JP2019179019A - 未臨界性評価方法及び未臨界性評価装置 - Google Patents

未臨界性評価方法及び未臨界性評価装置 Download PDF

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Abstract

【課題】原子力設備で管理される燃料の未臨界性を合理的に評価することができる未臨界性評価方法等を提供する。【解決手段】使用済燃料ピットで貯蔵される使用済燃料となる燃料集合体の未臨界性を評価する未臨界評価方法であって、入力パラメータは、燃料集合体に関する核データと、使用済燃料ピット及び燃料集合体の製作公差に関する公差パラメータとを含み、予め用意された共分散データに基づいて核データを摂動させる核データ摂動ステップS11と、公差パラメータを製作公差の範囲内で摂動させる公差パラメータ摂動ステップS12と、摂動させた核データ及び公差パラメータを組み合わせ、組み合わせた核データ及び公差パラメータを含む複数セットの入力パラメータに基づいて、実効増倍率を複数導出する評価値導出ステップS13と、導出された複数の実効増倍率を統計処理して、不確かさを含む実効増倍率を評価結果として導出する評価ステップS14とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、原子力設備で管理される燃料の未臨界性を評価する未臨界性評価方法及び未臨界性評価装置に関するものである。
従来、原子力設備としての使用済燃料ピット(SFP:Spent Fuel Pit)に貯蔵される使用済燃料の未臨界性を評価する方法が知られている(例えば、非特許文献1)。この評価方法では、要求された規定の設計となる使用済燃料ピットに使用済燃料が貯蔵されたことを条件(ノミナル条件)とし、この条件に基づいて評価される評価値(例えば、実効増倍率)を、ノミナル値として導出している。また、この評価方法では、使用済燃料ピットの製作公差に起因する不確かさを評価すると共に、未臨界の評価に用いられる入力パラメータとしての核データの不確かさ、及び未臨界の評価に用いられる計算コードの不確かさを評価している。そして、この評価方法において、ノミナル値となる評価結果に、製作公差に起因する不確かさ、核データの不確かさ及び計算コードの不確かさを加味した最終的な評価値となる実効増倍率が、予め規定された評価基準を満足するか否かを判定している。つまり、この評価方法は、ノミナル値に不確かさを積み上げた積み上げ式の評価方法となっている。
"燃料取扱設備、新燃料貯蔵設備及び使用済燃料貯蔵設備の核燃料物質が臨界に達しないことに関する説明書"、[online]、原子力規制委員会、[平成30年2月28日検索]、インターネット<URL:http://www.nsr.go.jp/data/000186280.pdf>
しかしながら、非特許文献1の評価方法では、不確かさを個別に積み上げて評価することから、不確かさを合理化する余地があった。
そこで、本発明は、原子力設備で管理される燃料の未臨界性を合理的に評価することができる未臨界性評価方法及び未臨界性評価装置を提供することを課題とする。
本発明の未臨界性評価方法は、原子力設備で管理される燃料の未臨界性を評価する未臨界性評価装置で実行される未臨界評価方法であって、未臨界性を評価するために入力される入力パラメータは、前記燃料に含まれる核種に関するデータである核データと、前記核データの不確かさに関するデータである共分散データと、前記原子力設備の製作公差に関する公差パラメータと、を含み、前記核データを前記共分散データに基づいて摂動させる核データ摂動ステップと、前記公差パラメータを前記製作公差の範囲内で摂動させる公差パラメータ摂動ステップと、摂動させた前記核データ及び前記公差パラメータを組み合わせ、組み合わせた前記核データ及び前記公差パラメータを含む複数の前記入力パラメータに基づいて、未臨界性の評価値を複数導出する評価値導出ステップと、導出された複数の前記評価値を統計処理して、不確かさを含む前記評価値を評価結果として導出する評価ステップと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の未臨界性評価装置は、原子力設備で管理される燃料の未臨界性を評価する未臨界性評価装置であって、未臨界性を評価するために入力される入力パラメータは、前記燃料に含まれる核種に関するデータである核データと、前記核データの不確かさに関するデータである共分散データと、前記原子力設備の製作公差に関する公差パラメータと、を含み、前記入力パラメータを取得し、取得した前記入力パラメータに基づいて、未臨界性の評価値を導出する制御部を備え、前記制御部は、前記共分散データに基づいて前記核データを摂動させると共に、前記製作公差の範囲内で前記公差パラメータを摂動させ、摂動させた前記核データ及び前記公差パラメータを組み合わせて前記入力パラメータを複数生成し、複数の前記入力パラメータに基づいて、前記評価値を複数導出し、導出した複数の前記評価値を統計処理して、不確かさを含む前記評価値を評価結果として導出することを特徴とする。
これらの構成によれば、核データの不確かさと、原子力設備の製作公差とを考慮して、不確かさを含む評価値を導出することができるため、原子力設備で管理される燃料の未臨界性を合理的に評価することができる。
また、前記評価値は、実効増倍率であり、前記評価値導出ステップでは、前記実効増倍率が前記評価値として導出され、前記評価ステップでは、不確かさを含む前記実効増倍率が前記評価結果として導出されることが、好ましい。
この構成によれば、実効増倍率を用いて、燃料の未臨界性を適切に評価することができる。
また、前記共分散データは、正規分布となっており、前記核データ摂動ステップでは、前記核データを前記正規分布に基づいて摂動させ、前記公差パラメータ摂動ステップでは、前記公差パラメータを、前記原子力設備の前記製作公差を製作実績に基づいて統計的に整理した確率分布に基づいて摂動させることが、好ましい。
この構成によれば、核データを正規分布に基づいて適切に摂動させることができ、また、公差パラメータを製作実績に基づいて適切に摂動させることができるため、不確かさを含む評価値を適切に導出することができる。
また、前記評価ステップでは、導出された複数の前記評価値を算術平均して平均評価値を導出する平均導出ステップと、導出された複数の前記評価値に基づいて、前記評価値の標準偏差を導出する標準偏差導出ステップと、前記平均評価値に前記標準偏差を加算して、不確かさを含む前記評価値を前記評価結果として導出する評価結果導出ステップと、を有することが、好ましい。
この構成によれば、平均評価値と標準偏差とを用いることで、不確かさを含む評価値を、評価結果として適切に導出することができる。
また、前記原子力設備は、使用済燃料を貯蔵するラックを有する使用済燃料ピットを含むことが、好ましい。
この構成によれば、使用済燃料ピットに貯蔵される使用済燃料の未臨界性を評価することができる。
また、前記評価ステップにおいて導出された前記評価結果を、前記未臨界性評価装置の表示部に表示する評価結果表示ステップを、さらに備えることが、好ましい。
また、前記評価結果を表示する表示部をさらに備えることが、好ましい。
この構成によれば、不確かさを含む評価値を表示部に表示することで、表示部を視認することにより評価結果を容易に把握することができる。
また、前記評価ステップにおいて、複数の前記評価値を算術平均した平均評価値と、複数の前記評価値の標準偏差とを導出する場合、前記評価結果表示ステップでは、前記評価結果と共に、前記平均評価値及び前記標準偏差の少なくとも一方を表示することが、好ましい。
この構成によれば、不確かさを含む評価値の他、平均評価値及び標準偏差を表示部に表示することで、不確かさを含む評価値をより詳細に把握することができる。
図1は、本実施形態の未臨界評価方法の評価対象となる使用済燃料ピットを示す図である。 図2は、使用済燃料ピットのラックを示す図である。 図3は、本実施形態の未臨界性評価装置を模式的に表した概略構成図である。 図4は、不確かさを含む実効増倍率を導出する制御動作に関するフローチャートである。 図5は、不確かさを含む実効増倍率の導出に関する説明図である。 図6は、表示部に表示される評価結果を示す図である。 図7は、本実施形態の実効増倍率と従来の実効増倍率とを比較した図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[本実施形態]
本実施形態の未臨界評価方法及び未臨界性評価装置10は、原子力設備で管理される燃料の未臨界性を評価する方法及び装置である。燃料としては、例えば、使用済みの燃料集合体が適用される。また、原子力設備としては、例えば、使用済燃料を貯蔵する使用済燃料ピット(SFP:Spent Fuel Pit)及び燃料集合体が適用される。なお、以下の説明では、使用済燃料ピット及び燃料集合体(単に、燃料とも言う)に適用して説明するが、燃料を管理する設備であれば、使用済燃料ピットに限定されず、例えば、新燃料を貯蔵する設備に適用してもよいし、燃料として、燃料ペレットに適用してもよい。本実施形態の未臨界評価方法及び未臨界性評価装置10の説明に先立ち、評価対象となる使用済燃料ピット1について説明する。
図1は、本実施形態の未臨界評価方法の評価対象となる使用済燃料ピットを示す図である。図1は、使用済燃料ピット1を上方側から見た平面図となっている。使用済燃料ピット1は、減速材としての水を貯留する貯留ピット5と、燃料集合体8を収容する複数のラック6と、を備えている。貯留ピット5は、内部に収容空間を有する長方体形状の槽である。ラック6は、水平面内において、格子状に複数配置されている。
図2は、使用済燃料ピットのラックを示す図である。図2は、ラック6を上方側から見た平面図となっている。ラック6は、四角形となる角筒形状となっており、その内部に燃料集合体8を収容可能な収容空間が形成されている。このラック6は、鉛直方向に亘って燃料集合体8を収容する。ここで、図2に示すように、ラック6は、内壁面と外壁面と間の厚みが、ラック板厚Dとなっており、このラック板厚Dは、後述する未臨界評価において用いられる公差パラメータの一つとなっている。また、ラック6は、対向する内壁面同士の間の距離が、ラック内のりLとなっており、このラック内のりLも、後述する未臨界評価において用いられる公差パラメータの一つとなっている。
燃料集合体8は、断面方形状に形成され、例えば、17×17のセルで構成されている。そして、複数のセルには、制御棒及び燃料棒が適宜挿入されている。
次に、図3を参照して、評価対象となる使用済燃料ピット1に貯蔵される燃料の未臨界性を評価する未臨界性評価装置10について説明する。図3は、本実施形態の未臨界性評価装置を模式的に表した概略構成図である。未臨界性評価装置10は、燃料の核データ及び使用済燃料ピット1に関するデータを入力パラメータとし、この入力パラメータに基づいて未臨界評価計算を行って、燃料の未臨界性の評価値としての実効増倍率を算出する装置となっている。
未臨界性評価装置10は、各種プログラムを実行して各種処理を実行可能な制御部11と、各種プログラムおよびデータを記憶する記憶部12と、キーボード等の入力デバイスで構成された入力部13と、モニタ等の表示デバイスで構成された表示部14とを有している。なお、未臨界性評価装置10は、単体の装置で構成してもよいし、他の装置と一体に構成してもよいし、演算装置及びデータサーバ等の各種装置を組み合わせたシステムとして構成してもよく、特に限定されない。
記憶部12には、各種プログラムとして、例えば、未臨界評価に用いられる未臨界評価計算コード(例えば、SCALEコード等)を含む未臨界評価プログラムPが記憶されている。また、記憶部12には、データとして、例えば、燃料に含まれる核種に関する核データD1と、核データの不確かさに関する共分散データD4と、使用済燃料ピット1及び燃料集合体8の製作公差に関する公差パラメータD2と、製作公差の確率分布D3と、を含んで記憶されている。これらのデータD1,D2,D3,D4は、後述する未臨界評価に用いられる。
未臨界性評価装置10は、未臨界評価プログラムPを実行すると、入力部13から入力された入力データ及び記憶部12に記憶されたデータ等を制御部11が取得する。制御部11は、取得した核データD1及び公差パラメータD2を含む各種データを入力パラメータとし、この入力パラメータに基づいて未臨界評価計算コードを用いて計算を行うことで、実効増倍率を算出する。
次に、図4及び図5を参照して、不確かさを含む実効増倍率を導出する制御動作について説明する。図4は、不確かさを含む実効増倍率を導出する制御動作に関するフローチャートである。図5は、不確かさを含む実効増倍率の導出に関する説明図である。
未臨界性評価装置10は、不確かさを含む実効増倍率を評価結果として算出している。また、未臨界性評価装置10は、核データの不確かさ、及び製作公差の製作実績を考慮して、不確かさを含む実効増倍率を算出している。
不確かさを含む実効増倍率を算出する場合、先ず、制御部11は、記憶部12に記憶されている核データD1及び共分散データD4を取得し、取得した核データD1を、共分散データD4に基づいて摂動させる(ステップS11:核データ摂動ステップ)。ここで、共分散データD4は、正規分布となっていることから、ステップS11では、核データを正規分布に基づいて摂動させている。ステップS11において、核データD1を摂動させることにより、複数(N個)の核データσ1〜σNを生成する。
次に、制御部11は、記憶部12に記憶されている公差パラメータD2及び確率分布D3を取得し、取得した複数の公差パラメータD2を、確率分布D3に基づいて摂動させる(ステップS12:公差パラメータ摂動ステップ)。なお、確率分布D3は、原子力設備の製作公差を、製作実績(製作公差の度数)に基づいて統計的に整理した分布となっている。ステップS12において、公差パラメータD2を摂動させることにより、複数(N個)の公差パラメータG1〜GNを生成する。
続いて、制御部11は、摂動させた核データD1及び公差パラメータD2を含む入力パラメータを1セットとし、摂動パターンが異なる複数セットの入力パラメータを生成している。ここで、制御部11は、N個の核データσ1〜σNとN個の公差パラメータG1〜GNとを適宜組み合わせて、複数セットの入力パラメータを生成している。組み合わせ方としては、いずれの組み合わせ方でもよいが、例えば、N個の核データσ1〜σNとN個の公差パラメータG1〜GNとを無作為に(ランダムに)組み合わせて、N個の入力パラメータを生成してもよいし、N個の核データσ1〜σNとN個の公差パラメータG1〜GNとを全通りで組み合わせて、N個の入力パラメータを生成してもよい。そして、制御部11は、摂動させた核データD1及び公差パラメータD2を含む複数セットの入力パラメータから、未臨界評価計算コードを用いて、各セットの実効増倍率をそれぞれ算出し、複数セットに対応する複数(N個)の実効増倍率k1〜kNを算出する(ステップS13:評価値導出ステップ)。
次に、制御部11は、算出した複数の実効増倍率に基づいて、不確かさを含む実効増倍率Kを評価結果として導出する(ステップS14:評価ステップ)。具体的に、評価ステップS14において、制御部11は、算出した複数の実効増倍率を算術平均して平均実効増倍率kavgを算出する(ステップS14a)。続いて、制御部11は、算出した複数の実効増倍率に基づいて、実効増倍率の標準偏差σkを算出する(ステップS14b)。そして、制御部11は、標準偏差σkに信頼係数αを乗算し、信頼係数αを乗算した標準偏差σkを、平均実効増倍率kavgに加算することで、不確かさを含む実効増倍率K(=kavg+α×σk)を算出する(ステップS14c)。
そして、制御部11は、図6に示すように、算出した不確かさを含む実効増倍率Kを評価結果として表示部14に表示させると共に、平均実効増倍率kavgと標準偏差σkとを、表示部14に表示させる(ステップS15:評価結果表示ステップ)。ここで、図6は、表示部に表示される評価結果を示す図である。また、ステップS15において、制御部11は、従来手法(例えば、ノミナル値に不確かさを積み上げた積み上げ式の評価方法)に基づく評価結果(k+ε)と、ステップS14で算出した実効増倍率Kとの差分((k+ε)−K)を、比較結果として表示部14に表示させてもよい。制御部11は、ステップS15の実行後、不確かさを含む実効増倍率Kを算出する制御動作を終了する。
図7は、本実施形態の実効増倍率と従来の実効増倍率とを比較した図である。図7に示すように、従来の実効増倍率(k+ε)と、本実施形態の実効増倍率Kとを比較すると、本実施形態の実効増倍率Kが、従来の実効増倍率(k+ε)に比して、約0.6%減じることが確認され、合理化を図れることが確認できた。
以上のように、本実施形態によれば、核データD1の不確かさと、使用済燃料ピット1及び燃料集合体8を含む原子力設備の製作公差とを考慮して、不確かさを含む実効増倍率Kを導出することができるため、原子力設備で管理される燃料の未臨界性を、合理的に評価することができる。
また、本実施形態によれば、評価結果として、実効増倍率Kを用いることから、燃料の未臨界性を適切に評価することができる。
また、本実施形態によれば、核データD1を正規分布に基づいて適切に摂動させることができ、また、公差パラメータD2を製作実績に基づいて適切に摂動させることができるため、不確かさを含む実効増倍率Kを適切に導出することができる。
また、本実施形態によれば、平均実効増倍率kavgと標準偏差σkとを用いることで、不確かさを含む実効増倍率Kを、評価結果として適切に算出することができる。
また、本実施形態によれば、使用済燃料ピット1に貯蔵される使用済燃料の未臨界性を評価することができる。
また、本実施形態によれば、不確かさを含む実効増倍率Kを表示部14に表示することで、表示部14を視認することにより評価結果を容易に把握することができ、また、平均評価値kavg及び標準偏差σkを表示部14に表示することで、不確かさを含む実効増倍率Kをより詳細に把握することが可能となる。
1 使用済燃料ピット
5 貯留ピット
6 ラック
8 燃料集合体
10 未臨界性評価装置
11 制御部
12 記憶部
13 入力部
14 表示部
P 未臨界評価プログラム
D1 核データ
D2 公差パラメータ
D3 確率分布
D4 共分散データ

Claims (9)

  1. 原子力設備で管理される燃料の未臨界性を評価する未臨界性評価装置で実行される未臨界評価方法であって、
    未臨界性を評価するために入力される入力パラメータは、前記燃料に含まれる核種に関するデータである核データと、前記核データの不確かさに関するデータである共分散データと 、前記原子力設備の製作公差に関する公差パラメータと、を含み、
    前記核データを前記共分散データに基づいて摂動させる核データ摂動ステップと、
    前記公差パラメータを前記製作公差の範囲内で摂動させる公差パラメータ摂動ステップと、
    摂動させた前記核データ及び前記公差パラメータを組み合わせ 、組み合わせた前記核データ及び前記公差パラメータを含む複数の前記入力パラメータに基づいて、未臨界性の評価値を複数導出する評価値導出ステップと、
    導出された複数の前記評価値を統計処理して、不確かさを含む前記評価値を評価結果として導出する評価ステップと、を備えることを特徴とする未臨界性評価方法。
  2. 前記評価値は、実効増倍率であり、
    前記評価値導出ステップでは、前記実効増倍率が前記評価値として導出され、
    前記評価ステップでは、不確かさを含む前記実効増倍率が前記評価結果として導出されることを特徴とする請求項1に記載の未臨界性評価方法。
  3. 前記共分散データは、正規分布となっており、
    前記核データ摂動ステップでは、前記核データを前記正規分布に基づいて摂動させ、
    前記公差パラメータ摂動ステップでは、前記公差パラメータを、前記原子力設備の前記製作公差を製作実績に基づいて統計的に整理した確率分布に基づいて摂動させることを特徴とする請求項1または2に記載の未臨界性評価方法。
  4. 前記評価ステップでは、
    導出された複数の前記評価値を算術平均して平均評価値を導出する平均導出ステップと、
    導出された複数の前記評価値に基づいて、前記評価値の標準偏差を導出する標準偏差導出ステップと、
    前記平均評価値に前記標準偏差を加算して、不確かさを含む前記評価値を前記評価結果として導出する評価結果導出ステップと、を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の未臨界性評価方法。
  5. 前記原子力設備は、使用済燃料を貯蔵するラックを有する使用済燃料ピットを含むことを特徴とする請求項4に記載の未臨界性評価方法。
  6. 前記評価ステップにおいて導出された前記評価結果を、前記未臨界性評価装置の表示部に表示する評価結果表示ステップを、さらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の未臨界性評価方法。
  7. 前記評価ステップにおいて、複数の前記評価値を算術平均した平均評価値と、複数の前記評価値の標準偏差とを導出する場合、
    前記評価結果表示ステップでは、前記評価結果と共に、前記平均評価値及び前記標準偏差の少なくとも一方を表示することを特徴とする請求項6に記載の未臨界性評価方法。
  8. 原子力設備で管理される燃料の未臨界性を評価する未臨界性評価装置であって、
    未臨界性を評価するために入力される入力パラメータは、前記燃料に含まれる核種に関するデータである核データと、前記核データの不確かさに関するデータである共分散データと、前記原子力設備の製作公差に関する公差パラメータと、を含み、
    前記入力パラメータを取得し、取得した前記入力パラメータに基づいて、未臨界性の評価値を導出する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記共分散データに基づいて前記核データを摂動させると共に、前記製作公差の範囲内で前記公差パラメータを摂動させ、摂動させた前記核データ及び前記公差パラメータを組み合わせて前記入力パラメータを複数生成し、複数の前記入力パラメータに基づいて、前記評価値を複数導出し、導出した複数の前記評価値を統計処理して、不確かさを含む前記評価値を評価結果として導出することを特徴とする未臨界性評価装置。
  9. 前記評価結果を表示する表示部をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の未臨界性評価装置。
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