値決定ステップにおいては、前記正常度数分布が表す曲線と、前記異常度数分布が表す曲線との交点を求め、該交点を用いて、前記閾値を定める、
    請求項6に記載の診断方法。
  8. コンピュータに、
    プラットホームに設置されるホームドアから、前記ホームドアの制御に関わる物理量又は前記ホームドアの状態を表す物理量を表す時系列データを取得する時系列データ取得機能と、
    前記時系列データ取得機能によって取得した前記時系列データを用いて、前記時系列データの変動の特徴を表す特徴値を算出する特徴値算出機能と、
    前記特徴値算出機能によって算出した前記特徴値を、前記ホームドアに異常がある場合に得られる前記特徴値の度数分布と、前記ホームドアが正常である場合に得られる前記特徴値の度数分布とを用いて予め定められた閾値と比較することにより、前記ホームドアの健全性を判定する健全性判定機能と、
    を実現させる、診断プログラム。
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