JP2019177630A - 画像処理装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】近距離無線通信部での電力消費を抑えることができる、画像処理装置を提供する。【解決手段】NFC基板13のアンテナ16の位置に対応した位置に、物体の近接または接触を検出する起動用静電容量センサ25〜28が配置されている。省電力状態のNFC基板13のアンテナ16にICカード17などの端末が近づけられるときに、その端末を把持する手などが起動用静電容量センサ25〜28の検出面25D〜28Dに近接して、その近接による静電容量の変化を起動用静電容量センサ25〜28が検出すると、これに応じてNFC基板13が省電力状態から通常状態に起動される。【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置および電子機器に関する。
たとえば、NFC(Near Field Communication)による無線通信のためのNFC基板を含む近距離無線通信部を備えるプリンタが知られている。
NFC基板には、ICチップを含むNFCコントローラと、NFC通信機能を有するICカードや携帯端末などの外部端末との間で電波を送受信するアンテナとが設けられている。外部端末がNFC基板にかざされると、その外部端末とNFCコントローラとの間でNFCによる無線通信が確立される。
特開2005−342954号公報
上記の技術において、外部端末がNFC基板にかざされたことに応じて、外部端末とNFCコントローラとの間でNFCによる無線通信を確立するためには、NFCコントローラを動作状態にして、アンテナから電波を発信しておかなければならない。そのため、NFC基板での電力消費が大きい。
本発明の目的は、近距離無線通信部での電力消費を抑えることができる、画像処理装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明の一の局面に係る画像処理装置は、画像をシートに印刷する印刷処理および画像を読み取る読取処理の少なくとも一方を実行する画像処理装置であって、外部端末との間で電波を送受信するアンテナを有し、外部端末がアンテナから所定範囲内に近づけられたことに応じて、外部端末との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、アンテナの位置に対応した位置に配置された検出面を有し、その検出面に対する物体の近接または接触を検出する起動用静電容量センサと、制御部と、を備え、制御部は、近距離無線通信部が省電力状態である場合に、起動用静電容量センサにより検出面に対する物体の近接または接触が検出されたことに応じて、近距離無線通信部を省電力状態から通常状態に移行させる。
この構成によれば、近距離無線通信部のアンテナの位置に対応した位置に、物体の近接または接触を検出する起動用静電容量センサが配置されている。省電力状態の近距離無線通信部のアンテナに外部端末が近づけられるときに、手などの物体が起動用静電容量センサの検出面に近接または接触して、その近接または接触による静電容量の変化を起動用静電容量センサが検出すると、これに応じて近距離無線通信部が省電力状態から通常状態に起動される。これにより、近距離無線通信部の動作が停止していても、近距離無線通信部のアンテナに外部端末が近づけられると、近距離無線通信部が起動し、その所定範囲内に入った外部端末と近距離無線通信部との間で近距離無線通信を確立することができる。
よって、近距離無線通信が行われないときには、近距離無線通信部の動作を停止させておくことができ、その動作停止により近距離無線通信部の電力消費を低く抑えることができる。
本発明の一の局面に係る電子機器は、外部端末との間で電波を送受信するアンテナを有し、外部端末がアンテナから所定範囲内に近づけられたことに応じて、外部端末との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、アンテナの位置に対応した位置に配置された検出面を有し、その検出面に対する物体の近接または接触を検出する起動用静電容量センサと、制御部と、を備え、制御部は、近距離無線通信部が省電力状態である場合に、起動用静電容量センサにより検出面に対する物体の近接または接触が検出されたことに応じて、近距離無線通信部を省電力状態から通常状態に移行させる。
この電子機器においても、前述の画像処理装置と同様の作用効果を奏することができる。
本発明によれば、近距離無線通信部での電力消費を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る複合機の外観を示す斜視図である。 操作パネルの断面図である。 操作パネルの表面構成を示す図である。 操作パネルの内部構成を図解的に示す図である。 静電容量センサICの構成を示す図である。 複合機の制御系の要部の構成を示すブロック図である。 移行指示処理の流れを示すフローチャートである。 状態移行処理の流れを示すフローチャートである。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<複合機>
図1には、複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)1が示されている。複合機1(画像処理装置および電子機器の一例)は、プリント機能、スキャン機能およびコピー機能など、複数の機能を有する電子機器である。プリント機能(画像形成機能)は、画像データに係る画像をプリント用紙などのシートに印刷(プリント)する機能である。スキャン機能(画像読取機能)は、原稿の画像を読み取って画像データを生成する機能である。コピー機能は、スキャン機能により原稿を読み取って、その読み取った原稿(画像)を画像形成機能によりシートに印刷する機能である。複合機1は、プリント機能のための画像形成装置2およびスキャン機能のための画像読取装置3を備えている。
画像形成装置2は、プリンタ筐体4を備えている。プリンタ筐体4の底部には、給紙トレイ5がプリンタ筐体4の一方側から抜き差し可能に設けられている。給紙トレイ5は、複数枚のプリント用紙などのシートを積み重なった状態で支持可能に構成されている。
なお、以下の説明で使用するため、給紙トレイ5を抜き差し可能な一方側を複合機1の前側と規定し、その反対側を後側と規定する。そして、水平面上に設置された複合機1を前側から見た状態を基準に、複合機1の上側、下側、左側および右側を規定する。
シートに画像が形成されるときには、給紙トレイ5からプリンタ筐体4内にシートが1枚ずつ送り出され、プリンタ筐体4内をそのシートが搬送される。シートがプリンタ筐体4内を搬送される間に、プリンタ筐体4内に収容されている画像形成部(図示せず)により、シートに画像(カラー画像またはモノクロ画像)が形成される。画像形成部による画像形成の方式は、電子写真方式であってもよいし、インクジェット方式であってもよい。画像が形成されたシートは、プリンタ筐体4の上面に形成された排紙トレイ6に排出される。
画像読取装置3は、スキャナ筐体7と、原稿カバーを兼ねるADF(Auto Document Feeder:自動原稿搬送装置)8を備えている。スキャナ筐体7の上面には、コンタクトガラス(図示せず)が配置されている。ADF8は、コンタクトガラスを露出させる開位置とコンタクトガラスを被覆する閉位置とに開閉可能に設けられている。
画像読取装置3では、FB(Flat Bed:フラットベッド)方式およびADF方式の両方式による原稿の画像の読み取りが可能である。FB方式による原稿の読み取りの際には、ADF8が開位置に開かれて、原稿がコンタクトガラス上に載置される。その後、スキャンの実行の指令に応じて、イメージセンサを含む読取デバイスにより、コンタクトガラス上の原稿の画像が読み取られる。ADF方式による原稿の読み取りの際には、原稿がADF8に設けられた原稿トレイ上に載置される。その後、スキャンの実行の指令に応じて、原稿トレイ上の原稿の搬送が開始され、原稿が搬送されながら、その原稿の画像が読取デバイスに読み取られる。
<操作パネル>
スキャナ筐体7の前端部には、操作パネル11が設けられている。操作パネル11は、図2に示されるように、その上面11Tおよび前面11Fを構成するパネルカバー12を備えている。つまり、パネルカバー12は、操作パネル11の筐体の一部である。
パネルカバー12の下側には、図2、図3および図4に示されるように、NFC(Near Field Communication)基板13が配置されている。NFC基板13(近距離無線通信部の一例)は、図2に示されるように、操作パネル11の上面11Tと略平行をなして延びている。NFC基板13には、図4に示されるように、プリント配線が形成されたプリント配線板14と、NFCによる無線通信(NFC通信)のためのNFC−IC15およびアンテナ16とが含まれる。NFCは、国際規格であるISO/IEC14443、ISO/IEC18092などに対応し、13.56MHz帯の通信周波数を利用する無線通信技術である。
NFC−IC15は、プリント配線板14に実装されて、プリント配線と電気的に接続されている。アンテナ16は、プリント配線技術によりプリント配線板14に作り込まれており、たとえば、NFC−IC15の周囲を取り囲むループ状に形成されている。アンテナ16にNFC通信機能を有する端末、たとえばICカード17がかざされる(近づけられる)と、そのICカード17とNFC基板13との間でNFC通信が行われる。
また、操作パネル11には、図3に示されるように、読取動作の開始を指示するスタートキー21、読取動作の停止を指示するストップキー22、表示部の表示画面のホーム画面への切り替えを指示するホームキー23および表示部の表示画面を1つ前の画面に戻すことを指示するバックキー24などの操作キーが設けられている。各操作キーは、操作キーであることをユーザが認識可能なように、パネルカバー12の表面にマークとして形成されている。パネルカバー12の下側には、各操作キー21〜24に対応して、図4に示されるように、UI(User Interface:ユーザインタフェース)用静電容量センサ21S,22S,23S,24Sが設けられている。
UI用静電容量センサ21Sは、スタートキー21に対してパネルカバー12を挟んでパネルカバー12の厚さ方向に対向してパネルカバー12に近接して配置されている。UI用静電容量センサ21Sは、1対の電極を有し、スタートキーへの物体の近接に応じて1対の電極間の静電容量が変化するよう構成されている。UI用静電容量センサ21Sは、その電極間の静電容量に応じた検出信号を出力する。
UI用静電容量センサ22Sは、ストップキー22に対してパネルカバー12を挟んでパネルカバー12の厚さ方向に対向してパネルカバー12に近接して配置されている。UI用静電容量センサ22Sは、1対の電極を有し、ストップキーへの物体の近接に応じて1対の電極間の静電容量が変化するよう構成されている。UI用静電容量センサ22Sは、その電極間の静電容量に応じた検出信号を出力する。
UI用静電容量センサ23Sは、ホームキー23に対してパネルカバー12を挟んでパネルカバー12の厚さ方向に対向してパネルカバー12に近接して配置されている。UI用静電容量センサ23Sは、1対の電極を有し、ホームキーへの物体の近接に応じて1対の電極間の静電容量が変化するよう構成されている。UI用静電容量センサ23Sは、その電極間の静電容量に応じた検出信号を出力する。
UI用静電容量センサ24Sは、バックキー24に対してパネルカバー12を挟んでパネルカバー12の厚さ方向に対向してパネルカバー12に近接して配置されている。UI用静電容量センサ24Sは、1対の電極を有し、バックキーへの物体の近接に応じて1対の電極間の静電容量が変化するよう構成されている。UI用静電容量センサ24Sは、その電極間の静電容量に応じた検出信号を出力する。
さらに、操作パネル11には、4個の起動用静電容量センサ25,26,27,28が設けられている。
第1の起動用静電容量センサ25(第1静電容量センサの一例)は、NFC基板13の前側の位置に配置されている。起動用静電容量センサ25は、操作パネル11の上面11Tと略平行をなす検出面25Dを有し、その検出面25Dに対する物体の近接に応じて1対の電極間の静電容量が変化するよう構成されている。検出面25Dは、左右方向に延びる長方形状をなしている。起動用静電容量センサ25は、その電極間の静電容量に応じた検出信号を出力する。
第2の起動用静電容量センサ26(第2静電容量センサの一例)は、第1の起動用静電容量センサ25のさらに前側の位置に配置されている。起動用静電容量センサ26は、操作パネル11の前面11Fと略平行をなす検出面26Dを有し、その検出面26Dに対する物体の近接に応じて1対の電極間の静電容量が変化するよう構成されている。検出面26Dは、左右方向に延びる長方形状をなしている。起動用静電容量センサ26は、その電極間の静電容量に応じた検出信号を出力する。
第3の起動用静電容量センサ27(第3静電容量センサの一例)は、NFC基板13の左側の位置に配置されている。起動用静電容量センサ27は、操作パネル11の上面11Tと略平行をなす検出面27Dを有し、その検出面27Dに対する物体の近接に応じて1対の電極間の静電容量が変化するよう構成されている。検出面27Dは、前後方向に延びる長方形状をなしている。起動用静電容量センサ27は、その電極間の静電容量に応じた検出信号を出力する。
第4の起動用静電容量センサ28(第4静電容量センサの一例)は、NFC基板13の右側の位置に配置されている。起動用静電容量センサ28は、操作パネル11の上面11Tと略平行をなす検出面28Dを有し、その検出面28Dに対する物体の近接に応じて1対の電極間の静電容量が変化するよう構成されている。検出面28Dは、前後方向に延びる長方形状をなしている。起動用静電容量センサ28は、その電極間の静電容量に応じた検出信号を出力する。
起動用静電容量センサ25〜27は、NFC基板13の周縁から所定距離内、たとえば、10mm内の範囲に配置されている。
また、パネルカバー12の下側には、静電容量センサIC29(センサ回路の一例)が設けられている。UI用静電容量センサ21〜24の出力端子は、それぞれ信号線31,32,33,34を介して静電容量センサIC29に個別に接続されている。起動用静電容量センサ25〜28の出力端子は、1本の信号線35に接続され、その信号線35を介して静電容量センサIC29に接続されている。
<静電容量センサICの構成>
静電容量センサIC29は、図5に示されるように、UI用静電容量センサの個々に対応して、UI用コンパレータ36を備えている。UI用コンパレータ36の非反転入力端子(+)には、それぞれ対応するUI用静電容量センサの信号線が接続されている。UI用コンパレータ36の反転入力端子(−)には、予め設定された第1閾値が入力される。
非反転入力端子に入力されるUI用静電容量センサの検出信号のレベルである検出値が反転入力端子に入力される第1閾値よりも大きい場合、UI用コンパレータ36の出力端子からハイレベル信号が出力され、検出値が第1閾値以下である場合、UI用コンパレータ36の出力端子からローレベル信号が出力される。静電容量センサIC29は、UI用コンパレータ36の出力端子からハイレベル信号が出力されたことに応じて、そのUI用コンパレータ36に対応する操作キーがタッチ操作されたことを表す通知を出力する。
また、静電容量センサIC29は、起動用静電容量センサ25〜28に対応して、起動用コンパレータ37を備えている。起動用コンパレータ37の非反転入力端子(+)には、起動用静電容量センサ25〜28の出力端子が共通に接続される信号線35が接続されている。起動用コンパレータ37の反転入力端子(−)には、予め設定された第2閾値が入力される。第2閾値は、第1閾値よりも小さい値に設定されている。
非反転入力端子に入力される起動用静電容量センサ25〜28のいずれかの検出信号のレベルである検出値が反転入力端子に入力される第2閾値よりも大きい場合、起動用コンパレータ37の出力端子からハイレベル信号が出力され、検出値が第1閾値以下である場合、UI用コンパレータ36の出力端子からローレベル信号が出力される。静電容量センサIC29は、起動用コンパレータ37の出力端子からハイレベル信号が出力されたことに応じて、起動用静電容量センサ25〜28の少なくとも1つに物体が近接したことを表す通知を出力する。
<制御系の構成>
複合機1は、各部を制御するため、図6に示されるように、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)41、ROM(Read Only Memory)42およびRAM(Random Access Memory)43を備えている。ASIC41、ROM42およびRAM43は、バス44を介してデータ通信可能に接続されている。また、バス44には、NFC−IC15および静電容量センサIC29が接続されており、ASIC41は、NFC−IC15および静電容量センサIC29との間でデータ通信を行うことができる。
ASIC41は、CPU45(制御部の一例)を内蔵している。ROM42は、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリからなる。ROM42には、CPU45によって実行されるプログラムおよび各種のデータなどが記憶されている。RAM43は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリであり、CPU45がプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。
<移行指示処理>
複合機1の電源が投入されている間、ASIC41のCPU45は、図7に示される移行指示処理を実行する。
移行指示処理では、CPU45は、省電力移行条件が成立したか否かを判断する(S11)。省電力移行条件は、プリント機能またはスキャン機能を使用する各種ジョブが実行されておらず、NFC基板13とICカード17などの端末との間でNFC通信が行われておらず、かつ、静電容量センサIC29から操作キーがタッチ操作されたことを表す通知および起動用静電容量センサ25〜28の少なくとも1つに物体が近接したことを表す通知(以下、この通知を「近接通知」という。)が入力されていない状態が所定時間継続するという条件である。所定時間は、たとえば、3分間である。省電力移行条件が成立していないときには、NFC基板13の状態が通常状態であり、NFC基板13に動作電力が供給されて、NFC基板13とICカード17などの端末との間でのNFC通信が可能である。省電力移行条件が成立するまで、移行指示処理は、次のステップに進まない。
省電力移行条件が成立すると(S11:YES)、CPU45は、NFC基板13のNFC−IC15に通常状態から省電力状態の一例であるスリープ状態へのスリープ移行を指示する(S12)。このスリープ移行指示は、たとえば、ASIC41からNFC−IC15に向けてスリープコマンドを出力することにより達成されてもよいし、ASIC41からNFC−IC15に向けて出力されるウエイク信号の信号レベルをローレベルからハイレベルに切り替えることにより達成されてもよい。
その後、CPU45は、静電容量センサIC29からASIC41に近接通知が入力されたか否かを判断する(S13)。近接通知が入力されるまで、移行指示処理は、次のステップに進まない。
ASIC41に近接通知が入力されると(S13:YES)、CPU45は、NFC基板13のNFC−IC15にスリープ状態から通常状態へのウエイク移行を指示する(S14)。このウエイク移行指示は、たとえば、ASIC41からNFC−IC15に向けてウエイクコマンドを出力することにより達成されてもよいし、ASIC41からNFC−IC15に向けて出力されるウエイク信号の信号レベルをハイレベルからローハイレベルに切り替えることにより達成されてもよい。その後、CPU45は、移行指示処理を終了する。
<状態移行処理>
NFC基板13のNFC−IC15は、通常状態において、図8に示される状態移行処理を実行する。
状態移行処理では、NFC−IC15は、ASIC41からウエイク移行指示が入力されたか否かを判断する(S21)。ウエイク移行指示が入力されていない場合(S21:NO)、NFC−IC15は、スリープ移行指示が入力されたか否かを判断する(S22)。ウエイク移行指示またはスリープ移行指示が入力されるまで、状態移行処理は、次のステップに進まない。
スリープ移行指示が入力された場合(S22:YES)、NFC−IC15は、NFC通信のための動作を停止する(S23:スリープ移行)。これにより、NFC基板13の状態が通常状態から通常状態よりも消費電力が低い省電力状態に移行する。省電力状態では、NFC基板13のアンテナ16からNFC基板13とのNFC通信の相手を探索するポーリングコマンド(RF通信コマンド)の送出が停止される。
その後、NFC−IC15は、ASIC41からウエイク移行指示が入力されたか否かを判断する(S21)。
ウエイク移行指示が入力されると(S21:YES)、NFC−IC15は、NFC通信のために起動する(S24)。このNFC−IC15の起動により、NFC基板13の状態が省電力状態から通常状態に復帰する。
ASIC41からNFC−IC15にウエイク移行指示が入力されるのは、静電容量センサIC29からASIC41に近接通知が入力された場合である。近接通知は、起動用静電容量センサ25〜28の少なくとも1つに物体が近接したことを表す通知である。たとえば、ICカード17などの端末がNFC基板13のアンテナ16にかざされる際に、その端末を把持したユーザの手が起動用静電容量センサ25〜28に近接すると、静電容量センサIC29から近接通知が出力される。
そのため、ウエイク移行指示が入力されて、NFC基板13の状態が省電力状態から通常状態に復帰した後、NFC−IC15は、NFC基板13のアンテナ16からポーリングコマンドを送出せずに、言い換えれば、NFC通信可能なICカード17などの端末の探索を行わずに、アンテナ16からNFC通信を開始するコマンドを送出する(S25)。
その後、NFC−IC15は、NFC基板13と端末との間でのNFC通信が終了したか否かを判断する(S26)。NFC基板13と端末との間でNFC通信によるデータの送受信が終了した場合はもちろん、アンテナ16からNFC通信を開始するコマンドが送出されたが、NFC基板13と端末との間でNFC通信が確立されなかった場合にも、NFC−IC15は、NFC基板13と端末との間でのNFC通信が終了したと判断する。
NFC通信が終了すると(S26:YES)、NFC−IC15は、NFC基板13のアンテナ16からポーリングコマンドを繰り返し送出する探索動作を実行する(S27)。そして、NFC−IC15は、NFC基板13とNFC通信可能な端末が見つかった場合(S28:YES)、アンテナ16からNFC通信を開始するコマンドを送出して、NFC基板13と端末との間でのNFC通信を開始する(S25)。一方、NFC−IC15は、探索動作を開始してから一定時間が経過するまでの間に端末が見つからなかった場合には、タイムアウトと判断して(S29:YES)、ウエイク移行指示が入力されたか否かを再び判断する(S21)。
<作用効果>
以上のように、NFC基板13のアンテナ16の位置に対応した位置に、物体の近接または接触を検出する起動用静電容量センサ25〜28が配置されている。省電力状態のNFC基板13のアンテナ16にICカード17などの端末が近づけられるときに、その端末を把持する手などが起動用静電容量センサ25〜28の検出面25D〜28Dに近接して、その近接による静電容量の変化を起動用静電容量センサ25〜28が検出すると、これに応じてNFC基板13が省電力状態から通常状態に起動される。これにより、NFC基板13の動作が停止していても、NFC基板13のアンテナ16にICカード17などの端末が近づけられると、NFC基板13が起動し、その所定範囲内に入ったICカード17などの端末とNFC基板13との間でNFC通信を確立することができる。
よって、NFC通信が行われないときには、NFC基板13の動作を停止させておくことができ、その動作停止によりNFC基板13の電力消費を低く抑えることができる。
第1の起動用静電容量センサ25は、NFC基板13の前側の位置に配置されている。そのため、ICカード17などの端末の幅方向の中央が手指で把持されて、NFC基板13にその前側から端末が近づけられる場合に、起動用静電容量センサ25により、端末を把持する手の近接を良好に検出することができる。
第2の起動用静電容量センサ26は、第1の起動用静電容量センサ25のさらに前側の位置に、検出面26Dが操作パネル11の前面11Fと略平行をなすように配置されている。そのため、ユーザがNFC基板13にICカード17などの端末をかざすために複合機1の前に立ったときに、起動用静電容量センサ26により、ユーザの身体の近接を良好に検出することができる。
第3の起動用静電容量センサ27は、NFC基板13の左側の位置に配置されている。そのため、ICカード17などの端末の左端が手指で把持されて、NFC基板13にその前側または左側から端末が近づけられる場合に、起動用静電容量センサ27により、端末を把持する手の近接を良好に検出することができる。
第4の起動用静電容量センサ28は、NFC基板13の右側の位置に配置されている。そのため、ICカード17などの端末の右端が手指で把持されて、NFC基板13にその前側または右側から端末が近づけられる場合に、起動用静電容量センサ28により、端末を把持する手の近接を良好に検出することができる。
操作キーに対応して設けられるUI用静電容量センサについては、UI用静電容量センサの検出値が第1閾値よりも大きい場合、操作キーがタッチ操作されたことを表す通知が静電容量センサIC29から出力されるのに対し、起動用静電容量センサ25〜28については、起動用静電容量センサ25〜28の検出値が第2閾値よりも大きい場合に、起動用静電容量センサ25〜28に物体が近接したことを表す通知が静電容量センサIC29から出力される。そして、第2閾値は、第1閾値よりも小さい値に設定されている。そのため、起動用静電容量センサ25〜28の検出面25D〜28Dへの物体の近接を良好な感度で検出することができる。
また、ユーザの手などの物体が起動用静電容量センサ25〜28に近接して、NFC基板13の状態が省電力状態から通常状態に復帰した後は、NFC通信可能なICカード17などの端末の探索が行われずに、アンテナ16からNFC通信を開始するコマンドが送出される。これにより、通常状態への復帰後にNFC通信を速やかに開始することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、NFC基板13の周囲に4個の起動用静電容量センサ25〜28が配置された構成を取り上げたが、起動用静電容量センサ26が省略されてもよいし、それ以外の静電容量センサ25,27,28が省略されてもよい。また、起動用静電容量センサ25〜28に追加して、1個または複数個の起動用静電容量センサが設けられてもよい。さらに、起動用静電容量センサは、操作パネル11に限らず、ADF8の前面など、他の部位に配置されていてもよい。
また、起動用静電容量センサ25〜28が共通の信号線35を介して静電容量センサIC29に接続されているとしたが、静電容量センサ25〜28がそれぞれ個別の信号線を介して静電容量センサIC29に接続されてもよい。
ユーザの手などの物体が起動用静電容量センサ25〜28に近接して、NFC基板13の状態が省電力状態から通常状態に復帰した後、NFC通信可能な端末の探索が行われずに、アンテナ16からNFC通信を開始するコマンドが送出されるとしたが、NFC通信可能な端末の探索が行われてもよい。
また、CPU45が各処理を実行する場合について説明した。しかしながら、ASIC41が複数のCPUを備え、複数のCPUが協働して各処理を実行してもよい。
本発明は、複合機1に限らず、画像形成装置2の単体を含むプリンタや画像読取装置3の単体を含むスキャナなどの画像処理装置に適用されてもよいし、画像処理装置以外の電子機器に適用することもできる。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:複合機
13:NFC基板
15:NFC−IC
16:アンテナ
17:ICカード
22,22,23,24:UI用静電容量センサ
25,26,27,28:起動用静電容量センサ
25D,26D,27D,28D:検出面
29:静電容量センサIC
45:CPU

Claims (9)

  1. 画像をシートに印刷する印刷処理および画像を読み取る読取処理の少なくとも一方を実行する画像処理装置であって、
    外部端末との間で電波を送受信するアンテナを有し、前記外部端末が前記アンテナから所定範囲内に近づけられたことに応じて、前記外部端末との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
    前記アンテナの位置に対応した位置に配置された検出面を有し、その検出面に対する物体の近接または接触を検出する起動用静電容量センサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記近距離無線通信部が省電力状態である場合に、前記起動用静電容量センサにより前記検出面に対する物体の近接または接触が検出されたことに応じて、前記近距離無線通信部を前記省電力状態から通常状態に移行させる、画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記起動用静電容量センサは、前記アンテナの位置に対して前側の位置に配置された第1静電容量センサを含む、画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記起動用静電容量センサは、前記アンテナの位置に対して前側の位置に、前記検出面を前側に向けて配置される第2静電容量センサを含む、画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記起動用静電容量センサは、
    前記アンテナの位置に対して左側の位置に配置された第3静電容量センサと、
    前記アンテナの位置に対して右側の位置に配置される第4静電容量センサと、を含む、画像処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    情報の入力のためにタッチ操作され、そのタッチ操作を検出するUI用静電容量センサと、
    前記起動用静電容量センサおよび前記UI用静電容量センサが共通に接続され、前記起動用静電容量センサおよび前記UI用静電容量センサの各検出値が入力されるセンサ回路と、をさらに備える、画像処理装置。
  6. 請求項5に記載の画像処理装置であって、
    前記UI用静電容量センサの感度よりも、前記起動用静電容量センサの感度の方が高い、画像処理装置。
  7. 請求項6に記載の画像処理装置であって、
    前記センサ回路は、
    前記UI用静電容量センサの検出値と第1閾値とを比較して、タッチ操作を検出し、
    前記起動用静電容量センサの検出値と前記第1閾値よりも絶対値の小さな第2閾値とを比較して、前記検出面に対する物体の近接または接触を検出する、画像処理装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記制御部は、前記起動用静電容量センサが静電容量の変化を検出したことに応じて、前記近距離無線通信部を起動し、
    前記近距離無線通信部は、前記外部端末の探索を行わずに、前記外部端末との近距離無線を開始する、画像処理装置。
  9. 外部端末との間で電波を送受信するアンテナを有し、前記外部端末が前記アンテナから所定範囲内に近づけられたことに応じて、前記外部端末との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
    前記アンテナの位置に対応した位置に配置された検出面を有し、その検出面に対する物体の近接または接触を検出する起動用静電容量センサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記近距離無線通信部が省電力状態である場合に、前記起動用静電容量センサにより前記検出面に対する物体の近接または接触が検出されたことに応じて、前記近距離無線通信部を前記省電力状態から通常状態に移行させる、電子機器。
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