JP2019177474A - ラフィングエンドミル - Google Patents

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真靖 細川
光太郎 坂口
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Tomomasa Niizuma
知征 新妻
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【課題】外周刃のチッピングを抑え、耐久性を高めることのできるラフィングエンドミルを提供する。【解決手段】軸線O回りに回転可能なエンドミル本体2と、エンドミル本体の軸線方向の先端から基端側へ向けて延び、径方向に凹凸する波状に形成された波形部13を有する複数の外周刃10と、を備えるラフィングエンドミルにおいて、エンドミル本体は、エンドミル本体の先端から基端側へ向かうに従ってエンドミル本体の回転方向に沿って延びる螺旋状の切屑排出溝5を有し、外周刃は、切屑排出溝の回転方向を向く面の径方向外側の端部に設けられ、周方向に隣接する外周刃同士の波形部は、エンドミル本体を回転させたときに波形部の凸部11がエンドミル本体の基端側へ進むように位相がずらされている。【選択図】図1

Description

本発明は、ラフィングエンドミルに関する。
ラフィングエンドミルは、軸線回りに回転可能なエンドミル本体と、エンドミル本体の軸線方向の先端から基端側へ向けて延び、径方向に凹凸する波状に形成された波形部を有する複数の外周刃と、を備える。
例えば特許文献1には、このようなラフィングエンドミルとして、外周刃(波状切れ刃)における波形部のピッチをPとしたとき、外周刃のすくい面と被削材の接触部の切れ刃中心位置を、波形部の頂点から(0.1〜0.2)×Pの距離とした構成が開示されている。特許文献1では、上記構成により外周刃の波形部の頂部に加わる衝撃力を分散させ、外周刃のチッピングを抑えている。
特開平8−112709号公報 特開2016−190300号公報
特許文献1に記載のラフィングエンドミルによれば、外周刃の波形部の凸部でチッピングが生じにくくなる。しかし、外周刃の凹凸形状が、エンドミル本体を回転させたときに、波形部の凸部がエンドミル本体の基端から先端へ向かって進む螺旋状である場合、エンドミル本体の先端側に位置する外周刃の先端部(先端刃)でチッピングが生じるという問題がある。
これは、エンドミル本体が回転するにしたがって、外周刃の先端部において、波形部の凸部の位相が最も基端側に戻るとき、外周刃の先端部における取り代が、エンドミル本体の軸方向に広くなる。このため、波形部よりも先端側の部分の外周刃においてチッピングが生じやすくなると考えられる。
本発明は、外周刃のチッピングを抑え、耐久性を高めることのできるラフィングエンドミルを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様のラフィングエンドミルは、軸線回りに回転可能なエンドミル本体と、前記エンドミル本体の軸線方向の先端から基端側へ向けて延び、径方向に凹凸する波状に形成された波形部を有する複数の外周刃と、を備えるラフィングエンドミルにおいて、前記エンドミル本体は、前記エンドミル本体の先端から基端側へ向かうに従って前記エンドミル本体の回転方向に沿って延びる螺旋状の切屑排出溝を有し、前記外周刃は、前記切屑排出溝の前記回転方向を向く面の径方向外側の端部に設けられ、周方向に隣接する前記外周刃同士の波形部は、前記エンドミル本体を回転させたときに前記波形部の凸部が前記エンドミル本体の基端側へ進むように位相がずらされている。
この構成によれば、外周刃が、エンドミル本体の先端から基端側へ向かうに従ってエンドミル本体の回転方向に沿って延びる螺旋状とされ、かつ、複数の外周刃の波形部の凸部を、エンドミルを回転させたときにエンドミル本体の基端側へ進むように位相をずらして配置したことにより、外周刃の波形部の凸部におけるチッピングと、外周刃の先端部におけるチッピングの両方を抑制できる。本発明の態様によれば、耐久性に優れるラフィングエンドミルが提供される。
また、前記エンドミル本体の外径をDとし、前記外周刃の波形部において、前記エンドミル本体の外径端から0.2%×Dの深さ位置で軸線に平行な断面を切ったとき、前記凸部において、前記エンドミル本体の基端側に位置する前記断面の角部の内角が10°以上45°以下である構成としてもよい。
また、前記角部の内角が15°以上40°以下である構成としてもよい。
また、前記角部の内角が20°以上35°以下である構成としてもよい。
このようにすることで、波形部の凸部が過度に薄くなるのを抑えつつ、波形部の凸部における取り代の幅が狭く、かつ深くなるのを抑えることができる。これにより、外周刃のチッピングを抑えることができる。
本発明の態様によれば、外周刃のチッピングが抑えられ、耐久性が高められたラフィングエンドミルが提供される。
図1は、実施形態のラフィングエンドミルを示す斜視図である。 図2は、図1に示すラフィングエンドミルの側面図である。 図3は、図1に示すラフィングエンドミルを軸線方向先端側から見た拡大正面図である。 図4は、図1に示ラフィングエンドミルの外周刃の展開図である。 図5は、図1に示すラフィングエンドミルの外周刃の波形部において、エンドミル本体の外径端から0.2%×Dの深さ位置で軸線に平行な断面を切ったときの、凸部の断面形状を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態のラフィングエンドミルを示す斜視図である。図2は、図1に示すラフィングエンドミルの側面図である。図3は、図1に示すラフィングエンドミルを軸線方向先端側から見た拡大正面図である。図4は、図1に示ラフィングエンドミルの外周刃の展開図である。図5は、図1に示すラフィングエンドミルの外周刃の波形部において、エンドミル本体の外径端から0.2%×Dの深さ位置で軸線に平行な断面を切ったときの、凸部の断面形状を示す図である。
図1、図2に示すように、本実施形態におけるエンドミル本体2は、超硬合金等の硬質材料によって軸線Oを中心とした外形略円柱状に形成されている。エンドミル本体2の基端2b側(図1において右上側、図2において右側)部分は円柱状のシャンク部3とされている。エンドミル本体2の先端側(図1において左下側、図2において左側)部分は切刃部4とされている。
ラフィングエンドミル1は、シャンク部3が工作機械の主軸に把持されて軸線O回りに回転方向Tに回転されつつ、通常は軸線Oに直交する方向に送り出されて被削材に切削加工を施す。
切刃部4の外周には、エンドミル本体2の先端2aから基端2b側に向けて延びる切屑排出溝5が形成されている。切屑排出溝5の回転方向Tを向く壁面の外周側辺稜部には、この壁面をすくい面とするとともに該すくい面に交差する切刃部4の外周面を外周逃げ面10fとする外周刃10が形成されている。本実施形態では、切刃部4に4条の切屑排出溝5が周方向に間隔をあけて形成され、従って外周刃10も4枚が周方向に間隔をあけて形成されている。
図3に示すように、各々の切屑排出溝5の先端部には、図3に示すように略V字の凹溝状をなすギャッシュ7が形成されている。これらのギャッシュ7の回転方向Tを向く壁面の先端縁には、この壁面をすくい面とする底刃8が外周刃10の先端から内周側に延びるように形成されている。本実施形態のラフィングエンドミル1は、底刃8が軸線Oに直交する平面に略沿うように延びて、外周刃10の先端部に形成される後述する先端刃14と略直角に交差するスクエアタイプのソリッドラフィングエンドミルとされている。
図1、図2に示すように、各々の外周刃10は、エンドミル本体2の軸線O方向の先端2aから基端2b側へ向けて延びている。各々の外周刃10は、エンドミル本体2の先端2aから基端2b側へ向かうに従って、エンドミル本体2の回転方向Tの前方側に捻れて延びる螺旋状に形成されている。本実施形態では、4枚の螺旋状の外周刃10は、各々の外周刃10の外周逃げ面10fにおいて回転方向T前方側の刃先部10sがなす軸線O方向に対する捩れ角が互いに等しくなるように形成されている。また、4枚の外周刃10の周方向の間隔も互いに等しくなるように形成されている。
各々の外周刃10は、波形部13と、先端刃14と、を備えている。波形部13は、螺旋状に連続する外周刃10において、エンドミル本体2の先端2aから僅かに間隔をあけた位置から基端2b側に向かって、径方向に凹凸する波状に形成されている。すなわち、波形部13は、螺旋状に連続する外周刃10に、凸部11と凹部12とが交互に連続することで形成されている。
図1、図2、図4に示すように、波形部13の各々の凸部11は、エンドミル本体2の径方向外側に突出している。波形部13の各々の凹部12は、外周刃10が螺旋状に連続する方向において互いに隣り合う凸部11同士の間で、エンドミル本体2の径方向内側に窪んでいる。螺旋状に連続する外周刃10の波形部13において、各々の凸部11の頂部の軸線Oからの径方向の位置は、同一とされている。
各々の凸部11は、回転方向Tの前方から見たときに、その頂部が、所定の曲率半径を有する円弧状に形成されている。各々の凹部12は、回転方向Tの前方から見たときに、その底部が、所定の曲率半径を有する円弧状に形成されている。ここで、外周刃10の波形部13に形成された複数の凸部11間で、頂部の曲率半径は同一とされている。同様に、外周刃10の波形部13に形成された複数の凹部12間で、底部の曲率半径は同一とされている。凸部11の頂部の曲率半径と、凹部12の底部の曲率半径とは、同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。また、外周刃10の波形部13において、外周刃10が螺旋状に連続する方向において互いに隣り合う凸部11同士の間隔(ピッチ)は、一定に形成されている。
先端刃14は、図4に示すように、各々の外周刃10において、エンドミル本体2の先端2aに最も近い凹部12sよりも、先端2a側に形成されている。先端刃14は、凹部12sにおける先端2a側の傾斜面に連続して形成されている。先端刃14は、軸線Oからの径方向の位置が、外周刃10が螺旋状に連続する方向において一定となるよう、凹凸せずに形成されている。先端刃14の軸線Oからの径方向の位置は、凸部11の頂部における径方向の位置と同一とされている。このような先端刃14は、エンドミル本体2の先端2aにおいて、底刃8と交差している。
エンドミル本体2に形成された4枚の外周刃10の波形部13は、上記したような凸部11の頂部の軸線Oからの径方向の位置、凸部11の頂部および凹部12の凹部の曲率半径、互いに隣り合う凸部11同士の間隔、先端刃14の軸線Oにおける径方向の位置は、それぞれ、互いに等しく形成されている。
図4に示すように、エンドミル本体2に形成された4枚の外周刃10の波形部13は、エンドミル本体2を回転方向Tに回転させたときに、波形部13に形成された複数の凸部11が、エンドミル本体2の基端2b側(図4において右方)へ順次進むように位相がずらされている。すなわち、これらの外周刃10の波形部13は、基準の外周刃10Aから回転方向Tとは反対側に並ぶ外周刃10B、10C、10Dへと1周するまでの間に、図4に矢線で示すようにこの波形部13の複数の凸部11の位相が、エンドミル本体2の基端2b側に向けて順次ずらされている。基準の外周刃10Aと、この外周刃10Aに回転方向Tの後方側で隣接する外周刃10Bとの位相のズレ量Qは、外周刃10Bと外周刃10Cとの位相のズレ量Q、および外周刃10Cと外周刃10Dとの位相のズレ量Qと同一とされている。
4枚の先端刃14は、外周刃10が螺旋状に連続する方向における長さが互いに異なっている。これは、4枚の外周刃10の間における、波形部13の凸部11の位相がずらされていることによる。
上記のような外周刃10において、エンドミル本体2の外径をDとし、外周刃10の波形部13において、エンドミル本体2の外径端から径方向内側に0.2%×Dの深さ位置で軸線Oに平行な断面を切ったとき、各々の凸部11の断面形状は、図5に示すようなものとなる。すなわち、各々の凸部11の断面は、回転方向Tの前方側(外周刃10の刃先部10s側)の端部11eが、エンドミル本体2の基端2b側(図5において右方)から先端2a側(図5において左方)に向かって、回転方向Tの反対方向に傾斜している。図5に示す破線Cは、凸部11の頂点位置を示す。
凸部11の回転方向Tの前方側の端部11eにおいて、軸線O方向(図5において左右方向)に対する傾斜角度は、外周刃10のねじれ角と同一である。また、各凸部11の断面において、回転方向T後方側の端部11fは、回転方向Tの後方に向かって膨出する凸曲線状となる。
外周刃10の波形部13において、エンドミル本体2の外径端から径方向内側に0.2%×Dの深さ位置は、本実施形態のラフィングエンドミル1で被削材を切削するときに、外周刃10が被削材の表面に回転方向Tで突き当たる位置である。すなわち、図5に示した凸部11の断面の形状は、各々の凸部11が被削材を切削する部分における断面形状である。
本実施形態では、各々の凸部11の断面において、エンドミル本体2の基端2b側に位置する断面の角部11c、つまり基端2b側における凸部11の断面の端部11eと端部11fとがなす内角θが10°以上45°以下であるのが望ましい。また、基端2b側における凸部11の断面の端部11eと端部11fとがなす内角θは、15°以上40°以下であるのがさらに望ましい。さらに、この内角θの特に望ましい範囲は、20°以上35°以下である。
内角θが、上記範囲を下回ると、凸部11の基端2b側で、回転方向Tにおける凸部11の厚さが薄くなりすぎ、凸部11にチッピングが生じてしまう場合がある。また、内角θが上記範囲を越えると、各々の凸部11における取り代が、軸線O方向における幅寸法が狭く、かつ深くなり、この場合にも凸部11のチッピングが生じやすくなる。
このようなラフィングエンドミル1は、前述したように、軸線O回りに回転方向Tに回転されつつ、軸線Oに直交する方向に送り出されて、複数の外周刃10で順次被削材を切削する。
このとき、複数の外周刃10の波形部13の凸部11が、エンドミル本体2を回転させたときに基端2b側へ進むように位相がずれている。このため、外周刃10の各凸部11、および先端刃14においては、それぞれ基端2b側の部分で被削材を切削する。したがって、最も先端2a側に位置する先端刃14において、エンドミル本体2が1周して外周刃10Dから外周刃10Aに戻るときに、軸線O方向における被削材の切削幅が大きくなることがない。このため、エンドミル本体2の先端2a側における外周刃10のチッピングを抑えることができる。
また、各外周刃10は、エンドミル本体2の先端2aから基端2b側へ向かうに従ってエンドミル本体2の回転方向Tの前方側に捻れて延びる螺旋状である。これにより、複数の外周刃10の波形部13の凸部11において、主に、エンドミル本体2の基端2b側の部分11xで被削材の切削を行う。凸部11において基端2b側の部分11xでは、被削材の取り代は、軸線O方向における幅が広く、かつ浅くなる。このため、外周刃10の波形部13の凸部11でチッピングが生じにくくなる。
このように、上記構成のラフィングエンドミル1では、外周刃10が、エンドミル本体2の先端2aから基端2b側へ向かうに従ってエンドミル本体2の回転方向Tに沿って延びる螺旋状であり、かつ、エンドミル本体2を回転させたときに、複数の外周刃10の波形部13の凸部11が、エンドミル本体2の基端2b側へ進むように位相がずれている。これにより、外周刃10の波形部13の各凸部11、およびエンドミル本体2の先端2a側の先端刃14のチッピングを抑えることができる。したがって、外周刃10のチッピングを抑えてラフィングエンドミル1の耐久性を高めることが可能となる。
また、エンドミル本体2の外径をDとし、外周刃10の波形部13において、エンドミル本体2の外径端から0.2%×Dの深さ位置で軸線Oに平行な断面を切ったとき、各凸部11において、エンドミル本体2の基端2b側に位置する断面の角部11cの内角θが10°以上45°以下とあるようにした。これにより、波形部13の凸部11が過度に薄くなるのを抑えつつ、波形部13の凸部11における取り代の幅が狭く、かつ深くなるのを抑えることができる。これによっても、外周刃10のチッピングを抑え、ラフィングエンドミル1の耐久性を高めることが可能となる。
(実験例)
ここで、上記したようなラフィングエンドミル1において、凸部11の断面の角部11cの内角θを複数段階に異ならせて実際に被削材の切削を行ったので、その結果を以下に示す。
ラフィングエンドミル1は、外径が25mmで、4枚の外周刃10を備える4枚刃とした。また、各外周刃10の波形部13の各凸部11は、エンドミル本体2の外径端から0.2%×Dの深さ位置で軸線Oに平行な断面を切ったときの、エンドミル本体2の基端2b側に位置する角部11cの内角θが、8°、10°、20°、35°、43°、50°の、計6種類のラフィングエンドミル1を用意した。
ラフィングエンドミル1の回転方向Tへの回転数は、573rpm、切削速度は毎分45m、送り速度は毎分115mm、1刃当たりの送り量は0.05mm/刃とした。
このような条件において、ラフィングエンドミル1により、Ti6Al4Vのチタン合金からなる被削材に、切込み深さ25mm、切削幅25mmの溝加工を、加工長100mmにわたって行った。
被削材の切削を終えた後、切削に用いたラフィングエンドミル1の外周刃10におけるチッピングの発生状態を、目視により確認した。0.2mm以上のチッピングの発生数が3個所以下のものを「○」、4〜7個所のものを「△」、8個所以上のものを「×」とし、各ラフィングエンドミル1を評価した。
その結果を、表1に示す。
Figure 2019177474
その結果、表1に示すように、凸部11の断面の角部11cの内角θを20°、35°としたものは「○」、内角θを10°、43°としたものは「△」、内角θを8°、50°としたものは、「×」であった。
このように、上記実施形態で示したようなラフィングエンドミル1において、各凸部11の断面の角部11cの形状を、内角θが10°以上45°以下であるようにすることで、外周刃10のチッピングの発生が抑えられることが確認された。
なお、上記実施形態では、外周刃10の数を4枚としたが、これに限らない。外周刃10の数は、6枚、8枚等、他の枚数であってもよい。
また、上記実施形態では、エンドミル本体2の切刃部4に外周刃10が直接形成されたソリッドのラフィングエンドミル1に本発明を適用した場合について説明したが、例えば外周刃10をエンドミル本体2にロウ付けしたロウ付けタイプのラフィングエンドミル1や、外周刃10を形成する切削インサートがエンドミル本体2に着脱可能に取り付けられた刃先交換式のラフィングエンドミル1に本発明を適用することも可能である。
1 ラフィングエンドミル
2 エンドミル本体
2a 先端
2b 基端
10 外周刃
11 凸部
11c 角部
13 波形部
14 先端刃
O 軸線
θ 内角

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転可能なエンドミル本体と、前記エンドミル本体の軸線方向の先端から基端側へ向けて延び、径方向に凹凸する波状に形成された波形部を有する複数の外周刃と、を備えるラフィングエンドミルにおいて、
    前記エンドミル本体は、前記エンドミル本体の先端から基端側へ向かうに従って前記エンドミル本体の回転方向に沿って延びる螺旋状の切屑排出溝を有し、
    前記外周刃は、前記切屑排出溝の前記回転方向を向く面の径方向外側の端部に設けられ、
    周方向に隣接する前記外周刃同士の波形部は、前記エンドミル本体を回転させたときに前記波形部の凸部が前記エンドミル本体の基端側へ進むように位相がずらされている、
    ラフィングエンドミル。
  2. 前記エンドミル本体の外径をDとし、
    前記外周刃の波形部において、前記エンドミル本体の外径端から0.2%×Dの深さ位置で軸線に平行な断面を切ったとき、
    前記凸部において、前記エンドミル本体の基端側に位置する前記断面の角部の内角が10°以上45°以下である、
    請求項1に記載のラフィングエンドミル。
  3. 前記角部の内角が15°以上40°以下である、
    請求項2に記載のラフィングエンドミル。
  4. 前記角部の内角が20°以上35°以下である、
    請求項2に記載のラフィングエンドミル。
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