JP2019177721A - 荷受台昇降装置の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車体フレームに対する荷受台昇降装置の前後位置及び左右位置を簡単な作業によって調節可能な荷受台昇降装置の取付構造の提供。【解決手段】車体フレームに固定される第1ブラケット26の第1連結板部31には車幅方向に延びる第1長孔39が形成され、装置支持フレーム50に固定される第2ブラケット27の第2連結板部32には前後方向に延びる第2長孔41が形成される。雌ネジ部材35の雌ネジ孔43が第2長孔41及び第1長孔39を介して締結板44のボルト挿通孔46と連通するように、締結板44と第1連結板部31と第2連結板部32と雌ネジ部材35とを上下に重ね、ボルト挿通孔46に上方からボルト軸29aを挿入し雌ネジ孔43に螺合してボルト29を締め付けることによって、装置支持フレーム50が車体フレームに対して固定される。【選択図】図8
Description
本発明は、荷受台昇降装置を支持する装置支持フレームを車体フレームに取付ける荷受台昇降装置の取付構造に関する。
特許文献1には、車体側の主桁の外側面に前後一対の取付ブラケットを溶接し、荷受台昇降装置側に連結フレームを設けた荷受台昇降装置の取付構造(第1の例)が記載されている。
取付ブラケットは、一方側を固定部とし、他方側を取付部とするL字形であり、固定部は主桁側面に溶接され、取付部は主桁より外側に突出し、取付部の上下2カ所には長孔が形成されている。連結フレームでは、外側に開口した断面コ字形のガイド部が前後方向に延び、ガイド部の前後端にそれぞれ連結部が固定され、連結部には取付ブラケットの取付部の長孔に対向できるような孔が形成されている。ガイド部の左右にはガイド部を挟むように一対の支持部材が配置され、支持部材間に固定された上部当接部材がガイド部の上面に当接するとともに前後方向にスライドできるようにして荷受台昇降装置を支持するようになっている。
取付ブラケットと連結フレームとの関係は、前後の取付ブラケットの取付部間に連結フレームの前後の連結部を入り込ませるとともに各連結部を取付部に重合させ、連結フレームが前後移動するのを規制した状態で、それぞれ連結部材にて連結するようになっている。連結部材はボルトとナットからなり、ボルトを取付部の長孔と連結部の孔とを貫通させてナットを螺合させることにより連結部を取付部に固縛できるようになっている。その際、取付部の孔は長孔になっているので、車体の主桁間の間隔が異なっていても長孔にて吸収して同じ荷受台昇降装置を取り付けることができる。
また、特許文献1には、他の取付構造(第2の例)として、車体側の取付ブラケットを無くして、荷受台昇降装置側の連結ブラケットを直接車体に固定するようにしたものが記載されている。この構造では、連結フレームの連結部の構造を張出部と取付部とにてL字形とし、張出部にはガイド部を溶接し、取付部には長孔を形成して車体の主桁外側面に重合させるとともに連結部材のボルトとナットにて脱着可能に固定するようになっている。
特許文献1に記載された第1の例では、取付ブラケットの取付部に前後方向に延びる長孔が形成され、第2の例では、連結フレームの取付部に車幅方向に延びる長孔が形成されている。すなわち、第1の例の場合、荷受台昇降装置の前後位置については、取付ブラケットの長孔を挿通するボルトを緩めることによって調節可能であるが、車幅方向の位置(左右位置)は調節不能である。一方、第2の例の場合、荷受台昇降装置の左右位置については、連結フレームの長孔を挿通するボルトを緩めることによって調節可能であるが、前後位置は調節不能である。
係る不都合を解消し、荷受台昇降装置の前後位置及び左右位置の双方を調節可能とするために、第1の例に第2の例を組合せ、取付ブラケットに前後方向に延びる第1の長孔を形成し、連結フレームに車幅方向に延びる第2の長孔を形成することが可能である。
しかし、第1の例に第2の例を組合せた構造では、前後位置の調節は第1の長孔を挿通する第1のボルトを緩めて行い、左右位置の調節は第2の長孔を挿通する第2のボルトを緩めて行うので、調節作業が煩雑である。
本発明は、上記実状に鑑み、車体フレームに対する荷受台昇降装置の前後位置及び左右位置を簡単な作業によって調節可能な荷受台昇降装置の取付構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様は、荷受台昇降装置を支持する装置支持フレームを車体フレームに取付ける荷受台昇降装置の取付構造であって、ボルトと、第1ブラケットと、第2ブラケットと、雌ネジ部材と、締結板とを備える。
ボルトは、雄ネジが形成されたボルト軸を有する。第1ブラケットは、ボルト軸がスライド移動可能に挿通する孔幅で直線状に延びる第1長孔が形成された第1連結板部を有し、第1長孔が車幅方向に延び、且つ第1連結板部が鉛直方向と略直交する姿勢で、車体フレームに対して固定される。第2ブラケットは、ボルト軸がスライド移動可能に挿通する孔幅で直線状に延びる第2長孔が形成された第2連結板部を有し、第2長孔が前後方向に延び、且つ第2連結板部が装置支持フレームの上面との間に雌ネジ部材配置空間を区画する姿勢で、装置支持フレームに対して固定される。雌ネジ部材は、ボルト軸と螺合可能な雌ネジ孔を有し、雌ネジ孔が第2長孔と連通する姿勢で前後方向に移動可能に雌ネジ部材配置空間に配置される。締結板には、ボルト軸が挿通可能なボルト挿通孔が形成されている。
雌ネジ孔が第2長孔及び第1長孔を介してボルト挿通孔と連通するように、締結板と第1連結板部と第2連結板部と雌ネジ部材とを上下に重ね、ボルト挿通孔に上方からボルト軸を挿入し雌ネジ孔に螺合してボルトを締め付けることによって、装置支持フレームが車体フレームに対して固定される。
上記構成では、装置支持フレームを車体フレームに固定するためのボルトが、車幅方向に延びる第1長孔と前後方向に延びる第2長孔の双方を挿通しているので、係るボルトを緩めることによって、車体フレームに対する荷受台昇降装置の前後位置と左右位置(車幅方向の位置)とを調節することができる。従って、前後位置の調節と左右位置の調節とをそれぞれ異なるボルトを緩めて行う場合に比べて、荷受台昇降装置の位置調節を簡単に行うことができる。
本発明の第2の態様は、荷受台昇降装置を支持する装置支持フレームを車体フレームに取付ける荷受台昇降装置の取付構造であって、前後のボルトと、第1ブラケットと、第2ブラケットと、雌ネジ部材と、締結板とを備える。
前後のボルトの各々は、雄ネジが形成されたボルト軸を有する。第1ブラケットは、前後のボルトの各ボルト軸がスライド移動可能に挿通する孔幅で直線状に延びる前後の第1長孔が略平行に並んで形成された第1連結板部を有し、前後の第1長孔が車幅方向に延び、且つ第1連結板部が鉛直方向と略直交する姿勢で、車体フレームに対して固定される。第2ブラケットは、前後のボルトの各ボルト軸がスライド移動可能に挿通する孔幅で直線状に延びる前後の第2長孔が直線状に並んで形成された第2連結板部を有し、前後の第2長孔が前後方向に延び、且つ第2連結板部が装置支持フレームの上面との間に雌ネジ部材配置空間を区画する姿勢で、装置支持フレームに対して固定される。雌ネジ部材は、前後のボルトの各ボルト軸と螺合可能な前後の雌ネジ孔を有し、前後の雌ネジ孔が前後の第2長孔とそれぞれ連通する姿勢で前後方向に移動可能に雌ネジ部材配置空間に配置される。締結板には、前後のボルトの各ボルト軸が挿通可能な前後のボルト挿通孔が形成されている。
前後の雌ネジ孔が前後の第2長孔及び前後の第1長孔を介して前後のボルト挿通孔とそれぞれ連通するように、締結板と第1連結板部と第2連結板部と雌ネジ部材とを上下に重ね、前後のボルト挿通孔に上方から前後のボルトの各ボルト軸を挿入し前後の雌ネジ孔に螺合して前後のボルトをそれぞれ締め付けることによって、装置支持フレームが車体フレームに対して固定される。
上記構成では、装置支持フレームを車体フレームに固定するための前後のボルトが、車幅方向に延びる前後の第1長孔と前後方向に延びる前後の第2長孔の双方をそれぞれ挿通しているので、係る前後のボルトを緩めることによって、車体フレームに対する荷受台昇降装置の前後位置と左右位置(車幅方向の位置)とを調節することができる。従って、前後位置の調節と左右位置の調節とをそれぞれ異なるボルトを緩めて行う場合に比べて、荷受台昇降装置の位置調節を簡単に行うことができる。
1つの雌ネジ部材に前後の雌ネジ孔を設けているので、前側のボルトに対応する前側の雌ネジ部材と後側のボルトに対応する後側の雌ネジ部材とを個別に設ける場合(前後の雌ネジ部材が個々に移動可能な場合)に比べて、雌ネジ部材を前後方向に円滑に移動させることができ、荷受台昇降装置の位置調節時の作業性が向上する。
前後の雌ネジ孔の相対位置が前後のボルト挿通孔の相対位置に合わせて固定されるので、前側の雌ネジ部材と後側の雌ネジ部材とを個別に設ける場合(前後の雌ネジ孔の相対位置が変動する場合)に比べて、前後の雌ネジ孔の位置決めを容易に行うことができ、荷受台昇降装置の取付時の作業性が向上する。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様の荷受台昇降装置の取付構造であって、第2ブラケットは、第2連結板部の車幅方向の両端縁から左右の第2ブラケット側板部が下方へ延びて装置支持フレームに固定されるU状断面である。左右の第2ブラケット側板部は、雌ネジ部材配置空間内の雌ネジ部材の前後方向の移動をガイドする。
上記構成では、雌ネジ部材配置空間内の雌ネジ部材の前後方向の移動が左右の第2ブラケット側板部によってガイドされるので、荷受台昇降装置の前後位置を調節する際に雌ネジ部材を前後方向に円滑に移動させることができ、荷受台昇降装置の位置調節時の作業性が向上する。
本発明によれば、車体フレームに対する荷受台昇降装置の前後位置及び左右位置を簡単な作業によって調節することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るテールゲートリフト(荷受台昇降装置)20の取付構造について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において前後方向は車両1の前後方向を意味し、左右方向は車両1の前方を向いた状態での左右方向を意味する。また、図中の矢印FRは前方を、矢印UPは上方を、矢印INは車幅方向内側をそれぞれ示す。
図1及び図2に示すように、本実施形態の車両1は、荷箱2を車両後部に備えたバン型貨物自動車である。荷箱2は、前壁3、左右の側壁4、屋根5、床6及び左右の後扉7から構成される6面体であり、車体フレーム15(図5参照)によって下方から支持され、その内部に荷室8が区画される。荷箱2の後端には矩形枠状の後部門口9が立設され、左右の側壁4、屋根5及び床6の各後端縁部は後部門口9に結合される。後部門口9は、荷室8を後方へ開放する荷室開口10を区画し、左右の後扉7の車幅方向の外縁部は、後部門口9の左右の隅柱11に上下3箇所のヒンジ12を介してそれぞれ取付けられる。左右の後扉7は、閉止位置で荷室開口10を閉止するとともに、左右に観音開き状に開移動して荷室開口10を開放する。
車両1の後端部には、荷室8への積荷の入出の際に、荷室開口10の後方で地上面と荷室8の床面(床6の上面)との間で積荷を昇降するためのテールゲートリフト(荷受台昇降装置)20が装備されている。
テールゲートリフト20を支持するリフト支持フレーム(装置支持フレーム)50は、図3に示すように、車幅方向に延びるテールゲートメインフレーム51と前後方向に延びる左右1対のリヤバンパステー52とから構成されている。左右のリヤバンパステー52の各前端部は、テールゲートメインフレーム51の中間部に溶接によって固定され、左右のリヤバンパステー52の後端部には、車幅方向に延びるリヤセンタバンパ53の左右の端部が固定される。リヤセンタバンパ53の車幅方向外側に突出するテールゲートメインフレーム51の左右の端部には、前後方向に延びる左右のリヤサイドバンパステー54の各前端部がボルト及びナット(図示省略)の螺合によって締結固定され、左右のリヤサイドバンパステー54の各後端部には、車幅方向に延びるリヤサイドバンパ55が固定される。
図1〜図3に示すように、本実施形態のテールゲートリフト20は、跳ね上げ格納式(背負いタイプ)であり、左右の昇降駆動機構21と昇降プレート(荷受台)22とを備える。なお、昇降駆動装置21は略左右対称に構成され、またリフト支持フレーム50を車体フレーム15に固定する構造も略左右対称に構成されているため、以下では一方(右側)の構成について主に説明する。
昇降駆動機構21は、上アーム23と下アーム24と昇降用油圧シリンダ25とを備える。上アーム23、下アーム24及び昇降用シリンダ25の各基端部はテールゲートメインフレーム51に回転自在に支持され、上アーム23、下アーム24及び昇降用油圧シリンダ25の各先端部は昇降プレート22に対して回転自在に連結される。上アーム23と下アーム24とは並行リンク機構を構成し、昇降用シリンダ25を伸縮させると、昇降プレート22は、着地した下位置から荷室8の床面に等高となる上位置まで、略水平な姿勢で昇降する。また、上位置の昇降プレート22は、略水平な使用状態と荷箱2の後部で車幅方向に沿って略鉛直に起立する格納状態との間で傾動可能に昇降駆動機構21に対して連結され、起立用シリンダ(図示省略)の伸縮によって使用状態と格納状態との間で傾動する。なお、起立用シリンダを設けず、昇降プレート22を手動で傾動させてもよい。
次に、リフト支持フレーム50を車体フレーム15に対して固定する構造について説明する。
図4〜図6に示すように、車体フレーム15の左右には、前側及び後側のマウントブラケット(第1ブラケット)26が固定され、リフト支持フレーム50の左右には、前側及び後側の台座ボックス(第2ブラケット)27が固定され、前側のマウントブラケット26と前側の台座ボックス27とをボルト28,29で締結し、後側のマウントブラケット26と後側の台座ボックス27とをボルト28,29で締結することによって、リフト支持フレーム50が車体フレーム15に対して固定される。なお、マウントブラケット26と台座ボックス27との締結構造は、前側と後側で共通するため、以下では前後を特定しない限り両者を区別せずに説明する。
車体フレーム15は、車幅方向の両側で前後方向に延びる左右のサイドメンバ16と、車幅方向に延びる複数のクロスメンバ(図示省略)とを備え、各クロスメンバの両端部が左右のサイドメンバ16に結合されることによって梯子状に構成される。サイドメンバ16は、サイドメンバ縦板部17の上端縁及び下端縁からサイドメンバ上板部18及びサイドメンバ下板部19が車幅方向内側へ延びるU状断面であり、マウントブラケット26は、マウントブラケット縦板部30の下端縁からマウントブラケット横板部(第1連結板部)31が車幅方向外側へ延びるL状断面である。マウントブラケット26は、マウントブラケット縦板部30がサイドメンバ縦板部17に車幅方向外側から重なって固定されることにより、サイドメンバ16に固定される。サイドメンバ縦板部17とマウントブラケット縦板部30との固定は、ボルトによる締結であってもよく、溶接であってもよい。
テールゲートメインフレーム51及びリヤバンパステー52は矩形筒形状であり、リヤバンパステー52の前端がテールゲートメインフレーム51の後面に突き当てられて溶着される。後側の台座ボックス27は、リヤバンパステー52の上方に配置され、前側の台座ボックス27は、リヤバンパステー52の前端部の上方でテールゲートメインフレーム51及びリヤバンパステー52に跨るように配置されている。
図5〜図8に示すように、台座ボックス27は、台座ボックス上板部(第2連結板部)32の車幅方向の両端縁から左右の台座ボックス側板部33が下方へ延びるU状断面であり、左右の台座ボックス側板部33がリフト支持フレーム50(後側の台座ボックス27ではリヤバンパステー52の左右の側面、前側の台座ボックス27ではリヤバンパステー52の左右の側面とテールゲートメインフレーム51の上面)に溶接されることにより、台座ボックス27がリフト支持フレーム50に固定される。台座ボックス27がリフト支持フレーム50に固定された状態で、台座ボックス上板部32は、リフト支持フレーム50の上面56(後側の台座ボックス27ではリヤバンパステー52の上面、前側の台座ボックス27ではリヤバンパステー52及びテールゲートメインフレーム51の上面)との間に、断面矩形状で前後方向に延びる台座配置空間(雌ネジ部材配置空間)34を区画する。
台座配置空間34には、矩形塊状の台座(雌ネジ部材)35が前後方向に移動可能に配置される。台座35の横幅(車幅方向の長さ)は、台座配置空間34の横幅(左右の台座ボックス側板部33間の距離)よりも僅かに短く設定され、台座配置空間34内の台座35の前後方向の移動は、左右の台座ボックス側板部33によってガイドされる。台座ボックス27には、台座配置空間34の前端及び後端を区画する前後の離脱防止板36が固定される。離脱防止板36により台座配置空間34から前方及び後方への台座35の離脱(抜け)が阻止される。
図7〜図9に示すように、マウントブラケット横板部31には、前側のボルト28のボルト軸28aがスライド移動可能に挿通する孔幅で直線状に延びる前側のマウントブラケット長孔(第1長孔)38と、後側のボルト29のボルト軸29aがスライド移動可能に挿通する孔幅で直線状に延びる後側のマウントブラケット長孔(第1長孔)39とが略平行に並んで形成されている。マウントブラケット26が車体フレーム15に固定された状態で、前後のマウントブラケット長孔38,39は車幅方向に延び、マウントブラケット横板部31は鉛直方向と略直交する。
台座ボックス上板部32には、前側のボルト28のボルト軸28aがスライド移動可能に挿通する孔幅で直線状に延びる前側の台座ボックス長孔(第2長孔)40と、後側のボルト29のボルト軸29aがスライド移動可能に挿通する孔幅で直線状に延びる後側の台座ボックス長孔(第2長孔)41とが直線状に並んで形成されている。台座ボックス27がリフト支持フレーム50に固定され、リフト支持フレーム50が車体フレーム15に対して所定の取付位置に配置された状態で、前後の台座ボックス長孔40,41は前後方向に延びる。
台座35には、前後のボルト28,29の各ボルト軸28a,29aの雄ネジと螺合可能な前後の雌ネジ孔42,43が形成されている。台座35は、前後の雌ネジ孔42,43が前後の台座ボックス長孔40,41とそれぞれ連通する姿勢で台座配置空間34に配置される。
マウントブラケット横板部31の上面には、矩形平板状のテンプレート(締結板)44が重ねられる。テンプレート44には、前後のボルト28,29の各ボルト軸28a,29aが挿通可能な円形状の前後のボルト挿通孔45,46が形成されている。
車体フレーム15に対してリフト支持フレーム50を固定する(マウントブラケット26に台座ボックス27を固定する)際には、前後の雌ネジ孔42,43が前後の台座ボックス長孔40,41及び前後のマウントブラケット長孔38,39を介して前後のボルト挿通孔45,46とそれぞれ連通するように、テンプレート44とマウントブラケット横板部31と台座ボックス上板部32と台座35とを上下に重ね、前後のボルト挿通孔45,46に上方から前後のボルト28,29の各ボルト軸28a,29aを挿入し前後の雌ネジ孔42,43に螺合して前後のボルト28,29をそれぞれ締め付ける。これにより、リフト支持フレーム50が車体フレーム15に対して固定される。
本実施形態によれば、リフト支持フレーム50を車体フレーム15に固定するための前後のボルト28,29が、車幅方向に延びる前後のマウントブラケット長孔38,39と前後方向に延びる前後の台座ボックス長孔40,41の双方をそれぞれ挿通しているので、係る前後のボルト28,29を緩めることによって、車体フレーム15に対するテールゲートリフト20の前後位置と左右位置(車幅方向の位置)とを調節することができる。従って、前後位置の調節と左右位置の調節とをそれぞれ異なるボルトを緩めて行う場合に比べて、テールゲートリフト20の位置調節を簡単に行うことができる。
1つの台座(雌ネジ部材)35に前後の雌ネジ孔42,43を設けているので、前側のボルト28に対応する前側の雌ネジ部材と後側のボルト29に対応する後側の雌ネジ部材とを個別に設ける場合(前後の雌ネジ部材が個々に移動可能な場合)に比べて、台座35を前後方向に円滑に移動させることができ、テールゲートリフト20の位置調節時の作業性が向上する。
1つの台座35における前後の雌ネジ孔42,43の相対位置がテンプレート44の前後のボルト挿通孔45,46の相対位置に合わせて固定されるので、前側の雌ネジ部材と後側の雌ネジ部材とを個別に設ける場合(前後の雌ネジ孔の相対位置が変動する場合)に比べて、前後の雌ネジ孔42,43の位置決めを容易に行うことができ、テールゲートリフト20の取付時の作業性が向上する。
また、台座配置空間34内の台座35の前後方向の移動が左右の台座ボックス側板部33によってガイドされるので、テールゲートリフト20の前後位置を調節する際に台座35を前後方向に円滑に移動させることができ、テールゲートリフト20の位置調節時の作業性が向上する。
なお、上述の実施形態は本発明の一例であり、本発明は上述の実施形態に限定されることはなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、上述の実施形態以外であっても種々の変更が可能であることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、雌ネジ部材として雌ネジ孔42,43が形成された矩形塊状の台座35を用いる場合を説明したが、雌ネジ部材の形態はこれに限定されず任意に変更可能である。例えば図10に示すように、前後のボルト28,29と螺合する前後のナット61,62を平板状の連結プレート63の下面に固着し、連結プレート63に前後のナット61,62の雌ネジ孔と連通してボルト軸28a,29aが挿通する貫通孔64,65を形成することによって雌ネジ部材を構成してもよい。
また、マウントブラケット26と台座ボックス27とを前後2本のボルト28,29によって締結する場合を説明したが、両者を1本のボルトによって締結してもよく、3本以上(例えば前側、中央及び後側の3本)のボルトによって締結してもよい。
また、観音開きタイプの後扉7とは別にテールゲートリフト20を設ける場合を説明したが、起立した格納状態の昇降プレートを荷室開口の下部を閉止する下側の後扉として機能させ、荷室開口の上部を荷箱側に支持され上側の後扉によって閉止するように荷箱の後面を構成してもよい。
1:車両
2:荷箱
3:前壁
4:側壁
5:屋根
6:床
7:後扉
8:荷室
9:後部門口
10:荷室開口
11:隅柱
12:ヒンジ
15:車体フレーム
16:サイドメンバ
17:サイドメンバ縦板部
18:サイドメンバ上板部
19:サイドメンバ下板部
20:テールゲートリフト(荷受台昇降装置)
21:昇降駆動機構
22:昇降プレート
23:上アーム
24:下アーム
25:昇降用油圧シリンダ
26:マウントブラケット(第1ブラケット)
27:台座ボックス(第2ブラケット)
28,29:ボルト
28a,29a:ボルト軸
30:マウントブラケット縦板部
31:マウントブラケット横板部(第1連結板部)
32:台座ボックス上板部(第2連結板部)
33:台座ボックス側板部(第2ブラケット側板部)
34:台座配置空間(雌ネジ部材配置空間)
35:台座(雌ネジ部材)
36:離脱防止板
38,39:マウントブラケット長孔(第1長孔)
40,41:台座ボックス長孔(第2長孔)
42,43:雌ネジ孔
44:テンプレート(締結板)
45,46:ボルト挿通孔
50:リフト支持フレーム(装置支持フレーム)
51:テールゲートメインフレーム
52:リヤバンパステー
53:リヤセンタバンパ
54:リヤサイドバンパステー
55:リヤサイドバンパ
56:リフト支持フレームの上面
61,62:ナット
63:連結プレート
64,65:貫通孔
2:荷箱
3:前壁
4:側壁
5:屋根
6:床
7:後扉
8:荷室
9:後部門口
10:荷室開口
11:隅柱
12:ヒンジ
15:車体フレーム
16:サイドメンバ
17:サイドメンバ縦板部
18:サイドメンバ上板部
19:サイドメンバ下板部
20:テールゲートリフト(荷受台昇降装置)
21:昇降駆動機構
22:昇降プレート
23:上アーム
24:下アーム
25:昇降用油圧シリンダ
26:マウントブラケット(第1ブラケット)
27:台座ボックス(第2ブラケット)
28,29:ボルト
28a,29a:ボルト軸
30:マウントブラケット縦板部
31:マウントブラケット横板部(第1連結板部)
32:台座ボックス上板部(第2連結板部)
33:台座ボックス側板部(第2ブラケット側板部)
34:台座配置空間(雌ネジ部材配置空間)
35:台座(雌ネジ部材)
36:離脱防止板
38,39:マウントブラケット長孔(第1長孔)
40,41:台座ボックス長孔(第2長孔)
42,43:雌ネジ孔
44:テンプレート(締結板)
45,46:ボルト挿通孔
50:リフト支持フレーム(装置支持フレーム)
51:テールゲートメインフレーム
52:リヤバンパステー
53:リヤセンタバンパ
54:リヤサイドバンパステー
55:リヤサイドバンパ
56:リフト支持フレームの上面
61,62:ナット
63:連結プレート
64,65:貫通孔
Claims (3)
- 荷受台昇降装置を支持する装置支持フレームを車体フレームに取付ける荷受台昇降装置の取付構造であって、
雄ネジが形成されたボルト軸を有するボルトと、
前記ボルト軸がスライド移動可能に挿通する孔幅で直線状に延びる第1長孔が形成された第1連結板部を有し、前記第1長孔が車幅方向に延び、且つ前記第1連結板部が鉛直方向と略直交する姿勢で、前記車体フレームに対して固定される第1ブラケットと、
前記ボルト軸がスライド移動可能に挿通する孔幅で直線状に延びる第2長孔が形成された第2連結板部を有し、前記第2長孔が前後方向に延び、且つ前記第2連結板部が前記装置支持フレームの上面との間に雌ネジ部材配置空間を区画する姿勢で、前記装置支持フレームに対して固定される第2ブラケットと、
前記ボルト軸と螺合可能な雌ネジ孔を有し、前記雌ネジ孔が前記第2長孔と連通する姿勢で前後方向に移動可能に前記雌ネジ部材配置空間に配置される雌ネジ部材と、
前記ボルト軸が挿通可能なボルト挿通孔が形成された締結板と、を備え、
前記雌ネジ孔が前記第2長孔及び前記第1長孔を介して前記ボルト挿通孔と連通するように、前記締結板と前記第1連結板部と前記第2連結板部と前記雌ネジ部材とを上下に重ね、前記ボルト挿通孔に上方から前記ボルト軸を挿入し前記雌ネジ孔に螺合して前記ボルトを締め付けることによって、前記装置支持フレームが前記車体フレームに対して固定される
ことを特徴とする荷受台昇降装置の取付構造。 - 荷受台昇降装置を支持する装置支持フレームを車体フレームに取付ける荷受台昇降装置の取付構造であって、
雄ネジが形成されたボルト軸を各々が有する前後のボルトと、
前記前後のボルトの各ボルト軸がスライド移動可能に挿通する孔幅で直線状に延びる前後の第1長孔が略平行に並んで形成された第1連結板部を有し、前記前後の第1長孔が車幅方向に延び、且つ前記第1連結板部が鉛直方向と略直交する姿勢で、前記車体フレームに対して固定される第1ブラケットと、
前記前後のボルトの各ボルト軸がスライド移動可能に挿通する孔幅で直線状に延びる前後の第2長孔が直線状に並んで形成された第2連結板部を有し、前記前後の第2長孔が前後方向に延び、且つ前記第2連結板部が前記装置支持フレームの上面との間に雌ネジ部材配置空間を区画する姿勢で、前記装置支持フレームに対して固定される第2ブラケットと、
前記前後のボルトの各ボルト軸と螺合可能な前後の雌ネジ孔を有し、前記前後の雌ネジ孔が前記前後の第2長孔とそれぞれ連通する姿勢で前後方向に移動可能に前記雌ネジ部材配置空間に配置される雌ネジ部材と、
前記前後のボルトの各ボルト軸が挿通可能な前後のボルト挿通孔が形成された締結板と、を備え、
前記前後の雌ネジ孔が前記前後の第2長孔及び前記前後の第1長孔を介して前記前後のボルト挿通孔とそれぞれ連通するように、前記締結板と前記第1連結板部と前記第2連結板部と前記雌ネジ部材とを上下に重ね、前記前後のボルト挿通孔に上方から前記前後のボルトの各ボルト軸を挿入し前記前後の雌ネジ孔に螺合して前記前後のボルトをそれぞれ締め付けることによって、前記装置支持フレームが前記車体フレームに対して固定される
ことを特徴とする荷受台昇降装置の取付構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の取付構造であって、
前記第2ブラケットは、前記第2連結板部の車幅方向の両端縁から左右の第2ブラケット側板部が下方へ延びて前記装置支持フレームに固定されるU状断面であり、
前記左右の第2ブラケット側板部は、前記雌ネジ部材配置空間内の前記雌ネジ部材の前後方向の移動をガイドする
ことを特徴とする荷受台昇降装置の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018066554A JP2019177721A (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 荷受台昇降装置の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018066554A JP2019177721A (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 荷受台昇降装置の取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019177721A true JP2019177721A (ja) | 2019-10-17 |
Family
ID=68277353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018066554A Pending JP2019177721A (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 荷受台昇降装置の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019177721A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111391741A (zh) * | 2020-04-29 | 2020-07-10 | 深圳市卓励车载智能物流技术研究院 | 一种组装式载货汽车起重尾板连接结构 |
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2018
- 2018-03-30 JP JP2018066554A patent/JP2019177721A/ja active Pending
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CN111391741A (zh) * | 2020-04-29 | 2020-07-10 | 深圳市卓励车载智能物流技术研究院 | 一种组装式载货汽车起重尾板连接结构 |
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